JP2019125964A - 伝送システム及び伝送方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】 冗長構成の規模を縮小することができる伝送システム及び伝送方法を提供する。【解決手段】 伝送システムは、送信装置と受信装置を有し、送信装置は、複数の光信号から所定波長帯の波長多重光信号を生成する複数の生成部と、波長多重光信号の出力先を第1及び第2伝送路から選択する複数の第1選択部と、第2伝送路が出力先の1つの波長多重光信号を第2伝送路に出力する出力部と、第1伝送路が出力先の各波長多重光信号を相違する波長帯に変換する第1波長変換部と、各波長多重光信号の合波光を生成し第1伝送路に出力する合波部とを有し、受信装置は、合波光から、第1伝送路が出力先の各波長多重光信号を分波する分波部と、各波長多重光信号を所定波長帯に変換する第2波長変換部と、複数の波長多重光信号から光信号を分離する複数の分離部と、分離部への波長多重光信号の入力元を第2波長変換部と第2伝送路から選択する複数の第2選択部とを有する。【選択図】図5

Description

本件は、伝送システム及び伝送方法に関する。
通信需要の増加に伴い、波長多重光伝送(WDM: Wavelength Division Multiplexing)(例えば特許文献1及び2参照)の伝送容量の増加が要求されている。例えば、C(Conventional)バンドの波長多重光信号だけで伝送を行う場合、その波長帯は1530〜1565(nm)に限られる。
このため、例えば、1565〜1625(nm)のL(Long)バンドや1460〜1530(nm)のS(Short)バンドまで波長帯を拡張することにより、WDMの伝送容量を増加させることが検討されている。
特開平11−68656号公報 特開平11−298928号公報
例えば、Cバンド、Lバンド、及びSバンドの各波長多重光信号を合波して伝送する伝送システムでは、光カプラ、光増幅器、及び波長変換器などの多数の光学部品が用いられる。この伝送システムに冗長構成を設ける場合、送信器から受信器まで各波長帯の波長多重光信号を二重化して伝送するために2倍の数の各光学部品が必要となる。
例えば特許文献1に記載されているように、全ての光信号を二重化するため、各送信器とカプラの間、及び各受信器と分波器の間に、伝送路を選択する光スイッチを設ける場合、全波長帯で用いられる波長数(つまり、光信号数)と同数の光スイッチが必要となる。また、光信号を段階的に合波することにより各波長帯の波長多重光信号の合波光を生成するため、光カプラが多段構成となり、パワー損失によるOSNR(Optical Signal-to-Noise Ratio)の低下を補償するための光増幅器も必要となる。
したがって、Cバンド、Lバンド、及びSバンドを用いた伝送システムは、冗長構成の規模が単一の波長帯の伝送システムより大きくなるため、一例としてコスト面の問題がある。
そこで本件は、冗長構成の規模を縮小することができる伝送システム及び伝送方法を提供することを目的とする。
1つの態様では、伝送システムは、第1伝送路及び第2伝送路を介して互いに接続された送信装置及び受信装置を有し、前記送信装置は、複数の光信号を波長多重することにより所定の波長帯の複数の波長多重光信号をそれぞれ生成する複数の生成部と、前記複数の波長多重光信号の出力先を前記第1伝送路と前記第2伝送路からそれぞれ選択する複数の第1選択部と、前記複数の波長多重光信号のうち、前記第2伝送路が前記出力先に選択された1つの波長多重光信号を前記第2伝送路に出力する出力部と、前記複数の波長多重光信号のうち、前記第1伝送路が前記出力先に選択された各波長多重光信号の波長帯を互いに異なる波長帯に変換する第1波長変換部と、前記複数の波長多重光信号のうち、前記波長帯が変換された各波長多重光信号を合波することにより合波光を生成し前記第1伝送路に出力する合波部とを有し、前記受信装置は、前記第1伝送路から入力された前記合波光から、前記複数の波長多重光信号のうち、前記第1伝送路が前記出力先に選択された各波長多重光信号を分波する分波部と、前記合波光から分波された各波長多重光信号の波長帯を前記所定の波長帯に変換する第2波長変換部と、前記複数の波長多重光信号からそれぞれ前記複数の光信号を分離する複数の分離部と、前記複数の分離部への前記複数の波長多重光信号の入力元を前記第2波長変換部と前記第2伝送路からそれぞれ選択する複数の第2選択部とを有する。
1つの態様では、伝送システムは、第1伝送路及び第2伝送路を介して互いに接続された送信装置及び受信装置を有し、前記送信装置は、複数の光信号を波長多重することにより所定の波長帯の複数の波長多重光信号をそれぞれ生成する複数の生成部と、前記所定の波長帯の前記複数の波長多重光信号をそれぞれ二分岐する複数の分岐部と、前記二分岐された一方の前記複数の波長多重光信号から1つの波長多重光信号を選択し前記第2伝送路に出力する信号出力部と、前記二分岐された他方の前記複数の波長多重光信号の波長帯を互いに異なる波長帯に変換する第1波長変換部と、前記波長帯が変換された各波長多重光信号を合波することにより合波光を生成し前記第1伝送路に出力する合波部とを有し、前記受信装置は、前記第1伝送路から入力された前記合波光から前記複数の波長多重光信号の各々を分波する分波部と、前記合波光から分波された各波長多重光信号の波長帯を前記所定の波長帯に変換する第2波長変換部と、前記複数の波長多重光信号からそれぞれ前記複数の光信号を分離する複数の分離部と、前記複数の分離部への前記複数の波長多重光信号の入力元を前記第2波長変換部と前記第2伝送路からそれぞれ選択する複数の入力元選択部とを有する。
1つの態様では、伝送方法は、第1伝送路及び第2伝送路を介して互いに接続された送信装置及び受信装置の間の伝送方法において、前記送信装置は、複数の光信号を波長多重することにより所定の波長帯の複数の波長多重光信号をそれぞれ生成し、前記複数の波長多重光信号の出力先を前記第1伝送路と前記第2伝送路からそれぞれ選択し、前記複数の波長多重光信号のうち、前記第2伝送路が前記出力先に選択された1つの波長多重光信号を前記第2伝送路に出力し、前記複数の波長多重光信号のうち、前記第1伝送路が前記出力先に選択された各波長多重光信号の波長帯を互いに異なる波長帯に変換し、前記複数の波長多重光信号のうち、前記波長帯が変換された各波長多重光信号を合波することにより合波光を生成し、前記合波光を前記第1伝送路に出力し、前記受信装置は、前記第1伝送路から入力された前記合波光から、前記複数の波長多重光信号のうち、前記第1伝送路が前記出力先に選択された各波長多重光信号を分波し、前記合波光から分波された各波長多重光信号の波長帯を、波長変換部により前記所定の波長帯に変換し、複数の分離部により前記複数の波長多重光信号からそれぞれ前記複数の光信号を分離し、前記複数の分離部への前記複数の波長多重光信号の入力元を前記波長変換部と前記第2伝送路からそれぞれ選択する方法である。
1つの態様では、伝送方法は、第1伝送路及び第2伝送路を介して互いに接続された送信装置及び受信装置の間の伝送方法において、前記送信装置は、複数の光信号を波長多重することにより所定の波長帯の複数の波長多重光信号をそれぞれ生成し、前記所定の波長帯の前記複数の波長多重光信号をそれぞれ二分岐し、前記二分岐された一方の前記複数の波長多重光信号から1つの波長多重光信号を選択し前記第2伝送路に出力し、前記二分岐された他方の前記複数の波長多重光信号の波長帯を互いに異なる波長帯に変換し、前記波長帯が変換された各波長多重光信号を合波することにより合波光を生成し、前記合波光を前記第1伝送路に出力し、前記受信装置は、前記第1伝送路から入力された前記合波光から前記複数の波長多重光信号の各々を分波し、前記合波光から分波された各波長多重光信号の波長帯を、波長変換部により前記所定の波長帯に変換し、複数の分離部により前記複数の波長多重光信号からそれぞれ前記複数の光信号を分離し、前記複数の分離部への前記複数の波長多重光信号の入力元を前記波長変換部と前記第2伝送路からそれぞれ選択する方法である。
1つの側面として、冗長構成の規模を縮小することができる。
第1比較例の伝送システムを示す構成図である。 第2比較例の伝送システムを示す構成図である。 第3比較例の伝送システムを示す構成図である。 第4比較例の伝送システムを示す構成図である。 第1実施例の伝送システムを示す構成図である。 伝送路切り替えの一例を示す図である。 制御ユニットの一例を示す構成図である。 制御ユニットの経路切り替え処理の一例を示すフローチャートである。 第2実施例の伝送システムを示す構成図である。 制御ユニットの経路切り替え処理の他の例を示すフローチャートである。 第3実施例の伝送システムを示す構成図である。 第4実施例の伝送システムを示す構成図である。 第5実施例の伝送システムを示す構成図である。
(第1比較例)
図1は、第1比較例の伝送システムを示す構成図である。伝送システムには、一例として、光ファイバなどから構成された現用伝送路90及び予備伝送路91を介して互いに接続された一組の伝送装置8a,8bを有する。
現用伝送路90には、経路上の障害がない波長多重光信号Sa〜Scが伝送され、予備伝送路91には、経路上に障害がある1つの波長多重光信号Sa〜Scだけが伝送される。なお、本明細書で述べる伝送システムは、例えばDCI(Data Center Interconnect)システムとしても用いられる。
伝送装置8aは制御ユニット1及び送信ユニット2を有し、伝送装置8bは制御ユニット1及び受信ユニット3を有する。送信ユニット2は、点線で示されるように、Cバンド、Lバンド、及びSバンドの各波長多重光信号Sa〜Scを合波して合波光Smuxを生成し、現用伝送路90を介して受信ユニット3に送信する。なお、伝送装置8bから伝送装置8aに向かう反対方向にも合波光を伝送するため、伝送装置8aにも受信ユニット3が設けられ、伝送装置8bにも送信ユニット2が設けられるが、その図示は省略する。
制御ユニット1、送信ユニット2、及び受信ユニット3は、例えば、複数の電気部品及び光学部品が実装された回路基板により構成され、伝送装置8a,8bの筐体に設けられたスロットに実装される。制御ユニット1、送信ユニット2、及び受信ユニット3は、伝送装置8a,8b内に設けられた配線基板と電気コネクタなどを介して接続され、配線基板を介して互いにデータを入出力する。
送信ユニット2は、複数の送信器20a〜20cと、複数の光スイッチ(SW)29a〜29cと、複数の合波器21a〜21c,26と、複数の光増幅器23a〜23c,25a,25cと、波長変換部24とを有する。波長変換部24は、CバンドをLバンドに変換する波長変換器(CNV)24aと、CバンドをSバンドに変換する波長変換器24cとを有する。
送信ユニット2は、さらに予備系の送信処理部2pを有する。予備系の送信処理部2pは、予備伝送路91に出力される波長多重光信号を処理する。予備系の送信処理部2pには、上記の合波器21a〜21c,26、光増幅器23a〜23c,25a,25c、及び波長変換部24と同様の構成が含まれるが、図1には、合波器21cに該当する合波器21p、光増幅器23cに該当する光増幅器23p、及び合波器26に該当する合波器26pのみが示されている。なお、予備系の送信処理部2pは、送信ユニット2とは別のユニットに設けられてもよい。
送信器20a、光スイッチ29a、合波器21a、光増幅器23a,25a、及び波長変換器24aは、波長多重光信号Saの経路上に設けられている。各送信器20aは、Cバンド内の波長の光信号を生成し光スイッチ29aに出力する。なお、送信器20a〜20cは、クライアント側のLAN(Local Area Network)などに接続され、例えばイーサネット(登録商標、以下同様)信号などのクライアント信号から光信号を生成する。
