JP2003271034A - 画像形成装置 - Google Patents

画像形成装置

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JP2003271034A
JP2003271034A JP2002068365A JP2002068365A JP2003271034A JP 2003271034 A JP2003271034 A JP 2003271034A JP 2002068365 A JP2002068365 A JP 2002068365A JP 2002068365 A JP2002068365 A JP 2002068365A JP 2003271034 A JP2003271034 A JP 2003271034A
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forming apparatus
temperature
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JP2002068365A
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Takahide Hishikawa
恭秀 菱川
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Canon Inc
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 複写動作情報が負荷の小さい動作情報(少量
コピー等)の場合に、ユーザーに対して時間の無駄を減
少させることが可能な画像形成装置を提供する。 【解決手段】 予約された動作情報の内容により前記温
度条件(予備回転動作開始温度T1、複写動作開始可能
温度T2)を変更する(ステップS102〜ステップS
116)。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、定着温度を制御す
る複写装置等の画像形成装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の複写装置において、複写装置本体
を稼動させるためには、まず、電源コンセントを差し込
み、その後、電源スイッチを投入した後に、所望する複
写動作を行うための情報を操作部上から入力し、複写動
作開始キーを押圧することによって、その動作を行って
いた。その場合に、通常は電源スイッチが投入される
と、複写装置本体内部に設けられた熱定着手段が加熱さ
れ、該熱定着手段の中の熱定着ローラが予め定められた
温度に達した場合に、初めて複写動作を許可する仕組み
になっていた。
【0003】このような従来の複写装置について、図6
を参照して説明する。
【0004】図6は、従来の複写装置における熱定着手
段の概略構成を示す図である。
【0005】図6において、601は熱定着手段、60
2は熱定着ローラ、603は加熱ヒータ、604はサー
ミスタ、605は加圧ローラ、606は入口ガイド、6
07は定着ウェブ、608はウェブローラである。
【0006】電源スイッチ(図示省略)を入れると、転
写紙(転写媒体)上のトナー像を定着させるために設け
られた熱定着手段601の内部に設けられた加熱ヒータ
603が通電点灯し、熱定着ローラ602が加熱され
て、その表面温度が上昇し、サーミスタ604が熱定着
ローラ602の表面温度を検知し、サーミスタ604に
よって検知された熱定着ローラ602の表面温度情報
は、複写装置本体に設けられたコントローラ(図示省
略)に送られ、認識された温度情報によって、様々な複
写装置の稼動操作が行われる仕組みになっている。
【0007】図7及び図8は、図6に示す熱定着手段6
01における熱定着ローラ602の表面温度に対して複
写装置本体を稼動可能状態にする動作の流れを示すフロ
ーチャートである。
【0008】図7において、まず、複写装置本体の電源
スイッチを入れる(ONする)と、ステップS701
で、過熱ヒータ603がONする。次に、ステップS7
02で、熱定着手段601に配設されているサーミスタ
604によって熱定着ローラ602の表面温度Taがモ
ニターされる。このように、過熱ヒータ603がON状
態になり、熱定着ローラ602が加熱され、該熱定着ロ
ーラ602の表面に接触した加熱ヒータ603がON状
態にある場合は、該熱定着ローラ602の表面温度Ta
は上昇し続ける。
【0009】そして、ステップS703で、熱定着ロー
ラ602の表面温度Taが予め規定された温度T1に達
