JP4684490B2 - 支保工システム - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
この発明は、建設工事等に用いる多目的な支保工システムに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、各種建物や土木等の建設工事に使用される一般的な支保工システムは、起立させた縦柱相互を交差筋交いや水平材を用いて結合し、縦柱の上方への継ぎ足しと水平方向への建て増しを行なうことにより、所望する高さと平面的な大きさを有するパイプ構造物を構築し、各縦柱の上端に大引きの受け金具を取付け、各受け金具で支持した大引きを介して構造物を支持するようになっている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、上記従来の支保工システムは、縦柱の上端に大引きの受け金具を取付けるため、受け金具の配置が縦柱の配置によって制限され、自在性が全くないことになる。しかしながら、建物の構築においては、梁等の位置が一定ではなく、大引きの配置に対して受け金具の位置が合わず、大引きの支持ができないような事態が多々発生するという問題がある。
【0004】
そこで、この発明の課題は、支保工の上部構造に自在性を持たせ、建物や土木等の建設工事における支持対象の条件に広範に対応することができ、支持不能の発生が全くないだけでなく、多目的な用途に使用することができる支保工システムを提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記のような課題を解決するため、この発明は、上下軸方向に所定の間隔で孔付きのフランジが固定され、順次継ぎ足しが可能となる縦柱と、両端部に上記フランジと孔を利用して結合する金具が設けられ、立設した縦柱間に架設する自在梁枠と、上下軸方向に所定の間隔で孔付きのフランジが固定され、上記縦柱の上端に延長状態で立設すると共に、自在梁枠上に立設する複数の支柱と、両端部に上記支柱のフランジと孔を利用して結合する係止金具が設けられ、隣接する支柱を互いに結合する伸縮水平材とからなり、上記自在梁枠の上桟に支柱の取付け孔を長さ方向に一定間隔の配置で設け、自在梁枠の上桟に対する支柱の取付け位置を取付け孔の間隔で選択できるようにした支保工システムにおいて、上記自在梁枠の上桟に対する支柱の取付けが、自在梁枠の上桟に対する外嵌金具の上に支柱の嵌合軸を突設した自在ベースを用い、この自在ベースの外嵌金具を自在梁枠の上桟に設けた取付け孔にピン結合で固定するようになっている構成を採用したものである。
【0006】
ここで、上記縦柱の配列は一定間隔とすることによりこれを基本モジュールとし、自在梁枠の上桟に設ける取付け孔の間隔が、上記基本モジュールを割りつけることによって設定され、縦柱の上端に接続した支柱と自在梁枠の上桟に取り付けた支柱を同じ高さレベルに設定することができ、しかも支柱は、伸縮支柱、単用支柱、単用支柱に組み合わせる補助支柱の種類からなり、それぞれに設けたフランジは、縦の方向にピッチが合うようにモジュール化され、かつ、自在梁枠の上桟に取り付ける支柱の位置を選択することにより、自在梁枠上に通路空間を確保することができる。
【0007】
【発明の実施の形態】
以下、この発明の実施の形態を図示例と共に説明する。
【0008】
図1と図2は、この発明の支保工システムを建物の構築に用いた例を示している。
【0009】
同図において、支保工システムの主要構成部材は、上方に継ぎ足して行く縦柱1と、隣接する縦柱1を互いに結合する手摺り筋交い2と、隣接する縦柱1を互いに結合する水平材3と、隣接する縦柱1の上端部の間に架設する自在梁枠4と、上記縦柱1の上端に延長状態で立設すると共に、自在梁枠4上にも立設する複数の支柱5と、隣接する支柱5を互いに結合する伸縮水平材6と、各支柱5の上端に取り付ける大引きの受け金具7とからなっている。
【0010】
上記のような主要構成部材以外の部材としては、上下伸縮水平材6間や上下伸縮水平材6と自在梁枠4等を結合する伸縮筋交い8やクロス状のブレースと、対向する自在梁枠4の上部間や伸縮水平材6に架設して通路を構築するための足場板と、縦柱1の上端部で側面に取り付ける張り出しブラケット9等を挙げることができる。
【0011】
