JP6682983B2 - 色補正装置及び色補正方法並びに色補正プログラム - Google Patents

色補正装置及び色補正方法並びに色補正プログラム Download PDF

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本発明は、色補正装置及び色補正方法並びに色補正プログラムに関し、特に、補正テーブルを用いて色補正を行う色補正装置及び当該色補正装置を含む印刷システムにおける色補正方法並びに当該色補正装置で動作する色補正プログラムに関する。
カラー画像出力装置を用いてカラー画像を出力する場合、画像データ上のデバイス値(入力デバイス値)をカラー画像出力装置のデバイス値(出力デバイス値)に変換する必要があり、この変換に、色変換テーブル(例えば、デバイスリンクプロファイル)が用いられる。入力デバイス値には、所望の色(例えば、色彩値)があり、色変換テーブルは入力デバイス値を所望の色に対応する出力デバイス値に変換する。このようにして変換された出力デバイス値に従って、カラー画像出力装置はカラー画像を出力する。
出力したカラー画像の色と所望する色とが同じであれば問題はないが、実際にはカラー画像出力装置の機械状態(印刷エンジンを構成する各部材の使用時間、印刷エンジンの環境湿度や環境温度など)によって、出力したカラー画像は変化するため、色変換テーブルだけでは所望の色を再現することはできない。そこで、出力したカラー画像が所望の色になるように、出力デバイス値を補正する補正テーブルが用いられる。この補正テーブルは、入力デバイス値に応じて出力デバイス値を補正する(すなわち、出力デバイス値を補正出力デバイス値に変換する)補正量を記述したテーブルである。
このような色補正に関する技術として、例えば、特許文献1には、記録媒体に印刷された画像における階調変動を補正するための補正処理を行うことが可能な画像処理装置であって、前記補正処理において前記記録媒体に印刷された画像の階調が基準範囲内にあるか否かを判定する階調比較判定手段と、前記記録媒体に印刷された画像の測色に異常があるか否かを判定する測色判定手段と、前記階調比較判定手段及び前記測色判定手段の各判定結果に基づいて、少なくとも前記階調変動の原因が前記補正処理に関するものであるかまたは前記画像を前記記録媒体に印刷する画像出力手段に関するものであるかを示すメッセージを表示する表示手段と、を備える構成が開示されている。
また、特許文献2には、カラー入出力デバイスの色再現特性を記述した色変換手段を用いて、デバイス依存の第1の色空間とデバイス非依存の第2の色空間との間で相互に色変換を行う画像処理方法であって、前記カラーの入力画像と出力画像の所定色が一致するように前記色変換手段を修正するとき、前記所定色についての修正履歴情報を参照する構成が開示されている。
特開2014−175861号公報 特開2004−004369号公報
色変換テーブルと補正テーブルとを使用することにより、出力したカラー画像は所望の色を再現できるようになるが、上述したように、出力したカラー画像はカラー画像出力装置の機械状態によって変動するため、補正テーブルも機械状態に応じて適宜修正する必要がある。
その方法として、機械状態に応じた補正テーブルを履歴情報として保存しておき、カラー画像を出力する時の機械状態に応じて、履歴情報として保存した補正テーブルを修正する方法が考えられる。この時、補正テーブルは機械状態に応じて出力デバイス値を補正するものであるため、印刷に使用する用紙の紙種の変更などに応じて色変換テーブルが変わっても補正テーブルは使用できるはずである。しかしながら、履歴情報として保存した補正テーブルの中に、特定の色変換テーブルに依存する出力デバイス値の補正量が含まれる場合、新たに作成した色変換テーブルなどの他の色変換テーブルを使用する際にこの補正テーブルを適用すると、色精度が悪化する場合が生じるという問題がある。
本発明は、上記問題点に鑑みてなされたものであって、その主たる目的は、補正テーブルを用いた色補正に際して、色精度の悪化を防止することができる色補正装置及び色補正方法並びに色補正プログラムを提供することにある。
本発明の一側面は、色変換テーブルを用いて入力デバイス値から変換されたカラー画像出力装置の出力デバイス値を、前記カラー画像出力装置の機械状態に応じて補正する色補正装置であって、前記カラー画像出力装置の機械状態を特定する機械状態情報を取得する情報取得部と、前記カラー画像出力装置が出力したカラーチャートを測色器で測色した色彩値に基づいて、前記カラーチャートの入力デバイス値に対応する出力デバイス値の第1の補正量を決定し、入力色毎に前記第1の補正量を記述した補正テーブルを作成し、前記補正テーブルを前記機械状態情報に対応付けて記憶部に履歴情報として保存する履歴管理部と、前記カラー画像出力装置にカラー画像の出力を指示する際に、保存した前記補正テーブルを参照して、前記カラー画像出力装置の現在の機械状態における第2の補正量を入力色毎に推定し、推定した入力色毎の前記第2の補正量を用いて前記カラー画像の入力デバイス値に対応する出力デバイス値を補正する補正制御部と、を備え、前記補正制御部は、前記第2の補正量を推定する際に、入力色毎に前記第1の補正量が特異データであるかを判断し、前記特異データと判断された前記第1の補正量は前記出力デバイス値の補正に使用しないことを特徴とする。
本発明の一側面は、色変換テーブルを用いて入力デバイス値から変換されたカラー画像出力装置の出力デバイス値を、前記カラー画像出力装置の機械状態に応じて補正する色補正装置と、前記カラー画像出力装置と、測色器と、を含む印刷システムにおける色補正方法であって、前記色補正装置は、前記カラー画像出力装置から、当該カラー画像出力装置の機械状態を特定する機械状態情報を取得する第1処理と、前記測色器から、前記カラー画像出力装置が出力したカラーチャートを測色した色彩値を取得する第2処理と、取得した前記色彩値に基づいて、前記カラーチャートの入力デバイス値に対応する出力デバイス値の第1の補正量を決定し、入力色毎に前記第1の補正量を記述した補正テーブルを作成する第3処理と、前記補正テーブルを前記機械状態情報に対応付けて記憶部に履歴情報として保存する第4処理と、前記カラー画像出力装置にカラー画像の出力を指示する際に、保存した前記補正テーブルを参照して、前記カラー画像出力装置の現在の機械状態における第2の補正量を入力色毎に推定し、推定した入力色毎の前記第2の補正量を用いて前記カラー画像の入力デバイス値に対応する出力デバイス値を補正する第5処理と、を実行し、前記第5処理では、前記第2の補正量を推定する際に、入力色毎に前記第1の補正量が特異データであるかを判断し、前記特異データと判断された前記第1の補正量は前記出力デバイス値の補正に使用しないことを特徴とする。
