JP2019137384A - サイドエアバッグ装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 車両の側面衝突時に、車両の側面衝突速度が速く、衝突エネルギーが大きい場合においても、乗員の胸部に大きな衝撃を加えることなく、乗員を適切に保護することができるサイドエアバッグ装置を提供する。【解決手段】 インフレータと、車両用座席のシートバックの側部に折り畳まれて収納され、乗員の車両側壁側に膨張展開して乗員の側部を保護するサイドエアバッグと、を備え、サイドエアバッグは、アウターバッグと、インフレータを内包し、アウターバッグの後方部分にシートバックの延在方向に沿って配置されるインナーバッグと、を有し、アウターバッグには、外部と連通するベントホールが設けられ、インナーバッグには、アウターバッグと連通するガス流通孔が設けられ、ガス流通孔は、膨張展開状態のサイドエアバッグが乗員と車両側壁との間で押し潰されるときに、アウターバッグによって塞がれる位置に設けられているサイドエアバッグ装置。【選択図】 図6

Description

本発明は、サイドエアバッグ装置に関する。より詳しくは、自動車等の車両の側面衝突時に膨張展開し、乗員を保護するサイドエアバッグ装置に関するものである。
サイドエアバッグ装置は、車両の側面衝突時に車内に侵入する車両側壁から乗員の側部を保護するために、ガスが導入されて膨張したサイドエアバッグを、車両用座席に着座した乗員の車両側壁側に展開させる装置である。
例えば、特許文献1には、車両の側面衝突時の衝撃に応じ、エアバッグの膨張部によって乗員を車両の内側へ効率よく移動させて、乗員の保護性能向上を図ることを目的としたサイドエアバッグ装置が開示されている。このサイドエアバッグ装置においては、エアバッグの膨張部を上流側膨張部及び下流側膨張部に区画する区画部材に、ガスの流通を規制又は許容する調圧弁が設けられている。そして、車両の側面衝突時に、上流側膨張部に配置されたインフレータからガスが発生すると、調圧弁が閉じているために上流側膨張部のみが膨張してエアバッグの後方部分が高圧状態となり、このエアバッグの膨張展開初期においては、エアバッグの後方部分で乗員の胴部のうちの比較的頑強な部分である背部(胴部の後方部分)を保護する、すなわち、乗員の背部で車両側壁からの衝撃を受け止めるようになっている。その後、上流側膨張部が押し潰されて調圧弁が開くことによって、上流側膨張部(エアバッグの後方部分)から下流側膨張部(エアバッグの前方部分)へのガスの流通が許容され、下流側膨張部も膨張して乗員の胴部全体を保護している。
特開2013−159304号公報
実際の衝突事故を鑑みると、車両の側面衝突速度が速く、衝突エネルギーが大きい場合、エアバッグの膨張展開初期だけでは車両側壁からの衝撃を吸収しきることができず、エアバッグの内圧を長期的に高くする必要があった。これに対して、上記特許文献1に記載のサイドエアバッグ装置においては、エアバッグの膨張展開初期に、エアバッグの後方部分(上流側膨張部)のみの内圧を高くして乗員の背部を保護していた。しかしながら、エアバッグの膨張展開が更に進行すると、エアバッグの前方部分(下流側膨張部)の内圧を高くして車両側壁からの衝撃を吸収することになるため、乗員の胴部のうちの比較的脆弱な部分である胸部(胴部の前方部分)に、押し潰されたエアバッグからの反力が加わってしまい、乗員を適切に保護することができない懸念があった。
本発明は、上記現状に鑑みてなされたものであり、車両の側面衝突時に、車両の側面衝突速度が速く、衝突エネルギーが大きい場合においても、乗員の胸部に大きな衝撃を加えることなく、乗員を適切に保護することができるサイドエアバッグ装置を提供することを目的とするものである。
本発明の一態様は、ガスを発生させるインフレータと、車両用座席のシートバックの側部に折り畳まれて収納され、前記インフレータの作動時に前記ガスにより前記車両用座席に着座した乗員の車両側壁側に膨張展開して前記乗員の側部を保護するサイドエアバッグと、を備え、前記サイドエアバッグは、アウターバッグと、前記インフレータを内包し、前記アウターバッグの後方部分に前記シートバックの延在方向に沿って配置されるインナーバッグと、を有し、前記アウターバッグには、外部と連通するベントホールが設けられ、前記インナーバッグには、前記アウターバッグと連通するガス流通孔が設けられ、前記ガス流通孔は、膨張展開状態の前記サイドエアバッグが前記乗員と前記車両側壁との間で押し潰されるときに、前記アウターバッグによって塞がれる位置に設けられているサイドエアバッグ装置である。
本発明によれば、車両の側面衝突時に、車両の側面衝突速度が速く、衝突エネルギーが大きい場合においても、乗員の胸部に大きな衝撃を加えることなく、乗員を適切に保護することができるサイドエアバッグ装置を提供することができる。
実施形態1のサイドエアバッグ装置について、サイドエアバッグの膨張展開前の状態を示す模式図であり、(a)は側方から見た状態を示し、(b)は上方から見た状態を示す。 実施形態1のサイドエアバッグ装置について、サイドエアバッグによる乗員拘束初期の状態を示す模式図であり、(a)は側方から見た状態を示し、(b)は上方から見た状態を示す。 図2(a)中の線分に対応する部分を示す断面模式図であり、(a)は線分A1−A2に対応する部分の断面を示し、(b)は線分B1−B2に対応する部分の断面を示す。 図2、3中のアウター基布を構成する基布を示す平面模式図である。 図2、3中のインナー基布を構成する基布を示す平面模式図である。 実施形態1のサイドエアバッグ装置について、サイドエアバッグによる乗員拘束中期の状態を示す模式図であり、(a)は側方から見た状態を示し、(b)は上方から見た状態を示す。 図6(a)中の線分に対応する部分を示す断面模式図であり、(a)は線分A3−A4に対応する部分の断面を示し、(b)は線分B3−B4に対応する部分の断面を示す。 実施形態1の変形例1のサイドエアバッグ装置について、サイドエアバッグによる乗員拘束状態を示す模式図であり、(a)は、乗員拘束初期の状態で、図2(a)中の線分B1−B2に対応する部分の断面を示し、(b)は、乗員拘束中期の状態で、図6(a)中の線分B3−B4に対応する部分の断面を示す。 実施形態1の変形例2のサイドエアバッグ装置について、サイドエアバッグによる乗員拘束状態を示す模式図であり、(a)は、乗員拘束初期の状態で、図2(a)中の線分B1−B2に対応する部分の断面を示し、(b)は、乗員拘束中期の状態で、図6(a)中の線分B3−B4に対応する部分の断面を示す。 