JP5579266B2 - 粒子線照射システムおよび粒子線照射システムの制御方法 - Google Patents

粒子線照射システムおよび粒子線照射システムの制御方法 Download PDF

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Description

この発明は、粒子線を照射して癌の治療を行うなど粒子線を応用する粒子線照射システムに関するものである。
放射線の応用の一つに癌の治療があり、最近、陽子線や炭素線などの重粒子線を癌細胞に照射して治療する粒子線治療が注目されている。図14〜16を用いて、粒子線を照射して癌細胞を死滅させる粒子線照射の特性を説明する。各種の放射線ビームをペンシルビームと呼ばれる細い径のビームで人の体に照射した場合、その放射線ビームの体内における線量分布は図14に示すように変化する。図14に示すように、各種放射線の中、X線、ガンマ線などの質量の小さな放射線ビームは、体の表面に近い部分で相対線量が最大となり、体の表面からの深さが増加するとともにその相対線量は低下する。一方、陽子線、炭素線などの質量の大きな粒子線ビームは体の表面から深い部分で、それらのビームが止まる位置、すなわちその粒子線ビームの飛程の直前に相対線量がピーク値となる。このピーク値は、ブラッグピークBP(Bragg Peak)と呼ばれる。
このブラッグピークBPを、人の臓器にできた腫瘍に照射して、癌の治療を行なうのが粒子線癌治療方法である。癌以外にも、体の深い部分を治療する場合にも用いることができる。腫瘍を含む被治療部位は、一般には照射目標(TV)と呼ばれる。ブラックピークBPの位置は、照射される粒子線ビームのエネルギーで決まり、エネルギーの高い粒子線ビームほどブラッグピークBPは深い位置にできる。粒子線治療では、粒子線ビームを照射すべき照射目標の全体に一様な線量分布とする必要があり、このブラッグピークBPを照射目標の全域に与えるために、粒子線の「照射野(照射フィールド)の拡大」が行なわれる。
この「照射野の拡大」は、互いに直交するX軸、Y軸、Z軸の3つの方向において実施される。粒子線ビームの照射方向をZ軸の方向としたとき、「照射野の拡大」は、第1にこのZ軸方向で行われる。この放射線ビームの照射方向における「照射野の拡大」は、通常深さ方向の照射野拡大と呼ばれる。第2の「照射野の拡大」は、X軸およびY軸方向において照射野拡大を行なうもので、深さ方向と直交する横方向において照射野拡大を行なうので、通常横方向の照射野拡大と呼ばれる。
深さ方向の照射野拡大は、粒子線ビームの照射方向におけるブラッグピークBPの幅が、照射目標の深さ方向における拡がりに比べて狭いために、粒子線ビームの照射方向におけるブラッグピークBPを、深さの方向に拡大するために行なわれる。一方、横方向の照射野拡大は、粒子線ビームの径が、その照射方向と直交する方向における照射目標の寸法よりも小さいために、ブラッグピークBPをその照射方向と直交する方向に拡大するために行なわれる。これらの深さ方向の照射野拡大と、横方向の照射野拡大の方法について、現在までに種々の方法が提案されている。最近注目されている方法として、スポットスキャニング照射法(Spot Scanning Technique)がある。
スポットスキャニング照射法では、横方向照射野拡大法として、粒子線照射装置の粒子線照射部の上流部分に設けられた偏向電磁石を用いて粒子線ビームをXY面内で走査し、その粒子線ビームの照射位置を時間とともに移動させることにより、広い照射野を得る方法を用いる。この方法では、一様な線量分布は、細い径のペンシルビームの隣り合う照射スポットを適切に重ね合わせることにより得ることができる。ペンシルビームの走査方法として、時間に対して連続的に走査するラスター法、時間に対してステップ状に走査するスポット法がある。
深さ方向の照射野拡大法としては、粒子線照射装置から照射される粒子線ビーム自体のエネルギーを制御する方法が用いられる。この方法では、粒子線ビームのエネルギーは、粒子線を加速する加速器の加速エネルギーを変えることにより制御されるか、またはレンジシフタ(Range shifter)と呼ばれる器具を、粒子線ビームを横切るように挿入することにより、粒子線ビームのエネルギーを変化させる。またこれらの加速器の制御と、レンジシフタを併用する方法もある。
この深さ方向の照射野拡大法では、その粒子線ビームを所定の強さのエネルギーを持ったビームとして、照射目標TVの1つの照射層に一様な線量でそのブラッグピークBPを照射した後に、粒子線ビームのエネルギーを変化させて、照射目標TVの次の照射層にブラッグピークBPを照射する。このような操作を複数回繰返し、複数の照射層に粒子線ビームのブラッグピークBPを照射することにより、ビーム照射方向に所望の幅を持った拡大ブラッグピークSOBPを得ることができる。この深さ方向のアクティブな照射野拡大法は、粒子線ビームをX、Y軸方向に移動させずに一定の照射位置に固定した状態で、その粒子線ビームのエネルギーを変化させる方法である。
所望の幅を持った拡大ブラッグピークSOBPを得るためには、照射目標TVの照射層毎の線量を適正に調整することが必要である。この照射層毎の線量分布の一例を図15に示す。図15において、縦軸は相対線量、横軸は体内の深さである。破線で示す複数の曲線の一つ一つが、エネルギーが異なるビームを照射した場合の、各エネルギーでの深さ方向の線量分布、すなわち照射層毎の線量分布である。これら照射層毎の線量を積算したものが深さ方向に与えられる線量となり、図15の実線の曲線で示している。この曲線が、上記の照射野拡大法により得られた拡大ブラッグピークである。
