JP2000174701A

JP2000174701A - 光切替回路

Info

Publication number: JP2000174701A
Application number: JP10345884A
Authority: JP
Inventors: Hiroaki Tanaka; 宏明田中; Kenichi Nomura; 健一野村; Yasushi Hara; 康原; Hideki Kagawa; 秀樹香川
Original assignee: NEC Corp
Current assignee: NEC Corp
Priority date: 1998-12-04
Filing date: 1998-12-04
Publication date: 2000-06-23

Abstract

(57)【要約】【課題】波長分割多重光伝送において、信号光の波長が
断に成ると波長多重光全体のパワーが低下し、他の信号
光が受信側で正常に受信されないおそれが生じる。【解決手段】光送信器と波長多重部との間に設置される
光切替回路に、ダミー光源と、信号光のレベルを検知す
る光検知部と、信号光とダミー光とを切り替えて出力す
る光スイッチと、光検知部の出力信号に従って光スイッ
チを制御する制御回路とを設置する。制御回路は光検知
部の検知する信号光のレベルに応じて光スイッチを切り
替える。光切替回路は波長多重信号光に応じた複数光切
替回路から構成でき、またダミー光源は各光切替回路に
共通の１つの光源とすることができる。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、信号光とダミー光
を切り替える光切替回路に関し、特にＷＤＭ伝送用の光
送信部において、ある波長の送信信号が断になった際、
それを検知し、その波長に対応した例えばＣＷ(Continu
ous Wave)ダミー光を自動挿入することで、波長多重信
号の出力レベルの変動を防ぐ光切替回路に関する。

【０００２】

【従来の技術】近年、基幹伝送においては、大容量通信
が可能なＷＤＭ方式によるシステム構築が主流となって
いる。ＷＤＭ方式のシステムでは、装置内部や伝送路に
おける光のパワー（レベルダイア）を所定の値に設定
し、通常は全使用波長が正常に送信されている状態を想
定して設計されている。

【０００３】また送信される信号光に障害が発生したと
きは、波長分割多重された全信号光を予め設置してある
予備伝送系に切り替える方式や、各波長チャネル毎に予
備光源を設置しておき、それぞれ障害が生じた波長チャ
ネルごとに予備光源に切り替える方式が知られている。
この方式により、通信チャネルを確保し、伝送路等にお
ける波長多重光のパワーを所定の値に維持することがで
きる。

【０００４】

【発明が解決しようとする課題】しかし、障害の発生し
た場合に予備系、または予備光源に切り替える方式は、
設備を冗長構成としておくためコスト高になる。一方、
ある波長チャネルの送信が何らかの不具合により断にな
った場合、波長多重信号光の全体のレベルが低下してし
まい、当初設計したレベルダイアと異なってしまう。そ
の結果、断になった波長チャネル以外の他の波長チャネ
ルが予定値以上に増幅されてしまい、受信側においてこ
れら他の波長チャネルが正常に受信できなくなるおそれ
がある。そこで、ある波長チャネルが断になった場合で
も、多重信号光の出力パワーを一定に保ち、他の波長に
は影響を与えないような機構が必要であった。

【０００５】本発明の目的は、ある波長チャネルが断に
なった場合でも、該チャネルを回復させるまでの間、多
重信号光の出力パワーを一定に保ち、他の波長チャネル
の受信に影響を与えない機構を提供することにある。

【０００６】

【課題を解決するための手段】本発明は、ダミー光を出
力する光源と、該ダミー光と信号光のいずれかを選択し
て出力する光スイッチと、信号光のレベルに応じて光ス
イッチを制御する制御回路を備えた光切替回路である。
また、複数の上記光切替回路を備え、それぞれ異なる波
長の信号光に対応する構成とした光切替回路である。ダ
ミー光を出力する光源は上記複数の光切替回路に共通の
ダミー光出力光源とすることができる。信号光を分岐す
る分岐器と、分岐された信号光を受信し該信号光のレベ
ルに対応する信号を制御回路に送出する光検知器を備え
ることができる。ダミー光の波長は信号光の波長と同
じであり、また光スイッチの出力光を増幅し所定レベル
の出力光を出力する光増幅器を備えた構成とすることが
できる。

