JP7022942B2 - 電力変換システム、電力変換装置 - Google Patents

電力変換システム、電力変換装置 Download PDF

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Description

本発明は、直流電力を交流電力に変換する電力変換システム、電力変換装置に関する。
近年、太陽電池と蓄電池を組み合わせた創蓄連携システムが開発されている。創蓄連携システムには集中型と分離型があり、集中型では太陽電池用のDC-DCコンバータ、蓄電池用のDC-DCコンバータ、及びインバータが1つの筐体内に設置される。分離型では、太陽電池用のDC-DCコンバータとインバータが設置される第1筐体と、蓄電池用のDC-DCコンバータが設置される第2筐体が分離されて提供される。分離型では、初期導入時は太陽光発電システムのコストで運用を開始することができ、必要に応じて蓄電システムを後付けすることができる。また分離型は設置スペースの有効活用にも寄与する。
日本では、蓄電池から商用電力系統(以下、系統という)への逆潮流が禁止されており、具体的には系統連系規程により、蓄電池から定格容量の5%以上の電力を500msを超えて系統へ逆潮流することが禁止されている。従って、創蓄連携システムにおいて蓄電池の放電時に逆潮流電力が発生した場合、500ms以内に逆潮流を抑制することが求められる(例えば、特許文献1参照)。
逆潮流を防止するために、逆潮流電力を第1筐体内の検出回路で検出し、インバータの出力電力を絞ることで逆潮流電力を抑制することが考えられる。インバータが出力抑制中、DC-DCコンバータとインバータ間の直流バスの電圧は、DC-DCコンバータにより安定化制御される。
特開2002-171674号公報
上述の逆潮流をインバータで抑制する方式では、直流バスの電圧が大きく変動することがあり、その場合、直流バスに接続された電解コンデンサへの負担が増加する。またインバータによる出力抑制中に、直流バスの電圧が高い状態が続いてしまうことがあり、その場合、インバータの電力変換効率の低下を招く。
本発明はこうした状況に鑑みなされたものであり、その目的は、逆潮流を抑制する際に、DC-DCコンバータとインバータ間の直流バスの電圧変動を小さくできる電力変換システム、電力変換装置を提供することにある。
上記課題を解決するために、本発明のある態様の電力変換システムは、再生可能エネルギーをもとに発電する発電装置の出力する直流電力の電圧を変換し、変換した直流電力を直流バスに出力する第1DC-DCコンバータと、前記直流バスを介して前記第1DC-DCコンバータと接続され、前記直流バスの直流電力を交流電力に変換し、変換した交流電力を電力系統に供給するインバータと、前記直流バスの電圧を目標電圧に維持するよう前記インバータを制御する第1制御回路と、蓄積部の入出力を制御する第2DC-DCコンバータと、前記第2DC-DCコンバータを制御する第2制御回路と、を備える。前記第2DC-DCコンバータは前記直流バスに接続可能な構成であり、前記第2DC-DCコンバータが前記直流バスに接続されている状態において、前記第2制御回路は、前記インバータから前記電力系統への逆潮流が検出されると、前記第2DC-DCコンバータの出力電力を抑制するように制御する。
本発明によれば、逆潮流を抑制する際に、DC-DCコンバータとインバータ間の直流バスの電圧変動を小さくすることができる。
比較例に係る電力変換システムを説明するための図である。 本発明の実施例1に係る電力変換システムを説明するための図である。 本発明の実施例2に係る電力変換システムを説明するための図である。 本発明の実施例3に係る電力変換システムを説明するための図である。 本発明の実施例4に係る電力変換システムを説明するための図である。
図1は、比較例に係る電力変換システム1を説明するための図である。電力変換システム1は、第1電力変換装置10及び第2電力変換装置20を備える。第1電力変換装置10は太陽電池2用のパワーコンディショナシステムであり、第2電力変換装置20は蓄電部3用のパワーコンディショナシステムである。図1では、太陽電池2用のパワーコンディショナシステムに、蓄電部3用のパワーコンディショナシステムを後付けした例を示している。