実施形態1のサイドエアバッグ装置について、サイドエアバッグによる乗員拘束後期の状態を示す模式図であり、(a)は側方から見た状態を示し、(b)は上方から見た状態を示す。 実施形態2のサイドエアバッグ装置について、サイドエアバッグによる乗員拘束初期の状態を示す模式図であり、(a)は側方から見た状態を示し、(b)は上方から見た状態を示す。 図11(a)中の線分に対応する部分を示す断面模式図であり、(a)は線分A1−A2に対応する部分の断面を示し、(b)は線分B1−B2に対応する部分の断面を示す。 図11、12中の隔壁状基布を示す平面模式図である。 実施形態2のサイドエアバッグ装置について、サイドエアバッグによる乗員拘束中期の状態を示す模式図であり、(a)は側方から見た状態を示し、(b)は上方から見た状態を示す。 図14(a)中の線分に対応する部分を示す断面模式図であり、(a)は線分A3−A4に対応する部分の断面を示し、(b)は線分B3−B4に対応する部分の断面を示す。 実施形態2のサイドエアバッグ装置について、サイドエアバッグによる乗員拘束後期の状態を示す模式図であり、(a)は側方から見た状態を示し、(b)は上方から見た状態を示す。 実施形態3のサイドエアバッグ装置について、WS50型の国際統一側面衝突ダミーが車両用座席に着座したときのサイドエアバッグによる乗員拘束中期の状態を示す模式図である。 実施形態3のサイドエアバッグ装置について、WS5型の国際統一側面衝突ダミーが車両用座席に着座したときのサイドエアバッグによる乗員拘束中期の状態を示す模式図である。 実施形態3のサイドエアバッグ装置におけるガス調整孔及びガス流通孔の好ましい位置を説明するための模式図である。 図17、18中の線分A3−A4に対応する部分を示す断面模式図である。
[実施形態1]
実施形態1のサイドエアバッグ装置について、図面を参照しつつ、サイドエアバッグの膨張展開挙動に着目して以下に説明する。本明細書中の方向に関する記載は、特に断りのない限り、車両を基準としたものであり、例えば、「前方」は車両前方向を示し、「後方」は車両後方向を示し、「上方」は車両上方向を示し、「下方」は車両下方向を示し、「側方」は車両幅方向における外側方向を示す。また、各図中に適宜示される矢印FRは車両前方向を示し、矢印UPは車両上方向を示し、矢印OUTは車両幅方向における外側方向を示す。なお、車両用座席の内部に配置される部材は、車両用座席を透視した状態で図示されている。
(膨張展開前)
図1は、実施形態1のサイドエアバッグ装置について、サイドエアバッグの膨張展開前の状態を示す模式図であり、(a)は側方から見た状態を示し、(b)は上方から見た状態を示す。
図1(a)、(b)に示すように、サイドエアバッグ装置1は、車両用座席30のシートバック(背もたれ部)31の側部(車両側壁50側の側部)に取り付けられている。
車両用座席30としては、例えば、車両の運転席、助手席等が想定される。
本実施形態では、国際統一側面衝突ダミー(World−SID:World Side Impact Dummy)40が車両用座席30に着座している。国際統一側面衝突ダミー40の着座姿勢は、現在、日本及び欧州で採用されている側面衝突試験法(ECE R95)、又は、米国で採用されている側面衝突試験法(FMVSS214)で定められたものである。サイドエアバッグ20の膨張展開時の位置及び大きさは、図1(a)に示すような国際統一側面衝突ダミー40の胸部41、上腕部42、肩部43、腹部44、背部45、及び、腰部46の位置に応じて設定される。以下では、国際統一側面衝突ダミー40を「乗員40」と称する。
車両側壁50としては、車両用座席30に着座した乗員40の側方に位置する車体部分であれば特に限定されず、サイドドア、ピラー、サイドウインドウ等を総称している。
図1(a)に示すように、サイドエアバッグ装置1は、膨張展開可能に折り畳まれた袋状のサイドエアバッグ20と、サイドエアバッグ20の内部に配置されるインフレータ10と、を有している。
サイドエアバッグ20は、膨張展開前において、シートバック31の側部に位置するサイドフレーム33の側部に折り畳まれた状態で固定され、クッションパッド34とともにシートバック31の表皮32に覆われて収納されている。
インフレータ10は、シリンダー状(円柱状)のガス発生装置であり、シートバック31の延在方向(高さ方向)に沿って配置されている。インフレータ10の上方部分及び下方部分からは一対のボルト11が突出しており、その一対のボルト11は、サイドエアバッグ20を貫通している。インフレータ10は、このような一対のボルト11によって、シートバック31のサイドフレーム33に取り付けられている。
インフレータ10は、車両の側面衝突時に作動する。具体的には、まず、車両に搭載された衝突検知センサが車両の側面衝突を検知すると、衝突検知センサから送られた信号をECU(Engine Control Unit)が演算し、衝突のレベルが判定される。そして、判定された衝突のレベルがサイドエアバッグ20を膨張させる場合に該当すると、インフレータ10が着火され、燃焼による化学反応でガスが発生する。その結果、インフレータ10から発生したガスは、サイドエアバッグ20の内部に導入されることになる。
インフレータ10の種類としては、特に限定されず、例えば、ガス発生剤を燃焼させて発生するガスを利用するパイロ式インフレータ、圧縮ガスを利用するストアード式インフレータ、ガス発生剤を燃焼させて発生するガスと圧縮ガスとの混合ガスを利用するハイブリッド式インフレータ等が挙げられる。
(乗員拘束初期)
図2は、実施形態1のサイドエアバッグ装置について、サイドエアバッグによる乗員拘束初期の状態を示す模式図であり、(a)は側方から見た状態を示し、(b)は上方から見た状態を示す。図3は、図2(a)中の線分に対応する部分を示す断面模式図であり、(a)は線分A1−A2に対応する部分の断面を示し、(b)は線分B1−B2に対応する部分の断面を示す。
車両が障害物60(例えば、別の車両)と側面衝突し、インフレータ10が作動すると、インフレータ10から発生したガスがサイドエアバッグ20の内部に導入され、サイドエアバッグ20は、その折り畳みが解かれながら膨張する。そして、膨張したサイドエアバッグ20から加わる力によってシートバック31の表皮32が破られると、図2(a)、(b)に示すように、サイドエアバッグ20は、乗員40の車両側壁50側に膨張展開(フル展開)する。なお、図2(a)、(b)は、インフレータ10の作動開始から5〜15ms後の状態を模式的に示している。
