JP2000078085A - 波長多重伝送システム - Google Patents

波長多重伝送システム

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JP2000078085A
JP2000078085A JP10260936A JP26093698A JP2000078085A JP 2000078085 A JP2000078085 A JP 2000078085A JP 10260936 A JP10260936 A JP 10260936A JP 26093698 A JP26093698 A JP 26093698A JP 2000078085 A JP2000078085 A JP 2000078085A
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wavelength
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signal
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Takayuki Shinpo
隆行 新保
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Furukawa Electric Co Ltd
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Furukawa Electric Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 光送信部の波長ずれを正確に検出して的確に
対処可能な、簡単な構成の低コストの波長多重伝送シス
テムを提供する。 【解決手段】 複数の光送信部3a1〜3anから予め
定められた互いに異なる設定波長の光信号を送信し、こ
の光信号を合波して波長多重光として伝送し、この波長
多重光を前記設定波長に対応する波長ごとに各光フィル
タ8a1〜8anによりそれぞれ分離して出力する。い
ずれかの光フィルタ8a1〜8anで分離した光信号の
波長が、この光フィルタに対応する光送信部3a1〜3
anに定められている前記設定波長から予め定められた
許容範囲を越えてずれた場合には、ずれを生じさせた光
送信部3a1〜3anから送信した光信号が異常である
ことを知らせるためのアラーム信号をアラーム信号出力
部18から出力し、異常光信号送信停止手段19がアラ
ーム信号を受けて、前記ずれを生じさせた光送信部から
の光信号出力を断とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、互いに異なる複数
の波長の光を1本の光伝送路で多重伝送する波長多重伝
送システムに関するものである。
【0002】
【従来の技術】波長多重伝送システムは、互いに異なる
複数の波長の光を1本の光伝送路で多重伝送するシステ
ムであり、波長多重光送信部と、該波長多重光送信部か
ら送信される波長多重光を伝送する光伝送路と、該光伝
送路を伝送した波長多重光を受信する波長多重光受信部
とを有している。波長多重光送信部は、予め定められた
互いに異なる設定波長の光信号を送信する複数の光送信
部を有しており、これらの光送信部から送信される互い
に異なる波長の光を合波して波長多重光として光伝送路
に伝送する。
【0003】このような波長多重伝送システムにおいて
は、前記光送信部から送信される光信号の波長、すなわ
ち、光送信部として機能する各光源の発振波長の安定性
が重要であり、各光源から発振される光信号の波長が予
め定められた設定波長からずれると、他の光源から発振
される光信号の伝送を妨害するおそれがあるため、一般
に、光源として用いられるLD(レーザダイオード)モ
ジュール内にペルチェ素子を設け、このペルチェ素子に
よってレーザダイオードチップの温度を、例えば25℃
といった一定の温度に保つことにより、光源の発振波長
の安定化(光送信部から送信される光信号の波長の安定
化)を図っている。
【0004】しかしながら、レーザダイオードの立ち上
げ時には、このペルチェ素子が十分に機能しないことが
あり、それにより、レーザダイオードの発振波長が安定
しないことがある。そこで、レーザダイオードの発振波
長が安定するまでレーザダイオードから発振される光信
号を伝送しないことにより、前記のように、他の光源か
ら発振される光信号の妨害を阻止することが検討されて
いる。
【0005】その一例として、特開平9―191293
号公報には、例えば、図5に示すように、LD(レーザ
ダイオード)モジュール42の発振波長を安定させる温
度制御回路39を設け、この温度制御回路39において
LDモジュール42の温度をモニタし、この温度モニタ
信号と、温度制御回路39からの温度制御信号との差が
ずれている間は、LDドライバ41に温度エラー信号を
出力し、この温度エラー信号によってLDドライバ41
をオフとして、駆動電流を制御することにより、LDモ
ジュール43からの光出力信号を出力しない光送信装置
が提案されている。
【0006】また、別の例として、図6に示すように、
レーザダイオードモジュールを備えた光送信器43の出
力信号を光カプラ46などにより分岐し、分岐信号を、
予め定められた波長を通過帯域とする波長選択透過型の
光フィルタ47に通し、光フィルタ47を透過した光信
号を光/電気変換器(O/E)48によって光/電気変換
して光レベル検波部45により信号レベルを検出し、光
送信器43の発振波長が前記設定波長からずれることに
よる光検波電圧の変化に応じて、出力レベルシャットダ
ウン(shut−down)部44によって光送信器4
3からの出力信号を出力しない方法も提案されている。
【0007】なお、図6に示す装置において、光送信器
43の発振波長が設定波長からずれると、光レベル検波
部45によって検出される信号レベル小さくなるので、
この信号レベルが予め定められた基準レベルよりも小さ
いときには、光送信器43の発振波長が設定波長から許
容範囲を越えてずれたものと判断することができる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記特
開平9―191293号公報に記載されている光送信装
置においては、レーザダイオードの発振波長をレーザダ
イオード内部の温度をモニタすることにより検知してお
り、レーザダイオード内部の温度とレーザダイオードの
