JP2019132687A - 圧力センサ - Google Patents

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Abstract

【課題】本発明は、ピエゾ抵抗効果方式のような半導体圧力センサチップを使用した圧力センサにおいて、部品の形状、加工精度を管理することにより一様な接着剤層の厚さを得ることができ、従来の温度変化による半導体圧力センサチップ、支持部材、接着剤等の線膨張係数の差異により生じる半導体圧力センサチップの歪を低減し、センサ出力の精度の向上を図ることを目的とする。【解決手段】本発明の圧力センサ100は、支柱125の半導体圧力センサチップ126に相対する面には、中央に形成された平坦な突起部である溝内凸部125aと、溝内凸部125aから溝125bを隔てて、支柱125の周囲に形成された円環形状の突起部であるセンサチップ支持部125cとが形成される。接着剤層125Aの厚さは、溝内凸部125aと、半導体圧力センサチップ126に当接するセンサチップ支持部125cとの間のギャップΔgにより決定される。【選択図】図3

Description

本発明は、圧力センサに関し、特にピエゾ抵抗効果方式のように半導体圧力センサチップを使用した圧力センサに関する。
従来から流体の圧力を検出する圧力センサとして、例えば、ピエゾ抵抗効果方式や、その他、静電容量検出方式、または、シリコンレゾナント方式のような半導体圧力センサチップを使用した圧力センサが知られている。
このうち最も一般的なピエゾ抵抗効果方式の半導体圧力センサチップでは、ピエゾ抵抗効果を有する材料(例えば、単結晶シリコン)にダイヤフラム部が形成され、このダイヤフラム部の表面に複数の半導体歪みゲージが形成され、これらの半導体歪みゲージがブリッジ接続され、ブリッジ回路が形成される。そして、検出されるべき流体の圧力の変動により、ダイヤフラム部が変形し、これに応じて半導体歪みゲージのゲージ抵抗が変化し、この変化がブリッジ回路を介して電気信号として取り出され、これにより流体の圧力が検出される。
特許第5044896号公報 特許第3987386号公報
上述のような半導体圧力センサチップを使用した圧力センサでは、周囲温度が変化すると、半導体圧力センサチップ、これを支持する支持部材、及び、接着剤の線膨張係数の差異により熱応力が発生する。つまり、例えば周囲温度が低下した場合には半導体圧力センサチップと比較して線膨張係数の大きい接着剤が収縮し、逆に周囲温度が上昇した場合には半導体圧力センサチップと比較して接着剤が膨張する。この場合に半導体センサチップは、接着剤で拘束されているため、半導体センサチップと接着剤の間には熱応力が発生する。また、接着剤と支持部材の間にも同様の理由で熱応力が発生する。
このような熱応力の発生により半導体圧力センサが歪み、半導体圧力センサチップの出力特性が変化し、センサ出力の精度が低下するという問題が従来から知られている。これは、半導体圧力センサチップでは、上述のように内部に形成されたダイヤフラム部に流体を導入して圧力を検出するため、半導体センサチップが歪むと、内部のダイヤフラム部も歪み、正確に圧力を検出することができないことが原因となっている。また、接着剤の粘弾性の性質により、圧力センサの温度応答性の遅れにより精度が悪化するという問題も従来から知られている。
特許文献1では、このような従来の問題に対して、引張り伸び率400%以上で接続する接続部と、素子格納部の底面の圧力検出素子の底面の外周部に対応する位置に設けられた突起部とを備えることにより、良好な伸び特性によって応力を緩衝し熱応答性が極めて良い圧力検出装置の発明が開示されている。しかしながら、特許文献1では、圧力検出素子が装置基体部に設けられた矩形穴である素子格納部に配置されるため、素子格納部が圧力検出素子の側壁を拘束するおそれがあり、さらに、矩形穴内部の突起部の寸法精度の維持管理が難しいという問題があった。また、接着剤の粘度により接着剤塗布量が安定せず、矩形穴より溢れた接着剤がセンサチップを拘束し、又は、矩形穴底部に設けられた突起高さよりも接着剤層厚さが低くなりセンサチップが接着されない等、接着状態にばらつきが生じ、センサ出力の温度応答性、センサ出力の精度が不安定となるといった問題もあった。
従って、本発明の目的は、ピエゾ抵抗効果方式のような半導体圧力センサチップを使用した圧力センサにおいて、部品の形状、加工精度を管理することにより一様な接着剤層の厚さを得ることができ、従来の温度変化による半導体圧力センサチップ、支持部材、接着剤等の線膨張係数の差異により生じる半導体圧力センサチップの歪を低減し、センサ出力の精度の向上を図ることができる圧力センサを提供することである。
前記課題を解決するために、本発明の圧力センサは、内部にダイヤフラム部を有する半導体圧力センサチップと、前記半導体圧力センサチップを支持する支持部材と、前記半導体圧力センサチップと前記支持部材を接着して固定する接着剤層とを備える圧力センサにおいて、前記支持部材には、前記半導体圧力センサチップに当接しない突起部と、前記半導体圧力センサチップに当接するセンサチップ支持部とが形成され、前記接着剤層は、前記突起部に形成され、前記接着剤層の厚さは、前記突起部と、前記センサチップ支持部との間のギャップにより決定されることを特徴とする。
