JP2019125254A - システム、方法、プログラム - Google Patents
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Abstract
Description
図1は本発明の一実施形態に係るシステムの構成を示すブロック図である。なお、ここではシステムの評価対象として、熱中症、寒さ(凍傷)、瞬時・慢性ストレス、うつ病のリスクの指標、疲労、その他体調を関する指標を想定する。
上記サーバ4は、ネットワーク3を通じて、ユーザ機器1、設備機器2からのセンシング情報を収集する収集部41と、その収集されたセンシング情報からユーザの体調に関する指標を示すリスク値を計算する計算部42と、その計算結果から種々のリスクを推定し、リスクが高い場合にはアラートを出力するリスク処理部43と、アラートが発生された場合にユーザ機器1に通知する通信部44とを備える。
上記アラートの出力時において、ユーザは、ユーザ機器1上のアラートの出力から危険度の内容を確認できるものとする。ユーザは、ユーザ1以上のユーザインターフェースを介して、アラートを誤報と判断して停止させることができる。アラートが誤報として停止された場合には、誤報の履歴を検証用に記録しておく。ユーザ機器1やサーバ4は、誤報の履歴を、アラートの出力の判定の閾値に使用できる。
また、発汗センサで手首の発汗量を検出し、この手首の発汗量から全身の発汗量を推定して体調に関するリスク値の推定と危険度の判定に活用する。ただし、温度センサ、湿度センサ、気圧センサ等のセンシング情報、またはユーザの操作(降雨であることをユーザがユーザインターフェースを介して入力可の場合)等から降雨を検知し、降雨の場合は発汗センサからの情報を無効にし、体調のリスク値の推定と危険度の判定に活用しないようにしてもよい。
また、上記リスク処理部13では、加速度センサからの情報に基づいてユーザの活動量を推定し、その推定結果に基づいてWBGT閾値を選択する。これらの情報から統合的に体調のリスク値を推定し、リスク値が閾値を超える場合にはアラートを出力する。
また、上記リスク処理部13では、気圧センサによって現在地の標高情報を取得し、高所にいる場合はアラーム発生タイミングを早める設定に変更する。
また、上記リスク処理部13では、GPSセンサで位置情報を取得し、発症時に対処が困難な場所にいる場合は、アラーム発生タイミングを早める設定に変更する。
まず、複数種のセンサ出力を取得し(ステップS1)、それぞれのセンサ出力から、ユーザの体調に関する状態とユーザが存在する環境に関する状態をそれぞれ数値化し(ステップS2)、体調に関する状態値を予め設定した閾値、または環境の状態値に基づいて設定した閾値と比較して(ステップS3)、その比較結果から体調のリスク値を推定し(ステップS4)、推定したリスク値が許容範囲を超えたか判断し(ステップS5)、許容範囲を超えた場合にアラートを出力する(ステップS6)。なお、環境の状態値については、その変化をモニタし(ステップS7)、その変化に伴って比較する閾値を変更する(ステップS8)。これにより、アラートを出力するタイミングを環境の状態変化に合わせて制御することができる。
(1)WBGT(図2に示す暑さ指数)、温度、湿度等、(2)天気(直射日光の有無、曇り、雨等)、(3)脈拍(厚生労働省の資料等、ただし、通常時脈拍が高い場合には、ユーザごとの補正が必要)、(4)活動量(加速度センサ(例えばジャイロ)を、ユーザに身に着け、作業開始・終了はユーザ手入力)、(5)一定期間ごとのユーザの移動量を測定(累積値を利用してもよい)、(6)手首の発汗量から、全身の発汗量を計算(※雨の時は例外処理))、(7)磁気センサによる磁気測定(磁気が大きいとリスク大、逆も同じ)、(8)睡眠時間(ユーザ手入力でも、加速度センサで自動測定でもスマートデバイスでも測定可(前日の最終操作から、当日の第1回目の操作までの時間で推定))、BMI、身長、体重(手入力または身体測定の結果をダウンロード)、(9)過去データを利用(過去の熱中症等の発症度合)。
