JP2019129245A - 発光装置および照明装置 - Google Patents

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Hidetaka Kato
秀崇 加藤
横井 清孝
Kiyotaka Yokoi
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Abstract

【課題】 近紫外線および可視構成を、陸上生物等の飼育環境に均一に照射することが容易な発光装置等を提供すること。【解決手段】 315〜400nmの第1波長領域L1に含まれる紫外線を発光し、第1波長領域L1にピーク波長を有する発光素子3と、発光素子3が収容された凹部を有する基体2を含むパッケージと、凹部内において発光素子3の上方に位置しており、第1波長領域L1よりも長波長側の第2波長領域L2において可視光線を放射する蛍光体7とを備える発光装置1等である。【選択図】 図2

Description

本発明は、発光素子および蛍光体を含む発光装置および照明装置に関する。
LED(Laser Emitting Diode)等の半導体発光素子(以下、単に発光素子という)を光源とする発光装置および発光装置を基板等に実装した照明装置が用いられている。このような発光装置等は、例えば、太陽光等の自然光の代替として、各種の製造工程で使用される場合がある。近年、上記の発光装置および照明装置を、屋内において植物または動物を栽培または飼育する際に、太陽光の代わりに用いることが試みられるようになってきている。例えば特許文献1では、赤色光と青色光との合成光が植物育成用に照射される照明装置の例が開示されている。
特開2013−046621号公報
従来技術の発光装置を含む照明装置では、動物が移動する可能性がある比較的広い範囲に、太陽光のスペクトラムに近似したスペクトルを有する可視光線と紫外線とを均一に照射することが難しい可能性があった。
例えば特許文献1に例示された照明装置では、可視光領域の光エネルギーが太陽光に比べて小さいため、別途、太陽光に近似した光エネルギーを有する別光源を配置する必要がある。この場合、別光源の配置位置等に応じて、可視光線と紫外線との照射位置に偏りが生じる可能性がある。
本発明の1つの態様の発光装置は、波長が315〜400nm(近紫外)の第1波長領域に含まれる紫外線を発光し、前記第1波長領域にピーク波長を有する発光素子と、前記発光素子が収容された凹部を有する基体を含むパッケージと、前記凹部内において前記発光素子の上方に位置しており、前記第1波長領域よりも長波長側の第2波長領域において可視光線を放射する蛍光体とを備える。
本発明の1つの態様の照明装置は、上記構成の複数の発光装置と、該複数の発光装置が実装された実装板とを備える。
本発明の1つの態様の発光装置によれば、近紫外線と可視光線とを1つの発光装置から照射することができる。そのため、近紫外線と可視光線とを均一に照射できる照明装置を形成することが容易な照明装置を提供することができる。
本発明の1つの態様の照明装置によれば、上記構成の発光装置を備えることから、各種の陸上動物の飼育に適した照明装置を提供することができる。
本発明の実施形態の発光装置を示す斜視図である。 図1に示す発光装置を仮想線で示す平面で切断したときの断面図である。 図2に示す発光装置の一部を拡大して示す断面図である。 (a)〜(c)は、それぞれ、図1に示す発光装置を上から見たときの例を模式的に示す上面図である。 本発明の実施形態の発光装置における外部放射光のスペクトルを示すグラフである。 図5に太陽光のスペクトラムを加えて示すグラフである。 本発明の実施形態の照明装置を示す斜視図である。
本発明の実施形態の発光装置および照明装置を、添付の図面を参照して説明する。以下の説明における上下の区別は便宜的ものであり、発光装置および照明装置が実際に用いられるときの上下を規定するものではない。なお、以下の説明における「飼育に適する」こと等は、飼育しようとする陸上動物等の生物について、それらの死滅等がなく、正常に成育できる状態であることを意味する。