上記縦柱1は、図4(A)のように、所定の直径を有する鋼管を用いて形成され、上端に縦柱1を順次継ぎ足して接続するための小径のジョイントパイプ10が設けられ、この縦柱1には上下軸方向に一定間隔の配置で孔付きのフランジ11が固定されている。ちなみに、縦柱1の高さ寸法は、1800mm若しくはその倍の3600mmに設定され、例えば1800mmの間隔で立設配置されると共に、フランジ11には、図9のように、半径方向に長い四個の孔12が周方向に等間隔の配置で設けられている。
【0012】
上記手摺り筋交い2は、鋼管を用いた水平杆13と二本の斜材14の組み合わせからなり、水平杆13の途中に斜材14の一方端部をピンで枢止することにより、斜材14を水平杆13に沿わせて一本の棒状にした折り畳み状態から、水平杆13に対して斜材14を傾斜させることができるようになっていて、水平材13の両端及び斜材14の端部には、フランジ11に結合する係止金具15が固定されている。
【0013】
前記水平材3は、所定長さを有するパイプの両端にフランジ11に結合する係止金具15を固定して形成されている。
上記縦柱1を手摺り筋交い2と水平材3で結合することにより、隣接する縦柱1の配列は一定間隔となり、構築される支保工はこの縦柱1の間隔を基本モジュールとしている。
【0014】
隣接する縦柱1の上端部の間に架設する自在梁枠4は、図5のように、角パイプを用いた上桟16と下桟17を縦桟18と斜材19で結合し、上桟16と下桟17の両端部にそれぞれ縦柱1のフランジ11に結合する係止金具15が設けられ、上下の係止金具15は縦柱1のフランジ11の上下ピッチに合うように設定されている。
【0015】
上記上桟16には、支柱5を立設するための水平方向に貫通する取付け孔20が長さ方向に一定の間隔で設けられている。この取付け孔20の間隔は、上記した支保工の基本モジュールを割りつけることによって設定されている。
【0016】
前記支柱5は、伸縮支柱5a、単用支柱5b、単用支柱5bに組み合わせる補助支柱5cの三種類からなっている。
【0017】
伸縮支柱5aは図4(B)のように、大径パイプ21内に上端から小径パイプ22を抜き差し自在に挿入し、大径パイプ21の外面に複数のフランジ11を上下に一定の間隔で固定し、小径パイプ22の上端にも同様のフランジ11を固定し、大径パイプ21と小径パイプ22は、抜け止め鉄筋23で最長の状態が抜け止め保持されると共に、小径パイプ22の周壁に多数のピン孔22aを上下に一定の間隔で設け、大径パイプ21の上部の位置で両パイプ21、22を結合するためのピンを挿入するピン孔21aを設け、このピン孔21aの部分で小径パイプ22のピン孔22aを選ぶことにより、ピン孔22aの間隔で上下の長さを、例えば、1120〜1720mmの範囲に調節することができるようになっている。
【0018】
図4(C)に示す単用支柱5bと、図4(D)の補助支柱5cは、パイプの途中にフランジ11を固定し、上端に接続のための小径のジョイントパイプ10を固定した構造になっている。ちなみに、単用支柱5bは1800mmと900mmの二種類が用意され、補助支柱5cは300mmの長さに設定されている。
【0019】
上記の各支柱5を自在梁枠4の上桟16に取り付けるために用いる自在ベース24は、図5のように、自在梁枠4の上桟16に対する下向きコ字上の外嵌金具25の上に支柱5の嵌合軸26を突設し、外嵌金具25を自在梁枠4の上桟16に設けた取付け孔20にボルト、ナット27を用いて結合固定するようになっている。
【0020】
これら各支柱5の上端に取り付ける大引きの受け金具7は、支柱5の上端に挿入する雄ねじパイプ27に、支柱5の上端で支持されるナット部材28を螺合し、雄ねじパイプ27の上端に大引き29の受け具30を設けて形成され、ナット部材28の回動操作で高さの調整ができるようになっている。
【0021】
上記の各支柱5を結合するために用いる伸縮水平材6は、図6のように、一端にフランジ11へ結合する係止金具15が設けられた大径パイプ31内に、他端にフランジ11へ結合する係止金具15が設けられた小径パイプ32を挿入し、小径パイプ32の周壁に複数のピン孔33を一定の間隔で設け、大径パイプ31の外面にピン孔33への係止具34を設け、係止具34を挿入するピン孔33を選ぶことにより、ピン孔33の間隔で長さを調節することができるようになっている。
【0022】
係止具34は、図6に示すように、大径パイプ31の外面に固定した保持具35で大径パイプ31の挿通孔からピン孔33に嵌入するピン36を移動可能に保持し、ピン36の外端にこのピン36をピン孔33から抜き取るためのつまみ具37を設け、ばね38で上記ピン36にピン孔33へ常時嵌合する方向の弾性を付勢し、つまみ具37を介してピン36をピン孔33から抜き取ることにより、大径パイプ31と小径パイプ32の嵌合長さを自由に調整できるようになっている。
