JP2008076752A - 光集積素子及び波長変換方式 - Google Patents

光集積素子及び波長変換方式 Download PDF

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Abstract

【課題】偏波無依存の波長変換を実現しながら、波長変換光とともにポンプ光が出力されてしまうのを抑制できるようにする。
【解決手段】本光集積素子は、2つの光導波路2,3を備え、一側及び他側にそれぞれ2つのポートを有するマッハツェンダ干渉計1と、ポート1Bに接続されるTMモード信号光入力用光導波路12と、ポート1Aに接続されるTMモードポンプ光入力用光導波路14と、ポート1Cに接続されるTEモード信号光入力用光導波路13と、ポート1Dに接続されるTEモードポンプ光入力用光導波路15と、TMモードポンプ光入力用光導波路14に備えられるTMモード用半導体レーザ9と、TEモードポンプ光入力用光導波路15に備えられるTEモード用半導体レーザ10と、2つの光導波路2,3に備えられ、信号光及びポンプ光が入射すると信号光の位相共役光を発生する非線形媒質7,8とを備え、これらが同一半導体基板6上に集積されている。
【選択図】図1

Description

本発明は、波長変換を行なうのに用いられる光集積素子及び波長変換方式に関する。
光通信の高速化、大容量化に伴い、光信号を電気信号に変換せずに処理を行なう全光信号処理技術が要求されている。
近年の波長分割多重技術(Wavelength Division Multiplexing:WDM)の進展により、石英系光ファイバの数THzに及ぶ帯域をすべて使いきることが可能になっている。光の波長1つ1つに異なる情報を与えて伝送するWDMにおいて、サブネットワーク間での波長衝突の回避や波長ルーティングによる交換を実現するために波長変換は必要不可欠な技術である。
全光波長変換を行なう場合、光ファイバや半導体のような非線形媒質(Non-Linear Medium:NLM)を利用する方法が多く用いられる。このうち、半導体光増幅器(Semiconductor Optical Amplifier:SOA)の非線形効果を用いた波長変換方式は、システムの小型化が可能であり、低消費電力で大きな非線形効果を得ることができるため、盛んに研究がなされている。
ここで、SOAを用いた全光波長変換方式は、相互利得変調(Cross Gain Modulation:XGM)や相互位相変調(Cross Phase Modulation:XPM)のような光スイッチ型のものと、差周波発生(Difference Frequency Generation:DFG)や四光波混合(Four Wave Mixing:FWM)を用いたコヒーレント型のものとに分けることができる。
このうち、コヒーレント型の波長変換方式は、非線形応答の高速性によって超高速の波長変換を行なえるほか、波長変換後も位相情報が保持されるため、例えば差分位相偏移変調(Differential Phase Shift Keying:DPSK)などのような変調フォーマットにも対応可能である。
特に、FWMを用いた波長変換方式は、相互作用する光の周波数間隔が小さく、位相整合が容易であるため、高速、かつ、フォーマットフリーの波長変換方式として有望である。
しかし、FWMを用いた波長変換方式は、入力光の偏波状態に大きく依存する。つまり、FWMを用いた波長変換効率は、ポンプ光と信号光との間の偏波状態に大きく影響される。
このような偏波依存性を解消する手段としては、偏波ダイバーシティ法がある。
例えば図5に示すように、入力光(信号光ωs、ポンプ光ωp)を偏光ビームスプリッタ(Polarization Beam Splitter:PBS)100によって偏波分離し、分離された各々の光を2つの半導体光増幅器(Semiconductor Optical Amplifier:SOA)101,102に入射させ、これらの半導体光増幅器101,102から出射される光(信号光ωs、ポンプ光ωp、位相共役光ωc)を偏光ビームスプリッタ(Polarization Beam Splitter:PBS)103によって偏波合成して、波長変換光としての位相共役光ωcを取り出すように構成することが提案されている(例えば非特許文献1参照)。この場合、波長変換光としての位相共役光ωcとともに信号光ωs及びポンプ光ωpも取り出されてしまうことになる。
このような構成では、非線形媒質として2つのSOA101,102を用いる必要がある。これに対し、非線形媒質を1つだけ用いることも考えられる。
例えば図6に示すように、入力光(信号光ωs及びポンプ光ωp)を光サーキュレータ107を介して偏光ビームスプリッタ(Polarization Beam Splitter:PBS)104に入力し、偏光ビームスプリッタ(PBS)104によって偏波分離し、分離された一方の光はそのまま、他方の光はλ/2波長板105によって偏波面を90度回転させて、SOA106の双方向から入射させ、このSOA106から双方向へ出射される光(信号光ωs、ポンプ光ωp、位相共役光ωc)を偏光ビームスプリッタ(PBS)104によって偏波合成し、光サーキュレータ107を介して、入力ポートとは異なるポートから、波長変換光としての位相共役光ωcを取り出すように構成することも考えられる。この場合も波長変換光としての位相共役光ωcとともに信号光ωs及びポンプ光ωpも取り出されてしまうことになる。
特に、これと同様の構成で、SOA106の代わりにDFBレーザ(DFB−LD)を用い、DFBレーザの光をポンプ光ωpとして用いるようにし、外部からの入力光として信号光ωsのみを入力するようにした構成が提案されている(例えば非特許文献2参照)。
Jonathan P. R. Lacey et al., "Tunability of Polarization-Insensitive Wavelength Converters Based on Four-Wave Mixing in Semiconductor Optical Amplifiers" Journal of Lightwave Technology, Vol. 16, No. 12, pp. 2419-2427 (December 1998) S. Watanabe et al., "Polarisation-insensitive wavelength conversion and phase conjugation using bi-directional forward four-wave mixing in a lasing DFB-LD" Electronics Letters, Vol. 33, No. 4, pp. 316-317 (13th February 1997).
