JP2019110364A - 色変換装置、色変換方法及び色変換プログラム - Google Patents

色変換装置、色変換方法及び色変換プログラム Download PDF

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Abstract

【課題】人物や風景などの自然画像、パッチ配置を変更出来ないチャート画像などの原稿に対しても、原稿の色を適切に変換する。【解決手段】各々のスキャナプロファイルの作成に使用したチャートの所定のパッチを含む周辺パッチの第1RGB平均値を算出し、所定のパッチのRGB値と第1RGB平均値とに基づいて第1フレア影響度を算出し、算出した第1フレア影響度をスキャナプロファイルに対応付けて登録する。そして、原稿の各対象色の所定の位置のRGB値と当該所定の位置を含む周辺領域の第2RGB平均値とに基づいて第2フレア影響度を算出し、第2フレア影響度との差が予め定めた閾値以下の第1フレア影響度を特定し、特定した第1フレア影響度に対応するスキャナプロファイルを選択し、選択したスキャナプロファイルを使用して、原稿の各対象色のRGB値をL*a*b*値などに変換する。【選択図】図10

Description

本発明は、色変換装置、色変換方法及び色変換プログラムに関し、特に、フレアの影響を考慮して色変換を行う色変換装置、当該色変換装置を含むシステムにおける色変換方法及び当該色変換装置を含むシステム内の装置で動作する色変換プログラムに関する。
スキャナやプリンタなどのデバイスでは、当該デバイスが出力するデバイス値(RGB値やCMYK値)はデバイスに依存した値になることから、このデバイス値をデバイスに依存しない色に変換するための色変換テーブル(デバイスプロファイル)を作成し、デバイスプロファイルを用いて色変換が行われる。このデバイスプロファイルを作成する方法として、例えば、スキャナプロファイルを作成する場合は、プリンタで出力した色票(プリンタの色域全体の情報が取得できるようにパッチを配置したカラーチャート)をスキャナと測色器とで測定し、スキャナで測定して得たRGB値と測色器で測定して得たCIE 1976色空間のL*a*b*値やCIE 1931色空間のXYZ値などの測色値とを対応付けることによってスキャナプロファイルを作成することができ、このスキャナプロファイルを用いて、原稿をスキャナで読み取った色を他の色空間の色に変換することができる。
ここで、カラーチャートや原稿をスキャナで読み取る際、カラーチャート内の各パッチや原稿内の各領域からの反射光のみを検出する必要があるが、実際には、各パッチや各領域からの反射光に加えて、乱反射により周辺からの反射光も混ざった色情報が取得されてしまう。この現象はフレアと呼ばれるが、フレアの影響がカラーチャートと原稿とで異なると、スキャナプロファイルを用いて原稿のRGBを測色値に変換する際の精度が劣化してしまう。
この問題に対して、フレアの影響を均等化する方法が提案されており、例えば、下記特許文献1には、印刷部及び測色部を備える画像形成装置と、前記画像形成装置を制御する制御装置と、を含むシステムにおけるチャート作成方法であって、前記制御装置が、複数のパッチを配置したチャートの印刷画像を生成して、前記画像形成装置に前記チャートの印刷及び測色を指示し、前記画像形成装置が、前記チャートを印刷し、前記チャートの各パッチを測色する第1のチャート作成処理と、前記制御装置が、前記画像形成装置から前記チャートの各パッチの測色値を取得し、測色対象のパッチと当該パッチの周辺のパッチとからなる小パッチ群における各パッチの測色値を平均した平均測色値の、前記チャート内のバラツキが所定の範囲に収まるように、パッチを再配置する再配置処理と、前記制御装置が、パッチを再配置したチャートの印刷画像を生成し、前記画像形成装置に前記チャートの印刷及び測色を指示し、前記画像形成装置が、前記パッチを再配置したチャートを印刷し、前記チャートの各パッチを測色する第2のチャート作成処理と、を実行する構成が開示されている。
特開2016−159540号公報
上記特許文献1のパッチ配置方法を用い、パッチ周囲のRGB値が均等化されるようにパッチを並び替えることによって、どのパッチを測定した場合でも、そのパッチの周りからの乱反射の影響を一定にすることができる。しかしながら、原稿として、人物や風景などの自然画像、パッチ配置を変更出来ないチャート画像などを利用する場合は、上記のパッチ配置方法を利用することができない。
その結果、上記のパッチ配置方法を用いてパッチを並び替えたチャートに基づいて作成したスキャナプロファイルを利用したとしても、上記チャートと原稿とでフレアの影響が異なってしまい、RGB値からL*a*b*値への変換精度が劣化してしまう場合が生じる。
本発明は、上記問題点に鑑みてなされたものであって、その主たる目的は、人物や風景などの自然画像、パッチ配置を変更出来ないチャート画像などの原稿に対しても、原稿の色を適切に変換することができる色変換装置、色変換方法及び色変換プログラムを提供することにある。
本発明の一側面は、チャートの各パッチのRGB値を取得するRGB値取得部と、前記チャートの各パッチの測色値を取得する測色値取得部と、前記RGB値と前記測色値とを対応付けるスキャナプロファイルを作成するプロファイル作成部と、各々のスキャナプロファイルの作成に使用したチャートの所定のパッチを含む周辺パッチのRGB値の平均である第1RGB平均値を算出し、前記所定のパッチのRGB値と前記第1RGB平均値とに基づいて前記所定のパッチにおけるフレアの影響を表す第1フレア影響度を算出し、前記第1フレア影響度を前記スキャナプロファイルに対応付けて登録する対応付け部と、スキャナプロファイルを選択するプロファイル選択部と、選択したスキャナプロファイルを用いて、原稿のRGB値を測色値に変換する色変換部と、を備え、前記RGB値取得部は、前記原稿の各対象色の所定の位置のRGB値を取得し、前記プロファイル選択部は、前記所定の位置を含む周辺領域のRGB値の平均である第2RGB平均値を算出し、前記所定の位置のRGB値と前記第2RGB平均値とに基づいて前記所定の位置におけるフレアの影響を表す第2フレア影響度を算出し、複数のスキャナプロファイルに対応付けられた複数の前記第1フレア影響度の中から、前記第2フレア影響度との差が予め定めた閾値以下の前記第1フレア影響度を特定し、特定した前記第1フレア影響度に対応するスキャナプロファイルを、前記原稿の各対象色の色変換に使用するスキャナプロファイルとして選択することを特徴とする。
