JP2019104316A - 車両用ホイールおよびその製造方法 - Google Patents

車両用ホイールおよびその製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】これまでにない新しい意匠性を有する車両用ホイールを提供する。【解決手段】リム部11の車両外側の面およびディスク部12の車両外側の面から構成されている意匠面31の一部は、研磨面34を有している。研磨面34は、平坦な面であり、ホイール10の回転方向と交差する多数の研磨筋目35が形成されている。このように回転方向と交差する研磨筋目35を有するホイール10は、回転すると光を反射する部位が移動し、見た目の変化に富んだものとなる。このように回転方向と交差する研磨筋目35を、回転体であるホイール10の意匠面31に形成することで、回転時に見た目が変化するという特異な視覚的効果が生まれる。したがって、ホイール10は、これまでにない新しい意匠性を有する。【選択図】図1

Description

本発明は、軽合金製の車両用ホイールおよびその製造方法に関する。
従来、軽合金製の車両用ホイールにおいて、型成形後に加工を施すことで意匠性の向上を図る技術が知られている。特許文献1に開示された車両用ホイールの意匠面には、回転方向へ延びる多数の溝により反射型回折格子が形成されている。意匠面は、各溝間の平滑面で光が回折波として反射することにより虹色に光輝いて見える。
特開平4−353001号公報
上述のように、車両用ホイールでは、強度や放熱性といった機能性ばかりではなく、意匠性も重視されている。そのため、車両用ホイールには、新しい意匠が常に求められている。
本発明は、上述の観点によりなされたものであり、その目的は、これまでにない新しい意匠性を有する車両用ホイール、およびその製造方法を提供することである。
本発明の車両用ホイールは、筒状のリム部と、リム部の内側に設けられているディスク部とを備える軽合金製の車両用ホイールである。リムの車両外側の面およびディスク部の車両外側の面から構成されている意匠面の一部は、研磨面を有している。研磨面は、平坦な面であり、車両用ホイールの回転方向と交差する多数の研磨筋目が形成されている。
従来の回転方向の溝を有する車両用ホイールは、回転しても光を反射する部位が移動しないため、回転しても見た目の変化はなく、単調である。これに対して、回転方向と交差する研磨筋目を有する車両用ホイールは、回転すると光を反射する部位が移動し、見た目の変化に富んだものとなる。このように回転方向と交差する研磨筋目を、回転体である車両用ホイールの意匠面に形成することで、回転時に見た目が変化するという特異な視覚的効果が生まれる。
したがって、これまでにない新しい意匠性を有する車両用ホイールを得ることができる。
また、このように多数の研磨筋目を設けることで、単に平滑に加工しただけの光輝面とは異なる見た目が得られる。その理由として、第1に、研磨筋目が光沢を抑えることが挙げられる。例えば、直線や曲線の研磨筋目が連続して一定またはランダムに形成されることで、つや消し状態となり、落ち着いた雰囲気を出すことができる。また、研磨筋目により特定の図形や文字、あるいは幾何学模様を描くことも考えられる。第2に、見る方向および角度によって、光を反射して光って見える部位が変化することが挙げられる。従来の光輝面は、ある一定の方向および角度から見ると、光源に照らされて全体的に光って見えるだけである。これに対して、多数の研磨筋目が形成された研磨面は、微細な溝である研磨筋目の溝壁面のうち、視線方向に向けられた部位が光って見える。そして、見る方向および角度が変わることで視線方向に向く部位が変化して、光って見える部位が変化する。そのため、例えば停止車両に対して観察者が動く場合、または、観察者に対して車両がゆっくり移動する場合など、観察者と研磨面との相対位置が変わる状況において研磨面の光る部位が移動して見えるのである。