太陽電池2は、光起電力効果を利用し、光エネルギーを直接電力に変換する発電装置である。太陽電池2として、シリコン太陽電池、化合物半導体などを素材にした太陽電池、色素増感型(有機太陽電池)等が使用される。太陽電池2は第1電力変換装置10と接続され、発電した電力を第1電力変換装置10に出力する。
第1電力変換装置10は、DC-DCコンバータ11、コンバータ制御回路12、インバータ13、インバータ制御回路14を備える。インバータ制御回路14は逆潮流電力検出部15を含む。DC-DCコンバータ11とインバータ13間は直流バス40で接続される。コンバータ制御回路12とインバータ制御回路14間は通信線41で接続され、両者の間で所定のシリアル通信規格(例えば、例えばRS-485規格、TCP-IP規格)に準拠した通信が行われる。
DC-DCコンバータ11は、太陽電池2から出力される直流電力を、所望の電圧値の直流電力に変換し、変換した直流電力を直流バス40に出力する。DC-DCコンバータ11は例えば、昇圧チョッパで構成することができる。
コンバータ制御回路12はDC-DCコンバータ11を制御する。コンバータ制御回路12は基本制御として、太陽電池2の出力電力が最大になるようDC-DCコンバータ11をMPPT(Maximum Power Point Tracking) 制御する。具体的にはコンバータ制御回路12は、太陽電池2の出力電圧および出力電流である、DC-DCコンバータ11の入力電圧および入力電流を計測して太陽電池2の発電電力を推定する。コンバータ制御回路12は、計測した太陽電池2の出力電圧と推定した発電電力をもとに、太陽電池2の発電電力を最大電力点(最適動作点)にするための指令値を生成する。例えば、山登り法に従い動作点電圧を所定のステップ幅で変化させて最大電力点を探索し、最大電力点を維持するように指令値を生成する。DC-DCコンバータ11は、生成された指令値に基づく駆動信号に応じてスイッチング動作する。
インバータ13は双方向インバータであり、直流バス40から入力される直流電力を交流電力に変換し、変換した交流電力を系統4に接続された配電線50に出力する。当該配電線50には負荷5が接続される。またインバータ13は、系統4から供給される交流電力を直流電力に変換し、変換した直流電力を直流バス40に出力する。直流バス40には、平滑用の電解コンデンサ(不図示)が接続されている。
インバータ制御回路14はインバータ13を制御する。インバータ制御回路14は基本制御として、直流バス40の電圧が第1閾値電圧を維持するようにインバータ13を制御する。具体的にはインバータ制御回路14は、直流バス40の電圧を検出し、検出したバス電圧を第1閾値電圧に一致させるための指令値を生成する。インバータ制御回路14は、直流バス40の電圧が第1閾値電圧より高い場合はインバータ13のデューティ比を上げるための指令値を生成し、直流バス40の電圧が第1閾値電圧より低い場合はインバータ13のデューティ比を下げるための指令値を生成する。インバータ13は、生成された指令値に基づく駆動信号に応じてスイッチング動作する。
蓄電部3は、電力を充放電可能であり、リチウムイオン蓄電池、ニッケル水素蓄電池、鉛蓄電池、電気二重層キャパシタ、リチウムイオンキャパシタ等を含む。蓄電部3は第2電力変換装置20と接続される。
第2電力変換装置20は、DC-DCコンバータ21及びコンバータ制御回路22を備える。DC-DCコンバータ21は、蓄電部3と直流バス40の間に接続され、蓄電部3を充放電する双方向コンバータである。コンバータ制御回路22はDC-DCコンバータ21を制御する。コンバータ制御回路22は基本制御として、所定の指令値をもとにDC-DCコンバータ21を制御して、蓄電部3を定電流(CC)/定電圧(CV)で充電/放電する。
蓄電部3からの放電中に、日射変動により太陽電池2の発電量が増加した場合、又は負荷5の消費電力が低下した場合、系統4への逆潮電力が発生し、売電状態になることがある。日本では系統連系規程により蓄電システムから、蓄電池の定格容量の5%以上の電力を500msを超えて系統4へ逆潮流することが禁止されている。従って、蓄電部3が接続された電力変換システム1において逆潮流が検出された場合、500ms以内に逆潮流を抑える必要がある。