本発明の一側面は、原稿の各対象色のRGB値を測色値に変換するシステムにおける色変換方法であって、チャートの各パッチのRGB値を取得する第1取得処理と、前記チャートの各パッチの測色値を取得する第2取得処理と、前記RGB値と前記測色値とを対応付けるスキャナプロファイルを作成するプロファイル作成処理と、各々のスキャナプロファイルの作成に使用したチャートの所定のパッチを含む周辺パッチのRGB値の平均である第1RGB平均値を算出し、前記所定のパッチのRGB値と前記第1RGB平均値とに基づいて前記所定のパッチにおけるフレアの影響を表す第1フレア影響度を算出し、前記第1フレア影響度を前記スキャナプロファイルに対応付けて登録する対応付け処理と、前記原稿の各対象色の所定の位置のRGB値を取得する第3取得処理と、前記所定の位置を含む周辺領域のRGB値の平均である第2RGB平均値を算出し、前記所定の位置のRGB値と前記第2RGB平均値とに基づいて前記所定の位置におけるフレアの影響を表す第2フレア影響度を算出し、複数のスキャナプロファイルに対応付けられた複数の前記第1フレア影響度の中から、前記第2フレア影響度との差が予め定めた閾値以下の前記第1フレア影響度を特定し、特定した前記第1フレア影響度に対応するスキャナプロファイルを、前記原稿の各対象色の色変換に使用するスキャナプロファイルとして選択するプロファイル選択処理と、選択した前記スキャナプロファイルを用いて、前記原稿のRGB値を測色値に変換する色変換処理と、を実行することを特徴とする。
本発明の一側面は、原稿の各対象色のRGB値を測色値に変換するシステム内の装置で操作する色変換プログラムであって、前記装置に、チャートの各パッチのRGB値を取得する第1取得処理、前記チャートの各パッチの測色値を取得する第2取得処理、前記RGB値と前記測色値とを対応付けるスキャナプロファイルを作成するプロファイル作成処理、各々のスキャナプロファイルの作成に使用したチャートの所定のパッチを含む周辺パッチのRGB値の平均である第1RGB平均値を算出し、前記所定のパッチのRGB値と前記第1RGB平均値とに基づいて前記所定のパッチにおけるフレアの影響を表す第1フレア影響度を算出し、前記第1フレア影響度を前記スキャナプロファイルに対応付けて登録する対応付け処理、前記原稿の各対象色の所定の位置のRGB値を取得する第3取得処理、前記所定の位置を含む周辺領域のRGB値の平均である第2RGB平均値を算出し、前記所定の位置のRGB値と前記第2RGB平均値とに基づいて前記所定の位置におけるフレアの影響を表す第2フレア影響度を算出し、複数のスキャナプロファイルに対応付けられた複数の前記第1フレア影響度の中から、前記第2フレア影響度との差が予め定めた閾値以下の前記第1フレア影響度を特定し、特定した前記第1フレア影響度に対応するスキャナプロファイルを、前記原稿の各対象色の色変換に使用するスキャナプロファイルとして選択するプロファイル選択処理、選択した前記スキャナプロファイルを用いて、前記原稿のRGB値を測色値に変換する色変換処理、を実行させることを特徴とする。
本発明の色変換装置、色変換方法及び色変換プログラムによれば、人物や風景などの自然画像、パッチ配置を変更出来ないチャート画像などの原稿に対しても、原稿の色を適切に変換することができる。
その理由は、各々のスキャナプロファイルの作成に使用したチャートの所定のパッチを含む周辺パッチの第1RGB平均値を算出し、所定のパッチのRGB値と第1RGB平均値とに基づいて第1フレア影響度を算出し、算出した第1フレア影響度をスキャナプロファイルに対応付けて登録する。そして、原稿の各対象色の所定の位置のRGB値と当該所定の位置を含む周辺領域の第2RGB平均値とに基づいて第2フレア影響度を算出し、複数のプロファイルに対応付けられた複数の第1フレア影響度の中から、第2フレア影響度との差が予め定めた閾値以下の第1フレア影響度を特定し、特定した第1フレア影響度に対応するスキャナプロファイルを選択し、選択したスキャナプロファイルを使用して、原稿の各対象色のRGB値をL*a*b*値などに変換するからである。
本発明の一実施例に係る印刷システムの一例を示す模式図である。 本発明の一実施例に係る印刷システムの他の例を示す模式図である。 本発明の一実施例に係る印刷システムの他の例を示す模式図である。 本発明の一実施例に係る色変換装置の構成を示すブロック図である。 本発明の一実施例に係るプリンタ(スキャナ及び測色器を含む場合)の構成例を示す模式図である。 本発明の一実施例に係るプリンタ(色変換装置、スキャナ及び測色器を含む場合)の構成を示すブロック図である。 本発明の一実施例に係る色変換装置の動作(スキャナプロファイル作成処理)を示すフローチャート図である。 本発明の一実施例に係る色変換装置の動作(色変換処理)を示すフローチャート図である。 本発明の一実施例に係る色変換装置の動作(プロファイル選択処理)を示すフローチャート図である。 本発明の一実施例に係る色変換方法を説明する模式図である。 本発明の一実施例に係る色変換方法における補間計算を説明する模式図である。 フレアの影響を説明する模式図である。 特許文献1のスキャナプロファイルを利用する場合の問題を説明する模式図である。
背景技術で示したように、原稿をスキャナで読み取った色(例えば、RGB値)を他の色空間の色(例えば、CIE 1976色空間のL*a*b*値やCIE 1931色空間のXYZ値)に変換する場合、予めカラーチャートの各パッチをスキャナと測色器とで測定して作成したスキャナプロファイルが利用されるが、カラーチャートや原稿をスキャナで読み取る際、カラーチャート内の各パッチや原稿内の各領域からの反射光に加えて、周辺からの反射光も混ざった色情報が取得されてしまう。
このように、スキャナを使ってRGB値を取得する際、取得対象部の周囲からの乱反射により、本来取得されるべきRGB値とは異なるRGB値が取得されてしまう現象はフレアと呼ばれる。このフレアの影響は、スキャナプロファイルを作成する時、及び、印刷した画像をスキャナで読み取る時に生じるが、チャートや画像毎に周囲の絵が違うため、フレアの影響も変化する。例えば、図12に示すように、同じ色(L*a*b*値)のパッチを測定したとしても、チャートAとチャートBとで乱反射されるRGB値(フレアRGB値)が異なってしまい、取得されるRGB値(フレアRGB値+フレア無しRGB値)が変化する。
