JP2019134601A - インバータの制御方法、交流負荷駆動システム、冷凍回路 - Google Patents

インバータの制御方法、交流負荷駆動システム、冷凍回路 Download PDF

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Abstract

【課題】インバータのスイッチング素子の発熱を抑制する。【解決手段】交流負荷駆動システム100は、商用電源1から出力される交流電圧V2を直流電圧Vdcに変換するコンバータ2と、該直流電圧Vdcを交流電圧V1に変換して交流負荷5に動作電力Poを供給するインバータ4を有す。制御回路6は、直流電圧Vdcを検出し、直流電圧Vdcが所定の第1値未満であれば、インバータ4から交流負荷5に供給する電力Poを低減する。【選択図】図1

Description

本開示は電力変換器に関する。
インバータに入力される電圧が極端に低下すると、インバータの運転を停止し、以てインバータの誤動作、部品破壊を阻止する旨が、下記の特許文献1に開示されている。
特開昭63−290193号公報
本開示はインバータの発熱を抑制する。
本開示のインバータの制御方法は、入力された直流電圧(Vdc)を第1交流電圧(V1)に変換して交流負荷(5)へ印加するインバータ(4)を制御する方法である。
その第1の態様では、前記直流電圧の電圧値(Vdc)が所定の第1値(Vt1)未満であれば、前記インバータから前記交流負荷に供給する電力(Po)を低減して当該電力を供給する(S8)。第1の態様は、インバータの発熱を抑制する。
本開示のインバータの制御方法の第2の態様は、その第1の態様であって、前記電圧値(Vdc)が前記第1値(Vt1)未満であって、前記インバータ(4)に入力される若しくは前記交流負荷(5)に出力される電流(Iw)が上限値(I3)以上であれば、前記電流についての垂下制御(S84)を行なう。前記電圧値の上昇に対して前記上限値は単調非減少である。
本開示のインバータの制御方法の第3の態様は、その第1の態様または第2の態様であって、前記電圧値(Vdc)が前記第1値(Vt1)よりも低い所定の第2値(Vt2)未満であれば、前記交流負荷(5)への前記電力(Po)の供給を停止する。
本開示のインバータの制御方法の第4の態様は、その第2の態様であって、前記交流負荷(5)はモータである。前記垂下制御(S84)は前記モータの回転速度を低減する制御を含む。
本開示のインバータの制御方法の第5の態様は、その第4の態様であって、前記モータ(5)は、冷凍回路(9)に採用される圧縮機(91)を駆動するモータ、空気調和機に採用されるファン、空気清浄機に採用されるファンを駆動するモータのいずれかである。
本開示のインバータの制御方法の第6の態様は、その第4の態様であって、前記モータ(5)は、冷凍回路(9)に採用される圧縮機(91)を駆動するモータである。前記冷凍回路は膨張弁(93)を備える。前記垂下制御(S84)は前記膨張弁の開度を増加させる制御を含む。
本開示のインバータの制御方法の第7の態様は、その第1態様〜第6の態様のいずれかであって、前記直流電圧(Vdc)はコンバータ(2)によって第2交流電圧(V2)から変換して得られる。前記直流電圧は前記第2交流電圧(V2)の低下に起因して低下する。例えば前記コンバータ(2)へ入力する入力電流(Ii)が第2の上限値以上であれば、前記入力電流についての垂下制御(S84)を行なう。前記電圧値(Vdc)の上昇に対して前記第2の上限値は単調非減少である。
本開示のインバータの制御方法の第8の態様は、その第1態様〜第7の態様のいずれかであって、前記電圧値(Vdc)が前記第1値(Vt1)未満であれば、前記直流電圧で駆動される直流負荷(93)に供給する電力が低減される。
本開示の交流負荷の駆動システムは、交流負荷(5)に電力(Po)を供給するインバータ(4)と、本開示のインバータの制御方法を用いて前記インバータを制御するように構成された制御回路(6)とを備える。
交流負荷を駆動するシステム(以下「交流負荷駆動システム」と称す)の構成を示すブロック図である。 制御回路の電力低減動作、およびこれに付随する動作を示すフローチャートである。 垂下電流値となる関数の、電圧値に対する依存性を例示ずるグラフである。 冷凍回路9の構成を例示するブロック図である。
図1は交流負荷駆動システム100の構成を示すブロック図であり、ここでは交流負荷駆動システム100が交流負荷5を駆動する。交流負荷5として、単相の交流負荷、多相の交流負荷のいずれを採用することもできる。例えば交流負荷5は交流モータである。例えば当該交流モータは冷凍回路に用いられる圧縮機を駆動する。あるいは例えば当該交流モータは冷凍回路に用いられる熱交換器に送風するファンを駆動する。あるいは例えば当該交流モータは空気清浄機に用いられるファンを駆動する。
交流負荷駆動システム100はインバータ4を備える。インバータ4は、自身に入力された直流電圧Vdcを交流電圧V1に変換して交流負荷5へ印加する。インバータ4は交流負荷5へ、交流負荷5を動作させる電力(以下「動作電力」)Poを供給する。交流電圧V1の相数は交流負荷5の相数に対応する。
交流負荷駆動システム100は制御回路6を備える。制御回路6はインバータ4の動作を制御する。例えばインバータ4はスイッチング動作を行なうことで直流電圧Vdcを交流電圧V1に変換する。インバータ4は例えば上述のスイッチング動作を行なうスイッチング素子を含む。
制御回路6は当該スイッチング動作を制御する制御信号Gを生成し、インバータ4へ出力する。交流電圧V1はインバータ4のスイッチング動作に依存して変動する。交流電圧V1の変動は動作電力Poを変動させる。動作電力Poの変動は交流負荷5の動作を変動させる。
従って、制御回路6はインバータ4の制御を介して動作電力Poを変動させ、以て交流負荷5を種々の動作で駆動する。交流負荷5が三相のモータであるときを例にとって説明する。
制御回路6には指令データJと、直流電圧Vdcの値(以下「電圧値Vdc」とも称す)と、インバータ4に流れる電流Iw(以下「電流値Iw」とも称す)の値とが入力される。指令データJは例えばモータ5の回転速度、あるいは回転トルクについての指令値である。
電圧値Vdcは公知の電圧センサを用いて、電流値Iwは公知の電流センサを用いて、それぞれ公知の手法で得られる。電流値Iwはインバータ4に入力する電流を測定して得ることができる。
指令データJは例えばモータ5が圧縮機を駆動する場合、当該圧縮機を用いる冷凍回路の冷却性能に依存して設定される。当該設定は例えば空気調和機において温度設定に基づいて圧縮機を駆動する制御として周知の技術である。例えば冷却性能を高めるには、圧縮機の回転速度の増大を採用することができ、例えば指令データJが示す回転速度の指令値は増大する。
制御回路6は指令データJと、電圧値Vdcと、電流値Iwとを用いて動作電力Poを決定する。例えば指令データJが回転速度、あるいは回転トルクについての指令値であるときには、当該指令値の増大は動作電力Poの回転速度の増大をもたらす。
