JP2019123959A - 衣類 - Google Patents

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Abstract

【課題】着用による圧迫感が少なく、不快感が少ないにもかかわらず、生体情報を安定的に、精度良く計測できる生体情報計測用の衣類を提供する。【解決手段】着用者の肌に接触する電極が前身頃に形成されている衣類であって、前記衣類の胴回りの一部区間に、衣類の胴回りの周長を短縮する部材が設けられている衣類。【選択図】図5

Description

本発明は、電極が前身頃に形成されている生体情報測定用の衣類に関する。
近年、ヘルスモニタリング分野や医療分野、療育分野、リハビリテーション分野において、ウェアラブル生体情報計測装置(センシングウェア)が注目されている。ウェアラブル生体情報計測装置とは、生体情報計測装置が、例えば、衣類やベルト、ストラップなどに設けられており、これらを着用することによって心電図などの生体情報を簡便に計測できる装置である。生体情報計測装置としては、例えば、生体情報計測用の電極が設けられている。
衣類型のウェアラブル生体情報計測装置の場合は、例えば、織物や編物で構成される身頃に、電極と、該電極で得られた電気信号を演算、処理する機能を有する電子ユニット等に伝えるための配線が設けられており、この衣類を着用して日常生活を過ごすことによって、日常の様々な状況における心拍の変動等の生体情報を簡便に計測できる。
ウェアラブル生体情報計測装置における生体情報の計測精度を高めるには、電極の測定面と身体とを密着させる必要がある。そのため、衣類型のウェアラブル生体情報計測装置の場合は、衣類本体としてコンプレッションウェアのような上半身を強く締め付けるものが用いられており、この締め付けによって電極の測定面と身体とを密着させている。しかし、コンプレッションウェアに生体情報計測装置を設けた場合でも、電極から生体情報を安定的に、精度良く計測することは難しかった。特に、被測定者がウォーキングやジョギング、ランニングなどの運動を行うと、被測定者の動作によって、電極の測定面と身体とが充分に密着していない状態になることがあり、生体情報を計測できないことがあった。そこで、コンプレッションウェアに生体情報計測装置を設けた場合には、電極と身体との密着性を高めるために、電極を事前に水で濡らしたり、運動によって発汗した水分を利用して密着性を高め、計測精度を高めている。
ところで、生体情報計測装置を設けたコンプレッションウェアを着用する被測定者は、日常的にスポーツを行っていたり、スポーツ選手である場合が多く、体型は筋肉質であることが想定される。
一方、心電図などの生体情報は、医療分野、療育分野、リハビリテーション分野などにおいても有効活用できると考えられる。こうした分野において衣類型のウェアラブル生体情報計測装置を着用する被測定者の体型は、中肉であったり、痩せていたり、肥満の場合もある。そのため、衣類型のウェアラブル生体情報計測装置は、幅広い体型へ対応できることが求められる。
本発明者らは、特許文献1において、生体情報を、最も安定的に計測できる測定位置を特定し、密着性の高いフレキシブル電極を取り付けたセンシングウェアを提案した。
また、特許文献2には、生体情報計測装置を身体に強く密着させる方法が開示されている。具体的には、着用者の円周方向にあり、電極が付いている第一の布帛はその周りにある第二の布帛より衣服圧が高い衣服が提案されている。
更に、特許文献3には、電極の設置場所を含む領域に伸縮性を有する生地を備えておき、設置場所周辺部全体を伸ばした状態で固定することによって、電極を身体に密着させる方法が提案されている。
更に、特許文献4には、伸縮性部材が、シャツの胴回りの全周に亘って設けられたシャツが開示されており、該伸縮性部材を伸長させることによって、シャツに設けられたセンサを着用者の皮膚に接触させることが記載されている。
一方、本発明者らは着用快適性について検討を行い、非特許文献1において、人体への加圧が圧感覚と快適性に及ぼす影響について評価した結果を示した。この非特許文献1では、特に胸部、腹部、上腕は、圧力感値を大きく強く感じること、快適感覚は顕著に変化して不快感を感じやすいことを明らかにした。このことから、上半身全体を締め付けるコンプレッションウェアは、スポーツ時の運動性向上には有効であるが、日常生活に用いるには不快感が強く、身体への負担が大きいという問題があった。
特開2017−29692号公報 国際公開第2016/134484号パンフレット 特開2016−179250号公報 米国特許出願公開第2011/0184270号明細書
日本繊維製品消費科学会誌、Vol.52、No.3(2011年)
本発明は上記の様な問題に着目してなされたものであって、その目的は、着用による圧迫感が少なく、不快感が少ないにもかかわらず、生体情報を安定的に、精度良く計測できる生体情報計測用の衣類を提供することにある。
上記課題を解決することのできた本発明に係る衣類は、以下の構成からなる。
[1]着用者の肌に接触する電極が前身頃に形成されている衣類であって、前記衣類の胴回りの一部区間に、衣類の胴回りの周長を短縮する部材が設けられていることを特徴とする衣類。
[2]前記着用者の胴回りの周長を短縮する部材は、衣類の外側の側面に設けられている[1]に記載の衣類。
[3]前記着用者の胴回りの周長を短縮する部材は、衣類の外側の左右側面に少なくとも1つずつ設けられている[1]に記載の衣類。
[4]前記前身頃は、横方向における10%伸長時の1cm幅あたりの応力が0.02〜1Nであり、伸長回復率が80〜100%である[1]〜[3]のいずれかに記載の衣類。
[5]前記衣類は、前記電極が形成されている部位において、直立不動での平均着圧が1.0kPa以下(0kPaを含まない)で、歩行時の平均着圧が2.0kPa以下(0kPaを含まない)である[1]〜[4]のいずれかに記載の衣類。
[6]前記電極は、前記衣類の胸郭部または胸郭下腹部に設けられている[1]〜[5]のいずれかに記載の衣類。
[7]前記電極は、シート状である[1]〜[6]のいずれかに記載の衣類。
[8]前記シート状の電極は、電極面の面積が5〜100cm2であり、平均厚みが10〜500μmである[7]に記載の衣類。
[9]前記着用者の胴回りの周長を短縮する部材が、フック、ホック、ボタン、紐、粘着テープ、面ファスナー、および自着性テープよりなる群から選ばれる少なくとも1種である[1]〜[8]のいずれかに記載の衣類。
[10]前記自着性テープは、伸縮性を有している[9]に記載の衣類。
[11]前記衣類は、前記電極と電子ユニットとを接続する配線を更に有し、前記電極と前記配線は、同じ材料で構成されている[1]〜[10]のいずれかに記載の衣類。
[12]前記衣類は、スポーツインナー、Tシャツ、ポロシャツ、キャミソール、肌着、下着、病衣、または寝間着のいずれかである[1]〜[11]のいずれかに記載の衣類。
本発明の衣類は、着用者の肌に接触する電極が前身頃に形成されており、衣類の胴回りの一部区間に、衣類の胴回りの周長を短縮する部材を設けている。その結果、該部材を用いることによって、着用者の体型に応じて、衣類の胴回りの周長を短縮できる。よって、着用者の肌と電極との密着性を向上できるため、生体情報を安定的に、精度良く計測できる。また、肌と電極との密着性を向上させるために、衣類をきつく締め付ける必要はないため、着用者が衣類を着用したときに受ける圧迫感を低減でき、衣類を快適に着用できる。
具体的には、本発明の衣類のように、特に胴回りの周長を調整する部材を衣類の側部に取り付けることによって、身体が硬く、腕を身体の背面に回すことが困難な着用者(例えば、高齢者)であっても、胴回りの周長を無理なく調整できる。また、第三者が、着用者の衣類の胴回りの周長を調整することも容易となり、例えば、着用者が仰向けに寝ている姿勢、うつぶせに寝ている姿勢、椅子に座っている姿勢であっても容易に調整できる。また、本発明では、所定の好ましい伸張回復率を有する生地からなる衣類と組み合わせることによって、衣類の着圧の調整がさらに容易になるため、着用者当人では無く第三者が着用者の胴回りの周長を調整した場合でも、着用者が不快に感じない領域に衣類の着圧を設定できる。更に、例えば、自着性テープを用いた場合は、自着性テープは、一般的な面ファスナーよりも柔軟性に優れるため、着用者が横向きに寝ている姿勢であっても、脇腹部分の不快感を低減できる。
