JP2019134591A - 電力変換装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】小型化を図るとともにサージ電圧を低減することができる電力変換装置を提供する。【解決手段】電力変換装置Sは、直流電源に接続される正極端子部および負極端子部が設けられたメイン基板10と、電力変換回路4を構成する複数のスイッチング素子が設けられたパワー基板20と、メイン基板10とパワー基板20との間に設けられた中間基板30とを備える。中間基板30には、正極端子部とスイッチング素子とを電気的に接続する正極配線パターンと、負極端子部とスイッチング素子とを電気的に接続する負極配線パターンとが形成され、正極配線パターンと負極配線パターンとが、中間基板30の厚み方向において重なり合うように配置され、中間基板30に、スナバ回路5が設けられている。【選択図】図2

Description

本発明は、複数の回路基板を備えた電力変換装置に関する。
電力変換装置として、入力端子部および出力端子部が設けられたメイン基板と、スイッチング素子を含む電力変換回路が設けられたパワーモジュールであるパワー基板とを備えたものが知られている。
また、メイン基板とパワー基板との間に設けられた中間基板(変換配線基板)をさらに備えた電力変換装置が知られている(例えば特許文献1参照)。メイン基板とパワー基板とを電気的に接続する配線パターンを中間基板に形成することで、メイン基板およびパワー基板における配線レイアウトの自由度を向上させ、小型化を図ることが可能である。
特開2000−92888号公報
しかしながら、中間基板に配線パターンを形成すると、メイン基板とパワー基板とを接続するための配線長が長くなるため、寄生インダクタンスが増加する。その結果、電力変換回路におけるスイッチング素子の開閉に伴って発生するサージ電圧が大きくなるという問題があった。
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであって、小型化を図るとともにサージ電圧を低減することができる電力変換装置を提供することを課題とする。
上記課題を解決するため、本発明による電力変換装置は、直流電源に接続される正極端子部および負極端子部が設けられたメイン基板と、電力変換回路を構成する複数のスイッチング素子が設けられたパワー基板と、前記メイン基板と前記パワー基板との間に設けられた中間基板とを備え、前記中間基板には、前記正極端子部と前記スイッチング素子とを電気的に接続する正極配線パターンと、前記負極端子部と前記スイッチング素子とを電気的に接続する負極配線パターンとが形成され、前記正極配線パターンと前記負極配線パターンとが、前記中間基板の厚み方向において重なり合うように配置され、前記中間基板に、スナバ回路が設けられていることを特徴する。
上記構成によれば、中間基板に形成された正極配線パターンと負極配線パターンとが、中間基板の厚み方向において重なり合うように配置されているため、寄生インダクタンスを低減することができ、サージ電圧を小さくすることができる。さらに、中間基板に設けられたスナバ回路によってサージ電圧を小さくすることができ、スナバ回路をメイン基板に設ける場合に比べて、スナバ回路からスイッチング素子までの距離を短くして、サージ電圧を効果的に低減することができるとともに、スナバ回路をパワー基板に設ける場合に比べて、パワー基板の面積を小さくすることができる。よって、小型化を図るとともにサージ電圧を低減することができる電力変換装置が実現できる。また、正極配線パターンおよび負極配線パターンを設計変更することで、スイッチング素子に対して任意の位置に正極端子部および負極端子部を設けることができる。
また、前記中間基板は、前記正極配線パターンが形成された一方の面である正極配線パターン形成面と、前記負極配線パターンが形成された他方の面である負極配線パターン形成面とを有した両面プリント基板であることを特徴とする。この構成によれば、中間基板として両面プリント基板を採用して上記課題を解決できる。
