JP7106835B2 - 光伝送装置、波長変換装置、光伝送方法、および波長変換方法 - Google Patents

光伝送装置、波長変換装置、光伝送方法、および波長変換方法 Download PDF

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    • G02F2/004Transferring the modulation of modulated light, i.e. transferring the information from one optical carrier of a first wavelength to a second optical carrier of a second wavelength, e.g. all-optical wavelength converter

Description

本発明は、光伝送装置、波長変換装置、光伝送方法、および波長変換方法に関する。
近年、通信需要の拡大に伴って、伝送容量の拡大が求められている。伝送容量の拡大は、例えば、光ファイバ芯数の増加、1波長当たりの光信号容量の増加、波長分割多重(WDM:Wavelength Division Multiplexing)チャネル数の増加などにより実現され得る。ただし、光ファイバの敷設コスト等の問題により、光ファイバ芯数の増加を行わずに、光信号容量の増加やWDMチャネル数の増加等による伝送容量の拡大が求められる。
光伝送装置は、例えば、1530nm~1565nmのC帯域(Conventional Band)の光波長を用いて信号を伝送する。しかし、C帯域のみを使用する通信では、伝送容量の拡大には限界がある。
そこで、伝送容量を拡大しながらネットワークの柔軟性の向上するために、伝送路上で信号光の搬送光波長を自在に変換する波長変換を用いたネットワークが提案されている。また、光伝送装置において、C帯域以外にも、1565nm~1625nmの長波長領域のL帯域(Long―Band)、1460nm~1530nmの短波長領域のS帯域(Short―Band)等の通信帯域の利用による更なる伝送容量の拡大が図られることもある。
特開平4―136823号公報 特開平2―68528号公報 特開2008―76752号公報
Z. Shen, H. Hasegawa, and K. Sato, "Effectiveness of wavelength/waveband conversion and allowable cost bound evaluation for hierarchical optical path networks," IEEE―OSA Journal of Optical Communications and Networking (JOCN), vol. 5, no. 11, pp.1262―1274, November 2013.
伝送容量の拡大には、波長変換の技術が用いられる場合もある。波長変換の技術は、従来、光/電気/光変換、光ベクトル変調器、又は非線形光学媒質等を用いて実現されている。しかし、光/電気/光変換は、光信号の変調の方式が変われば、それに応じた電気回路を用意しなければならないなど、光信号の変調方式に依存し、また変換の対象となる光信号の容量が増大すると消費電力が大きくなる場合もある。また、光ベクトル変調器を用いる波長変換は、光ベクトル変調器の変調帯域における波長に対し実行可能であるが、この変調帯域には制限がある。そのため、光ベクトル変調器を用いる構成では、例えば、異なる波長グリッドへの波長変換が困難であることがある。
これらに対し、非線形光学媒質を用いた波長変換においては、光信号の変調方式や波長に依らず、複数の光信号を一括で任意の波長へ変換することが可能である。
ただし、波長分割多重(WDM)光信号を伝送するシステムでは、WDM光信号中の複数の光信号に対して、均一な効率で波長変換が行われることが望ましい。ここで、波長変換の効率は、非線形光学媒質の分散特性に依存する。ところが、非線形光学媒質の分散特性は波長に依存するので、従来の技術では、広い波長範囲にわたって均一の効率で波長変換を行うことは困難である。そして、このことが、WDM光信号の大容量化へ対応することを妨げる要因の1つになっている。
本発明の一つの側面に係る目的は、広い波長帯域で効率のよい波長変換を実現することである。
伝送路に波長多重光を伝送する光伝送装置は、第1波長多重化部、第2波長多重化部、波長変換部、および第3波長多重化部を有する。第1波長多重化部は、第1波長帯域の波長の光を多重化して第1波長多重光を生成する。第2波長多重化部は、第1波長帯域の波長の第1偏波光を多重化して第2波長多重光を生成する。波長変換部は、第2波長多重光と、第1偏波光と直交する第2偏波の第1励起光と、第1励起光とは異なる波長の第2偏波の第2励起光と、を相互位相変調することにより、第2波長多重光を第1波長帯域とは異なる第2波長帯域の波長に変換する。第3波長多重化部は、第2波長帯域の波長に変換された第2波長多重光と第1波長多重光を多重化する。
上述の態様によれば、広い波長帯域で効率のよい波長変換を実現することができる。
波長変換器の動作を説明するための図である。 本実施形態に係る光伝送装置を含む光伝送システムを例示する図である。 非線形光学媒質を用いて波長変換を行う方法の一例を示す図である。 非縮退四光波混合の場合における波長変換器の構成および動作の一例を示す図である。 第1の実施例に係る波長変換器の機能ブロックを例示する図である。 第2の実施例に係る波長変換器の機能ブロックを例示する図である。 第3の実施例に係る波長変換器の機能ブロックを例示する図である。 第4の実施例に係る波長変換器の機能ブロックを例示する図である。 第5の実施例に係る波長変換器の機能ブロックを例示する図である。 第6の実施例に係る波長変換器の機能ブロックを例示する図である。 第7の実施例に係る波長変換器の機能ブロックを例示する図である。 第8の実施例に係る励起光生成部の機能ブロックを例示する図である。 第9の実施例に係る励起光生成部の機能ブロックを例示する図である。
図1は、以下の実施形態に係る波長変換器1の動作を説明するための図である。図1には、非線形光学媒質により波長変換を行う波長変換器1を含む光挿入分岐装置100が示されている。
図1において、左側に示される光信号入力(Input)ポートからWDM信号が入力された場合を考える。このWDM信号には、光信号a、b、c、dが含まれ、これらの周波数は、それぞれν、ν、ν、νである。第1波長選択スイッチは、光信号a、bを第2波長選択スイッチに導き、光信号cを波長変換器1に導き、光信号dをドロップする。波長変換器1は、光信号cの周波数をνからνへ変換する。また、ドロップした光信号dを光/電気/光変換により波長変換して得られた、周波数νの光信号eが、光挿入分岐装置100に入力される。そして、第2波長選択スイッチは、それぞれ周波数がν、ν、ν、νの光信号a、b、c、eを合波して、これらを含むWDM信号を出力する。
図2は、本実施形態に係る光伝送装置2を含む光伝送システムを例示する。本実施形態に係る光伝送装置2は、光送信装置20と光受信装置21を含む。図2には、2つの光伝送装置2のそれぞれの光送信装置20と光受信装置21が示され、一方の光送信装置20から他方の光受信装置21へと光信号が送信される場合の概略が示されている。
光送信装置20は、複数のC帯送信器200、1以上のC帯波長合波器201、1以上のC帯光増幅器202、C帯L帯波長変換器1CL、C帯S帯波長変換器1CS、および波長合波器203等を備える。
複数のC帯送信器200は、C帯送信器20011~2001Nと、C帯送信器20021~2002N’と、C帯送信器20031~2003N”を含む。
1以上のC帯波長合波器201は、C帯波長合波器201、201、201を含む。なお、ここでのC帯波長合波器201の数は一例であり、これに限定されない。
C帯送信器200は、1530nm~1565nmのC帯域の波長の光信号を生成する。なお、C帯送信器20011~2001Nは、互いに異なる波長の光信号を生成する。同様に、C帯送信器20021~2002N’も、互いに異なる波長の光信号を生成し、C帯送信器20031~2003N”も、互いに異なる波長の光信号を生成する。
C帯波長合波器201は、C帯送信器200により生成された光信号を合波する。C帯波長合波器201は、C帯送信器20011~2001Nにより生成された光信号を合波する。また、C帯波長合波器201は、C帯送信器20021~2002Nにより生成された光信号を合波する。さらに、C帯波長合波器201は、C帯送信器20031~2003Nにより生成された光信号を合波する。
ここで、波長変換器1に入力されず、波長変換されずに、伝送路3へ伝送される光信号を合波する、上記C帯波長合波器201のような合波器を、第1波長多重化部とも記載する。一方、C帯L帯波長変換器1CL等の波長変換器1に入力されて、波長変換される対象となる光信号を合波するC帯波長合波器201のような合波器を、第2波長多重化部とも記載する。
C帯波長合波器201は、合波した光信号をC帯光増幅器202へ出力する。
C帯光増幅器202は、C帯波長合波器201から入力された光信号を増幅する。ここで1以上のC帯光増幅器202は、C帯光増幅器202、202、202を含む。C帯光増幅器202、202、202は、それぞれC帯波長合波器201、201、201により生成された光信号を増幅する。そして、C帯光増幅器202により増幅された光信号は、C帯L帯波長変換器1CLに導かれ、またC帯光増幅器202により増幅された光信号は、波長合波器203に導かれ、C帯光増幅器202により増幅された光信号は、C帯S帯波長変換器1CSに導かれる。
C帯L帯波長変換器1CLおよびC帯S帯波長変換器1CSは、それぞれが上述した波長変換器1の一例である。C帯L帯波長変換器1CLは、C帯域の波長の光信号(C帯光信号とも記載する)をL帯域の波長の光信号(L帯光信号とも記載する)へと変換する。また、C帯S帯波長変換器1CSは、C帯光信号をS帯域の波長の光信号(S帯光信号)へと変換する。なお、C帯L帯波長変換器1CLおよびC帯S帯波長変換器1CSから出力された各光信号は、波長合波器203に導かれる。
波長合波器203は、C帯L帯波長変換器1CLから出力されたL帯光信号と、C帯光増幅器202から出力されたC帯光信号と、C帯S帯波長変換器1CSから出力されたS帯光信号とを合波する。
波長合波器203により合波された光信号は、伝送路3を介して光受信装置21に伝送される。この光信号は、図2に示すように、L帯光信号、C帯光信号、S帯光信号を含む。
なお、この波長合波器203を、第3波長多重化部とも記載する。
光受信装置21は、波長分波器210、L帯C帯波長変換器1LC、S帯C帯波長変換器1SC、1以上のC帯光増幅器211、1以上のC帯波長合波器212、および複数のC帯受信器213等を備える。
波長分波器210は、受信した光信号に含まれるL帯光信号、C帯光信号、S帯光信号を互いに分離する。L帯光信号は、L帯C帯波長変換器1LCに導かれ、C帯光信号は、C帯光増幅器211に導かれ、S帯光信号は、L帯C帯波長変換器1SCに導かれる。
L帯C帯波長変換器1LCおよびS帯C帯波長変換器1SCは、それぞれ上述した波長変換器1の一例である。L帯C帯波長変換器1LCは、波長分波器210から入力されたL帯光信号を、C帯光信号へ変換する。S帯C帯波長変換器1SCは、波長分波器210から入力されたS帯光信号を、C帯光信号へ変換する。
