JP2019124793A - 画像形成装置および画像形成装置の制御方法 - Google Patents

画像形成装置および画像形成装置の制御方法 Download PDF

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Abstract

【課題】印字プロセスのパラメーターを適切に設定することのできる画像形成装置および画像形成装置の制御方法を提供する。【解決手段】画像形成装置は、印字条件の設定を受け付ける操作パネルと、記録材を搬送する記録材搬送部と、受け付けた印字条件で、記録材搬送部にて搬送される記録材に対し印字プロセスを行うトナー像形成部および定着部と、記録材搬送部にて搬送される記録材の種類を検出する光学センサーおよび紙厚センサーの各々とを備える。画像形成装置は、光学センサーにて検出した記録材の種類と、紙厚センサーにて検出した記録材の種類とが互いに異なる場合(S11でYES)、受け付けた印字条件に基づいて、記録材搬送部にて搬送される記録材に対して行う印字プロセスのパラメーターを決定する(S13)。【選択図】図11

Description

本発明は、画像形成装置および画像形成装置の制御方法に関する。より特定的には、本発明は、搬送される記録材の種類を検出する画像形成装置および画像形成装置の制御方法に関する。
電子写真式の画像形成装置には、スキャナー機能、ファクシミリ機能、複写機能、プリンターとしての機能、データ通信機能、およびサーバー機能を備えたMFP(Multi Function Peripheral)、ファクシミリ装置、複写機、プリンターなどがある。
画像形成装置で使用される記録材には多くの種類がある。記録材の種類に応じた適切な条件で印字を行うために、画像形成装置は、ユーザーによって設定された記録材の種類に応じて給紙速度、転写電圧、または定着温度などのパラメーターを設定する。
しかし、記録材の種類の設定方法の難しさや煩わしさに起因して、記録材の種類が正確に設定されないことがあり、画像形成装置は、記録材の種類に応じた適切なパラメーターで印字プロセスを行うことが困難になっている。記録材の種類が適切に設定されないと、印字の際に用紙詰まり(ジャム)、転写不良、または定着不良などの問題を引き起こすおそれがある。
そこで、印刷対象となる記録材の坪量などの物性を自動的に検出し、それを基に記録材の種類を検出する技術が提案されている。記録材の坪量を検出する方法には、光学センサーを用いて記録材の透過光量を測定し、測定した透過光量から記録材の坪量を検出する方法、紙厚センサーを用いて記録材の厚さを測定し、測定した厚さから記録材の坪量を検出する方法、または超音波センサーを用いて記録材を透過する超音波量を測定し、測定した超音波量から記録材の坪量を検出する方法などがある。
記録材の坪量を検出する上述のセンサーは、記録材の全ての種類の坪量を高い検出精度で検出することはできない。たとえば、透過光量を測定する光学センサーは、坪量が相対的に小さい記録材(普通紙領域)についての坪量の検出精度が高いという長所を有する一方、坪量が相対的に大きい記録材(厚紙領域)についての坪量の検出精度が低いという短所を有する。また、記録材の厚さを測定する紙厚センサーは、坪量が相対的に大きい記録材(厚紙領域)についての坪量の検出精度が高いという長所を有する一方、坪量が相対的に小さい記録材(普通紙領域)についての坪量の検出精度が低いという短所を有する。
従来の画像形成装置においては、光学センサーおよび紙厚センサーという検出方式の異なる2種類のセンサーの各々を用いて記録材の種類を検出することで、光学センサーおよび紙厚センサーのそれぞれの短所を補い、記録材の坪量の検出精度を向上させている。
記録材の種類の検出に関する従来の技術は、たとえば下記特許文献1〜6などに開示されている。
下記特許文献1には、搬送されるシートのシート厚に追従して変位する従動部材と、従動部材の変位量を、その変位量の増幅度が異なるようにそれぞれ増幅して検知する複数の変位量検知手段と、ユーザーによって設定されたシート情報に基づき、複数の変位量検知手段の中から、特定の変位量検知手段を選択する選択手段と、選択手段によって選択された変位量検知手段の検知結果に基づき、シート厚を算出する算出手段とを備えたシート厚検出装置が開示されている。
下記特許文献2には、1つ目の検知手段での検出結果を基に、定着の制御温度などの画像形成条件を決定し、その後2つ目の検知手段での検出結果を基に、画像形成条件の変更が必要であれば変更する画像形成装置が開示されている。
下記特許文献3には、対象物に光を照射し、表面正反射光、内部拡散反射光、および表面拡散反射光の各々を異なる3つのセンサーで受光し、3つのセンサーの出力データとデータベースとの適合率を算出し、算出した適合率に基づいて対象物の種類を判別するセンサー装置が開示されている。
下記特許文献4には、第1、第2、および第3の検知部を備えた重送・紙種検知装置が開示されている。各検知部は、それぞれ転写紙の異なる位置から透過した光を検知する。重送・紙種検知装置は、各検知部の出力電圧値のうち最も高い出力電圧と基準データとに基づいて搬送経路内における転写紙の重送の有無や紙種を検知する。
下記特許文献5には、積層された状態の複数の媒体を保持可能な媒体保持部と、媒体保持部に積層された状態の前記媒体に光を照射して、媒体からの反射光を受光する第1のセンサーと、積層された状態の複数の前記媒体から1枚の前記媒体を搬送する搬送部と、搬送部によって搬送された1枚の前記媒体に紫外光を照射して、媒体からの光を受光する第2のセンサーと、を有する媒体判別装置が開示されている。媒体判別装置は、指定された媒体の種類と、それぞれのセンサーで検出した媒体の種類とが一致する場合に印字を行う。
下記特許文献6には、用紙の反射光と透過光を2つのセンサーで検出し、反射光から紙種を検出し、透過光から紙厚を検出する給紙装置が開示されている。この給紙装置は、対象用紙より前に搬送された用紙と2つのセンサーからの情報とに基づいて、重送を判定する。
特開2011−178487号公報 特開2013−007961号公報 特開2014−163858号公報 特開2006−188354号公報 特開2005−335899号公報 特開2003−137457号公報
従来の技術には、2種類のセンサーの各々を用いて検出した記録材の種類が互いに異なる場合に、画像形成装置はいずれの検出結果を採用すべきかを決定することができない。その結果、印字プロセスのパラメーターを適切に設定することができないという問題があった。この問題は、画像形成装置の動作が停止するという事態を引き起こすおそれもあった。
本発明は、上記課題を解決するためのものであり、その目的は、印字プロセスのパラメーターを適切に設定することのできる画像形成装置および画像形成装置の制御方法を提供することである。
本発明の一の局面に従う画像形成装置は、印字条件の設定を受け付ける受付手段と、記録材を搬送する搬送手段と、受付手段にて受け付けた印字条件で、搬送手段にて搬送される記録材に対し印字プロセスを行う印字手段と、搬送手段にて搬送される記録材の種類を検出する第1および第2の種類検出手段の各々と、第1の種類検出手段にて検出した記録材の種類と、第2の種類検出手段にて検出した記録材の種類とが互いに異なる場合、受付手段にて受け付けた印字条件に基づいて、搬送手段にて搬送される記録材に対して行う印字プロセスのパラメーターを決定する決定手段とを備える。
上記画像形成装置において好ましくは、決定手段が決定する印字プロセスのパラメーターは、画像転写時の搬送速度、記録材に画像を形成する印字手段の画像形成動作、および記録材に画像を定着する印字手段の定着動作のうち少なくとも1つのパラメーターである。
上記画像形成装置において好ましくは、決定手段は、カラー印字/モノクロ印字の指定、搬送方向の記録材の長さ、および印字枚数のうち少なくともいずれか1つの印字条件に基づいて、印字プロセスのパラメーターを決定する。
上記画像形成装置において好ましくは、決定手段は、カラー印字/モノクロ印字の指定、搬送方向の記録材の長さ、および印字枚数に基づいて印字プロセスのパラメーターを決定する。
