JP2019130672A - インクジェット記録装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】搬送ベルトを内側から支持する従動ローラの外径に個体間差がある場合でも、搬送ベルトの周回速度およびインクの吐出タイミングを安定して制御することが可能なインクジェット記録装置を提供する。【解決手段】プリンタ1は、ヘッドユニット11と、搬送ベルト270を含む第1搬送ユニット27と、駆動ローラ制御部と、吐出タイミング制御部と、を備える。駆動ローラ制御部は、エンコーダ277が検出する速度検知ローラ275の角速度情報および速度検知ローラ275の実外径情報に基づいて、駆動ローラ271の回転速度を制御する。また、吐出タイミング制御部は、エンコーダ277が検出する前記角速度情報および速度検知ローラ275の実外径情報に基づいて、ヘッドユニット11におけるインクの吐出タイミングを制御する。【選択図】図2

Description

本発明は、記録媒体に文字や画像を記録するインクジェット記録装置に関する。
従来、ラインヘッド型のインクジェットヘッドを有するインクジェット記録装置では、シートを搬送する搬送ベルトを含む搬送ユニットと、当該搬送ユニットの上方に配置されたインクジェットヘッドと、を備える。搬送ユニットによってシートが搬送されながら、インクジェットヘッドから所定のタイミングでインクが吐出されることで、シート上に文字や画像が形成される。
このようなシステムでは、シートの搬送速度とインクの吐出タイミングとの間にずれが生じると、画像ずれ、画像伸び、画像縮みなどの画像不良が生じる。このため、搬送ベルトを内側から支持する従動ローラの回転数に応じて、インクの吐出タイミングが決定される技術が知られている。特許文献1には、従動ローラの回転軸に備えられたエンコーダが回転軸の角速度を検出し、当該角速度に応じて搬送ベルトの速度が調整される技術が開示されている。
特開2009−83401号公報
特許文献1に記載された技術では、従動ローラの外径寸法にバラつきがある場合、エンコーダが検出する角速度と搬送ベルトの周回速度との関係に差が生じてしまう。一例として、従動ローラの外径が0.1%大きくなると、搬送ベルトの周回速度は0.1%早くなる。一方、インクの吐出タイミングはエンコーダのパルス板の周波数で決定される。このため、従動ローラの外径に関わらず特定のタイミングでインクが吐出される。この結果、従動ローラの外径が0.1%異なると、インク吐出のタイミングと搬送ベルトの周回速度とが0.1%ずれることになる。この結果、上記のように、画像伸びや画像縮みが発生するという問題があった。
本発明は、上記のような課題を解決するためになされたものであり、搬送ベルトを内側から支持する従動ローラの外径に個体間差がある場合でも、搬送ベルトの周回速度およびインクの吐出タイミングを安定して制御することが可能なインクジェット記録装置を提供することを目的とする。
本発明の一局面に係るインクジェット記録装置は、インクを吐出するインクヘッドと、前記インクヘッドに対向するように配置され、シートを担持しながら当該シート上に前記インクが吐出されることを許容するように前記シートを搬送する搬送ユニットと、を備え、前記搬送ユニットは、前記シートを担持するとともに、所定の周回方向に沿って周回移動する搬送ベルトと、前記搬送ベルトの内周面に当接し、前記搬送ベルトを前記周回方向に駆動する駆動ローラと、前記駆動ローラを回転させる回転駆動力を発生する駆動部と、前記駆動ローラとは異なる位置で前記搬送ベルトの内周面に当接し、前記搬送ベルトに従動して回転する従動ローラと、前記従動ローラの角速度に対応する角速度情報を検出する検出部と、を有し、前記従動ローラの外径に関する外径情報を記憶する記憶部と、前記検出部が検出する前記角速度情報および前記記憶部に記憶された前記従動ローラの前記外径情報に基づいて、前記駆動部を制御して、前記駆動ローラの回転速度を制御する駆動ローラ制御部と、前記検出部が検出する前記角速度情報および前記記憶部に記憶された前記従動ローラの前記外径情報に基づいて、前記インクヘッドにおける前記インクの吐出タイミングを制御する吐出タイミング制御部と、を更に備える。