ここで、第1の実施例として、特に気圧センサで測定される気圧が標高に関係して、気圧低下に伴い、熱中症による危険度が増大することに着目する。すなわち、気圧センサで測定された気圧が第1値(通常値)の場合、熱中症のリスクに関する指標を第1値と定め、気圧センサで測定された気圧が第1値よりも小さい第2値の場合、熱中症のリスクに関する指標を第1値よりも大きい第2値と定める。さらに、気圧が第2値より小さい第3値の場合、熱中症に関する指標を第2値よりも大きい第3値と定める。このようにして、指標の値が大きくなって許容範囲を超えた場合には、熱中症による危険度に注意が必要となり、アラームを発生してユーザに通知する。
第2の実施例では、ストレスに関するリスクを想定する。ストレスには慢性、瞬時を含む。
第2の実施例において、気圧センサで測定される気圧が標高に関係して、気圧低下に伴い、ユーザがストレスを強く感じるようになり、ストレスによる危険度が増大することに着目する。すなわち、気圧センサで測定された気圧が第1値(通常値)の場合、ストレスのリスクに関する指標を第1値と定め、気圧センサで測定された気圧が第1値よりも小さい第2値の場合、ストレスのリスクに関する指標を第1値よりも大きい第2値と定める。さらに、気圧が第2値より小さい第3値の場合、ストレスに関する指標を第2値よりも大きい第3値と定める。このようにして、指標の値が大きくなって許容範囲を超えた場合には、ストレスによる危険度に注意が必要となり、アラームを発生してユーザに通知する。
以上のように、本実施例では、ストレスによるリスクに関する指標を気圧情報に基づいて精度よく計算し、他のセンサ出力からリスクの基準となる閾値を補正して、アラートの出力タイミングを早めることができるので、効果的な環境変数を考慮して統合的に熱中症のリスクを判定することができる。ストレスによるリスクに関する指標とは、ストレスを強く感じるリスクに関する指標であればどのようなものであってもよい。
2…設備機器、21…センサ部、22…記録部、23…通信部、
3…ネットワーク、
4…サーバ、41…収集部、42…計算部、43…リスク処理部、44…通信部、
501…CPU、502…ROM、503…RAM、504…入出力I/F、505…通信I/F、506…バス。
Claims (17)
- 気圧を測定する第1センサと、
前記第1センサで測定された気圧が第1値の場合、ユーザの熱中症のリスクに関する指標を第1リスク値と定め、前記第1センサで測定された気圧が前記第1値よりも小さい第2値の場合、前記ユーザの熱中症のリスクに関する指標を前記第1リスク値よりも大きい第2リスク値と定める処理装置と
を備えるシステム。 - 気圧を測定する第1センサと、
前記第1センサで測定された気圧が第1値の場合、ユーザのストレス又はうつ病のリスクに関する指標を第1リスク値と定め、前記第1センサで測定された気圧が前記第1値よりも小さい第2値の場合、前記ユーザのストレス又はうつ病のリスクに関する指標を前記第1リスク値よりも大きい第2リスク値と定める処理装置と
を備えるシステム。 - 気圧を測定する第1センサと、
前記第1センサで測定された気圧が第1値の場合、ユーザの寒さ又は凍傷のリスクに関する指標を第1リスク値と定め、前記第1センサで測定された気圧が前記第1値よりも小さい第2値の場合、前記ユーザの寒さに又は凍傷のリスクに関する指標を前記第1リスク値よりも大きい第2リスク値と定める処理装置と
を備えるシステム。 - さらに、磁気を測定する第2センサを備え、
前記処理装置は、前記第2センサで測定された磁気が第3値の場合、前記リスクに関する指標を第3リスク値と定め、前記第2センサで測定された磁気が前記第3値よりも大きい第4値の場合、前記リスクに関する指標を前記第3リスク値よりも大きい第4リスク値と定める請求項1乃至3のいずれか記載のシステム。 - さらに、位置を測定する第3センサを備え、
前記処理装置は、前記第3センサで測定された位置が第1位置の場合、体調不良の対応に要する時間を第1時間とし、前記リスクに関する指標を第5リスク値と定め、前記第3センサで測定された位置が前記第1位置とは異なる第2位置の場合、体調不良の対応に要する時間を前記第1時間よりも長い第2時間とし、前記リスクに関する指標を前記第5リスク値よりも大きい第6リスク値と定める請求項1乃至3のいずれか記載のシステム。 - さらに、明るさを測定する第4センサを備え、