ところで、上述の図5や図6に示すような構成では、波長変換光(位相共役光)ωcとともに信号光ωsやポンプ光ωpも出力されてしまうため、波長変換光ωcのみを取り出すためには例えばフィルタを用いて信号光ωsやポンプ光ωpをカットする必要がある。
特に、ポンプ光ωpはパワーが大きいため、波長変換光ωcとともに出力されると、波長変換光ωcに与える影響が大きい。
また、信号光ωsとポンプ光ωpの離調が小さくなると(即ち、変換効率を高くすべく、ポンプ光ωpの波長を信号光ωsの波長に近づけると)、波長変換光ωcとポンプ光ωpの波長が近くなり、フィルタを用いてもポンプ光ωpを十分にカットすることができない。この結果、雑音の増加につながることになる。
さらに、ポンプ光ωpをカットするために波長可変フィルタを用いる場合、信号光を任意の波長に変換するためにポンプ光ωpの波長を掃引するときに、フィルタの中心波長(透過波長)を掃引することも必要であり、波長掃引幅によっても波長変換の幅が制限されてしまうことになる。特に、波長掃引幅は掃引機構を含むフィルタの特性で決定されるため、実際の使用にあたっては制限も多い。さらに、フィルタの動作によって波長変換速度が制限されてしまうことになる。
本発明は、このような課題に鑑み創案されたもので、偏波無依存の波長変換を実現しながら、波長変換光とともにポンプ光が出力されないようにした、光集積素子及び波長変換方式を提供することを目的とする。
このため、本発明の光集積素子は、マッハツェンダ干渉計(2つのカプラと、2つのカプラ間を接続する2つの光導波路とを備え、一側及び他側にそれぞれ2つのポートを有する)、TMモード信号光入力用光導波路(一側の一のポートに接続され、TMモードの信号光をマッハツェンダ干渉計に入力するためのもの)、TMモードポンプ光入力用光導波路(一側の他のポートに接続され、TMモードのポンプ光をマッハツェンダ干渉計に入力するためのもの)、TEモード信号光入力用光導波路(他側の一のポートに接続され、TEモードの信号光をマッハツェンダ干渉計に入力するためのもの)、TEモードポンプ光入力用光導波路(他側の他のポートに接続され、TEモードのポンプ光をマッハツェンダ干渉計に入力するためのもの)、TMモード用半導体レーザ(TMモードポンプ光入力用光導波路に備えられ、TMモードのポンプ光を出力しうるもの)、TEモード用半導体レーザ(TEモードポンプ光入力用光導波路に備えられ、TEモードのポンプ光を出力しうるもの)、及び、非線形媒質(2つの光導波路のそれぞれに備えられ、信号光及びポンプ光が入射すると信号光の位相共役光を発生するもの)が、同一半導体基板上に集積されている。
また、本発明の波長変換方式は、上記の光集積素子と、偏光ビームスプリッタと、光集積素子と偏光ビームスプリッタとを接続する偏波保持ファイバとを備えるものとして構成される。そして、まず、偏光ビームスプリッタによって、入力された信号光をTEモードの信号光とTMモードの信号光とに分け、TMモードの信号光を、偏波保持ファイバ及び光集積素子のTMモード信号光入力用光導波路を介してマッハツェンダ干渉計の一側の一のポートに入力する一方、TEモードの信号光を、偏波保持ファイバ及び光集積素子のTEモード信号光入力用光導波路を介してマッハツェンダ干渉計の他側の一のポートに入力する。次に、非線形媒質が発生し、TEモード信号光入力用光導波路及び偏波保持ファイバを介して出力されるTMモードの信号光の位相共役光と、非線形媒質が発生し、TMモード信号光入力用光導波路及び偏波保持ファイバを介して出力されるTEモードの信号光の位相共役光とを偏光ビームスプリッタによって合わせ、波長変換光として取り出すように構成される。
また、上記の本発明の光集積素子は、TMモード用半導体レーザ又はTEモード用半導体レーザを備えるものとして構成することもできる。
この場合、本発明の波長変換方式は、TMモード用半導体レーザを備える第1光集積素子と、TEモード用半導体レーザを備える第2光集積素子と、第1偏光ビームスプリッタと、第2偏光ビームスプリッタと、これらの第1光集積素子、第2光集積素子、第1偏光ビームスプリッタ及び第2偏光ビームスプリッタを接続する偏波保持ファイバとを備えるものとして構成される。そして、まず、第1偏光ビームスプリッタによって、入力された信号光をTEモードの信号光とTMモードの信号光とに分け、TMモードの信号光を、偏波保持ファイバ及び第1光集積素子のTMモード信号光入力用光導波路を介してマッハツェンダ干渉計の一側の一のポートに入力する一方、TEモードの信号光を、偏波保持ファイバ及び第2光集積素子のTEモード信号光入力用光導波路を介してマッハツェンダ干渉計の他側の一のポートに入力する。次に、第1光集積素子の非線形媒質が発生し、第1光集積素子のTEモード信号光入力用光導波路及び偏波保持ファイバを介して出力されるTMモードの信号光の位相共役光と、第2光集積素子の非線形媒質が発生し、第2光集積素子のTMモード信号光入力用光導波路及び偏波保持ファイバを介して出力されるTEモードの信号光の位相共役光とを第2偏光ビームスプリッタによって合わせ、波長変換光として取り出すように構成される。
したがって、本発明の光集積素子及び波長変換方式によれば、偏波無依存の波長変換を実現しながら、波長変換光とともにポンプ光が出力されないようにすることができるという利点がある。
以下、図面により、本発明の実施の形態にかかる光集積素子及び波長変換方式について、図1、図2を参照しながら説明する。
本実施形態にかかる波長変換方式は、非線形媒質(Non-Linear Medium:NLM)の非線形効果としての四光波混合(Four Wave Mixing:FWM)を用いた波長変換方式である。つまり、本波長変換方式は、非線形媒質(ここでは3次の非線形現象を生じる媒質)に信号光ωsとポンプ光ωpを入力すると、信号光の位相共役光ωc(=2ωp−ωs)が生成されることを利用し、非線形媒質によって生成された位相共役光ωc(3次の非線形現象による位相共役光)を波長変換光として取り出すことで波長変換を行なうものである。
特に、本波長変換方式は、図1に示すように、偏波無依存の波長変換を実現しうる偏波ダイバーシティ法によるFWM波長変換方式であって、波長変換光としての位相共役光ωcとともにポンプ光ωpが出力されないように、2つの光導波路2,3と2入力2出力の2つのカプラ4,5とからなる4ポート(2×2ポート)のマッハツェンダ干渉計1を用い、信号光ωsとポンプ光ωpを別のポートから入力するようにしている。
本実施形態では、図1に示すように、マッハツェンダ干渉計1が形成された半導体基板6上に、非線形媒質[ここでは半導体利得媒質を有する半導体光増幅器(SOA)]7,8,ポンプ光源(ここではTMモード又はTEモードで発振する半導体レーザ)9,10を集積した光集積素子(ポンプ光源が集積されたマッハツェンダ干渉計型SOA)11を用い、マッハツェンダ干渉計1の4つのポート1A〜1Dのうち対角線上に位置する2つのポート1B,1Cに接続された光導波路(即ち、半導体レーザ9,10が形成されていない光導波路)12,13のそれぞれにレンズ系(図示せず)を介して偏波保持ファイバ16,17を接続し、これらの偏波保持ファイバ16,17の他端を偏光ビームスプリッタ(PBS)18に接続し、さらに、この偏光ビームスプリッタ18に光サーキュレータ19を介して入力側光ファイバ20及び出力側光ファイバ21を接続して、偏波ダイバーシティ法による波長変換方式を実現している。
このような波長変換方式を用いることで、以下のようにして波長変換が行なわれる。
