JP2019123054A - カッターパッドおよびカッティング装置 - Google Patents

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裕次郎 藤縄
Yujiro Fujinawa
裕次郎 藤縄
武 戸塚
Takeshi Totsuka
武 戸塚
藤本 潔
Kiyoshi Fujimoto
潔 藤本
広信 鈴木
Hironobu Suzuki
広信 鈴木
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Abstract

【課題】カット時の振動とカット線の曲がりをともに抑制できるカッターパッドを提供する。【解決手段】本発明に係るカッターパッド80は、ベッドとカッターとを備えベッド上の被切断物をカッターで切断するカッティング装置において、ベッドと被切断物との間に配置されるカッターパッドである。カッターパッド80は、複数の層から構成されている。複数の層は、最表面を構成し、カッターよりも柔らかい第1素材M1によって形成された第1層L1と、第1素材M1よりも柔らかい第2素材M2によって形成され、第1層L1の最表面と反対側に設けられる第2層L2とを含んでいる。【選択図】図3

Description

本発明は、カッターパッドおよびカッティング装置に関する。
従来から、カッティング装置またはカッティング機能を備えた記録装置などで使用するカッターパッドが知られている。例えば特許文献1には、カッター刃により記録シートを切断する際に、カッター刃の先端を保護するための下敷きとなるカッターパッドが開示されている。特許文献1に記載のカッターパッドは、硬質ゴムによって形成されている。
特開平2−220870号公報
ところで、上記したようなカッターパッドは、被切断物を貫通したカッター刃が食い込みうるように配置されているが、カッター刃がカッターパッドに食い込むことにより問題が発生する場合がある。例えばその1つは、カッター刃の振動である。カッター刃の振動が発生すると、カット線も細かく蛇行し、カット品質を低下させる場合がある。また、他の問題の1つは、例えば、カット線の曲がりである。カット線の曲がりが発生すると、実際のカット線が、設定された線からずれてしまう。
本発明はかかる点に鑑みてなされたものであり、その目的は、カット時の振動とカット線の曲がりをともに抑制できるカッターパッドを提供することである。また、そのようなカッターパッドを備えたカッティング装置を提供することである。
ここに開示するカッターパッドは、ベッドとカッターとを備え前記ベッド上の被切断物を前記カッターで切断するカッティング装置において、前記ベッドと前記被切断物との間に配置されるカッターパッドである。ここに開示するカッターパッドは、複数の層から構成されている。前記複数の層は、最表面を構成し、前記カッターよりも柔らかい第1素材によって形成された第1層と、前記第1素材よりも柔らかい第2素材によって形成され、前記第1層の最表面と反対側に設けられる第2層とを含んでいる。
上記カッターパッドによれば、第1層がカッター側を向くようにベッドと被切断物との間に配置すれば、比較的硬い第1層によってカット線の曲がりが抑えられ、かつ、比較的柔らかい第2層によってカッターの振動が抑えられる。
一実施形態に係るカッティング装置の斜視図である。 ベッド上の構成を示す平面図である。 カッターパッドの断面図である。
以下、図面を参照しながら、一実施形態に係るカッティング装置10について説明する。図1は、一実施形態に係るカッティング装置10の斜視図である。図1に示すように、カッティング装置10は、紙や樹脂シートやシール等の被切断物5を任意の形状に切断する装置である。
以下の説明では、左、右、上、下とは、カッティング装置10の正面にいるユーザーから見た左、右、上、下をそれぞれ意味することとする。また、カッティング装置10から上記ユーザーに近づく方を前方、遠ざかる方を後方とする。図面中の符号F、Rr、L、R、U、Dは、それぞれ前、後、左、右、上、下を表す。図面中の符号Yは主走査方向を表す。本実施形態では、主走査方向Yは、左右方向である。主走査方向Yは、被切断物5の幅方向である。図面中の符号Xは副走査方向を表す。副走査方向Xは主走査方向Yと交差する方向(例えば、平面視で垂直に交差する方向)である。本実施形態では、副走査方向Xは前後方向である。ただし、上記方向は便宜的に定めたものに過ぎず、限定的に解釈すべきものではない。