制御回路6は、動作電力Poがインバータ4から交流負荷5へ供給されるように制御信号Gを生成する。
インバータ4がある値の動作電力Poを供給するときに、電圧値Vdcが低下すると電流値Iwが上昇する。この理由を簡単に説明するためにインバータ4の電力変換効率を一定と考えれば、動作電力Poは電圧値Vdcと電流値Iwとの積に比例するからである。電流値Iwの上昇は、インバータ4を構成するスイッチング素子の発熱を招来する。スイッチング素子の発熱は効率の低下、素子の性能低下を招来する。従ってスイッチング素子の発熱は抑制されることが望まれる。
本実施の形態では、かかる発熱を抑制する技術として、電圧値Vdcが低下すると動作電力Poを低減する動作をインバータ4に行わせる、インバータの制御方法が提案される。具体的には例えば、制御回路6が制御信号Gを、インバータ4が上記動作を行なうように変動させる。
しかし電圧値Vdcの低下に対して常に動作電力Poが低減する必要はない。スイッチング素子の発熱を所定の上限まで許容することができるからである。たとえばこのような許容の上限は、スイッチング素子としてトランジスタを採用した場合、いわゆる許容コレクタ損失に依存する。
従って、本実施の形態で提案される技術として、電圧値Vdcが所定の閾値(以下、便宜的に「第1値」とする)未満であれば、インバータ4から交流負荷5に供給する動作電力Poを低減して動作電力Poを供給する技術を挙げる。これは、制御回路6の動作として見れば、電圧値Vdcが第1値以下のとき、インバータ4に動作電力Poを低減させる動作(以下「電力低減動作」とも称す)を行なわせる制御方法の実行である。例えば制御回路6は、インバータ4に動作電力Poを低減させる動作を行なわせる制御信号Gを生成し、インバータ4へ出力する。
かかる技術によれば、例えば電圧値Vdcが低下しても、インバータ4の発熱、例えば電流Iwが増大することによる発熱が抑制される。
図1では、交流負荷駆動システム100は、コンバータ2及びコンデンサ3を更に備える場合が例示される。コンデンサ3は直流電圧Vdcを支える。コンバータ2はコンデンサ3を充電する。コンデンサ3は放電して、単独もしくはコンバータ2と共に、インバータ4へ入力する電力(以下「入力電力」と称す)Piを供給する。インバータ4における損失を無視すれば、入力電力Piは動作電力Poと等しい。
コンバータ2には交流電圧V2が印加される。交流電圧V2は例えば交流電源たる商用電源1から出力される。直流電圧Vdcはコンバータ2によって交流電圧V2から変換される。例えばコンバータ2にはダイオードブリッジ整流回路、昇圧コンバータ、降圧コンバータ、昇降圧コンバータが採用される。直流電圧Vdcは交流電圧V2の値の低下およびコンバータ2の動作の少なくともいずれか一方によって低下し得る。
例えばコンバータ2にダイオードブリッジ整流回路が採用された場合、直流電圧Vdcは交流電圧V2の値の低下に起因して低下する。制御回路6の電力低減動作は、交流電圧V2の値の低下に起因した電圧値Vdcの低下に対しても有効である。従って、電力低減動作は、商用電源1の性能低下を含む故障に対して、インバータ4の発熱を抑制する。交流電圧V2が低下するとコンバータ2に入力される入力電流Iiも増加し、コンバータ2の損失も増加する。よって、この電力低減動作はコンバータ2を構成する部品の発熱抑制にも有用である。
図2は制御回路6の電力低減動作、およびこれに付随する動作を示すフローチャートである。ステップS71では動作電力Poが設定される。当該設定は、指令データJと、電圧値Vdcと、電流値Iwとに基づいた動作電力Poの決定であり、周知の技術によって行なわれる処理である。ステップS71では、直接的に動作電力Poを決定するのみならず、交流負荷5の動作状態を決定することによって間接的に動作電力Poが決定されてもよい。
ステップS72では、動作電力Poを維持してインバータ4を動作させる制御が行なわれる。当該制御は、ステップS71で設定された動作電力Poを維持してインバータ4を動作させる制御であり、周知の技術によって行なわれる処理である。
ステップS73では、第1値Vt1と電圧値Vdcとの比較が行なわれる。当該比較の結果、電圧値Vdcが第1値Vt1未満であれば(つまりVdc<Vt1が肯定されるときには)処理がステップS8に進み、制御回路6は電力低減動作を行なう。
ステップS8は例えばステップS81を含む。ステップS81ではいわゆる低電圧保護の要否を判断するための比較が行なわれる。
ステップS81では例えば、電圧値Vdcが所定の第2値Vt2と比較される。但し第2値Vt2は第1値Vt1よりも小さい。電圧値Vdcが第2値Vt2未満であれば(つまりVdc≧Vt2が否定されるときには)、処理はステップS75へ進む。
ステップS75ではインバータ4からの交流負荷5への動作電力Poの供給を停止する。これはいわゆる低電圧保護に相当する処理である。動作電力Poの供給の停止は、低減するものの動作電力Poの供給を行なう電力低減動作とは異なる。
説明の便宜上、ステップS82の説明の前に、ステップS83,S84の説明をする。ステップS84では電流Iwについていわゆる垂下制御が行なわれ、ステップS83ではステップS84に先だって、垂下制御の要否が判断される。
垂下制御の例として、交流負荷5がモータであってその回転速度を低減する制御を挙げることができる。モータの回転速度の低減は電流Iwの低減で実現され、動作電力Poの直接的な低減に寄与する。
垂下制御を行なうか否かは、インバータ4から交流負荷5に出力される電流と電流垂下値I3との比較で決定される。当該電流はインバータ4に流れる電流であるので、電流値Iwとして測定できる。
ステップS83においてIw≧I3が肯定されるときには、処理はステップS84へ進んで垂下制御が行なわれる。これにより電流値Iwは低下する。つまり、ステップS83,S84により、電流垂下値I3は電流値Iwの上限値として機能する。
ステップS83においてIw≧I3が否定されるとき(つまりIw<I3であるとき)には処理がステップS72に戻る。
ステップS74,S82はいずれも電流垂下値I3を決定する処理である。ステップS73において電圧値Vdcが第1値Vt1以上であれば(つまりVdc<Vt1が否定されるときには)処理がステップS74に進み、電流垂下値I3を所定値I31に設定する。例えば所定値I31には、電圧値Vdcに依存しない値が採用される。
ステップS74が実行された後、ステップS83が実行される。この場合のステップS83での処理は、電流値Iwと所定値I31との比較である。即ち、ステップS74,S83,S84は、電流値Iwが所定値I31を超えないようにする垂下制御を行なうステップの集合である。
ステップS81において電圧値Vdcが第2値Vt2以上であれば(つまりVdc≧Vt2が肯定されるときには)処理がステップS82に進み、電流垂下値I3が電圧値Vdcの関数f(Vdc)で設定される。ここで関数f(Vdc)は電圧値Vdcの上昇に対して単調非減少である。
