JP2019119492A - サーバーおよびダウンチューブ - Google Patents

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Abstract

【課題】飲料の注出のための操作からの待ち時間を低減しつつ、飲料の溢れ出しを抑える。【解決手段】飲料を注口12から注出するサーバー1は、ダウンチューブ10と、飲料容器Cの口部に押し付けられることによって飲料容器Cの口部を閉塞するパッキンPKと、パッキンPKを飲料容器Cの口部に押し付ける押し付け機構30とを備え、ダウンチューブ10の外側面OSの表面粗さRaは、0.3μm以下である。【選択図】図3

Description

本発明は、飲料を注口から注出するサーバーおよび該サーバーに組み込まれるダウンチューブに関する。
飲料容器を本体内に収容して注口から注出するサーバーが知られている。このようなサーバーは、家庭や比較的小規模な飲食店等で利用されうる。特許文献1に記載された飲料サーバーは、複数の飲料缶を収容可能な缶収容空間を有し上端が開放された本体と、中蓋と、外蓋とを有し、中蓋が、複数の飲料缶にそれぞれ挿入される複数の揚液パイプと、該複数の揚液パイプを合流させる合流部と、合流部に連通した飲料排出パイプとを有する。缶収容空間に飲料缶を収容し、飲料缶に揚液パイプを挿入し、中蓋を配置し、外蓋を閉めた後に、缶収容空間に空気を送り込むことによって飲料缶の中の飲料の上面に圧力がかかって飲料が揚液パイプ、合流部および飲料排出パイプを通して排出される。
特許文献1のサーバーのように飲料容器を収容した空間を加圧することによって飲料を注出する構成では、該空間の圧力を飲料容器内の飲料の上面を押し下げるために十分な圧力まで高くするために相当な時間を要する。そのため、飲料の排出のための操作をしてから実際に飲料が排出されるまでの待ち時間が長い。
特許文献2に記載されたビールサーバは、ビール缶の上面に取り付けられるキャップ体と、空気ポンプからビール缶の中に空気を送るためにビール缶の開口に挿入されるホースと、一端がビール缶内に挿入されるビール汲み出し用チューブとを有する。
特許第5945647号公報 特開2015−113166号公報
特許文献2のビールサーバのように注出のために加圧すべき空間が小さい構成においては、特許文献1におけるような待ち時間の問題は解消されうる。しかしながら、本発明者による実験によれば、注出のために加圧すべき空間が小さい構成では、飲料容器中にチューブを挿入したときにチューブの外側面において起こる発泡によって飲料容器内の圧力が高まり、飲料が注出用のチューブを通して溢れ出す可能性があることが分かった。
本発明は、上記の課題に鑑みてなされたものであり、飲料の注出のための操作からの待ち時間を低減しつつ、飲料の溢れ出しを抑えるために有利な技術を提供することを目的とする。
本発明の第1の側面は、飲料を注口から注出するサーバーに係り、前記サーバーは、ダウンチューブと、飲料容器の口部に押し付けられることによって前記飲料容器の口部を閉塞するパッキンと、前記パッキンを前記飲料容器の前記口部に押し付ける押し付け機構と、を備え、前記ダウンチューブの外側面の表面粗さRaは、0.3μm以下である。
本発明の第2の側面は、飲料を注口から注出するサーバーに組み込まれるダウンチューブに係り、前記ダウンチューブは、外側面を有し、前記外側面の表面粗さRaは、0.3μm以下である。
本発明によれば、飲料の注出のための操作からの待ち時間を低減しつつ、飲料の溢れ出しを抑えるために有利な技術が提供される。
本発明の好ましい実施形態のサーバーの斜視図。 本発明の好ましい実施形態のサーバーの断面図。 本発明の好ましい実施形態のサーバーの断面図(大型の飲料容器の収容時)。 本発明の好ましい実施形態のサーバーの断面図(小型の飲料容器の収容時)。 本発明の好ましい実施形態のサーバーが飲料容器を収容する直前における状態を示す断面図。 本発明の好ましい実施形態のサーバーのスライド機構を示す断面図。 本発明の好ましい実施形態のサーバーのスライド機構を示す断面図。 本発明の好ましい実施形態のサーバーの押し付け機構の分解斜視図。 本発明の好ましい実施形態のサーバーのパッキンを示す図。 本発明の好ましい実施形態のサーバーのパッキンを示す図。 本発明の好ましい実施形態のサーバーのパッキンを示す図。 本発明の好ましい実施形態のサーバーのパッキンの機能を説明する断面図。 比較例のダウンチューブを使用した場合の飲料の発泡を模式的に示す図。 本実施形態のダウンチューブを使用した場合の飲料の発泡を模式的に示す図。 ダウンチューブの外側面の表面粗さRaと発泡量との相関を示す実験結果を示す図。
