JP2019117494A - 運転支援装置 - Google Patents
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Abstract
Description
本発明は、上述した事情に鑑みてなされたものであり、車線変更先の車線の後方車両に対して車線変更の意思を的確に伝達できる運転支援装置を提供することを目的とする。
なお、本発明では、分岐点は、道路が2つ以上に分れる分岐点だけでなく、道路が交差する交差点も含む。また、本発明では、分岐路は、交差点で交差する交差路も含む。
図1は、本実施形態の運転支援装置10の構成図である。
本実施形態の運転支援装置10は、自車両1に搭載されて、使用される。自車両1は、運転支援装置10の他に、方向指示器11、ADAS(Advanced Driver Assistance System)ユニット12、ナビゲーション装置40、車速センサ41、カメラ42を備える。
自車両1は、自動運転区間を走行している場合に、必ず自動運転制御を行うわけではなく、運転者による自動運転制御の実行と停止の操作に応じて、自動運転制御による走行を制御する状態と、自動運転制御を禁止して手動運転制御による走行を制御する状態とを切り替え可能である。
運転支援装置10は、例えば、図2に示すように、自車両1が片側二車線の道路の左車線LLを走行中に、目的地までの経路に分岐路BLが含まれている場合、右車線RLに車線変更する必要がある。この場合、車線変更先の右車線RLが渋滞や混雑していると、自車両1は、車線変更を行うためのスペースを右車線RLにおいて確保し難い。この際、自車両1は、スペースを確保するために、右車線RLを走行している後方車両2に道を譲ってもらう必要がある。後方車両2が減速するなどして道を譲ってくれた場合、自車両1は、空いたスペースを利用して右車線RLに車線変更し、右車線RLから分岐路BLに進入できる。図2には、破線TLにより、右車線RLに車線変更して、分岐路BLに進入した場合の自車両1の走行軌跡の一例を示す。
混雑度算出部21eは、車線変更先の車線における車両の混雑度を取得する。具体的には、混雑度算出部21eは、例えば、図3に示すように、車線変更先の車線において、自車両1の側方に並走領域PA、並走領域PAの前方に前方領域FA、並走領域PAの後方に後方領域BAを設定する。各領域PA、FA、BAの長さは、例えば、走行中の道路の制限速度等によって設定される。混雑度算出部21eは、周辺車両検出部21aの他車両の検出結果に基づいて、並走領域PAに他車両が存在する場合には2点とし、前方領域FAに他車両が存在する場合には1点とし、後方領域BAに他車両が存在する場合には1点とし、領域PA、FA、BAに他車両が存在しない場合には0点とし、この各領域PA、FA、BAの点数を合計した点数を混雑度とする。この場合、混雑度は、0〜4点である。混雑度は、点数が大きいほど、車線変更先の車線が混雑していることを示す。車線変更先の車線が混雑しているほど、車線変更するためのスペースを確保し難くなるため、車線変更先の車線の後方車両2に対して強い車線変更の意思を示す必要がある。
図3に示す例の場合、並走領域PAには他車両3が存在し、前方領域FAには他車両4が存在し、後方領域BAには他車両5が存在するので、2点+1点+1点により、混雑度は4点となる。
なお、車線変更先の車線において設定する領域の数、領域の長さ等は適宜に変更可能である。また、各領域における点数の設定方法も適宜に変更可能である。例えば、領域に存在する他車両の台数に応じて、各領域の点数を変えるようにしてもよい。
図4では、車線変更の必要度合Aに対して、方向指示器11のON制御Bと、幅寄せ制御の制御量である移動距離C及び移動速度Dとがそれぞれ対応付けられている。車線変更の必要度合Aは、第1閾値未満の低レベル、第1閾値以上かつ第2閾値以下の中レベル、第2閾値より大きい高レベルの3つのレベルに分けられる。必要度合Aが低レベルの場合、運転支援装置10は、方向指示器11のON制御を実施し、幅寄せ制御を実施しない。必要度合Aが中レベルの場合、運転支援装置10は、方向指示器11のON制御を実施し、短い移動距離と遅い移動速度を制御量とする弱い幅寄せ制御を実施する。必要度合Aが高レベルの場合、運転支援装置10は、方向指示器11のON制御を実施し、長い移動距離と速い移動速度を制御量とする強い幅寄せ制御を実施する。このように、運転支援装置10は、車線変更の必要度合に応じて制御内容を変える。
