JP2019123599A - シート搬送装置及び画像読取装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】回転体や回転体に当接する清掃部材の磨耗を軽減し、清掃部材や回転体の耐久性の向上を図ることができるシート搬送装置及び画像読取装置を提供する。【解決手段】シート搬送装置5に、シートを搬送する第1回転体7と、第1回転体を回転駆動する回転駆動手段と、シートに当接する第1の位置と、第1の位置から移動した第2の位置と、に第1回転体7を移動させる移動手段と、第2の位置にある第1回転体7に当接する清掃部材20と、第1の位置にある第1回転体7を回転駆動手段により回転駆動させてシートを搬送する搬送モードと、第2の位置にある第1回転体7を回転駆動手段により回転させて清掃部材20に摺接させる清掃モードと、を含む複数のモードのいずれかを実行可能な制御手段と、を備える。【選択図】図2
Description
本発明は、シートを搬送するシート搬送装置及びこれを備える画像読取装置に関する。
一般に、複写機やプリンタ等の画像形成装置や、画像形成装置の上部に設置される画像読取装置等の給紙カセットに積載された用紙を、給紙コロ等のローラによって一枚ずつ搬送するシート給送装置が知られている。従来、給紙コロに対して紙粉除去部材を弾性部材により押し当て、用紙と給紙コロとの当接による擦れにより発生した紙粉を除去する画像形成装置が提案されている(特許文献1参照)。
しかしながら、特許文献1に記載の画像形成装置は、給紙コロと紙粉除去部材との摩擦により互いが磨耗し、長期間使用すると紙粉除去部材による紙粉の除去性能が低下する虞があった。また、紙粉の除去性能が低下すると、給紙コロと用紙との摩擦抵抗が低下して、給紙コロによる搬送性能が低下する虞があった。
そこで、本発明は、回転体や回転体に当接する清掃部材の磨耗を軽減することにより、清掃部材や回転体の耐久性の向上を図ることができるシート搬送装置及び画像読取装置を提供することを目的とするものである。
本発明は、シート搬送装置において、シートを搬送する第1回転体と、前記第1回転体を回転駆動する回転駆動手段と、シートに当接する第1の位置と、前記第1の位置から移動した第2の位置と、に前記第1回転体を移動させる移動手段と、前記第2の位置にある前記第1回転体に当接する清掃部材と、前記第1の位置にある前記第1回転体を前記回転駆動手段により回転駆動させてシートを搬送する搬送モードと、前記第2の位置にある前記第1回転体を前記回転駆動手段により回転させて前記清掃部材に摺接させる清掃モードと、を含む複数のモードのいずれかを実行可能な制御手段と、を備える、ことを特徴とする。
また、本発明は、シート搬送装置において、シートが積載されるシート積載部と、前記シート積載部に積載されたシートと当接しシートを搬送する第1回転体と、シートの搬送方向における前記第1回転体の下流に配置され、シートを搬送する第2回転体と、前記第2回転体に圧接して配置され、前記第1回転体により複数のシートが重なって搬送された場合に前記第2回転体との間でシートを1枚ずつに分離する分離手段と、前記第1回転体を回転駆動する回転駆動手段と、前記第1回転体に当接する清掃部材と、前記第1回転体を、前記シート積載部に積載されたシートに当接する第1の位置と、前記清掃部材に当接する第1の位置と異なる第2の位置と、に前記第1回転体を移動させる移動手段と、前記第1の位置にある前記第1回転体を前記回転駆動手段により回転駆動させてシートを搬送する搬送モードと、前記第2の位置にある前記第1回転体を前記回転駆動手段により回転駆動させて前記清掃部材に摺接させる清掃モードと、を含む複数のモードのいずれかを実行可能な制御手段と、を備える、ことを特徴とする。
本発明によると、回転体がシートを搬送する第1の位置から移動した第2の位置で清掃部材に摺接するので、回転体や回転体に当接する清掃部材の磨耗を軽減し、清掃部材や回転体の耐久性の向上を図ることができる。
<第1の実施の形態>
〔全体構成〕
まず、本発明の第1の実施の形態について説明する。第1の実施の形態に係る画像読取装置1は、例えば電子写真方式のレーザビームプリンタ等の不図示のプリンタの上部に設けられ、画像読取装置1によって読み取られた原稿画像は、プリンタの画像形成部においてシートに印刷される。
〔全体構成〕
まず、本発明の第1の実施の形態について説明する。第1の実施の形態に係る画像読取装置1は、例えば電子写真方式のレーザビームプリンタ等の不図示のプリンタの上部に設けられ、画像読取装置1によって読み取られた原稿画像は、プリンタの画像形成部においてシートに印刷される。
画像読取装置1は、図1に示すようにシート積載部としての原稿トレイ3に積載して支持された複数のシートとしての原稿Dを給送し、排出トレイ6に排出するシート搬送装置としてのADF5を備えている。また、画像読取装置1は、ADF5(Auto Document Feeder)によって搬送される原稿を読み取る読取ユニット2を備えている。ADF5は、原稿台ガラス30が開放可能となるように、ヒンジによって読取ユニット2に回動可能に支持されている。なお、原稿Dは、白紙でも、片面又は両面に画像が形成されていてもよい。
ADF5は、第1回転体としてのピックアップローラ7と、第2回転体としてのフィードローラ18と、分離手段としての分離ローラ19、レジストレーションローラ対10と、複数の搬送ローラ対31,32,33と、排出ローラ対34と、を有している。また、ADF5は、第2プラテンガラス42、第2読取部13、後述する各種モータ、各種センサ、及び各種モータや各種センサを制御する図3に示す制御手段としての制御部50を有している。
ピックアップローラ7は、原稿トレイ3の上方において回転可能に支持されており、回転して当接する原稿Dを搬送する。フィードローラ18は、原稿Dの搬送方向におけるピックアップローラ7の下流に配置され、ピックアップローラ7に搬送された原稿Dを更に下流へ搬送する。分離ローラ19は、フィードローラ18に圧接して配置されている。分離ローラ19とその駆動軸との間には、トルクリミッタが内蔵されている。トルクリミッタの負荷は次のように設定されている。ピックアップローラ7により搬送された原稿Dが1枚だけフィードローラ18と分離ローラ19とのニップ部に突入した場合には、分離ローラ19は、フィードローラ18の回転による力を受けてフィードローラ18に従動回転する。一方、ピックアップローラ7により搬送された原稿Dが複数枚重なってフィードローラ18と分離ローラ19とのニップ部に突入した場合には、分離ローラ19は、フィードローラ18に従動回転しない。このようにトルクリミッタの負荷を設定することで、分離ローラ19は、ピックアップローラ7により複数の原稿Dが重なって搬送された場合に、フィードローラ18との間で原稿を1枚ずつに分離する。
