JP6832510B2 - 電力変換装置、電力変換システム - Google Patents

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Description

本発明は、直流電力を交流電力に変換する電力変換装置、電力変換システムに関する。
現在、系統連系される分散型電源には、電源ソースとして太陽電池、燃料電池、定置型蓄電池、車載蓄電池などがある。系統に連系する分散型電源システムの代表的な構成として、単一の分散型電源を使用してDC−DCコンバータ、直流バス及びインバータを介して系統連系する構成と、複数の分散型電源を使用してそれぞれのDC−DCコンバータ、共通の直流バス及び1つのインバータを介して系統連系する構成がある。
後者において、複数のDC−DCコンバータと1つのインバータが1つの筐体内に設置される構成と、少なくとも1つのDC−DCコンバータと1つのインバータが分離された筐体内に設置される構成がある(例えば、特許文献1参照)。
また、物理的に1つの筐体内にDC−DCコンバータとインバータが設置される構成であっても、制御的にはDC−DCコンバータとインバータが別々の制御装置(例えば、マイコン)により独立に制御されることもある。このようなDC−DCコンバータとインバータが物理的もしくは制御的に分離された分散型電源システムでは、それぞれの電力変換部間の調整を行う必要がある。
例えば、太陽電池と定置型蓄電池を組み合わせた分散型電源システムにおいて、系統電圧の上昇、インバータ部品温度の上昇、遠隔出力指令の受信、逆潮流電力の検出などの事象に対して、インバータの放電電力を抑制する制御方式が用いられる場合がある。この制御方式では、インバータの出力抑制を開始した直後、直流バスの電圧が上昇する。DC−DCコンバータは直流バスの電圧上昇から、インバータが出力抑制中であると判断し、直流バスの電圧が所定の電圧以上に上昇しないように、直流バスへの放電電力を抑制する。
特開2015−122906号公報
上記の制御方式では、インバータの出力抑制機能が働いている間、直流バスの電圧は、DC−DCコンバータにより、設定された電圧に維持されるように制御される。このDC−DCコンバータに設定された直流バスの電圧は、定常時の直流バスの電圧より高い値であり、インバータの電力変換効率の低下を招く。
本発明はこうした状況に鑑みなされたものであり、その目的は、インバータの出力抑制機能が働いている間も高効率な電力変換を実現する電力変換装置、電力変換システムを提供することにある。
上記課題を解決するために、本発明のある態様の電力変換装置は、直流電源の出力する直流電力の電圧を変換し、変換した直流電力を直流バスに出力するDC−DCコンバータと前記直流バスを介して接続され、前記直流バスの直流電力を交流電力に変換し、変換した交流電力を負荷または電力系統に供給するインバータと、前記インバータを制御する制御回路と、を備える。前記制御回路は、前記インバータから前記電力系統への出力を抑制すべきとき、前記インバータの出力を抑制するためのインバータ用指令値をもとに前記インバータを制御するとともに、前記インバータ用指令値より低いコンバータ用指令値を、前記DC−DCコンバータを制御する別の制御回路に通知する。
本発明によれば、インバータの出力抑制機能が働いている間も高効率な電力変換を実現することができる。
本発明の実施の形態に係る電力変換システムを説明するための図である。 図2(a)、(b)は、直流バスの電圧の状態を模式的に描いた図である(その1)。 図3(a)、(b)は、直流バスの電圧の状態を模式的に描いた図である(その2)。 インバータの出力抑制時の、インバータの電力制御および蓄電部のDC−DCコンバータの電力制御の第1例を示す図である。 インバータの出力抑制時の、インバータの電力制御および蓄電部のDC−DCコンバータの電力制御の第2例を示す図である。 インバータの出力抑制時の、インバータの電力制御および蓄電部のDC−DCコンバータの電力制御の第3例を示す図である。 インバータの出力抑制時の、インバータの電力制御および蓄電部のDC−DCコンバータの電力制御の第4例を示す図である。
図1は、本発明の実施の形態に係る電力変換システム1を説明するための図である。電力変換システム1は、第1電力変換装置10及び第2電力変換装置20を備える。第1電力変換装置10は太陽電池2用のパワーコンディショナシステムであり、第2電力変換装置20は蓄電部3用のパワーコンディショナシステムである。図1では、太陽電池2用のパワーコンディショナシステムに、蓄電部3用のパワーコンディショナシステムを後付けした例を示している。
太陽電池2は、光起電力効果を利用し、光エネルギーを直接電力に変換する発電装置である。太陽電池2として、シリコン太陽電池、化合物半導体などを素材にした太陽電池、色素増感型(有機太陽電池)等が使用される。太陽電池2は第1電力変換装置10と接続され、発電した電力を第1電力変換装置10に出力する。