ここで、サイドエアバッグ20は、アウターバッグ21と、インフレータ10を内包し、アウターバッグ21の後方部分にシートバック31の延在方向(高さ方向)に沿って配置されるインナーバッグ23と、を有している。アウターバッグ21には、外部と連通するベントホール22が設けられている。インナーバッグ23には、アウターバッグ21と連通するガス流通孔24が設けられている。アウターバッグ21及びインナーバッグ23は、膨張展開前において、シートバック31の側部に位置するサイドフレーム33の側部にともに折り畳まれて固定されている。
本実施形態では、サイドエアバッグ20が上述したような構成を有しているため、車両が障害物60と側面衝突し、インフレータ10が作動すると、まずは、インフレータ10から発生したガスがインナーバッグ23の内部に導入され、インナーバッグ23は、その折り畳みが解かれながら膨張する。それと同時に、インナーバッグ23に設けられたガス流通孔24を通じてアウターバッグ21の内部にガスが導入され、アウターバッグ21は、その折り畳みが解かれながら膨張する。そして、膨張したアウターバッグ21から加わる力によってシートバック31の表皮32が破られると、車両用座席30に着座した乗員40と側面衝突によって変形し乗員40側に変位する車両側壁50との間、すなわち、乗員40の車両側壁50側に、サイドエアバッグ20が膨張展開する。その結果、図2(a)、(b)に示すように、膨張展開したサイドエアバッグ20は、乗員40の胸部41及び背部45の側面(車両側壁50側の側面)と重なるように配置され、乗員40の側部を保護する。
上述したようなサイドエアバッグ20による乗員拘束初期(サイドエアバッグ20の膨張展開初期〜フル展開までの期間)においては、インナーバッグ23がアウターバッグ21の後方部分に配置されているために、膨張したアウターバッグ21の車両幅方向における厚みが、膨張したインナーバッグ23の車両幅方向における厚みよりも大きくなる。よって、図3(b)に示すように、インナーバッグ23に設けられたガス流通孔24とアウターバッグ21との間に隙間が生じ、ガスがインナーバッグ23からアウターバッグ21に滞りなく流れるため、アウターバッグ21は滞りなく膨張展開することができる。これにより、乗員拘束初期においては、折り畳みが解かれながら膨張することで内圧が高くなり過ぎずに柔らかいアウターバッグ21によって、乗員40の胴部全体(胸部41、背部45等)が保護される。
アウターバッグ21が膨張展開する際には、インフレータ10から発生したガスがインナーバッグ23からガス流通孔24を通じてアウターバッグ21の内部に導入される一方で、アウターバッグ21内のガスがベントホール22から外部に排出される。そのため、アウターバッグ21に導入されるガスの量を、アウターバッグ21から排出されるガスの量よりも多くして、アウターバッグ21を確実に膨張展開させる観点からは、図2(a)に示すように、ガス流通孔24の開口面積がベントホール22の開口面積よりも大きいことが好ましい。
図3(a)、(b)(図2(a))に示すように、アウターバッグ21は、アウター基布25Aで構成されている。アウター基布25Aは、図4に示すような基布25a、25b、25cを、目印X1〜X7が対応するように外周接合部26aに沿って互いに接合することで袋状に形成されている。図4は、図2、3中のアウター基布を構成する基布を示す平面模式図である。アウター基布25Aは、1枚の基布を2つ折りにした状態で外周を接合することで袋状に形成されてもよい。
図3(a)、(b)(図2(a))に示すように、インナーバッグ23は、インナー基布25Bで構成されている。インナー基布25Bは、図5に示すような基布25dを、目印Y1〜Y3が対応するように2つ折りにした状態で外周接合部26bに沿って接合することで袋状に形成されている。図5は、図2、3中のインナー基布を構成する基布を示す平面模式図である。インナー基布25Bは、複数枚の基布の外周を互いに接合することで袋状に形成されてもよい。
図3(a)、(b)(図2(a))に示すように、インナーバッグ23は、アウターバッグ21内に配置され、端部(外周部)がアウターバッグ21を構成するアウター基布25Aの端部(外周部)の一部とともに接合される袋状のインナー基布25Bで構成されている。具体的には、図4、5に示すような、基布25a、25b、25cで構成されるアウター基布25Aの端部の一部と、基布25dで構成されるインナー基布25Bの端部とは、目印X1と目印Y1とが重なり、目印X2と目印Y2とが重なり、目印X3と目印Y3とが重なるように、接合部27a(外周接合部26aの一部及び外周接合部26bを兼ねる)で接合されている。これにより、インナーバッグ23がアウターバッグ21内の後方部分に配置される状態が得られる。外周接合部26a及び接合部27aによれば、アウターバッグ21の膨張展開時の外縁形状が規定される。外周接合部26b及び接合部27aによれば、インナーバッグ23の膨張展開時の外縁形状が規定される。
基布25a、25b、25c、25dとしては、例えば、ナイロン66、ポリエチレンテレフタレート(PET)等の糸で織られた布が用いられる。基布25a、25b、25c、25dは、耐熱性の向上、気密性の向上等を図るために、シリコン等の無機物で表面が被覆されていてもよい。
アウターバッグ21及びインナーバッグ23を形成する際の接合方法としては、特に限定されず、例えば、縫合、接着、溶着、それらの組み合わせ等が挙げられる。
(乗員拘束中期)
図6は、実施形態1のサイドエアバッグ装置について、サイドエアバッグによる乗員拘束中期の状態を示す模式図であり、(a)は側方から見た状態を示し、(b)は上方から見た状態を示す。図7は、図6(a)中の線分に対応する部分を示す断面模式図であり、(a)は線分A3−A4に対応する部分の断面を示し、(b)は線分B3−B4に対応する部分の断面を示す。なお、図6(a)、(b)は、インフレータ10の作動開始から15〜25ms後の状態を模式的に示している。