図1に示すように、カッティング装置10は、筐体12と、ベッド20と、搬送機構30と、ヘッド移動機構40と、カッティングヘッド50と、カッター当接機構60と、カッターユニット70と、カッターパッド80とを備えている。
筐体12は、前面が開口した箱状の部材であり、種々の部材を収納している。筐体12は、主走査方向Yに延びている。筐体12には、被切断物5が配置されるベッド20が設けられている。ベッド20は、プラテンとも呼ばれる。ベッド20は、被切断物5が載置される部材である。ベッド20には、カッターパッド80が設けられている。カッターパッド80は、カッターユニット70のカッター刃74の可動範囲に設けられている。カッターパッド80は、カッター刃74を保護する部材である。ベッド20上の構成については後述する。
搬送機構30は、被切断物5を副走査方向Xに移動させる機構である。搬送機構30は、グリットローラ32と、ピンチローラ34と、図示しないフィードモータとを備えている。グリットローラ32は、ベッド20に設けられている。グリットローラ32は円筒状の部材であり、その上面部を露出させた状態でベッド20に埋設されている。グリットローラ32は、フィードモータによって駆動される。グリットローラ32の上方には、複数のピンチローラ34が配置されている。ピンチローラ34は、グリットローラ32に対向している。ピンチローラ34は、被切断物5の厚さに応じて上下方向の位置を設定可能に構成されている。グリットローラ32およびピンチローラ34は、被切断物5を挟持しながら被切断物5を副走査方向Xに移動させることが可能に構成されている。被切断物5は、グリットローラ32とピンチローラ34とに挟持された状態でグリットローラ32が回転することにより副走査方向Xに移動する。
ヘッド移動機構40は、カッティングヘッド50に搭載されたカッターユニット70を主走査方向Yに移動させる機構である。ヘッド移動機構40は、ガイドレール42と、ベルト44と、図示しないプーリと、図示しないキャリッジモータを備えている。ガイドレール42は、ベッド20の上方に配置されている。ガイドレール42は、ベッド20と平行に配置されている。ガイドレール42は、主走査方向Yに延びている。ガイドレール42には、カッティングヘッド50が係合している。
ベルト44は、主走査方向Yに延びている。ベルト44は、無端状のベルトである。ベルト44の右端および左端には、図示しないプーリが巻き掛けられている。一方のプーリには、当該プーリを駆動するキャリッジモータに接続されている。キャリッジモータが回転すると上記プーリが回転し、ベルト44が主走査方向Yに走行する。カッティングヘッド50は、ベルト44に固定されている。ベルト44が走行すると、カッティングヘッド50はガイドレール42に沿って主走査方向Yに移動する。
カッティングヘッド50は、カッター当接機構60と、カッターユニット70とを備えている。カッターユニット70のカッター刃74は、ベッド20に載置された被切断物5を切断する。カッターユニット70は、カッター当接機構60に保持されている。カッター当接機構60は、カッターユニット70を被切断物5に対して当接させ、または離反させる部材である。本実施形態では、カッター当接機構60は、カッターユニット70を上方および下方に移動させることによって、被切断物5に当接させ、また離反させる。ここでは、カッター当接機構60は、図示しないスプリングとソレノイドを備えており、ソレノイドがONすることによって下方に移動し、カッターユニット70を被切断物5に当接させる。ソレノイドがOFFのとき、カッター当接機構60はスプリングの力によって上方に持ち上げられており、カッターユニット70は被切断物5から離間している。
図1に示すように、カッターユニット70は円柱状の部材である。カッターユニット70は、カッター当接機構60に支持されたカッターホルダ72と、カッターホルダ72の下端に固定されたカッター刃74とを備えている。カッター刃74は、カッターホルダ72によって着脱可能に保持されている。ベッド20上の被切断物5は、カッターユニット70のカッター刃74により切断される。
