JP2019118213A - 電力変換システム、電力変換装置 - Google Patents

電力変換システム、電力変換装置 Download PDF

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Abstract

【課題】瞬低(瞬時停電又は瞬時電圧低下)の解除後に安定的かつ速やかに瞬低前の状態に復帰させる電力変換装置を提供する。【解決手段】DC/DCコンバータ11a、11bは、直流電源2、3が出力する直流電力の電圧を調整し、電圧を調整した直流電力を中間バス30に出力する。インバータ21は、中間バスの直流電力を交流電力に変換して、変換した交流電力を電力系統4へ出力する。電力系統に瞬低が発生すると、インバータ制御部22は、インバータの出力を抑制する。瞬低が解除されると、インバータ制御部は、瞬低の発生前におけるインバータの出力電力に対応する値までの出力を許容する状態に、インバータの状態を遷移させる。コンバータ制御部12a、12bは、中間バスの電圧が第1所定値まで低下するようにDC/DCコンバータ11a、11bを制御する。【選択図】図2

Description

本発明は、直流電力を交流電力に変換する電力変換システム、電力変換装置に関する。
現在、系統連系される分散型電源には、電源ソースとして太陽光発電装置、風力発電装置、定置型蓄電池、車載蓄電池などがある。分散型電源の電圧を系統連系用の電圧に昇圧するDC/DCコンバータと、DC/DCコンバータの直流電力を交流電力に変換するインバータのシステム構成として、両者が1つの筐体内に設置される一体型構成と、別々の筐体内に設置される分離型構成がある。今後、DC/DCコンバータとインバータ間の中間バスに、様々な分散型電源を後付けしてシステムを拡張できる分離型構成が普及していくと予想されている。
商用電力系統(以下、電力系統という)に、瞬時停電または瞬時電圧低下(以下、本明細書では両者を包含して瞬低という)が発生した場合、系統連系規程に定められたFRT(Fault Ride Through)要件を遵守する必要がある。FRT要件では瞬低の解除後、速やかに瞬低前の出力電力まで復帰させることが求められる。それを実現するためのパワーコンディショナが開発されている(例えば、特許文献1参照)。
特開2014−50156号公報
上述した分離型構成の電力変換システムでは、中間バスの電圧を、インバータの制御部が一定に保つように制御する。さらに中間バスの電圧が所定の閾値電圧まで上昇すると、DC/DCコンバータの制御部がバス電圧の上昇を抑えるように制御する。この制御方式では、瞬低が発生すると中間バスの電圧が当該閾値電圧まで上昇する。瞬低の解除後、インバータの制御部がインバータの出力抑制を無条件に解除すると、中間バスの電圧を低下させるためにインバータは、より多くの電流を出力しようとする。その際、インバータに過電流が発生する可能性がある。
本発明はこうした状況に鑑みなされたものであり、その目的は、瞬低の解除後に安定的かつ速やかに瞬低前の状態に復帰することができる電力変換システム、電力変換装置を提供することにある。
上記課題を解決するために、本発明のある態様の電力変換システムは、直流電源が出力する直流電力の電圧を調整し、電圧を調整した直流電力を中間バスに出力するDC/DCコンバータと、前記DC/DCコンバータを制御する第1制御部と、前記中間バスの直流電力を交流電力に変換して、変換した交流電力を電力系統へ出力するインバータと、前記中間バスの電圧が第1所定値を維持するように前記インバータを制御する第2制御部と、を備える。前記第1制御部は、前記中間バスの電圧が、前記第1所定値より高い第2所定値以下になるように前記DC/DCコンバータを制御し、前記電力系統に瞬低が発生すると、前記第2制御部は、前記インバータの出力を抑制し、前記瞬低が解除されると、前記第2制御部は、前記瞬低の発生前における前記インバータの出力電力に対応する値までの出力を許容する状態に、前記インバータの状態を遷移させ、前記第1制御部は、前記中間バスの電圧が前記第1所定値まで低下するように前記DC/DCコンバータを制御する。
本発明によれば、瞬低の解除後に安定的かつ速やかに瞬低前の状態に復帰することができる。
図1(a)、(b)は、インバータとコンバータ一体型の電力変換装置と、インバータとコンバータ分離型の電力変換装置を比較するための図である。 本発明の実施の形態に係る電力変換システムを説明するための図である。 図3(a)、(b)は、中間バスの電圧の状態を模式的に描いた図である。 瞬低時の各出力波形を示す図である。 瞬低時の各出力値の具体例を示す図である。 瞬低解除時の各出力波形の一例を示す図である。 本発明の実施の形態に係る電力変換システムにおける、瞬低時の動作を説明するためのフローチャートである。 変形例に係る電力変換システムを説明するための図である。