また、前記センサチップ支持部は、前記突起部と前記センサチップ支持部との間に形成された溝を介して、前記突起部の周囲に形成されるものとしてもよい。
また、前記支持部材に形成された前記突起部の接着領域は、前記半導体圧力センサチップの前記ダイヤフラム部の支持部材に対する投影箇所の内側となるものとしてもよい。
また、前記支持部材は、外部に対して絶縁して固定される金属製の支柱であるものとしてもよい。
また、前記支持部材は、前記圧力センサの筐体を構成するベースであるものとしてもよい。
また、前記ベースは、導電性の材質で形成されるものとしてもよい。
また、前記ベースは、絶縁性の材質で形成されるものとしてもよい。
また、前記支持部材には、さらに、前記液封室に配置され、前記半導体圧力センサチップが支持される取付基板が含まれるものとしてもよい。
また、前記取付基板は、絶縁性の材料で形成されるものとしてもよい。
また、前記取付基板の前記半導体圧力センサチップが固定される一方の面に、導電性の材料が接合されるものとしてもよい。
また、前記支持部材には、前記接着剤層が形成される突起部が、前記半導体センサチップに当接するセンサチップ支持部の周囲に形成されるものとしてもよい。
本発明の圧力センサによれば、ピエゾ抵抗効果方式のような半導体圧力センサチップを使用した圧力センサにおいて、部品の形状、加工精度を管理することにより一様な接着剤層の厚さを得ることができ、従来の温度変化による半導体圧力センサチップ、支持部材、接着剤等の線膨張係数の差異により生じる半導体圧力センサチップの歪を低減し、センサ出力の精度の向上を図ることができる。
本発明に係る圧力センサの第1の実施形態である液封形の圧力センサの全体を示す縦断面図である。 従来の圧力センサの半導体圧力センサチップの取り付け構造を示す縦断面図である。 図1に示す圧力センサの半導体圧力センサチップの取り付け構造を示す縦断面図である。 本発明に係る圧力センサの第2の実施形態の半導体圧力センサチップの取り付け構造を示す縦断面図である。 本発明に係る圧力センサの第3の実施形態の半導体圧力センサチップの取り付け構造を示す縦断面図である。 本発明に係る圧力センサの第4の実施形態の半導体圧力センサチップの取り付け構造を示す縦断面図である。 本発明に係る圧力センサの第5の実施形態の半導体圧力センサチップの取り付け構造を示す縦断面図である。 本発明に係る圧力センサの第6の実施形態の半導体圧力センサチップの取り付け構造を示す縦断面図である。 接着剤層の厚さと温度応答性の相関を示す図である。 本発明に係る圧力センサの第1の実施形態の半導体圧力センサチップの取り付け構造の変形例を示す縦断面図である。
以下、本発明の実施形態を、図面を参照して説明する。
尚、以下の説明における上下方向、又は、左右方向の概念は、添付の図面における上下左右に対応しており、各部材の相対的な位置関係を示すものであって、絶対的な位置関係を示すものではない。
まず、本発明の第1の実施形態について説明する。
図1は、本発明に係る圧力センサの第1の実施形態である液封形の圧力センサ100の全体を示す縦断面図である。
図1において、液封型の圧力センサ100は、圧力検出される流体を後述する圧力室112Aに導入する流体導入部110と、圧力室112Aの流体の圧力を検出する圧力検出部120と、圧力検出部120で検出された圧力信号を外部に送出する信号送出部130と、流体導入部110、圧力検出部120、及び、信号送出部130を覆うカバー部材140とを備える。
流体導入部110は、圧力検出される流体が導かれる配管に接続される金属製の継手部材111と、継手部材111の配管に接続される端部と別の端部に溶接等により接続されるお椀形状を有する金属製のベースプレート112とを備える。
継手部材111には、配管の接続部の雄ねじ部にねじ込まれる雌ねじ部111aと、配管から導入された流体を圧力室112Aに導くポート111bとが形成される。ポート111bの開口端は、ベースプレート112の中央に設けられた開口部に溶接等により接続される。なお、ここでは、継手部材111に雌ねじ部111aが設けられるものとしたが、雄ねじが設けられるものとしてもよく、または、継手部材111の代わりに、銅製の接続パイプが接続されるものとしてもよい。ベースプレート112は、継手部材111と対向する側に向かい広がるお椀形状を有し、後述するダイヤフラム122との間に圧力室112Aを形成する。
圧力検出部120は、貫通孔を有するハウジング121と、上述の圧力室112Aと後述する液封室124Aとを隔絶するダイヤフラム122と、ダイヤフラム122の圧力室112A側に配置されるダイヤフラム保護カバー123と、ハウジング121の貫通孔内部にはめ込まれるハーメチックガラス124と、ハーメチックガラス124の圧力室112A側の凹部とダイヤフラム122との間にシリコーンオイル、または、フッ素系不活性液体等の圧力伝達媒体124PMが充填される液封室124Aと、ハーメチックガラス124の中央の貫通孔に配置される支柱125と、支柱125に固定され液封室124A内部に配置される半導体圧力センサチップ126と、液封室124Aの周囲に配置される電位調整部材127と、ハーメチックガラス124に固定される複数のリードピン128と、ハーメチックガラス124に固定されるオイル充填用パイプ129とを備える。