第1電力変換装置10は、DC−DCコンバータ11、コンバータ制御回路12、インバータ13、インバータ制御回路14、及びシステム制御回路15を備える。システム制御回路15は、逆潮流電力計測部15a、指令値生成部15b、及び通信制御部15cを含む。DC−DCコンバータ11とインバータ13間は直流バス40で接続される。コンバータ制御回路12とシステム制御回路15間は通信線41で接続され、両者の間で所定のシリアル通信規格(例えば、例えばRS−485規格、TCP−IP規格)に準拠した通信が行われる。
DC−DCコンバータ11は、太陽電池2から出力される直流電力を、所望の電圧値の直流電力に変換し、変換した直流電力を直流バス40に出力する。DC−DCコンバータ11は例えば、昇圧チョッパで構成することができる。
コンバータ制御回路12はDC−DCコンバータ11を制御する。コンバータ制御回路12は基本制御として、太陽電池2の出力電力が最大になるようDC−DCコンバータ11をMPPT(Maximum Power Point Tracking) 制御する。具体的にはコンバータ制御回路12は、太陽電池2の出力電圧および出力電流である、DC−DCコンバータ11の入力電圧および入力電流を計測して太陽電池2の発電電力を推定する。コンバータ制御回路12は、計測した太陽電池2の出力電圧と推定した発電電力をもとに、太陽電池2の発電電力を最大電力点(最適動作点)にするための指令値を生成する。例えば、山登り法に従い動作点電圧を所定のステップ幅で変化させて最大電力点を探索し、最大電力点を維持するように指令値を生成する。DC−DCコンバータ11は、生成された指令値に基づく駆動信号に応じてスイッチング動作する。
インバータ13は双方向インバータであり、直流バス40から入力される直流電力を交流電力に変換し、変換した交流電力を商用電力系統(以下、単に系統4という)に接続された配電線50に出力する。当該配電線50には負荷5が接続される。またインバータ13は、系統4から供給される交流電力を直流電力に変換し、変換した直流電力を直流バス40に出力する。直流バス40には、平滑用の電解コンデンサ(不図示)が接続されている。
インバータ制御回路14はインバータ13を制御する。インバータ制御回路14は基本制御として、直流バス40の電圧が第1閾値電圧を維持するようにインバータ13を制御する。具体的にはインバータ制御回路14は、直流バス40の電圧を検出し、検出したバス電圧を第1閾値電圧に一致させるための指令値を生成する。インバータ制御回路14は、直流バス40の電圧が第1閾値電圧より高い場合はインバータ13のデューティ比を上げるための指令値を生成し、直流バス40の電圧が第1閾値電圧より低い場合はインバータ13のデューティ比を下げるための指令値を生成する。インバータ13は、生成された指令値に基づく駆動信号に応じてスイッチング動作する。
蓄電部3は、電力を充放電可能であり、リチウムイオン蓄電池、ニッケル水素蓄電池、鉛蓄電池、電気二重層キャパシタ、リチウムイオンキャパシタ等を含む。蓄電部3は第2電力変換装置20と接続される。
第2電力変換装置20は、DC−DCコンバータ21及びコンバータ制御回路22を備える。コンバータ制御回路22と、第1電力変換装置10のシステム制御回路15は通信線42で接続され、両者の間で所定のシリアル通信規格に準拠した通信が行われる。
DC−DCコンバータ21は、蓄電部3と直流バス40の間に接続され、蓄電部3を充放電する双方向コンバータである。コンバータ制御回路22はDC−DCコンバータ21を制御する。コンバータ制御回路22は基本制御として、システム制御回路15から送信されてくる指令値をもとにDC−DCコンバータ21を制御して、蓄電部3を定電流(CC)/定電圧(CV)で充電/放電する。例えばコンバータ制御回路22は、放電時においてシステム制御回路15から電力指令値を受信し、当該電力指令値を蓄電部3の電圧で割った値を電流指令値として、DC−DCコンバータ21に定電流放電させる。
操作表示装置30は、第1電力変換装置10のユーザインターフェイスであり、室内の所定の位置に設置される。操作表示装置30は例えば、タッチパネルディスプレイで構成することができ、ユーザに所定の情報を提供すると共に、ユーザからの操作を受け付ける。操作表示装置30とシステム制御回路15は通信線43で接続され、両者の間で所定のシリアル通信規格に準拠した通信が行われる。なお操作表示装置30とシステム制御回路15の間は無線で接続されてもよい。
以上の回路構成において、インバータ13の出力電力を抑制する必要がある場合が発生する。主な出力抑制事由として、インバータ13から系統4への逆潮流の発生、系統電圧の設定電圧を超える上昇、遠隔出力指令の受信、インバータ13内の部品の設定温度を超える温度上昇、インバータ13の定格電力を超える電力上昇、インバータ13の定格電流を超える電流上昇が挙げられる。
蓄電部3からの放電中に、日射変動により太陽電池2の発電量が増加した場合、又は負荷5の消費電力が低下した場合、系統4への逆潮流電力が発生し、売電状態になることがある。日本では系統連系規程により蓄電システムから、蓄電池の定格容量の5%以上の電力を500msを超えて系統4へ逆潮流することが禁止されている。従って、蓄電部3が接続された電力変換システム1において逆潮流が検出された場合、500ms以内に逆潮流を抑える必要がある。
