JP2019119167A - タイヤ成形機 - Google Patents

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Abstract

【課題】優れたユニフォミティを有するタイヤを製造しうる、タイヤ成形機の提供。【解決手段】本発明に係るタイヤ成形機20のドラム22では、複数の軸方向に延びるセグメント24が周方向に円筒状に並べられている。それぞれのセグメント24が半径方向に移動することで、このドラム22の拡径及び縮径が可能となっている。セグメント24の周方向端面34は、突出部36又は陥部38を備えている。タイヤ2の一方のショルダー部Sに対応する上記ドラム22の領域が第一領域S1とされ、他方のショルダー部Sに対応するドラム22の領域が第二領域S2とされたとき、好ましくは、突出部36又は陥部38が第一領域S1及び第二領域S2の少なくとも一方に位置することにより、この第一領域S1と第二領域S2とで端面34の周方向位置がずれている部分が存在する。【選択図】図3

Description

本発明は、タイヤの成形機に関する。
タイヤのローカバーの組み立てでは、ドラムを備える成形機が用いられる。インナーライナー、カーカス、ベルト等のタイヤの構成部材が、このドラム上に積層され、組み合わされる。これにより、ローカバーが得られる。
成形機のドラムは、軸方向に延びる複数のセグメントが、周方向に円筒状に並べられることで構成されている。それぞれのセグメントは、ドラムの半径方向に移動可能である。これにより、ドラムは、拡径及び縮径が可能である。例えば、ドラム上に積層された構成部材は、ドラムを縮径することで取り外される。ドラム上に積層された構成部材の外側に、別の装置で形成された構成部材を被せ、ドラムを拡径することで、これらの構成部材が密着される。縮径及び拡径が可能なドラムについての検討が、特開2017−30161公報に開示されている。
特開2017−30161公報
ドラムの拡径時には、セグメントは半径方向外側に移動する。隣接するセグメント間には、隙間ができる。ドラムの外側に積層された構成部材は、周方向に延ばされ、拡径される。このとき、セグメントの外側に位置している部分(セグメント外側部分)は、セグメントとの摩擦等により、隙間の外側に位置している部分(隙間外側部分)よりも延びる量が小さくなることが起こりうる。このため、ゴムからなる部材では、セグメント外側部分と隙間外側部分とでは、この部材の厚みが異なることが起こりうる。カーカス等のコードを備える部材では、セグメント外側部分と隙間外側部分とでは、コード間隔が異なることが起こりうる。このことに起因する、タイヤのユニフォミティの低下を抑制することが求められる。セグメントと隙間とは、交互にセグメントの数だけ並ぶことから、特に、RFV(ラジアル・フォース・バリエーション)の、セグメントの数と同じ次数の成分(例えば、セグメント数が12枚のときは、12次の成分)の抑制が重要となる。
本発明の目的は、優れたユニフォミティを有するタイヤを製造しうる、タイヤ成形機を提供することである。
本発明は、その外周にタイヤの構成部材が積層されるドラムを備えるタイヤ成形機に関する。上記ドラムは、複数の軸方向に延びるセグメントを備えている。これらのセグメントは、周方向に円筒状に並べられている。それぞれのセグメントが半径方向に移動することで、このドラムの拡径及び縮径が可能となっている。上記セグメントの周方向端面は、突出部又は陥部を備えている。
上記タイヤの一方のショルダー部に対応する上記ドラムの領域が第一領域とされ、他方のショルダー部に対応する上記ドラムの領域が第二領域とされたとき、好ましくは、上記突出部又は陥部が上記第一領域及び第二領域の少なくとも一方に位置することにより、この第一領域と第二領域とで上記端面の周方向位置がずれている部分が存在する。
好ましくは、上記ずれの量が5mm以上である。
好ましくは、上記第一領域又は第二領域内に位置する上記突出部又は陥部の幅の、この第一領域又は第二領域内の幅に対する比は、50%以上である。
好ましくは、上記セグメントの平面視において、上記突出部又は陥部の形状は矩形状である。
好ましくは、上記セグメントの二つの周方向端面のそれぞれに、上記突出部又は陥部が備えられている。
本発明に係るタイヤ成形機のドラムでは、セグメントの周方向端面は、突出部又は陥部を備えている。これにより、ドラムに積層された構成部材の、セグメント外側部分と隙間外側部分との境界は、その軸方向位置によって周方向位置にずれが生じる。構成部材の厚みやコードの間隔が変わる境界の周方向位置は、軸方向位置によりずれが生じる。これは、RFVの、セグメントの数と同じ次数の成分の低減に効果的に寄与する。この成形機で製造されたタイヤでは、優れたユニフォミティが実現されている。