図3は、電流垂下値I3となる関数f(Vdc)の、電圧値Vdcに対する依存性を例示ずるグラフである。具体的には:
Vdc≧Vt1のとき、f(Vdc)=I31;
Vdc≦Vt2のとき、f(Vdc)=I32;
Vt2≦Vdc≦Vt1のとき、
f(Vdc)=I32+(Vdc−Vt2)(I31−I32)/(Vt1−Vt2);である。但し所定値I32は所定値I31よりも小さく、かつ電圧値Vdcに依存しない。
もちろん、上記の関数f(Vdc)は例示であって、Vt2≦Vdc≦Vt1のときに、関数f(Vdc)は電圧値Vdcに対して非線形であってもよい。例えば、電圧値Vdcの変化に対して、関数f(Vdc)が連続的に変化してもよいし、ステップ状に変化してもよい。
ステップS81での判断が否定的な場合にはステップS75が実行され、動作電力Poの供給が停止されることに鑑みて、Vdc<Vt2のとき、関数f(Vdc)の値を設定しなくてもよい。
あるいは、関数f(Vdc)を決定する第2値Vt2よりも小さな第2値Vt2’を導入し、ステップS81において電圧値Vdcと比較される第2値Vt2を第2値Vt2’に置換してもよい。この場合、Vdc<Vt2’では動作電力Poの供給が停止され、Vt2’≦Vdc≦Vt2では電流垂下値I3が所定値I32を採り、これを上限として、電流Iwについての垂下制御が行なわれる。
あるいは関数f(Vdc)を決定する第1値Vt1よりも大きな第1値Vt1’を導入し、ステップS73において電圧値Vdcと比較される第1値Vt1を第1値Vt1’に置換してもよい。この場合、Vt1≦Vdc≦Vt1’では電流垂下値I3が所定値I31を採り、これを上限として、電流Iwについての垂下制御が行なわれる。つまり、関数f(Vdc)は、電圧値Vdcの低下に対して単調に減少するものの、電圧値Vdcに依存しない領域があってもよい(電圧値Vdcの上昇に対して単調非減少である)。
ステップS81はステップS73における判断が肯定的であるときに実行されるので、ステップS81における判断が肯定的であるときには、Vt2<Vdc<Vt1が成立する。よってステップS82において、電流垂下値I3は、電圧値Vdcの低下に対して単調に低下する値に設定される。
このように設定される電流垂下値I3を採用することにより、ステップS83,S84の実行により、電流値Iwについての垂下制御は、電圧値Vdcの低下に従って低い電流垂下値I3を上限として電流値Iwを抑制する。よって電圧値Vdcの低下に従って動作電力Poは低くなり、電圧値Vdcが低下しても、電流Iwが増大することが抑制され、インバータ4の発熱が抑制される。このようなステップS82,S83,S84による動作電力Poの低減は上述の電力低減動作の例示である。
なお、もしステップS81,S82の処理がなければ、ステップS73の判断結果が肯定的(即ちVdc<Vt1)なときにはステップS75が実行される。ステップS81,S82を設ければ、電力低減動作を行なうことにより、ステップS75による低電圧保護が発生する頻度が低下する。換言すれば、電力低減動作は、低電圧保護によって交流負荷5が停止する事態を回避し易くする。
電圧値Vdcが低下した後、電圧値Vdcが上昇することもある。例えば商用電源1の故障によって交流電圧V2が低下し、これに起因して電圧値Vdcが低下していた場合、あるいはコンデンサ3の蓄電量の不足に起因して電圧値Vdcが低下した場合、電力低減動作が行なわれることによって、電圧値Vdcが上昇することがある。
なお、垂下制御として例示したモータの回転速度の低減は、電流Iwを直接に低減する。ただし、モータの回転速度あるいは回転トルクの低減を招来する事象を発生させることにより、モータの回転速度あるいは回転トルクの低減を介して間接的に動作電力Poを低減させることも、垂下制御に含めて考えることができる。以下、そのような制御を説明する。
図4は冷凍回路9の構成を例示するブロック図である。冷凍回路9は圧縮機91、熱交換器92,94、膨張弁93を備える。不図示の冷媒が圧縮機91によって圧縮され、熱交換器92によって蒸発し、膨張弁93によって膨張し、熱交換器94によって凝縮する。図中の白矢印は冷媒が循環する方向を示す。
交流負荷5は冷凍回路9に採用される圧縮機91を駆動するモータである。また、膨張弁93は電磁弁であって、制御回路6で生成された制御信号Lによってその開度が調整される。例えば当該電磁弁は制御信号Lによって駆動されるステッピングモータによって開度が決定される。例えば当該ステッピングモータの動作電力はコンバータ2の出力から得ることができる。
ステップS84(図2参照)では制御信号Lによって膨張弁93の開度を増加させる。これにより圧縮機91の機械的負荷が低減するので、圧縮機91を駆動するモータ5に必要な回転トルクが低減し、電流Iwが低減する。従って、膨張弁93の開度を増加させる処理を垂下制御に含めて捉えることができる。
上述の様に制御信号Lおよび/または制御信号Gを生成する制御回路6は、マイクロコンピュータと記憶装置を含んで構成することができる。マイクロコンピュータは、プログラムに記述された各処理のステップ(換言すれば手順)を実行する。例えば図2の各ステップは当該マイクロコンピュータで実行される。
上記記憶装置は、例えばROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)、書き換え可能な不揮発性メモリ(EPROM(Erasable Programmable ROM)等)などの各種記憶装置の1つ又は複数で構成可能である。当該記憶装置は、各種の情報やデータ等を格納し、またマイクロコンピュータが実行するプログラムを格納し、また、プログラムを実行するための作業領域を提供する。なお、マイクロコンピュータは、プログラムに記述された各処理ステップに対応する各種手段として機能するとも把握でき、あるいは、各処理ステップに対応する各種機能を実現するとも把握できる。また、制御回路6はこれに限らず、制御回路6によって実行される各種手順、あるいは実現される各種手段又は各種機能の一部又は全部をハードウェアで実現しても構わない。
上述のように、本実施の形態では、入力された直流電圧Vdcを交流電圧V1に変換して交流負荷5へ印加するインバータ4を制御する方法が提案された。当該方法では、電圧値Vdcが第1値Vt1未満であれば、インバータ4から交流負荷5に供給する動作電力Poを低減して動作電力Poを供給する。これによりインバータ4の発熱が抑制される。
例えば、電圧値Vdcが第1値未満であって、インバータ4に入力される電流、若しくは交流負荷5に出力される電流が、その上限値たる電流垂下値I3以上であれば、当該電流についての垂下制御を行なう。電圧値Vdcの上昇に対して電流垂下値I3は単調非減少である。これにより、インバータ4から交流負荷5に供給する動作電力Poが低減される。
電圧値Vdcが第1値Vt1以上のときに、インバータ4から交流負荷5に供給する動作電力Poを低減して動作電力Poを供給してもよい。これは例えばステップS73,S74,S83を経由したステップS84の実行によって処理される垂下制御である。