1以上のC帯光増幅器211は、C帯光増幅器211、211、211を含む。C帯光増幅器211は、L帯C帯波長変換器1LCから出力される、波長変換後の光信号を増幅する。C帯光増幅器211は、波長分波器210から出力される光信号を増幅する。C帯光増幅器211は、S帯C帯波長変換器1SCから出力される、波長変換後の光信号を増幅する。そして、C帯光増幅器211、C帯光増幅器211、C帯光増幅器211から出力された各光信号は、C帯波長分波器212、C帯波長分波器212、C帯波長分波器212に導かれる。
C帯波長分波器212は、C帯域の波長の光信号を、波長毎に分波する。ここで、C帯波長分波器212により分波された光信号は、C帯受信器21311~2131Nに導かれる。同様に、C帯波長分波器212により分波された光信号は、C帯受信器21321~2132N’に導かれ、C帯波長分波器212により分波された光信号は、C帯受信器21331~2133N”に導かれる。
上述した光伝送装置2は、C帯光信号の生成等を行うC帯送信器200等を含むとしたが、これに代わり、あるいはこれと共に、他の帯域、例えばL帯光信号の生成等を行うL帯送信器を備えてもよい。この場合、光送信装置20は、L帯光信号を他の帯域の波長の光信号へと変換する波長変換器1を備える。またこの場合、C帯波長合波器201に代わり、あるいはこれと共に、光送信装置20は、L帯波長合波器を備えてもよい。
また、上記の光送信装置20は、C帯域、S帯域、およびL帯域の波長の光信号を送信し得るものとしたが、例えば、C帯域とS帯域の光信号を送信するものとしてもよい。また上記の光受信装置21は、C帯光信号について受信処理を行うC帯受信器213を含んでいたが、これに代わり、又はこれと共に、他の帯域、例えばL帯光信号を受信するL帯受信器を備えてもよい。そしてこれに応じ光受信装置21は、C帯域又はS帯域の波長の光信号をL帯域の波長の光信号へと変換する波長変換器1を備えていてもよい。
上述の光伝送装置2は、これが含む光送信器又は光受信器が、例えば単一の波長帯域の光信号について処理を行い、他の波長帯域の光信号については処理を行わない場合でも、光信号における情報の授受を行うことができる。そして、このような光伝送装置2においては、一定の帯域の波長の光信号に対応する光送信器又は光受信器が備えられていればよいので、内部構造を簡素にすることができる。
図3は、非線形光学媒質を用いて波長変換を行う方法の一例を示す。この例では、波長変換器1は、偏波安定器10、励起光生成器11、光合波器12、非線形光学媒質13、および波長フィルタ14等を備える。なお、以下では励起光生成器を励起光生成部とも記載する。
波長変換器1には、光信号(信号光とも記載する)が入力される。
偏波安定器10は、入力された信号光(入力信号光とも記載する)の偏波を安定させる。偏波安定器10は、入力信号光の偏波を、励起光生成器11から出力される励起光の偏波の方向と直交する方向へと制御してもよい。偏波安定器10は、制御後の信号光を光合波器12へ出力する。
励起光生成器11は、励起光を生成し、これを光合波部12へ出力する。励起光生成器11は、励起光の偏波を、入力信号光の偏波の方向に対し直交する方向の偏波となるよう制御してもよい。
光合波器12は、入力信号光および励起光を合波する。光合波器12は、入力信号光と励起光の各偏波を、互いに直交する方向となるよう制御して、合波してもよい。
信号光と励起光の各偏波の方向が互いに直交するように、信号光又は励起光を制御又は調整する機能部分又はその集合を、偏波調整部とも記載する。
非線形光学媒質13において、光合波器12から出力された信号光と励起光の相互位相変調により、アイドラ光が生成される。なお、アイドラ光の変調成分は、波長変換器1に入力された信号光の変調成分と等しい。このアイドラ光を、波長変換信号光とも記載する。
波長フィルタ14は、特定の帯域の波長の信号光を透過する。この例では、波長フィルタ14は、上記アイドラ光を透過すると共に、入力信号光および励起光を遮断する。そして、波長変換器1は、波長フィルタ14を透過した光(アイドラ光)を出力する。この波長変換器1から出力される信号光を出力信号光とも記載する。
なお、例えば、C帯域に波長が位置する信号光が波長変換器1に入力され、上記アイドラ光の波長が例えばL帯域に位置する場合に、波長フィルタ14は、L帯域の波長の光を透過してもよい。このように、出力信号光の波長帯域が入力信号光の波長帯域と異なり、波長フィルタ14が、出力信号光の波長帯域における波長の光を透過し、それ以外の波長の光を透過しないことにより、出力信号光が取り出せる。
また、図示はしていないが、波長変換器1は、光の伝搬する経路において、非線形光学媒質13の後に、出力信号光の偏波と同方向の偏波の光を通過させ、これに直交する方向の、例えば励起光の偏波の光を通過させない偏光子を備えていてもよい。これにより、出力信号光と共に励起光が出力されるのを防ぐことができる。
入力信号光は、図3に示すように、帯域幅Δνsiを有するものとする。また、励起光の周波数νpは、入力信号光の帯域のエッジからΔνgだけシフトしているものとする。なお、図3に示す例では、理解容易のために、縮退四光波混合を用いた波長変換が行われるものとする。
非線形光学媒質に信号光および励起光が入力されると、相互位相変調により信号光に対応するアイドラ光が発生する。このとき、入力信号光と励起光との波長差と、アイドラ光と励起光との周波数差とが互いに同じになるように、アイドラ光が生成される。そして、このアイドラ光が、出力信号光として波長フィルタ14により抽出される。
このケースでは、励起光の波長が、非線形光学媒質13のゼロ分散波長の近くに配置されると、励起光の波長の近傍領域で均一な変換効率を実現しやすい。他方、入力信号光と出力信号光との間には、周波数のギャップ2Δνgが生じる。よって、周波数ギャップ2Δνgを小さくできれば、ほぼ均一な変換効率が実現され得る。
またこのとき、入力信号光の周波数と出力信号光の周波数とこれらの周波数間が周波数領域(波長領域)において占める範囲(信号波長領域とも記載する)は、狭いほうが望ましい。図3に示す場合では、信号波長領域は、2Δνsi+2Δνgの幅を持つが、信号波長領域は、非線形光学媒質の低分散波長領域に収まることが望ましい。なお、低分散波長領域とは、非線形光学媒質内における波長分散が小さい波長領域をいうものとする。
信号波長領域は狭いほうが望ましい一方、Δνgが小さい場合、励起光が入力信号光により変調を受ける可能性が高くなり、これにより非線形歪が発生し、この非線形歪の波長成分が出力信号光の波長成分に重なることで、出力信号光の品質が劣化してしまう。
このため、本実施形態に係る波長変換装置1においては、入力信号光の偏波と励起光の偏波とが互いに直交するように、入力信号光または励起光の少なくとも一方の偏波が制御される。入力信号光の偏波と励起光の偏波とが互いに直交する場合、入力信号光による励起光の変調は抑制され、図3に示す非線形歪も抑制される。この結果、入力信号光と励起光との間に波長ギャップを設ける必要はなく、励起光波長の近傍で波長変換を行うことができるので、ほぼ均一は波長変換を実現できる。
なお、縮退四光波混合の場合においては、励起光の周波数が入力信号光の周波数と重なる場合、出力信号光の周波数が入力信号光の周波数と重なる場合が生じてしまう。この場合、出力信号光を入力信号光と分離して波長フィルタ14で取り出すことができなくなり、出力信号光が劣化する虞があるため、励起光の周波数は、入力信号光の周波数の近傍で、且つ重ならないものとする。
図4は、非縮退四光波混合の場合における波長変換器1の構成および動作の一例を示す。図4の上部には、波長変換器1の構成の一例が示されるが、図3における機能ブロックと同様の動作を実行するものには、同一の符号を付す。
波長変換器1は、励起光生成器11’、偏波ビームコンバイナ12’、非線形光学媒質13、偏光子15、および波長フィルタ14等を備える。励起光生成器11’は、それぞれが連続発振光を生成して出力する2つの光源110’と光源110”、および光合波器111’等を備える。なお、この光合波器111’は、励起光生成器11’の外部に設けられてもよい。
光源110’、110”からそれぞれ出力された連続発振光は、光合波器111’により合波され、偏波ビームコンバイナ12’へと導かれる。この2つの連続発振光の各偏波方向は、これらの光が光源110’、110”から、互いに平行となるよう出力されるか、又は、光合波器111’による制御により互いに平行となるよう制御されてもよい。
偏波ビームコンバイナ12’は、信号光と、励起光生成器11’からの励起光を合波する。このとき、偏波ビームコンバイナ12’は、信号光の偏波の方向と、2つの励起光の偏波の方向が互いに直交するよう、これらの光を合波する。ここでは、偏波ビームコンバイナ12’が、偏波調整部となる。なお、これ以外にも、信号光と2つの励起光の各偏波の方向は、偏波ビームコンバイナ12’による制御に先立ち、予め互いに直交したものとなるよう制御されていてもよい。例えば、励起光生成器11’が、入力信号光の偏波状態の情報を取得し、これに従い、光合波器111’が2つの励起光の偏波を入力信号光の偏波の方向と直交する方向となるよう制御してもよい。この場合、光合波器111’が偏波調整部となる。
非線形光学媒質13には、互いに直交する偏波方向の信号光と励起光が入力され、相互位相変調により、アイドラ光が生成される。このアイドラ光の偏波の方向は、入力信号光の偏波の方向と平行で、2つの励起光の偏波の方向とは直交する。このアイドラ光は、図3を参照して説明した場合と同様に、入力信号光のデータ変調成分と等しい変調成分を有し、これを出力信号光として取り出すことで、データが伝送される。
偏光子15は、非線形光学媒質13からの光のうち、アイドラ光の偏波の方向と同一の方向の偏波の光を透過させ、アイドラ光の偏波の方向と直交する方向の偏波の光を透過させない。この偏光子15により、励起光が出力信号光と共に出力することを防ぐことができる。
波長フィルタ14は、出力信号光の波長帯域における波長の光と透過させ、入力信号光の波長帯域における波長の光を透過させない。これにより、入力信号光の出力を防ぎ、出力信号光を取り出すことができる。
図4の下部には、非縮退四光波混合による波長変換を行った場合の、入力信号光と出力信号光と励起光とが模式的に示されている。図4の下部の左側には、図3における場合と同様、周波数領域における、幅Δνsiを持つ、入力信号光の周波数νsが示される。この入力信号光の偏波の方向はx方向であるとする。また同様に、図4の下部の左側の図には、光源110’、110”からそれぞれ出力される、周波数νp1の連続発振光(CW1とも記載する)と、周波数νp2の連続発振光(CW2とも記載する)が示されている。これらCW1、CW2の各偏波の方向は、x方向と直交するy方向であるとする。なお、ここでは理解容易のために、νp1<νp2とすると、これらの周波数の差分Δνはνp2-νp1となる。
図4の下部の右側の図は、本実施形態における非線形光学媒質13における波長変換と、非線形光学媒質13からの出力について端的に示している。非線形光学媒質13における相互位相変調により、アイドラ光が生成される。このアイドラ光の周波数は、入力信号光の周波数νsに対し、2つの励起光の周波数の差分Δνだけシフトした値νs+Δνとなる。またこのアイドラ光の偏波の方向は、入力信号光と同じくx方向となる。図3を参照して説明した場合と同様に、このアイドラ光は、入力信号光のデータ変調成分と等しい変調成分を有し、これを出力信号光として取り出すことで所望のデータを伝送することができる。