図1は、本発明の実施形態の発光装置1を示す斜視図である。図2は、図1に示す発光装置1を仮想線で示す平面で切断したときの断面図である。図3は、図2に示す発光装置1の一部を拡大して示す断面図である。図4(a)〜(c)は、それぞれ、図1に示す発光装置を見たときの例を示す上面図である。図5は、本発明の実施形態の発光装置における外部放射光のスペクトルを示すグラフである。図6は、図5に太陽光のスペクトルを加えて示すグラフである。図7は、本発明の実施形態の照明装置10を示す斜視図である。これらの図において、発光装置1は、基体2と、発光素子3と、枠体4と、封止部材5と、被覆材6と、蛍光体7とを備えている。
本実施形態において、発光装置1は、基体2と、基体2に搭載された発光素子3と、基体2の上面に位置し、平面視で発光素子3を囲んでいる枠体4と、枠体4に内側に位置して発光素子3を封止している封止部材5と、封止部材5を介して発光素子3上に位置している被覆材6とを有している。また、被覆材6は、発光素子3の発光部3a上に位置し、蛍光体7を含んでいる。発光素子3は、例えば、LED(発光ダイオード、Light Emitting Diode)であって、半導体を用いたpn接合中の電子と正孔が再結合することによって、外部に向かって光を放出する。
基体2は、絶縁性の基板であって、例えば平面視で矩形状であり、発光素子3が搭載されている第1面(例えば上面)と、反対側の第2面(例えば下面)とを有している。基体2は、例えば、酸化アルミニウム質焼結体、ムライト質焼結体、窒化アルミニウム質焼結体または窒化ケイ素質焼結体等のセラミック材料、またはガラスセラミック焼結体等の材料からなる。また、基体2は、これらの材料のうち複数の材料を混合した複合系材料からなるものでもよい。また、基体2は、基体2の熱膨張率を調整することができる金属酸化物等の微粒子(フィラー粒子)を分散させた高分子樹脂からなるものでもよい。
基体2は、例えば、酸化アルミニウム質焼結体からなる場合であれば、次の工程で製作することができる。まず、酸化アルミニウムおよび酸化ケイ素等の原料粉末に有機溶剤およびバインダを添加して混練したスラリーをドクターブレード法等の方法でシート状に成形してセラミックグリーンシートを作製する。次に、セラミックグリーンシートを所定の形状および寸法に切断して複数のシートを作製する。その後、これらのシートを必要に応じて複数層積層し、約1300〜1600℃の温度で一体的に焼成する。以上の工程によって、基体2を製作することができる。
基体2には、少なくとも基体2の上面または内部には、基体2の枠体4で囲まれた部分
の内外を電気的に導通する配線導体(図示せず)が位置している。配線導体は、例えば、タングステン、モリブデン、マンガン、銅、銀、パラジウムおよび金等の材料から適宜選択された導電材料からなる。
基体2がセラミック材料からなる場合は、配線導体は、例えば次のようにして形成することができる。まず、タングステン等の粉末に有機溶剤を添加して得た金属ペーストを、基体2となる複数のシートにそれぞれ所定パターンで印刷する。その後、複数のシートを積層したものと金属ペーストとを同時焼成することにより、基体2に配線導体を形成することができる。なお、配線導体の表面には、酸化防止または後述するろう材の濡れ性等の特性向上等のために、例えば、ニッケルまたは金等のめっき層が形成されている。
また、基体2の上面等の発光素子3が搭載される面には、基体2上方(外部)に効率よく光を反射させるために、配線導体およびめっき層と間隔を空けて金属反射層(図示せず)が配置されていてもよい。金属反射層は、例えば、アルミニウム、銀、金、銅またはプラチナ(白金)等の金属材料からなる。これらの金属材料は、例えば配線導体と同様のメタライズ層の形態でもよく、めっき層を含む薄膜層の形態でもよい。また、金属反射層は、複数の形態の金属層からなるものでもよい。
発光素子3は、基体2の上面に搭載されている。発光素子3は、基体2の上面に位置する配線導体(または、その表面のめっき層)上に、例えば、ろう材または半田を介して電気的および機械的に接続されている。発光素子3は、透光性基体と、透光性基体上に位置する光半導体層である発光部とを有している。透光性基体は、有機金属気相成長法または分子線エピタキシャル成長法等の化学気相成長法を用いて、光半導体層を成長させることが可能なものであればよい。透光性基体に用いられる材料としては、例えば、サファイア、窒化ガリウム、窒化アルミニウム、酸化亜鉛、セレン化亜鉛、シリコンカーバイド、シリコンまたはホウ化ジルコニウム等を用いることができる。なお、透光性基体の厚みは、例えば50μm以上1000μm以下である。