電圧値Vdcが第1値Vt1よりも低い第2値Vt2未満であれば、交流負荷5への動作電力Poの供給を停止してもよい。これにより低電圧保護が行なわれる。電力低減動作は、低電圧保護による交流負荷5の停止という事態を回避し易くする。
例えば交流負荷5はモータであって、垂下制御には、モータ5の回転速度を低減する制御を含めてもよい。これは動作電力Poの直接的な低減を招来する。
モータ5の例としては、冷凍回路9に採用される圧縮機91を駆動するモータを挙げることができる。例えばモータ5は、膨張弁93を備える冷凍回路9に採用される圧縮機91を駆動する。この場合、垂下制御は膨張弁93の開度を増加させる制御を含めてもよい。これは動作電力Poの間接的な低減を招来する。
モータ5は、空気調和機に採用されるファンや、空気清浄機に採用されるファンを駆動するモータとして採用することもできる。
直流電圧Vdcは例えば、コンバータ2によって交流電圧V2から変換して得られる。この場合、例えば直流電圧Vdcは交流電圧V2の低下に起因して低下する。コンバータ2が入力する入力電流Iiについての垂下制御を行なってもよい。例えば入力電流Iiが上限値以上であれば入力電流Iiについての垂下制御を行なう。例えば当該上限値は直流電圧Vdcの上昇に対して単調非減少に設定することができる。具体的には例えば、ステップS83(図2参照)において電流Iwを入力電流Iiに読み替えたフローチャートを採用することができる。当該上限値は、上述の電流垂下値I3とは独立して設定することができる。
直流電圧Vdcの低下が、例えばコンデンサ3の蓄電量の不足に起因するとき、直流電圧Vdcで駆動される直流負荷に供給する電力が低減されてもよい。これはインバータ4の制御と独立して行なうことができる。
例えば冷凍回路9において、膨張弁93の動作電力がコンデンサ3から直流電力として供給される直流負荷である場合には、直流電圧Vdcが第1値Vt1未満のときに膨張弁93の動作を停止してもよい。これにより、コンデンサ3の蓄電量の不足は解消に向かい、電圧値Vdcの低下は軽減する。
インバータ4と、電力低減動作を行なう制御回路6とを備える交流負荷駆動システム100は、交流負荷5を駆動する駆動システムであると言える。
以上、実施形態を説明したが、特許請求の範囲の趣旨及び範囲から逸脱することなく、形態や詳細の多様な変更が可能なことが理解されるであろう。上述の各種の実施形態および変形例は相互に組み合わせることができる。
2 コンバータ
4 インバータ
5 モータ(交流負荷)
6 制御回路
9 冷凍回路
91 圧縮機
93 膨張弁
本開示は電力変換器に関する。
インバータに入力される電圧が極端に低下すると、インバータの運転を停止し、以てインバータの誤動作、部品破壊を阻止する旨が、下記の特許文献1に開示されている。
特開昭63−290193号公報
本開示はインバータの発熱を抑制する。
本開示の交流負荷駆動システム(100)は、入力された直流電圧(Vdc)を第1交流電圧(V1)に変換して交流負荷(5)へ印加するインバータ(4)と、制御回路(6)とを備える。
その第1の態様では、前記制御回路は、前記直流電圧の電圧値(Vdc)が所定の第1値(Vt1)未満のとき、前記インバータから前記交流負荷に供給する電力(Po)低減(S84)を可能にさせる(S84)。電力(Po)の低減は、インバータの発熱を抑制する。
本開示の交流負荷駆動システム(100)の第2の態様は、その第1の態様であって、前記電圧値(Vdc)が前記第1値(Vt1)以上であれば、前記電力が第1条件(S74,S83)のもとで低減(S84)され、前記電圧値(Vdc)が前記第1値未満であれば、前記第1条件よりも緩和された第2条件(S82,S83)のもとで低減される。
本開示の交流負荷駆動システム(100)の第の態様は、その第1の態様または第2の態様であって、前記電圧値(Vdc)が前記第1値(Vt1)未満であって、前記第1値(Vt1)よりも低い所定の第2値(Vt2)以上であり、前記インバータ(4)に入力される若しくは前記交流負荷(5)に出力される電流(Iw)が第1の上限値(I3)以上であれば(S83)、前記電流についての垂下制御(S84)行なわれる。前記電圧値の上昇に対して前記第1の上限値は単調非減少である。
本開示の交流負荷駆動システム(100)の第の態様は、その第1の態様または第2の態様であって、前記電圧値(Vdc)が前記第1値(Vt1)よりも低い所定の第2値(Vt2)未満であれば、前記交流負荷(5)への前記電力(Po)の供給停止され(S81,S75)
本開示の交流負荷駆動システム(100)の第の態様は、その第の態様であって、前記交流負荷(5)はモータである。前記垂下制御(S84)は前記モータの回転速度を低減する制御を含む。
本開示の交流負荷駆動システム(100)の第の態様は、その第の態様であって、前記モータ(5)は、冷凍回路(9)に採用される圧縮機(91)を駆動するモータ、空気調和機に採用されるファン、空気清浄機に採用されるファンを駆動するモータのいずれかである。
本開示の交流負荷駆動システム(100)の第の態様は、その第の態様であって、前記モータ(5)は、冷凍回路(9)に採用される圧縮機(91)を駆動するモータである。前記冷凍回路は膨張弁(93)を備える。前記垂下制御(S84)は前記膨張弁の開度を増加させる制御を含む。
本開示の交流負荷駆動システム(100)の第の態様は、その第1態様〜第の態様のいずれかであって、前記直流電圧(Vdc)はコンバータ(2)によって第2交流電圧(V2)から変換して得られる。前記直流電圧は前記第2交流電圧(V2)の低下に起因して低下する。
本開示の交流負荷駆動システム(100)の第9の態様は、その第8の態様であって、前記コンバータ(2)へ入力する入力電流(Ii)が第2の上限値以上であれば、前記入力電流についての垂下制御(S84)を行なう。前記電圧値(Vdc)の上昇に対して前記第2の上限値は単調非減少である。
本開示の交流負荷駆動システム(100)の第10の態様は、その第1態様〜第の態様のいずれかであって、前記電圧値(Vdc)が前記第1値(Vt1)未満であれば、前記直流電圧で駆動される直流負荷(93)に供給する電力が低減される。
本開示の冷凍回路(9)は、本開示の交流負荷駆動システム(100)の第7の態様の交流負荷駆動システム(100)によって電力が供給される前記交流負荷である前記モータが駆動する圧縮機(91)と、膨張弁(93)とを備える。
本開示のインバータの制御方法は、入力された直流電圧(Vdc)を第1交流電圧(V1)に変換して交流負荷(5)へ印加するインバータ(4)を制御する方法である。当該制御方法は、電圧値(Vdc)が第1値(Vt1)未満のとき、インバータ(4)から交流負荷(5)に供給する動作電力(Po)の低減を可能にする。