なお、分離ローラ19には、ピックアップローラ7による原稿の搬送方向とは反対方向の駆動を入力してもよく、また分離ローラ19の代わりに分離パッド等を用いてもよい。レジストレーションローラ対10は、フィードローラ18より原稿Dの搬送方向における下流に配置され、駆動力が入力される駆動ローラ10aと、駆動ローラ10aによって従動回転する従動ローラ10bと、によって構成されている。
読取ユニット2は、第1プラテンガラス41と、原稿が載置される原稿台ガラス30と、画像読取部としての第1読取部12と、を有しており、第1読取部12は、図1における左右方向である副走査方向に移動可能に構成されている。第1読取部12及び第2読取部13は、不図示の光源、光電変換素子、ミラー及びレンズを内蔵している。光源から発せられた光は、原稿Dにより反射され、原稿Dからの反射光はミラー及びレンズを介して光電変換素子に入射される。光電変換素子は、原稿Dからの反射光を光電変換することで、原稿Dの画像を画像情報として得ることができる。
第1プラテンガラス41及び第2プラテンガラス42は、光を透過するガラス等の透明部材によって形成されている。また、ADF5によって搬送される原稿を読み取る形態を流し読みといい、原稿台ガラス30に原稿を固定し、第1読取部12を副走査方向に移動させながら読み取る形態を固定読みという。
固定読みの場合には、ユーザは、ADF5を開いて、原稿台ガラス30に原稿を載置する。そして、ユーザは、不図示の操作パネルを操作することで、画像読取装置1による固定読みを開始し、第1読取部12が副走査方向に移動することで、原稿台ガラス30上の原稿の画像が読み取られる。
流し読みの場合には、ユーザは、原稿トレイ3に原稿を載置し、操作パネルを操作することで、画像読取装置1による流し読みを開始する。この際、第1読取部12は、図1に示すように、第1プラテンガラス41の下方で停止した状態で、画像の読み取りを行う。原稿トレイ3に載置された原稿Dは、まずピックアップローラ7によって搬送され、次いでフィードローラ18及び分離ローラ19によって1枚ずつ搬送される。そして、原稿Dは、停止したレジストレーションローラ対10に突き当てられてループが形成され、斜行が補正される。斜行が補正された原稿Dは、レジストレーションローラ対10が駆動することで搬送され、搬送ローラ対31,32によって第1プラテンガラス41に搬送される。
原稿Dは、第1プラテンガラス41を介して、第1読取部12によって表面の画像が読み取られる。第1読取部12によって画像が読み取られた原稿Dは、搬送ローラ対33によって排出ローラ対34に搬送され、排出ローラ対34によって排出トレイ6に排出される。原稿Dの裏面の画像も読み取る場合、第1読取部12によって第1面の画像が読み取られた原稿Dは、第2プラテンガラス42を介して、第2読取部13によって裏面の画像が読み取られる。
〔ピックアップローラ周辺の構成〕
次に、図2を参照して、ピックアップローラ7周辺の構成の詳細を説明する。フィードローラ18は、フィードローラ18の回転軸であるフィードローラ軸18aに不図示のワンウェイクラッチを介して取り付けられている。なお、フィードローラ軸18aは、後述する図3に示す回転駆動手段としての給送モータM1により回転され、これによりフィードローラ18が回転駆動される。ピックアップローラ7は、フィードローラ軸18aに対して上下に揺動可能に保持されたピックアップアーム21の回動端に不図示のワンウェイクラッチを介して上下に移動可能に支持されている。また、ピックアップローラ7は、不図示のギア列を介して伝達される給送モータM1の駆動により回転する。
次に、図2を参照して、ピックアップローラ7周辺の構成の詳細を説明する。フィードローラ18は、フィードローラ18の回転軸であるフィードローラ軸18aに不図示のワンウェイクラッチを介して取り付けられている。なお、フィードローラ軸18aは、後述する図3に示す回転駆動手段としての給送モータM1により回転され、これによりフィードローラ18が回転駆動される。ピックアップローラ7は、フィードローラ軸18aに対して上下に揺動可能に保持されたピックアップアーム21の回動端に不図示のワンウェイクラッチを介して上下に移動可能に支持されている。また、ピックアップローラ7は、不図示のギア列を介して伝達される給送モータM1の駆動により回転する。
ピックアップアーム21は、後述する図3に示す移動手段としてのローラ昇降モータM5の駆動により上下に揺動する。ピックアップアーム21は、このように揺動して、ピックアップローラ7を原稿トレイ3に積載されている最上位の原稿Dの上面に当接する第1の位置である搬送位置と、第1の位置から上方へ移動した第2の位置である清掃位置と、に移動させる。ピックアップローラ7の上方かつADF5の外装であるフレーム4の上面内側には、ピックアップローラ7の外周面を清掃する清掃部材20が配置されている。清掃部材20は、多孔質でローラより硬度が小さいもの、例えば発泡ポリウレタンや、発泡クロロプレンゴム等で形成されている。
清掃部材20は、ピックアップアーム21が上方に傾動して清掃位置にあるピックアップローラ7に当接し、ピックアップアーム21が下方に傾動して搬送位置にあるピックアップローラ7とは離間するように配置されている。即ち、原稿トレイ3は、ピックアップローラ7の搬送位置と清掃位置との間の移動領域に対する搬送位置側に配置され、清掃部材20は、上記移動領域に対する清掃位置側に配置されている。なお、搬送位置とは、原稿トレイ3に支持されている1枚の原稿Dの上面に当接する位置から、原稿トレイ3に支持可能な最大厚さとなるように重ねられて支持されている最上位の原稿Dの上面に当接する位置までの範囲内である位置をいう。また、原稿トレイ3に原稿が支持されていない状態で、ピックアップアーム21を搬送位置へ移動させるようにローラ昇降モータM5を駆動させた場合、ピックアップローラ7は後述する原稿トレイ3の支持面3aに当接するように構成されている。ピックアップローラ7は、清掃位置に位置する状態で給送モータM1により回転することで、清掃部材20に摺接して、外周面に付着している紙粉等の塵埃が除去される。
