JPH10162945A - インバータ装置 - Google Patents

インバータ装置

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JPH10162945A
JPH10162945A JP8319851A JP31985196A JPH10162945A JP H10162945 A JPH10162945 A JP H10162945A JP 8319851 A JP8319851 A JP 8319851A JP 31985196 A JP31985196 A JP 31985196A JP H10162945 A JPH10162945 A JP H10162945A
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    • H05ELECTRIC TECHNIQUES NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • H05BELECTRIC HEATING; ELECTRIC LIGHT SOURCES NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; CIRCUIT ARRANGEMENTS FOR ELECTRIC LIGHT SOURCES, IN GENERAL
    • H05B6/00Heating by electric, magnetic or electromagnetic fields
    • H05B6/02Induction heating
    • H05B6/06Control, e.g. of temperature, of power
    • HELECTRICITY
    • H05ELECTRIC TECHNIQUES NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • H05BELECTRIC HEATING; ELECTRIC LIGHT SOURCES NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; CIRCUIT ARRANGEMENTS FOR ELECTRIC LIGHT SOURCES, IN GENERAL
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    • H05B6/02Induction heating
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  • Electromagnetism (AREA)
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  • General Induction Heating (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 入力電流や回生電流などの検出データを製品
ばらつきに対応して補正する際にその調整作業や補正処
理を迅速かつ正確に行えるようにする。 【解決手段】 インバータ回路1は、加熱コイル12,
コンデンサ15およびIGBT13などから構成され、
直流電源回路2を介して交流電源回路3から給電され、
制御回路16により駆動制御される。入力電流検出回路
23,入力電圧検出回路24および回生電流検出回路2
5により入力電流,入力電圧および回生電流が検出さ
れ、演算処理回路22によりIGBT13のオンオフ制
御が行われる。演算処理回路22は、補正データ記憶部
27にあらかじめ記憶された製品毎に対応した固有デー
タと、標準的な検出データに対応した標準データとに基
づいて各検出データを補正処理して正確な値を得る。固
有データは、別途に電力計を接続した状態で所定条件の
入力電力となるときの検出データとして記憶されるよう
になっている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、直流電源回路から
平滑コンデンサを介して出力される直流出力を、共振コ
イルおよび共振コンデンサからなる共振回路にスイッチ
ング手段によってオンオフ制御して通電することにより
共振状態を生成して前記共振コイル部分に載置される導
電性の負荷に渦電流を発生させて加熱するようにしたイ
ンバータ装置に関する。
【0002】
【発明が解決しようとする課題】従来、この種のインバ
ータ装置としては、交流電源を直流電源に変換した出力
を共振回路およびコンデンサからなる共振回路をスイッ
チング素子をオンオフ制御することにより通断電して共
振させるインバータ回路として設け、これによって交流
出力として得るようにしたもので、例えば、共振コイル
を加熱コイルとして設けて導電性の鍋を負荷として誘導
加熱を行うものがある。
【0003】この場合に、スイッチング素子によるオン
オフ制御でインバータ回路の出力を制御するときに、入
力電圧や個々の製品のばらつきなどにより入力電流や回
