JP2019136719A - 成形材及びその製造方法 - Google Patents

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秋本 一世
Kazuyo Akimoto
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Abstract

【課題】上述の問題に鑑み、さらに軽量化できる成形材を提供することを目的とする。方向性のない変形性を有するとともに、所定の向きに沿った引っ張り方向の変形に加え、圧縮方向の負荷に対しても十分な変形性を有する成形材及びその製造方法を提供することを目的とする。【解決手段】コルゲート成形材1は、第1方向xに沿う谷部10と山部20とが第2方向yに沿って交互に配置されるとともに、第1方向xに沿う谷部10及び山部20に、第1方向xに沿って交互に凸状部30と凹状部40とが交互に配置されてコルゲート形状が構成され、谷部10と山部20形成された谷底面11と山上面21とを連結する連結側面50が形成され、山部20の凹状部40における連結側面50aが谷底面11及び山上面21に対して70度で配置され、山部20の凸状部30における連結側面50bが谷底面11及び山上面21に対して90度で配置され、滑らかに変化している。【選択図】図1

Description

この発明は、例えば、交差する第1方向と第2方向とにそれぞれ延びる凹凸によって構成されたコルゲート形状が形成された成形材及びその製造方法に関する。
薄板材に波付け加工(凹凸加工)された成形材について、高性能化や多様化に伴って、様々な波付け形状の成形材が提案されている。
例えば、特許文献1に記載の成形材の製造方法は、金属シートに対して二回の波付け加工を施して凹凸形状を形成するが、第2回目の波付け加工の方向を第1回目の波付け加工の方向に対して斜め方向に向けることにより、交差する第1方向と第2方向とにそれぞれ延びる凹凸において第1方向に沿って波形が形成され第2方向の凹凸形状において鋭角状をなす内曲げ連結側面を有する凹凸形状が施された成形材を形成することができるとされている。
しかしながら、上記特許文献1で提案された成形材では、第2方向の断面形状において鋭角状をなす内曲げ部分が第1方向に亘って形成されるため、第2方向の変形性と第1方向の変形性とが異なるとともに、引っ張り方向の負荷に対しては十分な変形性を有するものの、圧縮方向の負荷に対しては十分に対応できず、負荷の作用方向によって変形性に異なるため、用途の多様化が求められる現在のニーズに十分に対応できていなかった。
特表2001−504393号公報
本発明は、上述の問題に鑑み、方向性のない変形性を有するとともに、所定の向きに沿った引っ張り方向の変形に加え、圧縮方向の負荷に対しても十分な変形性を有する成形材及びその製造方法を提供することを目的とする。
この発明は、交差する第1方向と第2方向とにそれぞれ延びる凹凸によって構成されたコルゲート形状が形成された成形材であって、前記第1方向に沿って形成される凹状の谷部と凸状の山部とが前記第2方向に沿って交互に配置されるとともに、前記第1方向に沿って形成された前記谷部及び前記山部に、前記第1方向に沿って交互に凸状部と凹状部とが交互に配置されて前記コルゲート形状が構成され、前記谷部と前記山部とのそれぞれに谷底面と山上面とが形成されるとともに、前記谷底面と前記山上面とを連結する連結側面が形成され、前記谷部及び前記山部は、前記第1方向の波形に形成され、前記凸状部は前記波形の波凸部で形成され、前記凹状部は前記波形の波凹部で形成され、前記山部は、前記山部における前記凸状部の前記第2方向の幅が最も狭く、且つ前記凹状部の前記第2方向の幅が最も広くなる連続形状で形成され、前記谷部は、前記谷部における前記凹状部の前記第2方向の幅が最も狭く、且つ前記凸状部の前記第2方向の幅が最も広くなる連続形状で形成され、前記第2方向の断面において、少なくとも前記山部の前記凹状部における前記連結側面が前記谷底面及び前記山上面に対して90度未満で配置され、少なくとも前記山部の前記凸状部における前記連結側面が前記谷底面及び前記山上面に対して90度以上100度以下の範囲で配置されるとともに、前記連結側面は、前記谷底面及び前記山上面に対して90度未満で配置された前記凹状部から、前記谷底面及び前記山上面に対して90度以上100度以下の範囲で配置された前記凸状部にかけて滑らかに変化することを特徴とする。
この発明により、前記第1方向の変形性と前記第2方向の変形性とのバランスがよく、前記第2方向に沿った引っ張り方向の変形に加え、圧縮方向の負荷に対しても十分な変形性を有する成形材を構成することができる。
詳述すると、少なくとも前記山部の前記凹状部における前記連結側面が前記谷底面及び前記山上面に対して90度未満で配置され、少なくとも前記山部の前記凸状部における前記連結側面が前記谷底面及び前記山上面に対して90度以上100度以下の範囲で配置されるとともに、前記連結側面は、前記谷底面及び前記山上面に対して90度未満で配置された前記凹状部から、前記谷底面及び前記山上面に対して90度以上100度以下の範囲で配置された前記凸状部にかけて滑らかに変化しているため、引っ張り方向の負荷に対する変形性のみならず、圧縮方向の負荷に対する変形性も備えているため、前記第2方向の変形性が高い成形材を構成することができる。