以上の横方向の照射野拡大法と深さ方向の照射野拡大法とを組み合わせた粒子線の照射方法が、スポットスキャニング照射法(Spot Scanning Technique)である。
一方、癌治療においては、正常細胞に影響を与えないようにして癌細胞を消失させる必要がある。図16にその様子を示す。図16の横軸は粒子線の線量であり、点線が線量に対する腫瘍細胞が死滅消失する率、一点鎖線が線量に対する正常細胞の副作用率を示している。治療においては、腫瘍細胞の消失率を高く、正常細胞の副作用率を小さくする必要がある。差が最も大きくなる線量(図16において至適線量として示す線量)で治癒率が最大となる。また、治療領域の外部には正常細胞が存在するため、治療領域外の線量ができるだけ小さくなるように照射する必要がある。すなわち、境界領域における線量分布を急峻な分布にする必要がある。スポットスキャニング照射法において、境界領域での線量分布をより急峻にするため、境界領域で照射する粒子線ビームのスポットサイズ(ビーム径)を小さくする技術が提案されている(例えば特許文献1)。
また、患者の呼吸によって患部の位置が動くことによる照射のずれを補償するため、各照射層においても時間的に分割して同一のスポット位置において複数回照射する方法が提案されている(例えば特許文献2 図11)。さらに特許文献2においては、呼吸による患部の動き考慮して呼吸位相に同期して照射線量を制御する技術も提案されている。
特開2001−212253号公報(図5、図6) 国際公開 WO2006/082651号(図11)
特許文献1の照射方法では、異なるビーム径で照射する領域を分けており、異なるビーム径で照射する領域の境界が生じるため、境界の部分では異なるビーム径のスポット配置が難しい。
本発明は、これらの課題を解決することを目的とし、スポットスキャニング照射法による粒子線照射システムにおいて、照射時間の増加を抑えつつ、ビームの配置が簡単で、より精度の高い線量分布を与えることを目的とする。
この発明の粒子線照射システムは、粒子線発生部と、この粒子線発生部で発生された荷電粒子ビームを照射目標に照射する粒子線照射部と、照射する荷電粒子ビームを制御する照射制御部とを有し、粒子線照射部は、荷電粒子ビームの照射方向に直交する横方向の2次元に荷電粒子ビームを走査するビーム走査器と荷電粒子ビームのビーム径を変更するビーム径変更器を備え、照射制御部は、荷電粒子ビームのエネルギーを設定するエネルギー設定制御器と、ビーム走査器を制御するビーム走査制御器と、ビーム径変更器を制御するビーム径制御器とを備え、照射制御部は、ビーム径制御器により荷電粒子ビームのビーム径を第一のビーム径に設定したとき、ビーム走査制御器により荷電粒子ビームをステップ状に走査して照射目標の横方向の全領域に荷電粒子ビームを照射し、ビーム径制御器により荷電粒子ビームのビーム径を第一のビーム径よりも小さい第二のビーム径に設定したとき、ビーム走査制御器により荷電粒子ビームをステップ状に走査して照射目標の横方向の一部領域に荷電粒子ビームを照射するよう制御するものである。
照射目標の全体を大きいビーム径で照射するとともに、一部の領域を小さいビーム径で照射するようにしたので、異なるビーム径で照射する領域の境界が無いためビームの配置が簡単で、2回以上照射した領域では、より精度の高い線量分布を与えることができる。また、大線量を与える領域のみ2回以上照射するようにしたので、照射時間を短く保つことができる。
本発明を適用する粒子線照射システムの概略全体構成の一例を示す鳥瞰図である。 本発明の実施の形態1による粒子線照射システムの概略構成を示すブロック図である。 本発明の実施の形態1による粒子線照射システムの照射ノズルの具体的構成を示すブロック図である。 本発明の実施の形態1による粒子線照射システムの制御方法を説明する模式図である。 本発明の実施の形態1による粒子線照射システムの制御方法で照射した照射線量を説明する図である。 本発明の実施の形態2による粒子線照射システムの概略構成を示すブロック図である。 本発明の実施の形態2による粒子線照射システムの動作を示す線図である。 本発明の実施の形態3による粒子線照射システムの制御方法で照射した照射線量を説明する図である。 本発明の実施の形態3による粒子線照射システムの制御方法で照射した効果を説明する図である。 本発明の実施の形態4による粒子線照射システムの制御方法を説明する模式図である。 本発明の実施の形態5による粒子線照射システムのビーム径変更器の一例を示す概略構成図である。 本発明の実施の形態6による粒子線照射システムのエネルギー変更装置を用いた照射ノズルの構成を示すブロック図である。 図12のエネルギー変更装置を用いた本発明の実施の形態6による粒子線照射システムの照射ノズルの構成を示すブロック図である。 各種の放射線ビームを人の体に照射した場合の放射線ビームの体内における線量分布を示す図である。 粒子線の照射層毎の線量分布と深さ方向の線量分布の一例を示す図である。 粒子線の照射線量に対して腫瘍細胞が死滅消失する率、正常細胞の副作用率、治癒率を示す図である。
実施の形態1.
