JP2019108104A - 車両用バンパ - Google Patents

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Abstract

【課題】バンパフェイスの意匠性の低下を抑制しつつ、エアアウトレットを車幅方向の略中央から外れた位置に配置することができる車両用バンパを提供する。【解決手段】車両用バンパは、車体の外側を覆う樹脂製のバンパフェイスを備えている。バンパフェイスは、意匠面に対して段差状の窪み、車体外部に配置される開閉部材の下側角部によって覆われる段部30Lbを有している。段部30Lbの裏面に対峙して車体側のエアアウトレット39が配置されている。車体側のエアアウトレット39の外側を覆うリブ70が段部30Lbの裏面から突出している。【選択図】図8

Description

本発明は、樹脂製のバンパフェイスを備えた車両用バンパに関するものである。
例えば、特許文献1に記載の車両用バンパは、車体の外側を覆うバンパフェイスが樹脂材料によって形成され、車幅方向に3分割されている。中央のバンパフェイス本体部の端部には、外側のバンパフェイス部材との締結部となるリブが突設されている。
また、特許文献2に記載の車両用バンパは、車体後部のリヤエンドパネルのうちの車幅方向略中央のライセンスプレートで隠れる部位にエアアウトレットが配置され、バンパフェイスの裏面に突設されたリブによってエアアウトレットの周域が覆われている。このため、車外側から水滴等がエアアウトレットに浸入するのをリブによって抑制できる。また、リブの突設位置の車体外側がライセンスプレートによって覆われるため、バンパフェイスの成形時にリブの凝固に伴ってバンパフェイスの外面側にヒケが生じても、そのヒケをライセンスプレートによって覆い隠すことができる。
特開平9−104298号公報 特開2010−30518号公報
近年、荷室の拡大や荷室下にスペアタイヤを配置したい等のニーズに伴い、リヤエンドパネルの車幅方向の略中央にエアアウトレットを設置するスペースが無くなってきている。このため、エアアウトレットをライセンスプレートの設置部の前方位置(車幅方向の略中央位置)に設置することが難しい場合がある。この場合、エアアウトレットがライセンスプレートの設置部からずれた位置に配置されることになるため、エアアウトレットの周域を覆うリブをバンパフェイスの裏面に突設すると、バンパフェイスの成形時に発生したヒケがバンパフェイスの車外側から目に付きやすい部位に現れる可能性がある。
そこで本発明は、バンパフェイスの意匠性の低下を抑制しつつ、エアアウトレットを車幅方向の略中央から外れた位置に配置することができる車両用バンパを提供しようとするものである。
本発明に係る車両用バンパは、上記課題を解決するために、以下の構成を採用した。
即ち、本発明に係る車両用バンパは、車体の外側を覆う樹脂製のバンパフェイス(例えば、実施形態のリヤバンパフェイス30)を備え、前記バンパフェイスは、意匠面に対して段差状の窪み、車体外部に配置される開閉部材(例えば、実施形態のテールゲート37)の下側角部によって覆われる段部(例えば、実施形態の段部30Lb)を有し、前記段部の裏面に対峙して車体側のエアアウトレット(例えば、実施形態のエアアウトレット39)が配置され、前記車体側のエアアウトレットの外側を覆うリブ(例えば、実施形態のリブ70)が前記段部の裏面から突出していることを特徴とする。
上記の構成により、車両後部の車幅方向の略中央位置から外れた位置にエアアウトレットを配置できる。そして、エアアウトレットの外側を覆うリブによってバンパフェイスの段部の外側にヒケが生じることがあっても、段部は車体外部に配置される開閉部材によって覆われるため、ヒケがバンパフェイスの意匠性を低下させることのを抑制できる。
前記リブは、前記段部の屈曲稜線(例えば、実施形態の屈曲稜線71)部分に突設されるようにしても良い。
この場合、リブが段部の屈曲稜線部分に突設されているため、開閉部材が開いた状態で仮にヒケが外側から目に触れることがあっても、平坦面にヒケがあるときと異なり、外部からヒケが目立つことがない。
前記バンパフェイスは、車幅方向左右に配置される一対の側部フェイスブロック(例えば、実施形態の側部フェイスブロック30L,30R)と、一対の前記側部フェイスブロックの間に配置される中央フェイスブロック(例えば、実施形態の中央フェイスブロック30C)と、を備え、少なくと一方の前記側部フェイスブロックは、前記段部と前記リブを有するとともに、車幅方向内側の端縁に、前記バンパフェイスの裏面側に膨出して前記中央フェイスブロックと係合される境界係合部(例えば、実施形態の境界係合部41)が設けられ、前記リブは、略水平方向に延びる横延出部(例えば、実施形態の横延出部70a)と、該横延出部の車幅方向外側の端部から上下方向に延びる縦延出部(例えば、実施形態の縦延出部70b)と、を有する略L字状に形成され、前記境界係合部は、前記側部フェイスブロックの端縁において上下方向に延び、前記リブとともに前記エアアウトレットの外側を覆う略U字状の壁を形成するようにしても良い。
この場合、側部フェイスブロックの段部に設けられたリブは、上下方向に延びる境界係合部とともにエアアウトレットの外側を覆い、エアアウトレットへの雨水等の浸入を防止する。また、境界係合部は、エアアウトレットへの雨水等の浸入を防止する機能に加え、側部フェイスブロックの車幅方向内側の端縁の剛性を高めるように機能する。したがって、この構成を採用した場合、側部フェイスブロックと中央フェイスブロックの境界部の外観を良好に保つことができ、中央フェイスブロックの脱着操作も好適に行うことができる。
