JP7034174B2 - 発光装置および照明装置 - Google Patents

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Description

本発明は、発光素子および蛍光体を含む発光装置および照明装置に関する。
近年、LED(Laser Emitting Diode)等の半導体発光素子(以下、単に発光素子という)を光源とする発光装置および発光装置を基板等に実装した照明装置が用いられている。このような発光装置等は、例えば、太陽光等の自然光の代替として、各種の製造工程で使用される場合がある。
上記の発光装置等を、植物または動物等の観賞に適した色調等の光源として用いることが試みられるようになってきている。例えば近年、海中等の水中に生息する生物(水生生物)の屋内での鑑賞に、上記の発光装置が用いられる場合がある。
本発明の1つの態様の水生生物育成用発光装置は、60~430nmに第1ピーク波長を有する第1放射光を放射する発光部を有する発光素子と、前記発光素子の前記発光部上に位置しており、430~470nmに第2ピーク波長を有する第2放射光を放射する蛍光体を含む被覆材とを備えており、前記第1ピーク波長および前記第2ピーク波長を含むピーク領域と、前記第2ピーク波長の上限から750nmの波長にかけて、光強度が連続的に減少する長波長領域とを有する外部放射光を放射し、前記第1ピーク波長と前記第2ピーク波長との間の波長領域における光強度の最小値は、前記ピーク領域における光強度の最大値を1とした場合に、0.45以上0.55以下であって、前記長波長領域における前記外部放射光の光強度は、495~570nmの波長領域において前記第1ピーク波長における光強度の1~20%の強さであり、570~590nmの波長領域において前記第1ピーク波長における光強度の0.2~3%の強さであり、590~750nmの波長領域において前記第1ピーク波長における光強度の1%以下の強さである
本発明の1つの態様の照明装置は、上記構成の発光装置と、該発光装置が実装された実装板とを備える。
本発明の実施形態の発光装置を示す斜視図である。 図1に示す発光装置を仮想線で示す平面で切断したときの断面図である。 図2に示す発光装置の一部を拡大して示す断面図である。 本発明の実施形態の発光装置における外部放射光のスペクトルおよび海中における太陽光のスペクトルを示す図である。 本発明の実施形態の照明装置を示す斜視図である。
本発明の実施形態の発光装置および照明装置を、添付の図面を参照して説明する。以下の説明における上下の区別は便宜的ものであり、発光装置および照明装置が実際に用いられるときの上下を規定するものではない。なお、以下の説明における「観賞に適する」こと等は、観賞の対象である水生生物を、それらの生物が本来生息している海中等の水中で見たときと同様の色(色調等)で見ることができる状態であることを意味する。この場合の色の再現は、目視で実感できるものであればよい。「水中」と「海中」とについては、特に区別せずに用いる。
図1は、本発明の実施形態の発光装置1を示す斜視図である。図2は、図1に示す発光装置1を仮想線で示す平面で切断したときの断面図である。図3は、図2に示す発光装置1の一部(二点鎖線で囲んだ部分X)を拡大して示す断面図である。図4は、本発明の実施形態の発光装置における外部放射光のスペクトル、および水深40m程度の海中における太陽光のスペクトルを示す図である。図5は、本発明の実施形態の照明装置10を示す斜視図である。これらの図において、発光装置1は、基板2と、発光素子3と、枠体4と、封止部材5と、被覆材6と、蛍光体7とを備えている。照明装置10は、発光装置1と、発光装置1が実装された実装板11とを備えている。
本実施形態において、発光装置1は、基板2と、基板2に搭載された発光素子3と、基板2の上面に位置し、平面視で発光素子3を囲んでいる枠体4と、枠体4に内側に位置して発光素子3を封止している封止部材5と、封止部材5を介して発光素子3上に位置している被覆材6とを有している。また、被覆材6は、発光素子3の発光部3a上に位置し、蛍光体7を含んでいる。発光素子3は、例えば、LEDであって、半導体を用いたpn接合中の電子と正孔が再結合することによって、外部に向かって光を放出する。