本発明の一側面は、色変換テーブルを用いて入力デバイス値から変換されたカラー画像出力装置の出力デバイス値を、前記カラー画像出力装置の機械状態に応じて補正する色補正装置で動作する色補正プログラムであって、前記色補正装置に、前記カラー画像出力装置から、当該カラー画像出力装置の機械状態を特定する機械状態情報を取得する第1処理、測色器から、前記カラー画像出力装置が出力したカラーチャートを測色した色彩値を取得する第2処理、取得した前記色彩値に基づいて、前記カラーチャートの入力デバイス値に対応する出力デバイス値の第1の補正量を決定し、入力色毎に前記第1の補正量を記述した補正テーブルを作成する第3処理、前記補正テーブルを前記機械状態情報に対応付けて記憶部に履歴情報として保存する第4処理、前記カラー画像出力装置にカラー画像の出力を指示する際に、保存した前記補正テーブルを参照して、前記カラー画像出力装置の現在の機械状態における第2の補正量を入力色毎に推定し、推定した入力色毎の前記第2の補正量を用いて前記カラー画像の入力デバイス値に対応する出力デバイス値を補正する第5処理、を実行させ、前記第5処理では、前記第2の補正量を推定する際に、入力色毎に前記第1の補正量が特異データであるかを判断し、前記特異データと判断された前記第1の補正量は前記出力デバイス値の補正に使用しないことを特徴とする。
本発明の色補正装置及び色補正方法並びに色補正プログラムによれば、補正テーブルを用いた色補正に際して、色精度の悪化を防止することができる。
その理由は、色補正装置(色補正プログラム)は、カラー画像出力装置の機械状態情報を取得し、カラー画像出力装置が出力したカラーチャートを測色器で測色した色彩値に基づいてカラーチャートの入力デバイス値に対応する出力デバイス値の補正量を決定し、入力色毎に補正量を記述した補正テーブルを作成し、補正テーブルを機械状態情報に対応付けて履歴情報として保存し、カラー画像出力装置にカラー画像の出力を指示する際に、保存した補正テーブルを参照してカラー画像出力装置の現在の機械状態における補正量を入力色毎に推定し、推定した補正量を用いてカラー画像の入力デバイス値に対応する出力デバイス値を補正する。そして、補正量を推定する際に、入力色毎に補正量が特異データであるかを判断し、特異データと判断された補正量はカラー画像の出力デバイス値の補正に使用しないように制御するからである。
本発明の一実施例に係る印刷システムの構成の一例を示す模式図である。 本発明の一実施例に係る印刷システムの構成の他の例を示す模式図である。 本発明の一実施例に係るクライアント端末の構成を示すブロック図である。 本発明の一実施例に係るコントローラの構成を示すブロック図である。 本発明の一実施例に係るカラー画像出力装置の構成を示すブロック図である。 本発明の一実施例に係るカラー画像出力装置の印刷処理部の構成を示す模式図である。 本発明の一実施例に係るカラー画像出力装置の処理(履歴の蓄積処理)を示すフローチャート図である。 本発明の一実施例に係るカラー画像出力装置の処理(履歴の運用処理)を示すフローチャート図である。 本発明の一実施例に係るカラー画像出力装置の処理(補正量の推定処理)を示すフローチャート図である。 本発明の一実施例に係る入力色Aの機械状態と補正量との関係を示すテーブルである。 本発明の一実施例に係る入力色毎の傾向値を示すテーブルである。 本発明の一実施例に係る入力色毎の傾向値の差分を用いた判定例を示すテーブルである。 補正量と傾向値と全体傾向値との関係を説明する図である。
背景技術で示したように、カラー画像出力装置を用いてカラー画像を出力する場合、色変換テーブルを用いて画像データ上のデバイス値(入力デバイス値)をカラー画像出力装置のデバイス値(出力デバイス値)に変換し、更に、補正テーブルを用いて出力デバイス値を補正することにより、出力したカラー画像が所望の色になるようにしている。
その際、出力したカラー画像はカラー画像出力装置の機械状態(印刷エンジンを構成する各部材の使用時間、印刷エンジンの環境湿度や環境温度など)によって変動するため、補正テーブルも機械状態に応じて適宜修正する必要がある。そこで、機械状態に応じた補正テーブルを履歴情報として保存しておき、カラー画像を出力する時の機械状態に応じて、履歴情報として保存した補正テーブルを修正する方法が用いられる。しかしながら、履歴情報として保存した補正テーブルの中に、特定の色変換テーブルに依存する出力デバイス値の補正量が含まれる場合、他の色変換テーブルを使用する際にこの補正テーブルを適用すると、色精度が悪化する場合が生じる。
この特定の色変換テーブルに依存する出力デバイス値の補正量は、例えば、特定の色変換テーブルを作成するためのカラーチャートを測色した時に、特定のパッチに不具合があるなどの理由で色彩値が適切でない値になり、その結果、色変換テーブルを用いて変換した出力デバイス値を補正するための補正量が適切でない値(以下、特異データと呼ぶ。)になったものであり、他の色変換テーブル(例えば、異なる紙種に対応して新たに作成した色変換テーブルなど)を用いて変換した出力デバイス値に対して、この補正量を適用すると、補正後の出力デバイス値が所望の色から外れてしまう。