生電流も変動し、これによって入力電力つまり加熱出力
が変動するので、これをセンサなどで検出して所定の加
熱出力となるように調整する必要がある。
【0004】ところで、このような調整作業は、従来で
は、センサや個々の製品のばらつきに対応して、出荷時
点に所定条件の下で動作させて加熱出力は所定レベルと
なるように調整するようにしており、この調整手段とし
て可変抵抗器などを設ける構成としている。これによっ
て、出荷される製品の特性を規格と一致するようにして
いる。
【0005】しかしながら、このように、可変抵抗器に
より入力電流や回生電流のレベルを調整したり、加熱出
力のレベルを調整することは、個々の値を別々に調整す
ることになることから、精度があまり上がらず、しか
も、調整作業に時間を要するのでコスト高になる不具合
がある。また、加熱調理時に、載置される鍋の種類つま
り材質に応じてインバータ回路の制御を行う関係から、
調理開始時点で鍋の材質を判定する必要があるが、この
ときに入力電流の値に基づいて判定を行うために、検出
した入力電流を補正する必要があり、このため、インバ
ータ制御が複雑になってしまうというものであった。
【0006】本発明は、上記事情に鑑みてなされたもの
で、その目的は、製品毎のばらつきに対応した調整作業
の簡単化を図ると共にその精度の向上を図り得、しか
も、負荷としての鍋などの材質判定時のための構成が複
雑にならないようにしたインバータ装置を提供すること
にある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明のインバータ装置
は、整流回路および平滑コンデンサからなる直流電源回
路と、共振コイルとコンデンサからなる共振回路,スイ
ッチング素子およびこれに逆並列に接続されるダイオー
ドからなり、前記直流電源回路の直流出力を交流出力に
変換するインバータ回路と、前記直流電源回路の入力電
圧を検出する入力電圧検出手段と、前記直流電源回路の
入力電流を検出する入力電流検出手段と、前記インバー
タ回路の回生電流を検出する回生電流検出手段と、負荷
に対して前記共振コイルにより高周波誘導加熱するよう
に前記スイッチング素子を駆動制御する制御手段と、所
定の負荷を載置した状態で所定条件の加熱出力で運転し
たときに前記入力電圧検出手段,前記入力電流検出手段
および前記回生電流検出手段から出力される検出データ
を固有データとして記憶する第1の記憶手段と、この第
1の記憶手段に記憶するときの加熱出力と同じ条件で得
られる標準的な検出データを標準データとして記憶する
第2の記憶手段とを設け、前記制御手段を、前記第1の
記憶手段に記憶される前記固有データに対する前記第2
の記憶手段に記憶される前記標準データの比の値で前記
入力電圧検出手段,前記入力電流検出手段および前記回
生電流検出手段から出力される実際の検出データを補正
しその補正した検出データに基づいて前記スイッチング
素子を制御するように構成したところに特徴を有する
(請求項1の発明)。
【0008】上記構成によれば、所定条件の入力電力で
インバータ回路を駆動制御したときに入力電圧検出手
段,入力電流検出手段および回生電流検出手段から出力
される各検出データから得られるその装置固有の固有デ
ータと他の複数の装置から得られる検出データの平均的
な値から得られる標準データとから補正を行う比率を求
め、その補正比率を利用して、実際にインバータ回路を
駆動制御する際に入力電圧,入力電流および回生電流の
それぞれの検出データを補正し、これによってそのとき
の入力電圧に応じて、指定された入力電力で運転するた
めの入力電流や回生電流を適切に制御して所望の入力電
力となるように制御することができるようになる。
【0009】また、上記構成において、前記第1の記憶
手段を、前記基準となる負荷を載置した状態で最大定格
状態における加熱出力で運転したときに得られる前記固
有データを記憶することが好ましい(請求項2の発
明)。
【0010】このようにすることにより、最大定格で得
られた検出データを固有データとして記憶手段に記憶さ
れるので、最大定格以下で使用する通常の場合において
は、最大定格のときの誤差よりも小さくすることができ
るようになり、実用上での誤差を極力低減することがで
きるようになる。
【0011】また、前記制御手段を、前記入力電圧検出
手段による入力電圧が定格電圧以上であるときには入力
電力が一定となるように制御し、入力電圧が定格電圧よ
りも低いときには入力電流が所定レベルを超えないよう
に前記インバータ回路を駆動制御するように構成するこ
ともできる(請求項3の発明)。
【0012】上記のように構成すると、制御手段によ
り、入力電圧の値が定格電圧以上あるときには入力電力
が一定となるようにインバータ回路を制御し、定格電圧
よりも低くなると入力電流の値が所定レベルを超えない
ようにインバータ回路を制御するので、例えば、電源変
動によって入力電圧が定格電圧以上となった場合には所
定の入力電力となるように入力電流を低くするように制
御され、一方、入力電圧が低くなったときには、入力電
力ではなく入力電流を所定レベルを超えないようにして