図1は、衣類の胴回りの周長を短縮する部材を説明するための模式図であり、(a)はフックを用いた構成例、(b)は自着性テープを用いた構成例を示している。 図2は、本発明に係るTシャツの正面図である。 図3は、本発明に係るTシャツの背面図である。 図4は、本発明に係るTシャツの側面図であり、衣類の胴回りの周長を短縮していない状態を示している。 図5は、本発明に係るTシャツの側面図であり、衣類の胴回りの周長を短縮した状態を示している。
本発明の衣類は、着用者の肌に接触する電極が前身頃に形成されている。そして、上記衣類は、該衣類の胴回りの一部区間に、衣類の胴回りの周長を短縮する部材(以下、身幅短縮部材ということがある)が設けられている点に特徴がある。
以下、本発明の衣類について、詳細に説明する。
上記衣類の前身頃には、着用者の肌に接触する電極が設けられており、電極の電極面が、着用者の肌に直接接触することによって、身体からの電気信号を測定でき、生体情報を計測できる。生体情報としては、電極で取得した電気信号を電子ユニット等で演算、処理することによって、例えば、心電、心拍数、脈拍数、呼吸数、血圧、体温、筋電、発汗などの身体の情報が得られる。
上記電極としては、心電図を測定できる電極を設けることが好ましい。心電図とは、心臓の動きによる電気的な変化を、生体表面の電極を介して検出し、波形として記録された情報を意味する。心電図は、一般的には、横軸に時間、縦軸に電位差をプロットした波形として記録される。心拍1回ごとに心電図に現れる波形は、P波、Q波、R波、S波、T波の代表的な5つの波により主に構成され、この他にU波が存在する。また、Q波の始めからS波の終わりまでは、QRS波と呼ばれることがある。
これらの波のなかでも、本発明の衣類には、少なくともR波を検知できる電極を設けることが好ましい。R波は、左右両心室の興奮を示し、電位差が最も大きい波である。R波を検知できる電極を設けることにより、心拍数も計測できる。即ち、R波の頂点と次のR波の頂点までの時間は、一般に、RR間隔(秒)と呼ばれ、1分間当たりの心拍数は、下記式に基づいて算出できる。なお、本明細書においては、特に注釈のない限り、QRS波もR波に含まれる。
心拍数(回/分)=60/RR間隔
上記電極の具体的な構成については、後で詳述する。
上記電極は、衣類の胸郭部または胸郭下腹部に設けられていることが好ましい。上記電極を、衣類の胸郭部または胸郭下腹部に設けることによって、生体情報を精度良く測定できる。上記電極は、衣類のうち、着用者の第七肋骨上端と第九肋骨下端との間の肌に接触する領域に設けることがより好ましい。
上記電極は、着用者の左右の後腋窩線に平行な線であって、着用者の後腋窩線から着用者の背面側に10cm離れた場所に引いた線同士で囲まれる着用者の腹側の領域に設けることが好ましい。
上記電極は、着用者の胴回りに沿って、円弧状に設けることが好ましい。
上記衣類に設ける電極の数は、少なくとも2つであり、2つの電極を、衣類の胸郭部または胸郭下腹部に設けることが好ましく、2つの電極を、着用者の左右の後腋窩線に平行な線であって、着用者の後腋窩線から着用者の背面側に10cm離れた場所に引いた線同士で囲まれる着用者の腹側の領域に設けることが好ましい。なお、電極を3つ以上設ける場合は、3つ目以降の電極を設ける位置は特に限定されず、例えば、後身頃に設けてもよい。
上記衣類は、該衣類の胴回りの一部区間に、衣類の胴回りの周長を短縮する部材(身幅短縮部材)が設けられている。上記身幅短縮部材を用いることによって、着用者の体型に応じて、衣類の胴回りの周長を短縮できる。その結果、着用者の肌と電極との密着性を向上できるため、生体情報を安定的に、精度良く計測できる。また、肌と電極との密着性を向上させるために、衣類をきつく締め付ける必要はないため、着用者が衣類を着用したときに受ける圧迫感を低減でき、衣類を快適に着用できる。
上記身幅短縮部材は、衣類の胴回りの一部区間に設ける必要がある。一部区間に設けることによって、衣類を部分的に締め付けることができるため、着用者が受ける圧迫感を低減できる。
上記身幅短縮部材を設ける区間の合計長さは、衣類の胴回りの長さを100%としたとき、50%以下が好ましく、より好ましくは40%以下、更に好ましくは30%以下である。下限は、身幅を短縮できれば特に限定されず、好ましくは10%以上、より好ましくは20%以上である。
上記身幅短縮部材の数は特に限定されず、衣類の外側の胴回りに1つ設けてもよいし、2つ以上設けてもよい。
上記身幅短縮部材は、衣類の外側の側面に設けられていることが好ましい。衣類の外側に設けることによって、衣類を着用した後に、衣類を簡単に締め付けることができるため、着用者の体型に応じて胴回りの周長を簡単に短縮できる。
上記身幅短縮部材は、衣類の外側の左右側面に少なくとも1つずつ設けられていることが好ましい。少なくとも1つずつ設けることによって、着用者の体型に応じて胴回りの周長を簡単に短縮できる。また、左右側面に設けることによって、バランス良く左右均等に締め付けることができる。
上記身幅短縮部材を設ける位置は、衣類の外側の左右側面で、左右対称でもよいし、左右非対称でもよい。上記身幅短縮部材の数は、衣類の外側の左右側面で、同じでもよいし、異なっていてもよい。
上記身幅短縮部材の種類は特に限定されないが、例えば、フック、ホック、ボタン、紐、粘着テープ、面ファスナー、および自着性テープよりなる群から選ばれる少なくとも1種が好ましく、より好ましくは面ファスナーまたは自着性テープであり、特に好ましくは自着性テープである。これらのうち、フック、ホック、ボタンなどは、複数個設けることによって、胴回りの周長を段階的に調整できる。また、紐、粘着テープ、面ファスナー、自着性テープなどは、胴回りの周長を無段階に、即ち自在に調整できる。
上記自着性テープとは、テープ自体には粘着性がないが、テープ同志がくっつくテープである。自着性テープは、具体的には、短繊維や仮撚倦縮加工糸等のかさ高い糸を用いて得られた織物や編物の起毛が、表面のランダムな毛羽により相手生地に張り付く現象(ファスナー現象)を利用したものである。
上記自着性テープとしては、例えば、綿やセルロース系繊維、ポリエステル、ナイロン、アクリル等の合成繊維からなる短繊維、ポリエステルやナイロンの仮撚倦縮加工糸、伸長性に優れたポリウレタン繊維などの組み合わせにより伸縮性と膨らみを持たせたストレッチ性の織物や編物に、ポリウレタン樹脂や合成ゴム素材、天然ゴム素材などの粘着性の弱い樹脂を加工し、自着性をもたせたものや、起毛加工によって自着性をもたせたものなどが挙げられる。起毛加工では、起毛面と非起毛面での自着性が高いため、表面同志、裏面同志では、自着性が低いが、表面と裏面の組み合わせでは、自着性が高い生地を製造できる。
また、二種類の生地を貼り合わせることによって、自着性を高めるとともに、裁断面からのほつれを防ぐこともできる。
上記自着性テープは、繊維径が1μm以下のナノ繊維を含む糸を用いて構成された織布または編布を用いることによって、容易に製造できる。上記ナノ繊維の繊維径とは、単繊維の直径を意味する。単繊維の断面形状が円形でない異形断面の場合は、単繊維の異形断面の外接円と内接円の直径の平均値を繊維径とする。ナノ繊維の繊維径は、好ましくは900nm以下であり、より好ましくは800nm以下である。ナノ繊維の繊維径の下限は特に限定されないが、ナノ繊維の製造容易性の点から、ナノ繊維の繊維径は100nm以上が好ましく、200nm以上がより好ましい。
ナノ繊維の種類は特に限定されず、レーヨン等の再生繊維、アセテート等の半合成繊維、あるいは合成繊維等を用いることができる。ナノ繊維が合成繊維である場合、ナノ繊維の材質としては、ポリエチレンテレフタレート、ポリトリメチレンテレフタレート、ポリブチレンテレフタレート等のポリエステル類;ナイロン6、ナイロン66等のポリアミド類等が挙げられる。ナノ繊維の断面形状は特に限定されず、円形、楕円形、多角形、星形等が挙げられる。
ナノ繊維は、複数束ねられて、織布または編布を構成する糸が形成されていることが好ましい。即ち、ナノ繊維はマルチフィラメント糸として織布または編布中に配されていることが好ましい。
ナノ繊維を含むマルチフィラメント糸の繊度は特に限定されないが、繊度は10dtex以上が好ましく、20dtex以上がより好ましく、500dtex以下が好ましく、300dtex以下がより好ましい。ナノ繊維を含むマルチフィラメント糸がこのような繊度を有していれば、マルチフィラメント糸が適度な強度を有するようになるとともに、マルチフィラメント糸から織布または編布を容易に形成できるようになる。
自着性テープは、伸縮性を有していることが好ましい。また、自着性テープは、通気性を有していることが好ましい。
