JP7361639B2 - 位置決め治具 - Google Patents

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本発明は、位置決め治具に関する。
下記特許文献1には、ボルトが挿入される円筒の本体部と、本体部から延設された円錐状の先端部とを備えたボルト挿入工具が開示されている。このボルト挿入工具では、位置がずれた状態で重ね合わされた金属板の通孔に先端部を挿入した後、ボルトの頭をハンマーで叩くことで通孔の位置決めを行う。
特開平10-138161号公報
しかしながら、上記特許文献1に記載のボルト挿入工具は、挿通孔(通孔)に挿通された後、ボルトから外れて落下する構成となっている。このため、挿通孔を位置決めした状態で治具を保持させることができない。
本発明は上記事実を考慮し、複数の組付部材の挿通孔を位置決めする構成において、挿通孔を位置決めした状態で保持可能な位置決め治具を提供することを目的とする。
第1の態様に係る位置決め治具は、位置決めされる複数の組付部材のうちの一の前記組付部材の対向する内壁面に当接する一対の当接部を備え、該当接部が内壁面に当接することで保持される被保持部と、前記被保持部から突出されて先端が先細り形状に形成されると共に、複数の前記組付部材のそれぞれに形成された挿通孔に挿通可能な挿入部と、前記被保持部において前記挿入部とは反対側に設けられて把持可能な形状に形成されると共に、利用者が把持して前記被保持部を前記挿入部の軸周りに回転させることで一対の前記当接部を前記内壁面に当接させる操作部と、を有する。
第1の態様に係る位置決め治具では、一対の当接部を備えた被保持部を有しており、一対の当接部はそれぞれ、一の組付部材の対向する内壁面に当接するように構成されている。そして、一対の当接部が内壁面に当接することで保持部が一の組付部材に保持される。また、被保持部から挿入部が突出されており、この挿入部には、複数の組付部材のそれぞれに形成された挿通孔が挿通される。ここで、挿入部の先端が先細り形状に形成されているため、組付部材の挿通孔の位置がずれている場合であっても、挿入部に挿通孔を挿通させることができ、複数の組付部材の挿通孔を位置決めすることができる。
また、被保持部において挿入部とは反対側に操作部が設けられており、この操作部は、把持可能な形状に形成されている。ここで、操作部は、利用者が把持して被保持部を挿入部の軸周りに回転させることで一対の当接部が一の組付部材の内壁面に当接される。すなわち、利用者が操作部を操作して被保持部を挿入部の軸周りに回転させるだけで、被保持部を一の組付部材に保持させることができる。
第2の態様に係る位置決め治具は、第1の態様において、前記被保持部には、一対の前記当接部の間隔を変更可能な幅調整機構が設けられている。
第2の態様に係る位置決め治具では、幅調整機構によって被保持部における一対の当接部の間隔が変更可能となっている。これにより、一の組付部材の対向する内壁面の距離と一対の当接部の間隔とが異なっている場合であっても、幅調整機構によって一対の当接部の間隔を変更させることで、当接部を内壁面に良好に当接させることができる。すなわち、寸法が異なる組付部材に被保持部を保持させることができる。
第3の態様に係る位置決め治具は、第1の態様又は第2の態様において、前記被保持部は、前記組付部材に保持された状態で前記内壁面と対向する角部が円弧状に面取りされている。
第3の態様に係る位置決め治具では、角部を円弧状に面取りすることにより、被保持部を回転させて一対の当接部を内壁面に当接させる際に、角部が内壁面に干渉するのを抑制することができる。
第4の態様に係る位置決め治具は、第1の態様~第3の態様の何れか1の態様において、前記操作部は、前記被保持部から前記挿入部の軸方向に沿って前記挿入部とは反対側へ突出された軸部と、前記軸部の先端から前記軸部と直交する方向に延在された直交部とを含んでT字状に形成されている。
第4の態様に係る位置決め治具では、操作部が軸部と直交部とを含んでT字状に形成されている。これにより、例えば、操作部が略L字状とされた構成と比較して、操作部を把持し易くなる。この結果、操作部をスムーズに操作することができる。
以上説明したように、本発明に係る位置決め治具によれば、複数の組付部材の挿通孔を位置決めする構成において、挿通孔を位置決めした状態で保持させることができる。
