JPH0655664A - タイヤ成形装置、タイヤの製造方法及びそれによって 製造されたタイヤ - Google Patents

タイヤ成形装置、タイヤの製造方法及びそれによって 製造されたタイヤ

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JPH0655664A
JPH0655664A JP4233042A JP23304292A JPH0655664A JP H0655664 A JPH0655664 A JP H0655664A JP 4233042 A JP4233042 A JP 4233042A JP 23304292 A JP23304292 A JP 23304292A JP H0655664 A JPH0655664 A JP H0655664A
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carcass
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carcass sheet
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Abstract

(57)【要約】 【目的】カーカスシート両端の折返しの際にビードリン
グの位置ずれを確実に防止でき、タイヤの寸法、形状精
度を高める。ビード部の耐久性を向上させる。ラジアル
タイヤのシングルステージでの成形を可能とする。 【構成】カーカスシートAを円筒状に巻回する拡径可能
なドラム9を有するドラム組立体2と、カーカスシート
Aの外側に配するビードリングBを受ける受け部19を
具える横移動可能なビード支持手段3と、カーカスシー
トAのはみ出し部A1を折り返すブラダ4とを具える。
ドラム9の両側に、受け部19との間でカーカスシート
Aを介してビードリングBを挟持しうる突部6を設け
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、カーカスシートの両端
をビードコアの廻りで精度よくかつ便宜に折返すことが
でき、タイヤのユニフォミティを高めかつ生産能率を向
上しうるタイヤ成形装置、タイヤの製造方法及びそれに
よって製造されたタイヤに関する。
【0002】
【従来の技術】ラジアル構造のタイヤにあっては、その
コード配列角度に原因して、カーカスをドーナツ状にシ
ェーピングした後、ベルト等の貼付が行われる。従っ
て、ラジアルタイヤには、従来、カーカスシートiを巻
回して円筒状のカーカスを成形する第1フォーマと、該
円筒状カーカスをドーナツ状にシェーピングしてグリー
ンタイヤを成形する第2フォーマとを用いたツーステー
ジ成形方法が採用される。
【0003】又第1フォーマとしては、例えば図16a
に示すように、ビードコアbがおさまるだけの最小限の
段差gを設けたフラットドラム、及び図16bに示すよ
うに、ビード部への絞り作業が許す範囲で貼付面の外径
dを大きくとったハイクラウンドラムが一般に知られて
いる。
【0004】しかしながら、重荷重用タイヤなど強度上
多数枚のカーカスシートを互いに一体に貼合わせた多層
体が用いられるタイヤをハイクラウンドラムを用いて成
形する場合、フラットドラムによる成形方法によれば、
加硫前のビード部形状が加硫後仕上がりタイヤのビード
形状と大きく異なるため、ビード部の残留歪を有し耐久
性が悪くなる要因を含むことになる。
【0005】特に航空機用ラジアルタイヤ等にあって
は、一般に前記カーカスシートi(インナーカーカス)
の外側に、外のカーカスシートi1(アウターカーカ
ス)が設けられており、ビード部形状が加硫中、成形の
状態で固定されているため、仕上がりタイヤにおいてビ
ード部に大きな残留歪を有することになる。
【0006】これは、アウターカーカスのないインナー
カーカスのみの構造の場合は、ある程度ビードコアの周
りで巻上げたプライが加硫工程でずれを生じて歪を解消
するのに比べて前記アウターカーカスがある場合にはそ
れがないことによる。
【0007】そこで、できるだけ仕上タイヤに近いビー
ド部形状で予め成型するため、ハイクラウンドラムが用
いられる。しかしこの場合、これら多層体の両端を折返
す際に、図17に示すようにビードコアbに軸方向外方
に向く大なる力Fが作用し、ビードコアbに位置ずれr
が発生する。この位置ずれは、カーカスコードのペリフ
ェリ長さを変化させるなど完成タイヤにおけるコード張
力の不均一化を招き、しかもカーカスの折返し長さを左
右で違えるなど寸法精度、形状精度を損ねユニフォミテ
ィを大きく低下させる。
【0008】すなわち成型工程上でのインナーカーカス
コードとアウターカーカスコードのペリフェリ長さの差
と、仕上がり製品形状により求められる前記各コードの
ペリフェリ長さの差が大きい程、タイヤのビード耐久性
の低下を招いていることが、判明した。すなわちドラム
外周面の外端で立上げた半径線K1とビードコアbの中
心から引き下ろした半径線K2とを考えた時、該半径線