前記境界係合部は、前記バンパフェイスの裏面側に向かって窪み、かつ上下方向に延びる屈曲壁(例えば、実施形態の屈曲壁20)を有し、前記屈曲壁の背部に形成された係合溝(例えば、実施形態の係合溝22)には、前記中央フェイスブロックの端縁に突設された係合片(例えば、実施形態の係合片24)が係合可能とされるようにしても良い。
この場合、境界係合部の屈曲壁が上下方向に延びるため、側部フェイスブロックの車幅方向内側の端縁の剛性をより高めることができる。また、屈曲壁の背部の係合溝に中央フェイスブロックの係合片が係合されるため、中央フェイスブロックと側部フェイスブロックの組付時に両者を安定して係合状態に維持することができる。
前記境界係合部は、前記リブとともに前記略U字状の壁を形成する部分に前記屈曲壁が形成されるとともに、前記屈曲壁の下方に当該屈曲壁に連続する断面凹形状の凹状壁(例えば、実施形態の凹状壁21)が形成され、前記凹状壁の下端が前記中央フェイスブロックの下端に締結固定されるようにしても良い。
この場合、側部フェイスブロックの車幅方向内側の端縁が上部側の屈曲壁とその屈曲壁に連続する凹状壁によって剛性を高められ、かつ凹状壁の下端が中央フェイスブロックの下端に締結される。このため、中央フェイスブロックと側部フェイスブロックをより安定して係合状態に維持することができる。
前記中央フェイスブロックの車幅方向外側の端部には、前記側部フェイスブロックの前記凹状壁の内部に前記側部フェイスブロックの表面側から挿入される屈曲片(例えば、実施形態の屈曲片25)が延設され、前記屈曲片には、前記中央フェイスブロックを車体に固定するための固定用クリップ(例えば、実施形態の固定用クリップ47)が取り付けられ、前記凹状壁の底部には、前記固定用クリップを車体側に突出させるクリップ挿通孔(例えば、実施形態のクリップ挿通孔46)が形成されるようにしても良い。
この場合、中央フェイスブロックが固定用クリップを介して車体に固定されると、固定用クリップが取り付けられる中央フェイスブロックの屈曲片と車体との間に側部フェイスブロックの凹状壁が挟み込まれる。このため、中央フェイスブロックと側部フェイスブロックをさらに安定して係合状態に維持することができる。
前記凹状壁の車幅方向内側の端縁には、断面略U字状の折り返しフランジ部(例えば、実施形態の折り返しフランジ部21a)が上下方向に連続して形成されるようにしても良い。
この場合、断面略U字状の折り返しフランジによって側部フェイスブロックの凹状壁の上下・左右の剛性を高めることができる。したがって、この構成を採用した場合には、側部フェイスブロックに対する中央フェイスブロックの脱着を安定させることができる。
前記中央フェイスブロックの前記屈曲片の延設位置の上方側には、前記側部フェイスブロックの前記凹状壁の底面と車体方向の高さがほぼ同じ締結座(例えば、実施形態の締結座60)が設けられ、前記締結座が車体に締結部材(例えば、実施形態のボルト55)によって固定されるようにしても良い。
この場合、中央フェイスブロックで側部フェイスブロックの車幅方向内側の端縁を挟み込んだ状態で、中央フェイスブロックの車幅方向外側の端縁を固定用クリップと締結部材によって車体に強固に固定することができる。
前記側部フェイスブロックは、車体の後面に対向する後壁(例えば、実施形態の後壁w1)と、車体の後部側面に対向する側壁(例えば、実施形態の側壁w2)と、を有し、前記側壁には、当該側壁の補強を兼ねる金属製のブラケット(例えば、実施形態のブラケット27)が取り付けられ、前記後壁は、車体の後面の上下に離間した位置に複数の締結部材(例えば、実施形態のボルトB1,B2,B3)によって固定され、前記側壁は、車体の側面に前記ブラケットを介して固定されるようにしても良い。
この場合、側部フェイスブロックを車体に強固に固定することができる。
前記側部フェイスブロックと前記中央フェイスブロックの車外側の突合せ部には、車外側に向かって略V字状に開く凹溝(例えば、実施形態の凹溝73)が設けられるようにしても良い。
この場合、車体に側部フェイスブロックと中央フェイスブロックを組付けた状態で、側部フェイスブロックと中央フェイスブロックの外面側から塗装を行うときに、塗装ガンから噴射された塗料を、側部フェイスブロックと中央フェイスブロックの突合せ部の深い部分まで到達させることができる。したがって、側部フェイスブロックと中央フェイスブロックの塗装後の見栄えを良好にすることができる。
車体の後部下面には、アイボルトを締結するための筒状のナット部材(例えば、実施形態のナット部材29)が固定され、前記側部フェイスブロックの前記凹状壁には、前記ナット部材の開口(例えば、実施形態の開口29a)の近傍部の周囲を囲むナットカバー部(例えば、実施形態のナットカバー部32)が設けられるようにしても良い。
この場合、水滴等が外部から浸入し易い側部フェイスブロックと中央フェイスブロックの隙間の近傍にナット部材を設置しても、ナットカバー部によってナット部材の開口の近傍部の周囲が囲まれるため、開口への水滴等の浸入を抑制することができる。
前記中央フェイスブロックと前記側部フェイスブロックには、縦断面が車体後方側に向かって凸のコ字状断面部(例えば、実施形態のコ字状断面部C1)が設けられ、前記コ字状断面部の内側には、前記凹状壁が当該コ字状断面部の上下の壁の間を支持するように配置されるようにしても良い。
この場合、中央フェイスブロックと側部フェイスブロックのコ字状断面部を、上下方向に延出する側部フェイスブロックの凹状壁によって補強し、コ字状断面部の剛性及び強度を高く維持することができる。