また、少なくとも前記山部の前記凹状部における前記連結側面が前記谷底面及び前記山上面に対して90度未満で配置され、少なくとも前記山部の前記凸状部における前記連結側面が前記谷底面及び前記山上面に対して90度以上100度以下の範囲で配置されるとともに、前記連結側面は、前記谷底面及び前記山上面に対して90度未満で配置された前記凹状部から、前記谷底面及び前記山上面に対して90度以上100度以下の範囲で配置された前記凸状部にかけて滑らかに変化している、つまり、前記連結側面の前記谷底面及び前記山上面に対する角度が鋭角状である前記山部の前記凹状部から、鈍角状である前記山部の前記凸状部にかけて徐々に変化している。
殊に、前記第2方向の幅が最も広い前記山部の前記凹状部において前記連結側面は前記谷底面及び前記山上面に対して鋭角状となるように配置され、前記第2方向の幅が最も狭い前記山部の前記凸状部において前記連結側面は前記谷底面及び前記山上面に対して鈍角状となるように配置されているため、前記第2方向の幅が最も広い前記山部の凹状部における前記連結側面の基部における前記第2方向の幅と、前記第2方向の幅が最も狭い前記山部の凸状部における前記連結側面の基部における前記第2方向の幅との違いを小さくでき、コルゲート形状を形成することによって板材に作用する前記第1方向及び前記第2方向に交差する方向の負荷を低減することができる。
したがって、絞り性、及び張出し性の高い成形材を構成することができる。
この発明の態様として、前記第2方向に沿って交互に配置された前記谷部及び前記山部の配置ピッチが、前記第1方向に沿って交互に配置された前記凸状部及び前記凹状部の配置ピッチに対して0.88乃至0.96倍に形成されてもよい。
この発明により、前記第2方向の変形性に対しても前記第1方向の変形性が十分に高く、前記第1方向及び前記第2方向において、さらにバランスの良い変形性を有する成形材を構成することができる。
詳述すると、前記第2方向に沿って交互に配置された前記谷部及び前記山部の配置ピッチが、前記第1方向に沿って交互に配置された前記凸状部及び前記凹状部の配置ピッチに対して0.88倍以下に形成された場合、前記第2方向の変形性に対して前記第1方向の変形性が高くなり過ぎ、0.96倍に形成された場合、前記第2方向の変形性に対して前記第1方向の変形性が低くなり過ぎ、前記第1方向及び前記第2方向の変形性のバランスが悪くなる。
これに対し、前記第2方向に沿って交互に配置された前記谷部及び前記山部の配置ピッチが、前記第1方向に沿って交互に配置された前記凸状部及び前記凹状部の配置ピッチに対して0.88乃至0.96倍に形成されることで、前記第2方向の変形性に対しても前記第1方向の変形性が十分に高く、前記第1方向及び前記第2方向において、さらにバランスの良い変形性を有する成形材を構成することができる。
またこの発明の態様として、少なくとも前記凸状部において前記谷底面及び前記山上面に対して90度以上100度以下の範囲で配置された前記連結側面の高さが、前記谷底面及び前記山上面の幅に対して0.2倍乃至0.6倍に形成されてもよい。
この発明により、強度と変形性とがバランスよく両立できる成形材を形成することができる。
詳述すると、少なくとも前記凸状部において前記谷底面及び前記山上面に対して90度以上100度以下の範囲で配置された前記連結側面の高さが、前記谷底面及び前記山上面の幅に対して0.2倍以下の場合、コルゲート形状の高さが低くなり、強度は確保できるものの変形性が低下する。逆に、少なくとも前記凸状部において前記谷底面及び前記山上面に対して90度以上100度以下の範囲で配置された前記連結側面の高さが、前記谷底面及び前記山上面の幅に対して0.6倍以上の場合、コルゲート形状の高さが高くなり、変形性は確保できるものの強度が低下する。
これに対し、少なくとも前記凸状部において前記谷底面及び前記山上面に対して90度以上100度以下の範囲で配置された前記連結側面の高さが、前記谷底面及び前記山上面の幅に対して0.2倍乃至0.6倍に形成することで、強度と変形性とがバランスよく両立できる成形材を形成することができる。
またこの発明の態様として、0.06mm以上0.10mm以下の厚みで構成された金属製の箔材で構成されてもよい。
この発明により、所定の強度を有するとともに、少なくとも前記山部の前記凹状部において前記谷底面及び前記山上面に対して90度未満で配置される前記連結側面に作用する曲げによる局所的な曲げ負荷を小さくすることができる。なお、上記厚みについては、小数三位以下の誤差を含むものとする。
またこの発明の態様として、少なくとも前記山部の前記凸状部における前記連結側面の高さが、前記箔材の材厚に対して10倍乃至30倍に形成されてもよい。
この発明により、強度と変形性とがバランスよく両立できる成形材を形成することができる。
詳述すると、少なくとも前記山部の前記凸状部における前記連結側面の高さが、前記箔材の材厚に対して10倍以下の場合、コルゲート形状の高さが低くなり、強度は確保できるものの変形性が低下する。逆に、少なくとも前記山部の前記凸状部における前記連結側面の高さが、前記箔材の材厚に対して30倍以上の場合、コルゲート形状の高さが高くなり、変形性は確保できるものの強度が低下する。
