JP2017175888A - 電力変換システム、電力変換装置 - Google Patents

電力変換システム、電力変換装置 Download PDF

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Abstract

【課題】複数の電力変換装置が接続される直流バスの電圧を安定させる。
【解決手段】DC−DC変換装置10、20は、直流電源から供給される直流電力を別の直流電力に変換して、当該変換した直流電力を直流バス40に出力する。DC−AC変換装置30は、直流バス40から入力される直流電力を交流電力に変換して、当該変換した交流電力を系統4または負荷5に供給する。DC−DC変換装置10、20は複数設けられ、DC−DC変換装置10、20の少なくとも1つは、DC−AC変換装置30と独立して、直流バス40の電圧を監視して制御する。
【選択図】図1

Description

本発明は、複数の電力変換装置が直流バスを介して接続された電力変換システム、電力変換装置に関する。
近年、蓄電池を用いた電力自活システム(ZEH(Zero Energy House)など)、電気自動車を活用したV2H(Vehicle to Home)システム、燃料電池発電システムなど、様々な創蓄連携システムが開発されている(例えば、特許文献1参照)。また創蓄連携システムに対するユーザのニーズも多様化している。
ユーザのニーズに合ったフレキシブルな創蓄連携システムを構築するため、発電装置(例えば、太陽電池、燃料電池など)用のDC−DCコンバータ、蓄電装置用のDC−DCコンバータ、系統連系用のインバータを分離して、それぞれ別の筐体に設置することが考えられる。複数のDC−DCコンバータとインバータは直流バスで接続される。通常、直流バスの電圧はインバータにより管理され、直流バスの電圧が規定値を超えて上昇した場合、例えば、インバータは発電装置用のDC−DCコンバータに出力抑制指示を通知する。
特開2013−126300号公報
インバータと発電装置用のDC−DCコンバータが同一筐体内に設置される場合、基板間配線により、当該インバータから当該DC−DCコンバータに指示信号を出力することができる。これに対して、当該インバータと当該DC−DCコンバータが別の筐体内に設置される場合、両者を通信線で接続する必要がある。この場合、当該インバータから当該DC−DCコンバータに指示信号が到達するまでの時間に、通信処理が発生する分の遅延が加わる。これにより、当該DC−DCコンバータによる発電装置の出力抑制や出力停止の開始タイミングが後ずれする分、直流バスが過電圧になるリスクが高まる。
また、蓄電装置用のDC−DCコンバータが充電中に充電量抑制や出力停止の開始タイミングが後ずれする場合は、直流バスが電圧不足になるリスクが高まる。
本発明はこうした状況に鑑みなされたものであり、その目的は、複数の電力変換装置を接続する直流バスの電圧が安定している電力変換システム、電力変換装置を提供することにある。
上記課題を解決するために、本発明のある態様の電力変換システムは、直流電源から供給される直流電力を別の直流電力に変換して、当該変換した直流電力を直流バスに出力するDC−DC変換装置と、前記直流バスから入力される直流電力を交流電力に変換して、当該変換した交流電力を系統または負荷に供給するDC−AC変換装置と、を備える。前記DC−DC変換装置は複数設けられ、前記DC−DC変換装置の少なくとも1つは、前記DC−AC変換装置と独立して、前記直流バスの電圧を監視して制御する。
本発明によれば、複数の電力変換装置を接続する直流バスの電圧を安定させることができる。
本発明の実施の形態に係る電力変換システムの一構成例を示す図である。 本発明の実施の形態に係る電力変換システムの別の構成例を示す図である。 比較例に係る、発電過多時の直流バスの電圧制御(通信連携型)の一例を示す図である。 実施の形態に係る、発電過多時の直流バスの電圧制御(独立制御型)の一例を示す図である。 比較例に係る、系統異常時の直流バスの電圧制御(通信連携型)の一例を示す図である。 実施の形態に係る、系統異常時の直流バスの電圧制御(独立制御型)の一例を示す図である。 図7(a)、(b)は、実施の形態に係る第1DC−DC変換装置の構成例を示す図である。 図8(a)、(b)は、実施の形態に係る第2DC−DC変換装置の構成例を示す図である。 実施の形態に係るDC−AC変換装置の構成例を示す図である。 第1DC−DC変換装置、第2DC−DC変換装置及びDC−AC変換装置のバス電圧目標値の設定例を示す図である。 第1DC−DC変換装置、第2DC−DC変換装置及びDC−AC変換装置による直流バスの電力操作量の設定例を示す図である。 本発明の実施の形態に係る電力変換システムのさらに別の構成例を示す図である。 本発明の実施の形態に係る電力変換システムのさらに別の構成例を示す図である。
図1は、本発明の実施の形態に係る電力変換システム1の一構成例を示す図である。電力変換システム1は、創蓄連携システムを実現するためのシステムであり、それぞれ異なる直流電源に接続された複数のDC−DC変換装置と、系統4に接続されたDC−AC変換装置30を備える。複数のDC−DC変換装置およびDC−AC変換装置30はそれぞれ別の筐体に設置され、直流バス40を介して相互に接続される。
図1に示す例では直流電源として太陽電池2及び蓄電部3が設けられ、太陽電池2の電力を制御する第1DC−DC変換装置10と、蓄電部3の電力を制御する第2DC−DC変換装置20が設けられる。
第1DC−DC変換装置10は、太陽電池2から供給される直流電力を別の直流電力に変換して、当該変換した直流電力を直流バス40に出力する。第1DC−DC変換装置10は、太陽電池2と直流バス40の間に接続されるDC−DCコンバータ11と、DC−DCコンバータ11を制御する制御部12を含む。
第2DC−DC変換装置20は、蓄電部3から放電される直流電力を別の直流電力に変換して当該変換した直流電力を直流バス40に出力する。また第2DC−DC変換装置20は、直流バス40から入力される直流電力を別の直流電力に変換して当該変換した直流電力を蓄電部3に充電する。第2DC−DC変換装置20は、蓄電部3と直流バス40の間に接続されるDC−DCコンバータ21と、DC−DCコンバータ21を制御する制御部22を含む。蓄電部3は、リチウムイオン蓄電池、ニッケル水素蓄電池、鉛蓄電池、電気二重層キャパシタ、又はリチウムイオンキャパシタ等を含んで構成される。
DC−AC変換装置30は、直流バス40から入力される直流電力を交流電力に変換して、当該変換した交流電力を系統4または負荷5に供給する。またDC−AC変換装置30は、系統4から供給される交流電力を直流電力に変換して、当該変換した直流電力を直流バス40に出力する。DC−AC変換装置30は、直流バス40と、系統4または負荷5の間に接続されるインバータ31と、インバータ31を制御する制御部32を含む。