光スイッチ29aは、光信号の出力先を現用伝送路90と予備伝送路91から選択する。光スイッチ29aは、現用伝送路90を出力先に選択した場合、光信号を合波器21aに出力する。合波器21aは、例えば光カプラであり、各光スイッチ29aから入力された光信号を合波してCバンドの波長多重光信号Saを生成し光増幅器23aに出力する。
光増幅器23aは、例えばEDFA(Erbium Doped optical Fiber Amplifier)であり、波長多重光信号Saを増幅して波長変換器24aに出力する。これにより、光増幅器25aは、合波器21aによる波長多重光信号Saのパワー損失を補償する。
波長変換器24aは、波長多重光信号Saの波長帯をCバンドからLバンドに変換して光増幅器25aに出力する。なお、波長変換器24a,24cとしては、例えば、特開2000−75330号公報に記載されたものが用いられる。
光増幅器25aは、例えばEDFAであり、波長帯がLバンドに変換された波長多重光信号Saを増幅する。これにより、光増幅器25aは、波長変換による波長多重光信号Saのパワー損失を補償する。
送信器20b、光スイッチ29b、合波器21b、及び光増幅器23bは、波長多重光信号Sbの経路上に設けられている。各送信器20bは、Cバンド内の波長の光信号を生成し光スイッチ29bに出力する。
光スイッチ29bは、光信号の出力先を現用伝送路90と予備伝送路91から選択する。光スイッチ29bは、現用伝送路90を出力先に選択した場合、光信号を合波器21bに出力する。合波器21bは、例えば光カプラであり、各光スイッチ29bから入力された光信号を合波してCバンドの波長多重光信号Sbを生成し光増幅器23bに出力する。
光増幅器23bは、例えばEDFAであり、波長多重光信号Sbを増幅して合波器26に出力する。これにより、光増幅器23bは、合波器21bによる波長多重光信号Saのパワー損失を補償する。
送信器20c、光スイッチ29c、合波器21c、光増幅器23c,25c、及び波長変換器24cは、波長多重光信号Scの経路上に設けられている。各送信器20cは、Cバンド内の波長の光信号を生成し光スイッチ29cに出力する。
光スイッチ29cは、光信号の出力先を現用伝送路90と予備伝送路91から選択する。光スイッチ29cは、現用伝送路90を出力先に選択した場合、光信号を合波器21cに出力する。合波器21cは、例えば光カプラであり、各光スイッチ29cから入力された光信号を合波してCバンドの波長多重光信号Scを生成し光増幅器23cに出力する。
光増幅器23cは、例えばEDFAであり、波長多重光信号Scを増幅して波長変換器24cに出力する。これにより、光増幅器23cは、合波器21cによる波長多重光信号Saのパワー損失を補償する。
波長変換器24cは、波長多重光信号Scの波長帯をCバンドからSバンドに変換して光増幅器25cに出力する。光増幅器25cは、例えばEDFAであり、波長帯がSバンドに変換された波長多重光信号Scを増幅する。これにより、光増幅器25cは、波長変換による波長多重光信号Scのパワー損失を補償する。
合波器26には、光増幅器25aからLバンドの波長多重光信号Saが入力され、光増幅器23bからCバンドの波長多重光信号Sbが入力され、光増幅器25cからSバンドの波長多重光信号Scが入力される。合波器26は、各波長多重光信号Sa〜Scを合波することにより合波光Smuxを生成し現用伝送路90に出力する。すなわち、合波器26は、各波長帯の波長多重光信号Sa〜Scを波長多重する。
光スイッチ29cは、予備伝送路91を出力先に選択した場合、予備系の送信処理部2pの合波器21pに光信号を出力する。また、他の光スイッチ29a,29bは、予備伝送路91を出力先に選択した場合、予備系の送信処理部2pの合波器21pに光信号を出力する。なお、以降は、予備系の送信処理部2pの各合波器を合波器21pとし、予備系の送信処理部2pの各合波器の後段の各光増幅器を光増幅器23pとして述べる。
予備系の送信処理部2pの各合波器21pは、予備伝送路91が出力先に選択された光信号を合波することにより波長多重光信号Sa〜Scを生成し光増幅器23pに出力する。光増幅器23pは、合波器21pからの波長多重光信号Sa〜Scを増幅して、予備系の送信処理部2pの波長変換器(波長変換部24に該当)に出力する。これにより、光増幅器23pは、合波器21pによる波長多重光信号Sa〜Scのパワー損失を補償する。
各光増幅器23pにより増幅された波長多重光信号Sa〜Scの波長帯は、波長変換部によりCバンド、Lバンド、及びSバンドに変換される。さらに、波長帯がLバンド及びSバンドに変換された各波長多重光信号Sa,Scは、予備系の送信処理部2pの光増幅器(光増幅器25a,25cに該当)により増幅されて合波器26pに入力され、Cバンドの波長多重光信号Sbも合波器26pに入力される。合波器26pは、各波長帯の波長多重光信号Sa〜Scを合波することにより合波光Smux’を生成して予備伝送路91に出力する。
このように、送信ユニット2には、送信器20a〜20cと合波器21a〜21cの間に光スイッチ29a〜29cが設けられ、さらに予備系の送信処理部2pとして、合波器21a〜21c,26、光増幅器23a〜23c,25a,25c、及び波長変換部24と同様の構成が設けられる。
また、伝送装置8aの制御ユニット1は、例えばCPU(Central Processing Unit)回路などにより構成され送信ユニット2を制御する。制御ユニット1は、各波長多重光信号Sa〜Scに関する障害を検出し、障害に応じて光スイッチ29a〜29cを切り替える。
例えば、制御ユニット1は、波長多重光信号Saの光増幅器23aの故障を検出した場合、波長多重光信号Saの出力先が現用伝送路90から予備伝送路91に切り替えられるように各光スイッチ29aを制御する。また、制御ユニット1は、波長多重光信号Scの波長変換器24cの故障を検出した場合、波長多重光信号Scの出力先が現用伝送路90から予備伝送路91に切り替えられるように各光スイッチ29cを制御する。
受信ユニット3は、複数の受信器30a〜30cと、複数の光スイッチ39a〜39cと、複数の分波器31a〜31c,36と、光増幅器33a〜33c,35a,35cと、波長変換部34とを有する。波長変換部34は、LバンドをCバンドに変換する波長変換器(CNV)34aと、SバンドをCバンドに変換する波長変換器34cとを有する。
受信ユニット3は、さらに予備系の受信処理部3pを有する。予備系の受信処理部3pは、予備伝送路91から入力された合波光Smux’を処理する。受信ユニット3は、上記の分波器31a〜31c,36、光増幅器33a〜33c,35a,35c、及び波長変換部34と同様の構成が含まれるが、図1には、分波器36に該当する分波器36p、及び分波器31cに該当する分波器31pのみが示されている。なお、予備系の受信処理部3pは、受信ユニット3とは別のユニットに設けられてもよい。
分波器36には、現用伝送路90から合波光Smuxが入力される。分波器36は、例えば光スプリッタであり、合波光Smuxを波長帯ごとに分波することにより合波光Smuxから、現用伝送路90に出力された波長多重光信号Sa〜Scを分離する。分波器36は、Lバンドの波長多重光信号Saを光増幅器35aに出力し、Cバンドの波長多重光信号Sbを光増幅器33bに出力し、Sバンドの波長多重光信号Scを光増幅器35cに出力する。
光増幅器35a,35c,33bは、例えばEDFAであり、波長多重光信号Sa〜Scをそれぞれ増幅する。これにより、光増幅器35a,35c,33bは、分波による波長多重光信号Sa〜Scのパワー損失を補償する。
光増幅器35aは、波長多重光信号Saを波長変換器34aに出力する。波長変換器34aは、波長多重光信号Saの波長帯をLバンドからCバンドに変換して光増幅器33aに出力する。なお、波長変換器34a,34cとしては、例えば、特開2000−75330号公報に記載されたものが用いられる。
光増幅器33aは、例えばEDFAであり、波長多重光信号Saを増幅する。これにより、光増幅器33aは、波長変換による波長多重光信号Saのパワー損失を補償する。光増幅器33aは、波長多重光信号Saを分波器31aに出力する。
分波器31aは、例えば光スプリッタであり、波長多重光信号Saを波長ごとに分波することにより波長多重光信号Saから複数の光信号を分離する。分波器31aは、各光信号を光スイッチ39aに出力する。
光スイッチ39aは、受信器30aに対する光信号の入力元を現用伝送路90と予備伝送路91から選択する。光スイッチ39aは、光信号の入力元に現用伝送路90を選択した場合、分波器31aから入力された光信号を受信器30aに出力する。
受信器30aは、光スイッチ39aから入力された光信号を受信する。なお、受信器30a〜30cは、例えばクライアント側のLANに接続され、光信号から例えばイーサネット信号を生成してLANに送信する。
また、光増幅器33bは、波長多重光信号Sbを分波器31bに出力する。
分波器31bは、例えば光スプリッタであり、波長多重光信号Sbを波長ごとに分波することにより波長多重光信号Sbから複数の光信号を分離する。分波器31bは、各光信号を光スイッチ39bに出力する。
光スイッチ39bは、受信器30bに対する光信号の入力元を現用伝送路90と予備伝送路91から選択する。光スイッチ39bは、光信号の入力元に現用伝送路90を選択した場合、分波器31bから入力された光信号を受信器30bに出力する。
受信器30bは、光スイッチ39bから入力された光信号を受信する。
また、光増幅器35cは、波長多重光信号Scを波長変換器34cに出力する。波長変換器34cは、波長多重光信号Scの波長帯をSバンドからCバンドに変換して光増幅器33cに出力する。
光増幅器33cは、例えばEDFAであり、波長多重光信号Scを増幅する。これにより、光増幅器33cは、波長変換による波長多重光信号Scのパワー損失を補償する。光増幅器33cは、波長多重光信号Scを分波器31cに出力する。
分波器31cは、例えば光スプリッタであり、波長多重光信号Scを波長ごとに分波することにより波長多重光信号Scから複数の光信号を分離する。分波器31cは、各光信号を光スイッチ39cに出力する。
光スイッチ39cは、受信器30cに対する光信号の入力元を現用伝送路90と予備伝送路91から選択する。光スイッチ39cは、光信号の入力元に現用伝送路90を選択した場合、分波器31cから入力された光信号を受信器30cに出力する。
受信器30cは、光スイッチ39cから入力された光信号を受信する。
また、予備系の受信処理部3pの分波器36pには、予備伝送路91から合波光Smux’が入力される。分波器36pは、合波光Smux’を波長帯ごとに分波することにより合波光Smuxから、予備伝送路91に出力された波長多重光信号Sa〜Scを分離する。分波器36pは、分離した波長多重光信号Sa,Scを予備系の受信処理部3pの光増幅器(光増幅器35a,35cに該当)に出力する。
さらに波長多重光信号Sa〜Scの波長帯は、予備系の受信処理部3pの波長変換部(波長変換部24に該当)によりCバンドに変換され、予備系の受信処理部3pの光増幅器(光増幅器33a〜33cに該当)により増幅される。波長多重光信号Scは、予備系の受信処理部3pの分波器31pに入力される。分波器31pは、波長多重光信号Scから複数の光信号を分離し、光スイッチ39cに出力する。
また、他の波長多重光信号Sa,Sbも予備系の受信処理部3pの分波器(分波器31a,31bに該当)に入力される。分波器は、波長多重光信号Sa,Sbから複数の光信号を分離し、光スイッチ39a,39bに出力する。