原稿トレイ3は、上下方向に起立して形成されて原稿トレイ3に積載して支持されている原稿Dの下流端を突き当て可能な突き当て面32と、原稿トレイ3の上流部から突き当て面32まで延びて原稿Dの面を支持する支持面3aと、を有する。支持面3aは、ピックアップローラ7による原稿Dの搬送方向における下流側が上流側よりも鉛直方向の下となるように傾いている。支持面3aの下流端には、原稿Dの幅方向に沿って延びる開口3bが形成されている。なお、開口3bは、孔として形成されていてもよいし、切欠きや溝として形成されていてもよいし、原稿Dの幅方向における支持面3aの全幅に亘って形成されていてもよい。清掃部材20によりピックアップローラ7から除去された塵埃の一部は、落下して支持面3aを滑降し、開口3bから落下する。なお、本実施形態では、開口3bは支持面3aの下流端に設けられているが、端部である必要はない。支持面3aに原稿Dが積載されていない状態においてピックアップローラ7が当接する位置よりも、原稿Dの搬送方向の下流に設けられていればよい。このようにすることで、ピックアップローラ7から落下した塵埃が開口3bから落下し支持面3aをきれいに保つことができる。
開口3bの下流には、原稿トレイ3に積載して支持されている原稿Dの下流端を突き当て可能な、上下方向に起立する突き当て面32が形成されている。突き当て面32は、原稿トレイ3に積載して支持されている原稿Dを搬送しやすく整列させ、また、清掃部材20によりピックアップローラ7から除去された塵埃がフィードローラ18へ到達しにくくしている。なお、上述した開口3bは、突き当て面32と支持面3aとの間に形成された隙間であってもよい。原稿トレイ3の支持面3aは、ピックアップローラ7が原稿Dを搬送する際に上方へ移動して、ピックアップローラ7により搬送される最上位の原稿Dの下端が突き当て面32の上端より下にならないように構成されている。開口3bの下方には、開口3bから落下した塵埃を収容する塵埃収容空間Hを形成すると共に、塵埃収容空間Hと装置内部Nとを仕切る仕切り部35が配置されている。仕切り部35は、開口3bから落下した塵埃を底面で受けて、塵埃が装置内部Nに侵入することの防止を図っている。仕切り部35は、ADF5の外部から着脱可能に構成されており、仕切り部35をADF5から取り外すことにより、仕切り部35で受けた塵埃を廃棄することができる。
〔制御構成〕
図3はADF5の制御ブロック図である。制御部50は、CPU52と、制御プログラムが格納されるROM53と、制御データを一時的に保持するための領域や制御に伴う演算の作業領域であるRAM54と、を備えている。制御部50は、ADF5の各種センサや入出力I/F42、タイマ43等から入力される信号に基づいて、各ドライバIC201,202,203,204,205を介してADF5の各種モータ、及び電磁クラッチを駆動制御する。各種センサには、積載検知手段としての原稿セットセンサSS1、搬送検知手段としての分離後センサSS2、レジストセンサSS3、搬送センサSS4、リード1センサSS5、及びリード2センサSS6が含まれる。
図3はADF5の制御ブロック図である。制御部50は、CPU52と、制御プログラムが格納されるROM53と、制御データを一時的に保持するための領域や制御に伴う演算の作業領域であるRAM54と、を備えている。制御部50は、ADF5の各種センサや入出力I/F42、タイマ43等から入力される信号に基づいて、各ドライバIC201,202,203,204,205を介してADF5の各種モータ、及び電磁クラッチを駆動制御する。各種センサには、積載検知手段としての原稿セットセンサSS1、搬送検知手段としての分離後センサSS2、レジストセンサSS3、搬送センサSS4、リード1センサSS5、及びリード2センサSS6が含まれる。
原稿セットセンサSS1は、図2に示すように支持面3aの下方に配置され、支持面3aに原稿Dが支持されている際に検知信号を出力し、支持面3aに原稿Dが支持されているか否かを検知可能としている。分離後センサSS2は、図2に示すように原稿Dの搬送方向におけるフィードローラ18の下流に配置され、フィードローラ18より先まで原稿Dが到達した際に検知信号を出力し、フィードローラ18により原稿Dが搬送されたことを検知可能としている。また、分離後センサSS2は、検知信号の出力回数を制御部50に記憶させることにより、フィードローラ18により搬送された原稿Dの枚数を計数する計数手段としても機能している。
各種モータには、給送モータM1、搬送モータM2、読取モータM3、支持面3aを上下に移動するトレイ昇降モータM4、及びローラ昇降モータM5を含む。電磁クラッチには、給送クラッチCL1がある。給送クラッチCL1は、給送モータM1の駆動をピックアップローラ7に伝達するか否かを切り替える。CPU52は、ROM53に格納された制御プログラムに従って、給送モータM1、搬送モータM2、読取モータM3、トレイ昇降モータM4、ローラ昇降モータM5、及び給送クラッチCL1を制御する。
また、制御部50は、稼働状態、節電状態、及びシャットダウン状態を含むADF5の電力供給状態を切替える処理を実行する。稼働状態は、制御部50、操作パネル、図示しない入出力I/F、各ドライバ、給送クラッチCL1、及び各センサに対して電力を供給し、原稿Dの搬送や画像の読み取りを実行可能な電力供給状態である。節電状態は、対応する構成、例えば、制御部50、入出力I/F42、操作パネル等のみに電力が供給され、稼働状態よりADF5の消費電力が少なく、原稿Dの搬送や画像の読み取りをしない電力供給状態である。シャットダウン状態は、対応する構成、例えば、制御部50のみに電力が供給され、節電状態より更にADF5の消費電力が少なく、原稿Dの搬送や画像の読み取りをしない電力供給状態である。なお、節電状態及びシャットダウン状態が、本実施形態における休止状態を構成する。