まず、図1に示すように、入力側光ファイバ20及び光サーキュレータ19を介して外部から入力される信号光ωsは、偏光ビームスプリッタ18によって、TMモードの信号光とTEモードの信号光とに偏波分離され、偏波保持ファイバ16,17を介して、マッハツェンダ干渉計1の対角線上に位置する2つのポート1B,1Cに接続された光導波路12,13のそれぞれに入力される。
ここでは、TMモードの信号光は、光集積素子11上に形成されたTMモード信号光入力用光導波路12を介してマッハツェンダ干渉計1の一側(図1中、左側)の一のポート1Bから入力され、TEモードの信号光は、光集積素子11上に形成されたTEモード信号光入力用光導波路13を介してマッハツェンダ干渉計1の他側(図1中、右側)の一のポート1Cから入力される。
一方、これらの信号光が入力される光導波路12,13及びポート1B,1Cに隣接する光導波路14,15及びポート1A,1Dには、それぞれ、TMモードで発振する半導体レーザ(TMモード用半導体レーザ)9からTMモードのポンプ光、TEモードで発振する半導体レーザ(TEモード用半導体レーザ)10からTEモードのポンプ光が入力される。
ここでは、光集積素子11上に形成されたTMモードポンプ光入力用光導波路14に備えられるTMモード用半導体レーザ9から出力されたTMモードのポンプ光が、マッハツェンダ干渉計1の一側(図1中、左側)の他のポート1Aから入力され、光集積素子11上に形成されたTEモードポンプ光入力用光導波路15に備えられるTEモード用半導体レーザ10から出力されたTEモードのポンプ光が、マッハツェンダ干渉計1の他側(図1中、右側)の他のポート1Dから入力される。
このようにして入力される各信号光及び各ポンプ光は、カプラ4,5を介して、マッハツェンダ干渉計1の2つの光導波路2,3のそれぞれを伝搬していき、これらのSOA7,8を通過すると、各SOA7,8が各信号光の位相共役光(FWM光)を発生する。
その後、それぞれの光導波路2,3を伝搬してきた各信号光及び各位相共役光(波長変換光)は、それぞれ、カプラ4,5を介して、その信号光が入力されたポート1B(1C)の対角線上に位置するポート1C(1B)に接続された光導波路13(12)から出力される。
ここでは、TMモードの信号光の位相共役光は、マッハツェンダ干渉計1の他方の側(図1中、右側)の一のポート1Cを介してTEモード信号光入力用光導波路13から出力される一方、TEモードの信号光の位相共役光は、マッハツェンダ干渉計1の一方の側(図1中、左側)の一のポート1Bを介してTMモード信号光入力用光導波路12から出力される。
本実施形態では、図1に示すように、マッハツェンダ干渉計1の2つの光導波路2,3のうちのいずれか一方に設けられている位相調整領域22によって、2つの光導波路2,3のそれぞれを伝搬してきた光の位相が合うように位相調整が行なわれる。
そして、図1に示すように、TMモードの信号光の位相共役光とTEモードの信号光の位相共役光は、偏光ビームスプリッタ18で合波され、光サーキュレータ19を介して、波長変換光ωcとして取り出される。
ここでは、位相共役光ωcとともに信号光ωsも出力されてしまうため、その後、例えばバンドパスフィルタ(例えばAWEなど)によって信号光ωsをカットし、位相共役光(波長変換光)ωcのみを取り出すようにしている。これにより、信号光ωsが位相共役光(波長変換光)ωcに変換されることになる。
一方、図1に示すように、それぞれの光導波路2,3を伝搬してきた各ポンプ光は、それぞれ、カプラ4,5を介して、そのポンプ光が入力されたポート1A(1D)の対角線上に位置するポート1D(1A)に接続された光導波路15(14)から出力される。
そして、各光導波路14,15に導かれたポンプ光ωpは、図1に示すように、TMモード又はTEモードで発振する半導体レーザ9,10に隣接して設けられている光吸収領域23,24で吸収される。これにより、各半導体レーザ9,10に、対向する位置に設けられている半導体レーザから出力されるポンプ光ωpが入射されてしまうのを防止するようにしている。
次に、上述の波長変換方式において用いられる光集積素子(波長変換素子)について、図2(A)〜(F)を参照しながら説明する。
本光集積素子は、図2(A)に示すように、一側[図2(A)中、左側]及び他側[図2(A)中、右側]にそれぞれ2つのポート1A,1B及び1C,1Dを有するマッハツェンダ干渉計1と、TMモード信号光入力用光導波路12と、TMモードポンプ光入力用光導波路14と、TEモード信号光入力用光導波路13と、TEモードポンプ光入力用光導波路15と、非線形媒質として用いられる第1半導体光増幅器(第1SOA)7と、非線形媒質として用いられる第2半導体光増幅器(第2SOA)8と、ポンプ光源としての半導体レーザ9,10と、半導体レーザ9,10からのポンプ光(レーザ光)を吸収する光吸収領域24,23と、位相調整領域22とを、同一半導体基板6(一導電型半導体基板;ここではn型InP基板)上にモノリシックに集積したモノリシック集積素子11として構成される。
ここで、マッハツェンダ干渉計1は、図2(A)に示すように、2つのカプラ[ここでは多モード干渉(Multimode Interference:MMI)カプラ]4,5と、2つのカプラ4,5間を接続する2つの光導波路2,3とを備える。
そして、マッハツェンダ干渉計1の一側[図2(A)中、左側]の一のポート1Bには、マッハツェンダ干渉計1にTMモードの信号光を入力するためのTMモード信号光入力用光導波路12が接続されている。また、マッハツェンダ干渉計1の一側[図2(A)中、左側]の他のポート1Aには、マッハツェンダ干渉計1にTMモードのポンプ光を入力するためのTMモードポンプ光入力用光導波路14が接続されている。さらに、マッハツェンダ干渉計1の他側[図2(A)中、右側]の一のポート1Cには、マッハツェンダ干渉計1にTEモードの信号光を入力するためのTEモード信号光入力用光導波路13が接続されている。また、マッハツェンダ干渉計1の他側[図2(A)中、右側]の他のポート1Dには、マッハツェンダ干渉計1にTEモードのポンプ光を入力するためのTEモードポンプ光入力用光導波路15が接続されている。
このように、各モードの信号光及び各モードのポンプ光がそれぞれ対角線方向へ伝搬するように、マッハツェンダ干渉計1の一側[図2(A)中、左側]の一のポート1Bと他側[図2(A)中、右側]の一のポート1Cとが基板幅方向中心線を挟んで反対側に位置し、マッハツェンダ干渉計1の一側[図2(A)中、左側]の他のポート1Aと他側[図2(A)中、右側]の他のポート1Dとが基板幅方向中心線を挟んで反対側に位置するように設けられている。
第1SOA7及び第2SOA8は、図2(A)に示すように、マッハツェンダ干渉計1のカプラ4,5間に形成された2つの光導波路2,3のそれぞれに設けられている。
ここで、第1SOA7及び第2SOA8は、信号光及びポンプ光が入射すると信号光の位相共役光(FMW光)を発生するものであり、3次の非線形現象を生じる利得媒質からなる活性層を含む光導波路にSOA用電極39Bを設け、これらのSOA用電極39Bを介して活性層に電流(制御電流)を注入しうるように構成されている。
半導体レーザとしては、図2(A)に示すように、TMモードで発振する半導体レーザ(TMモード用半導体レーザ;ここでは引張歪量子井戸活性層を備える半導体レーザ)9と、TEモードで発振する半導体レーザ(TEモード用半導体レーザ;ここでは圧縮歪量子井戸活性層を備える半導体レーザ)10とが設けられている。