光半導体層は、透光性基体上に位置する第1半導体層と、第1半導体層上に位置する発光層と、発光層上に位置する第2半導体層とから構成されている。第1半導体層、発光層および第2半導体層は、例えば、III族窒化物半導体、ガリウムリンまたはガリウムヒ素等のIII−V族半導体、あるいは、窒化ガリウム、窒化アルミニウムまたは窒化インジウム等のIII族窒化物半導体等を用いることができる。
なお、第1半導体層の厚みは、例えば1μm以上5μm以下であって、発光層の厚みは、例えば25nm以上150nm以下であって、第2半導体層の厚みは、例えば50nm以上600nm以下である。また、このように構成された発光素子3は、315nm以上400nm以下の波長(第1波長領域L1)の励起光を発することができる。この励起光の一部は、封止材5および被覆材6を透過して外部に放射される。すなわち、実施形態の発光装置1は、近紫外領域の光(近紫外線であり、いわゆる紫外線A、UVA)を放射する。
なお、発光素子3は、第1波長領域L1の全領域にわたる発光スペクトルを有するものである必要はなく、第1波長領域L1の一部の領域において発光するものであって構わない。例えば図6に示す例では、約360nmよりも長波長側(400nm以下)の波長領域において、発光素子3が有効に発光している。
また、発光素子3は、第1波長領域L1においてピーク波長を有している。例えば図6に示す例では、発光素子3は、約380〜390nmの波長領域において、ピーク波長を有している。
枠体4は、例えば、酸化アルミニウム、酸化チタン、酸化ジルコニウムまたは酸化イットリウム等のセラミック材料からなる。また、枠体4は、多孔質材料でもよい。また枠体4は、酸化アルミニウム、酸化チタン、酸化ジルコニウムまたは酸化イットリウム等の金属酸化物からなる粉末を混合させた樹脂材料からなるものでもよい。
枠体4は、基体2の上面に、例えば樹脂、ろう材または半田等を介して接続されている。枠体4は、発光素子3と間隔を空けて、発光素子3を取り囲むように基体2の上面に設けられている。また、枠体4は、傾斜する内壁面が、基体2の主面から遠ざかるに従い、外方に向かって広がるように形成されている。枠体4の外側に広がるように傾斜した内壁面が、発光素子3から発せられる励起光を外部に放射する反射面として機能する。なお、平面視して、枠体4の内壁面の形状を円形とすると、発光素子3が放射する光を一様に反射面にて外方に向かって反射させることができる。
また、枠体4の傾斜している内壁面は、例えば、焼結材料からなる枠体4の内周面にタングステン、モリブデン、マンガン等から成る金属層と、金属層を被覆するニッケルまたは金等から成るめっき層を形成してもよい。このめっき層は、発光素子3の発する光を反射させる機能を有する。なお、枠体4の内壁面の傾斜角度(縦断面視において枠体の内壁面と基体2上面とのなす角の大きさ)は、基体2の主面に対して例えば55度以上70度以下の角度に設定されている。
基体2および枠体4で囲まれる内側の空間には、光透過性の封止部材5が充填されている。封止部材5は、発光素子3を封止するとともに、発光素子3の内部から発せられる光を外部に光を取り出す。さらに、発光素子3の外部に取り出された光が透過する機能を備えている。
封止部材5は、基体2および枠体4で囲まれる内側の空間内に、枠体4で囲まれる空間の一部を残して充填されている。封止部材5は、例えば、シリコーン樹脂、アクリル樹脂またはエポキシ樹脂等の透光性の絶縁樹脂や透光性のガラス材料が用いられる。封止部材5の屈折率は、例えば1.4以上1.6以下に設定されている。
被覆材6は、発光素子3の発光部3a上に位置している。すなわち、被覆材6は、発光素子3の上面と封止部材5を介して対向している。例えば図2に示すように、被覆材6は、基体2および枠体4で囲まれた内側の空間の上部に、封止部材5の上面に沿って設けられている。被覆材6は、枠体4内に収まるように位置している。被覆材6内には、複数の蛍光体7が分散して存在している。それぞれの蛍光体7は、発光素子3の発する光の波長を変換する機能を有している。
被覆材6は、例えば、フッ素樹脂、シリコーン樹脂、アクリル樹脂またはエポキシ樹脂等の透光性の絶縁樹脂、または透光性のガラス材料からなり、その絶縁樹脂、ガラス材料中に、蛍光体7が含有されている。蛍光体7は、被覆材6中に均一に分散するようにしている。