側面衝突による車両側壁50の変位量が増大し、乗員40と車両側壁50との間隔が図2(b)に示した状態よりも狭くなると、図6(b)に示すように、膨張展開状態のサイドエアバッグ20のうちのアウターバッグ21が、乗員40と車両側壁50との間で押し潰される。この際、図7(b)に示すように、押し潰されたアウターバッグ21によって、インナーバッグ23に設けられたガス流通孔24が塞がれる。これにより、インナーバッグ23からアウターバッグ21へのガスの流出が阻害されるため、インナーバッグ23の内圧が高く維持される。一方、アウターバッグ21には外部と連通するベントホール22が設けられているため、アウターバッグ21が押し潰されることによって、アウターバッグ21内のガスがベントホール22から外部に排出される。これにより、アウターバッグ21は、内圧が適度に調整された柔らかい状態となる。
したがって、上述したようなサイドエアバッグ20による乗員拘束中期においては、インナーバッグ23とアウターバッグ21との間で内圧差が生じることになり、乗員40の胴部のうちの比較的脆弱な部分である胸部41が、柔らかい状態のアウターバッグ21によって保護される一方で、乗員40の胴部のうちの比較的頑強な部分である背部45が、内圧が高く維持されたインナーバッグ23によって保護される。この際、図6(a)に示すように、インナーバッグ23は、シートバック31の延在方向(高さ方向)に沿って、すなわち、乗員40の背部45に沿って配置されているため、背部45を確実に保護することができる。
ガス流通孔24は、車両の側面衝突後、膨張展開状態のサイドエアバッグ20(アウターバッグ21)が乗員40と車両側壁50との間で押し潰されるときに、アウターバッグ21によって塞がれる位置に設けられている。ここで、インナーバッグ23における、「アウターバッグ21によって塞がれる位置」とは、車両の側面衝突時に車両側壁50が車内に侵入し、乗員40と車両側壁50との間でサイドエアバッグ20(アウターバッグ21)が押し潰された状態において、アウターバッグ21と接触するインナーバッグ23における位置を指し、例えば、図7(b)に示すようなインナーバッグ23の前方部分28(アウターバッグ21の前方部分と対向する部分)以外の位置を指す。なお、ガス流通孔24がアウターバッグ21によって塞がれるタイミングは、例えば、インフレータ10の作動開始から15ms以降とされる。
図6(a)及び図7(b)に示すように、ガス流通孔24は、インナーバッグ23の前後方向において、中央部分又は中央部分よりも後方に設けられていることが好ましい。これにより、アウターバッグ21が押し潰される際に、ガス流通孔24がアウターバッグ21と接触しやすくなるため、アウターバッグ21によってガス流通孔24を効率的に塞ぐことができる。ここで、ガス流通孔24の位置がインナーバッグ23の中央部分に近いほど、乗員拘束初期(ガス流通孔24がアウターバッグ21によって塞がれる前)において、インナーバッグ23からアウターバッグ21へガスが流出しやすくなり、結果的に、アウターバッグ21が乗員40の車両側壁50側により早く膨張展開するため、アウターバッグ21によって乗員40を確実に保護することができる。一方、ガス流通孔24の位置がインナーバッグ23の後方部分に近いほど、乗員拘束中期において、アウターバッグ21が押し潰される際に、ガス流通孔24がアウターバッグ21とより接触しやすくなるため、アウターバッグ21によってガス流通孔24をより効率的に塞ぐことができる。
図6(a)及び図7(b)に示すように、ガス流通孔24は、インナーバッグ23の下方部分に設けられていることが好ましい。これにより、ガス流通孔24が、乗員40の胴部のうちで体型によって位置が変わりにくい腰部46の近傍(背部45の側面(車両側壁50側の側面)を含む)に設けられるため、アウターバッグ21が押し潰される際に、乗員40の体型によらずに、アウターバッグ21によってガス流通孔24を確実に塞ぐことができる。
図7(b)に示すように、ガス流通孔24は、インナーバッグ23の乗員40側に設けられていることが好ましい。乗員40によるアウターバッグ21の押し潰され具合は位置によって変化しにくいため、ガス流通孔24がインナーバッグ23の乗員40側に設けられている場合は、ガス流通孔24がアウターバッグ21と充分に接触することができる。よって、アウターバッグ21によってガス流通孔24を確実に塞ぐことができる。
本実施形態の変形例1として、ガス流通孔24は、インナーバッグ23の車両側壁50側に設けられていてもよい。図8は、実施形態1の変形例1のサイドエアバッグ装置について、サイドエアバッグによる乗員拘束状態を示す模式図であり、(a)は、乗員拘束初期の状態で、図2(a)中の線分B1−B2に対応する部分の断面を示し、(b)は、乗員拘束中期の状態で、図6(a)中の線分B3−B4に対応する部分の断面を示す。車両側壁50の乗員40側の表面には凹凸が存在することがあり、その凹凸具合によっては、車両側壁50によるアウターバッグ21の押し潰され具合が位置によって大きく変化することがある。しかしながら、ガス流通孔24の位置を、アウターバッグ21が押し潰される際に車両側壁50の平坦な部分(凹凸が少ない部分)と対向する位置に調整すれば、本変形例のように、ガス流通孔24がインナーバッグ23の車両側壁50側に設けられている場合であっても、乗員拘束中期において、アウターバッグ21によってガス流通孔24を確実に塞ぐことができる。
ガス流通孔24は、複数設けられていてもよい。これにより、乗員拘束初期において、インナーバッグ23からアウターバッグ21へのガスの流出量が増え、結果的に、アウターバッグ21が乗員40の車両側壁50側により早く膨張展開するため、アウターバッグ21によって乗員40を確実に保護することができる。
例えば、本実施形態の変形例2として、ガス流通孔24は、インナーバッグ23の乗員40側及び車両側壁50側の両方に設けられていてもよい。図9は、実施形態1の変形例2のサイドエアバッグ装置について、サイドエアバッグによる乗員拘束状態を示す模式図であり、(a)は、乗員拘束初期の状態で、図2(a)中の線分B1−B2に対応する部分の断面を示し、(b)は、乗員拘束中期の状態で、図6(a)中の線分B3−B4に対応する部分の断面を示す。本変形例でも、乗員拘束中期において、アウターバッグ21によってガス流通孔24を塞ぐことができる。インナーバッグ23の乗員40側に設けられたガス流通孔24の開口面積と、インナーバッグ23の車両側壁50側に設けられたガス流通孔24の開口面積と、は同じであってもよいし、異なっていてもよい。
ガス流通孔24の形状は、特に限定されないが、図6(a)に示すような円形状であることが好ましい。
(乗員拘束後期)