本発明の車両用ホイールの製造方法は、切削工程および研磨工程を含む。切削工程は、リム部の車両外側の面およびディスク部の車両外側の面から構成されている意匠面の一部に切削加工により平坦な面を形成する。研磨工程は、車両用ホイールの回転方向と交差する多数の研磨筋目を研磨加工により前記平坦な面に形成する。
このように切削加工により平滑性や光沢感が与えられた平坦な面に対して研磨加工が施されることで、多数の研磨筋目による光の反射の効果を高めることができる。
本明細書において、研磨面が「平坦」であるとは、完全に平面であることのみならず、非常に緩やかに湾曲していることも含まれる。つまり、研磨面は研磨可能なほどに平坦であればよい。
本発明の第1実施形態による車両用ホイールの正面図である。 図1のII−II線断面図である。 図1のIII部分拡大図である。 図1のIV−IV線断面図である。 ホイールの製造工程を説明する図である。 本発明の第2実施形態による車両用ホイールの正面図である。 図6のVII−VII線断面図である。 本発明の第3実施形態による車両用ホイールの正面図である。 図8のIX−IX線断面図である。 本発明の第4実施形態による車両用ホイールの正面図である。 図10のXI−XI線断面図である。 本発明の第5実施形態による車両用ホイールの正面図である。 図12のXIII−XIII線断面図である。 本発明の他の実施形態による1つ目の車両用ホイールのうち、研磨面を拡大して示す図である。 本発明の他の実施形態による2つ目の車両用ホイールのうち、研磨面を拡大して示す図である。 本発明の他の実施形態による3つ目の車両用ホイールのうち、研磨面を拡大して示す図である。 本発明の他の実施形態による4つ目の車両用ホイールのうち、研磨面を拡大して示す図である。 本発明の他の実施形態による5つ目の車両用ホイールのうち、研磨面を拡大して示す図である。 本発明の他の実施形態による6つ目の車両用ホイールのうち、研磨面を拡大して示す図である。
以下、本発明の複数の実施形態を図面に基づき説明する。実施形態同士で実質的に同一の構成には同一の符号を付して説明を省略する。
[第1実施形態]
本発明の第1実施形態による車両用ホイール(以下、ホイール)を図1、図2に示す。図1、図2の符号AXは、ホイール10の回転軸心を示す。図2の紙面の右方向は、ホイール10を車両に装着した状態において車幅方向の内側から外側に向かう方向(車両外方向)である。以下の説明では、車両外方向側のことを「車両外側」と記載する。
ホイール10は、軽合金製のホイールである。本実施形態では、ホイール10は、アルミニウム合金製であり、例えば鋳造により製造される。ホイール10は、筒状のリム部11と、リム部11の内側に設けられたディスク部12とを備えている。
リム部11は、車両内側から車両外側に向かって順に形成されたフランジ部21、ビードシート部22、ウェル部23、ビードシート部24、およびリムフランジ部25を有している。図示しないタイヤのビード部は、ビードシート部22およびビードシート部24に載せられ、フランジ部21およびリムフランジ部25により保持される。ウェル部23は、タイヤをホイール10に装着する過程でビード部が一時的に入り込む凹部である。
ディスク部12は、中央に位置するハブ取付部26と、ハブ取付部26からリム部11まで延びる複数のスポーク部27とを有している。ハブ取付部26は、ハブ穴28と、それを取り囲む複数のボルト挿通孔29とを有している。ホイール10は、ハブ取付部26が車軸のハブに取り付けられることで車両に装着される。
(意匠面)
ホイール10の車両外側の面は、意匠面31である。意匠面31は、車両外側から見える部分であって、ホイール10の見栄えを決めるデザイン部分であり、リム部11およびディスク部12を含む。つまり、意匠面31は、リム部11の車両外側の面およびディスク部12の車両外側の面から構成されている。
意匠面31は、塗装面32、切削面33および研磨面34を有している。ホイール10全体には無色のクリア塗装が施されている。そのため、塗装面32、切削面33および研磨面34は、ホイール10の表面に現れていないが、クリア塗膜を通して視認可能である。なお、全ての図面においてクリア塗膜の図示を省略している。