【０００７】上記構成の光切替回路はいずれかの波長チ
ャネルが断となっても、多重信号光の出力パワーを一定
に保ち、他の波長チャネルの受信に影響が生じない。

【０００８】

【発明の実施の形態】図１にＷＤＭ（波長分割多重）用
光切替回路（波長λｎ）の構成を示す。信号光Ｓｎは光
カプラ１に入力すると、２つに分岐される。分岐光の一
方は光検知器２に入力し、他方の分岐光は光スイッチ５
のポート２に入力する。光検知器２は入力される分岐光
のレベルに応じた信号を制御回路３に送出する。制御回
路３は光スイッチ５に接続している。またダミー光（Ｃ
ｏｎｔｉｎｅｏｕｓＷａｖｅ）光源６が光スイッチ５
のポート１に接続している。光スイッチ５の出力側には
光増幅器４が配置されている。

【０００９】光送信機の故障等で波長λｎの光信号Ｓｎ
（通常時の出力をＸｄＢｍとする）が断となった場合を
考える。光検知部２は、Ｓｎを光カプラ１で分岐した分
岐光から信号光Ｓｎの信号断を検知すると、断に対応す
る信号を制御部３に通知する。制御部３では信号断と判
断すると、光スイッチ５へ切り替え信号を送出する。光
スイッチ５では、この切り替え信号に従い、ポート２と
３との接続からポート１と３との接続に切り替える。そ
の結果、断になった光信号Ｓｎに代わり、光信号Ｓｎと
同じ波長λｎで同じレベル（ＸｄＢｍ）のダミー光ＣＷ
（ＣｏｎｔｉｎｅｏｕｓＷａｖｅ）が光スイッチ５か
ら出力される。つまり、ＷＤＭ用光切替回路の出力側で
は信号光Ｓｎの断時にも信号光Ｓｎと同じＸｄＢｍの光
出力パワーを出力することができる。また、ＷＤＭ用光
切替回路の出力側に出力一定制御の光増幅器４を挿入す
れば、信号光Ｓｎとダミー光ＣＷｎのレベル差がある場
合でも出力を一定にすることができる。

【００１０】図１の光切替回路では信号光が完全に断と
ならなくとも、所定のレベル以下に成ったとき、光スイ
ッチ５はポート２と３との接続からポート１と３との接
続に切り替える。上記所定レベルはシステムの設計時に
どのようにも決めることができる。また光スイッチ５
は、信号光のレベルが上記所定レベル以下のレベルから
増加し該レベルより大きくなったとき、再びポート１と
３との接続からポート２と３との接続へ切り替える。

【００１１】図２は、図１のＷＤＭ用光切替回路を複数
用いたｋ波多重伝送時の送信部を示す。光送信器７−１
〜７−ｋは、それぞれ波長λ１〜λｋの信号光Ｓ１〜Ｓ
ｋを送出する。また、波長多重部９は波長λ１〜λｋの
信号光Ｓ１〜Ｓｋを多重信号光Ｍに合波する。波長多重
部９にはＡＷＧ（ＡｒｒａｙｅｄＷａｖｅｇｕｉｄｅ
Ｇｒａｔｉｎｇ）やファイバグレーティング、ＷＤＭ
カプラ等が用いられる。各光送信器７−１〜７−ｋと波
長多重部９の間には、各光送信器７−１〜７−ｋに対応
したＷＤＭ用光切替回路８−１〜８−ｋが配置されてい
る。

【００１２】図２において、例えば光送信器７−１に障
害が発生し、波長λ１の信号光Ｓ１が断になった場合、
ＷＤＭ用光切替回路８−１は、信号光Ｓ１の断を検知し
て光スイッチを切り替え、内蔵しているダミー光光源か
ら信号光Ｓ１と同波長λ１でかつその通常出力と同じ出
力のダミー光ＣＷ１を出力させる。波長多重部９ではダ
ミー光ＣＷ１と信号光Ｓ２〜Ｓｋを合波し、多重信号光
Ｍを伝送路に送出する。すなわち多重信号光Ｍのパワー
は信号光Ｓ１が断になる前と変わらない。このため、受
信側では、信号光Ｓ２〜Ｓｋを障害発生前と同様の条件
で受信できる。

【００１３】他の波長の信号光が断になった場合も同様
の動作が行われる。また、各光切替回路は独立に動作し
ているため、複数の波長が同時に断になった場合でも問
題なく動作する。

