JP2019107985A - カウルトップガーニッシュ - Google Patents
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Abstract
Description
カウルトップガーニッシュとその周辺部品との間隙も狭まる傾向にある。
即ち、発明に係るカウルトップガーニッシュは、車両のボンネットフード(例えば、実施形態のボンネットフード6)の後縁部とフロントウインドシールドガラス(例えば、実施形態のフロントウインドシールドガラス3)の下縁部の間を塞ぐように配置されるガーニッシュ本体(例えば、実施形態のガーニッシュ本体11)と、前記ガーニッシュ本体に取り付けられて外部からの入力荷重を吸収する軟質部材から成るカバー部品(例えば、実施形態のカバー部品13)と、を備えたカウルトップガーニッシュにおいて、前記ガーニッシュ本体は、当該ガーニッシュ本体の壁部(例えば、実施形態の延長フランジ14d)を厚み方向に貫通し、かつ前記壁部の端末部に向かって開口する切欠き溝(例えば、実施形態の切欠き溝12)を有し、前記カバー部品は、前記切欠き溝を覆うカバー本体(例えば、実施形態のカバー本体27)を有し、前記ガーニッシュ本体と前記カバー部品には、前記カバー部品の端部を前記ガーニッシュ本体の前記切欠き溝の開口端(例えば、実施形態の開口端12a)の近傍に結合する端部結合手段(例えば、実施形態の端部結合手段30)が設けられていることを特徴とする。
この場合、係合爪に対してカバー部品の爪受容部を切欠き溝の外側から差し込むようにして嵌合させることができる。爪受容部が係合爪に嵌合されると、爪受容部の奥側方向への変位が規制され、その結果、カバー部品の端部がガーニッシュ本体の端末部側と位置決めされる。また、爪受容部が係合爪に嵌合されると、係合爪の突出方向と交差する方向のカバー部品の変位が規制されるため、カバー部品がガーニッシュ本体に組付けられた後に、外力が加わってもカバー部品が脱落しにくくなる。また、軟質部材から成るカバー部品のバタツキも抑制される。
この場合、爪受容部が係合爪に嵌合されると、ガイド壁が係合爪との間で爪受容部の外周壁を挟みこむかたちとなるため、カバー部品の脱落をより確実に防止できるようになる。また、係合爪に嵌合された爪受容部の外面の外側にガイド壁が配置されるため、爪受容部に外力が作用するのをガイド壁によって避けることができる。
この場合、カバー部品をガーニッシュ本体に組み付けるときには、カバー部品の側縁フランジに突設された係止突起をガーニッシュ本体の挿入許容部に配置し、その状態でカバー部品の爪受容部をガーニッシュ本体の係合爪に嵌合する。このとき、カバー部品を係合爪に対する嵌合方向に押し込むと、カバー部品の係止突起がガイド部に案内されてガーニッシュ本体の嵌合孔方向に移動し、最終的に嵌合孔に嵌合される。したがって、この構成を採用した場合には、カバー部品をガーニッシュ本体に対して強固に、かつ、容易に結合することが可能になる。
この場合、外部からの荷重入力方向に面する位置に、軟質材料から成るカバー部品が配置されることになる。したがって、この構成を採用した場合には、切欠き溝の下方に配置されるハーネス等の部品をカバー部品によって保護することができ、かつ、入力荷重による衝撃をカバー部品によって緩和することができる。
この場合、カバー本体のアーチ状の湾曲部の充分な変形ストロークによって入力荷重による衝撃をより緩和することができる。また、カバー本体の湾曲形状部の基端が切欠き溝の側端部と略合致するように形成されているため、切欠き溝の縁部がアーチ状の湾曲部の変形を阻害するのを抑制することができる。したがって、この構成を採用した場合には、カバー本体による衝撃緩衝性能をより高めることができる。また、カバー部品のアーチ状の湾曲部の下方には上方に隆起した空間ができるため、アーチ状の湾曲部の下方にハーネス等の部品を容易に配置することが可能になる。
この場合、ボンネットフードの上面に大きな荷重が入力されたときに、硬い部品である回動ヒンジの下方へのストロークをカバー部品によって許容することが可能になり、その入力衝撃をカバー部品によって緩和できるようになる。
図1は、実施形態のカウルトップガーニッシュ10を車両の右斜め上方から見た図であり、図2は、一部の部品を取り去ったカウルトップガーニッシュ10を車両の右斜め上方から見た図である。また、図3は、図1のIII−III断面に対応する断面を示す図であり、図4は、図1のIV−IV断面に対応する断面を示す図である。なお、図面の適所には、車両の前方を指す矢印FRと、車両の上方を指す矢印UPが記されている。
図3,図4に示すように、車両のエンジンルーム1の後部上方には、車幅方向に沿って延出するカウル部2が設置されている。カウル部2は、フロントウインドシールドガラス3の前縁部下方に配置される金属製のカウルトップパネル4と、カウルトップパネル4の前部下方に配置される金属製のボディパネル5とが結合されて形成されている。カウル部2は、カウルトップパネル4とボディパネル5が相互に結合されることにより、上方に開口した樋状に形成されている。
また、カウルトップパネル4の後縁部には、後上方に傾斜した後縁フランジ4rが延設され、その後縁フランジ4rの上部に金属製の別体のパネル材8が接続されている。パネル材8の上面には、液密に密着可能なゴム質の接着剤によって、フロントウインドシールドガラス3の前縁部が固定されている。