図1(a)、(b)は、インバータとコンバータ一体型の電力変換装置と、インバータとコンバータ分離型の電力変換装置を比較するための図である。図1(a)は、インバータとコンバータ一体型の電力変換装置の概略構成を示し、図1(b)は、インバータとコンバータ分離型の電力変換装置の概略構成を示す。図1(a)、(b)では、太陽電池2、定置型蓄電池3a及び車載蓄電池3bの3つの分散型電源が、電力系統4に連系可能なシステム構成を示している。
図1(a)に示す一体型の構成では分散型電源毎に、DC/DCコンバータ11とインバータ21を備える電力変換装置15が設置される。一方、図1(b)に示す分離型の構成では、インバータ21を備えるDC/AC電力変換装置20が1つと、DC/DCコンバータ11を備えるDC/DC電力変換装置10が分散型電源毎に設置される。
図1(a)に示す一体型の構成では、分散型電源間で電力を融通する際の効率が低下する。例えば、太陽電池2の発電電力を定置型蓄電池3aに充電する際、第1DC/DCコンバータ11a→第1インバータ21a→第2インバータ21b→第2DC/DCコンバータ11bと4つの変換器を通る必要がある。一方、図1(b)に示す分離型の構成では、第1DC/DCコンバータ11a→第2DC/DCコンバータ11bの2つの変換器を通るだけで足りる。従って、図1(b)に示す分離型の構成の方が、分散型電源間で電力を融通する際の損失が少ない。
また一体型の構成では、分散型電源を追加する毎に、DC/DCコンバータ11とインバータ21の両方を追加する必要がある。一方、分離型の構成では、DC/DCコンバータ11を追加するだけで足りる。従って分離型の構成の方が、分散型電源を追加する際のコストを抑えることができる。
また一体型の構成では、DC/DCコンバータ11とインバータ21を備えるため電力変換装置15のサイズが大きくなる。一方、分離型の構成では、DC/DCコンバータ11とインバータ21の一方だけを備えるため電力変換装置10、20のサイズを小さくすることができる。従って分離型の構成の方が、設置の自由度が大きくなる。
ただし分離型の構成では、インバータ21に入力される電力と、インバータ21から出力される電力の平衡を保つための電力平衡制御が複雑になる。以下、分離型の電力変換装置を使用した電力変換システムについて説明する。
図2は、本発明の実施の形態に係る電力変換システム1を説明するための図である。実施の形態に係る電力変換システム1は、第1DC/DC電力変換装置10a、第2DC/DC電力変換装置10b、及びDC/AC電力変換装置20を備える。第1DC/DC電力変換装置10aと第2DC/DC電力変換装置10bは並列接続され、並列接続された第1DC/DC電力変換装置10a及び第2DC/DC電力変換装置10bと、DC/AC電力変換装置20とが中間バス30を介して接続される。
太陽電池2は、光起電力効果を利用し、光エネルギーを直接電力に変換する発電装置である。太陽電池2として、シリコン太陽電池、化合物半導体などを素材にした太陽電池、色素増感太陽電池、有機薄膜太陽電池などが使用される。太陽電池2は第1DC/DC電力変換装置10aと接続され、発電した電力を第1DC/DC電力変換装置10aに出力する。
第1DC/DC電力変換装置10aは、第1DC/DCコンバータ11a及び第1コンバータ制御部12aを備える。第1DC/DCコンバータ11aは、太陽電池2から出力される直流電力の電圧を調整可能なコンバータである。第1DC/DCコンバータ11aは例えば、昇圧チョッパで構成することができる。
第1コンバータ制御部12aは第1DC/DCコンバータ11aを制御する。第1コンバータ制御部12aは、ハードウェア資源とソフトウェア資源の協働、またはハードウェア資源のみにより実現できる。ハードウェア資源としてアナログ素子、マイクロコンピュータ、DSP、ROM、RAM、FPGA、その他のLSIを利用できる。ソフトウェア資源としてファームウェア等のプログラムを利用できる。
第1コンバータ制御部12aは基本制御として、太陽電池2の出力電力が最大になるよう第1DC/DCコンバータ11aをMPPT(Maximum Power Point Tracking) 制御する。具体的には第1コンバータ制御部12aは、太陽電池2の出力電圧および出力電流である、第1DC/DCコンバータ11aの入力電圧および入力電流を計測して太陽電池2の発電電力を推定する。第1コンバータ制御部12aは、計測した太陽電池2の出力電圧と推定した発電電力をもとに、太陽電池2の発電電力を最大電力点(最適動作点)にするための指令値を生成する。例えば、山登り法に従い動作点電圧を所定のステップ幅で変化させて最大電力点を探索し、最大電力点を維持するように指令値を生成する。第1DC/DCコンバータ11aは、生成された指令値に基づく駆動信号に応じてスイッチング動作する。
蓄電部3は、電力を充放電可能であり、リチウムイオン蓄電池、ニッケル水素蓄電池、鉛蓄電池、電気二重層キャパシタ、リチウムイオンキャパシタ等を含む。蓄電部3は第2DC/DC電力変換装置10bと接続され、第2DC/DC電力変換装置10bにより充放電制御される。
第2DC/DC電力変換装置10bは、第2DC/DCコンバータ11b及び第2コンバータ制御部12bを備える。第2DC/DCコンバータ11bは、蓄電部3と中間バス30との間に接続され、蓄電部3を充放電する双方向コンバータである。