上記身幅短縮部材として、フックを用いた構成例を図1(a)に示す。身幅短縮部材21は、帯状の部材11と12で構成されており、帯状の部材11の端部にはフックの雄13、帯状の部材12にはフックの雌14が複数設けられている。図1(a)は、帯状の部材11と12を接続していない状態を示しており、帯状の部材11と12を互いに引き寄せながら、フックの雄13を、いずれかのフックの雌14に組み合わせることによって、胴回りの周長を短縮できる。
なお、図1(a)には、フックを用いた構成例について示したが、フックの代わりに、ホックやボタンなどを用いてもよい。ホックを用いる場合は、一方の帯状の部材にホックの雄、他方の帯状の部材にホックの雌を設ければよい。ボタンを用いる場合は、一方の帯状の部材にボタン、他方の帯状の部材にボタンホールを設ければよい。
上記身幅短縮部材として、自着性テープを用いた構成例を図1(b)に示す。身幅短縮部材21は、帯状の部材11と12で構成されており、帯状の部材11、12は、いずれも自着性テープである。図1(b)は、帯状の部材11と12を接続していない状態を示しており、帯状の部材11と12を互いに引き寄せながら接続することによって、胴回りの周長を短縮できる。
なお、図1(b)では、自着性テープを用いた構成例について示したが、自着性テープの代わりに、紐、粘着テープ、面ファスナーなどを用いてもよい。
上記衣類の胴回りの一部区間に、上記身幅短縮部材として自着性テープを設けた一構成例を、図2〜図5を用いて具体的に説明する。本発明は図示例に限定される訳ではなく、前記および後記の趣旨に適合し得る範囲で変更を加えて実施することも可能であり、それらはいずれも本発明の技術的範囲に包含される。
図2〜図5は、着用者の肌に接触する電極が前身頃2に形成されているTシャツ1の外観を示した模式図である。なお、図2〜図5では、上記電極は図示していない。
図2は、上記Tシャツ1の正面図を示しており、該Tシャツ1の前身頃2の外側には、右側側面に帯状の自着性テープ11aが設けられており、左側側面に帯状の自着性テープ11bが設けられている。
図3は、上記Tシャツ1の背面図を示しており、該Tシャツ1の後身頃3の外側には、右側側面に面状の自着性テープ12a1と12a2が設けられており、左側側面に面状の自着性テープ12b1と12b2が設けられている。帯状の自着性テープ11aの端部は、面状の自着性テープ12a1または12a2のうち、任意のテープに接続できる。帯状の自着性テープ11bの端部は、面状の自着性テープ12b1または12b2のうち、任意のテープに接続できる。
図4と図5は、上記Tシャツ1の右側の側面図を示している。図4は、帯状の自着性テープ11aと、面状の自着性テープ12a1、12a2とが接続されていない状態を示している。一方、図5は、帯状の自着性テープ11aの端部が、面状の自着性テープ12a1に接続されており、帯状の自着性テープ11aと、面状の自着性テープ12a2とが接続されていない状態を示している。図5に示した点線21、31は、図4に示した帯状の自着性テープ11aの端部と、面状の自着性テープ12a1とを接続していない状態における前身頃2と後身頃3の位置をそれぞれ示している。図4、図5から明らかなように、帯状の自着性テープ11aの端部と、面状の自着性テープ12a1とを接続することによって、胴回りの周長、特に、胸郭部および胸郭下腹部における周長が短縮されていることが分かる。なお、上記帯状の自着性テープ11aは、面状の自着性テープ12a1と接続せず、面状の自着性テープ12a2と接続してもよい。
図4、図5では、帯状の自着性テープ11aを1つ設けた構成例を示したが、帯状の自着性テープ11aの数は1つに限定されず、2つ以上でもよい。特に、前身頃に形成する電極が、身丈方向に伸びている場合は、帯状の自着性テープ11aを2本以上用いて胴回りの周長を短縮することによって、電極全体が低い圧力で、均一に密着するため、生体情報を精度良く測定できる。
図4、図5では、帯状の自着性テープ11aの受け手となる面状の自着性テープを2つ設けた構成例を示したが、面状の自着性テープの数は2つに限定されず、1つでもよいし、3つ以上でもよい。
上記面状の自着性テープを2つ以上設ける場合には、図4、図5に示したように、面状の自着性テープを上下方向に位置をずらして設けることが好ましい。位置をずらすことによって、衣類の締め付け具合が一層調整しやすくなるため、着用者の体型に応じて胴回りの周長を一段と調整しやすくなる。
また、帯状の自着性テープ11aと、面状の自着性テープ12a1、12a2は、相対位置を、上下方向にずらして設けることが好ましい。例えば、図4、図5に示すように、面状の自着性テープ12a1、12a2よりも上方に、帯状の自着性テープ11aを設けることによって、帯状の自着性テープ11aを斜め下方向に引っ張りながら、面状の自着性テープ12a1または12a2と接続できるため、帯状の自着性テープ11aを接続しやすくなる。
上記帯状の自着性テープ、および上記面状の自着性テープを設ける位置は、上記図2、図3に示すように、Tシャツ1の右側と左側で、身丈方向に対して同じ位置であってもよいが、異なっていてもよい。また、上記帯状の自着性テープ、および上記面状の自着性テープを設ける数は、上記図2、図3に示すように、Tシャツ1の右側と左側で同じであってもよいが、異なっていてもよい。
上記衣類は、上記電極が形成されている部位において、直立不動での平均着圧が1.0kPa以下(0kPaを含まない)で、歩行時の着圧が2.0kPa以下(0kPaを含まない)であることが好ましい。
直立不動での平均着圧を1.0kPa以下とすることによって、着用者が衣類を着用したときに受ける圧迫感を低減でき、衣類を快適に着用できる。直立不動での平均着圧は、0.8kPa以下がより好ましく、更に好ましくは0.6kPa以下である。直立不動での平均着圧はできるだけ小さいことが好ましいが、0kPaは含まない。
歩行時の平均着圧を2.0kPa以下とすることによって、着用者が衣類を着用したときに受ける圧迫感を低減でき、衣類を快適に着用できる。歩行時の平均着圧は、1.8kPa以下がより好ましく、更に好ましくは1.6kPa以下である。歩行時の平均着圧はできるだけ小さいことが好ましいが、0kPaは含まない。
着圧は、衣類に着圧センサを仕込み、心電等の生体情報を計測しながら上記身幅短縮部材で着圧を調整してもよいし、電極で心電等の生体情報を計測しながら着用し、着用時の快適性を維持しながら心電等のノイズが少なく測定できるように、上記身幅短縮部材で着圧を調整してもよい。
本発明の衣類は、電極が形成されている部位以外の部位における平均着圧は、できるだけ小さい方が好ましく、例えば、0.9kPa以下が好ましく、より好ましくは0.6kPa以下、更に好ましくは0.4kPa以下である。電極が形成されている部位以外の部位における平均着圧はできるだけ小さいことが好ましく、0kPaを含む。
また、着用者の腹部における着圧が大きくなると、着用者は不快感を感じやすくなるため、腹部における平均着圧は、0.4kPa以下が好ましく、より好ましくは0.3kPa以下、更に好ましくは0.2kPa以下である。腹部における着圧はできるだけ小さいことが好ましく、0kPaを含む。
上記電極を設ける前身頃は、横方向(ウェール方向)における10%伸長時の1cm幅あたりの応力(以下、10%伸長力ということがある)が0.02〜1N(2〜100cN)であり、横方向(ウェール方向)に伸長を繰り返した後の伸長回復率が80〜100%であることが好ましい。
10%伸長力が0.02Nを下回ると、前身頃が伸びやすく、着圧を調整するために前身頃を引っ張ったときの余分が大きくなりすぎるため、着用時の見栄えが悪くなりやすい。従って10%伸長力は、0.02N以上が好ましく、より好ましくは0.05N以上、更に好ましくは0.1N以上である。しかし、10%伸長力が1Nを超えると、前身頃が伸びにくく、前身頃の伸縮性が乏しくなるため、着圧を調整することが難しくなりやすい。従って10%伸長力は、1N以下が好ましく、より好ましくは0.5N以下、更に好ましくは0.3N以下である。
上記伸長力は、JIS L1018(1999)の「8.14.1 定伸長時伸長力」に記載のカットストリップ法によって測定すればよい。
上記伸長回復率が80%を下回ると、前身頃を引っ張ることによって、前身頃が伸びきってしまい、着用中の着圧が低下し、電極が肌から剥がれ、心電等の測定が不安定になりやすい。従って伸長回復率は、80%以上が好ましく、より好ましくは85%以上、更に好ましくは90%以上である。