以下、添付図面を参照しながら本発明の好ましい実施形態を説明する。
図1は、本発明の好ましい実施形態のサーバー1の斜視図である。図2は、サーバー1の断面図である。図3は、大型の飲料容器Cを収容した状態のサーバー1の断面図である。図4は、小型の飲料容器を収容した状態のサーバー1の断面図である。図5は、飲料容器Cを収容する直前の状態のサーバー1の断面である。図6および図7は、サーバー1のスライド機構を示す断面図である。
サーバー1は、飲料容器Cに充填されている飲料を注口12から注出するように構成される。サーバー1において使用される飲料容器Cは、通常、炭酸を含有する飲料(例えば、ビール、発泡酒、第3のビール等のビール系飲料、あるいは、ビールテイスト飲料)が充填されている。ただだし、サーバー1は、炭酸を含有しない飲料が充填された飲料容器Cを使用することもできる。飲料容器Cは、例えば、瓶容器、缶容器またはPET容器等でありうるが、口部が小さく、口部が硬く、口部側の断面積が底面側の断面積より小さい形状を有する瓶容器であることが好ましい。
サーバー1は、ダウンチューブ10と、パッキンPKと、接続チューブ14とを備えうる。ダウンチューブ10は、飲料容器Cの口部を通して飲料容器Cの内部空間に挿入され、ダウンチューブ10を介して飲料容器Cの内部空間の飲料が注出される。
パッキンPKは、飲料容器Cの口部に押し付けられることによって飲料容器Cの口部を閉塞する部品である。パッキンPKは、閉塞部材20と、環状シール40とを含みうる。閉塞部材20は、ダウンチューブ10の下端が挿入される貫通孔21を有し、ダウンチューブ10が飲料容器Cに挿入された状態で飲料容器Cの口部を閉塞する。環状シール40は、閉塞部材20が飲料容器Cの口部に押し付けられた状態で飲料容器Cの内部空間と外部空間とを分離するように、閉塞部材20に固定される。ダウンチューブ10は、環状シール40の孔部に挿入され、環状シール40に対して摺動可能である。接続チューブ14は、ダウンチューブ10の上端と注口12とを接続する。ダウンチューブ10と接続チューブ14とは、別部材として製造された後に、分離可能な状態または分離不能な状態で連結されてもよいし、一体成形されてもよい。
ここで、閉塞部材20に対する環状シール40の固定は、閉塞部材20に対して環状シール40が押し付けられることによって実現されてもよいし、閉塞部材20に対して環状シール40が接着剤等によって結合されることによってなされてもよいし、閉塞部材20と環状シール40とが一体成形されることによってなされてもよいし、他の方法によってなされてもよい。
サーバー1は、更に、閉塞部材20あるいはパッキンPKを飲料容器Cの口部に押し付ける押し付け機構30を備えうる。サーバー1は、押し付け機構30によって閉塞部材20が飲料容器Cの口部に押し付けられた状態で、ダウンチューブ10の下端が飲料容器Cの中の所定高さまで下降するようにダウンチューブ10を下降させることができるように構成されうる。
サーバー1は、飲料容器Cを支持する支持部材92を有する本体部材90と、本体部材90に対して昇降可能(スライド可能)に取り付けられたカバー部材50とを備えうる。ダウンチューブ10は、カバー部材50によって支持されうる。また、ダウンチューブ10は、カバー部材50と共に移動(上下にスライド)するようにカバー部材50によって支持されうる。
サーバー1は、本体部材90によって支持された振動発生器60を更に備えうる。振動発生器60は、例えば、超音波振動子を含みうる。振動発生器60は、飲料容器Cに充填された飲料が炭酸を含有する飲料である場合に、該飲料に振動(例えば、超音波)を与えることによって該飲料を発泡させる。振動発生器60は、注出スイッチ70が押されること(即ち、注出が指示されること)に応じて動作するように構成されうる。あるいは、接続チューブ14を飲料が通ることを不図示のセンサで検知し、この検知に応じて振動発生器60が動作してもよい。