これに対し、少なくとも前記山部の前記凸状部における前記連結側面の高さが、前記箔材の材厚に対して10倍乃至30倍に形成することで、強度と変形性とがバランスよく両立できる成形材を形成することができる。
またこの発明の態様として、前記谷底面及び前記山上面のそれぞれと前記連結側面との角部が、前記箔材の材厚の2.5倍乃至8.0倍の曲げ半径で構成されてもよい。
この発明により、十分な変形性を備えるとともに、損傷しにくく、耐久性のある成形材を構成することができる。
詳述すると、前記谷底面及び前記山上面のそれぞれと前記連結側面との角部が、材厚の2.5倍以下の曲げ半径である場合、曲げ内側と曲げ外側との曲率差による負荷が大きくなり損傷するおそれが高まり、8.0倍以上の曲げ半径の場合、前記谷底面及び前記山上面のそれぞれと前記連結側面とにおける角部が占める割合が大きくなって、変形性が低下するおそれがある。
これに対し、前記谷底面及び前記山上面のそれぞれと前記連結側面との角部が、材厚の2.5倍乃至8.0倍の曲げ半径とすることにより、角部における曲げ内側と曲げ外側との曲率差による負荷を小さくできるとともに、前記谷底面及び前記山上面のそれぞれと前記連結側面とにおける角部が占める割合を変形性が損なわない範囲とすることができ、十分な変形性を備えるとともに、損傷しにくく、耐久性のある成形材を構成することができる。
またこの発明の態様として、前記箔材は、304ステンレス鋼あるいは430ステンレス鋼であってもよい。
この発明により、さらに高耐久性の成形材を構成することができる。
詳述すると、304ステンレス鋼は他の一般的な金属製箔材に対して材料強度が高く、伸び性も高いため、コルゲート形状を形成するための凹凸加工において、他の一般的な金属製箔材では損傷するような高負荷が作用する加工であっても、損傷することなく所望のコルゲート形状を形成することができる。
また、他の一般的な金属製箔材に比べて材料強度が高い304ステンレス鋼は、凹凸加工によっていわゆるスプリングバックという所望の変形得られないという状態が生じるが、高い伸び性能によって、スプリングバックを考慮した凹凸加工を施すことによって損傷することなく、所望のコルゲート形状を形成することができる。
その反面、304ステンレス鋼に大変形加工を施すと部分的に磁化して、耐久性が低下するおそれがあるが、304ステンレス鋼に上述の凹凸加工によってコルゲート形状が形成されているため、ステンレス箔材としての変形性能が向上しているため、大変形加工を施しても磁化することなく、さらに高耐久性の成形材を構成することができる。
詳述すると、430ステンレス鋼は、フェライト系ステンレスであり、磁性を有するとともに、熱処理により硬化せず、靭性,成形性,溶接性に優れ、加工性が良好である。また、安価であり、高品質のステンレス箔材を安定して供給することができる。なお、脆化温度が475℃付近であるが、例えば、後述するようなカバー体を、900℃前後まで温度上昇するエキゾーストマニホールドのヒートインシュレータに用いる場合であっても、カバー体は脆化温度以下の温度となるため、脆化することもなく、耐久性のよいカバー体を構成することができる。
またこの発明の態様として、前記箔材が、複数枚積層されてもよい。
この発明により、強度を向上するとともに、仮に、間に空気層を介在させることによって、遮熱性を有する成形材を構成することができる。
また、複数枚積層させた前記箔材同士を、前記谷底面及び前記山上面に対して90度未満で配置される、つまり前記谷底面及び前記山上面に対して鋭角状に配置される前記山部の前記凹状部における前記連結側面によって、いわゆるカシメ作用によって連結することができる。
なお、前記谷底面及び前記山上面に対して鋭角状に配置される前記連結側面は、前記山部の前記凹状部であり、前記凸状部における連結側面は前記谷底面及び前記山上面に対して90度以上100度以下の範囲で配置されており、鋭角状に配置されることによる前記箔材同士の連結作用を得ることができない。つまり、前記山部における前記凹状部で前記箔材同士がカシメ作用で連結されており、その他の部分では連結されていない。したがって、前記凹状部から前記凸状部に亘って全体的に箔材同士が連結されている場合、前記成形材を曲げて立体加工する際の箔材同士の曲率の違いが曲げに対する抵抗となり、曲げ加工性が低下するが、前記山部における前記凹状部で前記箔材同士がカシメ作用で連結されているものの、その他の部分では連結されていないため、前記凹状部におけるカシメ作用により前記箔材同士が分離すること防止するとともに、曲げ加工における上述のような曲げ加工性の低下を抑制することができる。
またこの発明の態様として、前記箔材が、表面が有色である有色箔材であってもよい。
この発明により、放射される熱を遮ることができる遮熱性を有する成形材を構成することができる。
またこの発明の態様として、前記箔材に、複数の貫通孔が所定間隔を隔てて設けられてもよい。
この発明により、制振性、遮音性及び吸音性を発揮できる成形材を構成することができる。
またこの発明は、上記成形材で構成され、対象部材の形状の応じた立体形状に加工されたカバー体であることを特徴とする。
この発明により、高変形性の成形体を対象部材の形状に適した立体形状に形成された軽量のカバー体を構成することができる。