このフレアの影響を低減する方法として、特許文献1では、図13(a)に示すように、パッチ周囲のRGB値が均等化されるようにパッチを並び替えることによって、どのパッチを測定した場合でも、そのパッチの周りからの乱反射の影響が一定になるようにしているが、図13(b)に示すように、人物や風景などの自然画像、パッチ配置を変更出来ないチャート画像などの原稿では、特許文献1のパッチ配置方法は適用することができない。その結果、特許文献1のパッチ配置方法を用いてパッチを並び替えたチャートに基づいて作成したスキャナプロファイルを利用したとしても、上記チャートと原稿とでフレアの影響が異なってしまい、RGB値からL*a*b*値への変換精度が劣化してしまう場合が生じる。その場合、画像内部の出力色や印刷位置を調整することもできるが、その際には、ユーザが指定又は選択した任意のCMYK値におけるL*a*b*値を取得する必要があり、測色器を用いた測定の手間が生じる。
そこで、本発明の一実施の形態では、フレア影響度が異なるという条件で作成した複数のスキャナプロファイルを事前に準備する。その上で対象色のフレア影響度に応じたスキャナプロファイルを選択することで、高精度にRGB値からL*a*b*値などへの変換を行う。具体的には、各々のスキャナプロファイルの作成に使用したチャートの所定のパッチを含む周辺パッチの第1RGB平均値を算出し、所定のパッチのRGB値と第1RGB平均値とに基づいて第1フレア影響度を算出し、算出した第1フレア影響度をスキャナプロファイルに対応付けて登録する。そして、原稿の各対象色の所定の位置のRGB値を取得すると共に当該所定の位置を含む周辺領域の第2RGB平均値を算出し、所定の位置のRGB値と第2RGB平均値とに基づいて第2フレア影響度を算出し、複数のプロファイルに対応付けられた複数の第1フレア影響度の中から、第2フレア影響度との差が予め定めた閾値以下の第1フレア影響度を特定し、特定した第1フレア影響度に対応するスキャナプロファイルを選択し、選択したスキャナプロファイルを使用して、原稿の各対象色のRGB値をL*a*b*値などに変換する。
このように、原稿の対象色と同様にフレアの影響を受けるスキャナプロファイルを選択することにより、自然画像やパッチ配置を変更できないチャートなどの原稿に対しても、スキャナプロファイルを用いた色変換の精度を向上させることができる。
上記した本発明の一実施の形態についてさらに詳細に説明すべく、本発明の一実施例に係る色変換装置、色変換方法及び色変換プログラムについて、図1乃至図11を参照して説明する。図1乃至図3は、本実施例の印刷システムの構成例を示す模式図であり、図4は、本実施例の色変換装置の構成を示すブロック図である。また、図5は、本実施例のプリンタ(スキャナ及び測色器を含む場合)の構成例を示す模式図であり、図6は、プリンタ(色変換装置、スキャナ及び測色器を含む場合)の構成を示すブロック図である。また、図7乃至図9は、本実施例の色変換装置の動作を示すフローチャート図であり、図10及び図11は、本実施例の色変換方法を説明する模式図である。
なお、以下の説明において、スキャナプロファイルによる変換前の色をRGB値、変換後の色をL*a*b*値とする。
図1に示すように、本実施例の印刷システム10は、出力指示端末20と、色変換装置30と、プリンタ40と、スキャナ50と、測色器60などで構成される。これらはイーサネット(登録商標)、トークンリング、FDDI(Fiber-Distributed Data Interface)等の規格により定められるLAN(Local Area Network)やWAN(Wide Area Network)等の通信ネットワーク70を介して接続されている。なお、色変換装置30とプリンタ40、スキャナ50、測色器60とはPCI(Peripheral Component Interconnect)接続など、専用線で接続されていてもよい。
出力指示端末20は、クライアントのコンピュータ装置であり、プリンタドライバや専用のソフトウェアを用いてジョブを発行する。
色変換装置30は、プリンタ40から出力されたカラーチャートを用いてスキャナプロファイルや必要に応じてプリンタプロファイルを作成する。また、色変換装置30は、出力指示端末20から発行されたジョブに基づいてプリンタ40から出力された原稿をスキャンして得たRGB値に対して、色変換(RGB値からL*a*b*値への色変換、必要に応じてL*a*b*値からCMYK値への色変換)を行い、色変換後の画像データをプリンタ40に転送する。上記RGB値からL*a*b*値への色変換は予め作成したスキャナプロファイルを用いて行うが、本実施例では、フレアの影響度が異なる複数のスキャナプロファイルを用意しておき、原稿の各対象色と同等のフレア影響度を持つスキャナプロファイルを選択し、選択したスキャナプロファイルを用いて色変換を行う。この色変換装置30の詳細な構成は後述する。
プリンタ40は、色変換装置30から画像データを受け取り、画像データに基づく画像を用紙上に形成して出力する。このプリンタ40の詳細な構成も後述する。
スキャナ50は、例えば、RGBの3種類のセンサで構成され、プリンタ40から出力されたカラーチャートや原稿をスキャンし、RGB値を出力する。
測色器60は、光の波長ごとに計測可能なスペクトル方式(分光光度計)の測色器であり、プリンタ40から出力されたカラーチャートを測色し、測色値(L*a*b*値、XYZ値など)を出力する。
なお、図1は本実施例の印刷システムの一例であり、その構成は適宜変更可能である。例えば、図2に示すように、スキャナ50や測色器60がプリンタ40に内蔵される構成としてもよいし、図3に示すように、更に色変換装置30がプリンタ40に内蔵される構成としてもよい。以下、色変換装置30とプリンタ40について詳細に説明する。
[色変換装置]
色変換装置30は、図4(a)に示すように、制御部31、記憶部35、ネットワークI/F部36、表示部37、操作部38などで構成される。
制御部31は、CPU(Central Processing Unit)32とROM(Read Only Memory)33やRAM(Random Access Memory)34などのメモリとで構成され、CPU32は、ROM33や記憶部35に記憶した制御プログラムをRAM34に展開して実行することにより、色変換装置30全体の動作を制御する。