すると、ステップS704で、熱定着ローラ602と該
熱定着ローラ602に加圧付勢された加圧ローラ605
は、熱定着手段601に連結された駆動手段(図示省
略)によって回転(予備回転動作開始)する。この加圧
ローラ605の回転動作は、過熱ヒータ603によって
加熱された熱定着ローラ602から、それと対をなす加
圧ローラ605へと熱を移行させ、該加圧ローラ605
を加熱するために行われるものである。その際の前記温
度T1を、ここでは予備回転動作開始温度と記述する。
【0010】その後、更に、熱定着ローラ602の表面
温度Taは上昇を続け、ステップS705で、熱定着ロ
ーラ602の表面温度Taが複写動作開始可能温度T2
に達すると、次のステップS706で、複写装置本体は
複写動作開始可能な状態となった後、本処理動作を終了
する。
【0011】熱定着ローラ602の表面温度Taが複写
動作開始可能温度T2に達する前に、通常の複写装置に
おいては複写動作の予約が可能になっており、ユーザー
が所望する複写動作に関する情報は、電源スイッチが投
入されて操作手段(図示省略)が使用可能状態になれ
ば、その内容を入力することが可能となる。
【0012】また、その際に、図8のフローチャートに
示すように、複写動作に関する情報が入力された後、複
写装置本体に対してスタートボタンを押圧(ON)する
ことで、その複写動作の開始を指令することができる仕
組みになっている。
【0013】即ち、図8において、まず、ステップS8
01で、過熱ヒータ603がONする。次に、ステップ
S802で、熱定着手段601に配設されているサーミ
スタ604によって熱定着ローラ602の表面温度Ta
がモニターされる。このように、過熱ヒータ603がO
N状態になり、熱定着ローラ602が加熱され、該熱定
着ローラ602の表面に接触した加熱ヒータ603がO
N状態にある場合は、該熱定着ローラ602の表面温度
Taは上昇し続ける。
【0014】次に、ステップS803で、複写動作内容
を入力し、次のステップS804で、スタートボタンを
押圧(ON)することで、その複写動作の開始を指令す
る。次に、ステップS805で、熱定着ローラ602の
表面温度Taが予め規定された予備回転動作開始温度T
1以下であるか否かを判断する。そして、熱定着ローラ
602の表面温度Taが予備回転動作開始温度T1以下
であると判断された場合は、次のステップS806へ進
んで、加熱ヒータ603による熱定着ローラ602の過
熱を継続する。
【0015】その後、熱定着ローラ602の表面温度T
aは上昇を続け、次のステップS807で、熱定着ロー
ラ602の表面温度Taが予め規定された温度T1に達
すると、次のステップS808で、熱定着ローラ602
と該熱定着ローラ602に加圧付勢された加圧ローラ6
05は、熱定着手段601に連結された駆動手段(図示
省略)によって回転(予備回転動作開始)する。
【0016】次に、ステップS809で、熱定着ローラ
602の表面温度Taが複写動作開始可能温度T2以下
であるか否かを判断する。そして、熱定着ローラ602
の表面温度Taが複写動作開始可能温度T2以下である
と判断された場合は、次のステップS810へ進んで、
加熱ヒータ603による熱定着ローラ602の過熱を継
続する。
【0017】その後、更に、熱定着ローラ602の表面
温度Taは上昇を続け、ステップS811で、熱定着ロ
ーラ602の表面温度Taが複写動作開始可能温度T2
に達すると、次のステップS812で、複写装置本体は
複写動作を開始した後、本処理動作を終了する。
【0018】このように、スタートボタンが押圧された
場合に、サーミスタ604によって検知された熱定着ロ
ーラ602の表面温度Taが複写動作開始可能温度T2
に達した後であれば、即座に複写動作が開始される。
【0019】しかし、通常のオフィスにおいては、朝出
勤した後に複写装置の電源を投入し、外気温度と略同じ
温度の状態から熱定着ローラ602を加熱して、複写動
作開始可能温度T2まで達するのを待った後に、複写動
作を行うといった時間の無駄を生じさせていたという事
実と、以前のように、朝に電源を投入した後には、一日
中通電し続けるという状態が、昨今の省エネルギー情勢
から「複写装置を使用しない場合には電源を投入しな
い」、または「複写装置を使用しない場合には省電力モ
ードに入る」場合が殆どであり、このような場合には、
次に複写装置を使用する際には、上述したように、熱定
着ローラ602の表面温度Taが複写動作開始可能温度
T2に達するまで再度待ってから複写動作が行われるこ
とになり、ユーザーに対して常に時間の無駄を生じさせ
てしまうという大きな問題点となっていた。