本発明は、方向性のない変形性を有するとともに、所定の向きに沿った引っ張り方向の変形に加え、圧縮方向の負荷に対しても十分な変形性を有する成形材及びその製造方法を提供することができる。
成形材の斜視図。 成形材の平面図。 成形材の断面図による説明図。 成形材の第2方向の拡大断面図による説明図。 成形材の製造方法を説明する説明図。 成形材で構成したヒートインシュレータの斜視図。
この発明の一実施形態を以下図面と共に説明する。
なお、図1はコルゲート成形材1の斜視図を示し、図2はコルゲート成形材1の平面図を示し、図3はコルゲート成形材1の断面図による説明図を示し、図4はコルゲート成形材1の第2方向の拡大断面図による説明図を示している。
詳しくは、図3(a)は図2におけるA−A断面図を示し、図3(b)は図2におけるB−B断面図を示し、図3(c)は図2におけるC−C断面図を示し、図3(d)は図2におけるD−D断面図を示している。また、図4(a)は図3(a)におけるa部拡大図を示し、図4(b)は図3(b)におけるb部拡大図を示している。
さらに、図5はコルゲート成形材1の製造方法を説明する説明図を示し、図6はコルゲート成形材1で構成したヒートインシュレータ300の斜視図を示している。
詳述すると、図5(a)は加工前のステンレス箔材100の斜視図を示し、図5(b)はステンレス箔材100に第1波付け加工を施して波形111を形成した一方向波付け材110の斜視図を示し、図5(c)は一方向波付け材110に第2波付け加工を施して形成したコルゲート成形材1の斜視図を示している。
図1に示すコルゲート成形材1は、ステンレス箔材100(図5参照)に対して、平面方向に直交する第1方向xと第2方向yに延びる凹凸の波付け加工が施され、第1方向xと第2方向yに延びる凹凸によって構成されるコルゲート形状が形成された成形材である。詳しくは、コルゲート成形材1は、厚みtが0.08mmである304ステンレス鋼製の箔材(以下、304ステンレス箔という)に上記コルゲート形状を形成して構成している。
コルゲート成形材1に形成されたコルゲート形状について詳述すると、第1方向xに沿って形成される凹状の谷部10と凸状の山部20とが第2方向yに沿って交互に配置されるとともに、第1方向xに沿って形成された谷部10及び山部20に、第1方向xに沿って交互に凸状部30と凹状部40とが交互に配置されてコルゲート形状が構成されている。
なお、凸状部30は波形の波凸部であり、凹状部40は波形の波凹部で形成され、山部20における凸状部30の第2方向yの幅が最も狭く、且つ谷部10の第2方向yの幅が最も広くなる連続形状で形成され、谷部10における凹状部40の第2方向yの幅が最も狭く、且つ凸状部30の第2方向yの幅が最も広くなる連続形状で形成されている。
また、谷部10には谷底面11が形成され、山部20には山上面21が形成されるとともに、谷底面11と山上面21とを連結する連結側面50(50a,50b)が形成され、換言すると、第2方向yの断面において、谷部10は谷底面11と第2方向y両側の連結側面50(50a,50b)とで略角型凹状に形成され、山部20は山上面21と第2方向y両側の連結側面50(50a,50b)とで略角型逆凹状に形成されている。
さらに詳しくは、図3(a)及び図4(a)に示すように、第2方向yの断面において、連結側面50のうち凸状部30における連結側面50aが山上面21または谷底面11となす角60a(61a,62a)の角度Ra(Ra1,Ra2)は90°乃至100°の範囲の略90°で形成されている。
また、図3(b)及び図4(b)に示すように、第2方向yの断面において、連結側面50のうち凹状部40における連結側面50bが山上面21または谷底面11となす角60b(61b,62b)の角度Rb(Rb1,Rb2)は90°未満の略70°で形成されている。
そして、凸状部30において山上面21または谷底面11に対して略90°で形成された連結側面50aと、凹状部40において山上面21または谷底面11に対して略70°で形成された連結側面50bとは、山上面21または谷底面11となす角60を滑らかに変化させながら連続的に形成されている。
なお、凸状部30において山上面21または谷底面11と連結側面50aとでなす角度Raが略90°である角60aにおける曲げ半径ra(ra1,ra2)は、コルゲート成形材1を構成する304ステンレス箔の厚みt:0.08mmの2.5倍乃至7.5倍の範囲となる0.2mm乃至0.6mmの範囲のうち0.4mm(5.0倍)で形成している。
また、凹状部40において山上面21または谷底面11と連結側面50bとでなす角度Rbが略90°である角60bにおける曲げ半径rb(rb1,rb2)は、コルゲート成形材1を構成する304ステンレス箔の厚みt:0.08mmの2.5倍乃至8.0倍の範囲となる0.8mm乃至2.4mmの範囲のうち2.0mmで形成している。
また、凸状部30における連結側面50aは、山上面21または谷底面11の幅w:4.0mmの0.2倍乃至0.6倍の範囲となる0.8mm乃至2.4mmの範囲のうち2.0mmの高さHであり、304ステンレス箔の厚みt:0.08mmの10倍乃至30倍の範囲のうち25.0倍となる。