光スイッチ39a〜39cは、予備伝送路91を光信号の入力元に選択した場合、分波器31pから入力された光信号を受信器30a〜30cにそれぞれ出力する。
このように、受信ユニット3には、受信器30a〜30cと分波器31a〜31cの間に光スイッチ39a〜39cが設けられ、さらに予備系の受信処理部3pとして、分波器31a〜31c,36、光増幅器33a〜33c,35a,35c、及び波長変換部34と同様の構成が設けられる。
伝送装置8aの制御ユニット1は、例えばCPU回路などにより構成され受信ユニット3を制御する。制御ユニット1は、各波長多重光信号Sa〜Scに関する障害を検出し、障害に応じて光スイッチ39a〜39cを切り替える。
例えば、制御ユニット1は、波長多重光信号Saの光増幅器33aの故障を検出した場合、各受信器30aに対する光信号の入力元が現用伝送路90から予備伝送路91に切り替えられるように各光スイッチ39aを制御する。また、制御ユニット1は、波長多重光信号Scの波長変換器34cの故障を検出した場合、各受信器30cに対する光信号の入力元が現用伝送路90から予備伝送路91に切り替えられるように各光スイッチ29cを制御する。
各伝送装置8a,8bの制御ユニット1は、波長多重光信号Sa〜Scに関する障害の情報を、例えば制御チャネルにより共有する。このため、各制御ユニット1は、共通の波長多重光信号Sa〜Scに対応する光スイッチ29a〜29c,39a〜39cを切り替えることができる。例えば、波長多重光信号Saに関する障害が検出された場合、送信ユニット2の各光スイッチ29aと受信ユニット3の各光スイッチ39aは、予備伝送路91を選択する。これにより、波長多重光信号Sa〜Scのうち、障害に関わる波長多重光信号Saだけが予備伝送路91を介して伝送される。
しかし、本例の伝送システムでは、全ての光信号を二重化するため、各送信器20a〜20cと合波器21a〜21cの間、及び各受信器30a〜30cと分波器31a〜31cの間に、全波長帯で用いられる波長数(つまり、光信号数)と同数の光スイッチ29a〜29c,39a〜39cが必要となる。
また、本例の伝送システムは、予備系の送信処理部2p及び受信処理部3pが必要となる。このため、各光増幅器23a〜23c,25a,25c,33a〜33c,35a,35c、各波長変換部24,34、各合波器21a〜21c,26、及び各分波器31a〜31c,36の数が2倍となる。
(第2比較例)
図2は、第2比較例の伝送システムを示す構成図である。図2において、図1と共通する構成には同一の符号を付し、その説明は省略する。なお、図2において、制御ユニット1の図示は省略する。
本例の伝送システムには、第1比較例の予備系の送信処理部2pに代えて、送信処理部4が設けられ、第1比較例の予備系の受信処理部3pに代えて、受信処理部5が設けられている。送信処理部4は、合波光Smux’を生成し、予備伝送路91を介して受信処理部5に送信する。
送信処理部4は、複数の送信器20a’〜20c’と、複数の光スイッチ(SW)40と、合波器41と、光増幅器42と、光カプラ43とを有する。送信器20a’〜20c’は、送信器20a〜20cとそれぞれ同一の機能を有する。送信器20a’〜20c’は、Cバンド内の波長の光信号を生成し光スイッチ40に出力する。
送信器20aと送信器20a’の各入力ポートには、光カプラ43を介して同一のクライアント信号が入力される。また、図示は省略するが、送信器20bと送信器20b’の各入力ポートにも、光カプラ43を介して同一のクライアント信号が入力され、送信器20cと送信器20c’の各入力ポートにも、光カプラ43を介して同一のクライアント信号が入力される。送信器20a〜20c, 20a’〜20c’はクライアント信号を光信号に変換して出力する。
また、本例の伝送システムには、第1比較例の光スイッチ29a〜29cが設けられていない。このため、送信器20a〜20cは、直接的に合波器21a〜21cにそれぞれ接続されている。
各光スイッチ40の入力ポートには、一組の送信器20a’〜20c’が接続されている。各光スイッチ40は、制御ユニット1からの制御に従って送信器20a’〜20c’の1つを選択し、その選択した送信器20a’〜20c’の光信号を合波器41に出力する。
制御ユニット1は、各波長多重光信号Sa〜Scに関する障害を検出し、障害に応じて各光スイッチ40を切り替える。例えば、制御ユニット1は、波長多重光信号Saの光増幅器23aの故障を検出した場合、各送信器20a’の光信号が出力されるように各光スイッチ40を制御する。また、制御ユニット1は、波長多重光信号Scの波長変換器24cの故障を検出した場合、各送信器20c’の光信号が出力されるように各光スイッチ40を制御する。
合波器41は、各光スイッチ40から出力された光信号を合波することにより合波光Smux’を生成し、光増幅器41に出力する。光増幅器41は、合波光Smux’を増幅して予備伝送路91に出力する。
また、受信処理部5は、複数の光カプラ50と、分波器51と、複数の光スイッチ52と、受信器30a’〜30c’とを有する。合波光Smux’は、予備伝送路91から分波器51に入力されて分波される。分波器51は、合波光Smux’を波長ごとに分波して、該当する出力ポートから光カプラ50に出力する。
各光カプラ50の出力ポートには、一組の受信器30a’〜30c’が接続されている。各光カプラ50は、合波光Smux’を受信器30a’〜30c’に向けて分岐する。
受信器30a’〜30c’は、受信器30a〜30cとそれぞれ同一の機能を有する。受信器30aと受信器30a’の各出力ポートは共通の光スイッチ52に接続されている。また、図示は省略するが、受信器30bと受信器30b’の各出力ポートも共通の光スイッチ52に接続され、受信器30cと受信器30c’の各出力ポートも共通の光スイッチ52に接続されている。
光スイッチ52は、制御ユニット1の制御に従って、受信器30aと受信器30a’の一方を選択し、その選択した受信器30a,30a’から入力された光信号を不図示のクライアント装置に出力する。また、受信器30b,30b’についても、光スイッチ52が選択した受信器30b,30b’の光信号が、光スイッチ52からクライアント装置に出力される。受信器30c,30c’についても、光スイッチ52が選択した受信器30c,30c’の光信号が、光スイッチ52からクライアント装置に出力される。
制御ユニット1は、各波長多重光信号Sa〜Scに関する障害を検出し、障害に応じて各光スイッチ52を切り替える。例えば、制御ユニット1は、波長多重光信号Saの光増幅器23aの故障を検出した場合、各受信器30a’の光信号が光スイッチ52から出力されるように各光スイッチ52を制御する。また、制御ユニット1は、波長多重光信号Scの波長変換器24cの故障を検出した場合、各送信器20c’の光信号が光スイッチ52から出力されるように各光スイッチ52を制御する。
上記の構成によると、制御ユニット1が、各波長多重光信号Sa〜Scに関する障害に応じて各光スイッチ40,52を切り替えることにより、障害の波長多重光信号Sa〜Scだけを送信ユニット2から予備伝送路91経由で受信ユニット3に送信することができる。この構成では、送信器20a〜20c,20a’〜20c’及び受信器30a〜30c,30a’〜30c’が二重化されているため、送信ユニット2と受信ユニット3に隣接する各クライアント装置の間の通信経路を冗長化することができる。
しかし、本例の伝送システムでは、送信器20a〜20c,20a’〜20c’及び受信器30a〜30c,30a’〜30c’が二重化されているため、波長数の2倍の送信器20a〜20c,20a’〜20c’及び受信器30a〜30c,30a’〜30c’が設けられる。
(第3比較例)
第2比較例の伝送システムには光スイッチ40,52が設けられたが、光スイッチ40,52に代えて波長選択スイッチが設けられてもよい。
図3は、第3比較例の伝送システムを示す構成図である。図3には、送信処理部4に代わる本例の送信処理部4aと、受信処理部5に代わる本例の受信処理部5aのみが示されている。なお、図3において、図2と共通する構成には同一の符号を付し、その説明は省略する。
送信処理部4は、複数の送信器20a’〜20c’と、複数の光カプラ(SW)44a〜44cと、波長選択スイッチ(WSS)45と、光増幅器42と、光カプラ43とを有する。なお、光カプラ43の図示は省略する。
光カプラ44aの入力ポートには、複数の送信器20a’が接続されている。光カプラ44aは、各送信器20a’から入力された光信号を合波して波長多重光信号Saを生成し波長選択スイッチ45に出力する。
光カプラ44bの入力ポートには、複数の送信器20b’が接続されている。光カプラ44bは、各送信器20b’から入力された光信号を合波して波長多重光信号Sbを生成し波長選択スイッチ45に出力する。
光カプラ44cの入力ポートには、複数の送信器20c’が接続されている。光カプラ44cは、各送信器20c’から入力された光信号を合波して波長多重光信号Scを生成し波長選択スイッチ45に出力する。
WSS45は、制御ユニット1の制御に従って、光カプラ44a〜44cから入力された波長多重光信号Sa〜Scの1つを選択し、その選択した波長多重光信号Sa〜Scを光増幅器42に出力する。増幅器42から出力された波長多重光信号Sa〜Scは、合波光Smux’として予備伝送路91に入力される。
制御ユニット1は、各波長多重光信号Sa〜Scに関する障害を検出し、障害に応じて波長選択スイッチ45に入力される波長多重光信号Sa〜Scを切り替える。例えば、制御ユニット1は、波長多重光信号Saの光増幅器23aの故障を検出した場合、光カプラ44aからの波長多重光信号Saが波長選択スイッチ45から出力されるように波長選択スイッチ45を制御する。また、制御ユニット1は、波長多重光信号Scの波長変換器24cの故障を検出した場合、光カプラ44cからの波長多重光信号Scが波長選択スイッチ45から出力されるように波長選択スイッチ45を制御する。
また、受信処理部5aは、複数の光スイッチ52と、波長選択スイッチ54と、光増幅器55と、光スプリッタ53a〜53cと、受信器30a’〜30c’とを有する。なお、光スイッチ52の図示は省略する。合波光Smux’は、予備伝送路91から光増幅器55に入力されて増幅される。光増幅器55は、合波光Smux’を増幅して波長選択スイッチ54に出力する。
波長選択スイッチ54は、制御ユニット1の制御に従って、光スプリッタ53a〜53cの1つを選択し、その選択した光スプリッタ53a〜53cに合波光Smux’を出力する。これにより、障害に応じた波長多重光信号Sa〜Scが波長選択スイッチ54から光スプリッタ53a〜53cに出力される。
制御ユニット1は、各波長多重光信号Sa〜Scに関する障害を検出し、障害に応じて波長選択スイッチ54の合波光Smux’の出力先を切り替える。例えば、制御ユニット1は、波長多重光信号Saの光増幅器23aの故障を検出した場合、合波光Smux’が波長選択スイッチ54から光スプリッタ53aに出力されるように波長選択スイッチ54を制御する。また、制御ユニット1は、波長多重光信号Scの波長変換器24cの故障を検出した場合、合波光Smux’が波長選択スイッチ54から光スプリッタ53cに出力されるように波長選択スイッチ54を制御する。
これにより、波長多重光信号Sa〜Scの1つが、その該当する光スプリッタ53a〜53cに入力される。光スプリッタ53aは、波長多重光信号Saを波長単位で分波して各受信器30a’に出力する。光スプリッタ53bは、波長多重光信号Sbを波長単位で分波して各受信器30b’に出力する。光スプリッタ53cは、波長多重光信号Scを波長単位で分波して各受信器30c’に出力する。