【0020】特に、高生産性を持つ大型の複写装置で
は、大量複写に対応可能なように、熱定着ローラ602
の熱容量を大きくするために該熱定着ローラ602の加
熱時間が長くなっていて、朝の外気温度と同じレベルか
ら複写装置本体を立ち上げた場合、熱定着ローラ602
の表面温度Taが複写動作開始可能温度T2に達するま
で5分以上かかることも稀ではなく、特に、大きなオフ
ィスで複写装置を使用するユーザーに対して多大なる影
響を及ぼしていた。
【0021】
【発明が解決しようとする課題】通常、熱定着ローラ6
02の表面温度Taは、ある程度大量のコピー(負荷の
大きい動作情報)を想定して複写動作開始可能温度T2
を設定している。そのような複写装置を使用して少数枚
のコピー(負荷の小さい動作情報)を行う場合において
も、また、大量のコピーを行う場合においても、定着性
能を満足するために、予め設定された複写動作開始可能
温度T2に達するまで、ユーザーは待っていなければな
らなかった。
【0022】ところが、少数枚のコピーを行う場合に
は、複写動作可能温度は複写動作開始可能温度T2より
も低い温度にあり、「無駄な時間」更には「無駄な電力
エネルギー」を使用している場合が常であった。
【0023】これは、生産性の高い高速複写装置になれ
ばなるほど顕著な問題であって、少数枚のコピーを行う
場合に必要な複写動作可能温度になるまでの時間と、大
量のコピーを行う場合に必用な複写動作可能温度になる
までの時間とに、長い場合は1分以上の差があり、その
時間差が、そのままユーザーに対する時間的な無駄及び
電力エネルギーの無駄になっていた。
【0024】本発明は上記従来技術の有する問題点に鑑
みてなされたもので、その目的は、ユーザーに対して時
間の無駄を減少させることが可能な画像形成装置を提供
することである。
【0025】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の画像形成装置は、作動準備状態の場合に定
着手段の温度情報と予め定められた温度条件とを比較す
ることによって、予約された動作情報を履行開始可能で
あるか否かを判断する画像形成装置において、前記予約
された動作情報の内容により前記温度条件を変更する変
更手段を有することを特徴とする。
【0026】また、上記目的を達成するために、本発明
の画像形成装置は、動作途中で特定の理由により作動準
備状態へと移行した際に、前記動作途中の情報を記憶
し、定着手段の温度情報と予め定められた温度条件とを
比較することによって、予約された動作情報を履行開始
可能であるか否かを判断する画像形成装置において、前
記記憶された動作情報の内容により前記温度条件を変更
する変更手段を有することを特徴とする。
【0027】また、上記目的を達成するために、本発明
の画像形成装置は、作動準備状態の場合に定着手段の温
度情報と予め定められた温度条件とを比較することによ
って、第一の動作情報を履行開始可能であるか否かを判
断する画像形成装置において、前記定着手段に対して第
一の動作情報を行う場合は前記定着手段の表面温度が第
二の動作情報の画像形成動作開始可能温度に達する前に
前記画像形成動作を許可するように制御する制御手段を
有することを特徴とする。
【0028】
【発明の実施の形態】以下、本発明の各実施の形態を図
面に基づき説明する。
【0029】(第一実施の形態)まず、本発明の第一実
施の形態を図1乃至図5に基づき説明する。
【0030】尚、本実施の形態に係る画像形成装置であ
る複写装置における定着手段の構成は、上述した従来例
における図6と同一であるから、同図を流用して説明す
る。
【0031】オフィス等で朝出勤したときには、熱定着
ローラ602が室温と同等程度の比較的低い温度になっ
ているため、電源スイッチをON状態にしてから熱定着
ローラ602が加熱されて複写動作開始可能温度T2に
なるまでには、前述したようにある程度の時間がかか
る。その際の状況に合わせて本実施の形態を説明する。
【0032】熱定着ローラ602が加熱ヒータ603に
よって過熱され始めると、熱定着ローラ602の表面温
度Taをモニターしているサーミスタ604によって、
その表面温度Taの変化の様子が検知され、その値がコ
ントローラへ伝えられる。その後、熱定着ローラ602
の表面温度Taが上昇中に、複写装置本体に備えられた
操作部からユーザーによって負荷の小さい複写動作情報
の内容が入力されると、コントローラがそのインプット
情報を検知して、複写動作開始可能温度T2と予備回転
開始温度T1とを変更するようになっている。