本発明によれば、バンパフェイスが、意匠面に対して段差状の窪み、車体外部に配置される開閉部材の下側角部によって覆われる段部を有し、バンパフェイスの段部の裏面に対峙して車体側のエアアウトレットが配置され、車体側のエアアウトレットの外側を覆うリブが段部の裏面から突出している。このため、エアアウトレットを車幅方向の略中央から外れた位置に配置しても、リブの背部に生じたヒケが開閉部材の下側角部によって覆われるため、バンパフェイスの意匠性が低下するのを抑制することができる。
本発明の一実施形態の車両の後部領域の一部部品を取り去った下面図である。 本発明の一実施形態の車両の後部領域の一部部品を取り去った後面図である。 本発明の一実施形態の車両の後部領域の一部部品を取り去った側面図である。 本発明の一実施形態の車両の後部領域の一部部品を取り去った斜視図である。 本発明の一実施形態のリヤバンパフェイスの後面図である。 本発明の一実施形態の車両の後部領域の一部部品を取り去った斜視図である。 本発明の一実施形態の車両の後部のリヤバンパフェイスを取り去った斜視図である。 本発明の一実施形態の車両の図6のVIII−VIII断面部分で断面にした部分断面斜視図である。 本発明の一実施形態の車両の図6のIX−IX断面部分で断面にした部分断面斜視図である。 本発明の一実施形態のリヤバンパフェイスを裏面側から見た斜視図である。 本発明の一実施形態のリヤバンパフェイスの図10のXI−XI線に沿う断面図である。 本発明の一実施形態のリヤバンパフェイスの図10のXII−XII線に沿う断面図である。 本発明の一実施形態のリヤバンパフェイスの図10のXIII−XIII線に沿う断面図である。 本発明の一実施形態の車両の側部フェイスブロックの後面図である。 本発明の一実施形態の車両のスペアタイヤの取り外し手順を説明するための車両後部の斜視図である。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。なお、図面の適所には、車両の前方を指す矢印FRと、車両の上方を指す矢印UPと、車両の左側方を指す矢印LHが記されている。
図1は、実施形態に係る車両1の後部領域を一部の部品を取り去って下方から見た図である。図2は、一部の部品を取り去った車両1を後方から見た図であり、図3は、一部の部品を取り去った車両1を左側方から見た図である。また、図4は、一部部品を取り去った車両1の後部領域を後部右斜め下方から見た図である。
本実施形態の車両1は、エンジン等の動力源から前輪と後輪に駆動力を伝達する四輪駆動車である。車両1の後部の左右両側には、車体前後方向に略沿って延びる一対のリヤサイドフレーム2が配置されている。左右のリヤサイドフレーム2の前端部には、車幅方向に沿って延びるミドルフロアクロスメンバ3が架設されている。また、左右のリヤサイドフレーム2の前後方向の中央領域には、車幅方向に沿って延びるリヤフロアクロスメンバ4が架設され、左右のリヤサイドフレーム2の後端部には、同様に車幅方向に沿って延びるリヤエンドクロスメンバ5が架設されている。左右のリヤサイドフレーム2と、ミドルフロアクロスメンバ3、リヤフロアクロスメンバ4、リヤエンドクロスメンバ5にはリヤフロア6が接合され、リヤフロア6がこれらによって支持されている。
また、左右のリヤサイドフレーム2のうちの、リヤフロアクロスメンバ4とリヤエンドクロスメンバ5の設置位置の間には、車幅方向に沿って延出するデフ搭載用クロスメンバ7が架設されている。デフ搭載用クロスメンバ7は、図2に示すように、車両後面視で中央領域が下方に窪む略U字状に形成されている。したがって、デフ搭載用クロスメンバ7の車幅方向の中央領域とリヤフロア6の間には空間部が設けられている。この空間部はタイヤ収容部8を構成している。タイヤ収容部8には、タイヤキャリア51を介してスペアタイヤ50が収容される。なお、図4においては、デフ搭載用クロスメンバ7と後述する差動装置9は図示都合上省略されている。
リヤフロア6の中央領域の下方には、エンジン等の駆動源の動力を左右の後輪に分配して伝達する後輪用の差動装置9が配置されている。
差動装置9は、デフ搭載用クロスメンバ7の下面に緩衝機能を持つ一対のマウント部10を介して固定されている。差動装置9は、差動機構を内部に収納する本体ブロック11と、本体ブロック11の後部に延設された後部連結ブロック12と、を有している。本体ブロック11の前面中央には、駆動伝達用の図示しないプロペラシャフトが連結されている。また、本体ブロック11の左右の側部には、図示しない後輪の車軸が連結されている。
タイヤキャリア51は、図4に示すように、スペアタイヤ50の下方側でスペアタイヤ50の直径方向に略沿って延出するメインロッド52と、メインロッド52の延出方向略中央に結合されてメインロッド52の延出方向と交差する方向に延出するサブロッド53と、を備えている。メインロッド52とサブロッド53は、金属材料によって形成され、交差部で相互に溶接固定されている。メインロッド52とサブロッド53の延出方向の両側の端縁には、上方側に屈曲してスペアタイヤ50の外周部を支持する外周支持部52a,53aが形成されている。
メインロッド52は、一端側の外周支持部52aの延出方向の端部に略コ字状に屈曲した枢支部52bが一体に形成されている。枢支部52bは、支持ブラケット14を介してリヤフロア6の前部領域の下面に回動可能に支持されている。タイヤキャリア51は、メインロッド52の枢支部52bを中心として、リヤフロア6の下面に傾動可能に支持されている。
