JP2019131965A - 建物ユニット間距離調整治具 - Google Patents

建物ユニット間距離調整治具 Download PDF

Info

Publication number
JP2019131965A
JP2019131965A JP2018012502A JP2018012502A JP2019131965A JP 2019131965 A JP2019131965 A JP 2019131965A JP 2018012502 A JP2018012502 A JP 2018012502A JP 2018012502 A JP2018012502 A JP 2018012502A JP 2019131965 A JP2019131965 A JP 2019131965A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
jig
building unit
inter
hole
building
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2018012502A
Other languages
English (en)
Other versions
JP7074317B2 (ja
Inventor
誠 岡本
Makoto Okamoto
誠 岡本
翔大 和佐田
Shota Wasada
翔大 和佐田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toyota Housing Corp
Original Assignee
Toyota Housing Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toyota Housing Corp filed Critical Toyota Housing Corp
Priority to JP2018012502A priority Critical patent/JP7074317B2/ja
Publication of JP2019131965A publication Critical patent/JP2019131965A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP7074317B2 publication Critical patent/JP7074317B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Landscapes

  • Conveying And Assembling Of Building Elements In Situ (AREA)

Abstract

【課題】離し置きされた建物ユニット間の距離を、制約なく、どの位置においても調整可能な建物ユニット間距離調整治具を得る。【解決手段】寸法調整治具10の両端部には、対向する大梁54の側壁部54B、大梁64の側壁部64Bに当接するブラケット48、56がそれぞれ設けられている。また、寸法調整治具10には、螺子機構66が設けられており、螺子機構66は、ボルト68及び雌ネジ部材70を備え、治具本体12の軸線Pを中心にボルト68を回転させることで、ボルト68を雌ネジ部材70に対して移動させ、ブラケット48、56の離間距離を調整可能としている。これにより、離し置きされた建物ユニット34、36間の対向する大梁54、64において、所定の離間距離を確保することができ、大梁54、64の反り等によって生じる僅かな撓みを矯正し、離し置きされた建物ユニット34、36を連結する小梁72の架設を容易にすることができる。【選択図】図3