また日本では2015年1月の再生可能エネルギー固定価格買取制度の改正により、新たに系統に連系する太陽光発電と風力発電の設備に遠隔出力制御システムの導入が義務付けられている。システム制御回路15は、電力会社などの系統運用機関から外部ネットワーク(例えば、インターネット又は専用線)を介して、系統4への出力電力量と出力タイミングに関する指示を受信する。
インバータ13の出力電力を抑制する方法として、太陽電池2のDC−DCコンバータ11の出力電力を抑制する方法、蓄電部3のDC−DCコンバータ21の出力電力を抑制する方法、インバータ13の出力電力を抑制する方法がある。太陽電池2のDC−DCコンバータ11の出力電力を抑制する方法は、太陽電池2の発電量を無駄にすることに繋がる。従って太陽電池2のDC−DCコンバータ11の出力抑制は最後に実行すべき制御である。
逆潮流が検出された場合、蓄電部3からの放電を停止すればよいため、蓄電部3のDC−DCコンバータ21の出力電力を抑制する方法が最も直截的な制御である。しかしながら、第2電力変換装置20が第1電力変換装置10から分離され、系統4から離れた位置に設置されている場合、逆潮流の検出から蓄電部3のDC−DCコンバータ21の出力抑制までにタイムラグが発生しやすくなる。
図1に示した構成では、第1電力変換装置10の逆潮流電力計測部15aが、配電線50に設置されたCTセンサ(不図示)の計測値をもとに逆潮流の発生を検出する。第2電力変換装置20のコンバータ制御回路22は、システム制御回路15から通信線42を介して逆潮流の検出情報を受信する。通信線42は、第1電力変換装置10と第2電力変換装置20を繋ぐ直流バス40に這わせて設置されることが多く、この構成では通信線42は直流バス40からノイズの影響を受ける。また二値の電圧を使用したデジタル通信では、1ビットを表す単位期間を短くするほどノイズに弱くなる性質があり、基本的に通信速度を上げるほどビット誤りが発生しやすくなる。
従って第1電力変換装置10が逆潮流を検出し、出力抑制を指示する通信データを生成し、通信線42を介して第2電力変換装置20に送信する方法では、系統連系規程に定められる時限(500ms)を遵守できない可能性がある。またノイズにより通信データの内容が途中で変わってしまう可能性もある。
そこで先にインバータ13の出力電力を抑制し、後から蓄電部3のDC−DCコンバータ21の出力電力を抑制する方法が考えられる。上述のようにインバータ制御回路14は基本制御として、直流バス40の電圧が第1閾値電圧を維持するようにインバータ13を制御する。出力抑制をすべき場合は、インバータ制御回路14は優先制御として、出力抑制制御を実行する。具体的にはインバータ制御回路14は、インバータ13の出力が指令値生成部15bにより生成された指令値(具体的には上限電流値または上限電力値)を超えないようにインバータ13を制御する。出力抑制中は、直流バス40の電圧を第1閾値電圧に維持するように制御するバス電圧の安定化制御は停止する。
インバータ13の出力抑制が開始した時点では、太陽電池2のDC−DCコンバータ11及び/又は蓄電部3のDC−DCコンバータ21の出力抑制は開始していない。従ってインバータ13の出力電力に対してインバータ13の入力電力が過多となり、直流バス40の電圧が上昇する。より具体的には直流バス40に接続された電解コンデンサに電荷が蓄積されていく。
上述のようにコンバータ制御回路22は基本制御として、蓄電部3からDC−DCコンバータ21への放電量またはDC−DCコンバータ21から蓄電部3への充電量が、システム制御回路15から送信されてくる指令値になるようにDC−DCコンバータ21を制御する。さらにコンバータ制御回路22は優先制御として、直流バス40の電圧が第2閾値電圧を超えないようにDC−DCコンバータ21を制御する。この制御は、システム制御回路15から送信されてくる指令値に出力を合わせる制御に対して優先する。第2閾値電圧は第1閾値電圧より高い値に設定される。
上述のようにコンバータ制御回路12は基本制御として、太陽電池2の出力電力が最大になるようDC−DCコンバータ11をMPPT制御する。さらにコンバータ制御回路12は優先制御として、直流バス40の電圧が第3閾値電圧を超えないようにDC−DCコンバータ11を制御する。この制御は、MPPT制御に対して優先する。第3閾値電圧は第2閾値電圧より高い値に設定される。
第1閾値電圧は、直流バス40の定常時の電圧に設定される。系統電圧がAC200Vの場合、第1閾値電圧は例えば、DC280V〜360Vの範囲に設定される。第2閾値電圧は例えば390V、第3閾値電圧は例えば410Vに設定される。インバータ13の出力抑制により直流バス40の電圧が上昇し、直流バス40の電圧が第2閾値電圧に到達すると蓄電部3のDC−DCコンバータ21によるバス電圧の上昇抑制制御が発動する。直流バス40の電圧上昇のエネルギーが、蓄電部3のDC−DCコンバータ21による上昇抑制エネルギーより大きい場合は、直流バス40の電圧がさらに上昇する。直流バス40の電圧が第3閾値電圧に到達すると太陽電池2のDC−DCコンバータ11によるバス電圧の上昇抑制制御が発動する。