図2は、ベッド20上の構成を示す平面図である。図2に示すように、ベッド20上には、カッターパッド80が取り付けられている。ここでは、カッターパッド80は、ベッド20上に接着されている。カッターパッド80は、ベッド20上のカッティングエリアC1を含む領域に配置されている。カッティングエリアC1は、平面視において、カッティングが行われうる領域であり、ベッド20に設定されている。ヘッド移動機構40は、カッター刃74をカッティングエリアC1において移動させる。前述したように、本実施形態では、カッター刃74は、ガイドレール42に係合したカッティングヘッド50に伴って主走査方向Yに移動する。従って、カッティングエリアC1は、カッター刃74がその上を通過する直線上のエリアである。カッティングエリアC1は、主走査方向Yに延びている。なお、ここではカッティングエリアC1は直線であるが、被切断物5とカッティングヘッド50との相対移動の仕方によっては、主走査方向Y、副走査方向Xのいずれの方向にも延びる二次元的な領域でもあり得、また点でもあり得る。いずれの場合であっても、カッターパッド80は、ベッド20上においてカッティングが行われうる領域を少なくとも含むように設置されている。ここでは、カッターパッド80は、主走査方向Yに延びる帯状の部材である。
カッティングのプロセスにおいては、まず、ユーザーによって、被切断物5が、カッターパッド80が貼付された領域を含むベッド20上に載置される。即ち、カッターパッド80は、ベッド20と被切断物5との間に配置される。そして、被切断物5をグリットローラ32とピンチローラ34とによって挟持させ、副走査方向Yに移動可能な状態とする。カッティングにおいては、ヘッド移動機構40によってカッティングヘッド50が主走査方向Yに移動され、搬送機構30によって被切断物5が副走査方向Xに移動される。この動作により、被切断物5とカッティングヘッド50とは二次元的に位置関係を変える。その際、被切断物5をカットするタイミングでは、カッターユニット70がカッター当接機構60により下降され、カッター刃74の先端が被切断物5に当接する。被切断物5をカットしないタイミングでは、カッターユニット70がカッター当接機構60により上昇され、カッター刃74の先端が被切断物5から離間する。
上記したカッティングのプロセスにおいて、被切断物5のカットが行われているタイミングでは、カッター刃74は被切断物5を貫通してカッターパッド80に達している場合がある。それは、例えば、被切断物5を所定の形状に切り抜く場合である。カッターパッド80は、カッター刃74がベッド20に接触して破損しないように保護する部材である。そこで、カッターパッドは通常、カッター刃74よりも柔らかく、カッター刃74を破損させないような素材で形成されている。カッターパッドは、通常、例えば硬質ゴムや塩化ビニルなどの素材によって形成される。しかしながら、カッター刃74がカッターパッドに食い込むことにより問題が発生する場合がある。例えばその1つは、カッター刃74の振動である。カッター刃74に振動が発生すると、カット線も細かく蛇行し、カット品質を低下させる場合がある。このカッター刃74の振動は、カッターパッドが比較的硬い素材である場合に多く発生すると考えられている。カッター刃74の振動は、カッターパッドが硬いために一度発生した振動が吸収できず発生するものと考えられる。また、他の問題の1つは、例えば、カット線の曲がりである。カット線の曲がりが発生すると、実際のカット線が、設定された線からずれてしまう。カット線の曲がりは、カッターパッドが比較的柔らかい素材である場合に多く発生すると考えられている。カット線の曲がりは、カッターパッドの素材の弾力性によってカッター刃74が反ることなどが原因であると考えられる。つまり、カッターパッドの素材を硬くすると、カット線の曲がりは抑えられるが、カット線の細かい蛇行を抑えにくくなる。逆に、カッターパッドの素材を柔らかくすると、カット線の細かい蛇行は抑えられるが、カット線の曲がりを抑えにくくなる。
本実施形態に係るカッターパッド80は、上記したカット線の蛇行および曲がりを改善するものとして考案されたカッターパッドである。本実施形態に係るカッターパッド80は、ベッド20とカッター刃74とを備えベッド20上の被切断物5をカッター刃74で切断するカッティング装置10において、ベッド20と被切断物5との間に配置されるカッターパッドであって、複数の層から構成されたカッターパッドである。この複数の層は、第1層と、第2層とを含んでいる。第1層は、最表面を構成し、カッター刃74よりも柔らかい第1素材によって形成されている。第2層は、第1素材よりも柔らかい第2素材によって形成され、第1層の最表面と反対側に設けられている。