上記画像形成装置において好ましくは、決定手段は、受付手段にて受け付けた印字条件が、モノクロ印字が指定され、搬送方向の記録材の長さが所定の長さよりも短く、印字枚数が所定の枚数よりも少ないという第1の条件を満たす場合には、画像転写時の搬送速度を相対的に速い速度に決定し、決定手段は、受付手段にて受け付けた印字条件が、第1の条件を満たさない場合には、画像転写時の搬送速度を相対的に遅い速度に決定する。
上記画像形成装置において好ましくは、印字手段にて印字した後の記録材に対して後処理を行う後処理手段をさらに備え、決定手段は、後処理の有無にさらに基づいて、印字プロセスのパラメーターを決定する。
上記画像形成装置において好ましくは、決定手段は、受付手段にて受け付けた印字条件が、モノクロ印字が指定され、搬送方向の記録材の長さが所定の長さよりも短く、印字枚数が所定の枚数よりも少ないという第1の条件を満たす場合には、後処理の有無に関わらず搬送速度を相対的に速い速度に決定し、決定手段は、受付手段にて受け付けた印字条件が、第1の条件を満たさない場合において、後処理が設定されているときは、搬送速度を相対的に速い速度に決定し、決定手段は、受付手段にて受け付けた印字条件が、第1の条件を満たさない場合において、後処理が設定されていないときは、搬送速度を相対的に遅い速度に決定する。
上記画像形成装置において好ましくは、印字速度を優先するという印字条件の設定を受付手段にて受け付けた場合において、受付手段にて受け付けた印字条件が、搬送方向の記録材の長さが所定の長さよりも長く、印字枚数が所定の枚数よりも多く、後処理を行わないという第2の条件を満たすときは、決定手段は、搬送速度を相対的に遅い速度に決定し、受付手段に印字速度を優先するという印字条件の設定を受け付けた場合において、受付手段にて受け付けた印字条件が、第2の条件を満たさないときは、決定手段は、搬送速度を相対的に速い速度に決定する。
上記画像形成装置において好ましくは、決定手段は、受付手段にてモノクロ印字が指定された印字条件を受け付けた場合において、搬送速度が相対的に遅いときは、印字手段にて記録材に画像を転写する際の転写電圧を、搬送速度に対応する転写電圧よりも低い値に決定し、決定手段は、受付手段にてカラー印字が指定された印字条件を受け付けた場合において、搬送速度が相対的に速いときは、印字手段にて記録材に画像を転写する際の転写電圧を、搬送速度に対応する転写電圧よりも高い値に決定する。
上記画像形成装置において好ましくは、印字手段は、記録材に画像を定着するための定着ローラーまたは定着ベルトを含み、所定の長さは、印字手段における記録材に画像を定着するための定着ローラーまたは定着ベルトの一周分の長さである。
上記画像形成装置において好ましくは、所定の枚数は1枚である。
上記画像形成装置において好ましくは、所定の枚数は、印字手段における記録材に画像を定着するための定着ローラーまたは定着ベルトの一周分の長さ以下となる枚数である。
上記画像形成装置において好ましくは、第2の種類検出手段による記録材の種類の検出位置は、第1の種類検出手段による記録材の種類の検出位置よりも搬送手段による搬送経路の下流側であり、第2の種類検出手段にて記録材の種類を検出した後で、決定手段は、印字プロセスのパラメーターを決定し、印字手段は搬送手段にて搬送される記録材に対する印字プロセスを開始する。
上記画像形成装置において好ましくは、第1および第2の種類検出手段は、搬送手段にて搬送される記録材の物性を測定し、測定した物性に基づいて記録材の種類を検出し、第1の種類検出手段にて測定した記録材の物性から予測される第2の種類検出手段の物性の測定結果のばらつきの範囲内に、決定手段にて決定する印字プロセスのパラメーターの境界が含まれている場合において、第1の種類検出手段にて検出した記録材の種類と、第2の種類検出手段にて検出した記録材の種類とが互いに異なるときは、決定手段は、受付手段にて受け付けた印字条件に基づいて、搬送手段にて搬送される記録材に対して行う印字プロセスのパラメーターを決定する。
上記画像形成装置において好ましくは、第1の種類検出手段にて測定した記録材の物性から予測される第2の種類検出手段の物性の測定結果のばらつきの範囲内に、決定手段にて決定する印字プロセスのパラメーターの境界が含まれていない場合において、第1の種類検出手段にて検出した記録材の種類と、第2の種類検出手段にて検出した記録材の種類とが互いに異なるとき、第1および第2の種類検出手段のうち少なくともいずれか一方の異常を通知する通知手段をさらに備える。
上記画像形成装置において好ましくは、第1の種類検出手段は、記録材を透過する透過光量に基づいて記録材の物性を検出し、第2の種類検出手段は、検出位置を記録材が通過する際の変位部材の変位量に基づいて記録材の物性を検出する。
本発明の他の局面に従う画像形成装置の制御方法は、印字条件の設定を受け付ける受付手段と、記録材を搬送する搬送手段と、受付手段にて受け付けた印字条件で、搬送手段にて搬送される記録材に対し印字プロセスを行う印字手段と、搬送手段にて搬送される記録材の種類を検出する第1および第2の種類検出手段の各々とを備えた、画像形成装置の制御方法であって、第1の種類検出手段にて検出した記録材の種類と、第2の種類検出手段にて検出した記録材の種類とが互いに異なる場合、受付手段にて受け付けた印字条件に基づいて、搬送手段にて搬送される記録材に対して行う印字プロセスのパラメーターを決定する決定ステップを備える。
本発明によれば、印字プロセスのパラメーターを適切に設定することのできる画像形成装置および画像形成装置の制御方法を提供することができる。
本発明の第1の実施の形態における画像形成装置100の外観を模式的に示す図である。 本発明の第1の実施の形態における画像形成装置本体1の内部の構成を模式的に示す断面図である。 本発明の第1の実施の形態における画像形成装置100の制御構成を示すブロック図である。 図2における光学センサー6および紙厚センサー7付近の拡大図である。 本発明の第1の実施の形態における光学センサー6および紙厚センサー7の各々による坪量の測定方法を説明する図である。 本発明の第1の実施の形態における光学センサー6による坪量の検出範囲と、紙厚センサー7による坪量の検出範囲とを示す図である。 本発明の第1の実施の形態において、光学センサー6で検出した記録材の種類と紙厚センサー7で検出した記録材の種類との組合せを示す図である。 印字プロセスのパラメーターと実際の記録材の種類とが異なる場合に起こり得る悪影響を示す図である。 本発明の第1の実施の形態における、印字条件と、画像形成装置100が決定する印字プロセスのパラメーターとの関係を示す第1のテーブルである。 本発明の第1の実施の形態における、印字条件と、画像形成装置100が決定する印字プロセスのパラメーターとの関係を示す第2のテーブルである。 本発明の第1の実施の形態における画像形成装置100の動作を示すフローチャートである。 本発明の第2の実施の形態における光学センサー6で測定された坪量と、予測される紙厚センサー7の測定結果のばらつきの範囲との関係を示す図である。 本発明の第2の実施の形態における画像形成装置100の動作を示すフローチャートの第1の部分である。 本発明の第2の実施の形態における画像形成装置100の動作を示すフローチャートの第2の部分である。 本発明の第3の実施の形態における、印字条件と、画像形成装置100が決定する印字プロセスのパラメーターとの関係を示す第3のテーブルである。
以下、本発明の実施の形態について、図面に基づいて説明する。
以下の実施の形態では、画像形成装置がMFPである場合について説明する。画像形成装置は、たとえばプリンター、複写機、またはファクシミリなどであってもよい。
[第1の実施の形態]
図1は、本発明の第1の実施の形態における画像形成装置100の外観を模式的に示す図である。図2は、本発明の第1の実施の形態における画像形成装置本体1の内部の構成を模式的に示す断面図である。
図1および図2を参照して、本実施の形態における画像形成装置100は、画像形成装置本体1と、フィニッシャー2(後処理装置の一例)と、記録材搬送部10(搬送手段の一例)と、トナー像形成部20(印字手段の一例)と、定着部30(印字手段の一例)とを備えている。