図1は、本発明の一実施形態に係るタイヤ成形機で製造されるタイヤの一例が示された断面図である。 図2は、本発明の一実施形態に係るタイヤ成形機のドラムが示された斜視図である。 図3は、図2のIII-III線で切った断面図である。 図4は、図3のドラムの拡径した状態が示された断面図である。 図5は、拡径された状態における図2のドラムの一部が示された展開図である。 図6(a)は本発明の他の実施形態に係るタイヤ成形機のドラムの一部が示された展開図であり、図6(b)は本発明のさらに他の実施形態に係るタイヤ成形機のドラムの一部が示された展開図である。
以下、適宜図面が参照されつつ、好ましい実施形態に基づいて本発明が詳細に説明される。
図1は、本発明に係るタイヤ成形機で製造されるタイヤ2の一例が示された、断面図である。この図において、上下方向がタイヤ2の半径方向であり、左右方向がタイヤ2の軸方向であり、紙面との垂直方向がタイヤ2の周方向である。二点差線CLは、このタイヤの赤道面を表す。このタイヤ2は、トレッド4、一対のサイドウォール6、一対のビード8、カーカス10、ベルト12、インナーライナー14及び一対のチェーファー16を備えている。これらのうち、例えばインナーライナー14及びトレッド4は、ゴム組成物のみからなる。カーカス10及びベルト12は、複数の並列されたコードとトッピングゴムとからなる。このタイヤ2は、これらの構成部材が組み合わされて形成されている。
図2は、本発明の一実施形態に係るタイヤ成形機20のドラム22が示された斜視図である。図3は、図2のIII-III線で切った断面図である。このドラム22は、セグメント24、軸部30、支持部26及び可動部28を備える。図2では、これらのうち、セグメント24のみが示されている。図2及び3において、矢印Aはこのドラム22の周方向を表す。図2において、矢印Xはこのドラム22の軸方向を表す。図3では、紙面と垂直な方向が軸方向である。このドラム22の中心軸から外側に向か方向が、このドラム22の半径方向である。
図2に示されるように、セグメント24は軸方向に延びている。図3に示されるように、正面視において、セグメント24は円弧状を呈する。複数のセグメント24が、周方向に円筒状に並べられている。この実施形態では、12枚のセグメント24が並べられている。図2及び3では、セグメント24は、隙間無く並べられている。セグメント24の外面が組み合わされることで、ドラム22の外周面が形成されている。
図3で示されるように、軸部30はこのドラム22の中心に位置する。軸部30は軸方向に延びる円柱状を呈する。図示されないが、軸部30の一方の端は、この成形機20の駆動部に支えられている。駆動部は、軸部30を回転させることができる。軸部30は、その中心の周りに回転しうる。
支持部26は、軸部30の外面から半径方向外側に突出している。正面視において、複数の支持部26が放射状に延びている。支持部26の数は、セグメント24の数と同じである。支持部26は、軸部30に固定されている。
可動部28は、支持部26の内側から、半径方向外側に突出している。可動部28の一部は支持部26の内側に位置し、残りの部分が支持部26の先端から突出している。可動部28の数は、セグメント24の数と同じである。それぞれの可動部28の外側端に、セグメント24が取り付けられている。それぞれの可動部28は、支持部26に対して、半径方向に移動可能である。これにより、それぞれのセグメント24は、半径方向に移動可能である。
図4には、セグメント24が半径方向外側に移動した状態が示されている。セグメント24が外側に移動した距離は、全てのセグメント24で同じである。この状態では、隣接するセグメント24の間には、隙間32が生じている。これは、ドラム22が拡径された状態である。これに対して図3に示されているのは、このドラム22が縮径した状態である。このドラム22では、拡径と縮径とが自在である。
図5は、拡径されたドラム22の外周面の展開図である。図5において、矢印Aはこのドラム22の周方向を表し、矢印Xはこのドラム22の軸方向を表す。この図では、隣接する二つのセグメント24のみが示されている。ドラム22が拡径されているため、これらの二つセグメント24の間には、隙間32が存在している。図5に示されるように、セグメント24は、周方向端面34に突出部36又は陥部38を備えている。このため、突出部36及び陥部38が存在する端面34では、軸方向の位置によって、その周方向位置がずれた部分が存在する。この実施形態では、このセグメント24の平面視において、突出部36及び陥部38は矩形状である。