上記カッターパッド80によれば、第1層がカッター刃74側に向くようにして配置する(ここでは第1層が上方を向くように配置する)ことにより、カット時のカッター刃74の振動およびカット線の曲がりをともに抑制することができる。即ち、比較的硬い第1層によってカッター刃74の曲がりを抑えつつ、第1層よりも柔らかい第2層によってカッター刃74の振動を抑えることができる。
以下では、カッターパッド80の構成について説明する。図3は、カッターパッド80の断面図である。ただし、図3は実際のカッターパッド80の形状を必ずしも表さない模式的な図である。例えば、実際のカッターパッド80は、非常に薄いパッドであるが、図3では上下方向に拡大して図示している。図3に示されるように、カッターパッド80は、第1層L1と、第1接着層Lb1と、第2層L2と、第2接着層Lb2とを有している。カッターパッド80において、第1層L1と、第1接着層Lb1と、第2層L2と、第2接着層Lb2とは、この順に積層されている。また、カッターパッド80がベッド20上に配置された状態では、第1層L1が最も上層になり、第2接着層Lb2が最も下層になるように配置されている。
第1層L1は、カッターパッド80の最表面を構成している。ここでは、第1層L1は、最上面を構成している。第1層L1は、カッター刃74が少なくとも最初に食い込む層である。第1層L1は、カッター刃74よりも柔らかい第1素材M1によって形成されている。第1素材M1は特に限定されないが、例えば、ショアD50以上D75以下の硬さを有する素材であることが好ましい。第1層L1がショアD50〜D75の硬さの素材であれば、カット時のカット線の曲がりを抑制しうる。
また、第1層L1は被切断物5が接触する層であり、表面にある程度の潤滑性を有することが好ましい。第1層L1の表面がある程度の潤滑性を有することにより、被切断物5を移動させる際の摩擦が軽減され、被切断物5を滑らかに移動させることができる。例えば、第1層L1の最表面の動摩擦係数は、0.5以下であることが好ましい。
第1層L1を形成する第1素材M1は、好適には、例えば樹脂である。特に好適な樹脂材料としては、フッ素樹脂、高分子ポリエチレン、POM等が挙げられる。ただし、第1素材M1は、上記したものに限定されるわけではない。
図3に示すように第1層L1の厚さは、第1厚さT1である。第1厚さT1は特に限定されるものではないが、好適には、0.1mm以上0.3mm以下である。本実施形態では、第1厚さT1は、0.2mm程度である。
第1接着層Lb1は、第1層L1の下側に配置された層である。第1接着層Lb1は、第1層L1と第2層L2とに挟まれ、第1層L1と第2層L2とを接着する層である。第1接着層Lb1の下側には、第2層L2が配置されている。第1接着層Lb1は、例えば、両面テープで構成されている。以下では、第1接着層Lb1を構成する両面テープを適宜、第1の両面テープTp1と称する。ただし、第1接着層Lb1は、両面テープによって構成されている必要は必ずしもなく、例えば、接着剤などによって形成されていてもよい。第1接着層Lb1の厚さは、ここでは0.2〜0.3mm程度である。
第2層L2は、第1接着層Lb1の下側に配置され、第1素材M1よりも柔らかい第2素材M2によって形成されている。従って、第2層L2もカッター刃74よりも柔らかく、カッター刃74が食い込みうる。ただし、カッター刃74の食い込み深さと、第1層L1および第1接着層Lb1の厚みとの関係により、食い込まなくてもよい。第2素材M2は特に限定されないが、例えば、ショアA15以上A70以下の硬さを有する素材であることが好ましい。第2層L2がショアA15以上A70以下の硬さの素材であれば、カット時のカッター刃74の振動を抑制しうる。なお、第2層L2の好適な硬さは、例えば25%圧縮荷重によって定義されてもよく、その場合の第2層L2の好適な硬さは、0.01〜0.07MPaである。
第2層L2を形成する第2素材M2は、好適には、例えばゴムである。第2素材M2としては、使用による弾性の低下が少なく、温度によってあまり弾性力が変化しない素材が好ましい。特に好適なゴム材料としては、ポリウレタン等が挙げられる。ただし、第2素材M2は、ポリウレタンに限定されるわけではない。
図3に示すように第2層L2の厚さは、第2厚さT2である。本実施形態では、第2厚さT2は、第1厚さT1よりも厚く構成されている。第2厚さT2が、第1厚さT1よりも厚いことにより、カッター刃74の振動を抑える効果がより顕著に発揮される。第2厚さT2は、好適には、0.3mm以上である。本実施形態では、第2厚さT2は、0.5〜0.6mm程度である。