図1は、この発明の実施の形態1による粒子線照射システムの概略全体構成を示す鳥瞰図、図2は図1の鳥瞰図の全体構成に制御装置などを加えて示す実施の形態1による粒子線照射システムの概略全体構成のブロック図である。実施の形態1による粒子線照射システムは、図1および図2に示すように、粒子線発生部10と、粒子線輸送部20と、2つの粒子線照射部30A、30Bなどを備えている。放射線安全管理などの運用上の都合から粒子線発生部10と、粒子線照射部30A、30Bとは、遮蔽された個別の部屋に設置される。粒子線輸送部20は、粒子線発生部10と、各粒子線照射部30A、30Bとを連結する。粒子線輸送部20は、粒子線発生部10で発生した粒子線ビームを粒子線照射部30A、30Bのそれぞれに輸送する粒子線輸送路21、22を有する。粒子線輸送部20は、粒子線ビームの方向を変えるための偏向電磁石50を備え、真空ダクト内を粒子線ビームが通過するように構成される。粒子線照射部30A、30Bは、粒子線ビームPBを患者の目標部位TVへ照射するように構成される。
粒子線発生部10は、イオン源11と加速器12を有する。イオン源11は、陽子線または炭素線などの質量の大きな粒子線を発生する。加速器12は、イオン源11で発生した粒子線を加速し、粒子線ビームPBを形成する。この加速器12には、照射制御部13に備えられたエネルギー設定制御器14が電気的に接続される。このエネルギー設定制御器14は、加速器12にエネルギー制御信号を供給し、加速エネルギーを設定して加速器12から出射される粒子線ビームPBのエネルギーを設定し制御するもので、深さ方向の照射野拡大、すなわち粒子線の深さ方向の照射位置を制御することになる。このエネルギー設定制御器14は、通常、治療計画装置500から受け取るデータにより粒子線のエネルギーを設定するもので、深さ方向に互いに異なる飛程の複数の照射層を重ね合わせる制御を行なう。複数の照射層毎に、粒子線ビームのエネルギーを変化させ、粒子線ビームPBの照射方向、すなわちZ軸方向に拡大ブラッグピークSOBPを形成する。照射制御部13は、ビーム径制御器15を有しており、照射ノズル31にビーム径を制御する信号を送出する。また、照射制御部13は、ビーム走査制御器16を有しており、照射ノズルにビームを走査する信号を送出する。
粒子線照射部30A、30Bは、それぞれ治療室1、治療室2を構成する。2つの粒子線照射部30A、30Bは、それぞれ照射ノズル31、治療台32、および位置決め装置33を有する。治療台32は患者を仰臥位または座位の状態に保持するのに使用され、位置決め装置33は、X線装置などにより患部臓器の位置を確認するのに使用される。照射ノズル31は、粒子線照射部30A、30Bに輸送された粒子線ビームPBを治療台32上の患者の照射目標に向けて照射する。
図3は、実施の形態1における各粒子線照射部30A、30Bの照射ノズル31の具体的構成を示す。この図3に示す照射ノズルは符号31で示される。図3に示す照射ノズル31は、粒子線ビームPBのビーム径を変化させるためのビーム径変更器40を備える。ここではビーム径変更器として、粒子線ビームのビーム径を変更するためにしばしば用いられる四極電磁石を用いている。このビーム径変更器40は、照射制御部13のビーム径制御部からの信号により制御され粒子線ビームPBのビーム径を変化させる。また、照射ノズル31は、ビーム径変更後の粒子線ビームPBを横方向、すなわち粒子線ビームPBの照射方向と直交するX、Y面で走査する走査用偏向電磁石41a、41b、粒子線ビームPBの照射位置をモニタするビーム位置モニタ42a、42b、粒子線ビームPBの照射線量をモニタする線量モニタ43を有する。
図3の矢印PBは、粒子線ビームPBの照射方向を示す。走査用偏向電磁石41a、41bは、照射方向に互いに隣接して配置されている。ビーム位置モニタ42a、42bは、照射方向に間隔をおいて配置され、このビーム位置モニタ42a、42bの間の、ビーム位置モニタ42bの近くに線量モニタ43が配置される。
図3に示す走査用偏向電磁石41a、41bは、粒子線ビームPBに対して、そのブラッグピークBPを照射方向と直交する横方向に拡大する横方向のアクティブな照射野拡大部(ビーム走査器とも呼ぶ)41を構成する。このビーム走査器41は、粒子線ビームPBの照射方向に直交する横方向、すなわちX軸、Y軸方向に拡大SOBPを形成する。具体的には、粒子線ビームPBを横方向、すなわちXY面で走査し、その照射スポットを横方向に重ね合わせ、XY面で拡大SOBPを形成する。以上のビーム走査器41は、図2に示す照射制御部13に備えられたビーム走査制御器16により制御される。
本発明においては、ある粒子線エネルギーにおける照射、すなわち一つの照射層における照射を複数の異なるビーム径で行う。図4、図5に基づいて説明する。図4(A)は照射目標TVを模式的に示したもので、ここでは半球状の照射目標TVを想定している。最深層TVdはこの半球状の照射目標TVの表面部分(境界部分)となる。この半球状の照射目標の全領域に対して、深さ方向(Z軸方向)は粒子線エネルギーを変えることによる照射野拡大により、横方向(X軸−Y軸方向)はビーム走査器41により粒子線ビームを走査することによる照射野拡大により、粒子線ビームの線量を与える。図4(A)においてZiで示す層は、ある粒子線エネルギーEiで照射する照射層を示し、粒子線エネルギーをEiより小さいEi+1に変えて照射した照射層をZi+1で示している。以下、ある粒子線エネルギーEiにより、図4(A)に示すZiの層を照射する場合を例にとって説明する。図4(B)および(C)は、粒子線エネルギーEiによってZi層を照射する、本発明によるスポットスキャニング照射法の粒子線ビームPBの照射方法を示す図である。図4(B)、(C)において、小さな複数の円S1、S2は、粒子線ビームPBの径に対応する照射スポットを示す。実際は、これらの照射スポットは互いに隣接する照射スポットが互いに一部で重なり合うようにして走査されるが、図を簡単にするため、重ね合わせが無い状態で示している。
