JP2017079895A - 指搭載手術具 - Google Patents
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Abstract
Description
特許文献1に示されるものは、図7の7−A、7−Bに示されるものであり、7−Aでは、指先に取り付けるための挿入管状部についたピンセットがしめされている。7−Bには、指輪状部に取りつく電気メスが示されている。特許文献2に示されるものは、図7の7−Cに示されるものであり、指キャップの先端にかぎ状のフックがついている。7−Aから7−Cのいずれの例においても、指先に施術用の器具を取り付けるものである。これらに共通して言えることは、患者の体を施術用の器具で接触して切断、引張などを行うため、極めて繊細で確実な動きが要求される。そうでないと、例えば、メスでは、意図せざる部分を切ってしまう恐れがある。しかるに、このような器具には、以下の矛盾がする要求がある。すなわち、指を繊細かつ確実に動かしても、体に接触した器具は、動かしたときに、体に引かれて動いてしまう。繊細かつ確実な動きを指に連動して行うには、指から器具は動いてはいけない。ところが、指から器具を動かいようにきつく器具を指に付けると、指の血行が阻害され、施術行動に支障が出る。このような矛盾の中で、7−Aから7−Cのいずれの例でも、共通に、指に器具を取り付けることはできても、器具の指への取付けが緩いものにならざるを得ず、施術行動の中で器具が動いてしまい繊細かつ確実な施術が不可能であった。このような指搭載手術具を製作して使ってみると、現実には、繊細かつ確実な施術は困難であった。
以下、請求項に沿って記述する。
施術者の指を搭載する指搭載部と、前記指搭載部の幅方向取りついていて、前記指を前記指搭載部に保持する指固定具と、前記指搭載部の一方の端から手術用器具を飛び出るように取りつける手術用器具固定具と、前記指搭載部の前記一方の端とは反対側の端側に接続してL字状に曲がって取りついていて、前記搭載される指以外の指でにぎり又は把持するためのにぎり・把持片とを有することを特徴とする。
前記手術用器具固定具は、請求項1記載の指搭載手術具
前記指搭載部の指を搭載した側の裏側に、前記指搭載部とは分離可能な前記手術用器具を一体に固定するものであることを特徴とする。
前記にぎり・把持片は、施術者の左右の利き手に対応するように向きが反対に取りつく手段を設けたことを特徴とする。
以下図に沿って説明する。
指搭載部120は、施術者の指、主に人差し指を搭載する台状又は袋状のものであり、台状のものでは、指の幅方向に指を保持する指固定具130を備え、袋状のものでは、袋で指固定具130を兼用可能である。指搭載部120の先端側には、手術用器具110(この図の例では電気メスの刃先端部)が取り付けられる。にぎり・把持片140は、指搭載部120の後端側からL字状に曲がって取りついていて、搭載指以外の指で把持するためのものである。この図の例では、電気メスを例にしているので、電気メスの電気装置からの配線を接続する接続部も備えているが、電気メスのように電気装置でない場合は、先端側の手術用器具110のみでよい。尚、1−Aには、右利きの場合に、にぎり・把持片140を中指から小指でにぎるためのものを示し、1−Bには、指の厚み方向に狭い空間での手術用であって、中指から小指でにぎると狭い空間では施術しにくい場合に、中指から小指でにぎらずに、人差し指と親指の間でにぎり・把持片140をにぎるためのものを示している。この場合には、1−Bに示すようににぎり・把持片140を、人差し指の底面から立ち上がって、親指の上面に上がるように曲がった構造が好ましい。また、にぎらなくとも中指側に少しにぎり・把持片140が突出している突出部150を備えると、その面が中指に当たって、強化した固定ができる。
勿論、突出部150を長くとれば、1−Aと1−Bを融合したような構成となる。
このように、にぎり指220でにぎり・把持片140をしっかり把持するので、取付け指210への指固定具130の保持が緩くても、指搭載部120は動かず、その結果、手術用器具110も動くことが無くなり、繊細かつ確実な手術が可能となる。
特に電気メスに適用する場合に好都合な構成である。
指搭載部120の指搭載以外の面、好都合には、指搭載部120の指搭載側の裏側に電気メスの刃先端部310を保持するホルダー320を接触させて、手術用器具固定具330(ここでもベルクロや粘着テープ等の帯状付着具が適当であるが、他の手術用器具固定具の例は図4で説明する)で固定する。使用状態は、図2で説明したことと同じである。