図10は、実施形態1のサイドエアバッグ装置について、サイドエアバッグによる乗員拘束後期の状態を示す模式図であり、(a)は側方から見た状態を示し、(b)は上方から見た状態を示す。なお、図10(a)、(b)は、インフレータ10の作動開始から40ms後の状態を模式的に示している。
側面衝突による車両側壁50の変位量が更に増大し、乗員40と車両側壁50との間隔が図6(b)に示した状態よりも狭くなると、図10(b)に示すように、アウターバッグ21が、乗員40と車両側壁50との間で更に押し潰される。この際も、ガス流通孔24は、乗員拘束中期と同様に、押し潰されたアウターバッグ21によって塞がれたままである。よって、インナーバッグ23からアウターバッグ21へのガスの流出が阻害され続けるため、インナーバッグ23の内圧は高く維持される。一方、アウターバッグ21が図6(b)に示した状態よりも押し潰されると、アウターバッグ21内のガスがベントホール22から外部に更に排出されるため、アウターバッグ21は柔らかい状態を維持する。
したがって、上述したようなサイドエアバッグ20による乗員拘束後期においても、乗員拘束中期と同様に、インナーバッグ23とアウターバッグ21との間で内圧差が生じることになり、乗員40の胴部のうちの比較的脆弱な部分である胸部41が、柔らかい状態のアウターバッグ21によって保護される一方で、乗員40の胴部のうちの比較的頑強な部分である背部45が、内圧が高く維持されたインナーバッグ23によって保護される。
以上のように、本実施形態によれば、車両の側面衝突時にサイドエアバッグ20が乗員40を拘束する過程において、インナーバッグ23に設けられたガス流通孔24が、押し潰されたアウターバッグ21によって塞がれるため、インナーバッグ23の内圧が長期的に高く維持される。よって、車両の側面衝突速度が速く、衝突エネルギーが大きい場合であっても、サイドエアバッグ20(特に、インナーバッグ23)によって車両側壁50からの衝撃を吸収することができる。一方、インナーバッグ23は、シートバック31の延在方向(高さ方向)に沿って、すなわち、乗員40の背部45に沿って配置されているため、サイドエアバッグ20(インナーバッグ23)からの反力は、乗員40の胴部のうちの比較的頑強な部分である背部45で受け止められることになる。そのため、乗員40の胴部のうちの比較的脆弱な部分である胸部41には大きな衝撃が加わらず、乗員40が適切に保護される。
サイドエアバッグ装置1の他の構成要素については、従来公知のサイドエアバッグ装置と同様の構成要素を適宜用いることができる。
[実施形態2]
実施形態2のサイドエアバッグ装置について、図面を参照しつつ、サイドエアバッグの膨張展開挙動に着目して以下に説明する。実施形態2のサイドエアバッグ装置は、インナーバッグの構成以外、実施形態1のサイドエアバッグ装置と同様であるため、重複する点については説明を適宜省略する。
(膨張展開前)
サイドエアバッグ20の膨張展開前の状態は、図1を参照して既に説明した状態と同様である。
(乗員拘束初期)
図11は、実施形態2のサイドエアバッグ装置について、サイドエアバッグによる乗員拘束初期の状態を示す模式図であり、(a)は側方から見た状態を示し、(b)は上方から見た状態を示す。図12は、図11(a)中の線分に対応する部分を示す断面模式図であり、(a)は線分A1−A2に対応する部分の断面を示し、(b)は線分B1−B2に対応する部分の断面を示す。
車両が障害物60(例えば、別の車両)と側面衝突し、インフレータ10が作動すると、インフレータ10から発生したガスがサイドエアバッグ20の内部に導入され、サイドエアバッグ20は、その折り畳みが解かれながら膨張する。そして、膨張したサイドエアバッグ20から加わる力によってシートバック31の表皮32が破られると、図11(a)、(b)に示すように、サイドエアバッグ20は、乗員40の車両側壁50側に膨張展開(フル展開)する。これにより、乗員拘束初期においては、折り畳みが解かれながら膨張することで内圧が高くなり過ぎずに柔らかいアウターバッグ21によって、乗員40の胴部全体(胸部41、背部45等)が保護される。
図12(a)、(b)(図11(a))に示すように、アウターバッグ21は、アウター基布25Aで構成されている。アウター基布25Aは、図4に示すような基布25a、25b、25cを、目印X1〜X7が対応するように外周接合部26aに沿って互いに接合することで袋状に形成されている。アウター基布25Aは、1枚の基布を2つ折りにした状態で外周を接合することで袋状に形成されてもよい。
図12(a)、(b)(図11(a))に示すように、インナーバッグ23は、アウターバッグ21を構成するアウター基布25Aの一部と、アウターバッグ21の内部を区切るようにアウター基布25Aに接合される隔壁状基布29と、で囲まれる領域を構成する基布よりなる。具体的には、図13に示すような隔壁状基布29は、アウターバッグ21の内部を区切るように、端部29aが、基布25a、25b、25cで構成されるアウター基布25Aの端部以外の箇所に接合部27bで接合されている。図13は、図11、12中の隔壁状基布を示す平面模式図である。ここで、隔壁状基布29の端部29a以外の端部(外周部)と、基布25a、25b、25cで構成されるアウター基布25Aの端部の一部とは、目印X2と目印Y4とが重なり、目印X3と目印Y5とが重なるように、外周接合部26b(外周接合部26aの一部を兼ねる)で接合されている。以上により、アウター基布25Aを構成する基布25a、25bの一部と、隔壁状基布29と、で囲まれる領域を構成する基布よりなるインナーバッグ23が得られる。
隔壁状基布29としては、例えば、ナイロン66、ポリエチレンテレフタレート(PET)等の糸で織られた布が用いられる。隔壁状基布29は、耐熱性の向上、気密性の向上等を図るために、シリコン等の無機物で表面が被覆されていてもよい。
(乗員拘束中期)
図14は、実施形態2のサイドエアバッグ装置について、サイドエアバッグによる乗員拘束中期の状態を示す模式図であり、(a)は側方から見た状態を示し、(b)は上方から見た状態を示す。図15は、図14(a)中の線分に対応する部分を示す断面模式図であり、(a)は線分A3−A4に対応する部分の断面を示し、(b)は線分B3−B4に対応する部分の断面を示す。