また、図4(B)および(C)では、粒子線ビームPBに対する横方向のX軸がX−X線で、またそのY軸がY−Y線でそれぞれ表わされる。図4(A)に示す照射目標TVの最深層TVdが、図4(B)および(C)では大きな円TVdで示されており、この円TVdの内部およびこの円TVdに一部が重なる複数の照射スポットが実線の小さな円S1、S2として示されている。
図4(B)の照射スポットS1と図4(C)の照射スポットS2とは照射する粒子線ビームのビーム径が異なっており、図4(C)の照射スポットS2は図4(B)の照射スポットS1よりも小さな径になっている。まずビーム径変更器40により、ビーム径を図4(B)の照射スポットS1の径に設定する。このビーム径の粒子線ビームで、各スポット位置において、例えば線量モニタ43により目標の照射線量になるまで照射する。スポット位置はビーム走査器41により粒子線ビームPBを走査することにより移動させる。すなわち、あるスポット位置で目標の照射線量まで粒子線ビームを照射し、目標の線量に達した後、走査用偏向電磁石41aや走査用偏向電磁石41bの励磁電流を変化させて、照射スポットS1を隣のスポット位置に移動させ、そのスポット位置での目標の照射線量になるまで粒子線ビームを照射する。この動作を繰り返し、図4(A)のZi層の全領域、すなわち図4(B)の小さい円で示す全スポット位置で照射スポットS1の径の粒子線ビームを照射する。
照射スポットS1によるZi層の照射が終了した後、ビーム径変更器40により、ビーム径を図4(C)の小さい円で示す照射スポットS2の径に変更する。照射スポットS2の径は照射スポットS1の径よりも小さい径に設定する。この照射スポットS2による照射は、図4(C)の小さい円で示すように、Zi層が最深層となる、Zi層の周辺部においてのみ行う。
以上の、照射スポットS1と照射スポットS2により照射した合計の線量の分布を図5に示す。図5は図4(B)や(C)のZi層におけるA−A線上の線量分布を示している。図5において、横軸はA−A線上の位置、縦軸はその位置での照射線量を示す。図5のように、照射スポットS1による照射線量(単位面積当たり)は大きく変えずに、すなわちZi層における最深層以外の部分に必要な線量程度を、最深層部分(周辺部分)を含めて照射する。照射スポットS2による照射では、Zi層における最深層部分のみで、照射スポットS1による照射と合わせた全線量がその部分に必要な線量となるような線量で照射する。結果、図5に示すように、最深層となる周辺部分で大線量が照射されることになる。また、この周辺部分は小さなスポット径である照射スポットS2による線量が多くなるため、より詳細な線量分布を形成することができる。
照射により図5のような分布を形成するのは、スポットスキャン照射法により深さ方向の照射野拡大を粒子線エネルギーを変えて行う場合、図15のような照射を行う必要があるからである。すなわち、ある照射層においてその層が最深層になる部分は、図15の一番右側の破線で示す線量、すなわち最大線量を照射し、その他の部分は、最深層の線量の数分の1あるいはそれ以下の線量を照射することにより深さ方向の照射野拡大を行う。また、照射目標TVの最深層TVdの外側は正常細胞であるから、その部分の線量をできるだけ抑える必要がある。最深層TVd付近は、より詳細な線量分布を形成できる小さなスポット径の照射スポットで図4(C)のような照射を行って、図5のような線量分布を形成することで、最深層TVdの直ぐ外側の線量分布を抑えることができる。小さなスポット径で照射を行うことで、特に、境界が複雑な形状の場合、および粒子線に敏感な正常細胞が近くにある場合などにおいても、より詳細な線量分布を作ることができるため、TVdの輪郭により忠実に照射することができる。
また、大きなビーム径の照射スポットS1でZi層の全領域を照射し、小さなビーム径の照射スポットS2で周辺部を再度照射するため、特許文献1による照射方法で生じていた大きなビーム径の照射領域と小さなビーム径での照射領域の境界が生じない。特許文献1による照射方法では、大きなビーム径で照射した領域を避けて小さなビーム径で照射するスポットの配置を行う必要があるが、本発明の方法では、小さなビーム径で照射するスポットの配置は、大きなビーム径で照射するスポットの配置と無関係に配置できるため、小さなビーム径のスポットの配置が簡単となる。ここでは半球という理想化された形状について考察したため、最深層に相当するスポットが体積の外側にのみ発生する例となっているが、実際には、ある断面において照射領域の内側にも最深層に相当するスポットが必要になる場合がある。たとえば、半球の最下部、すなわち“南極”あたりが窪んでいる場合はそのようなことが起きる。なお、上記では先に大きなビーム径S1で照射し、後で小さなビーム径S2で照射するようにしたが、照射の順番は逆でも良く、小さなビーム径S2の照射、すなわち図4(C)の照射を先に、大きなビーム径S1の照射、すなわち図4(B)の照射を後で行うようにしても、効果は全く同様である。
実施の形態2.