第2接着層Lb2は、第2層L2の下側に配置されている。つまり、第2接着層Lb2は、第2層L2の第1層L1とは反対側の面(ここでは下面)に形成されている。本実施形態では、第2接着層Lb2は、第2層L2とベッド20とを接着する層であり、カッターパッド80の最下層である。第2接着層Lb2は、カッターパッド80をベッド20に接着するための接着層である。カッターパッド80は、第2接着層Lb2の接着力によってベッド20に固定されている。第2接着層Lb2は、例えば、両面テープで構成されている。以下では、第2接着層Lb2を構成する両面テープを適宜、第2の両面テープTp2と称する。本実施形態では、第2接着層Lb2の厚さも第1接着層Lb1と同様に、0.2〜0.3mm程度である。ただし、第2接着層Lb2も、両面テープによって構成されている必要は必ずしもなく、例えば、接着剤などによって形成されていてもよい。
カッターパッド80の全体としての厚さT3は、好適には、2mm以下である。これは、一般的なカッティング装置において、持ち上げられたときのカッター刃の下端とベッドとの距離が3mm程度であることによる。カッターパッド80の厚さを2mm以下とすることにより、多くの場合に、ベッドに凹部などを形成しなくともカッターパッド80を取り付けでき、被切断物をカッターパッド80とカッター刃の間に差し入れることができる。ただし、これはカッターパッド80の厚さを限定するものではない。
また、本実施形態に係るカッターパッド80では、第2の両面テープTp2の接着力を第1の両面テープTp1の接着力よりも弱く設定している。つまり、第2接着層Lb2の接着力は、第1接着層Lb1の接着力よりも弱い。これは、カッターパッド80を交換する際の作業性を向上させるためである。第2接着層Lb2の接着力が第1接着層Lb1の接着力よりも弱ければ、カッターパッド80をベッド20から剥がす際、第1層L1と第2層L2とが剥離してしまう恐れが少ない。即ち、カッターパッド80は一体のままベッド20から剥離される可能性が高く、作業性がよい。
このように、本実施形態に係るカッターパッド80は、最表面を構成し、カッター刃74よりも柔らかい第1素材M1によって形成された第1層L1と、第1素材M1よりも柔らかい第2素材M2によって形成され、第1層L1の最表面と反対側に設けられた第2層L2とを含む複数の層から形成され、第1層L1がカッター刃74側に向くようにして配置することにより、カット時のカッター刃74の振動およびカット線の曲がりをともに抑制することができる。即ち、比較的硬い第1層L1によってカッター刃74の曲がりを抑えつつ、第1層L1よりも柔らかい第2層L2によってカッター刃74の振動を抑えることができる。第1層L1の硬さは、好適には、ショアD50〜D75であり、第2層L2の硬さは、好適には、ショアA15〜A70である。また、第1層L1の最表面(上面)の動摩擦係数は、0.5以下が好ましい。例えば第1層L1の上面の動摩擦係数が0.5以下であれば、カッターパッド80上における被切断物5の滑りは好適なレベルであり、被切断物5を滑らかに移動させることができる。素材としては、第1層L1の素材M1には、例えば樹脂が好ましく、第2層L2の素材M2には、例えばゴムが好ましい。
また、本実施形態では、第2層L2の厚さT2は、第1層L1の厚さT2よりも厚く構成されている。第1層L1の厚さT1よりも第2層L2の厚さT2を厚く設定することにより、カット時のカッター刃74の振動をより抑制することができる。第1層L1の好適な厚さは、例えば、0.1〜0.3mm程度であり、第2層L2の好適な厚さは、例えば、0.3mm以上である。
本実施形態では、カッターパッド80の厚さは2mm以下に構成されている。そこで、カッターパッド80は、一般的なカッティング装置のカッティングエリアに装着することができる。
さらに、本実施形態では、第2層L2とベッド20とを接着する第2接着層Lb2の接着力は、第1層L1と第2層L2とを接着する第1接着層Lb1の接着力よりも弱く設定されている。そこで、カッターパッド80をベッド20から剥がす際、第1層L1と第2層L2とが剥離してしまう恐れが少なく、カッターパッド80の交換に係る作業性を向上させることができる。