入力電流が高くなるのを防止しながらインバータ回路を
駆動制御することができるようになる。
【0013】さらに、前記制御手段を、前記直流電源回
路への入力経路に電力計を接続した状態で前記インバー
タ回路を運転したときの入力電力に応じたデータを読み
込ませ、そのデータが所定入力電力となるように前記イ
ンバータ回路を駆動制御してそのとき得られた検出デー
タを前記固有データとして前記第1の記憶手段に記憶さ
せるように構成しても良い(請求項4の発明)。
【0014】上記構成によれば、第1の記憶手段に記憶
する固有データを自動的に入力電力を所定レベルとなる
ように制御手段によりインバータ回路を駆動制御して安
定したときに得られる検出データとして記憶するように
なるので、必要な検出データを確実に得ることができる
と共に、補正に際して適正なデータに基づいて行うこと
ができるようになる。
【0015】そして、前記制御手段を、前記第1の記憶
手段に記憶された前記固有データが所定範囲内にない場
合に、前記標準データに基づいて前記インバータ回路を
駆動制御するように構成することもできる(請求項5の
発明)。
【0016】上記構成によれば、固有データが何らかの
原因により不適切なデータとなっている場合には、その
ままその固有データを用いてインバータ回路を駆動制御
したのでは正確な加熱出力を得ることができなくなる
が、このような場合に対応して、制御手段は、標準デー
タを用いてインバータ回路を駆動制御するようになる。
これにより、各検出手段により出力される検出データを
その製品固有の補正を行って正確な駆動制御を行うこと
ができなくなるが、加熱出力の制御は精度が悪くなるも
のの、運転が中止されることなく加熱出力を得ることが
できる。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、本発明を電磁調理器に適用
した場合の第1の実施例について図1ないし図6を参照
して説明する。図1は電気的構成の概略を示すもので、
インバータ回路1の電源を構成する直流電源回路2は、
交流電源回路3の出力を整流回路としての全波整流回路
4によって整流すると共に、その整流出力を平滑用チョ
ークコイル5を介して直流電源ライン2a,2b間に与
えるようになっており、その電源ライン2a,2b間に
平滑コンデンサ6を接続した構成となっている。
【0018】交流電源回路3は、商用交流電源の出力を
電源プラグ7,電源スイッチ8およびヒューズ9を介し
て受ける交流電源ライン3a,3bを備えており、その
電源ライン3a,3b間にバリスタ10および雑音防止
用コンデンサ11が接続された状態に構成されている。
【0019】インバータ回路1は、シングルエンド方式
のもので、直流電源ライン2a,2b間に、共振コイル
としての加熱コイル12およびスイッチング素子として
のIGBT13のコレクタ・エミッタ間を直流に接続す
ると共に、整流素子としてのフライホイールダイオード
14をIGBT13と逆並列状態に接続し、さらに、加
熱コイル12と並列に共振コンデンサ15を接続するこ
とにより構成されている。加熱コイル12は、負荷とし
ての導電性を有する鍋Pに対して高周波磁界を鎖交させ
るためのものである。
【0020】次に、インバータ回路1の駆動制御を行う
ための制御回路16の構成について説明する。発振制御
回路17は、インバータ回路1のIGBT13をPWM
信号に基づいてオンオフ制御するもので、タイミング回
路18,発振回路19,出力制御回路20およびゲート
駆動回路21から構成されている。
【0021】上述のタイミング回路18は、IGBT1
3のスイッチング損失を最小にしてオンオフ動作させる
ためのタイミング信号を、そのIGBT13のコレクタ
電圧に基づいて発生させるようになっており、そのタイ
ミング信号を発振回路19に与えて発振タイミングを制
御する。発振回路19は、PWM信号のキャリー信号と
なるのこぎり波信号Scを発生する構成となっており、
出力制御回路20は、上述ののこぎり波信号Scと後述
する制御手段としての演算処理回路22からの出力基準
レベル信号Srefとの比較に基づいて方形波状のPW
M信号を発生する。ゲート駆動回路21は、上記PWM
信号を増幅してIGBT13のゲートに与えてパルス幅
変調方式でスイッチング制御する。
【0022】入力電流検出手段としての入力電流検出回
路23は、交流電源回路3内の電源ライン3bに介在さ
れた電流トランス23aを備えており、その電流トラン
ス23aの二次側出力に基づいて装置全体の入力電流を
検出すると共に、その検出電流値に応じた電圧レベルの
入力電流検出信号Sinを演算処理回路22に与える構
成となっている。
【0023】入力電圧検出手段としての入力電圧検出回
路24は、交流電源ライン3aと直流電源ライン2bと
の間に接続される検出用抵抗24a,24bの直列回路
を備えており、その検出用抵抗24aおよび24bの共
通接続点に発生する電圧信号に基づいて装置への入力電
圧を検出すると共に、その検出電圧に応じた電圧レベル
の入力電圧検出信号Svを演算処理回路22に与える構
成となっている。