図2(a)、(b)は、直流バス40の電圧の状態を模式的に描いた図である(その1)。図2(a)は、定常時の直流バス40の電圧の状態を示している。定常時の直流バス40の電圧は、インバータ13により第1閾値電圧に維持される。図2(b)は、インバータ13の出力抑制直後の直流バス40の電圧の状態を示している。通常、出力抑制直後は直流バス40の電圧が上昇し、蓄電部3のDC−DCコンバータ21が直流バス40の電圧を、第2閾値電圧を超えないように抑え込む制御となる。
直流バス40の電圧と系統4の電圧が近いほどインバータ13の電力変換効率が高くなる。逆に言えば放電時においては、直流バス40の電圧が系統4の電圧に対して高くなるほど、インバータ13の変換効率が低下する。図2(b)に示すように直流バス40の電圧が定常時より高い状態では、インバータ13の変換効率が定常時より低下することになる。
図3(a)、(b)は、直流バス40の電圧の状態を模式的に描いた図である(その2)。本実施の形態では、インバータ13の変換効率の低下を回避するために出力抑制中に、直流バス40の電圧を第2閾値電圧から第1閾値電圧まで低下させる仕組みを導入する。
次の説明では簡略化のため、太陽電池2のDC−DCコンバータ11の出力と負荷5の消費電力を無視して考える。定常時は、(蓄電部3のDC−DCコンバータ21の放電量)=(インバータ13の放電量)の関係になり、直流バス40の電圧は第1閾値電圧で安定する。出力抑制開始直後は、(蓄電部3のDC−DCコンバータ21の放電量)>(インバータ13の放電量)−(抑制量)の関係になる。この関係ではインバータ13の入力が過多となり、直流バス40の電圧が上昇する。
直流バス40の電圧が第1閾値電圧を上回ると、蓄電部3のDC−DCコンバータ21の抑制制御が開始する。これにより、(蓄電部3のDC−DCコンバータ21の放電量)−(抑制量)=(インバータ13の放電量)−(抑制量)の関係になる。このとき、電力は平衡するため直流バス40の電圧は第2閾値電圧で安定する。ただし、この状態ではインバータ13の変換効率が定常時より低下している。
そこで本実施の形態では蓄電部3のDC−DCコンバータ21の抑制量を増加させる。即ち、(蓄電部3のDC−DCコンバータ21の放電量)−(抑制量+α)=(インバータ13の放電量)−(抑制量)の関係になる。この関係ではインバータ13の入力が不足し、直流バス40の電圧が下降する。直流バス40の電圧が第1閾値電圧まで低下すると、インバータ13は直流バス40の電圧を第1閾値電圧に維持するように動作する。以上の流れで、インバータ13の出力抑制中の直流バス40の電圧が、定常時と同じとなり、電力変換効率の低下を回避できる。
図4は、インバータ13の出力抑制時の、インバータ13の電力制御および蓄電部3のDC−DCコンバータ21の電力制御の第1例を示す図である。インバータ13の抑制電力のリミット値(上限値)は定常時において、インバータ13の定格出力電力値に設定されている。即ち、定常時に突発的な事由により直流バス40の電圧が上昇しても、インバータ13の出力電力は定格出力電力値で上昇が止まるように設定されている。同様に蓄電部3のDC−DCコンバータ21のリミット値(上限値)も定常時において、DC−DCコンバータ21の定格出力電力値に設定されている。
出力抑制事由が発生すると、インバータ制御回路14はインバータ13の出力を第1の傾きで低下させる。第1の傾きは、単位時間あたりの抑制量[W/ms]で規定される。第1の傾きは例えば、インバータ13が定格出力値で放電中に抑制を開始してから抑制が完了するまでの時間が、規格値に収まるように設定される。
例えば、太陽電池2が3.5kWを発電し、蓄電部3が2.0kWを放電し、インバータ13が5.5kWを負荷5に供給している状態を考える。この状態から負荷5が解列され、負荷5の消費電力が0.0Wになった場合、インバータ13の5.5kWの出力電力が系統4に逆潮流される。この場合、500ms以内に逆潮流を止めなければ、インバータ13を系統4から解列しなければならず、解列中は太陽電池2の発電が停止するため経済的損失となる。
システム制御回路15の指令値生成部15bは、第1の傾きに応じてインバータ13の電力指令値を5.5kwから0.0kWまで低下させていく。指令値生成部15bは第1の期間毎に、更新された電力指令値をインバータ制御回路14に通知する。指令値生成部15bは、第1の傾きに応じて蓄電部3のDC−DCコンバータ21の電力指令値を2.0kwから(0.0−α)kWまで低下させていく。指令値生成部15bは通信線42を介して第2の期間毎に、更新された電力指令値をコンバータ制御回路22に通知する。