上記同様、Δνが大きければ大きいほど、入力信号光の波長と出力信号光の波長との差分が大きいため、出力信号光の群速度は、入力信号光の群速度と大きく異なってしまう可能性が高くなる。このため、Δνを大きくする構成は好ましくない。
ただし、本実施形態に係る波長変換器1は、入力信号光の波長帯域を、例えばC帯域の波長からL帯域の波長へと変換するなど、別の信号帯へ波長変換を行ってもよい。このため、入力信号光の周波数の幅を1つの帯域が占める周波数の範囲と等しいと考えると、ΔνはΔνsi以上でなければならない。また波長フィルタ14によって、出力信号光を入力信号光と分離して取り出すには、出力信号光の周波数が入力信号光と重ならないようにしなければならない。これらの理由により、2つの励起光の周波数の差分は、入力信号光の周波数の幅以上であることが望ましい。
これらの理由により、本実施形態において、例えば、Δνを例えばΔνsiとした場合を考えると、信号波長領域は2Δνsiとなる。
なお、2つの励起光の偏波の方向は、入力信号光の偏波の方向と直交するため、入力信号光からの励起光への変調の効果とそれに伴う出力信号光の劣化は大きくない。そのため、励起光の波長が入力信号光の波長と重なってもよい。
以下、上述したような、励起光と入力信号光の各偏波の方向を互いに直交させ、これらの光を非線形光学媒質に入力し、これにより信号波長領域を狭めることと、他の帯域への波長変換を可能にする波長変換器1の具体例について幾つかの図を参照しながら説明する。
(第1の実施例)
図5は、波長変換器1の第1の実施例に係る波長変換器1Aの機能ブロックを例示する図である。本実施例では、入力信号光は偏波多重光であるとする。波長変換器1Aは、励起光生成器16、光スプリッタ40A、40B、40C、40D、光強度調整部41A、41B、偏波ビームコンバイナ42A、42B、42C、偏波ビームスプリッタ43、および非線形光学媒質44A、44B等を有する。また波長変換器1Aは、光位相調整部45A、45B、偏波制御器46A、46B、光フィルタ(波長フィルタ)47、モニタ48A、48B、48C、およびコントローラ49A、49B、49C、49D、49E、49F等を有する。
励起光生成器16は、上述した励起光生成器11又は励起光生成器11’に対応する。ただしここでは非縮退四光波混合が行われるものとし、励起光生成器16は上記励起光生成器11’に対応するとものする。ただしこれに限定されない。励起光生成器16が、4つの励起光(この4つの励起光はそれぞれ連続発振光であるものとし、これらをCW1、CW2、CW3、CW4と記載する)を生成し、光スプリッタ40Aに出力する。ここでCW1とCW2の各周波数の差分と、CW3とCW4の各周波数の差分は、共に入力信号光の周波数の幅以上である。本実施形態においては、これらの差分は互いに等しいものとするが、これに限定されない。またこれらの周波数は、入力信号光の周波数に重なっていてもよい。なお、この例では、CW1およびCW2は水平偏波であるものとし、CW3およびCW4は垂直偏波であるものとする。 なお、後述する非線形光学媒質44A、44Bにおいて縮退四光波混合を発生させる場合、励起光生成器16からの、CW1とCW2の各周波数は等しく、CW3とCW4の各周波数は等しい。この場合において、本実施形態ではCW1とCW2とCW3とCW4の各周波数は等しいものとする。またこれらの周波数は入力信号光の周波数とは重ならないがその近傍であるとする。
光スプリッタ40Aは、励起光生成器16から出力される励起光を分岐し、CW1とCW2を光強度調整部41Aへ、CW3とCW4を光強度調整部41Bへ出力する。
光強度調整部41Aは、コントローラ49Aからの指示に従い、CW1とCW2の各光強度を調整し、これらの光を偏波ビームコンバイナ42Aへ出力する。
光強度調整部41Bは、コントローラ49Bからの指示に従い、CW3とCW4の各光強度を調整し、これらの光を偏波ビームコンバイナ42Bへ出力する。
偏波ビームスプリッタ43は、第1周波数の入力信号光を、その垂直偏波成分と水平偏波成分とに分離する。なお、第1周波数の幅は、1つの波長帯域に対応するなどし、非線形光学媒質44A、44Bでの波長変換後に群速度に変化が起きない程度の幅であるとする。偏波ビームスプリッタ43は、分離した入力信号光の垂直偏波成分を、偏波ビームコンバイナ42Aへ、また分離した入力信号光の水平偏波成分を偏波ビームコンバイナ42Bへ出力する。
偏波ビームコンバイナ42Aは、入力信号光の垂直偏波成分と励起光(CW1、CW2)が、互いに直交する偏波方向となるようにそれらを合波する。なお、上述したように、CW1およびCW2は水平偏波である。そして、偏波ビームコンバイナ42Aにより合波される入力信号光の垂直偏波成分および励起光(CW1、CW2)は、非線形光学媒質44Aに導かれる。なお、ここでは、偏波ビームコンバイナ42Aが、偏波調整部に対応する。
なお、偏波ビームスプリッタ43が入力信号光を適切に分離するケースでは、偏波ビームスプリッタ43が偏波調整部に対応する。
非線形光学媒質44A、44Bは、光ファイバ、周期分極電気光学結晶、シリコンや化合物半導体を用いた高屈折率差導波路等により実現される。
非線形光学媒質44Aは、励起光(CW1、CW2)により入力信号光の垂直偏波成分を相互位相変調することで、第2周波数の波長変換後の信号光(波長変換信号光とも記載する)を生成し、この波長変換信号光を光スプリッタ40Bへ出力する。第2周波数は、第1周波数を、CW1とCW2の各周波数の差分だけシフトした値となる。この差分は入力信号光の周波数の幅以上であるとする。ここで、この差分が1つの周波数帯域の幅と等しく、また第1周波数の幅がこの1つの周波数帯域に相当する場合を考えると、CW1とCW2とを用いた相互位相変調により、第1周波数の光の周波数帯域は別の周波数帯域へと変換させられることになる。また、縮退四光波混合の場合では、例えば、第1周波数の幅が1つの帯域の幅に相当する場合で、CW1、CW2の周波数がこの帯域の近傍の周波数の場合、入力信号光はその周波数帯域が変換されることになる。
なお、非線形光学媒質44Aから出力された光は、光スプリッタ40Bへの入力前に、不図示の偏光子を通過してもよい。この偏光子は、非線形光学媒質44Aにおいて生成された波長変換信号光の偏波の方向と等しい偏波方向の光を透過させるよう設定されているとする。例えば、非線形光学媒質44Aにおいて生成された波長変換信号光が垂直偏波の場合には、垂直偏波の光を透過させ、水平偏波の光を透過させない。このような偏光子を配置することにより、光スプリッタ40Bには、波長変換信号光が入力され、励起光は入力されなくなる。
光スプリッタ40Bは、非線形光学媒質44Aから出力された光を分岐し、一方を光位相調整部45Aへ出力し、他方をモニタ48Aへ出力する。
光位相調整部45Aは、コントローラ49Cからの指示に従い、光スプリッタ40Bから出力された光の位相を調整し、調整後の光を偏波制御器46Aへ出力する。
偏波制御器46Aは、コントローラ49Eからの指示に従い、光位相調整部45Aから出力された光の偏波状態を調整し、調整後の光を偏波ビームコンバイナ42Cへ出力する。
偏波ビームコンバイナ42Bは、偏波ビームコンバイナ42Aと同様に、入力信号光の水平偏波成分と励起光(CW3、CW4)が、互いに直交する偏波方向となるようにそれらを合波する。なお、上述したように、CW3およびCW4は垂直偏波である。そして、偏波ビームコンバイナ42Bにより合波される入力信号光の水平偏波成分および励起光(CW3、CW4)は、非線形光学媒質44Bに導かれる。なお、本実施例においては、偏波ビームコンバイナ42Bも、偏波ビームコンバイナ42Aと同様、偏波調整部に対応する。
非線形光学媒質44Bは、励起光により入力信号光の水平偏波成分を相互位相変調することで、第2周波数の波長変換信号光を生成し、この波長変換信号光を光スプリッタ40Cへ出力する。第2周波数は、CW3とCW4の差分(CW1とCW2の差分と等しい)の分を第1周波数からシフトした値である。またこの差分は、入力信号光の周波数の幅以上である。
なお、非線形光学媒質44Bから出力された光は、非線形光学媒質44Aから出力された光と同様、光スプリッタ40Cへの入力前に、不図示の偏光子を通過してもよい。この偏光子は、非線形光学媒質44Bにおいて生成された波長変換信号光の偏波の方向と等しい偏波方向の光を透過させるよう設定されている。これにより、光スプリッタ40Cには、波長変換信号光が入力され、励起光は入力されなくなる。
光スプリッタ40Cは、非線形光学媒質44Bから出力された光を分岐し、一方を光位相調整部45Bへ出力し、他方をモニタ48Bへ出力する。
光位相調整部45Bは、コントローラ49Dからの指示に従い、光スプリッタ40Cから出力された光の位相を調整し、調整後の光を偏波制御器46Bへ出力する。
偏波制御器46Bは、コントローラ49Fからの指示に従い、光位相調整部45Bから出力された光の偏波状態を調整し、調整後の光を偏波ビームコンバイナ42Cへ出力する。
偏波ビームコンバイナ42Cは、偏波制御器46A、46Bからそれぞれ出力される波長変換信号光が、互いに直交する偏波方向となるように、これらを合波して、光フィルタ47へ出力する。また、偏波ビームコンバイナ42Cは、偏波制御器46A、46Bから出力された励起光の透過を阻止する。具体的には、偏波ビームコンバイナ42Cは、偏波制御器46Aの出力光から垂直偏波成分を抽出すると共に、偏波制御器46Bの出力光から水平偏波成分を抽出し、これらを合波する。
光フィルタ47は、偏波ビームコンバイナ42Cから出力された光のうち、第1周波数の入力信号光の透過を阻止すると共に、第2周波数の波長変換信号光を透過させる。光フィルタ47は、例えば、第2周波数が含まれる帯域や第2周波数の幅の分における周波数の光を通し、これ以外の、例えば第1周波数が含まれる帯域や第1周波数の幅の分における周波数の光を通さない。光フィルタ47は、透過した波長変換信号光を光スプリッタ40Dへ出力する。
光スプリッタ40Dは、光フィルタ47から出力された波長変換信号光を分岐し、その一方を出力信号光として出力し、他方をモニタ48Cへ出力する。
モニタ48Aは、光スプリッタ40Bから出力された波長変換信号光のパワーを監視し、その結果に基づき、波長変換信号光のパワーが例えば最大となるなど所望の値となる制御信号を生成し、これをコントローラ49Aへ出力する。
モニタ48Bは、光スプリッタ40Cから出力された波長変換信号光のパワーを監視し、その結果に基づき、波長変換信号光のパワーが所望の値となる制御信号を生成し、これをコントローラ49Bへ出力する。
モニタ48Cは、光スプリッタ40Dから出力された波長変換信号光のパワーを監視し、その結果に基づき、波長変換信号光のパワーが所望の値となる制御信号を生成し、これをコントローラ49A、49B、49C、49D、49E、49Fへ出力する。
コントローラ49Aは、モニタ48Aおよびモニタ48Cからの制御信号に従って、所望の変換効率得られるよう、すなわち波長変換信号光のパワーが所望の値となるよう、光強度調整部41Aを制御する。
コントローラ49Bは、モニタ48Bおよびモニタ48Cからの制御信号に従って、所望の変換効率が得られるよう、光強度調整部41Bを制御する。
コントローラ49C、コントローラ49Dは、モニタ48Cからの制御信号に従って、それぞれ光位相調整部45A、光位相調整部45Bを制御する。
コントローラ49E、コントローラ49Fは、モニタ48Cからの制御信号に従って、それぞれ偏波制御器46A、偏波制御器46Bを制御する。
