JP2019131100A - 乗物シート用ロック装置 - Google Patents

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Kazuya Iwasa
和也 岩佐
信義 寺岡
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Abstract

【課題】乗物本体に固定されたストライカに対して乗物用シートに設けられたロック機構を係合させて少なくとも2段階のロック位置を選択可能とするとともに、操作性の良い乗物シート用ロック装置を提供する。【解決手段】ロック機構40は、ベースプレート41と、ベースプレート41に回動可能に支持され前棒状部30aに係合可能な第2アーム側面42c1及び第2アーム側面43c1と後棒状部30bに係合可能な第4アーム側面42e1及び第4アーム側面43e1とを有するフックHと、フックHの一部に係合してフックHの回動を止めるポール44と、を備える。フックHは第2アーム側面42c1から第4アーム側面42e1に向かう方向に回動付勢され、シートバックを倒し込んで前棒状部30aに係合したときと、さらにシートバックを倒し込んで後棒状部30bときと、において、ポール44が係合する。【選択図】図6

Description

本発明は、乗物シート用ロック装置に関する。
従来、乗物シート、例えば、自動車用シートにあっては、自動車本体に対して回動可能に支持されたシートバックに設けられたロック機構を、自動車本体に固定されたストライカに係合させることによりシートバックの背凭れ角度を2段階に変更可能とするものがある。特許文献1に記載された自動車用シートにおいては、図17に示すように、ラチェット145をロック位置としたときフロントフック142とリアフック143がストライカ130の前棒状部130aもしくは後棒状部130bに当接してロック機構140が取付けられたシートバック100の回動が止められる。また、ラチェット145をアンロック位置としたときフロントフック142とリアフック143は回動を許容されて前棒状部130aもしくは後棒状部130bとの当接が解除されロック機構140の取付けられたシートバック100の回動が許容される。これによって、シートバック100の傾きを変えながら操作レバー141nを操作してラチェット145をロック位置とアンロック位置との間で切り替えることによって、ロック機構140を前棒状部130aもしくは後棒状部130bに選択的に係合させることにより、シートバック100の背凭れ角度を2段階に変更することが可能とされている。
特開2016−215995号公報
上述の自動車用シートのロック装置においては、フロントフック142とリアフック143がストライカ130の前棒状部130aに係合した状態から、ラチェット145をアンロック位置としてシートバック100を倒し後棒状部130bに係合した状態にする場合は問題なく移行できる。しかし、フロントフック142とリアフック143が後棒状部130bに係合した状態から、前棒状部130aに係合した状態に移行させようとする場合は、一旦シートバック100を起こしてフロントフック142とリアフック143を前棒状部130aより前の位置まで戻してから行わなければならないという問題があった。すなわち、ロック機構140を前棒状部130aと後棒状部130bとの間で双方向にロック状態とすることができずシートバック100の傾き角度の調整が容易でないという問題があった。
このような要請に鑑み本発明の課題は、乗物本体に固定されたストライカに対して乗物用シートに設けられたロック機構を係合させて少なくとも2段階のロック位置を選択可能とするとともに、操作性の良い乗物シート用ロック装置を提供することにある。
本発明の第1発明は、シートバックを乗物本体に対して起倒可能に支持し、第1位置及び該第1位置よりも倒れた側の第2位置に保持可能な乗物シート用ロック装置であって、前記乗物本体側に固定され、第1棒状係合部と、該第1棒状係合部よりも倒れた側に位置する第2棒状係合部が前記シートバックの回動軌跡上に並立して配設されたストライカと、前記シートバック側に固定され、前記第1位置において前記第1棒状係合部と、前記第2位置において前記第2棒状係合部と係合可能なロック機構と、を備え、該ロック機構は、前記シートバックに固定されたベースプレートと、該ベースプレートに水平方向に延びる第1軸をもって回動可能に支持されるとともに、前記第1棒状係合部に係合可能な第1係合部と、該第1係合部から前記第1軸を中心とする周方向に所定距離離れた位置に形成された前記第2棒状係合部に係合可能な第2係合部と、を備えるフックと、前記ベースプレートに水平方向に延びる第2軸をもって回動可能に支持されるとともに、前記第1棒状係合部と前記第1係合部が係合した状態及び前記第2棒状係合部と前記第2係合部が係合した状態で前記フックの一部に係合して前記フックの回動を止めるロック位置と、係合を解除して前記フックの回動を許容するアンロック位置と、の間で回動可能なポールと、を備え、前記フックは、前記第1係合部から前記第2係合部に向かう方向に回動付勢されるとともに、前記ポールが前記アンロック位置にあるとき前記シートバックを倒し込んでいくと前記第1棒状係合部に前記第1係合部が係合する位置において回動付勢が止められていて、前記ポールは前記フックに当接する方向に回動付勢されており、前記シートバックを倒し込んで前記第1棒状係合部に前記第1係合部が係合したときと、さらに前記シートバックを倒し込んで前記第2棒状係合部に前記第2係合部が係合したときと、において、前記ロック位置となるよう構成されていることを特徴とする。
第1発明によれば、フックには第1棒状係合部に係合可能な第1係合部と、第2棒状係合部に係合可能な第2係合部と、が備えられ、第1係合部と第2係合部とは、第1軸を中心とする周方向に所定距離離れた位置に形成されている。そして、ポールは、第1棒状係合部に第1係合部が係合した状態及び第2棒状係合部に第2係合部が係合した状態でフックの回動を止めることができる。そして、フックは、第1係合部から第2係合部に向かう方向に回動付勢付勢され、ポールは、フックに当接する方向に回動付勢されている。これによって、フックは、シートバックの起倒に伴って、第1棒状係合部に第1係合部が係合した状態と、第2棒状係合部に第2係合部が係合した状態との間で回動し、いずれの状態においてもポールの係合により回動が止められることができる。すなわち、シートバックの起倒のいずれの方向においても第1位置と第2位置の間でポールをロック位置とすることができる。これによって、少なくとも2段階のロック位置を操作性良く選択可能とすることができる。
本発明の第2発明は、上記第1発明において、前記フックは、前記第1軸を中心に微小角度だけ相対回動可能な、第1フックプレートと第2フックプレートが重ね合わされて形成され、前記第1フックプレートには、前記第1棒状係合部の前記シートバックの倒れ方向と反対側の部位に当接する前記第1軸から略径方向に延びて形成された第1前当接面部と、該第1前当接面部と同一形態で前記第1軸を中心に所定角回転させた位置に形成され前記第2棒状係合部の前記シートバックの倒れ方向と反対側の部位に当接する第2前当接面部と、が形成されており、前記第2フックプレートには、前記第1棒状係合部の前記シートバックの倒れ方向の部位に当接する前記第1軸から略径方向に延びて形成された第1後当接面部と、該第1後当接面部と同一形態で前記第1軸を中心に所定角回転させた位置に形成され前記第2棒状係合部の前記シートバックの倒れ方向の部位に当接する第2後当接面部と、が形成されており、前記第1前当接面部と前記第1後当接面部は、前記第1係合部の一部として形成され、前記第2前当接面部と第2後当接面部は、前記第2係合部の一部として形成されており、前記ポールは、前記第1棒状係合部に前記第1前当接面部が当接した状態もしくは前記第2棒状係合部に前記第2前当接面部が当接した状態で前記第1フックプレートの一部と係合して前記第1フックプレートの回動を止める前記ロック位置と、係合を解除して前記第1フックプレートの回動を許容する前記アンロック位置と、の間で回動可能に形成され、前記ロック機構は、前記ベースプレートに水平方向に延びる第3軸をもって回動可能に支持されるカムを有し、該カムは前記ポールが前記ロック位置にあるとき前記第2フックプレートの一部に当接して前記第1後当接面部を前記第1棒状係合部に、もしくは、前記第2後当接面部を前記第2棒状係合部に対して押し付ける向きに前記第2フックプレートを回動させるべく前記ベースプレートに対して回動付勢されるとともに前記ポールと連動して回動されるように構成されており、前記第1フックプレートは、前記第1棒状係合部に対して前記第1前当接面部を押し付ける方向に回動付勢されていて前記ポールが前記アンロック位置にあるとき前記第1前当接面部が前記第1棒状係合部に当接する位置において回動付勢が止められていて、前記第2フックプレートは、前記第1前当接面部と前記第1後当接面部との間に前記第1棒状係合部を受け入れ可能かつ前記第2前当接面部と前記第2後当接面部との間に前記第2棒状係合部を受け入れ可能に前記第1フックプレートに対して配置されており、前記シートバックを倒し込んで前記第1前当接面部が前記第1棒状係合部に当接したとき、前記ポールは前記第1フックプレートを前記ロック位置とするとともに、前記カムは前記第2フックプレートを回動させて前記第1棒状係合部に対するガタをつめ、さらに前記シートバックを倒し込んで前記第2前当接面部が前記第2棒状係合部に当接したとき、前記ポールは前記第1フックプレートを、前記ロック位置とするとともに、前記カムは前記第2フックプレートを回動させて前記第2棒状係合部に対するガタをつめるように構成されていることを特徴とする。
第2発明によれば、フックは、第1フックプレートと第2フックプレートが重ね合わされて形成され、第1前当接面部と第1後当接面部は第1係合部の一部として形成され、第2前当接面部と第2後当接面部は第2係合部の一部として形成されている。そして、第1前当接面部が第1棒状係合部に当接したとき、カムは第2フックプレートを回動させて第1後当接面部の第1棒状係合部に対するガタをつめ、第2前当接面部が第2棒状係合部に当接したとき、カムは第2フックプレートを回動させて第2後当接面部の第2棒状係合部に対するガタをつめるように構成されている。これによって、ロック機構は、第1棒状係合部又は第2棒状係合部に対してガタを抑制してロック状態とされることができる。また、ポールは、第1フックプレートの第1前当接面部が第1棒状係合部に当接した状態又は第2前当接面部が第2棒状係合部に当接した状態において、第1フックプレートを回動不能とすることができる。これによって、第1フックプレートの一部にポールが係合するだけでロック機構を第1棒状係合部又は第2棒状係合部に対してロック状態とすることができるので、ロック機構の構造を簡略化できる。
本発明の第3発明は、上記第2発明において、前記ベースプレートには前記シートバックの起倒に伴って、前記第1棒状係合部及び前記第2棒状係合部を受け入れ可能な底部を有する凹部が形成されており、前記底部に前記第1棒状係合部が当接した状態で前記第1フックプレートの前記第2前当接面部は前記第2棒状係合部に当接して前記ポールが前記第1フックの一部と干渉することなく係合可能に形成されていることを特徴とする。
第3発明によれば、ベースプレートの凹部における底部に第1棒状係合部が当接した状態で第1フックプレートの第2前当接面部は第2棒状係合部に当接してポールが第1フックプレートの一部と干渉することなく係合可能に形成されているので、シートバックを倒し込んでいけば確実に第2棒状係合部に対してロック機構をロック状態とさせることができる。すなわち、シートバックを第1棒状係合部が凹部における底部に当接する位置まで倒し込めば確実にロック機構を第2棒状係合部にロックさせることができるのでロック不良状態の発生を抑制できる。