逆潮流電力検出部15は、配電線50に設置された電流センサCTの計測値をもとに逆潮流の発生を検出する。上述のようにインバータ制御回路14は基本制御として、直流バス40の電圧が第1閾値電圧を維持するようにインバータ13を制御する。逆潮流が検出された場合は、インバータ制御回路14は優先制御として、出力抑制制御を実行する。具体的にはインバータ制御回路14は、インバータ13の出力が所定の上限電流値または上限電力値を超えないようにインバータ13を制御する。出力抑制中は、直流バス40の電圧を第1閾値電圧に維持するように制御するバス電圧の安定化制御は停止する。これにより、インバータ13の出力電力に対してインバータ13の入力電力が過多となり、直流バス40の電圧が上昇する。より具体的には直流バス40に接続された電解コンデンサに電荷が蓄積されていく。
上述のようにコンバータ制御回路22は基本制御として、蓄電部3からDC-DCコンバータ21への放電量またはDC-DCコンバータ21から蓄電部3への充電量が、所定の指令値になるようにDC-DCコンバータ21を制御する。さらにコンバータ制御回路22は優先制御として、直流バス40の電圧が第2閾値電圧を超えないようにDC-DCコンバータ21を制御する。この制御は、所定の指令値に出力を合わせる制御に対して優先する。第2閾値電圧は第1閾値電圧より高い値に設定される。
上述のようにコンバータ制御回路12は基本制御として、太陽電池2の出力電力が最大になるようDC-DCコンバータ11をMPPT制御する。さらにコンバータ制御回路12は優先制御として、直流バス40の電圧が第3閾値電圧を超えないようにDC-DCコンバータ11を制御する。この制御は、MPPT制御に対して優先する。第3閾値電圧は第2閾値電圧より高い値に設定される。
第1閾値電圧は、直流バス40の定常時の電圧に設定される。系統電圧がAC200Vの場合、第1閾値電圧は例えば、DC280V~360Vの範囲に設定される。第2閾値電圧は例えば390V、第3閾値電圧は例えば410Vに設定される。インバータ13の出力抑制により直流バス40の電圧が上昇し、直流バス40の電圧が第2閾値電圧に到達すると蓄電部3のDC-DCコンバータ21によるバス電圧の上昇抑制制御が発動する。直流バス40の電圧上昇のエネルギーが、蓄電部3のDC-DCコンバータ21による上昇抑制エネルギーより大きい場合は、直流バス40の電圧がさらに上昇する。直流バス40の電圧が第3閾値電圧に到達すると太陽電池2のDC-DCコンバータ11によるバス電圧の上昇抑制制御が発動する。
図1に示した比較例に係る逆潮流の抑制方式では、直流バス40の電圧が大きく変動することがあり、その場合、直流バス40に接続された電解コンデンサへの負担が大きくなる。また当該逆潮流の抑制方式では、直流バス40の電圧が第2閾値電圧で高止まりすることがあり、その場合、インバータ13の電力変換効率が低下する。
図1に示した電力変換システム1は、第2電力変換装置20が接続される前は太陽光発電システムであり、第2電力変換装置20が接続されて創蓄連携システムになる。設置時に初期コストを抑えるために、第2電力変換装置20が接続されていない太陽光発電システムの状態で運用を開始することも多い。太陽電池2から系統4への逆潮流は禁止されていないため、太陽光発電システムで運用する場合は逆潮流電力検出部15は余分な構成であり、余分なコストが発生していることになる。
図2は、本発明の実施例1に係る電力変換システム1を説明するための図である。以下、図1に示した比較例との相違点を説明し、共通の説明は適宜省略する。実施例1では、第2電力変換装置20のコンバータ制御回路22は逆潮流電力検出部23を含む。第1電力変換装置10のインバータ制御回路14には逆潮流電力検出部15が含まれない。
配電線50に設置された電流センサCTの検出線、及び系統電圧を検出するための電圧センサVTの検出線はそれぞれ、第2電力変換装置20のコンバータ制御回路22に接続される。電流センサCTは系統4へ流れる交流電流を、当該交流電流に対応するアナログ電圧で逆潮流電力検出部23に通知する。電圧センサVTは系統電圧を、当該系統電圧に対応するアナログ電圧で逆潮流電力検出部23に通知する。系統電圧は、分圧抵抗により低電圧化されて逆潮流電力検出部23に通知される。
