JP2019113645A - レンズキャップ - Google Patents

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Abstract

【課題】撮影時にはレンズフードの機能として働き、非撮影時にはレンズ保護の機能として働くので、レンズキャップの装着・取り外しの作業やバリアの開閉作業が不要となる。【解決手段】レンズ鏡筒の前方に着脱可能に装着されるレンズキャップ101であって、バリア2等はレンズキャップを構成するバリア保持リング1によって光軸方向と垂直な平面内にある開閉軸1a,2a等回りに回転可能に支持されるとともに、開閉軸の外周に被押圧部4等が設けられ、非撮影時において、レンズ鏡筒が繰り込み、沈胴することで、デジタルカメラ外装に設けられたレンズ鏡筒を収納する収納部によって、バリアに設けられた被押圧部が押圧されることによりバリアが閉動し、撮影時において、レンズ鏡筒が繰り出すことで、バリアに設けられた被押圧部が収納部と離間している状態となり、バリアを開き方向に付勢する付勢手段6によってバリアが開動する。【選択図】図4

Description

本発明はデジタルカメラ等の撮像装置に用いられるレンズキャップに関する。
従来、デジタルカメラ等の撮像装置には、少なくとも1つのレンズを保持するレンズ鏡筒が非撮影時では外装筺体の固定収納筒に収納されるように設けられ、撮影時ではレンズ鏡筒が繰り出すことで撮影可能な状態に移行することのできる沈胴式レンズ鏡筒を用いるものがある。このようなデジタルカメラには、レンズ鏡筒の収納時に外装筺体の固定収納筒にレンズキャップを装着することにより、レンズ鏡筒に設けられたレンズを保護することが知られている。
さらに、このようなレンズキャップでは、回転可能に設けられた少なくとも1枚のバリアを備え、非撮影状態から撮影状態へ移行する際に、レンズ鏡筒が繰り出されると、レンズ鏡筒の先端部でバリアの裏面が押されることにより当該バリアが開いた状態となる。また、撮影状態から非撮影状態へ移行する際に、レンズ鏡筒が収納されると、レンズ鏡筒の先端部からバリアの裏面が押されることがなくなることにより当該バリアが閉じた状態となるものが知られている(例えば特許文献1)。
他の従来技術として、デジタルカメラのレンズ鏡筒の先端に設けられ、撮影時にはレンズフードとして機能し、非撮得時にはレンズキャップとして機能するフードキャップで、レンズ鏡筒外周に回転可能に設けられた4枚のバリアが開閉して、レンズ表面を覆いまたは開放するものが知られている(例えば特許文献2)。
特開2011-215626号公報 特開2013-101180号公報
しかしながら、上述の特許文献1では、特許文献2のようにレンズキャップが撮影時にレンズフードとして機能することはできない。また、上述の特許文献2では、バリアの開閉は手動であり、使用者は適宜バリア開閉の作業を行う必要がある。
そこで、本発明の目的は、沈胴式レンズ鏡筒に装着可能で、撮影時にはレンズフードとして機能し、非撮影時にはレンズキャップとして機能するように、レンズ鏡筒の繰り出しおよび繰り込みに連動してバリアを開閉することのできるレンズキャップを提供することである。
デジタルカメラ等の撮像装置において、外装からの光軸方向への繰り出し、および該外装への繰り込む沈胴動作を可能とするレンズ鏡筒の前方に装着されるレンズキャップであって、非撮影時にはレンズを覆うように閉じ、撮影時にはレンズフードとして機能するような大小2対の4枚のバリアと、該バリアを開き方向に付勢する付勢手段を備え、該バリアは光軸方向に垂直な平面内にある開閉軸回りに回転可能に支持され、開閉軸の外周には被押圧部が設けられており、非撮影時において、レンズ鏡筒が沈胴している状態では、デジタルカメラ外装によって該バリアに設けられた被押圧部が押圧されることにより、バリア閉じ状態を維持し、撮影時において、レンズ鏡筒が繰り出されている状態では、該バリアに設けられた被押圧部は該外装と離間している状態となり、開き方向に付勢する付勢手段によってバリア開き状態を維持することを特徴とする。