基板2は、絶縁性の基板であって、例えば平面視で矩形状であり、発光素子3が搭載されている第1面(例えば上面)と、反対側の第2面(例えば下面)とを有している。基板2は、例えば、酸化アルミニウム質焼結体、ムライト質焼結体、窒化アルミニウム質焼結体または窒化ケイ素質焼結体等のセラミック材料、またはガラスセラミック焼結体等の材料からなる。また、基板2は、これらの材料のうち複数の材料を混合した複合系材料からなるものでもよい。また、基板2は、金属酸化物等の微粒子(フィラー粒子)を分散させた高分子樹脂からなるものでもよい。フィラー粒子により、基板2の熱膨張係数を調整することができる。
基板2は、例えば、酸化アルミニウム質焼結体からなる場合であれば、次の工程で製作することができる。まず、酸化アルミニウムおよび酸化ケイ素等の原料粉末に有機溶剤およびバインダを添加して混練したスラリーをドクターブレード法等の方法でシート状に成形してセラミックグリーンシートを作製する。次に、セラミックグリーンシートを所定の形状および寸法に切断して複数のシートを作製する。その後、これらのシートを必要に応じて複数層積層し、約1300~1600℃の温度で一体的に焼成する。以上の工程によって、基板2を製作することができる。
基板2には、少なくとも基板2の上面または内部には、配線導体(図示せず)が位置している。配線導体は、基板2の枠体4で囲まれた部分の内外を電気的に導通する。配線導体は、例えば、タングステン、モリブデン、マンガン、銅、銀、パラジウムおよび金等の材料から適宜選択された導電材料からなる。
基板2がセラミック材料からなる場合は、配線導体は、例えば次のようにして形成することができる。まず、タングステン等の粉末に有機溶剤を添加して得た金属ペーストを、基板2となる複数のシートにそれぞれ所定パターンで印刷する。その後、複数のシートを積層したものと金属ペーストとを同時焼成する。以上の工程により、基板2に配線導体を形成することができる。なお、配線導体の表面には、酸化の可能性低減または後述するろう材の濡れ性等の特性向上等のために、例えば、ニッケルまたは金等のめっき層が形成されている。
また、基板2の上面等の発光素子3が搭載される面には、基板2上方(外部)に効率よく光を反射させるために、配線導体およびめっき層と間隔を空けて金属反射層(図示せず)が配置されていてもよい。金属反射層は、例えば、アルミニウム、銀、金、銅またはプラチナ(白金)等の金属材料からなる。これらの金属材料は、例えば配線導体と同様のメタライズ層の形態でもよく、めっき層を含む薄膜層の形態でもよい。また、金属反射層は、複数の形態の金属層からなるものでもよい。
発光素子3は、基板2の上面に搭載されている。発光素子3は、基板2の上面に位置する配線導体(または、その表面のめっき層)上に、例えば、ろう材または半田を介して電気的および機械的に接続されている。発光素子3は、透光性基体(符号なし)と、透光性基体上に位置する光半導体層である発光部3aとを有している。透光性基体は、有機金属気相成長法または分子線エピタキシャル成長法等の化学気相成長法を用いて、光半導体層を成長させることが可能なものであればよい。
透光性基体に用いられる材料としては、例えば、サファイア、窒化ガリウム、窒化アルミニウム、酸化亜鉛、セレン化亜鉛、シリコンカーバイド、シリコンまたは二ホウ化ジルコニウム等を用いることができる。なお、透光性基体の厚みは、例えば50μm以上1000μm以下である。
光半導体層は、透光性基体上に位置する第1半導体層と、第1半導体層上に位置する発光層と、発光層上に位置する第2半導体層とから構成されている。第1半導体層、発光層および第2半導体層は、例えば、III族窒化物半導体、ガリウムリンまたはガリウムヒ素等のIII-V族半導体、あるいは、窒化ガリウム、窒化アルミニウムまたは窒化インジウム等のIII族窒化物半導体等を用いることができる。なお、第1半導体層の厚みは、例えば1μm以上5μm以下である。発光層の厚みは、例えば25nm以上150nm以下である。第2半導体層の厚みは、例えば50nm以上600nm以下である。また、このように構成された発光素子3は、例えば360~430nm(すなわち、380nm以上かつ430nm以下)の波長範囲の励起光を発することができる。すなわち、実施形態の発光装置1は、紫色の波長領域の光(可視光)を放射する。