制御部50は、ADF5が稼働状態である場合、操作パネルの節電開始キーの操作により、ADF5を節電状態に切替え、電源部40の電源スイッチ44のOFF操作により、ADF5をシャットダウン状態に切替える。また、制御部50は、ADF5が稼働状態である場合、一定時間操作パネルの操作や制御データの入力が無い場合、ADF5を節電状態に切替える。制御部50は、ADF5が節電状態である場合、操作パネルの節電開始キーの操作により、ADF5を稼働状態に切替え、電源部40の電源スイッチ44のOFF操作により、ADF5をシャットダウン状態に切替える。また、制御部50は、ADF5が節電状態である場合、入出力I/F42を介して、後述する搬送ジョブを実行する搬送指令が入力されると、ADF5を稼働状態に切替える。制御部50は、ADF5がシャットダウン状態である場合、電源部40の電源スイッチ44のON操作により、ADF5を稼働状態に切替える。
また、CPU52は読取ユニット2のCPUとシリアル通信を行い、読取ユニット2との間でデータや信号の受け渡しを行うようになっている。なお、制御部50は、読取ユニット2に設けられていてもよいし、不図示のプリンタの本体に設けられていてもよく、ADF5、読取ユニット2及びプリンタが、1つのCPUで制御されるように構成されていてもよい。
〔第1の実施の形態に係るピックアップローラの制御〕
次に、第1の実施の形態に係るADF5の制御部が実行する、ピックアップローラ7の制御について説明をする。制御部50は、ピックアップローラ7の状態として、搬送モード、清掃モード及び非清掃モードのいずれかを実行する。搬送モードは、搬送位置にあるピックアップローラ7を給送モータM1により回転駆動させて原稿Dを搬送する状態をいう。清掃モードは、清掃位置にあるピックアップローラ7を給送モータM1により回転駆動させてピックアップローラ7と清掃部材20とが摺接する状態をいう。非清掃モードは、清掃位置にあるピックアップローラ7の回転駆動が停止している状態をいう。制御部50は、上記搬送モード、清掃モード及び非清掃モードのいずれかを実行して、ピックアップローラ7による原稿Dの搬送や、ピックアップローラ7の清掃を行う。
次に、第1の実施の形態に係るADF5の制御部が実行する、ピックアップローラ7の制御について説明をする。制御部50は、ピックアップローラ7の状態として、搬送モード、清掃モード及び非清掃モードのいずれかを実行する。搬送モードは、搬送位置にあるピックアップローラ7を給送モータM1により回転駆動させて原稿Dを搬送する状態をいう。清掃モードは、清掃位置にあるピックアップローラ7を給送モータM1により回転駆動させてピックアップローラ7と清掃部材20とが摺接する状態をいう。非清掃モードは、清掃位置にあるピックアップローラ7の回転駆動が停止している状態をいう。制御部50は、上記搬送モード、清掃モード及び非清掃モードのいずれかを実行して、ピックアップローラ7による原稿Dの搬送や、ピックアップローラ7の清掃を行う。
第1の実施の形態では、制御部50は、搬送モードが終了する毎に、清掃モードを実行するように構成されている。制御部50は、具体的には、搬送モードを実行して原稿トレイ3に支持されている原稿Dをピックアップローラ7で1枚搬送する毎に、回転駆動するピックアップローラ7と清掃部材20とを摺接させて、ピックアップローラ7の清掃を行う。これにより、ピックアップローラ7と清掃部材20とが摺接する機会を低減し、ピックアップローラ7と清掃部材20の磨耗を軽減している。
図4は、第1の実施の形態に係るADF5の制御部が実行する、ピックアップローラ7の制御を示すフローチャートである。まず、入出力I/F42を介して、制御部50に搬送ジョブを実行する搬送指令が入力されると(ステップS1)、制御部50は、ローラ昇降モータM5の駆動を開始する(ステップS2)。この処理において、制御部50は、搬送位置に達するまで、即ち原稿トレイ3に積載して支持された最上位の原稿Dの上面に当接するまで、ピックアップローラ7を下降させる。なお、搬送ジョブとは、原稿トレイ3に積載して支持された複数の原稿Dを給送し、排出トレイ6に複数の原稿Dを排出するまでの一連の動作と、これらの動作に付随する処理をいう。
ステップS2の処理において、ピックアップローラ7が搬送位置に到達すると、制御部50は、給送モータM1によりピックアップローラ7の回転駆動を開始して、原稿トレイ3に積載して支持された最上位の原稿Dの搬送を開始する(ステップS3)。ステップS3において、ピックアップローラ7により搬送された原稿Dがフィードローラ18により更に下流へ搬送されて分離後センサSS2により検知されると、制御部50は、ローラ昇降モータM5の駆動を開始する(ステップS4)。この処理において、制御部は、ピックアップローラ7の回転駆動を維持したまま、清掃位置に達するまで、即ち清掃部材20に当接するまでピックアップローラ7を上昇させる。
ステップS4の処理において、ピックアップローラ7の位置が清掃位置に達すると、ピックアップローラ7と清掃部材20とが摺接し、ピックアップローラ7の外周面に付着している塵埃が清掃部材20により除去される(ステップS5)。ステップS5の処理において、清掃モードが開始されてからのタイマ43による計測時間が一定の時間t1に達すると、制御部50は、給送モータM1によるピックアップローラ7の回転駆動を停止する(ステップS6)。時間t1は、例えば、ピックアップローラ7が1回転する時間である。この処理において、制御部50は、必要以上にピックアップローラ7と清掃部材20とが摺接することにより、互いの磨耗が増大することを防いでいる。
ステップS6の処理において、ピックアップローラ7の回転駆動が停止すると、制御部50は、原稿セットセンサSS1の検知信号に基づいて、原稿トレイ3に支持されているか否かを判定する(ステップS7)。この処理において、制御部50は、原稿トレイ3に支持されていた原稿Dが全て搬送された状態であるか否かを判定している。ステップS7の処理において、原稿セットセンサSS1が検知信号を出力している場合(ステップS7のYes)、制御部50は、再びステップS2の処理を実行して、ピックアップローラ7の下降を開始する。このように、本実施形態における制御部50は、原稿トレイ3に支持されている原稿Dが検知されなくなるまで、搬送モードが終了する毎に清掃モードを実行する処理を繰り返す。ステップS7の処理において、原稿セットセンサSS1が検知信号を出力していない場合(ステップS7のNo)、制御部50は、搬送ジョブのピックアップローラ7に係る処理が終了したと判定して、ピックアップローラ7による搬送を終了する。