振動発生器60は、カバー部材50がスライド範囲の下端位置まで押し下げられた状態で接続チューブ14に接触するように配置されうる。振動発生器60が発生する振動(例えば、超音波)は、接続チューブ14を通して飲料に伝達され、これによって飲料が発泡しうる。振動発生器60がカバー部材50ではなく本体部材90によって支持され、カバー部材50がそのスライド範囲の下端位置まで押し下げられた状態で接続チューブ14に接触する構成は、本体部材90に収容されうる不図示の電池(電源)または駆動回路と振動発生器60とを接続するケーブルがカバー部材50のスライド動作によって移動し、これによって摩耗あるいは断線することを防止するために効果的である。同様の理由では、カバー部材50には、電気部品(例えば、ポンプなど)が取り付けられていないことが好ましい。
図5に例示されるように、カバー部材50は、開口部55を有し、カバー部材50が所定位置まで押し下げられた状態(飲料の注出の準備が完了した状態)で開口部55の中に注出スイッチ70が位置するように、カバー部材50および注出スイッチ70が構成されうる。このような構成は、飲料の注出の準備が完了しない状態で誤って注出スイッチ70が押されることを防止するために有効である。
図6、図7を参照しながら本体部材90に対するカバー部材50のスライド機構を説明する。カバー部材50は、溝54を有し、本体部材90は、溝54に係合する突起94を有し、溝54および突起94によってカバー部材50のスライド動作がガイドされうる。図7において、S1は、図1に示されるようにカバー部材50がスライド範囲の下端に位置するときの溝54に対する突起94の相対位置を示している。
S2は、S1の状態からカバー部材50をスライド範囲の上端まで手で持ち上げて溝54の第1位置TE1に突き当たったときの溝54に対する突起94の相対位置を示している。S3は、S2の状態でカバー部材50から手を離したことによってカバー部材50が少し下方に下がって溝54の第2位置TE2に突き当たって停止したときの溝54に対する突起94の相対位置を示している。S3の状態は、図5に示された状態に相当する。
S4は、S3の状態からカバー部材50を手で再び持ち上げて溝54の第3位置TE3に突き当たったときの溝54に対する突起94の相対位置を示している。S4の状態は、カバー部材50を下方に押し下げ可能な状態である。そして、カバー部材50を下方に押し下げると、S1の状態になる。なお、飲料容器Cが存在しない状態(支持部材92によって保持されていない状態)においては、S4の状態でカバー部材50から手を離すと、カバー部材50は、自重によって下降し、S4の状態になりうる。
つまり、カバー部材50がスライド範囲の下端(下方位置)に位置する状態(S1)からカバー部材50をスライド範囲の上端(上方位置)まで持ち上げ(S2)、カバー部材50から手を離すと、カバー部材50がスライド範囲の上端から少し下降した位置で停止、即ちラッチされる。その後、再びカバー部材50を手で上方に持ち上げると、ラッチが解除され、カバー部材50を下方に押し下げ可能になる。
このような構成によれば、カバー部材50を上端まで持ち上げた状態で誤って手を離してしまったとしても、カバー部材50が落下することなく、カバー部材50の下端と本体部材90との間に指などが挟まれることを防止することができる。なお、カバー部材50が自重によって下方に移動する動作を緩慢にするためにダンパー機能が設けられてもよい。
なお、図6および図7に示された例では、カバー部材50が溝54を有し、本体部材90が突起94を有するが、カバー部材が突起を有し、本体部材90が溝を有してもよい。
次に、サーバー1の中に飲料容器Cを収容する手順を説明する。まず、カバー部材50を上方に手で持ち上げてカバー部材50から手を離す。これにより、図5に示された状態(S3)になる。この状態で、支持部材92の上に飲料容器Cを配置する。次いで、カバー部材50を手で少し上方に持ち上げると、S4の状態となり、ラッチが解除される。この状態で手を離すか、あるいは、カバー部材50を手で下方に移動させると、ダウンチューブ10の下端が飲料容器Cの口部に挿入され、その後、閉塞部材20の下端が飲料容器Cの口部に突き当たる。
