JP2019136721A - 金属板の打ち抜き加工方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】打ち抜き端面の延性の劣化による破断等の成形不良を容易に回避可能な、金属板の打ち抜き加工方法を提供する。【解決手段】開口部を有する基板部11、及び開口部内に位置して両端部12aが基板部11に接続された直線状のブリッジ部12を備えた金属板からなるブランク1と、底面部及び側面部を有し、底面部と側面部とが接する角部がパンチ刃とされ、更に底面部に突起部が設けられてなるパンチと、ダイとを用意し、基板部11を拘束し、パンチの突起部をブリッジ部12に押し当てつつ、パンチ刃とダイによってブリッジ部12を基板部11からせん断加工により切り離す、金属板の打ち抜き加工方法を採用する。【選択図】図1

Description

本発明は、金属板の打ち抜き加工方法に関する。
自動車部品等に供される薄鋼板は、打ち抜きにより所定の形状に剪断された後、プレス成形等の工程を経て実部品として用いられる。例えば、打ち抜きにより薄鋼板に穴や凹部などを設けた場合に生じる打ち抜き端面は、打ち抜き工程の影響で加工硬化しており、端面の延性が低い。そのため、その後の成形工程で、打ち抜いた端面をその延長方向に伸ばす「打ち抜き広げ成形」が加わった場合に端面から破断を生じる場合がある。近年自動車軽量化のニーズにより高強度鋼板が用いられているが、高強度鋼板は延性が比較的低い特性を持つために、打ち抜き端面の延性の劣化による破断等の成形不良の問題が顕著になりつつある。
打ち抜いた端面の破断を防止する技術として、特許文献1〜5に記載の技術が知られている。
特許文献1には、突起付きパンチとダイを用いて鋼板の外形を所定の形状に成形する際に、ダイ切刃部の曲率半径を所定の範囲とし、パンチ切刃から突起肩に引いた接線とパンチ移動方向と直角方向のなす角度が所定の角度になるようにした鋼板の打ち抜き方法が記載されている。
特許文献2には、突起付きパンチとダイを用いて鋼板の外形を所定の形状に成形する際に、パンチ移動方向の直角方向とパンチ切刃から突起に引いた接線とのなす角度が所定の角度であり、パンチ切刃から突起に引いた接線と突起の接点との距離が所定の範囲になるようにした鋼板打ち抜き方法が記載されている。
特許文献3は、外周面縁が切断刃となる底面と、外周縁から所定方向に平行な方向に伸びる外周面を有し、外周縁は平面視において凸状または凹状に湾曲する湾曲部を含み、底面は、平面部とこの平面部から所定方向に凹みかつ平面視において湾曲部を含むように設けられる切り欠き部を有するパンチと、ダイとを用いて金属板をせん断加工する方法が記載されている。
特許文献4は、予め、被加工材のせん断加工面にて伸びフランジ割れが生じやすい部位を特定し、せん断加工の際、特定した部位を含む領域に対向するパンチの刃先に、側面部と底面部で形成され、かつ、底面部のパンチ底面からの深さが被加工材の板厚の10〜70%である凹部を設け、凹部を有するパンチを用いてせん断加工を行うせん断加工方法が記載されている。
特許文献5には、フランジ加工時に割れの危険性があるせん断加工端部の所定位置を伸びフランジ割れ危険部として特定し、せん断加工後に剪断加工端部を伸びフランジ加工するために凹状の湾曲形状に形成されるように、かつ、伸びフランジ割れ危険部となる部位に所定の引張応力が加わるように、金属板にビードを付与し、そのまま金属板をせん断するせん断加工成形方法が記載されている。
特許文献1に記載された方法では、ダイ切り刃部の曲率半径を所定の範囲とすることで、せん断中にダイ切刃で生じる塑性ひずみが分散されることで打ち抜き端面の塑性ひずみを低減し、打ち抜き穴広げ性を改善しているが、塑性ひずみの低減が打ち抜き端面全体に分散されるため、改善効果が小さい問題がある。
特許文献2に記載された方法では、パンチに特定形状の突起を付けて鋼板に張力を与えた上でせん断を行うことにより、打ち抜き端面の加工硬化とバリ発生を抑制するものであるが、この方法では、同文献の図7に示されるように、パンチに付けた突起によって材料が大きく撓んだ状態でせん断が行われるため、鋼板に与えられる張力が十分ではなく、打ち抜き端面の加工硬化の抑制が不十分であった。
特許文献3に記載された方法では、平面部によって切断された部分に比べて、切り欠き部によって切断された部分において破断面の板厚方向の長さを大きくすることで、伸びフランジ割れを防止しているが、パンチに平面部と切り欠け部を設ける際の設計上の制約から、破断面の板厚方向の長さを十分に大きくできない場合がある。また、打ち抜き形状が変更された場合には、パンチに設ける平面部と切り欠き部の形状の再設計が必要になり、設計変更に膨大な時間を要する場合がある。
特許文献4に記載された方法では、伸びフランジ割れが生じやすい部位に対して、パンチの刃先に凹部を設けてせん断加工することにより、せん断加工時の塑性変形を小さくして伸びフランジ割れを防止するが、パンチに凹部を設ける際の設計上の制約から、せん断加工時の塑性変形を十分に小さくできない場合がある。また、打ち抜き形状が変更された場合には、パンチに設ける凹部の形状の再設計が必要になり、設計変更に膨大な時間を要する場合がある。
特許文献5に記載された方法では、金属板にビードを付与してせん断加工を行うことでビード形成時にせん断加工方向と直交する方向に引張応力を発生させて、伸びフランジ割れ危険部となる部位の歪みを小さくして当該部位の変形能を増加させるが、十分な効果を発揮させるためには、ビードの位置、サイズ、形状を最適化する必要があり、必ずしも十分な効果が得られない場合があった。
更に、特許文献1〜5に記載された加工方法では、金属板、鋼板等の被加工材の板厚、強度等が変更されたり、せん断後の打ち抜き形状が変更されたりするなどの設計変更が生じると、複数のパラメータを再調整して最適な範囲に設定し直す必要があり、設計変更に膨大な手間と時間を要していた。
国際公開第2015/072465号 特開2006−224121号公報 国際公開第2016/092657号 特許第5821898号公報 特許第5386991号公報
