JP2015148098A - 梁枠受け具 - Google Patents

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Abstract

【課題】上層建枠の建込み後においても下層建枠の角部に設置し得るとともに、係留具の構成部品等の落下、紛失、損失等を確実に防止することができる梁枠受け具を提供する。【解決手段】梁枠受け具(1)は、左右の梁枠支受アーム(2,3)と、左右のアームを相互連結する上下の連結部(4,5)及びアーム係留具(6)とを有し、梁枠(B)の荷重を建枠(F)に伝達するように建枠の角部に配置される。連結部は、第1及び第2連結部からなり、第1連結部(4)は、左右のアームの上部を相互連結し、第2連結部は、第1連結部(5)の下方で左右のアームを解放可能に相互連結する。梁枠の鉛直荷重は、第1連結部を介して建枠の腕木部分(D)に載荷される。アーム部の曲げ荷重が作用する第2連結部は、建枠の建地部分(C)に支承される。第2連結部及びアーム係留具の解放により、建枠の建地部分及び腕木部分を挿入可能な下方解放領域(7)が梁枠受け具に形成される。【選択図】図1

Description

本発明は、梁枠受け具に関するものであり、より詳細には、枠組足場の梁枠を建枠の角部に支持するための梁枠受け具に関するものである。
建築物、土木構造物、大規模設備等の建設工事に使用される仮設足場として、枠組足場、単管足場及び楔緊結式足場等の各種形式の仮設足場が知られている。枠組足場は、建枠を建込み、床付き布枠を作業用足場板として建枠の各層に架設することにより建設中の建物等の外側に構築され、建設工事の完了直前の適切な時期に解体される。
一般に、枠組足場の特定部位において車両通路、資材搬入路等を確保する場合、下層部分又は地上部分の建枠が数スパンの範囲に亘って省略され又は撤去される。このような開口部には、上層の建枠等の荷重を支持する梁枠が架設される(特開2000-287304号公報)。梁枠は、上弦材、下弦材及び斜材を有するトラス構造の鋼製梁部材からなり、梁枠受け具によって支持される。梁枠受け具は、建枠の角部に配設され、梁枠の荷重を建枠に伝達する。
図5〜図7は、従来の梁枠受け具の構成を概略的に示す斜視図であり、図8は、従来の梁枠受け具の設置工程を概略的に示す断面図である。
梁枠受け具100は、左右一対の梁枠支受アーム101と、アーム101を一体的に相互連結する上下の連結部102、103と、アーム101の連結孔104に挿通されるU形連結具105とから構成される。梁枠受け具100は、図5に示すように建枠Fの角部に配置され、仮想線で示す梁枠Bの上弦材B1及び下弦材B2が、図6に示す如くアーム101に受け入れられ、左右のアーム101によって支承される。連結部102は、建枠Fの腕木部分Dに支承され、連結部103は、建枠Fの建地部分Cに支承される。図7に示すように、U形連結具105の両端雄螺子部106が連結孔104に挿通され、ナット等(図示せず)が雄螺子部106に螺着される。かくして、梁枠受け具100が建枠Fの角部に設置されるとともに、梁枠Bが梁枠受け具100によって支持される。
図8には、建枠Fの建込み工程と、梁枠受け具100の設置時期との関係が概略的に示されている。下層の建枠Fを建込み、仮設通路を形成する床付き布枠Gを建枠Fの腕木部分D上に敷設した状態が図8(A)に示されている。この状態では、比較的小径の接続部Eが、図8(A)及び図5に示す如く建込Fの角部から上方に突出している。梁枠受け具100は、図5に示す如く、左右の梁枠支受アーム101の建地貫通域110に接続部E及び建地部分Cを挿通するように接続部Eの上方域から降下され、連結部102の平板部が、腕木部分D上に載置される。
梁枠受け具100は、通常は、図8(A)に示すように建枠Fの両側の角部に配置される。図7及び図8(A)には、両側の建地部分Cの軸芯間隔αと、両側の建枠角部に配置された連結部102の離間距離βとが示されている。離間距離βの範囲内に延在する腕木部分Dの領域には、床付き布枠Gの係止部が係止される。
図8(B)及び図8(C)に示す如く、梁枠Bが梁枠支受アーム101の支受領域(梁枠収容域)に挿入されるとともに、上層の建枠F'が、建込まれる。図8(B)及び図8(C)において、下層の建枠Fの各部と対応する上層の建枠F'の各部は、対応するダッシュ付き符号(C'、D'、E'、G')で指示されている。