本発明によれば、撮影時にはレンズフードの機能として、非撮影時にはレンズ保護の機能として働き、使用者は適宜レンズキャップの装着および取り外しの作業や、バリアの開閉作業を行う必要はなく、使い勝手の向上を図ることができる。
本発明の一実施例におけるレンズキャップを装着したデジタルカメラの非撮影状態の斜視図と正面図である。 本発明の一実施例におけるレンズキャップを装着したデジタルカメラの撮影状態の斜視図と正面図。 本発明の一実施例におけるレンズ鏡筒に装着するレンズキャップの分解斜視図である。 レンズキャップユニットの部分分解斜視図である。 (a)レンズ鏡筒の先端にバヨネット係合により装着されるレンズキャップの組み込み位相の状態を示す詳細断面図である。(b)レンズ鏡筒の先端にバヨネット係合により装着されるレンズキャップの組み込みが完了した状態を示す詳細断面図である。 (a)非撮影時における、バリア閉じ状態を示すA−A部分詳細断面図である。(b)撮影時における、バリア開き状態を示すB−B部分詳細断面図である。 (a)非撮影時における、被押圧部材の回転規制を示す詳細断面図である。(b)撮影時における、被押圧部材の回転規制を示す詳細断面図である。 (a)その他の実施例のおける、非撮影時のバリア開閉駆動に関する部分詳細断面図である。(b)その他の実施例のおける、撮影時のバリア開閉駆動に関する部分詳細断面図である。 バリアの閉じ状態をロックするロック装置を備えたレンズキャップユニットの正面図である。
以下に、本発明の好ましい実施の形態を、添付の図面に基づいて詳細に説明する。
[実施例]
図1はレンズキャップユニット101を装着したデジタルカメラ100の非撮影状態(繰り込み状態)の正面図と斜視図を示している。図2はレンズキャップユニット101を装着したデジタルカメラ100の撮影状態(繰り出し状態)の正面図と斜視図を示している。図3はレンズキャップユニット101およびそれが装着されるデジタルカメラ100の分解斜視図示している。図4はレンズキャップユニット101の詳細分解図を示している。
図1〜図4を参照して、本発明にかかる一実施例としてのレンズキャップユニット101およびデジタルカメラ100の構成について説明する。
レンズ鏡筒は、レンズ9と、レンズ9を保持するレンズ保持筒10を備えており、デジタルカメラ100はレンズ鏡筒を収納する収納枠11を備えている。レンズ保持筒10の先端部外周には、レンズキャップユニット101をバヨネット係合により装着するためのバヨネット受け部10aが周方向に略等間隔で90度にわたって対向する位置に2箇所設けられている。デジタルカメラ100の電源をONにすると、不図示の動力伝達部により、レンズ保持筒10が光軸前方側へ所定の位置まで直進駆動され、非撮影状態から撮影状態へ移行する。デジタルカメラ100の電源をOFFにすると、同様に不図示の動力伝達部により、レンズ保持筒10が光軸後方側へ所定の位置まで直進駆動され、沈胴することによって、収納枠11に収納される。
レンズキャップユニット101は、1対のバリア大羽根2と、1対のバリア小羽根3と、バリア大羽根2およびバリア小羽根3を光軸方向と垂直な平面内にある開閉回転軸回りに回転可能に保持する略環状のバリア保持リング1と、開閉回転シャフト7と、バリア大羽根2およびバリア小羽根3を開き方向に付勢する開き付勢コイルバネ6と、バリア大羽根2およびバリア小羽根3に、光軸方向と垂直な平面内にある回転軸回りに相対的に回転可能に保持される被押圧部材4と、相対回転シャフト8を備えている。
図4にレンズキャップユニット101の構成を示すが、バリア大羽根2とバリア小羽根3の構成は同じ構成となっているため、バリア大羽根2に関する部分のみを図示している。