K1、K2間における内のカーカスの長さLaと、外の
カーカスの長さLbとの差Lb−Laが大なほど、内の
カーカスへの荷重分担が不均一に高まりビード耐久性を
損ねること、及び前記ビードコアbの位置ずれrが前記
差Lb−Laを増大させることを究明し得た。
【0009】従って本発明は、ビードコアを固定しつつ
カーカスシートを折返すことを基本として、タイヤのユ
ニフォミティを高めかつビード耐久性を向上しうるとと
もに、タイヤのシングルステージ成形に貢献でき生産能
率向上を計りうるタイヤ成形装置、タイヤの製造方法及
びそれによって製造されたタイヤの提供を目的としてい
る。
【0010】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
に、本願の第1の発明は、カーカス成形用のカーカスシ
ートが外周面に巻回される円筒状かつ拡径可能なドラム
を有するドラム組立体と、このドラム組立体の両側で同
一中心軸上に配されかつ前記巻回されたカーカスシート
の半径方向外側かつ両端よりも中心軸方向内方に位置す
ることによりカーカスシートにはみ出し部を形成するビ
ードコアを受ける受け部を具えるとともに中心軸方向に
移動可能なビード支持手段と、前記受け部の中心軸方向
の各外側に配され前記カーカスシートの前記はみ出し部
を折り返す折返し手段とを具える一方、前記ドラム組立
体のドラムの両側に、中心軸方向外側に突出するととも
に、前記ドラムが拡径しかつビード支持手段が移動する
支持状態において、ビードコアを突出端縁よりも中心軸
方向内側に位置させることにより前記受け部との間でカ
ーカスシートを介してビードコアを挟持しうる突部を、
前記外周面に連ならせて形成してなるタイヤ成形装置で
ある。
【0011】又第2の発明は、カーカス形成用のカーカ
スシートが、円筒状かつ拡径可能な外周面を設けたドラ
ムを有するドラム組立体の前記外周面に巻回される段階
と、前記巻回されたカーカスシートの半径方向外側かつ
両端よりも中心軸方向内方に位置することによりカーカ
スシートにはみ出し部を形成するビードコアを配置する
段階と、中心軸方向に移動可能にドラム組立体の両側で
同一中心軸上に配されるとともに中心軸方向に移動可能
なビード支持手段の拡径する受け部により前記ビードコ
アを支持する段階と、前記ドラム組立体のドラムの両側
に設けられ中心軸方向外側に突出する突部と、前記ドラ
ムが拡径しかつビード支持手段が中心軸方向内側に移動
する支持状態において、ビードコアを突出端縁よりも中
心軸方向内側に位置させて前記受け部との間でカーカス
シートを介してビードコアを挟持する段階と、前記ビー
ド支持手段の中心軸方向各外側に配され前記カーカスシ
ートの前記はみ出し部を折返し手段により折り返す段階
と、前記ドラムの中心軸方向の縮小動作に追随する前記
ビード支持手段の移動とともに前記折返し手段によりは
み出し部を折返されたカーカスシートをシェーピングす
る段階とを具えてなるタイヤの成形方法である。
【0012】又第3の発明は、カーカス形成用のカーカ
スシートが、円筒状かつ拡径可能な外周面を設けたドラ
ムを有するドラム組立体の前記外周面に巻回される段階
と、前記巻回されたカーカスシートの半径方向外側かつ
両端よりも中心軸方向内方に位置することによりカーカ
スシートにはみ出し部を形成するビードコアを配置する
段階と、中心軸方向に移動可能にドラム組立体の両側で
同一中心軸上に配されるとともに中心軸方向に移動可能
なビード支持手段の拡径する受け部により前記ビードコ
アを支持する段階と、前記ドラム組立体のドラムの両側
に設けられ中心軸方向外側に突出する突部と、前記ドラ
ムが拡径しかつビード支持手段が中心軸方向内側に移動
する支持状態において、ビードコアを突出端縁よりも中
心軸方向内側に位置させて前記受け部との間でカーカス
シートを介してビードコアを前記支持状態の前記ドラム
の外周径Ddに対するビードコアの外周径Dd/Dbを
1.1以上かつ1.5以下として挟持する段階と、前記
ビード支持手段の中心軸方向各外側に配され前記カーカ
スシートの前記はみ出し部を折返し手段により折り返す
段階と、ドラムに巻回されかつ前記支持状態において折
返し手段により前記はみ出し部を折返されたカーカスシ
ートに重ねて添着される外のカーカスシートを、半径方
向内方に前記折返し部の外面を通って前記ビードコアの
半径方向内方に巻き込み手段によって巻き込む段階とを
具えるとともに、前記突部の突出端と、ビードコアの中
心との間の中心軸方向の距離を、前記ドラムの外周面の
中心軸方向の端からビードコアの中心を通り半径方向内
方にのびる半径線に至る間の前記カーカスシートの長さ
Laと他のカーカスシートの長さLbとの差Lb−La
に対する前記カーカスシートの長さLaとの比(Lb−
La)/Laが20%以下となるように設定し、かつ前
記ドラムの中心軸方向に縮小動作に縮小動作に追随する
前記ビード支持手段の移動とともに前記折返し手段によ
りはみ出し部を折返されたカーカスシートをシェーピン
グする段階とを具えてなるタイヤの製造方法である。