交流負荷を駆動するシステム(以下「交流負荷駆動システム」と称す)の構成を示すブロック図である。 制御回路の電力低減動作、およびこれに付随する動作を示すフローチャートである。 垂下電流値となる関数の、電圧値に対する依存性を例示るグラフである。 冷凍回路9の構成を例示するブロック図である。
図1は交流負荷駆動システム100の構成を示すブロック図であり、ここでは交流負荷駆動システム100が交流負荷5を駆動する。交流負荷5として、単相の交流負荷、多相の交流負荷のいずれを採用することもできる。例えば交流負荷5は交流モータである。例えば当該交流モータは冷凍回路に用いられる圧縮機を駆動する。例えば当該交流モータは冷凍回路に用いられる熱交換器に送風するファンを駆動する。例えば当該交流モータは空気清浄機に用いられるファンを駆動する。
交流負荷駆動システム100はインバータ4を備える。インバータ4は、自身に入力された直流電圧Vdcを交流電圧V1に変換して交流負荷5へ印加する。インバータ4は交流負荷5へ、交流負荷5を動作させる電力(以下「動作電力」)Poを供給する。交流電圧V1の相数は交流負荷5の相数に対応する。
交流負荷駆動システム100は制御回路6を備える。制御回路6はインバータ4の動作を制御する。例えばインバータ4はスイッチング動作を行なうことで直流電圧Vdcを交流電圧V1に変換する。インバータ4は例えば上述のスイッチング動作を行なうスイッチング素子を含む。
制御回路6は当該スイッチング動作を制御する制御信号Gを生成し、インバータ4へ出力する。交流電圧V1はインバータ4のスイッチング動作に依存して変動する。交流電圧V1の変動は動作電力Poを変動させる。動作電力Poの変動は交流負荷5の動作を変動させる。
御回路6はインバータ4の制御を介して動作電力Poを変動させ、以て交流負荷5を種々の動作で駆動する。交流負荷5が三相のモータであるときを例にとって説明する。
制御回路6には指令データJと、直流電圧Vdcの値(以下「電圧値Vdc」とも称す)と、インバータ4に流れる電流Iw(以下「電流値Iw」とも称す)の値とが入力される。指令データJは例えばモータ5の回転速度、あるいは回転トルクについての指令値である。
電圧値Vdcは公知の電圧センサを用いて、電流値Iwは公知の電流センサを用いて、それぞれ公知の手法で得られる。電流値Iwはインバータ4に入力する電流を測定して得ることができる。
指令データJは例えばモータ5が圧縮機を駆動する場合、当該圧縮機を用いる冷凍回路の冷却性能に依存して設定される。当該設定は例えば空気調和機において温度設定に基づいて圧縮機を駆動する制御として周知の技術である。例えば冷却性能を高めるには、圧縮機の回転速度の増大を採用することができ、例えば指令データJが示す回転速度の指令値は増大する。
制御回路6は指令データJと、電圧値Vdcと、電流値Iwとを用いて動作電力Poを決定する。例えば指令データJが回転速度、あるいは回転トルクについての指令値であるときには、当該指令値の増大は動作電力Poの増大をもたらす。
制御回路6は、動作電力Poがインバータ4から交流負荷5へ供給されるように制御信号Gを生成する。
インバータ4がある値の動作電力Poを供給するときに、電圧値Vdcが低下すると電流値Iwが上昇する。この理由を簡単に説明するためにインバータ4の電力変換効率を一定と考えれば、動作電力Poは電圧値Vdcと電流値Iwとの積に比例するからである。電流値Iwの上昇は、インバータ4を構成するスイッチング素子の発熱を招来する。スイッチング素子の発熱は効率の低下、素子の性能低下を招来する。スイッチング素子の発熱は抑制されることが望まれる。
本実施の形態では、かかる発熱を抑制する技術として、電圧値Vdcが低下すると動作電力Poを低減する動作をインバータ4に行わせる、インバータの制御方法が提案される。具体的には例えば、制御回路6が制御信号Gを、インバータ4が上記動作を行なうように変動させる。
しかし電圧値Vdcの低下に対して常に動作電力Poが低減する必要はない。スイッチング素子の発熱を所定の上限まで許容することができるからである。たとえばこのような許容の上限は、スイッチング素子としてトランジスタを採用した場合、いわゆる許容コレクタ損失に依存する。
実施の形態で提案される技術として、電圧値Vdcが所定の閾値(以下、便宜的に「第1値」とする)未満であれば、インバータ4から交流負荷5に供給する動作電力Poを低減して動作電力Poを供給する技術を挙げる。これは、制御回路6の動作として見れば、電圧値Vdcが第1値以下のとき、インバータ4に動作電力Poを低減させる動作(以下「電力低減動作」とも称す)を行なわせる制御方法の実行である。例えば制御回路6は、インバータ4に動作電力Poを低減させる動作を行なわせる制御信号Gを生成し、インバータ4へ出力する。
かかる技術によれば、例えば電圧値Vdcが低下しても、インバータ4の発熱、例えば電流Iwが増大することによる発熱が抑制される。
図1では、交流負荷駆動システム100は、コンバータ2およびコンデンサ3を更に備える場合が例示される。コンデンサ3は直流電圧Vdcを支える。コンバータ2はコンデンサ3を充電する。コンデンサ3は放電して、単独もしくはコンバータ2と共に、インバータ4へ入力する電力(以下「入力電力」と称す)Piを供給する。インバータ4における損失を無視すれば、入力電力Piは動作電力Poと等しい。
コンバータ2には交流電圧V2が印加される。交流電圧V2は例えば交流電源たる商用電源1から出力される。直流電圧Vdcはコンバータ2によって交流電圧V2から変換される。例えばコンバータ2にはダイオードブリッジ整流回路、昇圧コンバータ、降圧コンバータ、昇降圧コンバータが採用される。直流電圧Vdcは交流電圧V2の値の低下およびコンバータ2の動作の少なくともいずれか一方によって低下し得る。
例えばコンバータ2にダイオードブリッジ整流回路が採用された場合、直流電圧Vdcは交流電圧V2の値の低下に起因して低下する。動作電力Poの低減に拘わらずインバータ4のスイッチング損失が低減し、インバータ4の発熱が抑制される。制御回路6の電力低減動作は、交流電圧V2の値の低下に起因した電圧値Vdcの低下に対しても有効である。電力低減動作は、商用電源1の性能低下を含む故障に対して、インバータ4の発熱を更に抑制する。交流電圧V2が低下するとコンバータ2に入力される入力電流Iiも増加し、コンバータ2の損失も増加する。この電力低減動作はコンバータ2を構成する部品の発熱抑制にも有用である。
図2は制御回路6の電力低減動作、およびこれに付随する動作を示すフローチャートである。ステップS71では動作電力Poが設定される。当該設定は、指令データJと、電圧値Vdcと、電流値Iwとに基づいた動作電力Poの決定であり、周知の技術によって行なわれる処理である。ステップS71では、直接的に動作電力Poを決定するのみならず、交流負荷5の動作状態(例えばモータ負荷の回転速度や回転トルク)を決定することによって間接的に動作電力Poが決定されてもよい。
ステップS72では、動作電力Poを維持してインバータ4を動作させる制御が行なわれる。当該制御は、ステップS71で設定された動作電力Poを維持してインバータ4を動作させる制御であり、周知の技術によって行なわれる処理である。
