JP2019112788A - 基礎構造とその施工方法 - Google Patents
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Abstract
Description
そのため、基礎構造の施工費用がかなり高価になり、更に、フーチングが大きくて重くなるため、フーチングをプレキャストコンクリート製にする場合には、現場へのフーチングの搬入に際し、クレーンなどによる揚重作業が困難になって基礎構造の施工に困難性を伴うという問題もある。
そして、フーチング底部を柱直下部よりも安価な高強度コンクリートで構成することが可能であり、また、フーチング外周部をそのフーチング底部よりも更に安価な普通のコンクリートで構成することも可能であるため、例えば、フーチング全体を柱と同程度またはそれ以上の強度を有する高強度コンクリートで構成する従来の基礎構造に比して、フーチングが安価となって施工費用の大幅な低廉化を図ることができる。
更に、フーチングが、最終的に全体として大きくて重くなる場合であっても、例えば、3つに区分されるフーチング底部、柱直下部、および、フーチング外周部を現場に別々に搬入することが可能であり、クレーンなどによる揚重作業が容易で施工の容易化を図ることができる。
それに加えて、そのフーチング外周部が、基礎梁と同じコンクリートで構成されているので、基礎梁と同時にコンクリートを現場打ちして施工することも可能となり、施工の容易化と施工期間の短縮化を図ることができる。
そして、それらフーチング底部と柱直下部を据え付けた状態で、フーチング外周部と基礎梁を現場打ちコンクリートの同時打設で施工するので、更なる施工の容易化と施工期間の短縮化を図ることができる。
本発明は、多数の柱を備えた建物において、図1に示すように、各柱1の下方に位置するフーチング2が、各柱1からの鉛直荷重を下方に位置する支持部としての免震装置6に伝達して支持させる基礎構造に関し、免震装置6からの鉛直荷重は、最終的に、免震装置6の下方に位置する下基礎部8や基礎杭9により支持される。
柱1は、例えば、設計基準強度が80N/mm2の高強度コンクリートで構成されるプレキャストコンクリート製であり、フーチング2も、後述するようにコンクリート製であって、隣接するフーチング2どうしは、例えば、設計基準強度が36N/mm2の普通のコンクリートで構成される基礎梁7により互いに接続される。
フーチング底部3は、例えば、設計基準強度が60N/mm2の高強度コンクリートで構成されるプレキャストコンクリート製であり、フーチング外周部5は、設計基準強度が36N/mm2、つまり、基礎梁7と同じ強度の普通のコンクリートで構成される。
柱直下部4は、例えば、設計基準強度が80N/mm2またはそれ以上、つまり、フーチング底部3よりも高強度で、柱1と同程度またはそれ以上の強度を有する高強度コンクリートで構成されるプレキャストコンクリート製である。
そのフーチング底部3においては、柱直下部4からの鉛直荷重に起因する圧縮応力場が、仮想線11で示すように、下方の免震装置6に向けて末広がり状となる。そのため、フーチング底部3が、たとえ柱直下部4よりも低強度のコンクリートであっても、高強度コンクリートである限り、柱直下部4からの鉛直荷重を下方の免震装置6に確実に伝達することができ、その結果、柱1からの鉛直荷重をフーチング2の柱直下部4とフーチング底部3を介して下方の免震装置6に確実に伝達して支持させることが可能となる。
まず、基礎杭9や下基礎部8を施工した後、図2(a)に示すように、その下基礎部8の上に免震装置6を固定し、その後、免震装置6の上にプレキャストコンクリート製のフーチング底部3を据え付け固定し、そのフーチング底部3の上にプレキャストコンクリート製の柱直下部4を載置し、フーチング底部3と柱直下部4の間にグラウトを注入して、柱直下部4を鉛直に据え付ける。
更に、その柱直下部4の上にプレキャストコンクリート製の柱1を載置し、柱直下部4と柱1の間にグラウトを注入して、柱1を鉛直に据え付ける。