【0024】回生電流検出手段としての回生電流検出回
路25は、フライホイールダイオード14に流れる電流
を検出するように介在された電流トランス25aの二次
側出力に基づいて回生電流を検出すると共に、その検出
電圧に応じた電圧レベルの回生電流検出信号Skを演算
処理回路22に与える構成となっている。
【0025】また、操作部26は、インバータ回路1の
動作開始指令ならびに出力設定を行う機能を備えたもの
で、その出力設定に応じた電圧レベルの出力設定信号S
psを演算処理回路22に与える構成となっている。そ
して、演算処理回路22は、マイクロコンピュータによ
り構成されるものであり、後述するようにインバータ回
路1を制御するようにあらかじめプログラムが記憶され
ているものである。
【0026】第1の記憶手段として設けられた補正デー
タ記憶部27は、EEPROMのような不揮発性メモリ
からなるもので、後述するようにして入力電流検出回路
23,入力電圧検出回路24および回生電流検出回路2
5により検出された各検出データの値が固有データT
I,TV,TKとして記憶されている。
【0027】また、演算処理回路22は、第2の記憶手
段としての機能を果たすように内部に不揮発性の記憶部
を備えており、この記憶部には上述の固有データと同等
のデータで、他の複数の製品により得られる検出データ
の平均的な値の検出データが標準データKI,KV,K
Kとしてあらかじめ記憶されている。なお、標準データ
は、種々の材質の鍋Pの典型的なものに対応して取得さ
れたものが記憶されている。
【0028】そして、演算処理回路22においては、入
力電流検出回路23からの入力電流検出信号Sin,入
力電圧検出回路24からの入力電圧検出信号Sv,回生
電流検出回路25からの回生電流検出信号Skおよび操
作部26からの出力設定信号Spsとの比較結果に基づ
いて前述した出力レベル基準信号Srefを生成するも
ので、その出力レベル基準信号Srefを前述した出力
制御回路20に与えるようになっている。このとき、演
算処理回路22は、上述した補正データ記憶部27に記
憶されている固有データおよび標準データに基づいて各
検出信号による検出データの値を補正した結果の値につ
いて比較を行うようになっている。
【0029】次に、補正データ記憶部27に記憶する固
有データTI,TV,TKとその検出方法について図2
ないし図5を参照して説明する。これは、製品個々に対
応して検出データを補正するための固有データを取得す
る構成を示すもので、個々の製品においては、標準デー
タに対して必ずしも一致した検出データが得られない場
合があるため、それら製品個々に対応して補正を行える
ように固有データを検出するものである。
【0030】製品本体の電源プラグ7に交流電源28を
接続する際に、入力電力を検出するために、電力計29
を介在させる。これにより、インバータ回路1を駆動制
御したときに電源プラグ7を介して交流電源回路3に入
力される電力を検出してその入力電力のデータを取得す
ることができる。電力計29の検出データは演算処理回
路22に入力するように接続される。また、加熱コイル
13には導電性を有する所定の負荷である鍋Pを載置し
た状態とする。
【0031】演算処理回路22は、操作部26のキーが
特殊操作されるとこれに応じて固有データ取得プログラ
ムを実行するように構成されている。そして、このプロ
グラムを開始すると、まず、あらかじめ設定されている
定格条件で加熱出力が得られるようにインバータ回路1
を駆動制御するようになる。このとき、電力計29から
与えられる入力電力の検出データが定格条件となってい
ない場合には、定格条件に達するまで発振制御回路17
の調整を行って入力電流を変化させるように制御する。
【0032】そして、定格条件で安定した状態になる
と、演算処理回路22は、入力電流検出回路23から入
力される検出信号Sin,入力電圧検出回路24から入
力される検出信号Sv,および回生電流検出回路25か
ら入力される検出信号Skの値を固有データTI,T
V,TKとして取り込み、これらを補正データ記憶部2
7に記憶させるようになる。なお、このようにして記憶
された固有データTI,TV,TKのデータは後述する
ようにして補正処理を行う際に演算処理回路22により
読み出されるようになっている。
【0033】上述の場合に、図3ないし図5に示すよう
に、入力電流,入力電圧および回生電流の各検出データ
の値は、それぞれ、定格で運転したときに標準的な製品
における検出データが「100」であるときに、例え
ば、ばらつきの値が大きくなる方にずれている製品A
(あるいはA′,A″)では「100以上」となり、あ
るいは、ばらつきの値が小さくなる方にずれている製品
B(あるいはB′,B″)では「100以下」となった
りするもので、そのときの検出データ値を固有データと
して取り込むのである。
【0034】また、標準的なデータに対して各検出回路
23,24および25における検出データの変動の仕方
は、おおよそ比例しているものとして取り扱うことがで
きる(一次近似できる)ので、図3ないし図5に示すよ