以上のように、第1の実施の形態では、ピックアップローラ7は、原稿Dを搬送する搬送位置から移動した清掃位置で清掃部材20に摺接し、原稿Dの搬送中には、清掃部材と摺接しないように構成されている。このため、ADF5は、ピックアップローラ7と清掃部材20とが摺接する機会を低減して、ピックアップローラ7及び清掃部材20の磨耗を軽減している。これにより、ADF5は、清掃部材20による清掃性能やピックアップローラ7による原稿Dの搬送性能の低下を抑制し、清掃部材20やピックアップローラ7の耐久性の向上を図ることができる。また、ピックアップローラ7は、原稿Dを搬送しない場合に清掃位置まで上昇され、ピックアップローラ7より硬度が小さい清掃部材20に当接して停止する。このため、ADF5は、ピックアップローラ7がフレーム4等、硬い部位と当接することを防止して、ピックアップローラ7が上昇する際の騒音や振動を低減することができる。
なお、上述した実施の形態では、ADF5は、搬送モードが終了する毎に、清掃モードを実行するように構成されているが、これに限定されない。ADF5は、ピックアップローラ7による原稿Dの搬送中に、ピックアップローラ7と清掃部材20とが摺接しないように構成されていればよい。ADF5は、例えば、フィードローラ18により搬送された原稿Dの枚数が所定数に達した際、即ち、分離後センサSS2による検知信号の出力回数が所定数に達した際に、清掃モードを実行するように構成されていてもよい。ADF5は、具体的には、フィードローラ18により搬送された原稿Dの枚数が、10枚毎、或いは100枚毎に、搬送モードが終了する際、清掃モードを実行するように構成されていてもよい。また、ADF5は、例えば、10枚毎に搬送モードが終了する際、清掃モードを実行するように構成されて、かつ100枚毎に搬送モードが終了する際には、10枚毎に搬送モードが終了する際より長い時間清掃モードを実行するように構成されていてもよい。
また、ADF5は、例えば、搬送ジョブの終了後、或いは搬送ジョブのピックアップローラ7に係る処理の終了後、搬送ジョブによるシートの搬送の終了後等に、清掃モードを実行するように構成されていてもよい。また、ADF5は、例えば、搬送モードが終了する毎に、短時間の清掃モードを実行してかつ搬送ジョブの終了後に長時間の清掃モードを実行するように構成されていてもよい。このように構成されている場合、搬送ジョブによるシートの搬送の終了は、入力された搬送指令の内容、例えば搬送する枚数情報等や各種センサからの入力に基づいて判断されるように構成されていてもよい。また、搬送ジョブによるシートの搬送の終了は、原稿セットセンサSS1により原稿トレイ3に原稿Dが支持されていることが検知されなくなったことに基づいて判断されるように構成されていてもよい。
また、ADF5は、例えば、搬送ジョブが開始された後、或いは搬送ジョブを開始する搬送指令があった後、最初の搬送モードの実行前に、清掃モードを実行するように構成されていてもよい。また、ADF5は、例えば、電源スイッチ44のON操作により、シャットダウン状態から稼働状態に切替わった場合や、節電開始キーの操作により節電状態から稼働状態に切替わった場合に、清掃モードを実行するように構成されていてもよい。また、ADF5は、例えば、電源スイッチ44のOFF操作があった後、稼働状態からシャットダウン状態に移行する前に、清掃モードを実行するように構成されていてもよい。また、ADF5は、例えば、稼働状態において節電キーの操作があった後、稼働状態から節電状態に移行する前に、清掃モードを実行するように構成されていてもよい。また、ADF5は、例えば、節電状態において搬送ジョブを実行する搬送指令が入力された場合、ADF5を稼働状態に切替えた後、清掃モードを実行するように構成されていてもよい。
<第2の実施の形態>
次に、第2の実施の形態に係るADF5の制御部50が実行する、ピックアップローラ7の制御について説明をする。なお、第2の実施の形態は、第1の実施の形態に対してピックアップローラ7に係る制御が異なるのみで他の構成は同じであるため、同様の構成については説明を省略する。
次に、第2の実施の形態に係るADF5の制御部50が実行する、ピックアップローラ7の制御について説明をする。なお、第2の実施の形態は、第1の実施の形態に対してピックアップローラ7に係る制御が異なるのみで他の構成は同じであるため、同様の構成については説明を省略する。
本実施の形態においては、制御部50は、搬送モードの実行時にピックアップローラ7による搬送がされなかった場合に実行する再給送動作を実行する際に、清掃モードを実行する。具体的には、制御部50は、搬送モードの実行後、分離後センサSS2によりフィードローラ18による原稿Dの搬送が検知されない場合、搬送モードを中断して清掃モードを実行し、清掃モードの実行後に搬送モードの実行を再開する。これにより、例えば、塵埃の付着によりピックアップローラ7による搬送性能が低下している場合にピックアップローラ7の清掃が行われるので、第1の実施の形態より更にピックアップローラ7及び清掃部材20の磨耗を低減している。
図5は、第2の実施の形態に係るADF5の制御部50が実行する、ピックアップローラ7の制御を示すフローチャートである。まず、入出力I/F42を介して、制御部50に搬送ジョブを実行する搬送指令が入力されると(ステップS11)、制御部50は、ローラ昇降モータM5の駆動を開始する(ステップS12)。この処理において、制御部50は、搬送位置に達するまで、即ち原稿トレイ3に積載して支持された最上位の原稿Dの上面に当接するまで、ピックアップローラ7を下降させる。