本発明は上記事情に鑑みてなされたものであり、打ち抜き端面の延性の劣化による破断等の成形不良を容易に回避可能な、金属板の打ち抜き加工方法を提供することを課題とする。
[1] 開口部を有する基板部、及び、前記開口部内に位置して両端部が前記基板部に接続された直線状のブリッジ部を備えた金属板からなるブランクと、
底面部及び側面部を有し、前記底面部と前記側面部とが接する角部がパンチ刃とされ、更に前記底面部に突起部が設けられてなるパンチと、
ダイとを用意し、
前記基板部を拘束し、前記パンチの突起部を前記ブリッジ部に押し当てつつ、前記パンチ刃と前記ダイによって前記基板部から前記ブリッジ部をせん断加工により切り離す、金属板の打ち抜き加工方法。
[2] 前記ブリッジ部の長手方向中央部に前記パンチの突起部を押し当てつつ、前記基板部から前記ブリッジ部をせん断加工により切り離す、[1]に記載の金属板の打ち抜き加工方法。
[3] 前記ブリッジ部の長手方向中央部と前記両端部のうちの一方の端部との間に前記パンチの突起部を押し当てつつ、前記基板部から前記ブリッジ部をせん断加工により切り離す、[1]に記載の金属板の打ち抜き加工方法。
[4] 前記ブランクの前記開口部が、前記ブリッジ部によって分割された分割開口部である、[1]乃至[3]の何れか一項に記載の金属板の打ち抜き加工方法。
[5] 前記ブリッジ部を除いた前記開口部の平面視形状が、円形、楕円形またはn角形(ただしnは3以上の自然数)である、[1]乃至[4]の何れか一項に記載の金属板の打ち抜き加工方法。
[6] 前記ブランクを挟んで前記パンチと対向する位置に補助パッドを配置し、前記補助パッドには、前記突起部の押し当て箇所よりも前記基板部側で前記ブリッジ部に接する補助突起部が備えられ、前記突起部に押された前記ブリッジ部を前記補助突起部で支持しつつ、前記せん断加工を行う、[1]乃至[5]の何れか一項に記載の金属板の打ち抜き加工方法。
本発明の金属板の打ち抜き加工方法では、ブリッジ部にパンチの突起部が押し当てられると、ブリッジ部が弾性変形して突起部の押し当て箇所が基板部よりも沈み、ブリッジ部に引張応力が生じ、ブリッジ部と基板部との接続部分に応力が集中する。パンチとダイが更に相互に接近するに従ってブリッジ部の押し込み量が増大して応力が更に増し、ついにはパンチ刃とダイによってブリッジ部と基板部との接続箇所がせん断され、ブランクからブリッジ部が除去される。せん断時のブリッジ部と基板部との接続部分には引張応力が集中していたため、開口部の端部となる基板部側のせん断箇所では加工硬化が著しく小さくなる。このように、開口部の端部におけるせん断に伴う加工硬化を部分的に小さくできるので、開口部を囲む端部をその延長方向に伸ばす加工、例えば開口部に対して穴広げ加工を施した場合に、端部の割れを抑制することができる。
これにより例えば、穴広げ加工において予め割れる位置が予測できる場合に、穴広げ加工のブランク材として本発明の金属板の打ち抜き加工方法によって得られた金属板を適用し、かつ、割れの予測位置に基板部のせん断箇所が位置させることで、穴広げ加工の成形不良を防止できる。
また、本発明の金属板の打ち抜き加工方法では、ブリッジ部がその延在方向の両端において基板部に接続されているため、応力の集中箇所は1箇所乃至2箇所に限られる。これにより、せん断箇所に大きな応力を集中させることができ、せん断による加工硬化をより小さくすることができ、開口部を囲む端部をその延長方向に伸ばす加工を施した場合に、端部の割れをより効果的に抑制できる。
また、本発明の金属板の打ち抜き加工方法は、開口部の形状及びブリッジ部の形状に特に制限がないため、設計変更を容易に行うことができる。
また、本発明の金属板の打ち抜き加工方法では、ブリッジ部の長手方向中央部にパンチの突起部を押し当てるので、ブリッジ部の両端部に均等に応力を付与することができる。これにより、加工硬化の低減箇所を分散させることができ、開口部を囲む端部をその延長方向に伸ばす加工を施した場合に、端部の割れをより確実に抑制できる。
更に、本発明の金属板の打ち抜き加工方法では、ブリッジ部の長手方向中央部と両端部のうちの一方の端部との間にパンチの突起部を押し当てつつ、基板部からブリッジ部をせん断加工により切り離すことで、ブリッジ部の一方の端部側の加工面の加工硬化を、他方の端部側の加工面の加工硬化よりも小さくすることができ、加工硬化が小さくなる領域を1箇所に集約させることができる。これにより、開口部の端部におけるせん断に伴う加工硬化を部分的に小さくできるので、開口部を囲む端部をその延長方向に伸ばす加工、例えば開口部に対して穴広げ加工を施した場合に、端部の割れを抑制することができる。
更に、本発明の金属板の打ち抜き加工方法では、ブランク材の開口部が、ブリッジ部によって分割されているので、ブリッジ部をせん断することで、容易に開口部を形成できる。
更に、本発明の金属板の打ち抜き加工方法では、開口部の形状を円形、楕円形または3角形以上の多角形にすることができ、設計変更等を容易に行うことができる。
更にまた、本発明の金属板の打ち抜き加工方法では、ブランクを挟んでパンチと対向する位置に補助パッドを配置し、補助パッドには、突起部の押し当て箇所よりも基板部側でブリッジ部に接する補助突起部が備えられており、突起部に押されたブリッジ部を補助突起部で支持しつつ、せん断加工を行う。これにより、突起部をブリッジ部に押し込んだ際に、ブリッジ部と基板部との接続箇所が塑性変形して、引張張力が低減するおそれがあるところ、補助パッドによって突起部の押し当て箇所よりも基板部側でブリッジ部を支持することで、ブリッジ部と基板部との接続箇所における塑性変形が抑制され、当該接続箇所に十分な引張応力を印加することができるようになる。
以上のように、本発明によれば、打ち抜き端面の延性の劣化による破断等の成形不良を容易に回避することができる。