また、メインロッド52の他端側の外周支持部52aの延出方向の端部には、略コ字状に屈曲した係止部52cが一体に形成されている。係止部52cには、挿入スリット15aを有する金属製の係止プレート15が一体に取り付けられている。係止部52cは、別体の固定ロッド16を介して、車体後部のリヤエンドクロスメンバ5に係止可能とされている。
固定ロッド16は、上端部に係止フック16aが一体に形成されるとともに、下端部に係止ボルト17が螺合されている。固定ロッド16の係止フック16aは、リヤエンドクロスメンバ5の後面に取り付けられた固定ブラケット18に吊り下げ支持可能とされている。メインロッド52の係止部52cは、係止プレート15の挿入スリット15aに固定ロッド16が挿入された状態で、係止ボルト17が締め込まれることによって車体後部に係止される。具体的には、タイヤキャリア51の上部に、スペアタイヤ50が横向きに載置され、その状態で係止ボルト17が工具によって締め込まれる。これにより、メインロッド52の係止部52cは、タイヤキャリア51の中央領域でスペアタイヤ50をリヤフロア6の下面側に押し付けた状態で、固定ロッド16を介してリヤエンドクロスメンバ5に拘束される。
図5は、リヤエンドクロスメンバ5の後面側に取り付けられるリヤバンパフェイス30(バンパフェイス)の後面図である。図6は、リヤバンパフェイス30の中央フェイスブロック30Cを取り去った車両1の後部を左斜め上方から見た図である。図7は、側部フェイスブロック30Lを取り去った車体の左後部を左斜め上方から見た図である。また、図8は、図6のVIII−VIII線に沿う断面図であり、図9は、図6のIX−IX線に沿う断面図である。
リヤバンパフェイス30は、本実施形態の車両用バンパ100を主腰部を構成する部材である。リヤバンパフェイス30は、車幅方向左右に配置される一対の側部フェイスブロック30L,30Rと、一対の側部フェイスブロック30L,30Rの間に配置される中央フェイスブロック30Cと、を備えている。中央フェイスブロック30Cは、左右の側部フェイスブロック30L,30Rと車体後部左右のリヤパネル40に対して脱着可能に構成されている。側部フェイスブロック30L,30Rと中央フェイスブロック30Cは、これらの主要部が樹脂材料によって形成されている。左右の側部フェイスブロック30L,30Rは、後面視が略L字状に形成され、車体の後部の下部側のコーナー部に配置される。これに対し、中央フェイスブロック30Cは、後面視が水平方向に延びる直線状に形成されている。中央フェイスブロック30Cの車幅方向の幅は、スペアタイヤ50の直径よりも広く設定されている。スペアタイヤ50の脱着作業時には、中央フェイスブロック30Cを取り外すことにより、左右の側部フェイスブロック30L,30Rの間の開口を通して脱着作業を容易に行えるようになっている。
中央フェイスブロック30Cは、左右の側部フェイスブロック30L,30Rと意匠面30Ca,30La,30Raが面一になるように形成され、左右の縁部が車体後部のリヤパネル40に対してボルト締結とクリップ固定によって取り付けられている。
中央フェイスブロック30Cの後部側の上縁部には、図5に示すように、車体後方側を向く意匠面30Caに対して車体前方に段差状に窪む段部30Cbが形成されている。また、左右の側部フェイスブロック30L,30Rの略L字状の後面視の内側領域には、同様に、車体後方側に向く意匠面30La,30Raに対して車体前方側に段差状に窪む段部30Lb,30Rbが形成されている。中央フェイスブロック30Cの段部30Cbと、左右の側部フェイスブロック30L,30Rの段部30Lb,30Rbは段差なく連続するように形成されている。これらの段部30Cb,30Lb,30Rbには、車体後部の開閉部材であるテールゲート37(図6参照)が閉じられたときにテールゲート37の下縁部と左右の下側角部が受容される。
図6に示すように、車体後部下方のリヤエンドクロスメンバ5の車幅方向外側位置には、金属製の車体後部パネルであるリヤパネル40が配置されている。図6に示すリヤパネル40は、車体後部のテールゲート開口38を取り囲むように後面視が略L字状に形成されている。車体左側のリヤパネル40には、車室内圧を車外に逃がすためのエアアウトレット39が形成されている。エアアウトレット39は、リヤパネル40を厚み方向に貫通して車室内と連通する開口であり、後面視が縦長の長孔状に形成されている。
図10は、左側の側部フェイスブロック30Lと中央フェイスブロック30Cを裏面側(車体組付け状態で車体前方側)の斜め上方から見た図である。図11は、図10のXI−XI線に沿う断面図であり、図12は、図10のXII−XII線に沿う断面図である。また、図13は、図10のXIII−XIII断面部分で破断した車体後部の部分断面斜視図である。
図10に示すように、左側の側部フェイスブロック30Lの車幅方向内側の端縁には、側部フェイスブロック30Lの裏面側(車体前方側)に向かって膨出する断面が上下方向に延びる境界係合部41が設けられている。境界係合部41は、中央フェイスブロック30Cの車幅方向外側の端縁に係合可能とされている。
境界係合部41の上部領域(側部フェイスブロック30Lの段部30Lbの存在する領域)は、図11に示すように、側部フェイスブロック30Lの裏面側に向かって延出した後に先端部が表面方向に略コ状に屈曲した屈曲壁20によって構成されている。また、境界係合部41の下部領域(側部フェイスブロック30Lの段部30Lbの下方の意匠面Laの存在する領域)は、図12に示すように、側部フェイスブロック30Lの裏面方向に膨出した断面凹形状の凹状壁21によって構成されている。下部領域の凹状壁21は、側部フェイスブロック30Lの裏面方向の突出高さと幅は、上部領域の屈曲壁20よりも大きくなっている。ただし、屈曲壁20は、側部フェイスブロック30Lの裏面側に窪んだ段部30Lbに形成されているため、屈曲壁20の頂面(底部)と凹状壁21の頂面の連接部付近の高さはほぼ同高さとなっている。