本発明の第4発明は、上記第1発明において、前記フックは、前記第1軸を中心に微小角度だけ相対回動可能な、第1フックプレートと第2フックプレートが重ね合わされて形成され、前記第1フックプレートには、前記第1棒状係合部の前記シートバックの倒れ方向と反対側の部位に当接する前記第1軸から略径方向に延びて形成された第1前当接面部と、該第1前当接面部と同一形態で前記第1軸を中心に所定角回転させた位置に形成され前記第2棒状係合部の前記シートバックの倒れ方向と反対側の部位に当接する第2前当接面部と、が形成されており、前記第2フックプレートには、前記第1棒状係合部の前記シートバックの倒れ方向の部位に当接する前記第1軸から略径方向に延びて形成された第1後当接面部と、該第1後当接面部と同一形態で前記第1軸を中心に所定角回転させた位置に形成され前記第2棒状係合部の前記シートバックの倒れ方向の部位に当接する第2後当接面部と、が形成されており、前記第1前当接面部と前記第1後当接面部は、前記第1係合部の一部として形成され、前記第2前当接面部と第2後当接面部は、前記第2係合部の一部として形成されており、前記ポールは、前記第1棒状係合部に前記第1前当接面部が当接した状態もしくは前記第2棒状係合部に前記第2前当接面部が当接した状態で前記第1フックプレートの一部と係合して前記第1フックプレートの前記シートバックの倒れ方向と反対方向への回動を止める前記ロック位置と、係合を解除して前記第1フックプレートの前記シートバックの倒れ方向と反対方向への回動を許容する前記アンロック位置と、の間で回動可能な第1ポール部と、前記第1棒状係合部もしくは前記第2棒状係合部に前記第2フックプレートの前記第1後当接面部が対向した状態で前記第2フックプレートの一部と係合して前記第2フックプレートの前記シートバックの倒れ方向への回動を止める前記ロック位置と、係合を解除して前記第2フックプレートの前記シートバックの倒れ方向への回動を許容する前記アンロック位置と、の間で回動可能な第2ポール部と、を有し、前記ロック機構は、前記第2軸を中心に前記ポールとは独立して回動可能なカムを有し、該カムは前記第1ポール部及び前記第2ポール部が前記ロック位置にあるとき前記第2フックプレートの一部に当接して前記第1後当接面部を前記第1棒状係合部に、もしくは、前記第2後当接面部を前記第2棒状係合部に対して押し付ける向きに前記第2フックプレートを回動させるべく前記ベースプレートに対して回動付勢されるとともに前記ポールと連動して回動されるように構成されており、前記第1フックプレートは、前記第1棒状係合部に対して前記第1前当接面部を押し付ける方向に回動付勢されていて前記第1ポール部及び前記第2ポール部が前記アンロック位置にあるとき前記第1前当接面部が前記第1棒状係合部に当接する位置において回動付勢が止められていて、前記第2フックプレートは、前記第1前当接面部と前記第1後当接面部との間に前記第1棒状係合部を受け入れ可能かつ前記第2前当接面部と前記第2後当接面部との間に前記第2棒状係合部を受け入れ可能に前記第1フックプレートに対して配置されており、前記シートバックを倒し込んで前記第1前当接面部が前記第1棒状係合部に当接したとき、前記第1ポール部は前記第1フックプレートを、前記第2ポール部は前記第2フックプレートを、前記ロック位置とするとともに、前記カムは前記第2フックプレートを回動させて前記第1棒状係合部に対するガタをつめ、さらに前記シートバックを倒し込んで前記第2前当接面部が前記第2棒状係合部に当接したとき、前記第1ポール部は前記第1フックプレートを、前記第2ポール部は前記第2フックプレートを、前記ロック位置とするとともに、前記カムは前記第2フックプレートを回動させて前記第2棒状係合部に対するガタをつめるように構成されていることを特徴とする。
第4発明によれば、フックは、第1フックプレートと第2フックプレートが重ね合わされて形成され、第1前当接面部と第1後当接面部は第1係合部の一部として形成され、第2前当接面部と第2後当接面部は第2係合部の一部として形成されている。そして、第1前当接面部が第1棒状係合部に当接したとき、カムは第2フックプレートを回動させて第1後当接面部の第1棒状係合部に対するガタをつめ、第2前当接面部が第2棒状係合部に当接したとき、カムは第2フックプレートを回動させて第2後当接面部の第2棒状係合部に対するガタをつめるように構成されている。これによって、ロック機構は、第1棒状係合部又は第2棒状係合部に対してガタを抑制してロック状態とされることができる。また、ポールは、第1ポール部と第2ポール部とを有する。そして、第1ポール部は、第1フックプレートの第1前当接面部が第1棒状係合部に当接した状態又は第2前当接面部が第2棒状係合部に当接した状態において、第1フックプレートのシートバックの倒れ方向と反対方向への回動を不能とすることができる。また、第2ポール部は、第1フックプレートの第1前当接面部が第1棒状係合部に当接した状態又は第2前当接面部が第2棒状係合部に当接した状態において、第2フックプレートのシートバックの倒れ方向への回動を不能とすることができる。これによって、ポールは、ロック機構のロック状態において、ロック機構が第1棒状係合部又は第2棒状係合部に対してシートバックの倒れ方向と反対方向及びシートバックの倒れ方向への回動が不能とされ強力なロック状態とすることができる。
本発明の第5発明は、上記第4発明において、前記ベースプレートには前記シートバックの起倒に伴って、前記第1棒状係合部及び前記第2棒状係合部を受け入れ可能な底部を有する凹部が形成されており、前記底部に前記第1棒状係合部が当接した状態で前記第1フックプレートの前記第2前当接面部は前記第2棒状係合部に当接して、前記第1ポール部が前記第1フックプレートの一部と干渉することなく係合し、前記第2ポール部が前記第2フックプレートの一部と干渉することなく係合可能に形成されていることを特徴とする。
第5発明によれば、ベースプレートの凹部における底部に第1棒状係合部が当接した状態で第1フックプレートの第2前当接面部は第2棒状係合部に当接して、第1ポール部が第1フックプレートの一部と干渉することなく係合し、第2ポール部が第2フックプレートの一部と干渉することなく係合可能に形成されているので、シートバックを倒し込んでいけば確実に第2棒状係合部に対してロック機構をロック状態とさせることができる。すなわち、シートバックを第1棒状係合部が凹部における底部に当接する位置まで倒し込めば確実にロック機構を第2棒状係合部にロックさせることができるのでロック不良状態の発生を抑制できる。
本発明の第1実施形態のロック装置が取付けられた自動車用リアシートを斜め前方から見た斜視図である。 上記実施形態のロック装置の斜視図である。 上記実施形態のロック機構の正面図である。 上記実施形態のロック機構の背面図である。 上記実施形態のロック機構の分解斜視図である。 上記実施形態のロック機構の作動における第1状態を説明する図である。 上記実施形態のロック機構の作動における第2状態を説明する図である。 上記実施形態のロック機構の作動における第3状態を説明する図である。 上記実施形態のロック機構の作動における第4状態を説明する図である。 上記実施形態のロック機構の作動における第5状態を説明する図である。 上記実施形態のロック機構の作動における第6状態を説明する図である。 上記実施形態のロック機構の作動における第7状態を説明する図である。 本発明の第2実施形態のロック装置において、ロック機構の作動における第1状態を説明する図である。 上記実施形態のロック機構の作動における第4状態を説明する図である。 上記実施形態のロック機構の作動における第5状態を説明する図である。 上記実施形態のロック機構の作動における第7状態を説明する図である。 従来のロック装置を説明する図である。
図1〜図12は、本発明の第1実施形態を示す。この実施形態は、自動車用リアシートのシートバックに本発明を適用した例を示す。各図中、矢印により自動車用リアシートのシートバックを自動車に取付けたときの各方向を示している。以下の説明において、方向に関する記述は、この方向を基準として行うものとする。本実施形態の自動車用リアシートは、左席のシートであって乗員の着座部となるシートクッション(図示せず)と、乗員の背凭れとなるシートバック1と、乗員の頭を支持するヘッドレスト(図示せず)と、を備えている。シートクッションとヘッドレストについては、公知の構成のものであるので説明を省略し、シートバック1について説明していく。
図1に示すように、シートバック1は、骨格を成すバックフレーム2と、クッション材であるバックパッド3と、表皮材であるバックカバー4と、を備えている。バックフレーム2は、金属パイプを折り曲げて矩形状に形成したパイプフレーム21を主体として各種の部品が取付けられている。上下のパイプを連結する縦ワイヤ22と左右のパイプを連結する横ワイヤ23は、バックパッド3を裏面から支持する部材である。上パイプには、ホルダブラケット24を介して左右一対の角筒状のホルダ25が取付けられている。ホルダ25はヘッドレストのステーを受け入れて保持するための部材である。パイプフレーム21の下側のコーナ部には、それぞれ、下コーナブラケット26が取付けられている。下コーナブラケット26には、それぞれ、左右水平方向に延びる軸が取付けられ、この軸が自動車本体に回動可能に支持されることによってシートバック1が自動車本体に対して前後方向に回動可能とされている。この前後方向への回動によって、シートバック1の背凭れ角度が変更可能となる。ロック装置10は、ロック機構40とストライカ30とを有する。パイプフレーム21の上左側のコーナ部には上コーナブラケット27が取付けられ、上コーナブラケット27には自動車本体に立設されたストライカ30に対して係合してロックするロック機構40が取付けられている。ここで、ロック装置10が、特許請求の範囲の「乗物シート用ロック装置」に相当し、自動車本体が、特許請求の範囲の「乗物本体」に相当する。
図2〜図5に示すように、ロック機構40は対向するプレート部材の間に空間部を形成したベースプレート41の空間部内にフックH、ポール44、カム45、ケース46等を内蔵している。
図5に示すように、ベースプレート41は、左側(シート外側方向)に配置されるアウタプレート41aと右側(シート内側方向)に配置されるインナプレート41bが、後述するフック軸42P、ポール軸44P、カム軸45P、操作レバー軸47Pによって連結されて間に空間が形成されている。アウタプレート41aとインナプレート41bとは、概略フロアに垂直で前後方向に延びる面に沿って平行に配置されている。また、アウタプレート41aとインナプレート41bは、その左右方向中央におけるアウタプレート41aとインナプレート41bに平行な面に関して、概略鏡面対称の形状に形成されている。
図5に示すように、アウタプレート41aは、上下方向中央部に後方向かって開口する凹部41a1が形成されている。凹部41a1は、長軸方向を前後方向とするとともに上方に向かって湾曲する略矩形状に形成され、その長軸方向の中心線は、図6に示すように、シートバック1の前後方向回動軸を中心とする円弧Rに一致している。そして、凹部41a1は、短軸方向である上下方向の寸法が、ストライカ30を遊挿可能に設定されている。凹部41a1は、その前端部側の端部が底部41a11として形成され、その後端部側が開口41a12として形成されている。アウタプレート41aの凹部41a1の下側には、フック軸42Pの左端部が嵌合するフック軸孔41a2が形成され、凹部41a1の上側には、後端部側にポール軸44Pの左端部が嵌合するポール軸孔41a3が形成されている。さらに、アウタプレート41aの上端部側の前後方向略中央部には、カム軸45Pの左端部が嵌合するカム軸孔41a4が形成され、上端部側の後部には、操作レバー軸47Pの左端部が嵌合する操作レバー軸孔41a5が形成されている。