本発明の第1の実施形態である金属板の打ち抜き加工方法を説明する模式図。 図1に示すブランクの製造に用いるパンチの斜視図。 本発明の第1の実施形態である金属板の打ち抜き加工方法において使用するパンチを示す斜視図。 本発明の第1の実施形態である金属板の打ち抜き加工方法を説明する斜視図。 本発明の第1の実施形態である金属板の打ち抜き加工方法を説明する模式図。 本発明の第1の実施形態である金属板の打ち抜き加工方法によって製造された打ち抜き後の金属板を示す模式図。 本発明の第2の実施形態である金属板の打ち抜き加工方法を説明する斜視図。 本発明の第2の実施形態である金属板の打ち抜き加工方法を説明する模式図。 本発明の第2の実施形態に用いる補助パッドの別の例を示す斜視図。 本発明の第3の実施形態である金属板の打ち抜き加工方法を説明する側面模式図。 本発明の第3の実施形態である金属板の打ち抜き加工方法によって製造された打ち抜き後の金属板を示す模式図。 本発明に適用可能なブランクを示す平面模式図。
従前より、金属板に開口部を設ける手段として打ち抜き加工が知られている。打ち抜き加工は、パンチとダイと拘束パッドを用意し、ダイと拘束パッドによって金属板を拘束した状態で、金属板の厚み方向に沿ってパンチをダイに接近させて、パンチとダイによって金属板をせん断することで、開口部を設けている。金属板がせん断加工を受けることにより金属板にはせん断面が形成されるが、このときせん断面には加工硬化が生じる。すなわち、開口部を囲む端面全体に、加工硬化が生じた状態になる。この状態で、開口部に対して穴広げ加工などを行うと、加工硬化された端面においてき裂が発生するおそれがある。
そこで、本発明者らが鋭意検討したところ、金属板に開口部を設ける方法として、ブリッジ部を残した開口部を予め形成しておき、次いで、ブリッジ部を打ち抜くことで開口部を完成させる2段階の工程を基本とし、ブリッジ部を打ち抜く際にブリッジ部に引張応力を生じさせながら打ち抜くことで、ブリッジ部を除去した後のせん断面の加工硬化を抑制できることを見出し、本発明を完成させた。
すなわち、本発明の金属板の打ち抜き加工方法においては、所定形状のブランクとパンチとダイを用意する。ブランクは、開口部を有する基板部、及び開口部内に位置して両端部が基板部に接続された直線状のブリッジ部を備えた金属板からなるものを用いる。また、パンチは、底面部及び側面部を有し、底面部と側面部とが接する角部がパンチ刃とされ、更に底面部に突起部が設けられてなるものを用いる。そして、ブランクの基板部を拘束した状態で、パンチの突起部をブリッジ部に押し当てつつ、パンチ刃とダイによって基板部からブリッジ部をせん断加工により切り離すことにより、ブリッジ部が打ち抜かれた金属板を製造する。
パンチの突起部は、ブリッジ部の何れの部位に押し当ててもよい。例えば、ブリッジ部の長手方向中央部に突起部を押し当ててもよい。あるいは、ブリッジ部の長手方向中央部以外の部位、すなわち、ブリッジ部の両端部のうちの一方の端部と長手方向中央部との間の部位に押し当ててもよい。
ブランクの開口部は、ブリッジ部によって分割された分割開口部である。
また、ブリッジ部を除いた開口部の平面視形状は、円形、楕円形またはn角形(ただしnは3以上の自然数)の何れでもよい。
更に、ブランクを挟んでパンチと対向する位置に補助パッドを配置して、せん断加工を行ってもよい。補助パッドは、パンチの突起部の押し当て箇所よりも基板部側でブリッジ部に接する補助突起部を備えることが好ましい。そして、突起部に押されたブリッジ部を補助突起部で支持しつつ、せん断加工を行うとよい。
以下、本発明の実施形態について説明する。
(第1の実施形態)
図1〜図6を参照して、本発明の第1の実施形態である金属板の打ち抜き加工方法を説明する。図1(a)に示すように、本実施形態の金属板の打ち抜き加工方法は、基板部11及びブリッジ部12を有する金属板13からなるブランク1を用意し、ブリッジ部12と基板部11との接続箇所に引張応力を付与させながら、ブリッジ部12と基板部11を接続箇所においてせん断することにより、図1(b)に示すように、開口部2を有する金属板14を得る打ち抜き加工方法である。
まず、本実施形態において用いるブランク1について説明する。図1(a)に示すように、ブランク1は、基板部11及びブリッジ部12を有する金属板13からなる。基板部11は金属材料から構成される。基板部11には開口部22が設けられている。開口部22には、1本の直線状のブリッジ部12が設けられており、ブリッジ部12によって開口部22が2つに分割されている。以後、本明細書では、ブリッジ部12によって分割された開口部22を分割開口部22と呼ぶ。2つの分割開口部22は、ブリッジ部12が除去されることによって一つの開口部2になる。また、以上の説明からわかるように、基板部11は、金属板13のうちブリッジ部12および分割開口部22を除いた部分をいう。
ブリッジ部12は、基板部11を構成する材料と同様に、金属材料からなる。ブリッジ部12の厚みは基板部11と同じ厚みとなっている。ブリッジ部12は、図1に示すように所定の幅を持った直線状の部材であり、その長手方向の両端部12aが基板部11と接続している。すなわち、ブリッジ部12は2箇所において基板部11と接続している。また、ブリッジ部12は、2つの分割開口部22の間を通るように配置されている。また、ブリッジ部12は、加工後に形成される開口部2の中心となる位置を通るように配置されている。ブリッジ部12の幅は、ブリッジ部12の長手方向に沿ってほぼ一定の幅になっているが、本発明はこれに限られず、ブリッジ部12の幅は長手方向に沿って変化していてもよい。
図1に示すブランク1は、金属板13に分割開口部22を設けることにより製造される。分割開口部22の形成方法としては、せん断加工、切削加工、レーザー加工などの加工方法を用いればよい。せん断加工方法によって分割開口部22を形成すると、分割開口部22の端面に加工硬化が生じるが、後述するようにブリッジ部12のせん断箇所では加工硬化が小さくなり、穴広げ加工等においてき裂発生を抑制できるようになる。
図2には、せん断加工により分割開口部22を形成する際に用いるパンチ33の斜視図を示す。図1に示すような分割開口部22をせん断加工によって形成する場合は、図2に示すようなパンチ33を用いるとよい。