図2は、本発明の実施の形態に係る電力変換システム1の別の構成例を示す図である。図2の電力変換システム1は、図1の電力変換システム1の構成に加えて、第1DC−DC変換装置10の制御部12、第2DC−DC変換装置20の制御部22、及びDC−AC変換装置30の制御部32が通信線50で接続された構成である。例えばRS−485規格に対応したケーブルで接続され、当該規格に準拠した通信方式に従いシリアル通信する。
図1、2に示す構成において、第1DC−DC変換装置10が直流バス40に出力する電力と第2DC−DC変換装置20が直流バス40に出力する電力(充電の場合は負の電力)の合計と、DC−AC変換装置30が系統4または負荷5に出力する電力が均衡している必要がある。例えば、前者が後者より大きくなると直流バス40の電圧が上昇する。その場合、太陽電池2の発電量を抑制する、及び/又は蓄電部3の充電量を増加させることにより、DC−AC変換装置30に入力される電力を低下させる必要がある。
通常、DC−AC変換装置30に入力される電力と、DC−AC変換装置30から出力される電力の平衡を保ち、直流バス40の電圧を安定化させる制御は、DC−AC変換装置30が行っている。DC−AC変換装置30は直流バス40の電圧が規定値以上に上昇すると、第1DC−DC変換装置10に発電量を抑制するよう、及び/又は第2DC−DC変換装置20に充電量を増加させるよう指示する。
DC−AC変換装置30と、第1DC−DC変換装置10及び/又は第2DC−DC変換装置20が別筐体に設置され両者の距離が離れている場合、基板間配線で直接指示することは難しく、通常、図2に示したように通信線50を介して指示している。この場合、指示信号の送信時と受信時に通信処理が発生する分、基板間配線で直接指示する場合と比較して、DC−AC変換装置30から指示された内容の制御を第1DC−DC変換装置10及び/又は第2DC−DC変換装置20が開始するタイミングが遅れる。
これに対して本実施の形態では、第1DC−DC変換装置10及び/又は第2DC−DC変換装置20が、DC−AC変換装置30と独立して、直流バス40の電圧を監視して直流バス40の電圧を制御する。即ち、第1DC−DC変換装置10及び/又は第2DC−DC変換装置20は、DC−AC変換装置30からの指示を待つことなく、独自の判断で直流バス40の電圧を制御する。
図3は、比較例に係る、発電過多時の直流バス40の電圧制御(通信連携型)の一例を示す図である。図4は、実施の形態に係る、発電過多時の直流バス40の電圧制御(独立制御型)の一例を示す図である。以下に示す例では、系統電圧をAC200Vとして、直流バス40の電圧をDC320Vに制御することを想定する。直流バス40の電圧は、系統電圧より高い電圧であって、できるだけ系統電圧に近い値に設定することが好ましい。直流バス40の電圧と系統電圧の差が小さいほどインバータ31(具体的にはスイッチング素子)での変換損失が少なく、高効率な電力変換が可能となる。
図3、図4に示す例では初期段階において、太陽電池2が3kWを発電し、蓄電部3に2kWが充電されている状態を示している。インバータ31の定格容量は3.5kWであり、インバータ31の制御部32は定期的に、PV用のDC−DCコンバータ11の制御部12と、SB用のDC−DCコンバータ21の制御部22と通信を行っている。
太陽電池2の発電量は、日射変動などの環境要因により変動する。太陽電池2の発電量が増加すると、インバータ31に出力される電力が上昇するが、定格容量を超えて上昇することはできない。インバータ31に定格容量を超える電力が入力されると、インバータ31は電力の均衡をとることができなくなり、直流バス40の電圧が上昇する。
図3に示す例では直流バス40の電圧が異常領域(網点)に到達すると、インバータ31の制御部32は発電抑制指示信号を通信線50を介して、PV用のDC−DCコンバータ11の制御部12に送信する。PV用のDC−DCコンバータ11の制御部12は、当該信号を受信するとDC−DCコンバータ11を制御して、太陽電池2の発電量を抑制する。
図4に示す例では直流バス40の電圧が異常領域(網点)に到達すると、PV用のDC−DCコンバータ11の制御部12は、インバータ31の制御部32からの指示を待つことなく独自にDC−DCコンバータ11を制御して、太陽電池2の発電量を抑制する。即ち、PV用のDC−DCコンバータ11の制御部12は、直流バス40の電圧を独自に監視して、独自の判断で太陽電池2の発電量を抑制する。
図3と図4を比較すると、図4の方が発電量の抑制開始タイミングが早いため、直流バス40の電圧上昇を小さくすることができる。また抑制開始後も図4の方が直流バス40の電圧および太陽電池2の発電量が安定化している。また図4では制御部間の通信処理が不要である。
図5は、比較例に係る、系統異常時の直流バス40の電圧制御(通信連携型)の一例を示す図である。図6は、実施の形態に係る、系統異常時の直流バス40の電圧制御(独立制御型)の一例を示す図である。系統4の停電や短絡により、インバータ31から電力を出力できなくなる場合を想定した例である。
停電が発生し、系統電圧が0Vになり、インバータ31からの出力電力が強制的に0kWになると、インバータ31は電力の均衡をとることができなくなり、直流バス40の電圧が上昇する。インバータ31は系統の異常を検知して、インバータ31の制御部32は停止指示信号を通信線50を介して、PV用のDC−DCコンバータ11の制御部12とSB用のDC−DCコンバータ21の制御部22に送信する。PV用のDC−DCコンバータ11の制御部12及びSB用のDC−DCコンバータ21の制御部22は、当該信号を受信するとDC−DCコンバータ11及びDC−DCコンバータ21の動作をそれぞれ停止させる。この際、検知して停止するまでの時間、直流バス電圧が上昇し続けるため、過電圧による破壊に至る可能性がある。
図6に示す例では直流バス40の電圧が異常領域に到達すると、PV用のDC−DCコンバータ11の制御部12は、インバータ31の制御部32からの指示を待つことなく独自にDC−DCコンバータ11を制御して、太陽電池2の発電量を抑制する。その後、インバータ31の制御部32からの停止信号を受信するとDC−DCコンバータ11の動作を停止させる。
図5と図6を比較すると、図6の方が停止指示を受信する前から太陽電池2の発電量を抑制しているため、電力変換システム1が停止するまでの直流バス40の電圧上昇を小さくすることができる。図6に示す例では直流バス40の電圧が殆ど異常領域に滞留せずに、電力変換システム1を停止させている。
図3、図5に示したように通信を用いて各装置が連携して直流バス40の電圧を制御するより、図4、図6に示したように各装置が独立に直流バス40の電圧を制御するほうが、直流バス40の電圧を安定化させることができる。以下、後者の本実施の形態に係る制御を詳細に説明する。
図7(a)、(b)は、実施の形態に係る第1DC−DC変換装置10の構成例を示す図である。図7(a)は第1DC−DC変換装置10の構成例1を示す。DC−DCコンバータ11は、太陽電池2と直流バス40の間に接続され、太陽電池2から供給される直流電力を別の電圧の直流電力に変換し、当該直流電力を直流バス40に出力する。DC−DCコンバータ11は例えば、昇圧チョッパで構成することができる。