枠体4は、例えば、酸化アルミニウム、酸化チタン、酸化ジルコニウムまたは酸化イットリウム等のセラミック材料からなる。また、枠体4は、多孔質材料でもよい。また枠体4は、酸化アルミニウム、酸化チタン、酸化ジルコニウムまたは酸化イットリウム等の金属酸化物からなる粉末を混合させた樹脂材料からなるものでもよい。
枠体4は、基板2の上面に、例えば樹脂、ろう材または半田等を介して接続されている。枠体4は、発光素子3と間隔を空けて、発光素子3を取り囲むように基板2の上面に設けられている。また、枠体4は、傾斜する内壁面が、基板2の上面から遠ざかるに従い、外方に向かって広がるように形成されている。枠体4の外側に広がるように傾斜した内壁面が、発光素子3から発せられる励起光を外部に放射する反射面として機能する。なお、平面視して、枠体4の内壁面の形状を円形とすると、発光素子3が放射する光を一様に反射面にて外方に向かって反射させることができる。
また、枠体4の傾斜している内壁面は、例えば、焼結材料からなる枠体4の内周面にタングステン、モリブデン、マンガン等から成る金属層と、金属層を被覆するニッケルまたは金等からなるめっき層を形成してもよい。このめっき層は、発光素子3の発する光を反射させる機能を有する。なお、枠体4の内壁面の傾斜角度(縦断面視において枠体の内壁面と基板2上面とのなす角の大きさ)は、基板2の上面に対して例えば55度以上70度以下の角度に設定されている。
基板2および枠体4で囲まれる内側の空間には、光透過性の封止部材5が充填されている。封止部材5は、発光素子3を封止するとともに、発光素子3の内部から発せられる光を外部に光を外部に透過させる機能を備えている。
封止部材5は、基板2および枠体4で囲まれる内側の空間内に、枠体4で囲まれる空間の一部を残して充填されている。封止部材5は、例えば、シリコーン樹脂、アクリル樹脂またはエポキシ樹脂等の透光性の絶縁樹脂や透光性のガラス材料が用いられる。封止部材5の屈折率は、例えば1.4以上1.6以下に設定されている。
被覆材6は、発光素子3の発光部3a上に位置している。すなわち、被覆材6は、発光素子3の上面と封止部材5を介して対向している。例えば図2に示すように、被覆材6は、基板2および枠体4で囲まれた内側の空間の上部に、封止部材5の上面に沿って設けられている。被覆材6は、枠体4内に収まるように位置している。被覆材6は、発光素子3の発する光の波長を変換する機能を有している。被覆材6における波長変換の機能は、被覆材6内に位置している蛍光体7による。
すなわち、発光素子3から放射された光が封止部材5を介して被覆材6の内部に入射する。被覆材6の内部に含有されている蛍光体7が、発光素子3から放射された光によって励起されて蛍光を発する。被覆材6は波長変換の機能を有している。また、被覆材6は、発光素子3から放射された光の一部を透過させる。つまり、被覆材6から外部に放射される外部放射光は、発光素子から放射された放射光(第1放射光)と、蛍光体7から放射された蛍光(第2放射光)とを含んでいる。外部放射光のスペクトルは、これらの第1および第2放射光のスペクトルが合成されたものになる。
被覆材6は、例えば、フッ素樹脂、シリコーン樹脂、アクリル樹脂またはエポキシ樹脂等の透光性の絶縁樹脂、または透光性のガラス材料を有し、その絶縁樹脂、ガラス材料中に、蛍光体7が含有されている。蛍光体7は、例えば、被覆材6中に均一に分散している。
発光素子3および被覆材6中に含有される蛍光体7としては、最終的に発光装置1から外部に放射される光である外部放射光(Radiated-light)の発光スペクトルが、図4に示すような発光スペクトルとなるようなものが選ばれる。この場合、第1放射光を放射する発光素子3についても、外部放射光が上記スペクトルになるように設定することができる。なお、上記の発光スペクトルは、例えば、分光器および制御回路を備える市販の各種測定器で測定することができる。
本実施形態の発光装置1では、前述したように、発光素子3から放射される第1放射光が、360~430nmに第1ピーク波長λ1を有している。また、蛍光体7から放射される第2放射光が、430~470nmに第2ピーク波長λ2を有している。これらの第1放射光および第2放射光を含む、発光装置1から外部への放射光(外部放射光)は、第1ピーク波長および第2ピーク波長λ2を含むピーク領域Pと、第2ピーク波長λ2の上限から750nmの波長にかけて、光強度が連続的に減少する長波長領域Lとを有している。なお、光強度(W/m/nm)は、単位面積および単位波長あたりの光の放射照度である。