また、ガーニッシュ本体11の前フランジ14fとボディパネル5の前フランジ19fの間には、エンジンルーム1からの熱気や臭気を遮断するための図示しないシール部材が介装されている。
延長フランジ14dには、当該延長フランジ14dを厚み方向に貫通し、かつ当該延長フランジ14dの前側の端末部に向かって開口する切欠き溝12が形成されている。切欠き溝12の縁部には、上記のカバー部品13が脱着可能に取り付けられる。本実施形態の場合、切欠き溝12は、上面視において、溝底部側が車幅方向内側に緩やかに湾曲する湾曲形状に形成されている。
また、延長フランジ14dの切欠き溝12を取り囲む縁部には、一対の第1係合孔25と一つの第2係合孔26が形成されている。第1係合孔25は、大径の挿入許容孔25a(挿入許容部)と小径の嵌合孔25bとが溝状のガイド部25cによって連結されている。第2係合孔26は、切欠き溝12側にテーパー状に開口する挿入許容開口26a(挿入許容部)と小径の嵌合孔26bとが溝状のガイド部26cによって連結されている。
これらの図にも示すように、カバー部品13は、ガーニッシュ本体11の切欠き溝12の上方を覆うカバー本体27と、ガーニッシュ本体11の切欠き溝12の縁部の上面に重ねられる側縁フランジ28と、を有している。側縁フランジ28は、略一定の張り出し幅で切欠き溝12の縁部に沿うように配置されている。したがって、カバー部品13の上面視では、側縁フランジ28は略U状を呈するように設けられている。
また、カバー本体27の湾曲形状部の下方には、図9に示すように、前後方向に延びてカウル部2内に引き入れられるハーネス35が配置されている。
なお、本実施形態では、爪受容部29と係合爪21がカバー部品13の端部をガーニッシュ本体11の切欠き溝12の開口端12aの近傍に結合する端部結合手段30を構成している。
ここで、各係止突起32のガイド部25c,26cを介した嵌合孔25b,26bへの移動方向は、カバー部品13の爪受容部29がガーニッシュ本体11の係合爪21に嵌入される方向と略合致する方向に設定されている。
さらに、本実施形態の場合、カバー本体27がアーチ状に湾曲して形成されているため、その湾曲部の下方の空間にハーネス35等の部品を容易に配置することができる。
6…ボンネットフード
7…回動ヒンジ
10…カウルトップガーニッシュ
11…ガーニッシュ本体
12…切欠き溝
13…カバー部品
14d…延長フランジ(壁部)
21…係合爪
22…ガイド壁
25a…挿入許容孔
26a…挿入許容開口
25b,26b…嵌合孔
25c,26c…ガイド部
27…カバー本体
28…側縁フランジ
29…爪受容部
30…端部結合手段
32…係止突起
Claims (7)
- 車両のボンネットフードの後縁部とフロントウインドシールドガラスの下縁部の間を塞ぐように配置されるガーニッシュ本体と、前記ガーニッシュ本体に取り付けられて外部からの入力荷重を吸収する軟質部材から成るカバー部品と、を備えたカウルトップガーニッシュにおいて、
前記ガーニッシュ本体は、当該ガーニッシュ本体の壁部を厚み方向に貫通し、かつ前記壁部の端末部に向かって開口する切欠き溝を有し、
前記カバー部品は、前記切欠き溝を覆うカバー本体を有し、
前記ガーニッシュ本体と前記カバー部品には、前記カバー部品の端部を前記ガーニッシュ本体の前記切欠き溝の開口端の近傍に結合する端部結合手段が設けられていることを特徴とするカウルトップガーニッシュ。 - 前記端部結合手段は、前記ガーニッシュ本体の前記切欠き溝の開口端の側部から前記切欠き溝に略沿う方向に突出する係合爪と、前記カバー部品に一体に形成されて前記係合爪と嵌合される爪受容部と、を備えて成ることを特徴とする請求項1に記載のカウルトップガーニッシュ。
- 前記ガーニッシュ本体は、前記端末部の前記係合爪に近接する位置に配置され、前記係合爪に嵌合された前記爪受容部の外周面に対して当接、若しくは、近接するガイド壁を備えていることを特徴とする請求項2に記載のカウルトップガーニッシュ。
- 前記カバー部品は、前記取欠き溝の縁部に重ねられる側縁フランジを有し、
前記カバー部品の前記側縁フランジの裏面には、係止突起が設けられ、
前記ガーニッシュ本体の前記切欠き溝の側縁部には、前記係止突起の挿入を許容する挿入許容部と、前記係止突起が嵌合される嵌合孔と、前記挿入許容部から前記嵌合孔への前記係止突起の移動を許容するガイド部と、が設けられ、
前記ガイド部を介した前記挿入許容部から前記嵌合孔への前記係止突起の移動方向は、前記爪受容部が前記係合爪に嵌入される方向と略合致する方向に設定されていることを特徴とする請求項2または3に記載のカウルトップガーニッシュ。 - 前記切欠き溝は、外部からの荷重入力方向に面する前記ガーニッシュ本体の壁部に設けられていることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載のカウルトップガーニッシュ。
- 前記カバー本体は、前記壁部と交差する方向にアーチ状に湾曲して形成され、
前記カバー本体の湾曲形状部の基端は、前記切欠き溝の側端部と略合致するように形成されていることを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載のカウルトップガーニッシュ。 - 前記カバー部品は、前記ボンネットフードの回動ヒンジの下方に配置されることを特徴とする請求項1〜6のいずれか1項に記載のカウルトップガーニッシュ。
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