次にこの発明の実施の形態2について説明する。この実施の形態2は、患者の呼吸測定または照射目標の位置検出を行ない、これらの呼吸測定または照射目標の位置検出に基づき、患者の呼吸判定を行ない、呼吸位相に同期して粒子線ビームの照射を行うようにしたものである。患者の呼吸により、照射目標の位置が変化するため、粒子線ビームの照射位置が変化し、照射精度が低下する。特に、最深層になる部分は、正常細胞と患部との境界層であり、最深層は付与線量も高いため、最深層の照射は照射精度の低下により正常細胞の照射線量を増加させる恐れがある。このため、特に最深層での照射は照射精度が要求される。したがって、この実施の形態2の粒子線照射システムでは、実施の形態1における小さなスポット径での照射を、呼吸位相に同期して、照射目標の位置の変化が少ない呼吸位相において照射するようにしたものである。
図6にこの発明の実施の形態2による粒子線照射システムのブロック図を示す。この図6に示す粒子線発生部10および粒子線輸送部20は、図2に示したものと同じである。粒子線照射部30は、図2の粒子線照射部30A、30Bを含む。この粒子線照射部30は照射ノズル31を有し、この照射ノズル31には、図3に示す実施の形態1で使用した照射ノズル31が使用される。
呼吸測定部71は、患者70の呼吸を測定して呼吸信号BSを出力するものであり、従来の粒子線照射システムまたはX線CTで使用されているものを使用することができる。この呼吸測定部71には、患者70の腹部または胸部に発光ダイオード(LED)を取付け、この発光ダイオードの発光位置の変位により呼吸を測定する方法、反射装置を用いレーザ光線により体の変位を測定する方法、患者の腹部に伸縮型抵抗を取付けてその電気特性の変化を測定する方法、患者の70の呼吸する息を直接計測する方法などを用いることができる。
照射目標位置検出部73は、患者70内の照射目標TVの位置を検出して呼吸信号BSを出力するものである。この照射目標位置検出部73としては、X線源731、732と、これらに対応するX線画像取得装置741、742を使用する。X線源731、732は、患者70内の照射目標TVに向けてX線を照射し、X線画像取得装置741、742は、X線源731、732からのX線の画像を取得して、照射目標TVの位置を検出する。X線画像取得装置741、742としては、例えばイメージインテンシファイアを用いたX線テレビ装置あるいはシンチレータ板をCCDカメラで計測する方法などを使用する。照射目標TVは、それに対応する要所に、予め金などの金属の小片をマーカとして埋め込む方法もあり、このマーカを用いることにより、照射目標TVの位置の特定が容易になる。
呼吸測定部71および照射目標位置検出部73はともに、呼吸に伴う照射目標TVの変位を検出し、呼吸信号BSを発生する。これらの呼吸信号BSは、ともに呼吸判定部(変位検出器とも呼ぶ)75に入力される。この呼吸判定部75は、そのメモリー内に記憶された呼気/吸気の相関関係に基づき、入力された呼吸信号BSから呼吸変位をリアルタイムで判定し、ステータス信号SSを照射制御部13に出力する。
以上の動作の概要を図7の線図に示す。図7の(a)の線図は、例えば照射目標の呼吸変位を示し、(b)、(c)、(d)の線図はこの変位に基づいて判定した結果のステータス信号を示す。図7(a)の線図における2本の横破線は所定の2つの閾値を示し、変位が所定の閾値以下の場合、呼吸判定部75は、図7(b)、(c)、(d)の線図に示すようなステータス信号、すなわち照射可能な状態であるとの信号を出力する。
照射制御部13は、ステータス信号に基づき、実施の形態1で説明した小さなビーム径の照射スポットS2での照射、および大きなビーム径の照射スポットS1での照射を行う。小さなビーム径の照射スポットS2での照射は、例えば、変位が図7(a)の閾値1で示す閾値の以下の場合のステータス信号、すなわち、図7(b)のステータス信号Aが出力されている時間に行い、変位が閾値1以上である場合は行わない。また、患部によっては、さらに変位の微分が正である場合にのみ照射したほうが良い場合もある。これは、変位を測定しているのは体表面であり、患部の動きに正確に対応していない場合もあるからである。この場合のステータス信号を図7(c)にステータス信号Bとして示している。