蛍光体7による波長変換は、上記発光素子3が発効した近紫外線を可視光線の領域の波長に変換する変換である。蛍光体7は、発光素子3から放射された近紫外線によって励起されて、第1波長領域L1よりも長波長側の第2波長領域L2の励起光を放射する。第2波長領域L2は、可視光領域を含んでいる。つまり、被覆材6中において、蛍光体7により近紫外線の一部が可視光線に変換される。第2波長領域L2は、第1波長領域L1よりも長波長側であり、例えば400nm超かつ約950nm以下の領域である。なお、図5および図6では、可視光線の領域を大きく超える900nm以上の領域については図示を省略して
いる。
最終的に被覆材6から外部に放射される外部放射光は、上記のように発光素子3から放射された近紫外線(第1放射光)と、蛍光体7から放射された可視光線(第2放射光)とを含んでいる。外部放射光のスペクトルは、これらの第1および第2放射光のスペクトルが合成されたものになる。つまり、発光装置1は、近紫外線および可視光線の両方を含んだ外部放射光を放射することができる。また、このような発光装置1を含む照明装置10(詳細は後述)によれば、近紫外線および可視光線の両方を含んだ外部放射光を、比較的広い範囲にほぼ均一に放射することができる。比較的広い範囲とは、例えば、この発光装置1および照明装置を用いて、屋内(太陽光の受光が難しい場所)で、飼育しようとする動物が動き回る可能性がある範囲や植物を栽培するために必要な範囲等である。具体的には、は虫類等の陸上動物が飼育されるゲージ内の全体であり、平面視で1辺の長さが数十cm以上である四角形状の範囲(広さ)である。
本実施形態の発光装置1は、近紫外線と可視光線とを1つの発光装置1から照射することができる。そのため、近紫外線と可視光線とを均一に照射できる照明装置10を形成することが容易な発光装置1を提供することができる。このような発光装置1およびこれを備える照明装置10は、は虫類等の陸上動物の飼育や植物栽培などに有効である。
近紫外線および可視光線の両方を含む光が、飼育対象の動物に照射されたときには、動物に対して、屋外における太陽光受光時と同様に、視覚情報を与えることができる。また、飼育対象の動物が、は虫類または両生類であるときには、近紫外線によって、体温調節および成長促進等の生命維持機能を向上させることができる。
また、植物栽培においては、近紫外線を含む光が育成対象物に対して程よいストレスを与え、例えば緑黄色野菜などではビタミンC含有量が増加することが期待できる。すなわち、比較的広い範囲で栽培される植物に対して、同じ程度に上記のような食物としての特性を向上させることができる。
この場合、発光装置1および照明装置10から外部に放射される放射光における可視光線は、そのスペクトルが太陽光のスペクトラムに近似するように設定されてもよい。また、それぞれに放射する蛍光色が互いに異なる複数種の蛍光体7が被覆材6中に配置されていてもよい。
なお、上記発光のスペクトルは、例えば、分光器および制御回路を備える市販の各種測定器で測定することができる。この場合、上記のような比較的広い範囲の数か所でスペクトルを測定して、近紫外線と可視光線との両方が、いずれの場所でも均一に照射されているか否かを容易に検知することができる。
図3に示す例では、蛍光体7として4種類の蛍光体7(7a、7b、7c、7d)が被覆材6中に位置している。4種類の蛍光体7(7a、7b、7c、7d)は、例えば、それぞれ青色を示す第1蛍光体7a、青緑色を示す第2蛍光体7b、黄色を示す第3蛍光体7c、および赤色を示す第4蛍光体7dである。青色、青緑色、黄色および赤色の発光強度(強さの割合)を適宜調整することにより、種々の色の可視光線を発光装置1から外部に放射させることができる。可視光線は、太陽光のスペクトルに近似したスペクトルを有する白色光でもよい。第1蛍光体7aは、例えば約400〜500nmの波長の光を放射する。第2蛍光体7bは、例えば約450〜600nmの波長の光を放射する。第3蛍光体7cは、例えば約550〜650nmの波長の光を放射する。第4蛍光体7dは、例えば約600〜750nmの波長の光を放射する。
複数種の蛍光体7が配置されている場合は、例えば、青色を示す第1蛍光体7aは、(
