JP2019123958A - 衣類 - Google Patents

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Abstract

【課題】脱ぎ着しやすく、着用による圧迫感が少なく、不快感が少ないにもかかわらず、生体情報を安定的に、精度良く計測できる生体情報計測用の衣類を提供する。【解決手段】着用者の肌に接触する電極が形成されている衣類であって、前記衣類の側部および/または前記電極が形成されていない身頃には、身幅方向に伸縮する織編物が形成されている衣類。【選択図】図3

Description

本発明は、着用者の肌に接触する電極が形成されている生体情報測定用の衣類に関する。
近年、ヘルスモニタリング分野や医療分野、療育分野、リハビリテーション分野において、ウェアラブル生体情報計測装置(センシングウェア)が注目されている。ウェアラブル生体情報計測装置とは、生体情報計測装置が、例えば、衣類やベルト、ストラップなどに設けられており、これらを着用することによって心電図などの生体情報を簡便に計測できる装置である。生体情報計測装置としては、例えば、生体情報計測用の電極が設けられている。
衣類型のウェアラブル生体情報計測装置の場合は、例えば、織物や編物で構成される身頃に、電極と、該電極で得られた電気信号を演算、処理する機能を有する電子ユニット等に伝えるための配線が設けられており、この衣類を着用して日常生活を過ごすことによって、日常の様々な状況における心拍の変動等の生体情報を簡便に計測できる。
ウェアラブル生体情報計測装置における生体情報の計測精度を高めるには、電極の測定面と身体とを密着させる必要がある。そのため、衣類型のウェアラブル生体情報計測装置の場合は、衣類本体としてコンプレッションウェアのような上半身を強く締め付けるものが用いられており、この締め付けによって電極の測定面と身体とを密着させている。しかし、コンプレッションウェアに生体情報計測装置を設けた場合でも、電極から生体情報を安定的に、精度良く計測することは難しかった。特に、被測定者がウォーキングやジョギング、ランニングなどの運動を行うと、被測定者の動作によって、電極の測定面と身体とが充分に密着していない状態になることがあり、生体情報を計測できないことがあった。そこで、コンプレッションウェアに生体情報計測装置を設けた場合には、電極と身体との密着性を高めるために、電極を事前に水で濡らしたり、運動によって発汗した水分を利用して密着性を高め、計測精度を高めている。また、コンプレッションウェアは、着圧が高いため、脱ぎ着しにくい。
ところで、生体情報計測装置を設けたコンプレッションウェアを着用する被測定者は、日常的にスポーツを行っていたり、スポーツ選手である場合が多く、体型は筋肉質であることが想定される。
一方、心電図などの生体情報は、医療分野、療育分野、リハビリテーション分野などにおいても有効活用できると考えられる。こうした分野において衣類型のウェアラブル生体情報計測装置を着用する被測定者の体型は、中肉であったり、痩せていたり、肥満の場合もある。そのため、衣類型のウェアラブル生体情報計測装置は、幅広い体型へ対応できることが求められる。
本発明者らは、特許文献1において、生体情報を、最も安定的に計測できる測定位置を特定し、密着性の高いフレキシブル電極を取り付けたセンシングウェアを提案した。
また、特許文献2には、生体情報計測装置を身体に強く密着させる方法が開示されている。具体的には、着用者の円周方向にあり、電極が付いている第一の布帛はその周りにある第二の布帛より衣服圧が高い衣服が提案されている。
更に、特許文献3には、電極の設置場所を含む領域に伸縮性を有する生地を備えておき、設置場所周辺部全体を伸ばした状態で固定することによって、電極を身体に密着させる方法が提案されている。
更に、特許文献4には、伸縮性部材が、シャツの胴回りの全周に亘って設けられたシャツが開示されており、該伸縮性部材を伸長させることによって、シャツに設けられたセンサを着用者の皮膚に接触させることが記載されている。
一方、本発明者らは着用快適性について検討を行い、非特許文献1において、人体への加圧が圧感覚と快適性に及ぼす影響について評価した結果を示した。この非特許文献1では、特に胸部、腹部、上腕は、圧力感値を大きく強く感じること、快適感覚は顕著に変化して不快感を感じやすいことを明らかにした。このことから、上半身全体を締め付けるコンプレッションウェアは、スポーツ時の運動性向上には有効であるが、日常生活に用いるには不快感が強く、身体への負担が大きいという問題があった。
特開2017−29692号公報 国際公開第2016/134484号パンフレット 特開2016−179250号公報 米国特許出願公開第2011/0184270号明細書
日本繊維製品消費科学会誌、Vol.52、No.3(2011年)
本発明は上記の様な問題に着目してなされたものであって、その目的は、脱ぎ着しやすく、着用による圧迫感が少なく、不快感が少ないにもかかわらず、生体情報を安定的に、精度良く計測できる生体情報計測用の衣類を提供することにある。
上記課題を解決することのできた本発明に係る衣類は、以下の構成からなる。
[1]着用者の肌に接触する電極が形成されている衣類であって、前記衣類の側部および/または前記電極が形成されていない身頃に、身幅方向に伸縮する織編物が形成されていることを特徴とする衣類。
[2]前記織編物は、身丈方向の伸縮率よりも身幅方向の伸縮率の方が大きいものである[1]に記載の衣類。
[3]前記織編物は、身幅方向の伸縮率が100%以上であり、前記電極が形成されている部位における生地の身幅方向の伸長率よりも大きいものである[2]に記載の衣類。
[4]前記織編物は、前記衣類の側部における少なくとも腋窩から胸郭下腹部までの領域に形成されている[1]〜[3]のいずれかに記載の衣類。
[5]前記電極が形成されていない身頃は後身頃であり、該後身頃には、前記織編物が少なくとも襟から腰部までの領域に形成されている[1]〜[4]のいずれかに記載の衣類。