そこで、本発明の一実施の形態では、カラー画像出力装置の機械状態と補正テーブルとを対応付けて履歴情報として蓄積し、蓄積した履歴情報を利用する際に、蓄積した補正テーブルの入力色毎の補正量が特異データであるかを、その入力色の補正量の傾向値と全体傾向値との差分が予め定めた閾値を超えるか否かに基づいて判断し、特異データと判断されなかった場合はその入力色の補正量を用いて現在の機械状態における補正量を推定し、特異データと判断された場合はその入力色の補正量は色補正に使用せず、その入力色以外の入力色(例えば、その入力色に近い色の入力色)の補正量を用いて現在の機械状態における補正量を推定するようにする。
このように、履歴情報として保存した補正テーブルの補正量が特異データか否かを判断し、特異データの場合にはその特異データを色補正に使用しないことにより、履歴蓄積時とは異なる出力状態で履歴情報を使用して色補正を行った場合でも、色精度の悪化を避けることができる。
上記した本発明の一実施の形態についてさらに詳細に説明すべく、本発明の一実施例に係る色補正装置及び色補正方法並びに色補正プログラムについて、図1乃至図13を参照して説明する。図1及び図2は、本実施例の印刷システムの構成を示す模式図であり、図3は、クライアント端末の構成を示すブロック図、図4は、コントローラの構成を示すブロック図である。また、図5は、カラー画像出力装置の構成を示すブロック図、図6は、カラー画像出力装置の印刷処理部の構成を示す模式図であり、図7乃至図9は、カラー画像出力装置の処理を示すフローチャート図である。また、図10乃至図12は、補正量が特異データか否かを判断するために使用するテーブルの一例であり、図13は、補正量と傾向値と全体傾向値との関係を説明する図である。
図1に示すように、本実施例の印刷システムは、イントラネット上に、通信ネットワーク50で接続可能なクライアント端末10とコントローラ20とカラー画像出力装置30と測色器40とがそれぞれ配置される。この通信ネットワーク50の規格としてEthernet(登録商標)などを用いることができるが、コントローラ20からカラー画像出力装置30へのデータ転送は、Ethernet(登録商標)以外にIEEE1394、Parallelなどを用いることも可能である。
なお、図1では、コントローラ20とカラー画像出力装置30とを別々の装置としているが、図2に示すように、カラー画像出力装置30がコントローラ20を内包する構成としてもよい。以下、図1の構成を前提にして、各装置について詳細に説明する。
[クライアント端末]
クライアント端末10は、パーソナルコンピュータなどのコンピュータ装置であり、印刷ジョブを作成してコントローラ20に送信する。このクライアント端末10は、図3(a)に示すように、制御部11と記憶部12とネットワークI/F部13と表示部14と操作部15などで構成される。
制御部11は、CPU(Central Processing Unit)11aとROM(Read Only Memory)11bやRAM(Random Access Memory)11cなどのメモリとで構成され、CPU11aは、ROM11bや記憶部12に記憶した制御プログラムをRAM11cに展開して実行することにより、クライアント端末10全体の動作を制御する。また、図3(b)に示すように、上記制御部11(CPU11a)により、OS(Operating System)16、文書作成アプリケーション17、プリンタドライバ18などが実行される。
OS16は、Windows(登録商標)やMac OS(登録商標)、Android(登録商標)などであり、クライアント端末10で文書作成アプリケーション17やプリンタドライバ18を動作可能にする。
文書作成アプリケーション17は、文章作成や表計算、画像加工などを行うソフトウェアであり、印刷指示の際にプリンタドライバ18を読み出し、文書作成アプリケーション17で作成した原稿データをプリンタドライバ18に転送する。
プリンタドライバ18は、文書作成アプリケーション17で作成した原稿データを、コントローラ20が解釈可能な言語の印刷ジョブ(PJL(Printer Job Language)やPS(PostScript)、PCL(Printer Control Language)等のページ記述言語で記述されたPDL(Page Description Language)データ、または、PDF(Portable Document Format)データ)に変換する。この印刷ジョブには、プリンタドライバ18の印刷設定画面で設定された画像形成条件(本実施例では、色変換テーブル、補正テーブルなどを指定する情報)がプリントチケットやヘッダなどに記述されて付加される。
記憶部12は、HDD(Hard Disk Drive)やSSD(Solid State Drive)などで構成され、CPU11aが各部を制御するためのプログラム、自装置の処理機能に関する情報、文書作成アプリケーション17が作成した原稿データ、プリンタドライバ18が作成した印刷ジョブなどを記憶する。
ネットワークI/F部13は、NIC(Network Interface Card)やモデムなどで構成され、クライアント端末10を通信ネットワーク50に接続し、コントローラ20に印刷ジョブを送信する。
表示部14は、液晶表示装置(LCD:Liquid Crystal Display)や有機EL(electroluminescence)表示装置などで構成され、文書作成アプリケーション17の原稿作成画面、プリンタドライバ18の印刷設定画面などを表示する。
操作部15は、マウスやキーボードなどで構成され、文書作成アプリケーション17による原稿の作成、プリンタドライバ18による印刷条件の設定などの操作を可能にする。
[コントローラ]
コントローラ20は、カラー画像出力装置30を制御する色補正装置である。このコントローラ20は、図4(a)に示すように、制御部21と記憶部22と画像処理部23とRIP(Raster Image Processor)部24とネットワークI/F部25とプリンタI/F部26と必要に応じて表示部及び操作部(図示せず)などで構成される。
制御部21は、CPU21aと、ROM21bやRAM21cなどのメモリとで構成され、CPU21aは、ROM21bや記憶部22に記憶した制御プログラムをRAM21cに展開して実行することにより、コントローラ20全体の動作を制御する。
