JP3333703B2 - 圧力センサ及び圧力センサの製造方法 - Google Patents

圧力センサ及び圧力センサの製造方法

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JP3333703B2 JP34279796A JP34279796A JP3333703B2 JP 3333703 B2 JP3333703 B2 JP 3333703B2 JP 34279796 A JP34279796 A JP 34279796A JP 34279796 A JP34279796 A JP 34279796A JP 3333703 B2 JP3333703 B2 JP 3333703B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は圧力センサに関する
ものであり、詳しくは圧力検知素子と回路基盤とを結線
するワイヤの近傍におけるポッティング剤の内部の気泡
の発生を防止する技術に関する。
【0002】
【従来の技術】図5は、従来の圧力センサ100の断面
構成を説明するための図である。この種の圧力センサ
は、例えば自動車のブレーキシステムの油圧回路内の油
圧を測定するために使用されるものである。
【0003】このような使用においては広範囲な温度環
境条件(マイナス40℃からプラス60℃程度)や走行
により加わる振動や衝撃、かつ測定対象流体であるブレ
ーキオイルの温度上昇(プラス120℃程度まで)によ
り内部的にも高い温度にさらされること等を考慮し、こ
のような厳しい使用条件でも破損することなく確実に動
作するための高い信頼性を備えることが要求されてい
る。
【0004】この圧力センサ100の外観形状は、概略
金属製のケース101、及びコネクタ部102とからな
っている。ケース101は、油圧回路の油圧測定部10
3の取付孔104に取り付けるためのネジ部105と、
このネジ部105をねじ込む際に締め付けるための締付
部106とを有する。ネジ部105の頭部側に設けられ
た締付部106は、有底円筒形状で外周形状は例えば6
角ナットのような形状を備え、締付部106の内部に
は、凹部110が形成されている。
【0005】また、ネジ部105の軸心に沿って圧力導
入孔109が穿設されている。この圧力導入孔109
は、一端がネジ部105先端部の中央部に開口し、他端
は凹部110の底面111の中央の段部107に開口し
ている。
【0006】段部107には、圧力導入孔109の開口
に臨んで圧力検知素子114が取り付けられている。圧
力検知素子114は円筒形状であり、上部が薄肉で閉じ
られたダイアフラム115を備えている。圧力検知素子
114の開口側の端部は全周的に電子ビーム等によりビ
ーム溶接されて、ケース101に固定されている。
【0007】そして、ダイアフラム115の下面が圧力
導入孔109に臨む感圧面をなし、ダイアフラム115
の上面には絶縁膜を介して歪ゲージが配設されている。
感圧面は圧力導入孔109に導入された測定対象流体の
圧力を受け、この圧力によるダイアフラム115の変形
により歪ゲージが変形し、変形による歪ゲージの抵抗値
の変化を出力として取り出す。
【0008】圧力検知素子114の上部周辺には、凹部
110の内周面に突出する段部110aに載置されるこ
とで位置決めされる回路基盤117が配置されている。
そして各歪ゲージは、ワイヤ118によって回路基盤1
17に接続され、歪ゲージの微弱な出力信号を回路基盤
117の下面に実装された増幅器等の電子部品120に
より増幅している。尚、回路基盤117と凹部110の
底面111との間及び回路基盤117の上面には、電子
部品120やワイヤ118を保護する等のために、シリ
コンゲル等のポッティング剤119が充填されている。
【0009】回路基盤117の上部には、蓋状の金属製
プレート121が設けられている。このプレート121
は、外周を締付部106の内周に固定されている。そし
てプレート121には貫通コンデンサ122が設けられ
ており、この貫通コンデンサ122を介して回路基盤1
17からの出力を取り出す。
【0010】プレート121の上部には、蓋状のコネク
タ部102が装着される。コネクタ部102外縁のフラ
ンジ123は、締付部106上端内周に嵌合している。
コネクタ部のフランジ123とプレート121の外縁と
締付部106の内周面との間にはOリング124が装着
されている。コネクタ部102は樹脂製で、頂部には略
直方体のコネクタ125が設けられている。回路基盤1
17からピン126によって貫通コンデンサ122を介