ステップS12の処理において、ピックアップローラ7が搬送位置に到達すると、制御部50は、給送モータM1によりピックアップローラ7の回転駆動を開始して、搬送モードの実行を開始する(ステップS13)。この処理において搬送モードの実行が開始されると、制御部50は、搬送モードを開始してからのタイマ43による計測時間が一定の時間t2に達するまでに、分離後センサSS2が原稿Dを検知したか否かを判定する(ステップS14)。この処理において、制御部50は、搬送モードを開始してからの時間が一定の時間t2に達するまでに、フィードローラ18による原稿Dの搬送が行われたか否かを判定している。この処理において、搬送モードを開始してからの時間が一定の時間t2に達するまでに、分離後センサSS2が原稿Dを検知した場合(ステップS14のYes)、制御部50は、ローラ昇降モータM5の駆動を開始する(ステップS15)。
ステップS15の処理において、制御部50は、ローラ昇降モータM5により、清掃位置に向けてピックアップローラ7の上昇を開始する。ステップS15の処理において、ピックアップローラ7の上昇を開始すると、制御部50は、ピックアップローラ7が清掃位置に達する前に、給送モータM1によるピックアップローラ7の回転駆動を停止する(ステップS16)。この処理において、制御部50により、非清掃モードが実行される。ステップS16の処理において、ピックアップローラ7の回転駆動が停止しかつピックアップローラ7が清掃位置に達すると、制御部50は、原稿セットセンサSS1の検知信号に基づいて、原稿トレイ3に支持されているか否かを判定する(ステップS17)。この処理において、制御部50は、原稿トレイ3に支持されていた原稿Dが全て搬送された状態であるか否かを判定している。
ステップS17の処理において、原稿セットセンサSS1が検知信号を出力している場合(ステップS17のYes)、制御部50は、再びステップS12の処理を実行して、ピックアップローラ7の下降を開始する。このように、本実施形態における制御部50は、ピックアップローラ7による搬送が正常に行われている場合には、原稿トレイ3に支持されている原稿Dが検知されなくなるまで、清掃モードを実行せずに、搬送モードと非清掃モードとを交互に実行する。
ステップS17の処理において、原稿セットセンサSS1が検知信号を出力していない場合(ステップS17のNo)、制御部50は、搬送ジョブのピックアップローラ7に係る処理が終了したと判定して、ピックアップローラ7による搬送を終了する。また、ステップS14の処理において、搬送モードを開始してからの時間が一定の時間t2に達するまでに分離後センサSS2が原稿Dを検知しなかった場合(ステップS14のNo)、制御部50は、再給送動作を開始する。具体的には、この場合、制御部50は、まず給送モータM1によるピックアップローラ7の回転駆動を停止して、搬送モードを中断する(ステップS18)。
ステップS18の処理を実行後、制御部50は、ローラ昇降モータM5を駆動して、清掃位置に達するまでピックアップローラ7を上昇させ、非清掃モードが実行される(ステップS19)。ステップS19の処理を実行後、制御部50は、再びローラ昇降モータM5を駆動して、搬送位置に達するまでピックアップローラ7を下降させる(ステップS20)。ステップS20の処理を実行後、制御部50は、給送モータM1によるピックアップローラ7の回転駆動を開始して、搬送モードが実行される(ステップS21)。なお、上述したステップS18からステップS21までの処理によるピックアップローラ7の動作が、本実施形態における再給送動作を構成する。この処理において搬送モードの実行が開始されると、制御部50は、搬送モードを開始してからのタイマ43による計測時間が一定の時間t2に達するまでに、分離後センサSS2が原稿Dを検知したか否かを判定する(ステップS22)。この処理において、制御部50は、再給送動作の実行によりピックアップローラ7及びフィードローラ18による原稿Dの搬送が正常に行われたか否かを判定している。
ステップS22の処理において、搬送モードを開始してからの時間が一定の時間t2に達するまでに分離後センサSS2が原稿Dを検知しなかった場合(ステップS22のNo)、制御部50は、ジャムが発生したと判定する(ステップS27)。この処理において、制御部50は、原稿トレイ3から分離後センサSS2までの間で原稿Dによるジャムが発生したと判定して、実行中の搬送ジョブを中断して、ジャムが発生したことをユーザに報知する。ステップS22の処理にて、搬送モードを開始してからの時間が一定の時間t2に達するまでに分離後センサSS2が原稿Dを検知すると(ステップS22のYes)、制御部50は、ローラ昇降モータM5の駆動を開始する(ステップS23)。この処理において、制御部は、ピックアップローラ7の回転駆動を維持したまま、清掃位置に達するまでピックアップローラ7を上昇させる。
ステップS23の処理において、ピックアップローラ7の位置が清掃位置に達すると、ピックアップローラ7と清掃部材20とが摺接し、ピックアップローラ7の外周面に付着している塵埃が清掃部材20により除去される(ステップS24)。ステップS24の処理において清掃モードを実行後、制御部50は、給送モータM1によるピックアップローラ7の回転駆動を停止し、非清掃モードを実行する(ステップS25)。ステップS25の処理において、非清掃モードが開始されると、制御部50は、原稿セットセンサSS1の検知信号に基づいて、原稿トレイ3に支持されているか否かを判定する(ステップS26)。この処理において、制御部50は、原稿トレイ3に支持されていた原稿Dが全て搬送された状態であるか否かを判定している。
ステップS26の処理において、原稿セットセンサSS1が検知信号を出力している場合(ステップS26のYes)、制御部50は、再びステップS12の処理を実行して、ピックアップローラ7の下降を開始する。このように、本実施形態における制御部50は、搬送モードの実行後、フィードローラ18による原稿Dの搬送が検知されない場合、搬送モードを中断して非清掃モードの実行後に再度搬送モードを実行する再給送動作を行う。再給送動作の実行後、フィードローラ18による原稿Dの正常な搬送が検知されると、制御部50は、清掃モードを実行後に再給送動作ではない通常の搬送モードの実行を再開する。ステップS26の処理において、原稿セットセンサSS1が検知信号を出力していない場合(ステップS26のNo)、制御部50は、搬送ジョブのピックアップローラ7に係る処理が終了したと判定して、ピックアップローラ7よる搬送を終了する。