ブランク1を準備したら、ブランク1からブリッジ部12をせん断加工により取り除くことにより、開口部2を形成する。このとき、ブリッジ部12に引張応力を印加しながらせん断を行う。
より具体的には、図3及び図4に示すような、パンチ3、ダイ4及び拘束パッド5を用意する。
パンチ3は、図3に示すように、円筒状のパンチ本体3aと、パンチ本体3aの一端側に設けられた突起部3bとを有している。パンチ本体3aは、底面部3c及び側面部3dを有しており、底面部3cに突起部3bが設けられている。パンチ本体3aの底面部3cの平面視形状は、ブランク1の分割開口部22及びブリッジ部12を合わせた形状とほぼ同じ形状とされている。また、底面部3cと側面部3dとが接する角部3eが、パンチ刃3fとされている。なお、パンチ本体3aの形状は円筒形に限定されるものではなく、突起部3bを有しており、かつ、ブリッジ部12と基板部11との接続箇所をせん断できるものであれば特に形状は問わない。
突起部3bは、底面部3cのほぼ中央に配置されている。突起部3bの外観は、パンチ本体3aの軸方向に向かって突出する球面形状となっている。突起部3bの外観は球面状に限らず、断面視三角形状や、断面視台形状でもよい。ただし、ブリッジ部12を拘束するような形状を採用すると、パンチ3によってブリッジ部12に引張張力を付与する際にブリッジ部12を塑性変形させてしまい、その結果、引張応力が小さくなってしまうので、ブリッジ部12を拘束しにくい形状がよく、その例としては図3に示す球面状がよい。
突起部3bの外周縁とパンチ刃3fとの間の領域は平坦面である底面部3cとなっている。突起部3bは、底面部3cのほぼ中央に配置することが好ましい。本実施形態では、突起部3bを底面部3cの中央に配置することで、ブリッジ部12の長手方向中央部に突起部3bが押し当てられるようになる。なお、ブリッジ部12に対する突起部3bの押し当て箇所は、後述するように、ブリッジ部12の長手方向中央部に限らず、ブリッジ部の任意の箇所に突起部を押し当てるようにしてもよい。
底面部3cと突起部3bの先端との高低差である突起部高さhは、本発明において重要なパラメータである。突起部高さhを調整することで、ブリッジ部12に付与する引張応力の大きさを調整できる。突起部高さhが高いほど、ブリッジ部12に付与する引張応力を大きくできるが、突起部高さhが高過ぎるとブリッジ部12をせん断する前にブリッジ部12を塑性変形させてしまい、ブリッジ部12に十分な引張応力を付与できなくなる。従って突起部高さhは、ブリッジ部12の寸法、開口部2の大きさ、金属板13の板厚、金属板13の強度、ヤング率などを勘案して最適な値に設定するとよい。
図4に示すように、ダイ4及び拘束パッド5にはそれぞれ、パンチ3が挿入可能な貫通穴4a、5aが設けられている。ダイ4においては、ダイ4の上面4bと、ダイ4の貫通穴4aを区画する内周面4cとが接する角部4eが、ダイ側の刃4fとされている。
ブランク1のブリッジ部12を打ち抜く際には、図4に示すように、例えば下側から順に、ダイ4、拘束パッド5及びパンチ3の順に配置する。ブランク1は、ダイ4と拘束パッド5との間に配置するようにする。
次に、図5を参照して、ブリッジ部12に張力を与えながらブリッジ部12を基板部11から打ち抜く方法について説明する。なお、図5(a)〜(c)は、ブリッジ部12の長手方向に沿った断面を見た図であり、ブランク1の基板部11とブリッジ部12が図示されるが、分割開口部22は図示されていない。また、図5(d)は、図5(a)における加工前のブランクの平面図であり、図5(e)は、図5(c)における加工後の金属板の平面図である。
まず図5(a)に示すように、ダイ4と拘束パッド5との間にブランク1を挟んでブランク1を拘束する。より詳細には、ブランク1の基板部11の厚み方向両側にダイ4と拘束パッド5を配置して基板部11を拘束する。このとき、ブランク1の分割開口部22及びブリッジ部12は、ダイ4及び拘束パッド5の各貫通穴4a、5aと重なるようにブランク1の位置を調整する。これにより、ブランク1の基板部11がブランク1の厚み方向及び厚み方向と直交する方向に拘束され、ブリッジ部12はブランク1の厚み方向には拘束されない状態となる。そして、パンチ3をブランク1まで下降させて、突起部3bの先端をブリッジ部12に当接させる。突起部3bはパンチ3の底面部3cの中央に配置されているため、図5(d)に示すように、ブリッジ部12の長手方向中央部12bに突起部3bの先端が当接されるようになる。図5(d)には、突起部3bの当接位置を符号Tで示している。
次に、図5(b)に示すように、パンチ3を下降させて突起部3bをブリッジ部12に押し込み、ブリッジ部12を弾性変形させる。ブリッジ部12はその両端部12aが基板部11に接続されており、基板部11はダイ4と拘束パッド5によって拘束されているため、ブリッジ部12の両端部12aが基板部11に固定されまま、ブリッジ部12の中央部12bがパンチ3の突起部3bに押されて下方向に弾性変形する。ブリッジ部12の弾性変形量は、パンチ3のパンチ刃3fがブランク1に接触する位置に来るまでの間、増加し続ける。すなわち、突起部高さhが高いほど、弾性変形量は大きくなる。ただし、上述したように、ブリッジ部12が塑性変形しない程度に突起部高さhを調整する必要がある。
基板部11によって両端部12aが拘束されているブリッジ部12に対して、パンチ3が下方に下降することで、ブリッジ部12が弾性変形するとともにその長手方向に沿って引張応力が生じる。引張応力は、ブリッジ部12と基板部11との接続箇所に集中し、また、ブリッジ部12の幅方向全体に作用する。
そして、図5(c)に示すように、更にパンチ3を下降させると、ブリッジ部12と基板部11との接続箇所にパンチ刃3fが当たり、パンチ3によるせん断応力によって当該接続箇所が塑性変形し、ついにはブリッジ部12が基板部11からせん断されて切り離される。せん断直前までブリッジ部12は突起部3bに押されて弾性変形しており、ブリッジ部12と基板部11との接続箇所に引張応力が付与された状態でせん断される。これにより、基板部11側のせん断箇所では加工硬化しにくくなる。なお、ブリッジ部12と基板部11との接続箇所以外の箇所では、せん断加工はされない。図5(e)に示すように、ブリッジ部12がせん断された金属板には、開口部2が形成される。