特開2000-287304号公報
このような従来の梁枠受け具は、上層の建枠F'を建込む前に下層の建枠Fの角部に設置しなければならず、上層の建枠F'を建込んだ後の状態では、梁枠受け具を建枠Fの角部に設置することができない。これは、梁枠受け具の設置過程において梁枠支受アームの連結部が上層の建枠F'の建地部分C'と物理的に干渉するためである。
また、従来の梁枠受け具においては、梁枠受け具を建枠に設置する際にU形連結具が下層の建枠Fの腕木部分Dに物理的に干渉するのを回避すべく、梁枠受け具の本体部分とは別体のU形連結具が使用され、U形連結具は、梁枠受け具を建枠Fの角部に位置決めした後に左右のアーム部の連結孔に挿通され、先端螺子部にナット等が螺着される。このため、梁枠受け具を建枠Fに取付ける作業工程においてU形連結具又はナットを誤って落下し又は逸失し、或いは、梁枠受け具の移設又は移送時にU形連結具や、その専用ナット等を紛失する事例又は事態が現実且つ比較的頻繁に生じており、これを確実に防止する対策が望まれる。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、上層建枠の建込み後においても下層建枠の角部に設置し得るとともに、係留具の構成部品等の落下、逸失又は紛失等を確実に防止することができる梁枠受け具を提供することにある。
上記目的を達成すべく、本発明は、枠組足場の梁枠を支持する左右の梁枠支受アームと、左右の梁枠支受アームを相互連結する上下の連結部と、建枠の建地部分を仮設通路側から囲み且つ左右の梁枠支受アームを相互連結するアーム係留具とを有し、梁枠の荷重を建枠に伝達するように建枠の角部に配置される梁枠受け具において、
前記連結部は、左右の梁枠支受アームの上部を相互連結するとともに、建枠の腕木部分に支承される第1連結部と、第1連結部の下方で前記アームを相互連結するとともに、建枠の建地部分に支承される第2連結部とを有し、
前記第2連結部は、左右の梁枠支受アームの連結を解放し、建枠の建地部分及び腕木部分を前記アームの間の領域に挿入可能な下方解放領域を形成する連結解放手段を有することを特徴とする梁枠受け具を提供する。
本発明の上記構成によれば、連結解放手段による第2連結部の解放により、下方解放領域を左右の梁枠支受アームの間に形成することができるので、梁枠受け具を上層建枠の建込み後に下層建枠の角部に設置することができる。
好ましくは、上記係留具は、軸線方向に移動可能に各々の梁枠支受アームに挿通される左右のロッド部材と、左右のロッド部材を解放可能に架橋する架橋部材とから構成され、ロッド部材は、該ロッド部材が梁枠支受アームから脱落するのを防止する脱落防止手段を有する。
このような構成によれば、建枠の角部に設置する前に左右のロッド部材の架橋を解放し、梁枠受け具を建枠の角部に設置した後に左右のロッド部材を架橋してU形連結手段を形成することができる。また、ロッド部材は、脱落防止手段によって梁枠支受アームに常時係止又は係留されるので、係留具の構成部品等が梁枠支受アームから脱落するのを防止し、これにより、係留具の構成部品等の落下を阻止して現場作業の安全性を向上するとともに、係留具の構成部品等の紛失、逸失又は損失等を確実に防止することができる。
更に好ましくは、架橋部材は、一方のロッド部材の外端部に連結された基端部と、梁枠受け具を建枠の角部に設置した後に他方のロッド部材の外端部に連結される先端部とを有し、ロッド部材及び架橋部材は、ロッド部材の外端部と架橋部材の先端部との連結により、建枠の建地部分を仮設通路側から囲むU形連結具として機能する。
好適には、上記第2連結部は、片側の梁枠支受アームに回動可能に支持された可動支承板からなる。可動支承板は、水平位置において左右のアームを架橋する。可動支承板は、梁枠の荷重により建枠の建地部分に押圧され、建地部分の水平反力により支承され、アーム及び建枠の間に挟圧される。従って、梁枠は、第1連結部を下側から支持する腕木部分の鉛直反力と、第2連結部を仮設通路側から支持する建地部の水平反力とによって仮設足場の所定位置に支持される。好適には、第2連結部は、可動支承板を水平位置に保持する位置決め手段を有する。