制御部12は、入力電圧・電流検出部121、MPPT(Maximum Power Point Tracking) 制御部122、バス電圧・電流検出部123、バス電圧制御部124、加算部125、及び駆動部126を含む。制御部12の構成は、ハードウェア資源とソフトウェア資源の協働、またはハードウェア資源のみにより実現できる。ハードウェア資源としてアナログ素子、マイクロコンピュータ、DSP、ROM、RAM、FPGA、その他のLSIを利用できる。ソフトウェア資源としてファームウェア等のプログラムを利用できる。
入力電圧・電流検出部121は、太陽電池2の発電電圧および発電電流である、DC−DCコンバータ11の入力電圧および入力電流を検出する。MPPT制御部122は、検出された入力電圧および入力電流をもとに計測された太陽電池2の発電電力が最大電力点(最適動作点)となるよう制御するための指令値を生成する。具体的には山登り法に従い動作点電圧を所定のステップ幅で変化させて最大電力点を探索し、太陽電池2の出力電力が最大電力点を維持するよう制御するための指令値を生成する。MPPT制御部122は生成した指令値を加算部125に出力する。
バス電圧・電流検出部123は、直流バス40の電圧およびDC−DCコンバータ11から直流バス40に出力される電流を検出する。バス電圧・電流検出部123は、検出した直流バス40の電圧をバス電圧制御部124に出力する。バス電圧制御部124は、バス電圧の検出値と、バス電圧目標値との差分をもとに指令値を生成し、加算部125に出力する。バス電圧制御部124はバス電圧の検出値がバス電圧目標値以下の場合は、値がゼロの指令値を出力する。バス電圧制御部124はバス電圧の検出値がバス電圧目標値より大きい場合は、負の指令値を出力する。両者の差分が大きいほど絶対値が大きい負の指令値を出力する。
加算部125は、MPPT制御部122から入力される指令値と、バス電圧制御部124から入力される指令値を加算する。加算部125は加算後の指令値を駆動部126に出力する。バス電圧の検出値がバス電圧目標値以下の場合は、MPPT制御部122から入力される指令値がそのまま出力されることになる。バス電圧の検出値がバス電圧目標値を超過している場合は、超過量が多いほど、MPPT制御部122から入力される指令値が大きく減算されることになる。
駆動部126は当該指令値をもとに駆動信号を生成し、DC−DCコンバータ11のデューティ制御用のスイッチング素子を駆動する。スイッチング素子には例えば、IGBT(Insulated Gate Bipolar Transistor)又はMOSFET(Metal-Oxide-Semiconductor Field-Effect Transistor)を使用することができる。駆動部126は例えば、当該指令値と搬送波(三角波)を比較するコンパレータを含み、当該コンパレータは、当該指令値と搬送波の比較結果に応じたPWM信号を駆動信号として上記スイッチング素子のゲート端子に出力する。
図7(b)は第1DC−DC変換装置10の構成例2を示す。構成例2の制御部12では、構成例1の制御部12の加算部125が切替部127に置き換わる。切替部127は、駆動部126の入力を、MPPT制御部122により生成された指令値と、バス電圧制御部124により生成された指令値との間で切り替える。具体的にはバス電圧の検出値がバス電圧目標値以下の場合、切替部127は駆動部126の入力として、MPPT制御部122により生成された指令値を選択する。一方、バス電圧の検出値がバス電圧目標値より大きい場合、切替部127は駆動部126の入力として、バス電圧制御部124により生成された指令値を選択する。
図8(a)、(b)は、実施の形態に係る第2DC−DC変換装置20の構成例を示す図である。図8(a)は第2DC−DC変換装置20の構成例1を示す。DC−DCコンバータ21は、蓄電部3と直流バス40の間に接続され、蓄電部3を充放電する双方向DC−DCコンバータである。
制御部22は、充放電電圧・電流検出部221、充放電制御部222、バス電圧・電流検出部223、バス電圧制御部224、加算部225、及び駆動部226を含む。制御部22の構成も、ハードウェア資源とソフトウェア資源の協働、またはハードウェア資源のみにより実現できる。
充放電電圧・電流検出部221は、蓄電部3の充放電電圧および充放電電流を検出する。充放電制御部222は、検出された充放電電圧をもとに、蓄電部3を定電圧(CV)充電/放電するための指令値を生成する。または充放電制御部222は、検出された充放電電流をもとに、蓄電部3を定電流(CC)充電/放電するための指令値を生成する。充放電制御部222は生成した指令値を加算部225に出力する。
バス電圧・電流検出部223は、直流バス40の電圧およびDC−DCコンバータ21と直流バス40との間で入出力される電流を検出する。バス電圧・電流検出部223は、検出した直流バス40の電圧をバス電圧制御部224に出力する。バス電圧制御部224は、バス電圧の検出値と、バス電圧目標値との差分をもとに指令値を生成し、加算部225に出力する。バス電圧制御部224はバス電圧の検出値がバス電圧目標値以下の場合は、値がゼロの指令値を出力する。バス電圧制御部224はバス電圧の検出値がバス電圧目標値より大きい場合は、負の指令値を出力する。両者の差分が大きいほど絶対値が大きい負の指令値を出力する。
加算部225は、充放電制御部222から入力される指令値と、バス電圧制御部224から入力される指令値を加算する。加算部225は加算後の指令値を駆動部226に出力する。バス電圧の検出値がバス電圧目標値以下の場合は、充放電制御部222から入力される指令値がそのまま出力されることになる。バス電圧の検出値がバス電圧目標値を超過している場合は、超過量が多いほど、充放電制御部222から入力される指令値が大きく減算されることになる。駆動部226は当該指令値をもとに駆動信号を生成し、DC−DCコンバータ21のデューティ制御用のスイッチング素子を駆動する。
図8(b)は第2DC−DC変換装置20の構成例2を示す。構成例2の制御部22では、構成例1の制御部22の加算部225が切替部227に置き換わる。切替部227は、駆動部226の入力を、充放電制御部222により生成された指令値と、バス電圧制御部224により生成された指令値との間で切り替える。具体的にはバス電圧の検出値がバス電圧目標値以下の場合、切替部227は駆動部126の入力として、充放電制御部222により生成された指令値を選択する。一方、バス電圧の検出値がバス電圧目標値より大きい場合、切替部227は駆動部226の入力として、バス電圧制御部224により生成された指令値を選択する。
図9は、実施の形態に係るDC−AC変換装置30の構成例を示す図である。インバータ31は、直流バス40と系統4との間に接続され、直流バス40から入力される直流電力を交流電力に変換して系統4または負荷5に供給するとともに、系統4から供給される交流電力を直流電力に変換して直流バス40に出力する双方向インバータである。インバータ31は例えば、4つのスイッチング素子をブリッジ接続したブリッジ回路を含む。当該スイッチング素子のデューティを制御することにより、インバータ31の入出力を調整することができる。