[6]前記織編物は、身幅方向における30%伸長時の1cm幅あたりの応力が0.01〜0.5Nで、伸長回復率が80〜100%であり、前記織編物の前記応力は、前記電極が形成された部位における生地の身幅方向における30%伸長時の1cm幅あたりの応力より小さいものである[1]〜[5]のいずれかに記載の衣類。
[7]前記衣類は、前記電極が形成されている部位において、直立不動での平均着圧が1.0kPa以下(0kPaを含まない)で、歩行時の平均着圧が2.0kPa以下(0kPaを含まない)である[1]〜[5]のいずれかに記載の衣類。
[8]前記電極は、前記衣類の胸郭部、胸郭下腹部、または背面部に形成されている[1]〜[7]のいずれかに記載の衣類。
[9]前記電極は、シート状である[1]〜[8]のいずれかに記載の衣類。
[10]前記シート状の電極は、電極面の面積が5〜100cm2で、平均厚みが10〜500μmである[9]に記載の衣類。
[11]前記衣類は、前記電極と電子ユニットとを接続する配線を更に有し、前記電極と前記配線は、同じ材料で構成されている[1]〜[10]のいずれかに記載の衣類。
[12]前記衣類は、スポーツインナー、Tシャツ、ポロシャツ、キャミソール、肌着、下着、病衣、または寝間着のいずれかである[1]〜[11]のいずれかに記載の衣類。
本発明の衣類は、着用者の肌に接触する電極が形成されており、該衣類の側部および/または前記電極が形成されていない身頃に、身幅方向に伸縮する織編物が形成されている。その結果、着用者が衣類を脱ぎ着する際には、織編物が伸縮するため、脱ぎ着しやすくなる。また、織編物の伸縮によって、着用時には衣類が身体にフィットする。その結果、着用者の肌と電極との密着性を向上できるため、生体情報を安定的に、精度良く計測できる。また、肌と電極との密着性を向上させるために、衣類をきつく締め付ける必要はないため、着用者が衣類を着用したときに受ける圧迫感を低減でき、衣類を快適に着用できる。
図1は、本発明に係るTシャツの正面図である。 図2は、本発明に係るTシャツの背面図である。 図3は、本発明に係るTシャツの側面図である。
本発明の衣類は、着用者の肌に接触する電極が形成されている。そして、上記衣類は、該衣類の側部および/または前記電極が形成されていない身頃に、身幅方向に伸縮する織物や編物(以下、単に織編物ということがある)が形成されている点に特徴がある。
以下、本発明の衣類について、詳細に説明する。
上記衣類には、着用者の肌に接触する電極が設けられており、電極の電極面が、着用者の肌に直接接触することによって、身体からの電気信号を測定でき、生体情報を計測できる。生体情報としては、電極で取得した電気信号を電子ユニット等で演算、処理することによって、例えば、心電、心拍数、脈拍数、呼吸数、血圧、体温、筋電、発汗などの身体の情報が得られる。
上記電極としては、心電図を測定できる電極を設けることが好ましい。心電図とは、心臓の動きによる電気的な変化を、生体表面の電極を介して検出し、波形として記録された情報を意味する。心電図は、一般的には、横軸に時間、縦軸に電位差をプロットした波形として記録される。心拍1回ごとに心電図に現れる波形は、P波、Q波、R波、S波、T波の代表的な5つの波により主に構成され、この他にU波が存在する。また、Q波の始めからS波の終わりまでは、QRS波と呼ばれることがある。
これらの波のなかでも、本発明の衣類には、少なくともR波を検知できる電極を設けることが好ましい。R波は、左右両心室の興奮を示し、電位差が最も大きい波である。R波を検知できる電極を設けることにより、心拍数も計測できる。即ち、R波の頂点と次のR波の頂点までの時間は、一般に、RR間隔(秒)と呼ばれ、1分間当たりの心拍数は、下記式に基づいて算出できる。なお、本明細書においては、特に注釈のない限り、QRS波もR波に含まれる。
心拍数(回/分)=60/RR間隔
上記電極の具体的な構成については、後で詳述する。
上記電極は、衣類の胸郭部、胸郭下腹部、または背面部に設けられていることが好ましい。上記電極を、衣類の胸郭部、胸郭下腹部、または背面部に設けることによって、生体情報を精度良く測定できる。上記電極は、衣類のうち、着用者の第七肋骨上端と第九肋骨下端との間の肌に接触する領域に設けることがより好ましい。
上記電極は、衣類のうち、着用者の左右の後腋窩線に平行な線であって、着用者の後腋窩線から着用者の背面側に10cm離れた場所に引いた線同士で囲まれる着用者の腹側の領域に設けることが好ましい。
上記電極は、着用者の胴回りに沿って、円弧状に設けることが好ましい。
上記衣類に設ける電極の数は、少なくとも2つであり、2つの電極を、衣類の胸郭部、胸郭下腹部、または背面部に設けることが好ましく、2つの電極を、着用者の左右の後腋窩線に平行な線であって、着用者の後腋窩線から着用者の背面側に10cm離れた場所に引いた線同士で囲まれる着用者の腹側の領域に設けることが好ましい。なお、電極を3つ以上設ける場合は、3つ目以降の電極を設ける位置は特に限定されず、例えば、後身頃に設けてもよい。
上記衣類は、該衣類の側部および/または上記電極が形成されていない身頃に、身幅方向に伸縮する織編物が形成されている。上記衣類の側部および/または上記電極が形成されていない身頃に、上記織編物を形成することによって、着用者が衣類を脱ぎ着するときに、該織編物が身幅方向に伸縮するため、衣類を脱ぎ着しやすくなる。また、衣類を着用した後は、織編物が元の身幅に縮むため、衣類が着用者の体型にフィットする。その結果、着用者の肌と電極との密着性が向上するため、生体情報を安定的に、精度良く計測できる。また、上記衣類によれば、肌と電極との密着性を向上させるために、衣類をきつく締め付ける必要はないため、着用者が衣類を着用したときに受ける圧迫感を低減でき、衣類を快適に着用できる。
上記織編物は、身丈方向の伸縮率よりも身幅方向の伸縮率の方が大きいことが好ましい。身幅方向に伸縮することによって、着用者は衣類を脱ぎ着しやすくなる。
上記織編物は、身幅方向の伸縮率が100%以上であることが好ましい。上記伸縮率が100%以上であることにより、着用者は衣類を一層脱ぎ着しやすくなる。上記伸縮率は、より好ましくは120%以上、更に好ましくは150%以上である。