塗装面32は、型成形したあと、鋳肌に塗装して得られる面である。図1では、塗装面32をドット柄で表している。第1実施形態では、ボルト挿通孔29、切削面33および研磨面34以外の部分が塗装面32である。
切削面33は、塗装したあと、意匠面31の一部を塗膜ごと切削加工して得られる面である。この切削面33は、金属光輝面であり、塗装面32との対比により光輝感が強調されている。第1実施形態では、切削面33は、ハブ取付部26の車両外側に設けられている。
研磨面34は、平坦な面であり、多数の研磨筋目35が形成されている。図1では、多数の研磨筋目35のうちの一部だけを間引いて示している。研磨筋目35は、切削面に特殊な研磨加工を施して得られる。研磨加工する前の状態は、切削面33と同様の金属光輝面であり、切削面33を例えば旋盤で切削加工するとき同時に加工される。第1実施形態では、研磨面34は、スポーク部27と、リム部11のうちスポーク部27に接続されている部分(すなわち、周方向の一部)とに設けられている。各スポーク部27には研磨面34が1つずつ設けられている。各研磨面34は、回転軸心AXに垂直な同一平面上に設けられており、互いに周方向に離間して配置されている。各研磨面34の間には空間がある。この空間は、2つのスポーク部27間の隙間である。
ここで、型成形後に施される加工には、例えば旋盤による切削加工がある。切削加工は、被加工物を刃物で削り取って形状を変える加工法である。切削面33は、この切削加工により形成される面である。基本的には、切削面は平滑面であるが、刃物の送り速度が比較的速い場合には切削面に多数の切削筋目が残ることもある。これらの切削筋目は、回転軸心AXを中心とする同心円状の筋目であって、回転方向に延びる溝となる。
これに対して、研磨加工は、形状を変えない加工法であり、装飾を目的とした加工である。図1、図3に示すように、研磨筋目35は、回転方向と交差する円弧状の筋目である。これは、上述の回転方向の切削筋目とは異なる。
図3に示すように、あるまとまった数の研磨筋目35は、一定方向に連続的に並ぶことで研磨痕36を形成している。研磨痕36は、回転する円筒状の研磨砥石の先端面を当てながら当該研磨砥石を一定方向に送ったときの研磨軌跡であり、一定方向への指向性を有している。第1実施形態では、研磨痕36の指向方向は、径方向と略一致する。
研磨面34は複数の研磨痕36を有している。各研磨痕36は、規則的に配置されることで幾何学模様を描いている。第1実施形態では、各研磨痕36は、研磨面34の全体に隙間なく平行に並ぶように配置されている。
図2、図4に示すように、研磨面34の周囲に形成された面である切削面33(図2参照)および塗装面32(図4参照)は、研磨面34の縁に接続している接続部分も含めて、研磨面34に対して車両内側に位置している。すなわち、車両外側から研磨面34を見たときに、切削面33および塗装面32は、研磨面34よりも奥側(車両内側)に位置している。
(製造方法)
ホイール10は、図5に示す各工程を経て製造される。
鋳造工程S1では、鋳造によりホイール10の概形が形成される。
加工工程S2では、例えば切削加工等によりリム部11およびボルト挿通孔29等が形成される。
塗装工程S3では、全体に塗装が施される。
切削工程S4では、意匠面31の一部に切削加工により切削面33および複数の平坦な面が形成される。この平坦な面は、切削面33と同じ金属面であって、後に研磨面34になる面である。それぞれの平坦な面は、互いに周方向に離間している。
研磨工程S5では、回転方向と交差する多数の研磨筋目35が研磨加工により上記平坦な面に形成され、各研磨面34に同種の幾何学模様が描かれる。
最終塗装工程S6では、クリア塗膜が施される。
(効果)
以上説明したように、ホイール10は、軽合金製であり、筒状のリム部11と、リム部11の内側に設けられているディスク部12とを備えている。リム部11の車両外側の面およびディスク部12の車両外側の面から構成されている意匠面31は、研磨面34を有している。研磨面34は、平坦な面であり、ホイール10の回転方向と交差する多数の研磨筋目35が形成されている。