第1実施形態に係る位置決め治具を示す斜視図である。 (A)は第1実施形態に係る位置決め治具の正面図であり、(B)は第1実施形態に係る位置決め治具の平面図である。 第1実施形態に係る位置決め治具を用いて組付部材の位置決めを行う手順を説明するための図であり、4つの位置決め治具が第1組付部材に保持された状態を示す分解斜視図である。 組付部材の組付け作業を説明するための図であり、位置決め後に1つの位置決め治具が取り外された状態を示す斜視図である。 図4の状態からボルトを捻じ込む状態を示す斜視図である。 第1実施形態に係る位置決め治具の幅を調整する方法について説明するための斜視図である。 第2実施形態に係る位置決め治具を示す斜視図である。
<第1実施形態>
以下、図面を参照して、第1実施形態に係る位置決め治具10について説明する。
図1に示されるように、本実施形態の位置決め治具10は、複数の組付部材のうち、第1組付部材40に保持された状態で位置決めを行う治具であり、第1組付部材40に形成された2つの第1挿通孔40Dにそれぞれ挿通される。なお、本実施形態では一例として、第1組付部材40、第2組付部材50及び第3組付部材60の3つの組付部材が組付けられる構成となっており、これらの組付部材によってユニットバスのフレームが形成される(図3参照)。第1組付部材40、第2組付部材50及び第3組付部材60の詳細については後述する。
(位置決め治具10の構成)
図2(A)に示されるように、本実施形態の位置決め治具10は、被保持部12、挿入部18及び操作部20を含んで構成されている。なお、以下の説明において、挿入部18の軸方向に沿って先端側へ向かう方向、すなわち、図2(A)の上方向を便宜上、上方側と称する。また、被保持部12の長手方向、すなわち、図2(A)の左右方向を便宜上、幅方向と称する。
被保持部12は、正面から見て幅方向を長手方向とした略矩形状に形成されており、四隅が略円弧状にR面取りされている。また、被保持部12は、ベース部14と、左右一対の当接部16とを含んで構成されている。
ベース部14は、被保持部12の幅方向中央に位置しており、このベース部14の上端面から上方側へ向かって挿入部18が突出されている。また、ベース部14の下端面から下方側へ向かって操作部20を構成する軸部20Aが突出されている。さらに、ベース部14の幅方向両側の端面には、幅方向内側へ凹んだネジ孔14Aが形成されている。
ベース部14の幅方向両側には当接部16が設けられている。当接部16は、ベース部14と上下方向の長さが略同じ長さに形成されており、ベース部14と奥行方向の長さも略同じ長さに形成されている。
図2(B)に示されるように、被保持部12において、第1組付部材40に保持された状態で第1組付部材40の側面部40Bと対向する角部16Cが円弧状に面取りされている。本実施形態では、左右一対の当接部16における幅方向外側の角部のうち、一方の角部16Cが略円弧状にR面取りされている。R面取りされている角部16Cは、平面視で対角の角部となっている。すなわち、図2(B)中で、右側かつ下側の角部16Cと、左側かつ上側の角部16CとがR面取りされている。
図2(A)に示されるように、それぞれの当接部16においてベース部14と対向する面とは反対側の面(幅方向外側の面)には、上下に2つの座ぐり部16Aが形成されている。また、座ぐり部16Aの幅方向内側には、座ぐり部16Aよりも小径で座ぐり部16Aと連通する連通孔16Bが形成されており、この連通孔16Bがベース部14側まで延在されている。このため、当接部16は、座ぐり部16A及び連通孔16Bによって幅方向に貫通された上下2つの貫通孔を備えている。
連通孔16Bには、座ぐり部16A側からボルト22が挿通されており、ボルト22の頭が座ぐり部16Aによって係止された状態となっている。またボルト22は、ベース部14に形成されたネジ孔14Aに捩じ込まれている。これにより、左右一対の当接部16がベース部14に固定されている。なお、図2(A)及び図2(B)の状態では、当接部16とベース部14との間の隙間が無くなるようにボルト22が捩じ込まれており、この状態ではボルト22の頭が座ぐり部16Aの内部に収まっている。すなわち、ボルト22が当接部16から突出していない。そして、当接部16とボルト22とを含んで本発明の幅調整機構が構成されている。
幅調整機構は、一対の当接部16の間隔を変更可能な機構である。以下、図6を参照して一対の当接部16の間隔を変更する方法について説明する。先ず、図6に示されるように、左右一対の当接部16を固定しているボルト22を緩める。これにより、当接部16とベース部14との間に隙間ができる。