上記の構成によると、制御ユニット1が、各波長多重光信号Sa〜Scに関する障害に応じて各波長選択スイッチ45,54を切り替えることにより、障害の波長多重光信号Sa〜Scだけを送信ユニット2から予備伝送路91経由で受信ユニット3に送信することができる。この構成では、送信器20a〜20c,20a’〜20c’及び受信器30a〜30c,30a’〜30c’が二重化されているため、送信ユニット2と受信ユニット3に隣接する各クライアント装置の間の通信経路を冗長化することができる。
しかし、本例の伝送システムでは、送信器20a〜20c,20a’〜20c’及び受信器30a〜30c,30a’〜30c’が二重化されているため、波長数の2倍の送信器20a〜20c,20a’〜20c’及び受信器30a〜30c,30a’〜30c’が設けられる。
(第4比較例)
第1比較例の伝送システムには、波長単位で光スイッチ29a〜29bが設けられているため、全ての光信号数部の光スイッチ29a〜29bが設けられている。しかし、波長帯の異なる光信号の組ごとに光スイッチを設けることも可能である。
図4は、第4比較例の伝送システムを示す構成図である。図4において、図1と共通する構成には同一の符号を付し、その説明は省略する。
本例の伝送システムには、第1比較例の光スイッチ29a〜29bに代えて、光カプラ(CPL)28a〜28cが設けられている。また、第1比較例の送信処理部2pに代えて、本例の送信処理部4bが設けられ、第1比較例の受信処理部3pに代えて、本例の受信処理部5bが設けられている。
送信処理部4bは、複数の光スイッチ(SW)46と、合波器47と、光増幅器48とを有する。また、受信処理部5bは、分波器55と、光カプラ56とを有する。
光カプラ28aは、送信器20aから入力された光信号Iaを分岐して合波器21aと光スイッチ46に出力する。光カプラ28bは、送信器20bから入力された光信号Ibを分岐して合波器21bと光スイッチ46に出力する。光カプラ28cは、送信器20cから入力された光信号Icを分岐して合波器21cと光スイッチ46に出力する。
このため、各光スイッチ46には、波長帯の異なる3つの光信号Ia〜Icが入力される。光スイッチ46は、3つの入力ポートと1つの出力ポートを有し、入力ポートから入力された光信号Ia〜Icの1つを選択し、その選択した光信号Ia〜Icを出力ポートから合波器47に出力する。各光スイッチ46は、制御ユニット1の制御に従って、出力する光信号Ia〜Icを選択する。
制御ユニット1は、各波長多重光信号Sa〜Scに関する障害を検出し、障害に応じて各光スイッチ46を切り替える。例えば、制御ユニット1は、波長多重光信号Saの光増幅器23aの故障を検出した場合、光信号Iaが出力されるように各光スイッチ46を制御する。また、制御ユニット1は、波長多重光信号Scの波長変換器24cの故障を検出した場合、光信号Icが出力されるように各光スイッチ46を制御する。
合波器47は、各光スイッチ46から入力された光信号Ia〜Icを合波して合波光Smux’を生成する。合波光Smux’には、各送信器20aの光信号Ia、各送信器20bの光信号Ib、または各送信器20cの光信号Icの何れかが含まれている。合波光Smux’は、合波器47から光増幅器48に入力されて増幅される。増幅された合波光Smux’は予備伝送路91に入力される。
合波光Smux’は、予備伝送路91から分波器55に入力される。分波器55は、波長単位で合波光Smux’を分波して各光カプラ56に出力する。各光カプラ56は、光信号Ia〜Icを光スイッチ39a〜39cに出力する。光スイッチ46が光信号Iaを出力する場合、光カプラ56からは光信号Iaが出力され、光スイッチ46が光信号Icを出力する場合、光カプラ56からは光信号Icが出力される。なお、光スイッチ39a〜39cは、第1比較例と同様に、制御ユニット1により切り替えられる。
上記の構成によると、光スイッチ46が、3つの光信号Ia〜Icの1つを選択するため、第1比較例より光スイッチ数が削減されるが、各波長帯に含まれる波長数分の光スイッチ46が必要となる。なお、本例の伝送システムにおいて、光カプラ28a〜28cに代えて光スイッチが設けられ、合波器47に代えて光カプラが設けられてもよい。また、分波器55に代えて光スイッチが設けられ、光スイッチ39a〜39cに代えて光カプラが設けられてもよい。
このように、各比較例の伝送システムは、規模が大きくなるため、例えばコスト面の問題がある。
そこで、実施例の伝送システムは、各光信号の出力先及び入力元を選択する光スイッチ29a〜29c,39a〜39cに代えて、各波長多重光信号Sa〜Scの出力先及び入力元を選択する光スイッチが設けられている。このため、光スイッチ数が比較例より低減される。
(第1実施例)
図5は、第1実施例の伝送システムを示す構成図である。図5において、図1と共通する構成には同一の符号を付し、その説明は省略する。なお、実施例の伝送方法は、以下に述べる伝送システムの処理によって実行される。
伝送装置8aは、制御ユニット1a、送信ユニット2a、及び受信ユニット3aを有し、伝送装置8bは、制御ユニット1b、送信ユニット2b、及び受信ユニット3bを有する。送信ユニット2aは、点線で示されるように、Cバンド、Lバンド、及びSバンドの各波長多重光信号Sa〜Scを合波して合波光Smuxを生成し、現用伝送路90を介して受信ユニット3bに送信する。なお、伝送装置8aは送信装置の一例であり、伝送装置8bは受信装置の一例である。
また、送信ユニット2bから受信ユニット3aにも合波光が送信されるが、その送信処理は、送信ユニット2aから受信ユニット3bへの送信処理と同様である。なお、送信ユニット2a,2bは同一の構成を有し、受信ユニット3a,3bは同一の構成を有するが、図5には、送信ユニット2a及び受信ユニット3bの構成のみが記載されている。また、制御ユニット1a,1bも同一の構成を有するが、以下の説明では、一方の制御ユニット1aの制御対象を送信ユニット2aとし、他方の制御ユニット1bの制御対象を受信ユニット3bとしているため、制御ユニット1a,1bを区別して記載する。
制御ユニット1a,1b、送信ユニット2a,2b、及び受信ユニット3a,3bは、例えば、複数の電気部品及び光学部品が実装された回路基板により構成され、伝送装置8a,8bの筐体に設けられたスロットに実装される。制御ユニット1a,1b、送信ユニット2a,2b、及び受信ユニット3a,3bは、伝送装置8a,8b内に設けられた配線基板と電気コネクタなどを介して接続され、配線基板を介して互いにデータを入出力する。
送信ユニット2aは、複数の送信器20a〜20cと、複数の合波器21a〜21c,26と、複数の光スイッチ(SW)22a〜22cと、複数の光増幅器23a〜23c,25a,25c,25dと、波長変換部24と、光カプラ(CPL)27とを有する。
光送信器20a〜20cは、比較例とは異なり、直接的に合波器21a〜21cに接続されている。合波器21a〜21cは、複数の生成部の一例であり、複数の光信号を波長多重することによりCバンドの複数の波長多重光信号Sa〜Scをそれぞれ生成する。合波器21a〜21cは、波長多重光信号Sa〜Scを光スイッチ22a〜22cに出力する。なお、Cバンドは所定の波長帯の一例である。
光スイッチ22a〜22cは、合波器21a〜21cの後段にそれぞれ接続され、波長多重光信号Sa〜Scがそれぞれ入力される。光スイッチ22a〜22cは、複数の第1選択部の一例であり、波長多重光信号Sa〜Scの出力先を現用伝送路90と予備伝送路91からそれぞれ選択する。なお、現用伝送路90は第1伝送路の一例であり、予備伝送路91は第2伝送路の一例である。
光スイッチ22a〜22cは、制御ユニット1aにより制御される。制御ユニット1aは、波長多重光信号Sa〜Scの何れかに関する障害を検出した場合、その波長多重光信号Sa〜Scだけが予備伝送路91に出力されるように、光スイッチ22a〜22cをそれぞれ制御する。
例えば、制御ユニット1aは、波長多重光信号Scに関する障害を検出した場合、光スイッチ22cからの波長多重光信号Scの出力先を予備伝送路91に切り替え、他の光スイッチ22a,22bの波長多重光信号Sa,Sbの出力先を現用伝送路90のままとする。これにより、光スイッチ22cは、波長多重光信号Scを光カプラ27に出力し、他の光スイッチ22a,22bは、波長多重光信号Sa,Sbを光増幅器23a,23bに出力する。
光スイッチ22a〜22cは、波長多重光信号Sa〜Scの出力先に予備伝送路91を選択した場合、波長多重光信号Sa〜Scを光カプラ27に出力する。制御ユニット1aは、障害に応じて、光スイッチ22a〜22cの何れか1つの出力先だけを予備伝送路91に切り替えるため、光カプラ27には多くとも波長多重光信号Sa〜Scの1つが入力される。
光カプラ27は、出力部の一例であり、予備伝送路91が出力先に選択された1つの波長多重光信号Sa〜Scを予備伝送路91に出力する。障害に関わる波長多重光信号Sa〜Scの1つは、光カプラ27から光増幅器25dに出力される。光増幅器25dは、例えばEDFAであり、波長多重光信号Sa〜Scを増幅して光カプラ27によるパワー損失を補償する。波長多重光信号Sa〜Scは、光増幅器25dから予備伝送路91に出力され、予備伝送路91から受信ユニット3bに入力される。
また、光スイッチ22a〜22cは、波長多重光信号Sa〜Scの出力先に現用伝送路90を選択した場合、波長多重光信号Sa〜Scを光増幅器23a〜23cにそれぞれ出力する。光増幅器23a〜23cは、波長多重光信号Sa〜Scを増幅して波長変換部24に出力する。
波長変換部24は、第1波長変換部の一例であり、現用伝送路90が出力先に選択された各波長多重光信号Sa〜Scの波長帯を互いに異なる波長帯に変換する。より具体的には、波長変換器24aは、波長多重光信号Saの波長帯をCバンドからLバンドに変換し、波長変換器24cは、波長多重光信号Scの波長帯をCバンドからSバンドに変換する。
このため、現用伝送路90に出力される各波長多重光信号Sa〜Scの波長帯が相違するので、合波器26による波長多重が可能となる。なお、Cバンドの波長多重光信号Sbは波長変換されないが、例えば元の波長帯がCバンド以外の波長帯である場合、波長変換される。現用伝送路90に出力される各波長多重光信号Sa〜Scは、波長変換部24から合波器26に出力される。
合波器26は、合波部の一例であり、波長帯が変換された各波長多重光信号Sa〜Scを合波することにより合波光Smuxを生成し現用伝送路90に出力する。合波光Smuxは、現用伝送路90から受信ユニット3bに入力される。
受信ユニット3bは、複数の受信器30a〜30cと、複数の分波器31a〜31c,36と、光増幅器33a〜33c,35a,35c,35dと、波長変換部34と、複数の光スイッチ32a〜32cと、光スプリッタ(SPL)37とを有する。
合波光Smuxは、現用伝送路90から分波器36に入力される。分波器36は、分波部の一例であり、現用伝送路90から入力された合波光Smuxから、現用伝送路90が出力先に選択された各波長多重光信号Sa〜Scを分波する。このため、分波器36の後段において、波長帯ごとに波長多重光信号Sa〜Scが処理される。
波長多重光信号Sa〜Scは、分波器36から波長変換部34に出力される。波長変換部34は、第2波長変換部の一例であり、合波光Smuxから分波された各波長多重光信号Sa〜Scの波長帯をCバンドに変換する。すなわち、波長変換部34は、各波長多重光信号Sa〜Scの波長帯を共通の波長帯に変換する。なお、波長多重光信号Sbは、波長変換されないが、例えば変換後の波長帯がCバンド以外の波長帯である場合、波長変換される。波長多重光信号Sa〜Scは、波長変換部34から光スイッチ32a〜32cに入力される。