第2コンバータ制御部12bは第2DC/DCコンバータ11bを制御する。第2コンバータ制御部12bは、ハードウェア資源とソフトウェア資源の協働、またはハードウェア資源のみにより実現できる。ハードウェア資源としてアナログ素子、マイクロコンピュータ、DSP、ROM、RAM、FPGA、その他のLSIを利用できる。ソフトウェア資源としてファームウェア等のプログラムを利用できる。
第2コンバータ制御部12bは基本制御として、DC/AC電力変換装置20から送信されてくる指令値をもとに第2DC/DCコンバータ11bを制御して、蓄電部3を定電流(CC)/定電圧(CV)で充電/放電する。例えば第2コンバータ制御部12bは、放電時においてDC/AC電力変換装置20のインバータ制御部22から電力指令値を受信し、当該電力指令値を蓄電部3の電圧で割った値を電流指令値として、第2DC/DCコンバータ11bに定電流放電させる。
DC/AC電力変換装置20は、インバータ21、インバータ制御部22及び系統電圧検出部23を備える。インバータ21は双方向インバータであり、中間バス30から入力される直流電力を交流電力に変換し、変換した交流電力を電力系統4に接続された配電線40に出力する。当該配電線40には負荷5が接続される。またインバータ21は、電力系統4から供給される交流電力を直流電力に変換し、変換した直流電力を中間バス30に出力する。中間バス30には、平滑用の電解コンデンサ(不図示)が接続されている。
インバータ制御部22はインバータ21を制御する。インバータ制御部22は、ハードウェア資源とソフトウェア資源の協働、またはハードウェア資源のみにより実現できる。ハードウェア資源としてアナログ素子、マイクロコンピュータ、DSP、ROM、RAM、FPGA、その他のLSIを利用できる。ソフトウェア資源としてファームウェア等のプログラムを利用できる。
インバータ制御部22は基本制御として、中間バス30の電圧が第1閾値電圧を維持するようにインバータ21を制御する。具体的にはインバータ制御部22は、中間バス30の電圧を検出し、検出したバス電圧を第1閾値電圧に一致させるための指令値を生成する。インバータ制御部22は、中間バス30の電圧が第1閾値電圧より高い場合はインバータ21のデューティ比を上げるための指令値を生成し、中間バス30の電圧が第1閾値電圧より低い場合はインバータ21のデューティ比を下げるための指令値を生成する。インバータ21は、生成された指令値に基づく駆動信号に応じてスイッチング動作する。
系統電圧検出部23は、系統電圧を検出し、検出した電圧をインバータ制御部22に出力する。系統電圧検出部23は、インバータ21と配電線40間に介在するリレー(不図示)より、電力系統4側の電圧を検出する。
第1DC/DC電力変換装置10aの第1コンバータ制御部12a、第2DC/DC電力変換装置10bの第2コンバータ制御部12b及びDC/AC電力変換装置20のインバータ制御部22間は通信線50で接続され、それらの制御部間で所定の通信規格(例えば、RS−485規格、TCP−IP規格、CAN規格)に準拠した通信が行われる。
以上の回路構成において、インバータ21の出力電力を抑制する必要がある場合が発生する。主な出力抑制事由として、インバータ21から電力系統4への逆潮流の発生、電力系統4の瞬低、系統電圧の設定電圧を超える上昇、遠隔出力指令の受信、インバータ21内の部品の設定温度を超える温度上昇、インバータ21の定格電力を超える電力上昇、インバータ21の定格電流を超える電流上昇が挙げられる。
インバータ21の出力電力を抑制する方法として、太陽電池2の第1DC/DCコンバータ11aの出力電力を抑制する方法、蓄電部3の第2DC/DCコンバータ11bの出力電力を抑制する方法、インバータ21の出力電力を抑制する方法がある。太陽電池2の第1DC/DCコンバータ11aの出力電力を抑制する方法は、太陽電池2の発電量を無駄にすることに繋がる。従って太陽電池2の第1DC/DCコンバータ11aの出力抑制は最後に実行すべき制御である。
逆潮流が検出された場合、蓄電部3からの放電を停止すればよいため、蓄電部3の第2DC/DCコンバータ11bの出力電力を抑制する方法が最も直截的な制御である。しかしながら、第2DC/DC電力変換装置10bがDC/AC電力変換装置20から分離され、電力系統4から離れた位置に設置されている場合、逆潮流の検出から蓄電部3の第2DC/DCコンバータ11bの出力抑制までにタイムラグが発生しやすくなる。
従ってDC/AC電力変換装置20が逆潮流を検出し、出力抑制を指示する通信データを生成し、通信線50を介して第2DC/DC電力変換装置10bに送信する方法では、系統連系規定に定められる時限(500ms)を遵守できない可能性がある。またノイズにより通信データの内容が途中で変わってしまう可能性もある。