うに定格値の点で得られる検出データを固有データとし
て記憶することにより、定格以下の値については誤差を
小さくすることができるようになる。
【0035】次に、本実施例の作用として、インバータ
回路1の駆動制御の内容について説明するが、これに先
だって、インバータ回路1の駆動制御のために必要な検
出データの補正処理について説明する。
【0036】すなわち、演算処理回路22は、入力電流
検出回路23,入力電圧検出回路24および回生電流検
出回路25からそれぞれ入力される検出データI,Vお
よびKの値に対して、次に示すような補正処理の演算を
行うことにより補正検出データCI,CVおよびCKを
得るようになる。
【0037】すなわち、演算処理回路22は、まず、前
述した標準データとしての入力電流KI,入力電圧KV
および回生電流KKの値と、固有データとしての入力電
流TI,入力電圧TV,回生電流TKの値から、入力電
流補正割合HI,入力電圧補正割合HVおよび回生電流
補正割合HKの値を次式(1)〜(3)にしたがって演
算する。
【0038】 入力電流補正割合 HI=KI/TI …(1) 入力電圧補正割合 HV=KV/TV …(2) 回生電流補正割合 HK=KK/TK …(3)
【0039】次に、演算結果の各補正割合の値HI,H
VおよびHKの値を用いて次式(4)〜(6)を用いて
演算することにより入力電流I,入力電圧Vおよび回生
電流Kの値を補正して補正入力電流CI,補正入力電圧
CVおよび補正回生電流CKを求める。
【0040】 入力電流 CI=I×HI …(4) 入力電圧 CV=V×HV …(5) 回生電流 CK=K×HK …(6)
【0041】つまり、上述の補正処理の基本となる演算
では、標準データをK,固有データをT,補正検出デー
タをCとすると,検出データは次式(7)で示す一般的
な式で補正することができる。 補正検出データ C=[検出データ値]×(K/T) …(7)
【0042】なお、上述のように補正処理を行う際に、
演算処理回路22は、補正データ記憶部27から読出す
固有データTI,TV,TKの値が所定の範囲から外れ
ている場合にはその該当する固有データを無効化してこ
れに代えて標準データを流用するようになっており、こ
れによって固有データの記憶状態になんらかの異常が発
生している場合でも、制御の精度は低下するものの、イ
ンバータ回路1の駆動制御を停止することなく加熱動作
を行わせることができる。
【0043】次に、インバータ回路1の駆動制御内容に
ついて説明する。まず、加熱コイル12上に鍋Pを載置
した状態で、電源スイッチ8をオンすると共に、操作部
26を通じてインバータ回路1の動作開始を指令する
と、演算処理回路22は、鍋Pの材質を判定するための
材質判定制御動作を実行する。
【0044】具体的には、この材質判定制御動作時に
は、発振制御部17内の出力制御回路20に対して、イ
ンバータ回路1が一定出力(例えば加熱コイル12上に
載置された鍋Pの材質がホーロー鍋のような適正なもの
であった状態での入力電力換算値で600W)で動作す
るのに必要なレベルの出力レベル基準信号Srefを、
短時間だけ出力するようになっている。
【0045】なお、鍋Pの材質として適切なものは、上
述したホーローやステンレス(SUS)製のものが推奨
される標準的なもので、アルミニウムのように導電率が
高いものでは発熱効率が低くなってしまうので不適切な
ものとされている。したがって、材質判定制御動作で
は、入力電流や回生電流の値に基づいて、無負荷状態の
判定および鍋Pが加熱制御動作を行うのに適切なものか
どうかを判定すると共に、その鍋Pが適切なものである
場合に、続く加熱制御動作で効率良く加熱動作が行なえ
るようにその材質を判定するのである。
【0046】さて、上記出力レベル基準信号Srefが
出力された期間には、これを受ける出力制御回路20か
らのPWM信号によって、IGBT13がオンオフ動作
され、以てインバータ回路1の加熱コイル12が共振動
作するようになる。このとき、インバータ回路1内のI
GBT13のオン期間には、直流電源回路2から加熱コ
イル12を通じて電流が流れると共に、そのIGBT1
3のオフ期間において、加熱コイル12および共振コン
デンサ15による共振回路が形成されるが、この状態で
は、共振コンデンサ15の充放電が加熱コイル12を通
じて行われるようになり、特に放電時においてIGBT
13のコレクタ・エミッタ間電圧がほぼ零となって共振
コンデンサ15からの放電が停止したときには、フライ
ホイールダイオード14および加熱コイル12を通じて
直流電源回路2側の平滑コンデンサ6に回生電流が流れ
る。
【0047】このときフライホイールダイオード14に
流れる回生電流は電流トランス25aにより電圧信号と
して検出され、回生電流検出回路25により回生電流の
検出データKを示す信号Skとして演算処理回路22に
出力されるようになる。また、このようにインバータ回
路1が駆動制御されると、これによって交流電源回路3
側から入力される交流電源の電流が電流トランス23a
により電圧信号として検出され、入力電流検出回路23