更に好適には、上記第1連結部は、円形断面の鋼材又は金属製棒材をU形に成形又は曲げ加工してなる連結材を有し、該連結材は、腕木部分に着座する。腕木部分に着座する連結材を円形断面の鋼製又は金属製棒材により形成することにより、床付き布枠を係止可能な腕木部分の領域が拡大するので、床付き布枠を比較的容易に腕木部分に敷設することができる。
上記連結解放手段を備えた本発明の梁枠受け具によれば、上層建枠の建込み後に梁枠受け具を下層建枠の角部に設置することができる。
また、上記脱落防止手段を備えた本発明の梁枠受け具によれば、係留具の構成部品等の落下、逸失又は紛失等を確実に防止することができる。
図1は、本発明の好適な実施形態に係る梁枠受け具の斜視図である。 図2は、本発明に係る梁枠受け具の設置方法を示す斜視図であり、梁枠受け具を下層の建枠の角部に位置決めする過程が示されている。 図3は、本発明に係る梁枠受け具の設置方法を示す斜視図であり、梁枠受け具を下層の建枠に係止又は係留する過程が示されている。 図4は、建枠の建込み工程と、本発明に係る梁枠受け具の設置時期との関係を概略的に示す概略断面図である。 図5は、従来の梁枠受け具の構成を概略的に示す斜視図であり、梁枠受け具を下層の建枠に位置決めする過程が示されている。 図6は、従来の梁枠受け具の構成を概略的に示す斜視図であり、梁枠受け具を下層の建枠に係止又は係留する過程が示されている。 図7は、従来の梁枠受け具の構成を概略的に示す斜視図であり、梁枠受け具を下層の建枠に設置した状態が示されている。 図8は、建枠の建込み工程と、従来の梁枠受け具の設置時期との関係を概略的に示す概略断面図である。
以下、添付図面を参照して、本発明の好適な実施形態について詳細に説明する。
図1は、本発明の好適な実施形態に係る梁枠受け具の斜視図であり、図2及び図3は、梁枠受け具の設置方法を示す斜視図である。
図1に示す如く、梁枠受け具1は、枠組足場の梁枠を支持するための左右の梁枠支受アーム2、3を備えるとともに、左右の梁枠支受アーム2、3を相互連結する上下の連結部4、5及びアーム係留具6を有する。梁枠受け具1の各構成要素は、鋼製又は金属製の部品からなり、所望により亜鉛メッキ等の外装処理が各部品に施される。梁枠受け具1は、図3に示す如く、梁枠Bの上弦材B1及び上弦材B2をアーム2、3に受入れ、梁枠Bを支承する。
左右のアーム2、3は、左右対称の構造を有する。各アーム2、3は、頂部開口形のU形断面又は凹状断面に成形された帯状の鋼板又は金属板からなり、梁枠Bを収容可能な頂部開口形の梁枠収容域20、30を形成する。アーム2、3は、仮設通路側(腕木部分Dの側)に配置された内側垂直壁21、31と、仮設通路と反対の側に配置された外側垂直壁22、32と、垂直壁21、31の下端部と垂直壁22、32の下端部とを相互連結する底壁23、33とを有する。垂直壁21、31の頂部は、仮設通路側に直角に屈曲して水平に延出する水平頂板24、34に連続する。
梁枠受け具1の上部に配置された連結部4は、円形断面の鋼材又は金属材をU形に成形し又は曲げ加工してなる固定連結材40を有する。固定連結材40の各端部41は、溶接等の固着手段により垂直壁21、31に固定される。固定連結材40の湾曲部分は、建地部分Cを仮設通路側から受入れる建地貫通域42を形成する。固定連結材40は、アーム2、3の上部を相互連結する第1連結部を構成する。
梁枠受け具1の下部に配置された連結部5は、左右の垂直壁21、31を架橋する可動支承板50と、可動支承板50を回動可能に支持する支持部51とを有する。連結部5は、第1連結部(連結部4)の下方域においてアーム2、3を解放可能に相互連結する第2連結部を構成する。
支持部51は、溶接等の固着手段によって垂直壁21の外面に固定されたナット52と、ナット52に螺入した螺子又はボルト等の係止具53とから構成される。ナット52は、可動支承板50に穿設された長孔又はスロット54内に配置される。支持部51及びスロット54は、連結解放手段を構成する。