上記制御部31は、図4(b)に示すように、RGB値取得部31a、測色値取得部31b、プロファイル作成部31c、対応付け部31d、プロファイル選択部31e、色変換部31fなどとしても機能する。
RGB値取得部31aは、スキャナプロファイル作成時においては、スキャナ50(又は後述するプリンタ40のインラインスキャナ49a)から、カラーチャート(当該カラーチャート内でフレア影響度が一定の値となるようにパッチが並び替えられたカラーチャート)の各パッチのRGB値(以下、RGB値1と称す。)を取得する。また、スキャナプロファイル使用時(スキャナプロファイルを用いた色変換時)においては、スキャナ50(又はインラインスキャナ49a)から、原稿の各対象色のRGB値(以下、RGB値2と称す。)を取得する。
測色値取得部31bは、スキャナプロファイル作成時においては、測色器60(又は後述するプリンタ40のインライン測色器49b)から、上記カラーチャートの各パッチの測色値(本実施例ではL*a*b*値)を取得する。
プロファイル作成部31cは、RGB値取得部31aが取得したカラーチャートの各パッチのRGB値(RGB値1)と測色値取得部31bが取得したカラーチャートの各パッチの測色値(L*a*b*値)とを対応付ける(RGB値を測色値(L*a*b*値)に変換する)スキャナプロファイルを作成する。本実施例では、各色のパッチの配置及び/又はサイズが異なる複数のカラーチャートを用いて、後述するフレア影響度が異なる複数のスキャナプロファイルを作成する。若しくは、同一のカラーチャートに対して、各パッチにおけるRGB値の取得位置及び/又は取得範囲が異なるRGB値を取得し、各々の取得位置及び/又は取得範囲のRGB値と測色値とを対応付けて、フレア影響度が異なる複数のスキャナプロファイルを作成する。
対応付け部31dは、各々のスキャナプロファイルの作成に使用したカラーチャートの所定のパッチを含む周辺パッチ(所定のパッチを中心とした所定の範囲のパッチ、例えば、3×3のパッチ)のRGB値の平均値(例えば、RGB値の加重平均、以下、RGB平均値1と称す。)を算出し、所定のパッチのRGB値1とRGB平均値1とに基づいて(例えば、所定のパッチのRGB値1からRGB平均値1を減算して)、所定のパッチにおけるフレアの影響を表すフレア影響度(以下、フレア影響度1と称す。)を算出する。そして、算出したフレア影響度1をスキャナプロファイルに対応付けて記憶部35などに登録する。なお、本実施例では、カラーチャート内でフレア影響度が一定の値となるようにパッチが並び替えられたカラーチャートを用いるため、所定のパッチはカラーチャート内のどのパッチでもよい。
プロファイル選択部31eは、原稿の各対象色の所定の位置を含む周辺領域(取得位置を中心とした所定の範囲(好ましくは、上述した周辺パッチと同程度の範囲)の領域)のRGB値の平均値(例えば、RGB値の加重平均、以下、RGB平均値2と称す。)を算出し、所定の位置のRGB値2とRGB平均値2とに基づいて(例えば、所定の位置のRGB値2からRGB平均値2を減算して)、所定の位置におけるフレアの影響を表すフレア影響度(以下、第2フレア影響度と称す。)を算出する。なお、上記所定の位置は特に限定されないが、対象色のオブジェクトの中央近傍の位置とすることが好ましい。そして、複数のスキャナプロファイルに対応付けられた複数のフレア影響度1の中から、算出した第2フレア影響度との差が予め定めた閾値以下のフレア影響度1を特定し、特定したフレア影響度1に対応するスキャナプロファイルを、原稿の各対象色の色変換に使用するスキャナプロファイルとして選択する。その際、プロファイル選択部31eは、第2フレア影響度との差が最小となるフレア影響度1を特定してもよい。また、プロファイル選択部31eは、第2フレア影響度との差が閾値以下となるフレア影響度1がない場合は、フレア影響度1が異なる複数のスキャナプロファイルに対して補間計算を行って新たなスキャナプロファイルを作成し、作成したスキャナプロファイルを、原稿の各対象色の色変換に使用するスキャナプロファイルとして選択してもよい。
色変換部31fは、プロファイル選択部31eが選択したスキャナプロファイルを用いて、原稿の各対象色のRGB値2をL*a*b*値に変換する。また、色変換部31fは、必要に応じて、プリンタプロファイルを用いて、変換したL*a*b*値をCMYK値に変換する。そして、色変換部31fは、L*a*b*値又はCMYK値をプリンタ40(印刷処理部49)に出力する。
上記RGB値取得部31a、測色値取得部31b、プロファイル作成部31c、対応付け部31d、プロファイル選択部31e、色変換部31fは、ハードウェアとして構成してもよいし、制御部31を、RGB値取得部31a、測色値取得部31b、プロファイル作成部31c、対応付け部31d、プロファイル選択部31e、色変換部31fとして機能させる色変換プログラムとして構成し、当該色変換プログラムをCPU32に実行させる構成としてもよい。
記憶部35は、HDD(Hard Disk Drive)やSSD(Solid State Drive)などで構成され、CPU32が各部を制御するためのプログラム、自装置の処理機能に関する情報、測色値取得部31bが取得したRGB値、測色値取得部31bが取得した測色値、プロファイル作成部31cが作成した複数のスキャナプロファイル、対応付け部31dが各々のスキャナプロファイルに対応付けたフレア影響度1などを記憶する。
ネットワークI/F部36は、NIC(Network Interface Card)やモデムなどで構成され、色変換装置30を通信ネットワーク70に接続し、出力指示端末20やプリンタ40、スキャナ50、測色器60とのデータ通信を可能にする。
表示部37は、LCD(Liquid Crystal Display)や有機EL(Electro Luminescence)ディスプレイなどであり、スキャナプロファイルの作成や原稿の色変換などに関する各種画面を表示する。
操作部38は、マウス、キーボード、ハードスイッチなどであり、スキャナプロファイルの作成や原稿の色変換などに関する各種操作を可能にする。
[プリンタ]