記憶部22は、HDDやSSDなどで構成され、CPU21aが各部を制御するためのプログラム、クライアント端末10から受信した印刷ジョブ、印刷ジョブに基づいて生成した画像データ、色変換に用いる色変換テーブル(デバイスリンクプロファイル)、補正テーブル、補正テーブルの補正量が特異データであるかを判断するために使用する各種テーブル、カラー画像出力装置30の機械状態情報などを保存する。
画像処理部23は、クライアント端末10から受信した印刷ジョブ(例えば、PDLデータ)の処理方法や各種画像生成命令を解析する。
RIP部24は、画像処理ASIC(Application Specific Integrated Circuit)などで構成され、PDLデータを翻訳し、原稿の各ページをラスタライズしてビットマップ形式の画像データを生成する。その際、色変換テーブルを用いて入力デバイス値(例えば、RGB値)を出力デバイス値(例えば、CMYK値)に変換する。
ネットワークI/F部25は、NICやモデムなどで構成され、コントローラ20を通信ネットワーク50に接続し、クライアント端末10から印刷ジョブなどを受信する。プリンタI/F部26は、コントローラ20をカラー画像出力装置30に接続するための専用インターフェイスであり、カラー画像出力装置30から機械状態情報を受信したり、カラー画像出力装置30にビットマップ形式の画像データなどを送信して出力指示を行ったりする。
また、上記制御部21は、図4(b)に示すように、情報取得部27、履歴管理部28、補正制御部29などとしても機能する。
情報取得部27は、カラー画像出力装置30に設けられた計測部(例えば、後述する印刷制御部(印刷エンジン)を構成する各部材(例えば、感光体)の使用時間を計測するタイマーや環境湿度/環境温度を計測するセンサーなど)から、各部材の使用時間や環境湿度、環境温度などのカラー画像出力装置30の機械状態を特定する情報(機械状態情報と呼ぶ。)を取得し、取得した機械状態情報を履歴管理部28及び補正制御部29に通知する。
履歴管理部28は、カラー画像出力装置30の機械状態に応じた補正テーブルを作成/修正する。補正テーブルを作成する際には、各パッチの画像データ上の入力色の色彩値を、色変換テーブルを用いて出力デバイス値に変換したカラーチャートをカラー画像出力装置30に印刷させ、印刷システムに配置した測色器40に上記カラーチャートを測色させ、各パッチを測色した色彩値と予め定められた認証規格とのズレ量から、カラーチャートの入力デバイス値に対応する出力デバイス値の補正量を決定し、入力色毎に補正量を記述した補正テーブルを作成し、作成した補正テーブルを情報取得部27が取得した機械状態情報に対応付けて、履歴情報として記憶部22などに保存する。また、補正テーブルを修正する場合は、各パッチの画像データ上の入力色の色彩値(入力デバイス値)を、色変換テーブルを用いて出力デバイス値に変換し、更に補正テーブルを用いて補正したカラーチャートをカラー画像出力装置30に印刷させ、測色器40に上記カラーチャートを測色させ、各パッチを測色した色彩値と上記認証規格とのズレ量から、カラーチャートの入力デバイス値に対応する出力デバイス値の補正量を決定し、決定した補正量を補正テーブルに反映して修正し、修正した補正テーブルを情報取得部27が取得した機械状態情報に対応付けて、履歴情報として記憶部22などに保存する。また、履歴管理部28は、補正制御部29が後述する手順で推定した補正値に基づいて補正テーブルを作成し、作成した補正テーブルを情報取得部27が取得した機械状態情報に対応付けて、履歴情報として記憶部22などに保存する。また、履歴管理部28は、補正制御部29からの指示に従って、色変換テーブルの再作成を行う。
補正制御部29は、カラー画像の出力を指示する際に、入力色毎に補正テーブルの補正量が特異データであるかを判断する。具体的には、各入力色について、各機械状態における補正量(ΔC、ΔM、ΔY、ΔK)を、色の見た目を判断できるように所定の色空間の補正量(例えば、ΔL*、Δa*、Δb*)に変換し、色空間補正量の平均値をその入力色の傾向値として設定し、各入力色の傾向値の平均を全体傾向値として設定し、各入力色の傾向値と全体傾向値との差分が予め定めた閾値を超える場合、その入力色の補正量が特異データであると判断する。そして、所定の入力色の補正量が特異データでない場合は、その補正量(所定の入力色の補正量の一部又は全部)を用いてカラー画像出力装置30の現在の機械状態における補正量を推定し、所定の入力色の補正量が特異データの場合は、その補正量を色補正に使用せず、所定の入力色以外の入力色(例えば、所定の入力色に近い色の入力色)の補正量を用いてカラー画像出力装置30の現在の機械状態における補正量を推定する。そして、推定した補正量を用いてカラー画像の入力デバイス値に対応する出力デバイス値を補正する。また、補正制御部29は、特異データであると判断した補正量の数が予め定めた数量又は割合を超える場合は、補正テーブルの作成の基準となる色変換テーブルが異常であると判断し、履歴管理部28に色変換テーブルの再作成を指示する。
なお、上記情報取得部27、履歴管理部28及び補正制御部29はハードウェアとして構成してもよいし、制御部21を情報取得部27、履歴管理部28及び補正制御部29として機能させる色補正プログラムとして構成し、当該色補正プログラムをCPU21aに実行させるようにしてもよい。
[カラー画像出力装置]
カラー画像出力装置30は、コントローラ20の指示に基づいて印刷を行うMFP(Multi-Functional Peripherals)などの画像形成装置である。このカラー画像出力装置30は、図5(a)に示すように、制御部31と記憶部32とコントローラI/F部33とパネル操作部34と画像読取部35と印刷処理部36などで構成される。
制御部31は、CPU31aと、ROM31bやRAM31cなどのメモリとで構成され、CPU31aは、ROM31bに記憶した制御プログラムをRAM31cに展開して実行することにより、カラー画像出力装置30全体の動作を制御する。