側面衝突による車両側壁50の変位量が増大し、乗員40と車両側壁50との間隔が図11(b)に示した状態よりも狭くなると、図14(b)に示すように、膨張展開状態のサイドエアバッグ20のうちのアウターバッグ21が、乗員40と車両側壁50との間で押し潰される。この際、図15(b)に示すように、押し潰されたアウターバッグ21によって、インナーバッグ23に設けられたガス流通孔24が塞がれる。これにより、インナーバッグ23からアウターバッグ21へのガスの流出が阻害されるため、インナーバッグ23の内圧が高く維持される。一方、アウターバッグ21には外部と連通するベントホール22が設けられているため、アウターバッグ21が押し潰されることによって、アウターバッグ21内のガスがベントホール22から外部に排出される。これにより、アウターバッグ21は、内圧が適度に調整された柔らかい状態となる。
したがって、上述したようなサイドエアバッグ20による乗員拘束中期においては、インナーバッグ23とアウターバッグ21との間で内圧差が生じることになり、乗員40の胴部のうちの比較的脆弱な部分である胸部41が、柔らかい状態のアウターバッグ21によって保護される一方で、乗員40の胴部のうちの比較的頑強な部分である背部45が、内圧が高く維持されたインナーバッグ23によって保護される。この際、図14(a)に示すように、インナーバッグ23は、シートバック31の延在方向(高さ方向)に沿って、すなわち、乗員40の背部45に沿って配置されているため、背部45を確実に保護することができる。
図15(b)に示すように、ガス流通孔24は、インナーバッグ23の乗員40側に設けられていることが好ましい。ガス流通孔24は、インナーバッグ23の車両側壁50側に設けられていてもよく、インナーバッグ23の乗員40側及び車両側壁50側の両方に設けられていてもよい。
(乗員拘束後期)
図16は、実施形態2のサイドエアバッグ装置について、サイドエアバッグによる乗員拘束後期の状態を示す模式図であり、(a)は側方から見た状態を示し、(b)は上方から見た状態を示す。
側面衝突による車両側壁50の変位量が更に増大し、乗員40と車両側壁50との間隔が図14(b)に示した状態よりも狭くなると、図16(b)に示すように、アウターバッグ21が、乗員40と車両側壁50との間で更に押し潰される。この際も、ガス流通孔24は、乗員拘束中期と同様に、押し潰されたアウターバッグ21によって塞がれたままである。よって、インナーバッグ23からアウターバッグ21へのガスの流出が阻害され続けるため、インナーバッグ23の内圧は高く維持される。一方、アウターバッグ21が図14(b)に示した状態よりも押し潰されると、アウターバッグ21内のガスがベントホール22から外部に更に排出されるため、アウターバッグ21は柔らかい状態を維持する。
したがって、上述したようなサイドエアバッグ20による乗員拘束後期においても、乗員拘束中期と同様に、インナーバッグ23とアウターバッグ21との間で内圧差が生じることになり、乗員40の胴部のうちの比較的脆弱な部分である胸部41が、柔らかい状態のアウターバッグ21によって保護される一方で、乗員40の胴部のうちの比較的頑強な部分である背部45が、内圧が高く維持されたインナーバッグ23によって保護される。
以上のように、本実施形態によっても、車両の側面衝突時にサイドエアバッグ20が乗員40を拘束する過程において、インナーバッグ23に設けられたガス流通孔24が、押し潰されたアウターバッグ21によって塞がれるため、インナーバッグ23の内圧が長期的に高く維持される。よって、車両の側面衝突速度が速く、衝突エネルギーが大きい場合であっても、サイドエアバッグ20(特に、インナーバッグ23)によって車両側壁50からの衝撃を吸収することができる。一方、インナーバッグ23は、シートバック31の延在方向(高さ方向)に沿って、すなわち、乗員40の背部45に沿って配置されているため、サイドエアバッグ20(インナーバッグ23)からの反力は、乗員40の胴部のうちの比較的頑強な部分である背部45で受け止められることになる。そのため、乗員40の胴部のうちの比較的脆弱な部分である胸部41には大きな衝撃が加わらず、乗員40が適切に保護される。
[実施形態3]
実施形態3のサイドエアバッグ装置について、図面を参照して以下に説明する。実施形態3のサイドエアバッグ装置は、インナーバッグの構成以外、実施形態1のサイドエアバッグ装置と同様であるため、重複する点については説明を適宜省略する。
これまで、乗員40としては、国際統一側面衝突ダミーが車両用座席30に着座する場合について説明したが、より詳細には、標準体型乗員を模擬したWS50型の国際統一側面衝突ダミーが車両用座席30に着座する場合もあれば、小柄体型乗員を模擬したWS5型の国際統一側面衝突ダミーが車両用座席30に着座する場合もある。図17は、実施形態3のサイドエアバッグ装置について、WS50型の国際統一側面衝突ダミーが車両用座席に着座したときのサイドエアバッグによる乗員拘束中期の状態を示す模式図である。図18は、実施形態3のサイドエアバッグ装置について、WS5型の国際統一側面衝突ダミーが車両用座席に着座したときのサイドエアバッグによる乗員拘束中期の状態を示す模式図である。図17、18は、実施形態3のサイドエアバッグ装置を側方から見た状態を示している。
サイドエアバッグ20による乗員拘束中期(乗員拘束後期も同様)では、これまで説明したように、押し潰されたアウターバッグ21によって、インナーバッグ23に設けられたガス流通孔24が塞がれる。これにより、インナーバッグ23からアウターバッグ21へのガスの流出が阻害されるため、インナーバッグ23の内圧が高く維持される。したがって、図17、18に示すように、WS50型の国際統一側面衝突ダミー40A及びWS5型の国際統一側面衝突ダミー40Bの各々において、胴部47のうちの比較的頑強な部分である背部45が、内圧が高く維持されたインナーバッグ23によって保護される。この場合、インナーバッグ23の大きさは、WS50型の国際統一側面衝突ダミー40Aの背部45には適合していても、WS5型の国際統一側面衝突ダミー40Bの背部45には大きいことがあり、結果的に、WS5型の国際統一側面衝突ダミー40Bにおいて、胴部47のうちの比較的脆弱な部分である胸部41もインナーバッグ23によって保護されることがある。
これに対して、本実施形態では、図17、18に示すように、インナーバッグ23には、ガス流通孔24に加えて、アウターバッグ21と連通するガス調整孔70が更に設けられている。ガス流通孔24及びガス調整孔70は、インナーバッグ23の乗員側(本実施形態では、WS50型の国際統一側面衝突ダミー40A側、又は、WS5型の国際統一側面衝突ダミー40B側)に設けられている。