図5に示すように、インナプレート41bは、アウタプレート41aとほぼ同一形状に形成されている。すなわち、インナプレート41bは、上下方向中央部に後方向かって開口する凹部41b1が形成されている。凹部41b1は、長軸方向を前後方向とするとともに上方に向かって湾曲する略矩形状に形成され、その長軸方向の中心線は、図6に示すように、シートバック1の前後方向回動軸を中心とする円弧Rに一致している。そして、凹部41b1は、短軸方向である上下方向の寸法が、ストライカ30を遊挿可能に設定されている。凹部41b1は、その前端部側の端部が底部41b11として形成され、その後端部側が開口41b12として形成されている。インナプレート41bの凹部41b1の下側には、フック軸42Pの右端部が嵌合するフック軸孔41b2が形成され、凹部41b1の上側には、後端部側にポール軸44Pの右端部が嵌合するポール軸孔41b3が形成されている。さらに、インナプレート41bの上端部側の前後方向略中央部には、カム軸45Pの右端部が嵌合するカム軸孔41b4が形成され、上端部側の後部には、操作レバー軸47Pの右端部が嵌合する操作レバー軸孔41b5が形成されている。ここで、インナプレート41bの操作レバー軸孔41b5が形成されている部分は、右方にクランク状に折り曲げられて本体部より右方にオフセットされている点でアウタプレート41aとは異なっている。
図3〜図5に示すように、フック軸42Pは、右側から第1円筒部42P1、鍔部42P2、第2円筒部42P3の順に径が変えられて形成されている。第1円筒部42P1と第2円筒部42P3は同径で、鍔部42P2より小径とされている。第1円筒部42P1の左右方向の長さは、後述する第1フックプレート42、第2フックプレート43及びケース46の左右方向長さを加えたものよりわずかに大きく設定されている。また、第2円筒部42P3の左右方向の長さは、後述する第2フックプレートばね43Sの高さ(軸方向の長さ)よりわずかに大きく設定されている。フック軸42Pの右側端部には、アウタプレート41aの板厚と同程度の左右方向長さで、アウタプレート41aのフック軸孔41a2に嵌合可能な嵌合部42P4が設けられている。フック軸42Pの左側端部には、インナプレート41bの板厚と同程度の左右方向長さで、インナプレート41bのフック軸孔41b2に嵌合可能な嵌合部42P5が設けられている。ここで、フック軸42Pが、特許請求の範囲の「第1軸」に相当する。
図3〜図5に示すように、ポール軸44Pは、右側から第1円筒部44P1、鍔部44P2、第2円筒部44P3の順に径が変えられて形成されている。第1円筒部44P1と第2円筒部44P3は同径で、鍔部44P2より小径とされている。第1円筒部44P1の左右方向の長さは、後述するポール44及びケース46の左右方向長さを加えたものよりわずかに大きく設定されている。また、鍔部44P2の左右方向の長さは、フック軸42Pの鍔部42P2の左右方向の長さとほぼ同一に設定されている。ポール軸44Pの右側端部には、アウタプレート41aの板厚と同程度の左右方向長さで、アウタプレート41aのポール軸孔41a3に嵌合可能な嵌合部44P4が設けられている。ポール軸44Pの左側端部には、インナプレート41bの板厚と同程度の左右方向長さで、インナプレート41bのポール軸孔41b3に嵌合可能な嵌合部44P5が設けられている。ここで、ポール軸44Pが、特許請求の範囲の「第2軸」に相当する。
図3〜図5に示すように、カム軸45Pは、右側から第1円筒部45P1、鍔部45P2、第2円筒部45P3の順に径が変えられて形成されている。第1円筒部45P1と第2円筒部45P3は同径で、鍔部45P2より小径とされている。第1円筒部45P1の左右方向の長さは、フック軸42Pの第1円筒部42P1の左右方向の長さとほぼ同一で、後述するカム45及びカム軸45Pが通される部分のケース46の左右方向長さを加えたものよりわずかに大きく設定されている。また、鍔部45P2の左右方向の長さは、フック軸42Pの鍔部42P2の左右方向の長さとほぼ同一に設定されている。カム軸45Pの右側端部には、アウタプレート41aの板厚と同程度の左右方向長さで、アウタプレート41aのカム軸孔41a4に嵌合可能な嵌合部45P4が設けられている。カム軸45Pの左側端部には、インナプレート41bの板厚と同程度の左右方向長さで、インナプレート41bのカム軸孔41b4に嵌合可能な嵌合部45P5が設けられている。ここで、カム軸45Pが、特許請求の範囲の「第3軸」に相当する。
図3〜図5に示すように、操作レバー軸47Pは、右側から第1円筒部47P1、第2円筒部47P2、鍔部47P3、第3円筒部47P4の順に径が変えられて形成されている。第1円筒部47P1と第3円筒部47P4は同径で、第2円筒部47P2より小径とされている。第2円筒部47P2は、鍔部47P3より小径とされている。第1円筒部47P1の左右方向の長さは、第3円筒部47P4の左右方向の長さとほぼ同一に設定されている。第2円筒部47P2の左右方向の長さは、後述する操作レバー47における操作レバー軸孔47a1が設けられた部分の左右方向長さとほぼ同一に設定されている。第1円筒部47P1は、インナプレート41bの操作レバー軸孔41b5に通されて嵌合可能とされている。第3円筒部47P4は、アウタプレート41aの操作レバー軸孔41a5に通されて嵌合可能とされている。
図5及び図6に示すように、フックHは、第1フックプレート42と第2フックプレート43とを有する。第1フックプレート42は、プレート状の部材であり、略中央部に設けられたフック軸42Pが挿入されるフック軸孔42aと、フック軸孔42aの中心から径方向に延びて形成された5つのアーム部と、各アーム部間に形成された4つの凹み部と、を有する。5つのアーム部とは、図6において、第1アーム部42bからフック軸孔42aの中心を中心として時計回りに配設された、第2アーム部42c、第3アーム部42d、第4アーム部42e、第5アーム部42fである。また、4つの凹み部とは、第1アーム部42bと第2アーム部42cとの間の第1凹み部42g、第2アーム部42cと第3アーム部42dとの間の第2凹み部42h、第3アーム部42dと第4アーム部42eとの間の第3凹み部42i、第4アーム部42eと第5アーム部42fとの間の第4凹み部42jである。第1アーム部42b、第2アーム部42c、第3アーム部42d、第4アーム部42e、第5アーム部42fの外径側端部は、それぞれ、フック軸孔42aの中心を中心とする同一円周上の一部として形成されている。そして、第2アーム部42cと第4アーム部42eの外径側端部側の形状は同一であり、後述するポール44のフック係合凹部44bに対して遊嵌可能とされている。第1アーム部42bと第3アーム部42dの外径側端部の弧長は、いずれも第2アーム部42c及び第4アーム部42eの外径側端部の弧長より大きく設定され、したがって、第1アーム部42bと第3アーム部42dは後述するポール44のフック係合凹部44bに対して遊嵌不能とされている。第1アーム部42bと第5アーム部42fは、フック軸孔42aの中心を通るほぼ直線状に配置されている。第2アーム部42cと第4アーム部42eは、第1アーム部42bと第5アーム部42fの間において、約90°の傾きを有して配置されている。第2凹み部42hと第4凹み部42jの外周縁部の形状は同一で、第2凹み部42hが後述するストライカ30の前棒状部30aを受け入れ可能に形成され、第4凹み部42jが後述するストライカ30の後棒状部30bを受け入れ可能に形成されている。第2凹み部42hと第4凹み部42jも約90°の傾きを有して配置されている。第2凹み部42hの外周縁部における第2アーム部42c側の面が、第2アーム側面42c1であり、第2凹み部42hの外周縁部における第3アーム部42d側の面が、第3アーム側面42d1である。また、第4凹み部42jの外周縁部における第4アーム部42e側の面が、第4アーム側面42e1であり、第4凹み部42jの外周縁部における第5アーム部42f側の面が、第5アーム側面42f1である。フック軸孔42aの中心から第3アーム部42dと反対方向の径方向に延びてばね係止突起部42kが設けられ、ばね係止突起部42kの中央部にはばね係止孔42k1が形成されている。また、第1アーム部42bのフック軸孔42a側の部位には、左方すなわち第2フックプレート43が重ね合わされる側に向かって延びる円柱状の係合ピン42lが配設されている。ここで、第2アーム側面42c1と第4アーム側面42e1が、それぞれ、特許請求の範囲の「第1前当接面部」と「第2前当接面部」に相当する。
図5及び図6に示すように、第2フックプレート43は、プレート状の部材であり、略中央部に設けられたフック軸42Pが挿入されるフック軸孔43aと、フック軸孔43aの中心から径方向に延びて形成された4つのアーム部と、各アーム部間に形成された3つの凹み部と、を有する。4つのアーム部とは、図6において、第1アーム部43bからフック軸孔43aの中心を中心として時計回りに配設された、第2アーム部43c、第3アーム部43d、第4アーム部43eである。また、3つの凹み部とは、第1アーム部43bと第2アーム部43cとの間の第1凹み部43f、第2アーム部43cと第3アーム部43dの間の第2凹み部43g、第3アーム部43dと第4アーム部43eの間の第3凹み部43hである。第1アーム部43bと第3アーム部43dの外径側端部は、それぞれ、フック軸孔43aの中心を中心とする同一円周で、第1フックプレート42において第1アーム部42b、第2アーム部42c、第3アーム部42d、第4アーム部42e、第5アーム部42fの外径側端部が配置される円周と同一の円周上の一部として形成されている。第1アーム部43bと第3アーム部42dの外径側端部側の形状は同一である。そして、第1アーム部43bの円弧部の第1凹み部43f側端部には、後述するカム45のフック当接面部45bが当接するカム当接部43b1が形成され、第3アーム部43dの円弧部の第3凹み部43h側端部には、後述するカム45のフック当接面部45bが当接するカム当接部43d1が形成されている。第1アーム部43bと第3アーム部42dは、約90°の傾きを有して配置されている。第2アーム部43cと第4アーム部43eは、その外径側端部のフック軸孔43aの中心からの寸法が、第1アーム部43bと第3アーム部42dの外径側端部のフック軸孔43aの中心からの寸法より小さく設定されている。第1凹み部43fと第3凹み部43hの外周縁部の形状は同一で、第1凹み部43fが後述するストライカ30の前棒状部30aを受け入れ可能に形成され、第3凹み部43hが後述するストライカ30の後棒状部30bを受け入れ可能に形成されている。第1凹み部43fと第3凹み部43hも約90°の傾きを有して配置されている。第1凹み部43fの外周縁部における第2アーム部43c側の面が、第2アーム側面43c1であり、第3凹み部43hの外周縁部における第4アーム部43e側の面が、第4アーム側面43e1である。フック軸孔43aの中心から第4アーム部43eと反対方向の径方向に延びてピン係合突起部43iが設けられ、ピン係合突起部43iと第1アーム部43bとの間にピン遊嵌溝部43jが形成されている。また、ピン係合突起部43iの中央部にはばね係止孔43i1が形成されている。ここで、第2アーム側面43c1と第4アーム側面43e1が、それぞれ、特許請求の範囲の「第1後当接面部」と「第2後当接面部」に相当する。また、第2アーム側面42c1と第2アーム側面43c1が、特許請求の範囲の「第1係合部」に相当し、第4アーム側面42e1と第4アーム側面43e1が、特許請求の範囲の「第2係合部」に相当する。