【0013】又第4、第5の発明は、前記第2、第3の
発明の方法によって製造された重荷重用タイヤである。
【0014】
【作用】第1の発明のタイヤ成形装置は、拡径可能なド
ラムの両側に突部を設けるとともに、ビードコアを受け
るビード支持手段をドラムの中心軸方向に移動可能とし
ている。従って縮径状態のドラム上で直円筒状に巻回し
たカーカスシートの両端かつ半径方向外側に、ビードコ
アを装着できる。ビードコアは、カーカスシートを介し
て受け部によって支持されるため、ドラムの拡径と同期
して中心軸方向内方にスライド移動することによって、
コード配列を乱すことなくビード部でのカーカスシート
の絞り込みを精度よくかつ自動で行ないうる。又かかる
絞り込みの後、ドラムをやや縮径させることにより、ド
ラムの突部と受部との間でカーカスシートを介してビー
ドコアを挟持できる。この挟持によってカーカスシート
の折返しの際の該ビードコアの位置ずれを防止でき、カ
ーカスケースの寸法、形状精度等を高め、高いユニフォ
ミティのタイヤを能率よく安定して成形しうる。
【0015】又ドラムを中心軸方向に伸縮可能とし、か
つその縮小動作に追随してビード支持手段を移動させる
時には、1つのドラムを用いたシングルステージ成形が
可能となり、タイヤのユニフォミティをさらに高めかつ
生産性をより向上しうる。
【0016】又カーカスシートの外側に添着する外のカ
ーカスシートの両端部巻込み用の巻込み手段を設けかつ
外のカーカスシートの前記長さLbと内のカーカスシー
トの長さLaとの間の値(Lb−La)/Laを0.2
以下とした時には、航空機用ラジアルタイヤ等の重荷重
用タイヤのビード耐久性を大巾に向上できる。
【0017】なお第2の発明のタイヤ製造方法は、ビー
ドコアの挟持及びドラムの伸縮動作等によってタイヤの
シングルステージ成形を可能とし、第3の発明のタイヤ
製造方法は、外のカーカスシートの両端を巻き込む巻き
込み段階と、値(Lb−La)/Laの設定等によっ
て、ビード耐久性を大巾に向上した航空機用ラジアルタ
イヤ等のシングルステージ成形を可能としている。
【0018】
【実施例】以下に本願の第2発明、第3発明であるタイ
ヤの製造方法及びそれによって製造された第4、第5発
明のタイヤを、第1発明の一実施例であるタイヤ成形装
置1とともに図面に基づき説明する。
【0019】図においてタイヤ成形装置1は、カーカス
成形用のカーカスシートAをその外周面で円筒状に巻回
させるドラム組立体2と、円筒状に巻回したカーカスシ
ートAの両端部分に配されるビードコアBを受けるビー
ド支持手段3と、前記カーカスシートAの両端部分をビ
ードコアBの廻りで折返す折返し手段4とを具え、これ
らドラム組立体2、ビード支持手段3、折返し手段4
は、夫々中空な中心軸5上に配される。
【0020】前記ドラム組立体2は、図3に示すよう
に、前記カーカスシートAが外周面に巻回される円筒状
のドラム9と、該ドラム9の両端を支持する一対の側枠
10、10とを具える。側枠10は、前記中心軸5に遊
挿されることにより中心軸5に沿ってスライドしうる軸
受部10Aの外周に円板状の側板片10Bを立上げてな
り、該側板片10Bの外側面には、図2に示すごとく、
ドラム9案内用の例えば凸状のガイド10Cが中心軸5
を中心とする放射状に形成される。
【0021】又ドラム9は、本例では、前記側板片10
B、10B間に跨がる小巾かつ複数のドラム片11…か
らなり、各ドラム片11はその中心軸方向の外端が、前
記ガイド10Cに案内される案内溝を有しかつ側板片1
0Bの外側面に沿うスライド片12に固定される。
【0022】従ってドラム9は、図5に示すように、各
ドラム片11がガイド10Cに沿ってスライドすること
により拡縮径を可能とする。又縮径時、各ドラム片11
の側縁eが互いに突き合わされることにより、側板片1
0Bと略同径の密な直円筒体を形成する。なお本例で
は、各ドラム片11は、図2、3に示すように、軸受部
10Aとスライド片12との間に設けるバネ片13を用
いて縮径方向に付勢される一方、ドラム9内に収納され
る公知のエアーバック14の膨出により拡径される。
【0023】又各ドラム片11は、本例では半径方向の
内外で重なり合う上下のドラム片部11A、11Bに分
割されるとともに、上のドラム片部11Aの内周面に
は、下のドラム片部11Bの案内溝に嵌合するガイドが
突設している。従って、ドラム9は、重なり部において
上下のドラム片部11A、11Bが伸縮可能に連結され
る。
【0024】なおドラム組立体2においては、縮径状態
X1かつ伸長状態Y1のドラム9外周面に、該ドラム9
より巾広のカーカスシートAが直円筒に巻回され、この
直円筒状のカーカスシートAの半径方向外側には、該カ
ーカスシートAの外端とドラム9の外端との間に位置し
て、リング状のビードコアBが配される。なおビードコ
アBは、カーカスシートAの外径と略等しい内径を有
し、各ビードコアBがカーカスシートAの外端よりも中
心軸方向内方に位置することによりカーカスシートAの
両端部に、折返し用のはみ出し部A1を形成する。