例えば、自車両1が走行する車線の車線幅を3.5mとし、自車両1の車幅を2mとし、自車両1が車線の中央を走行していると仮定する。この例の場合、自車両1と自車両1が走行する車線における左右の各区画線との間の距離は、それぞれ0.75mである。弱い幅寄せ制御の場合、移動距離を0.25mとし、移動速度を1km/hとする。この場合、自車両1は、方向指示器11を点滅させながら、車線変更先の車線側に少しだけ移動する。強い幅寄せ制御の場合、移動距離を最大で0.75m(例えば、0.5m)とし、移動速度を3km/hとする。この場合、自車両1は、方向指示器11を点滅させながら、車線変更先の車線の一方の区画線の近くまで素早く移動する。
なお、幅寄せ制御の移動距離と移動速度については、上述したものは一例であり、適宜に設定可能である。例えば、移動距離については、自車両1が走行している車線の車線幅に応じて設定するとよい。
図5に示す例の場合、強い幅寄せ制御により、自車両1は、車線変更先の右車線RL側に移動距離MD分幅寄せを行った。幅寄せ後の自車両1′は、走行中の左車線LL内であるが、車線変更先の右車線RLの左側の区画線SLの近くまで移動している。右車線RLを走行している後方車両2の運転者は、自車両1′の右側の方向指示器11の点滅に加えて、この幅寄せを視認することで、自車両1′の強い車線変更の意思を感じる可能性が高い。これにより、例えば、後方車両2の運転者は、ブレーキ操作を行い、自車両1に道を譲る。後方車両2が減速することで、後方車両2と後方車両2の前方の他車両6との車間距離が広がり、車線変更に必要なスペースが確保される。
2 後方車両
10 運転支援装置
11 方向指示器
12 ADASユニット
20 CPU
21 必要度合算出部
21a 周辺車両検出部
21b 余裕度算出部
21c 影響度算出部
21d 緊急度算出部
21e 混雑度算出部
22 車両制御信号生成部
30 メモリ
31 制御用プログラム
40 ナビゲーション装置
41 車速センサ
42 カメラ
Claims (8)
- 経路の分岐路に進入するための自車両の車線変更を支援する運転支援装置であって、
前記自車両の位置から前記分岐路の分岐点までの走行時間と、前記自車両が前記分岐路に進入しなかった場合の迂回に要する走行距離と、前記分岐点の混雑度とに基づいて、前記車線変更の必要度合を算出する必要度合算出部と、
車線変更先の車線の後方車両に車線変更の意思を伝えるための車両制御を実行させる車両制御信号を生成する車両制御信号生成部と、
を備え、
前記車両制御信号生成部は、前記車線変更の必要度合が前記後方車両に伝達されるように前記車両制御を実行させる前記車両制御信号を生成することを特徴とする運転支援装置。 - 前記必要度合算出部は、前記迂回に要する走行距離に基づく前記車線変更ができない場合の影響度と前記走行時間とに基づいて前記車線変更の緊急度を算出し、前記緊急度と前記混雑度とに基づいて前記必要度合を算出することを特徴とする請求項1記載の運転支援装置。
- 前記影響度は、前記迂回に要する走行距離に基づいて算出される前記迂回によって増加する時間であることを特徴とする請求項2記載の運転支援装置。
- 前記必要度合算出部は、前記車線変更先の車線における前記自車両の側方に設定される並走領域の車両の有無と、前記並走領域の前方に設定される前方領域の車両の有無と、前記並走領域の後方に設定される後方領域の車両の有無とに基づいて、前記混雑度を取得することを特徴とする請求項1から3のいずれか1項に記載の運転支援装置。
- 前記必要度合算出部は、前記自車両の位置から前記分岐点までの距離と前記自車両の車速とに基づいて前記走行時間を算出することを特徴とする請求項1から4のいずれか1項に記載の運転支援装置。
- 前記車両制御は、前記車線変更先の車線側への幅寄せ制御であり、
前記車両制御信号生成部は、前記車線変更の必要度合が大きいほど前記幅寄せ制御で移動させる前記自車両の移動距離を長く設定し、当該設定した移動距離を含む前記車両制御信号を生成することを特徴とする請求項1から5のいずれか1項に記載の運転支援装置。 - 前記車両制御信号生成部は、前記車線変更の必要度合が大きいほど前記幅寄せ制御で前記移動距離を移動させるときの移動速度を高く設定し、当該設定した移動速度を含む前記車両制御信号を生成することを特徴とする請求項6記載の運転支援装置。
- 前記車両制御信号生成部は、前記自車両が前記分岐路に進入するために前記車線変更を行うときに、前記車線変更の方向を示す方向指示器を作動させる車両制御信号を生成することを特徴とする請求項1から7のいずれか1項に記載の運転支援装置。
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