画像形成装置100は、記録材Mを収容する収容部として、2つの給紙カセット11aおよび11bと、手差しトレイ12とを備えている。記録材搬送部10は、給紙カセット11a、給紙カセット11b、または手差しトレイ12に保管された記録材Mを、1枚ずつ搬送経路R1、R2、またはR3に沿って搬送するものである。記録材搬送部10は、給紙ローラー13と、搬送ローラー14と、タイミングローラー15(レジストローラー)と、排紙ローラー16と、搬送ローラー17および18と、切替部19とを含んでいる。
給紙ローラー13と、搬送ローラー14と、タイミングローラー15と、排紙ローラー16とは、搬送経路R1における矢印AR1で示す搬送方向の上流側から下流側へ向かってこの順序で配置されている。搬送ローラー17は、搬送経路R3における画像形成装置本体1とフィニッシャー2との境界付近に配置されている。切替部19は、搬送経路R1と搬送経路R3との間で記録材Mの搬送経路を切り替える。
トナー像形成部20は、記録材Mにトナー像を形成する。トナー像形成部20は、4組の作像ユニット21Y、21M、21C、および21K(以下、これらをまとめて作像ユニット21と呼ぶことがある)と、中間転写ベルト22と、2次転写ローラー23などで構成されている。
中間転写ベルト22は、環状であり、複数のローラー(図示無し)の間に架けわたされている。中間転写ベルト22は、記録材搬送部10と連動して回転する。2次転写ローラー23は、中間転写ベルト22におけるローラーに接触している部分に対向するように配置されている。記録材は、中間転写ベルト22と2次転写ローラー23との間で挟まれながら搬送される。
作像ユニット21の各々は、中間転写ベルト22の直下に並置されており、それぞれY、M、C、Kの画像を感光体24Y、24M、24C、および24K(以下、これらをまとめて感光体24と呼ぶことがある)の各々の上に形成する。作像ユニット21の各々における感光体24は、トナー像を中間転写ベルト22に転写し、その中間転写ベルト22上に、記録材に形成する4色分のトナー像の鏡像を形成する(1次転写)。その後、高電圧が印加された2次転写ローラー23により、中間転写ベルト22に形成されたトナー像が記録材に転写され、記録材上にトナー像が形成される(2次転写)。トナー像が形成された記録材は、定着部30へ搬送される。
定着部30は、記録材を加熱することで、記録材に対して画像(トナー像)を定着させる。定着部30は、定着ローラー31と、加圧ローラー32とを含んでいる。定着ローラー31には加熱ヒーター(図示無し)が内蔵されている。加熱ヒーターは、たとえば電力を供給されることにより点灯し、それにより定着ローラー31を加熱する。加圧ローラー32は、定着ローラー31と接触して、トナー像が形成された記録材Mを挟持搬送するニップ部を形成している。加圧ローラー32は、モーター(図示無し)によって回転駆動される。定着ローラー31は加圧ローラー32の回転に従動して回転する。
給紙カセット11a、給紙カセット11b、または手差しトレイ12に保管された記録材Mは、給紙ローラー13によって1枚ずつ搬送経路R1に給紙され、搬送経路R1に沿って矢印AR1で示す方向に給紙される。給紙カセット11bから給紙された記録材は、搬送ローラー14によって搬送経路R1に沿って搬送される。続いて記録材Mは、タイミングローラー15の前で一旦停止された後、所定のタイミングで2次転写ローラー23へ搬送され、トナー像が形成される。次に記録材は、定着部30においてトナー像が定着され、排紙ローラー16によって画像形成装置本体1の外部へ排出される。
両面印字の場合、表面に画像が形成された記録材は、定着部30を通過後、排紙ローラー16においてスイッチバックされ、搬送経路R2に沿って搬送される。記録材は、搬送ローラー18によって搬送経路R2に沿って矢印AR2で示す方向に搬送された後、再び搬送経路R1に沿って搬送され、その裏面に画像が形成される。その後記録材は、排紙ローラー16によって画像形成装置本体1の外部へ排出される。
記録材に対して後処理が施される場合、印字された記録材は、定着部30を通過後、搬送経路R3に沿って矢印AR3で示す方向に搬送される。記録材は、搬送ローラー17によってフィニッシャー2内へ供給される。フィニッシャー2は印字された記録材に対して後処理を施す。
画像形成装置100は、光学センサー6(第1の種類検出手段の一例)と、紙厚センサー7(第2の種類検出手段の一例)と、縦搬送センサー41と、タイミングセンサー42とをさらに備えている。光学センサー6および紙厚センサー7は、搬送経路R1上の搬送ローラー14とタイミングローラー15との間に検出位置を有している。光学センサー6および紙厚センサー7は、後述するように互いに異なる検出方式によって記録材の物性を測定し、測定した物性に基づいて記録材の種類を検出する。紙厚センサー7による記録材の種類の検出位置は、光学センサー6による記録材の種類の検出位置よりも搬送経路R1の下流側である。縦搬送センサー41は、上段の給紙カセット11aと下段の給紙カセット11bとの間の搬送経路R1上の検出位置を有しており、検出位置を通過する記録材を検出する。タイミングセンサー42は、タイミングローラー15付近の搬送経路R1上の検出位置を有しており、検出位置を通過する記録材を検出する。
図3は、本発明の第1の実施の形態における画像形成装置100の制御構成を示すブロック図である。
図3を参照して、画像形成装置100は、CPU(Central Processing Unit)51(決定手段の一例)と、スキャナー部52と、画像処理部53と、エンジン制御部54と、フィニッシャー制御部55と、ROM(Read Only Memory)56と、RAM(Random Access Memory)57と、HDD(Hard Disk Drive)58と、操作パネル59(受付手段の一例)とをさらに備えている。
CPU51は、スキャナー部52、画像処理部53、エンジン制御部54、フィニッシャー制御部55、ROM56、RAM57、HDD58、操作パネル59、光学センサー6、および紙厚センサー7の各々と、通信または信号の送受信を実施することで、画像形成装置100全体を制御する。
スキャナー部52は原稿の画像を読み取る。
画像処理部53は画像データに対して処理を行う。
エンジン制御部54は、画像処理部53にて処理された画像データに基づいて記録材搬送部10、トナー像形成部20、および定着部30の動作を制御する。
フィニッシャー制御部55は、フィニッシャー2の動作を制御する。
ROM56は、画像形成装置100の制御プログラムなどを保存する。
RAM57は、スキャナー部52にて読み取った画像データなどのデータを一時的に記憶する。
HDD58は、各種データを保存し、データの書き換えが可能である。
操作パネル59は、印字ジョブの印字条件の設定などの各種操作をユーザーから受け付け、ユーザーへの各種情報の表示を行う。記録材搬送部10、トナー像形成部20、および定着部30は、操作パネル59にて受け付けた印字条件で、記録材搬送部10にて搬送される記録材に対し印字を行う。
図4は、図2における光学センサー6および紙厚センサー7付近の拡大図である。図5は、本発明の第1の実施の形態における光学センサー6および紙厚センサー7の各々による坪量の測定方法を説明する図である。
図4および図5を参照して、記録材M1は、記録材搬送部10によって搬送される記録材である。光学センサー6および紙厚センサー7は、それぞれの大きさや他の部品との関係から、搬送経路R1に沿った互いに異なる位置にずらして配置されている。光学センサー6は、検出位置を通過する記録材M1を透過する透過光量に応じた電圧値を出力する。光学センサー6は、発光素子61と、受光素子62とを含んでいる。発光素子61は、検出位置に対して光L1を照射する。受光素子62は、検出位置を通過する記録材M1を透過した透過光L2(主に記録材M1で散乱した散乱光)を受光し、透過光L2の量である透過光量に応じた電圧値をCPU51に出力する。CPU51は、光学センサー6からの出力に基づいて記録材M1の坪量(物性の一例)を検出し、検出した坪量に基づいて記録材M1の種類を検出する。