このような断面形状で形成されたコルゲート形状では、図2に示すように、第2方向yに沿って交互に配置された谷部10及び山部20の配置ピッチPy:11.74mmが、第1方向xに沿って交互に配置された凸状部30及び凹状部40の配置ピッチPx:12.75mmmに対して0.88乃至0.96倍の範囲のうち0.92倍で形成されている。
このように構成されたコルゲート成形材1は、例えば、図6に示すように、エキゾーストマニホールド(以下においてエキマニという)や触媒などの対象部材の形状の応じた立体形状にプレス加工してヒートインシュレータ300を構成することができる。
このような構成のコルゲート成形材1は、図5に示すように、一対の波付けローラ(図示省略)を用い、ステンレス箔材を波付けローラ間に通して波形111を有する一方向波付け材110を構成し、一方向波付け材110の向きを平面視方向において90度回転させてから、波付けローラ間に通してコルゲート成形材1を製造する。
なお、波付けローラはギヤ歯頂角や対向方向の間隔を調整可能しており、1回目の波付加工と2回目の波付け加工とにおいて、これらを調整することで上述のコルゲート形状が形成されたコルゲート成形材1を製造することができる。
また、コルゲート成形材1の製造方法としては、上述の一対の波付けローラを用いた製造方法のみならず、例えば、所定方向の波形が交差方向に複数並列配置した一対のプレス(図示省略)を用い、ステンレス箔材100に対してプレス加工を施して波形111を有する一方向波付け材110を形成し、一方向波付け材110を交差する方向に向けて2回目のプレス加工を施すことによって上述のコルゲート形状を形成してコルゲート成形材1を製造してもよい。
また、所定方向に移動するステンレス箔材100の表裏両側から、所定方向に適宜の間隔を隔てて配置した一対の波形部材を押し付けて波形を形成する加工装置を用いて波形111を有する一方向波付け材110を形成し、一方向波付け材110を交差する方向に向けて所定方向に移動させながら2回目の押し付け加工によって上述のコルゲート形状を形成してコルゲート成形材1を製造してもよい。
このように、コルゲート成形材1の製造方法としては、一対の波付けローラを用いた製造方法に限定されず、さまざまな製造方法によって製造することができる。
したがって、絞り性、及び張出し性の高い成形材を構成することができる。
上述のように、交差する第1方向xと第2方向yとにそれぞれ延びる凹凸によって構成されたコルゲート形状が形成されたコルゲート成形材1は、第1方向xに沿って形成される凹状の谷部10と凸状の山部20とが第2方向yに沿って交互に配置されるとともに、第1方向xに沿って形成された谷部10及び山部20に、第1方向xに沿って交互に凸状部30と凹状部40とが交互に配置されてコルゲート形状が構成され、谷部10と山部20とのそれぞれに谷底面11と山上面21とが形成されるとともに、谷底面11と山上面21とを連結する連結側面50(50a,50b)が形成され、谷部10及び山部20は、第1方向xの波形に形成され、凸状部30は波形の波凸部で形成され、凹状部40は波形の波凹部で形成され、山部20は、山部20における凸状部30の第2方向yの幅wが最も狭く、且つ凹状部40の第2方向yの幅wが最も広くなる連続形状で形成され、谷部10は、谷部10における凹状部40の第2方向yの幅wが最も狭く、且つ凸状部30の第2方向yの幅wが最も広くなる連続形状で形成され、第2方向yの断面において、凹状部40における連結側面50bが谷底面11及び山上面21に対して90度未満で配置され、凸状部30における連結側面50aが谷底面11及び山上面21に対して90度以上100度以下の範囲で配置されるとともに、連結側面50(50a,50b)は、谷底面11及び山上面21に対して90度未満で配置された凹状部40から、谷底面11及び山上面21に対して90度以上100度以下の範囲で配置された凸状部30にかけて滑らかに変化している。
そのため、第1方向xの変形性と第2方向yの変形性とのバランスがよく、第2方向yに沿った引っ張り方向の変形に加え、圧縮方向の負荷に対しても十分な変形性を有するコルゲート成形材1を構成することができる。
詳述すると、凹状部40における連結側面50bが谷底面11及び山上面21に対して90度未満で配置され、凸状部30における連結側面50aが谷底面11及び山上面21に対して90度以上100度以下の範囲で配置されるとともに、連結側面50(50a,50b)は、谷底面11及び山上面21に対して90度未満で配置された凹状部40から、谷底面11及び山上面21に対して90度以上100度以下の範囲で配置された凸状部30にかけて滑らかに変化しているため、引っ張り方向の負荷に対する変形性のみならず、圧縮方向の負荷に対する変形性も備えているため、第2方向yの変形性が高いコルゲート成形材1を構成することができる。したがって、絞り性、及び張出し性の高い成形材を構成することができる。
また、凹状部40における連結側面50bが谷底面11及び山上面21に対して90度未満で配置され、凸状部30における連結側面50aが谷底面11及び山上面21に対して90度以上100度以下の範囲で配置されるとともに、連結側面50(50a,50b)は、谷底面11及び山上面21に対して90度未満で配置された凹状部40から、谷底面11及び山上面21に対して90度以上100度以下の範囲で配置された凸状部30にかけて滑らかに変化している、つまり、連結側面50(50a,50b)の谷底面11及び山上面21に対する角度が鋭角状である山部20の凹状部40から、鈍角状である山部20の凸状部30にかけて徐々に変化している。