すなわち、本実施形態の発光装置1は、紫色(波長360~430nm)から青色(波長430~470nm)においてピークを有し、緑色から赤色(波長480~750nm)にかけて光強度が次第に小さくなる光を外部に放射し、外部の被照明物に対する照明を行なう。言い換えれば、本実施形態の発光装置1で照明された被照明物は、紫~青の色調が比較的強い色として視認される。このような色(色調)は、深さ約40m(例えば約30~50m)の海中において、その水深で生息している水生生物を見たときの色調に近似している。
したがって、本実施形態の発光装置1は、例えば、水深40m程度の、比較的多種類の水生生物が生息する深度に対応した照明装置の製作を容易にすることができる。このような水生生物としては、例えばタイ、スズキ、エビなどの魚介類、イソギンチャク等の刺胞動物、海藻類等が挙げられる。なお、このような実施形態の発光装置1を含む照明装置10の詳細については後述する。
上記の生物は、例えば室内(地上)において観賞(個人等)、展示(水族館等)、養殖または研究等の目的で水槽等において飼育される場合がある。このような場合に、実施形態の発光装置1を含む照明装置を用いれば、上記の各用途に適した飼育環境を容易に構成することができる。例えば、観賞用に上記の水生生物を飼育する場合であれば、その水生生物が実際に生息している水中における色調を高い精度で再現することができる。そのため、飼育者は、実際に水中で水生生物を見るときと同じ色調で、室内等においてその生物を観賞することができる。この場合の発光装置1は、例えば、心地良い観賞環境を容易に構成することができる。また、このような発光装置1および照明装置を製作および販売するときには、その付加価値を効果的に向上させること(より高い価格で販売すること等)もできる。
上記構成の発光装置1において、長波長領域の光強度が下記条件を満たすものでもよい。すなわち、長波長領域Lにおける外部放射光の光強度は、495~570nmの波長領域において第1ピーク波長λ1における光強度の1~20%の強さであり、570~590nmの波長領域において第1ピーク波長λ1における光強度の0.2~3%の強さであり、590~750nmの波長領域において第1ピーク波長λ1における光強度の1%以下の強さであってもよい。すなわち、緑色領域から黄色領域にかけて比較的大きな減少割合で光強度が小さくなり、橙色から赤色領域の成分をほとんど含まない(第1ピーク波長λ1における光強度に対して0%を含む)外部放射光であってもよい。
この場合には、外部放射光は、長波長領域Lにおいて光の波長が長いほど光強度小さくなる。この外部放射光を放射する発光装置1は、深くなるにつれて緑色~赤色(特に赤色)領域の割合が小さくなる、水中における太陽光の長波長域成分の減衰をより高い精度で再現できる。そのため、前述したような水深(30~50m等)における水中の照明環境の再現性を高める上で、より有利な発光装置1とすることができる。
また、上記構成の発光装置1において、外部放射光は、360nm未満の紫外領域における光強度が、第1ピーク波長λ1における光強度の1%以下であってもよく、0%であってもよい。すなわち、発光装置1は、実質的に紫外領域の光成分(紫外線)を含んでいないものでもよい。外部放射光について、360nm未満の紫外領域における光強度が、第1ピーク波長λ1における光強度の1%以下であるときには、紫外線による水生生物への悪影響の低減等に有効である。
上記第2放射光を放射する蛍光体7について、具体的な例を挙げて説明する。なお、図3では、蛍光体7として、第2ピーク波長λ2に対応した蛍光を放射する蛍光体(第1蛍光体7a)に加えて、第2蛍光体7bが用いられた例を示している。
青色を示す第1蛍光体7aは、例えば(Sr,Ca,Ba)10(POl2:Euである。青緑色を示す第2蛍光体7bは、例えばSrAl1425:Euである。かっこ内の元素の割合は、分子式の範囲内であれば任意に設定して構わない。第2蛍光体7bにより、外部放射光の青~青緑領域におけるスペクトルを太陽光のスペクトルにさらに近付けることができる。