プリンタ40は、MFP(Multi-Functional Peripherals)などの画像形成装置であり、スキャナプロファイル作成用のカラーチャートや、スキャナプロファイルを用いて色変換を行う原稿(例えば、人物や風景などの自然画像やパッチ配置を変更出来ないチャート画像)などを出力する。このプリンタ40は、図6(a)に示すように、制御部41、記憶部45、ネットワークI/F部46、表示操作部47、画像処理部48、印刷処理部49などで構成される。
制御部41は、CPU42とROM43やRAM44などのメモリとで構成され、CPU42は、ROM43や記憶部45に記憶した制御プログラムをRAM44に展開して実行することにより、プリンタ40全体の動作を制御する。プリンタ40が色変換装置30の機能を備える場合、上記制御部41は、図6(b)に示すように、プロファイル作成部41a、対応付け部41b、プロファイル選択部41cなどとしても機能する。なお、プロファイル作成部41a、対応付け部41b、プロファイル選択部41cの機能は、色変換装置30のプロファイル作成部31c、対応付け部31d、プロファイル選択部31eと同様であるため、説明を省略する。
記憶部45は、HDDやSSDなどで構成され、CPU42が各部を制御するためのプログラム、自装置の処理機能に関する情報、プリンタプロファイル、必要に応じて、後述するインラインスキャナ49aが取得したRGB値、インライン測色器49bが取得した測色値、プロファイル作成部41aが作成した複数のスキャナプロファイル、対応付け部41bが各々のスキャナプロファイルに対応付けたフレア影響度1などを記憶する。
ネットワークI/F部46は、NICやモデムなどで構成され、プリンタ40を通信ネットワーク70に接続し、色変換装置30などとのデータ通信を可能にする。
表示操作部47は、表示部上に透明電極が格子状に配置された感圧式の操作部(タッチセンサ)を設けたタッチパネルなどであり、印刷処理に関する各種画面を表示し、印刷処理に関する各種操作を可能にする。また、プリンタ40が色変換装置30の機能を備える場合は、表示操作部47は、スキャナプロファイルの作成や原稿の色変換などに関する各種画面を表示し、スキャナプロファイルの作成や原稿の色変換などに関する各種操作を可能にする。
画像処理部48は、予め作成したプリンタプロファイルを用いて、原稿のL*a*b*値をCMYK値に色変換する。そして、色変換後の画像に対して、画像処理(色調整、濃度調整、サイズ調整などの処理)やスクリーニングを行い、画像処理後の画像データを印刷処理部49に転送する。なお、プリンタ40が色変換装置30の機能を備える場合は、画像処理部48は、プロファイル選択部31eが選択したスキャナプロファイルを用いて、原稿のRGB値をL*a*b*値に色変換する。
印刷処理部(印刷エンジン)49は、画像処理後の画像データに基づいて印刷処理を実行する。この印刷処理部49は、帯電装置により帯電された感光体ドラムに露光装置から画像に応じた光を照射して静電潜像を形成し、現像装置で帯電したトナーを付着させて現像し、そのトナー像を転写ベルトに1次転写し、転写ベルトから用紙に2次転写し、更に定着装置で用紙上のトナー像を定着させる処理を行う。また、図5に示すように、プリンタ40がスキャナ50及び測色器60の機能を備える場合、印刷処理部49は、インラインスキャナ49a及びインライン測色器49bを含む。
インラインスキャナ49aは、例えば、RGBの3種類のセンサで構成され、RGBセンサで取得したRGB値を出力する。このインラインスキャナ49aは、プリンタ40が色変換装置30の機能を備える場合は、RGB値取得部として機能する。
インライン測色器49bは、例えば、外部測色器と同様に光の波長ごとに計測可能なスペクトル方式(分光光度計)の測色器であり、外部測色器と同様な精度で測色値(L*a*b*値、XYZ値など)を出力する。このインライン測色器49bは、プリンタ40が色変換装置30の機能を備える場合は、測色値取得部として機能する。
なお、図4乃至図6は、本実施例の色変換装置30及びプリンタ40の一例であり、その構成は適宜変更可能である。
例えば、色変換装置30がスキャナプロファイルを作成する場合は、色変換装置30は、プリンタ40、スキャナ50及び測色器60(又はインラインスキャナ及びインライン測色器を備えるプリンタ40)を制御するコントローラとして機能させることができ、色変換装置30が予め作成されたスキャナプロファイルを利用する(すなわち、スキャナプロファイルの作成は行わない)場合は、色変換装置30は、スキャナ50(又はインラインスキャナを備えるプリンタ40)を制御するコントローラとして機能させることができる。
以下、本実施例の色変換装置30(又は、色変換装置30の機能を備えるプリンタ40)の動作について説明する。CPU32は、ROM33又は記憶部35に記憶した色変換プログラムをRAM34に展開して実行することにより、図7乃至図9のフローチャート図に示す各ステップの処理を実行する。
[スキャナプロファイル作成処理]
まず、スキャナプロファイルを作成する手順について、図7のフローチャート図を参照して説明する。なお、本実施例では、色変換装置30がスキャナプロファイルを作成し、作成したスキャナプロファイルを用いて後述する色変換を行うが、予め作成されたスキャナプロファイルを取得し、取得したスキャナプロファイルを用いて後述する色変換を行ってもよい。
図7に示すように、色変換装置30の制御部31は、プリンタの色域全体の情報が取得できるようにパッチを配置したカラーチャートの画像データを生成してプリンタ40に送信し、プリンタ40にカラーチャートを出力させる(S101)。本実施例では、特許文献1の技術を利用して、パッチ周囲のRGB値が均等化されるように(すなわち、カラーチャート内でフレア影響度が一定の値となるように)パッチを並び替えたカラーチャートを出力させる。
次に、制御部31(RGB値取得部31a)は、スキャナ50(若しくはプリンタ40のインラインスキャナ49a)から上記カラーチャートの各パッチのRGB値(RGB値1)を取得する(S102)。
次に、制御部31(測色値取得部31b)は、測色器60(若しくはプリンタ40のインライン測色器49b)から上記カラーチャートの各パッチの測色値(L*a*b*値)を取得する(S103)。
次に、制御部31(プロファイル作成部31c)は、チャートの各パッチのRGB値1と測色値(L*a*b*値)とを対応付ける色変換テーブル(スキャナプロファイル)を作成し、記憶部35などに記憶する(S104)。