上記伸長回復率は、JIS L1018(1999)の「8.15.2 B法(定荷重法)」に基づいて測定すればよい。
上記電極を設ける前身頃は、横方向(ウェール方向)における20%伸長時の1cm幅あたりの応力(以下、20%伸長力ということがある)が0.1〜1.2N(10〜120cN)であることが好ましい。20%伸長力は、着用者が運動動作を行うときの前身頃の追随性、つまり着用者の動きやすさを評価する指標として用いることができる。20%伸長力が0.1Nを下回ると、10%伸長力を適正な範囲にすることが難しくなる。従って20%伸長力は、0.1N以上が好ましく、より好ましくは0.2N以上、更に好ましくは0.3N以上である。しかし、20%伸長力が1.2Nを超えると、深呼吸して胸が膨らんだり、運動したときの身体の動きに、衣類が柔軟に追随できず、身体への圧迫感が強くなるため、身体への負担を軽減しにくい。従って20%伸長力は、1.2N以下が好ましく、より好ましくは1.1N以下、更に好ましくは1.0N以下である。
本発明の衣類は、後身頃と前身頃の生地が異なっても良く、同じであってもよい。
上記衣類の前身頃と後身頃は、連続して接続されていることが好ましい。
本発明の衣類は、上記身幅短縮部材を設けた区間において収縮している。即ち、上記身幅短縮部材を用いて着用者の胴回りにおける生地をたるませることによって、衣類の胴回りの周長を短縮できる。
上記衣類を構成する前身頃と後身頃の生地(以下、まとめて単に生地ということがある)は、生地の緯方向に上述した伸長特性を付与するために、伸縮性を有する糸(以下、伸縮糸ということがある)を用いることが好ましい。伸縮糸としては、弾性糸、仮撚捲縮加工糸、潜在捲縮糸等を用いることができる。また、これらの伸縮糸を一般の繊維と混用した伸縮性複合糸を用いてもよい。
上記弾性糸としては、例えば、ポリウレタン系弾性糸、ポリエステル系弾性糸、ポリオレフィン系弾性糸、天然ゴム、合成ゴム、伸縮性を有する複合繊維などが挙げられる。中でも、ポリウレタン系弾性糸が好ましく、糸の弾性、熱セット性、耐薬品性などの点で優れている。
上記仮撚捲縮加工糸とは、長繊維に撚加工や賦形法等で捲縮を与えた加工糸を意味する。
仮撚捲縮加工糸を用いることによって、染色加工中の熱や柔布の力によって捲縮が発現し、見掛け上、布帛を収縮させることができるため、生地の伸長力や伸長弾性率を一層高めることができる。
仮撚捲縮加工糸の捲縮伸長率は、20〜60%が好ましい。捲縮伸長率がこの範囲であると、生地の伸長力を確保できる。仮撚捲縮加工糸の捲縮伸長率は、より好ましくは25〜55%、更に好ましくは30〜50%である。
仮撚捲縮加工糸の捲縮復元率は、10〜30%が好ましい。仮撚捲縮加工糸の捲縮復元率がこの範囲であると、編地のキックバック性が一層向上しやすくなる。仮撚捲縮加工糸の捲縮復元率は、より好ましくは10〜25%、更に好ましくは15〜25%である。
上記潜在捲縮糸とは、二種類のポリマーを用いて製造されたバイコン型繊維からなる糸、または収縮率の異なる糸を組み合わせて製造された異収縮混織糸を意味する。
潜在捲縮糸を用いることによって、染色加工中の熱や柔布の力によって捲縮が発現し、見掛け上、布帛を収縮させることができるため、生地の伸長力や伸長弾性率を一層高めることができる。
潜在捲縮糸の捲縮伸長率は、20〜60%が好ましい。捲縮伸長率がこの範囲であると、生地の伸長力を確保しやすくなる。潜在捲縮糸の捲縮伸長率は、より好ましくは25〜55%、更に好ましくは30〜50%である。
潜在捲縮糸の捲縮復元率は、10〜30%が好ましい。潜在捲縮糸の捲縮復元率がこの範囲であると、編地のキックバック性が一層向上しやすくなる。潜在捲縮糸の捲縮復元率は、より好ましくは10〜25%、更に好ましくは15〜25%である。
上記生地に含まれる伸縮糸または伸縮性複合糸の混率は、2〜100質量%が好ましい。混率が2質量%を下回ると生地の伸縮性が得られにくくなり、着用者が動作中に圧迫感を受けやすくなる。従って混率は、2質量%以上が好ましく、より好ましくは3質量%以上、更に好ましくは5質量%以上である。
上記衣類を構成する生地は、生地の緯方向に上述した伸長特性を有する布帛であれば、その形態は特に限定されず、編物、織物のいずれでもよい。また、編物や織物の組織も特に限定されない。
(編物)
上記生地に緯編(丸編)を用いるときの編組織としては、例えば、平編(天竺編)、ゴム編、両面編、パール編、タック編、浮き編、片畔編、レース編、添え毛編等が挙げられる。緯編の場合、編込む伸縮糸の糸長は、編機ゲージや編組織、糸の太さに基づいて適宜調整すればよい。弾発性や伸長回復性を効果的に発現させるために、伸縮糸の糸長は、100ウェール当り200〜600mmが好ましく、より好ましくは230〜550mm、更に好ましくは250〜500mmである。
上記生地に経編を用いるときの編組織としては、例えば、シングルデンビー編、開目デンビー編、シングルアトラス編、ダブルコード編、ハーフ編、ハーフベース編、サテン編、トリコット編、ハーフトリコット編、裏毛編、ジャガード編等が挙げられる。これらの中で好ましい編組織は、ハーフ編、開目デンビー編などである。経編の場合、編込む糸の糸長は、ランナーで定義される。ランナーとは1ラック(480コース)編むのに必要な糸長である。編込む糸の糸長は、編機ゲージや編組織、糸の太さに基づいて適宜調整すればよい。弾発性や伸長回復性を効果的に発現させるために、伸縮糸の糸長は、ラック当り600〜2200mmが好ましく、より好ましくは700〜2100mm、更に好ましくは750〜2000mmである。
(織物)
上記織物の組織としては、例えば、平織、綾織、朱子織等の三原組織、変化組織、たて二重織、よこ二重織等の片二重組織、たてビロード組織などが挙げられる。これらの中でも織物の好ましい組織は、平織および綾織である。平織としては、例えば、ブロード(ポプリン)、トロピカルなどが挙げられる。綾織としては、例えば、カシミヤなどが挙げられる。
上記織物の場合は、伸縮糸は少なくとも緯方向に用いればよく、経緯両方に用いてもよい。但し、経方向のみに用いると、緯方向の伸縮性を調整しにくくなる。
上記織物のカバーファクター(CF)は、例えば、1000〜2500が好ましい。織物のCFが1000を下回ると、織物のキックバック性や伸長回復性が低下しやすい。従って織物のCFは、1000以上が好ましく、より好ましくは1100以上、更に好ましくは1200以上である。しかし、織物のCFが2500を超えると、織物の伸長性が低下しやすくなる。従って織物のCFは2500以下が好ましく、より好ましくは2300以下、更に好ましくは2100以下である。織物のCFは、下記式で算出できる。
CF=√[経糸の繊度(dtex)×経糸の密度(本/inch)]+√[緯糸の繊度(dtex)×緯糸の密度(本/inch)]
本発明の衣類は、着用者の肌に接触する電極が前身頃に形成されていればよく、その形態は特に限定されず、例えば、スポーツインナー、Tシャツ、ポロシャツ、キャミソール、肌着、下着、病衣、または寝間着などが挙げられる。また、上記衣類が袖を有する場合は、半袖、五分袖、七分袖、長袖等のいずれであってもよく、袖の形状は、ラグラン袖であってもよい。
次に、上記衣類の前身頃に設ける電極について説明する。
上記電極は、被測定者の運動動作に追従できるように伸縮性を有することが好ましい。
上記伸縮性を有する電極としては、例えば、導電性ファブリックで構成されている電極や、導電性フィラーと柔軟性を有する樹脂を含む導電性組成物を用いて形成されたシート状の電極が挙げられる。上記導電性ファブリックで構成されている電極としては、例えば、基材繊維に導電性高分子を被覆した導電性繊維または導電糸、あるいは銀、金、銅、ニッケルなどの導電性金属によって表面を被覆した繊維、導電性金属の微細線からなる導電糸、導電性金属の微細線と非導電性繊維とを混紡した導電糸などからなる織物、編物、不織布、あるいはこれら導電性の糸を非導電性の布帛に刺繍した物を導電性ファブリックからなる電極として用いることができる。
上記電極は、生体の電気的情報を検知できる導電層を含み、更に肌とは逆側、即ち、導電層の衣類側に絶縁層を有することが好ましい。以下、衣類側の絶縁層を、第一絶縁層ということがある。
また、上記衣類は、電極の他、該電極と、該電極で取得した電気信号を演算する機能を有する電子ユニット等とを接続する配線を有している。上記配線は、電極で検知した生体の電気信号を電子ユニット等へ伝達するための導電層を含み、更に肌とは逆側、即ち、導電層の衣類側に絶縁層(第一絶縁層)を有することが好ましい。上記配線は、導電層の肌側にも絶縁層を有することが好ましい。以下、肌側の絶縁層を、第二絶縁層ということがある。