開閉回転シャフト7が、バリア保持リング1に設けられた開閉回転軸穴1aと、バリア大羽根2およびバリア小羽根3に設けられた開閉回転軸穴2aおよび3aと、開き付勢コイルバネ6に挿入されることで、バリア大羽根2およびバリア小羽根3はバリア保持リング1によって開閉回転シャフト7回りに回転可能に軸示される。このとき、開き付勢コイルバネ6の腕部の片方はバリア保持リング1のバネかけ部1bに、もう片方の腕部をバリア大羽根2およびバリア小羽根3の裏面に設けられたバネかけ溝部2cおよび3cにひっかけられることで、バリア大羽根2およびバリア小羽根3をバリア開き方向に付勢する。
相対回転シャフト8が、バリア大羽根2およびバリア小羽根3に設けられた相対回転軸穴2bおよび3bと、被押圧部材4に設けられた相対回転軸穴4aに挿入されることで、被押圧部材4はバリア大羽根2およびバリア小羽根3によって相対回転シャフト8回りに回転可能に軸示される。
バリアカバーキャップ5が光軸前方に配置され、バリア保持リング1と径嵌合し、両面テープもしくは接着剤により接着や、ビスまたはスナップフィット等の固定手段により固定される。開き付勢コイルバネ6によって開き方向に付勢されたバリア大羽根2およびバリア小羽根3は、背面側がバリアカバーキャップ5の開きストッパ5aに当接することで、所定の位置においてバリア開き状態となる。上記のように、レンズキャップユニット101が構成される。
レンズキャップユニット101は、バリア保持リング1の内周に設けられた後述するバヨネット弾性部1cおよび、後述するフランジ部1dが、レンズ鏡筒を構成するレンズ保持筒10の先端部外周に設けられた後述するバヨネット受け部10aにバヨネット係合されることで、着脱可能に装着される。
図1、および図2に示す通り、非撮影時にはレンズ保持筒10がデジタルカメラ101の収納枠11に収納され、バリア大羽根2およびバリア小羽根3がレンズ9を覆うように閉じることで、レンズ9を保護するレンズバリアの機能を果たし、撮影時にはレンズ保持筒10が光軸前方へ繰り出し、バリア大羽根2およびバリア小羽根3が開き付勢コイルバネ6によって所定の位置で開き状態を保持する。このとき、バリア大羽根2は上下の対向する位置に配置され、バリア小羽根3は左右の対向する位置に配置されることで、撮影に支障をきたす外部からの余計な光の入射を遮るレンズフードの機能を果たす。
次に、レンズキャップユニット101をレンズ保持筒10の先端部外周に設けられたバヨネット受け部10aにバヨネット係合によって装着する構成について詳細に説明する。
図5aは、レンズ保持筒10の先端部にバリア保持リング1をバヨネット係合させる際の組み込み位相の状態を示している。図5bは、レンズ保持筒10の先端部にバリア保持リング1のバヨネット係合が完了した状態を示している。図5aおよび図5bはともに、レンズ保持筒10およびバリア保持リング1のバヨネット係合に関する部分を示した詳細断面図となっている。
レンズ保持筒10には、バヨネット受け部10aが周方向に略90度にわたって、対向する位置2箇所に設けられており、バリア保持リング1にも同様に周方向に略90度にわたって、対向する位置2箇所にバヨネット係合するための内周側に伸びるフランジ部1dと、バヨネット弾性部1cがフランジ部1dに隣接するように4箇所設けられている。
ここで、バヨネット弾性部1cの内接円直径は、バヨネット受け部10aの外径よりも小さく、レンズ保持筒10の外径よりも大きく設定されている。レンズ保持筒10にバリア保持リング1を組み付ける際、図5aに示すように、レンズ保持筒10のバヨネット受け部10aとバリア保持リング1のフランジ部1dの位相を90度ずらした位相で装着する。
この状態から、レンズ保持筒10に対してバリア保持リング1を回転させると、バリア保持リング1のバヨネット弾性部1cがレンズ保持筒10のバヨネット受け部10aによって径方向に広げられ、チャージされながら回転し、フランジ部1dはバヨネット受け部10aの下部にもぐり込むことで、光軸方向の移動が規制される。