次に、制御部31(対応付け部31d)は、所定のパッチを含む周辺パッチのRGB平均値1を算出し(S105)、所定のパッチのRGB値1と当該所定のパッチを含む周辺パッチのRGB平均値1に基づいてフレア影響度1を算出する(S106)。例えば、RGB値1からRGB平均値1を減算してフレア影響度1を算出する。
次に、制御部31(対応付け部31d)は、算出したフレア影響度1をS104で作成したスキャナプロファイルに対応付けて登録する(S107)。
そして、フレア影響度1が異なる複数のカラーチャートに対して、上記のS101〜S107の処理を繰り返し行う。例えば、各色のパッチの配置及び/又はサイズが異なる複数のカラーチャートを用いて、複数のスキャナプロファイルを作成し、各々のカラーチャートに対して算出したフレア影響度1を各々のスキャナプロファイルに対応付ける。若しくは、同一のカラーチャートに対して、各パッチにおけるRGB値の取得位置及び/又は取得範囲が異なるRGB値を取得し、各々の取得位置及び/又は取得範囲のRGB値と測色値とを対応付けて、複数のスキャナプロファイルを作成し、各々の取得位置及び/又は取得範囲で算出したフレア影響度1を各々のスキャナプロファイルに対応付ける。
[色変換処理]
次に、原稿のRGB値を測色値(L*a*b*値)に変換する手順について、図8及び図9のフローチャート図を参照して説明する。
図8に示すように、制御部31(RGB値取得部31a)は、スキャナ50(若しくはプリンタ40のインラインスキャナ49a)から、原稿の各領域のRGB値(RGB値2)を取得する(S201)。
次に、制御部31(プロファイル選択部31e)は、原稿の各対象色の色変換に使用するスキャナプロファイルを選択する(S202)。
図9はこのステップの詳細を示しており、制御部31(プロファイル選択部31e)は、対象色として任意のCMYK値を選択する(S301)。
次に、制御部31(プロファイル選択部31e)は、選択した対象色の所定の位置のRGB値2を取得する(S302)。
次に、制御部31(プロファイル選択部31e)は、所定の位置を含む周辺領域(所定の位置中心とした所定の範囲の領域)のRGB平均値2を取得する(S303)。
次に、制御部31(プロファイル選択部31e)は、所定の位置のRGB値2と所定の位置を含む周辺領域のRGB平均値2とに基づいて、フレア影響度2を算出する(S304)。例えば、RGB値2からRGB平均値2を減算してフレア影響度2を算出する。
次に、制御部31(プロファイル選択部31e)は、各スキャナプロファイルに対応付けて登録された複数のフレア影響度1と、上記ステップで算出したフレア影響度2とを比較し、フレア影響度2との差が予め定めた閾値以下のフレア影響度1を特定し(S305)、特定したフレア影響度1に対応するスキャナプロファイルを、対象色の色変換に使用するスキャナプロファイルとして選択する(S306)。
図8に戻って、制御部31(色変換部31f)は、S202で選択したスキャナプロファイルを用いて、原稿の各領域のRGB値(RGB値2)をL*a*b*値に変換する(S203)。
次に、制御部31(色変換部31f)は、必要に応じて、プリンタプロファイルを用いて、S203で変換したL*a*b*値をCMYK値に変換する(S204)。
次に、制御部31(色変換部31f)は、S203で変換したL*a*b*値、又は、S204で変換したCMYK値をプリンタ40に出力して印刷を指示する(S205)。
以下、本実施例の色変換方法について具体例を挙げて説明する。
図10は、本実施例の色変換方法を説明する模式図である。星形、円形、三角形の3つのオブジェクト(オブジェクトの色の違いをハッチングの種類を変えて表現している。)を含む評価用自然画像において、星形のオブジェクト内の枠で囲んだ部分のL*a*b*値を求める場合を考える。この部分のフレア影響度(RGB値2とRGB平均値2とに基づいて算出したフレア影響度2)が(51,53,55)の場合、この部分と同等のフレア影響度を持つスキャナプロファイルを選択する。例えば、スキャナプロファイルAのフレア影響度(RGB値1とRGB平均値1とに基づいて算出したフレア影響度1)が(20,22,24)、スキャナプロファイルBのフレア影響度1が(50,52,54)、スキャナプロファイルCのフレア影響度1が(60,62,63)の場合、フレア影響度2に最も近いフレア影響度1のスキャナプロファイルBを、上記オブジェクトの色を変換するために使用するスキャナプロファイルとして選択する。
なお、図10では、原稿の上記部分と同等のフレア影響度を持つスキャナプロファイルが存在する場合について説明したが、同等のフレア影響度を持つスキャナプロファイルが存在しない場合もある。例えば、図11に示すように、評価用自然画像の所定の部分のRGB値(RGB値2)が(80,128,128)であり、この部分のL*a*b*値を推定する場合を考える。この部分のフレア影響度2が(55,57,59)であり、スキャナプロファイルAのフレア影響度1が(20,22,24)、スキャナプロファイルBのフレア影響度1が(50,52,54)、スキャナプロファイルCのフレア影響度1が(60,62,64)の場合、フレア影響度の差の閾値を(4,4,4)とすると、フレア影響度2との差が閾値以下のフレア影響度1のスキャナプロファイルは無い。
このような場合は、複数のスキャナプロファイルを用いて色変換を行うことができる。例えば、スキャナプロファイルBではRGB値(80,128,128)に対応するL*a*b*値は(60,0,-80)であり、スキャナプロファイルCではRGB値(80,128,128)に対応するL*a*b*値は(60,0,-70)であるため、これらのL*a*b*値を用い、各々のスキャナプロファイルのフレア影響度1とフレア影響度2との差を考慮して計算した値(この場合はフレア影響度2との差が、プラスマイナスが逆で絶対値が同じであるため、平均値である(60,0,-75))をRGB値(80,128,128)に対応するL*a*b*値として推定することができる。
すなわち、フレア影響度2との差が閾値以下となるフレア影響度1がない場合は、フレア影響度1が異なる複数のスキャナプロファイルに対して補間計算を行って新たなスキャナプロファイルを作成し、作成したスキャナプロファイルを、原稿の色変換に使用するスキャナプロファイルとして選択することができる。