して取り出された電気信号は、コネクタ部102内でピ
ン126に接続されたコネクタピン127によって圧力
センサ100から取り出される。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】図6は、凹部110近
傍を拡大した図であり、図7はその矢視V1図である。
この図6及び図7により、ポッティング剤119の充填
工程について更に詳細に説明する。
【0012】回路基盤117は、円形の外周部の一部に
切り欠き部117aを備え、切り欠き部117a以外の
外周端部が凹部110の内周面に突出する段部110a
に載置されている(図7の矢印A103の領域)。ま
た、回路基盤117の中央部には圧力検知素子114の
上部が嵌合するような円形の窓部117bが形成されて
いる。
【0013】尚、圧力検知素子114の外周と窓部11
7bは直接的に接触しないよう若干の隙間を持つ様に位
置決めされている。これにより、回路基盤117の窓部
117bが圧力検知素子114のダイアフラム115に
接触して歪みを与えたりすることを極力抑えている。
【0014】ポッティング剤119の充填工程は、図6
に示される矢印A101のように、回路基盤117の切
り欠き部117aと段部110aとの間の開口領域R1
01より凹部110の下側に注入・充填される。
【0015】そして、この充填工程においてポッティン
グ剤119の流動状態によっては、回路基盤117に実
装されている電子部品120の凹凸に留まる滞留気泡B
101や、充填工程で巻き込んだ滞留気泡B102を巻
き込んだ状態で矢印A102の方向に流動し、圧力検知
素子114の外周と窓部117bとの隙間から回路基盤
117の上側のワイヤ118部へと滞留気泡を移動させ
てワイヤ118部近傍に位置する滞留気泡B103を発
生させるという問題がある。
【0016】また、滞留気泡を含んだポッティング剤1
19の加熱硬化に伴い、滞留気泡が移動してワイヤ11
8部近傍に位置するという問題がある。
【0017】このようなワイヤ118部近傍に滞留気泡
が発生することを防止するために、ポッティング剤11
9充填後に真空脱泡することで加熱硬化前に存在する滞
留気泡をある程度除去することは可能であるが、その後
の加熱硬化処理工程において、ポッティング剤119が
膨張・収縮し、これにより凹部110の内周面とポッテ
ィング剤119の界面から気泡が侵入して凹部110の
内周面から圧力検知素子114の側面を通り、ワイヤ1
18部近傍に気泡を位置させてしまうことも考えられ
る。
【0018】ワイヤ118は、圧力検知素子114の出
力パッドと回路基盤117の入力パッドとを結線するも
ので、いわゆるワイヤーボンディング・プロセスにより
形成されている。このワイヤ118は極めて細く切れ易
いので、ワイヤーボンディング後に他の部材が接触した
り、曲げたりすることのないように注意深く扱う必要が
ある。
【0019】ポッティング剤119は、このようなワイ
ヤ118を保護するために、ワイヤ118部をも覆うよ
うに充填されているが、上記のようなワイヤ118部近
傍に気泡が位置すると、気泡とポッティング剤119と
の熱による膨張・収縮率の違いにより、使用時の温度変
化(例えば自動車のブレーキシステムに使用されている
場合には、自動車のエンジン稼動による外的な温度上昇
及びブレーキオイルの加熱による内的な温度上昇等)で
ワイヤ118部の回りのゲル状のポッティング剤119
が動き、これが何回も繰り返されるとワイヤ118に疲
労を生じてワイヤ118が切断されたり、あるいはパッ
ドに圧着されているワイヤの足がはずれたりすることが
懸念される。
【0020】圧力センサ100の使用される対象によっ
ては、極めて高い信頼性が必要とされているものである
から、上記のような問題の発生は回避しなければなら
ず、本発明は上記従来技術の問題を解決するためになさ
れたもので、その目的とするところは、ワイヤを保護す
るポッティング剤においてワイヤ近傍に気泡が位置する
ことを防止して圧力センサの信頼性を向上させることに
ある。
【0021】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明にあっては、ハウジング内部に圧力検知素子
と、この圧力検知素子の周囲に配置される回路基盤と、
前記圧力検知素子と回路基盤とを結線するワイヤとを備
え、ポッティング剤を前記ハウジング内において回路基
盤の両面かつ前記ワイヤを覆うように充填してなる圧力
センサにおいて、前記圧力検知素子の外周側面と前記回