発振波長との関係は、一般的には、約0.1nm/℃で
対応していると言われていたが、この関係は、経時的な
変化によりずれが生じてくることが最近分かった。そう
なると、この提案の光送信装置においては、LDモジュ
ール42の温度に基づいてLDモジュール42の駆動電
流を制御するため、レーザダイオードの発振波長を正確
に検知できず、的確な対処を施すことができないといっ
た問題が生じる。
【0009】また、この提案の光送信装置においては、
問題となるレーザダイオードの発振波長を直接監視して
いないので、例えば、レーザダイオードの温度制御部に
障害が生じた場合にも同様に、レーザダイオードの発振
波長を正確に検知できないといった問題が生じる。
【0010】一方、図6に示した方法の場合は、光送信
器43の発振波長の変化に応じて、光送信器43からの
光出力信号の制御を行なっているので、上記のような問
題を解決することができるが、波長多重伝送システムに
おいては、波長多重光送信部に複数の光送信部(同図の
光送信器43)を設けるために、各光送信器43に対応
させて光フィルタ47や光レベル検波部45などを設け
る必要があり、システムが複雑化してしまうといった問
題があった。特に、光フィルタ47は高価な光部品であ
るため、光送信器43に対応させて複数の光フィルタ4
7を設けると、システムが複雑になるばかりではなく、
システムのコストアップを招くといった問題もあった。
【0011】本発明は、上記従来の課題を解決するため
になされたものであり、その目的は、波長多重光送信部
の光送信部から送信される波長が設定波長からずれたと
きに、このずれを正確に検知して的確に対処することが
可能で、それにより、波長多重光受信部側に正確な信号
を伝送することができるコストの安い簡単な構成の波長
多重伝送システムを提供することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明は次のような構成をもって課題を解決するた
めの手段としている。すなわち、本第1の発明は、波長
多重光送信部と、該波長多重光送信部から送信される波
長多重光を伝送する光伝送路と、該光伝送路を伝送した
波長多重光を受信する波長多重光受信部とを有し、前記
波長多重光送信部は、予め定められた互いに異なる設定
波長の光信号を送信する複数の光送信部と、これらの各
光送信部から送信される互いに異なる複数の波長の光信
号を合波して波長多重光とする光合波部と、該波長多重
光を前記光伝送路に出力する送信側光出力部とを有し、
前記波長多重光受信部は、前記波長多重光を受信する光
受信部と、前記各光送信部に対応して設けられて各光送
信部に定められている前記設定波長に対応する波長ごと
に前記光受信部で受信した波長多重光をそれぞれ分離す
る複数の光フィルタと、該各光フィルタに対応して設け
られて各光フィルタで分離した各光信号を出力する複数
の受信側光出力部とを有し、前記波長多重光受信部には
前記いずれかの光フィルタで分離した光信号の波長が該
光フィルタに対応する光送信部に定められている前記設
定波長から予め定められた許容範囲を越えてずれた場合
には該ずれを生じさせた光送信部から送信した光信号が
異常であることを知らせるためのアラーム信号を発信す
るアラーム信号出力部が設けられ、前記波長多重光送信
部には前記アラーム信号出力部から出力されるアラーム
信号を受けて前記ずれを生じさせた光送信部からの光信
号出力を断とする異常光信号送信停止手段が設けられて
いる構成を持って課題を解決する手段としている。
【0013】また、本第2の発明は、上記本第1の発明
の構成に加え、前記波長多重光受信部には、複数の各光
フィルタで分離した光信号の波長が各光フィルタに対応
する光送信部に定められている設定波長から予め定めら
れた許容範囲を越えてずれたかどうかを検出する光信号
異常検出部と、前記各光フィルタで分離した光信号を分
岐して該分岐信号をそれぞれ対応する受信側光出力部側
と前記光信号異常検出部側とに導く光分岐部とが設けら
れており、アラーム信号出力部は前記光信号異常検出部
の検出結果に基づいてアラーム信号を出力する構成と成
している構成を持って課題を解決する手段としている。
【0014】さらに、本第3の発明は、上記本第1の発
明の構成に加え、前記各受信側光出力部に対応させて該
受信側光出力部から出力される光信号を受信して電気信
号に変換する光/電気変換部が設けられ、該各光/電気変
換部にはそれぞれ受信した光信号の波長が該光/電気変
換部に対応する光送信部に定められている設定波長から
予め定められた許容範囲を越えてずれたかどうかを検出
する光信号異常検出部が設けられ、アラーム信号出力部
は該光信号異常検出部による検出結果に基づいてアラー
ム信号を発信する構成と成している構成を持って課題を
解決する手段としている。
【0015】さらに、本第4の発明は、波長多重光送信
部と、該波長多重光送信部から送信される波長多重光を
伝送する光伝送路と、該光伝送路を伝送した波長多重光
を受信する波長多重光受信部とを有し、前記波長多重光
送信部は、予め定められた互いに異なる設定波長の光信
号を送信する複数の光送信部と、これらの各光送信部か
ら送信される互いに異なる複数の波長の光信号を合波し
て波長多重光とする光合波部と、該波長多重光を前記光
伝送路に出力する送信側光出力部とを有し、前記波長多
重光受信部は、前記波長多重光を受信する光受信部と、
前記各光送信部に対応して設けられて各光送信部に定め
られている前記設定波長に対応する波長ごとに前記光受
信部で受信した波長多重光をそれぞれ分離する複数の光
フィルタと、該各光フィルタに対応して設けられて各光
ファイバで分離した各光信号を出力する複数の受信側光
出力部とを有し、前記波長多重光受信部には前記いずれ
かの光フィルタで分離した光信号の波長が該光フィルタ
に対応する光送信部に定められている前記設定波長から
ずれた場合に該設定波長と前記光フィルタによる分離波
長との波長ずれ量を前記波長多重光送信部側に知らせる
ためのずれ量報知信号を出力するずれ量報知信号出力部
が設けられ、前記波長多重光送信部には前記ずれ量報知
信号が発せられた場合には該ずれ量報知信号に基づいて
前記各光送信部から出力される光信号の波長が前記設定
波長になるように制御する波長制御手段が設けられてい
る構成を持って課題を解決する手段としている。
【0016】さらに、本第5の発明は、上記本第4の発
明の構成に加え、前記各光送信部には各光送信部の温度
を制御する温度制御部が設けられており、波長制御手段