また、上記織編物の身幅方向の伸長率は、上記電極が形成されている部位における生地の身幅方向の伸長率よりも大きいことが好ましい。上記織編物の身幅方向の伸長率を大きくすることによって、衣類の着脱時に電極や配線が無理に引っ張られることを防止できるため、衣類を繰り返し着脱しても電極や配線の断線を防ぐことができる。
上記伸縮率は、JIS L1096(2010)に規定される伸び率を測定すればよい。伸び率は、定速伸長法で測定すればよい。
上記織編物は、上記衣類の側部における少なくとも腋窩から胸郭下腹部までの領域に形成されていることが好ましい。腋窩から胸郭下腹部までの領域に形成することによって、衣類を一層脱ぎ着しやすくなる。上記織編物は、腋窩から衣類の最下端までの領域に形成されていてもよい。
なお、衣類の側部とは、前身頃と後身頃との接続部(合わせ部)を意味する。
上記電極が形成されていない身頃が後身頃の場合は、該後身頃には、上記織編物が、少なくとも襟から腰部までの領域に形成されていることが好ましい。襟から腰部までの領域に形成することによって、衣類を一層脱ぎ着しやすくなる。上記織編物は、襟から衣類の最下端までの領域に形成されていてもよい。
上記電極が形成されていない身頃が前身頃の場合は、該前身頃には、上記織編物が、少なくとも襟から腹部までの領域に形成されていることが好ましい。襟から腹部までの領域に形成することによって、衣類を一層脱ぎ着しやすくなる。上記織編物は、襟から衣類の最下端までの領域に形成されていてもよい。
上記織編物は、上記領域の少なくとも一部に形成すればよく、上記領域の全部に亘って形成してもよい。
上記織編物は、身丈方向が長手となるように形成することが好ましい。
上記衣類に形成する上記織編物の数は特に限定されず、衣類の右側側部、衣類の左側側部、または上記電極が形成されていない身頃よりなるいずれかの位置に少なくとも1つ形成すればよく、任意に選ばれる2つ以上の位置にそれぞれ1つずつ設けてもよい。例えば、衣類の右側側部および衣類の左側側部に上記織編物をそれぞれ1つずつ形成するか、上記電極が形成されていない身頃に上記織編物を1つ形成する構成が挙げられる。
また、衣類の右側側部、衣類の左側側部、または上記電極が形成されていない身頃のいずれかの位置に、上記織編物を2つ以上形成してもよい。例えば、上記電極が形成されていない身頃に、上記織編物を、その長手方向が並行になるように、複数本(例えば、2本以上)形成してもよい。
上記織編物の形態は特に限定されず、織物でも編物でもよく、好ましくは編物である。例えば、編地、編地がアコーディオン状に収縮する形態、合成繊維を用いて得られた織編物を凹凸状にプリーツ加工した形態、リボン編み機で編まれた形態などが挙げられ、より好ましくは編地がアコーディオン状に収縮する形態である。編地がアコーディオン状に収縮する形態としては、例えば、表側に湾曲して突出する領域と裏側に湾曲して突出する領域が交互に複数列連続しており、長手方向に垂直な断面の形状が波状であることが好ましい。アコーディオン状に収縮する形態の編物の場合、身幅方向に応力が加わると、湾曲して突出する領域は、略平面状となり、身幅が大きくなり、応力が除かれると、略平面状となった領域は、元の湾曲形状に戻り、身幅が小さくなる。アコーディオン状に収縮する形態の編物は、例えば、井上リボン工業株式会社等から入手できる。
上記織編物は、衣類を脱ぎ着する際や、着用者の動作に応じて伸縮するが、着用時にはたるまないものである。
上記衣類の側部に、該衣類の身幅方向に伸縮する織編物を形成した一構成例を、図1〜図3を用いて具体的に説明する。本発明は図示例に限定される訳ではなく、前記および後記の趣旨に適合し得る範囲で変更を加えて実施することも可能であり、それらはいずれも本発明の技術的範囲に包含される。
図1〜図3は、着用者の肌に接触する電極が前身頃2に形成されているTシャツ1の外観を示した模式図である。なお、図1〜図3では、上記電極は図示していない。
図1は、上記Tシャツ1の正面図を示しており、該Tシャツ1の右側側部には帯状の織編物11a、左側側部には帯状の織編物11bが形成されている。
図2は、上記Tシャツ1の背面図を示しており、上記図2においても、上記図1と同様、Tシャツ1の右側側部には帯状の織編物11a、左側側部には帯状の織編物11bが形成されていることが分かる。
図3は、上記Tシャツ1の左側の側部から見た図を示している。図3に示すように、上記織編物11bは、衣類の側部における腋窩から衣類の最下端までの領域に亘って形成されている。また、上記織編物11bは、前身頃2と後身頃3の接続部に形成されており、前身頃2と後身頃3は、織編物11bを介して接続されている。
上記衣類は、上記電極が形成されている部位において、直立不動での平均着圧が1.0kPa以下(0kPaを含まない)で、歩行時の平均着圧が2.0kPa以下(0kPaを含まない)であることが好ましい。
直立不動での平均着圧を1.0kPa以下とすることによって、着用者が衣類を着用したときに受ける圧迫感を低減でき、衣類を快適に着用できる。直立不動での平均着圧は、0.8kPa以下がより好ましく、更に好ましくは0.6kPa以下である。直立不動での平均着圧はできるだけ小さいことが好ましいが、0kPaは含まない。
歩行時の平均着圧を2.0kPa以下とすることによって、着用者が衣類を着用したときに受ける圧迫感を低減でき、衣類を快適に着用できる。歩行時の平均着圧は、1.8kPa以下がより好ましく、更に好ましくは1.6kPa以下である。歩行時の平均着圧はできるだけ小さいことが好ましいが、0kPaは含まない。
本発明の衣類は、電極が形成されている部位以外の部位における平均着圧は、できるだけ小さい方が好ましく、例えば、0.9kPa以下が好ましく、より好ましくは0.6kPa以下、更に好ましくは0.4kPa以下である。電極が形成されている部位以外の部位における平均着圧はできるだけ小さいことが好ましく、0kPaを含む。
また、着用者の腹部における平均着圧が大きくなると、着用者は不快感を感じやすくなるため、腹部における平均着圧は、0.4kPa以下が好ましく、より好ましくは0.3kPa以下、更に好ましくは0.2kPa以下である。腹部における平均着圧はできるだけ小さいことが好ましく、0kPaを含む。