Description

本発明は、建物ユニット間距離調整治具に関する。
下記特許文献1には、離し置きされた建物ユニット間の隙間(距離)を一定にするために使用する治具に関する技術が開示されている。この先行技術では、治具の長手方向の両端部において、同軸上にボルトを介して鉤部材が設けられている。そして、この鉤部材の下面にはピンが固定されており、建物ユニットの梁に形成された穴部に当該ピンを差し込み、ピンの間隔を変えることで建物ユニット間の距離を調整可能としている。
実開平6−37449号公報
しかしながら、上記先行技術では、建物ユニットの梁にピンを差し込んで使用するため、梁には予め差し込み用の穴部を穿設する必要があり、この治具を使用する位置が限られてしまう。
本発明は上記問題を考慮し、離し置きされた建物ユニット間の距離を、制約なく、どの位置においても調整可能な建物ユニット間距離調整治具を得ることが目的である。
上記目的を達成するために、第1の態様に係る建物ユニット間距離調整治具は、離し置きされ隣り合って配置された建物ユニット間において、対向する大梁間に架け渡される小梁に沿って配置される治具本体と、前記治具本体の長手方向の両端部に設けられ、対向する前記大梁の側面にそれぞれ当接する一対の当接部と、前記治具本体に設けられ、前記治具本体の長手方向に沿った軸線を中心に回転させる回転力を当該治具本体の長手方向に沿った力に変換して、前記一対の当接部の離間距離を調整可能な螺子機構と、前記治具本体に設けられ、前記一対の当接部のうち、一方の当接部を前記螺子機構に対して空転させる空転部と、を有している。
第1の態様に係る建物ユニット間距離調整治具では、離し置きされ隣り合って配置された建物ユニット(いわゆる離し置きユニット)間において、対向する大梁間に架け渡される小梁に沿って治具本体が配置される。この治具本体の長手方向の両端部には、一対の当接部が設けられており、当該一対の当接部は、対向する大梁の側面にそれぞれ当接するようになっている。
また、治具本体には、螺子機構が設けられている。この螺子機構は、治具本体の長手方向に沿った軸線を中心に回転させる回転力を当該治具本体の長手方向に沿った力に変換して、一対の当接部の離間距離を調整可能としている。つまり、螺子機構による回転力を利用して、一方の当接部を他方の当接部に対して近づけたり離したりすることで、一対の当接部の離間距離が調節される。
さらに、治具本体には空転部が設けられており、当該空転部によって、一方の当接部を当該螺子機構に対して空転させるようになっている。本態様では、建物ユニット間において、対向する大梁間に建物ユニット間距離調整治具の治具本体を配置させ、対向する大梁の側面に一対の当接部をそれぞれ当接させた状態で、螺子機構を回転させ、一対の当接部の離間距離を調整可能としている。
ここで、螺子機構を回転させると、通常、一対の当接部のうち、一方の当接部は他方の当接部に対して螺子機構と共に回転する。しかし、本態様では、一対の当接部は、対向する大梁の側面にそれぞれ当接しているため、空転部によって、一方の当接部を螺子機構に対して空転させるようにして、一方の当接部が螺子機構と共に回転しないようにしている。
このように、本態様では、当該一方の当接部が螺子機構と共に回転しないようにすることで、一対の当接部が、対向する大梁の側面にそれぞれ当接した状態のまま、一対の当接部の離間距離を調整することができる。したがって、建物ユニット間距離調整治具の操作性がよい。
第2の態様に係る建物ユニット間距離調整治具は、第1の態様に係る建物ユニット間距離調整治具において、前記治具本体には、前記大梁間の離間距離に合わせて伸縮可能なスライド機構が設けられている。
第2の態様に係る建物ユニット間距離調整治具では、治具本体にはスライド機構が設けられており、当該スライド機構によって、治具本体は大梁間の離間距離に合わせて伸縮可能としている。離し置きユニット間の隙間(距離)は、建物の設計によって異なる。このため、治具本体にスライド機構を設けることによって、当該建物ユニット間距離調整治具で離し置きユニット間の隙間に合わせて伸縮させることができ、建物ユニット間距離調整治具の汎用性が拡大する。
第3の態様に係る建物ユニット間距離調整治具は、第2の態様に係る建物ユニット間距離調整治具において、前記スライド機構は、中空状の外筒部と、前記外筒部内に挿入され当該外筒部に対してスライド可能な内筒部と、前記外筒部に対して前記内筒部を固定するロック機構と、を含んで構成されている。
第3の態様に係る建物ユニット間距離調整治具では、スライド機構は、外筒部と内筒部とロック機構とを含んで構成されており、外筒部は、中空状に形成されている。この外筒部内に内筒部が挿入されており、当該内筒部が外筒部に対してスライド可能となっている。そして、内筒部は、ロック機構によって外筒部に対して固定されるようになっている。
第4の態様に係る建物ユニット間距離調整治具は、第3の態様に係る建物ユニット間距離調整治具において、前記ロック機構は、前記外筒部に設けられ、前記内筒部のスライド方向に沿って形成された複数の第1穴部と、前記内筒部に設けられ、前記複数の第1穴部のうち一つの第1穴部と連通可能な第2穴部と、前記第2穴部及び前記第1穴部に挿入させるピンと、を含んで構成されている。
第4の態様に係る建物ユニット間距離調整治具では、ロック機構は、複数の第1穴部と第2穴部とピンとを含んで構成されている。第1穴部は外筒部に設けられており、内筒部のスライド方向に沿って複数形成されている。また、第2穴部は、内筒部に設けられており、複数の第1穴部のうち一つの第1穴部と連通可能とされている。そして、ピンは、第2穴部及び第1穴部に挿入させるようになっている。このピンを介して、内筒部が外筒部に対して固定されることとなる。