【0025】又ドラム組立体2の両側には、受け部19
を前記ビードコアBの下方に待機させたビード支持手段
3が配される。
【0026】前記ビード支持手段3は、前記中心軸5に
外挿されることによって、該中心軸5に沿って摺動可能
な軸受部16と、該軸受部16に一体に固定される胴部
17と、この胴部17に拡縮径動手段21を介して保持
される受け部19とを具える。前記胴部17は、軸受部
16の外周面に嵌着固定される内筒17Aと、その外側
の外筒17Bの各外端間を外側壁17Cで継ぐシリンダ
体であって、前記内筒17A及び外筒17Bの各内端で
立上げた一対の案内板22、22の間で、中心軸5と直
角な平面内で半径方向に摺動する複数かつ扇状の受片1
9Aからなる受け部19を保持する。なお拡縮径動手段
21は、前記シリンダ状の胴部17内に遊嵌され、かつ
中心軸方向にスライドする1つのピストン23、及びピ
ストン23と各受片19Aとに枢支される複数のアーム
24とを具える。従って拡縮径動手段21は、図6に示
すように、ピストン23の内方へのスライドとともにア
ーム24を介して受片19Aを半径方向外側に向けて放
射状に移動させ、受け部19を拡径しうる。従って、受
け部19は、縮径状態Z1において、カーカスシートA
の半径方向内側に控えて待機するとともに、拡径状態Z
2において、その外周面でカーカスシートAを介してビ
ードコアBの内周面を押圧し保持する。なお受け部19
は、その外周端に、ビードコアB保持用の略半円弧状の
凹所を有する。又受け部19は、本例では、拡径状態Z
2において受片19Aの各外周面が互いに協働して密な
同一円周面を形成するように、両側面S1が半径方向外
側に向かって漸近する先細状の受片19A1と、その逆
に両側面S2が内方に向かって漸近する受片19A2と
を交互に組合わせており、又縮径状態Z1における受片
19A1の後退距離が受片19A2の後退距離に比して
大きくなるように、前記アーム24の支点間距離、支点
位置を異ならせている。
【0027】なおこのビード支持手段3の胴部17上に
は、前記カーカスシートAのはみ出し部A1を水平に保
持する保持体25が取付くとともに、ビード支持手段3
には前記はみ出し部A1をビードコアBの廻りで折返す
折返し手段4が一体移動可能に取付く。
【0028】折返し手段4は、本例ではブラダであっ
て、一端が前記外の案内板20の内側面で固定されると
ともに、前記受け部19の外周面上を通って中心軸方向
外方にのびかつ内方にU字に巻返される他端が、前記保
持体25に固着する。なお保持体25には、ブラダ4の
巻返し部を水平に保つ保持板が取付く。
【0029】そしてこれらドラム組立体2の前記伸縮動
作及びビード支持手段3の中心軸方向のスライド移動
は、本例では移動手段26によって行われる。
【0030】前記移動手段26は、図7に示すように、
前記中心軸5と平行にのびかつビード支持手段3の各軸
受部16、16と螺合する第1のネジ軸29と、中心軸
5と平行にのびかつドラム組立体2の各軸受部10A、
10Aと螺合する第2のネジ軸30とを具える。
【0031】第1のネジ軸29は前記軸受部16、16
間の中央にコネクタ31を有し、このコネクタ31の一
方側には左ねじれの左ねじ部29Aが、又他方側には右
ねじれの右ねじ部29Bが形成される。該第1のネジ軸
29の一端は、例えば歯車G1等を介して電動機Mに連
結する。なお第1のネジ軸29は、ドラム組立体2の軸
受部10Aを係合することなく挿通する。
【0032】従って、ビード支持手段3、3は電動機M
の正逆回転によって、ドラム組立体1の伸縮動とは独立
して、かつ前記コネクタ31を中心として、互いに近づ
く方向及び離れる方向に単独移動しうる。
【0033】他方第2のネジ軸30は同様に、中央のコ
ネクタ32の一方側に左ねじ部30Aを、又他方側に右
ねじ部30Bを夫々形成しており、ビード支持手段3の
軸受部16を係合することなく挿通する。そして第2の
ネジ軸30の一端は、例えばクラッチ33等を介して、
前記第1のネジ軸29と入切可能に接続される。
【0034】従ってクラッチ操作により第2のネジ軸3
0が、第1のネジ軸29と連動した際には、ドラム組立
体2は前記コネクタ32を中心として伸縮動作を行うこ
とができ、又かかる際には、第1のネジ軸29が連動す
ることにより、ビード支持手段3は、ドラム組立体2の
伸縮動作に追随して横移動しうる。なお各コネクタ3
1、32の中央には相対的横ずれを防止する凹凸状の係
合部34が形成され、ドラム組立体2及びビード支持手
段3の中心位置の一致を計っている。
【0035】又本発明ではさらに、前記ドラム9の両側
に、中心軸方向外側に突出する突部6を形成している。
【0036】前記突部6は、本例では図8に示すよう
に、前記スライド片12の外側面上部から突出する首部
分6Aのさらに外側に、略円弧状に湾曲する頭部分6B
を膨出しており、該頭部分6Bは、ドラム9の外周面9
Sと同一面を形成する首部分6Aの外周面と滑かに連な
っている。
【0037】従って、ビード支持手段3は図9〜13に