逆潮流電力検出部23は、電流センサCTから通知される逆潮流電流と、電圧センサVTから通知される系統電圧をもとに逆潮流電力を検出する。コンバータ制御回路22は逆潮流電力が検出されると、逆潮流電力をゼロ以下に抑えるようにDC-DCコンバータ21を制御する。具体的にはコンバータ制御回路22は、DC-DCコンバータ21のデューティ比を低下させて、逆潮流電力がゼロ以下になるまでDC-DCコンバータ21の出力電力を抑制する。なお、負荷5の消費電力に関わらず、DC-DCコンバータ21の出力をゼロにする制御でもよい。
インバータ制御回路14は、直流バス40の電圧を第1閾値電圧に維持するバス電圧の安定化制御を実行している。蓄電部3のDC-DCコンバータ21の出力抑制により直流バス40の電圧が低下すると、インバータ制御回路14は直流バス40の電圧を第1閾値電圧まで上昇させようと、インバータ13のデューティ比を低下させてインバータ13の出力電力を抑制させる。これにより、インバータ13から系統4への逆潮流電力が抑制される。
以上説明したように実施例1によれば、計測された逆潮流電流と系統電圧を直接、第2電力変換装置20のコンバータ制御回路22に入力することにより、第1電力変換装置10と第2電力変換装置20間で通信することなく、系統4への逆潮流を高速な応答で抑制することができる。蓄電部3のDC-DCコンバータ21で高速な出力抑制を実現できると、直流バス40の電圧変動を小さくすることができ、直流バス40に接続された電解コンデンサの寿命を延ばすことができる。また直流バス40の電圧が高止まりすることを防止でき、インバータ13の電力変換効率の低下を抑えることができる。
また第1電力変換装置10に逆潮流電力検出部15を搭載する必要がないため、第2電力変換装置20が非接続の状態(太陽光発電システムの状態)で第1電力変換装置10の運用を開始する際の初期コストを抑えることができる。
図3は、本発明の実施例2に係る電力変換システム1を説明するための図である。実施例2では、第2電力変換装置20のコンバータ制御回路22が、電流センサCT及び電圧センサVTではなく、電力量計測装置60から逆潮流電力を取得する構成である。電力量計測装置60は、一般的なアナログ式の電力量計であってもよいし、スマートメータであってもよい。電力量計測装置60は、電気料金請求の基礎となる電力使用量を計測する装置であり、契約先の電力会社により設置される。電力量計測装置60と第2電力変換装置20のコンバータ制御回路22はアナログの検出線で接続され、コンバータ制御回路22は、系統4への逆潮流電力をリアルタイムに把握することができる。
以上説明したように実施例2によれば、実施例1と同様の効果を奏する。また既に設置されている電力量計測装置60を活用することにより、新たに第2電力変換装置20用の電流センサCT及び電圧センサVTを設置する必要がなく、その分のコストを削減することができる。
図4は、本発明の実施例3に係る電力変換システム1を説明するための図である。実施例3は、実施例1と比較して電圧センサVTを省略する代わりに、第1電力変換装置10のインバータ制御回路14と第2電力変換装置20のコンバータ制御回路22間を通信線42で接続する。インバータ制御回路14と第2電力変換装置20のコンバータ制御回路22間において、インバータ制御回路14と太陽電池2のコンバータ制御回路12間と同等の通信が行われる。例えば、インバータ制御回路14と第2電力変換装置20のコンバータ制御回路22との間で所定のシリアル通信規格(例えば、例えばRS-485規格、TCP-IP規格)に準拠した通信が行われる。一般的なシリアル通信では、約100ms周期でデータを送ることができる。
しかしながら逆潮流検出時は、500ms以内に逆潮流を抑制する必要があるため、100ms周期の通信では、逆潮流に対してDC-DCコンバータ21の出力抑制が追従しきれない場合が発生する。
これに対して実施例1では第2電力変換装置20の逆潮流電力検出部23が逆潮流電流と系統電圧を直接検出し、実施例2では逆潮流電力を直接検出している。