第5の態様に係る建物ユニット間距離調整治具は、第1の態様〜第4の態様の何れか1の態様に係る建物ユニット間距離調整治具において、前記一対の当接部にそれぞれ設けられ、前記大梁の上面に引っ掛け可能な引掛け部をさらに有している。
第5の態様に係る建物ユニット間距離調整治具では、一対の当接部に引掛け部がそれぞれ設けられており、当該引掛け部が大梁の上面に引っ掛け可能とされるため、一対の当接部の離間距離を調整する際に、建物ユニット間距離調整治具を下方側から支持する必要がないため、便利である。
第6の態様に係る建物ユニット間距離調整治具は、第1の態様〜第5の態様の何れか1の態様に係る建物ユニット間距離調整治具において、前記大梁は、前記建物ユニットの上部に配置された天井大梁又は前記建物ユニットの下部に配置された床大梁である。
第6の態様に係る建物ユニット間距離調整治具は、離し置きユニットの上部にそれぞれ配置された対向する天井大梁間や、離し置きユニットの下部にそれぞれ配置された対向する床大梁間に配置される。
以上説明したように、本態様に係る建物ユニット間距離調整治具は、離し置きされた建物ユニット間の距離を、制約なく、どの位置においても調整することができる、という優れた効果を有する。
本実施の形態に係る建物ユニット間距離調整治具を示す斜視図である。 (A)、(B)は、本実施の形態に係る建物ユニット間距離調整治具の作用を説明するための平面図である。 本実施の形態に係る建物ユニット間距離調整治具の使用方法を説明するための斜視図である。 本実施の形態に係る建物ユニット間距離調整治具の使用方法を説明するための平面図である。 離し置きユニットを示す斜視図である。
以下、図面を用いて、本発明に係る建物ユニット間距離調整治具の一実施形態について説明する。
(建物ユニット間距離調整治具の構成)
まず、本実施の形態に係る建物ユニット間距離調整治具の構成について説明する。
図1に示されるように、本実施の形態に係る建物ユニット間距離調整治具(以下、「寸法調整治具」という)10は、略円柱状を成す治具本体12を備えている。治具本体12には、スライド機構13が設けられており、当該スライド機構13は、中空状の外筒部14と、外筒部14内に挿入され当該外筒部14の軸線Pに沿ってスライド可能な内筒部16と、を含んで構成されている。
当該外筒部14には、ロック機構15の一部として、穴部18、20(第1穴部)が形成されており、内筒部16には、ロック機構15の他の一部として、穴部22(第2穴部)が形成されている。穴部22は、穴部18、20と略同じ大きさとなるように設定されており、穴部18、20とそれぞれ連通可能とされている。なお、外筒部14の穴部18、20は、ここでは2箇所形成されているが、2箇所に限るものではない。
また、外筒部14の長手方向の一端側(内筒部16が挿入された挿入部24側)には、周方向に沿って一対のホルダ部26、28が設けられている。ホルダ部26には、チェーン30の一端部が取付けられており、当該チェーン30の他端部には、ピン(ロック機構15)32が取付けられている。このピン32は円柱状を成しており、穴部18、20、22に挿入可能な大きさとなるように設定されている。
一方、ホルダ部28には、チェーン42の一端部が固定されており、当該チェーン42の他端部には、ピンロック(ロック機構15)44が固定されている。ピン32の先端部には、貫通穴46が形成されており、当該ピンロック44はこの貫通穴46に挿入可能とされている。ピンロック44が貫通穴46に挿入された状態で、当該ピンロック44は貫通穴46からの抜け止めがなされる。このため、外筒部14の穴部18、20及び内筒部16の穴部22にピン32が挿入された状態で、ピン32の先端部は露出するようになっており、貫通穴46にピンロック44を挿入すると、ピン32はロックされた状態となる。
そして、図2(A)に示されるように、内筒部16の穴部22が外筒部14の穴部20と連通する位置に設定された状態で、穴部20、22にピン32が挿入されピンロック44によってロックされると、寸法調整治具10(治具本体12)は、図2(B)に示す寸法調整治具10よりも短く設定される。一方、図2(B)に示されるように、内筒部16の穴部22が外筒部14の穴部18と連通する位置に設定された状態で、穴部18、22にピン32が挿入されピンロック44によってロックされると、寸法調整治具10は、図2(A)に示す寸法調整治具10よりも長く設定されることとなる。つまり、図2(A)、(B)に示されるように、離し置きされた建物ユニット34と建物ユニット36の間の隙間38寸法に合わせて、寸法調整治具10の長さは調整可能となっている。
また、図1に示されるように、寸法調整治具10(治具本体12)の長手方向の一端(外筒部14側)には、側面視で逆L字状を成すブラケット(引掛け部)48が外筒部14に固定されている。当該ブラケット48は、外筒部14に固定された矩形状の当接板50と、当該当接板50の上端に形成され治具本体12から離間する方向へ向かって略水平に張り出す当接片52と、を含んで構成されている。
そして、図2(A)、(B)に示されるように、当該当接片52は、建物ユニット34の一部を構成する大梁(天井大梁、床大梁)54の上壁部(上面)54Aに当接可能とされ、当該当接板50は、大梁54の側壁部(側面)54Bに当接可能とされる。