上記織編物は、身幅方向における30%伸長時の1cm幅あたりの応力が0.01〜0.5Nで、伸長回復率が80〜100%であり、該織編物の前記応力は、上記電極が形成された部位における生地の身幅方向における30%伸長時の1cm幅あたりの応力より小さいことが好ましい。
上記織編物の上記応力が0.01〜0.5Nの範囲であることによって、快適な着圧を保つことができる。上記織編物の上記応力は、より好ましくは0.02〜0.4Nであり、更に好ましくは0.03〜0.3Nである。
上記織編物の上記伸長回復率が低すぎると、適度な着圧を安定に保つことが難しくなる。従って上記伸長回復率は、80%以上が好ましく、より好ましくは85%以上、更に好ましくは90%以上である。
上記伸長回復率は、JIS L1096(2010)に規定される定荷重法で測定すればよい。
上記織編物の上記応力と、上記電極が形成された部位における生地の上記応力とを比較したときに、織編物の上記応力を小さくすることによって、着圧を安定に保つことができ、生体情報を精度良く測定できる。
上記電極は、衣類の前身頃または後身頃に形成することが好ましく、上記電極を設ける身頃は、横方向(ウェール方向)における10%伸長時の1cm幅あたりの応力(以下、10%伸長力ということがある)が0.02〜0.5N(2〜50cN)であり、横方向(ウェール方向)に伸長を繰り返した後の伸長回復率が80〜100%であることが好ましい。
10%伸長力が0.02Nを下回ると、身頃が伸びやすく、着用時の見栄えが悪くなりやすい。従って10%伸長力は、0.02N以上が好ましく、より好ましくは0.05N以上、更に好ましくは0.1N以上である。しかし、10%伸長力が0.5Nを超えると、身頃が伸びにくく、伸縮性が乏しくなるため、脱ぎ着がしにくくなる。従って10%伸長力は、0.5N以下が好ましく、より好ましくは0.4N以下、更に好ましくは0.3N以下である。
上記伸長回復率が80%を下回ると、着用中の着圧が低下し、電極が肌から剥がれ、心電等の測定が不安定になりやすい。従って伸長回復率は、80%以上が好ましく、より好ましくは85%以上、更に好ましくは90%以上である。
上記電極を設ける身頃は、横方向(ウェール方向)における20%伸長時の1cm幅あたりの応力(以下、20%伸長力ということがある)が0.1〜1.2N(10〜120cN)であることが好ましい。20%伸長力は、着用者が運動動作を行うときの身頃の追随性、つまり着用者の動きやすさを評価する指標として用いることができる。20%伸長力が0.1Nを下回ると、10%伸長力を適正な範囲にすることが難しくなる。従って20%伸長力は、0.1N以上が好ましく、より好ましくは0.2N以上、更に好ましくは0.3N以上である。しかし、20%伸長力が1.2Nを超えると、深呼吸して胸が膨らんだり、運動したときの身体の動きに、衣類が柔軟に追随できず、身体への圧迫感が強くなるため、身体への負担を軽減しにくい。従って20%伸長力は、1.2N以下が好ましく、より好ましくは1.1N以下、更に好ましくは1.0N以下である。
上記衣類は、前身頃と後身頃の生地が異なっても良く、同じであってもよい。
上記衣類を構成する前身頃および後身頃の生地(以下、まとめて単に生地ということがある)は、生地の緯方向に伸長特性を付与するために、伸縮性を有する糸(以下、伸縮糸ということがある)を用いることが好ましい。伸縮糸としては、弾性糸、仮撚捲縮加工糸、潜在捲縮糸等を用いることができる。また、これらの伸縮糸を一般の繊維と混用した伸縮性複合糸を用いてもよい。
上記弾性糸としては、例えば、ポリウレタン系弾性糸、ポリエステル系弾性糸、ポリオレフィン系弾性糸、天然ゴム、合成ゴム、伸縮性を有する複合繊維などが挙げられる。中でも、ポリウレタン系弾性糸が好ましく、糸の弾性、熱セット性、耐薬品性などの点で優れている。
上記仮撚捲縮加工糸とは、長繊維に撚加工や賦形法等で捲縮を与えた加工糸を意味する。
仮撚捲縮加工糸を用いることによって、染色加工中の熱や柔布の力によって捲縮が発現し、見掛け上、布帛を収縮させることができるため、生地の伸長力や伸長弾性率を一層高めることができる。
仮撚捲縮加工糸の捲縮伸長率は、20〜60%が好ましい。捲縮伸長率がこの範囲であると、生地の伸長力を確保できる。仮撚捲縮加工糸の捲縮伸長率は、より好ましくは25〜55%、更に好ましくは30〜50%である。
仮撚捲縮加工糸の捲縮復元率は、10〜30%が好ましい。仮撚捲縮加工糸の捲縮復元率がこの範囲であると、織編物のキックバック性が一層向上しやすくなる。仮撚捲縮加工糸の捲縮復元率は、より好ましくは10〜25%、更に好ましくは15〜25%である。
上記潜在捲縮糸とは、二種類のポリマーを用いて製造されたバイコン型繊維からなる糸、または収縮率の異なる糸を組み合わせて製造された異収縮混織糸を意味する。
潜在捲縮糸を用いることによって、染色加工中の熱や柔布の力によって捲縮が発現し、見掛け上、布帛を収縮させることができるため、生地の伸長力や伸長弾性率を一層高めることができる。
潜在捲縮糸の捲縮伸長率は、20〜60%が好ましい。捲縮伸長率がこの範囲であると、生地の伸長力を確保しやすくなる。潜在捲縮糸の捲縮伸長率は、より好ましくは25〜55%、更に好ましくは30〜50%である。
潜在捲縮糸の捲縮復元率は、10〜30%が好ましい。潜在捲縮糸の捲縮復元率がこの範囲であると、織編物のキックバック性が一層向上しやすくなる。潜在捲縮糸の捲縮復元率は、より好ましくは10〜25%、更に好ましくは15〜25%である。
上記生地に含まれる伸縮糸または伸縮性複合糸の混率は、2〜100質量%が好ましい。混率が2質量%を下回ると生地の伸縮性が得られにくくなり、着用者が動作中に圧迫感を受けやすくなる。従って混率は、2質量%以上が好ましく、より好ましくは3質量%以上、更に好ましくは5質量%以上である。
上記衣類を構成する生地は、生地の緯方向に上述した伸長特性を有する布帛であれば、その形態は特に限定されず、編物、織物のいずれでもよい。また、編物や織物の組織も特に限定されない。
(編物)