屈曲壁20の背部側には、図11に示すように係合溝22が形成されている。また、屈曲壁20の頂部には、上下方向に沿って延びる長孔状の係合孔23が形成されている。一方、中央フェイスブロック30Cの車幅方向外側の端縁の上部領域には、側部フェイスブロック30Lの屈曲壁20の係合溝22に係合される係合片24が突設されている。係合片24の一部には、側部フェイスブロック30L側の係合孔23に挿入される係止爪24aが形成されている。
側部フェイスブロック30Lの上部領域と中央フェイスブロック30Cの上部領域とは、係合溝22内に係合片24が係合され、かつ、係合片24の係止爪24aが屈曲壁20の係合孔23に嵌入されることによって係合可能とされている。
凹状壁21は、図12に示すように、コ字状断面の延出端に断面略U字状の折り返しフランジ部21aが延設されている。折り返しフランジ部21aは、凹状壁21の延出端に上下方向に連続して形成されている。凹状壁21は、折り返しフランジ部21aによって上下・左右の剛性の向上が図られている。また、凹状壁21の底部の上下に離間した位置には、図10に示すように、表裏を貫通するクリップ挿通孔46が形成されている。
中央フェイスブロック30Cの下部領域の車幅方向外側の端部には、図12に示すように、側部フェイスブロック30Lの凹状壁21の内部に側部フェイスブロック30Lの外面側から挿入される屈曲片25が延設されている。屈曲片25は、中央フェイスブロック30Cの車幅方向外側の端部に沿って連続して形成されている。屈曲片25の一部には、中央フェイスブロック30Cをリヤパネル40に係止するための一対の固定用クリップ47が取り付けられている。各固定用クリップ47の先端部は、側部フェイスブロック30Lの上下のクリップ挿通孔46を通して車体前方側に向かって突出する。各固定用クリツプ47は、車体のリヤパネル40に形成された係止孔26(図6参照)に嵌合される。
また、境界係合部41の下端は、中央フェイスブロック30Cの端縁の下端にボルト44及びナット45によって締結されている。ボルト44は、中央フェイスブロック30Cの下方から締め込みや緩め操作が可能とされている。
また、中央フェイスブロック30Cと側部フェイスブロック30L,30Rの各段部30Cb,30Lb,30Rbの下方領域には、図9に示すような縦断面が車体後方側に向かって凸のコ字状断面部C1が設けられている。中央フェイスブロック30Cの車幅方向外側の端縁と側部フェイスブロック30L,30Rの端縁の間の係合部においては、境界係合部41の凹状壁21がコ字状断面部C1の内側に配置され、その凹状壁21がコ字状断面部C1の上下の壁の間を支持するようになっている。
また、側部フェイスブロック30L,30Rは、図10に示すように、車体後面視が略L字状で車体の後面に対向する後壁w1と、車体の後部側面に対向する側壁w2と、を有している。側壁w2の上部には、側壁w2の補強を兼ねる金属製のブラケット27が取り付けられている。側部フェイスブロック30L,30Rの後壁w1は、上下に離間した複数(例えば、三つ)のボルトB1,B2,B3(締結部材)によってリヤパネル40に締結固定される。また、側部フェイスブロック30L,30Rの側壁w2は、ブラケット27を介してボルトやクリップを介して車体側部に固定される。
ここで、左側の側部フェイスブロック30Lの裏面(車体前方に向く面)には、左側のリヤパネル40に形成されたエアアウトレット39の外側(下方から外側側方に亘る領域)を覆うリブ70が突設されている。リブ70は、側部フェイスブロック30Lの段部30Lbのうちの屈曲稜線71部分の裏面に突設されている。また、リブ70は、略水平方向に延びる横延出部70aと、横延出部70aの車幅方向外側の端部から滑らかに湾曲しつつ上下方向に延びる縦延出部70bと、を有している。リブ70は、前面視が略L字状に形成されている。リブ70の横延出部70aの車幅方向内側の端部は、境界係合部41の屈曲壁20の下端に連設されている。したがって、屈曲壁20は、リブ70とともにエアアウトレット39の外側を覆う略U字状の壁を形成している。
また、中央フェイスブロック30Cの上部領域(段部30bの領域)のうちの、端部の係合片24に隣接した部位には、中央フェイスブロック30Cの裏面方向(車体の前方)に向かって突出する正面視が略円形状の突出部48が形成されている。突出部48の頂壁は締結座60とされ、その締結座60の中央部には図示しないボルト挿通孔が形成されている。そのボルト挿通孔には、中央フェイスブロック30Cをリヤパネル40に締結固定するためのボルト55(締結部材)が車外側から挿入される。
中央フェイスブロック30Cの上部領域の締結座60の高さ(車体方向の高さ)は、側部フェイスブロック30Lの凹状壁21の底面の高さとほぼ同じに設定されている。
ところで、図1,図6に示すように、車体後部のリヤエンドクロスメンバ5の右側寄りの下面には、車両牽引の際等に用いられるアイボルトを締結固定するための筒状のナット部材29が溶接固定されている。ナット部材29は、雌ねじの切られた開口29aを有し、その開口29aが車体後方側に向くようにリヤエンドクロスメンバ5に固定されている。
図14は、右側の側部フェイスブロック30Rの後面図である。
図14に示すように、右側の側部フェイスブロック30Rの境界係合部41の凹状壁21には、ナット部材29の開口29aの後方側の周囲を囲むナットカバー部32が一体に形成されている。ナットカバー部32と、そのナットカバー部32の後方側に重ねられる中央フェイスブロック30Cの対応位置には、ナット部材29の開口29aにアイボルトを挿入するためのボルト挿通開口32a,30Cc(図5参照)が形成されている。