殊に、第2方向yの幅wが最も広い山部20の凹状部40において連結側面50(50a,50b)は谷底面11及び山上面21に対して鋭角状となるように配置され、第2方向yの幅wが最も狭い山部20の凸状部30において連結側面50(50a,50b)は谷底面11及び山上面21に対して鈍角状となるように配置されているため、第2方向yの幅wが最も広い山部20の凹状部40における連結側面50bの基部における第2方向yの幅wと、第2方向yの幅wが最も狭い山部20の凸状部30における連結側面50aの基部における第2方向yの幅wとの違いを小さくでき、コルゲート形状を形成することによって板材に作用する第1方向x及び第2方向yに交差する方向の負荷を低減することができる。
なお、第2方向yに沿って交互に配置された谷部10及び山部20の配置ピッチPyが、第1方向xに沿って交互に配置された凸状部30及び凹状部40の配置ピッチPxに対して0.88乃至0.96倍の範囲の0.92倍に形成されているため、第2方向yの変形性に対しても第1方向xの変形性が十分に高く、第1方向x及び第2方向yにおいて、さらにバランスの良い変形性を有するコルゲート成形材1を構成することができる。
詳述すると、第2方向yに沿って交互に配置された谷部10及び山部20の配置ピッチPyが、第1方向xに沿って交互に配置された凸状部30及び凹状部40の配置ピッチPxに対して0.88倍以下に形成された場合、第2方向yの変形性に対して第1方向xの変形性が高くなり過ぎ、0.96倍に形成された場合、第2方向yの変形性に対して第1方向xの変形性が低くなり過ぎ、第1方向x及び第2方向yの変形性のバランスが悪くなる。
これに対し、第2方向yに沿って交互に配置された谷部10及び山部20の配置ピッチPyが、第1方向xに沿って交互に配置された凸状部30及び凹状部40の配置ピッチPxに対して0.88乃至0.96倍に形成されることで、第2方向yの変形性に対しても第1方向xの変形性が十分に高く、第1方向x及び第2方向yにおいて、さらにバランスの良い変形性を有するコルゲート成形材1を構成することができる。
また、少なくとも凸状部30において谷底面11及び山上面21に対して90度以上100度以下の範囲で配置された連結側面50aの高さHが、谷底面11及び山上面21の幅wに対して0.2倍乃至0.6倍に形成されているため、強度と変形性とがバランスよく両立できるコルゲート成形材1を形成することができる。
詳述すると、少なくとも凸状部30において谷底面11及び山上面21に対して90度以上100度以下の範囲で配置された連結側面50aの高さHが、谷底面11及び山上面21の幅wに対して0.2倍以下の場合、コルゲート形状の高さが低くなり、強度は確保できるものの変形性が低下する。逆に、少なくとも凸状部30において谷底面11及び山上面21に対して90度以上100度以下の範囲で配置された連結側面50aの高さHが、谷底面11及び山上面21の幅wに対して0.6倍以上の場合、コルゲート形状の高さが高くなり、変形性は確保できるものの強度が低下する。
これに対し、少なくとも凸状部30において谷底面11及び山上面21に対して90度以上100度以下の範囲で配置された連結側面50aの高さHが、谷底面11及び山上面21の幅wに対して0.2倍乃至0.6倍に形成することで、強度と変形性とがバランスよく両立できるコルゲート成形材1を形成することができる。
また、0.06mm以上0.10mm以下の範囲のうち厚みtが0.08mmである金属製のステンレス箔材100で構成されているため、所定の強度を有するとともに、凹状部40において谷底面11及び山上面21に対して90度未満で配置される連結側面50bに作用する曲げによる局所的な曲げ負荷を小さくすることができる。
また、凸状部30における連結側面50aの高さHが、ステンレス箔材100の厚みtに対して10倍乃至30倍の範囲のうち2.0mmに形成されているため、強度と変形性とがバランスよく両立できるコルゲート成形材1を形成することができる。
詳述すると、凸状部30における連結側面50aの高さHが、ステンレス箔材100の厚みtに対して10倍以下の場合、コルゲート形状の高さが低くなり、強度は確保できるものの変形性が低下する。逆に、凸状部30における連結側面50aの高さHが、ステンレス箔材100の厚みtに対して30倍以上の場合、コルゲート形状の高さが高くなり、変形性は確保できるものの強度が低下する。
これに対し、凸状部30における連結側面50aの高さHが、ステンレス箔材100の厚みtに対して10倍乃至30倍に形成することで、強度と変形性とがバランスよく両立できるコルゲート成形材1を形成することができる。
また、谷底面11及び山上面21のそれぞれと連結側面50aとの角60aが、ステンレス箔材100の厚みtの2.5倍乃至8.0倍の曲げ半径raで構成されているため、十分な変形性を備えるとともに、損傷しにくく、耐久性のあるコルゲート成形材1を構成することができる。