また、前記中間基板は、前記正極配線パターンが形成された層である正極配線パターン形成層と、前記負極配線パターンが形成された他の層である負極配線パターン形成層とを含む複数の層を有した多層プリント基板であることを特徴とする。この構成によれば、中間基板として多層プリント基板を採用して上記課題を解決できる。
また、前記メイン基板には、前記電力変換回路による変換後の電力を出力する出力端子部が設けられ、前記中間基板には、前記スイッチング素子と前記出力端子部とを電気的に接続する出力配線パターンが形成されていることを特徴とする。この構成によれば、出力配線パターンを設計変更することで、スイッチング素子に対して任意の位置に出力端子部を設けることができる。
また、前記メイン基板には、前記スイッチング素子を駆動する駆動回路と、前記駆動回路を制御する制御回路とが設けられていることを特徴とする。この構成によれば、駆動回路および制御回路を中間基板に設ける場合に比べて、中間基板における正極配線パターンおよび負極配線パターンの配置の自由度を向上させることができる。
本発明によれば、小型化を図るとともにサージ電圧を低減することができる電力変換装置を提供することができる。
本発明の第1実施形態に係る電力変換装置の回路図である。 同実施形態に係る電力変換装置の概略構成図である。 (A)は、同実施形態に係るメイン基板の平面図であり、(B)は、同実施形態に係るパワー基板の平面図である。 (A)は、同実施形態に係る中間基板の平面図であり、(B)は、その透視図である。 本発明の第2実施形態に係る電力変換装置の回路図である。 同実施形態に係る電力変換装置の概略構成図である。 (A)は、同実施形態に係るメイン基板の平面図であり、(B)は、同実施形態に係るパワー基板の平面図である。 (A)は、同実施形態に係る中間基板の平面図であり、(B)は、その透視図である。 変形例に係る電力変換装置の概略構成図である。
(第1実施形態)
図1〜4を参照して、本発明の第1実施形態について説明する。
図1に示すように、電力変換装置Sは、入力端子1A,1Bと、出力端子2A,2Bと、平滑回路3と、複数のスイッチング素子SWを含む電力変換回路4と、スナバ回路5と、駆動回路6と、制御回路7とを備えている。
入力端子1A,1Bは、直流電源である外部電源(図示略)に接続され、出力端子2A,2Bは、電力消費機器である負荷(図示略)に接続される。なお、入力端子1Aは、直流電源の正極に接続され、入力端子1Bは、直流電源の負極に接続される。
平滑回路3は、入力端子1A,1Bを介して外部電源から入力された電流の脈流を低減する。平滑回路3は、電力変換回路4に対して並列に接続されたコンデンサにより構成されている。
電力変換回路4は、入力端子1A,1Bを介して外部電源から入力された直流電力を所望の電力に変換し、変換した電力を出力端子2A,2Bを介して負荷に出力する。電力変換回路4は、スイッチング素子SWにより構成されたHブリッジ回路であり、スイッチング素子SWは、MOSFET(電界効果トランジスタ)と還流ダイオードとの並列回路により構成されている。Hブリッジ回路は、2つのスイッチング素子SWが中間点M1で直列に接続されて形成されたレグL1と、他の2つのスイッチング素子SWが中間点M2で直列に接続されて形成されたレグL2とを備えている。レグL1,L2は、入力端子1A,1Bに対して並列に接続されている。中間点M1は、出力端子2Aに接続され、中間点M2は、出力端子2Bに接続されている。
スナバ回路5は、電力変換回路4によるサージ電圧の発生を抑える。スナバ回路5は、スイッチング素子SWに対して並列に接続された抵抗とコンデンサとの直列回路(いわゆるRCスナバ回路)により構成されている。
駆動回路6は、制御回路7の指令に基づいてスイッチング素子SWに対して駆動信号を送信することにより、スイッチング素子SWを駆動する。すなわち、電力変換回路4は、駆動回路6から送信された駆動信号に基づいてスイッチング素子SWが開閉するように構成されている。
制御回路7は、駆動回路6を制御することにより、スイッチング素子SWの開閉を制御する。すなわち、電力変換回路4は、制御回路7の指令に基づいて直流電力を所望の電力に変換するように構成されている。
図2は、電力変換装置Sが備える複数の回路基板と、異なる回路基板の各々に設けられた配線を電気的に接続するための部材を図示している。