本構成によれば、従動ローラの外径にバラつき(個体間差)がある場合でも、搬送ベルトによって搬送されるシートの搬送速度が所定の目標速度に設定されるとともに、当該目標速度に応じた適切な吐出タイミングでインクヘッドからインクを吐出することができる。
上記の構成において、前記記憶部は、予め設定された基準外径を有する前記従動ローラの外周面の周速度が所定の目標速度となるような前記検出部の基準検出情報を予め記憶しており、前記駆動ローラ制御部は、前記外径情報に基づいて前記基準検出情報を補正し、前記角速度検出部が前記角速度情報として前記補正された基準検出情報を検出するように前記駆動ローラの回転速度を制御することが望ましい。
本構成によれば、記憶部が予め基準検出情報を格納しておくことで、搬送ベルトの搬送速度が従動ローラの外径に応じて適切に制御される。
上記の構成において、前記記憶部は、前記基準外径を有する前記従動ローラの外周面が所定の距離だけ回転する毎に前記インクを吐出させる基準吐出タイミング情報を予め記憶しており、吐出タイミング制御部は、前記外径情報に基づいて前記基準吐出タイミング情報を補正し、当該補正された基準吐出タイミング情報と前記検出部が検出する前記角速度情報とに基づいて、前記インクヘッドにおける前記インクの吐出タイミングを制御することが望ましい。
本構成によれば、記憶部が予め基準吐出タイミング情報を格納しておくことで、インクヘッドの吐出タイミングが従動ローラの外径に応じて適切に制御される。
本発明によれば、搬送ベルトを内側から支持する従動ローラの外径に個体間差がある場合でも、搬送ベルトの周回速度およびインクの吐出タイミングを安定して制御することが可能なインクジェット記録装置を提供することができる。
本発明の一実施形態に係るインクジェット記録装置の内部構造を示す断面図である。 図1のインクヘッドおよび搬送ユニットの周辺を拡大した断面図である。 本発明の一実施形態に係るインクジェット記録装置の制御部のブロック図である。
以下、図面に基づいて、本発明の実施形態につき詳細に説明する。図1は、本発明の一実施形態に係るプリンタ1(インクジェット記録装置)の内部構造を示す断面図である。なお、本実施形態では、インクジェット記録装置として、プリンタを例示するが、画像形成装置は、複合機、複写機、ファクシミリ装置などであってもよい。
プリンタ1は、装置本体10と、装置本体10内にそれぞれ配置された、ヘッドユニット11と、第1シート搬送路101と、第2シート搬送路102と、給紙カセット21と、第1給紙部22と、給紙トレイ23と、第2給紙部24と、レジストローラ対25と、搬送ローラ対26と、第1搬送ユニット27と、第2搬送ユニット28と、デカーラユニット29と、排紙トレイ30と、反転部31と、両面搬送路32と、を備える。
装置本体10は、プリンタ1の外観を構成するとともに、内部に上記の各部材、ユニットを収容する。給紙カセット21は、内部に複数のシートSを収容する。第1シート搬送路101は、装置本体10の右下部分に配置された搬送路である。第1給紙部22は、給紙カセット21に収容されたシートSを第1シート搬送路101に送り出す。第1シート搬送路101には、図1に示すように、その他の搬送ローラ対が配置されている。第1シート搬送路101を搬送されたシートSは、レジストローラ対25に搬入される。
同様に、給紙トレイ23は、装置本体10の右側面に配置されており、給紙トレイ23の上面部にはシートSが載置可能とされる。第2給紙部24は、給紙トレイ23上に載置されたシートSをレジストローラ対25に向かって送り出す。レジストローラ対25は、シートSのスキューを調整するとともに、第1搬送ユニット27に対するシートSの搬出タイミングを調整する。搬送ローラ対26は、レジストローラ対25の搬送方向下流側に配置されており、シートSを第1搬送ユニット27に向かって搬送する。