以上、一実施形態に係るカッターパッドおよびそれを備えるカッティング装置について説明した。しかし、上記した実施形態は好適な例に過ぎず、ここに開示するカッターパッドおよびカッティング装置を限定するものではない。例えば、上記した実施形態では、カッターパッド80は、カッティング装置10と容易に分離できるように構成され、カッティング装置10とは別体であった。しかしながら、カッターパッド80は、一部または全部がカッティング装置10の部品として構成されていてもよい。つまり、例えばカッターパッド80は、その全部がベッド20の部品としてベッド20に設けられていてもよい。また、例えば第2層L2を含む層がベッド20の部品としてベッド20に設けられ、第1層L1を含む層がカッティング装置10とは別体の交換部品として取り付けられてもよい。ここに開示する発明のうちカッティング装置に係るものは、上記のような形態も含むものである。カッターパッド80の各層がどのような形態でカッティング装置10に組み込まれているかは限定されない。
また、上記した実施形態では、カッターパッド80の各層について好適な素材、硬さ、厚さ、潤滑性などについて例示したが、これらは好適な一例であり、ここに開示するカッターパッドおよびカッティング装置を限定するものではない。
さらに、カッティング装置の構成は上記したものに限定されない。例えば、被切断物とカッターとの間の移動は相対的なものであり、どちらがどの方向に移動されるように構成されていてもよい。被切断物の供給方法も特に限定されず、例えばロール状の被切断物が連続的にまたは間欠的に供給されるようなカッティング装置であってもよい。さらに、ここに開示するカッティング装置は、例えばプリント・アンド・カット装置等として、他の装置に組み込まれていてもよい。
5 被切断物
10 カッティング装置
20 ベッド
40 ヘッド移動機構(移動機構)
74 カッター刃(カッター)
80 カッターパッド
L1 第1層
L2 第2層
Lb1 第1接着層
Lb2 第2接着層
M1 第1素材
M2 第2素材
T1 第1厚さ
T2 第2厚さ
T3 カッターパッドの厚さ

Claims (5)

  1. ベッドとカッターとを備え前記ベッド上の被切断物を前記カッターで切断するカッティング装置において、前記ベッドと前記被切断物との間に配置されるカッターパッドであって、
    複数の層から構成され、
    前記複数の層は、
    最表面を構成し、前記カッターよりも柔らかい第1素材によって形成された第1層と、
    前記第1素材よりも柔らかい第2素材によって形成され、前記第1層の最表面と反対側に設けられる第2層と、
    を含んでいる、
    カッターパッド。
  2. 前記第1素材は、樹脂であり、
    前記第2素材は、ゴムである、
    請求項1に記載のカッターパッド。
  3. 前記第1層は、第1厚さに構成され、
    前記第2層は、前記第1厚さよりも厚い第2厚さに構成されている、
    請求項1または2に記載のカッターパッド。
  4. 前記ベッドに接着されるカッターパッドであって、
    前記複数の層は、
    前記第1層と前記第2層とに挟まれ、前記第1層と前記第2層とを接着する第1接着層と、
    前記第2層の前記第1層とは反対側の面に形成され、前記第2層と前記ベッドとを接着する第2接着層と、
    を含み、
    前記第2接着層の接着力は、前記第1接着層の接着力よりも弱い、
    請求項1〜3のいずれか一つに記載のカッターパッド。
  5. 所定のカッティングエリアが設定され、被切断物が載置されるベッドと、
    前記ベッドに載置された前記被切断物を切断するカッターと、
    前記カッターを前記カッティングエリアにおいて移動させる移動機構と、
    請求項1〜4のいずれか一つに記載のカッターパッドと、
    を備え、
    前記カッターパッドは、前記ベッドの前記カッティングエリアを含む領域に、前記第1層を前記カッター側に向けるようにして配置されている、
    カッティング装置。
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JP2002046096A (ja) * 2000-08-01 2002-02-12 Miwatsukusu:Kk カッティングマット
JP2007083379A (ja) * 2005-09-16 2007-04-05 Gansaa Japan Kk 断裁刃物・型抜き刃物等押し切り刃物用の刃先受板

Patent Citations (3)

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