により入力電流の検出データIを示す信号Sinとして
演算処理回路22に出力されるようになる。さらに、電
圧検出回路24は、交流電源回路3に入力されている交
流電源の電圧を検出抵抗24a,24bで分圧した電圧
信号Svとして演算処理回路22に出力するようにな
る。
【0048】演算処理回路22は、各検出回路23,2
4,25から入力される検出データの値I,VおよびK
に対して、上述した補正処理を行い、その結果得られる
補正補正入力電流CI,補正入力電圧CVおよび補正回
生電流CKの値に基づいて材質判定処理を行う。この場
合、鍋Pの材質や径寸法などに応じて、入力電流,回生
電流の値は異なる値を持つので、あらかじめそれらに対
応したデータをしきい値として設定しておくことによ
り、材質を判定することができるようになる。
【0049】また、補正された検出データCI,CVお
よびCKの値は、製品毎のばらつきに対応して補正した
標準的な値として取り扱うことができるので、判定のた
めに設定されているしきい値に対して誤判定の発生を極
力低減することができるようになる。
【0050】上述のようにして、鍋Pの材質が判定され
ると、続いて演算処理回路22は、加熱調理のための制
御を行うようになる。すなわち、設定された加熱出力つ
まり入力電力Pinの値に対して、その材質の鍋Pに対
応してあらかじめ設定されている適切な条件でインバー
タ回路1の駆動制御を行う。この場合、演算処理回路2
2は、前述と同様にして補正処理を行うことにより、入
力電流I,入力電圧Vおよび回生電流Kが検出されると
これを補正した補正入力電流CI,補正入力電圧CVお
よび補正回生電流CKに基づいて制御を行う。
【0051】上述のようにしてインバータ回路1の駆動
制御を行う場合に、演算処理回路22は、図6にも示す
ように、入力電圧V(補正入力電圧CV)の値に応じ
て、加熱制御のパターンを切り替えるようになってい
る。すなわち、入力電圧Vが定格電圧(例えば100
V)以上である場合、つまり、何らかの電圧変動によっ
て交流電源の電圧が100V以上となっている場合に
は、その電圧変動に応じて電力が一定となるように入力
電流を調整するように制御する(図中、電力一定制御領
域)。また、入力電圧Vが定格電圧よりも低い場合に
は、その電圧変動に応じて入力電流が一定となるように
入力電力を調整するように制御する(図中、電流一定制
御領域)。
【0052】例えば、入力電力Pinが1000W(ワ
ット)に設定されている場合に、入力電圧V(補正入力
電圧CV)が110V(ボルト)あったとすると、この
ときには、入力電流I(補正入力電流CI)が、9.0
9A(アンペア)(1000W÷110V=9.09)
となるように制御して入力電力Pinの値を一定となる
ように制御する。また、入力電圧V(補正入力電圧C
V)が90Vである場合には、入力電流I(補正入力電
流CI)を定格100V時での値である10Aとしたま
まで一定に保持し、入力電力Pin(90V×10A=
900W)を低下させていくように制御する。
【0053】なお、上述のように入力電圧Vが定格電圧
よりも低い場合に、入力電力Pinを一定となるように
制御しないのは、入力電圧の低下に応じて入力電力を一
定とするために入力電流が定格を超えるように制御する
と、電源変動で入力電圧が瞬時的に大きく低下した場合
に入力電流が過大に設定されてIGBT13に負担がか
かるのを防止するためで、これによって、IGBT13
に過大な電流が流れるのを防止することができる。
【0054】また、演算処理回路22は、入力電流I
(補正入力電流CI)の値や、回生電流K(補正回生電
流CK)の値に応じて次のような制御を行う。すなわ
ち、まず、インバータ回路1を駆動制御する際に、設定
されている入力電力Pinに対応して求められる設定入
力電流のデータ値に対して、検出される入力電流I(補
正入力電流CI)のデータ値の差がデータ値として例え
ば「5」以上あるときには制御量が「5」であるとして
制御し、差のデータ値が「5」よりも小さいときには差
のデータ値をそのまま制御量として使用して制御する。
【0055】このように制御することにより、設定入力
電力Pinに対して現在の入力電力との偏差分を直接制
御量として印加する場合に比べて、オーバーシュートし
たり、あるいはアンダーシュートするなどの振動要因と
なる特性を緩和して制御することができ、より適切な駆
動制御を行うことができるようになる。
【0056】また、上述のような制御に加えて、演算処
理回路22は、入力電流I(補正入力電流CI)の値
や、回生電流K(補正回生電流CK)の値があらかじめ
設定されている適正範囲を外れる場合には、インバータ
回路1の駆動制御を停止するようになっている。
【0057】この場合、例えば、定格入力電圧が100
Vであるのに対して、入力電圧V(補正入力電圧CV)
が80V以下あるいは120V以上であるときにインバ
ータ回路1の駆動制御を停止する。さらに、入力電圧V
が130Vを超えるときにはインバータ回路1の駆動制
御の停止に加えて入力電圧が異常であることを報知する
ようになっている。
【0058】さらに、演算処理回路22は、上述のよう