なお、図4において、上記の波長領域における光エネルギー(J)は、光強度を示す曲線と相対強度=0の直線との間に挟まれる部分の面積(つまり単位波長における光強度の積算値(積分値))として表されている。また、第1ピーク波長λ1の下限が約360nmであり、長波長領域の上限全波長領域が約750nmである。そのため、上記の全波長領域は、ほぼ可視光の波長領域に相当する。例えば、360~430nmの波長領域の光エネルギー(J)の割合は、発光装置1から放射される可視光の光エネルギーにおける比較的波長が短い領域の光エネルギーの割合を示している。
本発明の実施形態の照明装置10を図5に示している。実施形態の照明装置10は、上記いずれかの構成の発光装置1と、発光装置1が実装された実装板11とを備えている。図5に示す例において実装板11は、長方形平板状の基部12と、基部12上に位置して発光装置を封止する透光性の蓋体13とを備えている。また、この実施形態における照明装置10は、実装板11を収容する溝状の部分を有する筐体21と、筐体21の短辺側の端部を塞ぐ一対の端板22とをさらに備えている。
この照明装置10から外部に放射される外部放射光は、基本的に、発光装置1の外部放射光と同じスペクトルを有している。そのため、照明装置10の外部放射光も、発光装置1の外部放射光と同様の効果を有している。なお、発光装置1の外部放射光と同じスペクトルとは、360~430nmの第1ピーク波長λ1および430~470nmの第2ピーク波長λを有するピーク領域Pと、第2ピーク波長λ2の上限から750nmの波長にかけて、光強度が連続的に減少する長波長領域Lとを有するスペクトルである。
すなわち、透光性の蓋体13を含む実装板11および筐体21によって構成される実装空間内に、複数の発光装置1が実装されて、水生生物等の飼育に用いられる照明装置10が構成されている。このような照明装置10によれば、上記構成の発光装置1を含んでいることから、水生生物の飼育に適した照明装置を提供することができる。
また、照明装置10は、実施形態の発光装置1とは異なるスペクトルの外部放射光を放射する発光装置(符号なし)(以下、他の発光装置という)を含んでいても構わない。他の発光装置は、互いにスペクトルが異なる外部放射光を有する複数種のものを含んでいてもよい。
この場合、複数種の他の発光装置の外部放射光を合成させることで、実施形態の発光装置1と同様のスペクトルを有する外部放射光とすることもできる。この構成において、照明装置10から外部に放射される、発光装置1と同じスペクトルの外部放射光の光強度を効果的に高めることもできる。また、あわせて、複数種の他の発光装置の発光強度を適宜調整することで、照明装置10の外部放射光のスペクトルを微調整することもできる。この場合の微調整としては、例えば、第1、第2ピーク波長λ1、λ2における最大ピーク波長の一方または両方を異ならせること等を挙げることができる。
実装板11は、複数の発光装置1を配列して保持する機能を有している。また、実装板11は、発光装置1が発する熱を外部に放散させる機能を有している。実装板11は、例えば、アルミニウム、銅またはステンレス鋼等の金属材料、有機樹脂材料またはこれらを含む複合材料等により形成されている。
この実施形態における実装板11は、平面視において細長い長方形状であり、例えば、長手方向の長さが100mm以上2000mm以下である。前述したように、実装板11は、複数の発光装置1が実装される実装領域を上面に有する基部12と、実装領域を封止する透光性の蓋体13とを含んでいる。また、実装板11は、筐体21の溝状の部分に収容される。溝状の部分の両端がそれぞれ端板22で塞がれて、筐体21内に実装板11およびこれに実装された複数の発光装置1が固定されて収容される。
基部12としては、例えば、リジッド基板、フレキシブル基板またはリジッドフレキシブル基板等のプリント基板が用いられる。基部12に配置された配線パターンと発光装置1における基板2の配線導体とが、半田または導電性接着剤を介して互いに電気的に接続される。外部の電源から基部12を介して伝送された電気信号(電流)が基板2を介して発光素子3に伝わり、発光素子3が発光する。
蓋体13は、発光装置1を封止するとともに、これらの発光装置が放射する外部放射光を外部に透過させる機能を有している。そのため、蓋体13は、この外部放射光が透過する透光性の材料からなる。透光性の材料としては、例えば、アクリル樹脂およびガラス等が挙げられる。蓋体13は、矩形状(基部12と同様の細長い長方形状等)の板体であって、長手方向の長さが、例えば、98mm以上1998mm以下に設定されている。