路基盤に当接し、圧力検知素子と回路基盤の隙間を塞ぐ
密封手段を備えることを特徴とする。
【0022】この密封手段により、ポッティング剤の充
填後に圧力検知素子と回路基盤の隙間をポッティング剤
及びポッティング剤に含まれる気泡が疎通することが防
止され、ワイヤの存在する回路基盤の面の反対の面側か
らワイヤの存在する回路基盤の面側への気泡の移動も同
時に防止され、ワイヤ近傍に気泡が位置することがなく
なる。密封手段は適度な弾性を備えることが好ましく、
ゴム状弾性部材や樹脂部材等を用いることができる。
【0023】また、前記圧力検知素子は柱状であり、前
記回路基盤は該圧力検知素子の頭部を覗かせる開口部を
備え、前記密封手段は、圧力検知素子の外周側面に嵌合
する環状部材であることも好適である。
【0024】これによると、環状部材が圧力検知素子の
外周側面に嵌合することで位置を固定することが可能と
なり、回路基盤との当接状態を確実にすることができ、
隙間の密封性を向上することができる。
【0025】また、前記環状部材は、一方の端部を前記
ハウジングの底面から圧力検知素子が立ち上がる立ち上
がり部に当接させ、他方の端部を前記回路基盤のワイヤ
の反対側の面に当接させることも好適である。
【0026】これにより、環状部材と回路基盤との当接
状態をさらに確実にすると共に、環状部材の他方の端部
が回路基盤の位置決め部材として機能する。
【0027】圧力センサの製造方法においては、ハウジ
ング内部に柱状の圧力検知素子と、この圧力検知素子の
頭部を覗かせる開口部を備えた回路基盤と、前記圧力検
知素子と回路基盤とを結線するワイヤとを備え、予め、
前記圧力検知素子の外周側面と前記回路基盤に当接して
圧力検知素子と回路基盤の隙間を塞ぐ環状部材を取り付
けた後、前記ポッティング剤を前記ハウジング内におい
て回路基盤の両面かつ前記ワイヤを覆うように充填する
ことを特徴とする。
【0028】
【発明の実施の形態】以下、本発明を図示の実施の形態
に基づいて説明する。図1は本発明を適用した実施の形
態に係る圧力センサPSの特徴的な構成が現れている部
分の断面構成説明図である。この圧力センサPSは、図
5で説明した従来の圧力センサ100に環状部材30を
備えている点を構成上の特徴としている。
【0029】圧力センサPSは、ハウジングとしての金
属製のケース1、及びコネクタ部2とからなっている。
ケース1は、油圧回路の油圧測定部3の取付孔4に取り
付けるためのネジ部5と、このネジ部5をねじ込む際に
締め付けるための締付部6とを有する。ネジ部5の頭部
側に設けられた締付部6は、有底円筒形状で外周形状と
しては例えば6角ナットのような形状を備え、ケース1
の締付部6の内側には、凹部10が形成されている。
【0030】また、ネジ部5の軸心に沿って圧力導入孔
9が穿設されている。この圧力導入孔9は、一端がネジ
部5先端部の中央部に開口し、他端は凹部10の底面1
1の中央の段部7に開口している。
【0031】段部7には、圧力導入孔9の開口に臨んで
圧力検知素子14が取り付けられている。圧力検知素子
14は上部が薄肉で閉じられた円筒形状であり、その薄
肉部にダイアフラム15を備えている。圧力検知素子1
4の開口側の端部は外側に拡がる立ち上がり部としての
フランジ部14aがあり、フランジ部14aを段部7に
嵌め込んだ状態で全周的に電子ビーム等によりビーム溶
接されて、ケース1に固定されている。
【0032】そして、ダイアフラム15の下面が圧力導
入孔9に臨む感圧面をなし、ダイアフラム15の上面に
は絶縁層を介して歪ゲージ(図示せず)が配設されてい
る。感圧面は圧力導入孔9に導入された測定対象流体の
圧力を受け、この圧力によるダイアフラム15の変形に
より歪ゲージが変形し、変形による歪ゲージの抵抗値の
変化を出力として取り出す。
【0033】圧力検知素子14の上部周辺には、凹部1
0の内周面に突出する段部10aに載置されることで位
置決めされる回路基盤17が配置されている。回路基盤
17の中央部は圧力検知素子14の頭部を覗かせる開口
17aを備え、開口17aから圧力検知素子14の頭部
であるダイアフラム15が覗くように位置している。そ
して圧力検知素子14のダイアフラム15に備えられた
各歪ゲージは、ワイヤ18によって回路基盤17に接続
され、歪ゲージの微弱な出力信号を回路基盤17の下面
に実装された増幅器等の電子部品20により増幅してい
る。尚、回路基盤17と凹部10の底面11との間及び
回路基盤17の上面には、電子部品20やワイヤ18を
保護する等のために、シリコンゲル等のポッティング剤
19が充填されている。