詳述すると、谷底面11及び山上面21のそれぞれと連結側面50aとの角60aが、厚みtの2.5倍以下の曲げ半径raである場合、曲げ内側と曲げ外側との曲率差による負荷が大きくなり損傷するおそれが高まり、8.0倍以上の曲げ半径raの場合、谷底面11及び山上面21のそれぞれと連結側面50aとにおける角60aが占める割合が大きくなって、変形性が低下するおそれがある。
これに対し、谷底面11及び山上面21のそれぞれと連結側面50aとの角60aが、厚みtの2.5倍乃至8.0倍の曲げ半径raとすることにより、角60aにおける曲げ内側と曲げ外側との曲率差による負荷を小さくできるとともに、谷底面11及び山上面21のそれぞれと連結側面50aとにおける角60aが占める割合を変形性が損なわない範囲とすることができ、十分な変形性を備えるとともに、損傷しにくく、耐久性のあるコルゲート成形材1を構成することができる。
また、ステンレス箔材100は、304ステンレス鋼であるため、さらに高耐久性のコルゲート成形材1を構成することができる。
詳述すると、304ステンレス鋼は他の一般的な金属製箔材に対して材料強度が高く、伸び性も高いため、コルゲート形状を形成するための凹凸加工において、他の一般的な金属製箔材では損傷するような高負荷が作用する加工であっても、損傷することなく所望のコルゲート形状を形成することができる。
また、他の一般的な金属製箔材に比べて材料強度が高い304ステンレス鋼は、凹凸加工によっていわゆるスプリングバックという所望の変形得られないという状態が生じるが、高い伸び性能によって、スプリングバックを考慮した凹凸加工を施すことによって損傷することなく、所望のコルゲート形状を形成することができる。
その反面、304ステンレス鋼に大変形加工を施すと部分的に磁化して、耐久性が低下するおそれがあるが、304ステンレス鋼に上述の凹凸加工によってコルゲート形状が形成されているため、ステンレス箔材100としての変形性能が向上しているため、大変形加工を施しても磁化することなく、さらに高耐久性のコルゲート成形材1を構成することができる。
また上述のように、上記コルゲート成形材1で構成され、対象部材の形状の応じた立体形状に加工されたヒートインシュレータ300は、高変形性の成形体を対象部材の形状に適した立体形状に形成された軽量化して構成することができる。
この発明の構成と、上述の実施形態との対応において、
この発明の第1方向は第1方向xに対応し、以下同様に、
第2方向は第2方向yに対応し、
谷部は谷部10に対応し、
山部は山部20に対応し、
凸状部は凸状部30に対応し、
凹状部は凹状部40に対応し、
連結側面は連結側面50(50a,50b)に対応し、
成形材はコルゲート成形材1に対応し、
山部の配置ピッチは配置ピッチPyに対応し、
凹状部の配置ピッチは配置ピッチPxに対応し、
谷底面は谷底面11に対応し、
山上面は山上面21に対応し、
幅は幅wに対応し、
箔材はステンレス箔材100に対応し、
角部は角60aに対応し、
曲げ半径は曲げ半径raに対応し、
カバー体はヒートインシュレータ300に対応するが、
この発明は、上述の実施形態の構成のみに限定されるものではなく、多くの実施の形態を得ることができる。
例えば、金属製のステンレス箔材100は、厚みtが0.10mm以下であれば、上述の厚みt:0.08mmに限定されない。なお、例えば、厚みtが0.08mmのステンレス箔材100を用いる場合、曲げ半径ra(ra1,ra2)は、コルゲート成形材1を構成する304ステンレス箔の厚みt:0.08mmの2.5倍乃至8.0倍の範囲となる0.20mm乃至0.65mmの範囲で形成するが、一例としては上記範囲のうち0.57mmで形成することとなる。
また、コルゲート形状は、上記形状の見ならず、楕円状、半球状、錐台状などが相互に交差する方向に整列配置された、いわゆるコルゲート形状あるいはエンボス形状としてもよい。
また、ステンレス箔材100を複数枚積層してもよく、強度を向上するとともに、仮に、間に空気層を介在させることによって、遮熱性を有するコルゲート成形材1を構成することができる。
また、複数枚積層させたステンレス箔材100同士を、谷底面11及び山上面21に対して90度未満で配置される、つまり谷底面11及び山上面21に対して鋭角状に配置される山部20の凹状部40における連結側面50bによって、いわゆるカシメ作用によって連結することができる。
なお、谷底面11及び山上面21に対して鋭角状に配置される連結側面50bは、山部20の凹状部40であり、凸状部30における連結側面50aは谷底面11及び山上面21に対して90度以上100度以下の範囲で配置されており、鋭角状に配置されることによるステンレス箔材100同士の連結作用を得ることができない。つまり、山部20における凹状部40でステンレス箔材100同士がカシメ作用で連結されており、その他の部分では連結されていない。したがって、凹状部40から凸状部30に亘って全体的にステンレス箔材100同士が連結されている場合、コルゲート成形材1を曲げて立体加工する際のステンレス箔材100同士の曲率の違いが曲げに対する抵抗となり、曲げ加工性が低下するが、山部20における凹状部40でステンレス箔材100同士がカシメ作用で連結されているものの、その他の部分では連結されていないため、凹状部40におけるカシメ作用によりステンレス箔材100同士が分離すること防止するとともに、曲げ加工における上述のような曲げ加工性の低下を抑制することができる。