図1には、水平に配向された可動支承板50が示されており、可動支承板50は、基端部及び先端部を垂直壁21、31の外面に当接させた状態で左右の垂直壁21、31を架橋する。可動支承板50は、建地部分C(図2)の外側湾曲面に相補するように湾曲した当接部55を中央部に有する。ナット52の上下の平坦面が実質的に水平に配向される。水平且つ直線的に延びるスロット54の上縁及び下縁が、ナット52の上下の平坦面に当接し、可動支承板50の水平位置が固定される。可動支承板50の先端部の下方変位を考慮し、ナット52の上下の平坦面を若干傾斜させても良い。
可動支承板50がナット52との係合を解くように可動支承板50を垂直壁21、31から離間させると、可動支承板50は、係止具53の小径軸部53aに遊動状態に支承され、軸部53を中心に下方に回動する。
アーム係留具6は、アーム2、3に挿通される左右のロッド部材61、62と、ロッド部材61、62を一体的に架橋する架橋ロッド63とから構成される。ロッド部材61、62の軸部は、垂直壁21、31の円形貫通孔25、35に挿通され、梁枠収容域20、30を水平に横断し、垂直壁22、32の円形貫通孔71に挿通される。ロッド部材61、62の先端部には、脱落防止ピン70が突設される。貫通孔25、35は、真円形断面を有するが、貫通孔71は、真円形断面の一部を溝状に拡張してなる溝部72を有する。脱落防止ピン70は、図1に示す如く水平に配向された状態においては、溝部72を通過することができず、ロッド部材61、62の角度90°の回転により鉛直下方に向いた状態では、溝部72に整合し、溝部72を通過することができる。
架橋ロッド63は、ヘッド部64及び軸部63を有し、軸部63は、外螺子付きの先端部65と、脱落防止用の突起66とを備える。円筒状連結部材67がロッド部材62の基端部に一体的に固定され、ナット部材68がロッド部材62の基端部に固定される。軸部63は連結部材67を軸線方向に移動可能に貫通する。ヘッド部64及び突起66は、軸部63の軸方向変位に相応して連結部材67に係合又は当接し、これにより、架橋ロッド63が連結部材67から脱落するのを阻止する
図1に示すように先端部65がナット部材68に螺入することにより、架橋ロッド63及びロッド部材61、62は、U形連結手段を形成する。この状態では、ロッド部材61、62の脱落防止ピン70が水平に配向されるので、脱落防止ピン70は、溝部72を通過することができない。従って、ロッド部材61、62の先端部を垂直壁22、32に係止又は係留した状態が保持される。
図2及び図3には、梁枠受け具1を建枠Fの角部に設置する工程が示されている。
先ず、図2(A)に示す如く、先端部65及びナット部材68の螺合状態を解放するようにヘッド部64を回転させ、先端部65とナット部材68とを分離する。次いで、図2(B)に示すようにロッド部材62を90°回転させて、ロッド部材62の脱落防止ピン70(図1)を溝部72に整合させるとともに、アーム部3からロッド部材62を引き抜くようにして、ロッド部材62の脱落防止ピン70を垂直壁32から離脱させる。脱落防止ピン70は、垂直壁32の貫通孔71を通過するが、垂直壁31の貫通孔35(図1)を通過せず、従って、ロッド部材62は、アーム部3から脱落せずに垂直壁31に係止又は係留される。このようにロッド部材62をアーム部3から引き出すことにより、アーム部3の梁枠収容域30が解放される。
更に、図2(C)に示す如く、ロッド部材61を90°回転させ、脱落防止ピン70を溝部72に整合させるとともに、アーム部2からロッド部材62を引き抜くようにして、ロッド部材61の脱落防止ピン70を垂直壁22から離脱させる。脱落防止ピン70は、垂直壁22の貫通孔71を通過するが、垂直壁21の貫通孔25(図1)を通過せず、従って、ロッド部材61は、アーム部2から脱落せずに垂直壁21に係止又は係留される。このようにロッド部材61をアーム部3から引き出すことにより、アーム部2の梁枠収容域20が解放される。
引き続き、可動支承板50を垂直壁21、31から離間させて、可動支承板50とナット52との係合を解き、図2(D)に示す如く、係止具53の小径軸部53を中心に可動支承板50を下方に回動させる。これにより、下方に解放した下方解放領域7が、図2(E)に示す如く、左右のアーム部2、3の間に形成される。
図2(E)に示す状態では、連結部4のみがアーム部2、3を架橋するにすぎない。従って、梁枠受け具1は、図2(E)に示すように、下層の建枠Fの建地部分C及び腕木部分Dのみならず、上層の建枠F'の建地部分C'を受け入れることができる。