ハウジング121は、例えばFe・Ni系合金やステンレス等の金属材料により形成される。ダイヤフラム122と、ダイヤフラム保護カバー123は、共に金属材料で形成され、共にハウジング121の圧力室112A側の貫通孔の外周縁部において溶接される。ダイヤフラム保護カバー123は、ダイヤフラム122を保護するために圧力室112A内部に設けられ、流体導入部110から導入された流体が通過するための複数の連通孔123aが設けられる。ハウジング121は、圧力検出部120が組み立てられた後、流体導入部110のベースプレート112の外周縁部において、溶接等により接続される。
支柱125は、液封室124A側に、半導体圧力センサチップ126が接着剤層125Aにより接着して固定されるものである。半導体圧力センサチップ126は、上述のように流体導入部110から圧力室112Aに導入された流体の圧力を、ダイヤフラム122を介して液封室124A内の圧力伝達媒体124PMの圧力変動として検出するものである。半導体圧力センサチップ126の取り付け構造については、後述する図3を使用して詳細に説明される。
電位調整部材127は、特許文献2に記載されているように、半導体圧力センサチップ126を無電界(ゼロ電位)内に置き、フレームアースと2次電源との間に生じる電位の影響でチップ内の回路などが悪影響を受けないようにするために設けられる。電位調整部材127は、液封室124A内の半導体圧力センサチップ126とダイヤフラム122との間に配置され、金属等の導電性の材料で形成され、半導体圧力センサチップ126のゼロ電位に接続される端子に接続される。
ハーメチックガラス124には、複数のリードピン128と、オイル充填用パイプ129が貫通状態でハーメチック処理により固定される。本実施形態では、リードピン128として、全部で8本のリードピン128が設けられている。すなわち、外部入出力用(Vout)、駆動電圧供給用(Vcc)、接地用(GND)の3本のリードピン128と、半導体圧力センサチップ126の調整用の端子として5本のリードピン128が設けられている。なお、図1においては、8本のリードピン128のうち4本が示されている。複数のリードピン128は、例えば、金またはアルミニウム製のボンディングワイヤ126Aにより半導体圧力センサチップ126に接続され、半導体圧力センサチップ126の外部入出力端子を構成している。
オイル充填用パイプ129は、液封室124Aの内部に圧力伝達媒体124PMを充填するために設けられる。なお、オイル充填用パイプ129の一方の端部は、オイル充填後、図1の点線で示されるように、押し潰されて閉塞される。
信号送出部130は、圧力検出部120の圧力室112Aに対向する側に設けられ、複数のリードピン128を配列する端子台131と、端子台131に接着剤132aにより固定され、複数のリードピン128に接続される複数の接続端子132と、複数の接続端子132の外端部に半田付け等により電気的に接続される複数の電線133と、ハウジング121の上端部と端子台131の間にシリコーン系接着剤で形成される静電気保護層134とを備える。なお、静電気保護層134は、エポキシ樹脂などの接着剤でも良い。
端子台131は、略円柱形状であって、当該円柱の中段付近に、上述の複数のリードピン128をガイドするためのガイド壁を有する形状に形成され、樹脂材料、例えば、ポリブチレンテレフタレート(PBT)により形成される。端子台131は、例えば、静電気保護層134に使用されている接着剤により、圧力検出部120のハウジング121の上部に固定される。
接続端子132は、金属材料で形成され、端子台131の上述の固定壁より上段の円柱側壁に垂直に接着剤132aにより固定される。なお、本実施形態では、外部入出力用(Vout)、駆動電圧供給用(Vcc)、接地用(GND)の3本の接続端子132が設けられる。3本の接続端子132の内端部は、それぞれ対応するリードピン128に溶接等により電気的に接続されるが、この接続方法には限定されず、その他の方法で接続してもよい。
また、本実施形態では、3本の接続端子132に接続するために3本の電線133が設けられる。電線133は、電線133のポリ塩化ビニル(PVC)等で形成された被覆をはがした芯線133aに予め予備半田を行い、その撚り線を束ねたものを、上述の接続端子132に半田付けや溶接等により接続端子132に電気的に接続されるが、この接続方法には限定されず、その他の方法で接続してもよい。また、3本の電線133は、圧力センサ100の周囲を覆うカバー部材140から引き出された後、3本束ねた状態にしてポリ塩化ビニル(PVC)等で形成された保護チューブ(図示を省略する)で覆われる。