上記生地に緯編(丸編)を用いるときの編組織としては、例えば、平編(天竺編)、ゴム編、両面編、パール編、タック編、浮き編、片畔編、レース編、添え毛編等が挙げられる。緯編の場合、編込む伸縮糸の糸長は、編機ゲージや編組織、糸の太さに基づいて適宜調整すればよい。弾発性や伸長回復性を効果的に発現させるために、伸縮糸の糸長は、100ウェール当り200〜600mmが好ましく、より好ましくは230〜550mm、更に好ましくは250〜500mmである。
上記生地に経編を用いるときの編組織としては、例えば、シングルデンビー編、開目デンビー編、シングルアトラス編、ダブルコード編、ハーフ編、ハーフベース編、サテン編、トリコット編、ハーフトリコット編、裏毛編、ジャガード編等が挙げられる。これらの中で好ましい編組織は、ハーフ編、開目デンビー編などである。経編の場合、編込む糸の糸長は、ランナーで定義される。ランナーとは1ラック(480コース)編むのに必要な糸長である。編込む糸の糸長は、編機ゲージや編組織、糸の太さに基づいて適宜調整すればよい。弾発性や伸長回復性を効果的に発現させるために、伸縮糸の糸長は、ラック当り600〜2200mmが好ましく、より好ましくは700〜2100mm、更に好ましくは750〜2000mmである。
(織物)
上記織物の組織としては、例えば、平織、綾織、朱子織等の三原組織、変化組織、たて二重織、よこ二重織等の片二重組織、たてビロード組織などが挙げられる。これらの中でも織物の好ましい組織は、平織および綾織である。平織としては、例えば、ブロード(ポプリン)、トロピカルなどが挙げられる。綾織としては、例えば、カシミヤなどが挙げられる。
上記織物の場合は、伸縮糸は少なくとも緯方向に用いればよく、経緯両方に用いてもよい。但し、経方向のみに用いると、緯方向の伸縮性を調整しにくくなる。
上記織物のカバーファクター(CF)は、例えば、1000〜2500が好ましい。織物のCFが1000を下回ると、織物のキックバック性や伸長回復性が低下しやすい。従って織物のCFは、1000以上が好ましく、より好ましくは1100以上、更に好ましくは1200以上である。しかし、織物のCFが2500を超えると、織物の伸長性が低下しやすくなる。従って織物のCFは2500以下が好ましく、より好ましくは2300以下、更に好ましくは2100以下である。織物のCFは、下記式で算出できる。
CF=√[経糸の繊度(dtex)×経糸の密度(本/inch)]+√[緯糸の繊度(dtex)×緯糸の密度(本/inch)]
本発明の衣類は、着用者の肌に接触する電極が前身頃に形成されていればよく、その形態は特に限定されず、例えば、スポーツインナー、Tシャツ、ポロシャツ、キャミソール、肌着、下着、病衣、または寝間着などが挙げられる。また、上記衣類が袖を有する場合は、半袖、五分袖、七分袖、長袖等のいずれであってもよく、袖の形状は、ラグラン袖であってもよい。
次に、上記衣類に設ける電極について説明する。
上記電極は、被測定者の運動動作に追従できるように伸縮性を有することが好ましい。
上記伸縮性を有する電極としては、例えば、導電性ファブリックで構成されている電極や、導電性フィラーと伸縮性を有する樹脂を含む導電性組成物を用いて形成されたシート状の電極が挙げられる。上記導電性ファブリックで構成されている電極としては、例えば、基材繊維に導電性高分子を被覆した導電性繊維または導電糸、あるいは銀、金、銅、ニッケルなどの導電性金属によって表面を被覆した繊維、導電性金属の微細線からなる導電糸、導電性金属の微細線と非導電性繊維とを混紡した導電糸などからなる織物、編物、不織布、あるいはこれら導電性の糸を非導電性の布帛に刺繍した物を導電性ファブリックからなる電極として用いることができる。
上記電極は、生体の電気的情報を検知できる導電層を含み、更に肌とは逆側、即ち、導電層の衣類側に絶縁層を有することが好ましい。以下、衣類側の絶縁層を、第一絶縁層ということがある。
また、上記衣類は、電極の他、該電極と、該電極で取得した電気信号を演算する機能を有する電子ユニット等とを接続する配線を有している。上記配線は、電極で検知した生体の電気信号を電子ユニット等へ伝達するための導電層を含み、更に肌とは逆側、即ち、導電層の衣類側に絶縁層(第一絶縁層)を有することが好ましい。上記配線は、導電層の肌側にも絶縁層を有することが好ましい。以下、肌側の絶縁層を、第二絶縁層ということがある。
以下、導電層、第一絶縁層、第二絶縁層について具体的に説明する。
(導電層)
導電層は、導通を確保するために必要である。
上記導電層は、導電性フィラーと伸縮性を有する樹脂を含むことが好ましく、各成分を有機溶剤に溶解または分散させた組成物(以下、導電性ペーストということがある)を用いて形成できる。
上記導電性フィラーとしては、例えば、金属粉、金属ナノ粒子、金属粉以外の導電材料などを用いることができる。上記導電性フィラーは、1種でも良いし、2種以上でもよい。
上記金属粉としては、例えば、銀粉、金粉、白金粉、パラジウム粉等の貴金属粉、銅粉、ニッケル粉、アルミニウム粉、真鍮粉等の卑金属粉、卑金属やシリカ等の無機物からなる異種粒子を銀等の貴金属でめっきしためっき粉、卑金属と銀等の貴金属で合金化した合金化卑金属粉等が挙げられる。これらの中でも、銀粉および/または銅粉が好ましく、低コストで、高い導電性を発現させることができる。上記銀粉および/または銅粉は、導電性フィラーとして用いる金属粉の主成分であることが好ましく、主成分とは、合計で50質量%以上を意味する。
上記導電性フィラーに占める金属粉の割合は、20体積%以下が好ましく、より好ましくは15体積%以下、更に好ましくは10体積%以下である。金属粉の含有割合が多すぎると、樹脂中に均一に分散させ難くなることがあり、また一般に上述のような金属粉は高価であることからも、上記範囲に使用量を抑えることが望ましい。
上記金属ナノ粒子としては、上述した金属粉のうち、粒子径が数ナノ〜数十ナノの粒子を意味する。
上記導電性フィラーに占める金属ナノ粒子の割合は、20体積%以下が好ましく、より好ましくは15体積%以下、更に好ましくは10体積%以下である。金属ナノ粒子の含有割合が多すぎると、樹脂中に均一に分散させ難くなることがあり、また一般に上述のような金属ナノ粒子は高価であることからも、上記範囲に使用量を抑えることが望ましい。