制御部32は、バス電圧検出部321、バス電圧制御部322、系統電圧・電流検出部323、判定部324及び駆動部326を含む。制御部32の構成も、ハードウェア資源とソフトウェア資源の協働、またはハードウェア資源のみにより実現できる。
バス電圧検出部321は、直流バス40の電圧を検出する。バス電圧検出部321は、検出した電圧をバス電圧制御部322に出力する。バス電圧制御部322は、バス電圧の検出値と、バス電圧目標値との差分をもとに指令値を生成し、駆動部326に出力する。駆動部326は当該指令値をもとに駆動信号を生成し、インバータ31のデューティ制御用のスイッチング素子を駆動する。
系統電圧・電流検出部323は、インバータ31と系統4間を繋ぐ配電線の電圧および電流を検出する。当該配電線には負荷5が接続され、負荷5の使用状態により当該配電線に流れる電流が変化する。当該配電線の電圧は、停電にならない限り系統4の電圧で規定される。判定部324は、系統電圧・電流検出部323から入力される電圧および電流にもとづき、系統の異常、出力電力定格の超過を判定し、インバータ31の動作停止や出力電流のリミット動作を実行する。
本実施の形態では第1DC−DC変換装置10、第2DC−DC変換装置20及びDC−AC変換装置30のそれぞれによる直流バス40の電圧制御に対して優先順位を設定する。優先順位は、直流バス40の電圧変化に対して直流バス40の電圧制御が発動する順番、及び/又は直流バス40の電圧制御に対する寄与度と考えることができる。
例えば、優先順位をDC−AC変換装置30→第2DC−DC変換装置20→第1DC−DC変換装置10の順に設定する。DC−AC変換装置30の優先順位が最も高いのは、電力系統という大容量の充放電可能な電圧源と接続され、最も安定して直流バス40の電力調停を実行できる立場にあるためである。また第2DC−DC変換装置20及びDC−AC変換装置30は、接続されている直流電源の制御がメインの役割であるためである。
第2DC−DC変換装置20の優先順位が第1DC−DC変換装置10より高いのは、太陽電池2の発動量の抑制をできるだけ回避するためである。直流バス40の電圧を低下させたい場合、太陽電池2の発電量を抑制する方法と、蓄電部3の充電量を増加させる方法があるが、後者の方法を用いた方が太陽電池2の発動能力を有効に活用することができる。また直流バス40の電圧を上昇させたい場合は、蓄電部3の放電量を増加させる方法を使用する。太陽電池2が最大電力点で発電している場合、DC−DCコンバータ11の制御により出力電力を増加させることはできない。
第1DC−DC変換装置10、第2DC−DC変換装置20及びDC−AC変換装置30間に優先順位を付ける方法として、バス電圧目標値、直流バス40の電力操作量、及びバス電圧制御の応答速度の少なくとも1つを、それぞれ異なる値に設定する。
図10は、第1DC−DC変換装置10、第2DC−DC変換装置20及びDC−AC変換装置30のバス電圧目標値の設定例を示す図である。優先順位が高いDC−AC変換装置30、第2DC−DC変換装置20、第1DC−DC変換装置10の順に、低いバス電圧目標値が設定される。図10に示す例では直流バス40の電圧が330Vに到達した時点で、DC−AC変換装置30によるバス電圧制御が発動する。その時点では第2DC−DC変換装置20及び第1DC−DC変換装置10によるバス電圧制御は発動しない。
第1DC−DC変換装置10のバス電圧目標値が、最も高い値に設定されているため、第1DC−DC変換装置10によるバス電圧制御が最後に発動されることになる。従って第1DC−DC変換装置10による太陽電池2の発電抑制が発生されにくくなり、太陽電池2の発電能力を有効活用することができる。
図11は、第1DC−DC変換装置10、第2DC−DC変換装置20及びDC−AC変換装置30による直流バス40の電力操作量の設定例を示す図である。優先順位が高いDC−AC変換装置30、第2DC−DC変換装置20、第1DC−DC変換装置10の順に大きな電力操作量が設定される。各装置のバス電圧目標値は同じであってもよいし、図10に示したように異なっていてもよい。
図11に示す例において、各装置で検出されるバス電圧の検出値が各装置のバス電圧目標値より3V超えている場合、DC−AC変換装置30の制御部32は直流バス40の電力を80W減少させるための指令値を生成し、当該指令値をもとにインバータ31を駆動する。第2DC−DC変換装置20の制御部22は、直流バス40の電力を40W減少させるための指令値を生成し、当該指令値をもとにDC−DCコンバータ21を駆動する。第1DC−DC変換装置10の制御部12は、直流バス40の電力を20W減少させるための指令値を生成し、当該指令値をもとにDC−DCコンバータ11を駆動する。
直流バス40の電圧低下に対して、DC−AC変換装置30が最も寄与している。第1DC−DC変換装置10の電力操作量が最も小さいため、バス電圧制御がMPPT制御に与える影響を相対的に小さくすることができる。
さらに、優先順位が高いDC−AC変換装置30、第2DC−DC変換装置20、第1DC−DC変換装置10の順にバス電圧制御の応答速度を早く設定することができる。各装置のバス電圧目標値は同じであってもよいし、図10に示したように異なっていてもよい。また各装置の直流バス40に対する電力操作量も同じであってもよいし、図11に示したように異なっていてもよい。
第1DC−DC変換装置10のバス電圧制御の応答速度が最も遅く設定されているため、第1DC−DC変換装置10によるバス電圧制御が最後に発動されることになる。従って第1DC−DC変換装置10による太陽電池2の発電抑制が発生されにくくなり、太陽電池2の発電能力を有効活用することができる。
図12は、本発明の実施の形態に係る電力変換システム1のさらに別の構成例を示す図である。本構成例に係る電力変換システム1は、複数の蓄電部と、複数の蓄電部のそれぞれを制御する複数のDC−DC変換装置を備える。図12に示す例では第1蓄電部3a、第1蓄電部3aを制御する第2DC−DC変換装置20a、第2蓄電部3b、第2蓄電部3bを制御する第3DC−DC変換装置20bを備える。
第1蓄電部3aは、第2蓄電部3bより充電量確保の必要性が高い蓄電部である。例えば、第1蓄電部3aは車両(電気自動車、又はプラグインハイブリッドカー)に搭載された電池であり、第2蓄電部3bは住居に設置された据置型の電池である。据置型の電池の主な用途はピークカット及びバックアップであり、当該電池の容量がゼロになっても支障は少ない。一方、完全な電気自動車の電池の容量がゼロになると、走行ができなくなるため電池の容量を確保する必要性が高い。