静電気保護層134は、ESD保護回路の有無に影響されることなく、圧力検出部120の静電気耐力を向上させるために設けられるものである。静電気保護層134は、主に、ハーメチックガラス124の上端面を覆うようにハウジング121の上端面に塗布され、シリコーン系接着剤により形成される所定の厚さを有する環状の接着層134aと、複数のリードピン128が突出するハーメチックガラス124の上端面全体に塗布され、シリコーン系接着剤からなる被覆層134bとから構成される。端子台131の空洞部を形成する内周面であって、ハーメチックガラス124の上端面に向き合う内周面には、ハーメチックガラス124に向けて突出する環状突起部131aが形成されている。環状突起部131aの突出長さは、被覆層134bの粘性等に応じて設定される。このように環状突起部131aが形成されることにより、塗布された被覆層134bの一部が、表面張力により環状突起部131aと、端子台131の空洞部を形成する内周面のうちハーメチックガラス124の上端面に略直交する部分との間の狭い空間内に引っ張られて保持されるので、被覆層134bが端子台131の空洞部内における一方側に偏ることなく塗布されることとなる。また、被覆層134bは、ハーメチックガラス124の上端面に所定の厚さで形成されるが、図1の部分134cに示すように、ハーメチックガラス124の上端面から突出する複数のリードピン128の一部分をさらに覆うように形成されてもよい。
カバー部材140は、略円筒形状で圧力検出部120及び信号送出部130の周囲を覆う防水ケース141と、端子台131の上部に被される端子台キャップ142と、防水ケース141の内周面とハウジング121の外周面及び端子台131の外周面との間を充填する封止剤143とを備える。
端子台キャップ142は、例えば樹脂材料により形成される。端子台キャップ142は、本実施形態では、上述の円柱形状の端子台131の上部を塞ぐ形状に形成され、ウレタン系樹脂等の封止剤143が充填される前に端子台131の上部に被される。しかしながら、端子台キャップ142はこの形状には限定されず、端子台131の上部及び防水ケース141の上部を一体として塞ぐ形状に形成され、封止剤143が充填された後に被されるものとしても、または、端子台キャップ142とは別に新たな蓋部材が設けられ、端子台キャップ142及び封止剤143が配置された後に、防水ケース141の上部に新たな蓋部材が被されるものとしてもよい。
防水ケース141は、樹脂材料、例えばポリブチレンテレフタレート(PBT)により略円筒形状に形成され、円筒形状の下端部には、内側に向かうフランジ部が設けられている。このフランジ部には、防水ケース141の上部の開口部から挿入された信号送出部130及び圧力検出部120が接続された流体導入部110のベースプレート112の外周部が当接する。この状態で封止剤143を充填することにより圧力検出部120等の内部の部品が固定される。
次に、半導体圧力センサチップ126の取り付け構造の詳細について説明する。まず、従来の半導体圧力センサチップ126の取り付け構造について、図2を使用して説明する。
図2は、従来の圧力センサ200の半導体圧力センサチップ126の取り付け構造を示す縦断面図である。
図2において、従来の圧力センサ200の半導体圧力センサチップ126は、支柱125の全面に塗布された接着剤層225Aにより固定される。このように半導体圧力センサチップ126が接着剤層225Aにより固定された後、半導体圧力センサチップ126のリード端子(図示を省略する)と、複数のリードピン128は、ワイヤボンディング工程により、金またはアルミニウム製のボンディングワイヤ126Aにより接続される。
図2に示すように、従来の圧力センサ200では、接着剤層225Aが支柱225の全面に形成されているため、半導体圧力センサチップ126に対する、接着剤層225A及び支柱225の拘束力が強くなっている。このため、これらの線膨張係数の差異により発生する熱応力の影響により、半導体圧力センサチップ126が歪む場合があった。つまり、例えば周囲温度が低下した場合には半導体圧力センサチップ126と比較して線膨張係数の大きい接着剤層225Aが収縮し、逆に周囲温度が上昇した場合には半導体圧力センサチップ126と比較して接着剤層225Aが膨張する。この場合に、半導体圧力センサチップ126と接着剤層225Aとの間には熱応力が発生し、更に接着剤層225Aと支柱225との間にも同様の理由で熱応力が発生する。このように発生した熱応力により、半導体圧力センサチップ126が歪む場合があった。
このように半導体圧力センサチップ126が歪んだ場合には、半導体圧力センサチップ126の出力特性が変化し、半導体圧力センサチップ126のセンサ出力の精度が低下するという問題があった。また、接着剤層225Aの粘弾性の性質により、熱応力が変化した際に応力が平衡状態になるまでに時間がかかるため、圧力センサ200の温度応答性が悪化することも知られているが、上述のように拘束力が強いため、この影響も考慮すべきという問題もあった。
このような従来の問題に対して対策を行った本発明に係る圧力センサの半導体圧力センサチップ126の取り付け構造の詳細について、図3を使用して説明する。
図3は、図1に示す圧力センサ100の半導体圧力センサチップ126の取り付け構造を示す縦断面図である。