蓋体13は、筐体21の溝状の部分における長手方向一方側または他方側の開口から挿し込まれ、筐体21の長手方向に沿ってスライドされて位置決めされる。前述したように溝状の部分の両端が端板22で塞がれて、筐体21に蓋体13が固定される。すなわち、複数の発光装置1が実装板11に実装され、筐体21および蓋体13等で封止されてなる照明装置10が構成される。
また、蓋体13は、光を拡散させる機能を有する材料からなるものでもよい。この場合には、照明装置10の外部放射光のスペクトルを発光装置1と同じに維持しながら、まぶしさを低減することができる。光を拡散させる材料としては、例えば、上記透光性の材料に、その材料とは光の屈折率が異なる樹脂材料等の粒子を添加したものが挙げられる。
なお、上記の照明装置10は、複数の発光装置1を直線状に配列した線発光の照明装置であるが、これに限らず複数の発光装置1を格子状または千鳥格子状に配列した面発光の照明装置であってもよい。また、実装板11(基部12等)は、平面視で細長い長方形状のものに限らず、平面視で正方形状等の縦横比が小さい四角形状でもよく、円形状または楕円形状等の四角形状以外のものでもよい。例えば、照明装置が水生生物の飼育されている水槽上に配置されるものであるときに、この水槽の形状と同様の形状(例えば円形状等)の実装板11が用いられてもよい。
また、複数の発光装置1が直線状に配列されて実装された実装板11を含む照明装置(実施形態の照明装置10または上記他の形態の照明装置等)が、さらに複数個、他の基板に搭載されてなる照明用モジュールとして、水生生物の飼育等に利用されてもよい。また、上記の照明装置10およびモジュール等は、水が付着したときの影響を低減するためのシーリング材等(図示せず)が、筐体21と蓋体13との間等の所定部位に配置されたものでもよく、筐体内に吸湿剤等が配置されたものでもよい。また、配線導体に金めっき等のめっき層が被着されたものでもよい。
1 発光装置
2 基板
3 発光素子
4 枠体
5 封止部材
6 被覆材
7 蛍光体
7a 第1蛍光体
7b 第2蛍光体
10 照明装置
11 実装板
12 基部
13 蓋体
21 筐体
22 端板
λ1 第1ピーク波長
λ2 第2ピーク波長
P ピーク領域
L 長波長領域

Claims (6)

  1. 360~430nmに第1ピーク波長を有する第1放射光を放射する発光部を有する発光素子と、前記発光素子の前記発光部上に位置しており、430~470nmに第2ピーク波長を有する第2放射光を放射する蛍光体を含む被覆材とを備えており、
    前記第1ピーク波長および前記第2ピーク波長を含むピーク領域と、前記第2ピーク波長の上限から750nmの波長にかけて、光強度が連続的に減少する長波長領域とを有する外部放射光を放射し、
    前記第1ピーク波長と前記第2ピーク波長との間の波長領域における光強度の最小値は、前記ピーク領域における光強度の最大値を1とした場合に、0.45以上0.55以下であって、
    前記長波長領域における前記外部放射光の光強度は、495~570nmの波長領域において前記第1ピーク波長における光強度の1~20%の強さであり、570~590nmの波長領域において前記第1ピーク波長における光強度の0.2~3%の強さであり、590~750nmの波長領域において前記第1ピーク波長における光強度の1%以下の強さである水生生物育成用発光装置。
  2. 前記蛍光体は、Sr Al 14 25 :Euを有する請求項1記載の水生生物育成用発光装置。
  3. 前記外部放射光は、360nm未満の紫外領域における光強度が、前記第1ピーク波長における光強度の1%以下である請求項1または請求項2記載の水生生物育成用発光装置。
  4. 480nmにおける光強度の大きさは、前記最小値よりも小さい請求項1~3のいずれか1項記載の水生生物育成用発光装置。
  5. 前記ピーク領域におけるピーク波長のうち光強度の小さい方の光強度は、前記最大値の光強度を1とした場合に、0.75以上0.85以下である請求項1~4のいずれか1項記載の水生生物育成用発光装置。
  6. 請求項1~5のいずれか1項記載の水生生物育成用発光装置と、
    水生生物育成用発光装置が実装された実装板とを備える水生生物育成用照明装置。
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