【0023】
上記伸縮水平材6は、図6のように、長短のある複数種類を用意し、支柱5の配置間隔に対応するものを選んで使用することができるようになっている。
【0024】
上記伸縮筋交い8は、図7のように、大径パイプ39内に小径パイプ40を挿入し、大径パイプ39の端部に小径パイプ40の把持機構41を設けて形成されている。この把持機構41は、大径パイプ39の端部に固定したブラケット42の固定ナット43にボルト44を、大径パイプ39の軸心と平行する状態で大径パイプ39の端部から突出するように取り付け、小径パイプ40の外径よりも少し大径の係止孔45を有する断面コ字状の二枚の把持金具46を、衝合縁を支点にして角度可変となるように小径パイプ40に外嵌し、この把持金具46の一方端部に設けた孔47を上記ボルト44に外嵌し、両把持金具46の一方端部の対向面間に、ボルト44へ外嵌したばね48で拡開弾性を付勢した構造になっている。
【0025】
この把持機構41は、ボルト44をねじ込むことによって二枚の把持金具46の一方端部を接近させると、この把持金具46は傾斜し、係止孔45が小径パイプ40の外面にくい込み状に圧接することで、大径パイプ39に対して小径パイプ40が固定化され、また、ボルト44を弛めると、ばね48の作用で二枚の把持金具46は平行状になり、係止孔45が小径パイプ40と心が合うことで、係止孔45の小径パイプ40に対する圧接が解かれ、大径パイプ39に対する小径パイプ40の出し入れによる伸縮筋交い8の長さ調節が自由になる。
【0026】
図7と図8は、上記伸縮筋交い8の端部を伸縮水平材6と結合するための構造を示し、伸縮筋交い8の端部を略半円状に加工し、この部分を径方向に移動可能に貫通する結合ピン49の根元端に操作板50と伸縮筋交い8から突出する先端側に直交状に突出する係止突起51を設け、伸縮水平材6側には、結合ピン49が貫通する径を有し、その両側に係止突起51の通過切り欠きを備えた孔52を設け、操作板50で結合ピン49を回転させることにより、結合ピン49を孔52に対して抜き差しできるようになっている。
【0027】
図13は、伸縮水平材6に対してブレース71の端部を結合するための構造と、水平材6間に架設する足場板72の関係を示し、伸縮水平材6の端部に抜け止め機構付きのブレースピン73を一面側に突出するよう水平に固定し、ブレース71の端部を偏平に加工してこの部分にブレースピン73への挿入孔を設け、伸縮水平材6に対するブレース71の端部結合部分が、図13(A)のように、伸縮水平材6間に架設した足場板72の端部と伸縮水平材6間の空間に納まるようになっている。
【0028】
図9は、上記した係止金具15の構造を示し、この係止金具15は、ホルダー部材53と、このホルダー部材53内でフランジ11とホルダー部材53を締結する楔部材54との組み合わせからなり、ホルダー部材53は、上下に細長い前壁の両側に後方へ屈曲する側壁を折り曲げ連成し、両側壁間の上下面が楔部材54を挿通するための開口になっている。
【0029】
このホルダー部材53の前後方向の長さが、フランジ11の半径方向の突出長さよりも長く形成され、このホルダー部材53には、フランジ11の厚みに対して外嵌挿する切り欠き55が先端部から水平方向に沿って設けられ、その先端壁を縦柱1や支柱5等の外周に当接させることができるように切り欠き55の深さが設定されている。上記切り欠き55をフランジ11に外嵌挿すれば、ホルダー部材53はフランジ11によって回転が阻止されることになる。
【0030】
上記楔部材54は、フランジ11の孔12に対して上部から差し込む楔部56と、この楔部56の途中に設けた水平部57と、該水平部57の先端から直角に垂下してフランジ11の外周に位置する杆状部58とで二又状に形成され、楔部56は下端に向けて狭幅となり、ホルダー部材53の前壁の内面に当接させる前縁が垂直で孔12の端部に当接する後縁が傾斜縁になっている。なお、楔部56は図示のような下部狭幅形状以外に、ストレートな形状を採用してもよい。
【0031】
この楔部56の上端と杆状部58の下端に抜け止め用のピン59、60が固定され、ホルダー部材53内に挿入した楔部材54の楔部56をフランジ11の孔12に差し込んだ状態で、楔部56の上端がホルダー部材53の上面に突出すると共に、杆状部58の下端がホルダー部材53の下面から下方に突出することになる。