本実施例に係る波長変換装置1Aによれば、励起光の周波数を入力信号光の周波数と重ねるなど柔軟に選択しつつ、信号波長領域を十分狭くして波長分散を抑制し、光信号を異なる波長の光信号へと高効率に変換できる。
(第2の実施例)
図6は、波長変換器1の第2の実施例に係る波長変換器1Bの機能ブロックを例示する図である。本実施例において、入力信号光は偏波多重光であるとする。本実施例に係る波長変換器1Bは、第1の実施例に係る波長変換器1Aにおいて、光スプリッタ40A、光強度調整部41A、41B、コントローラ49A、49B、偏波ビームスプリッタ43、偏波ビームコンバイナ42A、42Bに代わり、以下の機能部を有する。波長変換器1Bは、偏波ビームスプリッタ43’、偏波制御器46C、およびコントローラ49Gを有する。その他の機能部は、上述した波長変換器1Aにおけるものと同様であるため、これらについては同様の符号を付し、説明を省略する。
偏波ビームスプリッタ43’は、上述した偏波ビームスプリッタ43の入出力ポートが3つ以上であることに対し、4つ以上の入出力ポートを有する。偏波ビームスプリッタ43’には、この中の異なる2つのポートから、それぞれ入力信号光と励起光(CW1、CW2、CW3、CW4)が入力される。なお、この励起光は、励起光生成器16から出力され、後述する偏波制御器46Cを介し、偏波ビームスプリッタ43’に入力されたものである。
偏波ビームスプリッタ43’は、入力信号光を垂直偏波成分と水平偏波成分とに分離する。偏波ビームスプリッタ43’は、入力された励起光であるCW1とCW2の各偏波の方向と、入力信号光の垂直偏波成分の偏波の方向とが互いに直交するように、それらを合波する。同様に、偏波ビームスプリッタ43’は、励起光CW3、CW4の各偏波の方向と、入力信号光の水平偏波成分の偏波の方向とが互いに直交するように、それらを合波する。あるいはこれに代わり、後述する偏波制御器46Cが、励起光の偏波の制御を行ってもよい。ここでは、偏波ビームスプリッタ43’又は偏波制御器46Cが、偏波調整部に対応する。
偏波ビームスプリッタ43’は、入力信号光の垂直偏波成分とCW1とCW2とを非線形光学媒質44Aへ出力し、入力信号光の水平偏波成分とCW3とCW4とを非線形光学媒質44Bへ出力する。
偏波制御器46Cは、非線形光学媒質44A、44Bで発生する各波長変換信号光の強度が所望のもの、例えば、これらの強度が互いに等しいものとなるように、コントローラ49Gからの指示に従って、励起光生成器16から入力された励起光の偏波状態を制御する。例えば、偏波ビームスプリッタ43’が、入力信号光の垂直偏波成分(水平偏波成分)と励起光の水平偏波成分(垂直偏波成分)とを互いに直交するよう制御してもよい。
モニタ48Aは、光スプリッタ40Bから出力された波長変換信号光のパワーを監視し、その結果に基づき、波長変換信号光のパワーが例えば最大となるなど所望の値となる制御信号を生成し、これをコントローラ49Gへ出力する。
モニタ48Bは、光スプリッタ40Cから出力された波長変換信号光のパワーを監視し、その結果に基づき、波長変換信号光のパワーが所望の値となる制御信号を生成し、これをコントローラ49Gへ出力する。
コントローラ49Gは、モニタ48A、48B、48Cより制御信号が入力され、この制御信号に応じて励起光生成部16からの励起光の偏波を制御するよう、偏波制御器46Cに対し指示を出力する。
この他の機能部とその動作は、上述した第1の実施例に係る波長変換器1Aにおけるものと同様であるため、説明を省略する。
本実施例に係る波長変換器1Bは、上記第1の実施例における効果に加え、その内部の部品等をより少なくすることができ、より簡易な作りとすることができる。
(第3の実施例)
図7は、波長変換器1の第3の実施例に係る波長変換器1Cの機能ブロックを例示する図である。本実施例において、入力信号光は偏波多重光であるとする。本実施例に係る波長変換器1Cは、偏波ビームスプリッタ43’、光スプリッタ40A、40B、40C、40D、偏波制御器46B、励起光生成器16、および光強度調整部41A、41B等を備える。また波長変換器1Cは、偏波ビームコンバイナ42A、42B、非線形光学媒質44C、光フィルタ47、モニタ48A、48B、48C、およびコントローラ49A、49B、49F等を有する。ここで、特に断らない限り、上記実施例における機能部と同様の機能部であって、同様の動作を実行するものについては、説明を省略する。
本実施例において、後述する偏波ビームスプリッタ43’において偏波分離された入力信号光の垂直偏波成分と水平偏波成分は、ループ状の光路を互いに逆方向に伝搬する。そして、これら垂直偏波成分と水平偏波成分は、それぞれ同一の非線形光学媒質44Cにおいて波長変換される。この波長変換により生成された、垂直偏波成分と水平偏波成分の各波長変換信号光は、互いに逆方向に、ループ上の光路を巡り、偏波ビームスプリッタ43’に導かれる。
偏波ビームスプリッタ43’は、第2の実施例の場合と同様、4つの入出力ポートを有する。ただしここでの偏波ビームスプリッタ43’は、入力信号光を偏波分離し、入力信号光の垂直偏波成分を光スプリッタ40Bへ出力し、入力信号光の水平偏波成分を光スプリッタ40Cへ出力する。また、偏波ビームスプリッタ43’には、入力信号光の水平偏波成分から生成された波長変換信号光が、光スプリッタ40Bから入力される。また、偏波ビームスプリッタ43’には、入力信号光の垂直偏波成分から生成された波長変換信号光が、光スプリッタ40Cから入力される。さらにまた、偏波ビームスプリッタ43’は、光スプリッタ40B、40Cのそれぞれから出力された波長変換信号光を、互いに直交する方向の偏波となるよう合波し、光フィルタ47へ出力する。また、偏波ビームスプリッタ43’は、光スプリッタ40B、40Cのそれぞれからの励起光の透過を阻止し、光フィルタ47へこれら励起光を出力しない。
光スプリッタ40B、40Cの各々には、上記第1の実施例における非線形光学媒質44A、44Bで生成される光に代わり、非線形光学媒質44Cで生成された光が、偏波ビームコンバイナ42A、42B等を介し入力される。またこれに加え、光スプリッタ40B、40Cには、それぞれ入力信号光の垂直偏波成分と水平偏波成分が、偏波ビームスプリッタ43’から出力される。
光スプリッタ40Bは、非線形光学媒質44C側のポートからの、入力信号光の水平偏波成分の波長変換信号光を含む光を分岐し、一方を偏波ビームスプリッタ43’、他方をモニタ48Aへ出力する。また、光スプリッタ40Cは、非線形光学媒質44C側のポートからの、入力信号光の垂直偏波成分の波長変換信号光を含む光を分岐し、一方を偏波ビームスプリッタ43’、他方をモニタ48Bへ出力する。
光スプリッタ40Bは、偏波ビームスプリッタ43’からの入力信号光の垂直偏波成分を偏波ビームコンバイナ42Aへ出力する。光スプリッタ40Cは、偏波ビームスプリッタ43’からの入力信号光の水平偏波成分を偏波制御器46Bへ出力する。
偏波制御器46Bは、コントローラ49Fからの指示に従い、光スプリッタ40B、40Cから偏波ビームスプリッタ43’へ出力される波長変換信号光が、光フィルタ47へと透過されるよう、これらの波長変換信号光と励起光等の各偏波を制御する。より具体的には、偏波制御器46Bは、偏波ビームコンバイナ42Bから出力されて光スプリッタ40Cへ出力する光の偏波状態と、光スプリッタ40Cから出力されて偏波ビームコンバイナ42Bへ出力する光の偏波状態とを、コントローラ49Fからの指示に従い制御する。
励起光生成器16は、上記実施例と同様、CW1、CW2、CW3、およびCW4を生成し、光スプリッタ40Aに出力する。この例では、CW1、CW2は水平偏波であり、CW3、CW4は垂直偏波である。
光スプリッタ40Aは、励起光生成器16からの励起光を分岐し、CW1、CW2を光強度調整部41Aへ、CW3、CW4を光強度調整部41Bへ出力する。
光強度調整部41Aは、上記第1の実施例と同様、コントローラ49Aからの指示に従い、CW1とCW2の各光強度を調整し、これらの光を偏波ビームコンバイナ42Aへ出力する。光強度調整部41Bも、上記第1の実施例と同様であるため、説明を省略する。
偏波ビームコンバイナ42Aは、上記第1の実施例と同様、入力された入力信号光の垂直偏波成分と励起光(CW1、CW2)が、互いに直交する偏波方向となるようにそれらを合波する。そして、上記実施例と同様、偏波ビームコンバイナ42Aにより合波された入力信号光の垂直偏波成分および励起光は、非線形光学媒質44Cに導かれる。ここでは、偏波ビームコンバイナ42Aが、偏波調整部に対応する。偏波ビームコンバイナ42Bも同様であるので説明を省略する。なお、偏波ビームスプリッタ43’が入力信号光を適切に分離するケースでは、偏波ビームスプリッタ43が偏波調整部に対応する。
本実施例の偏波ビームコンバイナ42Aは、上記の動作に加え、非線形光学媒質44Cにおいて生成された、入力信号光の水平偏波成分の波長変換信号光を入力され、これを光スプリッタ40Bへ出力する。同様に、本実施例の偏波ビームコンバイナ42Bは、上記の動作に加え、非線形光学媒質44Cにおいて生成された、入力信号光の垂直偏波成分の波長変換信号光を入力され、これを偏波制御器46Bへ出力する。
非線形光学媒質44Cは、偏波ビームコンバイナ42Aからの水平偏波励起光(すなわち、CW1、CW2)により、同じく偏波ビームコンバイナ42Aからの、第1周波数の入力信号光の垂直偏波成分を相互位相変調し、第2周波数の波長変換信号光を生成する。非線形光学媒質44Cは、この第2周波数の波長変換信号光を、偏波ビームコンバイナ42Bへ出力する。
また同様に、非線形光学媒質44Cは、偏波ビームコンバイナ42Bからの垂直偏波励起光(すなわち、CW3、CW4)により、同じく偏波ビームコンバイナ42Bからの、第1周波数の入力信号光の水平偏波成分を相互位相変調し、第2周波数の波長変換信号光を生成する。非線形光学媒質44Cは、この第2周波数の波長変換信号光を、偏波ビームコンバイナ42Aへ出力する。
偏波ビームスプリッタ43’に入力された、波長変換信号光は、光フィルタ47へ出力される。
光フィルタ47は、波長変換信号光を、その波長に基づき光スプリッタ40Dへ出力する。また光フィルタ47は、波長変換信号光と共に偏波ビームスプリッタ43’から出力された雑音成分である入力信号光を遮断する。
光スプリッタ40Dは、上記実施例の場合と同様、光フィルタ47から出力された波長変換信号光を分岐し、その一方を出力信号光として出力し、他方をモニタ48Cへ出力する。
モニタ48Aは、上記実施例の場合と同様、光スプリッタ40Bから出力された波長変換信号光のパワーを監視し、その結果に基づき、波長変換信号光のパワーが例えば最大となるなど所望の値となる制御信号を生成し、これをコントローラ49Aへ出力する。
モニタ48Bも、上記実施例の場合と同様であるので説明を省略する。
モニタ48Cは、光スプリッタ40Dから出力された波長変換信号光のパワーを監視し、その結果に基づき、波長変換信号光のパワーが所望の値となる制御信号を生成し、これをコントローラ49Fへ出力する。
コントローラ49A、49Bは、それぞれ、モニタ48A、48Bからの制御信号に従い、所望の変換効率が得られるよう、光強度調整部41A、41Bを制御する。
コントローラ49Fは、上記第1、2の実施例の場合と同様であるため説明を省略する。