次に、この隙間にそれぞれスペーサ(シムともいう)Sを差し込む。なお、スペーサSは、2本のボルト22と干渉しないように略E字状に形成されている。そして、スペーサSを差し込んだ後、再びボルト22を捩じ込んで当接部16とベース部14の間にスペーサSを挟持させる。これにより、スペーサSの厚み分だけ被保持部12の幅が広くなる。すなわち、一対の当接部16の間隔が変更される。なお、必要な被保持部12の幅に応じて、差し込むスペーサSの数又は厚みを増やしてもよい。
図2(A)に示されるように、ベース部14の上端面には挿入部18の下端部が固定されている。挿入部18は、略円柱状に形成されており、挿入部18の先端18Aは、先細り形状に形成されている。すなわち、先端18Aは略円錐状に形成されている。
一方、被保持部12において、挿入部18とは反対側には操作部20が設けられており、この操作部20は、軸部20Aと、直交部20Bとを含んで把持可能な形状に形成されている。本実施形態では一例として、操作部20が略T字状に形成されている。軸部20Aは、被保持部12から挿入部18の軸方向に沿って挿入部18とは反対側へ突出されており、略円柱状に形成されている。本実施形態では、挿入部18と同軸的に被保持部12から下方側へ向かって軸部20Aが突出されている。直交部20Bは、軸部20Aの先端(下端)から軸部20Aと直交する方向に延在されており、略円柱状に形成されている。
なお、挿入部18と操作部20とを一体的に形成してもよい。この場合、被保持部12のベース部14に貫通孔を形成し、この貫通孔に一体形成された挿入部18及び操作部20を下側から貫通させて被保持部12に固定することで、被保持部12よりも上側が挿入部18となり、被保持部12よりも下側が軸部20Aとなる。
(組付け手順)
以下、図3~5を参照して、本実施形態に係る位置決め治具10を用いて複数の組付部材を位置決めする手順について説明する。
図3に示されるように、第1組付部材40、第2組付部材50及び第3組付部材60の3つの組付部材を組み付ける手順について説明する。先ず、それぞれの組付部材の構成について説明する。なお、第1組付部材40、第2組付部材50及び第3組付部材60は、何れも容易に持ち上げることができない重量部材とされている。
第1組付部材40は、フレームの下端を構成する部材であり、間隔をあけて2つの第1組付部材40が配設されている。第1組付部材40はそれぞれ、断面が略C字状に形成されたリップ溝形鋼によって構成されている。
具体的には、第1組付部材40は、平面視で矩形板状の上面部40Aと、上面部40Aの両端から下方へ延出された一対の側面部40Bと、一対の側面部40Bの下端からそれぞれ上面部40Aと略平行に折り返されたリップ部40Cとを含んで構成されている。また、上面部40Aにおける長手方向の両端部に第1挿通孔40Dが形成されている。
ここで、第1組付部材40における側面部40Bの高さ寸法は、位置決め治具10における被保持部12の高さH(図2(A)参照)よりも大きい(長い)。また、第1組付部材40における一対の側面部40Bの間の寸法、すなわち、第1組付部材40における対向する内壁面の間の寸法は、被保持部12の幅W(図2(B)参照)と略同じ寸法に形成されている。さらに、第1組付部材40における一対のリップ部40Cの間の寸法は、被保持部12の奥行D(図2(B)参照)よりも大きい。
換言すれば、位置決め治具10における被保持部12の高さHは、被保持部12が保持される第1組付部材40の内側に入り込める程度の高さに設計されている。また、被保持部12の幅Wは、一対の側面部40Bの間の寸法と同じ寸法に設計されている。さらに、被保持部12の奥行Dは、リップ部40Cの間を通り抜けることが可能な寸法に設計されている。
第1組付部材40の上には、間隔をあけて2つの第2組付部材50が組付けられる。第2組付部材50はそれぞれ、2つの第1組付部材40を掛け渡すように平面視で第1組付部材40と直交して配設される。また、第2組付部材50は、溝形鋼によって構成されており、断面形状が上方に開放された略U字状とされている。
ここで、第2組付部材50における底面部には、長手方向の両端部に第2挿通孔50Aが形成されている。第2挿通孔50Aは、第1組付部材40に形成された第1挿通孔40Dと略同じ直径の円孔であり、第1組付部材40に第2組付部材50を重ね合わせた状態で、それぞれの第2挿通孔50Aが第1挿通孔40Dと連通する位置に形成されている。