ステップS73では、第1値Vt1と電圧値Vdcとの比較が行なわれる。当該比較の結果、電圧値Vdcが第1値Vt1未満であれば(つまりVdc<Vt1が肯定されるときには)処理がステップS8に進み、制御回路6は電力低減動作を可能にする
ステップS8は例えばステップS81を含む。ステップS81ではいわゆる低電圧保護の要否を判断するための比較が行なわれる。
ステップS81では例えば、電圧値Vdcが所定の第2値Vt2と比較される。但し第2値Vt2は第1値Vt1よりもい。電圧値Vdcが第2値Vt2未満であれば(つまりVdc≧Vt2が否定されるときには)、処理はステップS75へ進む。
ステップS75ではインバータ4からの交流負荷5への動作電力Poの供給を停止する。これはいわゆる低電圧保護に相当する処理である。動作電力Poの供給の停止は、低減するものの動作電力Poの供給を行なう電力低減動作とは異なる。
説明の便宜上、ステップS82の説明の前に、ステップS83,S84の説明をする。ステップS84では電流Iwについていわゆる垂下制御が行なわれ、ステップS83ではステップS84に先だって、垂下制御の要否が判断される。
垂下制御の例として、交流負荷5がモータであってその回転速度を低減する制御を挙げることができる。モータの回転速度の低減は電流Iwの低減で実現され、動作電力Poの直接的な低減に寄与する。
垂下制御を行なうか否かは、インバータ4から交流負荷5に出力される電流と電流垂下値I3との比較で決定される。当該電流はインバータ4に流れる電流であるので、電流値Iwとして測定できる。
ステップS83においてIw≧I3が肯定されるときには、処理はステップS84へ進んで垂下制御が行なわれる。これにより電流値Iwは低下する。つまり、ステップS83,S84により、電流垂下値I3は電流値Iwの上限値として機能する。
ステップS83においてIw≧I3が否定されるとき(つまりIw<I3であるとき)には処理がステップS8から抜け出してステップS72に戻る。
ステップS74,S82はいずれも電流垂下値I3を決定する処理である。ステップS73において電圧値Vdcが第1値Vt1以上であれば(つまりVdc<Vt1が否定されるときには)処理がステップS74に進み、電流垂下値I3を所定値I31に設定する。例えば所定値I31には、電圧値Vdcに依存しない値が採用される。
ステップS74が実行された後、ステップS83が実行される。この場合のステップS83での処理は、電流値Iwと所定値I31との比較である。即ち、ステップS74,S83,S84は、電流値Iwが所定値I31を超えないようにする垂下制御を行なうステップの集合である。
ステップS81において電圧値Vdcが第2値Vt2以上であれば(つまりVdc≧Vt2が肯定されるときには)処理がステップS82に進み、電流垂下値I3が電圧値Vdcの関数f(Vdc)で設定される。ここで関数f(Vdc)は電圧値Vdcの上昇に対して単調非減少である。
図3は、電流垂下値I3となる関数f(Vdc)の、電圧値Vdcに対する依存性を例示るグラフである。具体的には:
Vdc≧Vt1のとき、f(Vdc)=I31;
Vdc≦Vt2のとき、f(Vdc)=I32;
Vt2≦Vdc≦Vt1のとき、
f(Vdc)=I32+(Vdc−Vt2)(I31−I32)/(Vt1−Vt2);である。但し所定値I32は所定値I31よりも小さく、かつ電圧値Vdcに依存しない。
記の関数f(Vdc)は例示であって、Vt2≦Vdc≦Vt1のときに、関数f(Vdc)は電圧値Vdcに対して非線形であってもよい。例えば、電圧値Vdcの変化に対して、関数f(Vdc)が連続的に変化してもよいし、ステップ状に変化してもよい。
ステップS81での判断が否定的な場合にはステップS75が実行され、動作電力Poの供給が停止されることに鑑みて、Vdc<Vt2のとき、関数f(Vdc)の値を設定しなくてもよい。
数f(Vdc)を決定する第2値Vt2よりも小さな第2値Vt2’を導入し、ステップS81において電圧値Vdcと比較される第2値Vt2を第2値Vt2’に置換してもよい。この場合、Vdc<Vt2’では動作電力Poの供給が停止され、Vt2’≦Vdc≦Vt2では電流垂下値I3が所定値I32を採り、これを上限として、電流Iwについての垂下制御が行なわれる。
数f(Vdc)を決定する第1値Vt1よりも大きな第1値Vt1’を導入し、ステップS73において電圧値Vdcと比較される第1値Vt1を第1値Vt1’に置換してもよい。この場合、Vt1≦Vdc≦Vt1’では電流垂下値I3が所定値I31を採り、これを上限として、電流Iwについての垂下制御が行なわれる。つまり、関数f(Vdc)は、電圧値Vdcの低下に対して単調に減少するものの、電圧値Vdcに依存しない領域があってもよい(電圧値Vdcの上昇に対して単調非減少である)。
ステップS81はステップS73における判断が肯定的であるときに実行されるステップS81における判断が肯定的であるときには、Vt2<Vdc<Vt1が成立する。ステップS82において、電流垂下値I3は、電圧値Vdcの低下に対して単調に低下する値に設定される。
このように設定される電流垂下値I3を採用することにより、ステップS83,S84の実行により、電流値Iwについての垂下制御は、電圧値Vdcの低下に従って低い電流垂下値I3を上限として電流値Iwを抑制する。電圧値Vdcの低下に従って動作電力Poは低くなり、電圧値Vdcが低下しても、電流Iwが増大することが抑制され、インバータ4の発熱が抑制される。このようなステップS82,S83,S84による動作電力Poの低減は上述の電力低減動作の例示である。
ステップS74,S82,S83の説明から、以下のように言える:
電圧値Vdcが第1値Vt1以上であれば、動作電力PoをI3=I31という第1条件のもとで低減して供給し;
電圧値Vdcが第1値Vt1未満であれば、動作電力PoをI3=f(Vdc)という第2条件のもとで低減して供給する。
Vdc<Vt1であればf(Vdc)<I31である。電圧値Vdcが第1値Vt1未満の場合の方が、電圧値Vdcが第1値Vt1以上である場合と比較して、動作電力Poが低減されやすい。換言すれば動作電力Poを低減するための第2条件は第1条件よりも緩和される。
第2の条件は第1の条件よりも緩和されているものの、Vdc<Vt1であれば必ずしも動作電力Poが低減されるというわけではない。ステップS83の判断が否定的な結果の場合には、ステップS84に進まず垂下制御が行われないからである。Vdc<Vt1のとき、制御回路6はインバータ4に対して電力の低減を可能にさせるということができる。
テップS81,S82の処理がなければ、ステップS73の判断結果が肯定的(即ちVdc<Vt1)なときにはステップS75が実行される。ステップS81,S82を設ければ、電力低減動作を行なうことにより、ステップS75による低電圧保護が発生する頻度が低下する。換言すれば、電力低減動作は、低電圧保護によって交流負荷5が停止する事態を回避し易くする。