示すように縮径状態X1かつ伸長状態Y1のドラム9に
よって形成された直円筒状のカーカスシートAを介して
ビードコアBを受けた後、単独でかつ中心軸方向内方に
横移動する。又これを同期してドラム9は、エアーバッ
ク14の作動により、前記突部6下端がビードコアBを
半径方向外方にこえる拡径状態X2まで拡径する。なお
ビード支持手段3の前記単独移動の終端位置W2におい
ては、ビードコアBの中心が、前記突部6の突出端縁6
eの中心軸方向内側に移動し、カーカスシートAのビー
ド部における絞り込みが行われる。
【0038】又かかる状態においてドラム9がバネ片1
3によって略縮径し、カーカスシートAを介して、前記
突部6と受け部19との間でビードコアBを挟圧して強
固に支持する。従ってこのようなビードコアBの支持状
態Tにおいて前記ブラダ4を膨満させはみ出し部A1を
折返した場合にもビードコアBの位置ずれを確実に防止
できる。
【0039】ここで図8に示すように、前記支持状態T
における前記ドラム9の外周径Ddと前記ビードコアB
の外周径Dbとの比Dd/Dbを1.1以上かつ1.5
以下としている。前記比Dd/Dbが1.1より小の時
ビードコアBの中心を突出端縁6eの内方に移動させる
ことが難しく、位置ずれ防止が困難となる他、クラウン
高さが不十分となりシェーピング時カーカスコードに乱
れが発生する。他方1.5より大の時インナーカーカス
を折返した後、アウターカーカスをビードコア下まで巻
込む工程で、巻込シートのタイヤ半径方向の上下高さに
おける円周の直径差が大きくなるため、タイヤ半径方向
内側においてカーカスにしわより等の不具合が発生し、
成形作業が難しくなる。従って能率及び品質上からは、
1.1以上かつ1.3以下が好ましい。
【0040】又本例では、タイヤ成形装置1は、カーカ
スシートAに重ねて添着される外のカーカスシートAA
を、前記折返し部a1の外面を通ってビードコアBの半
径方向内方に巻込む巻込み手段35を具える。
【0041】前記巻込み手段35は、本例では図14に
示すように、外のカーカスシートAA外端部分を内のカ
ーカスシートAに押え付ける押付けローラから形成され
る。
【0042】又このような外のカーカスシートAAが配
される場合には、図8に示すように、前記突部6の突出
端縁6eとビードコアBの中心との間の中心軸方向の距
離Hを、比(Lb−La)/Laが0.2以下、好まし
くは0.1以下となるように設定する。
【0043】ここで記号Laは、ドラム9の外周面9S
の中心軸方向の端9eから半径方向外側に立上げた半径
線K1と、ビードコアBの中心から半径方向内側に引き
下ろした半径線K2との間の領域における、前記カーカ
スシートAの曲線長さであって、記号Lbは前記領域に
おける前記外のカーカスシートAAの曲線長さである。
これら長さLa、Lbの比(Lb−La)/Laが0.
2以下の時、内のカーカスと外のカーカスとの分担荷重
を均等化でき、ビード耐久性を高めうる。
【0044】又14、15に示すように、ビード支持手
段3、前記巻込み手段35の作動の際、横移動の始端位
置W1でサイドウォール形成用のサイドウォールゴム4
0を受け取った後、終端位置W2にもどり、受け部19
の拡径によってサイドウォールゴム40の一端を巻込み
部分aa1に圧着する。
【0045】又タイヤ成形装置1は、クラッチ33の作
動によって、ドラム9の縮小動作に追随してビード支持
手段3がさらに内方に横移動し、さらに加圧空気の流入
によって前記カーカスシートA、AAはドーナツ状に膨
満し、該カーカスシートがシェーピングされる。
【0046】このように本実施例のタイヤ成形装置1
は、カーカスシートAがドラム9の外周面9Sに巻回さ
れる段階P1と、カーカスシートAにはみ出し部A1を
有してビードコアBを配置する段階P2と、受け部19
の拡径によりビードコアBを支持する段階P3と、ドラ
ム9の突部6と受け部19との間でビードコアBを挟持
する段階P4と、カーカスシートAのはみ出し部A1を
ブラダ4により折り返す段階P5と、外のカーカスシー
トAAの両端部を巻き込む段階P6と、カーカスシート
Aをシュピングする段階P7とを具える第3発明を実施
できる。その結果例えば図18に示す第5発明の航空機
用ラジアルタイヤ150Aを、シングルステージによっ
て形成でき、タイヤのユニフォミティを高めかつビード
耐久性を向上するとともに、その生産能率を向上しう
る。
【0047】又本実施例のタイヤ成形装置1において前
記巻込み手段35を排除した場合には、第2発明を実施
でき、図19に示す第4発明であるタイヤ、すなわち外
のカーカスシートAAのないトラック・バス用の重荷重
用タイヤ50Bを高いユニフォミティを有して能率よく
生産しうる。
【0048】なお図18、19において、52はトレッ
ド部、53はサイドウォール部、54はビード部、55
はカーカス、56はベルト層を示す。前記ベルト層56
は、ベルトコードをタイヤ赤道に対して0〜30度の角
度で配列した複数枚のベルトプライ56Aから形成され
る。前記図18におけるカーカス55は、複数枚のカー