は該温度制御部を制御することによって各光送信部から
出力される光信号の波長を制御する構成を持って課題を
解決する手段としている。
【0017】さらに、本第6の発明は、上記本第4また
は第5の発明の構成に加え、前記波長多重光受信部に
は、複数の各光フィルタで分離した光信号の波長と該各
光フィルタに対応する光送信部に定められている設定波
長とのずれ量を検出する波長ずれ量検出部と、前記各光
フィルタで分離した光信号を分岐して該分岐信号をそれ
ぞれ対応する受信側光出力部側と前記波長ずれ量検出部
側とに導く光分岐部とが設けられており、ずれ量報知信
号出力部は前記波長ずれ量検出部の検出結果に基づいて
ずれ量報知信号を出力する構成と成している構成を持っ
て課題を解決する手段としている。
【0018】さらに、本第7の発明は、上記本第4また
は第5の発明の構成に加え、前記各受信側光出力部に対
応させて該受信側光出力部から出力される光信号を受信
して電気信号に変換する光/電気変換部が設けられ、該
各光/電気変換部にはそれぞれ受信した光信号の波長と
該光/電気変換部に対応する光送信部に定められている
設定波長とのずれ量を検出する波長ずれ量検出部が設け
られ、ずれ量報知信号出力部は該波長ずれ量検出部によ
る検出結果に基づいてずれ量報知信号を出力する構成と
成している構成を持って課題を解決する手段としてい
る。
【0019】上記構成の本第1から第3の発明におい
て、波長多重光受信部に設けられているいずれかの光フ
ィルタで分離した光信号の波長が、この光フィルタに対
応する光送信部に定められている設定波長から予め定め
られた許容範囲を越えてずれた場合に、このずれを生じ
させた光送信部から送信した光信号が異常であることを
知らせるためのアラーム信号が、波長多重光受信部に設
けられたアラーム信号出力部から出力され、このアラー
ム信号が、波長多重光送信部に設けられた異常光信号送
信停止手段によって受信され、異常光信号送信停止手段
によって、前記ずれを生じさせた光送信部からの光信号
出力が断とされる。
【0020】また、本第4から第7の発明においては、
波長多重光受信部に設けられているいずれかの光フィル
タで分離した光信号の波長が、この光フィルタに対応す
る光送信部に定められている設定波長からずれた場合
に、この設定波長と前記光フィルタによる分離波長との
波長ずれ量を波長多重光送信部側に知らせるためのずれ
量報知信号が、波長多重光受信部に設けられたずれ量報
知信号出力部から出力され、このずれ量報知信号が発せ
られた場合には、このずれ量報知信号に基づいて、波長
多重光送信部に設けられた波長制御手段によって、前記
各光送信部から出力される光信号の波長が前記設定波長
になるように制御される。
【0021】このように、本発明においては、各光送信
部から送信される光信号の設定波長からの波長のずれ
が、波長多重光受信部に設けられた光フィルタで分離し
た光信号の波長に基づいて検出されるために、光送信部
の発振波長と温度との経時変化による影響を受けること
なく、光送信部から送信される光信号の設定波長からの
波長のずれを正確に検出することが可能となり、この検
出結果に基づいて、光送信部からの光出力を断とした
り、光送信部の波長を制御したりすることにより、的確
な対処を行なうことが可能となる。
【0022】また、本発明においては、波長多重光受信
部に絶対必要な光フィルタを利用して各光送信部の波長
ずれを検出するために、波長多重光送信部に、各光送信
部ごとに波長ずれ検出用の光フィルタや波長ずれ検出装
置などを設ける必要がないため、システムが複雑化した
り、高コスト化したりすることを防ぐことが可能とな
り、上記課題が解決される。
【0023】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づいて説明する。図1には、本発明に係る波長多重
伝送システムの第1実施形態例が示されている。同図に
示すように、本実施形態例のシステムは、波長多重光送
信部20と、波長多重光送信部20から送信される波長
多重光を伝送する光伝送路としての光ファイバ12と、
光ファイバ12を伝送した波長多重光を受信する波長多
重光受信部21とを有して構成されており、光ファイバ
12には、光増幅器である光ファイバアンプ(OFA)
からなる中継局24が介設されている。なお、同図に
は、中継局24が2つ示されているが、中継局24の数
は、波長多重光送信部20と波長多重光受信部21との
距離などに応じて適宜設定されており、もちろん、中継
局24のないシステムであってもよい。
【0024】前記波長多重光送信部20は、複数の光入
力部1a1〜1anと、複数の光送信部3a1〜3an
と、光カプラ15と、送信側光出力部16と、異常光信
号出力停止手段19と、SV(警報信号)受信部27を
有して構成されている。また、波長多重光受信部21
は、光分波器(O−DEMUX)11と、複数の光カプ
ラ6a1〜6anと、受信側光出力部4a1〜4an
と、光レベル検出/判定部17と、SV(警報信号)転
送部26とを有して構成されており、SV転送部26に
は、アラーム信号出力部18が設けられている。
【0025】なお、周知の如く、SV転送部26は、警
報信号を転送するものであり、SV受信部27は、転送
される警報信号を受信するものであり、SV転送部26
とSV受信部27とはSV(警報信号)転送網28を介
して接続されている。
【0026】光入力部1a1〜1anは、伝送信号とし
ての光信号を入力するものである。
【0027】各光送信部3a1〜3anは、それぞれ、
レーザダイオードを備えた光送信器(TX)により構成
されており、予め定められた互いに異なる波長(λ1、
λ2、λ3、・・・λn)の光信号を発振し、送信する
ものである。各光送信部3a1〜3anは、前記各光入
力部1a1〜1anに対応させて設けられており、本実
施形態例では、各光入力部1a1〜1anと各光送信部
3a1〜3anとの間に、それぞれ、図示されていない
光/電気変換器が介設されている。そして、各光入力部
1a1〜1anに入力されたそれぞれの光が前記光/電
気変換器によって光/電気変換されて光送信部3a1〜
3anに入力されるようになっている。
【0028】光カプラ15は、光送信部3a1〜3an
から送信される互いに異なる複数の波長の光を合波して
波長多重光とする光合波部として機能する。
【0029】送信側光出力部16は、光カプラ15で合
波した波長多重光を出力するものであり、波長多重光を
光ファイバ12に入力する。
【0030】前記波長多重光受信部21に設けられた光