一方、大きなビーム径の照射スポットS1での照射は、呼吸変位に係らず照射しても良い。照射スポットS1での照射は最深層においても照射の線量が少ないため、照射精度が低くなる、変位が大きい場合に照射して、正常細胞への照射があったとしても、正常細胞への照射線量は少ない。また、最深層以外の照射目標TVにおける照射では照射精度はそれほど要求されない。一方、小さなビーム径の照射スポットS2での照射は最深層の照射であり、単位体積当たりの照射線量も多いため、変位が大きい場合に照射を行うと、正常細胞への照射線量が多くなる恐れがある。したがって、上記のように、照射スポットS2の照射においてのみ呼吸変位が所定の閾値以下である場合に照射を行うようにすれば、正常細胞への照射線量を抑えることができる。加えて、照射スポットS1での照射は呼吸変位にかかわらず照射を行うため、照射目標全体での照射時間の増加が抑えられる。
もちろん、照射スポットS1での照射も呼吸変位に応じて照射すれば、全体での照射時間は増加するが、より精度の高い照射が行えるのは言うまでもない。この場合、照射スポットS1での照射は照射スポットS2を用いた照射に比べ、照射を許可する呼吸変位の閾値を緩くすることができる。例えば、図7(a)に示す閾値2のように、閾値1より緩い閾値によりステータス信号を作製し、図7(b)に示すステータス信号Cにより照射スポットS1での照射を行う。照射スポットS2のほうは、閾値を閾値2より厳しい閾値1に設定し、あるいは上述のように変位の時間微分が正、すなわち変位曲線が右上がりの場合に限定するなどにより精度の良い照射を行う。このように、大きな照射スポットS1と小さな照射スポットS2の照射許可の条件を適宜設定することが望ましい。これにより、全線量を照射スポットS2で照射することに比べ照射時間を短縮することができ、高線量領域がTVdにうまく整合するような照射が実現できる。
実施の形態3.
図8は、この発明の実施の形態3による粒子線照射システムの制御方法を示す図である。実施の形態1では、小さなビーム径の照射スポットS2での照射を最深層の位置で各位置1回照射としたが、実施の形態3では、照射スポットS2での照射を最深層の各スポット位置で複数回照射することを特徴とするものである。
図8は、図5と同様、図4(B)や(C)のZi層におけるA−A線上の実施の形態3による線量分布を示している。図7において、横軸は図4(B)や(C)のA−A線上の位置、縦軸はその位置での照射線量を示す。本実施の形態3においても、図5で示す実施の形態1と同様、照射スポットS1による照射線量(単位体積当たり)は大きく変えずに、すなわちZi層における最深層以外の部分に必要な線量程度を、最深層部分(周辺部分)を含めて照射する。照射スポットS2による照射では、Zi層における最深層部分のみで、照射スポットS1による照射と合わせた全線量がその部分に必要な線量となるような線量で照射する。実施の形態3においては、小さなビーム径の照射スポットS2での照射を4回に分けて、1回の線量を少なくして照射するようにしている。
図9は実施の形態3による照射方法での効果を説明する図である。図9(A)、(B)は、この実施の形態3による照射方法による照射スポットS2での線量分布を示すもので、図9(C)は、例えば、実施の形態1のように1回で目標線量となるよう照射した場合の線量分布を示す。横軸は照射目標TVの横方向、例えばX軸方向の位置を示し、縦軸は照射線量を示す。図9(A)と図9(B)は実施の形態3による照射での照射線量を違った表示の仕方で示すものである。図9(A)では、4回に分けて照射した線量を判り良いように、積み上げ方式で示したものである。下から、1回目、2回目、3回目、4回目、とすると、各回で照射位置が少しずつずれていることを示す。患者は呼吸や呼吸以外で動きがあるため、照射時間が異なると照射位置が図9(A)で示すように若干ずれる。この4回の照射線量を各位置で積算すると図9(B)に示すような線量分布になる。中央から周辺に行くに従って線量が下がった分布になる。図9(C)の実線がある時間で1回照射したときの線量分布、破線が別の時間に1回照射したとした時の線量分布である。図で解るように、位置ずれがそのまま線量分布に影響し、例えば、図9(C)の実線のように照射位置が最深部TVdの直ぐ外側の正常細胞側にずれたときに照射すると、正常細胞への照射線量が多くなってしまう。一方、実施の形態3の照射方法による線量分布、すなわち図9(A)、(B)では、最深部の境界位置TVdがTVdで示す位置であるとすると、その直ぐ外側の正常細胞の線量は、図9(C)の実線で示す線量よりも少なく、正常細胞への影響が小さいことが解る。
実施の形態4.