ガス調整孔70は、ガス流通孔24よりも上方に位置している。ガス流通孔24はインナーバッグ23の下方部分に設けられ、ガス調整孔70はインナーバッグ23の上方部分に設けられていることが好ましい。ここで、「インナーバッグ23の下方部分」とは、インナーバッグ23の上下方向において、中央部分よりも下方の部分を指す。「インナーバッグ23の上方部分」とは、インナーバッグ23の上下方向において、中央部分よりも上方の部分を指す。
より具体的には、図17、18に示すように、ガス流通孔24は、WS50型の国際統一側面衝突ダミー40Aが車両用座席30に着座したときの腰部46と重なり、かつ、WS5型の国際統一側面衝突ダミー40Bが車両用座席30に着座したときの腰部46とも重なる位置に設けられていることが好ましい。これにより、乗員の体型にかかわらず、具体的には、WS50型の国際統一側面衝突ダミー40Aのような標準体型乗員であっても、WS5型の国際統一側面衝突ダミー40Bのような小柄体型乗員であっても、押し潰されたアウターバッグ21によってガス流通孔24が確実に塞がれる。
また、図17、18に示すように、ガス調整孔70は、WS50型の国際統一側面衝突ダミー40Aが車両用座席30に着座したときの肩部43と重なり、かつ、WS5型の国際統一側面衝突ダミー40Bが車両用座席30に着座したときの肩部43と重ならない位置に設けられていることが好ましい。
これにより、WS50型の国際統一側面衝突ダミー40Aのような標準体型乗員(又はそれ以上の体型の乗員)が車両用座席30に着座したときには、ガス流通孔24と同様に、ガス調整孔70は押し潰されたアウターバッグ21によって塞がれ、インナーバッグ23の内圧が高く維持される。よって、WS50型の国際統一側面衝突ダミー40Aのような標準体型乗員(又はそれ以上の体型の乗員)に対しては、内圧が高く維持されたインナーバッグ23によって背部45が保護される。
一方、WS5型の国際統一側面衝突ダミー40Bのような小柄体型乗員が車両用座席30に着座したときには、ガス流通孔24と異なり、ガス調整孔70は押し潰されたアウターバッグ21によって塞がれない。そのため、インナーバッグ23内のガスがガス調整孔70を通じてアウターバッグ21の内部に流出し、結果的に、インナーバッグ23は、内圧が適度に調整された柔らかい状態となる。よって、WS5型の国際統一側面衝突ダミー40Bのような小柄体型乗員に対しては、インナーバッグ23が胸部41と重なる場合であっても、柔らかい状態のインナーバッグ23によって胸部41が保護される。
以上のように、本実施形態によれば、ガス調整孔70によって、着座した乗員の体型に合わせてサイドエアバッグ20、特に、インナーバッグ23の内圧を適度に調整できるため、乗員がその体型によらずに適切に保護される。
ガス調整孔70の好ましい位置は、図19で具体的に示される。図19は、実施形態3のサイドエアバッグ装置におけるガス調整孔及びガス流通孔の好ましい位置を説明するための模式図である。図19は、実施形態3のサイドエアバッグ装置を側方から見た状態を示している。図19に示すように、まず、WS50型の国際統一側面衝突ダミー40Aが車両用座席30に着座したときの、大腿部48の回動中心を第一の点P1(「ヒップポイント」とも呼ばれる)、肩部43及び胴部47の接続箇所の中心を第二の点P2、とする。次に、第一の点P1を原点、第一の点P1から第二の点P2に向かう方向を正方向とする第一の直線(「トルソーライン」とも呼ばれる)をY軸、第一の直線と直交し、WS50型の国際統一側面衝突ダミー40Aの前方に向かう方向を正方向とする第二の直線をX軸、とする二次元座標(X,Y)(単位:mm)を定義する。このような二次元座標において、ガス調整孔70は、4つの点(90,469)、(56,399)、(−107,452)、(−60,546)を頂点とする四角形の内部領域と重なることが好ましい。
ガス流通孔24の好ましい位置も、図19で具体的に示される。図19に示すように、まず、WS50型の国際統一側面衝突ダミー40Aが車両用座席30に着座したときの、大腿部48の回動中心を第一の点P1、肩部43及び胴部47の接続箇所の中心を第二の点P2、とする。次に、第一の点P1を原点、第一の点P1から第二の点P2に向かう方向を正方向とする第一の直線をY軸、第一の直線と直交し、WS50型の国際統一側面衝突ダミー40Aの前方に向かう方向を正方向とする第二の直線をX軸、とする二次元座標(X,Y)(単位:mm)を定義する。このような二次元座標において、ガス流通孔24は、4つの点(66,63)、(45,−73)、(−159,−2)、(−139,167)を頂点とする四角形の内部領域と重なることが好ましい。
図17、18に示すように、ガス調整孔70の開口面積は、ガス流通孔24の開口面積以下であることが好ましい。これにより、ガス調整孔70によって、着座した乗員の体型に合わせてインナーバッグ23の内圧を適度に調整しやすくなる。
ガス調整孔70の形状は、特に限定されないが、図17、18に示すような円形状であることが好ましい。
図17、18に示すように、インナーバッグ23においては、基布25dが接合部27cで接合されていてもよい。これにより、インナーバッグ23の一部に非膨張部が設けられる。よって、図20に示すように、インナーバッグ23が乗員(本実施形態では、WS50型の国際統一側面衝突ダミー40A又はWS5型の国際統一側面衝突ダミー40B)の大腿部48を保護するために、インナーバッグ23の形状が上方部分から下方部分に向かって広がる形状であっても、インナーバッグ23の中央部分に非膨張部を設けることで乗員の胸部41の近傍に重なることが抑制されるため、柔らかい状態のアウターバッグ21のみで乗員の胸部41を保護しやすくなる。図20は、図17、18中の線分A3−A4に対応する部分を示す断面模式図である。
本発明は、上記実施形態に記載された内容に限定されるものではない。実施形態に記載された各構成は、本発明の要旨を逸脱しない範囲において適宜削除されてもよいし、追加されてもよいし、変更されてもよいし、組み合わされてもよい。
1:サイドエアバッグ装置
10:インフレータ
11:ボルト
20:サイドエアバッグ
21:アウターバッグ
22:ベントホール
23:インナーバッグ
24:ガス流通孔
25A:アウター基布
25B:インナー基布
25a、25b、25c、25d:基布
26a、26b:外周接合部
27a、27b、27c:接合部