従来の回転方向に溝を有する車両用ホイールは、回転しても見た目の変化はなく、単調である。これに対して、回転方向と交差する研磨筋目35を有するホイール10は、回転すると光を反射する部位が移動し、見た目の変化に富んだものとなる。このように回転方向と交差する研磨筋目35を、回転体であるホイール10の意匠面31に形成することで、回転時に見た目が変化するという特異な視覚的効果が生まれる。したがって、ホイール10は、これまでにない新しい意匠性を有する。
また、このように多数の研磨筋目35を設けることで、単に平滑に加工しただけの光輝面とは異なる見た目が得られる。その理由として、第1に、研磨筋目35が光沢を抑えることが挙げられる。円弧状の研磨筋目35が一定方向に連続的に並ぶように形成されることで、つや消し状態となり、落ち着いた雰囲気を出すことができる。また、あるまとまった数の研磨筋目35からなる研磨痕36により幾何学模様が描かれている。第2に、見る方向および角度によって、光を反射して光って見える部位が変化することが挙げられる。従来の光輝面は、ある一定の方向および角度から見ると、光源に照らされて全体的に光って見えるだけである。これに対して、多数の研磨筋目35が形成された研磨面34は、微細な溝である研磨筋目35の溝壁面のうち、視線方向に向けられた部位が光って見える。そして、見る方向および角度が変わることで視線方向に向く部位が変化して、光って見える部位が変化する。そのため、例えば停止車両に対して観察者が動く場合、または、観察者に対して車両がゆっくり移動する場合など、観察者と研磨面34との相対位置が変わる状況において研磨面34の光る部位が移動して見えるのである。
ここで、車両用ホイールは、強度や放熱性等の機能性および意匠性を高めるために複雑な3次元形状を有するのが普通である。このような3次元形状の車両用ホイールに研磨面を設けるにあたっては、研磨工具が被加工面の周囲の部分と干渉する問題が生じる。具体的には、研磨面の周囲に形成された面が研磨面に対して車両外側に位置している形態においては、研磨加工するとき研磨工具がその周囲の面に乗り上げてしまうので、研磨面の縁まで加工することができない。このような問題は、例えば平板の平面のような2次元形状のものに研磨面を設ける場合には生じない。
これに対して、第1実施形態では、研磨面34の周囲に形成された切削面33および塗装面32は、研磨面34の縁に接続している接続部分も含めて、研磨面34に対して車両内側に位置している。これにより、研磨工具が研磨面34の周囲の部分と干渉することが抑制されるので、研磨面34の縁まで研磨加工することができる。
また、第1実施形態では、回転軸心AXに垂直な同一平面上に複数の研磨面34があり、各研磨面34の間には空間がある。これにより、各研磨面34の研磨加工前の金属光輝面を切削加工で同時に形成することができる。また、各研磨面34間に空間があることで、ある研磨面34を研磨加工するとき、他の研磨面34を加工しないように避けることができる。
また、第1実施形態では、ホイール10の製造方法は、切削工程S4および研磨工程S5を含む。切削工程S4は、意匠面31の一部に切削加工により平坦な面を形成する。研磨工程S5は、ホイール10の回転方向と交差する多数の研磨筋目35を研磨加工により前記平坦な面に形成する。
このように切削加工により平滑性や光沢感が与えられた平坦な面に対して研磨加工が施されることで、多数の研磨筋目35による光の反射の効果を高めることができる。
[第2実施形態]
本発明の第2実施形態では、図6、図7に示すように、ホイール40の意匠面41は、研磨面42を有している。研磨面42は、回転軸心AXに垂直な平面上にはなく、その平面に対して傾いている。すなわち、径方向内側にいくほど車両内側に位置するように傾いている。研磨面42は、各スポーク43に1つずつ設けられている。各研磨面42は、同一平面上にない。
このように、研磨面42は、回転軸心AXに垂直な平面に対して傾いていてもよい。また、各研磨面42は、同一平面上になくてもよい。それでも、研磨面42に多数の研磨筋目35が形成されていることで、ホイール40はこれまでにない新しい意匠性を有する。