分波器11は、光ファイバ12を伝送した波長多重光を
受信してそれぞれの波長の光に分波するものであり、光
分波器11には、光受信部10と、光分岐器7と、複数
の光フィルタ(波長選択透過フィルタ)8a1〜8an
とが設けられている。
【0031】光受信部10は、波長多重光送信部20か
ら光ファイバ12を介して送信される波長多重光を受信
するものであり、受信した波長多重光を光分岐器7に入
力する。光分岐器7は、入力された波長多重光を分岐
し、分岐した光信号をそれぞれ、各光フィルタ8a1〜
8anに入力する。
【0032】光フィルタ8a1〜8anは、前記波長多
重光から予め定められた波長の光を選択的に透過させる
ことによって、この波長の光を分離するものである。光
フィルタ8a1〜8anは、前記波長多重光送信部20
の各光送信部3a1〜3anにそれぞれ対応させて設け
られ、各光送信部3a1〜3anから送信される光信号
の波長に対応する波長ごとに、光受信部10で受信した
波長多重光をそれぞれ分離する。
【0033】すなわち、光受信部10で受信した波長多
重光が光フィルタ8a1に入力されると、光フィルタ8
a1は、波長λ1の光を選択的に透過させて光カプラ6
a1に入力し、光フィルタ8a2は、波長λ2の光を選
択的に透過させて光カプラ6a2に入力し、光フィルタ
8a3は、波長λ3の光を選択的に透過させて光カプラ
6a3に入力するといったように、各波長選択透過フィ
ルタ8a1〜8anは、波長多重光のうち、前記メイン
の光送信部3a1〜3anでそれぞれ変換される波長に
対応する波長の光を分離して、取り出した光をそれそれ
各光カプラ6a1〜6anに入力する。
【0034】光カプラ6a1〜6anは、各光フィルタ
8a1〜8anで分離した光信号を分岐して、この分岐
信号をそれぞれ対応する受信側光出力部4a1〜4an
側と、光レベル検出/判定部17側とに導く光分岐部と
して機能する。
【0035】なお、各光カプラ6a1〜6anを各光フ
ィルタ8a1〜8anと各受信側光出力部4a1〜4a
nとの間に設けることによる損失は、それぞれ約3dB
であり、波長多重光受信部21の直前の中継器24によ
って、波長多重光受信部21が受信する光レベルが十分
に大きく増幅されていることを考えると、光カプラ6a
1〜6anを設けても、受信側光出力部4a1〜4an
から出力される光信号のレベルは十分大きいと考えられ
る。そのため、光フィルタ6a1〜6anの分岐比は特
に限定されるものではなく、適宜設定されるものである
が、受信側光出力部4a1〜4anから出力する光信号
のレベルを高くしたい場合には、光カプラ6a1〜6a
nの分岐比を、例えば、90:10(受信側光出力部4
a1〜4an側が90)とすればよい。
【0036】光レベル検出/判定部17は、各光フィル
タ8a1〜8anで分離した光信号の波長が、各光フィ
ルタに対応する光送信部に定められている設定波長から
予め定められた許容範囲を越えてずれたかどうかを検出
する光信号異常検出部として機能するものであり、検出
結果をアラーム信号出力部18に入力する。
【0037】なお、光レベル検出/判定部17は、前記
各光フィルタ8a1〜8anでの分離波長と各光送信部
3a1〜3anの設定波長とのずれの検出を、図6に示
した光レベル検波部45と同様に、光信号のレベルを検
出することにより行なう。すなわち、各光送信部3a1
〜3anから送信される光信号の波長が設定波長からず
れると、光レベル検出/判定部17によって検出される
信号レベルが小さくなるので、この信号レベルを例えば
予め定められた基準レベルと比較し、信号の検出レベル
が基準レベルよりも小さいときには、光送信部3a1〜
3anから送信された光信号の波長が設定波長から許容
範囲を越えてずれたものと判断する。
【0038】アラーム信号出力部18は、光レベル検出
/判定部17による検出結果に基づき、いずれかの光フ
ィルタ8a1〜8anで分離した光信号の波長が、光フ
ィルタ8a1〜8anに対応する光送信部3a1〜3a
nに定められている前記設定波長から予め定められた許
容範囲を越えてずれた場合には、このずれを生じさせた
光送信部3a1〜3anから送信される光信号が異常で
あることを知らせるためのアラーム信号を発信する。な
お、本実施形態例では、アラーム信号出力部18は、S
V転送部26に設けられているために、アラーム信号出
力部18から出力されたアラーム信号は、他の警報信号
とともに、SV転送網28を介して、波長多重光送信部
20側に送られる。
【0039】波長多重光送信部20のSV受信部27
は、前記の如く、警報信号を受信するものであり、SV
受信部27は、受信した警報信号のうち、前記アラーム
信号出力部18から出力されたアラーム信号を異常光信
号出力停止手段19に入力する。
【0040】異常光信号出力停止手段19は、アラーム
信号出力部18から出力されるアラーム信号を受けて、
前記ずれを生じさせた光送信部3a1〜3anからの光
信号出力を断とするものである。この光信号出力を断と
する方法は、例えば、光送信部3a1〜3anのレーザ
ダイオードのバイアス電流と電気信号入力をともに断と
することにより行なってもよいし、光送信部3a1〜3
anのレーザダイオードの出力点に光スイッチを設け
て、この光スイッチの切り替えによって行なってもよ
い。
【0041】本実施形態例は以上のように構成されてお
り、次に、その動作について説明する。各光入力部1a
1〜1anから伝送信号光が入力されると、この伝送信
号は、光/電気変換された後に、それぞれ対応する光送
信部3a1〜3anに入力され、各光送信部3a1〜3
anから波長λ1〜λnの光信号が送信され(各光入力
部1a1〜1anから入力された光信号がそれぞれ波長
λ1〜λnの光に変換され)、光カプラ15に入力し、
光合波部15により合波されて波長多重光となり、送信
側光出力部16から出力されて光ファイバ12を伝送す
る。
【0042】この波長多重光は、波長多重光受信部21
に受信され、各光フィルタ8a1〜8anによって、波
長λ1、λ2、λ3、・・・λnの光がそれぞれ分離さ
れ、これらの各波長の光が各光カプラ6a1〜6anを
介して受信側光出力部4a1〜4anから取り出され
る。
【0043】また、各光フィルタ8a1〜8anによっ
て分離された各波長の光は、各光カプラ6a1〜6an
を介して光レベル検出/判定部17にも入力される。そ
して、各光フィルタ8a1〜8anによって分離された
各波長の光は、光レベル検出/判定部17によってその