図5及び図6に示すように、第1フックプレート42に対して第2フックプレート43は、フック軸孔42aとフック軸孔43aを一致させるとともに、第1フックプレート42の係合ピン42lが第2フックプレート43のピン遊嵌溝部43jの中に配置されるような状態で重ね合わされる。フック軸孔42aとフック軸孔43aを一致させてフック軸42Pが通され、係合ピン42lがピン遊嵌溝部43jのピン係合突起部43i側の外周面に当接した状態で、第1アーム部43bは第1凹み部42g内に配置され、第3アーム部43dは第3凹み部42i内に配置される。このとき、第2アーム側面43c1は第3アーム側面42d1と重なり合っており、第4アーム側面43e1は第5アーム側面42f1と重なり合っている。この状態で、第1フックプレート42は、一端がばね係止孔42k1に挿入され他端がケース46の一部に係止された第1フックばね42Sによって、図6においてフック軸42Pを中心に時計回りに回動付勢されている。また、第2フックプレート43は、一端がばね係止孔43i1に挿入され他端がケース46の一部に係止された第2フックばね43Sによって、図6においてフック軸42Pを中心に時計回りに回動付勢されている。なお、第2フックばね43Sによる回動付勢力は、第1フックばね42Sによる回動付勢力より弱く設定されている。
図3〜図6に示すように、ポール44は、板厚が第1フックプレート42とほぼ同一のプレート状の部材であり、後端部側にポール軸44Pが挿入されるポール軸孔44aと、前端部側に第1フックプレート42の第2アーム部42c又は第4アーム部42eの外径側端部側に係合するフック係合凹部44bと、を有する。フック係合凹部44bは、ポール軸孔44aから径方向に離れた位置において径方向に対して垂直な方向に延びて形成された第1凸部44cと、ポール軸孔44aから径方向に離れた位置でありかつ第1凸部44cよりポール軸孔44aに近い位置において径方向に対して垂直な方向に延びて形成された第2凸部44dと、の間に形成されている。第1凸部44cの先端部側と第2凸部44dの先端部側は、それぞれ、ポール軸44Pを中心にポール44を回動させて第1フックプレート42に当接させたとき、第1フックプレート42の第1アーム部42b、第2アーム部42c、第3アーム部42d、第4アーム部42e、第5アーム部42fの外径側端部が配置される円周と同一の円周上の一部となるように形成されている。すなわち、ポール44の第1凸部44cの先端部側と第2凸部44dの先端部側は、第1フックプレート42の第1アーム部42b、第2アーム部42c、第3アーム部42d、第4アーム部42e、第5アーム部42fの外径側端部に摺接するように構成されている。フック係合凹部44bの外周縁部における第1凸部44c側の面が、第1凸部側面44c1であり、第2凸部44d側の面が、第2凸部側面44d1である。フック係合凹部44bに第1フックプレート42の第2アーム部42cの外径側端部側が係合したとき、第2凸部側面44d1が第2アーム側面42c1に対向し、第1凸部側面44c1が第2アーム側面42c1の反対側の反対側第2アーム側面42c2に対向する。また、フック係合凹部44bに第1フックプレート42の第4アーム部42eの外径側端部側が係合したとき、第2凸部側面44d1が第4アーム側面42e1に対向し、第1凸部側面44c1が第4アーム側面42e1の反対側の反対側第4アーム側面42e2に対向する。ポール44のフック係合凹部44bの開口と反対側には、開口と反対方向に延びる操作突起部44eが設けられている。操作突起部44eの先端部側には、左方であるカム45の配設側に延びる円柱状のカム連係ピン44e1が配設されている。また、操作突起部44eの根本側であるカム連係ピン44e1とフック係合凹部44bとの間には、後述するクランク部材48の下連結部48aを回動可能に挿入して支持する連結孔44e2が設けられている。ポール44は、ポール軸孔44aにポール軸44Pが通された状態で、一端がポール44の一部に係止され、他端がケース46の一部に係止されたポールばね44Sによって、図6においてポール軸44Pを中心に反時計回りに回動付勢されている。
図3〜図6に示すように、カム45は、板厚が第2フックプレート43より若干小さいプレート状の部材であり、後端部側にカム軸45Pが挿入されるカム軸孔45aが、前端部側にフック当接面部45bが、カム軸孔45aとフック当接面部45bとの間にピン挿入孔45cが、形成されている。フック当接面部45bは、カム軸孔45aの中心を中心とする略円弧状に形成され、詳しくはカム軸45Pを中心とする図6において反時計回りの回動の進行に伴って、第2フックプレート43のカム当接部43b1又はカム当接部43d1を漸次遠方側へ押し出していく追い込み角を有する湾曲した面形状とされている。ピン挿入孔45cは、側面視で略V字形の変則的な形状をしている。カム45は、ポール44のカム連係ピン44e1がピン挿入孔45cに挿入された状態でカム軸45Pを中心に回動可能に組み付けられる。そして、一端がカム45の一部に係止され、他端がケース46の一部に係止されたカムばね45Sによって、図6においてカム軸45Pを中心に反時計回りに回動付勢されている。ポール44が、図6に示すように上方位置にあって、第1フックプレート42の第2アーム部42c又は第4アーム部42eの外径側端部側に係合していないときには、カム連係ピン44e1がピン挿入孔45cの外周縁部の一部に当接してカム45をカムばね45Sの付勢力に抗して押し上げフック当接面部45bが第1フックプレート42及び第2フックプレート43に当接しないように支持している。ポール44が、図8又は図12に示すように下方位置にあって、第1フックプレート42の第2アーム部42c又は第4アーム部42eの外径側端部側に係合しているときには、カム連係ピン44e1がピン挿入孔45cの外周縁部から離隔してカム45をカムばね45Sの付勢力によって回動可能とする。これによって、後述するようにカム45は、図8又は図12に示すように、フック当接面部45bを第2フックプレート43のカム当接部43b1又はカム当接部43d1に押し当てながらカム軸45Pを中心に反時計回りに回動し、第2フックプレート43をフック軸42Pを中心に反時計回りに回動させる。
図3〜図5に示すように、ケース46は、側面視でベースプレート41とほぼ同形の左方に開口したボックス状の樹脂製部材である。ベースプレート41の凹部41a1,41b1に対応して凹部46aが、フック軸孔41a2,41b2に対応してフック軸孔46bが、ポール軸孔41a3,41b3に対応してポール軸孔46cが、カム軸孔41a4,41b4に対応してカム軸孔46dが、設けられている。フック軸孔46bの周りには第1フックばね42Sが、ポール軸孔46cの周りにはポールばね44Sが、カム軸孔46dの周りにはカムばね45Sが、配設されている。カム軸孔46dが配設された部分のみ、その他の部分より左右方向の厚みが大きく設定されている。これは、カム45の左右方向の位置を規制するためのものである。
図3〜図5に示すように、操作レバー47は、樹脂製の部材で、上方に開口した略ボックス状のグリップ部47aと、グリップ部47aの底部の左右方向中央部から下方に向かって延びるアーム部47bと、を有する。グリップ部47aの底部側には、左右方向に延びて操作レバー軸47Pが通される操作レバー軸孔47a1が設けられている。また、アーム部47bの下端部側には、クランク部材48の上連結部48bを回動可能に挿入して支持する連結孔47b1が設けられている。操作レバー47は、操作レバー軸47Pによってベースプレート41に対して回動可能に取付けられるとともに、クランク部材48を介してポール44と連結される。これによって、操作レバー47をグリップ部47aに手を入れて操作レバー軸47Pを中心に回動操作すると、ポール44がポール軸44Pを中心に図6において時計回りに回動する。
図5に示すように、ロック機構40は組み付けられる。フック軸42Pは、第1円筒部42P1に左側からフック軸孔43a、フック軸孔42a、フック軸孔46b、第1フックばね42Sが通され、第2円筒部42P3に第2フックばね43Sが通された状態でベースプレート41に連結される。ポール軸44Pは、第1円筒部44P1に左側からポール軸孔44a、ポール軸孔46c、ポールばね44Sが通された状態でベースプレート41に連結される。カム軸45Pは、第1円筒部45P1に左側からカム軸孔45a、カム軸孔46d、カムばね45Sが通された状態でベースプレート41に連結される。操作レバー軸47Pは、第2円筒部47P2に操作レバー軸孔47a1が通された状態でベースプレート41に連結され、ポール44に対してクランク部材48で連結される。
図2及び図6に示すように、ストライカ30は、金属丸棒をU字状に折り曲げて開口端側をプレート30cに対して垂直に固定した部材である。前棒状部30aと後棒状部30bが水平方向に延びるとともに、ロック機構40を取付けたシートバック1を傾動させたとき凹部41a1、凹部41b1、凹部46aが前棒状部30aと後棒状部30bを受け入れ可能に図示しない自動車本体の壁面に対してプレート30cが取付けられている。ここで、前棒状部30aと後棒状部30bが、それぞれ、特許請求の範囲の「第1棒状係合部」と「第2棒状係合部」に相当する。
図6〜図12に基づいて、ロック装置10の作動について説明する。なお、図6〜図12は、ロック機構40を左側から見た状態を示し、主要部品である第1フックプレート42、第2フックプレート43、ポール44、カム45、フック軸42P、ポール軸44P、カム軸45P、アウタプレート41aのみを表示している。図6は、シートバック1が自動車本体に対して後方に傾きロック機構40が前棒状部30aに当接した第1状態を示している。第1状態において、第1フックプレート42は、第1フックばね42Sの働きによってフック軸42Pを中心に時計回り方向に回転付勢されているとともに、第2アーム部42cの第2アーム側面42c1が前棒状部30aの前側の面に対向した状態で図示しないストッパにより回動が止められている。第2フックプレート43は、第2フックばね43Sの働きによってフック軸42Pを中心に時計回り方向に回転付勢されているとともに、係合ピン42lにピン遊嵌溝部43jのピン係合突起部43i側の外周面が当接した状態で回動が止められている。ポール44は、第1凸部44cの先端部側と第2凸部44dの先端部側が、それぞれ、第1フックプレート42の第1アーム部42bの外径側端部に当接してポールばね44Sの回動付勢による回動が止められている。カム45は、カム連係ピン44e1がピン挿入孔45cの外周縁部の一部に当接してカムばね45Sの付勢力に抗して押し上げられることにより、フック当接面部45bが第1フックプレート42及び第2フックプレート43に当接しない位置にある。このときのポール44の位置が、特許請求の範囲の「アンロック位置」に相当する。
図7は、第1状態からシートバック1が自動車本体に対してさらに後方に傾けられ前棒状部30aが第1フックプレート42の第2凹み部42hの中に挿入された第2状態を示している。第2状態において、第1フックプレート42は、第2アーム部42cの第2アーム側面42c1が前棒状部30aの前側の面によって押圧されることにより、第1フックばね42Sの付勢力に抗してフック軸42Pを中心に反時計回りに回動する。そして、前棒状部30aが第2凹み部42hの中に挿入され遊嵌された状態となる。第2フックプレート43は、係合ピン42lによってピン遊嵌溝部43jのピン係合突起部43i側の外周面が押圧されることにより、第2フックばね43Sの付勢力に抗してフック軸42Pを中心に第1フックプレート42とともに反時計回りに回動する。そして、第2フックプレート43の第2アーム側面43c1は、第1フックプレート42の第3アーム側面42d1に側面視で重なった状態にある。ポール44は、第2凸部44dの先端部側が、第1フックプレート42の第2アーム部42cの外径側端部に当接して摺動するとともにポールばね44Sの回動付勢による回動が止められている。カム45は、カム連係ピン44e1がピン挿入孔45cの外周縁部の一部に当接してカムばね45Sの付勢力に抗して押し上げられることにより、フック当接面部45bが第1フックプレート42及び第2フックプレート43に当接しない位置にある。