ここで、TMモード用半導体レーザ(TMモードLD)9及びTEモード用半導体レーザ(TEモードLD)10は、図2(A)に示すように、マッハツェンダ干渉計1の対角線上に位置する2つのポート1A,1Dに接続された光導波路(カプラ4,5の外側に形成された光導波路)14,15のそれぞれに設けられている。つまり、TMモードのポンプ光を出力しうるTMモード用半導体レーザ9は、TMモードポンプ光入力用光導波路14に設けられている。また、TEモードのポンプ光を出力しうるTEモード用半導体レーザ10は、TEモードポンプ光入力用光導波路15に設けられている。
特に、本実施形態では、図2(A)に示すように、一方の半導体レーザ9(10)から出力されたポンプ光が、対角線上の反対側に位置する他方の半導体レーザ10(9)に入射してしまうと悪影響を及ぼすため、TMモード用半導体レーザ9に隣接する領域に(即ち、TMモードポンプ光入力用光導波路14のTMモード用半導体レーザ9よりもカプラ4側に)、TEモードの光を吸収する領域(TEモード光吸収領域;TEモード光吸収部)23が設けられており、TEモード用半導体レーザ10に隣接する領域に(即ち、TEモードポンプ光入力用光導波路15のTEモード用半導体レーザ10よりもカプラ5側に)、TMモードの光を吸収する領域(TMモード光吸収領域;TMモード光吸収部)24が設けられている。
具体的には、TMモード用半導体レーザ9の活性層(ここでは引張歪量子井戸活性層)に、TEモードで発振する半導体レーザの活性層(ここでは圧縮歪量子井戸活性層;例えば厚さ100nm)をバットジョイントさせ、TEモードで発振する半導体レーザの活性層の上方には電流注入のための電極を設けないで電流を注入しないようにしている(無バイアス状態)。
この場合、TMモード用半導体レーザ9によって出力されたTMモードのポンプ光は、TEモードで発振する半導体レーザの活性層が形成されている領域(TEモード光吸収領域)23を通過する一方、対角線上の反対側に位置する半導体レーザ10によって出力されたTEモードのポンプ光は、TEモードで発振する半導体レーザの活性層が形成されている領域(TEモード光吸収領域)23で吸収されることになる。
同様に、TEモード用半導体レーザ10の活性層(ここでは圧縮歪量子井戸活性層)に、TMモードで発振する半導体レーザの活性層(ここでは引張歪量子井戸活性層;例えば厚さ100nm)をバットジョイントさせ、TMモードで発振する半導体レーザの活性層の上方には電流注入のための電極を設けないで電流を注入しないようにしている(無バイアス状態にしておく)。
この場合、TEモード用半導体レーザ10によって出力されたTEモードのポンプ光は、TMモードで発振する半導体レーザの活性層が形成されている領域(TMモード光吸収領域)24を通過する一方、対角線上の反対側に位置する半導体レーザ9によって出力されたTMモードのポンプ光は、TMモードで発振する半導体レーザの活性層が形成されている領域(TMモード光吸収領域)24で吸収されることになる。
また、本実施形態では、図2(A)に示すように、マッハツェンダ干渉計1の2つの光導波路2,3のうちのいずれか一方に、位相調整領域(位相調整器;位相補償器)22が設けられており、2つの光導波路2,3のそれぞれを伝搬してきた光の位相が合うように位相調整できるようになっている。
ここでは、位相調整器22は、マッハツェンダ干渉計1の2つの光導波路2,3のうちのいずれか一方に位相調整電極39A(この電極39Aを設ける領域を電流注入領域という)を設け、この位相調整電極39Aを介して光導波路3に電流を注入することで位相を調整するようになっている。なお、マッハツェンダ干渉計1の2つの光導波路2,3の長さを調整するなど、他の方法によって位相を合わせることができるのであれば位相調整器22を設けなくても良い。
以下、このように構成される本光集積素子の断面構造について、図2(A)〜(F)を参照しながら説明する。
なお、図2(B)は図2(A)のA−A'線に沿う模式的断面図であり、図2(C)は図2(A)のB−B'線に沿う模式的断面図であり、図2(D)は図2(A)のC−C'線に沿う模式的断面図であり、図2(E)は図2(A)のD−D'線に沿う模式的断面図であり、図2(F)は図2(A)のE−E'線に沿う模式的断面図である。
まず、図2(A)のA−A'線に沿う断面は、例えば図2(B)の模式的断面図に示すように、n型InP基板6上に2つのメサ構造が形成された構成になっている。
これらのメサ構造のうちの一方[図2(B)中、左側]は、n−InPクラッド層29、下側SCH層30(光ガイド層;例えばInGaAsP層,発光波長1.15μm,厚さ50nm)、引張歪量子井戸活性層31(レーザ活性層;例えば厚さ100nm)、上側SCH層32(光ガイド層;例えばInGaAsP層,発光波長1.15μm,厚さ50nm)、p−InPクラッド層33(例えば厚さ300nm)を順に積層させた構造になっている。これにより、TMモードで発振する半導体レーザ(TMモード用半導体レーザ;レーザ部)9が構成される[図2(A)参照]。
また、他方[図2(B)中、右側]のメサ構造は、n−InPクラッド層29、下側SCH層30(光ガイド層;例えばInGaAsP層,発光波長1.15μm,厚さ50nm)、導波路コア層34(例えばInGaAsP層,発光波長1.3μm,厚さ100nm)、上側SCH層32(光ガイド層;例えばInGaAsP層,発光波長1.15μm,厚さ50nm)、p−InPクラッド層33(例えば厚さ300nm)を順に積層させた構造になっている。これにより、TMモード信号光入力用光導波路(光導波路部)12が構成される[図2(A)参照]。
そして、これらのメサ構造は、p型InP埋込層(第1電流ブロック層)35、n型InP埋込層(第2電流ブロック層)36で順に埋め込まれており(即ち、InP層のpn接合で埋め込まれており)、その上部にp−InPクラッド層37(例えば厚さ3μm)が形成されている。
さらに、半導体レーザ9を構成する一方のメサ構造[図2(B)中、左側]の上方のみにInGaAsPコンタクト層38(例えば発光波長1.3μm,厚さ100nm)が形成されており、このコンタクト層38上にp側電極39(レーザ用電極)が形成されている。一方、基板裏面にはn側電極40が形成されている。なお、図2(B)中、符号41はSiO2膜である。
次に、図2(A)のB−B'線に沿う断面は、例えば図2(C)の模式的断面図に示すように、n型InP基板6上に1つのメサ構造が形成された構成になっている。
このメサ構造は、n−InPクラッド層29、下側SCH層30(光ガイド層;例えばInGaAsP層,発光波長1.15μm,厚さ50nm)、導波路コア層34(例えばInGaAsP層,発光波長1.3μm,100nm)、上側SCH層32(光ガイド層;例えばInGaAsP層,発光波長1.15μm,厚さ50nm)、p−InPクラッド層33(例えば厚さ300nm)を順に積層させた構造になっている。これにより、カプラ(ここではMMIカプラ)4が構成される[図2(A)参照]。
そして、このメサ構造は、p型InP埋込層(第1電流ブロック層)35、n型InP埋込層(第2電流ブロック層)36で順に埋め込まれており(即ち、InP層のpn接合で埋め込まれており)、その上部にp−InPクラッド層37(例えば厚さ3μm)が形成されている。なお、図2(C)中、符号41はSiO2膜であり、符号40はn側電極である。
次に、図2(A)のC−C'線に沿う断面は、例えば図2(D)の模式的断面図に示すように、n型InP基板6上に2つのメサ構造が形成された構成になっている。