第2組付部材50の上には、間隔をあけて2つの第3組付部材60が組付けられる。第3組付部材60はそれぞれ、第1組付部材40と略平行に配設され、2つの第2組付部材50に掛け渡される。
第3組付部材60は、一対の固定部60Aと、平面視で矩形板状に形成されて一対の固定部60A同士を連結する連結部60Bとを含んで構成されている。固定部60Aはそれぞれ、略角筒状に形成されており、第2組付部材50の断面内に入り込める大きさに形成されている。また、固定部60Aには第3挿通孔60Cが形成されている。この第3挿通孔60Cは、ネジ溝が形成されたネジ孔となっており、固定部60Aの下面から上面まで貫通している。
第1組付部材40、第2組付部材50及び第3組付部材60は、以上のように構成されている。そして、これらの組付部材の組付け時には、初めに図1に示されるように、第1組付部材40に位置決め治具10を保持させる。具体的には、利用者が位置決め治具10の操作部20を把持した状態で、位置決め治具10の被保持部12の向きを第1組付部材40における一対のリップ部40Cの隙間に入り込む向きに合わせる。そして、第1挿通孔40Dに挿入部18を挿通させながら位置決め治具10を上方に移動させる。
次に、被保持部12の下端をリップ部40Cよりも上方まで移動させた後、利用者が被保持部12を平面視で挿入部18の軸周りに回転させる。ここでは、平面視で保持部12を時計回りに約90度回転させる。これにより、被保持部12を構成する一対の当接部16が第1組付部材40の側面部40Bにそれぞれ当接する。そして、一対の当接部16が側面部40Bに当接することで、被保持部12が第1組付部材40に保持される。なお、本実施形態では、第1組付部材40における対向する側面部40B間の寸法が、被保持部12の幅Wと略同じ寸法に形成されているため、被保持部12を平面視で反時計回りに回転させた場合は、当接部16の面取りされていない角が側面部40Bに干渉することとなり、90度まで回転できないようになっている。
図3には、2つの第1組付部材40にそれぞれ位置決め治具10を2つずつ保持させた状態が図示されている。そして、この状態から2つの第2組付部材50を第1組付部材40に重ね合わせる。このとき、位置決め治具10の挿入部18に第2組付部材50の第2挿通孔50Aを挿通させることで、第2組付部材50を位置決めすることができる。
2つの第2組付部材50を第1組付部材40の上に重ね合わされた後、第2組付部材50の上から2つの第3組付部材60を重ね合わせる。このとき、位置決め治具10の挿入部18に第3組付部材60の第3挿通孔60Cを挿通させることで、第3組付部材60を位置決めすることができる。このようにして、位置決め治具10の挿入部18は、複数の組付部材40、50、60のそれぞれに形成された挿通孔40D、50A、60Cに挿通可能とされている。
図4には、4つの位置決め治具10を用いて第1組付部材40、第2組付部材50及び第3組付部材60を位置決めして重ね合わせた状態が示されている。この状態から、1つの位置決め治具10の保持状態を解除する。具体的には、利用者が操作部20を把持した状態で、被保持部12を平面視で挿入部18の軸周りに回転させる。ここでは、平面視で保持部12を反時計回りに約90度回転させる。これにより、一対の当接部16が第1組付部材40の側面部40Bから離間して保持状態が解除される。そして、位置決め治具10を下方へ移動させることで、挿入部18が挿通孔40D、50A、60Cから取外される。
図5に示されるように、位置決め治具10を取外した後、下方から第1挿通孔40D及び第2挿通孔50Aへボルト100を挿入する。そして、ボルト100を第3挿通孔60Cに捩じ込むことで、第1組付部材40、第2組付部材50及び第3組付部材60が1カ所で締結される。同様にして、残りの3つの位置決め治具10を取外してボルト100で第1組付部材40、第2組付部材50及び第3組付部材60を締結する。このようにして、第1組付部材40、第2組付部材50及び第3組付部材60が組付けられる。なお、第3組付部材60の上面にはユニットバスの床面が固定される。また、予め一対の第3組付部材60と床面とを一体に形成してもよい。この場合、位置決め治具10の挿入部18の先端が第3組付部材60を突き抜けないように、挿入部18の長さを調整してもよい。