図8は、第2状態からシートバック1が自動車本体に対してさらに後方に傾けられ前棒状部30aが第1フックプレート42の第2凹み部42hの中に挿入された状態で、第2アーム部42cの外径側端部側がポール44のフック係合凹部44bに対して遊嵌した第3状態を示している。第3状態において、第1フックプレート42は、第2アーム部42cの第2アーム側面42c1が前棒状部30aの前側の面によって押圧されることにより、第1フックばね42Sの付勢力に抗してフック軸42Pを中心に反時計回りに回動する。そして、ポール44は、第2凸部44dの先端部側の前端部が、第1フックプレート42の第2アーム部42cの外径側端部から外れるとポールばね44Sの回動付勢によりポール軸44Pを中心に図8において反時計回りに回動してフック係合凹部44bが第2アーム部42cの外径側端部側に遊嵌する。このとき、第2アーム部42cの外径側端部の反対側第2アーム側面42c2は、ポール44の第1凸部側面44c1に当接し、第2アーム部42cの外径側端部の第2アーム側面42c1は、ポール44の第2凸部側面44d1に対して若干の隙を有して対向している。カム45は、ポール44の回動によりカム連係ピン44e1がピン挿入孔45cの外周縁部から離隔してカムばね45Sの付勢力によってカム軸45Pを中心に反時計回りに回動とされる。このとき、カム45のフック当接面部45bの下端部は、第2フックプレート43の第1アーム部43bのカム当接部43b1に押し当てながらカム軸45Pを中心に反時計回りに回動し始め、第2フックプレート43をフック軸42Pを中心に反時計回りに回動させ始める。このときのシートバック1の位置が、特許請求の範囲の「第1位置」に相当し、このときのポール44の位置が、特許請求の範囲の「ロック位置」に相当する。
図9は、第3状態の前棒状部30aが第1フックプレート42の第2凹み部42hの中に挿入された状態で、第2アーム部42cの外径側端部側がポール44のフック係合凹部44bに対して遊嵌し、カム45がさらにカムばね45Sの付勢力によってカム軸45Pを中心に反時計回りに回動した第4状態を示している。第4状態において、カム45のフック当接面部45bは第2フックプレート43の第1アーム部43bのカム当接部43b1をカム軸45Pから遠ざける方向に押圧するので、第2フックプレート43はフック軸42Pを中心に反時計回りに回動させられる。これによって、第2フックプレート43の第2アーム側面43c1は、第1フックプレート42の第3アーム側面42d1から離れて前棒状部30aの後側の面を第1フックプレート42の第2アーム部42cの第2アーム側面42c1に対して押し付け前棒状部30aに対するロック機構40のガタを抑制する。
図10は、第4状態の前棒状部30aが第1フックプレート42の第2凹み部42hの中に挿入された状態で、操作レバー47を操作してポール44をポール軸44Pを中心に図10において時計回りに回動させ、第2アーム部42cの外径側端部側がポール44のフック係合凹部44bに対する遊嵌から外れた第5状態を示している。第5状態において、ポール44の回動に伴ってカム45はカム連係ピン44e1がピン挿入孔45cの外周縁部の一部に当接してカムばね45Sの付勢力に抗して押し上げられることにより、カムばね45Sの付勢力に抗してカム軸45Pを中心に時計回りに回動する。これによって、カム45のフック当接面部45bによる第2フックプレート43の第1アーム部43bのカム当接部43b1の押圧が解除され、第2フックプレート43は第2フックばね43Sの付勢力によってフック軸42Pを中心に時計回りに回動し、係合ピン42lにピン遊嵌溝部43jのピン係合突起部43i側の外周面が当接した状態で回動が止められる。
図11は、第5状態の前棒状部30aが第1フックプレート42の第2凹み部42hの中に挿入された状態から、シートバック1が自動車本体に対してさらに後方に傾けられ後棒状部30bが第1フックプレート42の第4凹み部42jの中に挿入された状態で、第4アーム部42eの外径側端部側がポール44のフック係合凹部44bに対して遊嵌した第6状態を示している。第5状態から第6状態に至る過程において、第5状態からわずかにシートバック1が自動車本体に対して後方に傾けられると、ポール44の第1凸部44cの先端部側又は第2凸部44dの先端部側が、第1フックプレート42の第2アーム部42c、第3アーム部42d、第4アーム部42e、のいずれかの外径側端部に当接するので操作レバー47を操作しなくてもポール44は第1状態又は第2状態の位置に維持される。そして、前棒状部30aの前側の面がベースプレート41の底部41a11,41b11に当接したとき、ポール44の第2凸部44dの先端部側の後端部が、第4アーム部42eの外径側端部から外れるとポールばね44Sの回動付勢によりポール44が、ポール軸44Pを中心に図11において反時計回りに回動してフック係合凹部44bが第4アーム部42eの外径側端部側に遊嵌する。このとき、第4アーム部42eの外径側端部の第4アーム側面42e1は、ポール44の第2凸部側面44d1に当接し、第4アーム部42eの外径側端部の反対側第4アーム側面42e2は、ポール44の第1凸部側面44c1に対して若干の隙を有して対向している。カム45は、ポール44の回動によりカム連係ピン44e1がピン挿入孔45cの外周縁部から離隔してカムばね45Sの付勢力によってカム軸45Pを中心に反時計回りに回動可能とされる。このとき、カム45のフック当接面部45bの下端部は、第2フックプレート43の第3アーム部43dのカム当接部43d1に押し当てられながらカム軸45Pを中心に反時計回りに回動し始め、第2フックプレート43をフック軸42Pを中心に反時計回りに回動させ始める。このときのシートバック1の位置が、特許請求の範囲の「第2位置」に相当し、このときのポール44の位置が、特許請求の範囲の「ロック位置」に相当する。
図12は、第6状態の後棒状部30bが第1フックプレート42の第4凹み部42jの中に挿入された状態で、第4アーム部42eの外径側端部側がポール44のフック係合凹部44bに対して遊嵌し、カム45がさらにカムばね45Sの付勢力によってカム軸45Pを中心に反時計回りに回動した第7状態を示している。第7状態において、カム45のフック当接面部45bは第2フックプレート43の第3アーム部43dのカム当接部43d1をカム軸45Pから遠ざける方向に押圧するので、第2フックプレート43はフック軸42Pを中心に反時計回りに回動させられる。これによって、第2フックプレート43の第4アーム側面43e1は、第1フックプレート42の第5アーム側面42f1から離れて後棒状部30bの後側の面を第1フックプレート42の第4アーム部42eの第4アーム側面42e1に対して押し付け後棒状部30bに対するロック機構40のガタを抑制する。
図12に示す第7状態の後棒状部30bが第1フックプレート42の第4凹み部42jの中に挿入された状態で、操作レバー47を操作してポール44をポール軸44Pを中心に図12において時計回りに回動させ、第4アーム部42eの外径側端部側がポール44のフック係合凹部44bに対する遊嵌から外す。この状態で、シートバック1を自動車本体に対して起立する方向に回動させると、上述の作動と逆の作動によって図9に示す第4状態に至る。すなわち、第1フックプレート42の第2凹み部42hの中に前棒状部30aが挿入され第2フックプレート43の第2アーム側面43c1が前棒状部30aの後面に対向した状態と、第1フックプレート42の第4凹み部42jの中に後棒状部30bが挿入され第2フックプレート43の第4アーム側面43e1が後棒状部30bの後面に対向した状態と、を双方向に選択可能とすることができる。
以上のように構成される第1実施形態は、以下のような作用効果を奏する。第1フックプレート42の第2アーム側面42c1と第2フックプレート43の第2アーム側面43c1とは前棒状部30aに係合可能であり、第1フックプレート42の第4アーム側面42e1と第2フックプレート43の第4アーム側面43e1とは後棒状部30bに係合可能である。そして、第2アーム側面42c1及び第2アーム側面43c1と、第4アーム側面42e1及び第4アーム側面43e1と、はフック軸42Pを中心とする周方向に所定距離離れた位置に形成されている。そして、ポール44は、前棒状部30aに第2アーム側面42c1及び第2アーム側面43c1が係合した状態と、後棒状部30bに第4アーム側面42e1及び第4アーム側面43e1が係合した状態と、において、第1フックプレート42の回動を止めることができる。そして、第1フックプレート42は、第2アーム側面42c1から第4アーム側面42e1に向かう方向に回動付勢され、ポール44は、第1フックプレート42に当接する方向に回動付勢されている。これによって、第1フックプレート42と第2フックプレート43は、シートバック1の起倒に伴って、前棒状部30aに第2アーム側面42c1及び第2アーム側面43c1が係合した状態と、後棒状部30bに第4アーム側面42e1及び第4アーム側面43e1が係合した状態と、の間で回動し、いずれの状態においてもポール44の係合により回動が止められることができる。すなわち、シートバック1の起倒のいずれの方向においても第1位置と第2位置の間でポール44をロック位置とすることができる。これによって、少なくとも2段階のロック位置を操作性良く選択可能とすることができる。
また、フックHは、第1フックプレート42と第2フックプレート43が重ね合わされて形成されている。そして、第1フックプレート42の第2アーム部42cの第2アーム側面42c1と第2フックプレート43の第2アーム部43cの第2アーム側面43c1との間に前棒状部30aが配置されたとき、カム45は第2フックプレート43を回動させて前棒状部30aに対する第2アーム側面42c1と第2アーム側面43c1のガタをつめる。また、第1フックプレート42の第4アーム部42eの第4アーム側面42e1と第2フックプレート43の第4アーム部43eの第4アーム側面43e1との間に後棒状部30bが配置されたとき、カム45は第2フックプレート43を回動させて後棒状部30bに対する第4アーム側面42e1と第4アーム側面43e1のガタをつめる。これによって、ロック機構40は、前棒状部30a又は後棒状部30bに対してガタを抑制してロック状態とされることができる。また、ポール44は、第1フックプレート42の第2アーム側面42c1が前棒状部30aに当接した状態又は第4アーム側面43e1が後棒状部30bに当接した状態において、第1フックプレート42を回動不能とすることができる。これによって、第1フックプレート42の一部にポール44が係合するだけでロック機構40を前棒状部30a又は後棒状部30bに対してロック状態とすることができるので、ロック機構40の構造を簡略化できる。
さらに、前棒状部30aの前側の面がベースプレート41の底部41a11,41b11に当接したとき、第1フックプレート42の第4アーム側面42e1は後棒状部30bに当接してポール44のフック係合凹部44bが、第4アーム部42eの外径側端部側に対して遊嵌可能に形成されている。これによって、シートバック1を自動車本体に対して後方に倒し込んでいけば確実に後棒状部30bに対してロック機構40をロック状態とさせることができる。すなわち、シートバック1を前棒状部30aがベースプレート41の底部41a11,41b11に当接する位置まで倒し込めば確実にロック機構40を後棒状部30bにロックさせることができるのでロック不良状態の発生を抑制できる。