なお、第2の期間は第1の期間より長くなる。即ち、インバータ13の電力指令値の方が更新頻度が高くなる。これは通信線42を用いることによる制約である。なお図4では、インバータ13の出力抑制と蓄電部3のDC−DCコンバータ21の出力抑制が同じタイミングで開始しているが、実際には通信遅延の影響により蓄電部3のDC−DCコンバータ21の出力抑制の方が遅れて開始する。
なお上記の例では、インバータ13の電力指令値を0.0kWまで低下させ、蓄電部3のDC−DCコンバータ21の電力指令値を(0.0−α)kWまで低下させる例を説明したが、この例は負荷5の消費電力が0.0kWの場合の例である。負荷5が電力消費している場合、インバータ13の電力指令値の目標値は、(逆潮流電力−負荷5の消費電力)kWになり、蓄電部3のDC−DCコンバータ21の電力指令値の目標値は、(逆潮流電力−負荷5の消費電力−α)kWになる。
なお、インバータ13の出力は電流値で抑制してもよいし、電力値で抑制してもよい。電流値を使用する場合、抑制解除時の出力過多による過電流を抑制することができる。電力値を使用する場合、系統電圧が変化した場合でも正確に出力抑制を行うことができる。例えば、系統電圧上昇時の抑制など、出力抑制に応じて系統電圧が変化してしまうことがある。なお、インバータ13の出力を電流値と電力値の両方で抑制してもよい。蓄電部3のDC−DCコンバータ21の出力抑制も同様である。
出力抑制事由が消滅すると、インバータ制御回路14はインバータ13の出力を第2の傾きで上昇させる。第2の傾きは、単位時間あたりの抑制解除量[W/ms]で規定される。第2の傾きは、第1の傾きより緩やかに設定される。第2の傾きは例えば、インバータ13の定格出力値及びDC−DCコンバータ21の定格出力値にもとづき決定される。
図5は、インバータ13の出力抑制時の、インバータ13の電力制御および蓄電部3のDC−DCコンバータ21の電力制御の第2例を示す図である。第2例は、出力抑制中に直流バス40の電圧が第1閾値電圧まで低下した例である。直流バス40の電圧が第1閾値電圧まで低下すると、インバータ13の出力抑制量に対して、蓄電部3のDC−DCコンバータ21の出力抑制量を大きくする必要がなくなるため、両者の出力抑制量を同じに制御する。
図6は、インバータ13の出力抑制時の、インバータ13の電力制御および蓄電部3のDC−DCコンバータ21の電力制御の第3例を示す図である。第3例は、逆潮流の発生以外の出力抑制事由が発生した場合の例である。例えば、遠隔出力指令による出力抑制の場合、抑制を完了させる時間は秒オーダ又は分オーダとなり、逆潮流発生による出力抑制の場合と比較して、第1の傾きは緩くなる。なお、逆潮流の発生以外の出力抑制事由の場合、必ずしも系統4への出力電力を0.0Wまで低下させる必要がない場合もある。その場合、インバータ13の定格出力値と目標電力値との差分を、抑制を完了させる時間で割ることにより、単位時間あたりの抑制量[W/ms]を算出する。
上述のようにインバータ13の抑制開始時の第1の傾き、及び/又はインバータ13の抑制解除時の第2の傾きは、出力抑制事由の種別に応じて変えることができる。例えば、出力抑制事由が温度上昇や系統電圧上昇の場合、即時的な出力抑制および出力抑制解除は要求されない。これに対して上述したように逆潮流発生の場合、即時的な出力抑制が要求される。また系統4の停電により出力抑制していた場合、停電復帰後は、系統連系規程により定められたFRT(Fault Ride Through)要件により、即時的な出力抑制解除が要求される。このように抑制開始の要因に応じて要求復帰時限が異なるが、第1の傾き及び/又は第2の傾きを可変にすることにより、柔軟に対応することができる。
また、系統4または負荷5の状況に応じて第1の傾き及び/又は第2の傾きを可変としてもよい。例えば、容量の大きい系統4ほど第2の傾きを急にすることができる。また負荷5の消費電力が大きいほど第2の傾きを急にすることができる。反対に系統4の容量が小さい場合、または負荷5の消費電力が小さい場合、第2の傾きを緩くする必要がある。
インバータ13と同様に、蓄電部3のDC−DCコンバータ21の抑制開始時の第1の傾き、及び/又はDC−DCコンバータ21の抑制解除時の第2の傾きも、出力抑制事由の種別に応じて変えることができる。また、系統4または負荷5の状況に応じて第1の傾き及び/又は第2の傾きを可変としてもよい。
図7は、インバータ13の出力抑制時の、インバータ13の電力制御および蓄電部3のDC−DCコンバータ21の電力制御の第4例を示す図である。これまでの説明ではインバータ13の第1の傾きと蓄電部3のDC−DCコンバータ21の第1の傾きを同じに設定している例を説明したが、蓄電部3のDC−DCコンバータ21の第1の傾きを、インバータ13の第1の傾きより緩くしてもよい。第2の傾きも同様である。
蓄電池の放電電流が急峻に変化すると蓄電池の負担が大きくなり、蓄電池の寿命短縮につながる。また高速応答を実現するにはコンバータ制御回路22に使用されるマイクロコンピュータを高スペックにする必要があり、コスト増につながる。そこで第4例では、図7に示すように蓄電部3のDC−DCコンバータ21の第1の傾きを、インバータ13の第1の傾きより緩く設定している(S1、S1a参照)。同様に蓄電部3のDC−DCコンバータ21の第2の傾きを、インバータ13の第2の傾きより緩く設定している(S2、S2a参照)。