これらのメサ構造は、共に、n−InPクラッド層29、下側SCH層30(光ガイド層;例えばInGaAsP層,発光波長1.15μm,厚さ50nm)、歪量子井戸活性層42(SOA活性層;例えば6層のInGaAs井戸層を持つ;例えば歪量+0.8%,厚さ100nm)、上側SCH層32(光ガイド層;例えばInGaAsP層,発光波長1.15μm,厚さ50nm)、p−InPクラッド層33(例えば厚さ300nm)を順に積層させた構造になっている。これにより、第1SOA7及び第2SOA8が構成される[図2(A)参照]。
そして、これらのメサ構造は、p型InP埋込層(第1電流ブロック層)35、n型InP埋込層(第2電流ブロック層)36で順に埋め込まれており(即ち、InP層のpn接合で埋め込まれており)、その上部にp−InPクラッド層37(例えば厚さ3μm)が形成されている。
さらに、第1SOA7及び第2SOA8を構成するメサ構造の上方のみにInGaAsPコンタクト層38(例えば発光波長1.3μm,厚さ100nm)が形成されており、このコンタクト層38上にp側電極39(SOA用電極39B)が形成されている。一方、基板裏面にはn側電極40が形成されている。なお、図2(D)中、符号41はSiO2膜である。
次に、図2(A)のD−D'線に沿う断面は、例えば図2(E)の模式的断面図に示すように、n型InP基板6上に2つのメサ構造が形成された構成になっている。
これらの2つのメサ構造は、共に、n−InPクラッド層29、下側SCH層30(光ガイド層;例えばInGaAsP層,発光波長1.15μm,厚さ50nm)、導波路コア層34(例えばInGaAsP層,発光波長1.3μm,厚さ100nm)、上側SCH層32(光ガイド層;例えばInGaAsP層,発光波長1.15μm,厚さ50nm)、p−InPクラッド層33(例えば厚さ300nm)を順に積層させた構造になっている。これにより、マッハツェンダ干渉計1の2つの光導波路2,3が構成される[図2(A)参照]。
そして、これらのメサ構造は、p型InP埋込層(第1電流ブロック層)35、n型InP埋込層(第2電流ブロック層)36で順に埋め込まれており(即ち、InP層のpn接合で埋め込まれており)、その上部にp−InPクラッド層37(例えば厚さ3μm)が形成されている。
さらに、一方の光導波路3を構成するメサ構造の上方のみにInGaAsPコンタクト層38(例えば発光波長1.3μm,厚さ100nm)が形成されており、このコンタクト層38上にp側電極39(位相調整電極39A)が形成されている。一方、基板裏面にはn側電極40が形成されている。これにより、位相調整領域22が構成される[図2(A)参照]。なお、図2(E)中、符号41はSiO2膜である。
次に、図2(A)のE−E'線に沿う断面は、例えば図2(F)の模式的断面図に示すように、n型InP基板6上に2つのメサ構造が形成された構成になっている。
これらのメサ構造のうちの一方[図2(F)中、右側]は、n−InPクラッド層29、下側SCH層30(光ガイド層;例えばInGaAsP層,発光波長1.15μm,厚さ50nm)、圧縮歪量子井戸活性層43(レーザ活性層;例えば厚さ100nm)、上側SCH層32(光ガイド層;例えばInGaAsP層,発光波長1.15μm,厚さ50nm)、p−InPクラッド層33(例えば厚さ300nm)を順に積層させた構造になっている。これにより、TEモードで発振する半導体レーザ(TEモード用半導体レーザ;レーザ部)10が構成される[図2(A)参照]。
また、他方[図2(F)中、左側]のメサ構造は、n−InPクラッド層29、下側SCH層30(光ガイド層;例えばInGaAsP層,発光波長1.15μm,厚さ50nm)、導波路コア層34(例えばInGaAsP層,発光波長1.3μm,厚さ100nm)、上側SCH層32(光ガイド層;例えばInGaAsP層,発光波長1.15μm,厚さ50nm)、p−InPクラッド層33(例えば厚さ300nm)を順に積層させた構造になっている。これにより、TEモード信号光入力用光導波路(光導波路部)13が構成される[図2(A)参照]。
そして、これらのメサ構造は、p型InP埋込層(第1電流ブロック層)35、n型InP埋込層(第2電流ブロック層)36で順に埋め込まれており(即ち、InP層のpn接合で埋め込まれており)、その上部にp−InPクラッド層37(例えば厚さ3μm)が形成されている。
さらに、半導体レーザ10を構成する一方のメサ構造[図2(F)中、右側]の上方のみにInGaAsPコンタクト層38(例えば発光波長1.3μm,厚さ100nm)が形成されており、このコンタクト層38上にp側電極39(レーザ用電極)が形成されている。一方、基板裏面にはn側電極40が形成されている。なお、図2(B)中、符号41はSiO2膜である。
したがって、本実施形態にかかる光集積素子及び波長変換方式によれば、偏波ダイバーシティ法による偏波無依存の波長変換を実現しながら、波長変換光とともにポンプ光が出力されないようにすることができるという利点がある。これにより、波長変換光ωcがパワーの大きいポンプ光ωpの影響を受けないようにすることができ、雑音を低く抑えることができる。また、ポンプ光ωpをカットするためにフィルタを用いる必要がなく、したがって、波長可変フィルタを用いることによる波長変換幅の制限や波長変換速度の制限を受けることもない。
また、ポンプ光源(半導体レーザ9,10)が集積された素子を用いているため、従来のものよりも部品点数を削減できるという利点もある。
特に、基板6上に集積された半導体レーザ9,10のカプラ4,5側に光を吸収する領域23,24を設けることで、波長変換に用いられたポンプ光が半導体レーザ9,10に入射して悪影響を与えるのを防止できるという利点がある。
なお、上述の実施形態では、光集積素子を、TMモード光吸収領域24、TEモード光吸収領域23を備えるものとして構成しているが、これに限られるものではなく、これらの領域を設けなくても良い。
また、上述の実施形態では、ポンプ光が1つの場合(1波長励起FWMの場合)を例に説明しているが、ポンプ光の数はこれに限られるものではない。例えば、ポンプ光を2つ用いる場合(2波長励起FWMの場合)は、図3に示すように、異なる波長のポンプ光を出力しうる2つの半導体レーザを、TMモード用半導体レーザ9A,9B、TEモード用半導体レーザ10A,10Bとして集積し、さらにカプラ(合波器)50,51を集積して光集積素子11を構成することになる。この場合も、上述の実施形態と同様に、各半導体レーザ9A,9B,10A,10Bのカプラ50,51側に、半導体レーザ9A,9B,10A,10Bに入射する光(戻り光)を吸収する領域23A,23B,24A,24Bを設けるのが好ましい。つまり、各半導体レーザ9A,9B,10A,10Bを、電流を注入してレーザ光を発生する部分と入射する光(戻り光)を吸収する部分とから構成するのが好ましい。
また、上述の実施形態では、従来の1つの非線形媒質を用いる偏波ダイバーシティ法による波長変換方式(図6参照)に相当するものを例に説明しているが、これに限られるものではなく、例えば、従来の2つの非線形媒質を用いる偏波ダイバーシティ法による波長変換方式(図5参照)に相当するものとして構成することもできる。
この場合、例えば図4に示すように、TMモード用半導体レーザ9のみを集積した光集積素子(第1光集積素子)11Aと、TEモード用半導体レーザ10のみを集積した光集積素子(第2光集積素子)11Bと、第1偏光ビームスプリッタ18Aと、第2偏光ビームスプリッタ18Bと、これらの第1光集積素子11A、第2光集積素子11B、第1偏光ビームスプリッタ18A及び第2偏光ビームスプリッタ18Bを接続する偏波保持ファイバ60〜63を用いることになる。なお、図4では、上述の実施形態(図1参照)と同じものには同じ符号を付している。