本実施例に係る波長変換器1Cにおいて、入力信号光の水平偏波成分と垂直偏波成分が、それぞれ同一の光路を互いに反対方向に伝搬し、またこれらの波長変換信号光も、それぞれ同一の光路を互いに反対方向に伝搬する。これにより、入力信号光の水平偏波成分と垂直偏波成分の各光路の長さの違いから生じる、互いの位相のずれを考慮しなくともよくなり、光位相調整器とこれを制御するコントローラが不要となり、更に部品を簡略化できる。また、光位相調整器とこれを制御するコントローラの動作が不要である分、消費電力の削減にも繋がる。また、波長変換器1Cにおいては、入力信号光の水平偏波成分と垂直偏波成分等の各光路の長さを合わせなくともよくなり、より簡易に形成できる。
(第4の実施例)
図8は、波長変換器1の第4の実施例に係る波長変換器1Dの機能ブロックを例示する図である。本実施例において、入力信号光は偏波多重光であるとする。本実施例に係る波長変換器1Dは、光合分波器50、偏波ビームスプリッタ43、光スプリッタ40A、40B、40C、40D、偏波制御器46A、励起光生成器16、および光強度調整部41A、41B等を備える。また波長変換器1Dは、偏波ビームコンバイナ42A、42B、非線形光学媒質44C、モニタ48A、48B、48C、およびコントローラ49A、49B、49E等を有する。ここで、特に断らない限り、上記実施例における機能部と同様の機能部であって、同様の動作を実行するものについては、説明を省略する。
光合分波器50は、入力信号光を偏波ビームスプリッタ43へ出力する。また、光合分波器50は、偏波ビームスプリッタ43からの第2周波数の波長変換信号光を、光スプリッタ40Dへ出力する。また、光合分波器50は、偏波ビームスプリッタ43から出力された第1周波数の入力信号光の、光スプリッタ40Dを遮断する。
偏波ビームスプリッタ43は、上記第1の実施例と同様、3つのポートを有し、1つ目のポートを介し、入力信号光を入力し、波長変換信号光を出力信号光として出力し、2つ目と3つ目のポートを介し、非線形光学媒質44Cへ向けて入力信号光の各偏波成分を出力する。
偏波ビームスプリッタ43は、光合分波器50からの入力光信号を偏波分離し、入力光信号の垂直偏波成分を光スプリッタ40Bへ、入力光信号の垂直偏波成分を光スプリッタ40Cへ出力する。
本実施例においても、これら偏波成分は、同一の光路であって、ループ上の光路を、互いに逆方向に伝搬する。そしてこれらの偏波成分からの各波長変換信号光も、この同一の光路を互いに逆方向へと伝搬し、偏波ビームスプリッタ43に入力される。
偏波ビームスプリッタ43は、光スプリッタ40Bからの、入力信号の水平偏波成分から生成された波長変換信号光と、光スプリッタ40Cからの、入力信号の垂直偏波成分から生成された波長変換信号光とを互いに直交な偏波状態となるように合波する。そして偏波ビームスプリッタ43は、この合波して生成した波長変換信号光を、光合分波器50へ出力する。また、偏波ビームスプリッタ43は、光スプリッタ40Bからの励起光(CW3、CW4)と、光スプリッタ40からの励起光(CW1、CW2)を、光合分波器50へは出力させない。
光スプリッタ40B、40Cの各々には、上記第3の実施例と同様、非線形光学媒質44Cにおいて生成された光が、偏波ビームコンバイナ42A、42B等を介し入力される。また、光スプリッタ40B、40Cの各々には、入力信号光の垂直偏波成分と水平偏波成分が、偏波ビームスプリッタ43から出力される。
光スプリッタ40Bは、偏波制御器46A側のポートからの、入力信号光の水平偏波成分の波長変換光を含む光を分岐し、一方を偏波ビームスプリッタ43、他方をモニタ48Aへ出力する。また、光スプリッタ40Cは、偏波ビームコンバイナ42B側のポートからの、入力信号光の垂直偏波成分の波長変換光を含む光を分岐し、一方を偏波ビームスプリッタ43、他方をモニタ48Bへ出力する。
光スプリッタ40Bは、偏波ビームスプリッタ43からの入力信号光の垂直偏波成分を偏波制御器46Aへ出力する。光スプリッタ40Cは、偏波ビームスプリッタ43からの入力信号光の水平偏波成分を偏波ビームコンバイナ42Bへ出力する。
偏波制御器46Aは、コントローラ49Eからの指示に従い、光スプリッタ40B、40Cから偏波ビームスプリッタ43へ出力される波長変換信号光が、光合分波器50へと透過されるよう、これらの波長変換信号光と励起光等の各偏波を制御する。より具体的には、偏波制御器46Aは、通過する光の偏波を90度回転させる。
従って、偏波ビームスプリッタ43から時計周りに伝搬する信号光の垂直成分は、偏波制御器46Aにおいて水平偏波に制御された後、偏波ビームスプリッタ43に戻ってくる。このとき、この信号光と同じ方向に伝搬するCW1、CW2は、この例では垂直偏波であり、偏波制御器46Aを通過することなく偏波ビームスプリッタ43に導かれる。ここで、光スプリッタ40Cに接続される偏波ビームスプリッタ43の入出力ポートは、水平偏波を通過させ、垂直偏波を遮断する。よって、時計周りに伝搬する信号光は、偏波ビームスプリッタ43を通過して光合分波器50に導かれるが、CW1、CW2は遮断される。
これに対して、偏波ビームスプリッタ43から反時計周りに伝搬する信号光の水平成分は、偏波制御器46Aにおいて垂直偏波に制御された後、偏波ビームスプリッタ43に戻ってくる。このとき、この信号光と同じ方向に伝搬するCW3、CW4は、この例では垂直偏波であり、偏波制御器46Aにおいて水平偏波に制御された後、偏波ビームスプリッタ43に導かれる。ここで、光スプリッタ40Bに接続される偏波ビームスプリッタ43の入出力ポートは、垂直偏波を通過させ、水平偏波を遮断する。よって、反時計周りに伝搬する信号光は、偏波ビームスプリッタ43を通過して光合分波器50に導かれるが、CW3、CW4は遮断される。
励起光生成器16、光スプリッタ40Aは、それぞれ上記実施例におけるものと同様であるため、説明を省略する。
光強度調整部41A、41Bは、それぞれ上記実施例におけるものと同様であるため、説明を省略する。
偏波ビームコンバイナ42Aは、偏波制御器46Aからの入力信号光の垂直偏波成分と、光強度調整部41Aからの励起光(CW1、CW2)が、互いに直交する偏波方向となるように合波して非線形光学媒質44Cへ出力する。また偏波ビームコンバイナ42Aは、非線形光学媒質44Cにおいて生成された、入力信号光の水平偏波成分の波長変換信号光を入力され、これを偏波制御器46Aへ出力する。
偏波ビームコンバイナ42Bは、光スプリッタ40Cからの入力信号光の水平偏波成分と、光強度調整部41Bからの励起光(CW3、CW4)が、互いに直交する偏波方向となるように合波して非線形光学媒質44Cへ出力する。またさらに、偏波ビームコンバイナ42Bは、非線形光学媒質44Cにおいて生成された、入力信号光の垂直偏波成分の波長変換信号光を入力され、これを光スプリッタ40Cへ出力する。
偏波ビームコンバイナ42A、42Bの各々のその他の動作等については上記実施例の場合の動作等と同様であるため説明を省略する。
非線形光学媒質44Cは、上記実施例の場合と同様であるため説明を省略する。
光スプリッタ40Dは、光合分波器50からの波長変換信号光を分岐し、その一方を出力信号光として出力し、他方をモニタ48Cへ出力する。
モニタ48A、48Bは、それぞれ上記実施例の場合と同様であるので説明を省略する。
モニタ48Cは、光スプリッタ40Dから出力された波長変換信号光のパワーを監視し、その結果に基づき、波長変換信号光のパワーが所望の値となる制御信号を生成し、これをコントローラ49Eへ出力する。
コントローラ49A、49Bは、それぞれ上記実施例の場合と同様であるため説明を省略する。
コントローラ49Eは、上記第1、2の実施例の場合と同様であるため説明を省略する。
本実施例に係る波長変換器1Dによれば、上記波長変換器1Cの場合と同様、入力信号光の水平偏波成分と垂直偏波成分の各光路を同一のループ状のものにすることにより、各光路の長さを合わせなくともよくなり、より簡易に、低いコストで形成等できる。
(第5の実施例)
図9は、波長変換器1の第5の実施例に係る波長変換器1Eの機能ブロックを例示する図である。本実施例に係る波長変換器1Eは、上記波長変換器1Dのおける非線形光学媒質44Cに代わり、2つの非線形線形光学媒質44A、44Bと、この間に配置される偏光子51を有する。この偏光子51は、図4に示される偏光子15に対応する。また本実施例における非線形光学媒質44A、44Bは、第1、2の実施例における非線形光学媒質44A、44Bに対応する。
波長変換器1Eの各機能部は、非線形線形光学媒質44A、44B、および偏光子51を除き、第4の実施例に係る波長変換器1Dの各機能部と同様であるため、以下では特に断らない限り、これらの説明を省略する。
偏波ビームコンバイナ42Aは、上記第4の実施例と同様、偏波制御器46Aからの入力信号光の垂直偏波成分と、光強度調整部41Aからの励起光とを合波する。偏波ビームコンバイナ42Aは、合波したこれらの光を、非線形光学媒質44Aへ出力する。
偏波ビームコンバイナ42Bも、上記第4の実施例と同様、光スプリッタ40Cからの入力信号光の水平偏波成分と、光強度調整部41Bからの励起光とを合波して、非線形光学媒質44Bへ出力する。
偏波ビームコンバイナ42A、42Bの、その他の各動作等については、上記第4の実施例の場合と同様であるため、説明を省略する。
非線形光学媒質44Aは、上記第1の実施例の場合と同様、偏波ビームコンバイナ42Aからの励起光により、同じく偏波ビームコンバイナ42Aからの入力信号光の垂直偏波成分を相互位相変調することで、第2周波数の波長変換信号光を生成する。非線形光学媒質44Aは、この生成された波長変換信号光を偏光子51へ出力する。
非線形光学媒質44Bは、上記第1の実施例の場合と同様、偏波ビームコンバイナ42Bからの励起光により、同じく偏波ビームコンバイナ42Bからの入力信号光の水平偏波成分を相互位相変調することで、第2周波数の波長変換信号光を生成し、偏光子51へ出力する。
偏光子51は、非線形光学媒質44Aからの波長変換信号光を、非線形光学媒質44Bへ出力すると共に、この波長変換信号光の偏波方向と直交する方向の偏波の、非線形光学媒質44Aからの励起光を、非線形光学媒質44Bへ出力しない。また偏光子51は、非線形光学媒質44Bからの波長変換光信号を、非線形光学媒質44Aへ出力すると共に、この波長変換信号光の偏波方向と直交する方向の偏波の、非線形光学媒質44Bからの励起光を、非線形光学媒質44Aへ出力しない。
この実施例では、偏波制御器46Aは、通過する光の偏波を90度回転させる。また、偏光子51は、水平偏波を通過させ、垂直偏波を遮断する。そして、偏波ビームスプリッタ43により入力光信号から抽出される垂直偏波成分は時計周り方向に伝搬され、水平偏波成分は反時計周り方向に伝搬される。この場合、波長変換器1Eにおいて、入力信号光は以下のように制御される。
時計周り信号光は、偏波制御器46Aにおいて水平偏波に変換された後、非線形光学媒質44Aに導かれる。また、CW1、CW2も、非線形光学媒質44Aに導かれる。ただし、この例では、CW1、CW2は垂直偏波である。そうすると、時計周り信号光は、非線形光学媒質44Aにおいて波長変換が行われた後、偏光子51を通過し、偏波ビームスプリッタ43に戻ってくる。このとき、CW1、CW2は垂直偏波なので、偏光子51により遮断される。
一方、反時計周り信号光は、水平偏波のまま非線形光学媒質44Bに導かれる。また、CW3、CW4も、非線形光学媒質44Bに導かれる。ただし、この例では、CW3、CW4は垂直偏波である。そうすると、反時計周り信号光は、非線形光学媒質44Bにおいて波長変換が行われた後、偏光子51を通過する。この後、反時計周り信号光は、偏波制御器46Aにおいて垂直偏波に変換された後、偏波ビームスプリッタ43に戻ってくる。このとき、CW3、CW4は垂直偏波なので、偏光子51により遮断される。