後述するとおり、このドラム22の外周上に、タイヤの構成部材が積層されてタイヤ2が形成される。図5において、領域S1は、このドラム22の第一領域である。これは、この成形機20において形成されるタイヤ2の、一対のショルダー部のうちの一方に対応する。すなわち、第一領域S1は、このドラム22上に積層されるこのタイヤ2の構成部材の、一方のショルダー部に対応する部分の、内側に位置する領域である。領域S2は、このドラム22の第二領域である。これは、この成形機20において形成されるタイヤ2の、他方のショルダー部に対応する。すなわち、第二領域S2は、このセグメント24上に積層されるこのタイヤ2の構成部材の、他方のショルダー部に対応する部分の、内側に位置する領域である。
図1に、本明細書における、タイヤ2のショルダー部の定義が示されている。図1において、両矢印Wは、赤道面CLからトレッド面の端Eまでの軸方向の幅である。図で示されるように、トレッド面とサイド面の角が丸みを帯びている場合は、この丸みがないとしてトレッド面とサイド面とを延ばしたときの交点が、トレッド面の端Eである。図1において、符号Pは、トレッド面の端Eとの軸方向距離が、幅Wの0.4倍である位置である。位置Pとトレッド面の端Eとの間の領域が、このタイヤ2のショルダー部Sである。タイヤ2では、一対のショルダー部Sが、赤道面CLの両側に存在する。
図5の実施形態では、セグメント24の一方の周方向端面34a(図の上側の端面34)において、陥部38は第一領域S1に位置しており、突出部36は第二領域S2に位置している。第一領域S1と第二領域S2とで、この端面34aの周方向位置がずれている部分が存在する。セグメント24の他方の周方向端面34b(図の下側の端面34)において、突出部36は第一領域S1に位置しており、陥部38は第二領域S2に位置している。第一領域S1と第二領域S2とでこの端面34bの周方向位置がずれている部分が存在する。
ここで、「突出部36(陥部38)が第一領域S1に位置する」とは、突出部36(陥部38)の一部又は全体が第一領域S1に位置することを指す。突出部36(陥部38)の一部が、第一領域S1の外に位置していてもよい。第一領域S1内に位置する突出部36(陥部38)の幅が、第一領域S1の幅より小さくてもよい。第一領域S1と突出部36(陥部38)とが重なりを有していればよい。このことは、「突出部36(陥部38)が第二領域S2に位置する」としたときも同じである。
この成形機20を使用したタイヤ2の製造では、図2のドラム22の外周にタイヤ2の構成部材が積層される。例えば、図1のタイヤ2の製造では、ドラム22の外周にインナーライナー14が積層される。このインナーライナー14の周りに、カーカス10が巻かれる。さらにビード8及びサイドウォール6が組み合わされる(これは、ここでは内側部材と称される)。別の成形機20で、ベルト12及びトレッド4が組み合わされる(これは、外側部材と称される)。このドラム22の周囲において、内側部材の外側に、外側部材が被せられる。ドラム22が拡径される。それぞれのセグメント24が半径方向外側に移動する。内側部材も、セグメント24に押されて拡径する。内側部材と外側部材とが、密着される。これにて、ローカバーが得られる。
ローカバーは、加硫工程において、モールドに入れられる。ローカバーはモールド内で加圧および加熱される。加圧と加熱とにより、ローカバーのゴム組成物がキャビティ内を流動する。加熱によりゴムが架橋反応を起こし、図1で示されたタイヤ2が得られる。
以下では、本発明の作用効果が説明される。
ドラム22が拡径したとき、構成部材の、セグメント24の外側に位置している部分と、セグメント24間の隙間32の外側に位置している部分とでは、この構成部材の厚みやコードの間隔が異なることが起こりうる。この構成部材の厚みやコード間隔の変化に起因する、RFVのセグメント24の数と同じ次数の成分(この明細書では、「RFVセグメント次数成分」と称される)の抑制が重要となる。
本発明に係るタイヤ成形機20のドラム22では、セグメント24の周方向端面34は、突出部36又は陥部38を備えている。この突出部36及び陥部38が存在する端面34では、軸方向の位置によって、その周方向位置がずれた部分が存在する。ドラム22に積層された構成部材の、セグメント24の外側に位置している部分と、セグメント24間の隙間32の外側に位置している部分との境界は、その軸方向位置によって周方向位置にずれが生じる。構成部材の厚みやコードの間隔が変わる境界の周方向位置は、軸方向位置によりずれが生じる。これは、RFVセグメント次数成分の低減に効果的に寄与する。この成形機20で製造されたタイヤ2では、優れたユニフォミティが実現されている。