紙厚センサー7は、固定ローラー71と、移動ローラー72(変位部材の一例)と、移動量検出センサー73とを含んでいる。固定ローラー71および移動ローラー72は、回転可能な状態で互いに接触しており、記録材M1を挟み込むことにより搬送経路R1に沿って搬送する。固定ローラー71と移動ローラー72との間が紙厚センサー7の検出位置である。移動ローラー72は、矢印AR4で示すように、搬送経路R1に対して垂直な方向に移動可能である。移動量検出センサー73は、記録材M1が検出位置を通過する際の移動ローラー72の移動量(変位量)を検出し、検出した移動量に応じた電圧値をCPU51に出力する。CPU51は、紙厚センサー7からの出力に基づいて記録材M1の坪量を検出し、検出した坪量に基づいて記録材M1の種類を検出する。
以降、光学センサー6の出力に基づいてCPU51が検出する記録材の種類を、光学センサー6で検出される記録材の種類と記し、紙厚センサー7の出力に基づいてCPU51が検出する記録材の種類を、紙厚センサー7で検出される記録材の種類と記すことがある。
また、説明の便宜のため、画像形成装置100は、普通紙と厚紙との間で記録材の種類を検出するものとする。また、特に断りが無い限り、記録材の種類が特定されれば、その記録材に対して設定される印字プロセスのパラメーターは一義的に決まるものとする。
図6は、本発明の第1の実施の形態における光学センサー6による坪量の検出範囲と、紙厚センサー7による坪量の検出範囲とを示す図である。
図6を参照して、光学センサー6は、約60g/m2〜約100g/m2の坪量の検出範囲T1を有している。検出対象の記録材の坪量が検出範囲T1内にある場合、光学センサー6で検出される坪量の精度は高い。一方、検出対象の記録材の坪量が検出範囲T1外にある場合、光学センサー6で検出される坪量の精度は低く、誤差が大きくなる。また、検出範囲T1内であっても、検出対象の記録材の坪量が検出範囲T1の境界値に近づくほど、光学センサー6で検出される坪量の精度は低くなる。
紙厚センサー7は、約80g/m2〜約320g/m2の坪量の検出範囲T2を有している。検出対象の記録材の坪量が検出範囲T2内にある場合、紙厚センサー7で検出される坪量の精度は高い。一方、検出対象の記録材の坪量が検出範囲T2外にある場合、紙厚センサー7で検出される坪量の精度は低く、誤差が大きくなる。また、検出範囲T2内であっても、検出対象の記録材の坪量が検出範囲T2の境界値に近づくほど、紙厚センサー7で検出される坪量の精度は低くなる。
ここでは、90g/m2という坪量が境界BPとされる。CPU51は、検出対象の記録材の坪量が境界BPよりも小さい場合に、その記録材の種類が「普通紙」であると検出し、検出対象の記録材の坪量が境界BPよりも大きい場合に、その記録材の種類が「厚紙」であると検出する。
図7は、本発明の第1の実施の形態において、光学センサー6で検出した記録材の種類と紙厚センサー7で検出した記録材の種類との組合せを示す図である。
図7を参照して、光学センサー6と紙厚センサー7とは互いに異なる方式で記録材の坪量を検出するため、光学センサー6で検出される記録材の種類と紙厚センサー7で検出される記録材の種類とが互いに異なることがある。具体的には、光学センサー6で検出される記録材の種類が普通紙である一方で、紙厚センサー7で検出される記録材の種類が厚紙であることや、光学センサー6で検出される記録材の種類が厚紙である一方で、紙厚センサー7で検出される記録材の種類が普通紙であることがある。これらの場合、画像形成装置100は、記録材の種類を特定することができず、記録材の種類に適した印字プロセスのパラメーターで印字を行うことができない。
上述の状況は、たとえば、裏紙を通紙した場合に透過型センサーにおける透過光量が正しく検出できないために発生する。また、各センサーをチューニングする際に使用した記録材とは特性が異なる記録材が通紙された場合に、各センサーの検出バラツキが大きくなって発生することもある。さらに、各センサーをチューニングする際に使用した記録材であっても、印字プロセスが変わる閾値付近の坪量においては、記録材の製造の際の品質のバラツキやセンサーの検出バラツキによって発生することもある。
なお、光学センサー6で検出される記録材の種類と紙厚センサー7で検出される記録材の種類とが同じである場合には、特に問題は生じない。具体的には、光学センサー6で検出される記録材の種類と紙厚センサー7で検出される記録材の種類とがいずれも普通紙である場合や、光学センサー6で検出される記録材の種類と紙厚センサー7で検出される記録材の種類とがいずれも厚紙である場合である。これらの場合、画像形成装置100は、記録材の種類を特定することができ、特定した記録材の種類に適した印字プロセスのパラメーターで印字を行うことができる。
そこで、画像形成装置100は、光学センサー6で検出された記録材の種類と、紙厚センサー7で検出された記録材の種類とが互いに異なる場合、操作パネル59を通じて受け付けた印字条件に基づいて、記録材搬送部10によって搬送される記録材に対して行う印字プロセスのパラメーターを決定する。
図8は、印字プロセスのパラメーターと実際の記録材の種類とが異なる場合に起こり得る悪影響を示す図である。
図8を参照して、一般的に、厚紙は普通紙に比べてこしが強いため、こしの強さに起因する搬送速度の変動を抑止するために普通紙の場合よりも搬送速度を遅くする必要がある。また、厚紙は普通紙に比べて厚さが大きいため、普通紙の場合よりも転写電圧を高くする必要がある。さらに、厚紙は普通紙に比べて吸収する熱量が大きいため、普通紙の場合よりも定着温度を高くする必要がある。
普通紙用のパラメーターを使用して厚紙を印字した場合には、転写電圧が必要な値よりも低いため、一部のトナーが記録材に転写されない現象である転写不良が起こりやすい。また、定着温度が必要な値よりも低いため、トナーが記録材に十分に定着できない現象であるオフセットが起こりやすい。
一方、厚紙用のパラメーターを使用して普通紙を印字した場合には、転写電圧が必要以上に高いため、転写された記録材上から中間転写ベルト22にトナーが戻ることがあり、若干の転写不良が起こりやすくなる。また、定着温度が必要な値よりも高いため、普通紙が丸くなる現象であるカールが起こりやすくなる。さらに、印字した記録材に対して後処理を施す場合には、カールした記録材がフィニッシャー内で紙詰まり(ジャム)を起こしやすくなる。但し、印字した記録材に対して後処理を施さない場合には、カールした記録材を通紙してもジャムが発生する可能性は低い。
図8に示す事情を考慮して、画像形成装置100は、システム全体の動作、印刷物の品質、またはユーザーの要望などの観点から、より悪影響が少なくなるように印字プロセスのパラメーターを決定する。画像形成装置100は、基本的には以下の優先順位で、印字プロセスのパラメーターを決定する。
1.マシンダウン(画像形成装置100の動作の停止)を回避する
2.記録材に印字される画像の画質劣化を回避する
図8に示す悪影響のうち、転写不良やオフセットはマシンダウンの原因とはなり難いが、カールやジャムはマシンダウンの原因となる。一方、カールは画質劣化の原因とはなり難いが、転写不良やオフセットは画質劣化の原因となる。
画像形成装置100は、図9に示す第1のテーブルをHDD58に記憶している。画像形成装置100は、ユーザーに設定された印字条件および後処理の有無に従って、第1のテーブルを用いて印字プロセスのパラメーターを決定する。
図9は、本発明の第1の実施の形態における、印字条件と、画像形成装置100が決定する印字プロセスのパラメーターとの関係を示す第1のテーブルである。
図9を参照して、画像形成装置100は、印字条件として、カラー印字/モノクロ印字の指定、記録材長(搬送方向の記録材の長さ)、印字枚数(1つの印字ジョブにおける印字枚数)、および後処理の有無をユーザーから受け付ける。画像形成装置100は、印字プロセスのパラメーターとして、画像転写時の搬送速度(画像転写時に記録材搬送部10が搬送する記録材の搬送速度)、記録材に画像を形成する際のトナー像形成部20の画像形成動作、および記録材に画像を定着する定着部30の定着動作を決定する。