記憶部32は、HDDやSSDなどで構成され、CPU31aが各部を制御するためのプログラム、コントローラ20から受信した画像データ、カラー画像出力装置30の機械状態情報などを保存する。また、後述するように、制御部31を履歴管理部及び補正制御部として機能させる場合は、色変換に用いる色変換テーブル(デバイスリンクプロファイル)、補正テーブル、補正テーブルの補正量が特異データであるかを判断するために使用する各種テーブルなども保存する。
コントローラI/F部33は、カラー画像出力装置30をコントローラ20に接続するための専用インターフェイスであり、コントローラ20に機械状態情報を送信したり、コントローラ20から画像データを受信したりする。
パネル操作部34は、LCDなどの表示部上に格子状の透明電極からなるタッチセンサなどの操作部が形成されたタッチパネルなどであり、印刷に関する各種画面を表示すると共に、印刷に関する各種操作を可能にする。
画像読取部35は、原稿台上に載置された原稿から画像データを光学的に読み取る部分であり、原稿を走査する光源と、原稿で反射された光を電気信号に変換するCCD(Charge Coupled Devices)等のイメージセンサと、電気信号をA/D変換するA/D変換器等により構成される。
印刷処理部36は、コントローラ20から受信した画像データに基づき、CMYKのトナー(感光体)を用いて画像形成を行う印刷エンジンである。具体的には、図6の模式図に示すように、帯電部により帯電された感光体ドラムに露光部から画像に応じた光を照射して静電潜像を形成し、現像部で帯電したトナーを付着させて現像し、そのトナー像を1次転写ローラにより中間ベルトに1次転写し、2次転写ローラにより中間ベルトから用紙に2次転写し、更に定着部で用紙上のトナー像を定着させる処理を行う。
[測色器]
測色器40は、光の波長ごとに計測可能なスペクトル方式の測色器(分光光度計)であり、カラー画像出力装置30から出力されたカラーチャートの各パッチを測色し、色彩値を出力する。
なお、図1乃至図5は、本実施例の印刷システムの一例であり、各装置の構成や制御は適宜変更可能である。
例えば、上記では、コントローラ20が色変換テーブル及び補正テーブルを用いて色変換と色補正を行ったが、図2の印刷システムのようにカラー画像出力装置30がコントローラ20を内蔵する場合は、カラー画像出力装置30を色補正装置として動作させ、カラー画像出力装置30が補正テーブル(又は、色変換テーブル及び補正テーブル)を用いて色補正(又は色変換及び色補正)を行うようにしてもよい。その場合は、図5(b)に示すように、カラー画像出力装置30の制御部31を情報取得部37、履歴管理部38及び補正制御部39として機能させる(カラー画像出力装置30のCPU31aに色補正プログラムを実行させる)ようにすればよい。また、上記では、補正として色補正のみを行う構成としたが、カラー画像出力装置30が、別途、色補正以外の補正を行うようにしてもよい。
また、図1及び図2では、印刷システムに測色器40を配置したが、測色器40に代えて、カラー画像出力装置30の印刷処理部36に、外部の測色器40と同様に、光の波長ごとに計測可能なスペクトル方式のインライン測色器を設け、インライン測色器がカラーチャートを測色し、色彩値を出力するようにしてもよい。
以下、図2の印刷システムにおけるカラー画像出力装置30(コントローラ20を内蔵するカラー画像出力装置30)の動作について説明する。CPU31aは、ROM31b又は記憶部32に記憶した色補正プログラムをRAM31cに展開して実行することにより、図7乃至図9のフローチャート図に示す各ステップの処理を実行する。なお、以下の説明では、カラー画像出力装置30の制御部31を情報取得部37、履歴管理部38及び補正制御部39として機能させ、補正制御部39が色変換テーブル及び補正テーブルを適用して色変換及び色補正を行うものとし、記憶部32に、色補正プログラム、色変換テーブル、補正テーブル、補正量が特異データであるかを判断するために使用する各種テーブルなどが記憶されているものとする。
[履歴の蓄積処理]
まず、履歴の蓄積処理について、図7を参照して説明する。カラー画像出力装置30の制御部31(補正制御部39)は、色の確認用チャート(例えば、Japan Color認証制度により規定されたIT8.7-4チャート)の出力指示を受け付けると(S101)、色の確認用チャートの各パッチの入力色の色彩値に対して、予め記憶した色変換テーブル(認証規格で定義された色彩値を再現するためのデバイスリンクプロファイルとする。)を適用して出力デバイス値に変換し(S102)、その後、補正テーブルを適用して補正出力デバイス値に変換する(S103)。そして、印刷処理部36は、補正出力デバイス値に基づいて色の確認用チャートを出力する(S104)。
次に、制御部31(履歴管理部38)は、外部の測色器40又はカラー画像出力装置30に設けたインライン測色器から、色の確認用チャートを測色した色彩値を取得し(S105)、取得した色彩値が所望の色であるか(例えば、Japan Color認証規格に入っているか)を確認する(S106)。取得した色彩値が認証規格に入っていない場合は、制御部31(履歴管理部38)は、測色した色彩値と認証規格のズレ量から補正量を決定し、決定した補正量を補正テーブルに反映して修正した後(S107)、S101に戻って同様の処理を繰り返す。
一方、取得した色彩値が認証規格に入っている場合は、制御部31(情報取得部37)は、カラー画像出力装置30の現在の機械状態情報(印刷処理部36を構成する各部材(特に、感光体)の使用時間、印刷処理部36の環境湿度や環境温度など)を取得し(S108)、制御部31(履歴管理部38)は、取得した機械状態情報に対応付けて補正テーブルを記憶部32などに保存する(S109)。
[履歴の運用処理]
次に、上記手順で蓄積した履歴の運用処理について、図8を参照して説明する。カラー画像出力装置30の制御部31(履歴管理部38)は、色の確認用チャート出力時に履歴が蓄積されているか確認する(S201)。なお、履歴が蓄積されているか否かは、蓄積されている履歴数が一定数以上であるか否かで判定する。履歴が蓄積されていない場合は、図7で示した履歴の蓄積処理を実施する(S207)。