実施例3でも逆潮流電流を直接検出している。実施例3において、検出した逆潮流電流と固定値の系統電圧をもとに逆潮流電力を推定することも考えられるが、系統電圧は変動することがあり、原則として実施例1のように系統電圧も検出することが望ましい。実施例3では、第1電力変換装置10のインバータ制御回路14が系統電圧を検出し、検出した系統電圧の実効値とゼロクロスタイミングを通信線42を介して第2電力変換装置20のコンバータ制御回路22に送信する。
日本の系統周波数は50/60Hzであるため、系統周期は20/16.67msとなる。通信線42の伝送周期が100msの場合、系統周期の5回/6回に1回、逆潮流電力検出部15は、系統電圧の実効値を取得できることになる。なおゼロクロスタイミングも取得することにより、周波数の変動も検知することができる。
逆潮流電力検出部23は、電流センサCTから通知される逆潮流電流と、通信線42を介して通知される系統電圧をもとに逆潮流電力を検出する。コンバータ制御回路22は逆潮流電力が検出されると、逆潮流電力をゼロ以下に抑えるようにDC-DCコンバータ21を制御する。なお実施例3では、検出した逆潮流電力に所定のマージンを加えた電力を基準に出力抑制することが好ましい。
以上説明したように実施例3によれば、実施例1と同様の効果を奏する。また第2電力変換装置20用の電圧センサVTを設ける必要がなくなり、コストを削減することができる。通信線42は、コンバータ制御回路22へ指令値を送信するために標準的に設けられることが多く、新たな追加コストにならないことが多い。
図5は、本発明の実施例4に係る電力変換システム1を説明するための図である。実施例4は、実施例3と異なり、第1電力変換装置10のインバータ制御回路14と第2電力変換装置20のコンバータ制御回路22を高速通信線42aで接続する。例えば、インバータ制御回路14と第2電力変換装置20のコンバータ制御回路22との間で、CAN(Controller Area Network)に準拠した通信が行われる。CANは、2本の信号線の差動電圧により信号を送信するためノイズにも強い。
実施例4では、比較例と同様に第1電力変換装置10のインバータ制御回路14が逆潮流電力検出部15を含む。逆潮流電力検出部15は、電流センサCTにより検出された逆潮流電流、及び系統電圧をもとに逆潮流電力を検出し、検出した逆潮流電力を高速通信線42aを介して第2電力変換装置20のコンバータ制御回路22に送信する。コンバータ制御回路22は、高速通信線42aを介して受信した逆潮流電力をゼロ以下に抑えるようにDC-DCコンバータ21を制御する。
以上説明したように実施例4によれば、第1電力変換装置10で検出された逆潮流電力を高速通信線42aを介して、第2電力変換装置20のコンバータ制御回路22に入力することにより、逆潮流を高速な応答で抑制することができる。蓄電部3のDC-DCコンバータ21で高速な出力抑制を実現できると、直流バス40の電圧変動を小さくすることができ、直流バス40に接続された電解コンデンサの寿命を延ばすことができる。また直流バス40の電圧が高止まりすることを防止でき、インバータ13の電力変換効率の低下を抑えることができる。また電流センサCTと第2電力変換装置20のコンバータ制御回路22間を接続する必要がないため、配線を簡素化することができる。
以上、本発明を実施の形態をもとに説明した。実施の形態は例示であり、それらの各構成要素や各処理プロセスの組み合わせにいろいろな変形例が可能なこと、またそうした変形例も本発明の範囲にあることは当業者に理解されるところである。
例えば、実施例1、2において第1電力変換装置10のインバータ制御回路14と第2電力変換装置20の逆潮流電力検出部23を通信線42で接続し、逆潮流電力検出部23が逆潮流電力を検出した際、コンバータ制御回路22から通信線42を介して逆潮流の検出をインバータ制御回路14に通知してもよい。この場合、蓄電部3のDC-DCコンバータ21とインバータ13とで、出力抑制制御を同時に行うこともできる。
上記実施例1-4では、第1電力変換装置10に太陽電池2が接続される例を説明した。この点、太陽電池2の代わりに、風力発電装置、マイクロ水力発電装置など、再生可能エネルギーを用いた他の発電装置が接続されてもよい。
なお、実施の形態は、以下の項目によって特定されてもよい。
[項目1]
