JP2019111041A - 固定具 - Google Patents
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Abstract
Description
従来、手を治療するために手を固定する固定具が存在する。しかしながら、開創器を兼ね備えるものはなく、手を手術する際、手を固定具に固定し、切開した傷を開いた状態に維持しておくための器具がさらに必要であった。また、既存の手の固定具は、固定具の一方の面を右手用、他方の面を左手用として使用しており、一つの固定具を左右兼用としているため、固定具を表裏の両面側に曲げるため、使用回数を重ねると曲げを繰り返していた部分が折れる虞があった。
図1に例示するように、固定具1は、人の手の形状を模しており、人の手を固定し、手術または処置をするための処置台である。固定具1は、載置部10、手首固定部20、指固定片30、及び開創片40により構成されている。固定具1は、載置部10、手首固定部20、指固定片30、及び開創片40が同じ厚みで一体的に平板状に形成されている。また、固定具1は、手で曲げられる程度の硬さを備える金属材料により構成されている。具体的には、金属材料は、99wt%以上の錫合金により構成されている。錫で形成されているため、固定具1は、抗菌・滅菌作用を有する。また、固定具1は、99wt%以上である高純度の錫と、0.1%wt以下の銀とを含む合金により構成されていてもよい。銀を含有させることにより、固定具1の硬さを調節することができる。固定具1は、錫製であるため、使用後の滅菌の際に、オートクレーブを使用しても既存の鉛製の固定具に比べ変色しにくい。
(載置部10)
図2に例示するように、載置部10は、手のひらまたは手の甲を載置する部分であり、本例では、載置部10に手の甲を接触させるものとする。
(手首固定部20)
手首固定部20は、載置部10から左右に伸張した帯状の形状であり、載置部10に載置された手の手首を固定する。具体的には、手首固定部20は、載置部10に載せた手の手首に向けて帯状の両端を折り曲げ、固定具1に対する手首の位置を固定する。図1に例示する手首固定部20の寸法は、縦Hは7cm、横Waは約25cmである。
指固定片30は、載置部10から伸長し、載置部10に載置された手の指を固定する。具体的には、指固定片30は、載置部10の外縁から伸長した5本の金属片であり、各指固定片の長さは、人の手の各指の長さに対応している。具体的には、各指固定片30の長さは、人の手の各指よりも長く、指固定片30は、端部を載置部10に載せた手の指の先端に向かって折り曲げることにより指の位置を固定する。さらに具体的には、各指固定片30の長さは、曲げた際に、大人の手の指の第1関節を覆う程度の長さであることが好ましい。各指固定片の寸法は、図1に例示する親指を固定する指固定片30の長さLaは、約5cm、人差し指を固定する指固定片30の長さLbは、約11cm、中指を固定する指固定片30の長さLcは、約12cm、薬指を固定する指固定片30の長さLdは、約10.5cm、小指を固定する指固定片30の長さLeは、約8cmである。また、指固定片30の幅Wbは、2.7cm以上3.2cm以下であり、具体的には、指固定片30の幅Wbは、3cmである。
開創片40は、載置部10から伸長した、切開部位を開いた状態に保持する2本の棒状の開創器である。具体的には、開創片40は、載置部10の外縁から伸長しており、開創片40は、載置部10と手首固定部20との境界周辺から伸長し、開創片40の一方は、親指に対応する指固定片30側に、他方は、小指に対応する指固定片30側から伸長している。開創片40は、載置部10及び指固定片30を囲むように湾曲し、2本の開創片40は、略左右対称の形状である。開創片40の形成位置及び形状により、手のひらにおいて縦に切開された傷を横に開く張力がかかりやすく、効率的に傷を開いた状態に保持することを可能にする。
また、開創片40は、先端が載置部10に載置された手の手首から中指の先端まで届く程度の長さである。
上記実施形態では、指固定片30が人の手の指に対応した数及び長さであるが、これに限定されず、例えば、図5に例示するように、指固定片30が3つであってもよく、具体的には、指固定片30は、親指、中指、及び小指を固定してもよい。そして、手首固定部20は、載置部10から左右一方のみに伸張した帯状であってもよく、載置部10から右、又左に伸びた先端を手首側に曲げ、手首固定部20を手首に巻き付けて手首を固定してもよい。
以上、本発明に係る実施形態について説明したが、これらに限定されるものではなく、発明の趣旨を逸脱しない範囲内において、種々の変更、追加等が可能である。
10 載置部
20 手首固定部
30 指固定片
40 開創片
42 先端
Claims (6)
- 手のひらまたは手の甲を載置する載置部と、
前記載置部から伸長した、前記載置部に載置された手の指を固定する指固定片と、
前記載置部から伸長した、前記載置部に載置された手の手首を固定する手首固定部と、
前記載置部から伸張した、切開部位を開いた状態に保持する2本の棒状の開創片と
を有し、
前記載置部、前記指固定片、前記手首固定部、及び前記開創片は、金属により平板状に形成され、
前記金属は、手で曲げられる程度の硬さである
固定具。 - 前記金属は、99wt%以上の錫合金である
請求項1に記載の固定具。 - 前記開創片の先端は、前記開創片の付け根部分の厚さよりも薄い
請求項1に記載の固定具。 - 前記載置部、前記指固定片、前記手首固定部、及び前記開創片は、前記金属により、同じ厚さで一体的に形成されており、
前記指固定片は、前記載置部の外縁から伸長した5本の金属片であり、
前記各指固定片の長さは、人の手の各指の長さに対応している
請求項1に記載の固定具。 - 前記開創片は、前記載置部の外縁から伸長した2本の金属片であり、
前記開創片の付け根部分の厚さは、前記指固定片の厚さよりも厚い
請求項1に記載の固定具。 - 前記固定具の一方の面は、1.5mm以上の凹凸を有し、前記固定具の他方の面は、0.5mm以下の凹凸を有し、
前記載置部は、1.5mm以上の凹凸を有する面に手のひらまたは手の甲を載置する
請求項1に記載の固定具。
Priority Applications (1)
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---|---|---|---|
JP2017246117A JP6991440B2 (ja) | 2017-12-22 | 2017-12-22 | 固定具 |
Applications Claiming Priority (1)
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JP2017246117A JP6991440B2 (ja) | 2017-12-22 | 2017-12-22 | 固定具 |
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Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP2017246117A Active JP6991440B2 (ja) | 2017-12-22 | 2017-12-22 | 固定具 |
Country Status (1)
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Citations (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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2017
- 2017-12-22 JP JP2017246117A patent/JP6991440B2/ja active Active
Patent Citations (6)
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