なお、第1光集積素子11A及び第2光集積素子11Bは、上述の実施形態の光集積素子11と同様に構成されるが、それぞれ、TMモード用半導体レーザ9のみ、又は、TEモード用半導体レーザ10のみを集積させたものとして構成されるため、第1光集積素子11Aでは、上述の実施形態のTEモード信号光入力用光導波路13はTMモードの信号光及びその位相共役光を出力する光導波路64となり、TEモードポンプ光入力用光導波路15はTMモードのポンプ光が伝搬する光導波路65となり、また、第2光集積素子11Bでは、上述の実施形態のTMモード信号光入力用光導波路12は、TEモードの信号光及びその位相共役光を出力する光導波路66となり、TMモードポンプ光入力用光導波路14は、TEモードのポンプ光が伝搬する光導波路67となる。また、ここでは、TMモード光吸収領域24やTEモード光吸収領域23は設けていないが、上述の実施形態と同様に設けても良い。
そして、図4に示すように、まず、第1偏光ビームスプリッタ18Aによって、入力された信号光ωsをTEモードの信号光とTMモードの信号光とに分け、TMモードの信号光を、偏波保持ファイバ60及び第1光集積素子11AのTMモード信号光入力用光導波路12を介してマッハツェンダ干渉計1の一側の一のポート1Bに入力する一方、TEモードの信号光を、偏波保持ファイバ61及び第2光集積素子11BのTEモード信号光入力用光導波路13を介してマッハツェンダ干渉計1の他側の一のポート1Cに入力する。そして、第1光集積素子11Aの第1SOA7及び第2SOA8(非線形媒質)が発生し、第1光集積素子11Aの光導波路64及び偏波保持ファイバ63を介して出力されるTMモードの信号光の位相共役光と、第2光集積素子11Bの第1SOA7及び第2SOA8(非線形媒質)が発生し、第2光集積素子11Bの光導波路66及び偏波保持ファイバ62を介して出力されるTEモードの信号光の位相共役光とを第2偏光ビームスプリッタ18Bによって合わせ、波長変換光ωcとして取り出すようにすれば良い。
また、上述の実施形態では、SOA7,8を、量子井戸活性層を備えるものとして構成しているが、これに限られるものではなく、例えば、バルク半導体活性層や量子ドット活性層を備えるものとして構成しても良い。
また、上述の実施形態では、TMモードで発振する半導体レーザ9、TEモードで発振する半導体レーザ10を、それぞれ、引張歪量子井戸活性層、圧縮歪量子井戸活性層を備えるものとして構成しているが、これに限られるものではなく、例えば、それぞれを、TMモード、TEモードに利得を持つ量子ドットからなる活性層を備えるものとして構成しても良い。
ここで、TEモード、TMモードに利得を持つ量子ドットは、例えば、以下の文献1,2に記載されているような方法で実現することができる。
文献1(H. Ebe et al., "Feasibility of realizing quantum dots sensitive to TM mode lights with wavelength of 1.5μm" Conf. Dig. 2004 International Conference on Indium Phoshide and Related Materials, WP-36, pp. 443-446)には、量子ドットを覆う層の積層方向や横方向の歪みを制御することにより、TEモード又はTMモードに利得を持たせることが可能であることが示されている。
また、文献2(T. Kita et al., "Wideband polarization insensitivity in quantum dot optical amplifier" Conf. Dig. Conference on Lasers and Electro-Optics 2003, CTuH5.)には、積層方向の量子ドット同士が量子力学的に結合するまで近接させて積層した量子ドットにおいて、積層数が少ない時はTEモードの利得が大きいが、積層数が多くなるとTMモードの利得がTEモードの利得よりも大きくなることが示されている。
また、上述の実施形態では、カプラとして多モード干渉カプラ(MMI)4,5を備えるものとして構成しているが、これに限られるものではなく、例えばカプラとして方向性結合器を備えるものとして構成しても良い。
さらに、光集積素子の層構造は、上述の実施形態のものに限られるものではない。また、上述の実施形態では、メサ埋込構造の例に説明しているが、埋め込みを行なわないハイメサ構造、リッジ構造等の構造であっても良く、この場合も同様の効果が得られる。
また、本発明は、上述した実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々変形することができる。
(付記1)
2つのカプラと、前記2つのカプラ間を接続する2つの光導波路とを備え、一側及び他側にそれぞれ2つのポートを有するマッハツェンダ干渉計と、
前記一側の一のポートに接続され、TMモードの信号光を前記マッハツェンダ干渉計に入力するためのTMモード信号光入力用光導波路と、
前記一側の他のポートに接続され、TMモードのポンプ光を前記マッハツェンダ干渉計に入力するためのTMモードポンプ光入力用光導波路と、
前記他側の一のポートに接続され、TEモードの信号光を前記マッハツェンダ干渉計に入力するためのTEモード信号光入力用光導波路と、
前記他側の他のポートに接続され、TEモードのポンプ光を前記マッハツェンダ干渉計に入力するためのTEモードポンプ光入力用光導波路と、
前記TMモードポンプ光入力用光導波路に備えられ、TMモードのポンプ光を出力しうるTMモード用半導体レーザと、
前記TEモードポンプ光入力用光導波路に備えられ、TEモードのポンプ光を出力しうるTEモード用半導体レーザと、
前記2つの光導波路のそれぞれに備えられ、前記信号光及び前記ポンプ光が入射すると前記信号光の位相共役光を発生する非線形媒質とを備え、
前記マッハツェンダ干渉計、前記TMモード信号光入力用光導波路、前記TMモードポンプ光入力用光導波路、前記TEモード信号光入力用光導波路、前記TEモードポンプ光入力用光導波路、前記TMモード用半導体レーザ、前記TEモード用半導体レーザ及び前記非線形媒質が、同一半導体基板上に集積されていることを特徴とする光集積素子。
(付記2)
2つのカプラと、前記2つのカプラ間を接続する2つの光導波路とを備え、一側及び他側にそれぞれ2つのポートを有するマッハツェンダ干渉計と、
前記一側の一のポートに接続され、TMモードの信号光を前記マッハツェンダ干渉計に入力するためのTMモード信号光入力用光導波路と、
前記一側の他のポートに接続され、TMモードのポンプ光を前記マッハツェンダ干渉計に入力するためのTMモードポンプ光入力用光導波路と、
前記他側の一のポートに接続され、TEモードの信号光を前記マッハツェンダ干渉計に入力するためのTEモード信号光入力用光導波路と、
前記他側の他のポートに接続され、TEモードのポンプ光を前記マッハツェンダ干渉計に入力するためのTEモードポンプ光入力用光導波路と、
前記TMモードポンプ光入力用光導波路に備えられ、TMモードのポンプ光を出力しうるTMモード用半導体レーザと、
前記2つの光導波路のそれぞれに備えられ、前記信号光及び前記ポンプ光が入射すると前記信号光の位相共役光を発生する非線形媒質とを備え、
前記マッハツェンダ干渉計、前記TMモード信号光入力用光導波路、前記TMモードポンプ光入力用光導波路、前記TEモード信号光入力用光導波路、前記TEモードポンプ光入力用光導波路、前記TMモード用半導体レーザ及び前記非線形媒質が、同一半導体基板上に集積されていることを特徴とする光集積素子。
(付記3)