図2に示すように、電力変換装置Sは、片面プリント基板であるメイン基板10と、片面プリント基板であるパワー基板20と、メイン基板10とパワー基板20との間に設けられた両面プリント基板である中間基板30と、電力伝送用の基板間接続部材40,50と、信号伝送用の基板間接続部材60,70とを備えている。
メイン基板10の一方の面には、平滑回路3、駆動回路6、および、制御回路7が設けられている。また、パワー基板20の一方の面には、電力変換回路4が設けられている。また、中間基板30の一方の面には、スナバ回路5が設けられている。各基板10〜30の詳細な構成については、図3および図4を参照して後述する。
基板間接続部材40,50は、入力端子1A,1Bから出力端子2A,2Bまでの電気経路の一部を構成している。基板間接続部材40は、メイン基板10に設けられた配線と中間基板30に設けられた配線とを電気的に接続し、基板間接続部材50は、パワー基板20に設けられた配線と中間基板30に設けられた配線とを電気的に接続している。基板間接続部材40,50は、はんだ付けされたピンにより構成されている。
基板間接続部材60,70は、駆動回路6からスイッチング素子SWまでの電気経路の一部を構成している。基板間接続部材60は、メイン基板10に設けられた配線と中間基板30に設けられた配線とを電気的に接続し、基板間接続部材70は、パワー基板20に設けられた配線と中間基板30に設けられた配線とを電気的に接続している。基板間接続部材60,70は、基板間接続部材40,50に比べて径が小さい、はんだ付けされたピンにより構成されている。
なお、図2は、メイン基板10とパワー基板20と中間基板30とが重なった態様、および、基板間接続部材40〜70が各基板10〜30を接続する態様を模式的に示す図であって、図3および図4に示すメイン基板10、パワー基板20、および、中間基板30等の側面(断面)を忠実に示すものではない。
図3(A)は、メイン基板10の上面(中間基板30と向かい合わない面)を示す平面図であって、図3(B)は、パワー基板20の上面(中間基板30と向かい合う面)を示す平面図である。
図3(A)に示すように、メイン基板10の上面には、直流電源に接続される正極端子部11Aおよび負極端子部11Bと、負荷に接続される出力端子部12A,12Bと、複数の信号端子部13と、平滑回路3と、駆動回路6と、制御回路7とが設けられている。
各端子部11A,11B,12A,12Bには、基板間接続部材40(図2参照)の上端が接続されている。正極端子部11Aは、入力端子1Aを構成しており、負極端子部11Bは、入力端子1Bを構成している。また、出力端子部12Aは、出力端子2Aを構成しており、出力端子部12Bは、出力端子2Bを構成している。正極端子部11Aおよび負極端子部11Bは、メイン基板10に形成された配線パターン(図示略)によって、平滑回路3に接続されている。また、各信号端子部13には、基板間接続部材60(図2参照)の上端が接続されている。信号端子部13は、メイン基板10に形成された配線パターン(図示略)によって、駆動回路6に接続されている。また、駆動回路6と制御回路7は、メイン基板10に形成された信号配線パターン(図示略)によって接続されている。
図3(B)に示すように、パワー基板20の上面には、正極端子部11Aに接続される端子部21A,21Bと、負極端子部11Bに接続される端子部22A,22Bと、出力端子部12A,12Bに接続される端子部23A,23Bと、複数の信号端子部24と、電力変換回路4を構成するスイッチング素子SWとが設けられている。
各端子部21A,21B,22A,22B,23A,23Bには、基板間接続部材50(図2参照)の下端が接続されている。端子部21A,21Bは、パワー基板20に形成された正極配線パターンP1によって、レグL1,L2を構成する正極側のスイッチング素子SWに接続されている。また、端子部22A,22Bは、パワー基板20に形成された負極配線パターンP2によって、レグL1,L2を構成する負極側のスイッチング素子SWに接続されている。また、端子部23A,23Bは、パワー基板20に形成された出力配線パターンP3によって、スイッチング素子SWに接続されている。端子部23Aは、レグL1の中間点M1を構成しており、端子部23Bは、レグL2の中間点M2を構成している。また、各信号端子部24には、基板間接続部材70(図2参照)の下端が接続されている。信号端子部24は、パワー基板20に形成された信号配線パターンによって、スイッチング素子SWに接続されている。