なインバータ回路1の駆動制御の状況について、使用状
況や動作時間あるいはエラーの発生状況などのデータを
取得してこれらを市場データとして補正データ記憶部2
7に記憶するようになっており、これによって、修理サ
ービス時に市場データを読出して履歴をみることによ
り、故障解析が迅速かつ正確に行えるようになると共
に、データの蓄積によって製品開発にも反映させること
ができるようになる。
【0059】このような本実施例によれば、次のような
効果を得ることができる。すなわち、第1に、入力電流
検出回路23,入力電圧検出回路24および回生電流検
出回路25のそれぞれの検出データに対して、演算処理
回路22に標準データを記憶すると共に、補正データ記
憶部27にばらつきに起因したそのものの固有データを
記憶し、これらのデータに基づいて補正処理を行うこと
により、可変抵抗器などによって補正の調整作業をする
場合に比べて、調整作業を迅速に行えると共に、補正処
理を正確に行ってインバータ回路1を高精度で駆動制御
することができるようになる。
【0060】第2に、演算処理回路22により、入力電
圧V(補正入力電圧CV)の値に応じて設定入力電力を
変えてインバータ回路1を駆動制御するので、インバー
タ回路1を構成するIGBT13に過電流が流れて破壊
されるのを極力防止することができるようになる。
【0061】第3に、入力電流,入力電圧および回生電
流の各固有データTI,TV,TKを取得する際の調整
作業を、電力計29を用いて演算処理回路22により自
動的に行わせることができるようになり、調整作業が簡
単かつ迅速に行えるようになる。
【0062】第4に、固有データを適宜書き替え可能と
したので、各検出回路23,24,25の特性に応じた
変動に対応してより精度の良い駆動制御を実現すること
ができるようになる。
【0063】図7は本発明の第2の実施例を示すもの
で、第1の実施例と異なるところは、演算処理回路22
によるインバータ回路1の駆動制御の方法において、入
力電圧V(補正入力電圧CV)の値が定格電圧(100
V)以下の場合の加熱出力の設定を変えているところで
ある。
【0064】すなわち、演算処理回路22は、入力電圧
Vの値が100Vから95Vの範囲にあるときには、第
1の実施例と同様にして入力電流が一定となるように制
御し、入力電圧Vの値が95V以下になると、入力電圧
Vの変動分の2乗で入力電力を低減するように制御す
る。これによって、IGBT13の通電電流が瞬時的に
大きく変動するのを極力抑制して保護機能を高めること
ができるようになる。
【0065】本発明は、上記実施例にのみ限定されるも
のではなく、次のように変形または拡張できる。第1の
記憶手段は、RAMなどの揮発性メモリを電池などでバ
ックアップするようにして構成しても良い。第2の記憶
手段は、第1の記憶手段と兼用する構成としても良い。
スイッチング素子は、IGBT13以外に、FETやバ
イポーラトランジスタなどを用いることもできる。誘導
加熱を行う電気釜などにも適用できる。固有データは必
要に応じて随時書き替える構成としても良い。電力計2
9により固有データを取得する際に、検出データの検出
ポイントは、最大定格以外に途中の点でも取得してより
綿密な固有データとして採用することもできる。電力計
29の検出データを演算処理回路22に対して作業者に
より入力するようにしても良い。
【0066】
【発明の効果】以上説明したように、本発明のインバー
タ装置によれば、次のような優れた効果を得ることがで
きる。すなわち、請求項1記載のインバータ装置では、
装置固有の固有データと他の複数の装置から得られる検
出データの平均的な値から得られる標準データとから、
実際にインバータ回路を駆動制御する際に入力電圧,入
力電流および回生電流のそれぞれの検出データを補正
し、これによってそのときの入力電圧に応じて、指定さ
れた入力電力で運転するための入力電流や回生電流を適
切に制御して所望の入力電力となるように制御すること
ができるようになり、可変抵抗器などを用いる調整作業
に比べて簡単かつ迅速に調整作業が行えると共に、補正
処理を正確に行うことができるという優れた効果を奏す
る。
【0067】請求項2記載のインバータ装置では、最大
定格以下で使用する通常の場合においては、最大定格で
使用するときの誤差よりも小さくすることができるよう
になり、実用上での誤差を極力低減することができると
いう優れた効果を奏する。
【0068】請求項3記載のインバータ装置では、電源
変動によって入力電圧が定格電圧以上となった場合には
所定の入力電力となるように入力電流を低くするように
制御され、一方、入力電圧が低くなったときには、入力
電力ではなく入力電流を所定レベルを超えないようにし
て入力電流が高くなるのを防止しながらインバータ回路
を駆動制御することができるようになり、インバータ回
路に過電流が流れるのを防止することができ、これによ
って、スイッチング素子が過電流破壊することがから保
護できるようになる。
【0069】請求項4記載のインバータ装置では、固有
データを取得するために必要な検出データを確実に得る