図6(a)に、打ち抜き加工後の金属板14の平面模式図を示し、図6(b)に、図6(a)のAA’線に対応する断面図を示す。図6(c)は、図6(b)の要部を示す図であって、開口部2を囲む基板部11の端部11aを示す。また、図6(a)には、打ち抜き前のブリッジ部12の位置を一点鎖線で示している。ブリッジ部12が除去されることにより分割開口部22が一体となって、基板部11に開口部2が設けられる。開口部2は、基板部11の任意の箇所に設けられた貫通穴であり、基板部11の端部11aに囲まれている。開口部2を囲む端部11aには、分割開口部22の形成時に設けられた加工面(以下、第1加工面11bという)と、ブリッジ部12のせん断によって形成された加工面(以下、第2加工面11cという)とが含まれる。
各加工面には、せん断面Sと、せん断面以外の領域Dが含まれる。領域Dは、せん断時に生じた「だれ」または破断面である。
分割開口部22の形成が例えばせん断加工によってなされた場合は、端部11aの第1加工面11bのうち、せん断面Sの占める面積割合が比較的大きくなり、加工硬化が比較的高くなる。一方、第2加工面11cは本実施形態のせん断加工によって形成されたものだが、第2加工面11cのうちのせん断面Sが占める面積割合が比較的小さくなり、加工硬化が比較的小さくなる。このように、開口部2を囲む端部11aのうち、第2加工面11cの加工硬化が小さいため、例えば、開口部2の端部11aをその延在方向に沿って伸ばす「打ち抜き広げ成形」が加わった場合には第2加工面11cを起点とするき裂や破断は生じにくくなる。これにより例えば、穴広げ加工において予め割れる位置が予測できる場合に、穴広げ加工のブランク材として本実施形態の打ち抜き加工方法によって得られた金属板14を適用し、かつ、割れの予測位置に第2加工面11cを位置させることで、穴広げ加工の成形不良を防止できるようになる。
一方、分割開口部22の形成が例えばレーザー加工によってなされた場合は、端部11aの第1加工面11bは加工硬化がほとんど生じず、また、第2加工面11cも加工硬化が小さくなっている。このように、開口部2を囲む端部11a全体の加工硬化が小さいため、「打ち抜き広げ成形」が加わった場合でも第2加工面11cを起点とするき裂や破断が生じにくくなる。
以上説明したように、本実施形態の金属板13の打ち抜き加工方法では、ブリッジ部12にパンチ3の突起部3bが押し当てられると、ブリッジ部12が弾性変形して突起部3bの押し当て箇所が基板部11よりも沈み、ブリッジ部12に引張応力が生じ、ブリッジ部12と基板部11との接続箇所に引張応力が集中する。その後、パンチ3とダイ4が更に相互に接近するにつれてブリッジ部12の押し込み量が増大して引張応力が更に増し、ついにはパンチ刃3fとダイ4によってブリッジ部12と基板部11との接続箇所がせん断され、ブランク1からブリッジ部12が除去される。せん断時のブリッジ部12と基板部11との接続箇所には引張応力が集中していたため、開口部2を囲む端部11aのうち、第2加工面11cでは加工硬化が著しく小さくなる。このように、開口部2の端部11aにおけるせん断に伴う加工硬化を部分的に小さくできるので、開口部2を囲む端部11aをその延長方向に伸ばす加工、例えば開口部2に対して穴広げ加工を施した場合に、端部11aの割れを抑制することができる。
これにより例えば、穴広げ加工において予め割れる位置が予測できる場合に、穴広げ加工のブランク材として本発明の打ち抜き加工方法によって得られた金属板14を適用し、かつ、割れの予測位置に基板部11のせん断箇所(第2加工面11c)が位置させることで、穴広げ加工の成形不良を防止できる。
また、本実施形態の金属板13の打ち抜き加工方法では、ブリッジ部12がその延在方向の両端において基板部11に接続されているため、応力の集中箇所は2箇所に限られる。これにより、せん断箇所に大きな応力を集中させることができ、せん断による加工硬化をより小さくすることができ、開口部2を囲む端部11aをその延長方向に伸ばす加工を施した場合に、端部11aの割れをより効果的に抑制できる。
また、本実施形態の金属板の打ち抜き加工方法は、開口部22の形状及びブリッジ部11の形状に特に制限がないため、設計変更を容易に行うことができる。
また、本実施形態の金属板13の打ち抜き加工方法では、ブリッジ部12の長手方向中央部12bにパンチ3の突起部3bを押し当てるので、ブリッジ部12の両端部12aに均等に応力を付与することができる。これにより、加工硬化の低減箇所を分散させることができ、開口部2を囲む端部11aをその延長方向に伸ばす加工を施した場合に、端部11aの割れをより確実に抑制できる。
更に、本実施形態の金属板13の打ち抜き加工方法では、せん断加工前のブランク1の開口部2はブリッジ部12によって分割されているので、ブリッジ部12をせん断することで、容易に開口部2を形成できる。
更に、本実施形態の金属板13の打ち抜き加工方法では、突起部高さhを調整することにより打ち抜き加工が可能であり、他のパラメータは特に考慮する必要がないので、パンチ3やダイ4の設計を比較的自由に行うことができる。また、ブランク1の形状についても制約が少ない。このように、従来の加工方法に比べて制約が少ないため、ブランク1の材質や板厚が変更になってもパンチ3やダイ4を設計変更せずに使用できる可能性があり、金属板13の打ち抜き加工の設計自由度を高めることができる。
(第2の実施形態)
次に、第2の実施形態について、図7及び図8を参照して説明する。図7及び図8に示す本実施形態では、打ち抜き加工時のブランク1の下側に、ブリッジ部12の塑性変形を防止するための補助パッド6を配置する。補助パッド6を用いること以外は、図1〜図6に示した第1実施形態の打ち抜き加工方法とほぼ同じであるので、図7及び図8に示す構成要素のうち、図1〜図6に示す構成要素と同一の構成要素には同一符号を付して説明を省略する。