以下、導電層、第一絶縁層、第二絶縁層について具体的に説明する。
(導電層)
導電層は、導通を確保するために必要である。
上記導電層は、導電性フィラーと柔軟性を有する樹脂を含むことが好ましく、各成分を有機溶剤に溶解または分散させた組成物(以下、導電性ペーストということがある)を用いて形成できる。
上記導電性フィラーとしては、金属粉、金属ナノ粒子、金属粉以外の導電材料などを用いることができる。上記導電性フィラーは、1種でも良いし、2種以上でもよい。
上記金属粉としては、例えば、銀粉、金粉、白金粉、パラジウム粉等の貴金属粉、銅粉、ニッケル粉、アルミニウム粉、真鍮粉等の卑金属粉、卑金属やシリカ等の無機物からなる異種粒子を銀等の貴金属でめっきしためっき粉、卑金属と銀等の貴金属で合金化した合金化卑金属粉等が挙げられる。これらの中でも、銀粉および/または銅粉が好ましく、低コストで、高い導電性を発現させることができる。
上記金属粉としては、フレーク状粉または不定形凝集粉を主体に(例えば、50質量%以上)用いることが好ましい。フレーク状粉および不定形凝集粉は、球状粉などよりも比表面積が大きいため、低充填量でも導電性ネットワークを形成できるので好ましい。
上記フレーク状粉の粒子径は特に限定されないが、動的光散乱法によって測定した平均粒子径(50%D)が0.5〜20μmが好ましく、より好ましくは3〜12μmである。平均粒子径が20μmを超えると微細配線の形成が困難になることがある。平均粒子径が0.5μm未満では、低充填では粒子間で接触できなくなり、導電性が悪化することがある。上記フレーク状粉としては、例えば、フレーク状銀粉を用いることが好ましい。
上記不定形凝集粉とは、球状もしくは不定形状の1次粒子が3次元的に凝集したものである。上記不定形凝集粉は単分散の形態ではないので、粒子同士が物理的に接触していることから導電性ネットワークを形成しやすいので、さらに好ましい。
上記不定形凝集粉としては、例えば、不定形凝集銀粉を用いることが好ましい。
上記金属ナノ粒子としては、上述した金属粉のうち、粒子径が数ナノ〜数十ナノの粒子を意味する。
上記導電性フィラーに占める金属ナノ粒子の割合は、20体積%以下が好ましく、より好ましくは15体積%以下、更に好ましくは10体積%以下である。金属ナノ粒子の含有割合が多すぎると、樹脂中に均一に分散させ難くなることがあり、また一般に上述のような金属ナノ粒子は高価であることからも、上記範囲に使用量を抑えることが望ましい。
上記金属粉以外の導電材料としては、例えば、グラファイト、カーボンブラック、カーボンナノチューブ等の炭素系材料が挙げられる。上記金属粉以外の導電材料は、表面に、メルカプト基、アミノ基、ニトリル基を有するか、表面が、スルフィド結合および/またはニトリル基を含有するゴムで表面処理されていることが好ましい。一般に、金属粉以外の導電材料自体は凝集力が強く、アスペクト比が高い金属粉以外の導電材料は、樹脂中への分散性が悪くなるが、表面にメルカプト基、アミノ基またはニトリル基を有するか、スルフィド結合および/またはニトリル基を含有するゴムで表面処理されていることによって、樹脂に対する親和性が増して、分散し、有効な導電性ネットワークを形成でき、高導電性を実現できる。
上記導電性フィラーに占める金属粉以外の導電材料の割合は、20体積%以下が好ましく、より好ましくは15体積%以下、更に好ましくは10体積%以下である。金属粉以外の導電材料の含有割合が多すぎると、樹脂中に均一に分散させ難くなることがあり、また一般に上述のような金属粉以外の導電材料は高価であることからも、上記範囲に使用量を抑えることが望ましい。
上記導電層は、導電性フィラーの種類や、導電性フィラーの添加量等を変化させた2種類以上の導電層を積層したり、配列させて、複数の導電層を一体化したものであっても構わない。
上記導電層に占める上記導電性フィラー(換言すれば、導電層形成用の導電性ペーストの全固形分に占める導電性フィラー)は、15〜45体積%が好ましく、より好ましくは20〜40体積%である。導電性フィラーが少なすぎると、導電性が不充分になる虞がある。一方、導電性フィラーが多すぎると、導電層の伸縮性が低下する傾向があるため、電極および配線を伸長したときにクラック等が発生し、良好な導電性を保持できない虞がある。
上記導電層は、非導電性粒子を含んでもよく、該非導電性粒子は、平均粒子径が0.3〜10μmが好ましい。
上記非導電性粒子としては、例えば、金属酸化物の粒子を用いることができ、具体的には、酸化ケイ素、酸化チタン、酸化マグネシウム、酸化カルシウム、酸化アルミニウム、酸化鉄、硫酸バリウム粒子などの金属の硫酸塩、金属の炭酸塩、金属のチタン酸塩等を用いることができる。これらの中でも、硫酸バリウム粒子を用いることが好ましい。
上記柔軟性を有する樹脂としては、例えば、弾性率が1〜1000MPaの熱可塑性樹脂、熱硬化性樹脂、ゴムなどが挙げられるが、膜の伸縮性を発現させるためには、ゴムが好ましい。上記柔軟性を有する樹脂は、1種でもよいし、2種以上でもよい。
上記柔軟性を有する樹脂の弾性率は、より好ましくは3〜600MPa、更に好ましく10〜500MPa、特に好ましくは30〜300MPaである。
上記ゴムとしては、例えば、ウレタンゴム、アクリルゴム、シリコーンゴム、ブタジエンゴム、ニトリルゴムや水素化ニトリルゴムなどのニトリル基含有ゴム、イソプレンゴム、硫化ゴム、スチレンブタジエンゴム、ブチルゴム、クロロプレンゴム、クロロスルホン化ポリエチレンゴム、エチレンプロピレンゴム、フッ化ビニリデンコポリマーなどが挙げられる。これらの中でも、ニトリル基含有ゴム、クロロプレンゴム、クロロスルホン化ポリエチレンゴムが好ましく、ニトリル基含有ゴムが特に好ましい。
上記ニトリル基含有ゴムとしては、ニトリル基を含有するゴムやエラストマーであれば特に限定されないが、ニトリルゴムと水素化ニトリルゴムが好ましい。ニトリルゴムはブタジエンとアクリロニトリルの共重合体であり、結合アクリロニトリル量が多いと金属との親和性が増加するが、伸縮性に寄与するゴム弾性は逆に減少する。従って、アクリロニトリルブタジエン共重合体ゴム中の結合アクリロニトリル量は18〜60質量%が好ましく、40〜55質量%が特に好ましい。
上記導電層は、上述した各成分を有機溶剤に溶解または分散させた組成物(導電性ペースト)を用い、後述する第一絶縁層上に直接形成するか、所望のパターンに塗布または印刷して塗膜を形成し、該塗膜に含まれる有機溶剤を揮散させて乾燥させることによって形成できる。上記導電層は、上記導電性ペーストを離型シート等の上に塗布または印刷して塗膜を形成し、該塗膜に含まれる有機溶剤を揮散させて乾燥させることによって予めシート状の導電層を形成しておき、それを所望のパターンで後述する第一絶縁層上に積層して形成してもよい。
上記導電性ペーストは、粉体を液体に分散させる従来公知の方法を採用して調製すればよく、柔軟性を有する樹脂中に導電性フィラーを均一に分散することによって調製できる。例えば、金属粉、金属ナノ粒子、金属粉以外の導電材料などと、樹脂溶液を混合した後、超音波法、ミキサー法、3本ロールミル法、ボールミル法などで均一に分散すればよい。これらの手段は、複数を組み合わせて用いることができる。
上記導電性ペーストを塗布または印刷する方法は特に限定されないが、例えば、コーティング法、スクリーン印刷法、平版オフセット印刷法、インクジェット法、フレキソ印刷法、グラビア印刷法、グラビアオフセット印刷法、スタンピング法、ディスペンス法、スキージ印刷などの印刷法などを採用できる。
上記導電層の乾燥膜厚は、10〜150μmが好ましく、より好ましくは20〜130μm、更に好ましくは30〜100μmである。上記導電層の乾燥膜厚が薄すぎると、電極および配線が、繰り返し伸縮を受けて劣化しやすく、導通が阻害ないし遮断される虞がある。一方、上記導電層の乾燥膜厚が厚すぎると、伸縮性が阻害され、また、電極および配線が厚くなりすぎ、着心地が悪くなる虞がある。
(第一絶縁層)
上記第一絶縁層は、絶縁層として作用する他、電極および配線の導電層を生地に形成するための接着層として作用すると共に、着用時に第一絶縁層が積層された生地の反対側(即ち、衣類の外側)からの水分が導電層に達することを防ぐ止水層としても作用する。また、導電層の衣類側に第一絶縁層を設けることによって、第一絶縁層が、生地の伸びを抑制し、導電層が過度に伸長されるのを防ぐことができる。その結果、第一絶縁層にクラックが発生することを防止できる。これに対し、上述したように、上記導電層は、良好な伸長性を有するものであるが、生地が導電層の伸長性を超えた伸び性に富む素材の場合、生地表面に導電層を直接形成すると、生地の伸びに追随して導電層が伸ばされ過ぎ、その結果、導電層にクラックが発生すると考えられる。