そこで先にインバータ21の出力電力を抑制し、後から蓄電部3の第2DC/DCコンバータ11bの出力電力を抑制する方法が考えられる。上述のようにインバータ制御部22は基本制御として、中間バス30の電圧が第1閾値電圧を維持するようにインバータ21を制御する(以下、電力平衡制御という)。出力抑制をすべき場合は、インバータ制御部22は、電力平衡制御に優先して出力抑制制御を実行する。具体的には、インバータ21の電流指令値のリミット値(上限値)をゼロに設定する。通常の状態では、インバータ21の電流指令値のリミット値は、インバータ21の定格出力値に設定されている。
インバータ21の出力抑制が開始した時点では、太陽電池2の第1DC/DCコンバータ11a及び/又は蓄電部3の第2DC/DCコンバータ11bの出力抑制は開始していない。従ってインバータ21の出力電力に対してインバータ21の入力電力が過多となり、中間バス30の電圧が上昇する。より具体的には中間バス30に接続された電解コンデンサに電荷が蓄積されていく。
上述のように第2コンバータ制御部12bは基本制御として、蓄電部3から第2DC/DCコンバータ11bへの放電量または第2DC/DCコンバータ11bから蓄電部3への充電量が、DC/AC電力変換装置20から送信されてくる指令値になるように第2DC/DCコンバータ11bを制御する。さらに第2コンバータ制御部12bは、中間バス30の電圧が第2閾値電圧を超えないように第2DC/DCコンバータ11bを制御する。この制御は、DC/AC電力変換装置20から送信されてくる指令値に出力を合わせる制御に対して優先する。第2閾値電圧は第1閾値電圧より高い値に設定される。
上述のように第1コンバータ制御部12aは基本制御として、太陽電池2の出力電力が最大になるよう第1DC/DCコンバータ11aをMPPT制御する。さらに第1コンバータ制御部12aは、中間バス30の電圧が第3閾値電圧を超えないように第1DC/DCコンバータ11aを制御する。この制御は、MPPT制御に対して優先する。第3閾値電圧は第2閾値電圧より高い値に設定される。
第1閾値電圧は、中間バス30の定常時の電圧に設定される。系統電圧がAC200Vの場合、第1閾値電圧は例えば、DC300V〜370Vの範囲に設定される。以下の説明では300Vに設定される例を想定する。第2閾値電圧は例えば390V、第3閾値電圧は例えば410Vに設定される。インバータ21の出力抑制により中間バス30の電圧が上昇し、中間バス30の電圧が第2閾値電圧に到達すると蓄電部3の第2DC/DCコンバータ11bによるバス電圧の上昇抑制制御が発動する。中間バス30の電圧上昇のエネルギーが、蓄電部3の第2DC/DCコンバータ11bによる上昇抑制エネルギーより大きい場合は、中間バス30の電圧がさらに上昇する。中間バス30の電圧が第3閾値電圧に到達すると太陽電池2の第1DC/DCコンバータ11aによるバス電圧の上昇抑制制御が発動する。
図3(a)、(b)は、中間バス30の電圧の状態を模式的に描いた図である。図2(a)は、定常時の中間バス30の電圧の状態を示している。定常時の中間バス30の電圧は、インバータ21により第1閾値電圧に維持される。図3(b)は、インバータ21の出力抑制時の中間バス30の電圧の状態を示している。出力抑制中の中間バス30の電圧は、太陽電池2の第1DC/DCコンバータ11aにより第3閾値電圧に維持される。または、蓄電部3の第2DC/DCコンバータ11bにより第2閾値電圧に維持される場合もある。図3(b)に示す状態からインバータ21の出力抑制が解除されると、インバータ21は通常の電力平衡制御に復帰する。具体的にはインバータ21の電流指令値のリミット値を、インバータ21の定格出力値に復帰させる。
図4は、瞬低時の各出力波形を示す図である。電力系統4に瞬低が発生すると、系統電圧及びインバータ21の出力電流がゼロになり、中間バス30の電圧は上昇する。インバータ制御部22は、電力系統4の瞬低の発生及び解除を、系統電圧検出部23の検出値をもとに検出する。太陽電池2の出力電力は、第1DC/DCコンバータ11aによるバス電圧の上昇抑制制御によりゼロになり、蓄電部3の放電電力は、第2DC/DCコンバータ11bによるバス電圧の上昇抑制制御によりゼロになる。なお蓄電部3の容量に空きがある場合、充電に切り替えられてもよい。
電力系統4の瞬低が解除されると、インバータ21の出力電力を速やかに瞬低前の状態に復帰させることが必要である。例えば、0.1s以内に瞬低前の出力電力の80%以上に復帰させることが好ましい。その際、復帰時の出力電流が、瞬低前の出力電流の100%を超えないことが求められる。太陽電池2の出力電力及び蓄電部3の放電電力は、バス電圧の低下に伴い、瞬低前の状態に復帰する。
図5は、瞬低時の各出力値の具体例を示す図である。以下に示す具体例では、インバータの定格出力電力が5.5kWとする。区間1は電力系統4が正常な状態であり、太陽電池2は3.0kWを出力し、蓄電部3は2.0kWを放電し、インバータ21は5.0kWを出力している。中間バス30の電圧は300Vで平衡している。