第1搬送ユニット27(搬送ユニット)は、搬送ローラ対26から受け取ったシートSを搬送方向下流側に搬送する。第1搬送ユニット27は、ヘッドユニット11に対向するように配置されている。そして、第1搬送ユニット27は、シートSを担持しながら当該シートS上にインクが吐出されることを許容するようにシートSを搬送する。
第2搬送ユニット28は、第1搬送ユニット27から受け取ったシートSを搬送方向下流側に更に搬送する。デカーラユニット29は、第2搬送ユニット28から受け取ったシートSのカールを矯正しながら、シートSを搬送方向下流側に更に搬送する。
第2シート搬送路102は、装置本体10の左側面に沿って延設されている。デカーラユニット29によって送り出されたシートSは、第2シート搬送路102を介して、排紙トレイ30に排出される。反転部31は、第2シート搬送路102の途中で分岐された搬送路であり、シートSの裏面に文字や画像が形成される場合に、シートSが反転(スイッチバック)される部分である。反転部31によって反転されたシートSは、両面搬送路32、レジストローラ対25および搬送ローラ対26を介して、再び第1搬送ユニット27に搬入される。
図2は、図1のプリンタ1のヘッドユニット11および第1搬送ユニット27の周辺を拡大した断面図である。
ヘッドユニット11は、各色のインクを吐出する、イエローヘッドユニット11Y、マゼンタヘッドユニット11M、シアンヘッドユニット11Cおよびブラックヘッドユニット11BKを有する。これらの各ヘッドユニットはシートSの搬送方向に沿って隣接して配置される。また、これらのヘッドユニットは、公知のラインヘッド型であり、シートSの搬送方向と直交する方向(前後方向)に沿って延びる記録ヘッド部分を有する。当該記録ヘッドから吐出されるインクの吐出方式としては、公知のピエゾ方式、サーマルインクジェット方式などが適用される。
更に、図2を参照して、第1搬送ユニット27は、搬送ベルト270と、駆動ローラ271と、第1支持ローラ272と、第2支持ローラ273と、テンションローラ274と、速度検知ローラ275(従動ローラ)と、ベルト駆動モータ276(駆動部)と、エンコーダ277(検出部)と、吸引ユニット278と、を有する。
搬送ベルト270は、図2の矢印方向(所定の周回方向)に沿って周回移動し、シートSを搬送する。駆動ローラ271は、搬送ベルト270の左端部において、搬送ベルト270の内周面に当接するように配置されている。駆動ローラ271は、搬送ベルト270に移動力を伝達することで、搬送ベルト270を前記周回方向に周回移動させる(駆動する)。第1支持ローラ272は、駆動ローラ271の右下において、搬送ベルト270の内周面を支持する。第2支持ローラ273は、第1支持ローラ272の右方において、搬送ベルト270の内周面を支持する。テンションローラ274は、第2支持ローラ273の右上において、搬送ベルト270の内周面を支持する。なお、テンションローラ274は、不図示のばね部材によって右方に付勢されており、搬送ベルト270の張力を調整する機能を有する。速度検知ローラ275は、テンションローラ274の左上において、駆動ローラ271とは異なる位置で搬送ベルト270の内周面を支持(当接)する。なお、第1支持ローラ272、第2支持ローラ273、テンションローラ274および速度検知ローラ275は、それぞれ搬送ベルト270に従動して回転する。また、速度検知ローラ275は、搬送ベルト270の周回速度を検出するために用いられる。このため、速度検知ローラ275の回転軸には、パルス板275Aが固定されている。当該パルス板275Aは、円板形状を有し、その側面には、周方向に間隔をおいて複数のスリット(不図示)が形成されている。
ベルト駆動モータ276(駆動部)は、駆動ローラ271を回転させる回転駆動力を発生する。ベルト駆動モータ276は、公知のステッピングモータであり、駆動ローラ271の回転速度を調整可能である。ベルト駆動モータ276は、後記の制御部50のモータ制御部501によって制御される。