上記金属粉以外の導電材料としては、例えば、グラファイト、カーボンブラック、カーボンナノチューブ等の炭素系材料が挙げられる。上記金属粉以外の導電材料は、表面に、メルカプト基、アミノ基、ニトリル基を有するか、表面が、スルフィド結合および/またはニトリル基を含有するゴムで表面処理されていることが好ましい。一般に、金属粉以外の導電材料自体は凝集力が強く、アスペクト比が高い金属粉以外の導電材料は、樹脂中への分散性が悪くなるが、表面にメルカプト基、アミノ基またはニトリル基を有するか、スルフィド結合および/またはニトリル基を含有するゴムで表面処理されていることによって、樹脂に対する親和性が増して、分散し、有効な導電性ネットワークを形成でき、高導電性を実現できる。
上記導電性フィラーに占める金属粉以外の導電材料の割合は、20体積%以下が好ましく、より好ましくは15体積%以下、更に好ましくは10体積%以下である。金属粉以外の導電材料の含有割合が多すぎると、樹脂中に均一に分散させ難くなることがあり、また一般に上述のような金属粉以外の導電材料は高価であることからも、上記範囲に使用量を抑えることが望ましい。
上記導電層は、導電性フィラーの種類や、導電性フィラーの添加量等を変化させた2種類以上の導電層を積層したり、配列させて、複数の導電層を一体化したものであっても構わない。
上記導電層に占める上記導電性フィラー(換言すれば、導電層形成用の導電性ペーストの全固形分に占める導電性フィラー)は、15〜45体積%が好ましく、より好ましくは20〜40体積%である。導電性フィラーが少なすぎると、導電性が不充分になる虞がある。一方、導電性フィラーが多すぎると、導電層の伸縮性が低下する傾向があるため、電極および配線を伸長したときにクラック等が発生し、良好な導電性を保持できない虞がある。
上記伸縮性を有する樹脂としては、例えば、硫黄原子を含有するゴムおよび/またはニトリル基を含有するゴムを少なくとも含むことが好ましい。硫黄原子やニトリル基は、導電性フィラー(特に、金属粉)との親和性が高く、またゴムは伸縮性が高いため、電極および配線の10%伸長時にかかる単位幅当りの荷重を低減でき、伸長時にもクラック等の発生を回避できる。また、電極および配線が伸長されても導電性フィラーを均一な分散状態で保持できるため、20%伸長時における電気抵抗の変化倍率を小さくすることができ、優れた導電性を発現させることができる。また、電極および配線の厚みを薄くしても、優れた導電性を発現させることができる。これらの中でも、ニトリル基を含有するゴムがより好ましく、20%伸長時における電気抵抗の変化倍率を一段と低減できる。
上記硫黄原子を含有するゴムとしては、硫黄原子を含有するゴムの他、エラストマーでもよい。硫黄原子は、ポリマーの主鎖のスルフィド結合やジスルフィド結合、側鎖や末端のメルカプト基などの形で含有される。
上記硫黄原子を含有するゴムとしては、例えば、メルカプト基、スルフィド結合またはジスルフィド結合を含有する、ポリサルファイドゴム、ポリエーテルゴム、ポリアクリレートゴム、シリコーンゴム等が挙げられる。特に、メルカプト基を含有する、ポリサルファイドゴム、ポリエーテルゴム、ポリアクリレートゴム、シリコーンゴムが好ましい。
上記硫黄原子を含有するゴムとして用いることのできる市販品としては、例えば、液状多硫化ゴムである東レ・ファインケミカル製の「チオコール(登録商標)LP」等が好ましく挙げられる。
上記硫黄原子を含有するゴム中の硫黄原子の含有量は、10〜30質量%が好ましい。
また、硫黄原子を含有しないゴムに、例えば、ペンタエリスリトールテトラキス(S−メルカプトブチレート)、トリメチロールプロパントリス(S−メルカプトブチレート)、メルカプト基含有シリコーンオイルなどの硫黄含有化合物を配合した樹脂を用いることもできる。
上記ニトリル基を含有するゴムとしては、ニトリル基を含有するゴムの他、エラストマーでもよい。特に、ブタジエンとアクリロニトリルの共重合体であるアクリロニトリルブタジエン共重合体ゴムが好ましく挙げられる。
上記ニトリル基を含有するゴムとして用いることのできる市販品としては、日本ゼオン製の「Nipol(登録商標)1042」等が好ましく挙げられる。
上記ニトリル基を含有するゴム中のニトリル基量(特に、アクリロニトリルブタジエン共重合体ゴム中のアクリロニトリル量)は、18〜50質量%が好ましく、より好ましくは20〜45質量%、更に好ましくは28〜41質量%である。特に、アクリロニトリルブタジエン共重合体ゴム中の結合アクリロニトリル量が多くなり過ぎると、導電性フィラー、特に、金属粉との親和性は増大するが、伸縮性に寄与するゴム弾性は逆に減少する。
上記導電層を形成する伸縮性を有する樹脂は、1種でもよいし、2種以上でもよい。即ち、上記導電層を形成する伸縮性を有する樹脂は、硫黄原子を含有するゴムおよびニトリル基を含有するゴムのみで構成されることが望ましいが、導電性、伸縮性、導電層形成時の塗布性などを損なわない範囲で、硫黄原子を含有するゴムおよびニトリル基を含有するゴム以外に、伸縮性を有する樹脂を含んでいてもよい。
伸縮性を有する他の樹脂を含む場合、全樹脂中、硫黄原子を含有するゴムおよびニトリル基を含有するゴムの合計量は、95質量%以上が好ましく、より好ましくは98質量%以上、更に好ましくは99質量%以上である。
上記導電層に占める上記伸縮性を有する樹脂(換言すれば、導電層形成用の導電性ペーストの全固形分に占める伸縮性を有する樹脂固形分)は、55〜85体積%が好ましく、より好ましくは58〜83体積%、更に好ましくは60〜80体積%である。伸縮性を有する樹脂が少なすぎると、導電性は高くなるが、伸縮性が悪くなる傾向がある。一方、伸縮性を有する樹脂が多すぎると、導電層の伸縮性は良くなるが、導電性は低下する傾向がある。
上記導電層は、上述した各成分を有機溶剤に溶解または分散させた組成物(導電性ペースト)を用い、後述する第一絶縁層上に直接形成するか、所望のパターンに塗布または印刷して塗膜を形成し、該塗膜に含まれる有機溶剤を揮散させて乾燥させることによって形成できる。上記導電層は、上記導電性ペーストを離型シート等の上に塗布または印刷して塗膜を形成し、該塗膜に含まれる有機溶剤を揮散させて乾燥させることによって予めシート状の導電層を形成しておき、それを所望のパターンで後述する第一絶縁層上に積層して形成してもよい。