さらに、図1に示されるように、寸法調整治具10の長手方向の他端(内筒部16側)には、側面視で逆L字状を成すブラケット(引掛け部)56が後述する空転部58に固定されている。当該ブラケット56は、空転部58に固定された矩形状の当接板60と、当該当接板60の上端に形成され治具本体12から離間する方向へ向かって略水平に張り出す当接片62と、を含んで構成されている。
そして、図2(A)、(B)に示されるように、当該当接片62は、建物ユニット34と対向して配置された建物ユニット36の一部を構成する大梁(天井大梁、床大梁)64の上壁部(上面)64Aに当接可能とされ、当該当接板60は、大梁64の側壁部(側面)64Bに当接可能とされる。
すなわち、離し置きされた建物ユニット34と建物ユニット36の間に寸法調整治具10を配置させた状態で、ブラケット48の当接片52を大梁54の上壁部54Aに当接させ、ブラケット56の当接片62を大梁64の上壁部64Aに当接させる。これにより、当該ブラケット48、56を介して、寸法調整治具10が大梁54、64に引っ掛けられた状態となり、大梁54及び大梁64によって寸法調整治具10が支持されることとなる。
ところで、前述のように、図1に示す寸法調整治具10(治具本体12)の長手方向の他端部には、空転部58が設けられているが、当該空転部58と内筒部16の間には、治具本体12の軸線Pに沿って螺子機構66が設けられている。
この螺子機構66は、ボルト68と、当該ボルト68の雄ネジ部68Aが螺合可能な雌ネジ部(図示省略)が内部に形成された雌ネジ部材70と、を含んで構成されている。このため、ボルト68を回転させると、当該ボルト68は、雌ネジ部材70(治具本体12の軸線P)に沿って移動する。つまり、治具本体12の軸線Pを中心にボルト68を回転させることで、当該ボルト68の回転力を治具本体12の軸線Pに沿った力に変換することができる。
一方、空転部58は、ドーム状を成しており、内筒部16側へ向かって膨らんだ形状となっている。また、空転部58の中央部には、ボルト68の頭部68Bが当該空転部58に対して相対回転可能に取付けられている。このため、ボルト68の頭部68Bを回転させても、当該ボルト68に対して空転部58は空回りすることとなる。
(建物ユニット間距離調整治具の作用及び効果)
次に、本実施の形態に係る建物ユニット間距離調整治具の作用及び効果について説明する。
図5に示されるように、離し置きされた建物ユニット34と建物ユニット36の間の隙間38は、住宅プランによって予め設定されている。そして、図4に示されるように、対向する建物ユニット34の大梁54と建物ユニット36の大梁64の間には、複数の小梁72が架け渡される(架設する)ようになっている。
つまり、小梁72の長手方向の一端部は、建物ユニット34の大梁54の側壁部54Bに固定され、小梁72の長手方向の他端部は建物ユニット36の大梁64の側壁部64Bに固定される。例えば、図3に示されるように、小梁72の長手方向の両端部には、それぞれブラケット74、76が固定されており、当該ブラケット74、76を介して、小梁72は、溶接やボルト78によって大梁54、64にそれぞれ固定される(架設される)。
本来、大梁54と大梁64の離間距離Lは、大梁54、64の長手方向のどこの位置においても略一定となっていることが望ましいが、大梁54、64の反り等によって、大梁54と大梁64の離間距離Lが僅かに狭くなっている場合がある。この場合、当該大梁54と大梁64の間に小梁72を配置しようとしても小梁72を配置できないこともある。このため、大梁54と大梁64の離間距離Lを小梁72が配置できる寸法に確保する必要がある。
このような場合に、離し置きされた建物ユニット34と建物ユニット36の間に寸法調整治具10が配置される。ここで、本実施の形態に係る寸法調整治具10の使用方法について説明する。
まず、離し置きされた建物ユニット34と建物ユニット36の間の隙間に合わせて、寸法調整治具10の長さを設定する。つまり、寸法調整治具10の治具本体12の内筒部16の穴部22を外筒部14の穴部20(又は穴部18)に連通させた状態で当該穴部20(又は穴部18)及び穴部22にピン32を挿入し、ピン32の貫通穴46(図1参照)にピンロック44を挿入し、ピン32をロックする。
次に、寸法調整治具10のブラケット48の当接片52を建物ユニット34の大梁54の上壁部54Aに当接させると共に、ブラケット56の当接片62を建物ユニット36の大梁64の上壁部64Aに当接させる。これにより、当該ブラケット48、56を介して、寸法調整治具10が大梁54及び大梁64に支持される。
この状態で、ボルト68の頭部68Bを回転させ、ボルト68の雄ネジ部68Aを雌ネジ部材70からさらに露出させる。これにより、寸法調整治具10が伸張し、ブラケット48の当接板50及びブラケット56の当接板60(図1参照)を介して、建物ユニット34の大梁54と建物ユニット36の大梁64の間が押し広げられ、大梁54と大梁64の離間距離Lが微調整されて小梁72が配置可能となる。
以上のように、本実施形態における寸法調整治具10の長手方向の両端部には、ブラケット48、56がそれぞれ設けられており、当該ブラケット48、56は、対向する大梁54、64の側壁部54B、64Bにそれぞれ当接するようになっている。
また、寸法調整治具10には、螺子機構66が設けられており、当該螺子機構66は、ボルト68及び雌ネジ部材70を備え、治具本体12の長手方向に沿った軸線Pを中心にボルト68を回転させることで、当該ボルト68を雌ネジ部材70に対して移動させ、ブラケット48、56の離間距離を調整可能としている。つまり、ボルト68による回転力を利用して、ブラケット48をブラケット56に対して近づけたり離したりすることで、ブラケット48、56の離間距離が調節される。