また、予備伝送路91に出力された波長多重光信号Sa〜Scは、光増幅器35dに入力される。光増幅器35dは、波長多重光信号Sa〜Scを増幅することにより予備伝送路91におけるパワー損失を補償する。光増幅器35dは、波長多重光信号Sa〜Scを光スプリッタ37に出力する。光スプリッタ37は、波長多重光信号Sa〜Scを分波して光スイッチ32a〜32cにそれぞれ出力する。これにより、光スイッチ32a〜32cには、障害に関わる波長多重光信号Sa〜Scがそれぞれ入力される。
光スイッチ32a〜32cは、比較例とは異なり、分波器31a〜31cの前段において波長変換部34及び光スプリッタ37とそれぞれ接続されている。光スイッチ32a〜32cは、複数の第2選択部の一例であり、分波器31a〜31cへの波長多重光信号Sa〜Scの入力元を波長変換部34と予備伝送路91からそれぞれ選択する。すなわち、光スイッチ32a〜32cは、波長多重光信号Sa〜Scの入力元を現用伝送路90と予備伝送路91から選択する。
光スイッチ32a〜32cは、制御ユニット1bにより制御される。制御ユニット1bは、波長多重光信号Sa〜Scの何れかに関する障害を検出した場合、その波長多重光信号Sa〜Scだけが予備伝送路91から分波器31a〜31cに入力されるように、光スイッチ32a〜32cをそれぞれ制御する。
例えば、制御ユニット1bは、波長多重光信号Scに関する障害を検出した場合、光スイッチ32cの入力元を予備伝送路91に切り替え、他の光スイッチ32a,32bの入力元を現用伝送路90のままとする。これにより、分波器31cには、予備伝送路91から波長多重光信号Scが入力され、他の分波器31a,31bには、現用伝送路90、つまり波長変換部34から波長多重光信号Sa,Sbがそれぞれ入力される。
分波器31a〜31cは、複数の分離部の一例であり、波長多重光信号Sa〜Scからそれぞれ複数の光信号を分離する。これにより、受信器30a〜30cは、光信号を受信することができる。
また、伝送装置8aにおいて、制御ユニット1aは、光増幅器23a〜23c,25a,25c、及び波長変換器24a,24cを監視制御し、波長多重光信号Sa〜Scに関する障害を検出する。
例えば、波長変換器24a,24cには、故障検出のため、光チャネルモニタ、フォトダイオード、及び光フィルタなどの光学部品が設けられている。このため、波長変換器24a,24bc、波長変換器24a,24cにおける励起光のパワーの低下及び波長ずれや、波長変換後の波長多重光信号Sa,Scのパワーの低下及び波長ずれや、励起光の漏れ光のパワーの増加を故障として検出し、警報を制御ユニット1aに出力することができる。
また、光増幅器23a〜23c,25a,25cも、上記と同様の手段により故障を検出して、警報を制御ユニット1aに出力する。さらに、光増幅器23a〜23cは、入力光の有無を検出することにより波長多重光信号Sa〜Scの信号断をそれぞれ検出し、警報を制御ユニット1aに出力する。
例えば、制御ユニット1aは、波長多重光信号Sa〜Scごとに信号断及び装置故障を検出する。制御ユニット1aは、光増幅器23a,25a及び波長変換器24aの何れかの故障を検出した場合、波長多重光信号Saに関する装置故障の障害を検出し、光増幅器23bの故障を検出した場合、波長多重光信号Sbに関する装置故障の障害を検出する。また、制御ユニット1aは、光増幅器23c,25c及び波長変換器24cの何れかの故障を検出した場合、波長多重光信号Scに関する装置故障の障害を検出する。さらに、制御ユニット1aは、光増幅器23a〜23cからの信号断の警報から波長多重光信号Sa〜Scの信号断をそれぞれ検出する。
また、伝送装置8bにおいて、制御ユニット1bは、光増幅器33a〜33c,35a,35c、及び波長変換器34a,34cを監視制御し、その故障などの障害を検出する。光増幅器33a〜33c,35a,35c及び波長変換器34a,34cは、上記と同様の手段により故障を検出して、警報を制御ユニット1bに出力する。また、光増幅器33a〜33cは、波長多重光信号Sa〜Scの信号断をそれぞれ検出し、警報を制御ユニット1bに出力する。
例えば、制御ユニット1bは、波長多重光信号Sa〜Scごとに信号断及び装置故障を検出する。制御ユニット1bは、光増幅器33a,35a及び波長変換器34aの何れかの故障を検出した場合、波長多重光信号Saに関する装置故障の障害を検出し、光増幅器33bの故障を検出した場合、波長多重光信号Sbに関する装置故障の障害を検出する。
また、制御ユニット1bは、光増幅器33c,35c及び波長変換器34cの何れかの故障を検出した場合、波長多重光信号Scに関する装置故障の障害を検出する。さらに、制御ユニット1bは、光増幅器33a〜33cからの信号断の警報から波長多重光信号Sa〜Scの信号断をそれぞれ検出する。なお、装置故障及び信号断は波長多重光信号Sa〜Scに関する障害の一例である。
制御ユニット1a,1bは、通信することにより警報を共有する。警報は、例えば、光増幅器23a〜23c,25a,25c,33a〜33c,35a,35cの監視信号光を用いて制御ユニット1a,1bの一方から他方に送信することができる。例えば、監視信号光は、波長多重光信号Sa〜Scごとに送信ユニット2a,2bの光増幅器23a〜23c,25a,25cから受信ユニット3b,3aの光増幅器33a〜33c,35a,35cに送信される。
例えば、光増幅器25cに故障が発生した場合、光増幅器25cは、故障を通知する警報を制御ユニット1aに出力する。制御ユニット1aは、警報を受けると、他の光増幅器25aの監視信号光に警報を挿入する。警報は、波長多重光信号Saに含まれて受信ユニット3bの光増幅器35aで受信される。光増幅器35aは警報を制御ユニット1bに出力する。これにより、制御ユニット1bは、波長多重光信号Scに関する装置故障を検出する。
また、受信ユニット3bで発生した警報は、逆方向の送信ユニット2bから他方の受信ユニット3aに送信される。例えば、制御ユニット1bは、光増幅器33a〜33c,35a,35cから警報を受けると、送信ユニット2bの光増幅器の監視信号光を用いて警報を他方の受信ユニット3aに送信し、受信ユニット3aから制御ユニット1aに警報が出力される。
このようにして、制御ユニット1a,1bは互いに警報を転送する。なお、制御ユニット1a,1bは、各波長多重光信号Sa〜Scの監視信号光を1つの監視信号光に多重して送信してもよい。
次に、波長多重光信号Sa〜Scの伝送路切り替えの例を述べる。
図6は、伝送路切り替えの一例を示す図である。図6において、図5と共通する構成には同一の符号を付し、その説明は省略する。
点線は、各波長多重光信号Sa〜Scの経路を示す。本例において、制御ユニット1a,1bは、光増幅器25cの故障のため、波長多重光信号Scの経路を現用伝送路90から予備伝送路91に切り替える。
光増幅器25cは、故障を検出すると、警報を制御ユニット1aに出力する。制御ユニット1aは、警報を監視信号光により他方の制御ユニット1bに送信する。制御ユニット1a,1bは、警報から波長多重光信号Scに関する装置故障を検出する。
制御ユニット1aは、波長多重光信号Scに対応する光スイッチ22cに対し、波長多重光信号Scの出力先が現用伝送路90から予備伝送路91に切り替えられるように制御する(破線参照)。これにより、波長多重光信号Scは、光スイッチ22cから光カプラ27に出力され、さらに光カプラ27から光増幅器25dを介し予備伝送路91に入力される。
また、制御ユニット1aは、他の波長多重光信号Sa,Sbに対応する光スイッチ22a,22bに対し、波長多重光信号Sa,Sbの出力先が現用伝送路90に維持されるように制御する。これにより、波長多重光信号Saは光スイッチ22aから光増幅器23aに出力され、波長多重光信号Sbは光スイッチ22bから光増幅器23bに出力される。このため、波長多重光信号Sa,Sbは、合波器26に入力されて合波光Smuxとして現用伝送路90に出力される。
また、制御ユニット1bは、波長多重光信号Scに対応する光スイッチ32cに対し、波長多重光信号Scの入力元が現用伝送路90から予備伝送路91に切り替えられるように制御する(破線参照)。これにより、予備伝送路91から入力された波長多重光信号Scは、光スプリッタ37から光スイッチ32cに入力され、さらに光スイッチ32cから分波器31cに入力される。
また、制御ユニット1bは、障害のない他の波長多重光信号Sa,Sbに対応する光スイッチ32a,32bに対し、波長多重光信号Sa,Sbの入力元が現用伝送路90に維持されるように制御する。これにより、波長多重光信号Sa,Sbは光スイッチ32a,32bから分波器31a,31bにそれぞれ入力される。
このようにして、障害のある波長多重光信号Scの経路は、現用伝送路90から予備伝送路91に切り替えられ、障害のない他の波長多重光信号Sa,Sbの経路は現用伝送路90のままとなる。このため、光増幅器25cの障害が発生しても、送信ユニット2aから受信ユニット3bに各波長多重光信号Sa〜Scの送信を継続することができる。
本例の伝送システムによると、送信ユニット2aの光スイッチ22a〜22cは、波長多重光信号Sa〜Scの出力先を現用伝送路90と予備伝送路91から選択するため、送信ユニット2aには、各波長多重光信号Sa〜Scに波長多重された光信号ごとに光スイッチを設ける必要がない。また、受信ユニット3bの光スイッチ32a〜32cは、分波器31a〜31cへの波長多重光信号Sa〜Scの入力元を現用伝送路90、つまり波長変換部34と予備伝送路91から選択するため、受信ユニット3bには、各波長多重光信号Sa〜Scに多重された光信号ごとに光スイッチを設ける必要がない。
このため、送信ユニット2a及び受信ユニット3bは、比較例より光スイッチ数が低減される。さらに、比較例とは異なり、送信ユニット2aには、予備系の送信処理部2pを設ける必要がなく、受信ユニット3bには、予備系の受信処理部3pを設ける必要がない。したがって、本例の伝送システムによると、光スイッチ数だけでなく、光増幅器数なども低減されるので、冗長構成の規模を縮小することができる。
また、送信ユニット2aには、光スイッチ22a〜22cと予備伝送路91の間に光カプラ27が接続されており、受信ユニット3bには、予備伝送路91と光スイッチ32a〜32cの間に光スプリッタ37が接続されている。このため、送信ユニット2a及び受信ユニット3bは、波長多重光信号Sa〜Scの何れかに関する障害が発生しても、その波長多重光信号Sa〜Scを光カプラ27及び光スプリッタ37により容易に予備伝送路91を介して送受信することができる。
なお、送信ユニット2aには、光カプラ27に代えて、波長多重光信号Sa〜Scの入力元の光スイッチ22a〜22cを選択する別の光スイッチが設けられてもよい。また、受信ユニット3bには、光スプリッタ37に代えて、波長多重光信号Sa〜Scの出力先の光スイッチ32a〜32cを選択する別の光スイッチが設けられてもよい。この場合、各制御ユニット1a,1bは、障害に応じて別の光スイッチも制御する。
また、本例の伝送システムでは、波長変換部24,34が波長多重光信号Sa,Scの波長帯を変換するため、送信器20a〜20c及び受信器30a〜30cは、Cバンドの波長多重光信号Sa〜Scを送受信することができる。このため、送信器20a〜20c、受信器30a〜30c、合波器21a〜21c、分波器31a〜31c、及び光増幅器23a〜23c,33a〜33cには、安価なCバンド対応の装置を用いることができる。