【0033】具体的な項目としては、 X:複写用紙の総通紙枚数情報 Y:複写用紙のサイズ情報 Z:複写用紙の坪量情報 等であって、これらの情報が個々に規定されている値に
満たない(負荷の小さい動作情報の)場合は、前述した
複写動作開始可能温度T2と予備回転開始温度T1とを
変更するようになっている。
【0034】図1は、本実施の形態に係る画像形成装置
である複写装置の定着手段における温度制御動作の流れ
を示すフローチャートである。このフローチャートで
は、X,Y,Zそれぞれの情報に相当する規定値をA,
B,Cとし、それに満たない場合には、複写動作開始可
能温度T2及び予備回転開始温度T1を変更するのであ
るが、3項目それぞれについてコントローラ内で確認作
業が行われる。
【0035】図1において、複写装置の電源スイッチが
ONされると、温度制御動作が開始され、まず、ステッ
プS101で、操作部から情報が入力されると、次のス
テップS102で、X≦Aであるか否かが判断される。
そして、X≦Aであると判断された場合はステップS1
03へ、また、X≦Aでないと判断された場合はステッ
プS104へ、それぞれ進む。
【0036】ステップS103及びステップS104で
は、Y≦Bであるか否かが判断される。そして、前記ス
テップS103においてY≦Bであると判断された場合
はステップS105へ、また、Y≦Bでないと判断され
た場合はステップS106へ、それぞれ進む。また、前
記ステップS104においてY≦Bであると判断された
場合はステップS107へ、また、Y≦Bでないと判断
された場合はステップS108へ、それぞれ進む。
【0037】ステップS105乃至ステップS108で
は、Z≦Cであるか否かが判断される。そして、前記ス
テップS105においてZ≦Cであると判断された場合
はステップS109へ、また、Z≦Cでないと判断され
た場合はステップS110へ、それぞれ進む。また、前
記ステップS106においてZ≦Cであると判断された
場合はステップS111へ、また、Z≦Cでないと判断
された場合はステップS112へ、それぞれ進む。ま
た、前記ステップS107においてZ≦Cであると判断
された場合はステップS113へ、また、Z≦Cでない
と判断された場合はステップS114へ、それぞれ進
む。また、前記ステップS108においてZ≦Cである
と判断された場合はステップS115へ、また、Z≦C
でないと判断された場合はステップS116へ、それぞ
れ進む。
【0038】ステップS109ではT1=T18及びT
2=T28に、また、ステップS110ではT1=T1
7及びT2=T27に、また、ステップS111ではT
1=T16及びT2=T26に、また、ステップS11
2ではT1=T15及びT2=T25に、また、ステッ
プS113ではT1=T14及びT2=T24に、ま
た、ステップS114ではT1=T13及びT2=T2
3に、また、ステップS115ではT1=T12及びT
2=T22に、更に、ステップS116ではT1=T1
1及びT2=T21に、それぞれ変更する。
【0039】前記ステップS109の処理を終了後は、
ステップS117へ進んでTa=T18に設定する。ま
た、前記ステップS110の処理を終了後は、ステップ
S118へ進んでTa=T17に設定する。また、前記
ステップS111の処理を終了後は、ステップS119
へ進んでTa=T16に設定する。また、前記ステップ
S112の処理を終了後は、ステップS120へ進んで
Ta=T15に設定する。また、前記ステップS113
の処理を終了後は、ステップS121へ進んでTa=T
14に設定する。また、前記ステップS114の処理を
終了後は、ステップS122へ進んでTa=T13に設
定する。また、前記ステップS115の処理を終了後
は、ステップS123へ進んでTa=T12に設定す
る。更に、前記ステップS116の処理を終了後は、ス
テップS124へ進んでTa=T11に設定する。
【0040】前記ステップS117乃至ステップS12
4の処理を終了後は、それぞれステップS125へ進ん
で、熱定着ローラ602の予備回転動作を開始する。そ
の後、ステップS126乃至ステップS133へ進む。
【0041】ステップS126ではTa=T28に、ま
た、ステップS127ではTa=T27に、また、ステ
ップS128ではTa=T26に、また、ステップS1
29ではTa=T25に、また、ステップS130では
Ta=T24に、また、ステップS131ではTa=T
23に、また、ステップS132ではTa=T22に、
更に、ステップS133ではTa=T21に、それぞれ
設定する。
【0042】前記ステップS126乃至ステップS13
3の処理を終了後は、それぞれステップS134へ進ん