エンコーダ277は、速度検知ローラ275のパルス板275Aに対向して配置されている。エンコーダ277は、検知光を出射する出射部と、検知光を受光する受光部と、を有する(不図示)。パルス板275Aのスリットが検知光を遮蔽することによって、エンコーダ277がパルス板275Aの回転角度(角速度ω)に応じたパルス信号を出力する。エンコーダ277は、速度検知ローラ275の角速度に対応する角速度情報(パルス信号)を検出する本発明の検出部として機能する。吸引ユニット278は、搬送ベルト270の内周部に配置されており、不図示のファンを有する。搬送ベルト270には、不図示の孔部が複数開口されており、吸引ユニット278のファンが回転すると、前記孔部を通じて空気が吸引される。この結果、シートSが搬送ベルト270上に吸着される。
プリンタ1は、更に、制御部50を備える。図3は、本実施形態に係る制御部50のブロック図である。制御部50は、CPU(Central Processing Unit)、制御プログラムを記憶するROM(Read Only Memory)、CPUの作業領域として使用されるRAM(Random Access Memory)等から構成されている。また、制御部50には、前述のヘッドユニット11、ベルト駆動モータ276およびエンコーダ277に加え、入力装置40、画像メモリー41、I/F42などが電気的に接続されている。
入力装置40は、プリンタ1の不図示の操作部に含まれる。入力装置40は、作業者によって入力される速度検知ローラ275の外径情報を受け入れる。なお、入力装置40は、プリンタ1が製造される際にプリンタ1に接続される出荷検査治具であってもよい。
画像メモリー41は、例えばパーソナルコンピューターなどの外部機器から与えられる印刷用画像データを一時的に記憶する。なお、画像メモリー41は、プリンタ1が複写機として機能する場合には、不図示の読取装置により光学的に読み取られた画像データを一時的に記憶する。
I/F42は、外部機器とのデータ通信を実現させるためのインターフェイス回路であり、例えばプリンタ1と外部機器とを接続するネットワークの通信プロトコルに従った通信信号を作成すると共に、ネットワーク側からの通信信号をプリンタ1が処理可能な形式のデータに変換する。パーソナルコンピューター等から送信される印刷指示信号はI/F42を介して制御部50に与えられ、また画像データは、I/F42を介して画像メモリー41に記憶される。
制御部50は、前記CPUがROMに記憶された制御プログラムを実行することにより、モータ制御部501、吐出タイミング制御部502(変換倍率調整部503、周波数変換部504)、ヘッド制御部505、演算部506および記憶部507を備えるように機能する。
モータ制御部501(駆動ローラ制御部)は、プリンタ1の各駆動部材の動作を制御する。特に、モータ制御部501は、ベルト駆動モータ276の回転駆動(オンオフ、回転数)を制御する。なお、後記のように、モータ制御部501は、エンコーダ277が検出する速度検知ローラ275の角速度情報および記憶部507に記憶された速度検知ローラ275の外径情報に基づいて、ベルト駆動モータ276を制御して、駆動ローラ271の回転速度を制御する。
吐出タイミング制御部502は、各ヘッドユニット11のインクの吐出タイミングを制御する。特に、吐出タイミング制御部502は、エンコーダ277が検出する速度検知ローラ275の角速度情報および演算部506に記憶された速度検知ローラ275の外径情報に基づいて、ヘッドユニット11におけるインクの吐出タイミングを制御する。吐出タイミング制御部502は、変換倍率調整部503と、周波数変換部504と、を有する。
変換倍率調整部503は、入力装置40から入力され記憶部507に格納された速度検知ローラ275の外径情報(個体実外径)に応じて、周波数変換部504に入力する変換倍率を決定する。速度検知ローラ275の外径に個体間差がなく、全ての速度検知ローラ275の外径が設計公差の中心値と一致している場合には、上記の変換倍率は1となる。実際には、速度検知ローラ275の外径には個体間差があるため、当該個体間差を補完(キャンセル)するために、変換倍率が設定される。