さらに、光カプラ27には、Cバンドの波長多重光信号Sa〜Scが入力され、光スプリッタ37は、Cバンドの波長多重光信号Sa〜Scを出力する。このため、予備伝送路91に接続された光増幅器25d,35dもCバンドに対応するものを用いることができる。なお、本例の伝送システムは、3つの波長帯の波長多重光信号Sa〜Scを伝送するが、これに限定されず、送信器、受信器、合波器、分波器、光スイッチ、光増幅器、及び波長変換器などを追加することにより4以上の波長帯の波長多重光信号も伝送することができる。
次に、制御ユニット1a,1bの構成及び動作について述べる。制御ユニット1a,1bは、同一の構成を有し、送信ユニット2a,2b及び受信ユニット3a,3bを監視制御する。
図7は、制御ユニット1a,1bの一例を示す構成図である。制御ユニット1a,1bは、CPU10、ROM(Read Only Memory)11、RAM(Random Access Memory)12、及びハードウェアインターフェース部(HW−IF)14を有する。CPU10は、互いに信号の入出力ができるように、ROM11、RAM12、及びHW−IF14と、バス19を介して接続されている。
ROM11は、CPU10を駆動するプログラムが格納されている。RAM12は、CPU10のワーキングメモリとして機能する。HW−IF14は、CPU10と送信ユニット2a,2b及び受信ユニット3a,3bの間の通信を処理する。HW−IF14は、例えば、FPGA(Field Programmable Gate Array)やASIC(Application Specified Integrated Circuit)などの回路により構成される。
CPU10は、ROM11からプログラムを読み込むと、機能として警報収集部100、警報転送部101、及び経路切替部102が形成される。警報収集部100は、送信ユニット2a,2b及び受信ユニット3a,3bから各種の警報を収集する。警報には、波長変換器24a,24c,34a,34c及び光増幅器23a〜23c,25a,25c,33a〜33c,35a,35cから出力されたものだけでなく、他方の制御ユニット1a,1bから監視信号光により転送されたものも含まれる。警報収集部100は、警報を警報転送部101に出力する。
警報転送部101は、警報が転送されたものでなければ、その警報を監視信号光により他方の制御ユニット1a,1bに転送する。例えば、警報転送部101は、光増幅器23a〜23c,25a,25cに警報の情報を通知することにより、監視信号光に警報を挿入する。警報転送部101は、警報の転送処理の完了を経路切替部102に通知する。なお、警報が転送されたものである場合も、警報転送部101は、警報の転送処理の完了を経路切替部102に通知する。
経路切替部102は、通知に応じて、光スイッチ22a〜22c,32a〜32cを制御することにより波長多重光信号Sa〜Scの経路を切り替える。
図8は、制御ユニット1a,1bの経路切り替え処理の一例を示すフローチャートである。警報収集部100は、波長変換器24a,24c,34a,34c及び光増幅器23a〜23c,25a,25c,33a〜33c,35a,35cで警報が発生しているか否かを判定する(ステップSt1)。
警報転送部101は、警報が発生している場合(ステップSt1のYes)、警報を監視信号光により他方の制御ユニット1a,1bに転送する(ステップSt2)。また、警報収集部100は、警報が発生していない場合(ステップSt1のNo)、他方の制御ユニット1a,1bから転送された警報が受信されているか否かを判定する(ステップSt7)。警報が受信されていない場合(ステップSt7のNo)、処理は終了し、警報が受信されている場合(ステップSt7のYes)、以下のステップSt3の処理が行われる。
次に、経路切替部102は、警報が信号断または装置故障を示すものか否かを判定する(ステップSt3)。警報が信号断または装置故障を示すものではない場合(ステップSt3のNo)、処理は終了する。
また、経路切替部102は、警報が信号断または装置故障を示すものである場合(ステップSt3のYes)、信号断または装置故障に該当する波長多重光信号Sa〜Scが1つだけであるか否かを判定する(ステップSt4)。経路切替部102は、信号断または装置故障に該当する波長多重光信号Sa〜Scが複数である場合(ステップSt4のNo)、予備伝送路91には複数の波長多重光信号Sa〜Scを伝送することができないため、処理を終了する。
また、経路切替部102は、信号断または装置故障に該当する波長多重光信号Sa〜Scが1つだけである場合(ステップSt4のYes)、予備伝送路91が正常であるか否かを判定する(ステップSt5)。例えば、経路切替部102は、予備伝送路91に接続された光増幅器25d,35dから警報を収集することにより予備伝送路91の状態を判定することができる。経路切替部102は、光増幅器25d,35dが警報を発生している場合、予備伝送路91が異常であると判定し、光増幅器25d,35dの何れも警報を発生していない場合、予備伝送路91が正常であると判定する。
経路切替部102は、予備伝送路91が異常である場合(ステップSt5のNo)、予備伝送路91には波長多重光信号Sa〜Scを伝送することができないため、処理を終了する。経路切替部102は、予備伝送路91が正常である場合(ステップSt5のYes)、信号断または装置故障に該当する波長多重光信号Sa〜Scの経路を現用伝送路90から予備伝送路91に切り替える(ステップSt6)。このようにして、経路切り替え処理は行われる。
このように、送信側の伝送装置8aの制御ユニット1aは、波長多重光信号Sa〜Scの何れかの信号断または装置故障が発生した場合、その波長多重光信号Sa〜Scが予備伝送路91に出力され、他の波長多重光信号Sa〜Scが現用伝送路90に出力されるように、光スイッチ22a〜22cをそれぞれ制御する。この場合、さらに受信側の伝送装置8aの制御ユニット1bは、信号断または装置故障の波長多重光信号Sa〜Scが予備伝送路91から当該分波器31a〜31cに入力され、他の波長多重光信号Sa〜Scが波長変換部34から当該分波器31a〜31cに入力されるように、光スイッチ32a〜32cをそれぞれ制御する。なお、制御ユニット1aは第1制御部の一例であり、制御ユニット1bは第2制御部の一例である。
したがって、本例の伝送システムは、信号断または装置故障が発生に応じて自動的に波長多重光信号Sa〜Scの経路を切り替えることができる。
本例の伝送システムは、現用伝送路90に障害が発生しても、何れか1つの波長多重光信号Sa〜Scしか予備伝送路91に出力することができないが、以下の実施例のように、波長多重光信号Sa〜Scの合波光Smuxを予備伝送路91に迂回させるための光スイッチが設けられてもよい。
(第2実施例)
図9は、第2実施例の伝送システムを示す構成図である。図9において、図5と共通する構成には同一の符号を付し、その説明は省略する。
図5の構成と比較すると、送信ユニット2aには、合波器26と現用伝送路90の間に光スイッチ60が追加され、光増幅器25dと予備伝送路91の間に光スイッチ61が追加されている。また、受信ユニット3bには、現用伝送路90と分波器36の間に光スイッチ62が追加され、予備伝送路91と光増幅器35dの間に光スイッチ63が追加されている。
光スイッチ60,61は、第3選択部の一例であり、合波光Smuxの出力先を現用伝送路90と予備伝送路91から選択する。また、光スイッチ62,63は、第4選択部の一例であり、合波光Smuxの入力元を現用伝送路90と予備伝送路91から選択する。
より具体的には、光スイッチ60は、現用伝送路90を合波光Smuxの出力先に選択した場合、合波器26からの合波光Smuxを現用伝送路90に出力し、予備伝送路91を合波光Smuxの出力先に選択した場合、合波光Smuxを光スイッチ61に出力する。また、光スイッチ61は、現用伝送路90を合波光Smuxの出力先に選択した場合、光増幅器25dからの波長多重光信号Sa〜Scを予備伝送路91に出力し、予備伝送路91を合波光Smuxの出力先に選択した場合、光スイッチ60からの合波光Smuxを予備伝送路91に出力する。
また、光スイッチ63は、現用伝送路90を合波光Smuxの入力元に選択した場合、予備伝送路91から入力された合波光Smuxを光スイッチ62に出力し、予備伝送路91を合波光Smuxの入力元に選択した場合、予備伝送路91から入力された波長多重光信号Sa〜Scを光増幅器35dに出力する。また、光スイッチ62は、現用伝送路90を合波光Smuxの入力元に選択した場合、現用伝送路90から入力された合波光Smuxを分波器36に出力し、予備伝送路91を合波光Smuxの入力元に選択した場合、光スイッチ63から入力された合波光Smuxを分波器36に出力する。
このため、光スイッチ60,61が、合波光Smuxの出力先に予備伝送路91を選択し、光スイッチ62,63が、合波光Smuxの入力元に予備伝送路91を選択した場合、合波光Smuxは、点線で示されるように、送信ユニット2aから予備伝送路91を介して受信ユニット3aに入力される。このため、現用伝送路90に障害が発生した場合でも(バツ印参照)、送信ユニット2aから受信ユニット3aへの各波長多重光信号Sa〜Scの送信を継続することができる。
光スイッチ60,61は制御ユニット1aにより制御され、光スイッチ62,63は制御ユニット1bにより制御される。制御ユニット1a,1bは、監視信号光を送受信することにより現用伝送路90の警報を共有し、警報に応じて予備伝送路91が選択されるように光スイッチ60〜63を制御する。
図10は、制御ユニット1a,1bの経路切り替え処理の他の例を示すフローチャートである。図10において、図8と共通する処理には同一の符号を付し、その説明は省略する。
経路切替部102は、警報が信号断または装置故障を示すものではない場合(ステップSt3のNo)、現用伝送路90の断(以下、「伝送路断」と表記)が発生したか否かを判定する(ステップSt8)。例えば、経路切替部102は、受信ユニット3aの光増幅器33a〜33cにおいて、入力光の遮断を示す警報が発生した場合、伝送路断が発生したと判定し、そうでない場合、伝送路断が未発生であると判定する。
経路切替部102は、伝送路断が未発生である場合(ステップSt8のNo)、処理を終了する。また、経路切替部102は、伝送路断が発生している場合(ステップSt8のYes)、予備伝送路91が正常であるか否かを判定する(ステップSt9)。なお、予備伝送路91の状態の判定手段は、ステップSt5と同様である。
経路切替部102は、予備伝送路91が異常である場合(ステップSt9のNo)、処理を終了する。また、経路切替部102は、予備伝送路91が正常である場合(ステップSt9のYes)、光スイッチ60〜63を制御することにより合波光Smuxの経路を現用伝送路90から予備伝送路91に切り替える(ステップSt10)。このようにして、経路切り替え処理は行われる。
(第3実施例)
図11は、第3実施例の伝送システムを示す構成図である。図11において、図5と共通する構成には同一の符号を付し、その説明は省略する。
本例の伝送システムにおいて、光スイッチ22a〜22cは、光増幅器23a〜23cと波長変換部24の間にそれぞれ接続され、光スイッチ32a〜32cは、光増幅器33a〜33cと波長変換部34の間に接続されている。
このため、光カプラ27には、増幅済みの波長多重光信号Sa〜Scが入力される。したがって、第1実施例の伝送システムと比べると、本例の伝送システムは、光増幅器25d,35dが設けられておらず、規模が縮小されている。
(第4実施例)
図12は、第4実施例の伝送システムを示す構成図である。図12において、図5と共通する構成には同一の符号を付し、その説明は省略する。