再生可能エネルギーをもとに発電する発電装置(2)の出力する直流電力の電圧を変換し、変換した直流電力を直流バス(40)に出力する第1DC-DCコンバータ(11)と、
前記直流バス(40)を介して前記第1DC-DCコンバータ(11)と接続され、前記直流バス(40)の直流電力を交流電力に変換し、変換した交流電力を電力系統(4)に供給するインバータ(13)と、
前記直流バス(40)の電圧を目標電圧に維持するよう前記インバータ(13)を制御する第1制御回路(14)と、
蓄積部(3)の入出力を制御する第2DC-DCコンバータ(21)と、
前記第2DC-DCコンバータ(21)を制御する第2制御回路(22)と、を備え、
前記第2DC-DCコンバータ(21)は前記直流バス(40)に接続可能な構成であり、
前記第2DC-DCコンバータ(21)が前記直流バス(40)に接続されている状態において、前記第2制御回路(22)は、前記インバータ(13)から前記電力系統(4)への逆潮流が検出されると、前記第2DC-DCコンバータ(21)の出力電力を抑制するように制御することを特徴とする電力変換システム(1)。
これによれば、第2DC-DCコンバータ(21)の出力抑制により逆潮流を抑えることができ、逆潮流抑制時の直流バス(40)の電圧変動を抑えることができる。
[項目2]
前記第2制御回路(22)は、前記電力系統(4)へ流れる交流電流を検出する電流センサ(CT)から電流値を取得し、前記電力系統(4)の交流電圧を検出する電圧センサ(VT)から電圧値を取得して、前記逆潮流を検出することを特徴とする項目1に記載の電力変換システム(1)。
これによれば、第2制御回路(22)が逆潮流電力を高速に検出することができる。
[項目3]
前記第2制御回路(22)は、前記電力系統(4)と負荷(5)の間に設置された電力量計測装置(60)から電力値を取得して、前記逆潮流を検出することを特徴とする項目1に記載の電力変換システム(1)。
これによれば、既存の設備を有効活用しつつ、第2制御回路(22)が逆潮流電力を高速に検出することができる。
[項目4]
前記第1制御回路(14)と前記第2制御回路(22)は通信線(42)で接続され、
前記第2制御回路(22)は、前記電力系統(4)へ流れる交流電流を検出する電流センサ(CT)から電流値を取得し、前記第1制御回路(14)から前記通信線(42)を介して系統電圧を取得して、前記逆潮流を検出することを特徴とする項目1に記載の電力変換システム(1)。
これによれば、第2制御回路(22)用の電圧センサ(VT)を設置せずに、第2制御回路(22)が逆潮流電力を高速に検出することができる。
[項目5]
前記第1制御回路(14)と前記第2制御回路(22)は通信線(42a)で接続され、
前記第2制御回路(22)は、前記第1制御回路(14)から逆潮流電力を高速通信で取得することを特徴とする項目1に記載の電力変換システム(1)。
これによれば、第2制御回路(22)用の電流センサ(CT)電圧センサ(VT)を設置せずに、第2制御回路(22)が逆潮流電力を高速に検出することができる。
[項目6]
再生可能エネルギーをもとに発電する発電装置(2)の出力する直流電力の電圧を変換し、変換した直流電力を直流バス(40)に出力する第1DC-DCコンバータ(11)と、前記直流バス(40)を介して前記第1DC-DCコンバータ(11)と接続され、前記直流バス(40)の直流電力を交流電力に変換し、変換した交流電力を電力系統(4)に供給するインバータ(13)と、前記直流バス(40)の電圧を目標電圧に維持するよう前記インバータ(13)を制御する第1制御回路(14)と、を備える別の電力変換装置(10)に接続される電力変換装置(20)であって、
蓄積部(3)の入出力を制御する第2DC-DCコンバータ(21)と、
前記第2DC-DCコンバータ(21)を制御する第2制御回路(22)と、を備え、
前記第2DC-DCコンバータ(21)は前記直流バス(40)に接続されており、
前記第2制御回路(22)は、前記インバータ(13)から前記電力系統(4)への逆潮流が検出されると、前記第2DC-DCコンバータ(21)の出力電力を抑制するように制御することを特徴とする電力変換装置(20)。