なお蓄電部3のDC−DCコンバータ21の出力電力が、インバータ13の出力電力を上回ると直流バス40の電圧が上昇してしまう。従って、蓄電部3のDC−DCコンバータ21の出力電力がインバータ13の出力電力を上回らない範囲で、蓄電部3のDC−DCコンバータ21の第1の傾きとインバータ13の第1の傾きに差を設けることが好ましい。
以上説明したように本実施の形態によれば、インバータ13が出力抑制中に蓄電部3のDC−DCコンバータ21も出力抑制することにより、直流バス40の電圧上昇を防止することができる。一般的に蓄電部3は、逆潮流電力を測定しながら負荷5の消費電力に応じて放電している。例えばインバータ13が、系統電圧上昇や温度上昇などにより出力抑制を実行した場合、逆潮流電力は減少する(即ち、買電電力が増える)。このとき、蓄電部3は逆潮流電力の減少に応じて放電量を増加させる。その結果、インバータ13の出力抑制中に、蓄電部3のDC−DCコンバータ21からの放電量が増加することになる。これにより電力平衡が崩れ、直流バス40の電圧が上昇する。これに対して本実施の形態では、インバータ13の抑制電力量に応じた抑制電力量をコンバータ制御回路22に通知し、蓄電部3のDC−DCコンバータ21に出力抑制させることにより、電力平衡が崩れることを防止することができる
出力抑制する際に、インバータ13の出力抑制量より蓄電部3のDC−DCコンバータ21の出力抑制量を多くすることにより、出力抑制中に直流バス40の電圧を低下させることができる。これにより、インバータ13の変換効率の低下を抑えることができる。直流バス40の電圧が定常時の電圧まで低下したら、インバータ13の入力電力と出力電力の平衡を保つように制御する。以上によりインバータ13の出力抑制機能が働いている間も高効率な電力変換を実現することができる。
また出力抑制の解除時に、インバータ13の第2の傾きに、蓄電部3のDC−DCコンバータ21の第2の傾きを追従させることにより、DC−DCコンバータ21の出力がインバータ13の出力より大きいことにより発生する直流バス40の電圧上昇を防止することができる。
本実施の形態のように第1電力変換装置10と第2電力変換装置20が別筐体に設置されている場合、DC−DCコンバータ21の出力電流または出力電力を、通信を用いて指定する必要がある。インバータ13の出力抑制を解除する際にインバータ13の出力が過大になるのは、直流バス40の電圧が目標値(第1閾値電圧)に対して、大きく上方に乖離している場合である。言い換えると、直流バス40の電圧が目標値となるように最大限放電してしまうため、インバータ13の出力が過大になる。インバータ13が出力抑制を開始する際の直流バス40の電圧と、出力抑制を解除する際の直流バス40の差分に基づき第2の傾きS2を決定すれば、直流バス40に接続されるDC−DCコンバータが複数であったり、DC−DCコンバータ21がインバータ13から分離されていても、インバータ13側で独立して電力を制御することができる。
直流バス40の電圧が定常時より高い場合、第1電力変換装置10内の温度が上昇し、温度上昇による出力抑制が発動しやすくなる。この場合、買電量の増加や太陽電池2の発電量の抑制につながり経済性の低下につながる。また第1電力変換装置10内の温度上昇は、第1電力変換装置10内の部品(例えば、電解コンデンサ)の温度上昇につながり、商品寿命の短縮につながる。これに対して本実施の形態では、直流バス40の電圧上昇を抑えることにより、第1電力変換装置10内の温度上昇を抑えることができる。
また太陽電池2のDC−DCコンバータ11のバス抑制電圧である第3閾値電圧を、蓄電部3のDC−DCコンバータ21のバス抑制電圧である第2閾値電圧より高く設定することにより、DC−DCコンバータ21で直流バス40の電圧上昇を抑制できる場合は、DC−DCコンバータ11は太陽電池2の発電を抑制せずに済む。これにより、太陽電池2の発電電力の売電機会を最大限に確保できるため経済的メリットを損なわずに済む。
以上、本発明を実施の形態をもとに説明した。実施の形態は例示であり、それらの各構成要素や各処理プロセスの組み合わせにいろいろな変形例が可能なこと、またそうした変形例も本発明の範囲にあることは当業者に理解されるところである。
図1では、インバータ制御回路14とシステム制御回路15を分離して描いているが、それぞれが別のマイクロコンピュータで実現されてもよいし、1つのマイクロコンピュータで実現されてもよい。また上述の実施の形態では、第1電力変換装置10と第2電力変換装置20が別の筐体に設置される例を説明した。この点、第1電力変換装置10と第2電力変換装置20が1つの筐体に設置されつつ、システム制御回路15とコンバータ制御回路22が通信線42で接続される構成例も本発明の一実施の形態に含まれる。
また上記実施の形態では、第1電力変換装置10に太陽電池2が接続される例を説明した。この点、太陽電池2の代わりに、風力発電装置、マイクロ水力発電装置など、再生可能エネルギーを用いた他の発電装置が接続されてもよい。