本実施例の波長変換器1Eによれば、偏波ビームスプリッタ43による光合分波器50への波長変換信号光の出力前に、ノイズとなり得る励起光が、取り出したい波長変換信号光に付随しなくなる。これにより、出力される第2信号光のノイズの更なる低減が図れる。また、光スプリッタ40B、40Cの各々から分岐された、モニタ40A、40Bへの光に、励起光が混ざらないので、モニタ40A、40Bは、正確に波長変換信号光のパワーを取得でき、所望のパワーの波長変換光を得るためのより適切な制御信号を生成することができる。
(第6の実施例)
図10は、波長変換器1の第6の実施例に係る波長変換器1Fの機能ブロックを例示する図である。本実施例に係る波長変換器1Fは、第2の実施例に係る波長変換装置1Bと第4の実施例に係る波長変換装置1Dの各機能部を適宜組み合わせ変形させたものに対応する。
波長変換装置1Fは、第4の実施例に係る波長変換器1Dにおいて、偏波ビームスプリッタ43と偏波ビームコンバイナ42A、42Bに代わり、偏波ビームスプリッタ/コンバイナ43”を有する。この偏波ビームスプリッタ/コンバイナ43”は、第2の実施例における偏波ビームスプリッタ43’に対応する。また波長変換装置1Fは、波長変換装置1Dの、光強度調整部41A、41Bと、これらをそれぞれ制御するコントローラ49A、49B、および光スプリッタ40Aに代えて、第2の実施例における偏波制御器46Cとこれを制御するコントローラ49Gを有する。
その他の機能部は、上述した波長変換器1Dにおけるものと同様であるため、特に断らない限り、これらについては説明を省略する。
光合分波器50は、偏波ビームスプリッタ/コンバイナ43”に入力信号光を出力する。
励起光生成器16は、偏波制御器46Cへ励起光を出力する。
偏波制御器46C、コントローラ49Gは、上記第2の実施例の場合と同様であるため、説明を省略する。
偏波ビームスプリッタ/コンバイナ43”は、偏波ビームスプリッタ43’と同様、4つ以上の入出力ポートを有し、この中の異なる2つのポートからそれぞれ入力信号光と励起光が入力される。偏波ビームスプリッタ/コンバイナ43”は、入力信号光を垂直偏波成分と水平偏波成分に分離する。また偏波ビームスプリッタ/コンバイナ43”は、入力された励起光であるCW1とCW2の各偏波の方向と、入力信号光の垂直偏波成分の偏波の方向とが互いに直交するように、それらを合波する。同様に、偏波ビームスプリッタ/コンバイナ43”は、励起光CW3、CW4の各偏波の方向と、入力信号光の水平偏波成分の偏波の方向とが互いに直交するように、それらを合波する。
本実施例においては、偏波ビームスプリッタ/コンバイナ43”が偏波調整部に対応する。ただし、第2の実施例について説明したのと同様に、偏波制御器46Cが偏波調整部に対応してもよい。
続いて偏波ビームスプリッタ/コンバイナ43”は、入力信号光の垂直偏波成分とCW1とCW2を光スプリッタ40Bへ出力し、入力信号光の水平偏波成分とCW3とCW4分を光スプリッタ40Cへ出力する。
また偏波ビームスプリッタ/コンバイナ43”は、第4の実施例の場合と同様、光スプリッタ40Bからの、入力信号の水平偏波成分の波長変換信号光と、光スプリッタ40Cからの、入力信号の垂直偏波成分の波長変換信号光とを互いに直交な偏波状態となるように合波する。そして偏波ビームスプリッタ43は、この合波して生成した波長変換信号光を、光合分波器50へ出力する。また、偏波ビームスプリッタ/コンバイナ43”は、光スプリッタ40Bからの励起光(CW3、CW4)と、光スプリッタ40からの励起光(CW1、CW2)を、光合分波器50へは出力させない。
モニタ48A、48Bは、上記第2の実施例の場合と同様であるため、説明を省略する。
本実施例に係る波長変換器1Fは、上記実施例に係る波長変換器に比べ、機能部となる部品の数が更に少なくて済み、より簡易に形成することが可能になる。
(第7の実施例)
図11は、波長変換器1の第7の実施例に係る波長変換器1Gの機能ブロックを例示する図である。本実施例に係る波長変換器1Gは、上記波長変換器1Fのおける非線形光学媒質44Cに代わり、第5の実施例のように、2つの非線形線形光学媒質44A、44Bと、この間に配置される偏光子51を有する。本実施例における非線形光学媒質44A、44Bは、第5の実施例における非線形光学媒質44A、44Bに対応する。
波長変換器1Gの各機能部は、非線形線形光学媒質44A、44B、および偏光子51を除き、第6の実施例に係る波長変換器1Fの各機能部と同様であるため、説明を省略する。また、本実施例においては、非線形線形光学媒質44A、44B、および偏光子51は、第5の実施例におけるものと同様であるため、説明を省略する。
本実施例の波長変換器1Gによれば、第5の実施例と同様、出力される第2信号光へのノイズが低減できる。また、モニタ40A、40Bへの光の中に、励起光が混ざらないので、これにより、より正確に、所望のパワーの波長変換光が得られる。
(第8の実施例)
図12は、上記実施例における波長変換器に設けられる励起光生成部16(励起光生成部11、11’)の一例である励起光生成部16Aの機能ブロックを例示する。なお、この一例を第8の実施例と記載する。
励起光生成部16Aは、2つの連続発振光の光源(CW光源)160A、160B、光合波器161、位相変調器162、信号源163、およびコントローラ164等を有する。
CW光源160Aは、信号波長情報に従って、周波数νp1の連続発振光CW1を生成し、これを光合波器161へ出力する。この信号波長情報は、当該励起光生成部16Aと後述する励起光生成部16Bが、外部から取得するものであり、励起光の周波数の値を指示する情報を含む。この信号波長情報は、例えば上記の波長変換器1、光伝送装置2等における不図示の機能部が、入力信号光の第1周波数等に係る情報を予め保持し、これに応じて励起光生成部16に出力するものである。この第1周波数等に係る情報は、例えば、上記C帯域、また図2におけるC帯送信器200の各々が出力する信号光の周波数、又はC帯波長合波器201の各々が出力する信号光の周波数等の情報である。また信号波長情報は、ユーザにより手動で励起光生成部16に入力されてもよい。
上記同様、CW光源160Bは、信号波長情報に従って、周波数νp2(νp2=νp1+Δν)の連続発振光CW2を生成し、これを光合波器161へ出力する。なお、CW光源160A、160Bは、例えば、連続発振光CW1、CW2の偏波が互いに同じになるように構成される。
光合波器161は、CW光源160A、160Bの各々から出力された光を合波し、この合波光を位相変調器162へ出力する。
位相変調器162は、光合波器161から出力された光を、信号源163から入力された電気信号に従って位相変調する。そして位相変調器162は、この位相変調後の光を励起光生成部16の外部(励起光生成器16からの励起光の入力対象となる、波長変換器1の他の機能ブロック)へ出力する。
この位相変調は、上記非線形光学媒質の内部で発生する誘導ブリルアン散乱(SBS)を抑圧するためのものであり、2つ連続発振光CW1、CW2に対して、同相で付加される。これにより、非線形光学媒質において入力信号光等の相互位相変調の際に生成される波長変換光信号の信号品質は、SBSによる影響を受けず、劣化しない。
この位相変調について、さらに詳しく説明する。
入力信号光の電界E(t)は、
(t)=(E0r(t)+iE0i(t))exp(2πiνt)・・・(1)
と表される。ここで、tは時刻、E0r(t)はデータ変調成分の実部、E0i(t)はデータ変調成分の虚部、νは第1周波数である。
またCW1の電界E(t)は、
(t)=Eexp(2πiνt+θ(t))・・・(2)
と表される。ここで、EはCW1の電界強度で直流成分、θ(t)は時刻tにおいてCW1に付加される変調位相、νはνp1である。
同様に、CW2の電界E(t)は、
(t)=Eexp(2πiνt+θ(t))・・・(3)
と表される。ここで、EはCW2の電界強度で直流成分、θ(t)は時刻tにおいてCW2に付加される変調位相、νはνp2である。
入力信号光とCW1とCW2とを非線形光学媒質に入力すると、CW1と入力信号光により非線形光学媒質内に屈折率変動が生じる。この屈折率変動によりCW2が位相変調されることで、以下の式(4)の電界Eout(t)で表される出力信号光が出力される。
Eout(t)=J(γLE(E0r(t)+iE0i(t)))Eexp{2πi(ν+ν-ν)t+(θ(t)―θ(t))}・・・(4)
ここで、γは非線形光学媒質の非線形光学係数、Lは非線形光学媒質の長さ、J(m):1次のベッセル級数、である。
式(1)および式(4)より、入力信号光と出力信号光の周波数差Δνは、
Δν=(ν+ν-ν)―ν=ν-ν・・・(5)
となる。これにより入力信号光と出力信号光の周波数差と、CW1とCW2の周波数差が等しいことがわかる。
ここで式(4)における、J(γLE(E0r(t)+iE0i(t)))Eが、出力信号光のデータ変調成分となる。ここで、位相変調度が十分小さいとすると、当該データ変調成分は、以下のように変形できる。
(γLE(E0r(t)+iE0i(t)))E=η(E0r(t)+iE0i(t))・・・(6)
ここで、ηは変換効率である。
式(4)のθ2(t)―θ1(t)は、CW1とCW2に付加する位相変調による雑音成分である。
θ2(t)―θ1(t)=0・・・(7)
すなわち、θ1(t)とθ2(t)を同相とすることで、CW1とCW2に付加する位相変調による信号劣化が抑えられる。
なお、励起光生成部16Aは、位相変調器162の出力光の偏波を制御する偏波制御器を備えていてもよい。
本実施例に係る励起光生成部16Aによれば、入力信号光の第1周波数についての情報に基づき、励起光の周波数を制御するので、入力信号光の波長を、例えば他の帯域の波長など所望の波長へ変換させることができる。また、本実施例によれば、2つの励起光に対し、同相の位相変調が付加されることにより、これらの励起光による入力信号光の相互位相変調により生成される波長変換信号光の、誘導ブリルアン散乱による波長変換信号光の劣化を防止することができる。
(第9の実施例)
図13は、上記波長変換器1に設けられる励起光生成部16(励起光生成部11、11’)の一例である励起光生成部16Bの機能ブロックを例示する。なお、この一例を第9の実施例と記載する。
励起光生成部16Bは、光コム発生器160C、位相変調器162、信号源163、コントローラ164、発信器165、および波長選択スイッチ166等を有する。
光コム発生器160Cは、発信器165から発振される信号の周波数間隔に応じた周波数間隔の、同一の位相を有する、複数の連続発振光を生成し、これらを位相変調器162へ出力する。
位相変調器162は、光コム発生器160Cから出力された光を、信号源163から出力する電気信号に従って同相に位相変調する。位相変調器162は、この位相変調後の光を波長選択スイッチ166へ出力する。
波長選択スイッチ166は、位相変調器162からの光から、信号波長情報に従って、2つの周波数(νp1、νp2)の連続発振光を抽出して、励起光生成部16の外部(励起光生成器16からの励起光の入力対象となる、波長変換器1の他の機能ブロック)へ出力する。
本実施例に係る励起光生成部16Bを用いた場合、周波数νsの入力信号光に対し、同時に、高周波側の周波数(νs+|νp1-νp2|)と低周波側の周波数(νs-|νp1-νp2|)の各波長変換信号光が生成される場合がある。この場合には、所望の周波数の波長変換信号光を抽出して、第2信号光の生成に用いればよい。また、所望の周波数ではない波長変換信号光を、モニタや冗長経路に出力するための信号光として用いてもよい。