図4(A)は、中間基板30の上面(メイン基板10と向かい合う面)を示す平面図であって、図4(B)は、中間基板30の下面(パワー基板20と向かい合う面)を示す図であって、中間基板30を上面側から透視した透視図である。
図4(A)に示すように、中間基板30の上面には、正極端子部11Aに接続される端子部31と、端子部21A,21Bに接続される端子部32A,32Bと、出力端子部12A,12Bに接続される端子部33A,33Bと、複数の信号端子部34とが設けられている。
端子部31には、基板間接続部材40(図2参照)の下端が接続されている。端子部31は、中間基板30に形成された正極配線パターンP4によって、端子部32A,32Bに接続されており、端子部31から端子部32A,32Bに電流が流れる。各端子部32A,32Bには、基板間接続部材50(図2参照)の上端が接続されている。端子部32A,32Bは、中間基板30に形成された正極配線パターンP4およびビアによって、中間基板30の下面に設けられたスナバ回路5に接続されている。また、各端子部33A,33Bには、基板間接続部材40の下端が接続されている。端子部33A,33Bは、中間基板30に形成された出力配線パターンP5およびビアによって、中間基板30の下面に設けられた端子部37A,37Bに接続されている。また、各信号端子部34には、基板間接続部材60(図2参照)の下端が接続されている。信号端子部34は、中間基板30に形成された信号配線パターンおよびビアによって、中間基板30の下面に設けられた信号端子部38に接続されている。
図4(B)に示すように、中間基板30の下面には、負極端子部11Bに接続される端子部35と、端子部22A,22Bに接続される端子部36A,36Bと、端子部23A,23Bに接続される端子部37A,37Bと、複数の信号端子部38と、スナバ回路5とが設けられている。
端子部35には、基板間接続部材40(図2参照)の下端が接続されている。端子部35は、中間基板30に形成された負極配線パターンP6によって、端子部36A,36Bに接続されており、端子部36A,36Bから端子部35に電流が流れる。各端子部36A,36Bには、基板間接続部材50(図2参照)の上端が接続されている。端子部36A,36Bは、スナバ回路5に接続されている。また、各端子部37A,37Bには、基板間接続部材50の上端が接続されている。端子部37A,37Bは、スナバ回路5に接続されている。また、各信号端子部38には、基板間接続部材70(図2参照)の上端が接続されている。
図4(A)および(B)に示すように、中間基板30に形成された正極配線パターンP4と負極配線パターンP6とは、中間基板30の厚み方向において重なり合うように配置されている。また、基板間接続部材40が中間基板30に接続される位置(端子部31,33A,33B,35の位置)と、基板間接続部材50が中間基板30に接続される位置(端子部32A,32B,36A,36B,37A,37Bの位置)とが、中間基板30の厚み方向において重なり合わないように構成されている。同様に、基板間接続部材60が中間基板30に接続される位置(信号端子部34の位置)と、基板間接続部材70が中間基板30に接続される位置(信号端子部38の位置)とが、中間基板30の厚み方向において重なり合わないように構成されている。
本実施形態によれば以下の効果を奏する。
(1)正極配線パターンP4と負極配線パターンP6の配置によって、寄生インダクタンスを低減することができ、サージ電圧を小さくすることができる。さらに、スナバ回路5をメイン基板10に設ける場合に比べて、スナバ回路5からスイッチング素子SWまでの距離を短くして、サージ電圧を効果的に低減することができるとともに、スナバ回路5をパワー基板20に設ける場合に比べて、パワー基板20の面積を小さくすることができる。また、正極配線パターンP4および負極配線パターンP6を設計変更することで、スイッチング素子SWに対して任意の位置に正極端子部11Aおよび負極端子部11Bを設けることができる。これにより、正極端子部11Aおよび負極端子部11Bの配置の自由度を維持しながらも、パワー基板20におけるスイッチング素子SWの入力側のパターン配線長の最短化を図り、寄生インダクタンスを低減することができる。