【0032】
また、杆状部58の内側縁には、係止段部61が設けてあり、この係止段部61をホルダー部材53の下部横桟62に係止すれば、図9(A)の如く、楔部材54を楔部56がフランジ11と干渉しない位置に保持でき、ホルダー部材53の切り欠き55をフランジ11に対して楔部材54に関係なく嵌挿することができる。
【0033】
フランジ11にホルダー部材53を嵌挿すると、杆状部58の内側縁がフランジ11に当接することにより、係止段部61が下部横桟62から外れ、楔部材54は、自重で落下して楔部56が孔12に落ち込み、図9(C)に示すように、前壁が縦柱1等に圧接した状態で楔部56がフランジ11とホルダー部材53を固定化することになる。
【0034】
図10と図11は、係止金具15の他の構造を示している。
この係止金具15は、フランジ11に対する係止ホルダー81と、このホルダー81の前半部を挿入すると共に、フランジ11の上下で縦柱1等に当接する受け金具82と、係止ホルダー81内への打ち込みにより、フランジ11と係止ホルダー81を締結する楔部材83との組み合わせからなり、係止ホルダー81は水平材6等の端部に固定され、垂直の後壁84と両側対向壁85で平面コ字状となり、両側対向壁85の先端下部にフランジ11の両側一対となる孔12に対して上部から差し込むフック86が設けられている。
【0035】
上記受け金具82は、上板87とこれよりも長い下板88及び傾斜板89とで側面略コ字状となり、傾斜板89の両側に係止ホルダー81の両側対向壁85を挿入する上下方向のスリット90が設けられ、上板87と下板88の先端は縦柱1等に当接する弧状凹縁になり、上板87には係止ホルダー81の両側対向壁85間に納まって、係止ホルダー81の幅方向の動きを規制する下向き片91が設けられ、傾斜板89の下部にフランジ11への係合による抜け止め用折り曲げ片92が突設されている。
【0036】
上記係止ホルダー81の両側対向壁85間には、この両側対向壁85を受け金具82のスリット90に挿入した状態で、受け金具82の内側に位置する部分に軸93を架設し、係止ホルダー81に対して受け金具82に常時後退する方向の弾性を付勢するばね94が装着されている。
【0037】
また、楔部材83は、係止ホルダー81の内部で後端側に圧入するものであり、係止ホルダー81の後端に当接する垂直面95と、傾斜板89に当接する傾斜面96とを備え、係止ホルダー81と受け金具82を離反方向に拡張するようになっている。
【0038】
上記係止金具15をフランジ11に結合するには、係止ホルダー81のフック86をフランジ11の孔12に差し込んで、フランジ11上に係止ホルダー81を載置した後、受け金具82と係止ホルダー81の後壁84間に楔部材83を圧入すればよく、受け金具82は上板87と下板88の先端弧状凹縁が縦柱1等に当接し、係止ホルダー81が受け金具82と離反する側に押されることで、フック86が孔12に対して係合し、フランジ11に対する固定状態が得られることになる。
【0039】
この発明の支保工システムは、上記のような構成であり、図1と図2の建物の構築に用いる場合、縦柱1を手摺り筋交い2と水平材3で互いに結合することにより所定の間隔で立設配置し、隣接する縦柱1の上端部の間に自在梁枠4を架設する。上記の結合や自在梁枠4の架設は、それぞれの係止金具15をフランジ11と結合することによって行う。
【0040】
次に、上記縦柱1の上端に支柱5を延長状態で立設すると共に、自在梁枠4上にも立設し、隣接する支柱5を伸縮水平材6や伸縮筋交い8で互いに結合すると共に、隣接する自在梁枠4間に足場板を架設することにより、作業足場を形成する。
【0041】
上記各支柱5の上端に大引きの受け金具7を取り付け、受け金具7上に載せた大引き29を介して構造物の支持を行う。
【0042】
上記のように、縦柱1の間に自在梁枠4を架設し、この自在梁枠4に支柱5を立設することにより、縦柱1の上端に延長状に接続した支柱5と自在梁枠4上の支柱5は、並列方向に心が通り、しかも、自在梁枠4に設けた取付け孔20の間隔で支柱5の取付けが選択できるので、構造物のあらゆる上部条件に合わせて支持位置を設定することができる。
【0043】
また、自在梁枠4上の支柱5を取り外した後は、隣接する自在梁枠4間を足場板の架設により、作業床として使用するこことができ、解体は組み立てと逆の操作手順で行える。
【0044】