本実施例によれば、光コム発生器160Cを用いることで、所望の周波数が、その都度、異なる場合などに、臨機応変に正確に所望の周波数の励起光を出力することができる。
上述の各機能部は、必ずしも物理的に図示の如く構成されていることを要しない。すなわち、各機能部の分散・統合の具体的形態は図示のものに限られず、その全部又は一部を、各種の負荷や使用状況等に応じて、任意の単位で機能的又は物理的に分散・統合して構成することができる。
各機能部で実行される処理は、CPU(Central Processing Unit)、MPU(Micro Processing Unit)、MCU(Micro Controller Unit)等を含むコンピュータ上で実行されてもよい。またこのとき実行される処理は、上述の各機能部で実行される処理の、全部でも、あるいは任意の一部でもよい。また、各機能部の処理は、例えば、CPU(又はMPU、MCU等のマイクロ・コンピュータ等)で実行されるプログラム上、又はワイヤードロジックによるハードウェア上で、その全部又は任意の一部を実行されてもよい。
本発明は、本発明の広義の精神と範囲を逸脱することなく、様々な実施形態および変形が可能とされるものである。また、上述した実施形態は、本発明を説明するためのものであり、本発明の範囲を限定するものではない。特許請求の範囲内およびそれと同等の発明の意義の範囲内で施される様々な変形も、本発明の範囲内とみなされる。
上述の実施形態に関し、さらに以下の付記を開示する。
(付記1)
伝送路に波長多重光を伝送する光伝送装置であって、
第1波長帯域の波長の光を多重化して第1波長多重光を生成する第1波長多重化部と、
前記第1波長帯域の波長の第1偏波光を多重化して第2波長多重光を生成する第2波長多重化部と、
前記第2波長多重光と、前記第1偏波光と直交する第2偏波の第1励起光と、前記第1励起光とは異なる波長の前記第2偏波の第2励起光と、を相互位相変調することにより、前記第2波長多重光を前記第1波長帯域とは異なる第2波長帯域の波長に変換する波長変換部と、
前記第2波長帯域の波長に変換された第2波長多重光と前記第1波長多重光を多重化する第3波長多重化部と、
を有することを特徴する光伝送装置。
(付記2)
伝送路から波長多重光を受信する光伝送装置であって、
前記波長多重光を、第1波長帯域の波長の第1波長多重光と、前記第1波長帯域とは異なる第2波長帯域の波長の第1偏波光を多重化した第2波長多重光と、に分割する第1波長分割部と、
前記第2波長多重光と、前記第1偏波光と直交する第2偏波の第1励起光と、前記第1励起光とは異なる波長の前記第2偏波の第2励起光と、を相互位相変調することにより、前記第2波長多重光を前記第1波長帯域の波長に変換する波長変換部と、
前記第1波長帯域の波長に変換された前記第2波長多重光を分割する第2波長分割部と、
前記第1波長多重光を分割する第1波長多分割部と、
を有することを特徴する光伝送装置。
(付記3)
前記波長変換部に入力される前記第2波長多重光の全部の波長が、前記第1励起光の波長と前記第2励起光の波長との間に位置する付記1又は2に記載の光伝送装置。
(付記4)
前記波長変換部に入力される前記第2波長多重光の全周波数帯域幅が、前記第1励起光の周波数と前記第2励起光の周波数との間の差分と等しい
ことを特徴する付記1から3のいずれか1つに記載の光伝送装置。
(付記5)
第1周波数の第1信号光を第2周波数の第2信号光に波長変換する波長変換装置であって、
各周波数の差分が、前記第1周波数と前記第2周波数の差分と等しい、第1励起光及び第2励起光を生成する励起光生成部と、
前記第1励起光と前記第2励起光の各偏波の方向が、前記第1信号光の偏波の方向に直交するように、前記第1励起光と前記第2励起光のうちの少なくとも一方の偏波、又は前記第1信号光の偏波を調整する偏波調整部と、
前記第1信号光と前記第1励起光と前記第2励起光とを相互位相変調することにより前記第2信号光を生成する非線形光学媒質と、
を有することを特徴とする波長変換装置。
(付記6)
前記非線形光学媒質から出力される前記第2信号光の偏光成分を通過させる偏光子をさらに有することを特徴とする付記5に記載の波長変換装置。
(付記7)
前記非線形光学媒質からの前記第2周波数の前記第2信号光を透過し、前記非線形光学媒質からの前記第1周波数の前記第1信号光を透過させない波長フィルタをさらに有することを特徴とする付記5又は6に記載の波長変換装置。
(付記8)
前記励起光生成部から出力される前記第1励起光と前記第2励起光には、同相の位相変調が付加されている
ことを特徴とする付記5から7のいずれか1つに記載の波長変換装置。
(付記9)
第1周波数の第1信号光を第2周波数の第2信号光に波長変換する波長変換装置であって、
前記第1周波数の信号光を、互いに直交する第1偏波成分と第2偏波成分に分離して、第1偏波成分の信号光と第2偏波成分の信号光を生成する偏波分離部と、
各周波数の差分が、前記第1周波数と前記第2周波数の差分と等しい、第1励起光及び第2励起光と、各周波数の差分が、前記第1周波数と前記第2周波数の差分と等しい、第3励起光及び第4励起光と、を生成する励起光生成部と、
前記第1励起光と前記第2励起光の各偏波の方向が、前記1偏波成分の信号光の偏波方向に直交するように、前記第1励起光の偏波、前記第2励起光の偏波、又は前記第1偏波成分の信号光の偏波のうちの少なくとも1つを調整し、前記第3励起光と前記第4励起光の各偏波の方向が、前記第2偏波成分の信号光の偏波方向に直交するように、前記第3励起光の偏波、前記第4励起光の偏波、又は前記第2偏波成分の信号光の偏波のうちの少なくとも1つを調整する偏波調整部と、
前記第1偏波成分の信号光と前記第1励起光と前記第2励起光とを相互位相変調することにより、第1波長変換信号光を生成し、前記第2偏波成分の信号光と前記第3励起光と前記第4励起光とを相互位相変調することにより、第2波長変換信号光を生成する非線形光学媒質と、
前記第1波長変換信号光と前記第2波長変換信号光とを合波することにより前記第2信号光を生成する合波部と、
を有することを特徴とする波長変換装置。
(付記10)
前記非線形光学媒質は、
前記第1偏波成分の信号光と前記第1励起光と前記第2励起光とを相互位相変調することにより、第1波長変換信号光を生成する第1非線形光学媒質と、
前記第2偏波成分の信号光と前記第3励起光と前記第4励起光とを相互位相変調することにより、第2波長変換信号光を生成する第2非線形光学媒質と、
を有することを特徴とする付記9に記載の波長変換装置。
(付記11)
前記第1波長変換信号光は、前記第2偏波成分の信号光又は前記第2波長変換信号光が伝搬する光路を、前記第2偏波成分の信号光又は前記第2波長変換信号光とは逆方向に伝搬し、前記第2波長変換信号光は、前記第1偏波成分の信号光又は前記第1波長変換信号光が伝搬する光路を、前記第1偏波成分の信号光又は前記第1波長変換信号光とは逆方向に伝搬することを特徴とする付記9又は10に記載の波長変換装置。
(付記12)
前記第1非線形光学媒質と前記第2非線形光学媒質との間に、前記第1波長変換信号光と前記第2波長変換信号光とを通過させる偏光子をさらに有することを特徴とする付記11に記載の波長変換装置。
(付記13)
前記励起光生成部から出力される、前記第1励起光と前記第2励起光には、同相の位相変調が付加され、前記第3励起光と前記第4励起光には、同相の位相変調が付加されていることを特徴とする付記9から12のいずれか1つに記載の波長変換装置。
(付記14)
前記第1信号光を含む波長多重光の周波数帯域のうちの一部又は全部の周波数が、前記第3励起光の周波数と前記第4励起光の周波数の間に位置することを特徴とする付記9から13のいずれか1つに記載の波長変換装置。
(付記15)
前記第1信号光を含む波長多重光の周波数帯域のうちの一部又は全部の周波数が、前記第1励起光の周波数と前記第2励起光の周波数の間に位置することを特徴とする付記5から14のいずれか1つに記載の波長変換装置。
(付記16)
前記第1信号光を含む波長多重光の全周波数帯域幅が、前記第1励起光の周波数と前記第2励起光の周波数との間の差分と等しい
ことを特徴する付記5から15のいずれか1つに記載の波長変換装置。
(付記17)
伝送路に波長多重光を伝送する光伝送方法であって、
第1波長帯域の波長の光を多重化して第1波長多重光を生成し、
前記第1波長帯域の波長の第1偏波光を多重化して第2波長多重光を生成し、
前記第2波長多重光と、前記第1偏波光と直交する第2偏波の第1励起光と、前記第1励起光とは異なる波長の前記第2偏波の第1励起光とは異なる波長の第2励起光と、を相互位相変調することにより、前記第2波長多重光を前記第1波長帯域とは異なる第2波長帯域の波長に変換し、
前記第2波長帯域の波長に変換された第2波長多重光と前記第1波長多重光を多重化する
ことを特徴する光伝送装置により実行される光伝送方法。
(付記18)
伝送路から波長多重光を受信し、
前記波長多重光を、第1波長帯域の波長の第1波長多重光と、前記第1波長帯域とは異なる第2波長帯域の波長の第1偏波光を多重化した第2波長多重光と、に分割し、
前記第2波長多重光と、前記第1偏波光と直交する第2偏波の第1励起光と、前記第1励起光とは異なる波長の前記第2偏波の第2励起光と、を相互位相変調することにより、前記第2波長多重光を前記第1波長帯域の波長に変換し、
前記第1波長帯域の波長に変換された前記第2波長多重光を分割し、
前記第1波長多重光を分割する
ことを特徴する光伝送装置により実行される光伝送方法。
(付記19)
第1周波数の第1信号光を第2周波数の第2信号光に波長変換する波長変換方法であって、
各周波数の差分が、前記第1周波数と前記第2周波数の差分と等しい、第1励起光及び第2励起光を生成し、
前記第1励起光と前記第2励起光の各偏波の方向が、前記第1信号光の偏波の方向に直交するように、前記第1励起光と前記第2励起光、又は前記第1信号光を調整し、
前記第1信号光と前記第1励起光と前記第2励起光とを相互位相変調することにより前記第2信号光を生成する
ことを特徴とする波長変換装置により実行される波長変換方法。
(付記20)
第1周波数の第1信号光を第2周波数の第2信号光に波長変換する波長変換方法であって、
前記第1周波数の信号光を、互いが直交する偏波方向の成分である第1偏波成分と第2偏波成分に分離して、第1偏波成分の信号光と第2偏波成分の信号光を生成し、
各周波数の差分が、前記第1周波数と前記第2周波数の差分と等しい、第1励起光及び第2励起光と、各周波数の差分が、前記第1周波数と前記第2周波数の差分と等しい、第3励起光及び第4励起光と、を生成し、
前記第1励起光と前記第2励起光の各偏波の方向が、前記1偏波成分の信号光の偏波方向に直交するように、前記第1励起光と前記第2励起光のうちの少なくとも一方の偏波、又は前記第1偏波成分の信号光の偏波を調整し、前記第3励起光と前記第4励起光の各偏波の方向が、前記第2偏波成分の信号光の偏波方向に直交するように、前記第3励起光と前記第4励起光のうちの少なくとも一方の偏波、又は前記第2偏波成分の信号光の偏波を調整し、
前記第1偏波成分の信号光と前記第1励起光と前記第2励起光とを相互位相変調することにより、第1波長変換信号光を生成し、
前記第2偏波成分の信号光と前記第3励起光と前記第4励起光とを相互位相変調することにより、第2波長変換信号光を生成し、