(作用及び効果)
次に、本実施形態の作用及び効果について説明する。
本実施形態に係る位置決め治具10は、挿入部18の先端が先細り形状に形成されているため、複数の組付部材40、50、60の挿通孔40D、50A、60Cの位置がずれている場合であっても、挿入部18に挿通孔40D、50A、60Cを挿通させることができ、これらの挿通孔40D、50A、60Cの位置決めをすることができる。
また、位置決め治具10の操作部20は、利用者が把持して被保持部12を挿入部18の軸周りに回転させることで一対の当接部16が第1組付部材40の側面部40Bに当接される。すなわち、利用者が操作部20を操作して被保持部12を挿入部18の軸周りに回転させるだけで、被保持部12を第1組付部材40に保持させることができる。このように、本実施形態の位置決め治具10は、複数の組付部材40、50、60の挿通孔40D、50A、60Cを位置決めする構成において、位置決めした状態で保持させることができる。
また、本実施形態では、幅調整機構によって被保持部12における一対の当接部16の間隔が変更可能となっている。これにより、対向する側面部40Bの距離と一対の当接部16の間隔とが異なっている場合であっても、幅調整機構によって一対の当接部16の間隔を変更させることで、当接部16を側面部40Bに良好に当接させることができる。すなわち、寸法が異なる組付部材に被保持部12を保持させることができる。
さらに、本実施形態では、被保持部12の角部16Cを円弧状に面取りすることにより、被保持部12を回転させて一対の当接部16を側面部40Bに当接させる際に、角部が側面部40Bに干渉するのを抑制することができる。特に、側面部40Bと対向する2つの角部のうち、一方の角部16CのみをR面取りすることで、被保持部12を反対方向へ回転させても当接部16を側面部40Bに当接させることができないようになる。すなわち、被保持部12の回転方向を制限することができる。また、R面取りされていない方の角部は、当接部16が側面部40Bに当接した状態でさらに被保持部12を回転させるのを抑制するストッパとして機能させることができる。
さらにまた、本実施形態では、操作部20が軸部20Aと直交部20Bとを含んでT字状に形成されている。これにより、例えば略L字状の操作部を備えた構成と比較して、利用者が操作部20を把持し易くなる。この結果、操作部20をスムーズに操作することができる。
<第2実施形態>
次に、図7を参照して、第2実施形態に係る位置決め治具70について説明する。なお、第1実施形態と同様の構成については同じ符号を付し、適宜説明を省略する。
図7に示されるように、本実施形態に係る位置決め治具70は、被保持部72、挿入部74及び操作部76を含んで構成されている。被保持部72は、ゴム等の弾性体によって平面視で略楕円状となる円柱状に形成されている。ここで、被保持部72の幅方向両端部は、第1組付部材40の対向する側面部40Bに当接する一対の当接部72Aとなる。
被保持部72の上端面には挿入部74の下端部が固定されている。挿入部74は、被保持部72よりも長尺状の略円柱状に形成されており、挿入部74の先端74Aは、先細り形状に形成されている。すなわち、先端74Aは略円錐状に形成されている。
被保持部72において、挿入部74とは反対側には操作部76が設けられており、この操作部76は、軸部76Aと、直交部76Bとを含んで把持可能な形状に形成されている。本実施形態では一例として、操作部76が第1実施形態と同様に略T字状に形成されている。
以上のように構成された位置決め治具70における被保持部72の高さは、第1実施形態の位置決め治具10における被保持部12の高さHと略同じ高さに形成されている。すなわち、被保持部72の高さは、第1組付部材40の内側に入り込める程度の高さに設計される。また、被保持部72の幅は、第1実施形態の位置決め治具10における被保持部12の幅Wと略同じ幅に形成されている。すなわち、被保持部72の幅は、一対の側面部40Bの間の寸法と同じ寸法に設計される。さらに、被保持部72の奥行は、リップ部40Cの間を通り抜けることが可能な寸法に設計される。なお、ここでいう被保持部72の幅とは、一対の当接部72Aの間の距離のことを指す。