このような構成では、図1の例に比べて、構成が簡単になり、刃先端部310とホルダー320と他の部分(指搭載部120、指固定具130、指固定具130)を別体で構成できる利点がある。
3−Aには、ホルダー320を指搭載部120に取り付けてない状態を、3−Bには、取り付けた状態を示している。
図3の場合の刃先端部310の付いたホルダー320を指搭載部120に取り付ける手段の例を示している。
4−Aでは、結束バンドによる例である。指搭載部120の指を置く側から通し穴A121を通り、ホルダー320を巻くようにして、指搭載部120に開いた通し穴B122を通った結束バンド410が、通し穴B122側の噛みあい部と噛み合って、堅固にホルダー320を固定している。
4−Bでは、指搭載部120の一端に付いた回転可能なC字状アーム420とこれを押さえる指搭載部120の他端に付いた回転可能なコの字状アーム430を備えて、図示のようにホルダー320を固定している。
4−Cでは、もっとも簡単な例として、ベルクロや粘着テープなどの帯状付着具440がホルダー320を固定している。図3は、4−Cの帯状付着具440の例で示したが、その他の手段がとれる。
5−Aには、図1から図4に示したように、右利きの施術者が使用するためににぎり・把持片140が付いているものであり、これに対して、左利きの施術者が使用するためには、5−Bのようににぎり・把持片140が逆方向についているものを示している。従って、5−Bの左利き用のものも図1から図4のことがいえることは当然である。
120 指搭載部
121 通し穴A
122 通し穴B
130 指固定具
140 にぎり・把持片
150 突出部
210 取付け指
220 にぎり指
310 刃先端部
320 ホルダー
330 手術用器具固定具
410 結束バンド
420 C字状アーム
430 コの字状アーム
440 帯状付着具
610 回転軸
620 差し込み部
Claims (5)
- 施術者の指を搭載する指搭載部と、前記指搭載部の幅方向取りついていて、前記指を前記指搭載部に保持する指固定具と、前記指搭載部の一方の端から手術用器具を飛び出るように取りつける手術用器具固定具と、前記指搭載部の前記一方の端とは反対側の端側に接続してL字状に曲がって取りついていて、前記搭載される指以外の指でにぎり又は把持するためのにぎり・把持片とを有することを特徴とする指搭載手術具。
- 前記手術用器具固定具は、
前記指搭載部の指を搭載した側の裏側に、前記指搭載部とは分離可能な前記手術用器具を一体に固定するものであることを特徴とする請求項1記載の指搭載手術具。 - 前記にぎり・把持片は、施術者の左右の利き手に対応するように向きが反対に取りつく手段を設けたことを特徴とする請求項1又は請求項2記載の指搭載手術具。
- 前記指搭載部は、前記搭載される指を載せる台状であるか、又は、前記搭載される指の先端に被せる袋状であることを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか1つに記載の指搭載手術具。
- 前記にぎり・把持片は、指搭載部の上に指が搭載された場合に、前記搭載された指の底面から立ち上がって、前記把持する指の上面に上がるように曲がった構造を有することを特徴とする請求項1から請求項4のいずれか1つに記載の指搭載手術具。
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JP2015209445A JP6592778B2 (ja) | 2015-10-26 | 2015-10-26 | 指搭載手術具 |
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WO2022163713A1 (ja) * | 2021-01-29 | 2022-08-04 | 朝日インテック株式会社 | 鉗子装置 |
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- 2015-10-26 JP JP2015209445A patent/JP6592778B2/ja active Active
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