図3(A)には、梁枠受け具1を建枠Fの角部に配置した状態が示されている。図3(B)及び図3(C)に示すごとく、可動支承板50は上方に回動される。可動支承板50は、ナット52(図1)と係合し、水平位置に配向される。梁枠Bの上弦材B1及び下弦材B2が、アーム部2、3の梁枠収容域20、30に挿入され、アーム部2、3の底壁23、33(図1)に載置される。梁枠Bの鉛直荷重は、連結部4を介して腕木部分Dに載荷される。アーム部2、3の曲げ荷重が作用する可動支承板50は、建地部分Cに支承される。
図3(D)及び図3(E)に示すようにロッド部材61、62を回転させてロッド部材61、62をアーム部2、3に押し込んだ後、ロッド部材62を回転させ、架橋ロッド63の先端部65をナット部材68に螺入すると、図3(F)に示す如く、ロッド部材61、62及び架橋ロッド63は、建枠Fの建地部分Cを仮設通路側から囲み、かくして、梁枠受け具1及び建枠Fの相対位置を保持するU形連結が形成される。
この状態では、可動支承板50は、左右の垂直壁21、31を架橋するとともに、建地Fの建地部分Cに当接する。また、固定連結材40は、建枠Fの腕木部分Dに載置される。なお、ロッド部材61、62は、上弦材B1及び下弦材B2の間の空間を貫通する。また、ロッド部材61、62の先端部は、脱落防止ピン70によって垂直壁21、31に係止又は係留される。
かくして建枠Fの角部に設置された梁枠受け具1においては、梁枠Bの荷重は、固定連結材40を介して建枠Fの腕木部分Dに作用するとともに、可動支承板50を介して建枠Fの建地部分Cに作用する。腕木部分Dは、梁枠Bの鉛直荷重に抗する鉛直反力を形成し、建枠部分Cは、アーム部2、3に作用する曲げ荷重に抗する水平反力を形成し、これにより、梁枠受け具1は、梁枠Bを安定支持する。また、可動支承板50の基端部及び先端部は、ナット52により回転を規制又は阻止された状態で垂直壁21、31の外面と建地部分Cとの間に介挿されるとともに、梁枠Bの荷重と建地部分Cの水平反力とによって挟圧されるので、実質的に垂直壁21、31に固定される。
図4は、建枠F、F'の建込み工程と、梁枠受け具1の設置時期との関係を概略的に示す概略断面図である。
図4には、下層及び上層の建枠F、F'を建込んだ状態が示されており、各層の床付き布枠G、G'が仮想線で示されている。連結部5及びアーム係留具6を解放した状態の梁枠受け具1(図2(E))は、下方解放領域7(図2(E))を左右のアーム部2、3の間に有するので、上層の建枠F'を既に建込んだ状態においても、図4(A)及び図4(B)に示すように下層の建枠Fの角部に載置し且つ位置決めすることができる。
梁枠受け具1は、通常は、図4に示すように建枠Fの両側の角部に配置される。両側の建地部分Cの軸芯間隔αと、両側の建枠角部に配置された連結部4の離間距離βとが、図4及び図3(F)に示されている。前述の如く、連結部4の固定連結材40は、円形断面の鋼材又は金属材をU形に成形又は曲げ加工した構造のものであるので、両側の連結部4の離間距離βは、従来の梁枠受け具100の離間距離β(図7及び図8)よりも拡大し、従って、床付き布枠Gを係止可能な腕木部分Dの領域が拡大する。このため、床付き布枠Gを比較的容易に腕木部分Dに敷設することができる。
図3(E)及び図3(F)に示すようにロッド部材61、62及び架橋ロッド63を組付けてアーム係留具6のU形連結手段を仮設通路側から形成することにより、図4(B)及び図4(C)に示す如く、梁枠受け具1を建枠Fの角部に設置することができる。なお、梁枠Bは、図4(B)及び図4(C)に示す如く、アーム2、3の梁枠収容域20、30に適時挿入され、梁枠受け具1によって支持される。
以上説明したとおり、梁枠受け具1は、連結部5及びアーム係留具6を解放して下方解放領域7(図2(E))を左右のアーム部2、3の間に形成することができる。このため、梁枠受け具1を下層の建枠Fの角部に設置する際、建枠Fの腕木部分D及び建地部分Cのみならず、上層の建枠F'の建枠部分C'をも梁枠受け具1の下方解放領域7(図2(E))に収容することができる。従って、梁枠受け具1は、上層の建枠F'を既に建込んだ状態においても、下層の建枠Fの角部に載置し且つ位置決めすることができる。