Sr,Ca,Ba)10(POCl:Euであり、青緑色を示す第2蛍光体7bは、SrAl1425:Euである。黄色を示す第3蛍光体7cは、SrSi(O,Cl):Euである。赤色を示す第4蛍光体7dは、CaAlSi(ON):Euである。かっこ内の元素の割合は、分子式の範囲内であれば任意に設定して構わない。
実施形態の発光装置1およびこれを含む照明装置10において、蛍光体7は、第2波長領域L2に含まれる400〜650nmにおいて最大ピーク波長LLを有するものであってもよい。最大ピーク波長は、蛍光体7から放射される光のうち最も光強度が大きいときの波長である。例えば上記のように第1蛍光体7a、第2蛍光体7b、第3蛍光体7c、第4蛍光体7dが配置されている場合であれば、第1蛍光体7aおよび第2蛍光体7bから放射される光の波長領域に最大ピーク波長LLが存在する。図5に示す例の場合であれば、最大ピーク波長LLは、約460nmである。
蛍光体7が、第2波長領域L2に含まれる400〜650nmにおいて最大ピーク波長LLを有するものである場合には、発光装置1としての外部への放射光のスペクトルを太陽光のスペクトルに近似させることが容易である。すなわち、この場合には、青色〜青緑領域における蛍光体7から放射される光の強度が比較的大きい。また、この領域から、より長波長側の領域にかけて発光スペクトルがゆるやかに減衰する。したがって、このようなスペクトルである太陽光のスペクトルに、発光装置1の発光のスペクトルを近似させることが容易になる。
言い換えれば、前述したような、太陽光のスペクトルに近似した可視光領域におけるスペクトルは、例えば上記のような蛍光体7の存在によって実現することができる。これにより、屋外における太陽光受光時と同様の視覚情報の飼育対象への付与、および近紫外線による体温調節等の生命維持機能の向上に有効な発光装置1とすることができる。飼育対象の動物は、例えば上記のように、は虫類または両生類である。
また、実施形態の発光装置1およびこれを含む照明装置10において、複数の発光素子3が、凹部の底面に並んで位置していてもよい。複数の発光素子3の並びは、例えば、図4(a)に示すように直線状(1つの列または行)でもよく、図4(b)に示すように互いに直交し合う縦横の並び(格子状)でもよく、図4(c)に示すように互いに斜めに交差し合う並び(斜め格子状)でもよい。発光素子3の並びによる、発光装置1から外部への近紫外線および可視光線の放射に偏りが生じる可能性は小さい。なお、図4(a)〜(c)では、発光素子3を見やすくするために、被覆材6および蛍光体7等の部分を省略している。
ただし、凹部内から外部への光の放射をより均一にすることを考慮して、凹部の底面の全体に、格子状または斜め格子状に複数の発光素子3が位置しているように設定しても構わない。また、凹部底面への複数の発光素子3を搭載するときの作業性、発光素子3と外部との電気接続のための配線導体の位置、および発光素子3から外部への放熱性等を考慮して、複数の発光素子3の位置を設定するようにしてもよい。
本発明の実施形態の照明装置10を図7に示している。実施形態の照明装置10は、上記いずれかの構成の発光装置1と、発光装置1が実装された実装板11とを備えている。図7に示す例において実装板11は、長方形平板状の基部12と、基部12上に位置して発光装置を封止する透光性の蓋体13とを備えている。また、この実施形態における照明装置10は、実装板11を収容する溝状の部分を有する筐体21と、筐体21の短辺側の端部を塞ぐ一対の端板22とをさらに備えている。
すなわち、透光性の蓋体13を含む実装板11および筐体21によって構成される実装空間内に、複数の発光装置1が実装されて、陸上生物の飼育等に用いられる照明装置10が構成されている。このような照明装置10によれば、上記構成の発光装置1を含んでいることから、は虫類等の陸上生物の飼育に適した照明装置を提供することができる。
実装板11は、複数の発光装置1を配列して保持する機能を有している。また、実装板11は、発光装置1が発する熱を外部に放散させる機能を有している。実装板11は、例えば、アルミニウム、銅またはステンレス鋼等の金属材料、有機樹脂材料またはこれらを含む複合材料等により形成されている。
この実施形態における実装板11は、平面視において細長い長方形状であり、例えば、長手方向の長さが100mm以上2000mm以下である。前述したように、実装板11は、複数の