区間2は電力系統4に瞬低が発生した時の状態であり、インバータ21は出力抑制により、出力電力が0.0kWに低下する。これによりインバータ21の電力平衡が崩れ、中間バス30の電圧が急上昇する。中間バス30の電圧が390Vを超えると蓄電部3の第2DC/DCコンバータ11bによるバス電圧の上昇抑制制御が発動し、中間バス30の電圧が410Vを超えると太陽電池2の第1DC/DCコンバータ11aによるバス電圧の上昇抑制制御が発動する。
区間3は瞬低が継続している期間の状態であり、蓄電部3の第2DC/DCコンバータ11bによるバス電圧の上昇抑制制御により蓄電部3の放電電力が0.0kWに低下し、太陽電池2の第1DC/DCコンバータ11aによるバス電圧の上昇抑制制御により太陽電池2の出力電力が0.0kWに低下している。これにより、インバータ21の電力平衡が回復し、中間バス30の電圧が410Vで安定する。
区間4は電力系統4の瞬低が解除された時の状態であり、インバータ21の出力抑制制御が解除される。具体的にはインバータ21の電流指令値のリミット値が、瞬低前の出力値(本具体例では、5.0kW出力に対応する電流値)に戻される。これによりインバータ21の出力電力が上昇し、中間バス30の電圧が低下する。なお、インバータ21の電流指令値のリミット値を、定格値(本具体例では、5.5kW出力に対応する電流値)に戻してしまうと、瞬低前の電流以上の電流(過電流)が流れてしまう。太陽電池2の第1DC/DCコンバータ11aは、中間バス30の電圧が410V未満になると、瞬低前の制御に戻り、3.0kWを出力する。蓄電部3の第2DC/DCコンバータ11bは、中間バス30の電圧が390V未満になると、瞬低前の制御に戻り、2.0kWを放電する。
区間5は電力系統4が正常な状態であり、太陽電池2は3.0kWを出力し、蓄電部3は2.0kWを放電し、インバータ21は5.0kWを出力している。中間バス30の電圧は390Vで平衡している。
図6は、瞬低解除時の各出力波形の一例を示す図である。インバータ21は、瞬低が解除され通常動作状態に復帰する際、過電流を出力している。中間バス30の電圧が下がっていない状態で(中間バス30に接続された電解コンデンサに大きな電荷が蓄積された状態で)、インバータ21の出力を復帰させると過電流が発生する。以下、このインバータ21の出力復帰時の過電流を抑制する仕組みを導入する。
図7は、本発明の実施の形態に係る電力変換システム1における、瞬低時の動作を説明するためのフローチャートである。通常動作時、インバータ制御部22はインバータ21を制御して、電力平衡制御を実行する(S20)。太陽電池2の第1コンバータ制御部12aは、第1DC/DCコンバータ11aを制御して、MPPT制御とバス電圧上昇抑制制御を実行する。蓄電部3の第2コンバータ制御部12bは、第2DC/DCコンバータ11bを制御して、充放電制御とバス電圧上昇抑制制御を実行する(S10)。
インバータ制御部22は、電力系統4の瞬低の発生を検出すると(S21のY)、インバータ21の出力を抑制する(S22)。具体的にはインバータ21の電流指令値のリミット値をゼロに設定する。インバータ制御部22は、電力系統4の瞬低の解除を検出すると(S23のY)、通信線50を介して太陽電池2の第1コンバータ制御部12a及び蓄電部3の第2コンバータ制御部12bに、バス電圧低下制御の開始指示を送信する(S24)。インバータ制御部22は、バス電圧低下制御の開始指示を送信するとともに、インバータ21の電流指令値のリミット値を、瞬低前の出力電力に対応する電流値に設定する(S25)。
太陽電池2の第1コンバータ制御部12aは、インバータ制御部22からバス電圧低下制御の開始指示を受信すると、中間バス30の電圧を第1閾値電圧(上記例では300V)まで低下させるように第1DC/DCコンバータ11aを制御する。蓄電部3の第2コンバータ制御部12bは、インバータ制御部22からバス電圧低下制御の開始指示を受信すると、中間バス30の電圧を第1閾値電圧まで低下させるように第2DC/DCコンバータ11bを制御する(S11)。
中間バス30の電圧が第1閾値電圧まで低下すると(S26のY)、インバータ制御部22は、通信線50を介して太陽電池2の第1コンバータ制御部12a及び蓄電部3の第2コンバータ制御部12bに、バス電圧低下制御の終了指示を送信する(S27)。太陽電池2の第1コンバータ制御部12a及び蓄電部3の第2コンバータ制御部12bは、インバータ制御部22からバス電圧低下制御の終了指示を受信すると、バス電圧低下制御を終了する(S12)。インバータ制御部22は、インバータ21の電流指令値のリミット値を、インバータ21の定格出力値に復帰させる(S28)。
以上説明したように本実施の形態によれば、電力系統4の瞬低解除時に、インバータ制御部22がインバータ21の電流指令値のリミット値を瞬低前の出力電流値に設定するとともに、第1コンバータ制御部12a及び第2コンバータ制御部12bに、中間バス30の電圧を第1閾値電圧まで低下させるように指示する。これにより瞬低解除時に、インバータ21から出力される電流量を抑えることができ、過電流の発生を防止することができる。即ち、太陽電池2の出力電力及び蓄電部3の放電電力を絞ることにより、中間バス30に過大な電荷が蓄積されることを防止することができる。また、インバータ21の電流指令値のリミット値を瞬低前の出力電流値に設定することにより、インバータ21から過電流が流れることを防止しつつ、瞬低前の出力電力に速やかに復帰することができ、FRT要件を満たすことができる。