図13〜図16は、本発明の第2実施形態を示す。第2実施形態に係るロック装置11は、第1実施形態に係るロック装置10に対してロック機構50が異なっている点で相違している。なお、図13〜図16は、ロック機構50を左側から見た状態を示し、主要部品である第1フックプレート52、第2フックプレート53、ポール54、カム55、フック軸52P、ポール軸54P、アウタプレート51aのみを表示している。さらに、図13は図6の第1状態に対応する図であり、図14は図9の第4状態に対応する図であり、図15は図10の第5状態に対応する図であり、図16は図12の第7状態に対応する図である。ここで、ロック装置11が、特許請求の範囲の「乗物シート用ロック装置」に相当する。
図13に示すように、ロック機構50は対向するプレート部材の間に空間部を形成したベースプレート51の空間部内にフックH1、ポール54、カム55等を内蔵している。
ベースプレート51は、左側(シート外側方向)に配置されるアウタプレート51aと右側(シート内側方向)に配置されるインナプレート(図示せず)が、フック軸52P、ポール軸54Pによって連結されて間に空間が形成されている。アウタプレート51aとインナプレートとは、概略フロアに垂直で前後方向に延びる面に沿って平行に配置されている。また、アウタプレート51aとインナプレートは、その左右方向中央におけるアウタプレート51aとインナプレートに平行な面に関して、概略鏡面対称の形状に形成されている。アウタプレート51aは、上下方向中央部に後方向かって開口する凹部51a1が形成されている。凹部51a1は、長軸方向を前後方向とするとともに上方に向かって湾曲する略矩形状に形成され、その長軸方向の中心線は、図13に示すように、シートバック1の前後方向回動軸を中心とする円弧Rに一致している。そして、凹部51a1は、短軸方向である上下方向の寸法が、ストライカ30を遊挿可能に設定されている。凹部51a1は、その前端部側の端部が底部51a11として形成されている。アウタプレート51aの凹部51a1の上側には、前後方向略中央にフック軸52Pの左端部が連結されており、凹部51a1の下側には、後端部側にポール軸54Pの左端部が連結されている。フック軸52Pの右端部とポール軸54Pの右端部は、インナプレートに連結されている。ここで、フック軸52Pとポール軸54Pが、それぞれ、特許請求の範囲の「第1軸」と「第2軸」に相当する。
図13に示すように、フックH1は、第1フックプレート52と第2フックプレート53とを有する。第1フックプレート52は、プレート状の部材であり、フック軸52Pを中心に回動可能とされている。第1フックプレート52は、フック軸52Pから径方向に延びて形成される第1腕部52aと第2腕部52bを有する。第1腕部52aと第2腕部52bは同一形状で、第2腕部52bは図13において第1腕部52aからフック軸52Pを中心として反時計回り方向の位置に配設されている。第1腕部52aと第2腕部52bの外径側端部は、それぞれ、フック軸52Pを中心とする同一円周上の一部として形成されている。第1腕部52aと第2腕部52bは、約90°の傾きを有して配置されている。第1腕部52aの前棒状部30aの前面に当接する側の面が、第1腕部側面52a1であり、前棒状部30aの前面に当接しない側の面である第1腕部側面52a1の反対側の面が、反対側第1腕部側面52a2である。第1腕部側面52a1と反対側第1腕部側面52a2の外径側端部を連結する面がポール当接面52a3である。第2腕部52bの後棒状部30bの前面に当接する側の面が、第2腕部側面52b1であり、後棒状部30bの前面に当接しない側の面である第2腕部側面52b1の反対側の面が、反対側第2腕部側面52b2である。第2腕部側面52b1と反対側第2腕部側面52b2の外径側端部を連結する面がポール当接面52b3である。第1腕部52aと第2腕部52bとの間には凹み部52cが形成されている。また、第1フックプレート52において、フック軸52Pから第2腕部52bと反対方向に突出するピン係合突起部52dが設けられている。ここで、第1腕部側面52a1と第2腕部側面52b1が、それぞれ、特許請求の範囲の「第1前当接面部」と「第2前当接面部」に相当する。
図13に示すように、第2フックプレート53は、プレート状の部材であり、フック軸52Pを中心に回動可能とされている。第2フックプレート53は、フック軸52Pから径方向に延びて形成された4つの腕部と、各腕部間に形成された3つの凹み部と、を有する。4つの腕部とは、図13において、第1腕部53aからフック軸52Pを中心として反時計回りに配設された、第2腕部53b、第3腕部53c、第4腕部53dである。また、3つの凹み部とは、第1腕部53aと第2腕部53bとの間の第1凹み部53e、第2腕部53bと第3腕部53cとの間の第2凹み部53f、第3腕部53cと第4腕部53dとの間の第3凹み部53gである。第1腕部53a、第2腕部53b、第3腕部53c、第4腕部53dの外径側端部は、それぞれ、フック軸52Pからの寸法がフック軸52Pから第1腕部52aの外径側端部までの寸法より小さく設定されている。第1腕部53aと第3腕部53cの外径端部側形状は同一に形成されているとともに、フック軸52Pを中心に約90°の傾きを有して配置されている。第2腕部53bと第4腕部53dの外径端部側形状は同一に形成されているとともに、フック軸52Pを中心に約90°の傾きを有して配置されている。第1凹み部53eと第3凹み部53gの形状はほぼ同一に形成されているとともに、フック軸52Pを中心に約90°の傾きを有して配置されている。第1腕部53aと第3腕部53cの外径側端部が、それぞれ、後述するカム55の追い込み面55a1が当接するカム当接部53a1とカム当接部53c1として形成されている。第2腕部53bの前棒状部30aの後面に当接する側の面が、第2腕部側面53b1であり、前棒状部30aの後面に当接しない側の面である第2腕部側面53b1の反対側の面が、反対側第2腕部側面53b2である。第4腕部53dの後棒状部30bの後面に当接する側の面が、第4腕部側面53d1であり、後棒状部30bの後面に当接しない側の面である第4腕部側面53d1の反対側の面が、反対側第4腕部側面53d2である。反対側第2腕部側面53b2と反対側第4腕部側面53d2は、後述するポール54の第2フックプレート支持部54bのフック当接部54b1が摺動可能な曲面形状に形成されている。第2フックプレート43のフック軸52Pから第2凹み部53fと反対方向の径方向に延びてピン配設突起部53hが設けられ、ピン配設突起部53hには、右方すなわち第1フックプレート52が重ね合わされる側に向かって延びる円柱状の係合ピン53h1が配設されている。ここで、第2腕部側面53b1と第4腕部側面53d1が、それぞれ、特許請求の範囲の「第1後当接面部」と「第2後当接面部」に相当する。また、第1腕部側面52a1と第2腕部側面53b1が、特許請求の範囲の「第1係合部」に相当し、第2腕部側面52b1と第4腕部側面53d1が、特許請求の範囲の「第2係合部」に相当する。
図13に示すように、第1フックプレート52に対して第2フックプレート53は、紙面手前側にフック軸52Pを中心に相対回動可能に重ね合わされるとともに、第1フックプレート52に対して第2フックプレート43が図13においてフック軸52Pを中心に反時計回りに回動したとき、係合ピン53h1がピン係合突起部52dに当接するように配設される。この状態で第2フックプレート53は、図示しない回動付勢ばねによってベースプレート51に対し図13においてフック軸52Pを中心に反時計回りに回動付勢されている。そして、第1フックプレート52はピン係合突起部52dが係合ピン53h1に押圧されることにより、図13においてフック軸52Pを中心に反時計回りに回動付勢されるとともに、図示しないストッパによって図13に示す第1腕部側面52a1が前棒状部30aの前面に対向する位置で回動が止められている。
図13に示すように、ポール54は、第1フックプレート52と同一板厚でプレート状部材である第1フックプレート支持部54aと、第2フックプレート53と同一板厚でプレート状部材である第2フックプレート支持部54bと、が一体化されてベースプレート51に対しポール軸54Pを中心に回動可能に配設されている。第1フックプレート支持部54aは、左右方向(図13における紙面に垂直な方向)において、第1フックプレート52と同一の位置に配置され、第2フックプレート支持部54bは、左右方向(図13における紙面に垂直な方向)において、第2フックプレート53と同一の位置に配置されている。すなわち、第1フックプレート52の外周縁部は第1フックプレート支持部54aの外周縁部に当接し、第2フックプレート53の外周縁部は第2フックプレート支持部54bの外周縁部に当接する。第1フックプレート支持部54aは、そのポール軸54P側の上面が第1フックプレート52のポール当接面52a3及びポール当接面52b3が当接して摺動可能な曲面である第1フックプレート摺動面54a1として形成されている。また、第1フックプレート支持部54aは、第1フックプレート摺動面54a1のポール軸54Pの反対側端部から径方向外側にかけてフック係合凹部54a2が形成されている。フック係合凹部54a2は、第1フックプレート52の第1腕部52a及び第2腕部52bの外径側端部側が遊嵌可能な形状に形成されている。フック係合凹部54a2のポール軸44Pと反対側の外周縁部であるフック係合前壁部54a21は、フック係合凹部54a2に第1腕部52aの外径側端部側が遊嵌したとき、反対側第1腕部側面52a2に当接する。また、フック係合前壁部54a21は、フック係合凹部54a2に第2腕部52bの外径側端部側が遊嵌したとき、反対側第2腕部側面52b2に当接する。第2フックプレート支持部54bは、そのポール軸54Pから径方向に離隔した位置に第2フックプレート53の反対側第2腕部側面53b2及び反対側第4腕部側面53d2が当接して摺動可能な曲面であるフック当接部54b1が形成されている。ポール54は、ベースプレート51に対し図13においてポール軸54Pを中心に時計回りに回動付勢されている。ここで、第1フックプレート支持部54aと第2フックプレート支持部54bが、それぞれ、特許請求の範囲の「第1ポール部」と「第2ポール部」に相当する。
図13に示すように、カム55は、ベースプレート51に対しポール軸54Pを中心に回動可能に配設されているプレート状の部材であり、径方向先端部に右方(紙面奥方向)に延びる立壁部55aが設けられている。立壁部55aは、カム55がポール54の左方(紙面手前方向)に重ね合わされて配置されたとき、側面視でポール54のフック係合凹部54a2の中に配置されてその右方先端部は第2フックプレート53の右側面と同一の位置となるように設定されている。また、立壁部55aの外径側端部はポール軸54Pを中心とする略円弧状の追い込み面55a1として形成されている。詳しくは、追い込み面55a1は、ポール軸54Pを中心とする図13において時計回りの回動の進行に伴って、第2フックプレート53のカム当接部53a1及びカム当接部53c1を漸次遠方側へ押し出していく追い込み角を有する湾曲した面形状とされている。カム55は、ベースプレート51に対し図13においてポール軸54Pを中心反時計回りに回動付勢されるとともに、ストッパピン55bが第1フックプレート支持部54aの下面に当接して回動が止められている。