記録材長は、所定の長さに対する長短で区分されている。所定の長さとは、定着温度が不足する可能性が低い長さである。定着部30が記録材に画像を定着するための定着ローラーまたは定着ベルトを含む場合、所定の長さは、その定着ローラーまたは定着ベルトの一周分の長さであってもよい。
ここで、モノクロ印字が指定され、記録材長が短く、印字枚数が所定の枚数よりも少ないという印字条件を第1の条件とする。所定の枚数とは、定着温度が不足する可能性が低い枚数である。ここでの所定の枚数は1枚であるが、定着部30が記録材に画像を定着するための定着ローラーまたは定着ベルトを含む場合、上記の所定の枚数は、その定着ローラーまたは定着ベルトの一周分の長さ以下となる枚数であってもよい。
「パターン1」は、第1の条件を満たす印字条件である。「パターン1」が設定された場合には、画像形成装置100は、後処理の有無に関わらず、普通紙用の印字プロセスのパラメーターを決定する。普通紙用の印字プロセスのパラメーターとは、搬送速度が相対的に速く、転写電圧および転写温度が相対的に低いというパラメーターである。「パターン1」の印字条件では、仮に実際の記録材の種類が厚紙であるにもかかわらず普通紙用のパラメーターで印字プロセスが実行されても、転写不良およびオフセットに起因する悪影響が軽微である。このため、「パターン1」が設定された場合には、普通紙用の印字プロセスのパラメーターを決定することで、印字速度が速くされる。
「パターン1」以外の印字条件のパターンは上記の第1の条件を満たさない。「パターン1」以外の印字条件のパターンでは、決定される印字プロセスのパラメーターが後処理の有無に依存する。
すなわち、後処理を行わない印字条件である「パターン2」、「パターン4」、または「パターン6」が設定された場合には、画像形成装置100は、厚紙用の処理プロセスのパラメーターを決定する。厚紙用の印字プロセスのパラメーターとは、搬送速度が相対的に遅く、転写電圧および転写温度が相対的に高いというパラメーターである。後処理を行わない印字条件では、仮に実際の記録材の種類が普通紙であるにもかかわらず厚紙用のパラメーターで印字プロセスが実行されたとしても、記録材にカールが発生するおそれはあるが、ジャムによるマシンダウンが発生する可能性は低い。このため、「パターン2」、「パターン4」、または「パターン6」が設定された場合には、厚紙用の印字プロセスのパラメーターを決定することで、転写不良およびオフセットが回避され、画質劣化が回避される。
また、後処理を行う印字条件である「パターン3」、「パターン5」、または「パターン7」が設定された場合には、画像形成装置100は、普通紙用の印字プロセスのパラメーターを決定する。後処理を行う印字条件では、仮に実際の記録材の種類が普通紙であるにもかかわらず厚紙用のパラメーターで印字プロセスが実行されると、記録材にカールが発生し、ジャムによるマシンダウンが発生する可能性が高い。このため、「パターン3」、「パターン5」、または「パターン7」が設定された場合には、普通紙用の印字プロセスのパラメーターを決定することで、ジャムの発生が回避され、マシンダウンが回避される。
第1のテーブルによれば、ジャムの発生に起因するマシンダウンを回避しつつ、可能な限り画質を向上することができる。
なお、画像形成装置100は、印字条件が第1の条件を満たす場合(図9の「パターン1」の場合)に、普通紙用の処理プロセスのパラメーターを決定し、印字条件が上記の第1の条件を満たさない場合(図9の「パターン2」、「パターン3」、「パターン4」、「パターン5」、「パターン6」、または「パターン7」の場合)に、厚紙用の処理プロセスのパラメーターを決定してもよい。
画像形成装置100は、操作パネル59を通じて速度優先モードの設定をユーザーから受け付けてもよい。ユーザーは、画質よりも速度を優先したい場合には、画像形成装置100を速度優先モードに設定する。画像形成装置100は、図10に示す第2のテーブルをHDD58に記憶しており、速度設定モードの設定を受け付けた場合に、ユーザーに設定された印字条件に従って、第2のテーブルを用いて印字プロセスのパラメーターを決定する。
図10は、本発明の第1の実施の形態における、印字条件と、画像形成装置100が決定する印字プロセスのパラメーターとの関係を示す第2のテーブルである。
図10を参照して、「パターン11」は、記録材長(搬送方向の記録材の長さ)が短く、印字枚数が1枚であるという印字条件である。「パターン11」が設定された場合には、画像形成装置100は、カラー印字/モノクロ印字の指定および後処理の有無に関わらず、普通紙用の印字プロセスのパラメーターを決定する。「パターン11」の印字条件では、仮に実際の記録材の種類が厚紙であるにもかかわらず普通紙用のパラメーターで印字プロセスが実行されても、転写不良およびオフセットに起因する悪影響が軽微である。このため、「パターン11」が設定された場合には、普通紙用の印字プロセスのパラメーターを決定することで、印字速度が速くされる。
「パターン13」、「パターン15」、および「パターン17」は、後処理を行う印字条件である。「パターン13」、「パターン15」、または「パターン17」が設定された場合には、図9の「パターン3」、「パターン5」、または「パターン7」が設定された場合と同様の理由により、ジャムによるマシンダウンが発生する可能性が高い。このため、「パターン13」、「パターン15」、または「パターン17」が設定された場合には、普通紙用の印字プロセスのパラメーターを決定することで、ジャムの発生が回避され、マシンダウンが回避される。
「パターン12」および「パターン14」は、後処理を行わず、印字に要する時間が比較的短い印字条件である。印字に要する時間が比較的短い印字条件では、オフセットの発生が限定的であると予測される。このため、「パターン12」または「パターン14」が設定された場合には、普通紙用の印字プロセスのパラメーターを決定することで、オフセットの発生を許容しつつ、印字速度(ファーストコピータイムなど)が速くされる。
ここで、速度設定モードに設定された場合において、記録材長が長く、印字枚数が所定の枚数よりも多く、後処理を行わないという印字条件を第2の条件とする。ここでの所定の枚数は、図9の場合と同様である。
「パターン11」、「パターン12」、「パターン13」、「パターン14」、「パターン15」、および「パターン17」はいずれも、第2の条件を満たさない印字条件である一方、「パターン16」は、第2の条件を満たす印字条件である。「パターン16」の印字条件では、オフセットが連続で発生し、画像形成装置100の内部が定着不良のトナーで汚れて通常動作に支障を来たすおそれがある。加えて、画像形成装置100内部のローラーが定着不良のトナーで汚れて、それ以降印字される記録材の画質に影響するおそれもある。このため、「パターン16」が設定された場合には、厚紙用の印字プロセスのパラメーターを決定することで、転写不良およびオフセットが回避され、画質劣化が回避される。
第2のテーブルによれば、ユーザーが画質より速さを要望している場合には、画像形成装置100にダメージを与えない範囲内で速度を優先して印字プロセスのパラメーターを決定することができる。
なお、画像形成装置100は、カラー印字/モノクロ印字の指定、搬送方向の記録材の長さ、および印字枚数のうち少なくともいずれか1つの印字条件の設定を受け付け(後処理の有無の設定を受け付けず)、画像転写時の搬送速度、記録材に画像を形成する画像形成動作、および記録材に画像を定着する定着部30の定着動作のうち少なくとも1つのパラメーターを決定してもよい。画像転写時の搬送速度とは、画像と記録材とのレジストを開始した後の記録材の搬送速度を意味している。画像形成動作は、画像形成時の速度や転写電圧を含んでいる。定着動作は、定着部30の温度や回転速度を含んでいる。
画像形成装置100は、紙厚センサー7で記録材の種類を検出した後で、印字プロセスのパラメーターを決定し、トナー像形成部20は搬送される記録材に対する印字プロセスを開始することが好ましい。これにより、記録材の種類の検出を間違えた場合に再び画像形成動作を行う必要がなくなり、不要な動作を防止することができる。