カスシートA、AAからなり、各カーカスシートA、A
Aは、カーカスコードをタイヤ赤道に対して75〜90
度の角度に配列している。又図19のカーカス55は複
数枚のカーカスシートAからなる。
【0049】(具体例)第1、第3発明である装置及び
製造方法を用いて第5発明である航空機用の重荷重用タ
イヤをタイヤサイズ46×17R20で試作するととも
に該試作タイヤに、オーバーロード・タクシー耐久テス
ト、オーバーロードテークオフ耐久テスト、及びオーバ
ープレッシャーテストを行ない耐久強度を測定するとと
もに、その時の比(Lb−La)/Laとビード部発熱
温度及び破壊水圧との関係を図20、21、22に示
す。
【0050】(オーバーロード・タクシー耐久テスト)
定格内圧(217psi)、定格荷重(43,195L
BS)の180%荷重,速度30マイル/時で2マイル
の距離をテストドラム上で定速度走行し、その直後のビ
ード発熱温度を従来タイヤを100として比較。
【0051】(オーバーロード・テークオフ耐久テス
ト)定格内圧(217psi)、定格荷重(43,19
5LBS)の150%荷重(一定)のもとで速度0から
225マイル/時までドラム上で加速走行させる航空機
タイヤの離陸シュミレートサイクル、いわゆるFAA
(Federal Aviation Adminis
tration)のTSO(Technical St
andard Order)ユニバーサルLST(Lo
ad Speed Time)カーブを用いてタイヤを
走行させた後のビード発熱レベルを従来タイヤを100
として比較した。
【0052】(オーバープレッシャーテスト)標準リム
にリム組みし、タイヤ内に水を注入するとともに、タイ
ヤがバースト(破壊)に至るまでの破壊水圧を測定。
【0053】
【発明の効果】叙上のごとく本発明は構成しているた
め、カーカスシートの両端をビードコアの廻りで精度よ
くかつ便宜に折返すことができ、しかも航空機用タイヤ
を含むラジアルタイヤのシングルステージでの成形を可
能とする。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1発明のタイヤ成形装置の一実施例を示す断
面図である。
【図2】ドラム組立体の一部を拡大して示す斜視図であ
る。
【図3】ドラム組立体及びビード支持手段の拡縮径を示
す断面図である。
【図4】ドラム組立体及びビード支持手段の伸縮動及び
横移動を示す断面図である。
【図5】ドラムの拡縮径を説明する略線図である。
【図6】受け部の拡縮径を説明する略線図である。
【図7】拡縮径動手段の一例を示す断面図である。
【図8】ドラムの突部を説明する断面図である。
【図9】タイヤ成形装置の作用を説明する略断面図であ
る。
【図10】タイヤ成形装置の作用を説明する略断面図で
ある。
【図11】タイヤ成形装置の作用を説明する略断面図で
ある。
【図12】タイヤ成形装置の作用を説明する略断面図で
ある。
【図13】タイヤ成形装置の作用を説明する略断面図で
ある。
【図14】タイヤ成形装置の作用を説明する略断面図で
ある。
【図15】タイヤ成形装置の作用を説明する略断面図で
ある。
【図16】a従来のドラムを説明する略断面図である。
【図16】b従来のドラムを説明する略断面図である。
【図17】ビードコアの位置ずれを説明する断面図であ
る。
【図18】第5の発明の重荷重用タイヤの一例を示す断
面図である。
【図19】第4の発明の重荷重用タイヤの一例を示す断
面図である。
【図20】オーバーロード・タクシー耐久テストにおけ
る比(Lb−La)/Laとビード部温度との関係を示
す線図である。
【図21】オーバーロード・テークオフ耐久テストにお
ける比(Lb−La)/Laとビード部温度との関係を
示す線図である。
【図22】オーバープレッシャーテストにおける比(L
b−La)/Laと破壊水圧との関係を示す線図であ
る。
【符号の説明】
2 ドラム組立体 3 ビード支持手段 4 ブラダ 5 中心軸 6 突部 9 ドラム 19 受け部 35 巻込み手段 A、AA カーカスシート A1 はみ出し部 a1 折返し部 B ビードコア

Claims (14)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】カーカス成形用のカーカスシートが外周面
    に巻回される円筒状かつ拡径可能なドラムを有するドラ
    ム組立体と、このドラム組立体の両側で同一中心軸上に
    配されかつ前記巻回されたカーカスシートの半径方向外
    側かつ両端よりも中心軸方向内方に位置することにより
    カーカスシートにはみ出し部を形成するビードコアを受
    ける受け部を具えるとともに中心軸方向に移動可能なビ
    ード支持手段と、前記受け部の中心軸の方向各外側に配
    され前記カーカスシートの前記はみ出し部を折り返す折
    返し手段とを具える一方、前記ドラム組立体のドラムの
    両側に、中心軸方向外側に突出するとともに、前記ドラ
    ムが拡径しかつビード支持手段が移動する支持状態にお