また、アーム係留具6の構成部品61〜68は、脱落防止ピン70とアーム部2、3との係合により、アーム部2、3に常時係止又は係留され、連結部5を構成する可動支承板50は、係止具53によってアーム部2、3に常時係止又は係留される。従って、アーム係留具6及び連結部5の構成部品の落下、逸失、紛失、損失等を確実に防止することができる。
以上、本発明の好適な実施形態について詳細に説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された本発明の範囲内で種々の変形又は変更が可能である。
例えば、上記実施形態において説明した梁枠支受アーム、連結部及びアーム係留具等の材質、強度、各部構造、各部形状及び各部寸法等は、適宜設計変更することができる。
また、上記実施形態においては、上層建枠の建込み後に梁枠受け具を下層建枠に設置する過程について説明したが、本発明の梁枠受け具を上層建枠の建込み前に下層建枠に設置しても良い。
本発明は、枠組足場の梁枠を支持する梁枠受け具に適用される。本発明によれば、上層建枠の建込み後においても梁枠受け具を下層建枠の角部に設置し得るとともに、係留具の構成部品等の落下、逸失、紛失、損失等を確実に防止することができるので、その実用的効果は、顕著なるものがある。
1 梁枠受け具
2、3 梁枠支受アーム
4 連結部(第1連結部)
5 連結部(第2連結部)
6 アーム係留具
7 下方解放領域
20、30 梁枠収容域
40 固定連結材
50 可動支承板
61、62 ロッド部材
63 架橋ロッド
70 脱落防止ピン
B 梁枠
B1 上弦材
B2 下弦材
C、C' 建地部分
D、D' 腕木部分
F、F' 建枠

Claims (6)

  1. 枠組足場の梁枠を支持する左右の梁枠支受アームと、左右の梁枠支受アームを相互連結する上下の連結部と、建枠の建地部分を仮設通路側から囲み且つ左右の梁枠支受アームを相互連結するアーム係留具とを有し、梁枠の荷重を建枠に伝達するように建枠の角部に配置される梁枠受け具において、
    前記連結部は、左右の梁枠支受アームの上部を相互連結するとともに、建枠の腕木部分に支承される第1連結部と、第1連結部の下方で前記アームを相互連結するとともに、建枠の建地部分に支承される第2連結部とを有し、
    前記第2連結部は、左右の梁枠支受アームの連結を解放し、建枠の建地部分及び腕木部分を前記アームの間の領域に挿入可能な下方解放領域を形成する連結解放手段を有することを特徴とする梁枠受け具。
  2. 前記係留具は、軸線方向に移動可能に各々の梁枠支受アームに挿通される左右のロッド部材と、左右のロッド部材を解放可能に架橋する架橋部材とから構成され、前記ロッド部材は、該ロッド部材が前記アームから脱落するのを防止する脱落防止手段を有することを特徴とする請求項1に記載の梁枠受け具。
  3. 前記架橋部材は、一方のロッド部材の外端部に連結された基端部と、前記梁枠受け具を前記建枠の角部に設置した後に他方のロッド部材の外端部に連結される先端部とを有し、前記ロッド部材及び架橋部材は、前記ロッド部材の外端部と前記架橋部材の先端部との連結により、建枠の建地部分を仮設通路側から囲むU形連結具として機能することを特徴とする請求項2に記載の梁枠受け具。
  4. 前記第2連結部は、片側の梁枠支受アームに回動可能に支持された可動支承板からなり、該可動支承板は、水平位置において左右のアームを架橋し、前記梁枠の荷重により前記建枠の建地部分に押圧され、該建地部分の水平反力により支承されることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の梁枠受け具。
  5. 前記第2連結部は、前記可動支承板を水平位置に保持する位置決め手段を有することを特徴とする請求項4に記載の梁枠受け具。
  6. 前記第1連結部は、円形断面の鋼材又は金属製棒材をU形に成形又は曲げ加工してなる連結材を有し、該連結材は、前記腕木部分に着座することを特徴とする請求項1乃至5に記載の梁枠受け具。
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