前記処理装置は、前記第4センサで測定された明るさが第1値の場合、前記リスクに関する指標を第7リスク値と定め、前記第4センサで測定された明るさが前記第1値より暗い第2値の場合、前記リスクに関する指標を前記第7リスク値よりも大きい第8リスク値と定める請求項1乃至3のいずれか記載のシステム。 - さらに、広さを測定する第5センサを備え、
前記処理装置は、前記第5センサで測定された広さが第1値の場合、前記リスクに関する指標を第9リスク値と定め、前記第5センサで測定された広さが前記第1値より狭い第2値の場合、前記リスクに関する指標を前記第9リスク値よりも大きい第10リスク値と定める請求項1乃至3のいずれか記載のシステム。 - 測定された気圧が第1値の場合、ユーザの熱中症のリスクに関する指標を第1リスク値と定め、測定された気圧が前記第1値よりも小さい第2値の場合、前記ユーザの熱中症のリスクに関する指標を前記第1リスク値よりも大きい第2リスク値と定める方法。
- 測定された気圧が第1値の場合、ユーザのストレス又はうつ病のリスクに関する指標を第1リスク値と定め、測定された気圧が前記第1値よりも小さい第2値の場合、前記ユーザのストレス又はうつ病のリスクに関する指標を前記第1リスク値よりも大きい第2リスク値と定める方法。
- 測定された気圧が第1値の場合、ユーザの寒さ又は凍傷のリスクに関する指標を第1リスク値と定め、測定された気圧が前記第1値よりも小さい第2値の場合、前記ユーザの寒さに又は凍傷のリスクに関する指標を前記第1リスク値よりも大きい第2リスク値と定める方法。
- さらに、測定された磁気が第1値の場合、前記リスクに関する指標を第3リスク値と定め、測定された磁気が前記第1値よりも小さい第2値の場合、前記リスクに関する指標を前記第3リスク値よりも大きい第4リスク値と定める請求項8乃至10のいずれか記載の方法。
- さらに、測定された位置が第1値の場合、前記リスクに関する指標を第5リスク値と定め、測定された位置が前記第1値からずれた第2値の場合、前記リスクに関する指標を前記第5リスク値よりも大きい第6リスク値と定める請求項8乃至10のいずれか記載の方法。
- さらに、測定された明るさが第1値の場合、前記リスクに関する指標を第7リスク値と定め、測定された明るさが前記第1値より暗い第2値の場合、前記リスクに関する指標を前記第7リスク値よりも大きい第8リスク値と定める請求項8乃至10のいずれか記載の方法。
- さらに、測定された広さが第1値の場合、前記リスクに関する指標を第9リスク値と定め、測定された広さが前記第1値より狭い第2値の場合、前記リスクに関する指標を前記第9リスク値よりも大きい第10リスク値と定める請求項8乃至10のいずれか記載の方法。
- センサの測定結果からリスクに関する指標を定める処理をコンピュータに実行させるためのプログラムであって、
前記センサで測定された気圧が第1値の場合、ユーザの熱中症のリスクに関する指標を第1リスク値と定め、前記センサで測定された気圧が前記第1値よりも小さい第2値の場合、前記ユーザの熱中症のリスクに関する指標を前記第1リスク値よりも大きい第2リスク値と定めるプログラム。 - センサの測定結果からリスクに関する指標を定める処理をコンピュータに実行させるためのプログラムであって、
前記センサで測定された気圧が第1値の場合、ユーザのストレス又はうつ病のリスクに関する指標を第1リスク値と定め、前記センサで測定された気圧が前記第1値よりも小さい第2値の場合、前記ユーザのストレス又はうつ病のリスクに関する指標を前記第1リスク値よりも大きい第2リスク値と定めるプログラム。 - センサの測定結果からリスクに関する指標を定める処理をコンピュータに実行させるためのプログラムであって、
前記センサで測定された気圧が第1値の場合、ユーザの寒さ又は凍傷のリスクに関する指標を第1リスク値と定め、前記センサで測定された気圧が前記第1値よりも小さい第2値の場合、前記ユーザの寒さに又は凍傷のリスクに関する指標を前記第1リスク値よりも大きい第2リスク値と定めるプログラム。
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