上記導電性ペーストは、粉体を液体に分散させる従来公知の方法を採用して調製すればよく、伸縮性を有する樹脂中に導電性フィラーを均一に分散することによって調製できる。例えば、金属粉、金属ナノ粒子、金属粉以外の導電材料などと、樹脂溶液を混合した後、超音波法、ミキサー法、3本ロールミル法、ボールミル法などで均一に分散すればよい。これらの手段は、複数を組み合わせて用いることができる。
上記導電性ペーストを塗布または印刷する方法は特に限定されないが、例えば、コーティング法、スクリーン印刷法、平版オフセット印刷法、インクジェット法、フレキソ印刷法、グラビア印刷法、グラビアオフセット印刷法、スタンピング法、ディスペンス法、スキージ印刷などの印刷法などを採用できる。
上記導電層の乾燥膜厚は、10〜150μmが好ましく、より好ましくは20〜130μm、更に好ましくは30〜100μmである。上記導電層の乾燥膜厚が薄すぎると、電極および配線が、繰り返し伸縮を受けて劣化しやすく、導通が阻害ないし遮断される虞がある。一方、上記導電層の乾燥膜厚が厚すぎると、伸縮性が阻害され、また、電極および配線が厚くなりすぎ、着心地が悪くなる虞がある。
(第一絶縁層)
上記第一絶縁層は、絶縁層として作用する他、電極および配線の導電層を生地に形成するための接着層として作用すると共に、着用時に第一絶縁層が積層された生地の反対側(即ち、衣類の外側)からの水分が導電層に達することを防ぐ止水層としても作用する。また、導電層の衣類側に第一絶縁層を設けることによって、第一絶縁層が、生地の伸びを抑制し、導電層が過度に伸長されるのを防ぐことができる。その結果、第一絶縁層にクラックが発生することを防止できる。これに対し、上述したように、上記導電層は、良好な伸長性を有するものであるが、生地が導電層の伸長性を超えた伸び性に富む素材の場合、生地表面に導電層を直接形成すると、生地の伸びに追随して導電層が伸ばされ過ぎ、その結果、導電層にクラックが発生すると考えられる。
上記第一絶縁層は、絶縁性を有する樹脂で構成すればよく、樹脂の種類は特に制限されない。
上記樹脂としては、例えば、ポリウレタン系樹脂、シリコーン系樹脂、塩化ビニル系樹脂、エポキシ系樹脂、ポリエステルエラストマー等を好ましく用いることができる。これらの中でも、ポリウレタン系樹脂がより好ましく、導電層との接着性が一層良好となる。
上記第一絶縁層を構成する樹脂は、1種のみでもよいし、2種以上でもよい。
上記第一絶縁層の形成方法は特に限定されないが、例えば、絶縁性を有する樹脂を、溶剤(好ましくは水)に溶解または分散させて、離型紙または離型フィルム上に塗布または印刷し、塗膜を形成し、該塗膜に含まれる溶剤を揮発させて乾燥させることによって形成できる。また、市販されている樹脂シートまたは樹脂フィルムを用いることもできる。
上記第一絶縁層の平均膜厚は10〜200μmが好ましい。上記第一絶縁層が薄すぎると、絶縁効果および伸び止め効果が不充分になることがある。従って上記第一絶縁層の平均膜厚は10μm以上が好ましく、より好ましくは30μm以上、更に好ましくは40μm以上である。しかし、上記第一絶縁層が厚すぎると、電極および配線の伸縮性が阻害されることがある。また、電極および配線が分厚くなりすぎ、着心地が悪くなるおそれがある。従って上記第一絶縁層の平均膜厚は200μm以下が好ましく、より好ましくは180μm以下、更に好ましくは150μm以下である。
(第二絶縁層)
上記配線は、前記導電層の上に、第二絶縁層が形成されていることが好ましい。第二絶縁層を設けることによって、例えば、雨、雪、汗などの水分が導電層に接触することを防止できる。
上記第二絶縁層を構成する樹脂としては、上述した第一絶縁層を構成する樹脂と同様のものが挙げられ、好ましく用いられる樹脂も同じである。
上記第二絶縁層を構成する樹脂も、1種のみでもよいし、2種以上でもよい。
上記第二絶縁層を構成する樹脂は、上記第一絶縁層を構成する樹脂と、同じであってもよいし、異なっていてもよいが、同じであることが好ましい。同じ樹脂を用いることによって、導電層の被覆性および配線の伸縮時における応力の偏りによる導電層の損傷を低減できる。
上記第二絶縁層は、上記第一絶縁層と同じ形成方法で形成できる。また、市販されている樹脂シートまたは樹脂フィルムを用いることもできる。
上記第二絶縁層の平均膜厚は10〜200μmが好ましい。上記第二絶縁層が薄すぎると、繰り返し伸縮したときに劣化しやすく、絶縁効果が不充分になることがある。従って上記第二絶縁層の平均膜厚は10μm以上が好ましく、より好ましくは30μm以上、更に好ましくは40μm以上である。しかし、上記第二絶縁層が厚すぎると、配線の伸縮性が阻害され、また配線の厚みが厚くなりすぎて着心地が悪くなる虞がある。従って上記第二絶縁層の平均膜厚は200μm以下が好ましく、より好ましくは180μm以下、更に好ましくは150μm以下である。
上記電極および配線は、10%伸長時にかかる単位幅当りの荷重が、100N/cm以下であることが好ましい。10%伸長時にかかる単位幅当りの荷重が100N/cmを超えると、電極および配線の伸長が、生地の伸長に追従し難くなり、衣類を着用したときの着心地を阻害することがある。従って10%伸長時にかかる単位幅当りの荷重は、100N/cm以下が好ましく、より好ましくは80N/cm以下、更に好ましくは50N/cm以下である。
上記電極および配線は、20%伸長時における電気抵抗の変化倍率が5倍以下であることが好ましい。20%伸長時における電気抵抗の変化倍率が5倍を超えると、導電性の低下が著しくなる。従って20%伸長時における電気抵抗の変化倍率は5倍以下であることが好ましく、より好ましくは4倍以下、更に好ましくは3倍以下である。
上記電極と配線は、異なる材料で構成されていてもよいが、同じ材料で構成されていることが好ましい。