レベルが検出され、この検出レベルが前記基準レベルよ
りも小さいときには、この波長の光を分離した光フィル
タ8a1〜8anに対応する光送信部3a1〜3anか
ら送信された光信号の波長が設定波長から前記許容範囲
を越えてずれたと判断され、この判断信号が、アラーム
信号出力部18に入力される。
【0044】そうすると、アラーム信号出力部18は、
前記ずれを生じさせた光送信部3a1〜3anから送信
された光信号が異常であることを知らせるためのアラー
ム信号を、SV転送網28を介して波長多重光送信部2
0に伝送する。このアラーム信号は、SV受信部27を
介して、異常光信号出力停止部19に入力され、異常光
信号出力停止部19によって、前記波長のずれを生じさ
せた光送信部3a1〜3anからの光信号出力を断とす
る動作が前記の如く行われる。
【0045】本実施形態例によれば、上記動作により、
各光送信部3a1〜3anから送信される波長のずれ
を、光フィルタ8a1〜8anを透過した光信号のレベ
ルに基づいて検出するために、図5に示した装置と異な
り、温度と波長の経時変化の影響を受けることなく、正
確に光送信部3a1〜3anから送信される光信号の波
長のずれを検出することが可能となり、この検出結果に
基づいて、前記ずれが生じた光送信部3a1〜3anの
光信号出力を断とすることにより、ずれが生じていない
光送信部3a1〜3anからの光信号に悪影響を与える
ことなく、正確な信号伝送を行なうことができる。
【0046】また、光フィルタ8a1〜8anは、波長
多重光伝送システムにおいて、絶対必要な構成部品であ
り、本実施形態例では、この光フィルタ8a1〜8an
を利用して光送信部3a1〜3anから送信される光信
号の波長のずれを検出するために、図6に示した装置の
ように、各光送信部ごとに、新たに波長ずれ検出用の光
フィルタを設ける必要はなく、また、波長ずれ検出用の
光レベル検出/判定部17も1つでよいために、システ
ムの構成が複雑化したり、システムのコストが高くなっ
たりすることを防ぐことが可能となり、簡単で低コスト
のシステムとすることができる。
【0047】さらに、本実施形態例によれば、波長多重
光受信部21側で各光送信部3a1〜3anから送信さ
れる光信号の波長のずれを検出した後、このずれが予め
定められた許容範囲を越えて大きいときに出力されるア
ラーム信号は、波長多重伝送システムに予め設けられて
いるSV転送網28を利用して波長多重光送信部20側
に送信するため、アラーム信号の伝送用の伝送路などを
新たに設ける必要もなく、より一層確実に、システム構
成の複雑化やシステムの高コスト化を防ぐことができ
る。
【0048】なお、本実施形態例は、上記のように、光
レベル検出/判定部17によって、各光フィルタ8a1
〜8anで分離した光レベルを検出し、この検出レベル
が基準レベルを越えて小さいときには、各光送信部3a
1〜3anから送信した光信号波長が前記設定波長から
許容範囲を越えてずれたと判断し、光送信部3a1〜3
anからの光信号出力を断とするものであるが、光ファ
イバ12の断線が生じたり、光ファイバ12の接続用の
光コネクタが外れた場合などにも大きく光レベルが低下
することから、このような異常が生じたときにも、光送
信部3a1〜3anの光信号出力がシャットダウンされ
る。
【0049】図2には、本発明に係る波長多重伝送シス
テムの第2実施形態例が示されている。本実施形態例
は、上記第1実施形態例とほぼ同様に構成されており、
本実施形態例において、上記第1実施形態例と同一名称
部分には同一符号を付し、その重複説明は省略する。
【0050】本実施形態例が上記第1実施形態例と異な
る特徴的なことは、光レベル検出/判定部17を、各受
信側光出力部4a1〜4anに対応させて設けられた各
光/電気変換部2a1〜2anに、それぞれ設けたこと
である。
【0051】すなわち、本実施形態例では、受信側光出
力部4a1〜4anから出力される光信号を受信して電
気信号に変換する各光/電気変換部2a1〜2anに、
それぞれ、光レベル検出/判定部17を設け、光レベル
検出/判定部17は、光/電気変換部2a1〜2anで
受信した光信号の波長が、光/電気変換部2a1〜2a
nに対応する光送信部3a1〜3anに定められている
設定波長から予め定められた許容範囲を越えてずれたか
どうかを検出する。
【0052】そして、波長多重光受信部21のアラーム
信号出力部18は、各光レベル検出/判定部17による
検出結果に基づいてアラーム信号を発信する構成と成し
ている。
【0053】なお、本第2実施形態例および、上記第1
実施形態例に示したような波長多重伝送システムにおい
て、各受信側光出力部4a1〜4anから出力される伝
送信号は光信号であるために、各受信側光出力部4a1
〜4anに対応させて、この光信号を受信して電気信号
に変換する光/電気変換部が設けられるが、既設の波長
多重伝送システムに設けられている光/電気変換部(光/
電気変換器)には、光レベル検出/判定部17の機能が
設けられていない。
【0054】そこで、既設の波長多重伝送システムにお
いて、波長多重光受信部21に設けられる光フィルタ8
a1〜8anで分離した光信号の波長に基づいて、各光
フィルタ8a1〜8anに対応する光送信部3a1〜3
anから送信される光信号の設定波長からの波長のずれ
を検出するためには、例えば上記第1実施形態例のよう
に、波長多重光受信部21側に光カプラ6a1〜6an
と光レベル検出/判定部17を設けて波長多重システム
を構成すれば、上記のような優れた効果を奏することが
できる。
【0055】また、新しく波長多重伝送システムを設け
る場合には、本第2実施形態例のように、光レベル検出
/判定部17を備えた光/電気変換部2a1〜2anを
設けることによっても、上記第1実施形態例とほぼ同様
の動作によりほぼ同様の効果を奏することができ、光/
電気変換部2a1〜2anの数も同数ですむので、安価
な波長多重伝送システムを構築することができる。
【0056】図3には、本発明に係る波長多重伝送シス
テムの第3実施形態例が示されている。本実施形態例
は、上記第1実施形態例とほぼ同様に構成されており、
本実施形態例において、上記第1実施形態例と同一名称
部分には同一符号を付し、その重複説明は省略する。
【0057】本実施形態例が上記第1実施形態例と異な
る特徴的なことは、上記第1実施形態例に設けたアラー
ム信号出力部18の代わりに、本実施形態例では、ずれ
量報知信号出力部31を設け、上記第1実施形態例に設