以上の構成において、優先順位をDC−AC変換装置30、第2DC−DC変換装置20a、第3DC−DC変換装置20b、第1DC−DC変換装置10の順に設定する。第2DC−DC変換装置20aの優先順位を、第3DC−DC変換装置20bより高く設定するのは、バス電圧制御に伴う第1蓄電部3aの充電の頻度を、バス電圧制御に伴う第2蓄電部3bの充電の頻度より多くするためである。
第1蓄電部3aと第2蓄電部3bの用途が同じ場合、充電量が少ない方の蓄電部に接続されたDC−DC変換装置のバス電圧制御の優先順位を、充電量が多い方の蓄電部に接続されたDC−DC変換装置より高く設定する。充電量が少ない蓄電部の方が、充電量が多い蓄電部より充電の必要性が高いといえる。
以上の説明において各装置の制御部はバス電圧目標値と、バス電圧の検出値を比較してバス電圧を制御した。各制御部はバス電圧目標値として、初期目標値と最終目標値の2つを保持し、2つの目標値を使用することができる。上述のように、直流バス40の電圧が系統電圧に近いほどインバータ31の変換効率が高くなる。そこで直流バス40の電圧が上昇し、ある制御部がバス電圧制御を発動した後、当該制御部が最終的に直流バス40の電圧を、系統電圧に近い電圧まで低下させることが考えられる。
各制御部のバス電圧目標値は初期状態において、初期目標値に設定される。例えば、図10に示したようにDC−AC変換装置30のバス電圧目標値(初期目標値)が330V、第2DC−DC変換装置20のバス電圧目標値(初期目標値)が350V、第1DC−DC変換装置10のバス電圧目標値(初期目標値)が370Vにそれぞれ設定される。
バス電圧目標値の最終目標値は、各制御部で同じ値であってもよいし、それぞれ異なる値であってもよい。例えば、DC−AC変換装置30のバス電圧目標値(最終目標値)が320V、第2DC−DC変換装置20のバス電圧目標値(最終目標値)が320V、第1DC−DC変換装置10のバス電圧目標値(最終目標値)が320Vにそれぞれ設定されてもよい。またDC−AC変換装置30のバス電圧目標値(最終目標値)が320V、第2DC−DC変換装置20のバス電圧目標値(最終目標値)が330V、第1DC−DC変換装置10のバス電圧目標値(最終目標値)が340Vにそれぞれ設定されてもよい。
各制御部は、直流バス40の電圧が初期目標値に到達した後、バス電圧目標値を最終目標値に変更する。上記の例ではインバータ31の制御部32は、直流バス40の電圧が330Vに到達するとバス電圧制御を開始するとともに、バス電圧目標値を320Vに変更する。各制御部は、直流バス40の電圧が初期目標値に到達した後、バス電圧目標値を最終目標値に段階的に変更する。例えば、初期目標値から最終目標値にスイープ状またはステップ状に変更する。
各装置の制御部は、直流バス40の電圧が自己のバス電圧目標値(初期目標値)に到達していない場合、自己がバス電圧制御の主体ではないと判断する。一方、直流バス40の電圧が自己のバス電圧目標値(初期目標値)に到達している場合、自己がバス電圧制御の主体であると判断する。
バス電圧制御の主体となり自己のバス電圧目標値を最終目標値に変更した後、当該制御部が、自己のバス電圧制御能力の限界に到達した場合、バス電圧目標値を初期目標値に戻し、バス電圧制御の主体から離脱する。バス電圧制御能力は例えば、直流バス40の電力操作量で規定することができる。例えば、図11に示した例では第1DC−DC変換装置10の制御部12は、自己の電力操作量が−100Wを超えた段階でバス電圧制御の主体から離脱する。第2DC−DC変換装置20の制御部22は、自己の電力操作量が−20Aを超えた段階でバス電圧制御の主体から離脱する。DC−AC変換装置30の制御部32は、自己の電力操作量が−400Wを超えた段階で、電力変換システム1全体を停止させる。
以上の説明において、第1DC−DC変換装置10、第2DC−DC変換装置20及びDC−AC変換装置30のバス電圧目標値、直流バス40の電力操作量、及びバス電圧制御の応答速度の少なくとも1つをそれぞれ異なる値に設定した。これらのパラメータは、第1DC−DC変換装置10の制御部12、第2DC−DC変換装置20の制御部22、及びDC−AC変換装置30の制御部32の内、マスタに設定されている1つが、他の制御部に通信線50を介して通知することにより設定することができる。またパラメータの値を事後的に変更する場合、マスタに設定されている装置の制御部が、通信線50を介して他の制御部に変更後の値を通知する。
また第1DC−DC変換装置10、第2DC−DC変換装置20及びDC−AC変換装置30がバス電圧目標値、電力操作量、及び応答速度のそれぞれの共通の基準値を保持している場合、マスタの制御部は、通信線50を介して他の制御部のそれぞれに、バス電圧目標値、電力操作量、及び応答速度のそれぞれの基準値との差分値を通知する。この場合、通知するデータ量を削減することができる。
また第1DC−DC変換装置10、第2DC−DC変換装置20及びDC−AC変換装置30にバス電圧目標値、直流バス40の電力操作量、及びバス電圧制御の応答速度を、外部の制御装置60から設定してもよい。
図13は、本発明の実施の形態に係る電力変換システム1のさらに別の構成例を示す図である。図13に示す例では通信線50に接続された制御装置60が追加される。制御装置60は、通信線50を介して第1DC−DC変換装置10の制御部12、第2DC−DC変換装置20の制御部22及びDC−AC変換装置30の制御部32にそれぞれバス電圧目標値、直流バス40の電力操作量、及びバス電圧制御の応答速度を通知する。
以上説明したように本実施の形態によれば、第1DC−DC変換装置10及び第2DC−DC変換装置20がDC−AC変換装置30からの指示に依らずに、独自の判断で直流バス40の電圧を制御することができる。これにより、第1DC−DC変換装置10及び第2DC−DC変換装置20によるバス電圧制御の発動タイミングが早くなり、直流バス40の電圧を、より安定化させることができる。この点、インバータ31の制御部32からの通信をトリガとして、第1DC−DC変換装置10及び第2DC−DC変換装置20がバス電圧制御を発動させる構成では、通信による遅延が発生する。通信遅延を少なくするには高仕様の通信線と通信処理回路を使用する必要があり、コスト高となる。
また本実施の形態では、インバータ31の制御部32に不具合が発生した場合でも、第1DC−DC変換装置10及び第2DC−DC変換装置20が直流バス40の電圧を制御することができる。以上のように本実施の形態では、直流バス40の過電圧または電圧不足を防止することができ、電力変換システム1の安全性および頑強性を向上させることができる。
以上、本発明を実施の形態をもとに説明した。実施の形態は例示であり、それらの各構成要素や各処理プロセスの組み合わせにいろいろな変形例が可能なこと、またそうした変形例も本発明の範囲にあることは当業者に理解されるところである。
上記実施の形態では、直流バス40に接続される電力変換装置の全てが、直流バス40の電圧制御機能を有する例を説明した。この点、直流バス40に接続される電力変換装置の内、バス電圧制御機能を有する装置と、バス電圧制御機能を有さない装置が混在していてもよい。