発光装置1が実装される実装領域を上面に有する基部12と、実装領域を封止する透光性の蓋体13とを含んでいる。また、実装板11は、筐体21の溝状の部分に収容される。溝状の部分の両端がそれぞれ端板22で塞がれて、筐体21内に実装板11およびこれに実装された複数の発光装置1が固定されて収容される。
基部12としては、例えば、リジッド基板、フレキシブル基板またはリジッドフレキシブル基板等のプリント基板が用いられる。基部12に配置された配線パターンと発光装置1における基体2の配線導体とが、半田または導電性接着剤を介して互いに電気的に接続される。外部の電源から基部12を介して伝送された電気信号(電流)が基体2を介して発光素子3に伝わり、発光素子3が発光する。
蓋体13は、発光装置1を封止するとともに、これらの発光装置が放射する外部放射光を外部に透過させる機能を有している。そのため、蓋体13は、この外部放射光が透過する透光性の材料からなる。透光性の材料としては、例えば、アクリル樹脂およびガラス等が挙げられる。蓋体13は、矩形状(基部12と同様の細長い長方形状等)の板体であって、長手方向の長さが、例えば、98mm以上1998mm以下に設定されている。
蓋体13は、筐体21の溝状の部分における長手方向一方側または他方側の開口から挿し込まれ、筐体21の長手方向に沿ってスライドされて位置決めされる。前述したように溝状の部分の両端が端板22で塞がれて、筐体21に蓋体13が固定される。すなわち、複数の発光装置1が実装板11に実装され、筐体21および蓋体13等で封止されてなる照明装置10が構成される。
なお、上記の照明装置10は、複数の発光装置1を直線状に配列した線発光の照明装置であるが、これに限らず複数の発光装置1を格子状または千鳥格子状に配列した面発光の照明装置であってもよい。また、実装板11(基部12等)は、平面視で細長い長方形状のものに限らず、平面視で正方形状等の縦横比が小さい四角形状でもよく、円形状または楕円形状等の四角形状以外のものでもよい。例えば、照明装置が陸上生物の飼育されている飼育場の上部に配置されるものであるときに、この飼育場所の形状と同様の形状(外形が小さい相似形状等)の実装板11が用いられてもよい。
また、複数の発光装置1が直線上に配列されて実装された実装板11を含む照明装置が、さらに複数個、他の基板に搭載されてなる照明用モジュールとして、陸上生物の飼育等に利用されてもよい。また、上記の照明装置10およびモジュール等は、は虫類等の生物が生息する環境からの保護材を含むものであってもよい。保護材を含む例としては、例えば微細な砂埃の照明装置10内への入り込みの可能性を低減するためのシーリング材等(図示せず)が、筐体21と蓋体13との間等の所定部位に配置されたものでもよい。また、多湿環境に生息する生物に合わせた多湿環境における環境中の水分の侵入を抑制する吸湿剤等が配
置されたものでもよい。また、配線導体に金めっき等のめっき層が被着されたものでもよい。
1 発光装置
2 基体(パッケージ)
3 発光素子
4 枠体
5 封止部材
6 被覆材
7 蛍光体
7a 第1蛍光体
7b 第2蛍光体
7c 第3蛍光体
7d 第4蛍光体
10 照明装置
11 実装板
12 基部
13 蓋体
21 筐体
22 端板
L1 第1波長領域
L2 第2波長領域
LL 最大ピーク波長

Claims (4)

  1. 315〜400nmの第1波長領域に含まれる紫外線を発光し、前記第1波長領域にピーク波長を有する発光素子と、
    前記発光素子が収容された凹部を有する基体を含むパッケージと、
    前記凹部内において前記発光素子の上方に位置しており、前記第1波長領域よりも長波長側の第2波長領域において可視光線を放射する蛍光体とを備える発光装置。
  2. 前記蛍光体は、前記第2波長領域に含まれる400〜650nmにおいて最大ピーク波長を有する請求項1記載の発光装置。
  3. 複数の前記発光素子が、前記凹部の底面に並んで位置している請求項1または請求項2記載の発光装置。
  4. 請求項1〜3のいずれか1項記載の複数の発光装置と、
    該複数の発光装置が実装された実装板とを備える照明装置。
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