また、中央フェイスブロック30Cと左右の側部フェイスブロック30L,30Rとは、車体外側面が整合するようにして車幅方向の端部相互が突き合わされている。ただし、中央フェイスブロック30Cと左右の側部フェイスブロック30L,30Rの突き合わせ部には、図11,図12に示すように、車外側に向かって略V字状に開く凹溝73が設けられている。
つづいて、本実施形態の車両1におけるスペアタイヤ50の脱着の仕方について説明する。図15は、スペアタイヤ50の取り外し手順を説明するための車両後部の斜視図である。
なお、スペアタイヤ50は、リヤフロア6の下方に吊り下げ支持された状態では、横向きに寝かせてタイヤキャリア51上に載置されている。このとき、タイヤキャリア51の後端部は、固定ロッド16を介してリヤエンドクロスメンバ5に係止固定されている。
この状態からスペアタイヤ50を取り外す場合には、最初に、リヤバンパフェイス30の中央フェイスブロック30Cのみを車体から取り外す。このとき、ボルト55を緩めて中央フェイスブロック30Cとリヤパネル40との締結を解除し、さらに中央フェイスブロック30Cと左右の側部フェイスブロック30L,30Rとの係合を解除し、中央フェイスブロック30Cを取り外す。
この後、係止ボルト17(図4,図6参照)を工具によって緩め、タイヤキャリア51の係止部52cと固定ロッド16の係合を解除する。これにより、タイヤキャリア51の係止部52cが車体側から外される。
この結果、タイヤキャリア51は、前端側の枢支部52bを中心として、図15(A)に示すように後端側を下方にして傾斜姿勢となる。このとき、タイヤキャリア51はスペアタイヤ50の重量を受け止めて大きく傾斜しようとするが、タイヤキャリア51がある角度まで傾斜すると、タイヤキャリア51の下面がデフ搭載用クロスメンバ7の上部に当接する。この結果、タイヤキャリア51の傾斜角度が一定角度に規制される。
作業者は、この状態で車体後方からタイヤ収容部8内に手を差し込み、図15(B)に示すように、タイヤキャリア51の上面に沿わせてスペアタイヤ50を車両1の後部下方に引き降ろす。作業者は、この後スペアタイヤ50の交換作業等を行う。
また、スペアタイヤ50をリヤフロア6の下方に収容する場合には、上記のスペアタイヤ50の取り外し手順と逆の手順によってタイヤキャリア51上に載置し、その状態のままタイヤキャリア51の後部を上方に持ち上げ、固定ロッド16を用いてタイヤキャリア51の後部を車体に固定する。この後、リヤバンパフェイス30の中央フェイスブロック30Cを車体に取り付ける。
以上のように、本実施形態の場合、側部フェイスブロック30Lの意匠面30Laに対して段差状に窪む段部30Lbが設けられ、その段部30Lbの前方に車体側のエアアウトレット39が配置されている。そして、車両用バンパ100は、段部30Lbの裏面に、エアアウトレット39の外側を覆うリブ70が突設され、段部30Lbが開閉部材であるテールゲート37の下側角部によって覆われている。このため、側部フェイスブロック30Lの成形時にリブ70の形成部の背部にヒケが生じても、そのヒケがテールゲート37に覆われて車外側から見えにくくなる。したがって、本実施形態の車両用バンパ100を採用した場合には、エアアウトレット39を車幅方向の略中央位置から外れた位置に配置することができるとともに、リヤバンパフェイス30の意匠性が低下するのを抑制することができる。
特に、本実施形態の車両用バンパ100では、エアアウトレット39の外側を覆うリブ70が、側部フェイスブロック30Lの段部30Lbの屈曲稜線71部分に突設されている。このため、テールゲート37が開いた状態で仮にヒケが外部から目に触れることがあっても、平坦面にヒケがあるときと異なり、外部からヒケが目立つことがない。
また、本実施形態の車両用バンパ100は、リヤバンパフェイス30が一対の側部フェイスブロック30L,30Rと中央フェイスブロック30Cとを備え、一方の側部フェイスブロック30Lが段部30Lbとリブ70を有するとともに、その側部フェイスブロック30Lの車幅方向内側の端縁に、中央フェイスブロック30Cと係合される境界係合部41が設けられている。そして、上記リブ70が横延出部70aと縦延出部70bを有する略L字状に形成され、境界係合部41の上部側の屈曲壁20が、側部フェイスブロック30Lの端縁においてリブ70とともにエアアウトレット39の外側を覆う略U字状の壁を形成している。このため、境界係合部41とリブ70との協働によってエアアウトレット39への雨水等の浸入を確実に防止でき、しかも、境界係合部41によって側部フェイスブロック30Lの車幅方向内側の端縁の剛性を高めることができる。したがって、この構成を採用した場合には、エアアウトレット39への雨水等の浸入を防止できるうえ、側部フェイスブロック30Lと中央フェイスブロック30Cの境界部の外観を良好に保つことができ、中央フェイスブロック30Cの脱着操作も好適に行うことができる。
また、本実施形態の車両用バンパ100では、側部フェイスブロック30L,30Rの車幅方向内側の端縁に屈曲壁20が設けられ、その屈曲壁20の背部に形成された係合溝22に、中央フェイスブロック30Cの端縁の係合片24が係合されるようになっている。このため、側部フェイスブロック30L,30Rの車幅方向内側の端縁の剛性を屈曲壁20によって高めることができるとともに、係合溝22と係合片24との係合により、中央フェイスブロック30Cと側部フェイスブロック30L,30Rを安定して係合状態に維持することができる。