2つのカプラと、前記2つのカプラ間を接続する2つの光導波路とを備え、一側及び他側にそれぞれ2つのポートを有するマッハツェンダ干渉計と、
前記一側の一のポートに接続され、TMモードの信号光を前記マッハツェンダ干渉計に入力するためのTMモード信号光入力用光導波路と、
前記一側の他のポートに接続され、TMモードのポンプ光を前記マッハツェンダ干渉計に入力するためのTMモードポンプ光入力用光導波路と、
前記他側の一のポートに接続され、TEモードの信号光を前記マッハツェンダ干渉計に入力するためのTEモード信号光入力用光導波路と、
前記他側の他のポートに接続され、TEモードのポンプ光を前記マッハツェンダ干渉計に入力するためのTEモードポンプ光入力用光導波路と、
前記TEモードポンプ光入力用光導波路に備えられ、TEモードのポンプ光を出力しうるTEモード用半導体レーザと、
前記2つの光導波路のそれぞれに備えられ、前記信号光及び前記ポンプ光が入射すると前記信号光の位相共役光を発生する非線形媒質とを備え、
前記マッハツェンダ干渉計、前記TMモード信号光入力用光導波路、前記TMモードポンプ光入力用光導波路、前記TEモード信号光入力用光導波路、前記TEモードポンプ光入力用光導波路、前記TEモード用半導体レーザ及び前記非線形媒質が、同一半導体基板上に集積されていることを特徴とする光集積素子。
(付記4)
前記2つの光導波路のいずれか一方に位相調整領域を備えることを特徴とする、付記1〜3のいずれか1項に記載の光集積素子。
(付記5)
前記TMモードポンプ光入力用光導波路の前記TMモード用半導体レーザよりも前記カプラ側にTEモードの光を吸収するTEモード光吸収領域を備えることを特徴とする、付記1、2、4のいずれか1項に記載の光集積素子。
(付記6)
前記TEモードポンプ光入力用光導波路の前記TEモード用半導体レーザよりも前記カプラ側にTMモードの光を吸収するTMモード光吸収領域を備えることを特徴とする、付記1、3、4のいずれか1項に記載の光集積素子。
(付記7)
前記TMモード用半導体レーザが、引張歪量子井戸活性層を備えることを特徴とする、付記1、2、4のいずれか1項に記載の光集積素子。
(付記8)
前記TEモード用半導体レーザが、圧縮歪量子井戸活性層を備えることを特徴とする、付記1、3、4のいずれか1項に記載の光集積素子。
(付記9)
前記TMモード用半導体レーザが、TMモードに利得を持つ量子ドット活性層を備えることを特徴とする、付記1、2、4のいずれか1項に記載の光集積素子。
(付記10)
前記TEモード用半導体レーザが、TEモードに利得を持つ量子ドット活性層を備えることを特徴とする、付記1、3、4のいずれか1項に記載の光集積素子。
(付記11)
前記非線形媒質が、半導体光増幅器であることを特徴とする、付記1〜10のいずれか1項に記載の光集積素子。
(付記12)
前記半導体光増幅器が、バルク半導体活性層を備えることを特徴とする、付記11記載の光集積素子。
(付記13)
前記半導体光増幅器が、量子井戸活性層を備えることを特徴とする、付記11記載の光集積素子。
(付記14)
前記半導体光増幅器が、量子ドット活性層を備えることを特徴とする、付記11記載の光集積素子。
(付記15)
前記カプラが、方向性結合器であることを特徴とする、付記1〜14のいずれか1項に記載の光集積素子。
(付記16)
前記カプラが、多モード干渉カプラであることを特徴とする、付記1〜14のいずれか1項に記載の光集積素子。
(付記17)
付記1、4〜16のいずれか1項に記載の光集積素子と、
偏光ビームスプリッタと、
前記光集積素子と前記偏光ビームスプリッタとを接続する偏波保持ファイバとを備え、
前記偏光ビームスプリッタによって、入力された信号光をTEモードの信号光とTMモードの信号光とに分け、
前記TMモードの信号光を、前記偏波保持ファイバ及び前記光集積素子の前記TMモード信号光入力用光導波路を介して前記マッハツェンダ干渉計の一側の一のポートに入力する一方、前記TEモードの信号光を、前記偏波保持ファイバ及び前記光集積素子の前記TEモード信号光入力用光導波路を介して前記マッハツェンダ干渉計の他側の一のポートに入力し、
前記非線形媒質が発生し、前記TEモード信号光入力用光導波路及び前記偏波保持ファイバを介して出力される前記TMモードの信号光の位相共役光と、前記非線形媒質が発生し、前記TMモード信号光入力用光導波路及び前記偏波保持ファイバを介して出力される前記TEモードの信号光の位相共役光とを前記偏光ビームスプリッタによって合わせ、波長変換光として取り出すように構成されることを特徴とする波長変換方式。
(付記18)
付記2記載の第1光集積素子と、
付記3記載の第2光集積素子と、
第1偏光ビームスプリッタと、
第2偏光ビームスプリッタと、
前記第1光集積素子、前記第2光集積素子、前記第1偏光ビームスプリッタ及び前記第2偏光ビームスプリッタを接続する偏波保持ファイバとを備え、
前記第1偏光ビームスプリッタによって、入力された信号光をTEモードの信号光とTMモードの信号光とに分け、
前記TMモードの信号光を、前記偏波保持ファイバ及び前記第1光集積素子の前記TMモード信号光入力用光導波路を介して前記マッハツェンダ干渉計の一側の一のポートに入力する一方、前記TEモードの信号光を、前記偏波保持ファイバ及び前記第2光集積素子の前記TEモード信号光入力用光導波路を介して前記マッハツェンダ干渉計の他側の一のポートに入力し、
前記第1光集積素子の前記非線形媒質が発生し、前記第1光集積素子の前記TEモード信号光入力用光導波路及び前記偏波保持ファイバを介して出力される前記TMモードの信号光の位相共役光と、前記第2光集積素子の前記非線形媒質が発生し、前記第2光集積素子の前記TMモード信号光入力用光導波路及び前記偏波保持ファイバを介して出力される前記TEモードの信号光の位相共役光とを前記第2偏光ビームスプリッタによって合わせ、波長変換光として取り出すように構成されることを特徴とする波長変換方式。
本発明の一実施形態にかかる波長変換方式の構成を示す模式図である。 本発明の一実施形態にかかる光集積素子の構成を示す模式図であって、(A)はその平面図であり、(B)〜(F)はその断面図である。 本発明の一実施形態の変形例にかかる光集積素子の構成を示す模式図である。 本発明の一実施形態の変形例にかかる波長変換方式の構成を示す模式図である。 従来の波長変換方式の一例を示す模式図である。 従来の波長変換方式の他の例を示す模式図である。
符号の説明
1 マッハツェンダ干渉計
1A〜1D ポート
2,3 光導波路
4,5 カプラ
6 n型InP基板(半導体基板)
7 第1半導体光増幅器(第1SOA;非線形媒質)
8 第2半導体光増幅器(第2SOA;非線形媒質)
9,9A,9B TMモードで発振する半導体レーザ(TMモード用半導体レーザ;ポンプ光源)
10,10A,10B TEモードで発振する半導体レーザ(ポンプ光源)
11 光集積素子
11A 光集積素子(第1光集積素子)
11B 光集積素子(第2光集積素子)
12 TMモード信号光入力用光導波路
13 TEモード信号光入力用光導波路
14 TMモードポンプ光入力用光導波路
15 TEモードポンプ光入力用光導波路
16,17,60〜63 偏波保持ファイバ
18,18A,18B 偏光ビームスプリッタ(PBS)
19 光サーキュレータ
20 入力側光ファイバ
21 出力側光ファイバ
22 位相調整領域
23 光吸収領域(TEモード光吸収領域)
24 光吸収領域(TMモード光吸収領域)
29 n−InPクラッド層
30 下側SCH層(光ガイド層)
31 引張歪量子井戸活性層(レーザ活性層)
32 上側SCH層(光ガイド層)
33 p−InPクラッド