また、中間バス30の電圧が第1閾値電圧まで低下した段階で、インバータ21の電流指令値のリミット値を瞬低前の値に戻す。これにより、インバータ制御部22が電力平衡制御により中間バス30の電圧を低下させようと制御することにより、インバータ21から過電流が流れることを防止することができる。
以上、本発明を実施の形態をもとに説明した。実施の形態は例示であり、それらの各構成要素や各処理プロセスの組み合わせにいろいろな変形例が可能なこと、またそうした変形例も本発明の範囲にあることは当業者に理解されるところである。
図8は、変形例に係る電力変換システム1を説明するための図である。変形例では、太陽電池2の第1コンバータ制御部12a及び蓄電部3の第2コンバータ制御部12bは、通信を介さずに系統電圧を取得する。図8に示す例では、DC/AC電力変換装置20の系統電圧検出部23の出力配線を分岐させて、第1コンバータ制御部12a及び第2コンバータ制御部12bに引き込む。この場合、第1コンバータ制御部12a及び第2コンバータ制御部12bは、電力系統4の瞬低の発生および解除を、通信を使用する場合と比較して、より早期かつ確実に検出することができる。
なお、DC/AC電力変換装置20内の系統電圧検出部23ではなく、太陽電池2の第1コンバータ制御部12aの専用の系統電圧検出部を設けてもよい。また蓄電部3の第2コンバータ制御部12bの専用の系統電圧検出部を設けてもよい。
図7のフローチャートでは、インバータ制御部22が瞬低発生時に、第1コンバータ制御部12a及び第2コンバータ制御部12bに瞬低発生を通知しない仕様としたが、瞬低発生時に、第1コンバータ制御部12a及び第2コンバータ制御部12bに瞬低発生を通知してもよい。第1コンバータ制御部12a及び第2コンバータ制御部12bは、瞬低発生から所定の時間(例えば、1s)経過しても、中間バス30の電圧が第3閾値電圧/第2閾値電圧未満にならない場合、インバータ制御部22からのバス電圧低下制御の開始指示を受信しなくても、バス電圧低下制御を開始してもよい。
上述の実施の形態では、中間バス30に第1DC/DC電力変換装置10aと第2DC/DC電力変換装置10bが接続される構成(創蓄連携システム)を示した。この点、いずれか一方だけが接続される構成(太陽光発電システム/蓄電システム)にも、本技術を適用可能である。また中間バス30に3つ以上のDC/DC電力変換装置10が接続される構成にも、本技術を適用可能である。
なお、実施の形態は、以下の項目によって特定されてもよい。
[項目1]
直流電源(2、3)が出力する直流電力の電圧を調整し、電圧を調整した直流電力を中間バス(30)に出力するDC/DCコンバータ(11a、11b)と、
前記DC/DCコンバータ(11a、11b)を制御する第1制御部(12a、12b)と、
前記中間バス(30)の直流電力を交流電力に変換して、変換した交流電力を電力系統(4)へ出力するインバータ(21)と、
前記中間バス(30)の電圧が第1所定値を維持するように前記インバータ(21)を制御する第2制御部(22)と、を備え、
前記第1制御部(12a、12b)は、前記中間バス(30)の電圧が、前記第1所定値より高い第2所定値以下になるように前記DC/DCコンバータ(11a、11b)を制御し、
前記電力系統(4)に瞬低が発生すると、前記第2制御部(22)は、前記インバータ(21)の出力を抑制し、
前記瞬低が解除されると、
前記第2制御部(22)は、前記瞬低の発生前における前記インバータ(21)の出力電力に対応する値までの出力を許容する状態に、前記インバータ(21)の状態を遷移させ、
前記第1制御部(12a、12b)は、前記中間バス(30)の電圧が前記第1所定値まで低下するように前記DC/DCコンバータ(11a、11b)を制御することを特徴とする電力変換システム(1)。
これによれば、インバータ(21)の出力を、瞬低の解除後に安定的かつ速やかに瞬低前の状態に復帰させることができる。
[項目2]
前記瞬低が解除された後、前記中間バス(30)の電圧が前記第1所定値まで低下したとき、
前記第2制御部(22)は、前記インバータ(21)の定格出力に対応する値までの出力を許容する状態に、前記インバータ(21)の状態を遷移させることを特徴とする項目1に記載の電力変換システム(1)。
これによれば、中間バス(30)の電圧が第1所定値まで低下してから、インバータ(21)の出力抑制を完全に解除することにより、中間バス(30)の電圧が第1所定値に低下する過程で、インバータ(21)から過電流が出力されることを防止することができる。
[項目3]
前記瞬低が解除された後、前記中間バス(30)の電圧が前記第1所定値まで低下したとき、
前記第1制御部(12a、12b)は、前記中間バス(30)の電圧を前記第1所定値まで低下させる制御を終了することを特徴とする項目1又は2に記載の電力変換システム(1)。