なお、ステンレス箔材100として、表面が有色である有色ステンレス箔材100であってもよく、これにより、放射される熱を遮ることができる遮熱性を有するコルゲート成形材1を構成することができる。
また、ステンレス箔材100に、複数の貫通孔が所定間隔を隔てて設けてもよく、制振性、遮音性及び吸音性を発揮できるコルゲート成形材1を構成することができる。
なお、上述の説明では、ステンレス箔材100として304ステンレス鋼を用いたが、430ステンレス鋼を用いてもよく、さらに高耐久性のコルゲート成形材1を構成することができる。
詳述すると、430ステンレス鋼は、フェライト系ステンレスであり、磁性を有するとともに、熱処理により硬化せず、靭性,成形性,溶接性に優れ、加工性が良好である。また、安価であり、高品質のステンレス箔材100を安定して供給することができる。なお、脆化温度が475℃付近であるが、900℃前後まで温度上昇するエキゾーストマニホールドに装着するヒートインシュレータ300は脆化温度以下の温度にまでしか上昇しないため、脆化することもなく、耐久性のよいヒートインシュレータを構成することができる。
また、ステンレス箔材100でなく、アルミニウム製やアルミニウム合金製などその他の金属製箔材で構成してもよいし、上述のコルゲート形状が構成できる厚みと強度の金属製板材で構成してもよい。
1…コルゲート成形材
10…谷部
11…谷底面
20…山部
21…山上面
30…凸状部
40…凹状部
50(50a,50b)…連結側面
60a…角
100…ステンレス箔材
300…ヒートインシュレータ
r…曲げ半径
Py…配置ピッチ
Px…配置ピッチ
x…第1方向
y…第2方向
w…幅

Claims (11)

  1. 交差する第1方向と第2方向とにそれぞれ延びる凹凸によって構成されたコルゲート形状が形成された成形材であって、
    前記第1方向に沿って形成される凹状の谷部と凸状の山部とが前記第2方向に沿って交互に配置されるとともに、
    前記第1方向に沿って形成された前記谷部及び前記山部に、前記第1方向に沿って交互に凸状部と凹状部とが交互に配置されて前記コルゲート形状が構成され、
    前記谷部と前記山部とのそれぞれに谷底面と山上面とが形成されるとともに、前記谷底面と前記山上面とを連結する連結側面が形成され、
    前記谷部及び前記山部は、前記第1方向の波形に形成され、
    前記凸状部は前記波形の波凸部で形成され、前記凹状部は前記波形の波凹部で形成され、
    前記山部は、前記山部における前記凸状部の前記第2方向の幅が最も狭く、且つ前記凹状部の前記第2方向の幅が最も広くなる連続形状で形成され、
    前記谷部は、前記谷部における前記凹状部の前記第2方向の幅が最も狭く、且つ前記凸状部の前記第2方向の幅が最も広くなる連続形状で形成され、
    前記第2方向の断面において、
    少なくとも前記山部の前記凹状部における前記連結側面が前記谷底面及び前記山上面に対して90度未満で配置され、少なくとも前記山部の前記凸状部における前記連結側面が前記谷底面及び前記山上面に対して90度以上100度以下の範囲で配置されるとともに、
    前記連結側面は、
    前記谷底面及び前記山上面に対して90度未満で配置された前記凹状部から、前記谷底面及び前記山上面に対して90度以上100度以下の範囲で配置された前記凸状部にかけて滑らかに変化する
    成形材。
  2. 前記第2方向に沿って交互に配置された前記谷部及び前記山部の配置ピッチが、
    前記第1方向に沿って交互に配置された前記凸状部及び前記凹状部の配置ピッチに対して0.88乃至0.96倍に形成された
    請求項1に記載の成形材。
  3. 少なくとも前記凸状部において前記谷底面及び前記山上面に対して90度以上100度以下の範囲で配置された前記連結側面の高さが、前記谷底面及び前記山上面の幅に対して0.2倍乃至0.6倍に形成された
    請求項1または2に記載の成形材。
  4. 0.06mm以上0.10mm以下の厚みで構成された金属製の箔材で構成された
    請求項1乃至3のうちいずれかに記載の成形材。
  5. 少なくとも前記山部の前記凸状部における前記連結側面の高さが、前記箔材の材厚に対して10倍乃至30倍に形成された
    請求項4に記載の成形材。
  6. 前記谷底面及び前記山上面のそれぞれと前記連結側面との角部が、前記箔材の材厚の2.5倍乃至8.0倍の曲げ半径で構成された
    請求項4又は5に記載の成形材。
  7. 前記箔材は、304ステンレス箔あるいは430ステンレス鋼である
    請求項4乃至6のうちいずれかに記載の成形材。
  8. 前記箔材が、複数枚積層された
    請求項4乃至7のうちいずれかに記載の成形材。
  9. 前記箔材が、表面が有色である有色箔材である
    請求項4乃至8のうちいずれかに記載の成形材。
  10. 前記箔材に、複数の貫通孔が所定間隔を隔てて設けられた
    請求項4乃至9のうちいずれかに記載の成形材。
  11. 請求項1乃至10のうちいずれかに記載の成形材で構成され、
    対象部材の形状の応じた立体形状に加工された
    カバー体。
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