また上記実施の形態では、直流電源として太陽電池と蓄電部が接続される例を示したが、燃料電池が接続されてもよい。また上記実施の形態では、第1DC−DC変換装置10、第2DC−DC変換装置20及びDC−AC変換装置30間の通信を通信線50を介して行う例を示したが、直流バス40を用いたPLC (Power Line Communication)で通信を行ってもよい。
また上記実施の形態では、第1DC−DC変換装置10、第2DC−DC変換装置20及びDC−AC変換装置30のバス電圧目標値として、直流バス40の電圧上昇に対して、直流バス40の電圧を抑制する際に使用するバス電圧目標値を説明した。この点、第2DC−DC変換装置20及びDC−AC変換装置30は、直流バス40の電圧低下に対して、直流バス40の電圧を上昇させる際に使用するバス電圧目標値を有していてもよい。負荷の急増により直流バス40の電圧が低下した場合、第2DC−DC変換装置20が蓄電部3から直流バス40に放電させることにより、直流バス40の電圧を安定化させることができる。その場合の優先順位は、DC−AC変換装置30→「蓄電部3に接続された第2DC−DC変換装置20」の順に設定する。図12に示した例では、DC−AC変換装置30→「充電量確保の必要性が相対的に低い蓄電部3bに接続された第3DC−DC変換装置20b」→「充電量確保の必要性が相対的に高い蓄電部3aに接続された第2DC−DC変換装置20a」の順に設定する。太陽電池2に接続された第1DC−DC変換装置10は、常に最大電力を出力するように動作しているため、電圧不足防止に対しては基本的に関与しない。
なお、実施の形態は、以下の項目によって特定されてもよい。
[項目1]
直流電源(2、3)から供給される直流電力を別の直流電力に変換して、当該変換した直流電力を直流バス(40)に出力するDC−DC変換装置(10、20)と、
前記直流バス(40)から入力される直流電力を交流電力に変換して、当該変換した交流電力を系統(4)または負荷(5)に供給するDC−AC変換装置(30)と、
を備え、
前記DC−DC変換装置(10、20)は複数設けられ、前記DC−DC変換装置(10、20)の少なくとも1つは、前記DC−AC変換装置(30)と独立して、前記直流バス(40)の電圧を監視して制御することを特徴とする電力変換システム(1)。
これによれば、直流バス(40)の電圧を、より安定化させることができる。
[項目2]
前記DC−DC変換装置(10、20)は、
前記直流電源(2、3)と前記直流バス(40)の間に接続されるDC−DCコンバータ(11、21)と、
前記DC−DCコンバータ(11、21)を制御する制御部(12、22)と、を含み、
前記制御部(12、22)は、
前記直流電源(2、3)の電圧、電流または電力を所定の目標値に制御するための指令値と、前記直流バス(40)の電圧を所定のバス電圧目標値に制御するための指令値を加算し、加算後の指令値をもとに前記DC−DCコンバータ(11、21)を制御することを特徴とする項目1に記載の電力変換システム(1)。
これによれば、DC−DC変換装置(10、20)が、直流電源(2、3)の制御と直流バス(40)の制御をバランスよく実行することができる。
[項目3]
前記DC−DC変換装置(10、20)は、
前記直流電源(2、3)と前記直流バス(40)の間に接続されるDC−DCコンバータ(11、21)と、
前記DC−DCコンバータ(11、21)を制御する制御部(12、22)と、を含み、
前記制御部(12、22)は、
前記直流電源(2、3)の電圧、電流または電力を所定の目標値に制御する第1制御と、前記直流バス(40)の電圧を所定のバス電圧目標値に制御する第2制御を実行可能であり、前記直流バス(40)の電圧が所定の電圧範囲内のとき前記第1制御を実行し、前記直流バス(40)の電圧が所定の電圧範囲外のとき前記第2制御を実行することを特徴とする項目1に記載の電力変換システム(1)。
これによれば、DC−DC変換装置(10、20)が、直流電源(2、3)の制御と直流バス(40)の制御を的確に切り替えることができる。
[項目4]
前記DC−AC変換装置(30)は、
前記直流バス(40)と、前記系統(4)または前記負荷(5)の間に接続されるインバータ(31)と、
前記直流バス(40)の電圧が所定のバス電圧目標値になるよう前記インバータ(31)を制御する制御部(32)と、
を含むことを特徴とする項目2または3に記載の電力変換システム(1)。
これによれば、DC−AC変換装置(30)が、直流バス(40)の電圧を制御することができる。
[項目5]
前記直流バス(40)の電圧を制御可能な少なくとも1つのDC−DC変換装置(10、20)、及び前記DC−AC変換装置(30)の各装置(10−30)に、前記直流バス(40)の電圧を制御する装置としての優先順位に従い、それぞれ異なる前記バス電圧目標値が設定されていることを特徴とする項目4に記載の電力変換システム(1)。
これによれば、各装置(10−30)のバス電圧制御の感度を調整することができる。
[項目6]
前記直流バス(40)の電圧を制御可能な少なくとも1つのDC−DC変換装置(10、20)、及び前記DC−AC変換装置(30)の各装置(10−30)に、前記直流バス(40)の電圧を制御する装置としての優先順位に従い、それぞれ異なる前記直流バス(40)の電力操作量が設定されていることを特徴とする項目4または5に記載の電力変換システム(1)。
これによれば、各装置(10−30)のバス電圧制御の感度を調整することができる。
[項目7]
前記直流バス(40)の電圧を制御可能な少なくとも1つのDC−DC変換装置(10、20)、及び前記DC−AC変換装置(30)の各装置(10−30)に、前記直流バス(40)の電圧を制御する装置としての優先順位に従い、それぞれ異なるバス電圧制御の応答速度が設定されていることを特徴とする項目4から6のいずれかに記載の電力変換システム(1)。
これによれば、各装置(10−30)のバス電圧制御の感度を調整することができる。
[項目8]
前記複数のDC−DC変換装置(10、20)には、第1DC−DC変換装置(10)と第2DC−DC変換装置(20)が含まれ、
前記第1DC−DC変換装置(10)は、太陽電池(2)から供給される直流電力を別の直流電力に変換して当該変換した直流電力を前記直流バス(40)に出力し、
前記第2DC−DC変換装置(20)は、蓄電部(3)から放電される直流電力を別の直流電力に変換して当該変換した直流電力を前記直流バス(40)に出力する、または前記直流バス(40)から入力される直流電力を別の直流電力に変換して当該変換した直流電力を前記蓄電部(3)に充電し、
前記直流バス(40)の電圧を制御する装置としての優先順位は、前記DC−AC変換装置(30)、前記第2DC−DC変換装置(20)、前記第1DC−DC変換装置(10)の順に高く設定されることを特徴とする項目1から7のいずれかに記載の電力変換システム(1)。
これによれば、太陽電池(2)の発電抑制をできるだけ回避し、太陽電池(2)の発電能力を最大限に有効活用することができる。
[項目9]