図1〜図6に示す例では、パンチ3によってブリッジ部12を押し下げた際に、ブリッジ部12がダイ刃4fに強く押し当てられ、ダイ刃4fに当接した箇所においてブリッジ部12が塑性変形する場合がある。そこで、本実施形態では、ブランク1を挟んでパンチ3と対向する位置に補助パッド6を配置し、突起部3bに押されたブリッジ部12を補助パッド6の補助突起部6aで支持しつつ、せん断を行う。
図7及び図8に示すように、補助パッド6は、円筒状のパッド本体6bと、パッド本体6bの上面部6cに設けられた補助突起部6aとを備えている。また、図8に示すように、補助パッド6の下部には、ばね等の弾性体7が取り付けられている。
パッド本体6bは、上面部6c及び側面部6dを有しており、上面部6cに補助突起部6aが設けられている。パッド本体6bの上面部6cの平面視形状は、パンチ本体3aの底面部3cの平面視形状とほぼ同じ形状とされている。
補助突起部6aは、平面視形状は円環状であり、断面視形状は半円状の突起である。補助突起部6aの位置は、突起部3bによるブリッジ部12の押し当て箇所よりも基板部11側であるとよい。本実施形態では、突起部3bの押し当て箇所がブリッジ部12の長手方向中央部12bであるため、補助突起部6aの位置は、ブリッジ部12の幅方向中央部12bと両端部12aとの間に接する位置にするとよい。より具体的には、補助突起部6aはパッド本体6bの上面部6cの中央を避けて、周縁部に形成するとよい。
次に、図7及び図8を参照して、ブリッジ部12に張力を与えながらブリッジ部12を打ち抜く方法について説明する。なお、図8(a)〜(c)は、図5(a)〜(c)と同様に、ブリッジ部12の長手方向に沿った断面を見た図であり、ブランク1の基板部11とブリッジ部12が図示されるが、分割開口部22は図示されていない。また、図8(d)は、図8(a)における加工前のブランクの平面図であり、図8(e)は、図8(c)における加工後の金属板の平面図である。
図7に示すように、例えば下側から順に、補助パッド6、ダイ4、拘束パッド5及びパンチ3の順に配置する。図示略のブランク1は、ダイ4と拘束パッド5との間に配置する。
図8(a)に示すように、ブランク1の基板部11の厚み方向両側にダイ4と拘束パッド5を配置して基板部11を拘束する。このとき、ブランク1の分割開口部22及びブリッジ部12は、ダイ4及び拘束パッド5の各貫通穴4a、5aと重なるようにブランク1の位置を調整する。これにより、ブランク1の基板部11がブランク1の厚み方向及び厚み方向と直交する方向に拘束され、ブリッジ部12はブランク1の厚み方向には拘束されない状態となる。
また、図8(a)および図8(d)に示すように、パンチ3を下降させて、突起部3bの先端をブリッジ部12の上面に当接させる。突起部3bはパンチ3の底面部3cの中央に配置されているため、ブリッジ部12の長手方向中央部12bに突起部3bの先端が当接されるようになる。図8(d)には、突起部3bの当接位置を符号Tで示している。
更に、補助パッド6を上昇させて、補助突起部6aの先端をブリッジ部12の下面に当接させる。補助突起部6aは、補助パッド6の上面部の周縁部6cに円環状に配置されているため、ブリッジ部12の基板部11寄りの位置に当接されるようになる。より詳細には、補助突起部6aは、ブリッジ部12の幅方向中央部12bと両端部12aとの間に当接されるようになる。図8(d)には、補助突起部6aの位置を一点鎖線で示している。
次に、補助パッド6の上下方向の位置を固定したまま、パンチ3を下降させて突起部3bをブリッジ部12に押し込み、ブリッジ部12を弾性変形させる。ブリッジ部12は、補助パッド6の補助突起部6aによって下側から支持されているため、パンチ3の下降に伴ってブリッジ部12が弾性変形する範囲は、補助突起部6aを平面視した場合の内側の領域となる。一方、ブリッジ部12はその両端部12aよりも中央寄りの位置で補助突起部6aに支持されるため、図8(b)に示す段階では、ブリッジ部12の両端部12aは弾性変形されない状態にある。ブリッジ部12は、補助突起部6aによって実質的に拘束されるため、補助突起部6aの内側の領域においてブリッジ部12の中央部12bがパンチ3の突起部3bに押されて下方向に弾性変形する。
補助突起部6aによって拘束されているブリッジ部12に対して、パンチ3が下方に下降することで、ブリッジ部12が弾性変形するとともにその長手方向に沿って引張応力が付与される。引張応力は、ブリッジ部12と基板部11との接続箇所に集中し、また、ブリッジ部12の幅方向全部に作用する。ブリッジ部12の両端部12aは弾性変形せず、さらには塑性変形もしないので、ブリッジ部12に付加される引張応力が低減されるおそれはない。
次に、図8(c)に示すように、更にパンチ3を下降させると、補助パッド7も下降し、ブリッジ部12と基板部11との接続箇所にパンチ刃3fが当たり、パンチ3によるせん断応力によって当該接続箇所が塑性変形し、ついにはブリッジ部12が基板部11からせん断されて切り離される。せん断直前までブリッジ部12は突起部3bに押されて弾性変形しており、ブリッジ部12と基板部11との接続箇所に引張応力が付与された状態でせん断される。これにより、基板部11側のせん断箇所では加工硬化しにくくなる。図8(e)に示すように、ブリッジ部12がせん断された金属板には、開口部2が形成される。
本実施形態によれば、ブランク1を挟んでパンチ3と対向する位置に補助パッド6を配置し、補助パッド6には、突起部3bの押し当て箇所よりも基板部11側でブリッジ部12に接する補助突起部6aが備えられており、突起部3bに押されたブリッジ部12を補助突起部6aで支持しつつ、せん断を行う。これにより、突起部3bをブリッジ部12に押し込んだ際に、ブリッジ部12と基板部11との接続箇所が塑性変形して、引張張力が低減するおそれがあるところ、補助パッド6によって突起部3bの押し当て箇所よりも基板部11側でブリッジ部12を支持することで、ブリッジ部12と基板部11との接続箇所における塑性変形が抑制され、当該接続箇所に十分な引張応力を印加できるようになる。