図示はしないが、ロック機構50は、ポール54を操作するために、第1実施形態のロック機構40における操作レバー47と同様な操作レバーを有する。図13に示すように、ロック機構50は組み付けられる。すなわち、ベースプレート51間に、フック軸52Pによって左側から第2フックプレート53、第1フックプレート52が重ねられて支持された状態で取付けられる。また、ポール軸54Pによって左側からカム55、ポール54が重ねられて支持された状態で取付けられる。操作レバーもロック機構40と同様にベースプレート51間に取付けられる。なお、ストライカ30は、第1実施形態のロック装置10と同一のものなので説明を省略する。
図13〜図16に基づいて、ロック装置11の作動について説明する。図13は、シートバック1が自動車本体に対して後方に傾きロック機構50が前棒状部30aに当接した第1状態を示している。第1状態において、第1フックプレート52は、第2フックプレート53を介してフック軸52Pを中心に反時計回り方向に回転付勢されているとともに、第1腕部52aの第1腕部側面52a1が前棒状部30aの前側の面に対向した状態で図示しないストッパにより回動が止められている。第2フックプレート53は、フック軸52Pを中心に反時計回り方向に回転付勢されているとともに、係合ピン53h1がピン係合突起部52dに当接した状態で回動が止められている。ポール54は、第1フックプレート支持部54aの第1フックプレート摺動面54a1が第1フックプレート52の第1腕部52aのポール当接面52a3に当接してポール軸54Pを中心とする時計回りの
回動が止められている。このとき、ポール54は、凹部51a1から下方に離隔している。カム55は、ストッパピン55bが第1フックプレート支持部54aの下面に当接して、ポール軸54Pを中心とする時計回りの回動が止められている。このとき、カム55は、凹部51a1から下方に離隔している。このときのポール54の位置が、特許請求の範囲の「アンロック位置」に相当する。
図14は、第1状態からシートバック1が自動車本体に対してさらに後方に傾けられ前棒状部30aが第1フックプレート52の第1腕部側面52a1と第2フックプレート53の第2腕部側面53b1に挟みつけられた第4状態を示している。第1フックプレート52は、第1腕部側面52a1が前棒状部30aの前側の面によって押圧されることにより、フック軸52Pを中心に図13において時計回りに回動する。第2フックプレート53は係合ピン53h1をピン係合突起部52dによって押圧されることにより、付勢力に抗してフック軸52Pを中心に第1フックプレート52とともに時計回りに回動する。ポール54は、第1フックプレート摺動面54a1が、第1フックプレート52の第1腕部52aのポール当接面52a3に当接して摺動するとともにポール軸54Pを中心とする時計回りの回動が止められている。カム55は、ストッパピン55bが第1フックプレート支持部54aの下面に当接してポール軸54Pを中心とする時計回りの回動が止められている。この状態から、シートバック1が自動車本体に対してさらに後方に傾けられると第1腕部52aの外径側端部側がポール54のフック係合凹部54a2に対して遊嵌する。このとき、第1腕部52aの反対側第1腕部側面52a2は、ポール54のフック係合前壁部54a21に当接する。カム55は、ポール54の回動によりポール軸54Pを中心に時計回りに回動する。このとき、カム55の追い込み面55a1はその上端が第2フックプレート53の第1腕部53aのカム当接部53a1に当接し始める。図14に示すように、前棒状部30aが第1フックプレート52の第1腕部側面52a1と第2フックプレート53の第2腕部側面53b1に挟みつけられた状態で、カム55の追い込み面55a1は第2フックプレート53の第1腕部53aのカム当接部53a1をポール軸54Pから遠ざける方向に押圧するので、第2フックプレート53はフック軸52Pを中心に時計回りに回動させられる。これによって、第2フックプレート53の第2腕部側面53b1は、前棒状部30aの後側の面を第1フックプレート52の第1腕部52aの第1腕部側面52a1に対して押し付け前棒状部30aに対するロック機構50のガタを抑制する。このとき、第2フックプレート支持部54bのフック当接部54b1は第2フックプレート53の第2腕部53bの反対側第2腕部側面53b2に隙を有して対向している。このときのシートバック1の位置が、特許請求の範囲の「第1位置」に相当し、このときのポール54の位置が、特許請求の範囲の「ロック位置」に相当する。
図15は、第4状態から操作レバー(図示せず)を操作してポール54をポール軸54Pを中心に図15において反時計回りに回動させ、第1腕部52aの外径側端部側がポール54のフック係合凹部54a2に対する遊嵌から外れた第5状態を示している。第5状態において、ポール54の回動に伴ってカム55はストッパピン55bがポール54によって下方に押圧されることによって付勢力に抗してポール軸54Pを中心に反時計回りに回動する。これによって、カム55の追い込み面55a1による第2フックプレート53の第1腕部53aのカム当接部53a1の押圧が解除される。この状態からシートバック1が自動車本体に対してさらに後方に傾けられていくと、第1フックプレート52は、第1腕部側面52a1が前棒状部30aの前側の面によって押圧されることにより、フック軸52Pを中心に図15において時計回りに回動する。第2フックプレート53は係合ピン53h1をピン係合突起部52dによって押圧されることにより、付勢力に抗してフック軸52Pを中心に第1フックプレート52とともに時計回りに回動する。このとき、ポール54は、第1フックプレート摺動面54a1が、第1フックプレート52の第2腕部52bのポール当接面52b3に当接して摺動するとともにポール軸54Pを中心とする時計回りの回動が止められている。カム55は、ストッパピン55bが第1フックプレート支持部54aの下面に当接してポール軸54Pを中心とする時計回りの回動が止められている。
図16は、後棒状部30bが第1フックプレート52の第2腕部側面52b1と第2フックプレート53の第4腕部側面53d1に挟みつけられた状態で、第2腕部52bの外径側端部側がポール54のフック係合凹部54a2に対して遊嵌し、カム55がその付勢力によってポール軸54Pを中心に時計回りに回動した第7状態を示している。第5状態から第7状態に至る過程において、シートバック1が自動車本体に対して後方に傾けられていき、前棒状部30aの前側の面がベースプレート51の底部51a11,51b11に当接したとき、ポール54がポール軸54Pを中心に図16において時計回りに回動してフック係合凹部54a2が、第2腕部52bの外径側端部側に遊嵌する。このとき、第2腕部52bの外径側端部の反対側第2腕部側面52b2は、ポール54のフック係合前壁部54a21に当接する。カム55は、ポール54とともにポール軸54Pを中心に図16において時計回りに回動可能とされる。このとき、カム55の追い込み面55a1は第2フックプレート53の第3腕部53cのカム当接部53c1をポール軸54Pから遠ざける方向に押圧するので、第2フックプレート53はフック軸52Pを中心に時計回りに回動させられる。これによって、第2フックプレート53の第4腕部側面53d1は、後棒状部30bの後側の面を第1フックプレート52の第2腕部52bの第2腕部側面52b1に対して押し付け後棒状部30bに対するロック機構50のガタを抑制する。このとき、第2フックプレート支持部54bのフック当接部54b1は第2フックプレート53の第4腕部53dの反対側第4腕部側面53d2に隙を有して対向している。このときのシートバック1の位置が、特許請求の範囲の「第2位置」に相当し、このときのポール54の位置が、特許請求の範囲の「ロック位置」に相当する。
以上のように構成される第2実施形態は、以下のような作用効果を奏する。第1フックプレート52の第1腕部側面52a1と第2フックプレート53の第2腕部側面53b1とは前棒状部30aに係合可能であり、第1フックプレート52の第2腕部側面52b1と第2フックプレート53の第4腕部側面53d1とは後棒状部30bに係合可能である。そして、第1腕部側面52a1及び第2腕部側面53b1と、第2腕部側面52b1及び第4腕部側面53d1と、はフック軸52Pを中心とする周方向に所定距離離れた位置に形成されている。そして、ポール54は、前棒状部30aに第1腕部側面52a1及び第2腕部側面53b1が係合した状態と、後棒状部30bに第2腕部側面52b1及び第4腕部側面53d1が係合した状態と、において、第1フックプレート52と第2フックプレート53の回動を止めることができる。そして、第1フックプレート52は第2フックプレート53を介して、第1腕部側面52a1から第2腕部側面52b1に向かう方向に回動付勢され、ポール54は、第1フックプレート52及び第2フックプレート53に当接する方向に回動付勢されている。これによって、第1フックプレート52と第2フックプレート53は、シートバック1の起倒に伴って、前棒状部30aに第1腕部側面52a1及び第2腕部側面53b1が係合した状態と、後棒状部30bに第2腕部側面52b1及び第4腕部側面53d1が係合した状態と、の間で回動し、いずれの状態においてもポール54の係合により回動が止められることができる。すなわち、シートバック1の起倒のいずれの方向においても第1位置と第2位置の間でポール54をロック位置とすることができる。これによって、少なくとも2段階のロック位置を操作性良く選択可能とすることができる。
また、フックHは、第1フックプレート52と第2フックプレート53が重ね合わされて形成されている。そして、第1フックプレート52の第1腕部52aの第1腕部側面52a1と第2フックプレート53の第2腕部53bの第2腕部側面53b1との間に前棒状部30aが配置されたとき、カム55は第2フックプレート53を回動させて前棒状部30aに対する第1腕部側面52a1と第2腕部側面53b1のガタをつめる。また、第1フックプレート52の第2腕部52bの第2腕部側面52b1と第2フックプレート53の第4腕部53dの第4腕部側面53d1との間に後棒状部30bが配置されたとき、カム55は第2フックプレート53を回動させて後棒状部30bに対する第2腕部側面52b1と第4腕部側面53d1のガタをつめる。これによって、ロック機構50は、前棒状部30a又は後棒状部30bに対してガタを抑制してロック状態とされることができる。
さらに、前棒状部30aの前側の面がベースプレート51の底部51a11,51b11に当接したとき、第1フックプレート52の第2腕部側面53b1は後棒状部30bに当接してポール54のフック係合凹部54a2が、第2腕部52bの外径側端部側に対して遊嵌可能に形成されている。これによって、シートバック1を自動車本体に対して後方に倒し込んでいけば確実に後棒状部30bに対してロック機構50をロック状態とさせることができる。すなわち、シートバック1を前棒状部30aがベースプレート51の底部51a11,51b11に当接する位置まで倒し込めば確実にロック機構50を後棒状部30bにロックさせることができるのでロック不良状態の発生を抑制できる。
以上、特定の実施形態について説明したが、本発明は、それらの外観、構成に限定されず、本発明の要旨を変更しない範囲で種々の変更、追加、削除が可能である。例えば、次のようなものが挙げられる。
1.上記実施形態においては、ストライカ30として金属丸棒をU字状に折り曲げて開口端側をプレート30cに対して垂直に固定した部材を採用した。しかしこれに限らず、前棒状部30aと後棒状部30bは、それぞれ、単独の棒状部材を自動車本体に対して取付けたものであってもよい。
2.上記第1実施形態においては、操作レバー47をクランク部材48を介してポール44に連結するように構成したが、これに限らず、操作レバーを他の部位に配置してコントロールケーブル等で操作力をカム45に伝達する構成としてもよい。