次いで、カバー部材50を手で下方に移動させると、押し付け機構30によって閉塞部材20が飲料容器Cの口部に押し付けられながらカバー部材50とともにダウンチューブ10が下降する。この際に、パッキンPKの環状シール40に対してダウンチューブ10が摺動する。つまり、パッキンPK(閉塞部材20および環状シール40)は、飲料容器Cの口部に突き当たっているので下降することはないが、ダウンチューブ10は、環状シール40に対して摺動しながら下降する。このようにして、図3または図4に例示されるように、サーバー1の中に飲料容器Cが収容されうる。
ここで、サーバー1は、種々のサイズの飲料容器Cに対応可能に構成されうる。図3には、大型の飲料容器Cを収容した状態のサーバー1が示されている。図4には、小型の飲料容器Cを収容した状態のサーバー1が示されている。飲料容器Cのサイズに応じて、パッキンPKの位置が異なりうる。
図8には、押し付け機構30の分解斜視図が例示されている。押し付け機構30は、例えば、パッキン保持部31、32、押し付けバネ33、ダウンチューブ保持部34およびガイド35を含みうる。パッキン保持部31、32によってパッキンPKが保持され、押し付けバネ33によってパッキン保持部31、32を介してパッキンPKが飲料容器Cの口部に押し付けられうる。
図9、図10、図11および図12を参照しながらパッキンPKの構成例を説明する。図9は、自然状態、即ち、力が加えられていない状態のパッキンPKが例示されている。図10には、押し付け機構30に組み込まれた自然状態のパッキンPKが例示されている。図11には、押し付け機構30に組み込まれ、飲料容器Cの口部に押し付けられている状態のパッキンPKが例示されている。図12には、押し付け機構30に組み込まれ、飲料容器Cの口部に押し付けられている状態のパッキンPKの環状シール40の機能が模式的に示されている。
図9、図10、図11および図12に例示されるように、パッキンPKは、閉塞部材20と、環状シール40とを含みうる。閉塞部材20は、ダウンチューブ10の下端が挿入される貫通孔21を有し、ダウンチューブ10が飲料容器Cに挿入された状態で飲料容器Cの口部を閉塞する。図9に例示されるように、環状シール40は、自然状態において、一端E1および他端E2を有し、一端E1が閉塞部材20に固定されるチューブ形状を有しうる。環状シール40の径は、一端E1の側から他端E2の側に向かって径が徐々に小さくなった後に徐々に大きくなりうる。
環状シール40は、図8に例示されたパッキン保持部31、32によって、他端E2が一端E1に押し付けられた状態で閉塞部材20に固定されうる。環状シール40は、図9、図10、図11および図12に例示されるように、他端E2が一端E1に押し付けられた状態でダウンチューブ10に押し付けられる弁部42を構成しうる。図10に例示された状態は、パッキンPKが飲料容器Cに押し付けられていない状態、即ち、押し付け機構30の押し付けバネ33が延びた状態である。この状態では、弁部42は、上方に向かって湾曲した形状を有しうる。
図11および図12に例示された状態は、パッキンPKが飲料容器Cに押し付けられている状態、即ち、押し付け機構30の押し付けバネ33が縮んだ状態(圧縮されている状態)である。ダウンチューブ10は、環状シール40の孔部45に挿入され、環状シール40に対して摺動可能である。図11および図12に例示された状態は、弁部42に対してダウンチューブ10が摺動しながら、ダウンチューブ10がパッキンPKに対して相対的に下方に移動した状態である。この状態では、弁部42は、下方に向かって湾曲した形状を有しうる。
図11および図12に例示された状態では、環状シール40は、飲料容器Cの内部空間と外部空間とを分離している。つまり、ダウンチューブ10が下降し、パッキンPKの閉塞部材20が飲料容器Cの口部に押し付けられることによって、パッキンPKの環状シール40は、貫通孔21および孔部45を通して飲料容器Cの内部空間から外部空間に気体が移動することを妨げる状態となる。閉塞部材20は、飲料容器Cの内部空間に気体(空気)を送り込むための気体供給流路23を有しうる。気体供給流路23は、図8に例示される接続ポート37に連通していて、接続ポート37と図2に例示されるポンプ80とが不図示のチューブによって接続される。ポンプ80は、注出スイッチ70が押されると作動し、閉塞部材20の気体供給流路23を介して飲料容器Cの内部空間に気体を供給する。これにより、飲料容器Cの内部空間の圧力が上昇し、飲料容器Cの中の飲料の上面が下方に押され、ダウンチューブ10、接続チューブ14および注口12を通して飲料容器Cの中の飲料が注出される。