電圧値Vdcが低下した後、電圧値Vdcが上昇することもある。例えば商用電源1の故障によって交流電圧V2が低下し、これに起因して電圧値Vdcが低下していた場合、あるいはコンデンサ3の蓄電量の不足に起因して電圧値Vdcが低下した場合、電力低減動作が行なわれることによって、電圧値Vdcが上昇することがある。
下制御として例示したモータの回転速度の低減は、電流Iwを直接に低減する。ただし、モータの回転速度および/または回転トルクの低減を招来する事象を発生させることにより、モータの回転速度および/または回転トルクの低減を介して間接的に動作電力Poを低減させることも、垂下制御に含めて考えることができる。以下、そのような制御を説明する。
図4は冷凍回路9の構成を例示するブロック図である。冷凍回路9は圧縮機91、熱交換器92,94、膨張弁93を備える。不図示の冷媒が圧縮機91によって圧縮され、熱交換器92によって蒸発し、膨張弁93によって膨張し、熱交換器94によって凝縮する。図中の白矢印は冷媒が循環する方向を示す。
交流負荷5は冷凍回路9に採用される圧縮機91を駆動するモータである。また、膨張弁93は電磁弁であって、制御回路6で生成された制御信号Lによってその開度が調整される。例えば当該電磁弁は制御信号Lによって駆動されるステッピングモータによって開度が決定される。例えば当該ステッピングモータの動作電力はコンバータ2の出力から得ることができる。
ステップS84(図2参照)では制御信号Lによって膨張弁93の開度を増加させる。これにより圧縮機91の機械的負荷が低減するので、圧縮機91を駆動するモータ5に必要な回転トルクが低減し、電流Iwが低減する。膨張弁93の開度を増加させる処理を垂下制御に含めて捉えることができる。
上述の様に制御信号Lおよび/または制御信号Gを生成する制御回路6は、マイクロコンピュータと記憶装置を含んで構成することができる。マイクロコンピュータは、プログラムに記述された各処理のステップ(換言すれば手順)を実行する。例えば図2の各ステップは当該マイクロコンピュータで実行される。
上記記憶装置は、例えばROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)、書き換え可能な不揮発性メモリ(EPROM(Erasable Programmable ROM)等)などの各種記憶装置の1つ又は複数で構成可能である。当該記憶装置は、各種の情報やデータ等を格納し、またマイクロコンピュータが実行するプログラムを格納し、また、プログラムを実行するための作業領域を提供する。なお、マイクロコンピュータは、プログラムに記述された各処理ステップに対応する各種手段として機能するとも把握でき、各処理ステップに対応する各種機能を実現するとも把握できる。制御回路6はこれに限らず、制御回路6によって実行される各種手順、実現される各種手段又は各種機能の一部又は全部をハードウェアで実現しても構わない。
上述のように、本実施の形態では、インバータ4と、制御回路6とを備える交流負荷駆動システム100が提案された。交流負荷駆動システム100は、交流負荷5を駆動する交流負荷駆動システムであると言える。インバータ4は、入力された直流電圧Vdcを交流電圧V1に変換して交流負荷5へ印加する。制御回路6は、電圧値Vdcが第1値Vt1未満のとき、インバータ4から交流負荷5に供給する動作電力Po減を可能にさせる。動作電力Poの低減はインバータ4の発熱抑制る。
圧値Vdcが第1値Vt1以上であれば、動作電力Poは第1条件のもとで低減される。電圧値Vdcが第1値Vt1未満であれば、動作電力Poは第1条件よりも緩和された第2条件のもとで低減される。
電圧値Vdcが第1値Vt1未満であって、第1値Vt1よりも低い第2値Vt2以上であり、インバータ4に入力される電流、若しくは交流負荷5に出力される電流が、その上限値たる電流垂下値I3以上であれば、当該電流についての垂下制御行なわれる。電圧値Vdcの上昇に対して電流垂下値I3は単調非減少である。これにより、インバータ4から交流負荷5に供給する動作電力Poが低減される。
電圧値Vdcが第1値Vt1よりも低い第2値Vt2未満であれば、交流負荷5への動作電力Poの供給を停止してもよい。これにより低電圧保護が行なわれる。電力低減動作は、低電圧保護による交流負荷5の停止という事態を回避し易くする。
例えば交流負荷5はモータであって、垂下制御には、モータ5の回転速度を低減する制御を含めてもよい。これは動作電力Poの直接的な低減を招来する。
モータ5の例としては、冷凍回路9に採用される圧縮機91を駆動するモータを挙げることができる。例えばモータ5は、膨張弁93を備える冷凍回路9に採用される圧縮機91を駆動する。この場合、垂下制御は膨張弁93の開度を増加させる制御を含めてもよい。これは動作電力Poの間接的な低減を招来する。
モータ5は、空気調和機に採用されるファンや、空気清浄機に採用されるファンを駆動するモータとして採用することもできる。
直流電圧Vdcは例えば、コンバータ2によって交流電圧V2から変換して得られる。この場合、例えば直流電圧Vdcは交流電圧V2の低下に起因して低下する。コンバータ2が入力する入力電流Iiについての垂下制御を行なってもよい。例えば入力電流Iiが上限値以上であれば入力電流Iiについての垂下制御を行なう。例えば当該上限値は直流電圧Vdcの上昇に対して単調非減少に設定することができる。具体的には例えば、ステップS83(図2参照)において電流Iwを入力電流Iiに読み替えたフローチャートを採用することができる。当該上限値は、上述の電流垂下値I3とは独立して設定することができる。
直流電圧Vdcの低下が、例えばコンデンサ3の蓄電量の不足に起因するとき、直流電圧Vdcで駆動される直流負荷に供給する電力が低減されてもよい。これはインバータ4の制御と独立して行なうことができる。
例えば冷凍回路9において、膨張弁93の動作電力がコンデンサ3から直流電力として供給される直流負荷である場合には、直流電圧Vdcが第1値Vt1未満のときに膨張弁93の動作を停止してもよい。これにより、コンデンサ3の蓄電量の不足は解消に向かい、電圧値Vdcの低下は軽減する。
インバータ4を制御する方法も本実施の形態で提案された。この制御方法は、電圧値Vdcが第1値Vt1未満のとき、インバータ4から交流負荷5に供給する動作電力Poの低減を可能にする。
以上、実施形態を説明したが、特許請求の範囲の趣旨及び範囲から逸脱することなく、形態や詳細の多様な変更が可能なことが理解されるであろう。上述の各種の実施形態および変形例は相互に組み合わせることができる。
2 コンバータ
4 インバータ
5 モータ(交流負荷)
6 制御回路
9 冷凍回路
91 圧縮機
93 膨張弁
記制御回路は、前記直流電圧の電圧値(Vdc)が所定の第1値(Vt1)未満のとき、前記インバータ(4)から前記交流負荷(5)に供給する電力(Po)の低減(S84)を可能にさせる(S84)。電力(Po)の低減は、インバータの発熱を抑制する。