上記第一絶縁層は、絶縁性を有する樹脂で構成すればよく、樹脂の種類は特に制限されない。
上記樹脂としては、例えば、ポリウレタン系樹脂、シリコーン系樹脂、塩化ビニル系樹脂、エポキシ系樹脂、ポリエステルエラストマー等を好ましく用いることができる。これらの中でも、ポリウレタン系樹脂がより好ましく、導電層との接着性が一層良好となる。
上記第一絶縁層を構成する樹脂は、1種のみでもよいし、2種以上でもよい。
上記第一絶縁層の形成方法は特に限定されないが、例えば、絶縁性を有する樹脂を、溶剤(好ましくは水)に溶解または分散させて、離型紙または離型フィルム上に塗布または印刷し、塗膜を形成し、該塗膜に含まれる溶剤を揮発させて乾燥させることによって形成できる。また、市販されている樹脂シートまたは樹脂フィルムを用いることもできる。
上記第一絶縁層の平均膜厚は10〜200μmが好ましい。上記第一絶縁層が薄すぎると、絶縁効果および伸び止め効果が不充分になることがある。従って上記第一絶縁層の平均膜厚は10μm以上が好ましく、より好ましくは30μm以上、更に好ましくは40μm以上である。しかし、上記第一絶縁層が厚すぎると、電極および配線の伸縮性が阻害されることがある。また、電極および配線が分厚くなりすぎ、着心地が悪くなるおそれがある。従って上記第一絶縁層の平均膜厚は200μm以下が好ましく、より好ましくは180μm以下、更に好ましくは150μm以下である。
(第二絶縁層)
上記配線は、前記導電層の上に、第二絶縁層が形成されていることが好ましい。第二絶縁層を設けることによって、雨、雪、汗などの水分が導電層に接触することを防止できる。
上記第二絶縁層を構成する樹脂としては、上述した第一絶縁層を構成する樹脂と同様のものが挙げられ、好ましく用いられる樹脂も同じである。
上記第二絶縁層を構成する樹脂も、1種のみでもよいし、2種以上でもよい。
上記第二絶縁層を構成する樹脂は、上記第一絶縁層を構成する樹脂と、同じであってもよいし、異なっていてもよいが、同じであることが好ましい。同じ樹脂を用いることによって、導電層の被覆性および配線の伸縮時における応力の偏りによる導電層の損傷を低減できる。
上記第二絶縁層は、上記第一絶縁層と同じ形成方法で形成できる。また、市販されている樹脂シートまたは樹脂フィルムを用いることもできる。
上記第二絶縁層の平均膜厚は10〜200μmが好ましい。上記第二絶縁層が薄すぎると、繰り返し伸縮したときに劣化しやすく、絶縁効果が不充分になることがある。従って上記第二絶縁層の平均膜厚は10μm以上が好ましく、より好ましくは30μm以上、更に好ましくは40μm以上である。しかし、上記第二絶縁層が厚すぎると、配線の伸縮性が阻害され、また配線の厚みが厚くなりすぎて着心地が悪くなる虞がある。従って上記第二絶縁層の平均膜厚は200μm以下が好ましく、より好ましくは180μm以下、更に好ましくは150μm以下である。
上記電極および配線は、10%伸長時にかかる単位幅当りの荷重が、100N/cm以下であることが好ましい。10%伸長時にかかる単位幅当りの荷重が100N/cmを超えると、電極および配線の伸長が、生地の伸長に追従し難くなり、衣類を着用したときの着心地を阻害することがある。従って10%伸長時にかかる単位幅当りの荷重は、100N/cm以下が好ましく、より好ましくは80N/cm以下、更に好ましくは50N/cm以下である。
上記電極および配線は、20%伸長時における電気抵抗の変化倍率が5倍以下であることが好ましい。20%伸長時における電気抵抗の変化倍率が5倍を超えると、導電性の低下が著しくなる。従って20%伸長時における電気抵抗の変化倍率は5倍以下であることが好ましく、より好ましくは4倍以下、更に好ましくは3倍以下である。
上記電極と配線は、異なる材料で構成されていてもよいが、同じ材料で構成されていることが好ましい。
上記電極と配線を同じ材料で構成する場合は、配線の幅は1mm以上とすることが好ましく、より好ましくは3mm以上、更に好ましくは5mm以上である。配線幅の上限は特に限定されないが、例えば、10mm以下とすることが好ましく、より好ましくは9mm以下、更に好ましくは8mm以下である。
上記電極面の電気抵抗値は、1000Ω/cm以下が好ましく、より好ましくは300Ω/cm以下、更に好ましくは200Ω/cm以下、特に好ましくは100Ω/cm以下である。特に、上記電極の形態がシート状の場合は、電極面の電気抵抗値を、通常、300Ω/cm以下に抑えることができる。
上記電極の形態は、シート状が好ましい。電極をシート状にすることによって、電極面を広くできるため、着用者の肌との接触面積を確保できる。上記シート状の電極は、曲げ性が良好であるものが好ましい。また、上記シート状の電極は、伸縮性を有するものが好ましい。
上記シート状の電極の大きさは、身体からの電気信号を計測できれば特に限定されないが、電極面の面積は5〜100cm2であり、厚みは10〜500μmが好ましい。
上記電極面の面積は、より好ましくは10cm2以上、更に好ましくは15cm2以上である。上記電極面の面積は、より好ましくは90cm2以下、更に好ましくは80cm2以下である。
上記電極が薄すぎると導電性が不充分になることがある。従って平均厚みは10μm以上が好ましく、より好ましくは30μm以上、更に好ましくは50μm以上である。しかし、厚くなり過ぎると、着用者に異物感を感じさせ、不快感を与えることがある。従って平均厚みは500μm以下が好ましく、より好ましくは450μm以下、更に好ましくは400μm以下である。
上記電極の形状は、電極を配置する位置に相当する身体の曲線に沿い、且つ身体の動きに追随して密着しやすい形状であれば特に限定されず、例えば、四角形、三角形、五角形以上の多角形、円形、楕円形等が挙げられる。電極の形状が多角形の場合は、頂点に丸みを付け、肌を傷付けないようにしてもよい。
上記配線の平均厚みは、10〜500μmが好ましい。厚みが薄すぎると導電性が不充分になることがある。従って平均厚みは10μm以上が好ましく、より好ましくは30μm以上、更に好ましくは50μm以上である。しかし、厚みが厚くなり過ぎると、着用者に異物感を感じさせ、不快感を与えることがある。従って平均厚みは500μm以下が好ましく、より好ましくは300μm以下、更に好ましくは200μm以下である。
上記電極および配線は、衣類を構成する生地に直接形成することが好ましい。
上記電極および配線を生地に形成する方法としては、電極および配線の伸縮性を妨げない方法であれば特に限定されず、着用時の身体へのフィット性や運動時、動作時の追従性などの観点から、例えば、接着剤による積層や熱プレスによる積層など、公知の方法が採用できる。
上記衣類は、電極で取得した電気信号を演算する機能を有する電子ユニット等を備えていることが好ましい。上記電子ユニット等において、電極で取得した電気信号を演算、処理することによって、例えば、心電、心拍数、脈拍数、呼吸数、血圧、体温、筋電、発汗などの生体情報が得られる。
上記電子ユニット等は、衣類に着脱できることが好ましい。
上記電子ユニット等は、更に、表示手段、記憶手段、通信手段、USBコネクタなどを有することが好ましい。
上記電子ユニット等は、気温、湿度、気圧などの環境情報を計測できるセンサや、GPSを用いた位置情報を計測できるセンサなどを備えてもよい。
上記衣類を用いることにより、人の心理状態や生理状態を把握する技術への応用もできる。例えば、リラックスの度合いを検出してメンタルトレーニングしたり、眠気を検出して居眠り運転を防止したり、心電図を計測してうつ病やストレス診断等を行うことができる。
以下、実施例を挙げて本発明をより具体的に説明するが、本発明はもとより下記実施例によって制限を受けるものではなく、前記および後記の趣旨に適合し得る範囲で変更を加えて実施することも勿論可能であり、それらはいずれも本発明の技術的範囲に包含される。
着用者の肌に接触する電極が前身頃に形成されている衣類を製造し、衣類を着用したときの着用者の胴回りにおける、直立不動および歩行時の平均着圧を測定した。また、衣類を着用したときに、圧迫感を感じるかどうか、官能評価を行った。また、衣類を着用し、直立不動および歩行時の心電図を計測し、SN比を求めた。
上記電極を形成する基材となる衣類は、次の基準で評価された生地を用いて製造した。
<英式綿番手(総繊度)>