で、複写動作を開始した後、本処理動作を終了する。
【0043】即ち、図1に示すように、 X≦A、Y≦B、Z≦Cの場合、T1=T18及びT
2=T28に変更 X≦A、Y≦B、Z>Cの場合、T1=T17及びT
2=T27に変更 X≦A、Y>B、Z≦Cの場合、T1=T16及びT
2=T26に変更 X≦A、Y>B、Z>Cの場合、T1=T15及びT
2=T25に変更 X>A、Y≦B、Z≦Cの場合、T1=T14及びT
2=T24に変更 X>A、Y≦B、Z>Cの場合、T1=T13及びT
2=T23に変更 X>A、Y>B、Z≦Cの場合、T1=T12及びT
2=T22に変更 X>A、Y>B、Z>Cの場合、T1=T11及びT
2=T22のまま といったように、それぞれの条件によって予備回転開始
温度T1及び複写動作開始可能温度T2の値を変更す
る。
【0044】その際に、設定状態によって、ユーザーに
対する待ち時間に最も効果が高く差が発生するパターン
は前記であって、「大量枚数コピー/大きなサイズの
紙/厚手の紙」を想定して決められた前記のパターン
と比較すると、「小数枚コピー/小サイズの紙/薄手の
紙」である場合には、図2に示すように、熱定着ローラ
602の表面温度Taが室温であった場合から電源が投
入された際に複写動作が可能となるまでの時間は、前記
ではP2であるのに対し、前記ではP1といったよ
うに、時間的に短い待ち時間で済むことが分る。
【0045】上述した〜のパターンにおける数値T
11〜T18及びT21〜T28は、ある程度の実験か
ら求めることが可能で、例えば、ある坪量、あるサイズ
の複写用紙の通紙枚数Xに対して、それを十分に定着さ
せるために必要な熱定着ローラ602の表面温度Ta
は、図3に示すグラフのように、複写用紙枚数の増加と
共に必要な温度は、ある程度の枚数までは、その枚数に
比例して上昇する傾向を示す。
【0046】図4は、図3に示すグラフに対して、 C1:小サイズの複写用紙/薄手の複写用紙 C2:大きなサイズの複写用紙/厚手の複写用紙 という相反する条件のグラフを示す図である。
【0047】複写枚数に関する規定値A以下の枚数をコ
ピーするC1の際における熱定着ローラ602の表面必
要温度はT28であって、枚数に関する規定値A以上の
枚数を必ず定着可能とするための熱定着ローラ602の
表面必要温度は、C2においてはA1枚以上のT21と
なる。
【0048】上述した温度の違いにより生じる待ち時間
の違いを図2に示す。複写装置本体に電源が投入される
と、熱定着ローラ602の表面温度Taは図2のグラフ
に示すような推移を示す。図2に示すように、時間の経
過と共に略比例しながら熱定着ローラ602の表面温度
Taは上昇するが、コピーの予約が行われ、内容をコン
トローラが検知し、前記のパターンである場合には、
図2のD1のような軌跡をたどる。温度T11になると
予備回転動作が開始され、熱定着ローラ602から加圧
ローラ605へと熱が移行し始めるために、熱定着ロー
ラ602の表面温度Taの上昇率は減少し、その後、し
ばらくして熱定着ローラ602の表面温度Taが温度T
21に達すると予備回転動作が終了し、加熱ヒータ60
3がOFFになり、前記温度T21の状態で略均衡す
る。
【0049】同様に、前記のパターンでは、熱定着ロ
ーラ602の表面温度Taが温度T18で予備回転動作
が始まり、熱定着ローラ602の表面温度Taが温度T
28で予備回転動作が終了した後、熱定着ローラ602
の表面温度Taが温度T28の状態で略均衡状態にな
る。その際に、前記のパターンと前記のパターンの
コピー開始までにユーザーが待たなければならない時間
差はP2−P1であって、本実施の形態に係る複写装置
により、その分だけ待ち時間が減少することになる。更
には、その際に生じるエネルギーの差Qは、熱定着ロー
ラ602を加熱するために必要な単位時間当たりの熱量
をQaとすると、 Q=Qa×(P2−P1) で表わされる。
【0050】実際に本願発明の出願人によって確認され
た実験値として、毎分60枚程度の生産性をもった複写
装置であった場合、 T21=195℃ T28=160℃ P1=280sec P2=330sec という結果が得られており、時間として50sec程度
の短縮が見られることが分っている。
【0051】また、本実施の形態では、装置固有の温度
T1、T2が有り、この温度より低い負荷の小さい複写
動作情報が入力されると、これらの温度T1、T2を変
更して複写を許可しているが、予め複数の動作情報を予
約できる場合でも温度T1、T2の最も低い順序から複
写を優先的に許可しても良い。
【0052】更に、本実施の形態では、「複写用紙の紙