履歴が蓄積されている場合は、制御部31(補正制御部39)は、色の確認用チャートの出力指示を受け付けると(S202)、色の確認用チャートの各パッチの入力色の色彩値に対して、予め記憶した色変換テーブルを適用して出力デバイス値に変換する(S203)。そして、制御部31(補正制御部39)は、補正量の推定処理を行う(S204)。
図9は、補正量の推定処理の詳細を示しており、まず、蓄積されている履歴から、入力色に対応する補正量が特異データであるか否かを判断する(S301)。入力色に対応する補正量が特異データと判断した場合は、その補正量を色補正に使用せず、その入力色については補正しないか、若しくは、その入力色以外の入力色(例えば、その入力色に近い色の入力色)の補正量から、現在のカラー画像出力装置30の機械状態における補正量を推定する(S302)。例えば、その入力色以外の入力色の補正量の平均値などを現在のカラー画像出力装置30の機械状態における補正量として推定する。一方、入力色に対応する補正量が特異データでないと判断した場合は、その入力色の補正量(その入力色の補正量の一部又は全部)から、現在のカラー画像出力装置30の機械状態における補正量を推定する(S303)。例えば、その入力色の補正量の平均値などを現在のカラー画像出力装置30の機械状態における補正量として推定する。そして、入力色の全てについて補正量の推定が完了したかを判断し(S304)、補正量の推定を行っていない入力色がある場合は、S301に戻って同様の処理を繰り返す。
図8に戻って、制御部31(補正制御部39)は、推定した補正量を適用して出力デバイス値を補正出力デバイス値に変換し(S205)、印刷処理部36は、補正出力デバイス値に基づいて色の確認用チャートを出力する(S206)。
なお、制御部31(履歴管理部38)は、必要に応じて、上記で推定した補正値に基づいて補正テーブルを作成し、作成した補正テーブルを現在のカラー画像出力装置30の機械状態に対応付けて、履歴情報として記憶部22などに保存する。また、制御部31(補正制御部29)は、必要に応じて、特異データであると判断した補正量の数が予め定めた数量又は割合を超える場合は、制御部31(履歴管理部38)に色変換テーブルの再作成を指示し、制御部31(履歴管理部38)は、指示に従って色変換テーブルの再作成を行う。
入力色に対応する補正量が特異データであるか否かの判断について、図10乃至図12を参照して具体的に説明する。例えば、入力色AのCMYK値が(50、50、0、0)の場合において、図10に示すように、機械状態1〜4に対応する補正量が中央の列の値であるとする。この補正量を、色の見た目を判断できるように所定の色空間(例えば、L*a*b*表色系の色空間)の補正量に変換すると、図10の右の列のようになり、色空間補正量の平均値は(-1.25、1.75、-2.5)となる。この色空間補正量の平均値を傾向値と呼ぶ。この傾向値は入力色毎にあり、例えば、各入力色(ここでは入力色A〜D)の傾向値は図11のようになる。各入力色の傾向値の平均値が全体傾向値となり、全体傾向値を(-1.4、1.50、-2.3)とすると、入力色毎の傾向値と全体傾向値との差分の絶対値は図12のようになる。特異データか否かの判定の基準値(閾値)を(1、1、1)とすると、差分の絶対値が(1、1、1)以上である入力色Cの補正量は特異データであると判断される。
図13は、色空間補正量と傾向値と全体傾向値との関係を示す模式図であり、補正量をL*a*b*表色系の色空間におけるa*b*平面に投影した図である。図の細い実線は各入力色の各機械状態における色空間補正量を示し、図の太い破線は、各入力色の傾向値(各機械状態の色空間補正量の平均値)を示し、図の太い実線は、全体傾向値(各入力色の傾向値の平均値)を示している。図の左上、右上、右下の各入力色の傾向値は、全体傾向値とほぼ同じ方向を向いているが、図の左下の入力色(円で囲んだ入力色)は全体傾向値とは異なる方向を向いており、この入力色は図12の入力色Cに相当する。このような、傾向値と全体傾向値との差分の絶対値が基準値を超える補正量を使用して出力デバイス値を補正すると色精度が悪化することから、この補正量は使用しないようにし、その入力色以外の入力色(例えば、その入力色に近い色の入力色)の補正量を用いてカラー画像出力装置30の現在の機械状態に応じた補正量を推定(例えば、a*b*平面上でこの入力色の両側に位置する色の補正量を平均して推定)する。
このように、カラー画像を出力する際に、入力色毎に補正テーブルの補正量が特異データであるかを判断し、補正量が特異データでない場合は、その補正量を用いてカラー画像出力装置30の現在の機械状態における補正量を推定し、入力色の補正量が特異データの場合は、その補正量を使用せず、その入力色以外の入力色の補正量を用いてカラー画像出力装置30の現在の機械状態における補正量を推定し、推定した補正量を用いてカラー画像の入力デバイス値に対応する出力デバイス値を補正することにより、履歴蓄積時とは異なる出力状態で履歴情報を使用して色補正を行った場合でも、色精度の悪化を避けることができる。
なお、本発明は、上記実施例の記載に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない限りにおいて、その構成や制御は適宜変更可能である。
例えば、上記実施例では、カラー画像出力装置30が、履歴の蓄積処理及び履歴の運用処理を行う場合を記載したが、図1の印刷システムにおいてコントローラ20が履歴の蓄積処理及び履歴の運用処理を行う場合に対しても、本発明の色補正制御を同様に適用することができる。
また、上記実施例では、入力色の補正量が特異データの場合、その入力色以外の入力色の補正量を用いて補正量を推定したが、その入力色に関しては補正量を用いた色補正をしない(色変換テーブルにより変換された出力デバイス値をそのまま使用する)ようにしてもよい。