【００１４】図３は、図２に示された各光切替回路の備
えるダミー光源が１つの共通の光源により構成される場
合を示す。ダミー光源１２は、ＡＳＥ（Ａｍｐｌｉｆｉ
ｅｄＳｐｏｎｔａｎｅｏｕｓＥｍｉｓｓｉｏｎ）光源
１３と波長分離装置１４を備え、λ１〜λｋの各波長の
ダミー光ＣＷ１〜ＣＷｋを生成する。ＡＳＥ光源は、例
えばエルビウムドープファイバを用いた光アンプを入力
断の状態で使用し、信号帯域においてほぼ一様なスペク
トルを有する光を発生させる。波長分離装置１４はＡＷ
Ｇ、ファイバグレーティング、ＷＤＭカプラ等の波長分
離デバイス、またはチューナブルフィルタが用いられ
る。

【００１５】図３のような構成によれば、波長分割多重
送信器において信号光の数だけのダミー光源を配置する
必要はなく、消費電力削減や低コスト化に寄与する。

【００１６】

【発明の効果】本発明の光切替回路を用いれば、光送信
器が故障し信号光が断になったとしても、これと同波長
・同パワーのＣＷ光を自動的に送出することができるた
め、多重信号光Ｍの出力パワーが全ての光送信器が正常
のときと同じレベルに保持される。その結果、障害の発
生したλ１のチャネルは使用不可となるが、システム全
体（他の波長チャネルλ２〜λｋ）への受信に対する影
響は回避できる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の光切替回路の構成例を示すブロック
図。

【図２】本発明の光切替回路の他の構成例を示すブロッ
ク図。

【図３】本発明の光切替回路の別の構成例を示すブロッ
ク図。

【符号の説明】

１光カップラー２光検知器３制御回路４光増幅器５光スイッチ６、１２ダミー光源７ー１〜７ーｋ光送信器８ＷＤＭ用光切替回路９波長多重部１３ＡＳＥ光源１４波長分離デバイス

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者原康東京都港区芝五丁目７番１号日本電気株式会社内 (72)発明者香川秀樹東京都港区芝五丁目７番１号日本電気株式会社内Ｆターム(参考） 5K002 AA01 BA05 BA06 CA08 CA13 DA02 EA33 FA01 5K021 AA08 BB01 CC06 CC13 DD03 EE01 FF01 FF11 GG01

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】ダミー光を出力する光源と、該ダミー光
と信号光のいずれかを選択して出力する光スイッチと、
信号光のレベルに応じて前記光スイッチを制御する制御
回路を備えることを特徴とする光切替回路。
【請求項２】信号光を分岐する分岐器と、分岐された
信号光を受信し該信号光のレベルに対応する信号を前記
制御回路に送出する光検知器を備える請求項１に記載の
光切替回路。
【請求項３】前記制御回路は前記光スイッチを制御し
て信号光のレベルが所定のレベル以下になったときダミ
ー光を出力させ該所定レベルより大きいときは信号光を
出力させる請求項１または２に記載の光切替回路。
【請求項４】ダミー光の波長は信号光の波長と同じで
ある請求項１、２または３に記載の光切替回路。
【請求項５】前記光スイッチの出力光を増幅する光増
幅器を備えた請求項１、２、３または４に記載の光切替
回路。
【請求項６】前記光増幅器はその出力が所定レベルに
制御される請求項５に記載の光切替回路。
【請求項７】ダミー光を出力する光源と、該ダミー光
と信号光のいずれかを選択して出力する光スイッチと、
信号光のレベルに応じて前記光スイッチを制御する制御
回路を備えた光切替回路を複数備え、各光切替回路はそ
れぞれ異なる波長の信号光に対応するものであることを
特徴とする光切替回路。
【請求項８】ダミー光を出力する光源は各光切替回路
に共通のダミー光出力光源である請求項７記載の光切替
回路。
【請求項９】ダミー光の波長は、各光切替回路に入力
する信号光の波長と同じ波長である請求項７または８記
載の光切替回路。
【請求項１０】共通のダミー光出力光源はＡＳＥ光源
と波長分離装置を備える請求項８または９記載の光切替
回路。
【請求項１１】各光切替回路は、信号光を分岐する分
岐器と、分岐された信号光を受信し該信号光のレベルに
対応する信号を前記制御回路にする光検知器を備える請
求項７、８、９、または１０に記載の光切替回路。
【請求項１２】前記制御回路は前記光スイッチを制御
して信号光のレベルが所定のレベル以下になったときダ
ミー光を出力させ該所定レベルより大きいときは信号光
を出力させる請求項７、８、９、１０、または１１に記
載の光切替回路。
【請求項１３】前記光スイッチの出力光をを増幅する
光増幅器を備えた請求項７、８、９、１０、１１または
１２に記載の光切替回路。
【請求項１４】前記光増幅器はその出力が所定レベル
に制御される請求項１３に記載の光切替回路。