28:インナーバッグの前方部分
29:隔壁状基布
29a:隔壁状基布の端部
30:車両用座席
31:シートバック(背もたれ部)
32:表皮
33:サイドフレーム
34:クッションパッド
40:乗員(国際統一側面衝突ダミー)
40A:WS50型の国際統一側面衝突ダミー
40B:WS5型の国際統一側面衝突ダミー
41:胸部
42:上腕部
43:肩部
44:腹部
45:背部
46:腰部
47:胴部
48:大腿部
50:車両側壁
60:障害物
70:ガス調整孔
P1:第一の点(大腿部の回動中心)
P2:第二の点(肩部及び胴部の接続箇所の中心)
X1、X2、X3、X4、X5、X6、X7、Y1、Y2、Y3、Y4、Y5:目印

Claims (13)

  1. ガスを発生させるインフレータと、
    車両用座席のシートバックの側部に折り畳まれて収納され、前記インフレータの作動時に前記ガスにより前記車両用座席に着座した乗員の車両側壁側に膨張展開して前記乗員の側部を保護するサイドエアバッグと、を備え、
    前記サイドエアバッグは、アウターバッグと、前記インフレータを内包し、前記アウターバッグの後方部分に前記シートバックの延在方向に沿って配置されるインナーバッグと、を有し、
    前記アウターバッグには、外部と連通するベントホールが設けられ、
    前記インナーバッグには、前記アウターバッグと連通するガス流通孔が設けられ、
    前記ガス流通孔は、膨張展開状態の前記サイドエアバッグが前記乗員と前記車両側壁との間で押し潰されるときに、前記アウターバッグによって塞がれる位置に設けられていることを特徴とするサイドエアバッグ装置。
  2. 請求項1に記載のサイドエアバッグ装置であって、
    前記ガス流通孔は、前記インナーバッグの前後方向において、中央部分又は前記中央部分よりも後方に設けられていることを特徴とするサイドエアバッグ装置。
  3. 請求項1又は2に記載のサイドエアバッグ装置であって、
    前記ガス流通孔は、前記インナーバッグの前記乗員側に設けられていることを特徴とするサイドエアバッグ装置。
  4. 請求項1〜3のいずれかに記載のサイドエアバッグ装置であって、
    前記ガス流通孔は、前記インナーバッグの下方部分に設けられていることを特徴とするサイドエアバッグ装置。
  5. 請求項1〜4のいずれかに記載のサイドエアバッグ装置であって、
    前記インナーバッグは、前記アウターバッグ内に配置され、端部が前記アウターバッグを構成するアウター基布の端部の一部とともに接合される袋状のインナー基布で構成されていることを特徴とするサイドエアバッグ装置。
  6. 請求項1〜4のいずれかに記載のサイドエアバッグ装置であって、
    前記インナーバッグは、前記アウターバッグを構成するアウター基布の一部と、前記アウターバッグの内部を区切るように前記アウター基布に接合される隔壁状基布と、で囲まれる領域を構成する基布よりなることを特徴とするサイドエアバッグ装置。
  7. 請求項1〜6のいずれかに記載のサイドエアバッグ装置であって、
    前記インナーバッグには、前記ガス流通孔に加えて、前記アウターバッグと連通するガス調整孔が更に設けられ、
    前記ガス流通孔及び前記ガス調整孔は、前記インナーバッグの前記乗員側に設けられ、
    前記ガス調整孔は、前記ガス流通孔よりも上方に位置していることを特徴とするサイドエアバッグ装置。
  8. 請求項7に記載のサイドエアバッグ装置であって、
    前記ガス流通孔は、前記インナーバッグの下方部分に設けられ、
    前記ガス調整孔は、前記インナーバッグの上方部分に設けられていることを特徴とするサイドエアバッグ装置。
  9. 請求項7又は8に記載のサイドエアバッグ装置であって、
    前記ガス調整孔の開口面積は、前記ガス流通孔の開口面積以下であることを特徴とするサイドエアバッグ装置。
  10. 請求項7〜9のいずれかに記載のサイドエアバッグ装置であって、
    前記ガス流通孔は、前記サイドエアバッグ装置を側方から見た状態で、WS50型の国際統一側面衝突ダミーが前記車両用座席に着座したときの腰部と重なり、かつ、WS5型の国際統一側面衝突ダミーが前記車両用座席に着座したときの腰部とも重なる位置に設けられていることを特徴とするサイドエアバッグ装置。
  11. 請求項7〜10のいずれかに記載のサイドエアバッグ装置であって、
    前記ガス調整孔は、前記サイドエアバッグ装置を側方から見た状態で、WS50型の国際統一側面衝突ダミーが前記車両用座席に着座したときの肩部と重なり、かつ、WS5型の国際統一側面衝突ダミーが前記車両用座席に着座したときの肩部と重ならない位置に設けられていることを特徴とするサイドエアバッグ装置。
  12. 請求項7〜11のいずれかに記載のサイドエアバッグ装置であって、
    WS50型の国際統一側面衝突ダミーが前記車両用座席に着座したときの、大腿部の回動中心を第一の点、肩部及び胴部の接続箇所の中心を第二の点、とするとき、前記サイドエアバッグ装置を側方から見た状態で、前記第一の点を原点、前記第一の点から前記第二の点に向かう方向を正方向とする第一の直線をY軸、前記第一の直線と直交し、前記WS50型の国際統一側面衝突ダミーの前方に向かう方向を正方向とする第二の直線をX軸、とする二次元座標(X,Y)(単位:mm)を定義すると、前記ガス調整孔は、4つの点(90,469)、(56,399)、(−107,452)、(−60,546)を頂点とする四角形の内部領域と重なることを特徴とするサイドエアバッグ装置。
  13. 請求項1〜12のいずれかに記載のサイドエアバッグ装置であって、
    WS50型の国際統一側面衝突ダミーが前記車両用座席に着座したときの、大腿部の回動中心を第一の点、肩部及び胴部の接続箇所の中心を第二の点、とするとき、前記サイドエアバッグ装置を側方から見た状態で、前記第一の点を原点、前記第一の点から前記第二の点に向かう方向を正方向とする第一の直線をY軸、前記第一の直線と直交し、前記WS50型の国際統一側面衝突ダミーの前方に向かう方向を正方向とする第二の直線をX軸、とする二次元座標(X,Y)(単位:mm)を定義すると、前記ガス流通孔は、4つの点(66,63)、(45,−73)、(−159,−2)、(−139,167)を頂点とする四角形の内部領域と重なることを特徴とするサイドエアバッグ装置。
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