以上のように、第2の実施の形態では、搬送モードの実行後、フィードローラ18による原稿Dの搬送が検知されない場合、搬送モードを中断して、清掃モードを実行後に通常の搬送モードの実行を再開するように構成されている。即ち、ADF5は、ピックアップローラ7による原稿Dの搬送が正常に行われている場合には、ピックアップローラ7と清掃部材20とが摺接しないように構成されている。このため、ADF5は、ピックアップローラ7と清掃部材20とが摺接する機会を低減して、ピックアップローラ7及び清掃部材20の磨耗を軽減し、清掃部材20やピックアップローラ7の耐久性の向上を図ることができる。
なお、第2の実施の形態では、ADF5は、再給送動作の実行後、フィードローラ18による原稿Dの正常な搬送が検知されると、清掃モードを実行後に通常の搬送モードの実行を再開するように構成されているが、これに限定されない。ADF5は、フィードローラ18による原稿Dの正常な搬送が行われていないと判定された場合に、搬送モードを中断して清掃モードを実行するように構成されていればよい。ADF5は、例えば、ステップS14の処理において、フィードローラ18による原稿Dの正常な搬送が行われていないと判定した場合(ステップS14のNo)、搬送モードを中断して直ちに清掃モードを実行するように構成されていてもよい。このように構成されている場合、清掃モードの終了後、通常の搬送モードを実行するように構成されていてもよい。
また、ADF5は、例えば、再給送動作の実行後の、フィードローラ18による原稿Dの正常な搬送が行われていないと判定された場合(ステップS22のNo)に、清掃モードを実行するように構成されていてもよい。このように構成されている場合、再給送動作の実行後の、フィードローラ18による原稿Dの正常な搬送が行われたと判定された場合(ステップS22のYes)、通常の搬送モードを実行するように構成されていてもよい。
また、上述した実施の形態では、ADF5は、回転駆動手段としての給送モータM1とは独立して駆動可能な移動手段としてのローラ昇降モータM5を備えているが、これに限定されない。ADF5は、例えば、ピックアップアーム21に対して給送モータM1の駆動力を断接する不図示のクラッチと駆動力の伝達機構を備えて、ピックアップローラ7の昇降を給送モータM1により行うように構成されていてもよい。このように構成されている場合、ローラ昇降モータM5は不要となり、給送モータM1が本実施形態における回転駆動手段及び移動手段を構成する。
また、上述した実施の形態では、ピックアップローラ7は、第1の位置である搬送位置と、第1の位置から上方へ移動した第2の位置である清掃位置と、に移動可能に構成されているが、これに限定されない。ピックアップローラ7は、例えば、搬送位置及び清掃位置に加えて、搬送位置と清掃位置との間の位置であって、原稿トレイ3に支持されている原稿D及び清掃部材20のいずれからも離間する、第3の位置である退避位置に移動可能に構成されていてもよい。したがって、ピックアップローラ7の状態についても、搬送モード、清掃モード及び非清掃モードの3つに限定されず、他の多様な状態を有するように構成されていてもよい。
また、上述した実施の形態では、ローラ昇降モータM5によるピックアップローラ7の移動方向は、原稿Dの幅方向に延びる軸を中心とする上下方向であるように構成されているが、これに限定されない。また、上述した実施の形態では、清掃部材20は、ピックアップローラ7の上方かつADF5の外装であるフレーム4の上面内側に配置されるように構成されているが、これに限定されない。ピックアップローラ7の移動方向及び清掃部材20の位置は、ピックアップローラ7が移動することにより、原稿トレイ3に積載されている最上位の原稿Dの上面と、清掃部材20と、にそれぞれ接離可能となるように構成されていればよい。ピックアップローラ7の移動方向は、直線的な上下方向であるように構成されていてもよいし、図1における左右方向に延びる軸を中心とする上下方向であるように構成されていてもよいし、直線的な図1における左右方向であるように構成されていてもよい。また、清掃部材20は、このような方向へ移動するピックアップローラ7に接離可能な多様な位置に配置することが可能である。
また、上述した実施の形態では、ピックアップローラ7が第1回転体を構成しているが、これに限定されない。第1回転体は、モータ等の回転駆動手段により回転駆動して原稿Dを搬送する回転体であればよい。例えば、フィードローラ18、レジストレーションローラ対10の駆動ローラ10a、搬送ローラ対31,32,33の駆動ローラ、又は排出ローラ対34の駆動ローラ等が、第1回転体を構成してもよい。また、第1回転体は、原稿Dではなく、画像が記録される記録媒体を搬送する回転体であってもよい。
また、上述した実施の形態では、プリンタの上部に設けられて、読み取った原稿画像をプリンタに出力する画像読取装置1について説明をしたが、これに限定されない。プリンタとは独立して設けられるシート搬送装置、例えば、画像が形成されたシートを搬送するフィニッシャや、シートを積載して収納しプリンタにシートを給送するペーパデッキ等にも本発明を適用することが可能である。
また、既述のいずれの形態においても、プリンタは、電子写真方式のレーザビームプリンタに限定されない。例えば、ノズルからインク液を吐出させることでシートに画像を形成するインクジェット方式のプリンタと共に使用される画像読取装置にも本発明を適用することが可能である。
1:画像読取装置/3:原稿トレイ(シート積載部)/3a:支持面/3b:開口/7:ピックアップローラ(第1回転体)/12:第1読取部(画像読取部)/18:フィードローラ(第2回転体)/19:分離ローラ(分離手段)/20:清掃部材/35:仕切り部/50:制御部(制御手段)/D:原稿(シート)/H:塵埃収容空間/M1:給送モータ(回転駆動手段)/M5:ローラ昇降モータ(移動手段)/SS1:原稿セットセンサ(積載検知手段)/SS2:分離後センサ(搬送検知手段、計数手段)
Claims (12)
- シートを搬送する第1回転体と、
前記第1回転体を回転駆動する回転駆動手段と、
シートに当接する第1の位置と、前記第1の位置から移動した第2の位置と、に前記第1回転体を移動させる移動手段と、