詰まり」等で複写装置に対する動作が途中で中断してし
まった場合は、その後、再スタートをかける際に「複写
動作の履歴を記憶している」複写装置についても、上述
した方式が適用可能である。
【0053】例えば、図5のフローチャートに示すよう
に、複写装置本体の複写動作が紙詰まり(ステップS5
01)等の理由により、一次中断する(ステップS50
2)と、熱定着手段601の中の加熱ヒータ603はO
FF状態になる(ステップS503)。その後、ユーザ
ーが紙詰まりの複写用紙を取り除き、紙詰まりの原因を
排除した後に再始動を行うと、複写動作の履歴を記憶し
ている複写装置の場合、再始動後の残された複写動作に
対して複写動作予約状態になる(ステップS504)。
そして、加熱ヒータ603はON状態になり(ステップ
S505)、複写動作再開準備開始状態となる(ステッ
プS506)。例えば、ここで複写用紙のサイズ情報Y
が小サイズの複写用紙であり、該複写用紙の坪量情報が
薄手の紙であることが分っている場合は、再始動後の残
された複写動作予約内容が規定値Aを超えているか否か
(ステップS507)によって、複写動作開始可能温度
T2及び熱定着ローラ602の表面温度Taがそれぞれ
T24(ステップS511及びステップS512)かT
28(ステップS508及びステップS509)に、そ
れぞれ変更された後、複写動作を開始する(ステップS
510)ようになっている。
【0054】尚、図5では紙つまりの原因を排除する時
間が短く、温度T1が中断時の複写動作情報に基づく温
度T1以上の場合を示しているが、紙つまりの原因を排
除する時間が長く定着温度が低くなっている場合は、温
度Taを図1の温度T1、T2の様に制御して複写動作
しても良い。
【0055】(第二実施の形態)上述した第一実施の形
態のうち、複写枚数に関する規定値Aaを不定とし、図
3に示す実験値から得られたグラフより複写動作開始可
能温度T2=F(Aa)といった関数で表わすことによ
って、複写動作開始可能温度T2を決定することも可能
である。その際には、上述した第一実施の形態で示した
ように、規定値A以上かA以下かといった大まかな区分
ではなく、総複写枚数に応じて適正な複写動作開始可能
温度T2の値が決定されるため、本実施の形態の方式が
更に優れていると言える。
【0056】(その他の実施の形態)本発明の目的は、
上記各実施の形態の機能を実現するソフトウェアのプロ
グラムコードを記録した記憶媒体を、システム或いは装
置に供給し、そのシステム或いは装置のコンピュータ
(またはCPUやMPU等)が記憶媒体に格納されたプ
ログラムコードを読み出して実行することによっても達
成されることは言うまでもない。
【0057】この場合、記憶媒体から読み出されたプロ
グラムコード自体が前述した各実施の形態の機能を実現
することになり、そのプログラムコードを記憶した記憶
媒体は本発明を構成することになる。
【0058】また、プログラムコードを供給するための
記憶媒体としては、例えば、フロッピー(登録商標)デ
ィスク、ハードディスク、光磁気ディスク、CD−RO
M、CD−R、CD−RW、DVD−ROM、DVD−
RAM、DVD−RW、DVD+RW、磁気テープ、不
揮発性のメモリカード、ROM等を用いることができ
る。
【0059】また、コンピュータが読み出したプログラ
ムコードを実行することにより、上記各実施の形態の機
能が実現されるだけでなく、そのプログラムコードの指
示に基づき、コンピュータ上で稼動しているOS(オペ
レーティングシステム)等が実際の処理の一部または全
部を行い、その処理によって前述した各実施の形態の機
能が実現される場合も含まれることは言うまでもない。
【0060】更に、記憶媒体から読み出されたプログラ
ムコードが、コンピュータに挿入された機能拡張ボード
やコンピュータに接続された機能拡張ユニットに備わる
メモリに書き込まれた後、そのプログラムコードの指示
に基づき、その機能拡張ボードや機能拡張ユニットに備
わるCPU等が実際の処理の一部または全部を行い、そ
の処理によって前述した各実施の形態の機能が実現され
る場合も含まれることは言うまでもない。
【0061】
【発明の効果】以上述べたように本発明によれば、予約
された画像形成動作情報を検知し、定着手段に対して負
荷の小さい画像形成を行う動作内容に対しては、温度条
件を変更して、定着手段の表面温度Taが負荷の大きい
画像形成に対応する温度T2に達する前に画像形成を許
可することによって、待機時間を短縮し、ユーザーに対
する時間の無駄を減少させ、更には、エネルギー資源を