3.上記実施形態においては、本発明を自動車のシートに適用したが、航空機、船、電車等に搭載のシートに適用しても良い。
1 シートバック
10 ロック装置(乗物シート用ロック装置)
11 ロック装置(乗物シート用ロック装置)
30 ストライカ
30a 前棒状部(第1棒状係合部)
30b 後棒状部(第2棒状係合部)
40 ロック機構
41 ベースプレート
41a1 凹部
41a11 底部
41b1 凹部
41b11 底部
42 第1フックプレート
42c1 第2アーム側面(第1係合部、第1前当接面部)
42e1 第4アーム側面(第2係合部、第2前当接面部)
42P フック軸(第1軸)
43 第2フックプレート
43c1 第2アーム側面(第1係合部、第1後当接面部)
43e1 第4アーム側面(第2係合部、第2後当接面部)
44 ポール
45 カム
45P カム軸(第3軸)
50 ロック機構
51 ベースプレート
51a1 凹部
51a11 底部
52 第1フックプレート
52P フック軸(第1軸)
52a1 第1腕部側面(第1係合部、第1前当接面部)
52b1 第2腕部側面(第2係合部、第2前当接面部)
53 第2フックプレート
53b1 第2腕部側面(第1係合部、第1後当接面部)
53d1 第4腕部側面(第2係合部、第2後当接面部)
54a 第1フックプレート支持部(第1ポール部)
54b 第2フックプレート支持部(第2ポール部)
54 ポール
54P ポール軸(第2軸)
55 カム
H フック
H1 フック

Claims (5)

  1. シートバックを乗物本体に対して起倒可能に支持し、第1位置及び該第1位置よりも倒れた側の第2位置に保持可能な乗物シート用ロック装置であって、
    前記乗物本体側に固定され、第1棒状係合部と、該第1棒状係合部よりも倒れた側に位置する第2棒状係合部が前記シートバックの回動軌跡上に並立して配設されたストライカと、前記シートバック側に固定され、前記第1位置において前記第1棒状係合部と、前記第2位置において前記第2棒状係合部と係合可能なロック機構と、を備え、
    該ロック機構は、前記シートバックに固定されたベースプレートと、該ベースプレートに水平方向に延びる第1軸をもって回動可能に支持されるとともに、前記第1棒状係合部に係合可能な第1係合部と、該第1係合部から前記第1軸を中心とする周方向に所定距離離れた位置に形成された前記第2棒状係合部に係合可能な第2係合部と、を備えるフックと、前記ベースプレートに水平方向に延びる第2軸をもって回動可能に支持されるとともに、前記第1棒状係合部と前記第1係合部が係合した状態及び前記第2棒状係合部と前記第2係合部が係合した状態で前記フックの一部に係合して前記フックの回動を止めるロック位置と、係合を解除して前記フックの回動を許容するアンロック位置と、の間で回動可能なポールと、を備え、
    前記フックは、前記第1係合部から前記第2係合部に向かう方向に回動付勢されるとともに、前記ポールが前記アンロック位置にあるとき前記シートバックを倒し込んでいくと前記第1棒状係合部に前記第1係合部が係合する位置において回動付勢が止められていて、
    前記ポールは前記フックに当接する方向に回動付勢されており、
    前記シートバックを倒し込んで前記第1棒状係合部に前記第1係合部が係合したときと、さらに前記シートバックを倒し込んで前記第2棒状係合部に前記第2係合部が係合したときと、において、前記ロック位置となるよう構成されている乗物シート用ロック装置。
  2. 請求項1において、前記フックは、前記第1軸を中心に微小角度だけ相対回動可能な、第1フックプレートと第2フックプレートが重ね合わされて形成され、
    前記第1フックプレートには、前記第1棒状係合部の前記シートバックの倒れ方向と反対側の部位に当接する前記第1軸から略径方向に延びて形成された第1前当接面部と、該第1前当接面部と同一形態で前記第1軸を中心に所定角回転させた位置に形成され前記第2棒状係合部の前記シートバックの倒れ方向と反対側の部位に当接する第2前当接面部と、が形成されており、
    前記第2フックプレートには、前記第1棒状係合部の前記シートバックの倒れ方向の部位に当接する前記第1軸から略径方向に延びて形成された第1後当接面部と、該第1後当接面部と同一形態で前記第1軸を中心に所定角回転させた位置に形成され前記第2棒状係合部の前記シートバックの倒れ方向の部位に当接する第2後当接面部と、が形成されており、
    前記第1前当接面部と前記第1後当接面部は、前記第1係合部の一部として形成され、前記第2前当接面部と第2後当接面部は、前記第2係合部の一部として形成されており、
    前記ポールは、前記第1棒状係合部に前記第1前当接面部が当接した状態もしくは前記第2棒状係合部に前記第2前当接面部が当接した状態で前記第1フックプレートの一部と係合して前記第1フックプレートの回動を止める前記ロック位置と、係合を解除して前記第1フックプレートの回動を許容する前記アンロック位置と、の間で回動可能に形成され、
    前記ロック機構は、前記ベースプレートに水平方向に延びる第3軸をもって回動可能に支持されるカムを有し、
    該カムは前記ポールが前記ロック位置にあるとき前記第2フックプレートの一部に当接して前記第1後当接面部を前記第1棒状係合部に、もしくは、前記第2後当接面部を前記第2棒状係合部に対して押し付ける向きに前記第2フックプレートを回動させるべく前記ベースプレートに対して回動付勢されるとともに前記ポールと連動して回動されるように構成されており、
    前記第1フックプレートは、前記第1棒状係合部に対して前記第1前当接面部を押し付ける方向に回動付勢されていて前記ポールが前記アンロック位置にあるとき前記第1前当接面部が前記第1棒状係合部に当接する位置において回動付勢が止められていて、
    前記第2フックプレートは、前記第1前当接面部と前記第1後当接面部との間に前記第1棒状係合部を受け入れ可能かつ前記第2前当接面部と前記第2後当接面部との間に前記第2棒状係合部を受け入れ可能に前記第1フックプレートに対して配置されており、
    前記シートバックを倒し込んで前記第1前当接面部が前記第1棒状係合部に当接したとき、前記ポールは前記第1フックプレートを前記ロック位置とするとともに、前記カムは前記第2フックプレートを回動させて前記第1棒状係合部に対するガタをつめ、さらに前記シートバックを倒し込んで前記第2前当接面部が前記第2棒状係合部に当接したとき、前記ポールは前記第1フックプレートを、前記ロック位置とするとともに、前記カムは前記第2フックプレートを回動させて前記第2棒状係合部に対するガタをつめるように構成されている乗物シート用ロック装置。
  3. 請求項2において、前記ベースプレートには前記シートバックの起倒に伴って、前記第1棒状係合部及び前記第2棒状係合部を受け入れ可能な底部を有する凹部が形成されており、
    前記底部に前記第1棒状係合部が当接した状態で前記第1フックプレートの前記第2前当接面部は前記第2棒状係合部に当接して前記ポールが前記第1フックの一部と干渉することなく係合可能に形成されている乗物シート用ロック装置。
  4. 請求項1において、前記フックは、前記第1軸を中心に微小角度だけ相対回動可能な、第1フックプレートと第2フックプレートが重ね合わされて形成され、
    前記第1フックプレートには、前記第1棒状係合部の前記シートバックの倒れ方向と反対側の部位に当接する前記第1軸から略径方向に延びて形成された第1前当接面部と、該第1前当接面部と同一形態で前記第1軸を中心に所定角回転させた位置に形成され前記第2棒状係合部の前記シートバックの倒れ方向と反対側の部位に当接する第2前当接面部と、が形成されており、
    前記第2フックプレートには、前記第1棒状係合部の前記シートバックの倒れ方向の部位に当接する前記第1軸から略径方向に延びて形成された第1後当接面部と、該第1後当接面部と同一形態で前記第1軸を中心に所定角回転させた位置に形成され前記第2棒状係合部の前記シートバックの倒れ方向の部位に当接する第2後当接面部と、が形成されており、
    前記第1前当接面部と前記第1後当接面部は、前記第1係合部の一部として形成され、前記第2前当接面部と第2後当接面部は、前記第2係合部の一部として形成されており、
    前記ポールは、前記第1棒状係合部に前記第1前当接面部が当接した状態もしくは前記第2棒状係合部に前記第2前当接面部が当接した状態で前記第1フックプレートの一部と係合して前記第1フックプレートの前記シートバックの倒れ方向と反対方向への回動を止める前記ロック位置と、係合を解除して前記第1フックプレートの前記シートバックの倒れ方向と反対方向への回動を許容する前記アンロック位置と、の間で回動可能な第1ポール部と、前記第1棒状係合部もしくは前記第2棒状係合部に前記第2フックプレートの前記第1後当接面部が対向した状態で前記第2フックプレートの一部と係合して前記第2フックプレートの前記シートバックの倒れ方向への回動を止める前記ロック位置と、係合を解除して前記第2フックプレートの前記シートバックの倒れ方向への回動を許容する前記アンロック位置と、の間で回動可能な第2ポール部と、を有し、
    前記ロック機構は、前記第2軸を中心に前記ポールとは独立して回動可能なカムを有し、
    該カムは前記第1ポール部及び前記第2ポール部が前記ロック位置にあるとき前記第2フックプレートの一部に当接して前記第1後当接面部を前記第1棒状係合部に、もしくは、前記第2後当接面部を前記第2棒状係合部に対して押し付ける向きに前記第2フックプレートを回動させるべく前記ベースプレートに対して回動付勢されるとともに前記ポールと連動して回動されるように構成されており、
    前記第1フックプレートは、前記第1棒状係合部に対して前記第1前当接面部を押し付ける方向に回動付勢されていて前記第1ポール部及び前記第2ポール部が前記アンロック位置にあるとき前記第1前当接面部が前記第1棒状係合部に当接する位置において回動付勢が止められていて、
    前記第2フックプレートは、前記第1前当接面部と前記第1後当接面部との間に前記第1棒状係合部を受け入れ可能かつ前記第2前当接面部と前記第2後当接面部との間に前記第2棒状係合部を受け入れ可能に前記第1フックプレートに対して配置されており、
    前記シートバックを倒し込んで前記第1前当接面部が前記第1棒状係合部に当接したとき、前記第1ポール部は前記第1フックプレートを、前記第2ポール部は前記第2フックプレートを、前記ロック位置とするとともに、前記カムは前記第2フックプレートを回動させて前記第1棒状係合部に対するガタをつめ、さらに前記シートバックを倒し込んで前記第2前当接面部が前記第2棒状係合部に当接したとき、前記第1ポール部は前記第1フックプレートを、前記第2ポール部は前記第2フックプレートを、前記ロック位置とするとともに、前記カムは前記第2フックプレートを回動させて前記第2棒状係合部に対するガタをつめるように構成されている乗物シート用ロック装置。
  5. 請求項4において、前記ベースプレートには前記シートバックの起倒に伴って、前記第1棒状係合部及び前記第2棒状係合部を受け入れ可能な底部を有する凹部が形成されており、
    前記底部に前記第1棒状係合部が当接した状態で前記第1フックプレートの前記第2前当接面部は前記第2棒状係合部に当接して、前記第1ポール部が前記第1フックプレートの一部と干渉することなく係合し、前記第2ポール部が前記第2フックプレートの一部と干渉することなく係合可能に形成されている乗物シート用ロック装置。
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