周波数変換部504は、エンコーダ277から入力されるパルス信号に応じて、吐出タイミング信号周波数を生成する。本実施形態では、速度検知ローラ275の外周面の周速度と搬送ベルト270の搬送速度(移動速度)とは等速と仮定された上で、速度検知ローラ275の外周面が所定の距離(一例として、42μm)移動した場合に、各ヘッドユニット11からインクが吐出されるように、吐出タイミング信号周波数が設定される。換言すれば、当該周波数によって、シートSに形成されるインク画像の副走査方向(搬送方向)におけるドット間ピッチが決定される。
ヘッド制御部505は、ヘッドユニット11に電気的に接続されており、各ヘッドユニット11に対して、ヘッド制御信号を入力する。ヘッド制御信号は、周波数変換部504から受ける吐出タイミング信号周波数に応じて設定される。なお、画像情報に応じて、ヘッド制御信号は、主走査方向および副走査方向のそれぞれに対して設定される。
演算部506(駆動ローラ制御部)は、後記の補正動作における各演算を実行する。
記憶部507は、入力装置40から入力される速度検知ローラ275の外径に関する外径情報を記憶する。また、記憶部507は、予め設定された基準外径(一例として20mm)を有する速度検知ローラ275の外周面の周速度が所定の目標速度(一例として628.3mm/sec)となるようなエンコーダ277の基準検出情報(パルス数)を予め記憶している。同様に、記憶部507は、前記基準外径を有する速度検知ローラ275の外周面が所定の距離だけ回転する毎にヘッドユニット11に対してインクを吐出させる基準吐出タイミング情報(一例として10kHz)を予め記憶している。
次に、本実施形態に係る制御部50の処理動作の一例を説明する。前述のように、エンコーダ277は、速度検知ローラ275の角速度ωを検出する。当該角速度ωおよび速度検知ローラ275の外径Dから、速度検知ローラ275の外周面の周速度vが導出可能である(v=D×ω/2)。したがって、速度検知ローラ275の外周面の周速度が、予め設定されたシートSの搬送速度(搬送ベルト270の周回速度)となるように、駆動ローラ271の回転速度が制御される。一方、速度検知ローラ275の外径には個体間差がある。このため、本実施形態では、演算部506が、速度検知ローラ275の実外径に応じて、適切な駆動ローラ271の回転速度を導出し、当該回転速度に応じてモータ制御部501がベルト駆動モータ276を制御する。
具体的に、速度検知ローラ275の基準外径が20.00(mm)であり、プリンタ1が所定の印刷速度を満たすための搬送ベルト270のシート搬送速度(周回速度)が、628.3(mm/sec)であり、当該印刷速度を満たすためのヘッドユニット11の吐出周波数が10000(Hz)、エンコーダ277がパルス板275Aを検出するパルス数が1000(ppr、1回転あたりのパルス数)とする。
一方、速度検知ローラ275の実外径が20.05(mm)とすると、搬送ベルト270のシート搬送速度が上記の628.3(mm/sec)となるためには、以下の式1からエンコーダ277の望ましい回転周波数(パルス数)が導出される。
628.3/20.05/π×1000=9975(Hz) ・・・(式1)
すなわち、基準外径(20mm)におけるエンコーダ277(駆動ローラ271)の回転周波数に対する、実外径(20.05mm)におけるエンコーダ277(駆動ローラ271)の回転周波数の調整比率(駆動調整比率)は、以下の式2によって定義される。
駆動調整比率= 基準外径/実外径 ・・・(式2)