節約することが可能であるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の画像形成装置である複写装置の定着手
段における温調制御動作の流れを示すフローチャートで
ある。
【図2】本発明の画像形成装置である複写装置における
熱定着ローラの表面温度を時間軸で示したグラフであ
る。
【図3】本発明の画像形成装置である複写装置における
熱定着ローラの必要表面温度と総通紙枚数との相関グラ
フである。
【図4】本発明の画像形成装置である複写装置における
異なる紙サイズと紙種の場合の熱定着ローラの必要表面
温度と総通紙枚数との相関グラフである。
【図5】本発明の画像形成装置である複写装置における
ジャム処理後の定着手段における温調制御動作の流れを
示すフローチャートである。
【図6】従来の複写装置における定着手段の構成を示す
断面図である。
【図7】従来の複写装置における定着手段の温調制御動
作の流れを示すフローチャートである。
【図8】従来の複写装置における複写動作内容入力時の
定着手段の温調制御動作の流れを示すフローチャートで
ある。
【符号の説明】
601 定着手段 602 熱定着ローラ 603 ヒータ 604 サーミスタ 605 加圧ローラ 606 入口ガイド 607 定着ウェブ 608 ウェブローラ

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 作動準備状態の場合に定着手段の温度情
    報と予め定められた温度条件とを比較することによっ
    て、予約された動作情報を履行開始可能であるか否かを
    判断する画像形成装置において、 前記予約された動作情報の内容により前記温度条件を変
    更する変更手段を有することを特徴とする画像形成装
    置。
  2. 【請求項2】 前記動作情報は、トナー像を転写する転
    写媒体のサイズ情報であることを特徴とする請求項1に
    記載の画像形成装置。
  3. 【請求項3】 前記動作情報は、トナー像を転写する転
    写媒体の枚数情報であることを特徴とする請求項1に記
    載の画像形成装置。
  4. 【請求項4】 前記動作情報は、トナー像を転写する転
    写媒体の重量情報であることを特徴とする請求項1に記
    載の画像形成装置。
  5. 【請求項5】 動作途中で特定の理由により作動準備状
    態へと移行した際に、前記動作途中の情報を記憶し、定
    着手段の温度情報と予め定められた温度条件とを比較す
    ることによって、予約された動作情報を履行開始可能で
    あるか否かを判断する画像形成装置において、 前記記憶された動作情報の内容により前記温度条件を変
    更する変更手段を有することを特徴とする画像形成装
    置。
  6. 【請求項6】 前記動作情報は、トナー像を転写する転
    写媒体のサイズ情報であることを特徴とする請求項5に
    記載の画像形成装置。
  7. 【請求項7】 前記動作情報は、トナー像を転写する転
    写媒体の枚数情報であることを特徴とする請求項5に記
    載の画像形成装置。
  8. 【請求項8】 前記動作情報は、トナー像を転写する転
    写媒体の重量情報であることを特徴とする請求項5に記
    載の画像形成装置。
  9. 【請求項9】 作動準備状態の場合に定着手段の温度情
    報と予め定められた温度条件とを比較することによっ
    て、第一の動作情報を履行開始可能であるか否かを判断
    する画像形成装置において、 前記定着手段に対して第一の動作情報を行う場合は前記
    定着手段の表面温度が第二の動作情報の画像形成動作開
    始可能温度に達する前に前記画像形成動作を許可するよ
    うに制御する制御手段を有することを特徴とする画像形
    成装置。
  10. 【請求項10】 前記動作情報は、トナー像を転写する
    転写媒体のサイズ情報であることを特徴とする請求項9
    に記載の画像形成装置。
  11. 【請求項11】 前記動作情報は、トナー像を転写する
    転写媒体の枚数情報であることを特徴とする請求項9に
    記載の画像形成装置。
  12. 【請求項12】 前記動作情報は、トナー像を転写する
    転写媒体の重量情報であることを特徴とする請求項9に
    記載の画像形成装置。
  13. 【請求項13】 前記第一の動作情報は負荷の小さい動
    作情報で、前記第二の動作情報は負荷の大きい動作情報
    であることを特徴とする請求項9に記載の画像形成装
    置。
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