これによれば、瞬低が解除された後、中間バス(30)の電圧を、瞬低前の状態に戻すことができる。
[項目4]
前記第2制御部(22)は、前記電力系統(4)の電圧を検出する電圧検出部(23)から系統電圧を取得し、
前記第2制御部(22)は、前記系統電圧をもとに前記電力系統(4)の瞬低が解除されたことを検出すると、前記中間バス(30)の電圧を前記第1所定値まで低下させる制御の開始指示を前記第1制御部(12a、12b)へ通知し、
前記第1制御部(12a、12b)は、前記第2制御部(22)から前記開始指示を取得すると、前記中間バス(30)の電圧を前記第1所定値まで低下させる制御を開始することを特徴とする項目1から3のいずれか1項に記載の電力変換システム(1)。
これによれば、瞬低の解除後にインバータ(21)ではなく、DC/DCコンバータ(11a、11b)により、中間バス(30)の電圧を定常値に戻すことができる。
[項目5]
前記第1制御部(12a、12b)は、前記電力系統(4)の電圧を検出する電圧検出部(23)から系統電圧を取得し、取得した系統電圧をもとに前記電力系統(4)の瞬低が解除されたことを検出すると、前記中間バス(30)の電圧を前記第1所定値まで低下させる制御を開始することを特徴とする項目1から3のいずれか1項に記載の電力変換システム(1)。
これによれば、瞬低の解除後にインバータ(21)ではなく、DC/DCコンバータ(11a、11b)により、中間バス(30)の電圧を定常値に戻すことができる。
[項目6]
直流電源(2、3)が出力する直流電力の電圧を調整し、電圧を調整した直流電力を中間バス(30)に出力するDC/DCコンバータ(11a、11b)と、
前記DC/DCコンバータ(11a、11b)を制御する第1制御部(12a、12b)と、を備え、
本電力変換装置(10a、10b)は、
前記中間バス(30)の直流電力を交流電力に変換して、変換した交流電力を電力系統(4)へ出力するインバータ(21)と、前記中間バス(30)の電圧が第1所定値を維持するように前記インバータ(21)を制御する第2制御部(22)と、を備える別の電力変換装置(20)と接続されており、
前記第1制御部(12a、12b)は、前記中間バス(30)の電圧が、前記第1所定値より高い第2所定値以下になるように前記DC/DCコンバータ(11a、11b)を制御し、
前記電力系統(4)に瞬低が発生すると、前記第2制御部(22)は、前記インバータ(21)の出力を抑制し、
前記瞬低が解除されると、
前記第2制御部(22)は、前記瞬低の発生前における前記インバータ(21)の出力電力に対応する値までの出力を許容する状態に、前記インバータ(21)の状態を遷移させ、
前記第1制御部(12a、12b)は、前記中間バス(30)の電圧が前記第1所定値まで低下するように前記DC/DCコンバータ(11a、11b)を制御することを特徴とする電力変換装置(10a、10b)。
これによれば、インバータ(21)の出力を、瞬低の解除後に安定的かつ速やかに瞬低前の状態に復帰させることができる。
[項目7]
直流電源(2、3)が出力する直流電力の電圧を調整し、電圧を調整した直流電力を中間バス(30)に出力するDC/DCコンバータ(11a、11b)と、前記DC/DCコンバータ(11a、11b)を制御する第1制御部(12a、12b)と、を備えた別の電力変換装置(10a、10b)と接続された電力変換装置(20)であって、
前記中間バス(30)の直流電力を交流電力に変換して、変換した交流電力を電力系統(4)へ出力するインバータ(21)と、
前記中間バス(30)の電圧が第1所定値を維持するように前記インバータ(21)を制御する第2制御部(22)と、を備え、
前記第1制御部(12a、12b)は、前記中間バス(30)の電圧が、前記第1所定値より高い第2所定値以下になるように前記DC/DCコンバータ(11a、11b)を制御し、
前記電力系統(4)に瞬低が発生すると、前記第2制御部(22)は、前記インバータ(21)の出力を抑制し、
前記瞬低が解除されると、
前記第2制御部(22)は、前記瞬低の発生前における前記インバータ(21)の出力電力に対応する値までの出力を許容する状態に、前記インバータ(21)の状態を遷移させ、
前記第1制御部(12a、12b)は、前記中間バス(30)の電圧が、前記第1所定値まで低下するように前記DC/DCコンバータ(11a、11b)を制御することを特徴とする電力変換装置(20)。
これによれば、インバータ(21)の出力を、瞬低の解除後に安定的かつ速やかに瞬低前の状態に復帰させることができる。
1 電力変換システム、 2 太陽電池、 3 蓄電部、 3a 定置型蓄電池、 3b 車載蓄電池、 4 電力系統、 5 負荷、 10a 第1DC/DC電力変換装置、 10b 第2DC/DC電力変換装置、 10c,15a,15b,15c 電力変換装置、 11a 第1DC/DCコンバータ、 11b 第2DC/DCコンバータ、 11c 第3DC/DCコンバータ、 12a 第1コンバータ制御部、 12b 第2コンバータ制御部、 20 DC/AC電力変換装置、 21 インバータ、 22 インバータ制御部、 23 系統電圧検出部、 30 中間バス、 40 配電線、 50 通信線。