前記第1波長変換信号光と前記第2波長変換信号光とを合波することにより前記第2信号光を生成する
ことを特徴とする波長変換装置により実行される波長変換方法。
1、1A~1G 波長変換器
CL C帯L帯波長変換器
CS C帯S帯波長変換器
LC L帯C帯波長変換器
SC S帯C帯波長変換器
2 光伝送装置
3 伝送路
10 偏波安定器
11、11’、16、16A、16B 励起光生成器
12、111、161 光合波器
12’、42A~42C 偏波ビームコンバイナ
13、44A、44B、44C 非線形光学媒質
14 波長フィルタ
15、51 偏光子
20 光送信装置
21 光受信装置
40A~40D 光スプリッタ
41A、41B 光強度調整部
43、43’ 偏波ビームスプリッタ
43” 偏波ビームスプリッタ/コンバイナ
45A、45B 光位相調整部
46A~46C 偏波制御器
47 光フィルタ
48A~48C モニタ
49A~49G、164 コントローラ
50 光合分波器
100 光挿入分岐装置
110’、110” 光源
160A、160B CW光源
160C 光コム発生器
162 位相変調器
163 信号源
165 発振器
166 波長選択スイッチ
200、20011~2001N、20021~2002N’、20031~2003N” C帯送信器
201、201、201、201 C帯波長合波器
202、202、202、202 C帯光増幅器
203 波長合波器
210 波長分波器
211、211、211、211 C帯光増幅器
212、212、212、212 C帯波長分波器
213、21311~2131N、21321~2132N’、21331~2133N” C帯受信器

Claims (10)

  1. 伝送路に波長多重光を伝送する光伝送装置であって、
    第1波長帯域の波長の光を多重化して第1波長多重光を生成する第1波長多重化部と、
    前記第1波長帯域の波長の光を多重化して第2波長多重光を生成する第2波長多重化部と、
    前記第2波長多重光の偏波を第1偏波に調整する偏波調整部と、
    前記偏波調整部から出力される前記第1偏波の第2波長多重光と、前記第1偏波と直交する第2偏波の第1励起光と、前記第1励起光とは異なる波長の前記第2偏波の第2励起光と、を相互位相変調することにより、前記第2波長多重光を前記第1波長帯域とは異なる第2波長帯域の波長に変換する波長変換部と、
    前記第2波長帯域の波長に変換された第2波長多重光と前記第1波長多重光を多重化する第3波長多重化部と、を備え、
    前記第1励起光の周波数と前記第2励起光の周波数との差分は、前記波長変換部に入力される前記第2波長多重光の全周波数帯域幅と等しい
    ことを特徴する光伝送装置。
  2. 伝送路から波長多重光を受信する光伝送装置であって、
    前記波長多重光から、第1波長帯域の波長の第1波長多重光と、前記第1波長帯域とは異なる第2波長帯域の波長の第2波長多重光を抽出する第1波長分割部と、
    前記第2波長多重光の偏波を第1偏波に調整する偏波調整部と、
    前記偏波調整部から出力される前記第1偏波の第2波長多重光と、前記第1偏波と直交する第2偏波の第1励起光と、前記第1励起光とは異なる波長の前記第2偏波の第2励起光と、を相互位相変調することにより、前記第2波長多重光を前記第1波長帯域の波長に変換する波長変換部と、
    前記第1波長帯域の波長に変換された前記第2波長多重光を分割する第2波長分割部と、
    前記第1波長多重光を分割する第3波長分割部と、を備え、
    前記第1励起光の周波数と前記第2励起光の周波数との差分は、前記波長変換部に入力される前記第2波長多重光の全周波数帯域幅と等しい
    ことを特徴する光伝送装置。
  3. 第1周波数の第1信号光を第2周波数の第2信号光に波長変換する波長変換装置であって、
    第1励起光および第2励起光を生成する励起光生成部であって、前記第1励起光の周波数と前記第2励起光の周波数との差分が、前記第1周波数と前記第2周波数との差分と等しい、励起光生成部と、
    前記第1励起光と前記第2励起光の各偏波の方向が、前記第1信号光の偏波の方向に直交するように、前記第1励起光の偏波、前記第2励起光の偏波、又は前記第1信号光の偏波のうちの少なくとも1つを調整する偏波調整部と、
    前記第1信号光と前記第1励起光と前記第2励起光とを相互位相変調することにより前記第2信号光を生成する非線形光学媒質と、を備え、
    前記第1励起光の周波数と前記第2励起光の周波数との差分は、前記第1信号光を含む波長多重光の全周波数帯域幅と等しい
    ことを特徴とする波長変換装置。
  4. 前記非線形光学媒質から出力される前記第2信号光の偏光成分を通過させる偏光子をさらに有する
    ことを特徴とする請求項3に記載の波長変換装置。
  5. 第1周波数の第1信号光を第2周波数の第2信号光に波長変換する波長変換装置であって、
    前記第1周波数の信号光を、互いに直交する第1偏波成分と第2偏波成分に分離して、第1偏波成分の信号光と第2偏波成分の信号光を生成する偏波分離部と、
    第1励起光、第2励起光、第3励起光、および第4励起光を生成する励起光生成部であって、前記第1励起光の周波数と前記第2励起光の周波数との差分が、前記第1周波数と前記第2周波数との差分と等しく、前記第3励起光の周波数と前記第4励起光の周波数との差分が、前記第1周波数と前記第2周波数との差分と等しい、励起光生成部と、
    前記第1励起光と前記第2励起光の各偏波の方向が、前記第1偏波成分の信号光の偏波方向に直交するように、前記第1励起光の偏波、前記第2励起光の偏波、又は前記第1偏波成分の信号光の偏波のうちの少なくとも1つを調整し、前記第3励起光と前記第4励起光の各偏波の方向が、前記第2偏波成分の信号光の偏波方向に直交するように、前記第3励起光の偏波、前記第4励起光の偏波、又は前記第2偏波成分の信号光の偏波のうちの少なくとも1つを調整する偏波調整部と、
    前記第1偏波成分の信号光と前記第1励起光と前記第2励起光とを相互位相変調することにより、第1波長変換信号光を生成し、前記第2偏波成分の信号光と前記第3励起光と前記第4励起光とを相互位相変調することにより、第2波長変換信号光を生成する非線形光学媒質と、
    前記第1波長変換信号光と前記第2波長変換信号光とを合波することにより前記第2信号光を生成する合波部と、を備え、
    前記第1励起光の周波数と前記第2励起光の周波数との差分、および、前記第3励起光の周波数と前記第4励起光の周波数との差分は、それぞれ、前記第1信号光を含む波長多重光の全周波数帯域幅と等しい
    ことを特徴とする波長変換装置。
  6. 前記非線形光学媒質は、
    前記第1偏波成分の信号光と前記第1励起光と前記第2励起光とを相互位相変調することにより、第1波長変換信号光を生成する第1非線形光学媒質と、
    前記第2偏波成分の信号光と前記第3励起光と前記第4励起光とを相互位相変調することにより、第2波長変換信号光を生成する第2非線形光学媒質と、
    を有することを特徴とする請求項5に記載の波長変換装置。
  7. 伝送路に波長多重光を伝送する光伝送方法であって、
    第1波長帯域の波長の光を多重化して第1波長多重光を生成し、
    前記第1波長帯域の波長の光を多重化して第2波長多重光を生成し、
    前記第2波長多重光の偏波を第1偏波に制御し、
    偏波が前記第1偏波に制御された第2波長多重光と、前記第1偏波と直交する第2偏波の第1励起光と、前記第1励起光とは異なる波長の前記第2偏波の第2励起光と、を相互位相変調することにより、前記第2波長多重光を前記第1波長帯域とは異なる第2波長帯域の波長に変換し、
    前記第1励起光の周波数と前記第2励起光の周波数との差分は、前記第2波長多重光の全周波数帯域幅と等しく、
    前記第2波長帯域の波長に変換された第2波長多重光と前記第1波長多重光を多重化する
    ことを特徴する光伝送方法。
  8. 伝送路から波長多重光を受信し、
    前記波長多重光から、第1波長帯域の波長の第1波長多重光と、前記第1波長帯域とは異なる第2波長帯域の波長の第2波長多重光を抽出し、
    前記第2波長多重光の偏波を第1偏波に制御し、
    偏波が前記第1偏波に制御された第2波長多重光と、前記第1偏波と直交する第2偏波の第1励起光と、前記第1励起光とは異なる波長の前記第2偏波の第2励起光と、を相互位相変調することにより、前記第2波長多重光を前記第1波長帯域の波長に変換し、
    前記第1励起光の周波数と前記第2励起光の周波数との差分は、前記第2波長多重光の全周波数帯域幅と等しく、
    前記第1波長帯域の波長に変換された前記第2波長多重光を分割し、
    前記第1波長多重光を分割する
    ことを特徴する光伝送方法。
  9. 第1周波数の第1信号光を第2周波数の第2信号光に波長変換する波長変換方法であって、
    第1励起光の周波数と第2励起光の周波数との差分が、前記第1周波数と前記第2周波数との差分と等しい、前記第1励起光および前記第2励起光を生成し、
    前記第1励起光と前記第2励起光の各偏波の方向が、前記第1信号光の偏波の方向に直交するように、前記第1励起光の偏波、前記第2励起光の偏波、又は前記第1信号光の偏波のうちの少なくとも1つを調整し、
    前記第1励起光の周波数と前記第2励起光の周波数との差分は、前記第1信号光を含む波長多重光の全周波数帯域幅と等しく、
    前記第1信号光と前記第1励起光と前記第2励起光とを相互位相変調することにより前記第2信号光を生成する
    ことを特徴とする波長変換方法。
  10. 第1周波数の第1信号光を第2周波数の第2信号光に波長変換する波長変換方法であって、
    前記第1周波数の信号光を、互いに直交する第1偏波成分と第2偏波成分に分離して、第1偏波成分の信号光と第2偏波成分の信号光を生成し、
    第1励起光の周波数と第2励起光の周波数との差分が、前記第1周波数と前記第2周波数との差分と等しい、前記第1励起光および前記第2励起光を生成し、
    第3励起光の周波数と第4励起光の周波数との差分が、前記第1周波数と前記第2周波数との差分と等しい、前記第3励起光および前記第4励起光を生成し、
    前記第1励起光と前記第2励起光の各偏波の方向が、前記第1偏波成分の信号光の偏波方向に直交するように、前記第1励起光の偏波、前記第2励起光の偏波、又は前記第1偏波成分の信号光の偏波のうちの少なくとも1つを調整し、
    前記第3励起光と前記第4励起光の各偏波の方向が、前記第2偏波成分の信号光の偏波方向に直交するように、前記第3励起光の偏波、前記第4励起光の偏波、又は前記第2偏波成分の信号光の偏波のうちの少なくとも1つを調整し、
    前記第1励起光の周波数と前記第2励起光の周波数との差分、および、前記第3励起光の周波数と前記第4励起光の周波数との差分は、それぞれ、前記第1信号光を含む波長多重光の全周波数帯域幅と等しく、
    前記第1偏波成分の信号光と前記第1励起光と前記第2励起光とを相互位相変調することにより、第1波長変換信号光を生成し、
    前記第2偏波成分の信号光と前記第3励起光と前記第4励起光とを相互位相変調することにより、第2波長変換信号光を生成し、
    前記第1波長変換信号光と前記第2波長変換信号光とを合波することにより前記第2信号光を生成する
    ことを特徴とする波長変換方法。
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