一方、上記と同じ条件において、搬送ベルト270のシート搬送速度が上記の628.3(mm/sec)となるためには、前述のようにヘッドユニット11のインク吐出タイミングを決定する吐出周波数は、10000(Hz)である必要がある。そして、速度検知ローラ275の実外径が20.05(mm)の場合、望ましい回転周波数は、式1から9975(Hz)である。このため、10000(Hz)の吐出周波数を得るためには、基準外径の場合の周波数に対して、式2の駆動調整比率の逆数を乗じればよい。すなわち、すなわち、基準外径(20mm)におけるヘッドユニット11の吐出周波数に対する、実外径(20.05mm)におけるヘッドユニット11の吐出周波数の調整比率(吐出調整比率)は、以下の式3によって定義される。
吐出調整比率= 実外径/基準外径 ・・・(式3)
したがって、変換倍率調整部503が、周波数変換部504に対して上記の吐出調整比率を変換倍率として入力することで、周波数変換部504において速度検知ローラ275の実外径に応じた吐出タイミング信号周波数が生成される。この結果、ヘッド制御部505から各ヘッドユニット11に入力される適切なヘッド制御信号に応じて、シートS上に安定したインク画像が形成される。
以上のように、本実施形態では、モータ制御部501および演算部506から構成される駆動ローラ制御部は、エンコーダ277が検出する前記角速度情報(パルス情報)および記憶部507に記憶された速度検知ローラ275の外径情報(実外径)に基づいて、ベルト駆動モータ276を制御して、駆動ローラ271の回転速度を制御する。また、吐出タイミング制御部502は、エンコーダ277が検出する前記角速度情報および記憶部507に記憶された速度検知ローラ275の前記外径情報に基づいて、ヘッドユニット11におけるインクの吐出タイミングを制御する。このため、速度検知ローラ275の外径にバラつき(個体間差)がある場合でも、搬送ベルト270によって搬送されるシートSの搬送速度が所定の目標速度に設定されるとともに、当該目標速度に応じた適切な吐出タイミングでヘッドユニット11からインクを吐出することができる。
また、本実施形態では、モータ制御部501および演算部506から構成される駆動ローラ制御部は、速度検知ローラ275の外径情報(20.05mm)に基づいてエンコーダ277のための基準検出情報を補正し、エンコーダ277が前記角速度情報として前記補正された基準検出情報を検出するように駆動ローラ271の回転速度(ベルト駆動モータ276)を制御する。このため、記憶部507が予め基準検出情報を格納しておくことで、搬送ベルト270の搬送速度が速度検知ローラ275の外径情報に応じて適切に制御される。
また、変換倍率調整部503および周波数変換部504から構成される吐出タイミング制御部502は、速度検知ローラ275の外径情報(実外径)に基づいて前記基準吐出タイミング情報を補正し(9975Hz)、当該補正された基準吐出タイミング情報と前記エンコーダ277が検出する前記角速度情報とに基づいてヘッドユニット11を制御してインクを吐出させる。このため、記憶部507が予め基準吐出タイミング情報を格納しておくことで、ヘッドユニット11の吐出タイミングが速度検知ローラ275の外径情報に応じて適切に制御される。
以上、本発明の一実施形態に係るプリンタ1について説明したが、本発明は当該実施形態に限定されるものではなく、以下に例示される変形実施形態が適用可能である。
(1)上記の実施形態では、入力装置40から記憶部507に速度検知ローラ275の外径情報が入力される態様にて説明した。当該外径情報として、各速度検知ローラ275の実外径が所定のラベルに記載され、第1搬送ユニット27のユニット本体に貼り付けられていることが望ましい。この場合、プリンタ1(第1搬送ユニット27)の組立作業者が、上記ラベルの実外径の値を不図示の操作部から入力することで、記憶部507に記憶させることができる。なお、当該実外径、ラベルは、公知のバーコードラベルでもよい。また、製造時に使用される組立治具(パーソナルコンピュータ)から直接、記憶部507に外径情報が入力されてもよい。また、当該外径情報は、プリンタ1の使用開始後に第1搬送ユニット27の交換が必要になった場合にも、新しい第1搬送ユニット27の速度検知ローラ275に応じて更新されることが望ましい。