これにより、離し置きされた建物ユニット34、36間の対向する大梁54、64において、所定の離間距離を確保することができる。したがって、大梁54、64の反り等によって生じる僅かな撓みを矯正し、離し置きされた建物ユニット34、36を連結する小梁72の架設を容易にすることができる。
さらに、本実施形態における寸法調整治具10には空転部58が設けられており、当該空転部58によって、ブラケット56を当該ボルト68に対して空転させるようになっている。本実施形態では、離し置きされた建物ユニット34、36間において、対向する大梁54、64の間に寸法調整治具10の治具本体12を配置させ、対向する大梁54の側壁部54B、大梁64の側壁部64Bにブラケット48、56をそれぞれ当接させた状態で、ボルト68を回転させ、ブラケット48、56の離間距離を調整可能としている。
ここで、ボルト68を回転させると、通常、ブラケット56はブラケット48に対してボルト68と共に回転することとなる。しかし、本実施形態では、ブラケット48、56は、大梁54の側壁部54B、大梁64の側壁部64Bにそれぞれ当接しているため、空転部58によって、ブラケット56をボルト68に対して空転させるようにして、当該ブラケット56がボルト68と共に回転しないようにしている。
このように、ブラケット56がボルト68と共に回転しないようにすることで、ブラケット48、56が、大梁54の側壁部54B、大梁64の側壁部64Bにそれぞれ当接した状態のまま、当該ブラケット48、56の離間距離を調整することができる。したがって、寸法調整治具10の操作性がよく、簡便である。
つまり、本実施形態における寸法調整治具10は、離し置きされた建物ユニット34、36間の距離を制約なく、どの位置においても調整することができる。
また、本実施形態では、寸法調整治具10では、治具本体12には外筒部14と内筒部16によるスライド機構13が設けられており、当該スライド機構13によって、治具本体12は大梁54、64間の離間距離Lに合わせて伸縮可能としている。
このため、治具本体12にスライド機構13を設けることによって、図2(A)、(B)に示されるように、一種類の寸法調整治具10で離し置きされた建物ユニット34、36間の隙間38に合わせて伸縮させることができ、当該寸法調整治具10の汎用性が拡大する。
ここで、本実施形態では、スライド機構13は、外筒部14と内筒部16とを含んで構成されている。外筒部14は中空状に形成されており、この外筒部14内に内筒部16が挿入され、当該内筒部16が外筒部14に対してスライド可能となっている。そして、内筒部16は、ロック機構15の一部として、ピン32及びピンロック44によって外筒部14に対して固定されるようになっている。
なお、寸法調整治具10において、スライド機構13は必ずしも必要ではない。また、本実施形態では、寸法調整治具10を伸縮させることができればよいため、当該スライド機構13に限るものではない。例えば、図示はしないが、治具本体10が蛇腹状に形成されてもよい。
また、本実施形態では、ロック機構15として、外筒部14の穴部18、20と、内筒部16の穴部22と、ピン32と、を含んで構成されている。外筒部14の穴部18、20は、内筒部16のスライド方向に沿って複数形成されている。また、内筒部16の穴部22は、穴部18、20と連通可能とされている。そして、穴部22及び穴部18、20にピン32を挿入し、このピン32を介して、内筒部16が外筒部14に対して固定される。なお、内筒部16を外筒部14に対して所定の位置で固定することができればよいため、ロック機構15は、これに限るものではない。
さらに、本実施形態では、寸法調整治具10では、ブラケット48、56の上部に当接片52、62がそれぞれ設けられており、当該当接片52、62が大梁54、64の上壁部54A、64Aに当接し、引っ掛け可能とされる。このため、ブラケット48、56の離間距離を調整する際に、寸法調整治具10を下方側から支持する必要がないため、便利である。
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は、上記に限定されるものでなく、一実施形態及び各種の変形例を適宜組み合わせて用いても良いし、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において上記以外にも種々変形して実施することが可能であることは勿論である。
10 寸法調整治具(建物ユニット間距離調整治具)
12 治具本体
13 スライド機構
14 外筒部(スライド機構)
15 ロック機構
16 内筒部(スライド機構)
18 穴部(第1穴部、ロック機構)
20 穴部(第1穴部、ロック機構)
22 穴部(第2穴部、ロック機構)
32 ピン(ロック機構)
34 建物ユニット
36 建物ユニット
44 ピンロック(ロック機構)
48 ブラケット(当接部)
50 当接板(当接部)
52 当接片(引掛け部)
54 大梁(天井大梁、床大梁)
54A 上壁部(大梁の上面)
54B 側壁部(大梁の側面)
56 ブラケット(当接部)
58 空転部
60 当接板(当接部)
62 当接片(引掛け部)
64 大梁(天井大梁、床大梁)
64A 上壁部(大梁の上面)
64B 側壁部(大梁の側面)
66 螺子機構
68 ボルト(螺子機構)
70 雌ネジ部材(螺子機構)
72 小梁
P 軸線