なお、ここでは、一方のスキャナプロファイルのフレア影響度1<原稿のフレア影響度2<他方のスキャナプロファイルのフレア影響度1の関係の場合(特に、各々のスキャナプロファイルのフレア影響度1とフレア影響度2との差が、プラスマイナスが逆で絶対値が同じ場合)を例示したが、任意の2以上スキャナプロファイルを用いて、L*a*b*値を推定することができる。
このように、複数のスキャナプロファイルの各々にフレア影響度1を対応付けておき、原稿の各対象色の所定の位置のフレア影響度2を算出し、フレア影響度2との差が予め定めた閾値以下のフレア影響度1を特定し、特定したフレア影響度1に対応するスキャナプロファイルを選択することにより、自然画像やパッチ配置を変更できないチャートなどの原稿に対しても、スキャナプロファイルを用いた色変換の精度を向上させることができる。
なお、本発明は上記実施例に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない限りにおいて、システムや各装置の構成や制御は適宜変更可能である。
例えば、上記実施例では、測色値としてCIE 1976色空間のL*a*b*値を例示したが、CIE 1931色空間のXYZ値としてもよいし、CIECAM02などの色の見えモデルなどとしてもよく、特に制限されない。
また、上記実施例では、色変換装置30がスキャナプロファイルの作成及びスキャナプロファイルを用いた色変換を行う場合について記載したが、プリンタ40がスキャナプロファイルの作成及びスキャナプロファイルを用いた色変換を行う場合においても、本発明の色変換方法を同様に適用することができる。
本発明は、フレアの影響を考慮して色変換を行う色変換装置、当該色変換装置を含むシステムにおける色変換方法、当該色変換装置を含むシステム内の装置で動作する色変換プログラム及び当該色変換プログラムを記録した記録媒体に利用可能である。
10 印刷システム
20 出力指示端末
30 色変換装置
31 制御部
31a RGB値取得部
31b 測色値取得部
31c プロファイル作成部
31d 対応付け部
31e プロファイル選択部
31f 色変換部
32 CPU
33 ROM
34 RAM
35 記憶部
36 ネットワークI/F部
37 表示部
38 操作部
40 プリンタ
41 制御部
41a プロファイル作成部
41b 対応付け部
41c プロファイル選択部
42 CPU
43 ROM
44 RAM
45 記憶部
46 ネットワークI/F部
47 表示操作部
48 画像処理部
49 印刷処理部
49a インラインスキャナ
49b インライン測色器
50 スキャナ
60 測色器
70 通信ネットワーク

Claims (21)

  1. チャートの各パッチのRGB値を取得するRGB値取得部と、
    前記チャートの各パッチの測色値を取得する測色値取得部と、
    前記RGB値と前記測色値とを対応付けるスキャナプロファイルを作成するプロファイル作成部と、
    各々のスキャナプロファイルの作成に使用したチャートの所定のパッチを含む周辺パッチのRGB値の平均である第1RGB平均値を算出し、前記所定のパッチのRGB値と前記第1RGB平均値とに基づいて前記所定のパッチにおけるフレアの影響を表す第1フレア影響度を算出し、前記第1フレア影響度を前記スキャナプロファイルに対応付けて登録する対応付け部と、
    スキャナプロファイルを選択するプロファイル選択部と、
    選択したスキャナプロファイルを用いて、原稿のRGB値を測色値に変換する色変換部と、を備え、
    前記RGB値取得部は、前記原稿の各対象色の所定の位置のRGB値を取得し、
    前記プロファイル選択部は、前記所定の位置を含む周辺領域のRGB値の平均である第2RGB平均値を算出し、前記所定の位置のRGB値と前記第2RGB平均値とに基づいて前記所定の位置におけるフレアの影響を表す第2フレア影響度を算出し、複数のスキャナプロファイルに対応付けられた複数の前記第1フレア影響度の中から、前記第2フレア影響度との差が予め定めた閾値以下の前記第1フレア影響度を特定し、特定した前記第1フレア影響度に対応するスキャナプロファイルを、前記原稿の各対象色の色変換に使用するスキャナプロファイルとして選択する、
    ことを特徴とする色変換装置。
  2. 前記チャートは、当該チャート内で前記第1フレア影響度が一定の値となるようにパッチが並び替えられたチャートである、
    ことを特徴とする請求項1に記載の色変換装置。
  3. 前記プロファイル選択部は、前記第2フレア影響度との差が最小となる前記第1フレア影響度を特定する、
    ことを特徴とする請求項1又は2に記載の色変換装置。
  4. 前記プロファイル選択部は、前記第2フレア影響度との差が前記閾値以下となる前記第1フレア影響度がない場合は、前記第1フレア影響度が異なる複数のスキャナプロファイルに対して補間計算を行って新たなスキャナプロファイルを作成し、作成した前記スキャナプロファイルを、前記原稿の各対象色の色変換に使用するスキャナプロファイルとして選択する、
    ことを特徴とする請求項1又は2に記載の色変換装置。
  5. 前記プロファイル作成部は、各色のパッチの配置及び/又はサイズが異なる複数のチャートを用いて、前記第1フレア影響度が異なる複数のスキャナプロファイルを作成する、
    ことを特徴とする請求項1乃至4のいずれか一に記載の色変換装置。
  6. 前記プロファイル作成部は、同一のチャートに対して、各パッチにおけるRGB値の取得位置及び/又は取得範囲が異なるRGB値を取得し、各々の取得位置及び/又は取得範囲のRGB値と前記測色値とを対応付けて、前記第1フレア影響度が異なる複数のスキャナプロファイルを作成する、
    ことを特徴とする請求項1乃至4のいずれか一に記載の色変換装置。
  7. 前記対応付け部は、前記所定のパッチを中心とした3×3のパッチを前記周辺パッチとする、
    ことを特徴とする請求項1乃至6のいずれか一に記載の色変換装置。
  8. 原稿の各対象色のRGB値を測色値に変換するシステムにおける色変換方法であって、
    チャートの各パッチのRGB値を取得する第1取得処理と、
    前記チャートの各パッチの測色値を取得する第2取得処理と、
    前記RGB値と前記測色値とを対応付けるスキャナプロファイルを作成するプロファイル作成処理と、
    各々のスキャナプロファイルの作成に使用したチャートの所定のパッチを含む周辺パッチのRGB値の平均である第1RGB平均値を算出し、前記所定のパッチのRGB値と前記第1RGB平均値とに基づいて前記所定のパッチにおけるフレアの影響を表す第1フレア影響度を算出し、前記第1フレア影響度を前記スキャナプロファイルに対応付けて登録する対応付け処理と、