(2)中間基板30は、正極配線パターンP4が形成された一方の面である正極配線パターン形成面と、負極配線パターンP6が形成された他方の面である負極配線パターン形成面とを有している。この構成によれば、中間基板30として両面プリント基板を採用できる。
(3)メイン基板10には、電力変換回路4による変換後の電力を出力する出力端子部12A,12Bが設けられ、中間基板30には、スイッチング素子SWと出力端子部12A,12Bとを電気的に接続する出力配線パターンP5が形成されている。この構成によれば、出力配線パターンP5を設計変更することで、スイッチング素子SWに対して任意の位置に出力端子部12A,12Bを設けることができる。これにより、出力端子部12A,12Bの配置の自由度を維持しながらも、パワー基板20におけるスイッチング素子SWの出力側のパターン配線長の最短化を図り、寄生インダクタンスを低減することができる。
(4)メイン基板10には、スイッチング素子SWを駆動する駆動回路6と、駆動回路6を制御する制御回路7とが設けられている。この構成によれば、駆動回路6および制御回路7を中間基板30に設ける場合に比べて、中間基板30における正極配線パターンP4および負極配線パターンP6の配置の自由度を向上させることができる。
(5)中間基板30の両面のうち一方の面のみに、スナバ回路50が設けられているため、中間基板30の両面にスナバ回路50が設けられる場合に比べて、中間基板30の厚み方向において電力変換装置Sを小さくすることができる。
(第2実施形態)
図5〜8を参照して、本発明の第2実施形態について説明する。なお、第1実施形態と同様の構成については、第1実施形態に記載した符号を使用して説明を省略する。
図5に示すように、本実施形態に係る電力変換装置Sは、出力端子2A,2B,2Cを備えている。
出力端子2Cは、電力消費機器である負荷(図示略)に接続される。電力変換回路4は、入力端子1A,1Bを介して外部電源から入力された直流電力を三相交流電力に変換し、出力端子2A,2B,2Cを介して負荷に出力する。電力変換回路4は、スイッチング素子SWにより構成された三相ブリッジインバータ回路である。三相ブリッジインバータ回路は、レグL1と、レグL2と、さらに他の2つのスイッチング素子SWが中間点M3で直列に接続されて形成されたレグL3とを備えている。レグL1,L2,L3は、入力端子1A,1Bに対して並列に接続されている。中間点M3は、出力端子2Cに接続されている。
図6は、電力変換装置Sが備える複数の回路基板と、異なる回路基板の各々に設けられた配線を電気的に接続するための部材を図示している。
図6に示すように、本実施形態に係る電力変換装置Sは、信号伝送用の基板間接続部材80を備えている。
中間基板30には、基板間接続部材80を挿し入れるための貫通孔Hが形成されている。基板間接続部材80は、駆動回路6からスイッチング素子SWまでの電気経路の一部を構成している。基板間接続部材80は、メイン基板10に設けられた配線とパワー基板20に設けられた配線とを電気的に接続している。基板間接続部材80は、基板間接続部材40,50に比べて径が小さい、はんだ付けされたピンにより構成されている。
なお、図6は、メイン基板10とパワー基板20と中間基板30とが重なった態様、および、基板間接続部材40,50,80が各基板10〜30を接続する態様を模式的に示す図であって、図7および図8に示すメイン基板10、パワー基板20、および、中間基板30等の側面(断面)を忠実に示すものではない。
図7(A)は、メイン基板10の上面(中間基板30と向かい合わない面)を示す平面図であって、図7(B)は、パワー基板20の上面(中間基板30と向かい合う面)を示す平面図である。
図7(A)に示すように、メイン基板10の上面には、負荷に接続される出力端子部12Cが設けられている。