図1及び図3に示す圧力センサ100において、半導体圧力センサチップ126は、接着剤層125Aを介して、支持部材である支柱125に固定される。
半導体圧力センサチップ126としては、ここではピエゾ抵抗効果方式のように内部にダイヤフラム部が形成されるものが使用される。ピエゾ抵抗効果を利用した半導体圧力センサチップ126は、ピエゾ抵抗効果を有する材料(例えば、単結晶シリコン)からなるダイヤフラム部126a1を有する半導体基板部126aと、ガラス等からなる台座部126bとから主に構成される。半導体基板部126aと、台座部126bは、陽極接合法などにより接合され、半導体基板部126aのダイヤフラム部126a1と、台座部126bとの間の空間は、基準圧力チャンバとなる。半導体基板部126aのダイヤフラム部126a1には、複数の半導体歪みゲージが形成され、これらの半導体歪みゲージをブリッジ接続したブリッジ回路が構成される。このブリッジ回路により、外気圧と基準圧力チャンバとの圧力差により生じたダイヤフラム部126a1の変形を、半導体歪みゲージのゲージ抵抗の変化として、電気信号を取り出し、流体の圧力が検出される。
接着剤層125Aとしては、シリコーン系、ウレタン系、フッ素系の接着剤、ゲル、ゴム、エラストマーが使用されるものとしてもよい。
支柱125は、ここではFe・Ni系合金やステンレス等の金属材料で形成される。支柱125の半導体圧力センサチップ126に相対する面には、中央に形成された平坦な突起部である溝内凸部125aと、溝内凸部125aから溝125bを隔てて、支柱125の周囲に形成された円環形状の突起部であるセンサチップ支持部125cとが形成される。ここで、半導体圧力センサチップ126は、支柱125のセンサチップ支持部125cには密着するが、溝内凸部125aには接触しない。なお、ここではセンサチップ支持部125cを円環形状としたが、これには限定されず、多角形状としても、複数に途切れた環状突起部としても構わない。
接着剤層125Aは、支柱125に形成された溝内凸部125aに形成され、センサチップ支持部125cには形成されない。このため、接着剤層125Aの厚さは、溝内凸部125aと、半導体圧力センサチップ126に当接するセンサチップ支持部125cとの間のギャップΔgにより決定される。
図9は、接着剤層125Aの厚さと温度応答性の相関を示す図である。
図9において、縦軸は高温から低温への温度変化後の半導体圧力センサチップ126の出力精度を示し、横軸は、接着剤層125Aの厚さを示している。その結果、接着剤層125Aの厚さが5μmより厚いと温度応答遅れによる半導体圧力センサチップ126の出力精度の悪化が解消されることがわかった。これは、接着剤層125Aの厚さが所定の厚さより薄いと、半導体圧力センサチップ126、支柱125、及び、接着剤層125Aの線膨張係数の差異による熱応力により半導体圧力センサチップ126に歪みが発生し、半導体圧力センサチップ126の出力精度が悪化するが、接着剤層125Aの厚さが所定の厚さより厚いと、接着剤層125Aの弾性により生じる線膨張係数の差異による熱応力が吸収され、半導体圧力センサチップ126の歪が抑制されると考えられる。
このように、接着剤層125Aの厚さを溝内凸部125aとセンサチップ支持部125cとの間のギャップΔgにより決定することにより、接着剤層125Aを安定した厚さで容易に形成することができる。また、切削、エッチング、レーザー照射、プレス等で支柱125の表面を加工して、溝内凸部125aとセンサチップ支持部125cを形成できるため、製造工程が容易となり、これらの高さ寸法を管理するのも容易となり、製造工数を抑制することができる。また、溝内凸部125aとセンサチップ支持部125cとの間に、溝125bが設けられているため、余った接着剤が溝125bに流れ込み、接着剤層125Aの接着領域が大きくなることもなく、接着剤層125Aの厚さを一定に保つことができる。
また、本実施形態では、平坦な突起部である溝内凸部125aに形成された接着剤層125Aの接着領域が、半導体圧力センサチップ126の内部のダイヤフラム部126a1の支柱125に対する投影面積よりも小さくなっている。このように接着剤層125Aの接着領域を小さくすることにより、半導体圧力センサチップ126に対する拘束力が弱くなり、互いの線膨張係数の差異による熱応力を抑制でき、半導体圧力センサチップ126の歪を防止できる。
つまり、検出されるべき流体が導入され変形を繰り返しているダイヤフラム部126a1のような変形部分に対応する部分のみを接着領域とした場合には、歪が生じにくいが、変形していないダイヤフラム部126a1の周囲の部分を接着領域とした場合には、半導体圧力センサチップ126はより強固に拘束され熱応力による歪が生じ易くなり、検出精度が悪化する。このため、接着剤層125Aの接着領域を、半導体圧力センサチップ126の内部のダイヤフラム部126a1の支柱125に対する投影面積よりも小さくすることにより、センサ出力の精度が向上する。