Claims (7)

  1. 直流電源が出力する直流電力の電圧を調整し、電圧を調整した直流電力を中間バスに出力するDC/DCコンバータと、
    前記DC/DCコンバータを制御する第1制御部と、
    前記中間バスの直流電力を交流電力に変換して、変換した交流電力を電力系統へ出力するインバータと、
    前記中間バスの電圧が第1所定値を維持するように前記インバータを制御する第2制御部と、を備え、
    前記第1制御部は、前記中間バスの電圧が、前記第1所定値より高い第2所定値以下になるように前記DC/DCコンバータを制御し、
    前記電力系統に瞬低が発生すると、前記第2制御部は、前記インバータの出力を抑制し、
    前記瞬低が解除されると、
    前記第2制御部は、前記瞬低の発生前における前記インバータの出力電力に対応する値までの出力を許容する状態に、前記インバータの状態を遷移させ、
    前記第1制御部は、前記中間バスの電圧が前記第1所定値まで低下するように前記DC/DCコンバータを制御することを特徴とする電力変換システム。
  2. 前記瞬低が解除された後、前記中間バスの電圧が前記第1所定値まで低下したとき、
    前記第2制御部は、前記インバータの定格出力に対応する値までの出力を許容する状態に、前記インバータの状態を遷移させることを特徴とする請求項1に記載の電力変換システム。
  3. 前記瞬低が解除された後、前記中間バスの電圧が前記第1所定値まで低下したとき、
    前記第1制御部は、前記中間バスの電圧を前記第1所定値まで低下させる制御を終了することを特徴とする請求項1又は2に記載の電力変換システム。
  4. 前記第2制御部は、前記電力系統の電圧を検出する電圧検出部から系統電圧を取得し、
    前記第2制御部は、前記系統電圧をもとに前記電力系統の瞬低が解除されたことを検出すると、前記中間バスの電圧を前記第1所定値まで低下させる制御の開始指示を前記第1制御部へ通知し、
    前記第1制御部は、前記第2制御部から前記開始指示を取得すると、前記中間バスの電圧を前記第1所定値まで低下させる制御を開始することを特徴とする請求項1から3のいずれか1項に記載の電力変換システム。
  5. 前記第1制御部は、前記電力系統の電圧を検出する電圧検出部から系統電圧を取得し、取得した系統電圧をもとに前記電力系統の瞬低が解除されたことを検出すると、前記中間バスの電圧を前記第1所定値まで低下させる制御を開始することを特徴とする請求項1から3のいずれか1項に記載の電力変換システム。
  6. 直流電源が出力する直流電力の電圧を調整し、電圧を調整した直流電力を中間バスに出力するDC/DCコンバータと、
    前記DC/DCコンバータを制御する第1制御部と、を備え、
    本電力変換装置は、
    前記中間バスの直流電力を交流電力に変換して、変換した交流電力を電力系統へ出力するインバータと、前記中間バスの電圧が第1所定値を維持するように前記インバータを制御する第2制御部と、を備える別の電力変換装置と接続されており、
    前記第1制御部は、前記中間バスの電圧が、前記第1所定値より高い第2所定値以下になるように前記DC/DCコンバータを制御し、
    前記電力系統に瞬低が発生すると、前記第2制御部は、前記インバータの出力を抑制し、
    前記瞬低が解除されると、
    前記第2制御部は、前記瞬低の発生前における前記インバータの出力電力に対応する値までの出力を許容する状態に、前記インバータの状態を遷移させ、
    前記第1制御部は、前記中間バスの電圧が前記第1所定値まで低下するように前記DC/DCコンバータを制御することを特徴とする電力変換装置。
  7. 直流電源が出力する直流電力の電圧を調整し、電圧を調整した直流電力を中間バスに出力するDC/DCコンバータと、前記DC/DCコンバータを制御する第1制御部と、を備えた別の電力変換装置と接続された電力変換装置であって、
    前記中間バスの直流電力を交流電力に変換して、変換した交流電力を電力系統へ出力するインバータと、
    前記中間バスの電圧が第1所定値を維持するように前記インバータを制御する第2制御部と、を備え、
    前記第1制御部は、前記中間バスの電圧が、前記第1所定値より高い第2所定値以下になるように前記DC/DCコンバータを制御し、
    前記電力系統に瞬低が発生すると、前記第2制御部は、前記インバータの出力を抑制し、
    前記瞬低が解除されると、
    前記第2制御部は、前記瞬低の発生前における前記インバータの出力電力に対応する値までの出力を許容する状態に、前記インバータの状態を遷移させ、
    前記第1制御部は、前記中間バスの電圧が、前記第1所定値まで低下するように前記DC/DCコンバータを制御することを特徴とする電力変換装置。
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