    前記原稿の各対象色の所定の位置のRGB値を取得する第3取得処理と、
    前記所定の位置を含む周辺領域のRGB値の平均である第2RGB平均値を算出し、前記所定の位置のRGB値と前記第2RGB平均値とに基づいて前記所定の位置におけるフレアの影響を表す第2フレア影響度を算出し、複数のスキャナプロファイルに対応付けられた複数の前記第1フレア影響度の中から、前記第2フレア影響度との差が予め定めた閾値以下の前記第1フレア影響度を特定し、特定した前記第1フレア影響度に対応するスキャナプロファイルを、前記原稿の各対象色の色変換に使用するスキャナプロファイルとして選択するプロファイル選択処理と、
    選択した前記スキャナプロファイルを用いて、前記原稿のRGB値を測色値に変換する色変換処理と、を実行する、
    ことを特徴とする色変換方法。
  9. 前記チャートは、当該チャート内で前記第1フレア影響度が一定の値となるようにパッチが並び替えられたチャートである、
    ことを特徴とする請求項8に記載の色変換方法。
  10. 前記プロファイル選択処理では、前記第2フレア影響度との差が最小となる前記第1フレア影響度を特定する、
    ことを特徴とする請求項8又は9に記載の色変換方法。
  11. 前記プロファイル選択処理では、前記第2フレア影響度との差が前記閾値以下となる前記第1フレア影響度がない場合は、前記第1フレア影響度が異なる複数のスキャナプロファイルに対して補間計算を行って新たなスキャナプロファイルを作成し、作成した前記スキャナプロファイルを、前記原稿の各対象色の色変換に使用するスキャナプロファイルとして選択する、
    ことを特徴とする請求項8又は9に記載の色変換方法。
  12. 前記プロファイル作成処理では、各色のパッチの配置及び/又はサイズが異なる複数のチャートを用いて、前記第1フレア影響度が異なる複数のスキャナプロファイルを作成する、
    ことを特徴とする請求項8乃至11のいずれか一に記載の色変換方法。
  13. 前記プロファイル作成処理では、同一のチャートに対して、各パッチにおけるRGB値の取得位置及び/又は取得範囲が異なるRGB値を取得し、各々の取得位置及び/又は取得範囲のRGB値と前記測色値とを対応付けて、前記第1フレア影響度が異なる複数のスキャナプロファイルを作成する、
    ことを特徴とする請求項8乃至11のいずれか一に記載の色変換方法。
  14. 前記対応付け処理では、前記所定のパッチを中心とした3×3のパッチを前記周辺パッチとする、
    ことを特徴とする請求項8乃至13のいずれか一に記載の色変換方法。
  15. 原稿の各対象色のRGB値を測色値に変換するシステム内の装置で操作する色変換プログラムであって、
    前記装置に、
    チャートの各パッチのRGB値を取得する第1取得処理、
    前記チャートの各パッチの測色値を取得する第2取得処理、
    前記RGB値と前記測色値とを対応付けるスキャナプロファイルを作成するプロファイル作成処理、
    各々のスキャナプロファイルの作成に使用したチャートの所定のパッチを含む周辺パッチのRGB値の平均である第1RGB平均値を算出し、前記所定のパッチのRGB値と前記第1RGB平均値とに基づいて前記所定のパッチにおけるフレアの影響を表す第1フレア影響度を算出し、前記第1フレア影響度を前記スキャナプロファイルに対応付けて登録する対応付け処理、
    前記原稿の各対象色の所定の位置のRGB値を取得する第3取得処理、
    前記所定の位置を含む周辺領域のRGB値の平均である第2RGB平均値を算出し、前記所定の位置のRGB値と前記第2RGB平均値とに基づいて前記所定の位置におけるフレアの影響を表す第2フレア影響度を算出し、複数のスキャナプロファイルに対応付けられた複数の前記第1フレア影響度の中から、前記第2フレア影響度との差が予め定めた閾値以下の前記第1フレア影響度を特定し、特定した前記第1フレア影響度に対応するスキャナプロファイルを、前記原稿の各対象色の色変換に使用するスキャナプロファイルとして選択するプロファイル選択処理、
    選択した前記スキャナプロファイルを用いて、前記原稿のRGB値を測色値に変換する色変換処理、を実行させる、
    ことを特徴とする色変換プログラム。
  16. 前記チャートは、当該チャート内で前記第1フレア影響度が一定の値となるようにパッチが並び替えられたチャートである、
    ことを特徴とする請求項15に記載の色変換プログラム。
  17. 前記プロファイル選択処理では、前記第2フレア影響度との差が最小となる前記第1フレア影響度を特定する、
    ことを特徴とする請求項15又は16に記載の色変換プログラム。
  18. 前記プロファイル選択処理では、前記第2フレア影響度との差が前記閾値以下となる前記第1フレア影響度がない場合は、前記第1フレア影響度が異なる複数のスキャナプロファイルに対して補間計算を行って新たなスキャナプロファイルを作成し、作成した前記スキャナプロファイルを、前記原稿の各対象色の色変換に使用するスキャナプロファイルとして選択する、
    ことを特徴とする請求項15又は16に記載の色変換プログラム。
  19. 前記プロファイル作成処理では、各色のパッチの配置及び/又はサイズが異なる複数のチャートを用いて、前記第1フレア影響度が異なる複数のスキャナプロファイルを作成する、
    ことを特徴とする請求項15乃至18のいずれか一に記載の色変換プログラム。
  20. 前記プロファイル作成処理では、同一のチャートに対して、各パッチにおけるRGB値の取得位置及び/又は取得範囲が異なるRGB値を取得し、各々の取得位置及び/又は取得範囲のRGB値と前記測色値とを対応付けて、前記第1フレア影響度が異なる複数のスキャナプロファイルを作成する、
    ことを特徴とする請求項15乃至18のいずれか一に記載の色変換プログラム。
  21. 前記対応付け処理では、前記所定のパッチを中心とした3×3のパッチを前記周辺パッチとする、
    ことを特徴とする請求項15乃至20のいずれか一に記載の色変換プログラム。
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