    いて、ビードコアを突出端縁よりも中心軸方向内側に位
    置させることにより前記受け部との間でカーカスシート
    を介してビードコアを挟持しうる突部を、前記外周面に
    連ならせて形成してなるタイヤ成形装置。
  2. 【請求項2】前記ドラムは、中心軸方向に伸縮可能とし
    たことを特徴とする請求項1記載のタイヤ成形装置。
  3. 【請求項3】前記ビード支持手段は、前記受け部が拡径
    でき拡径により前記ビードコアを支持するとともに、中
    心軸方向に単独かつドラムの伸縮動作に追随して移動可
    能のしたことを特徴とする請求項1記載のタイヤ成形装
    置。
  4. 【請求項4】前記ドラムは、該ドラムの縮小動作に追随
    する前記ビード支持手段の移動とともに前記折返し手段
    によりはみ出し部を折返されたカーカスシートをシェー
    ピングすることを特徴とする請求項3記載のタイヤ成形
    装置。
  5. 【請求項5】前記支持状態の前記ドラムの外周径Ddに
    対するビードコアの外周径Dbの比Dd/Dbは1.1
    以上かつ1.5以下であることを特徴とする請求項1記
    載のタイヤ成形装置。
  6. 【請求項6】ドラムに巻回されかつ前記支持状態におい
    てブラダにより前記はみ出し部を折り返されたカーカス
    シートに重ねて添着される外のカーカスシートを、前記
    折返し部の外面を通って前記ビードコアの半径方向内方
    に巻き込む巻き込み手段を具え、かつ前記支持状態の前
    記ドラムの外周径Ddに対するビードコアの外周径Db
    の比Dd/Dbを1.1以上かつ1.5以下とするとと
    もに、 前記突部の突出端縁と、ビードコアの中心との間の中心
    軸方向の距離を、前記ドラムの外周面の中心軸方向の端
    からビードコアの中心を通り半径方向内方にのびる半径
    線に至る間の前記カーカスシートの長さLaと外のカー
    カスシートの長さLbとの差Lb−Laに対する前記カ
    ーカスシートの長さLaとの比(Lb−La)/Laが
    20%以下となるように設定されたことを特徴とする請
    求項1記載のタイヤ成形装置。
  7. 【請求項7】前記支持状態の前記ドラムの外周径Ddに
    対するビードコアの外周径Dbの比Dd/Dbは1.1
    以上かつ1.3以下であることを特徴とする請求項1記
    載のタイヤ成形装置。
  8. 【請求項8】ドラムに巻回されかつ前記支持状態におい
    てブラダにより前記はみ出し部を折返されたカーカスシ
    ートに重ねて添着される外のカーカスシートを、前記折
    返し部の外面を通って前記ビードコアの半径方向内方に
    巻き込む巻き込み手段を具え、かつ前記支持状態の前記
    ドラムの外周径Ddに対するビードコアの外周径Dbの
    比Dd/Dbを1.1以上かつ1.3以下とするととも
    に、前記突部の突出端縁と、ビードコアの中心との間の
    中心軸方向の距離を、前記ドラムの外周面の中心軸方向
    の端からビードコアの中心を通り半径方向内方にのびる
    半径線に至る間の前記カーカスシートの長さLaと他の
    カーカスシートの長さLbとの差Lb−Laに対する前
    記カーカスシートの長さLaとの比(Lb−La)/L
    aが20%以下となるように設定されたことを特徴とす
    る請求項1記載のタイヤ成形装置。
  9. 【請求項9】カーカス形成用のカーカスシートが、円筒
    状かつ拡径可能な外周面を設けたドラムを有するドラム
    組立体の前記外周面に巻回される段階と、前記巻回され
    たカーカスシートの半径方向外側かつ両端よりも中心軸
    方向内方に位置することによりカーカスシートにはみ出
    し部を形成するビードコアを配置する段階と、中心軸方
    向に移動可能にドラム組立体の両側で同一中心軸上に配
    されるとともに中心軸方向に移動可能なビード支持手段
    の拡径する受け部により前記ビードコアを支持する段階
    と、前記ドラム組立体のドラムの両側に設けられ中心軸
    方向外側に突出する突部と、前記ドラムが拡径しかつビ
    ード支持手段が中心軸方向内側に移動する支持状態にお
    いて、ビードコアを突出端縁よりも中心軸方向内側に位
    置させて前記受け部との間でカーカスシートを介してビ
    ードコアを挟持する段階と、前記ビード支持手段の中心
    軸方向各外側に配され前記カーカスシートの前記はみ出
    し部を折返し手段により折り返す段階と、前記ドラムの
    中心軸方向の縮小動作に追随する前記ビード支持手段の
    移動とともに前記折返し手段によりはみ出し部を折返さ
    れたカーカスシートをシェーピングする段階とを具えて
    なるタイヤの製造方法。
  10. 【請求項10】前記支持状態の前記ドラムの外周径Dd
    に対するビードコアの外周径Dbの比Dd/Dbは1.