Claims (6)

  1. 離し置きされ隣り合って配置された建物ユニット間において、対向する大梁間に架け渡される小梁に沿って配置される治具本体と、
    前記治具本体の長手方向の両端部に設けられ、対向する前記大梁の側面にそれぞれ当接する一対の当接部と、
    前記治具本体に設けられ、前記治具本体の長手方向に沿った軸線を中心に回転させる回転力を当該治具本体の長手方向に沿った力に変換して、前記一対の当接部の離間距離を調整可能な螺子機構と、
    前記治具本体に設けられ、前記一対の当接部のうち、一方の当接部を前記螺子機構に対して空転させる空転部と、
    を有する建物ユニット間距離調整治具。
  2. 前記治具本体には、前記大梁間の離間距離に合わせて伸縮可能なスライド機構が設けられている請求項1に記載の建物ユニット間距離調整治具。
  3. 前記スライド機構は、
    中空状の外筒部と、
    前記外筒部内に挿入され当該外筒部に対してスライド可能な内筒部と、
    前記外筒部に対して前記内筒部を固定するロック機構と、
    を含んで構成されている請求項2に記載の建物ユニット間距離調整治具。
  4. 前記ロック機構は、
    前記外筒部に設けられ、前記内筒部のスライド方向に沿って形成された複数の第1穴部と、
    前記内筒部に設けられ、前記複数の第1穴部のうち一つの第1穴部と連通可能な第2穴部と、
    前記第2穴部及び前記第1穴部に挿入させるピンと、
    を含んで構成されている請求項3に記載の建物ユニット間距離調整治具。
  5. 前記一対の当接部にそれぞれ設けられ、前記大梁の上面に引っ掛け可能な引掛け部をさらに有する請求項1〜請求項4の何れか1項に記載の建物ユニット間距離調整治具。
  6. 前記大梁は、前記建物ユニットの上部に配置された天井大梁又は前記建物ユニットの下部に配置された床大梁である請求項1〜請求項5の何れか1項に記載の建物ユニット間距離調整治具。
JP2018012502A 2018-01-29 2018-01-29 建物ユニット間距離調整治具 Active JP7074317B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2018012502A JP7074317B2 (ja) 2018-01-29 2018-01-29 建物ユニット間距離調整治具