[第3実施形態]
本発明の第3実施形態では、図8、図9に示すように、ホイール50の意匠面51は、研磨面52を有している。1つのスポーク54には、2つの研磨面52と1つの突起55とが設けられている。突起55は、2つの研磨面52の間に位置しており、研磨面52よりも車両外側に突出している。
研磨面52と突起55との間には溝56が形成されている。溝56が形成されることによって、研磨面52と突起55との間には空間がある。つまり、研磨面52に対して突起55側に隣接する位置に空間が設けられている。
このように突起55がある場合であっても、研磨面52と突起55との間に空間があることで、研磨面52を研磨加工するときに突起55を加工しないように避けることができ、また、研磨面52の縁まで研磨加工することができる。
[第4実施形態]
本発明の第4実施形態では、図10、図11に示すように、ホイール60の意匠面61は、研磨面62を有している。研磨面62は、1つのスポーク63に2つ設けられている。この2つの研磨面62は互いに周方向に離間して配置されており、それらの間には溝64が形成されている。溝64が形成されることによって、2つの研磨面62の間には空間がある。つまり、一方の研磨面62に対して他方の研磨面62側に隣接する位置に空間が設けられている。
このように、1つのスポーク63に2つの研磨面62が設けられている場合であっても、各研磨面62の間に空間があることで、一方の研磨面62を研磨加工するときに他方の研磨面62を加工しないように避けることができる。そのため、研磨面62の縁まで研磨加工することができる。
[第5実施形態]
本発明の第5実施形態では、図12、図13に示すように、ホイール70の意匠面71は、切削面72および研磨面73を有している。切削面72は、ハブ取付部26およびスポーク74の車両外側の面である。研磨面73は、スポーク74の中央に形成されている。切削面72と研磨面73との間には溝75が形成されている。
スポーク74において、切削面72および研磨面73は、回転軸心AXに垂直な同一平面上において周方向に並んでいる。そして、溝75が形成されることによって、切削面72と研磨面73との間には空間がある。つまり、研磨面73に対して切削面72側に隣接する位置に空間が設けられている。
これにより、切削面72と、研磨面73の研磨加工前の金属光輝面とを切削加工で同時に形成することができる。また、切削面72と研磨面73との間に空間があることで、研磨面73を研磨加工するとき、切削面72を加工しないように避けることができる。
[他の実施形態]
他の実施形態では、研磨筋目は、円弧状に限らず、他の形状であってもよい。例えば、図14、図15、図16に示すように研磨筋目81が直線状であってもよい。図14では、一定方向に延びる研磨筋目81が並ぶように形成されている。図15では、研磨筋目81が方向関係なくランダムに並ぶように形成されている。図16では、あるまとまった数の一定方向に延びる研磨筋目81が集まることで研磨痕82を形成している。各研磨痕82は、格子状に配置されることで幾何学模様を描いている。
また、図17に示すように研磨筋目85は波状であってもよい。図17では、研磨筋目85が規則的に配置されている。これとは別に、あるまとまった数の研磨筋目85からなる研磨痕により幾何学模様が描かれてもよい。
また、研磨筋目は、図18、図19に示すように円形状であってもよい。図18、図19では、あるまとまった数の研磨筋目91が同心状に並ぶことで研磨痕92、93を形成している。図18では、同心円状の複数の研磨痕92は、うろこ状の幾何学模様を描いている。図19では環状の複数の研磨痕93は、グリッド状に配置されることで幾何学模様を描いている。
他の実施形態では、研磨面は、直線状の研磨筋目と、円弧状、波状または円形状である曲線状の研磨筋目とが複合的に形成されていてもよい。
他の実施形態では、研磨筋目により図形や文字が描かれてもよいし、複数種類の模様が描かれてもよい。