けた異常光信号出力停止部19の代わりに、本実施形態
例では、波長制御手段32を設け、光レベル検出/判定
部17は、各光フィルタ8a1〜8anで分離した光信
号の波長と各光フィルタ8a1〜8anに対応する光送
信部3a1〜3anに定められている設定波長とのずれ
量を検出する波長ずれ量検出部として機能するようにし
たことである。
【0058】本実施形態例では、例えば、各光フィルタ
8a1〜8anによって分離される光信号のレベルと、
対応する光送信部3a1〜3anの発振波長のずれ量と
の関係データが予め実験などにより求められて光レベル
検出/判定部17に与えられており、光レベル検出/判
定部17は、この関係データと各光フィルタ8a1〜8
anで分離した光信号の検出レベルとに基づいて、各光
フィルタ8a1〜8anに対応する各光送信部3a1〜
3anから送信される光信号の波長の、前記設定波長か
らのずれ量を検出し、検出結果をずれ量報知信号出力部
31に入力する。
【0059】ずれ量報知信号出力部31は、いずれかの
光フィルタ8a1〜8anで分離した光信号の波長が、
光フィルタ8a1〜8anに対応する光送信部3a1〜
3anに定められている前記設定波長からずれた場合
に、この設定波長と前記光フィルタ8a1〜8anによ
る分離波長との波長ずれ量を、波長多重光送信部20側
に知らせるためのずれ量報知信号を出力する。
【0060】波長制御手段32は、ずれ量報知信号出力
部31からずれ量報知信号が発せられた場合には、この
ずれ量報知信号に基づいて各光送信部3a1〜3anか
ら出力される光信号の波長が前記設定波長になるように
制御するものである。本実施形態例では、各光送信部3
a1〜3anには、各光送信部3a1〜3anの温度を
制御する温度制御部が設けられており、波長制御手段3
2は、この温度制御部を制御することによって各光送信
部3a1〜3anから出力される光信号の波長を制御す
る。
【0061】なお、本第3実施形態例では、各光カプラ
6a1〜6anは、各光フィルタ8a1〜8anで分離
した光信号を分岐して、この分岐信号をそれぞれ対応す
る受信側光出力部4a1〜4an側と波長ずれ量検出部
31側とに導く光分岐部として機能する。
【0062】本第3実施形態例は以上のように構成され
ており、本実施形態例でも上記第1実施形態例と同様に
波長多重光伝送が行なわれる。
【0063】また、本実施形態例でも、上記本第1実施
形態例と同様に、各光フィルタ8a1〜8anによって
分離された各波長の光は、各光カプラ6a1〜6anを
介して光レベル検出/判定部17にも入力され、各光フ
ィルタ8a1〜8anによって分離された各波長の光信
号のレベルが、光レベル検出/判定部17によって検出
される。そして、本実施形態例では、この検出レベルと
前記関係データとに基づいて、各光送信部3a1〜3a
nから送信された光信号の波長の前記設定波長からのず
れ量が求められ、このずれ量検出信号が、ずれ量報知信
号出力部31に入力される。
【0064】ずれ量報知信号出力部31は、前記ずれ量
検出信号に基づき、この検出ずれ量を報知するためのず
れ量報知信号を出力し、SV転送網28を介して波長多
重光送信部20に伝送する。そうすると、ずれ量報知信
号は、SV受信部27を介して、波長制御手段32に入
力され、波長制御手段32によって、前記波長のずれを
生じさせた光送信部3a1〜3anからの光信号の波長
が前記設定波長となるように、前記温度制御装置の制御
によって、光送信部3a1〜3anの光出力波長制御が
行われる。
【0065】本第3実施形態例によれば、上記動作によ
り、各光送信部3a1〜3anから送信される波長のず
れ量を、光フィルタ8a1〜8anを透過した光信号の
レベルに基づいて検出するために、上記第1実施形態例
と同様に、温度と波長の経時変化の影響を受けることな
く、正確に、光送信部3a1〜3anから送信される光
波長のずれ量を検出することが可能となり、この検出結
果に基づいて、前記ずれが生じた光送信部3a1〜3a
nの光信号の波長が前記設定波長となるように制御する
ことにより、全ての光送信部3a1〜3anからの光信
号を正確に伝送することができる。
【0066】また、本第3実施形態例でも上記第1実施
形態例と同様に、波長多重光伝送システムにおいて、絶
対必要な構成部品である光フィルタ8a1〜8anを利
用して光送信部3a1〜3anの発振波長のずれ量を検
出するために、上記第1実施形態例と同様に、システム
の構成が複雑化したり、システムのコストが高くなった
りすることを防ぐことが可能となり、簡単で低コストの
システムとすることができるし、本実施形態例でも、前
記ずれ量検出信号を、波長多重伝送システムに予め設け
られているSV転送網28を利用して伝送するために、
上記第1実施形態例と同様に、より一層確実に、システ
ム構成の複雑化やシステムの高コスト化を防ぐことがで
きる。
【0067】図4には、本発明に係る波長多重伝送シス
テムの第4実施形態例が示されている。本実施形態例
は、上記第3実施形態例とほぼ同様に構成されており、
本実施形態例において、上記第1〜第3実施形態例と同
一名称部分には同一符号を付し、その重複説明は省略す
る。
【0068】本第4実施形態例が上記第3実施形態例と
異なる特徴的なことは、光レベル検出/判定部17を、
上記第2実施形態例と同様に、各光/電気変換部2a1
〜2anに設けたことである。
【0069】すなわち、本第4実施形態例では、各光/
電気変換部2a1〜2anに、それぞれ、光レベル検出
/判定部17を設け、光レベル検出/判定部17は、光
/電気変換部2a1〜2anで受信した光信号の波長
と、光/電気変換部2a1〜2anに対応する光送信部
3a1〜3anに定められている設定波長とのずれ量
を、例えば上記第3実施形態例と同様に、予め与えられ
た関係データと各光/電気変換部2a1〜2anで受信
した光信号レベルとに基づいて検出する。そして、波長
多重光受信部21のずれ量報知信号出力部31は、各光
レベル検出/判定部17による検出結果に基づいて、ず
れ量報知信号を発信する構成と成している。
【0070】本実施形態例は以上のように構成されてお
り、本実施形態例でも、上記第2実施形態例と同様に、
波長多重伝送システムを新しく設ける場合に、各光/電
気変換部2a1〜2anに光レベル検出/判定部17を
それぞれ設けて構成することができる。そして、本実施
形態例も、上記第3実施形態例とほぼ同様に動作し、ほ
ぼ同様の効果を奏することができる。
【0071】なお、本発明は上記各実施形態例に限定さ