本発明者らは、ユニフォミティに影響を与えうる要因について詳細に解析した。その結果、本発明者らは、特にタイヤのショルダー部が、RFVセグメント次数成分に影響を与えることを見い出した。本発明者らは、ショルダー部での構成部材の厚みやコード間隔の変化に起因するRFVセグメント次数成分(この明細書では、「ショルダー部のRFVセグメント次数成分」と称される)を低減することが、特に重要であることを見い出した。
図5に示されるとおり、このドラム22では、セグメント24の一方の周方向端面34aにおいて、陥部38は第一領域S1に位置しており、突出部36は第二領域S2に位置している。他方の周方向端面34bにおいて、突出部36は第一領域S1に位置しており、陥部38は第二領域S2に位置している。それぞれの端面34では、第一領域S1と第二領域S2とでその周方向位置がずれている部分が存在する。すなわち、タイヤ2の一方のショルダー部Sと、他方のショルダー部Sとでは、構成部材の厚みやコードの間隔が変わる境界の周方向位置がずれている。これは、ショルダー部のRFVセグメント次数成分の低減に効果的に寄与する。この成形機20で製造されたタイヤ2では、優れたユニフォミティが実現されている。
図5に示されるとおり、セグメント24の両方の周方向端面34において、第一領域S1と第二領域S2とでその周方向位置がずれている部分が存在するのが好ましい。このようにすることで、セグメント24の両方向の端面34に対応する位置において、一方のショルダー部Sと他方のショルダー部Sとで、構成部材の厚みやコードの間隔が変わる境界の周方向位置がずれる。これは、ショルダー部のRFVセグメント次数成分の低減に効果的に寄与する。この成形機20で製造されたタイヤ2では、優れたユニフォミティが実現されている。
図5において、両矢印Lは、第一領域S1での端面34の周方向位置と、第二領域S2でのこの端面34の周方向位置とのずれ量の最大値である。ずれ量Lは、5mm以上が好ましい。ずれ量Lを5mm以上とすることで、ショルダー部のRFVセグメント次数成分が効果的に低減される。この成形機20で製造されたタイヤ2では、優れたユニフォミティが実現されている。この観点から、ずれ量Lは7mm以上がより好ましい。
図5において、両矢印Wは、第一領域S1又は第二領域S2の幅である。両矢印W1は、第一領域S1又は第二領域S2内に位置する、突出部36又は陥部38の幅である。すなわち、幅W1は、第一領域S1又は第二領域S2と、突出部36又は陥部38の重なり部分の幅である。幅W1の幅Wに対する比(W1/W)は、50%以上が好ましい。比(W1/W)を50%以上とすることで、この突出部36又は陥部38は、ショルダー部のRFVセグメント次数成分の低減に効果的に寄与する。この成形機20で製造されたタイヤ2では、優れたユニフォミティが実現されている。この観点から、比(W1/W)は80%以上がより好ましく、100%がさらに好ましい。図5の実施形態では、幅W1は幅Wと同じである。すなわち、比(W1/W)は100%である。
図5に示されるとおり、セグメント24の平面視において、突出部36及び陥部38は矩形状を呈しているのが好ましい。このようにすることで、この突出部36又は陥部38は、ショルダー部のRFVセグメント次数成分の低減に効果的に寄与する。この成形機20で製造されたタイヤ2では、優れたユニフォミティが実現されている。
図6(a)には、本発明の他の実施形態に係る成形機40のセグメント42が示されている。この成形機40は、セグメント42の形状を除いて、図2−4の成形機20と同じである。図で示されるように、このセグメント42は、第二領域S2にのみ、突出部44及び陥部46を備えている。セグメント42の一方の周方向端面48aにおいて、突出部44が第二領域S2に位置しており、セグメント42の他方の周方向端面48bにおいて、陥部46が第二領域S2に位置している。
この成形機40のセグメント42のそれぞれの端面48では、第一領域S1と第二領域S2とでその周方向位置がずれている部分が存在する。すなわち、タイヤ2の一方のショルダー部Sと、他方のショルダー部Sとでは、これらの端面48に対応する位置において、構成部材の厚みやコードの間隔が変わる境界の周方向位置がずれている。これは、ショルダー部のRFVセグメント次数成分の低減に効果的に寄与する。この成形機40で製造されたタイヤ2では、優れたユニフォミティが実現されている。
図6(b)には、本発明のさらに他の実施形態に係る成形機50のセグメント52が示されている。この成形機50は、セグメント52の形状を除いて、図2−4の成形機20と同じである。図で示されるように、このセグメント52では、平面視において、突出部54及び陥部56の形状は円弧状である。この突出部54及び陥部56は、ショルダー部のRFVセグメント次数成分の低減に効果的に寄与する。この成形機50で製造されたタイヤ2では、優れたユニフォミティが実現されている。