その第1の態様では、前記電圧値(Vdc)が前記第1値(Vt1)以上であれば、前記電力(Po)が第1条件(S74,S83)のもとで低減(S84)され、前記電圧値(Vdc)が前記第1値(Vt1)未満であれば、前記第1条件(S74,S83)よりも緩和された第2条件(S82,S83)のもとで前記電力(Po)が低減される。
その第2の態様では、前記電圧値(Vdc)が前記第1値(Vt1)未満であって、前記第1値(Vt1)よりも低い所定の第2値(Vt2)以上であり、前記インバータ(4)に入力される若しくは前記交流負荷(5)に出力される電流(Iw)が第1の上限値(I3)以上であれば(S83)、前記電流(Iw)についての垂下制御(S84)が行なわれる。前記電圧値(Vdc)の上昇に対して前記第1の上限値(I3)は単調非減少である。
本開示の交流負荷駆動システム(100)の第の態様は、その第1の態様であって、前記電圧値(Vdc)が前記第1値(Vt1)よりも低い所定の第2値(Vt2)未満であれば、前記交流負荷(5)への前記電力(Po)の供給が停止される(S81,S75)。
本開示の交流負荷駆動システム(100)の第の態様は、その第の態様であって、前記交流負荷(5)はモータである。前記垂下制御(S84)は前記モータの回転速度を低減する制御を含む。
本開示の交流負荷駆動システム(100)の第の態様は、その第の態様であって、前記モータは、冷凍回路(9)に採用される圧縮機(91)を駆動するモータ、空気調和機に採用されるファン、空気清浄機に採用されるファンを駆動するモータのいずれかである。
本開示の交流負荷駆動システム(100)の第の態様は、その第の態様であって、前記モータは、冷凍回路(9)に採用される圧縮機(91)を駆動するモータである。前記冷凍回路(9)は膨張弁(93)を備える。前記垂下制御(S84)は前記膨張弁(93)の開度を増加させる制御を含む。
本開示の交流負荷駆動システム(100)の第の態様では、前記直流電圧(Vdc)はコンバータ(2)によって第2交流電圧(V2)から変換して得られる。前記直流電圧(Vdc)は前記第2交流電圧(V2)の低下に起因して低下する。前記コンバータ(2)へ入力する入力電流(Ii)が第2の上限値以上であれば、前記入力電流(Ii)についての垂下制御(S84)を行なう。前記電圧値(Vdc)の上昇に対して前記第2の上限値は単調非減少である。
本開示の交流負荷駆動システム(100)の第の態様は、その第1態様〜第の態様のいずれかであって、前記電圧値(Vdc)が前記第1値(Vt1)未満であれば、前記直流電圧(Vdc)で駆動される直流負荷(93)に供給する電力が低減される。
本開示の冷凍回路(9)は、本開示の交流負荷駆動システム(100)の第の態様の交流負荷駆動システム(100)によって電力が供給される前記交流負荷(5)である前記モータが駆動する圧縮機(91)と、膨張弁(93)とを備える。
本開示のインバータの制御方法は、入力された直流電圧(Vdc)を第1交流電圧(V1)に変換して交流負荷(5)へ印加するインバータ(4)を制御する方法である。当該制御方法は、電圧値(Vdc)が第1値(Vt1)未満のとき、インバータ(4)から交流負荷(5)に供給する動作電力(Po)の低減を可能にする。
その第1の態様では、前記電圧値(Vdc)が前記第1値(Vt1)以上であれば、前記電力(Po)が第1条件(S74,S83)のもとで低減(S84)され、前記電圧値(Vdc)が前記第1値(Vt1)未満であれば、前記第1条件(S74,S83)よりも緩和された第2条件(S82,S83)のもとで前記電力(Po)が低減される。
その第2の態様では、前記電圧値(Vdc)が前記第1値(Vt1)未満であって、前記第1値(Vt1)よりも低い所定の第2値(Vt2)以上であり、前記インバータ(4)に入力される若しくは前記交流負荷(5)に出力される電流(Iw)が第1の上限値(I3)以上であれば(S83)、前記電流(Iw)についての垂下制御(S84)が行なわれ、前記電圧値(Vdc)の上昇に対して前記第1の上限値(I3)は単調非減少である。

Claims (10)

  1. 入力された直流電圧(Vdc)を第1交流電圧(V1)に変換して交流負荷(5)へ印加するインバータ(4)を制御する方法であって、
    前記直流電圧の電圧値(Vdc)が所定の第1値(Vt1)未満であれば、前記インバータから前記交流負荷に供給する電力(Po)を低減して当該電力を供給する(S8)、インバータの制御方法。
  2. 前記電圧値(Vdc)が前記第1値(Vt1)未満であって、前記インバータ(4)に入力される若しくは前記交流負荷(5)に出力される電流(Iw)が上限値(I3)以上であれば、前記電流についての垂下制御(S84)を行ない、
    前記電圧値の上昇に対して前記上限値は単調非減少である、請求項1記載のインバータの制御方法。
  3. 前記電圧値(Vdc)が前記第1値(Vt1)よりも低い所定の第2値(Vt2)未満であれば、前記交流負荷(5)への前記電力(Po)の供給を停止する、請求項1又は請求項2記載のインバータの制御方法。
  4. 前記交流負荷(5)はモータであって、
    前記垂下制御(S84)は前記モータの回転速度を低減する制御を含む、請求項2に記載のインバータの制御方法。
  5. 前記モータ(5)は、冷凍回路(9)に採用される圧縮機(91)を駆動するモータ、空気調和機に採用されるファン、空気清浄機に採用されるファンを駆動するモータのいずれかである、請求項4記載のインバータの制御方法。
  6. 前記モータ(5)は、冷凍回路(9)に採用される圧縮機(91)を駆動するモータであって、
    前記冷凍回路は膨張弁(93)を備え、
    前記垂下制御(S84)は前記膨張弁の開度を増加させる制御を含む、請求項4記載のインバータの制御方法。
  7. 前記直流電圧(Vdc)はコンバータ(2)によって第2交流電圧(V2)から変換して得られ、
    前記直流電圧は前記第2交流電圧(V2)の低下に起因して低下する、請求項1〜6のいずれか一つに記載のインバータの制御方法。
  8. 前記コンバータ(2)へ入力する入力電流(Ii)が第2の上限値以上であれば、前記入力電流についての垂下制御(S84)を行ない、
    前記電圧値(Vdc)の上昇に対して前記第2の上限値は単調非減少である、請求項7記載のインバータの制御方法。
  9. 前記電圧値(Vdc)が前記第1値(Vt1)未満であれば、前記直流電圧で駆動される直流負荷(93)に供給する電力が低減される、請求項1〜8のいずれか一つに記載のインバータの制御方法。
  10. 交流負荷(5)に電力(Po)を供給するインバータ(4)と、
    請求項1〜9のいずれか一つに記載のインバータの制御方法を用いて前記インバータを制御するように構成された制御回路(6)と
    を備える交流負荷の駆動システム。
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