そして、図5aの状態から90度回転させると、バヨネット弾性部1cはバヨネット受け部10aを径方向に乗り越えて、バヨネット弾性部1cのチャージが開放され、図5bに示す状態となり、レンズキャップの装着が完了する。このとき、使用者はバヨネット弾性部1cのチャージが開放されることでクリック感を感じとり、装着が完了したことを認識する。
さらに回転させると、再度バヨネット弾性部1cがバヨネット受け部10aによって径方向にチャージされながら回転し、バヨネット受け部10aとフランジ部1dの位相が90度ずれた位相まで回転すると、バヨネット弾性部1cのチャージが開放され、フランジ部1dはバヨネット受け部10aの光軸方向の移動規制が開放されることで取り外しが可能となる。このように、レンズキャップを90度ずつ回転させることで、レンズ鏡筒に着脱可能に装着することができる。
次に、バリア大羽根2およびバリア小羽根3を開閉するための構成について、図6a、図6bを参照して詳細に説明する。図6aは、非撮影時における、バリア閉じ状態を示すA−A部分詳細断面図を示している。図6bは、撮影時における、バリア開き状態を示すB−B部分詳細断面図を示している。バリア大羽根2とバリア小羽根3の開閉動作は同じ構成となっているため、図6a、図6bはともに、バリア大羽根2の開閉動作に関わる部分のみを示している。
バリア閉じ状態においては、被押圧部材4に備えられている被押圧弾性部4bは収納枠11の押圧面11aと当接しており、バリア開き状態においては、被押圧部材4は収納枠11と離間している。
バリアが閉じ状態から開き状態へ移行するとき、レンズキャップユニット101とデジタルカメラ100の収納枠11は、レンズ保持筒10の光軸方向の直進によって離れていく。開き付勢コイルバネ6により、被押圧部材4の被押圧弾性部4bが、収納枠11の押圧面11aに当接しながら、バリア大羽根2およびバリア小羽根3には開き付勢コイルバネ6によって開き方向の回転力が働く。
バリア大羽根2およびバリア小羽根3は開閉回転軸回りに開き方向に回転し、被押圧部材4はその姿勢をほぼ維持したままで、バリア大羽根2およびバリア小羽根3に対して相対的に相対回転軸回りに回転する。バリア大羽根2およびバリア小羽根3の背面がバリアカバーキャップ5の開きストッパ5aに当接するまで開閉回転軸回りに開動し、所定の位置で開き状態を維持する。さらにレンズ保持筒10の光軸方向前方への直進が進むと、被押圧部材4は収納枠11と離間し、レンズ保持筒10が所定の位置まで繰り出すことで撮影状態へと移行する。
バリアが開き状態から閉じ状態へ移行するとき、レンズキャップユニット101とデジタルカメラ100の収納枠11は、レンズ保持筒10が光軸方向後方に繰り込むことで相対的に光軸方向に近づいていき、まず被押圧部材4の被押圧弾性部4bが収納枠11の押圧面11aに当接する。
さらにレンズ保持筒10が繰り込むことで、被押圧部材4に光軸前方方向の力が働く。この光軸前方方向の力は相対回転軸へ伝わり、相対回転軸は開閉回転軸よりも外周に設けられているため、バリア大羽根2およびバリア小羽根3にはバリア閉じ方向の回転力として伝達され、バリア大羽根2およびバリア小羽根3は開き付勢コイルバネ6による開き方向の回転力に抗して開閉回転軸回りに閉じ方向に回転する。ここで、被押圧部材4はその姿勢をほぼ維持したままで、バリア大羽根2およびバリア小羽根3に対して相対的に相対回転軸回りに回転する。
レンズ保持枠10が所定の位置まで繰り込み、収納枠11に収納されると、バリア大羽根2およびバリア小羽根3は閉じ状態となり、レンズ9を保護するように覆う閉じ状態を維持する。このとき、被押圧部材4の被押圧弾性部4bが光軸方向にチャージされるように変形できるようになっているため、バリア大羽根2およびバリア小羽根3が閉じ切らないままとなってしまうことはない。