上記電極と配線を同じ材料で構成する場合は、配線の幅は1mm以上とすることが好ましく、より好ましくは3mm以上、更に好ましくは5mm以上である。配線幅の上限は特に限定されないが、例えば、10mm以下とすることが好ましく、より好ましくは9mm以下、更に好ましくは8mm以下である。
上記電極面の電気抵抗値は、1000Ω/cm以下が好ましく、より好ましくは300Ω/cm以下、更に好ましくは200Ω/cm以下、特に好ましくは100Ω/cm以下である。特に、上記電極の形態がシート状の場合は、電極面の電気抵抗値を、通常、300Ω/cm以下に抑えることができる。
上記電極の形態は、シート状が好ましい。電極をシート状にすることによって、電極面を広くできるため、着用者の肌との接触面積を確保できる。上記シート状の電極は、曲げ性が良好であるものが好ましい。また、上記シート状の電極は、伸縮性を有するものが好ましい。
上記シート状の電極の大きさは、身体からの電気信号を計測できれば特に限定されないが、電極面の面積は5〜100cm2であり、電極の平均厚みは10〜500μmが好ましい。
上記電極面の面積は、より好ましくは10cm2以上、更に好ましくは15cm2以上である。上記電極面の面積は、より好ましくは90cm2以下、更に好ましくは80cm2以下である。
上記電極が薄すぎると導電性が不充分になることがある。従って平均厚みは10μm以上が好ましく、より好ましくは30μm以上、更に好ましくは50μm以上である。しかし、厚くなり過ぎると、着用者に異物感を感じさせ、不快感を与えることがある。従って平均厚みは500μm以下が好ましく、より好ましくは450μm以下、更に好ましくは400μm以下である。
上記電極の形状は、電極を配置する位置に相当する身体の曲線に沿い、且つ身体の動きに追随して密着しやすい形状であれば特に限定されず、例えば、四角形、三角形、五角形以上の多角形、円形、楕円形等が挙げられる。電極の形状が多角形の場合は、頂点に丸みを付け、肌を傷付けないようにしてもよい。
上記配線の平均厚みは、10〜500μmが好ましい。厚みが薄すぎると導電性が不充分になることがある。従って平均厚みは10μm以上が好ましく、より好ましくは30μm以上、更に好ましくは50μm以上である。しかし、厚みが厚くなり過ぎると、着用者に異物感を感じさせ、不快感を与えることがある。従って平均厚みは500μm以下が好ましく、より好ましくは300μm以下、更に好ましくは200μm以下である。
上記電極および配線は、衣類を構成する生地に直接形成することが好ましい。
上記電極および配線を生地に形成する方法としては、電極および配線の伸縮性を妨げない方法であれば特に限定されず、着用時の身体へのフィット性や運動時、動作時の追従性などの観点から、例えば、接着剤による積層や熱プレスによる積層など、公知の方法が採用できる。
上記衣類は、電極で取得した電気信号を演算する機能を有する電子ユニット等を備えていることが好ましい。上記電子ユニット等において、電極で取得した電気信号を演算、処理することによって、例えば、心電、心拍数、脈拍数、呼吸数、血圧、体温、筋電、発汗などの生体情報が得られる。
上記電子ユニット等は、衣類に着脱できることが好ましい。
上記電子ユニット等は、更に、表示手段、記憶手段、通信手段、USBコネクタなどを有することが好ましい。
上記電子ユニット等は、例えば、気温、湿度、気圧などの環境情報を計測できるセンサや、GPSを用いた位置情報を計測できるセンサなどを備えてもよい。
上記衣類を用いることにより、人の心理状態や生理状態を把握する技術への応用もできる。例えば、リラックスの度合いを検出してメンタルトレーニングしたり、眠気を検出して居眠り運転を防止したり、心電図を計測してうつ病やストレス診断等を行うことができる。
1 Tシャツ
2 前身頃
3 後身頃
11a、11b 織編物

Claims (12)

  1. 着用者の肌に接触する電極が形成されている衣類であって、
    前記衣類の側部および/または前記電極が形成されていない身頃に、身幅方向に伸縮する織編物が形成されていることを特徴とする衣類。
  2. 前記織編物は、身丈方向の伸縮率よりも身幅方向の伸縮率の方が大きいものである請求項1に記載の衣類。
  3. 前記織編物は、身幅方向の伸縮率が100%以上であり、前記電極が形成されている部位における生地の身幅方向の伸長率よりも大きいものである請求項2に記載の衣類。
  4. 前記織編物は、前記衣類の側部における少なくとも腋窩から胸郭下腹部までの領域に形成されている請求項1〜3のいずれかに記載の衣類。
  5. 前記電極が形成されていない身頃は後身頃であり、
    該後身頃には、前記織編物が少なくとも襟から腰部までの領域に形成されている請求項1〜4のいずれかに記載の衣類。
  6. 前記織編物は、身幅方向における30%伸長時の1cm幅あたりの応力が0.01〜0.5Nで、伸長回復率が80〜100%であり、
    前記織編物の前記応力は、前記電極が形成された部位における生地の身幅方向における30%伸長時の1cm幅あたりの応力より小さいものである請求項1〜5のいずれかに記載の衣類。
  7. 前記衣類は、前記電極が形成されている部位において、直立不動での平均着圧が1.0kPa以下(0kPaを含まない)で、歩行時の平均着圧が2.0kPa以下(0kPaを含まない)である請求項1〜5のいずれかに記載の衣類。
  8. 前記電極は、前記衣類の胸郭部、胸郭下腹部、または背面部に形成されている請求項1〜7のいずれかに記載の衣類。
  9. 前記電極は、シート状である請求項1〜8のいずれかに記載の衣類。
  10. 前記シート状の電極は、電極面の面積が5〜100cm2で、平均厚みが10〜500μmである請求項9に記載の衣類。
  11. 前記衣類は、前記電極と電子ユニットとを接続する配線を更に有し、前記電極と前記配線は、同じ材料で構成されている請求項1〜10のいずれかに記載の衣類。
  12. 前記衣類は、スポーツインナー、Tシャツ、ポロシャツ、キャミソール、肌着、下着、病衣、または寝間着のいずれかである請求項1〜11のいずれかに記載の衣類。
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