図11および図12に例示された状態では、弁部42が下方に向かって湾曲した形状である。よって、飲料の注出のために飲料容器Cの内部空間にポンプ80によって気体が供給され、該内部空間の圧力が高まっても、弁部42によって飲用容器Cの内部空間が気密状態に維持されうる。この状態は、押し付け機構30によってパッキンPKが飲料容器Cの口部CLに押し付けられながらダウンチューブが下降することによって、弁部42に対してダウンチューブ10が摺動しながらダウンチューブ10がパッキンPKに対して相対的に下方に移動することによって形成される。
以上のように、本実施形態では、パッキンPKを飲料容器Cの口部に押し付けて飲料容器Cの内部空間を密閉空間にした状態で飲料容器Cの内部空間に気体を供給することによって飲料が注出される。よって、本実施形態によれば、飲料容器Cの中の飲料の上面に圧力を加えるために加圧すべき空間が小さく、そのため、注出スイッチ70の操作(オン)に対して僅かな遅れで飲料が注出されうる。
以下、図13、図14および図15を参照しながらダウンチューブ10に関して説明する。図13には、比較例のダウンチューブ10’を使用した場合の飲料Bの発泡が模式的に示されている。比較例のダウンチューブ10’の外側面OSの表面粗さRaは、例えば1.0μmである。比較例では、ダウンチューブ10’が下降し、飲料容器C、そして飲料容器C内の飲料Bにダウンチューブ10’が挿入されると、飲料Bが激しく発泡し、多量の気泡BB(炭酸ガス)が発生しうる。これにより、飲料容器Cの上部の空寸部SPの圧力が高まり、飲料Bの上面が下方に押し下げられる。そのため、飲料Bがダウンチューブ10’を通して押し出されうる。また、このようにして飲料容器Cの中で起こる発泡によって発生する気泡BBは、木目(きめ)が粗い(即ち、径が大きい)傾向がある。したがって、飲料容器Cの中で起こる発泡によって形成される気泡BBは、注出される飲料の品質を低下させうる。
図14には、本実施形態のダウンチューブ10を使用した場合の飲料Bの発泡が模式的に示されている。本実施形態のダウンチューブ10の外側面OSの表面粗さRaは、例えば0.3μm以下である。本実施形態では、ダウンチューブ10が下降し、飲料容器C、そして飲料容器C内の飲料Bにダウンチューブ10が挿入されても、飲料Bが激しく発泡することはなく、僅かな気泡BB(炭酸ガス)が発生するに過ぎない。したがって、本実施形態によれば、飲料容器Cの中で飲料Bが発泡することによって飲料Bがダウンチューブ10を通して押し出されることはない。また、注出される飲料に含まれる泡は、振動発生器60によって誘起される泡であり、木目(きめ)が細かいものとなる。
図15には、ダウンチューブ10の外側面OSの表面粗さRa[μm]と発泡量との相関を示す実験結果が示されている。ここで、発泡量は、150mLのビールをサーバー1によってビーカーに注出し、ビーカー内における泡の高さ[mm]として評価された。なお、振動発生器60は、動作させなかった。図15から、表面Raが小さいほど、飲料容器Cの中での発泡量が抑制されることが分かる。
ダウンチューブ10の内側面が飲料Bを発泡させることによる注口12からの飲料Bの溢れは、ダウンチューブ10の外側面OSが飲料Bを発泡させることによる注口12からの飲料Bの溢れよりも少ない。これは、ダウンチューブ10の内側面で発生した泡は、ダウンチューブ10の中を上方に向かって移動しうるものの、ダウンチューブ10の中の飲料Bを注口12に移動させる力はごく僅かであるからである。一方で、ダウンチューブ10の外側面OSによって飲料Bが発泡することによって発生する気泡は、ダウンチューブ10の外側における飲料Bの上面とパッキンPKとの間の空間の圧力を上昇させるので、飲料容器Cの中の飲料Bを注口12に向けて押し出すように作用し、注口12からの飲料Bの溢れをもたらしうる。したがって、ダウンチューブ10の内側面の表面粗さが飲料Bの溢れに与える影響は、ダウンチューブ10の外側面OSの表面粗さが飲料Bの溢れに与える影響よりも小さいが、ダウンチューブ10の内側面の表面粗さRaも0.3μm以下であることが好ましい。
ダウンチューブ10は、例えば、FEP(四フッ化エチレン・六フッ化プロピレン共重合樹脂)で構成されていることが好ましい。