本例の伝送システムには、第1実施例の光スイッチ22a〜22cに代えて、波長選択スイッチ7a〜7cが設けられ、第1実施例の光スイッチ32a〜32cに代えて、波長選択スイッチ8a〜8cが設けられている。なお、波長選択スイッチ7a〜7cは第1選択部の一例であり、波長選択スイッチ8a〜8cは第2選択部の一例である。
波長選択スイッチ7a〜7cは、制御ユニット1aにより制御される。制御ユニット1aは、波長多重光信号Sa〜Scの何れかに関する障害を検出した場合、その波長多重光信号Sa〜Scだけが予備伝送路91に出力されるように、波長選択スイッチ7a〜7cをそれぞれ制御する。
例えば、制御ユニット1aは、波長多重光信号Scに関する障害を検出した場合、波長選択スイッチ7cからの波長多重光信号Scの出力先を予備伝送路91に切り替え、他の波長選択スイッチ7a,7bの波長多重光信号Sa,Sbの出力先を現用伝送路90のままとする。これにより、波長選択スイッチ7cは、波長多重光信号Scを光カプラ27に出力し、他の波長選択スイッチ7a,7bは、波長多重光信号Sa,Sbを光増幅器23a,23bに出力する。
また、波長選択スイッチ8a〜8cは、制御ユニット1bにより制御される。制御ユニット1bは、波長多重光信号Sa〜Scの何れかに関する障害を検出した場合、その波長多重光信号Sa〜Scだけが予備伝送路91から分波器31a〜31cに入力されるように、波長選択スイッチ8a〜8cをそれぞれ制御する。
例えば、制御ユニット1bは、波長多重光信号Scに関する障害を検出した場合、波長選択スイッチ8cの入力元を予備伝送路91に切り替え、他の波長選択スイッチ8a,8bの入力元を現用伝送路90のままとする。これにより、分波器31cには、予備伝送路91から波長多重光信号Scが入力され、他の分波器31a,31bには、現用伝送路90、つまり波長変換部34から波長多重光信号Sa,Sbがそれぞれ入力される。
このため、本例の伝送システムは、第1実施例の伝送システムと同様に、波長多重光信号Sa〜Scの伝送路を切り替えることができる。
(第5実施例)
また、第1〜第3実施例において、送信ユニット2aには、3つの光スイッチ22a〜22c,32a〜32cが設けられたが、これに代えて、3つの合波器21a〜21cが設けられてもよい。この場合、以下に述べるように、送信ユニット2aの光スイッチ数を1つとすることができる。
図13は、第5実施例の伝送システムを示す構成図である。図13において、図5と共通する構成には同一の符号を付し、その説明は省略する。なお、他の実施例の伝送方法は、以下に述べる伝送システムの処理によって実行される。
図5の構成と比較すると、送信ユニット2aには、合波器21a〜21cと光増幅器23a〜23cの間に光カプラ27a〜27cがそれぞれ設けられ、さらに、光カプラ27a〜27cと光増幅器25dの間に光スイッチ22sが設けられている。
光カプラ27a〜27cは、複数の分岐部の一例であり、Cバンドの波長多重光信号Sa〜Scをそれぞれ二分岐する。二分岐された一方の波長多重光信号Sa〜Scは、光スイッチ22sに入力される。
光スイッチ22sは、信号出力部の一例であり、二分岐された一方の波長多重光信号Sa〜Scから1つの波長多重光信号Sa〜Scを選択して予備伝送路91に出力する。光スイッチ22sは、制御ユニット1aにより制御される。制御ユニット1aは、信号断または装置故障の波長多重光信号Sa〜Scだけが予備伝送路91に出力されるように、光スイッチ22sを制御する。
また、波長変換部24は、二分岐された他方の波長多重光信号Sa〜Scの波長帯を互いに異なる波長帯に変換し、合波器26は、波長帯が変換された各波長多重光信号Sa〜Scを合波することにより合波光Smuxを生成し現用伝送路90に出力する。このため、信号断または装置故障が発生した場合でも、全ての波長多重光信号Sa〜Scが合波光Smuxに波長多重され現用伝送路90に入力される。
受信ユニット3bにおいて、分波器36は、現用伝送路90から入力された合波光Smuxから各波長多重光信号Sa〜Scを分波し、波長変換部34は、合波光Smuxから分波された各波長多重光信号Sa〜Scの波長帯をCバンドに変換する。
光スイッチ32a〜32cは、複数の入力元選択部の一例であり、分波器31a〜31cへの波長多重光信号Sa〜Scの入力元を波長変換部34と予備伝送路91からそれぞれ選択する。このため、信号断または装置故障の波長多重光信号Sa〜Scに対応する光スイッチ32a〜32cは、仮に波長変換部34からその波長多重光信号Sa〜Scが入力されても、分波器31a〜31cに出力せず、予備伝送路91から入力された波長多重光信号Sa〜Scを分波器31a〜31cに出力する。
このため、本例の伝送システムによると、他の実施例の伝送システムと同様に、信号断または装置故障の波長多重光信号Sa〜Scだけを予備伝送路91に伝送させることができる。また、本例の送信ユニット2aには、第1実施例の伝送システムと比較すると、光カプラ27a〜27cの数が3つに増えるが、光スイッチ22sの数が1つに減少するため、第1実施例の伝送システムより冗長構成の規模を縮小することができる。なお、光スイッチ22s及び光カプラ27a〜27cを含む構成は、図9に示された送信ユニット2aに設けられてもよい。
上述した実施形態は本発明の好適な実施の例である。但し、これに限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々変形して実施可能である。
なお、以上の説明に関して更に以下の付記を開示する。
(付記1) 第1伝送路及び第2伝送路を介して互いに接続された送信装置及び受信装置を有し、
前記送信装置は、
複数の光信号を波長多重することにより所定の波長帯の複数の波長多重光信号をそれぞれ生成する複数の生成部と、
前記複数の波長多重光信号の出力先を前記第1伝送路と前記第2伝送路からそれぞれ選択する複数の第1選択部と、
前記複数の波長多重光信号のうち、前記第2伝送路が前記出力先に選択された1つの波長多重光信号を前記第2伝送路に出力する出力部と、
前記複数の波長多重光信号のうち、前記第1伝送路が前記出力先に選択された各波長多重光信号の波長帯を互いに異なる波長帯に変換する第1波長変換部と、
前記複数の波長多重光信号のうち、前記波長帯が変換された各波長多重光信号を合波することにより合波光を生成し前記第1伝送路に出力する合波部とを有し、
前記受信装置は、
前記第1伝送路から入力された前記合波光から、前記複数の波長多重光信号のうち、前記第1伝送路が前記出力先に選択された各波長多重光信号を分波する分波部と、
前記合波光から分波された各波長多重光信号の波長帯を前記所定の波長帯に変換する第2波長変換部と、
前記複数の波長多重光信号からそれぞれ前記複数の光信号を分離する複数の分離部と、
前記複数の分離部への前記複数の波長多重光信号の入力元を前記第2波長変換部と前記第2伝送路からそれぞれ選択する複数の第2選択部とを有することを特徴とする伝送システム。
(付記2) 前記出力部は、前記複数の第1選択部と前記第2伝送路の間に接続された光カプラであり、
前記受信装置は、前記第2伝送路と前記複数の第2選択部の間に接続された光スプリッタを有することを特徴とする付記1に記載の伝送システム。
(付記3) 前記送信装置は、前記複数の波長多重光信号の何れかに関する障害が発生した場合、前記複数の波長多重光信号のうち、当該波長多重光信号が前記第2伝送路に出力され、他の波長多重光信号が前記第1伝送路に出力されるように、前記複数の第1選択部をそれぞれ制御する第1制御部を有し、
前記受信装置は、前記複数の波長多重光信号の何れかに関する障害が発生した場合、前記複数の波長多重光信号のうち、当該波長多重光信号が前記第2伝送路から前記複数の分離部の1つに入力され、他の波長多重光信号が前記第2波長変換部から前記複数の分離部の残りに入力されるように、前記複数の第2選択部をそれぞれ制御する第2制御部を有することを特徴とする付記1または2に記載の伝送システム。
(付記4) 前記送信装置は、前記合波光の出力先を前記第1伝送路と前記第2伝送路から選択する第3選択部を有し、
前記受信装置は、前記合波光の入力元を前記第1伝送路と前記第2伝送路から選択する第4選択部を有し、
前記第1制御部は、前記第1伝送路の障害が発生した場合、前記第2伝送路が選択されるように前記第3選択部を制御し、
前記第2制御部は、前記第1伝送路の障害が発生した場合、前記第2伝送路が選択されるように前記第4選択部を制御することを特徴とする付記1乃至3の何れかに記載の伝送システム。
(付記5) 第1伝送路及び第2伝送路を介して互いに接続された送信装置及び受信装置を有し、
前記送信装置は、
複数の光信号を波長多重することにより所定の波長帯の複数の波長多重光信号をそれぞれ生成する複数の生成部と、
前記所定の波長帯の前記複数の波長多重光信号をそれぞれ二分岐する複数の分岐部と、
前記二分岐された一方の前記複数の波長多重光信号から1つの波長多重光信号を選択し前記第2伝送路に出力する信号出力部と、
前記二分岐された他方の前記複数の波長多重光信号の波長帯を互いに異なる波長帯に変換する第1波長変換部と、
前記波長帯が変換された各波長多重光信号を合波することにより合波光を生成し前記第1伝送路に出力する合波部とを有し、
前記受信装置は、
前記第1伝送路から入力された前記合波光から前記複数の波長多重光信号の各々を分波する分波部と、
前記合波光から分波された各波長多重光信号の波長帯を前記所定の波長帯に変換する第2波長変換部と、
前記複数の波長多重光信号からそれぞれ前記複数の光信号を分離する複数の分離部と、
前記複数の分離部への前記複数の波長多重光信号の入力元を前記第2波長変換部と前記第2伝送路からそれぞれ選択する複数の入力元選択部とを有することを特徴とする伝送システム。
(付記6) 前記受信装置は、前記第2伝送路と前記複数の入力元選択部の間に接続された光スプリッタを有することを特徴とする付記5に記載の伝送システム。
(付記7) 前記送信装置は、前記複数の波長多重光信号の何れかに関する障害が発生した場合、前記複数の波長多重光信号のうち、当該波長多重光信号が前記第2伝送路に出力されるように、前記信号出力部を制御する第1制御部を有し、
前記受信装置は、前記複数の波長多重光信号の何れかに関する障害が発生した場合、前記複数の波長多重光信号のうち、当該波長多重光信号が前記第2伝送路から前記複数の分離部の1つに入力され、他の波長多重光信号が前記第2波長変換部から前記複数の分離部の残りに入力されるように、前記複数の入力元選択部をそれぞれ制御する第2制御部を有することを特徴とする付記5または6に記載の伝送システム。
(付記8) 第1伝送路及び第2伝送路を介して互いに接続された送信装置及び受信装置の間の伝送方法において、
前記送信装置は、
複数の光信号を波長多重することにより所定の波長帯の複数の波長多重光信号をそれぞれ生成し、
前記複数の波長多重光信号の出力先を前記第1伝送路と前記第2伝送路からそれぞれ選択し、
前記複数の波長多重光信号のうち、前記第2伝送路が前記出力先に選択された1つの波長多重光信号を前記第2伝送路に出力し、
前記複数の波長多重光信号のうち、前記第1伝送路が前記出力先に選択された各波長多重光信号の波長帯を互いに異なる波長帯に変換し、
前記複数の波長多重光信号のうち、前記波長帯が変換された各波長多重光信号を合波することにより合波光を生成し、
前記合波光を前記第1伝送路に出力し、
前記受信装置は、
前記第1伝送路から入力された前記合波光から、前記複数の波長多重光信号のうち、前記第1伝送路が前記出力先に選択された各波長多重光信号を分波し、
前記合波光から分波された各波長多重光信号の波長帯を、波長変換部により前記所定の波長帯に変換し、