図11は、本発明の第1の実施の形態における画像形成装置100の動作を示すフローチャートである。このフローチャートは、ROM56に記憶されている制御プログラムをCPU51が実行することにより実現される。
図11を参照して、CPU51は、印字ジョブの実行を受け付けると、記録材の給紙を開始し(S1)、光学センサー6が出力する電圧値などに基づいて、光学センサー6の検出位置に記録材が到達したか否かを判別する(S3)。光学センサー6の検出位置に記録材が到達したと判別するまで、CPU51はステップS3の処理を繰り返す。
ステップS3において、光学センサー6の検出位置に記録材が到達したと判別した場合(S3でYES)、CPU51は、光学センサー6からの出力に基づいて記録材の坪量を測定し、測定した坪量に基づいて記録材の種類を検出する(S5)。続いてCPU51は、紙厚センサー7が出力する電圧値などに基づいて、紙厚センサー7の検出位置に記録材が到達したか否かを判別する(S7)。紙厚センサー7の検出位置に記録材が到達したと判別するまで、CPU51はステップS7の処理を繰り返す。
ステップS7において、紙厚センサー7の検出位置に記録材が到達したと判別した場合(S7でYES)、CPU51は、紙厚センサー7からの出力に基づいて記録材の坪量を測定し、測定した坪量に基づいて記録材の種類を検出する(S9)。次にCPU51は、光学センサー6で検出した記録材の種類と紙厚センサー7で検出した記録材の種類とが互いに異なるか否かを判別する(S11)。
ステップS11において、光学センサー6で検出した記録材の種類と紙厚センサー7で検出した記録材の種類とが互いに異なると判別した場合(S11でYES)、CPU51は、操作パネル59を通じて受け付けた印字条件に基づいて、第1または第2のテーブルを用いて記録材に対して行う印字プロセスのパラメーターを決定し(S13)、処理を終了する。
ステップS11において、光学センサー6で検出した記録材の種類と紙厚センサー7で検出した記録材の種類とが同一であると判別した場合(S11でNO)、CPU51は、光学センサー6および紙厚センサー7で検出した記録材の種類に基づいて、記録材に対して行う印字プロセスのパラメーターを決定し(S15)、処理を終了する。
本実施の形態によれば、2つのセンサーで検出した記録材の種類が互いに異なる場合であっても、印字条件に基づいて印字プロセスのパラメーターを適切に設定することができ、画像形成装置の動作が停止するという事態を回避することができる。
[第2の実施の形態]
本実施の形態では、画像形成装置100は、光学センサー6で測定した記録材の坪量から予測される紙厚センサー7の物性の測定結果のばらつきの範囲内に、印字プロセスのパラメーターの境界が含まれていない場合には、光学センサー6および紙厚センサー7で検出した記録材の種類の同一性に関わらず、設定された印字条件に基づかずに、搬送される記録材に対して行う印字プロセスのパラメーターを決定する。
図12は、本発明の第2の実施の形態における光学センサー6で測定された坪量と、予測される紙厚センサー7の測定結果のばらつきの範囲との関係を示す図である。
図12を参照して、光学センサー6で測定された坪量が坪量PO1である場合、坪量PO1は検出範囲T1(光学センサー6の検出範囲)内にあり、検出範囲T2(紙厚センサー7の検出範囲)内にある。このため、坪量PO1から予測される紙厚センサー7の坪量の測定結果のばらつきの範囲は狭い範囲ER1となり、範囲ER1内には普通紙と厚紙との境界BPが含まれている。
このように、光学センサー6で計測された坪量から予測される紙厚センサー7の坪量の測定結果のばらつきの範囲内に境界BP(印字プロセスのパラメーターを異ならせる閾値)が含まれている場合において、2つのセンサーで検出された記録材の種類が互いに異なるときは、画像形成装置100は、第1の実施の形態で説明した方法で印字プロセスのパラメーターを決定する。
光学センサー6で測定された坪量が坪量PO2(坪量PO2は普通紙の領域である)である場合、坪量PO2は検出範囲T1内にあり、検出範囲T2外にある。坪量PO2から予測される紙厚センサー7の坪量の測定結果のばらつきの範囲は大きい範囲ER2(この測定結果のばらつきは主に紙厚センサー7に起因するものである)となり、範囲ER2内には普通紙と厚紙との境界BPが含まれていない。
このように、光学センサー6で検出された記録材の種類が普通紙であり、かつ予測される紙厚センサー7の坪量の測定結果のばらつきの範囲内に境界BPが含まれていない場合、画像形成装置100は、紙厚センサー7で検出される記録材の種類に関わらず、記録材の種類が普通紙であると検出し、普通紙用の印字プロセスのパラメーターを決定する。印字プロセスのパラメーターは、印字条件に基づかずに決定される。万が一、紙厚センサー7で検出された記録材の種類が厚紙であるときは、画像形成装置100は、光学センサー6および紙厚センサー7のうち少なくとの一方のセンサーの異常を検出してもよい。
光学センサー6で測定された坪量が坪量PO3(坪量PO3は厚紙の領域である)である場合、坪量PO3は検出範囲T1外にあり、検出範囲T2内にある。このため、坪量PO3から予測される紙厚センサー7の測定結果のばらつきの範囲は大きい範囲ER3となり(この測定結果のばらつきは主に光学センサー6に起因するものである)、範囲ER3内には普通紙と厚紙との境界BPが含まれていない。
このように、光学センサー6で検出された記録材の種類が厚紙であり、かつ予測される紙厚センサー7の測定結果のばらつきの範囲内に境界BPが含まれていない場合、画像形成装置100は、紙厚センサー7で検出される記録材の種類に関わらず、記録材の種類が厚紙であると検出し、厚紙用の印字プロセスのパラメーターを決定する。印字プロセスのパラメーターは、印字条件に基づかずに決定される。万が一、紙厚センサー7で検出された記録材の種類が普通紙であるときは、画像形成装置100は、光学センサー6および紙厚センサー7のうち少なくとの一方のセンサーの異常を検出してもよい。
画像形成装置100は、センサーの異常を検出した場合に、画像形成装置100全体の動作を停止させてもよいし、予め決められたパラメーターによって印字プロセスを継続してもよい。さらに画像形成装置100は、印字プロセスを継続する場合において、画質が保証できないパラメーターである場合には、印字を行わずに記録材を機内から排出する処理のみを行ってもよい。
光学センサー6で計測された坪量から予測される紙厚センサー7の坪量の測定結果のばらつきは、予め実験などによって特定され、HDD58に記憶されているものとする。
図13および図14は、本発明の第2の実施の形態における画像形成装置100の動作を示すフローチャートである。このフローチャートは、ROM56に記憶されている制御プログラムをCPU51が実行することにより実現される。
図13を参照して、本フローチャートにおいて、CPU51は、図11におけるステップS5の処理に続いて、予測される紙厚センサー7の測定結果のばらつきの範囲内に記録材の種類の境界が含まれているか否かを判別する(S51)。
ステップS51において、予測される紙厚センサー7の測定結果のばらつきの範囲内に記録材の種類の境界が含まれていると判別した場合(S51でYES)、CPU51は図11におけるステップS7以降の処理と同じ処理を行う。
ステップS51において、予測される紙厚センサー7の測定結果のばらつきの範囲内に記録材の種類の境界が含まれていないと判別した場合(S51でNO)、CPU51は図14におけるステップS53の処理に進む。
図14を参照して、ステップS53において、CPU51は、紙厚センサー7が出力する電圧値などに基づいて、紙厚センサー7の検出位置に記録材が到達したか否かを判別する(S53)。紙厚センサー7の検出位置に記録材が到達したと判別するまで、CPU51はステップS53の処理を繰り返す。
ステップS53において、紙厚センサー7の検出位置に記録材が到達したと判別した場合(S53でYES)、CPU51は、紙厚センサー7からの出力に基づいて記録材の坪量を測定し、測定した坪量に基づいて記録材の種類を検出する(S55)。次にCPU51は、光学センサー6で検出した記録材の種類と紙厚センサー7で検出した記録材の種類とが互いに異なるか否かを判別する(S57)。