また、本実施形態では、支柱125の中央に溝内凸部125aが形成され、溝内凸部125aから溝125bを隔てて、支柱125の周囲に形成された円環形状の突起部であるセンサチップ支持部125cが形成されるものとしたが、これには限定されない。つまり、図10に示す本実施形態の変形例1000に示すように、支柱1025の中央に、半導体圧力センサチップ126に当接するセンサチップ支持部1025cが設けられ、その周囲に溝1025bを介して、半導体圧力センサチップ126に接触せず、接着剤層1025Aが形成される突起部1025aが設けられるものとしてもよい。また、センサチップ支持部1025cは、半導体圧力センサチップ126を安定した傾きで保持できる程度の平坦面を有するものとしてもよく、さらに、突起部1025aは、半導体圧力センサチップ126との間に、一定の厚さの接着剤層1025Aが形成される高さに形成されるものとしてもよい。
以上のように、本発明の第1の実施形態によれば、接着剤層が支持部材に形成された突起部に形成され、この接着剤層の厚さが突起部と、センサチップ支持部との間のギャップΔgにより決定される。このギャップΔgと突起部の大きさは支柱125に加工された突起形状で形成されるため、接着剤層の厚さ及び接着領域の大きさを容易に管理することができる。これによりピエゾ抵抗効果方式のような半導体圧力センサチップを使用した圧力センサにおいて、従来の温度変化による半導体圧力センサチップ、支持部材、接着剤等の線膨張係数の差異により生じる半導体圧力センサチップの歪を低減し、センサ出力の精度の向上を図ることができる。
次に、本発明の第2の実施形態について説明する。
図4は、本発明に係る圧力センサの第2の実施形態の半導体圧力センサチップ126の取り付け構造を示す縦断面図である。
図4において、圧力センサ400は、図1及び図3に示す圧力センサ100と比較して、支柱425と、半導体圧力センサチップ126との間に取付基板425Bが配置されることが異なり、その他の点は圧力センサ100と同じである。同様の構成要素には、同様の符号を付し、説明を省略する。
取付基板425Bは、例えば、樹脂、ガラス、セラミックなどの絶縁材料で形成され、支柱425に接着剤等で固定される。
ここで、取付基板425Bの半導体圧力センサチップ126が固定される一方の面に、貼着、蒸着、めっき、フォトリソグラフィ等により、導電層が形成されるものとしてもよい。この導電層は、金、銀、銅、アルミニウム等のうちのいずれかの金属および合金膜により形成されるものとしてもよい。導電層は半導体圧力センサチップ126のゼロ電位に接続される端子に接続されている。このように、取付基板425Bに導電層を設け、ゼロ電位に接続されることにより、半導体圧力センサチップ126は制御回路側のゼロ電位に配置されるため、半導体圧力センサチップ126の電位が不安定な状態に配置されることを解消できる。
本実施形態でも、支持部材となる取付基板425Bには、半導体圧力センサチップ126に相対する面に、中央に形成された平坦な突起部である溝内凸部425Baと、溝内凸部425Baから溝425Bbを隔てて、周囲に形成された円環形状の突起部であるセンサチップ支持部425Bcとが形成される。接着剤層425Aは、取付基板425Bに形成された溝内凸部425Baに形成され、センサチップ支持部425Bcには形成されない。このため、接着剤層425Aの厚さは、溝内凸部425Baと、半導体圧力センサチップ126に当接するセンサチップ支持部425Bcとの間のギャップΔgにより決定される。なお、センサチップ支持部425Bcを円環形状の突起部としたが、これには限定されず、溝内凸部425Baとの間に、溝425Bbを介してギャップΔgが形成できればよく、突起部である必要はない。
以上のように、本発明の第2の実施形態の圧力センサ400によっても、第1の実施形態の圧力センサ100と同様の作用効果を奏することができる。さらに、支柱425に取り付けられる取付基板425Bを加工すればよいため、加工がさらに容易となり、製造工数を抑制することができる。
次に、本発明の第3の実施形態について説明する。
図5は、本発明の係る圧力センサの第3の実施形態の半導体圧力センサチップ126の取り付け構造を示す縦断面図である。
図5において、圧力センサ500は、図1及び図3に示す圧力センサ100と比較して、支持部材として、支柱125の代わりに、圧力センサ500の筐体を構成するベース525が設けられ、半導体圧力センサチップ126がこのベース525に接着剤層525Aを介して固定される点が異なる。
なお、本実施形態において、ベース525は、ステンレスを含む金属のような導電性の材料で形成される。このため、ボンディングワイヤ126Aにより半導体圧力センサチップ126に接続された複数のリードピン528のそれぞれは、絶縁性のハーメチックガラス524を介して、ベース525に貫通して固定される。