英式綿番手は、JIS L1095の「9.4.2 見掛テックス・番手」に記載の方法に基づいて測定した。
<編物の密度>
編物の密度は、JIS L1096(2010)の「8.6.2 編物の密度」に記載の方法に基づいて測定した。
<糸長>
緯編の編成糸長は、仕上生地の100ウェール当りの糸長を測定し、これを緯編の編成糸長とした。経編の編成糸長は、仕上げ生地の480コース(1ラック)当りの糸長を測定し、これを経編の編成糸長とした。
<織物のカバーファクター>
織物のカバーファクターは、下記式で算出した。
CF=√[経糸の繊度(dtex)×経糸の密度(本/inch)]+√[緯糸の繊度(dtex)×緯糸の密度(本/inch)]
<生地の標準状態における単位面積当たりの質量(編地の目付)>
生地の標準状態における単位面積当たりの質量は、JIS L1096(2010)の「8.3.2 標準状態における単位面積当たりの質量」に記載のA法に基づいて測定した。測定はn=3回とし、平均値を求めた。
<伸長力(伸長応力)>
生地の伸長力は、JIS L1018(1999)の「8.14.1 定伸長時伸長力」に記載のカットストリップ法によって測定した。試験片は、生地のウェール方向(横方向)に採取した。試験幅が2.5cm、つかみ間の距離が10cmの試験片を、1分間当り30cmの引張速度(30cm/min)で引き伸ばし、10%伸張したときの引張応力を測定し、10%伸長力(N)とした。 また、同じ条件で、20%伸張したときの引張応力を測定し、20%伸長力(N)とした。
<伸長回復率(伸長弾性率)>
生地の伸長回復率は、JIS L1018(1999)の「8.15.2 B法(定荷重法)」に基づいて測定した。試験片は、生地の横方向(ウェール方向)に採取した。最大伸長率は20%とし、伸長を10回繰り返した後の伸長回復率(伸長弾性率)を求めた。
(実施例1、2:ベア天竺)
33インチ、28ゲージのシングル丸編機(福原精機製作所製のVXC−3FA)を用い、超長綿(スーピマが60%+ギザ45が40%)からなる英式綿番手80/1コーマ糸[C80s]と、78dtex68フィラメントのナイロン6長繊維(東洋紡株式会社製のシルファイン、実撚600T/m)[Ny78T68]、及び22dtexの溶融紡糸スパンデックス(東洋紡株式会社製のエスパM)[Uy22T]を用いてベア天竺(生機)を編み立てた。綿糸とナイロン6長繊維は1:1で交互編みとし、それぞれの糸長は250mm/100ウェールとした。スパンデックスのドラフト率は2.5倍とした。得られた生機の混率は、綿43%、Ny(ナイロン)46%、PU11%であった。
得られた生機に、ヒラノテクシード製のピンテンターを用いて170℃×45秒のプリセットを行った後、日阪製作所製の液流染色機「NSタイプ」を用いて常法にて精練、漂白(過酸化晒)、ナイロン片染染色(酸性染料、日本化薬製の「Kayanol Blue NR」、生地付着量は1.0%o.w.f)、吸水加工、柔軟剤処理を行なって、染色機から取り出した。
遠心脱水、乾燥(120℃×3分)を行ない、最終セットは、ピンテンターを用いて160℃×30秒の条件で行ない、目的の密度となるように調整し、最終生地を得た。最終生地の目付は147g/m2、仕上巾は145cmであった。得られた生地の詳細な構成と評価結果(伸長力、伸長回復率)を表1に示す。
(実施例3:フライス)
米国綿スーピマ100%の英式綿番手50番手コーマ糸[C50s]を用いて、18インチ−18ゲージのフライス編機LRB(永田精機)にてフライスを製編した。編成時の編成条件は糸長480mm/100ウェールであった。
編成した編地を開反せず、液流染色機にて精練・漂白し、綿の染色(反応染料、住化ケムテックス製の「Sumifix Supra Blue BRF」、生地付着量は1%o.w.f)をおこなった。その後、柔軟処理を行ってから染色機から取り出して、遠心脱水して、荒繰り、丸セット仕上げを行った。最終生地の目付は93g/m、丸巾(W)は35cmであった。得られた生地の詳細な構成と評価結果(伸長力、伸長回復率)を表1に示す。
(実施例4:トリコット)
カールマイヤー社製のトリコット編機(HKS2、筬巾:180インチ、28ゲージ)を用いて、ミドル筬にポリウレタン弾性糸44dtex−40フィラメント[N44T40f]、フロント筬とバック筬にナイロン6の78デシテックス−68フィラメント(△ブライト)[Uy78T]を組合せて、組織はフロントオサ10/23、ミドルオサ00/33、バックオサは10/34の生機を編成した。フロントの糸長は195cm/ラック、ミドルの糸長は130cm/ラック、バックの糸長は195cm/ラックであった。得られた生機を連続精練、プリセット(ピンテンター使用、180℃×30秒)、染色(液流染色機)を行ない、脱水処理後、吸水柔軟剤を付与し仕上げセット(ピンテンター使用、160℃×30秒)を行ない、密度を調整して、経密度82コース/inch、横密度54コース/inch、目付196g/m2の生地を得た。得られた生地の詳細な構成と評価結果(伸長力、伸長回復率)を表1に示す。
(実施例5:平織)
緯糸としてポリエステルスパン(凸部数3のY字断面、異型度2.3、酸化チタン濃度3.0質量%のフルダル、単繊維繊度1.0dtex、繊維長32mm、引張強度4.3cN/dtex、クリンプ数12個/25mm)からなる100ゲレン/15ydの粗糸と、溶融紡糸スパンデックス(東洋紡製のエスパM)を3.5倍にドラフトしてフロントローラーに供給し、撚係数を4.2で紡績し、最後に70℃で15分間キヤーセットして英式綿番手40番のコアスパンヤーンを得た[綿40s]。紡績糸中のポリウレタン繊維の混率は8.6%であった。
米国綿スーピマ100%の英式綿番手50番手コーマ糸を経糸として95本/inchの密度で配し、緯糸に前記コアスパンヤーンを70本/inchの密度に配してエアジェット織機を用いて平織物を得た。得られた生機の混率は、綿97%、ポリウレタン3%であった。
同布を通常の連続仕上げ工程で、毛焼き、糊抜き、精練、過酸化漂白、シルケット加工をして、蛍光染料をパッド・ドライ・キュアの連続工程にて蛍光分散染料(「HOSTALUX ERC」、生地付着量は0.2%o.w.f)にて蛍光増白処理を行い、最後にサンホライズ加工を行って生地組織が平織の織物に仕上げた。
得られた生地の目付は135g/m2、厚み0.05mm、経密度127本/inch、緯密度70本/inchであった。
得られた生地の詳細な構成と評価結果(伸長力、伸長回復率)を表1に示す。
次に、実施例1〜5で得られた生地を用い、上記衣類の基材となる服を製造した。なお、実施例1〜5では、前身頃生地と後身頃生地に同じ生地を用いて服を製造した。具体的には、実施例1で得られた生地を用い、下記表1に示した縫製寸法のTシャツを製造した。実施例2で得られた生地を用い、下記表1に示した縫製寸法のノースリーブ肌着を製造した。実施例3で得られた生地を用い、下記表1に示した縫製寸法のキャミソールを製造した。実施例4で得られた生地を用い、下記表1に示した縫製寸法のTシャツを製造した。実施例5で得られた生地を用い、下記表1に示した縫製寸法の衿付き半袖シャツ(ポロシャツ)を製造した。また、比較例1、2として、市販されているコンプレッションウェアを購入して準備した。比較例1で準備したコンプレッションウェアは半袖であり、比較例2で準備したコンプレッションウェアはノースリーブである。比較例1、2で準備したコンプレッションウェアを構成する生地の組成を調べた結果を下記表1に示す。
(比較例1)
比較例1で準備したコンプレッションウェアの身頃生地は、ナイロンフィラメント56dtex[N56dtex]とスパンデックス44dtex[Uy44T]の交編されたトリコットであった。混率はナイロン79%、ポリウレタン21%であり、経密度111コース/inch、横密度68コース/inch、生地の目付は230g/m2であった。
(比較例2)
比較例2で準備したコンプレッションウェアの身頃生地は、ポリエステルフィラメント56dtex[E56dtex]とスパンデックス44dtex[Uy44T]の交編されたトリコットであった。混率はポリエステル82%、ポリウレタン18%であり、経密度119コース/inch、横密度60コース/inch、生地の目付は222g/m2であった。
次に、得られた服(基材)の前身頃に電極および配線を形成すると共に、電子ユニットを取り付けて上記衣類を製造した。
上記電極は、実施例1、3〜5については胸郭下腹部、実施例2、比較例1については胸郭部、比較例2については右胸と左脇下に設けた。胸郭下腹部とは胸筋の下部を意味し、胸郭部とは胸筋の上部を意味する。