34 導波路コア層
35 p型InP埋込層(第1電流ブロック層)
36 n型InP埋込層(第2電流ブロック層)
37 p−InPクラッド層
38 コンタクト層
39 p側電極
39A 位相調整電極
39B SOA用電極
40 n側電極
41 SiO2
42 歪量子井戸活性層(SOA活性層)
43 圧縮歪量子井戸活性層(レーザ活性層)
50,51 カプラ(合波器)
64〜67 光導波路

Claims (5)

  1. 2つのカプラと、前記2つのカプラ間を接続する2つの光導波路とを備え、一側及び他側にそれぞれ2つのポートを有するマッハツェンダ干渉計と、
    前記一側の一のポートに接続され、TMモードの信号光を前記マッハツェンダ干渉計に入力するためのTMモード信号光入力用光導波路と、
    前記一側の他のポートに接続され、TMモードのポンプ光を前記マッハツェンダ干渉計に入力するためのTMモードポンプ光入力用光導波路と、
    前記他側の一のポートに接続され、TEモードの信号光を前記マッハツェンダ干渉計に入力するためのTEモード信号光入力用光導波路と、
    前記他側の他のポートに接続され、TEモードのポンプ光を前記マッハツェンダ干渉計に入力するためのTEモードポンプ光入力用光導波路と、
    前記TMモードポンプ光入力用光導波路に備えられ、TMモードのポンプ光を出力しうるTMモード用半導体レーザと、
    前記TEモードポンプ光入力用光導波路に備えられ、TEモードのポンプ光を出力しうるTEモード用半導体レーザと、
    前記2つの光導波路のそれぞれに備えられ、前記信号光及び前記ポンプ光が入射すると前記信号光の位相共役光を発生する非線形媒質とを備え、
    前記マッハツェンダ干渉計、前記TMモード信号光入力用光導波路、前記TMモードポンプ光入力用光導波路、前記TEモード信号光入力用光導波路、前記TEモードポンプ光入力用光導波路、前記TMモード用半導体レーザ、前記TEモード用半導体レーザ及び前記非線形媒質が、同一半導体基板上に集積されていることを特徴とする光集積素子。
  2. 2つのカプラと、前記2つのカプラ間を接続する2つの光導波路とを備え、一側及び他側にそれぞれ2つのポートを有するマッハツェンダ干渉計と、
    前記一側の一のポートに接続され、TMモードの信号光を前記マッハツェンダ干渉計に入力するためのTMモード信号光入力用光導波路と、
    前記一側の他のポートに接続され、TMモードのポンプ光を前記マッハツェンダ干渉計に入力するためのTMモードポンプ光入力用光導波路と、
    前記他側の一のポートに接続され、TEモードの信号光を前記マッハツェンダ干渉計に入力するためのTEモード信号光入力用光導波路と、
    前記他側の他のポートに接続され、TEモードのポンプ光を前記マッハツェンダ干渉計に入力するためのTEモードポンプ光入力用光導波路と、
    前記TMモードポンプ光入力用光導波路に備えられ、TMモードのポンプ光を出力しうるTMモード用半導体レーザと、
    前記2つの光導波路のそれぞれに備えられ、前記信号光及び前記ポンプ光が入射すると前記信号光の位相共役光を発生する非線形媒質とを備え、
    前記マッハツェンダ干渉計、前記TMモード信号光入力用光導波路、前記TMモードポンプ光入力用光導波路、前記TEモード信号光入力用光導波路、前記TEモードポンプ光入力用光導波路、前記TMモード用半導体レーザ及び前記非線形媒質が、同一半導体基板上に集積されていることを特徴とする光集積素子。
  3. 2つのカプラと、前記2つのカプラ間を接続する2つの光導波路とを備え、一側及び他側にそれぞれ2つのポートを有するマッハツェンダ干渉計と、
    前記一側の一のポートに接続され、TMモードの信号光を前記マッハツェンダ干渉計に入力するためのTMモード信号光入力用光導波路と、
    前記一側の他のポートに接続され、TMモードのポンプ光を前記マッハツェンダ干渉計に入力するためのTMモードポンプ光入力用光導波路と、
    前記他側の一のポートに接続され、TEモードの信号光を前記マッハツェンダ干渉計に入力するためのTEモード信号光入力用光導波路と、
    前記他側の他のポートに接続され、TEモードのポンプ光を前記マッハツェンダ干渉計に入力するためのTEモードポンプ光入力用光導波路と、
    前記TEモードポンプ光入力用光導波路に備えられ、TEモードのポンプ光を出力しうるTEモード用半導体レーザと、
    前記2つの光導波路のそれぞれに備えられ、前記信号光及び前記ポンプ光が入射すると前記信号光の位相共役光を発生する非線形媒質とを備え、
    前記マッハツェンダ干渉計、前記TMモード信号光入力用光導波路、前記TMモードポンプ光入力用光導波路、前記TEモード信号光入力用光導波路、前記TEモードポンプ光入力用光導波路、前記TEモード用半導体レーザ及び前記非線形媒質が、同一半導体基板上に集積されていることを特徴とする光集積素子。
  4. 請求項1記載の光集積素子と、
    偏光ビームスプリッタと、
    前記光集積素子と前記偏光ビームスプリッタとを接続する偏波保持ファイバとを備え、
    前記偏光ビームスプリッタによって、入力された信号光をTEモードの信号光とTMモードの信号光とに分け、
    前記TMモードの信号光を、前記偏波保持ファイバ及び前記光集積素子の前記TMモード信号光入力用光導波路を介して前記マッハツェンダ干渉計の一側の一のポートに入力する一方、前記TEモードの信号光を、前記偏波保持ファイバ及び前記光集積素子の前記TEモード信号光入力用光導波路を介して前記マッハツェンダ干渉計の他側の一のポートに入力し、
    前記非線形媒質が発生し、前記TEモード信号光入力用光導波路及び前記偏波保持ファイバを介して出力される前記TMモードの信号光の位相共役光と、前記非線形媒質が発生し、前記TMモード信号光入力用光導波路及び前記偏波保持ファイバを介して出力される前記TEモードの信号光の位相共役光とを前記偏光ビームスプリッタによって合わせ、波長変換光として取り出すように構成されることを特徴とする波長変換方式。
  5. 請求項2記載の第1光集積素子と、
    請求項3記載の第2光集積素子と、
    第1偏光ビームスプリッタと、
    第2偏光ビームスプリッタと、
    前記第1光集積素子、前記第2光集積素子、前記第1偏光ビームスプリッタ及び前記第2偏光ビームスプリッタを接続する偏波保持ファイバとを備え、
    前記第1偏光ビームスプリッタによって、入力された信号光をTEモードの信号光とTMモードの信号光とに分け、
    前記TMモードの信号光を、前記偏波保持ファイバ及び前記第1光集積素子の前記TMモード信号光入力用光導波路を介して前記マッハツェンダ干渉計の一側の一のポートに入力する一方、前記TEモードの信号光を、前記偏波保持ファイバ及び前記第2光集積素子の前記TEモード信号光入力用光導波路を介して前記マッハツェンダ干渉計の他側の一のポートに入力し、
    前記第1光集積素子の前記非線形媒質が発生し、前記第1光集積素子の前記TEモード信号光入力用光導波路及び前記偏波保持ファイバを介して出力される前記TMモードの信号光の位相共役光と、前記第2光集積素子の前記非線形媒質が発生し、前記第2光集積素子の前記TMモード信号光入力用光導波路及び前記偏波保持ファイバを介して出力される前記TEモードの信号光の位相共役光とを前記第2偏光ビームスプリッタによって合わせ、波長変換光として取り出すように構成されることを特徴とする波長変換方式。
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