【0034】回路基盤17の上部には、蓋状の金属製プ
レート21が設けられている。このプレート21は、外
周を締付部6の内周に固定されている。そしてプレート
21には貫通コンデンサ22が設けられており、この貫
通コンデンサ22を介して回路基盤17からの出力を取
り出す。
【0035】さらにプレート21の上部には、蓋状のコ
ネクタ部2が装着される。コネクタ部2外縁のフランジ
23は、締付部6上端内周に嵌合している。コネクタ部
のフランジ23とプレート21の外縁と締付部6の内周
面との間にはOリング24が装着されている。コネクタ
部2は樹脂製で、頂部には略直方体のコネクタ25が設
けられている。回路基盤17からピン26によって貫通
コンデンサ22を介して取り出された電気信号は、コネ
クタ部2内でピン26に接続されたコネクタピン27に
よって圧力センサPSから取り出される。
【0036】30は環状部材であり、この実施の形態で
はゴム状弾性材により作成された円環状のゴムパッキン
と同じような形態を呈している。環状部材30の内周面
30aは圧力検知素子14の外周に嵌め込まれて軸方向
の位置を固定している。そして図において上側の端面3
0bは回路基盤17のワイヤ18が接続されていない面
に当接し、圧力検知素子14の外周と開口17aとの隙
間を密封する密封手段として機能している。
【0037】図2は、凹部10近傍を拡大した図であ
り、図3はその矢視V2図である(図3はポッティング
剤19を充填する前の状態である。)この図2及び図3
により、環状部材30を備える際の製造方法を説明す
る。
【0038】予め、圧力検知素子14はフランジ部14
aを段部7に嵌め込んだ状態で全周的に電子ビーム等に
よりビーム溶接されて、ケース1の底面11に固定され
ている。
【0039】この状態で、圧力検知素子14の外周に環
状部材30を嵌め込み、環状部材30の緊迫力により所
定の位置に固定させる。そして回路基盤17を凹部10
の内周面に突出する段部10aに載置して接着等により
固定する。この時、環状部材30の端面30bの位置は
回路基盤17の下側の面に密着するような位置としてお
く。
【0040】そしてワイヤボンディングを行い、ワイヤ
18によりダイアフラム15に備えられた各歪ゲージと
回路基盤17とを結線した後に、回路基盤17の下側に
矢印A1のようにポッティング剤19を充填する。ま
た、回路基盤17の上側は、適宜ワイヤ18を覆うよう
にポッティング剤19を置いていけば良い。そしてポッ
ティング剤19の充填の後、硬化させる。尚、回路基盤
17は外周の一部が切り欠かれた切欠部17bとなって
おり、切欠部17bと凹部10の内周面からポッティン
グ剤19の充填を行っている。
【0041】ポッティング剤19の充填時及び硬化時に
は、ポッティング剤19に気泡が巻き込まれて存在した
としても、圧力検知素子14の外周と開口17aとの隙
間が環状部材30により密封されているのでポッティン
グ剤19が上側に流動することはなく、ワイヤ18の近
傍に気泡が移動してしまうことを防止している。
【0042】図4は、環状部材30の具体的な形状を説
明する図であり、図4(a)は第1図及び第2図に適用
された環状部材30である。この環状部材30の幅は回
路基盤17の下側の面からケース1の底面11までの深
さD1よりも短い寸法に設定されていた。
【0043】図4(b)は、回路基盤17の下側の面か
らケース1の底面11までの深さD1と略等しい幅D1
を備えた環状部材31であり、環状部材30の代わりに
この環状部材31を使用することで、環状部材31の一
方の端面が底面11から立ち上がる圧力検知素子14の
フランジ部14a(またはフランジ部14aが存在しな
いものに関しては底面11)に当接し、他方の端面が回
路基盤17の下側の面に当接することになり、回路基盤
17の位置決め及び密封当接状態を確実に行うことがで
きる。
【0044】図4(c)及び図4(d)は、少なくとも
一方の端面に外向きフランジ部を備えた環状部材32及
び33であり、外向きフランジ部が回路基盤17の下側
の面により密封性を高めて当接することが可能となる。
また、図4(c)の環状部材32は上下を逆にして圧力
検知素子14に嵌合させることも可能である。
【0045】環状部材の材料としては、低温から高温ま
で幅広い温度範囲で使用される場合にはシリコンゴム、
シリコン樹脂、フッ素ゴム、フッ素樹脂等が好適であ
り、特に、ポッティング剤にシリコンゲルを用いる場合
においては、その相性の良さ(例えば密着性、線膨張
等)からシリコン系材料が好適である。