他の実施形態では、研磨面は、ホイールの軸心に垂直な第1平面上に位置するものと、第1平面に平行な第2平面上に位置するものとが混在していてもよい。また、研磨面は、第1平面上に位置するものと、第1平面に対して傾いているものとが混在していてもよい。
他の実施形態では、研磨面は、径方向内側にいくほど車両外側に位置するように傾いていてもよい。また、研磨面は、径方向において傾いているものに限らず、周方向において傾いていてもよい。
他の実施形態では、研磨面は、スポーク部およびリム部の一方に位置していてもよい。
他の実施形態では、研磨面は、リム部のリムフランジ部に対して車両内側に位置していてもよい。研磨面に対して車両外側に位置する突起は、例えばリムフランジ部等であってもよい。
他の実施形態では、研磨面は、金属面に限らず、めっき又はアルマイト処理などの表面処理が施された面であってもよい。
他の実施形態では、2つの研磨面の間にある空間、研磨面と突起との間にある空間、研磨面と切削面との間にある空間は、溝により設けられるものに限らず、孔により設けられるものであってもよい。
他の実施形態では、意匠面は、塗装面および切削面の一方または両方を有していなくてもよい。
他の実施形態では、鋳肌への塗装に限らず、切削面に塗装されてもよい。
他の実施形態では、塗装面の塗装は、切削加工前に限らず、切削加工後に部分的に行われてもよい。
他の実施形態では、クリア塗装は、無色に限らず、有色であってもよい。
他の実施形態では、ホイールは、アルミニウム合金製に限らず、例えばマグネシウム合金製など他の軽合金製であってもよい。
他の実施形態では、ディスク部は、スポークタイプに限らず、メッシュタイプ等の他のタイプであってもよい。
他の実施形態では、ホイールは、鋳造に限らず、鍛造により製造されてもよい。
本発明は、上述した実施形態に限定されるものではなく、発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々の形態で実施可能である。
10、40、50、60、70・・・車両用ホイール
11・・・リム部
12・・・ディスク部
31、41、51、61、71・・・意匠面
34、42、52、62、73・・・研磨面
35、81、85、91・・・研磨筋目

Claims (6)

  1. 筒状のリム部と、前記リム部の内側に設けられているディスク部とを備える軽合金製の車両用ホイールであって、
    前記リム部の車両外側の面および前記ディスク部の車両外側の面から構成されている意匠面の一部は、研磨面を有しており、
    前記研磨面は、平坦な面であり、前記車両用ホイールの回転方向と交差する多数の研磨筋目が形成されている車両用ホイール。
  2. 前記研磨面の周囲に形成された面のうち、少なくとも前記研磨面の縁に接続している接続部分は、前記研磨面に対して車両内側に位置している請求項1に記載の車両用ホイール。
  3. 前記意匠面は、前記研磨面よりも前記車両外側に突出している突起を有しており、
    前記研磨面と前記突起との間には空間がある請求項2に記載の車両用ホイール。
  4. 前記車両用ホイールの回転軸心に垂直な同一平面上に複数の前記研磨面があり、
    各前記研磨面の間には空間がある請求項2または3に記載の車両用ホイール。
  5. 前記意匠面は、前記車両用ホイールの回転軸心に垂直な同一平面上において周方向に並ぶ前記研磨面および切削面を有しており、
    前記研磨面と前記切削面との間には空間がある請求項請求項2に記載の車両用ホイール。
  6. 筒状のリム部と、前記リム部の内側に設けられているディスク部とを備える軽合金製の車両用ホイールの製造方法であって、
    前記リム部の車両外側の面および前記ディスク部の車両外側の面から構成されている意匠面の一部に切削加工により平坦な面を形成する切削工程と、
    前記車両用ホイールの回転方向と交差する多数の研磨筋目を研磨加工により前記平坦な面に形成する研磨工程と、
    を含む車両用ホイールの製造方法。
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