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2018012502A JP7074317B2 (ja) 2018-01-29 2018-01-29 建物ユニット間距離調整治具

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2019131965A true JP2019131965A (ja) 2019-08-08
JP7074317B2 JP7074317B2 (ja) 2022-05-24

Family

ID=67545733

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2018012502A Active JP7074317B2 (ja) 2018-01-29 2018-01-29 建物ユニット間距離調整治具

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP7074317B2 (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN111002440A (zh) * 2019-10-15 2020-04-14 朱进 一种提高生产效率的大小可调式桥梁盖板模具
JP7361639B2 (ja) 2020-03-09 2023-10-16 トヨタホーム株式会社 位置決め治具

Citations (11)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5484129U (ja) * 1977-11-26 1979-06-14
JPS5532135B2 (ja) * 1976-06-03 1980-08-22
JPS63140448U (ja) * 1987-03-05 1988-09-16
JPH08165650A (ja) * 1994-12-12 1996-06-25 Nippon Light Metal Co Ltd 携帯容易な折畳み式組矢板及び据付け方法
JPH108469A (ja) * 1996-06-21 1998-01-13 Kawatetsu Kizai Kogyo Kk 土留め壁の構築方法
JPH11209981A (ja) * 1998-01-27 1999-08-03 Nippon Light Metal Co Ltd アルミ製切梁サポート
JP2001032525A (ja) * 1999-07-26 2001-02-06 Matsushita Electric Works Ltd 壁パネル開口部の補強金具
JP2001271352A (ja) * 2000-01-19 2001-10-05 Kitaura Kensetsu:Kk 伸縮自在型切梁
JP3112704U (ja) * 2005-05-16 2005-08-25 寿産業株式会社 スリーブ補強金具
US6976339B1 (en) * 2003-01-22 2005-12-20 Riccio Gabriel W Door frame support system
JP2011185019A (ja) * 2010-03-11 2011-09-22 Toyota Home Kk 建物及び建物ユニット