前記第2の位置にある前記第1回転体に当接する清掃部材と、
前記第1の位置にある前記第1回転体を前記回転駆動手段により回転駆動させてシートを搬送する搬送モードと、前記第2の位置にある前記第1回転体を前記回転駆動手段により回転駆動させて前記清掃部材に摺接させる清掃モードと、を含む複数のモードのいずれかを実行可能な制御手段と、を備える、
ことを特徴とするシート搬送装置。 - シートが積載されるシート積載部と、
前記シート積載部に積載されたシートと当接しシートを搬送する第1回転体と、
シートの搬送方向における前記第1回転体の下流に配置され、シートを搬送する第2回転体と、
前記第2回転体に圧接して配置され、前記第1回転体により複数のシートが重なって搬送された場合に前記第2回転体との間でシートを1枚ずつに分離する分離手段と、
前記第1回転体を回転駆動する回転駆動手段と、
前記第1回転体に当接する清掃部材と、
前記第1回転体を、前記シート積載部に積載されたシートに当接する第1の位置と、前記清掃部材に当接する第1の位置と異なる第2の位置と、に前記第1回転体を移動させる移動手段と、
前記第1の位置にある前記第1回転体を前記回転駆動手段により回転駆動させてシートを搬送する搬送モードと、前記第2の位置にある前記第1回転体を前記回転駆動手段により回転駆動させて前記清掃部材に摺接させる清掃モードと、を含む複数のモードのいずれかを実行可能な制御手段と、を備える、
ことを特徴とするシート搬送装置。 - 前記第2回転体によりシートが搬送されたことを検知する搬送検知手段を備え、
前記搬送モードの実行後、前記搬送検知手段により前記第2回転体によるシートの搬送が検知されない場合、前記搬送モードを中断して前記清掃モードを実行し、前記清掃モードの実行後に前記搬送モードの実行を再開する、
ことを特徴とする請求項2に記載のシート搬送装置。 - 前記シート積載部に積載されたシートを搬送する搬送ジョブが開始された後、最初の前記搬送モードの実行前に、前記清掃モードを実行する、
ことを特徴とする請求項2又は3に記載のシート搬送装置。 - 前記シート積載部に積載されたシートを搬送する搬送ジョブによるシートの搬送の終了後、前記清掃モードを実行する、
ことを特徴とする請求項2乃至4のいずれか1項に記載のシート搬送装置。 - 前記シート積載部にシートが支持されていることを検知する積載検知手段を備え、
前記搬送ジョブによるシートの搬送の終了は、前記積載検知手段によりシート積載部にシートが支持されていることが検知されなくなったことに基づいて判断される、
ことを特徴とする請求項5に記載のシート搬送装置。 - 前記搬送モードが終了する毎に、前記清掃モードを実行する、
ことを特徴とする請求項1乃至6のいずれか1項に記載のシート搬送装置。 - シートの搬送が可能な稼働状態と、前記稼働状態より消費電力が少なく、シートを搬送しない休止状態と、を切替え可能であり、
前記シート搬送装置が前記休止状態から前記稼働状態へ切替わる際に、前記清掃モードを実行する、
ことを特徴とする請求項1乃至7のいずれか1項に記載のシート搬送装置。 - 前記第1回転体により搬送されたシートの枚数を計数する計数手段を備え、
前記計数手段により計数されたシートの枚数が所定数に達した際に、前記清掃モードを実行する、
ことを特徴とする請求項1乃至8のいずれか1項に記載のシート搬送装置。 - 前記シート積載部は、シートの面を支持する支持面を有し、
前記支持面は、シートの搬送方向の下流側が上流側よりも鉛直方向の下となるように傾いており、
前記支持面は、開口を有し、
前記開口は、前記支持面にシートが支持されていない状態で前記第1回転体と前記支持面とが当接する位置よりもシートの搬送方向の下流に設けられている、
ことを特徴とする請求項2乃至9のいずれか1項に記載のシート搬送装置。 - 前記開口の下方に配置され、前記開口から落下した塵埃を収容する塵埃収容空間を形成すると共に塵埃収容空間と装置内部とを仕切る仕切り部を備える、
ことを特徴とする請求項10に記載のシート搬送装置。 - 請求項1乃至11のいずれか1項に記載のシート搬送装置と、
前記シート搬送装置により搬送されたシートの画像を読取る画像読取部と、を備える、
ことを特徴とする画像読取装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2018005859A JP2019123599A (ja) | 2018-01-17 | 2018-01-17 | シート搬送装置及び画像読取装置 |
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2018005859A JP2019123599A (ja) | 2018-01-17 | 2018-01-17 | シート搬送装置及び画像読取装置 |
Publications (1)
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Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP2019123599A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US11602943B2 (en) | 2020-04-23 | 2023-03-14 | Seiko Epson Corporation | Recording apparatus |
-
2018
- 2018-01-17 JP JP2018005859A patent/JP2019123599A/ja active Pending
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US11602943B2 (en) | 2020-04-23 | 2023-03-14 | Seiko Epson Corporation | Recording apparatus |
JP7501073B2 (ja) | 2020-04-23 | 2024-06-18 | セイコーエプソン株式会社 | 記録装置 |
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