れることはなく様々な実施の態様を採り得る。例えば、
上記第3、第4実施形態例では、波長制御手段32は、
光送信部3a1〜3anに設けられている温度制御部を
制御することによって、各光送信部3a1〜3anから
出力される光信号の波長を制御する構成としたが、波長
制御手段32によって行われる光送信部3a1〜3an
の出力信号波長制御方法は特に限定されるものではな
く、適宜設定されるものである。
【0072】また、上記各実施形態例では、いずれも、
波長多重光送信部20に入力される伝送信号は、光信号
とし、この光信号を、各光入力部1a1〜1anと各光
送信部3a1〜3anとの間に介設された図示されてい
ない光/電気変換器によって光/電気変換した後に、各光
送信部3a1〜3anに入力し、各光送信部3a1〜3
anから前記設定波長の光信号を送信するようにした
が、前記伝送信号は電気信号とし、この電気信号を直接
各光送信部3a1〜3anに入力して、各光送信部から
設定波長の光信号を送信するようにしてもよい。
【0073】さらに、波長多重光送信部20に複数の信
号入力部を設ける代わりに、波長多重光送信部20によ
って伝送信号を作り出し、各光送信部3a1〜3anを
用いて伝送する構成としてもよい。
【0074】さらに、上記各実施形態例では、光信号異
常検出部や波長ずれ量検出部として光レベル検出/判定
部17を設け、光レベル検出/判定部17により、各光
フィルタ8a1〜8anで分離した信号光のレベルを検
出することにより、各光フィルタ8a1〜8anに対応
する光送信部3a1〜3anからの送信光の波長のずれ
を検出するようにしたが、光信号異常検出部や波長ずれ
量検出部は必ずしも光レベル検出/判定部17により構
成するとは限らず、光信号異常検出部やずれ量報知信号
出力部によって行われる光送信部3a1〜3anの送信
光の波長ずれの検出方法は特に限定されるものではな
く、適宜設定されるものである。
【0075】さらに、上記各実施形態例では、光分波器
11は、光受信部10と、光分岐器7と光フィルタ8a
1〜8anを有する構成とし、光受信部10で受信した
波長多重光を光分岐器7で分岐して、各光フィルタ8a
1〜8anに入力するようにしたが、例えば、光分岐器
7を省略し、光受信部10で受信した波長多重光を光フ
ィルタ8a1に入力して、光フィルタ8a1により波長
λ1の光を分離してそれ以外の波長の光を光フィルタ8
a2に入力し、光フィルタ8a2により波長λ2の光を
分離してそれ以外の波長の光を光フィルタ8a3に入力
するといったように、各光フィルタ8a1〜8anによ
って、波長λ1、λ2、λ3、・・・λnの光を順に分
離するようにしてもよい。
【0076】さらに、上記実施形態例では、アラーム信
号やずれ量報知信号をSV転送網28を利用して波長多
重光受信部21側から波長多重光送信部20側に伝送す
るようにしたが、アラーム信号やずれ量報知信号の伝送
方法は特に限定されるものではなく、適宜設定されるも
のであり、例えば、SV転送網28以外の光伝送路を設
けて伝送してもよいし、無線により伝送するようにして
もよい。
【0077】
【発明の効果】本発明によれば、各光送信部から送信さ
れる光信号の波長のずれを、波長多重に設けられた光フ
ィルタで分離した光信号の波長に基づいて検出するため
に、光送信部からの送信光の波長と温度との経時変化に
よる影響を受けることなく、正確に光送信部から送信さ
れる光信号の波長のずれを検出することが可能となり、
この検出結果に基づいて、本第1から第3の発明のよう
に、光送信部からの光出力を断としたり、本第4から第
7の発明のように、光送信部の波長を制御したりするこ
とにより、的確な対処を行なうことができる。
【0078】また、本発明によれば、波長多重光受信部
に絶対必要な光フィルタを利用して各光送信部の波長ず
れを検出するために、波長多重光送信部に、各光送信部
ごとに波長ずれ検出用の光フィルタや波長ずれ検出装置
などを設ける必要がないため、システムが複雑化するこ
とを防ぐことができるし、低コストの波長多重伝送シス
テムとすることができる。
【0079】さらに、前記波長制御手段は、各光送信部
に設けられた温度制御部を制御することによって各光送
信部から出力される光信号の波長を制御する構成とした
本第5の発明によれば、波長制御手段による波長制御を
非常に容易に行なうことができる。
【0080】さらに、前記光信号異常検出部を波長多重
光受信部に設けた本第2の発明や、前記波長ずれ量検出
部を波長多重光受信部に設けた本第6の発明によれば、
これらの光部品によって、各光フィルタで分離した光信
号の波長と各光送信部に設定された設定波長とのずれ
を、例えば一括して検出することができる。
【0081】さらに、前記光信号異常検出部を、波長多
重光受信部の受信側光出力部に対応させて設けられた光
/電気変換部に設けた本第3の発明や、前記波長ずれ量
検出部を、前記光/電気変換部に設けた本第7の発明に
よれば、波長多重光受信部の構成を簡略化することがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る波長多重伝送システムの第1実施
形態例を示す要部構成図である。
【図2】本発明に係る波長多重伝送システムの第2実施
形態例を示す要部構成図である。
【図3】本発明に係る波長多重伝送システムの第3実施
形態例を示す要部構成図である。
【図4】本発明に係る波長多重伝送システムの第4実施
形態例を示す要部構成図である。
【図5】出力される光信号の波長がずれたときに、光出
力をシャットダウンする機能を備えた従来の光送信装置
の一例を示す説明図である。
【図6】出力される光信号の波長がずれたときに、光出
力をシャットダウンする機能を備えた従来の光送信装置
の別の例を示す説明図である。
【符号の説明】
1a1〜1an 光入力部 2a1〜2an 光/電気変換部 3a1〜3an 光送信部 4a1〜4an 受信側光出力部 6a1〜6an 光カプラ 11 光分波器 17 光レベル検出/判定部 18 アラーム信号出力部 19 異常光信号送信停止手段 20 波長多重光送信部 21 波長多重光受信部 31 ずれ量報知信号出力部 32 波長制御手段
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H04B 10/04

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 波長多重光送信部と、該波長多重光送信