ステップS57において、光学センサー6で検出した記録材の種類と紙厚センサー7で検出した記録材の種類とが互いに異なると判別した場合(S57でYES)、CPU51は、光学センサー6および紙厚センサー7のうち少なくとの一方のセンサーの異常(故障)を、操作パネル59などを通じて通知し(S59)、処理を終了する。
ステップS57において、光学センサー6で検出した記録材の種類と紙厚センサー7で検出した記録材の種類とが同一であると判別した場合(S57でNO)、CPU51は、光学センサー6および紙厚センサー7で検出した記録材の種類に基づいて、記録材に対して行う印字プロセスのパラメーターを決定し(S61)、処理を終了する。
なお、図13のステップS51において、予測される紙厚センサー7の測定結果のばらつきの範囲内に記録材の種類の境界が含まれていないと判別した場合(S51でNO)、CPU51は図14のステップS53以降の処理(センサーの異常を検出するための処理)を行わず、光学センサー6で検出した記録材の種類に基づいて、記録材に対して行う印字プロセスのパラメーターを決定してもよい。
なお、本実施の形態の画像形成装置100における上述以外の動作および構成は、第1の実施の形態の画像形成装置の動作および構成と同じであるため、その説明は繰り返さない。
本実施の形態によれば、光学センサー6で計測された坪量から予測される紙厚センサー7の測定結果のばらつきの範囲内に境界BPが含まれている場合に限り、操作パネル59を通じて受け付けた印字条件に基づいて印字プロセスのパラメーターが決定されるので、操作パネル59を通じて受け付けた印字条件に基づいて印字プロセスのパラメーターが決定されるケースを最小限に留めることができる。
また、光学センサー6で計測された坪量から予測される紙厚センサー7の測定結果のばらつきの範囲内に境界BPが含まれていない場合において、2つのセンサーで検出した記録材の種類が互いに異なる場合に、センサーの異常を検出することができる。
[第3の実施の形態]
図15は、本発明の第3の実施の形態における、印字条件と、画像形成装置100が決定する印字プロセスのパラメーターとの関係を示す第3のテーブルである。
図15を参照して、本実施の形態では、画像形成装置100は、2つのセンサーで検出された記録材の種類と、設定された記録材の種類(普通紙/厚紙)との同一性に基づいて、印字プロセスのパラメーターを決定する。画像形成装置100は、第3のテーブルをHDD58に記憶しており、第3のテーブルを用いて印字プロセスのパラメーターを決定する。画像形成装置100は、印字条件としてカラー印字/モノクロ印字の指定と、記録材の種類(普通紙/厚紙)の設定とを受け付け、記録材に画像を転写する際の転写電圧を決定する。
印字条件としてモノクロ印字が指定され、かつ厚紙が設定された場合(言い換えれば、搬送速度が相対的に遅い場合、パターン22)において、2つのセンサーで検出された記録材の種類が設定された記録材の種類(厚紙)と同一であるときは、画像形成装置100は、転写電圧を、搬送速度に対応する転写電圧に決定する。搬送速度に対応する転写電圧とは、設定された記録材の種類に最適な転写電圧であり、ここでは1400Vである。一方、2つのセンサーで検出された記録材の種類が設定された記録材の種類(厚紙)とは異なるときは、画像形成装置100は、実際の記録材の種類が普通紙である可能性を考慮して、転写電圧を、搬送速度に対応する転写電圧よりも低い値(ここでは1200V)に決定する。
これにより、2つのセンサーで検出された記録材の種類が設定された記録材の種類(厚紙)とは異なる場合において、実際の記録材の種類が厚紙であるときの、転写電圧が低くなることによる画質への悪影響は最小限に留めつつ、実際の記録材の種類が普通紙であるときの転写電圧を、普通紙への転写により適した転写電圧とすることができる。
なお、印字条件としてモノクロ印字が指定され、かつ普通紙が設定された場合(言い換えれば、搬送速度が相対的に速い場合、パターン21)には、画像形成装置100は、2つのセンサーで検出された記録材の種類と設定された記録材の種類(普通紙)との同一性にかかわらず、転写電圧を搬送速度に対応する転写電圧(ここでは1900V)に決定する。これにより、転写電圧の変更による画質への悪影響を防止することができる。
印字条件としてカラー印字が指定され、かつ普通紙が設定された場合(言い換えれば、搬送速度が相対的に速い場合、パターン23)において、2つのセンサーで検出された記録材の種類が設定された記録材の種類(普通紙)と同一であるときは、画像形成装置100は、転写電圧を、搬送速度に対応する転写電圧(ここでは2100V)に決定する。カラー印字は、モノクロ印字よりも転写するトナーが多く、高い転写電圧が必要となるためである。一方、2つのセンサーで検出された記録材の種類が設定された記録材の種類(普通紙)とは異なるときは、画像形成装置100は、転写電圧を、搬送速度に対応する転写電圧よりも高い値(ここでは2300V)に決定する。
これにより、2つのセンサーで検出された記録材の種類が設定された記録材の種類(普通紙)とは異なる場合において、実際の記録材の種類が普通紙であるときの、転写電圧が高くなることによる画質への悪影響は最小限に留めつつ、実際の記録材の種類が厚紙であるときの転写電圧を、厚紙への転写により適した転写電圧とすることができる。
なお、印字条件としてカラー印字が指定され、かつ厚紙が設定された場合(言い換えれば、搬送速度が相対的に速い場合、パターン24)には、画像形成装置100は、2つのセンサーで検出された記録材の種類と設定された記録材の種類(普通紙)との同一性にかかわらず、転写電圧を搬送速度に対応する転写電圧(ここでは1700V)に決定する。これにより、転写電圧の変更による画質への悪影響を防止することができる。
なお、本実施の形態の画像形成装置100における上述以外の動作および構成は、第1の実施の形態の画像形成装置の動作および構成と同じであるため、その説明は繰り返さない。
[その他]
上述の実施の形態では、光学センサー6および紙厚センサー7の各々を用いて記録材の種類を検出する場合について示したが、記録材の種類の検出方法は任意であり、超音波の透過率を用いる方法などであってもよい。
上述の実施の形態における処理は、ソフトウェアにより行っても、ハードウェア回路を用いて行ってもよい。また、上述の実施の形態における処理を実行するプログラムを提供することもできるし、そのプログラムをCD−ROM、フレキシブルディスク、ハードディスク、ROM、RAM、メモリカードなどの記録媒体に記録してユーザーに提供することにしてもよい。プログラムは、CPUなどのコンピューターにより実行される。また、プログラムはインターネットなどの通信回線を介して、装置にダウンロードするようにしてもよい。
上述の実施の形態は、すべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
1 画像形成装置本体
2 フィニッシャー(後処理手段の一例)
6 光学センサー(第1の種類検出手段の一例)
7 紙厚センサー(第2の種類検出手段の一例)
10 記録材搬送部(搬送手段の一例)
11a,11b 給紙カセット
12 手差しトレイ
13 給紙ローラー
14,17,18 搬送ローラー
15 タイミングローラー
16 排紙ローラー
19 切替部
20 トナー像形成部(印字手段の一例)
21,21Y,21M,21C,21K 作像ユニット
22 中間転写ベルト
23 2次転写ローラー
24Y,24M,24C,24K 感光体
30 定着部(印字手段の一例)
31 定着ローラー
32 加圧ローラー
41 縦搬送センサー
42 タイミングセンサー
51 CPU(Central Processing Unit)(決定手段の一例)
52 スキャナー部
53 画像処理部
54 エンジン制御部
55 フィニッシャー制御部
56 ROM(Read Only Memory)
57 RAM(Random Access Memory)
58 HDD(Hard Disk Drive)
59 操作パネル(受付手段の一例)