なお、実施の形態は、以下の項目によって特定されてもよい。
[項目1]
直流電源(3)の出力する直流電力の電圧を変換し、変換した直流電力を直流バス(40)に出力するDC−DCコンバータ(21)と前記直流バス(40)を介して接続され、前記直流バス(40)の直流電力を交流電力に変換し、変換した交流電力を負荷(5)または電力系統(4)に供給するインバータ(13)と、
前記インバータ(13)を制御する制御回路(14、15)と、を備え、
前記制御回路(14、15)は、前記インバータ(13)から前記電力系統(4)への出力を抑制すべきとき、前記インバータ(13)の出力を抑制するためのインバータ用指令値をもとに前記インバータ(13)を制御するとともに、前記インバータ用指令値より低いコンバータ用指令値を、前記DC−DCコンバータ(21)を制御する別の制御回路(22)に通知することを特徴とする電力変換装置(10)。
これによれば、出力抑制中に直流バス(40)の電圧を低下させることができ、インバータ(13)の変換効率の低下を抑えることができる。
[項目2]
前記直流電源(3)は、蓄電部(3)であり、
前記制御回路(14、15)は、前記インバータ(13)から前記電力系統(4)への出力を抑制すべきとき、前記電力系統への逆潮流電力が所定の値になるように前記インバータ用指令値を生成し、前記コンバータ用指令値を前記インバータ用指令値より低い値で生成することを特徴とする項目1に記載の電力変換装置(10)。
これによれば、逆潮流を抑制しつつ直流バス(40)の電圧を低下させることができる。
[項目3]
直流電源(3)の出力する直流電力の電圧を変換し、変換した直流電力を直流バス(40)に出力するDC−DCコンバータ(21)と、
前記DC−DCコンバータ(21)を制御する第1制御回路(22)と、
前記直流バス(40)を介して接続され、前記直流バス(40)の直流電力を交流電力に変換し、変換した交流電力を負荷(5)または電力系統(4)に供給するインバータ(13)と、
前記インバータ(13)を制御する第2制御回路(14、15)と、を備え、
前記第2制御回路(14、15)は、前記インバータ(13)から前記電力系統(4)への出力を抑制すべきとき、前記インバータ(13)の出力を抑制するためのインバータ用指令値をもとに前記インバータ(13)を制御するとともに、前記インバータ用指令値より低いコンバータ用指令値を、前記第1制御回路(22)に通知することを特徴とする電力変換システム(1)。
これによれば、出力抑制中に直流バス(40)の電圧を低下させることができ、インバータ(13)の変換効率の低下を抑えることができる。
[項目4]
前記第1制御回路(22)と前記第2制御回路(14、15)は通信線(42)で接続されており、
前記第2制御回路(14、15)は、前記インバータ(13)から前記電力系統(4)への出力を抑制する必要がないとき、前記直流バス(40)の電圧を第1閾値電圧に維持するよう前記インバータ(13)を制御し、
前記第1制御回路(22)は、前記第2制御回路(14、15)から受信する指令値をもとに前記DC−DCコンバータ(21)を制御するとともに、前記直流バス(40)の電圧を、第1閾値電圧より高い第2閾値電圧を超えないように制御することを特徴とする項目4に記載の電力変換システム(1)。
これによれば、直流バス(40)の抑制開始直後の電圧上昇を抑えつつ、抑制中および抑制解除後の直流バス(40)の電圧を安定化させることができる。
[項目5]
前記第2制御回路(14、15)は、前記直流バス(40)の電圧が前記第1閾値電圧より高い状態から前記第1閾値電圧まで低下すると、前記インバータ(13)に入力される電力量と、前記インバータ(13)から出力される電力量が等しくなるように、前記インバータ用指令値と前記コンバータ用指令値を生成することを特徴とする項目4に記載の電力変換システム(1)。
これによれば、インバータ(13)の電力が平衡するように制御することができる。
[項目6]
直流電源(3)の出力する直流電力の電圧を変換し、変換した直流電力を直流バス(40)に出力するDC−DCコンバータ(21)と、
前記DC−DCコンバータ(21)を制御する第1制御回路(22)と、を備え、
前記DC−DCコンバータ(21)は、前記直流バス(40)を介して、前記直流バス(40)の直流電力を交流電力に変換し、変換した交流電力を負荷(5)または電力系統(4)に供給するインバータ(13)と接続され、
前記第1制御回路(22)は、前記インバータ(13)から前記電力系統(4)への出力を抑制すべきとき、前記インバータ(13)の出力を抑制するためのインバータ用指令値をもとに前記インバータ(13)を制御する第2制御回路(14、15)から、前記インバータ用指令値より低いコンバータ用指令値を含む通知を受けて、前記DC−DCコンバータ(21)を制御することを特徴とする電力変換装置(20)。
これによれば、出力抑制中に直流バス(40)の電圧を低下させることができ、インバータ(13)の変換効率の低下を抑えることができる。