本実施形態では、利用者が位置決め治具70の操作部76を把持した状態で、被保持部72の下端をリップ部40Cよりも上方まで移動させた後、利用者が被保持部72を平面視で挿入部74の軸周りに回転させる。ここでは、平面視で保持部12を時計回り又は半時計周りに約90度回転させる。これにより、被保持部72の一対の当接部72Aが第1組付部材40の側面部40Bにそれぞれ当接する。そして、一対の当接部72Aが側面部40Bに当接することで、被保持部72が第1組付部材40に保持される。
(作用及び効果)
次に、本実施形態の作用及び効果について説明する。
本実施形態に係る位置決め治具70は、被保持部72が略円柱状に形成されている。これにより、被保持部72の周面に角が無くなるため、被保持部72を平面視で挿入部74の軸周りに時計回り及び反時計回りの何れの方向に回転させた場合でも、被保持部72を第1組付部材40に保持させることができる。
また、本実施形態では、被保持部72が1つの部材で形成されているため、第1実施形態と比較して、部品点数を削減することができる。さらに、本実施形態では、被保持部72が弾性体によって形成されているため、被保持部72の幅が一対の側面部40Bの間の寸法よりも大きい場合であっても、弾性変形することで被保持部72を第1組付部材40に保持させることができる。その他の作用については第1実施形態と同様である。
以上、第1実施形態及び第2実施形態に係る位置決め治具10、70について説明したが、本発明の要旨を逸脱しない範囲において、種々なる態様で実施し得ることは勿論である。例えば、上記第1実施形態では、図6に示されるように、当接部16とベース部14との間の隙間にスペーサSを差し込むことで一対の当接部16の間隔を変更する構成としたが、これに限定されず、他の機構で幅調整機構を構成してもよい。
他の幅調整機構として、例えば、ベース部14と当接部16とを圧縮コイルばねによって連結した構成を採用してもよい。この場合、被保持部12を平面視で挿入部18の軸周りに回転させることで、圧縮コイルばねが押し縮められた状態で一対の当接部16が第1組付部材40の側面部40Bに当接する。すなわち、圧縮コイルばねによって一対の当接部16が側面部40Bに押し付けられることとなり、被保持部12を良好に第1組付部材40に保持させることができる。
また、上記実施形態では、位置決め治具10、70を用いてユニットバスのフレームを構成する第1組付部材40、第2組付部材50及び第3組付部材60を組み付ける作業について説明したが、これに限定されない。すなわち、他の組付部材を組み付ける際に位置決めするために位置決め治具10、70を用いてもよい。特に、本実施形態では、第1組付部材40をリップ溝形鋼としたが、これに限定されず、他の形鋼に位置決め治具10、70を保持させるようにしてもよい。
10 位置決め治具
12 被保持部
16 当接部
16C 角部
18 挿入部
20 操作部
20A 軸部
20B 直交部
40 第1組付部材(一の組付部材)
40B 側面部(内壁面)
40D 挿通孔
50 組付部材
50A 挿通孔
60 組付部材
60C 挿通孔
70 位置決め治具
72 被保持部
72A 当接部
74 挿入部
76 操作部
76A 軸部
76B 直交部

Claims (4)

  1. 位置決めされる複数の組付部材のうちの一の前記組付部材の対向する内壁面に当接する一対の当接部を備え、該当接部が内壁面に当接することで保持される被保持部と、
    前記被保持部から突出されて先端が先細り形状に形成されると共に、複数の前記組付部材のそれぞれに形成された挿通孔に挿通可能な挿入部と、
    前記被保持部において前記挿入部とは反対側に設けられて把持可能な形状に形成されると共に、利用者が把持して前記被保持部を前記挿入部の軸周りに回転させることで前記被保持部を前記内壁面に当接させる操作部と、
    を有する位置決め治具。
  2. 前記被保持部には、一対の前記当接部の間隔を変更可能な幅調整機構が設けられている請求項1に記載の位置決め治具。
  3. 前記被保持部は、前記組付部材に保持された状態で前記内壁面と対向する角部が円弧状に面取りされている請求項1又は2に記載の位置決め治具。
  4. 前記操作部は、前記被保持部から前記挿入部の軸方向に沿って前記挿入部とは反対側へ突出された軸部と、前記軸部の先端から前記軸部と直交する方向に延在された直交部とを含んでT字状に形成されている請求項1~3の何れか1項に記載の位置決め治具。
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