すなわち、免震装置6の上にプレキャストコンクリート製のフーチング底部3と柱直下部4を据え付け、更には、プレキャストコンクリート製の柱1をも据え付けた状態で、フーチング外周部5と基礎梁7を現場打ちコンクリートの同時打設で施工して構築するのである。
(1)先の実施形態では、柱1、フーチング底部3、柱直下部4、フーチング外周部5、および、基礎梁7に関し、その設計基準強度を具体的な数値で示したが、それらの数値は単なる一例に過ぎず、特にその数値に限定されるものではない。要するに、柱1が高強度コンクリート製であり、フーチング底部3が高強度コンクリート製、柱直下部4が柱1と同程度またはそれ以上の強度を有する高強度コンクリート製、フーチング外周部5と基礎梁7がコンクリート製であればよい。
また、フーチング底部3は、必ずしも柱直下部4よりも低強度のコンクリートである必要はなく、同様に、フーチング外周部5と基礎梁7は、必ずしも柱直下部4およびフーチング底部3よりも低強度のコンクリートである必要はない。そして、そのフーチング外周部5と基礎梁7を同時打設ではなく、別々に打設して施工することも可能であり、また、フーチング底部3の上面を基礎梁7の配筋10の受け面とせずに施工することも可能である。
また、柱1、フーチング底部3、および、柱直下部4が、それぞれプレキャストコンクリート製からなる例を示したが、これら柱1、フーチング底部3、および、柱直下部4の一部または全部を現場打ちコンクリートにより構築することもできる。
そして、柱1からの鉛直荷重を支持する支持部の一例として免震装置6を示したが、例えば、柱1からの鉛直荷重を基礎杭などにより直接支持する構成の基礎構造に適用することも可能である。
2 フーチング
3 フーチング底部
4 柱直下部
5 フーチング外周部
6 支持部としての免震装置
7 基礎梁
10 基礎梁の配筋
Claims (7)
- コンクリート製の基礎梁により互いに接続されるコンクリート製のフーチングが、各フーチングの上方に位置する高強度コンクリート製の柱からの鉛直荷重を各フーチングの下方に位置する支持部に伝達して支持させる基礎構造であって、
前記フーチングが、フーチング底部と、そのフーチング底部と前記柱との間に位置する柱直下部と、その柱直下部の外周に位置するフーチング外周部とに区分され、前記フーチング底部が高強度コンクリートで構成され、前記柱直下部が前記柱と同程度またはそれ以上の強度を有する高強度コンクリートで構成されている基礎構造。 - 前記フーチング外周部が、前記柱直下部およびフーチング底部よりも低強度のコンクリートで、前記基礎梁と同じコンクリートで構成されている請求項1に記載の基礎構造。
- 前記支持部が免震装置である請求項1または2に記載の基礎構造。
- 前記柱直下部が、前記柱と一体的に構成されている請求項1〜3のいずれか1項に記載の基礎構造。
- コンクリート製の基礎梁により互いに接続されるコンクリート製のフーチングが、各フーチングの上方に位置する高強度コンクリート製の柱からの鉛直荷重を各フーチングの下方に位置する支持部に伝達して支持させる基礎構造の施工方法であって、
前記フーチングが、フーチング底部と、そのフーチング底部と前記柱との間に位置する柱直下部と、その柱直下部の外周に位置するフーチング外周部とに区分され、前記フーチング底部と柱直下部が、それぞれプレキャストコンクリート製で、それらフーチング底部と柱直下部を据え付けた状態で、前記フーチング外周部と前記基礎梁を現場打ちコンクリートの同時打設で施工する基礎構造の施工方法。 - 前記フーチング底部の上面を前記基礎梁の配筋の受け面にして施工する請求項5に記載の基礎構造の施工方法。
- 前記柱直下部が、前記柱と一体的に構成されたプレキャストコンクリート製である請求項5または6に記載の基礎構造の施工方法。
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