前記複数のDC−DC変換装置(20a、20b)には、第1DC−DC変換装置(20a)と第2DC−DC変換装置(20b)が含まれ、
前記第1DC−DC変換装置(20a)は、第1蓄電部(3a)から放電される直流電力を別の直流電力に変換して当該変換した直流電力を前記直流バス(40)に出力する、または前記直流バス(40)から入力される直流電力を別の直流電力に変換して当該変換した直流電力を前記第1蓄電部(3a)に充電し、
前記第2DC−DC変換装置(20b)は、第2蓄電部(3b)から放電される直流電力を別の直流電力に変換して当該変換した直流電力を前記直流バス(40)に出力する、または前記直流バス(40)から入力される直流電力を別の直流電力に変換して当該変換した直流電力を前記第2蓄電部(3b)に充電し、
前記第1蓄電部(3a)は、前記第2蓄電部(3b)より充電量確保の必要性が高い蓄電部であり、
前記直流バス(40)の電圧を制御する装置としての優先順位は、前記DC−AC変換装置(30)、前記第1DC−DC変換装置(20a)、前記第2DC−DC変換装置(20b)の順に高く設定されることを特徴とする項目1から7のいずれかに記載の電力変換システム(1)。
これによれば、第1蓄電部(3a)の充電機会の方を高くすることができ、第1蓄電部(3a)の充電量確保に寄与することができる。
[項目10]
前記直流バス(40)の電圧を制御可能な少なくとも1つのDC−DC変換装置(10、20)の制御部(12、22)、及び前記DC−AC変換装置(30)の制御部(32)はそれぞれ、前記バス電圧目標値として初期目標値と最終目標値を保持し、前記直流バス(40)の電圧が前記初期目標値に到達した後、前記バス電圧目標値を前記最終目標値に変更することを特徴とする項目4に記載の電力変換システム(1)。
これによれば、直流バス(40)の電圧をできるだけ系統電圧に近づけることができ、インバータ(31)の損失を小さくすることができる。
[項目11]
前記直流バス(40)の電圧を制御可能な少なくとも1つのDC−DC変換装置(10、20)の制御部(12、22)、及び前記DC−AC変換装置(30)の制御部(32)はそれぞれ、前記直流バス(40)の電圧が前記初期目標値に到達した後、前記バス電圧目標値を前記最終目標値に段階的に変更することを特徴とする項目10に記載の電力変換システム(1)。
これによれば、直流バス(40)の電力急変を防止することができる。
[項目12]
前記直流バス(40)の電圧を制御可能な少なくとも1つのDC−DC変換装置(10、20)の制御部(12、22)、及び前記DC−AC変換装置(30)の制御部(32)はそれぞれ、前記直流バス(40)の電圧が前記初期目標値に到達し、前記バス電圧目標値を最終目標値に変更した後、自己のバス電圧制御能力の限界に到達した場合、前記バス電圧目標値を前記初期目標値に戻すことを特徴とする項目10または11に記載の電力変換システム(1)。
これによれば、直流バス40の電圧変動を極力抑えることができる。
[項目13]
前記直流バス(40)の電圧を制御可能な少なくとも1つのDC−DC変換装置(10、20)の制御部(12、22)、及び前記DC−AC変換装置(30)の制御部(32)は通信線(5)で接続されており、
前記複数の制御部(12、22、32)の内の1つ(32)、または外部の制御部(60)は、他の各制御部(12、22 or 12、22、32)に前記通信線(5)を介して、それぞれのバス電圧目標値、前記直流バス(40)の電力操作量、及びバス電圧制御の応答速度の少なくとも1つを通知することを特徴とする項目4に記載の電力変換システム(1)。
これによれば、各装置(10−30)のバス電圧制御の優先順位を簡単に設定変更することができる。
[項目14]
前記直流バス(40)の電圧を制御可能な少なくとも1つのDC−DC変換装置(10、20)の制御部(12、22)、及び前記DC−AC変換装置(30)の制御部(32)は通信線(5)で接続されており、
前記複数の制御部(12、22、32)は、バス電圧目標値、前記直流バス(40)の電力操作量、及びバス電圧制御の応答速度の少なくとも1つの共通の基準値を保持し、
前記複数の制御部(12、22、32)の内の1つ(32)、または外部の制御部(60)は、他の各制御部(12、22 or 12、22、32)に前記通信線(5)を介して、それぞれのバス電圧目標値、前記直流バス(40)の電力操作量、及びバス電圧制御の応答速度の少なくとも1つの前記共通の基準値との差分値を通知することを特徴とする項目4に記載の電力変換システム(1)。
これによれば、通信量を低減することができる。
[項目15]
直流電源(2 or 3)から供給される直流電力を別の直流電力に変換して、当該変換した直流電力を直流バス(40)に出力する電力変換装置(10 or 20)であって、
前記直流バス(40)には、当該直流バス(40)から入力される直流電力を交流電力に変換して、当該変換した交流電力を系統(4)または負荷(5)に供給するDC−AC変換装置(30)と、別の直流電源(3 or 2)から供給される直流電力を別の直流電力に変換して、当該変換した直流電力を前記直流バス(40)に出力する別の電力変換装置(20 or 10)が接続されており、
前記DC−AC変換装置(30)と独立して、前記直流バス(40)の電圧を監視して制御することを特徴とする電力変換装置(10 or 20)。
これによれば、直流バス(40)の電圧を、より安定化させることができる。
1 電力変換システム、 2 太陽電池、 3 蓄電部、 4 系統、 5 負荷、 10 第1DC−DC変換装置、 11 DC−DCコンバータ、 12 制御部、 121 入力電圧・電流検出部、 122 MPPT制御部、 123 バス電圧・電流検出部、 124 バス電圧制御部、 125 加算部、 126 駆動部、 127 切替部、 20 第2DC−DC変換装置、 21 DC−DCコンバータ、 22 制御部、 221 充放電電圧・電流検出部、 222 充放電制御部、 223 バス電圧・電流検出部、 224 バス電圧制御部、 225 加算部、 226 駆動部、 227 切替部、 30 DC−AC変換装置、 31 インバータ、 32 制御部、 321 バス電圧検出部、 322 バス電圧制御部、 323 系統電圧・電流検出部、 324 判定部、 326 駆動部、 40 直流バス、 50 通信線、 60 制御装置。

Claims (15)

  1. 直流電源から供給される直流電力を別の直流電力に変換して、当該変換した直流電力を直流バスに出力するDC−DC変換装置と、
    前記直流バスから入力される直流電力を交流電力に変換して、当該変換した交流電力を系統または負荷に供給するDC−AC変換装置と、
    を備え、
    前記DC−DC変換装置は複数設けられ、前記DC−DC変換装置の少なくとも1つは、前記DC−AC変換装置と独立して、前記直流バスの電圧を監視して制御することを特徴とする電力変換システム。
  2. 前記DC−DC変換装置は、
    前記直流電源と前記直流バスの間に接続されるDC−DCコンバータと、
    前記DC−DCコンバータを制御する制御部と、を含み、