    1以上かつ1.3以下であることを特徴とする請求項9
    記載のタイヤの製造方法。
  11. 【請求項11】カーカス形成用のカーカスシートが、円
    筒状かつ拡径可能な外周面を設けたドラムを有するドラ
    ム組立体の前記外周面に巻回される段階と、前記巻回さ
    れたカーカスシートの半径方向外側かつ両端よりも中心
    軸方向内方に位置することによりカーカスシートにはみ
    出し部を形成するビードコアを配置する段階と、中心軸
    方向に移動可能にドラム組立体の両側で同一中心軸上に
    配されるとともに中心軸方向に移動可能なビード支持手
    段の拡径する受け部により前記ビードコアを支持する段
    階と、前記ドラム組立体のドラムの両側に設けられ中心
    軸方向外側に突出する突部と、前記ドラムが拡径しかつ
    ビード支持手段が中心軸方向内側に移動する支持状態に
    おいて、ビードコアを突出端縁よりも中心軸方向内側に
    位置させて前記受け部との間でカーカスシートを介して
    ビードコアを前記支持状態の前記ドラムの外周径Ddに
    対するビードコアの外周径Dd/Dbを1.1以上かつ
    1.5以下として挟持する段階と、前記ビード支持手段
    の中心軸方向各外側に配され前記カーカスシートの前記
    はみ出し部を折返し手段により折り返す段階と、ドラム
    に巻回されかつ前記支持状態においてブラダにより前記
    はみ出し部を折返されたカーカスシートに重ねて添着さ
    れる外のカーカスシートを、半径方向内方に前記折返し
    部の外面を通って前記ビードコアの半径方向内方に巻き
    込み手段によって巻き込む段階とを具えるとともに、前
    記突部の突出端と、ビードコアの中心との間の中心軸方
    向の距離を、前記ドラムの外周面の中心軸方向の端から
    ビードコアの中心を通り半径方向内方にのびる半径線に
    至る間の前記カーカスシートの長さLaと他のカーカス
    シートの長さLbとの差Lb−Laに対する前記カーカ
    スシートの長さLaとの比(Lb−La)/Laが20
    %以下となるように設定し、かつ前記ドラムの中心軸方
    向の縮小動作に追随する前記ビード支持手段の移動とと
    もに前記折返し手段によりはみ出し部を折返されたカー
    カスシートをシェーピングする段階とを具えてなるタイ
    ヤの製造方法。
  12. 【請求項12】カーカス形成用のカーカスシートが、円
    筒状かつ拡径可能な外周面を設けたドラムを有するドラ
    ム組立体の前記外周面に巻回される段階と、前記巻回さ
    れたカーカスシートの半径方向外側かつ両端よりも中心
    軸方向内方に位置することによりカーカスシートにはみ
    出し部を形成するビードコアを配置する段階と、中心軸
    方向に移動可能にドラム組立体の両側で同一中心軸上に
    配されるとともに中心軸方向に移動可能なビード支持手
    段の拡径する受け部により前記ビードコアを支持する段
    階と、前記ドラム組立体のドラムの両側に設けられ中心
    軸方向外側に突出する突部と、前記ドラムが拡径しかつ
    ビード支持手段が中心軸方向内側に移動する支持状態に
    おいて、ビードコアを突出端縁よりも中心軸方向内側に
    位置させて前記受け部との間でカーカスシートを介して
    ビードコアを挟持する段階と、前記ビード支持手段の中
    心軸方向各外側に配され前記カーカスシートの前記はみ
    出し部を折返し手段により折り返す段階と、前記ドラム
    の中心軸方向の縮小動作に追随する前記ビード支持手段
    の移動とともに前記折返し手段によりはみ出し部を折返
    されたカーカスシートをシェーピングする段階を用いて
    製造された重荷重用タイヤ。
  13. 【請求項13】前記支持状態の前記ドラムの外周径Dd
    に対するビードコアの外周径Dbの比Dd/Dbは1.
    1以上かつ1.3以下であることを特徴とする請求項1
    2記載の重荷重用タイヤ
  14. 【請求項14】カーカス形成用のカーカスシートが、円
    筒状かつ拡径可能な外周面を設けたドラムを有するドラ
    ム組立体の前記外周面に巻回される段階と、前記巻回さ
    れたカーカスシートの半径方向外側かつ両端よりも中心
    軸方向内方に位置することによりカーカスシートにはみ
    出し部を形成するビードコアを配置する段階と、中心軸
    方向に移動可能にドラム組立体の両側で同一中心軸上に
    配されるとともに中心軸方向に移動可能なビード支持手
    段の拡径する受け部により前記ビードコアを支持する段
    階と、前記ドラム組立体のドラムの両側に設けられ中心
    軸方向外側に突出する突部と、前記ドラムが拡径しかつ
    ビード支持手段が中心軸方向内側に移動する支持状態に
    おいて、ビードコアを突出端縁よりも中心軸方向内側に
    位置させて前記受け部との間でカーカスシートを介して
    ビードコアを前記支持状態の前記ドラムの外周径Ddに
    対するビードコアの外周径Dd/Dbを1.1以上かつ
    1.5以下として挟持する段階と、前記ビード支持手段
    の中心軸方向各外側に配され前記カーカスシートの前記
    はみ出し部を折返し手段により折り返す段階と、ドラム
    に巻回されかつ前記支持状態においてブラダにより前記
    はみ出し部を折返されたカーカスシートに重ねて添着さ
    れる外のカーカスシートを、半径方向内方に前記折返し
    部の外面を通って前記ビードコアの半径方向内方に巻き
    込み手段によって巻き込む段階とを具えるとともに、前
    記突部の突出端と、ビードコアの中心との間の中心軸方
    向の距離を、前記ドラムの外周面の中心軸方向の端から
    ビードコアの中心を通り半径方向内方にのびる半径線に
    至る間の前記カーカスシートの長さLaと他のカーカス
    シートの長さLbとの差Lb−Laに対する前記カーカ
    スシートの長さLaとの比(Lb−La)/Laが20
    %以下となるように設定し、かつ前記ドラムの中心軸方
    向の縮小動作に追随する前記ビード支持手段の移動とと
    もに前記折返し手段によりはみ出し部を折返されたカー
    カスシートをシェーピングする段階とを用いて製造され
    た重荷重用タイヤ。
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