実施の形態1〜3では、最深部に大きな線量分布を与えるため、最深部に小さなスポット径S2のビームで大きな線量を、精度良く与えた。患部によっては、最深部以外に大きな線量分布を与える必要がある場合もある。例えば、図10(a)のようにZi層のZaの腫瘍の中心部などにおいて、がん細胞の放射線抵抗性が高い領域があるような場合である。図10(b)は、図10(a)のZi層で示す層の小スポット径S2の照射を示す図である。図10(b)のように、最深部である周辺部だけでなく、Zaの領域を小スポット径S2で照射し、Zaの領域に大きな照射線量分布を形成する。
実施の形態5.
実施の形態1では、四極電磁石でビーム径を変更させたが、他の方法でビーム径の変更を行っても良い。図11(A)にビーム径を変更するビーム径変更器の他の例を示す。60がビーム径変更器であり、散乱体61とコリメータ62で構成される。小さいビーム径PB1が散乱体61に入射するとビームは前方に散乱されて発散するビームとなる。この発散するビームをコリメータ62に通すことで、コリメータ62を通った後のビームはPB1より大きなビーム径のビームPB2に変更される。ビーム径変更器60を通さない状態のビームPB1のビーム径を実施の形態1〜3における小さなビーム径S2に設定し、ビーム径変更器60を通したビームのビーム径がS1となるように散乱体61およびコリメータ62のおパラメータを設定しておく。このビーム径変更器60は、照射ノズル31に設けても良いし、粒子線輸送部20に設けても良く、ビームの通路上にビーム変更器60を移動可能に設置する。ビーム径変更器60を移動させることにより、ビームがビーム径変更器60を通過するように制御してビーム径S1とし、ビームがビーム径変更器60を通過しないように制御してビーム径S2にする。実施の形態1〜3における大きなビーム径のビームを照射する時には、図11(A)で示すようにこのビーム径変更器60を通ったビームにより照射する。小さなビーム径で照射するときは図11(B)で示すように、ビーム径変更器60を矢印のように移動して、ビームPB1の状態で照射する。ビーム径変更器60の移動の制御は、図2における照射制御部13のビーム径制御器15からの信号により行われる。
なお、ビーム径変更器60の下流には偏向電磁石63を設けビームを偏向させるようにしている。ビームは散乱体61を通過することによりエネルギー幅が拡がるが、偏向電磁石63とコリメータ64を設けてエネルギー分析部を形成し偏向電磁石63によりビームを偏向させ、コリメータ64で不揃いのビームエネルギーを削ることによりビームはエネルギーが揃ったビームとなり、粒子線治療に用いるビームとして適切なビームにすることができる。また、散乱体61を通過することで、ビームエネルギーの減少が問題となる場合は、例えば粒子線発生部10で発生させるビームエネルギーをその減少分増大させることにより、ビーム径変更器60によるビームエネルギー減少を補完しても良い。
実施の形態6.
実施の形態1では、粒子線発生部で粒子線のエネルギーを変更させたが、ビームの通路の途中にエネルギー変更器を設けて粒子線のエネルギーを変更するようにしても良い。図12はエネルギー変更器の一例を示す構成図である。エネルギー変更器80は、幅方向(X方向)に厚さが階段状に変化するレンジシフタ81、レンジシフタ81を荷電粒子ビームPBが通過する位置を移動する上流側偏向電磁石対を構成する偏向電磁石82、83、上流側偏向電磁石対を励磁する第1の偏向電磁石電源84、レンジシフタ81を通過した荷電粒子ビームPBを元の軌道上に戻す下流側偏向電磁石対を構成する偏向電磁石85、86、下流側偏向電磁石対を励磁する第2の偏向電磁石電源87、照射制御部13のエネルギー設定制御器14から入力されるエネルギー指令値に基づいて上流側偏向電磁石対による荷電粒子ビームの軌道の移動量を算出し、励磁電流値を第1の偏向電磁石電源83に送信する偏向制御部89を備える。偏向制御部89は、第2の偏向電磁石電源87も制御する。
荷電粒子ビームPBはビーム軸90(Z軸)上を上流側偏向電磁石対82、83に入射される。荷電粒子ビームPBの軌道は、図12の紙面の水平方向(X方向)に移動される。偏向電磁石82は軌道偏向用の偏向電磁石であり、偏向電磁石83は軌道平行用の偏向電磁石である。軌道変更用の偏向電磁石82は、入射された荷電粒子ビームPBの軌道をZ軸に対して所定の角度θだけ傾くように偏向する。軌道平行用の偏向電磁石83は、軌道変更用の偏向電磁石82によりZ軸に対して傾けられた軌道をZ軸に平行な軌道に偏向する。レンジシフタ81の下流側では、軌道偏向用の偏向電磁石85と軌道平行用の偏向電磁石86により荷電粒子ビームPBはビーム軸90(Z軸)上に戻される。軌道変更用の偏向電磁石85は、荷電粒子ビームPBの軌道をZ軸に対して所定の角度だけ傾くように偏向する。軌道平行用の偏向電磁石86は、軌道変更用の偏向電磁石85によりZ軸に対して傾けられた軌道をZ軸上の軌道に偏向する。