Patent Citations (11)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5532135B2 (ja) * 1976-06-03 1980-08-22
JPS5484129U (ja) * 1977-11-26 1979-06-14
JPS63140448U (ja) * 1987-03-05 1988-09-16
JPH08165650A (ja) * 1994-12-12 1996-06-25 Nippon Light Metal Co Ltd 携帯容易な折畳み式組矢板及び据付け方法
JPH108469A (ja) * 1996-06-21 1998-01-13 Kawatetsu Kizai Kogyo Kk 土留め壁の構築方法
JPH11209981A (ja) * 1998-01-27 1999-08-03 Nippon Light Metal Co Ltd アルミ製切梁サポート
JP2001032525A (ja) * 1999-07-26 2001-02-06 Matsushita Electric Works Ltd 壁パネル開口部の補強金具
JP2001271352A (ja) * 2000-01-19 2001-10-05 Kitaura Kensetsu:Kk 伸縮自在型切梁
US6976339B1 (en) * 2003-01-22 2005-12-20 Riccio Gabriel W Door frame support system
JP3112704U (ja) * 2005-05-16 2005-08-25 寿産業株式会社 スリーブ補強金具
JP2011185019A (ja) * 2010-03-11 2011-09-22 Toyota Home Kk 建物及び建物ユニット

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN111002440A (zh) * 2019-10-15 2020-04-14 朱进 一种提高生产效率的大小可调式桥梁盖板模具
JP7361639B2 (ja) 2020-03-09 2023-10-16 トヨタホーム株式会社 位置決め治具

Also Published As

Publication number Publication date
JP7074317B2 (ja) 2022-05-24

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US20190226201A1 (en) Structural member joint and structure
JP2019131965A (ja) 建物ユニット間距離調整治具
CN105604185A (zh) 一种抗震建筑支架连接结构及其连接方法
CN105452680A (zh) 地脚螺栓
KR101973573B1 (ko) 케이블 트레이 연결구
JP3223667U (ja) 吊り足場装置及び吊り足場ユニット
US2118467A (en) Scaffolding structure
JP6210608B1 (ja) 支保工
JPH11210720A (ja) 管体接続部材、管体骨組建造物の骨組工法
JP2016531221A (ja) アクセス構造物一体化アセンブリおよび一体化アクセスシステムおよびそれを使用する方法
US3479071A (en) Connector unit
JP2018071270A (ja) 柱梁接合構造及びラーメン構造体
KR102114888B1 (ko) 트레이 모듈 및 이를 이용한 시공방법
JP6693713B2 (ja) 位置調整構造
JP6207537B2 (ja) 天井用目地装置
JP2015148098A (ja) 梁枠受け具
KR20190043895A (ko) 프리캐스트 벽체 임시 고정 장치
JPH11182025A (ja) 足場板
JP2014169573A (ja) 天井吊り金具及び天井下地材支持構造
JP6573946B2 (ja) アクセス構造物一体化アセンブリおよび一体化アクセスシステムおよびそれを使用する方法
JP7327760B2 (ja) テントフレーム及びブレース連結具
KR102128778B1 (ko) 토목공사용 스크류잭
JP7415475B2 (ja) 張出床構造
JP7270951B2 (ja) 棒材の連結具
CN208184198U (zh) 一种附着式升降脚手架立杆的连接装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20201012

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20210826

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20210914

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20211112

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20220412

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20220502

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 7074317

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150