本実施形態でも、支持部材となるベース525には、半導体圧力センサチップ126に相対する面に、中央に形成された平坦な突起部である溝内凸部525aと、溝内凸部525aから溝525bを隔てて、周囲に形成された円環形状の突起部であるセンサチップ支持部525cとが形成される。接着剤層525Aは、ベース525に形成された溝内凸部525aに形成され、センサチップ支持部525cには形成されない。このため、接着剤層525Aの厚さは、溝内凸部525aと、半導体圧力センサチップ126に当接するセンサチップ支持部525cとの間のギャップΔgにより決定される。なお、センサチップ支持部525cを円環形状の突起部としたが、これには限定されず、溝内凸部525aとの間に、溝525bを介してギャップΔgが形成できればよく、突起部である必要はない。
以上のように、本発明の第3の実施形態の圧力センサ500によっても、第1の実施形態の圧力センサ100と同様の作用効果を奏することができる。
次に、本発明の第4の実施形態について説明する。
図6は、本発明に係る圧力センサの第4の実施形態の半導体圧力センサチップ126の取り付け構造を示す縦断面図である。
図6において、圧力センサ600は、図5に示す圧力センサ500と比較して、ステンレス製のような導電性の材料により形成されたベース625と、半導体圧力センサチップ126との間に取付基板625Bが配置されることが異なり、その他の点は圧力センサ500と同じである。同様の構成要素には、同様の符号を付し、説明を省略する。
本実施形態でも、支持部材となる取付基板625Bには、半導体圧力センサチップ126に相対する面に、中央に形成された平坦な突起部である溝内凸部625Baと、溝内凸部625Baから溝625Bbを隔てて、周囲に形成された円環形状の突起部であるセンサチップ支持部625Bcとが形成される。接着剤層625Aは、取付基板625Bに形成された溝内凸部625Baに形成され、センサチップ支持部625Bcには形成されない。このため、接着剤層625Aの厚さは、溝内凸部625Baと、半導体圧力センサチップ126に当接するセンサチップ支持部625Bcとの間のギャップΔgにより決定される。
以上のように、本発明の第4の実施形態の圧力センサ600によっても、第3の実施形態の圧力センサ500と同様の作用効果を奏することができる。さらに、ベース625に取り付けられる取付基板625Bを加工すればよいため、加工がさらに容易となり、製造工数を抑制することができる。
次に、本発明の第5の実施形態について説明する。
図7は、本発明に係る圧力センサの第5の実施形態の半導体圧力センサチップ126の取り付け構造を示す縦断面図である。
図7において、圧力センサ700は、図5に示す圧力センサ500と比較して、支持部材として、金属のような導電性の材料で形成されたベース525の代わりに、樹脂、セラミック等の絶縁性の材料で形成されたベース725が設けられ、半導体圧力センサチップ126がこのベース725に接着剤層725Aを介して固定される点が異なる。
なお、本実施形態において、ベース725として、樹脂、セラミック等の絶縁材を使用することにより、材料の加工性が向上し工数が削減でき、さらに、導電性の複数のリードピン728を固定するために、絶縁性のハーメチックガラスを使用する必要もなくなり、製造原価も低廉に抑制できる。
本実施形態でも、支持部材となるベース725には、半導体圧力センサチップ126に相対する面に、中央に形成された平坦な突起部である溝内凸部725aと、溝内凸部725aから溝725bを隔てて、周囲に形成された円環形状の突起部であるセンサチップ支持部725cとが形成される。接着剤層725Aは、ベース725に形成された溝内凸部725aに形成され、センサチップ支持部725cには形成されない。このため、接着剤層725Aの厚さは、溝内凸部725aと、半導体圧力センサチップ126に当接するセンサチップ支持部725cとの間のギャップΔgにより決定される。なお、センサチップ支持部725cを円環形状の突起部としたが、これには限定されず、溝内凸部725aとの間に、溝725bを介してギャップΔgが形成できればよく、突起部である必要はない。
以上のように、本発明の第5の実施形態の圧力センサ700によっても、第3の実施形態の圧力センサ500と同様の作用効果を奏することができ、さらに、樹脂、セラミック等の絶縁性の材料で形成されたベース725を加工すればよいため、材料の加工性が向上し工数が削減できる。
次に、本発明の第6の実施形態について説明する。
図8は、本発明に係る圧力センサの第6の実施形態の半導体圧力センサチップ126の取り付け構造を示す縦断面図である。
図8において、圧力センサ800は、図7に示す圧力センサ700と比較して、樹脂、セラミック等の絶縁性の材料により形成されたベース825と、半導体圧力センサチップ126との間に取付基板825Bが配置されることが異なり、その他の点は圧力センサ700と同じである。同様の構成要素には、同様の符号を付し、説明を省略する。
本実施形態でも、支持部材となる取付基板825Bには、半導体圧力センサチップ126に相対する面に、中央に形成された平坦な突起部である溝内凸部825Baと、溝内凸部825Baから溝825Bbを隔てて、周囲に形成された円環形状の突起部であるセンサチップ支持部825Bcとが形成される。接着剤層825Aは、取付基板825Bに形成された溝内凸部825Baに形成され、センサチップ支持部825Bcには形成されない。このため、接着剤層825Aの厚さは、溝内凸部825Baと、半導体圧力センサチップ126に当接するセンサチップ支持部825Bcとの間のギャップΔgにより決定される。