上記電極および配線は、次の手順で形成した。
(導電性ペースト)
ニトリルゴム(日本ゼオン社製の「Nipol DN003」)20質量部を、イソホロン80質量部に溶解し、NBR溶液を作製した。得られたNBR溶液100質量部に、銀粒子(DOWAエレクトロニクス製の「凝集銀粉G−35」、平均粒子径5.9μm)110質量部を配合し、3本ロールミルにて混練し、導電ペーストを得た。
(電極および配線)
上記導電性ペーストを離型シートの上に塗布し、120℃の熱風乾燥オーブンで30分以上乾燥することによって、離型シート付きシート状導電層を作製した。
次に、離型シート付きシート状導電層の導電層表面に、ポリウレタンホットメルトシートを貼り合わせた後、上記離型シートを剥がし、ポリウレタンホットメルトシート付きシート状導電層を得た。上記ポリウレタンホットメルトシートは、ホットプレス機を用い、圧力0.5kg/cm2、温度130℃、プレス時間20秒の条件で積層した。
次に、長さ13cm、幅2.4cmのポリウレタンホットメルトシート上に、長さ12cm、幅2cmのポリウレタンホットメルトシート付きシート状導電層のポリウレタンホットメルトシート側を、長さ方向の一端を揃えて積層し、ポリウレタンホットメルトシートとシート状導電層の積層体を作製した。ポリウレタンホットメルトシートが、上述した第一絶縁層に相当する。
次に、上記第一絶縁層と導電層の一部を覆うように、長さ4〜6cm、幅2.4cmの領域に、上記第一絶縁層を形成したものと同じポリウレタンホットメルトシートを端から2cm離した部分から積層することにより、一部の導電層の上に第二絶縁層を形成した。即ち、端部に導電層が露出した長さ2cm×幅2cmのデバイス接続部、第一絶縁層/導電層/第二絶縁層の積層構造を有する絶縁部、反対の端部に導電層が露出した長さ4〜6cm×幅2cmの電極がこの順で長手方向に配置された伸縮性電極パーツを作製した。
次に、実施例1〜5で得られた衣類の前身頃生地の内側、即ち、着用者の肌に電極面が接触する側の所定位置に、伸縮性電極パーツを2枚、左右対称になる形で貼り付け、上記衣類を製造した。前身頃生地に設けた電極の数は2つとし、電極2個の電極面の合計面積、および電極の平均厚みを測定し、結果を下記表1に併せて示した。
また、実施例1、2、4、5については、前身頃の外側の上向き円弧上で、電極と並び、電極端から5cm脇にずれた位置に、身幅短縮部材として、ベルクロ(登録商標)を設けた。また、実施例3については、前身頃の外側の円周上で、電極と並び、電極端から5cm脇にずれた位置に、身幅短縮部材として、紐を設けた。なお、比較例1、2については、前身頃の外側に身幅短縮部材は設けていない。
得られた衣類を着用し、下記の評価を行った。着用者は、次の通りである。着用者Aは、30歳男性であり、身長170cm、体重70kg、肩幅45cm、胸囲85cm、胴囲80cmであった。着用者Bは、25歳女性であり、身長158cm、体重48kg、肩幅40cmであった。
まず、着用者の胴回りにおける、直立不動および歩行時の平均着圧を測定した。着圧は、エアパック式接触圧測定機(株式会社エイエムアイ・テクノ製の「AMI3037−10」)を用い、着用中の身体各部における着圧を測定した。着圧の測定位置は、胸部で行った。胸部における着圧が、胴回りの着圧に相当する。なお、参考データとして、脇下、腹部、および背中においても着圧を測定した。胸部は左下肋部、腹部は胸部より3cm下方の臍部、背中は腰より5cm前部分で測定した。
着圧は、次の手順で直立不動および歩行時に測定した。即ち、衣類を着用し、25℃、50%RHの部屋で5分間直立不動した後、着圧を計測し、平均値を求めた。また、時速2.7kmに設定したトレッドミルで12分間歩行し、歩行時の着圧を計測し、平均値を求めた。測定結果を下記表1に示す。
次に、衣類を着用したときに、圧迫感を感じるかどうか、官能評価を行った。即ち、衣服を着用し、直立不動における衣服の圧迫感を次の基準で評価した。圧迫感を全く感じない場合を5点、やや圧迫感を感じる場合を4点、圧迫感を感じる場合を3点、強い圧迫感を感じる場合を2点、非常に強い圧迫感を感じる場合を1点とし、5段階で評価した。下記表1に、評価結果を示す。
下記表1から明らかなように、実施例1〜5の衣類には、胴回りの一部区間に、衣類の胴回りの周長を短縮する部材が設けられているため、着用者の胸部(即ち、胴回り)以外における直立不動と歩行時の着圧を小さく維持したまま、胸部(即ち、胴回り)における直立不動と歩行時の着圧を小さくできる。従って着用者は衣類を快適に着用していた。
一方、比較例1、2の衣類は、コンプレッションウェアであるため、胸部(即ち、胴回り)における直立不動と歩行時の着圧が大きくなるか、着用者の胸部(即ち、胴回り)以外における直立不動と歩行時の着圧が大きくなり、着用者は締付感を感じ、不快感を感じていた。
また、衣類を着用し、次の手順で、直立不動および歩行時の心電図を計測し、SN比を求めた。即ち、衣類を着用し、25℃、50%RHの部屋で20分間直立不動した後、更に12分間直立不動して直立不動の心電図を計測した。次に、時速2.7kmに設定したトレッドミルで12分間歩行し、歩行時の心電図を計測した。記録した心電図に基づき、直立不動、歩行時共に、測定開始から1分間と測定終了までの1分間を除いた10分間における波形から、R波の振幅の分散をシグナル(S)とし、R波とR波の間の波形の振幅の分散をノイズ(N)とし、S/Nの式でSN比を求めた。SN比の算出結果を下記表1に示す。なお、比較例1、2については、心電図の計測を行う前に、電極面に水を噴霧し、濡らした。
下記表1から明らかなように、実施例1〜5の衣類は、直立不動および歩行時のいずれの場合でも、ノイズが少なく、SN比が良好で、容易にR波を検出できる心電図波形を計測できた。
一方、比較例1は、直立不動のSN比は良好であったが、歩行時には電極と生体表面の接触が悪く、測定時にノイズが多く検出され、SN比が小さく、R波の検出が難しく、生体情報を正しく計測できなかった。比較例2は、直立不動のSN比が小さく、R波の検出が難しく、生体情報を正しく計測できなかった。また、歩行時には計測自体できなかった。
Figure 2019123959
1 Tシャツ
2 前身頃
3 後身頃
11、12 帯状の部材
11a、11b 帯状の自着性テープ
12a1、12a2、12b1、12b2 面状の自着性テープ
13 フックの雄
14 フックの雌
21 身幅短縮部材

Claims (12)

  1. 着用者の肌に接触する電極が前身頃に形成されている衣類であって、
    前記衣類の胴回りの一部区間に、衣類の胴回りの周長を短縮する部材が設けられていることを特徴とする衣類。
  2. 前記着用者の胴回りの周長を短縮する部材は、衣類の外側の側面に設けられている請求項1に記載の衣類。
  3. 前記着用者の胴回りの周長を短縮する部材は、衣類の外側の左右側面に少なくとも1つずつ設けられている請求項1に記載の衣類。
  4. 前記前身頃は、横方向における10%伸長時の1cm幅あたりの応力が0.02〜1Nであり、伸長回復率が80〜100%である請求項1〜3のいずれかに記載の衣類。
  5. 前記衣類は、前記電極が形成されている部位において、直立不動での平均着圧が1.0kPa以下(0kPaを含まない)で、歩行時の平均着圧が2.0kPa以下(0kPaを含まない)である請求項1〜4のいずれかに記載の衣類。
  6. 前記電極は、前記衣類の胸郭部または胸郭下腹部に設けられている請求項1〜5のいずれかに記載の衣類。
  7. 前記電極は、シート状である請求項1〜6のいずれかに記載の衣類。
  8. 前記シート状の電極は、電極面の面積が5〜100cm2であり、平均厚みが10〜500μmである請求項7に記載の衣類。
  9. 前記着用者の胴回りの周長を短縮する部材が、フック、ホック、ボタン、紐、粘着テープ、面ファスナー、および自着性テープよりなる群から選ばれる少なくとも1種である請求項1〜8のいずれかに記載の衣類。
  10. 前記自着性テープは、伸縮性を有している請求項9に記載の衣類。
  11. 前記衣類は、前記電極と電子ユニットとを接続する配線を更に有し、前記電極と前記配線は、同じ材料で構成されている請求項1〜10のいずれかに記載の衣類。
  12. 前記衣類は、スポーツインナー、Tシャツ、ポロシャツ、キャミソール、肌着、下着、病衣、または寝間着のいずれかである請求項1〜11のいずれかに記載の衣類。
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