また、被押圧弾性部4bの光軸方向のチャージ力によるバリア大羽根2およびバリア小羽根3の開閉回転軸回りの回転トルクは、開き付勢コイルバネ6による回転トルクよりも強く設定されているため、バリア開き状態からバリア閉じ状態へ移行する途中の状態では、被押圧弾性部4bが変形しきってしまうことはなく、バリア大羽根2およびバリア小羽根3が閉じ切ってから被押圧弾性部4bが変形することにより、光軸方向にチャージされる。
ここで、被押圧部材4が確実に収納枠11の押圧面11aと当接できるように、被押圧部材4の姿勢を規制する必要がある。被押圧部材4の回転規制について、図7aおよび図7bを用いて詳しく説明する。
図7aは、バリア閉じ状態におけるバリア保持リング1、バリア大羽根2およびバリア小羽根3、被押圧部材4の状態図を示している。図7bは、バリア開き状態におけるバリア保持リング1、バリア大羽根2およびバリア小羽根3、被押圧部材4の状態図を示している。図7aおよび図7bはともに、被押圧部材4の回転規制に関わる部分を示した詳細断面図となっている。
バリア閉じ状態のとき、被押圧部材4の相対回転軸回りの反時計回りの回転は、バリア保持リング1の第1の回転規制壁部1eが回転防止の機能を果たし、被押圧部材4の内周側の壁面が第1の回転規制壁部1eに当接することで、これ以上反時計回りに回転することはない。被押圧部材4の相対回転軸回りの時計回りの回転は、バリア保持リング1の第2の回転規制壁部1fが回転防止の機能を果たし、被押圧部材4の外周側の壁面が第2の回転規制壁部1fに当接することで、これ以上時計回りに回転することはない。
バリア開き状態のとき、被押圧部材4には回転規制フランジ部4cが、相対回転軸よりも光軸前方側および光軸後方側に伸びて備えられており、バリア保持リング1の第1の回転規制壁部1eに当接するようになっている。被押圧部材4の時計回りの回転は、光軸前方側に伸びた回転規制フランジ部4cが、第1の回転規制壁部1eに当接することで、これ以上時計回りに回転することはない。被押圧部材4の反時計回りの回転は、光軸後方側に伸びた回転規制フランジ部4cが、第1の回転規制壁部1eに当接する、もしくは、回転規制フランジ部4cの背面側が第2の回転規制壁部1fに当接することで、これ以上反時計回りに回転することはない。
以上のように、被押圧部材4が回転規制フランジ部4cや、バリア保持リング1に設けられている第1の回転規制壁部1eおよび第2の回転規制壁部1fによって、回転規制され、姿勢を保ちながらバリアの開閉動作を行うことで、被押圧部材4が確実に収納枠11の押圧面11aに当接するようになっており、安定したバリア開閉動作が可能となっている。
以上、本発明の好ましい実施形態について説明したが、本発明はこれらの実施形態に限定されず、その要旨の範囲内で種々の変形および変更が可能である。レンズキャップユニット101とレンズ保持筒10を装着する構成は、上述したバヨネット係合による装着に限らず、他の構成としてもよい。例えば、バリア保持リング1の内周側に雌ねじ部を螺設し、レンズ保持枠10の外周に雄ねじ部を螺設することで、互いに螺合することで着脱可能に装着する構成としてもよい。
被押圧部材4に設けられた被押圧弾性部4bは、上述したように、被押圧部材4と一体となった板ばね形状としたが、他の構成としてもよい。例えば、金属で構成された板ばねをインサート成型もしくは接着などにより被押圧部材4に取り付ける構成としてもよい。または、弾性ゴム部材を接着などにより被押圧部材4に取り付ける構成としてもよい。
バリア開閉動作に関する構成は、上述した被押圧部材4を用いる構成としたが、他の構成としてもよい。例えば、図8に示すように、被押圧部材4を用いずに、バリア大羽根2およびバリア小羽根3の外周側に伸びた延在部2dおよび3dを直接、収納枠11に設けられた押圧面11aによって押圧することで、バリア大羽根2およびバリア小羽根3に回転力を与えることで開閉動作を行う構成としてもよい。このとき、延在部2dおよび3dは弾性変形し、光軸方向にチャージされる。この構成でも、弾性部は金属で構成された板ばねや、ゴム部材などの弾性体を備える構成としてもよい。