1 電力変換システム、 2 太陽電池、 3 蓄電部、 4 系統、 5 負荷、 10 第1電力変換装置、 11 DC−DCコンバータ、 12 コンバータ制御回路、 13 インバータ、 14 インバータ制御回路、 15 システム制御回路、 15a 逆潮流電力計測部、 15b 指令値生成部、 15c 通信制御部、 20 第2電力変換装置、 21 DC−DCコンバータ、 22 コンバータ制御回路、 30 操作表示装置、 40 直流バス、 41,42,43 通信線、 50 配電線。

Claims (6)

  1. 直流電源の出力する直流電力の電圧を変換し、変換した直流電力を直流バスに出力するDC−DCコンバータと前記直流バスを介して接続され、前記直流バスの直流電力を交流電力に変換し、変換した交流電力を負荷または電力系統に供給するインバータと、
    前記インバータを制御する制御回路と、を備え、
    前記制御回路は、
    前記インバータから前記電力系統への出力を抑制する必要がないときは、前記直流バスの電圧を第1閾値電圧に維持するよう前記インバータを制御し、
    前記インバータから前記電力系統への出力を抑制すべきときは、前記直流バスの電圧を前記第1閾値電圧に維持するように前記インバータを制御することより優先して、前記インバータの出力を抑制するためのインバータ用指令値をもとに前記インバータを制御することで前記直流バスを前記第1閾値電圧より上昇させ、
    前記インバータから前記電力系統への出力の抑制中に前記直流バスの電圧を低下させるためのコンバータ用指令値を、前記DC−DCコンバータを制御する別の制御回路に通知し、
    前記直流バスの電圧が前記第1閾値電圧まで低下すると、前記インバータは前記インバータ用指令値より優先して、前記直流バスの電圧を前記第1閾値電圧に維持するように動作することを特徴とする電力変換装置。
  2. 前記直流電源は、蓄電部であり、
    前記制御回路は、前記インバータから前記電力系統への出力を抑制すべきとき、前記電力系統への逆潮流電力が所定の値になるように前記インバータ用指令値を生成し、前記コンバータ用指令値を前記インバータ用指令値より低い値で生成することを特徴とする請求項1に記載の電力変換装置。
  3. 前記所定の値は、ゼロであることを特徴とする請求項2に記載の電力変換装置。
  4. 直流電源の出力する直流電力の電圧を変換し、変換した直流電力を直流バスに出力するDC−DCコンバータと、
    前記DC−DCコンバータを制御する第1制御回路と、
    前記直流バスを介して接続され、前記直流バスの直流電力を交流電力に変換し、変換した交流電力を負荷または電力系統に供給するインバータと、
    前記インバータを制御する第2制御回路と、を備え、
    前記第2制御回路は、
    前記インバータから前記電力系統への出力を抑制する必要がないときは、前記直流バスの電圧を第1閾値電圧に維持するよう前記インバータを制御し、
    前記インバータから前記電力系統への出力を抑制すべきときは、前記直流バスの電圧を前記第1閾値電圧に維持するように前記インバータを制御することより優先して、前記インバータの出力を抑制するためのインバータ用指令値をもとに前記インバータを制御することで前記直流バスを前記第1閾値電圧より上昇させ、
    前記インバータから前記電力系統への出力の抑制中に前記直流バスの電圧を低下させるためのコンバータ用指令値を、前記第1制御回路に通知し、
    前記直流バスの電圧が前記第1閾値電圧まで低下すると、前記インバータは前記インバータ用指令値より優先して、前記直流バスの電圧を前記第1閾値電圧に維持するように動作することを特徴とする電力変換システム。
  5. 前記第1制御回路と前記第2制御回路は通信線で接続されており、
    前記第1制御回路は、
    前記直流バスの電圧が前記第1閾値電圧より高い第2閾値電圧未満のときは、前記第2制御回路から受信する指令値をもとに前記DC−DCコンバータを制御し、
    前記直流バスの電圧が前記第2閾値電圧以上のときは、前記第2制御回路から受信する前記指令値より優先して、前記直流バスの電圧を前記第2閾値電圧になるように制御することを優先することを特徴とする請求項4に記載の電力変換システム。
  6. 再生可能エネルギーをもとに発電する発電装置の出力する直流電力の電圧を変換し、変換した直流電力を前記直流バスに出力する発電装置用のDC−DCコンバータと、
    前記直流バスの電圧が前記第2閾値電圧より高い第3閾値電圧未満のときは、前記発電装置の出力電力が最大になるように制御し、前記直流バスの電圧が前記第3閾値電圧以上のときは、前記発電装置の出力電力が最大になるように制御するよりも優先して、前記直流バスの電圧が前記第3閾値電圧になるように制御することを優先するように、前記発電装置用のDC−DCコンバータを制御する第3制御回路と、
    をさらに備えることを特徴とする請求項5に記載の電力変換システム。
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