また、上記実施例では、入力色の補正量が特異データであるかを判断する際に、補正量をL*a*b*表色系の色空間の補正量に変換したが、出力デバイス値の色彩値から変換可能な任意の色空間の補正量に変換する場合に対して、本発明の色補正制御を同様に適用することができる。
本発明は、補正テーブルを用いて色補正を行う色補正装置及び当該色補正装置を含む印刷システムにおける色補正方法並びに当該色補正装置で動作する色補正プログラム並びに当該色補正プログラムを記録した記録媒体に利用可能である。
10 クライアント端末
11 制御部
11a CPU
11b ROM
11c RAM
12 記憶部
13 ネットワークI/F部
14 表示部
15 操作部
16 OS
17 文書作成アプリケーション
18 プリンタドライバ
20 コントローラ
21 制御部
21a CPU
21b ROM
21c RAM
22 記憶部
23 画像処理部
24 RIP部
25 ネットワークI/F部
26 プリンタI/F部
27 情報取得部
28 履歴管理部
29 補正制御部
30 カラー画像出力装置
31 制御部
31a CPU
31b ROM
31c RAM
32 記憶部
33 コントローラI/F部
34 パネル操作部
35 画像読取部
36 印刷処理部
37 情報取得部
38 履歴管理部
39 補正制御部
40 測色器
50 通信ネットワーク

Claims (22)

  1. 色変換テーブルを用いて入力デバイス値から変換されたカラー画像出力装置の出力デバイス値を、前記カラー画像出力装置の機械状態に応じて補正する色補正装置であって、
    前記カラー画像出力装置の機械状態を特定する機械状態情報を取得する情報取得部と、
    前記カラー画像出力装置が出力したカラーチャートを測色器で測色した色彩値に基づいて、前記カラーチャートの入力デバイス値に対応する出力デバイス値の第1の補正量を決定し、入力色毎に前記第1の補正量を記述した補正テーブルを作成し、前記補正テーブルを前記機械状態情報に対応付けて記憶部に履歴情報として保存する履歴管理部と、
    前記カラー画像出力装置にカラー画像の出力を指示する際に、保存した前記補正テーブルを参照して、前記カラー画像出力装置の現在の機械状態における第2の補正量を入力色毎に推定し、推定した入力色毎の前記第2の補正量を用いて前記カラー画像の入力デバイス値に対応する出力デバイス値を補正する補正制御部と、を備え、
    前記補正制御部は、前記第2の補正量を推定する際に、入力色毎に前記第1の補正量が特異データであるかを判断し、前記特異データと判断された前記第1の補正量は前記出力デバイス値の補正に使用しない、
    ことを特徴とする色補正装置。
  2. 前記補正制御部は、所定の入力色の前記第1の補正量が前記特異データと判断された場合、前記所定の入力色以外の入力色の前記第1の補正量を用いて、前記所定の入力色の前記第2の補正量を推定する、
    ことを特徴とする請求項1に記載の色補正装置。
  3. 前記補正制御部は、入力色毎に、各々の入力色の前記第1の補正量の傾向を表す傾向値と、全ての入力色の前記第1の補正量の傾向を表す全体傾向値と、を比較することにより、入力色毎に前記第1の補正量が前記特異データであるかを判断する、
    ことを特徴とする請求項1又は2に記載の色補正装置。
  4. 前記補正制御部は、前記第1の補正量を所定の色空間の第3の補正量に変換し、各々の入力色の前記所定の色空間の前記第3の補正量の平均値を当該入力色の前記傾向値として設定し、全ての入力色の前記傾向値の平均値を前記全体傾向値として設定し、各々の入力色の前記傾向値と前記全体傾向値との差分の絶対値が予め定めた閾値を超えるか否かに基づいて、前記第1の補正量が前記特異データであるかを判断する、
    ことを特徴とする請求項3に記載の色補正装置。
  5. 前記履歴管理部は、推定した前記第2の補正量を用いて補正テーブルを作成し、作成した前記補正テーブルを前記カラー画像出力装置の現在の機械状態情報に対応付けて前記記憶部に前記履歴情報として保存する、
    ことを特徴とする請求項1乃至4のいずれか一に記載の色補正装置。
  6. 前記補正制御部は、前記特異データであると判断された前記第1の補正量の数が予め定めた数量又は割合を超える場合は、前記履歴管理部に前記色変換テーブルの再作成を指示する、
    ことを特徴とする請求項1乃至5のいずれか一に記載の色補正装置。
  7. 前記機械状態は、前記カラー画像出力装置の印刷エンジンを構成する各部材の使用時間、前記印刷エンジンの環境湿度、前記印刷エンジンの環境温度のいずれかを含み、
    前記情報取得部は、前記印刷エンジンに設けられた計測部から前記機械状態情報を取得する、
    ことを特徴とする請求項1乃至6のいずれか一に記載の色補正装置。
  8. 前記色補正装置は、前記カラー画像出力装置に内蔵されている、
    ことを特徴とする請求項1乃至7のいずれか一に記載の色補正装置。
  9. 色変換テーブルを用いて入力デバイス値から変換されたカラー画像出力装置の出力デバイス値を、前記カラー画像出力装置の機械状態に応じて補正する色補正装置と、前記カラー画像出力装置と、測色器と、を含む印刷システムにおける色補正方法であって、
    前記色補正装置は、
    前記カラー画像出力装置から、当該カラー画像出力装置の機械状態を特定する機械状態情報を取得する第1処理と、
    前記測色器から、前記カラー画像出力装置が出力したカラーチャートを測色した色彩値を取得する第2処理と、
    取得した前記色彩値に基づいて、前記カラーチャートの入力デバイス値に対応する出力デバイス値の第1の補正量を決定し、入力色毎に前記第1の補正量を記述した補正テーブルを作成する第3処理と、
    前記補正テーブルを前記機械状態情報に対応付けて記憶部に履歴情報として保存する第4処理と、
    前記カラー画像出力装置にカラー画像の出力を指示する際に、保存した前記補正テーブルを参照して、前記カラー画像出力装置の現在の機械状態における第2の補正量を入力色毎に推定し、推定した入力色毎の前記第2の補正量を用いて前記カラー画像の入力デバイス値に対応する出力デバイス値を補正する第5処理と、を実行し、