ことができると共に、補正に際して適正なデータに基づ
いて行うことができるようになる。
【0070】請求項5記載のインバータ装置では、固有
データが何らかの原因により不適切なデータとなってい
る場合には、標準データを用いてインバータ回路を駆動
制御するので、加熱出力の制御は精度が悪くなるもの
の、運転が中止されることなく加熱出力を得ることがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例を示す概略的な電気的構
成図
【図2】固有データ取得のための検出構成を示す図
【図3】入力電流に対する入力電流検出データ値の相関
を示す図
【図4】入力電圧に対する入力電圧検出データ値の相関
を示す図
【図5】回生電流に対する回生電流検出データ値の相関
を示す図
【図6】入力電圧の変動に対応した入力電力の制御方法
を示す図
【図7】本発明の第2の実施例を示す図6相当図
【符号の説明】
1はインバータ回路、2は交流電源回路、3は直流電源
回路、4は全波整流回路(整流回路)、5は平滑用チョ
ークコイル、6は平滑コンデンサ、12は加熱コイル
(共振コイル)、13はIGBT(スイッチング素
子)、14はフライホイールダイオード(整流素子)、
15は共振コンデンサ、16は制御回路、17は発振制
御回路、22は演算処理回路(制御手段、第2の記憶手
段)、23は入力電流検出回路(入力電流検出手段)、
23aは電流トランス、24は入力電圧検出回路(入力
電圧検出手段)、24a,24bは検出用抵抗、25は
回生電流検出回路(回生電流検出手段)、25aは電流
トランス、27は補正データ記憶部(第1の記憶手
段)、28は交流電源、29は電力計である。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 整流回路および平滑コンデンサからなる
    直流電源回路と、 共振コイルとコンデンサからなる共振回路,スイッチン
    グ素子およびこれに逆並列に接続されるダイオードから
    なり、前記直流電源回路の直流出力を交流出力に変換す
    るインバータ回路と、 前記直流電源回路の入力電圧を検出する入力電圧検出手
    段と、 前記直流電源回路の入力電流を検出する入力電流検出手
    段と、 前記インバータ回路の回生電流を検出する回生電流検出
    手段と、 負荷に対して前記共振コイルにより高周波誘導加熱する
    ように前記スイッチング素子を駆動制御する制御手段
    と、 所定の負荷を載置した状態で所定条件の加熱出力で運転
    したときに前記入力電圧検出手段,前記入力電流検出手
    段および前記回生電流検出手段から出力される検出デー
    タを固有データとして記憶する第1の記憶手段と、 この第1の記憶手段に記憶するときの加熱出力と同じ条
    件で得られる標準的な検出データを標準データとして記
    憶する第2の記憶手段とを具備し、 前記制御手段は、前記第1の記憶手段に記憶される前記
    固有データに対する前記第2の記憶手段に記憶される前
    記標準データの比の値で前記入力電圧検出手段,前記入
    力電流検出手段および前記回生電流検出手段から出力さ
    れる実際の検出データを補正しその補正した検出データ
    に基づいて前記スイッチング素子を制御することを特徴
    とするインバータ装置。
  2. 【請求項2】 前記第1の記憶手段は、前記基準となる
    負荷を載置した状態で最大定格状態における加熱出力で
    運転したときに得られる前記固有データが記憶されてい
    ることを特徴とする請求項1記載のインバータ装置。
  3. 【請求項3】 前記制御手段は、前記入力電圧検出手段
    による入力電圧が定格電圧以上であるときには入力電力
    が一定となるように制御し、入力電圧が定格電圧よりも
    低いときには入力電流が所定レベルを超えないように前
    記インバータ回路を駆動制御するように構成されている
    ことを特徴とする請求項1または2記載のインバータ装
    置。
  4. 【請求項4】 前記制御手段は、前記直流電源回路への
    入力経路に電力計を接続した状態で前記インバータ回路
    を運転したときの入力電力に応じたデータを読み込ま
    せ、そのデータが所定入力電力となるように前記インバ
    ータ回路を駆動制御してそのとき得られた検出データを
    前記固有データとして前記第1の記憶手段に記憶させる
    ように構成されていることを特徴とする請求項1ないし
    3のいずれかに記載のインバータ装置。
  5. 【請求項5】 前記制御手段は、前記第1の記憶手段に
    記憶された前記固有データが所定範囲内にない場合に、
    前記第2の記憶手段に記憶された前記標準データに基づ
    いて前記インバータ回路を駆動制御するように構成され
    ていることを特徴とする請求項1ないし4のいずれかに
    記載のインバータ装置。
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