    前記制御部は、
    前記直流電源の電圧、電流または電力を所定の目標値に制御するための指令値と、前記直流バスの電圧を所定のバス電圧目標値に制御するための指令値を加算し、加算後の指令値をもとに前記DC−DCコンバータを制御することを特徴とする請求項1に記載の電力変換システム。
  3. 前記DC−DC変換装置は、
    前記直流電源と前記直流バスの間に接続されるDC−DCコンバータと、
    前記DC−DCコンバータを制御する制御部と、を含み、
    前記制御部は、
    前記直流電源の電圧、電流または電力を所定の目標値に制御する第1制御と、前記直流バスの電圧を所定のバス電圧目標値に制御する第2制御を実行可能であり、前記直流バスの電圧が所定の電圧範囲内のとき前記第1制御を実行し、前記直流バスの電圧が所定の電圧範囲外のとき前記第2制御を実行することを特徴とする請求項1に記載の電力変換システム。
  4. 前記DC−AC変換装置は、
    前記直流バスと、前記系統または前記負荷の間に接続されるインバータと、
    前記直流バスの電圧が所定のバス電圧目標値になるよう前記インバータを制御する制御部と、
    を含むことを特徴とする請求項2または3に記載の電力変換システム。
  5. 前記直流バスの電圧を制御可能な少なくとも1つのDC−DC変換装置、及び前記DC−AC変換装置の各装置に、前記直流バスの電圧を制御する装置としての優先順位に従い、それぞれ異なる前記バス電圧目標値が設定されていることを特徴とする請求項4に記載の電力変換システム。
  6. 前記直流バスの電圧を制御可能な少なくとも1つのDC−DC変換装置、及び前記DC−AC変換装置の各装置に、前記直流バスの電圧を制御する装置としての優先順位に従い、それぞれ異なる前記直流バスの電力操作量が設定されていることを特徴とする請求項4または5に記載の電力変換システム。
  7. 前記直流バスの電圧を制御可能な少なくとも1つのDC−DC変換装置、及び前記DC−AC変換装置の各装置に、前記直流バスの電圧を制御する装置としての優先順位に従い、それぞれ異なるバス電圧制御の応答速度が設定されていることを特徴とする請求項4から6のいずれかに記載の電力変換システム。
  8. 前記複数のDC−DC変換装置には、第1DC−DC変換装置と第2DC−DC変換装置が含まれ、
    前記第1DC−DC変換装置は、太陽電池から供給される直流電力を別の直流電力に変換して当該変換した直流電力を前記直流バスに出力し、
    前記第2DC−DC変換装置は、蓄電部から放電される直流電力を別の直流電力に変換して当該変換した直流電力を前記直流バスに出力する、または前記直流バスから入力される直流電力を別の直流電力に変換して当該変換した直流電力を前記蓄電部に充電し、
    前記直流バスの電圧を制御する装置としての優先順位は、前記DC−AC変換装置、前記第2DC−DC変換装置、前記第1DC−DC変換装置の順に高く設定されることを特徴とする請求項1から7のいずれかに記載の電力変換システム。
  9. 前記複数のDC−DC変換装置には、第1DC−DC変換装置と第2DC−DC変換装置が含まれ、
    前記第1DC−DC変換装置は、第1蓄電部から放電される直流電力を別の直流電力に変換して当該変換した直流電力を前記直流バスに出力する、または前記直流バスから入力される直流電力を別の直流電力に変換して当該変換した直流電力を前記第1蓄電部に充電し、
    前記第2DC−DC変換装置は、第2蓄電部から放電される直流電力を別の直流電力に変換して当該変換した直流電力を前記直流バスに出力する、または前記直流バスから入力される直流電力を別の直流電力に変換して当該変換した直流電力を前記第2蓄電部に充電し、
    前記第1蓄電部は、前記第2蓄電部より充電量確保の必要性が高い蓄電部であり、
    前記直流バスの電圧を制御する装置としての優先順位は、前記DC−AC変換装置、前記第1DC−DC変換装置、前記第2DC−DC変換装置の順に高く設定されることを特徴とする請求項1から7のいずれかに記載の電力変換システム。
  10. 前記直流バスの電圧を制御可能な少なくとも1つのDC−DC変換装置の制御部、及び前記DC−AC変換装置の制御部はそれぞれ、前記バス電圧目標値として初期目標値と最終目標値を保持し、前記直流バスの電圧が前記初期目標値に到達した後、前記バス電圧目標値を前記最終目標値に変更することを特徴とする請求項4に記載の電力変換システム。
  11. 前記直流バスの電圧を制御可能な少なくとも1つのDC−DC変換装置の制御部、及び前記DC−AC変換装置の制御部はそれぞれ、前記直流バスの電圧が前記初期目標値に到達した後、前記バス電圧目標値を前記最終目標値に段階的に変更することを特徴とする請求項10に記載の電力変換システム。
  12. 前記直流バスの電圧を制御可能な少なくとも1つのDC−DC変換装置の制御部、及び前記DC−AC変換装置の制御部はそれぞれ、前記直流バスの電圧が前記初期目標値に到達し、前記バス電圧目標値を最終目標値に変更した後、自己のバス電圧制御能力の限界に到達した場合、前記バス電圧目標値を前記初期目標値に戻すことを特徴とする請求項10または11に記載の電力変換システム。
  13. 前記直流バスの電圧を制御可能な少なくとも1つのDC−DC変換装置の制御部、及び前記DC−AC変換装置の制御部は通信線で接続されており、
    前記複数の制御部の内の1つ、または外部の制御部は、他の各制御部に前記通信線を介して、それぞれのバス電圧目標値、前記直流バスの電力操作量、及びバス電圧制御の応答速度の少なくとも1つを通知することを特徴とする請求項4に記載の電力変換システム。
  14. 前記直流バスの電圧を制御可能な少なくとも1つのDC−DC変換装置の制御部、及び前記DC−AC変換装置の制御部は通信線で接続されており、
    前記複数の制御部は、バス電圧目標値、前記直流バスの電力操作量、及びバス電圧制御の応答速度の少なくとも1つの共通の基準値を保持し、
    前記複数の制御部の内の1つ、または外部の制御部は、他の各制御部に前記通信線を介して、それぞれのバス電圧目標値、前記直流バスの電力操作量、及びバス電圧制御の応答速度の少なくとも1つの前記共通の基準値との差分値を通知することを特徴とする請求項4に記載の電力変換システム。
  15. 直流電源から供給される直流電力を別の直流電力に変換して、当該変換した直流電力を直流バスに出力する電力変換装置であって、
    前記直流バスには、当該直流バスから入力される直流電力を交流電力に変換して、当該変換した交流電力を系統または負荷に供給するDC−AC変換装置と、別の直流電源から供給される直流電力を別の直流電力に変換して、当該変換した直流電力を前記直流バスに出力する別の電力変換装置が接続されており、
    前記DC−AC変換装置と独立して、前記直流バスの電圧を監視して制御することを特徴とする電力変換装置。
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