    前記第5処理では、前記第2の補正量を推定する際に、入力色毎に前記第1の補正量が特異データであるかを判断し、前記特異データと判断された前記第1の補正量は前記出力デバイス値の補正に使用しない、
    ことを特徴とする色補正方法。
  10. 前記第5処理では、所定の入力色の前記第1の補正量が前記特異データと判断された場合、前記所定の入力色以外の入力色の前記第1の補正量を用いて、前記所定の入力色の前記第2の補正量を推定する、
    ことを特徴とする請求項9に記載の色補正方法。
  11. 前記第5処理では、入力色毎に、各々の入力色の前記第1の補正量の傾向を表す傾向値と、全ての入力色の前記第1の補正量の傾向を表す全体傾向値と、を比較することにより、入力色毎に前記第1の補正量が前記特異データであるかを判断する、
    ことを特徴とする請求項9又は10に記載の色補正方法。
  12. 前記第5処理では、前記第1の補正量を所定の色空間の第3の補正量に変換し、各々の入力色の前記所定の色空間の前記第3の補正量の平均値を当該入力色の前記傾向値として設定し、全ての入力色の前記傾向値の平均値を前記全体傾向値として設定し、各々の入力色の前記傾向値と前記全体傾向値との差分の絶対値が予め定めた閾値を超えるか否かに基づいて、前記第1の補正量が前記特異データであるかを判断する、
    ことを特徴とする請求項11に記載の色補正方法。
  13. 前記第5処理では、推定した前記第2の補正量を用いて補正テーブルを作成し、作成した前記補正テーブルを前記カラー画像出力装置の現在の機械状態情報に対応付けて前記記憶部に前記履歴情報として保存する、
    ことを特徴とする請求項9乃至12のいずれか一に記載の色補正方法。
  14. 前記第5処理では、前記特異データであると判断された前記第1の補正量の数が予め定めた数量又は割合を超える場合は、前記色変換テーブルの再作成を指示する、
    ことを特徴とする請求項9乃至13のいずれか一に記載の色補正方法。
  15. 前記機械状態は、前記カラー画像出力装置の印刷エンジンを構成する各部材の使用時間、前記印刷エンジンの環境湿度、前記印刷エンジンの環境温度のいずれかを含み、
    前記第1処理では、前記印刷エンジンに設けられた計測部から前記機械状態情報を取得する、
    ことを特徴とする請求項9乃至14のいずれか一に記載の色補正方法。
  16. 色変換テーブルを用いて入力デバイス値から変換されたカラー画像出力装置の出力デバイス値を、前記カラー画像出力装置の機械状態に応じて補正する色補正装置で動作する色補正プログラムであって、
    前記色補正装置に、
    前記カラー画像出力装置から、当該カラー画像出力装置の機械状態を特定する機械状態情報を取得する第1処理、
    測色器から、前記カラー画像出力装置が出力したカラーチャートを測色した色彩値を取得する第2処理、
    取得した前記色彩値に基づいて、前記カラーチャートの入力デバイス値に対応する出力デバイス値の第1の補正量を決定し、入力色毎に前記第1の補正量を記述した補正テーブルを作成する第3処理、
    前記補正テーブルを前記機械状態情報に対応付けて記憶部に履歴情報として保存する第4処理、
    前記カラー画像出力装置にカラー画像の出力を指示する際に、保存した前記補正テーブルを参照して、前記カラー画像出力装置の現在の機械状態における第2の補正量を入力色毎に推定し、推定した入力色毎の前記第2の補正量を用いて前記カラー画像の入力デバイス値に対応する出力デバイス値を補正する第5処理、を実行させ、
    前記第5処理では、前記第2の補正量を推定する際に、入力色毎に前記第1の補正量が特異データであるかを判断し、前記特異データと判断された前記第1の補正量は前記出力デバイス値の補正に使用しない、
    ことを特徴とする色補正プログラム。
  17. 前記第5処理では、所定の入力色の前記第1の補正量が前記特異データと判断された場合、前記所定の入力色以外の入力色の前記第1の補正量を用いて、前記所定の入力色の前記第2の補正量を推定する、
    ことを特徴とする請求項16に記載の色補正プログラム。
  18. 前記第5処理では、入力色毎に、各々の入力色の前記第1の補正量の傾向を表す傾向値と、全ての入力色の前記第1の補正量の傾向を表す全体傾向値と、を比較することにより、入力色毎に前記第1の補正量が前記特異データであるかを判断する、
    ことを特徴とする請求項16又は17に記載の色補正プログラム。
  19. 前記第5処理では、前記第1の補正量を所定の色空間の第3の補正量に変換し、各々の入力色の前記所定の色空間の前記第3の補正量の平均値を当該入力色の前記傾向値として設定し、全ての入力色の前記傾向値の平均値を前記全体傾向値として設定し、各々の入力色の前記傾向値と前記全体傾向値との差分の絶対値が予め定めた閾値を超えるか否かに基づいて、前記第1の補正量が前記特異データであるかを判断する、
    ことを特徴とする請求項18に記載の色補正プログラム。
  20. 前記第5処理では、推定した前記第2の補正量を用いて補正テーブルを作成し、作成した前記補正テーブルを前記カラー画像出力装置の現在の機械状態情報に対応付けて前記記憶部に前記履歴情報として保存する、
    ことを特徴とする請求項16乃至19のいずれか一に記載の色補正プログラム。
  21. 前記第5処理では、前記特異データであると判断された前記第1の補正量の数が予め定めた数量又は割合を超える場合は、前記色変換テーブルの再作成を指示する、
    ことを特徴とする請求項16乃至20のいずれか一に記載の色補正プログラム。
  22. 前記機械状態は、前記カラー画像出力装置の印刷エンジンを構成する各部材の使用時間、前記印刷エンジンの環境湿度、前記印刷エンジンの環境温度のいずれかを含み、
    前記第1処理では、前記印刷エンジンに設けられた計測部から前記機械状態情報を取得する、
    ことを特徴とする請求項16乃至21のいずれか一に記載の色補正プログラム。
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