図3は、この発明の支保工システムで各種競技場のスタンドや階段を構築した例を示している。同図において、支保工システムの使用する主要構成部材は、図1と図2の場合と同様であり、縦柱1の上端間に自在梁枠4を取付け、縦柱1の上端と自在梁枠4の上に支柱5を立設し、各支柱5の上端に取り付けた受け金具7の大引き29の上に木製パネル63を載置し、木製パネル63の上に階段用の木製ステップ64を載置し、木製ステップ64の端部側に手すり枠65を配置している。
【0045】
このように、この発明の支保工システムは、構造物の支持が上下の高さの変化だけでなく、四本の縦柱1を結合したパイプ構造物を基本単位とし、この基本単位を伸縮水平材6で結合してランダムに配置することにより、平面的なカーブにも対応することができ、多目的な用途に対応することができる。
【0046】
【発明の効果】
以上のように、この発明によると、自在梁枠の上桟に対する支柱の取付けに、自在梁枠の上桟に対する外嵌金具の上に支柱の嵌合軸を突設した自在ベースを用い、この自在ベースの外嵌金具を自在梁枠の上桟に設けた取付け孔にピン結合で固定するようにしたので、自在梁枠上に対して支柱の取付け位置を選択できることで、支保工の上部構造に自在性を持たせ、建物や土木等の建設工事における支持対象の条件に広範に対応することができ、支持不能の発生が全くないだけでなく、多目的な用途に使用することができる。
【0047】
また、自在梁枠上に対して足場板を架設することにより、支保工の上部に作業床を形成することができ、作業性の優れた支保工を構築することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】支保工システムを建物の構築に用いた例を示す上部構造の正面図
【図2】支保工システムを建物の構築に用いた他の例を示す上部構造の正面図
【図3】支保工システムを各種競技場のスタンドや階段を構築に用いた例を示す上部構造の正面図
【図4】(A)は縦柱の正面図、(B)は伸縮支柱の一部切り欠き正面図、(C)は支柱の正面図、(D)は補助支柱の正面図
【図5】(A)は自在梁枠の正面図、(B)は同上に取り付けた自在ベースを示す拡大正面図、(C)は同縦断側面図
【図6】(A)乃至(D)は伸縮水平材の正面図、(E)は伸縮水平材に用いる係止具の構造を示す拡大縦断側面図
【図7】(A)乃至(C)は伸縮筋交いの正面図、(D)は伸縮筋交いに用いる把持機構を示す拡大正面図
【図8】(A)は伸縮筋交いの結合構造を示す拡大縦断面図、(B)は同分解斜視図
【図9】(A)は係止金具の構造を示す縦断正面図、(B)は係止金具のフランジへの結合前の状態を示す縦断正面図、(C)は係止金具のフランジへの結合状態を示す縦断正面図、(D)は同平面図
【図10】係止金具の他の構造を示す分解斜視図
【図11】同上の係止金具のフランジへの結合状態を示す平面図
【図12】同上の係止金具のフランジへの結合状態を示す正面図
【図13】(A)は伸縮水平材に対してブレースの端部を結合するための構造と、水平材間に架設する足場板の関係を示す平面図、(B)は伸縮水平材に対してブレースの端部を結合した状態の正面図、(C)は伸縮水平材の端部構造を示す平面図、(D)は同正面図
【符号の説明】
1 縦柱
2 手摺り筋交い
3 水平材
4 自在梁枠
5 支柱
6 伸縮水平材
7 大引きの受け金具
8 伸縮筋交い
9 ブラケット
10 ジョイントパイプ
11 フランジ
12 孔
13 水平杆
14 斜材
15 係止金具
Claims (1)
- 上下軸方向に所定の間隔で孔付きのフランジが固定され、順次継ぎ足しが可能となる縦柱と、両端部に上記フランジと孔を利用して結合する金具が設けられ、立設した縦柱間に架設する自在梁枠と、上下軸方向に所定の間隔で孔付きのフランジが固定され、上記縦柱の上端に延長状態で立設すると共に、自在梁枠上に立設する複数の支柱と、両端部に上記支柱のフランジと孔を利用して結合する係止金具が設けられ、隣接する支柱を互いに結合する伸縮水平材とからなり、上記自在梁枠の上桟に支柱の取付け孔を長さ方向に一定間隔の配置で設け、自在梁枠の上桟に対する支柱の取付け位置を取付け孔の間隔で選択できるようにした支保工システムにおいて、上記自在梁枠の上桟に対する支柱の取付けが、自在梁枠の上桟に対する外嵌金具の上に支柱の嵌合軸を突設した自在ベースを用い、この自在ベースの外嵌金具を自在梁枠の上桟に設けた取付け孔にピン結合で固定するようになっていることを特徴とする支保工システム。
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