特に、本実施形態においては、屈曲壁20の頂部に係合孔23が形成され、その係合孔23に係合片24の係止爪24aが嵌入可能とされているため、係止爪24aと係合孔23との嵌合により、中央フェイスブロック30Cと側部フェイスブロック30Lを上下方向で位置決めすることができるうえ、両者の係合状態をより安定させることができる。
また、本実施形態の車両用バンパ100は、側部フェイスブロック30L,30Rの境界係合部41の屈曲壁20の下方に屈曲壁20に連続する凹状壁21が形成され、その凹状壁21の下端が中央フェイスブロック30Cの下端にボルト44とナット45によって締結固定されている。このため、側部フェイスブロック30L,30Rの車幅方向内側の端縁の剛性を屈曲壁20とその屈曲壁20に連続する凹状壁21によって高めることができるとともに、凹状壁21の下端を中央フェイスブロック30Cの下端に強固に固定することができる。したがって、この構成を採用した場合には、中央フェイスブロック30Cと側部フェイスブロック30L,30Rをより安定して係合状態に維持することができる。
また、本実施形態の車両用バンパ100では、中央フェイスブロック30Cの車幅方向外側の端部に、側部フェイスブロック30L,30Rの凹状壁21に挿入される屈曲片25が延設され、その屈曲片25に、中央フェイスブロック30Cを車体に固定するための固定用クリップ47が取り付けられている。そして、凹状壁21の底部には、固定用クリップ47を車体側に突出させるクリップ挿通孔46が形成されている。このため、中央フェイスブロック30Cが固定用クリップ47を介して車体に固定されると、固定用クリップ47が取り付けられる中央フェイスブロック30Cの屈曲片25と車体との間に側部フェイスブロック30L,30Rの凹状壁21が挟み込まれる。したがって、この構成を採用した場合には、中央フェイスブロック30Cと側部フェイスブロック30L,30Rをさらに安定して係合状態に維持することができる。
また、本実施形態の車両用バンパ100は、側部フェイスブロック30L,30Rの凹状壁21の車幅方向内側の端縁に、断面略U字状の折り返しフランジ部21aが上下方向に連続して形成されている。このため、断面略U字状の折り返しフランジ部21aによって側部フェイスブロック30L,30Rの凹状壁21の上下・左右の剛性を高めることができる。したがって、この構成を採用した場合には、側部フェイスブロック30L,30Rに対する中央フェイスブロック30Cの脱着を安定させることができる。
さらに、本実施形態の車両用バンパ100においては、中央フェイスブロック30Cの屈曲片25の延設位置の上方側に、側部フェイスブロック30L,30Rの凹状壁21の底面と車体方向の高さがほぼ同じ締結座60が設けられ、その締結座60が車体にボルト55によって固定されている。したがって、この構成を採用した場合には、中央フェイスブロック30Cで側部フェイスブロック30L,30Rの車幅方向内側の端縁を挟み込んだ状態で、中央フェイスブロック30Cを固定用クリップ47とボルト55によって車体に強固に固定することができる。
また、本実施形態の車両用バンパ100は、側部フェイスブロック30L,30Rが、車体の後面に対向する後壁w1と車体の後部側面に対向する側壁w2とを有し、後壁w1が車体の後面に複数のボルトB1,B2,B3によって固定されるとともに、側壁w2が金属製のブラケット27を介して車体の後部側面に固定されている。このため、この構成を採用した場合には、側部フェイスブロック30L,30Rを車体に強固に、かつ、安定して固定することができる。
また、本実施形態の車両用バンパ100では、側部フェイスブロック30L,30Rと中央フェイスブロック30Cの車外側の突合せ部に、車外側に向かって略V字状に開く凹溝73が設けられている。このため、車体に側部フェイスブロック30L,30Rと中央フェイスブロック30Cを組付けた状態で、側部フェイスブロック30L,30Rと中央フェイスブロック30Cの外面側から塗装を行うときに、塗装ガンから噴射された塗料を、略V字状に開いた凹溝73を通して側部フェイスブロック30L,30Rと中央フェイスブロック30Cの突合せ部の深い部分まで到達させることができる。したがって、この構成を採用した場合には、側部フェイスブロック30L,30Rと中央フェイスブロック30Cの塗装後の見栄えを良好にすることができる。
さらに、本実施形態の車両用バンパ100は、車体のリヤエンドクロスメンバ5の下面にアイボルトを締結するための筒状のナット部材29が固定され、側部フェイスブロック30Rの凹状壁21に、ナット部材29の開口29aの近傍部の周囲を囲むナットカバー部32が一体に形成されている。このため、水滴等が外部から浸入し易い側部フェイスブロック30Rと中央フェイスブロック30Cの隙間の近傍にナット部材29を設置しても、ナットカバー部32によってナット部材29の開口29aの後方側の周囲が囲まれるため、ナット部材29の開口29aに水滴等が浸入するのを抑制することができる。
また、本実施形態の車両用バンパ100は、中央フェイスブロック30Cと側部フェイスブロック30L,30Rに、縦断面が車体後方側に向かって凸のコ字状断面部C1が設けられ、コ字状断面部C1の内側に、側部フェイスブロック30L,30Rの凹状壁21が当該コ字状断面部C1の上下の壁の間を支持するように配置されている。この構成の場合、側部フェイスブロック30L,30Rの端縁で上下方向に延出する凹状壁21によって中央フェイスブロック30Cと側部フェイスブロック30L,30Rのコ字状断面部C1を補強し、コ字状断面部C1の剛性及び強度を高く維持することができる。