これによれば、第2DC-DCコンバータ(21)の出力抑制により逆潮流を抑えることができ、逆潮流抑制時の直流バス(40)の電圧変動を抑えることができる。
1 電力変換システム、 2 太陽電池、 3 蓄電部、 4 系統、 5 負荷、 10 第1電力変換装置、 11 DC-DCコンバータ、 12 コンバータ制御回路、 13 インバータ、 14 インバータ制御回路、 15 逆潮流電力検出部、 20 第2電力変換装置、 21 DC-DCコンバータ、 22 コンバータ制御回路、 23 逆潮流電力検出部、 40 直流バス、 41,42 通信線、 42a 高速通信線、 50 配電線、 CT 電流センサ、 VT 電圧センサ、 60 電力量計測装置。

Claims (6)

  1. 再生可能エネルギーをもとに発電する発電装置の出力する直流電力の電圧を変換し、変換した直流電力を直流バスに出力する第1DC-DCコンバータと、
    前記直流バスを介して前記第1DC-DCコンバータと接続され、前記直流バスの直流電力を交流電力に変換し、変換した交流電力を電力系統に供給するインバータと、
    前記直流バスの電圧を目標電圧に維持するよう前記インバータを制御する第1制御回路と、
    蓄電池の充放電を制御する第2DC-DCコンバータと、
    前記第2DC-DCコンバータを制御する第2制御回路と、を備え、
    前記第1DC-DCコンバータ、前記インバータ、及び前記第1制御回路は、第1筐体内に設置され、
    前記第2DC-DCコンバータ、及び前記第2制御回路は、第2筐体内に設置され、
    前記第2DC-DCコンバータは前記直流バスに接続可能な構成であり、
    前記第2DC-DCコンバータが前記直流バスに接続されている状態において、前記第2制御回路は、前記インバータから前記電力系統への逆潮流が検出されると、前記第2DC-DCコンバータの出力電力を抑制するように制御することを特徴とする電力変換システム。
  2. 前記第2制御回路は、前記電力系統へ流れる交流電流を検出する電流センサから電流値を取得し、前記電力系統の交流電圧を検出する電圧センサから電圧値を取得して、前記逆潮流を検出することを特徴とする請求項1に記載の電力変換システム。
  3. 前記第2制御回路は、前記電力系統と負荷の間に設置された電力量計測装置から電力値を取得して、前記逆潮流を検出することを特徴とする請求項1に記載の電力変換システム。
  4. 前記第1制御回路と前記第2制御回路は通信線で接続され、
    前記第2制御回路は、前記電力系統へ流れる交流電流を検出する電流センサから電流値を取得し、前記第1制御回路から前記通信線を介して系統電圧を取得して、前記逆潮流を検出することを特徴とする請求項1に記載の電力変換システム。
  5. 前記第1制御回路と前記第2制御回路は通信線で接続され、
    前記第2制御回路は、前記第1制御回路から逆潮流電力を高速通信で取得することを特徴とする請求項1に記載の電力変換システム。
  6. 再生可能エネルギーをもとに発電する発電装置の出力する直流電力の電圧を変換し、変換した直流電力を直流バスに出力する第1DC-DCコンバータと、前記直流バスを介して前記第1DC-DCコンバータと接続され、前記直流バスの直流電力を交流電力に変換し、変換した交流電力を電力系統に供給するインバータと、前記直流バスの電圧を目標電圧に維持するよう前記インバータを制御する第1制御回路と、を備える第1電力変換装置に接続される第2電力変換装置であって、
    前記第2電力変換装置は、
    蓄電池の充放電を制御する第2DC-DCコンバータと、
    前記第2DC-DCコンバータを制御する第2制御回路と、を備え、
    前記第1DC-DCコンバータ、前記インバータ、及び前記第1制御回路は、第1筐体内に設置され、
    前記第2DC-DCコンバータ、及び前記第2制御回路は、第2筐体内に設置され、
    前記第2DC-DCコンバータは前記直流バスに接続されており、
    前記第2制御回路は、前記インバータから前記電力系統への逆潮流が検出されると、前記第2DC-DCコンバータの出力電力を抑制するように制御することを特徴とする電力変換装置。
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