    部から送信される波長多重光を伝送する光伝送路と、該
    光伝送路を伝送した波長多重光を受信する波長多重光受
    信部とを有し、前記波長多重光送信部は、予め定められ
    た互いに異なる設定波長の光信号を送信する複数の光送
    信部と、これらの各光送信部から送信される互いに異な
    る複数の波長の光信号を合波して波長多重光とする光合
    波部と、該波長多重光を前記光伝送路に出力する送信側
    光出力部とを有し、前記波長多重光受信部は、前記波長
    多重光を受信する光受信部と、前記各光送信部に対応し
    て設けられて各光送信部に定められている前記設定波長
    に対応する波長ごとに前記光受信部で受信した波長多重
    光をそれぞれ分離する複数の光フィルタと、該各光フィ
    ルタに対応して設けられて各光フィルタで分離した各光
    信号を出力する複数の受信側光出力部とを有し、前記波
    長多重光受信部には前記いずれかの光フィルタで分離し
    た光信号の波長が該光フィルタに対応する光送信部に定
    められている前記設定波長から予め定められた許容範囲
    を越えてずれた場合には該ずれを生じさせた光送信部か
    ら送信した光信号が異常であることを知らせるためのア
    ラーム信号を発信するアラーム信号出力部が設けられ、
    前記波長多重光送信部には、前記アラーム信号出力部か
    ら出力されるアラーム信号を受けて前記ずれを生じさせ
    た光送信部からの光信号出力を断とする異常光信号送信
    停止手段が設けられていることを特徴とする波長多重伝
    送システム。
  2. 【請求項2】 波長多重光受信部には、複数の各光フィ
    ルタで分離した光信号の波長が各光フィルタに対応する
    光送信部に定められている設定波長から予め定められた
    許容範囲を越えてずれたかどうかを検出する光信号異常
    検出部と、前記各光フィルタで分離した光信号を分岐し
    て該分岐信号をそれぞれ対応する受信側光出力部側と前
    記光信号異常検出部側とに導く光分岐部とが設けられて
    おり、アラーム信号出力部は前記光信号異常検出部の検
    出結果に基づいてアラーム信号を出力する構成と成して
    いることを特徴とする請求項1記載の波長多重光伝送シ
    ステム。
  3. 【請求項3】 各受信側光出力部に対応させて該受信側
    光出力部から出力される光信号を受信して電気信号に変
    換する光/電気変換部が設けられ、該各光/電気変換部に
    はそれぞれ受信した光信号の波長が該光/電気変換部に
    対応する光送信部に定められている設定波長から予め定
    められた許容範囲を越えてずれたかどうかを検出する光
    信号異常検出部が設けられ、アラーム信号出力部は該光
    信号異常検出部による検出結果に基づいてアラーム信号
    を発信する構成と成していることを特徴とする請求項1
    記載の波長多重光伝送システム。
  4. 【請求項4】 波長多重光送信部と、該波長多重光送信
    部から送信される波長多重光を伝送する光伝送路と、該
    光伝送路を伝送した波長多重光を受信する波長多重光受
    信部とを有し、前記波長多重光送信部は、予め定められ
    た互いに異なる設定波長の光信号を送信する複数の光送
    信部と、これらの各光送信部から送信される互いに異な
    る複数の波長の光信号を合波して波長多重光とする光合
    波部と、該波長多重光を前記光伝送路に出力する送信側
    光出力部とを有し、前記波長多重光受信部は、前記波長
    多重光を受信する光受信部と、前記各光送信部に対応し
    て設けられて各光送信部に定められている前記設定波長
    に対応する波長ごとに前記光受信部で受信した波長多重
    光をそれぞれ分離する複数の光フィルタと、該各光フィ
    ルタに対応して設けられて各光ファイバで分離した各光
    信号を出力する複数の受信側光出力部とを有し、前記波
    長多重光受信部には前記いずれかの光フィルタで分離し
    た光信号の波長が該光フィルタに対応する光送信部に定
    められている前記設定波長からずれた場合に該設定波長
    と前記光フィルタによる分離波長との波長ずれ量を前記
    波長多重光送信部側に知らせるためのずれ量報知信号を
    出力するずれ量報知信号出力部が設けられ、前記波長多
    重光送信部には前記ずれ量報知信号が発せられた場合に
    は該ずれ量報知信号に基づいて前記各光送信部から出力
    される光信号の波長が前記設定波長になるように制御す
    る波長制御手段が設けられていることを特徴とする波長
    多重伝送システム。
  5. 【請求項5】 各光送信部には各光送信部の温度を制御
    する温度制御部が設けられており、波長制御手段は該温
    度制御部を制御することによって各光送信部から出力さ
    れる光信号の波長を制御することを特徴とする請求項4
    記載の波長多重伝送システム。
  6. 【請求項6】 波長多重光受信部には、複数の各光フィ
    ルタで分離した光信号の波長と該各光フィルタに対応す
    る光送信部に定められている設定波長とのずれ量を検出
    する波長ずれ量検出部と、前記各光フィルタで分離した
    光信号を分岐して該分岐信号をそれぞれ対応する受信側
    光出力部側と前記波長ずれ量検出部側とに導く光分岐部
    とが設けられており、ずれ量報知信号出力部は前記波長
    ずれ量検出部の検出結果に基づいてずれ量報知信号を出
    力する構成と成していることを特徴とする請求項4又は
    請求項5記載の波長多重光伝送システム。
  7. 【請求項7】 各受信側光出力部に対応させて該受信側
    光出力部から出力される光信号を受信して電気信号に変
    換する光/電気変換部が設けられ、該各光/電気変換部に
    はそれぞれ受信した光信号の波長と該光/電気変換部に
    対応する光送信部に定められている設定波長とのずれ量
    を検出する波長ずれ量検出部が設けられ、ずれ量報知信
    号出力部は該波長ずれ量検出部による検出結果に基づい
    てずれ量報知信号を出力する構成と成していることを特
    徴とする請求項4又は請求項5記載の波長多重光伝送シ
    ステム。
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