セグメントの形状は、図5−6に限られない。セグメントが、第一領域S1又は第二領域S2に、複数の突出部を備えていてもよい。セグメントが、第一領域S1又は第二領域S2に、複数の陥部を備えていてもよい。突起部又は陥部の形状が、三角形状でもよい。突起部又は陥部の形状が、その他の多角形の形状でもよい。
以下、実施例によって本発明の効果が明らかにされるが、この実施例の記載に基づいて本発明が限定的に解釈されるべきではない。
[実施例1]
本発明に係るタイヤ成形機で、タイヤを作製した。このタイヤのサイズは、235/45R19であった。この成形機のドラムは、図2で示されるとおり、12枚のセグメントから構成されている。縮径したときのこのドラムの周長は、1700mmであった。それぞれのセグメントは、図5で示された形状を呈している。このセグメントの、第一領域での端面の周方向位置と、第二領域でのこの端面の周方向位置とのずれ量Lが、表1に示されている。このセグメントでは、比(W1/W)は、100%とされた。
[比較例1]
セグメントが突出部及び陥部を有さないことの他は実施例1と同様の成形機を使用して、実施例1と同じサイズのタイヤを作製した。この成形機は、従来の成形機である。
[実施例2−3]
ずれ量Lを表1に示される値とした他は実施例1と同様の成形機を使用して、実施例1と同じサイズのタイヤを作製した。
[ユニフォミティ]
それぞれの実施例及び比較例において、タイヤを50本作製した。これらについて、「JASO C607:2000」に規定されたユニフォーミティ試験方法に準拠して、低速でのユニフォミティ及び高速でのユニフォミティ(単位:N)を測定した。測定項目は、ラジアル・フォース・バリエーション全体(RFVOA)、その1次成分(RH1)及び12次成分(RH12)である。測定条件は、以下のとおりである。
低速ユニフォミティ
内圧:200kPa
荷重:5000N
速度:60km
高速ユニフォミティ
内圧:200kPa
荷重:5000N
速度:120km
これらの平均値が比較例1を100とした指数で、表1に示されている。値が小さいほど好ましい。
Figure 2019119167
表1に示されるように、実施例の成形機で製造されたタイヤは、比較例の成形機で製造されたタイヤに比べて評価が高い。この評価結果から、本発明の優位性は明らかである。
本発明に係るタイヤ成形機は、種々のタイヤの製造に適用しうる。
2・・・タイヤ
4・・・トレッド
6・・・サイドウォール
8・・・ビード
10・・・カーカス
12・・・ベルト
14・・・インナーライナー
16・・・チェーファー
20、40、50・・・成形機
22・・・ドラム
24、42、52・・・セグメント
26・・・支持部
28・・・可動部
30・・・軸部
32・・・隙間
34、48・・・周方向端面
36、44、54・・・突起部
38、46、56・・・陥部

Claims (6)

  1. その外周にタイヤの構成部材が積層されるドラムを備えるタイヤ成形機であって、
    上記ドラムが複数の軸方向に延びるセグメントを備えており、これらのセグメントが周方向に円筒状に並べられており、
    それぞれのセグメントが半径方向に移動することで、このドラムの拡径及び縮径が可能となっており、
    上記セグメントの周方向端面が、突出部又は陥部を備えているタイヤ成形機。
  2. 上記タイヤの一方のショルダー部に対応する上記ドラムの領域が第一領域とされ、他方のショルダー部に対応する上記ドラムの領域が第二領域とされたとき、
    上記突出部又は陥部が上記第一領域及び第二領域の少なくとも一方に位置することにより、この第一領域と第二領域とで上記端面の周方向位置がずれている部分が存在する、請求項1に記載のタイヤ成形機。
  3. 上記ずれの量が5mm以上である請求項2に記載のタイヤ成形機。
  4. 上記第一領域又は第二領域内に位置する上記突出部又は陥部の幅の、この第一領域又は第二領域内の幅に対する比が、50%以上である請求項2又は3に記載のタイヤ成形機。
  5. 上記セグメントの平面視において、上記突出部又は陥部の形状が矩形状である請求項1から4のいずれかに記載のタイヤ成形機。
  6. 上記セグメントの二つの周方向端面のそれぞれに、上記突出部又は陥部が備えられている請求項1から5のいずれかに記載のタイヤ成形機。
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