(2)上記の実施形態では、速度検知ローラ275の角速度を検出する検出部としてエンコーダ277を用いて説明したが、その他の角速度検出部、装置が適用されてもよい。また、速度検知ローラ275の位置は、図2の位置に限定されるものではない。更に、第1支持ローラ272などその他のローラが、速度検知ローラ275として使用されてもよい。
1 プリンタ(インクジェット記録装置)
10 装置本体
101 第1シート搬送路
102 第2シート搬送路
11 ヘッドユニット(インクヘッド)
21 給紙カセット
22 第1給紙部
23 給紙トレイ
24 第2給紙部
25 レジストローラ対
26 搬送ローラ対
27 第1搬送ユニット(搬送ユニット)
270 搬送ベルト
271 駆動ローラ
272 第1支持ローラ
273 第2支持ローラ
274 テンションローラ
275 速度検知ローラ(従動ローラ)
275A パルス板
276 ベルト駆動モータ(駆動部)
277 エンコーダ(検出部)
278 吸引ユニット
28 第2搬送ユニット
29 デカーラユニット
30 排紙トレイ
31 反転部
32 両面搬送路
40 入力装置
50 制御部
501 モータ制御部(駆動ローラ制御部)
502 吐出タイミング制御部
503 変換倍率調整部
504 周波数変換部
505 ヘッド制御部
506 演算部(駆動ローラ制御部)
507 記憶部

Claims (3)

  1. インクを吐出するインクヘッドと、
    前記インクヘッドに対向するように配置され、シートを担持しながら当該シート上に前記インクが吐出されることを許容するように前記シートを搬送する搬送ユニットと、
    を備え、
    前記搬送ユニットは、
    前記シートを担持するとともに、所定の周回方向に沿って周回移動する搬送ベルトと、
    前記搬送ベルトの内周面に当接し、前記搬送ベルトを前記周回方向に駆動する駆動ローラと、
    前記駆動ローラを回転させる回転駆動力を発生する駆動部と、
    前記駆動ローラとは異なる位置で前記搬送ベルトの内周面に当接し、前記搬送ベルトに従動して回転する従動ローラと、
    前記従動ローラの角速度に対応する角速度情報を検出する検出部と、
    を有し、
    前記従動ローラの外径に関する外径情報を記憶する記憶部と、
    前記検出部が検出する前記角速度情報および前記記憶部に記憶された前記従動ローラの前記外径情報に基づいて、前記駆動部を制御して、前記駆動ローラの回転速度を制御する駆動ローラ制御部と、
    前記検出部が検出する前記角速度情報および前記記憶部に記憶された前記従動ローラの前記外径情報に基づいて、前記インクヘッドにおける前記インクの吐出タイミングを制御する吐出タイミング制御部と、
    を更に備える、インクジェット記録装置。
  2. 前記記憶部は、予め設定された基準外径を有する前記従動ローラの外周面の周速度が所定の目標速度となるような前記検出部の基準検出情報を予め記憶しており、
    前記駆動ローラ制御部は、前記外径情報に基づいて前記基準検出情報を補正し、前記角速度検出部が前記角速度情報として前記補正された基準検出情報を検出するように前記駆動ローラの回転速度を制御する、請求項1に記載のインクジェット記録装置。
  3. 前記記憶部は、前記基準外径を有する前記従動ローラの外周面が所定の距離だけ回転する毎に前記インクヘッドに前記インクを吐出させる基準吐出タイミング情報を予め記憶しており、
    吐出タイミング制御部は、前記外径情報に基づいて前記基準吐出タイミング情報を補正し、当該補正された基準吐出タイミング情報と前記検出部が検出する前記角速度情報とに基づいて、前記インクヘッドにおける前記インクの吐出タイミングを制御する、請求項2に記載のインクジェット記録装置。

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