端子部12Cには、基板間接続部材40(図6参照)の上端が接続されている。出力端子部12Cは、出力端子2Cを構成している。また、各信号端子部13には、基板間接続部材80(図6参照)の上端が接続されている。
図7(B)に示すように、パワー基板20の上面には、正極端子部11Aに接続される端子部21Cと、負極端子部11Bに接続される端子部22Cと、出力端子部12Cに接続される端子部23Cが設けられている。
各端子部21C,22C,23Cには、基板間接続部材50(図6参照)の下端が接続されている。端子部21Cは、パワー基板20に形成された正極配線パターンP1によって、レグL3を構成する正極側のスイッチング素子SWに接続されている。また、端子部22Cは、パワー基板20に形成された負極配線パターンP2によって、レグL3を構成する負極側のスイッチング素子SWに接続されている。また、端子部23Cは、パワー基板20に形成された出力配線パターンP3によって、スイッチング素子SWに接続されている。端子部23Cは、レグL3の中間点M3を構成している。また、各信号端子部24には、基板間接続部材80(図6参照)の下端が接続されている。
図8(A)は、中間基板30の上面(メイン基板10と向かい合う面)を示す平面図であって、図8(B)は、中間基板30の下面(パワー基板20と向かい合う面)を示す図であって、中間基板30を上面側から透視した透視図である。
図8(A)に示すように、中間基板30の上面には、端子部21Cに接続される端子部32Cと、出力端子部12Cに接続される端子部33Cとが設けられている。
端子部31は、中間基板30に形成された正極配線パターンP4によって、端子部32Cに接続されており、端子部31から端子部32Cに電流が流れる。端子部32Cには、基板間接続部材50(図6参照)の上端が接続されている。端子部32Cは、中間基板30に形成された正極配線パターンP4およびビアによって、中間基板30の下面に設けられたスナバ回路5に接続されている。また、端子部33Cには、基板間接続部材40(図6参照)の下端が接続されている。端子部33Cは、中間基板30に形成された出力配線パターンP5およびビアによって、中間基板30の下面に設けられた端子部37Cに接続されている。
図8(B)に示すように、中間基板30の下面には、端子部22Cに接続される端子部36Cと、端子部23Cに接続される端子部37Cとが設けられている。
端子部35は、中間基板30に形成された負極配線パターンP6によって、端子部36Cに接続されており、端子部36Cから端子部35に電流が流れる。端子部36Cには、基板間接続部材50(図6参照)の上端が接続されている。端子部36Cは、スナバ回路5に接続されている。また、端子部37Cには、基板間接続部材50の上端が接続されている。端子部37Cは、スナバ回路5に接続されている。
図8(A)および(B)に示すように、本実施形態でも、基板間接続部材40が中間基板30に接続される位置(端子部31,33A,33B,33C,35の位置)と、基板間接続部材50が中間基板30に接続される位置(端子部32A,32B,32C,36A,36B,36C,37A,37B,37Cの位置)とが、中間基板30の厚み方向において重なり合わないように構成されている。
本実施形態によれば、上記(1)〜(5)に準じた効果に加え、以下の効果を奏する。
(6)中間基板30に信号端子部34,38を形成する必要がなくなるため、正極配線パターンP4、出力配線パターンP5、および、負極配線パターンP6の配置の自由度を向上させることが可能となる。
本発明は、上記実施形態に限定されるものではなく、上記構成を適宜変更することもできる。例えば、上記実施形態を、以下のように変更して実施してもよく、以下の変更を組み合わせて実施してもよい。
例えば、中間基板30は、正極配線パターンP4が形成された層である正極配線パターン形成層と、負極配線パターンP6が形成された他の層である負極配線パターン形成層とを含む複数の層を有した多層プリント基板であってもよい。すなわち、中間基板30として、両面プリント基板だけでなく多層プリント配線板を採用することもできる。