61 発光素子
62 受光素子
71 固定ローラー
72 移動ローラー(変位部材の一例)
73 移動量検出センサー
100 画像形成装置
BP 境界
ER1,ER2,ER3 坪量から予測される紙厚センサーの測定結果のばらつきの範囲
L1 光
L2 透過光
M,M1 記録材
PO1,PO2,PO3 坪量
R1,R2,R3 搬送経路
T1,T2 検出範囲

Claims (17)

  1. 印字条件の設定を受け付ける受付手段と、
    記録材を搬送する搬送手段と、
    前記受付手段にて受け付けた印字条件で、前記搬送手段にて搬送される記録材に対し印字プロセスを行う印字手段と、
    前記搬送手段にて搬送される記録材の種類を検出する第1および第2の種類検出手段の各々と、
    前記第1の種類検出手段にて検出した記録材の種類と、前記第2の種類検出手段にて検出した記録材の種類とが互いに異なる場合、前記受付手段にて受け付けた印字条件に基づいて、前記搬送手段にて搬送される記録材に対して行う印字プロセスのパラメーターを決定する決定手段とを備えた、画像形成装置。
  2. 前記決定手段が決定する前記印字プロセスのパラメーターは、画像転写時の搬送速度、記録材に画像を形成する前記印字手段の画像形成動作、および記録材に画像を定着する前記印字手段の定着動作のうち少なくとも1つのパラメーターである、請求項1に記載の画像形成装置。
  3. 前記決定手段は、カラー印字/モノクロ印字の指定、搬送方向の記録材の長さ、および印字枚数のうち少なくともいずれか1つの印字条件に基づいて、前記印字プロセスのパラメーターを決定する、請求項1または2に記載の画像形成装置。
  4. 前記決定手段は、カラー印字/モノクロ印字の指定、搬送方向の記録材の長さ、および印字枚数に基づいて前記印字プロセスのパラメーターを決定する、請求項3に記載の画像形成装置。
  5. 前記決定手段は、前記受付手段にて受け付けた印字条件が、モノクロ印字が指定され、搬送方向の記録材の長さが所定の長さよりも短く、印字枚数が所定の枚数よりも少ないという第1の条件を満たす場合には、画像転写時の搬送速度を相対的に速い速度に決定し、
    前記決定手段は、前記受付手段にて受け付けた印字条件が、前記第1の条件を満たさない場合には、画像転写時の搬送速度を相対的に遅い速度に決定する、請求項4に記載の画像形成装置。
  6. 前記印字手段にて印字した後の記録材に対して後処理を行う後処理手段をさらに備え、
    前記決定手段は、前記後処理の有無にさらに基づいて、前記印字プロセスのパラメーターを決定する、請求項4に記載の画像形成装置。
  7. 前記決定手段は、前記受付手段にて受け付けた印字条件が、モノクロ印字が指定され、搬送方向の記録材の長さが所定の長さよりも短く、印字枚数が所定の枚数よりも少ないという第1の条件を満たす場合には、前記後処理の有無に関わらず前記搬送速度を相対的に速い速度に決定し、
    前記決定手段は、前記受付手段にて受け付けた印字条件が、前記第1の条件を満たさない場合において、後処理が設定されているときは、前記搬送速度を相対的に速い速度に決定し、
    前記決定手段は、前記受付手段にて受け付けた印字条件が、前記第1の条件を満たさない場合において、後処理が設定されていないときは、前記搬送速度を相対的に遅い速度に決定する、請求項6に記載の画像形成装置。
  8. 印字速度を優先するという印字条件の設定を前記受付手段にて受け付けた場合において、前記受付手段にて受け付けた印字条件が、搬送方向の記録材の長さが所定の長さよりも長く、印字枚数が所定の枚数よりも多く、前記後処理を行わないという第2の条件を満たすときは、前記決定手段は、前記搬送速度を相対的に遅い速度に決定し、
    前記受付手段に印字速度を優先するという印字条件の設定を受け付けた場合において、前記受付手段にて受け付けた印字条件が、前記第2の条件を満たさないときは、前記決定手段は、前記搬送速度を相対的に速い速度に決定する、請求項6に記載の画像形成装置。
  9. 前記決定手段は、前記受付手段にてモノクロ印字が指定された印字条件を受け付けた場合において、前記搬送速度が相対的に遅いときは、前記印字手段にて記録材に画像を転写する際の転写電圧を、前記搬送速度に対応する転写電圧よりも低い値に決定し、
    前記決定手段は、前記受付手段にてカラー印字が指定された印字条件を受け付けた場合において、前記搬送速度が相対的に速いときは、前記印字手段にて記録材に画像を転写する際の転写電圧を、前記搬送速度に対応する転写電圧よりも高い値に決定する、請求項3に記載の画像形成装置。
  10. 前記印字手段は、記録材に画像を定着するための定着ローラーまたは定着ベルトを含み、
    前記所定の長さは、前記印字手段における記録材に画像を定着するための定着ローラーまたは定着ベルトの一周分の長さである、請求項5、7、および8のいずれかに記載の画像形成装置。
  11. 前記所定の枚数は1枚である、請求項5、7、8、および10のいずれかに記載の画像形成装置。
  12. 前記所定の枚数は、前記印字手段における記録材に画像を定着するための定着ローラーまたは定着ベルトの一周分の長さ以下となる枚数である、請求項5、7、8、および10のいずれかに記載の画像形成装置。
  13. 前記第2の種類検出手段による記録材の種類の検出位置は、前記第1の種類検出手段による記録材の種類の検出位置よりも前記搬送手段による搬送経路の下流側であり、
    前記第2の種類検出手段にて記録材の種類を検出した後で、前記決定手段は、前記印字プロセスのパラメーターを決定し、前記印字手段は前記搬送手段にて搬送される記録材に対する印字プロセスを開始する、請求項1〜12のいずれかに記載の画像形成装置。
  14. 前記第1および第2の種類検出手段は、前記搬送手段にて搬送される記録材の物性を測定し、測定した物性に基づいて記録材の種類を検出し、
    前記第1の種類検出手段にて測定した記録材の物性から予測される前記第2の種類検出手段の物性の測定結果のばらつきの範囲内に、前記決定手段にて決定する前記印字プロセスのパラメーターの境界が含まれている場合において、前記第1の種類検出手段にて検出した記録材の種類と、前記第2の種類検出手段にて検出した記録材の種類とが互いに異なるときは、前記決定手段は、前記受付手段にて受け付けた印字条件に基づいて、前記搬送手段にて搬送される記録材に対して行う印字プロセスのパラメーターを決定する、請求項1〜13のいずれかに記載の画像形成装置。
  15. 前記第1の種類検出手段にて測定した記録材の物性から予測される前記第2の種類検出手段の物性の測定結果のばらつきの範囲内に、前記決定手段にて決定する前記印字プロセスのパラメーターの境界が含まれていない場合において、前記第1の種類検出手段にて検出した記録材の種類と、前記第2の種類検出手段にて検出した記録材の種類とが互いに異なるとき、前記第1および第2の種類検出手段のうち少なくともいずれか一方の異常を通知する通知手段をさらに備えた、請求項14に記載の画像形成装置。
  16. 前記第1の種類検出手段は、前記記録材を透過する透過光量に基づいて前記記録材の物性を検出し、
    前記第2の種類検出手段は、検出位置を前記記録材が通過する際の変位部材の変位量に基づいて前記記録材の物性を検出する、請求項1〜15のいずれかに記載の画像形成装置。
  17. 印字条件の設定を受け付ける受付手段と、記録材を搬送する搬送手段と、前記受付手段にて受け付けた印字条件で、前記搬送手段にて搬送される記録材に対し印字プロセスを行う印字手段と、前記搬送手段にて搬送される記録材の種類を検出する第1および第2の種類検出手段の各々とを備えた、画像形成装置の制御方法であって、
    前記第1の種類検出手段にて検出した記録材の種類と、前記第2の種類検出手段にて検出した記録材の種類とが互いに異なる場合、前記受付手段にて受け付けた印字条件に基づいて、前記搬送手段にて搬送される記録材に対して行う印字プロセスのパラメーターを決定する決定ステップを備えた、画像形成装置の制御方法。
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