[実施例]
外側面OSの表面粗さRaが0.3[μm]のダウンチューブ10をサーバー1に組み込み、ビールが充填された飲料容器Cにダウンチューブ10を挿入し、カバー部材50を所定位置まで押し下げた。この状態でサーバー1を数分間にわたって放置したが、注口12からのビールの溢れは認められなかった。
[比較例]
外側面OSの表面粗さRaが1[μm]のダウンチューブ10をサーバー1に組み込み、ビールが充填された飲料容器Cにダウンチューブ10を挿入し、カバー部材50を所定位置まで押し下げた。この状態でサーバー1を数分間にわたって放置したところ、注口12からのビールが溢れ出した。
1:サーバー、10:ダウンチューブ、12:注口、14:接続チューブ、20:閉塞部材、21:貫通孔、23:気体供給流路、30:押し付け機構、31、32:パッキン保持部、33:押し付けバネ、34:ダウンチューブ保持部、37:接続ポート、40:環状シール、42:弁部、45:孔部、E1:一端、E2:他端、50:カバー部材、54:溝、55:開口部、60:振動発生器、70:操作スイッチ、80:ポンプ、90:本体部材、92:支持部材、94:突起、PK:パッキン、C:飲料容器、CL:口部、B:飲料、BB:泡、SP:空寸部、OS:外側面

Claims (11)

  1. 飲料を注口から注出するサーバーであって、
    ダウンチューブと、
    飲料容器の口部に押し付けられることによって前記飲料容器の口部を閉塞するパッキンと、
    前記パッキンを前記飲料容器の前記口部に押し付ける押し付け機構と、を備え、
    前記ダウンチューブの外側面の表面粗さRaは、0.3μm以下である、
    ことを特徴とするサーバー。
  2. 前記ダウンチューブの内側面の表面粗さRaは、0.3μm以下である、
    ことを特徴とする請求項1に記載のサーバー。
  3. 前記ダウンチューブは、FEP(四フッ化エチレン・六フッ化プロピレン共重合樹脂)で構成されている、
    ことを特徴とする請求項1又は2に記載のサーバー。
  4. 前記押し付け機構によって前記パッキンが前記口部に押し付けられた状態で、前記ダウンチューブの下端が前記飲料容器の中の所定高さまで下降するように前記ダウンチューブを下降させることができる、
    ことを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載のサーバー。
  5. 前記ダウンチューブは、前記飲料容器を支持する支持部材を有する本体部材に対して昇降可能に取り付けられたカバー部材と共に移動する、
    ことを特徴とする請求項4に記載のサーバー。
  6. 前記ダウンチューブの上端と前記注口とを接続する接続チューブと、
    前記本体部材によって支持された振動発生器をと、更に備え、
    前記振動発生器は、前記カバー部材が下端位置まで押し下げられた状態で前記接続チューブに接触するように配置されている、
    ことを特徴とする請求項5に記載のサーバー。
  7. 前記カバー部材は、下方位置から上方位置に持ち上げられた状態でラッチされ、その後、ラッチが解除されることによって下方に押し下げ可能になる、
    ことを特徴とする請求項5又は6に記載のサーバー。
  8. 前記本体部材に取り付けられた注出スイッチを更に備え、
    前記カバー部材は、開口部を有し、前記カバー部材が押し下げられた状態で前記開口部の中に前記注出スイッチが位置するように、前記カバー部材および前記注出スイッチが構成されている、
    ことを特徴とする請求項5乃至7のいずれか1項に記載のサーバー。
  9. 飲料を注口から注出するサーバーに組み込まれるダウンチューブであって、
    外側面を有し、前記外側面の表面粗さRaは、0.3μm以下である、
    ことを特徴とするダウンチューブ。
  10. 内側面を有し、前記内側面の表面粗さRaは、0.3μm以下である、
    ことを特徴とする請求項9に記載のダウンチューブ。
  11. FEP(四フッ化エチレン・六フッ化プロピレン共重合樹脂)で構成されている、
    ことを特徴とする請求項9又は10に記載のダウンチューブ。
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