また、基板間接続部材40,50の構成を適宜変更してもよい。例えば、図9に示すように、基板間接続部材40が、中間基板30に設けられたナット40Aと、メイン基板10に挿し込まれるとともにナット40Aに嵌め込まれたねじ40Bとにより構成されていてもよい。同様に、基板間接続部材50が、パワー基板20に設けられたナット50Aと、中間基板30に挿し込まれるとともにナット50Aに嵌め込まれたねじ50Bとにより構成されていてもよい。
また、基板間接続部材60,70の構成を適宜変更してもよい。例えば、図9に示すように、基板間接続部材60が、中間基板30に設けられたピン60Aと、メイン基板10に設けられるとともにピン60Aに嵌め込まれたソケット60Bとにより構成されていてもよい。同様に、基板間接続部材70が、パワー基板20に設けられたピン70Aと、中間基板30に設けられるとともにピン70Aに嵌め込まれたソケット70Bとにより構成されていてもよい。
また、スナバ回路5の構成を適宜変更してもよい。すなわち、スナバ回路5は、第1および第2実施形態に記載したコンデンサと抵抗とを直列に接続したRCスナバ回路に限定されるものではなく、例えばRCスナバ回路にダイオードを組む合わせたRCDスナバ回路であってもよい。
また、電力変換回路4の構成を適宜変更してもよい。すなわち、電力変換回路4は、第1実施形態に記載したHブリッジ回路や、第2実施形態に記載した三相ブリッジインバータ回路に限定されるものではなく、例えばハーフブリッジ回路であってもよい。
また、スイッチング素子SWとして、MOSFET以外の半導体スイッチング素子を採用してもよい。例えば、IGBT(絶縁ゲートバイポーラトランジスタ)により構成されたスイッチング素子SWを用いてもよい。
S 電力変換装置
1A,1B 入力端子
2A,2B,2C 出力端子
3 平滑回路
4 電力変換回路
5 スナバ回路
6 駆動回路
7 制御回路
10 メイン基板
11A 正極端子部
11B 負極端子部
12A,12B,12C 出力端子部
20 パワー基板
30 中間基板
40,60 基板間接続部材(第1基板間接続部材)
50,70 基板間接続部材(第2基板間接続部材)
80 基板間接続部材
P4 正極配線パターン
P5 出力配線パターン
P6 負極配線パターン
SW スイッチング素子

Claims (5)

  1. 直流電源に接続される正極端子部および負極端子部が設けられたメイン基板と、
    電力変換回路を構成する複数のスイッチング素子が設けられたパワー基板と、
    前記メイン基板と前記パワー基板との間に設けられた中間基板とを備え、
    前記中間基板には、前記正極端子部と前記スイッチング素子とを電気的に接続する正極配線パターンと、前記負極端子部と前記スイッチング素子とを電気的に接続する負極配線パターンとが形成され、
    前記正極配線パターンと前記負極配線パターンとが、前記中間基板の厚み方向において重なり合うように配置され、
    前記中間基板に、スナバ回路が設けられている
    ことを特徴する電力変換装置。
  2. 前記中間基板は、前記正極配線パターンが形成された一方の面である正極配線パターン形成面と、前記負極配線パターンが形成された他方の面である負極配線パターン形成面とを有した両面プリント基板である
    ことを特徴とする請求項1に記載の電力変換装置。
  3. 前記中間基板は、前記正極配線パターンが形成された層である正極配線パターン形成層と、前記負極配線パターンが形成された他の層である負極配線パターン形成層とを含む複数の層を有した多層プリント基板である
    ことを特徴とする請求項1に記載の電力変換装置。
  4. 前記メイン基板には、前記電力変換回路による変換後の電力を出力する出力端子部が設けられ、
    前記中間基板には、前記スイッチング素子と前記出力端子部とを電気的に接続する出力配線パターンが形成されている
    ことを特徴とする請求項1〜3のいずれか一項に記載の電力変換装置。
  5. 前記メイン基板には、前記スイッチング素子を駆動する駆動回路と、前記駆動回路を制御する制御回路とが設けられている
    ことを特徴とする請求項1〜4のいずれか一項に記載の電力変換装置。
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