以上のように、本発明の第6の実施形態の圧力センサ800によっても、第5の実施形態の圧力センサ700と同様の作用効果を奏することができる。さらに、ベース825に取り付けられる取付基板825Bを加工すればよいため、加工がさらに容易となり、製造工数を抑制することができる。
なお、本発明の圧力センサについて、第1乃至第6の実施形態の液封型の圧力センサを例にとり説明してきたが、これには限定されず、ピエゾ抵抗効果方式のような半導体圧力センサチップを使用する他の圧力センサに適用することもできる。
以上のように、本発明の圧力センサによれば、接着剤層が支持部材に形成された突起部に形成され、この接着剤層の厚さが突起部と、センサチップ支持部との間のギャップΔgにより決定される。このギャップΔgと突起部の大きさは支持部材に加工された形状で形成されるため、接着剤層の厚さ及び接着領域の大きさを容易に管理することができる。これによりピエゾ抵抗効果方式のような半導体圧力センサチップを使用した圧力センサにおいて、従来の温度変化による半導体圧力センサチップ、支持部材、接着剤等の線膨張係数の差異により生じる半導体圧力センサチップの歪を低減し、センサ出力の精度の向上を図ることができる。
100、400、500、600、700、800、1000 圧力センサ
110 流体導入部
111 継手部材
111a 雌ねじ部
111b ポート
112 ベースプレート
112A 圧力室
120 圧力検出部
121 ハウジング
122 ダイヤフラム
123 ダイヤフラム保護カバー
123a 連通孔
124、524 ハーメチックガラス
124A 液封室
125、425 支柱
125a、425Ba、525a、625Ba、725a、825Ba 溝内凸部
125b、425Bb、525b、625Bb、725b、825Bb、1025b 溝
125c、425Bc、525c、625Bc、725c、825Bc、1025c センサチップ支持部
125A、425A、525A、625A、725A、825A、1025A 接着剤層
126 半導体圧力センサチップ
126a 半導体基板部
126a1 ダイヤフラム部
126b 台座部
126A ボンディングワイヤ
127 電位調整部材
128、528、728 リードピン
129 オイル充填用パイプ
130 信号送出部
131 端子台
132 接続端子
132a 接着剤
133 電線
133a 芯線
134 静電気保護層
134a 接着層
134b 被覆層
134c 部分
140 カバー部材
141 防水ケース
142 端子台キャップ
143 封止剤
525、625、725、825 ベース
425B、625B、825B 取付基板
1025a 突起部

Claims (11)

  1. 内部にダイヤフラム部を有する半導体圧力センサチップと、
    前記半導体圧力センサチップを支持する支持部材と、
    前記半導体圧力センサチップと前記支持部材を接着して固定する接着剤層と
    を備える圧力センサにおいて、
    前記支持部材には、前記半導体圧力センサチップに当接しない突起部と、前記半導体圧力センサチップに当接するセンサチップ支持部とが形成され、
    前記接着剤層は、前記突起部に形成され、
    前記接着剤層の厚さは、前記突起部と、前記センサチップ支持部との間のギャップにより決定されることを特徴とする圧力センサ。
  2. 前記センサチップ支持部は、前記突起部と前記センサチップ支持部との間に形成された溝を介して、前記突起部の周囲に形成されることを特徴とする請求項1に記載の圧力センサ。
  3. 前記支持部材に形成された前記突起部の接着領域は、前記半導体圧力センサチップの前記ダイヤフラム部の支持部材に対する投影箇所の内側となることを特徴とする請求項1に記載の圧力センサ。
  4. 前記支持部材は、外部に対して絶縁して固定される金属製の支柱であることを特徴とする請求項1に記載の圧力センサ。
  5. 前記支持部材は、前記圧力センサの筐体を構成するベースであることを特徴とする請求項1に記載の圧力センサ。
  6. 前記ベースは、導電性の材質で形成されることを特徴とする請求項5に記載の圧力センサ。
  7. 前記ベースは、絶縁性の材質で形成されることを特徴とする請求項5に記載の圧力センサ。
  8. 前記支持部材には、さらに、前記液封室に配置され、前記半導体圧力センサチップが支持される取付基板が含まれることを特徴とする請求項1に記載の圧力センサ。
  9. 前記取付基板は、絶縁性の材料で形成されることを特徴とする請求項8に記載の圧力センサ。
  10. 前記取付基板の前記半導体圧力センサチップが固定される一方の面に、導電性の材料が接合されることを特徴とする請求項9に記載の圧力センサ。
  11. 前記支持部材には、前記接着剤層が形成される突起部が、前記半導体センサチップに当接するセンサチップ支持部の周囲に形成されることを特徴とする請求項1に記載の圧力センサ。
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