また、補助パッド6は図7および図8に示すものに限らず、図9に示すような補助パッド16を用いてもよい。図9に示す補助パッド16は、円筒状のパッド本体6bと、パッド本体6bの上面部6cに設けられた一対の補助突起部16aとを備えている。補助突起部16aは、平面視形状は直線状であり、断面視形状は半円状の突起である。一対の補助突起部16aは、パッド本体6bの上面部6cにおいて、相互に平行かつ離間して配置されている。補助突起部16a同士の間に、パンチ3の突起部3bが位置するようになる。これにより、図9に示す補助突起部16aは、突起部3bによるブリッジ部12の押し当て箇所よりも基板部11側においてブリッジ部12に接するようになる。図9に示す補助パッド16を用いた場合でも、本実施形態と同様の効果を得ることができる。
(第3の実施形態)
次に、第3の実施形態について、図10を参照して説明する。図10に示す本実施形態では、パンチの突起部の当接位置を、ブリッジ部の長手方向中央ではなく、長手方向中央から基板部側に寄った位置とする。パンチの突起部の当接位置を変更した以外は、図1〜図6に示した第1実施形態の打ち抜き加工方法とほぼ同じであるので、図10に示す構成要素のうち、図1〜図6に示す構成要素と同一の構成要素には同一符号を付して説明を省略する。
本実施形態におけるブランク、ダイ及び拘束パッドは、第1の実施形態におけるブランク1、ダイ4及び拘束パッド5と同じである。一方、本実施形態におけるパンチは、第1の実施形態におけるパンチ3とは異なる。本実施形態におけるパンチ13は、図10(a)〜図10(c)に示すように、突起部13bが底面部3cの中央からずれた位置にあるものを用いる。
図10を参照して、本実施形態の加工方法を説明する。図10(a)〜(c)は、ブリッジ部12の長手方向に沿った断面を見た図であり、ブランク1の基板部11とブリッジ部12が図示されるが、分割開口部22は図示されていない。また、図10(d)は、図10(a)における加工前のブランクの平面図であり、図10(e)は、図10(c)における加工後の金属板の平面図である。
図10(a)に示すように、ブランク1の基板部11の厚み方向両側にダイ4と拘束パッド5を配置して基板部11を拘束する。このとき、ブランク1の分割開口部22及びブリッジ部12は、ダイ4及び拘束パッド5の各貫通穴4a、5aと重なるようにブランク1の位置を調整する。これにより、ブランク1の基板部11がブランク1の厚み方向及び厚み方向と直交する方向に拘束され、ブリッジ部12はブランク1の厚み方向には拘束されない状態となる。
また、図10(a)および図10(d)に示すように、パンチ13を下降させて、突起部13bの先端をブリッジ部12に当接させる。突起部13bがパンチ13の底面部3cの中央からずれた位置にあるため、本実施形態の突起部13bは、ブリッジ部12の長手方向中央部12bと両端部12aのうちの一方の端部12aとの間に当接される。図10(d)には、突起部3bの当接位置を符号Tで示している。
次に、図10(b)に示すように、パンチ13を下降させて突起部13bをブリッジ部12に押し込み、ブリッジ部12を弾性変形させる。ブリッジ部12は、両端部12aが拘束状態の基板部11に固定されまま、突起部3bの当接箇所が押されて下方向に弾性変形する。ブリッジ部12の弾性変形量は、パンチ3のパンチ刃3fがブランク1に接触する位置に来るまでの間、増加し続ける。
次に、図10(c)に示すように、更にパンチ13を下降させると、ブリッジ部12と基板部11との接続箇所にパンチ刃3fが当たり、パンチ3によるせん断応力によって当該接続箇所が塑性変形し、ついにはブリッジ部12が基板部11からせん断されて切り離される。せん断直前までブリッジ部12は突起部3bに押されて弾性変形しており、ブリッジ部12と基板部11との接続箇所に引張応力が付与された状態でせん断される。ここで、突起部13bの当接箇所は、ブリッジ部の他方の端部12aよりも、一方の端部12aに距離的に近いため、ブリッジ部12の一方の端部12aと基板部11との接続箇所における引張応力が、ブリッジ部12の他方の端部12aと基板部11との接続箇所における引張応力よりも大きくなる。これにより、一方の端部12a側のせん断箇所の加工硬化が、他方の端部12a側のせん断箇所の加工硬化よりも小さくなる。そして、図8(e)に示すように、ブリッジ部12がせん断された金属板には、開口部2が形成される。
図11(a)に、打ち抜き加工後の金属板14の平面模式図を示す。図11(a)には、打ち抜き前のブリッジ部12の位置を一点鎖線で示している。
また、図11(b)に、図11(a)のAA’線に対応する断面図を示し、図11(c)には、図11(b)の要部である開口部2を囲む基板部11の端部111aを示す。図11(b)及び図11(c)は、ブリッジ部12の一方の端部12a側の端部111aを示している。
更に、図11(d)に、図11(a)のAA’線に対応する断面図を示し、図11(e)には、図11(d)の要部である開口部2を囲む基板部11の端部111aを示す。図11(d)及び図11(e)は、ブリッジ部12の他方の端部12a側の端部111aを示している。
ブリッジ部12が除去されることにより分割開口部22が一体となって、基板部11に開口部2が設けられる。開口部2は、基板部11の任意の箇所に設けられた貫通穴であり、基板部11の端部111aに囲まれている。開口部2を囲む端部111aには、分割開口部22の形成時に設けられた加工面(以下、第1加工面111bという)と、ブリッジ部12の一方の端部12aのせん断によって形成された加工面(以下、第2加工面111cという)と、ブリッジ部12の他方の端部12aのせん断によって形成された加工面(以下、第3加工面111dという)と、が含まれる。