【0046】また、常温付近などの狭い温度範囲で使用
される場合には、コスト低減、取扱易さ(製造のし易
さ)等の観点より、アクリルゴム、ニトリルゴム、アク
リル樹脂、ポリプロピレン樹脂、ポリエチレン樹脂等も
選択可能であり特に限定されることはない。つまりこれ
ら環状部材として回路基盤17と当接した状態での密封
性能が得られるような材料を使用することが可能であ
る。
【0047】
【発明の効果】本発明は以上の構成および作用を有する
ものであり、密封手段により圧力検知素子と回路基盤の
隙間が密封され、ポッティング剤の充填及び硬化時にポ
ッティング剤及びポッティング剤に含まれる気泡が疎通
することが防止され、ワイヤ近傍に気泡が位置すること
が低減してワイヤ破損が発生しにくくなり、信頼性を向
上させることが可能となる。
【0048】前記密封手段が圧力検知素子の外周側面に
嵌合する環状部材であることで、環状部材が圧力検知素
子の外周側面に嵌合することで位置を固定することが可
能となり、回路基盤との当接状態を確実にすることがで
き、隙間の密封性を向上することができる。
【0049】環状部材の一方の端部を立ち上がり部に当
接させ、他方の端部を前記回路基盤のワイヤの反対側の
面に当接させることにより、回路基盤との当接状態をさ
らに確実にすると共に、環状部材の他方の端部が回路基
盤の位置決め部材として機能する。
【0050】また、本発明の製造方法に従うことで、ワ
イヤ近傍に気泡が位置することが低減してワイヤ破損が
発生しにくくなり、信頼性を向上させることが可能とな
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本発明の実施の形態に係る圧力センサ
の構成を示す断面図。
【図2】図2は、図1の凹部近傍の図。
【図3】図3は、図2のV2矢視図。
【図4】図4は環状部材の図。
【図5】図5は従来の圧力センサの構成を示す断面図。
【図6】図6は、図5の凹部近傍の図。
【図7】図7は、図6のV1矢視図。
【符号の説明】
1 ケース(ハウジング) 2 コネクタ部 3 油圧測定部 4 取付孔 5 ネジ部 6 締付部 7 段部 9 圧力導入孔 10 凹部 10a 段部 11 底面 14 圧力検知素子 14a フランジ部 15 ダイア不ラム 17 回路基盤 17a 開口 17b 切欠部 18 ワイヤ 19 ポッティング剤 20 電子部品 21 プレート 22 貫通コンデンサ 23 フランジ 24 Oリング 25 コネクタ 26 ピン 27 コネクタピン 30 環状部材(密封手段) 30a 内周面 30b 端面 PS 圧力センサ

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ハウジング内部に圧力検知素子と、この
    圧力検知素子の周囲に配置される回路基盤と、前記圧力
    検知素子と回路基盤とを結線するワイヤとを備え、 ポッティング剤を前記ハウジング内において回路基盤の
    両面かつ前記ワイヤを覆うように充填してなる圧力セン
    サにおいて、 前記圧力検知素子の外周側面と前記回路基盤に当接し、
    圧力検知素子と回路基盤の隙間を塞ぐ密封手段を備える
    ことを特徴とする圧力センサ。
  2. 【請求項2】 前記圧力検知素子は柱状であり、前記回
    路基盤は該圧力検知素子の頭部を覗かせる開口部を備
    え、 前記密封手段は、圧力検知素子の外周側面に嵌合する環
    状部材であることを特徴とする請求項1に記載の圧力セ
    ンサ。
  3. 【請求項3】 前記環状部材は、一方の端部を前記ハウ
    ジングの底面から圧力検知素子が立ち上がる立ち上がり
    部に当接させ、他方の端部を前記回路基盤のワイヤの反
    対側の面に当接させることを特徴とする請求項2に記載
    の圧力センサ。
  4. 【請求項4】 ハウジング内部に柱状の圧力検知素子
    と、この圧力検知素子の頭部を覗かせる開口部を備えた
    回路基盤と、前記圧力検知素子と回路基盤とを結線する
    ワイヤとを備え、 ポッティング剤を前記ハウジング内において回路基盤の
    両面かつ前記ワイヤを覆うように充填する圧力センサの
    製造方法において、 予め、前記圧力検知素子の外周側面と前記回路基盤に当
    接して圧力検知素子と回路基盤の隙間を塞ぐ環状部材を
    取り付けた後、前記ポッティング剤を充填することを特
    徴とする圧力センサの製造方法。
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