エネルギー変更器80の動作について説明する。エネルギー変更器80に導入された荷電粒子ビームPBは、上流側偏向電磁石対82、83によりZ軸からX方向に所定の距離離れたZ軸に平行な軌道上を進む。そして、所定の厚さのレンジシフタ81の部分を荷電粒子ビームPBが通過することにより、エネルギーが厚さに比例する分だけ低下されて所望のエネルギーになる。このようにして所望のエネルギーに変更された荷電粒子ビームPBは、下流側偏向電磁石対85、86によりエネルギー変更器80に入射されたときの元の軌道の延長線上に戻される。エネルギー変更器80は、粒子線のエネルギーを変更し飛程を変更する際にレンジシフタを駆動する駆動音が発生しないメリットがある。
図13は実施の形態6における粒子線照射システムのエネルギー変更器80を用いた照射ノズル31の構成を示すブロック図であり、図3と同一符号は同一または相当する部分を示す。このエネルギー変更器80は例えばビーム径変更器40の上流側に設置する。照射制御部13のエネルギー設定制御器14からの信号によりエネルギー変更器80が制御され、照射目標に照射する粒子線のエネルギーが所定のエネルギーの値に設定され、照射目標に照射される。すなわちエネルギーが変更される毎に照射層毎の照射が行われることになる。
なお、エネルギー変更器80を通過した後のビームのエネルギーの拡がりが問題となる場合、実施の形態5で説明したと同じように、エネルギー変更器80の下流に偏向電磁石とコリメータを設けてエネルギー分析部を形成し、エネルギーが揃ったビームを得るようにするのが望ましい。
また、エネルギーの設定は、加速器とエネルギー変更器の両方により行っても良く、両方で行えばより詳細な設定をすることができる。
1、2:治療室
10:粒子線発生部 11:イオン源
12:加速器 13:照射制御部
14:エネルギー設定制御器 15:ビーム径制御器
16:ビーム走査制御器 20:粒子線輸送部
30A,30B:粒子線照射部 31:照射ノズル
32:治療台 32:位置決め装置
40、60:ビーム径変更器
41:横方向照射野拡大部(ビーム走査器)
41a、41B:走査用偏向電磁石
42a、42b:ビーム位置モニタ
43:線量モニタ 44:照射目標
50:偏向電磁石 80:エネルギー変更器
75:呼吸判定部(変位検出器) PB:粒子線ビーム

Claims (7)

  1. 粒子線発生部と、この粒子線発生部で発生された荷電粒子ビームを照射目標に照射する粒子線照射部と、照射する荷電粒子ビームを制御する照射制御部とを有する粒子線照射システムにおいて、
    上記粒子線照射部は、上記荷電粒子ビームの照射方向に直交する横方向の2次元に上記荷電粒子ビームを走査するビーム走査器と上記荷電粒子ビームのビーム径を変更するビーム径変更器を備え、
    上記照射制御部は、上記荷電粒子ビームのエネルギーを設定するエネルギー設定制御器と、上記ビーム走査器を制御するビーム走査制御器と、上記ビーム径変更器を制御するビーム径制御器とを備え、
    上記照射制御部は、上記ビーム径制御器により上記荷電粒子ビームのビーム径を第一のビーム径に設定したとき、上記ビーム走査制御器により上記荷電粒子ビームをステップ状に走査して上記照射目標の横方向の全領域に上記荷電粒子ビームを照射し、
    上記ビーム径制御器により上記荷電粒子ビームのビーム径を上記第一のビーム径よりも小さい第二のビーム径に設定したとき、上記ビーム走査制御器により上記荷電粒子ビームをステップ状に走査して上記照射目標の横方向の一部領域に上記荷電粒子ビームを照射するよう制御することを特徴とする粒子線照射システム。
  2. 上記照射目標の変位を検出する変位検出器を備え、上記照射制御部は、上記第二のビーム径の照射を上記変位検出器の出力信号に応じて制御することを特徴とする請求項に記載の粒子線照射システム。
  3. 上記照射制御部は、第一のビーム径の照射を上記変位検出器の出力信号に応じて、第一のビーム径の照射のときのほうが第二のビーム径の照射のときよりも、照射許可条件を緩めて照射するよう制御することを特徴とする請求項に記載の粒子線照射システム。
  4. 上記照射制御部は、第二のビーム径の照射を同じ照射領域で複数回行うよう制御することを特徴とする請求項に記載の粒子線照射システム。
  5. 粒子線発生部で発生された荷電粒子ビームを照射目標に照射する粒子線照射システムの
    制御方法であって、
    上記荷電粒子ビームのビーム径を第一のビーム径に設定したとき、上記荷電粒子ビームを上記荷電粒子ビームの照射方向に直交する横方向にステップ状に走査して上記照射目標の横方向の全領域に上記荷電粒子ビームを照射し、
    上記荷電粒子ビームのビーム径を上記第一のビーム径よりも小さい第二のビーム径に設定したとき、上記荷電粒子ビームを上記荷電粒子ビームの照射方向に直交する横方向にステップ状に走査して上記照射目標の横方向の一部領域に上記荷電粒子ビームを照射するよう制御することを特徴とする粒子線照射システムの制御方法。
  6. 上記第二のビーム径による照射を、上記照射目標の変位に応じて行うよう制御することを特徴とする請求項に記載の粒子線照射システムの制御方法。
  7. 上記第二のビーム径の照射を、同じ照射領域で複数回行うよう制御することを特徴とする請求項5に記載の粒子線照射システムの制御方法。
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