複数の分離部により前記複数の波長多重光信号からそれぞれ前記複数の光信号を分離し、
前記複数の分離部への前記複数の波長多重光信号の入力元を前記波長変換部と前記第2伝送路からそれぞれ選択することを特徴とする伝送方法。
(付記9) 前記送信装置は、
複数の第1選択部により前記複数の波長多重光信号の出力先を前記第1伝送路と前記第2伝送路からそれぞれ選択し、
前記複数の波長多重光信号の何れかに関する障害が発生した場合、前記複数の波長多重光信号のうち、当該波長多重光信号が前記第2伝送路に出力され、他の波長多重光信号が前記第1伝送路に出力されるように、前記複数の第1選択部をそれぞれ制御し、
前記受信装置は、
複数の第2選択部により前記複数の分離部への前記複数の波長多重光信号の入力元を前記波長変換部と前記第2伝送路からそれぞれ選択し、
前記複数の波長多重光信号の何れかに関する障害が発生した場合、前記複数の波長多重光信号のうち、当該波長多重光信号が前記第2伝送路から前記複数の分離部の1つに入力され、他の波長多重光信号が前記第2波長変換部から前記複数の分離部の残りに入力されるように、前記複数の第2選択部をそれぞれ制御することを特徴とする付記8に記載の伝送方法。
(付記10) 前記送信装置は、前記合波光の出力先を前記第1伝送路と前記第2伝送路から選択する第3選択部を有し、
前記受信装置は、前記合波光の入力元を前記第1伝送路と前記第2伝送路から選択する第4選択部を有し、
前記送信装置は、前記第1伝送路の障害が発生した場合、前記第2伝送路が選択されるように前記第3選択部を制御し、
前記受信装置は、前記第1伝送路の障害が発生した場合、前記第2伝送路が選択されるように前記第4選択部を制御することを特徴とする付記8または9に記載の伝送方法。
(付記11) 第1伝送路及び第2伝送路を介して互いに接続された送信装置及び受信装置の間の伝送方法において、
前記送信装置は、
複数の光信号を波長多重することにより所定の波長帯の複数の波長多重光信号をそれぞれ生成し、
前記所定の波長帯の前記複数の波長多重光信号をそれぞれ二分岐し、
前記二分岐された一方の前記複数の波長多重光信号から1つの波長多重光信号を選択し前記第2伝送路に出力し、
前記二分岐された他方の前記複数の波長多重光信号の波長帯を互いに異なる波長帯に変換し、
前記波長帯が変換された各波長多重光信号を合波することにより合波光を生成し、
前記合波光を前記第1伝送路に出力し、
前記受信装置は、
前記第1伝送路から入力された前記合波光から前記複数の波長多重光信号の各々を分波し、
前記合波光から分波された各波長多重光信号の波長帯を、波長変換部により前記所定の波長帯に変換し、
複数の分離部により前記複数の波長多重光信号からそれぞれ前記複数の光信号を分離し、
前記複数の分離部への前記複数の波長多重光信号の入力元を前記波長変換部と前記第2伝送路からそれぞれ選択することを特徴とする伝送方法。
(付記12) 前記送信装置は、
信号出力部により、前記二分岐された一方の前記複数の波長多重光信号から1つの波長多重光信号を選択し前記第2伝送路に出力し、
前記複数の波長多重光信号の何れかに関する障害が発生した場合、前記複数の波長多重光信号のうち、当該波長多重光信号が前記第2伝送路に出力されるように、前記信号出力部を制御し、
前記受信装置は、
複数の入力元選択部により、前記複数の分離部への前記複数の波長多重光信号の入力元を前記波長変換部と前記第2伝送路からそれぞれ選択し、
前記複数の波長多重光信号の何れかに関する障害が発生した場合、前記複数の波長多重光信号のうち、当該波長多重光信号が前記第2伝送路から前記複数の分離部の1つに入力され、他の波長多重光信号が前記波長変換部から前記複数の分離部の残りに入力されるように、前記複数の入力元選択部をそれぞれ制御することを特徴とする付記11に記載の伝送方法。
1,1a,1b 制御ユニット
2,2a,2b 送信ユニット
3,3a,3b 受信ユニット
7a〜7c,8a〜8c 波長選択スイッチ
21a〜21c,26 合波器
31a〜31c,36 分波器
22a〜22c,22s,32a〜32c 光スイッチ
23a〜23c,25a,25c,25d 光増幅器
24,34 波長変換部
27,27a〜27c 光カプラ
33a〜33c,35a,35c,35d 光増幅器
37 光スプリッタ
60〜63 光スイッチ
90 現用伝送路
91 予備伝送路

Claims (7)

  1. 第1伝送路及び第2伝送路を介して互いに接続された送信装置及び受信装置を有し、
    前記送信装置は、
    複数の光信号を波長多重することにより所定の波長帯の複数の波長多重光信号をそれぞれ生成する複数の生成部と、
    前記複数の波長多重光信号の出力先を前記第1伝送路と前記第2伝送路からそれぞれ選択する複数の第1選択部と、
    前記複数の波長多重光信号のうち、前記第2伝送路が前記出力先に選択された1つの波長多重光信号を前記第2伝送路に出力する出力部と、
    前記複数の波長多重光信号のうち、前記第1伝送路が前記出力先に選択された各波長多重光信号の波長帯を互いに異なる波長帯に変換する第1波長変換部と、
    前記複数の波長多重光信号のうち、前記波長帯が変換された各波長多重光信号を合波することにより合波光を生成し前記第1伝送路に出力する合波部とを有し、
    前記受信装置は、
    前記第1伝送路から入力された前記合波光から、前記複数の波長多重光信号のうち、前記第1伝送路が前記出力先に選択された各波長多重光信号を分波する分波部と、
    前記合波光から分波された各波長多重光信号の波長帯を前記所定の波長帯に変換する第2波長変換部と、
    前記複数の波長多重光信号からそれぞれ前記複数の光信号を分離する複数の分離部と、
    前記複数の分離部への前記複数の波長多重光信号の入力元を前記第2波長変換部と前記第2伝送路からそれぞれ選択する複数の第2選択部とを有することを特徴とする伝送システム。
  2. 前記出力部は、前記複数の第1選択部と前記第2伝送路の間に接続された光カプラであり、
    前記受信装置は、前記第2伝送路と前記複数の第2選択部の間に接続された光スプリッタを有することを特徴とする請求項1に記載の伝送システム。
  3. 前記送信装置は、前記複数の波長多重光信号の何れかに関する障害が発生した場合、前記複数の波長多重光信号のうち、当該波長多重光信号が前記第2伝送路に出力され、他の波長多重光信号が前記第1伝送路に出力されるように、前記複数の第1選択部をそれぞれ制御する第1制御部を有し、
    前記受信装置は、前記複数の波長多重光信号の何れかに関する障害が発生した場合、前記複数の波長多重光信号のうち、当該波長多重光信号が前記第2伝送路から前記複数の分離部の1つに入力され、他の波長多重光信号が前記第2波長変換部から前記複数の分離部の残りに入力されるように、前記複数の第2選択部をそれぞれ制御する第2制御部を有することを特徴とする請求項1または2に記載の伝送システム。
  4. 前記送信装置は、前記合波光の出力先を前記第1伝送路と前記第2伝送路から選択する第3選択部を有し、
    前記受信装置は、前記合波光の入力元を前記第1伝送路と前記第2伝送路から選択する第4選択部を有し、
    前記第1制御部は、前記第1伝送路の障害が発生した場合、前記第2伝送路が選択されるように前記第3選択部を制御し、
    前記第2制御部は、前記第1伝送路の障害が発生した場合、前記第2伝送路が選択されるように前記第4選択部を制御することを特徴とする請求項1乃至3の何れかに記載の伝送システム。
  5. 第1伝送路及び第2伝送路を介して互いに接続された送信装置及び受信装置を有し、
    前記送信装置は、
    複数の光信号を波長多重することにより所定の波長帯の複数の波長多重光信号をそれぞれ生成する複数の生成部と、
    前記所定の波長帯の前記複数の波長多重光信号をそれぞれ二分岐する複数の分岐部と、
    前記二分岐された一方の前記複数の波長多重光信号から1つの波長多重光信号を選択し前記第2伝送路に出力する信号出力部と、
    前記二分岐された他方の前記複数の波長多重光信号の波長帯を互いに異なる波長帯に変換する第1波長変換部と、
    前記波長帯が変換された各波長多重光信号を合波することにより合波光を生成し前記第1伝送路に出力する合波部とを有し、
    前記受信装置は、
    前記第1伝送路から入力された前記合波光から前記複数の波長多重光信号の各々を分波する分波部と、
    前記合波光から分波された各波長多重光信号の波長帯を前記所定の波長帯に変換する第2波長変換部と、
    前記複数の波長多重光信号からそれぞれ前記複数の光信号を分離する複数の分離部と、
    前記複数の分離部への前記複数の波長多重光信号の入力元を前記第2波長変換部と前記第2伝送路からそれぞれ選択する複数の入力元選択部とを有することを特徴とする伝送システム。
  6. 第1伝送路及び第2伝送路を介して互いに接続された送信装置及び受信装置の間の伝送方法において、
    前記送信装置は、
    複数の光信号を波長多重することにより所定の波長帯の複数の波長多重光信号をそれぞれ生成し、
    前記複数の波長多重光信号の出力先を前記第1伝送路と前記第2伝送路からそれぞれ選択し、
    前記複数の波長多重光信号のうち、前記第2伝送路が前記出力先に選択された1つの波長多重光信号を前記第2伝送路に出力し、
    前記複数の波長多重光信号のうち、前記第1伝送路が前記出力先に選択された各波長多重光信号の波長帯を互いに異なる波長帯に変換し、
    前記複数の波長多重光信号のうち、前記波長帯が変換された各波長多重光信号を合波することにより合波光を生成し、
    前記合波光を前記第1伝送路に出力し、
    前記受信装置は、
    前記第1伝送路から入力された前記合波光から、前記複数の波長多重光信号のうち、前記第1伝送路が前記出力先に選択された各波長多重光信号を分波し、
    前記合波光から分波された各波長多重光信号の波長帯を、波長変換部により前記所定の波長帯に変換し、
    複数の分離部により前記複数の波長多重光信号からそれぞれ前記複数の光信号を分離し、
    前記複数の分離部への前記複数の波長多重光信号の入力元を前記波長変換部と前記第2伝送路からそれぞれ選択することを特徴とする伝送方法。
  7. 第1伝送路及び第2伝送路を介して互いに接続された送信装置及び受信装置の間の伝送方法において、
    前記送信装置は、
    複数の光信号を波長多重することにより所定の波長帯の複数の波長多重光信号をそれぞれ生成し、
    前記所定の波長帯の前記複数の波長多重光信号をそれぞれ二分岐し、
    前記二分岐された一方の前記複数の波長多重光信号から1つの波長多重光信号を選択し前記第2伝送路に出力し、
    前記二分岐された他方の前記複数の波長多重光信号の波長帯を互いに異なる波長帯に変換し、
    前記波長帯が変換された各波長多重光信号を合波することにより合波光を生成し、
    前記合波光を前記第1伝送路に出力し、
    前記受信装置は、
    前記第1伝送路から入力された前記合波光から前記複数の波長多重光信号の各々を分波し、
    前記合波光から分波された各波長多重光信号の波長帯を、波長変換部により前記所定の波長帯に変換し、
    複数の分離部により前記複数の波長多重光信号からそれぞれ前記複数の光信号を分離し、
    前記複数の分離部への前記複数の波長多重光信号の入力元を前記波長変換部と前記第2伝送路からそれぞれ選択することを特徴とする伝送方法。
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