なお、本発明は上記の実施形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々の設計変更が可能である。例えば、上記の実施形態の車両用バンパは、車体後部に取り付けられるリヤバンパであるが、車体前部に取り付けられるフロントバンパであっても良い。
20…屈曲壁
21…凹状壁
21a…折り返しフランジ部
22…係合溝
24…係合片
25…屈曲片
27…ブラケット
29…ナット部材
29a…開口
30…リヤバンパフェイス(バンパフェイス)
30L,30R…側部フェイスブロック
30C…中央フェイスブロック
30Lb,30Rb…段部
32…ナットカバー部
37…テールケート(開閉部材)
39…エアアウトレット
41…境界係合部
46…クリップ挿通孔
47…固定用クリップ
55…ボルト(締結部材)
60…締結座
70…リブ
70a…横延出部
70b…縦延出部
71…屈曲稜線
73…凹溝
100…車両用バンパ
B1,B2,B3…ボルト(締結部材)
C1…コ字状断面部
w1…後壁
w2…側壁

Claims (12)

  1. 車体の外側を覆う樹脂製のバンパフェイスを備え、
    前記バンパフェイスは、意匠面に対して段差状の窪み、車体外部に配置される開閉部材の下側角部によって覆われる段部を有し、
    前記段部の裏面に対峙して車体側のエアアウトレットが配置され、前記車体側のエアアウトレットの外側を覆うリブが前記段部の裏面から突出していることを特徴とする車両用バンパ。
  2. 前記リブは、前記段部の屈曲稜線部分に突設されていることを特徴とする請求項1に記載の車両用バンパ。
  3. 前記バンパフェイスは、車幅方向左右に配置される一対の側部フェイスブロックと、一対の前記側部フェイスブロックの間に配置される中央フェイスブロックと、を備え、
    少なくと一方の前記側部フェイスブロックは、前記段部と前記リブを有するとともに、車幅方向内側の端縁に、前記バンパフェイスの裏面側に膨出して前記中央フェイスブロックと係合される境界係合部が設けられ、
    前記リブは、略水平方向に延びる横延出部と、該横延出部の車幅方向外側の端部から上下方向に延びる縦延出部と、を有する略L字状に形成され、
    前記境界係合部は、前記側部フェイスブロックの端縁において上下方向に延び、前記リブとともに前記エアアウトレットの外側を覆う略U字状の壁を形成していることを特徴とする請求項1または2に記載の車両用バンパ。
  4. 前記境界係合部は、前記バンパフェイスの裏面側に向かって窪み、かつ上下方向に延びる屈曲壁を有し、
    前記屈曲壁の背部に形成された係合溝には、前記中央フェイスブロックの端縁に突設された係合片が係合可能とされていることを特徴とする請求項3に記載の車両用バンパ。
  5. 前記境界係合部は、前記リブとともに前記略U字状の壁を形成する部分に前記屈曲壁が形成されるとともに、前記屈曲壁の下方に当該屈曲壁に連続する断面凹形状の凹状壁が形成され、
    前記凹状壁の下端が前記中央フェイスブロックの下端に締結固定されていることを特徴とする請求項4に記載の車両用バンパ。
  6. 前記中央フェイスブロックの車幅方向外側の端部には、前記側部フェイスブロックの前記凹状壁の内部に前記側部フェイスブロックの表面側から挿入される屈曲片が延設され、
    前記屈曲片には、前記中央フェイスブロックを車体に固定するための固定用クリップが取り付けられ、
    前記凹状壁の底部には、前記固定用クリップを車体側に突出させるクリップ挿通孔が形成されていることを特徴とする請求項5に記載の車両用バンパ。
  7. 前記凹状壁の車幅方向内側の端縁には、断面略U字状の折り返しフランジ部が上下方向に連続して形成されていることを特徴とする請求項5または6に記載の車両用バンパ。
  8. 前記中央フェイスブロックの前記屈曲片の延設位置の上方側には、前記側部フェイスブロックの前記凹状壁の底面と車体方向の高さがほぼ同じ締結座が設けられ、
    前記締結座が車体に締結部材によって固定されていることを特徴とする請求項6に記載の車両用バンパ。
  9. 前記側部フェイスブロックは、車体の後面に対向する後壁と、車体の後部側面に対向する側壁と、を有し、
    前記側壁には、当該側壁の補強を兼ねる金属製のブラケットが取り付けられ、
    前記後壁は、車体の後面の上下に離間した位置に複数の締結部材によって固定され、
    前記側壁は、車体の側面に前記ブラケットを介して固定されていることを特徴とする請求項3〜8のいずれか1項に記載の車両用バンパ。
  10. 前記側部フェイスブロックと前記中央フェイスブロックの車外側の突合せ部には、車外側に向かって略V字状に開く凹溝が設けられていることを特徴とする請求項3〜9のいずれか1項に記載の車両用バンパ。
  11. 車体の後部下面には、アイボルトを締結するための筒状のナット部材が固定され、
    前記側部フェイスブロックの前記凹状壁には、前記ナット部材の開口の近傍部の周囲を囲むナットカバー部が設けられていることを特徴とする請求項5に記載の車両用バンパ。
  12. 前記中央フェイスブロックと前記側部フェイスブロックには、縦断面が車体後方側に向かって凸のコ字状断面部が設けられ、
    前記コ字状断面部の内側には、前記凹状壁が当該コ字状断面部の上下の壁の間を支持するように配置されていることを特徴とする請求項5に記載の車両用バンパ。
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