分割開口部22の形成が例えばせん断加工によってなされた場合は、端部111aの第1加工面111bのうち、せん断面Sの占める面積割合が比較的大きくなり、加工硬化が比較的高くなっている。一方、第2加工面111cはブリッジ部12の一方の端部12aのせん断加工によって形成されたものであり、第2加工面111cのうちのせん断面Sが占める面積割合が比較的小さくなり、加工硬化が比較的小さくなる。また、第3加工面111dはブリッジ部12の他方の端部12aのせん断加工によって形成されたものであり、第3加工面111dのうちのせん断面Sが占める面積割合が第2加工面111cより大きくなり、加工硬化が比較的大きくなる。
このように、開口部2を囲む端部11aの第2加工面111cの加工硬化が小さいため、例えば、開口部2の端部111aをその延在方向に沿って伸ばす「打ち抜き広げ成形」が加わった場合には第2加工面111cを起点とするき裂や破断は生じにくくなる。これにより例えば、穴広げ加工において予め割れる位置が予測できる場合に、穴広げ加工のブランク材として本実施形態の打ち抜き加工方法によって得られた金属板14を適用し、かつ、割れの予測位置に第2加工面111cを位置させることで、穴広げ加工の成形不良を防止できるようになる。
本実施形態によれば、ブリッジ部12の長手方向中央と両端部12aのうちの一方の端部12aとの間にパンチ13の突起部13bを押し当てつつ、基板部11からブリッジ部12をせん断加工により切り離すことで、ブリッジ部12の一方の端部12a側の第2加工面111cの加工硬化を、他方の端部12a側の第3加工面111dの加工硬化よりも小さくすることができ、加工硬化が小さくなる領域を1箇所に集約させることができる。これにより、開口部2の端部111aにおけるせん断に伴う加工硬化を部分的に小さくできるので、開口部2を囲む端部111aをその延長方向に伸ばす加工、例えば開口部2に対して穴広げ加工を施した場合に、端部111aの割れを抑制することができる。
なお、本実施形態に、第2の実施形態にて用いた補助パッドを適用してもよい。
本発明の第1〜第3の実施形態について説明したが、本発明はこれらの実施形態に限定されるものではない。
例えば、上記の実施形態ではブランクの開口部の平面視形状が円形の例を示したが、本発明はこれに限らず、図12(a)及び図12(b)に示すように、開口部122の平面視形状を楕円形にしてもよい。
また、図12(a)及び図12(b)に示すように、開口部122の平面視形状を楕円形にする場合は、図12(a)に示すように、ブリッジ部11を楕円の長径方向に沿って配置してもよいし、図12(b)に示すように、ブリッジ部11を楕円の短径方向に沿って配置してもよい。また、長径方向または短径方向以外の方向に沿って配置してもよい。また、ブリッジ部11は楕円の中心から外れた位置にあってもよい。
また、図12(c)及び図12(d)に示すように、開口部122の平面視形状を四角形にしてもよい。
図12(c)及び図12(d)に示すように、開口部122の平面視形状を四角形にする場合は、図12(c)に示すように、四角形の開口部122を囲む端部のうち、相互に向き合う端部同士を結ぶようにブリッジ部11を配置してもよいし、図12(d)に示すように、四角形の開口部122の対角線に沿ってブリッジ部11を配置してもよい。また、開口部122の形状は四角形に限らず、n角形(ただしnは3以上の自然数)であってもよい。また、ブリッジ部11は四角形の重心から外れた位置にあってもよい。
更に、図12(e)及び図12(f)に示すように、開口部122の形状を、平行な一対の直線部と、これら直線部の端部を結ぶ曲線部によって囲まれた形状でもよい。
また、ブリッジ部11については、図12(e)に示すように、開口部122を囲む一対の平行な直線部同士を結ぶように1つのブリッジ部11を配置してもよいし、図12(f)に示すように、開口部122を囲む一対の平行な直線部同士を結ぶように3つの(複数の)ブリッジ部11を配置してもよい。
1…ブランク、2…開口部、3、13…パンチ、3b、13b…突起部、3c…底面部、3d…側面部、3e…角部、3f…パンチ刃、4…ダイ、5…拘束パッド、6、16…補助パッド、6a、16a…補助突起部、11…基板部、12…ブリッジ部、12a…両端部(ブリッジ部の長手方向両端部)、12a、12b…端部、12b…中央部(ブリッジ部の長手方向中央部)、13…金属板(打ち抜き加工前の金属板)、14…金属板(打ち抜き加工後の金属板)、22…分割開口部。

Claims (6)

  1. 開口部を有する基板部、及び、前記開口部内に位置して両端部が前記基板部に接続された直線状のブリッジ部を備えた金属板からなるブランクと、
    底面部及び側面部を有し、前記底面部と前記側面部とが接する角部がパンチ刃とされ、更に前記底面部に突起部が設けられてなるパンチと、
    ダイとを用意し、
    前記基板部を拘束し、前記パンチの突起部を前記ブリッジ部に押し当てつつ、前記パンチ刃と前記ダイによって前記基板部から前記ブリッジ部をせん断加工により切り離す、金属板の打ち抜き加工方法。
  2. 前記ブリッジ部の長手方向中央部に前記パンチの突起部を押し当てつつ、前記基板部から前記ブリッジ部をせん断加工により切り離す、請求項1に記載の金属板の打ち抜き加工方法。
  3. 前記ブリッジ部の長手方向中央と前記両端部のうちの一方の端部との間に前記パンチの突起部を押し当てつつ、前記基板部から前記ブリッジ部をせん断加工により切り離す、請求項1に記載の金属板の打ち抜き加工方法。
  4. 前記ブランクの前記開口部が、前記ブリッジ部によって分割された分割開口部である、請求項1乃至請求項3の何れか一項に記載の金属板の打ち抜き加工方法。
  5. 前記ブリッジ部を除いた前記開口部の平面視形状が、円形、楕円形またはn角形(ただしnは3以上の自然数)である、請求項1乃至請求項4の何れか一項に記載の金属板の打ち抜き加工方法。
  6. 前記ブランクを挟んで前記パンチと対向する位置に補助パッドを配置し、前記補助パッドには、前記突起部の押し当て箇所よりも前記基板部側で前記ブリッジ部に接する補助突起部が備えられ、前記突起部に押された前記ブリッジ部を前記補助突起部で支持しつつ、前記せん断加工を行う、請求項1乃至請求項5の何れか一項に記載の金属板の打ち抜き加工方法。
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