また、本発明に係るレンズキャップ101は、デジタルカメラ100に装着していない状態では常にバリア開き方向に付勢されているため、持ち運びなどをする際に嵩張ってしまう。
そこで、図9に示すように、バリア羽根を閉じ状態のままロックする閉じロック部材12を設けてもよい。閉じロック部材12はレンズキャップ101にロック回転軸12a回りに回転可能に設けられており、バリア大羽根2およびバリア小羽根3が閉じ状態のときに、閉じロック部材12の長手方向が内周側に向くような位置まで回転させることで、バリア大羽根2およびバリア小羽根3の背面を覆い、バリアが開くことを防ぐ。閉じロック部材12の長手方向を周方向または外周側に向くような位置まで回転させることで、バリア大羽根2およびバリア小羽根3は開動可能な状態となり、ロック解除となる。
このように、バリア羽根を閉じ状態のままロックすることができるようにすることで、デジタルカメラ100に装着しないまま持ち運びなどをする際に嵩張ることがない。ロック装置に関わる構成も、実施形態に限定されず、その要旨の範囲内で種々の変形および変更が可能である。
1 バリア保持リング
2 バリア大羽根
3 バリア小羽根
4 被押圧部材
5 バリアカバーキャップ
6 開き付勢コイルバネ
7 開閉回転シャフト
8 相対回転シャフト
9 レンズ
10 レンズ保持筒
11 収納枠
12 閉じロック部材
100 デジタルカメラ
101 レンズキャップユニット

Claims (6)

  1. デジタルカメラの撮像装置に設けられたレンズ鏡筒を収納する収納部からの光軸方向への繰り出しおよび、前記収納部への繰り込みを可能とする沈胴式レンズ鏡筒の前方に装着するレンズキャップであって、光軸方向と垂直な平面内にある回転軸回りに開閉する複数のバリアと、前記バリアを前記回転軸回りに回転可能に軸支するとともに、前記レンズ鏡筒へ装着するための係合手段が設けられた環状のバリア保持リングと、前記バリアを開き方向に付勢する付勢手段と、を備え、
    前記バリアは、繰り込み時には前記回転軸の外周方向に延在するように設けられた被押圧部が前記収納部に押圧されることによって前記付勢手段に抗して閉動し、繰り出し時には前記被押圧部が前記収納部から離間することで前記付勢手段によって開動することを特徴とするレンズキャップ。
  2. 前記被押圧部は弾性変形部が設けられていることを特徴とする、請求項1に記載のレンズキャップ。
  3. デジタルカメラの撮像装置に設けられたレンズ鏡筒を収納する収納部からの光軸方向への繰り出しおよび、前記収納部への繰り込みを可能とする沈胴式レンズ鏡筒の前方に装着するレンズキャップであって、光軸方向と垂直な平面内にある回転軸回りに開閉する複数のバリアと、前記バリアを前記回転軸回りに回転可能に軸支するとともに、前記レンズ鏡筒へ装着するための係合手段が設けられた環状のバリア保持リングと、前記バリアを開き方向に付勢する付勢手段と、を備え、
    前記バリアは、前記回転軸の外周側に前記バリアに対して相対的に回転可能な被押圧部材を備え、繰り込み時には前記被押圧部材が前記収納部に押圧されることによって前記付勢手段に抗して閉動し、繰り出し時には前記被押圧部が前記収納部から離間することで前記付勢手段によって開動することを特徴とするレンズキャップ。
  4. 前記被押圧部材は弾性変形部が設けられていることを特徴とする、請求項2に記載のレンズキャップ。
  5. 前記バリア保持リングには、前記被押圧部材の姿勢を保つための回転規制をする壁部を備え、前記被押圧部材には、前記壁部に対応する位置に回転規制のためのフランジ部を備えていることを特徴とする、請求項3または4に記載のレンズキャップ。
  6. 請求項1乃至4のいずれか1項に記載のレンズキャップであって、前記バリアを閉じ状態のままロックするロック部材を備えることを特徴とするレンズキャップ。
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