JP6807912B2 - 車両用ホイールの製造方法 - Google Patents

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Description

本発明は、車両用ホイールの製造方法に関する。
従来、軽合金製の車両用ホイールにおいて、型成形後に機械加工を施すことで意匠性の向上を図る技術が知られている。特許文献1に開示された車両用ホイールでは、リム部、センターボア部、およびスポーク部の少なくともいずれか1つの外表面に機械加工面が形成されている。機械加工面は、スポーク部の車両外側を向く外表面に形成された第1加工面と、互いに隣り合う第1加工面同士を径内側または径外側で周方向に結ぶと共に曲面状に形成された第2加工面と、を有する。
特開2018−127040号公報
上述のように車両用ホイールでは、強度や剛性といった機能性ばかりではなく、意匠性も重視されている。そのため、車両用ホイールには新しい意匠が常に求められている。また、新しい意匠を生み出すための製造コストアップを抑えることも求められている。
本発明は上述の観点によりなされたものであり、その目的は、新しい意匠性を有する車両用ホイールをより安価に製造可能な製造方法を提供することである。
本発明の第1の製造方法は、重複切削工程と、非重複切削工程とを含む。
重複切削工程では、車両用ホイールの意匠部に、所定の基準位置から所定の切込み深さで、径方向にて切削痕同士がつながる送り速度で旋盤加工が施される。
非重複切削工程では、重複切削工程による加工後、意匠部に、基準位置から重複切削工程における切込み深さよりも深い切込み深さで、径方向にて切削痕同士が離間する送り速度で旋盤加工が施される。
発明の詳細な説明では、重複切削工程における切込み深さを「比較的浅い切込み深さ」と表し、非重複切削工程における切込み深さを「比較的深い切込み深さ」と表す。
本発明の第2の製造方法は、非重複切削工程と、重複切削工程とを含む。
非重複切削工程では、意匠部に、所定の基準位置から所定の切込み深さで、径方向にて切削痕同士が離間する送り速度で旋盤加工が施される。
重複切削工程では、非重複切削工程による加工後、意匠部に、基準位置から非重複切削工程における切込み深さよりも浅い切込み深さで、径方向にて切削痕同士がつながる送り速度で旋盤加工が施される。
発明の詳細な説明では、非重複切削工程における切込み深さを「比較的深い切込み深さ」と表し、重複切削工程における切込み深さを「比較的浅い切込み深さ」と表す。
本発明の第3の製造方法は、第1重複切削工程と、第2重複切削工程とを含む。
第1重複切削工程では、意匠部に、所定の基準位置から所定の切込み深さで、径方向にて切削痕同士がつながる送り速度で旋盤加工が施される。
第2重複切削工程では、第1重複切削工程による加工後、意匠部に、基準位置から第1重複切削工程における切込み深さよりも浅い切込み深さで、径方向にて切削痕同士がつながる送り速度で旋盤加工が施される。
発明の詳細な説明では、第1重複切削工程における切込み深さを「比較的深い切込み深さ」と表し、第2重複切削工程における切込み深さを「比較的浅い切込み深さ」と表す。
上記車両用ホイールの製造方法によれば、互いに異なる2種類の切削痕が形成され、従来の単純な旋盤加工で得られる1種類の切削痕による細かく平坦な表面形状に比べて、粗く凸凹とした表面形状を形成できる。しかも、従来から車両用ホイールの製造に用いられている旋盤加工を流用できる。したがって、新しい意匠性を有する車両用ホイールをより安価に得ることができる。
第1実施形態による車両用ホイールの正面図。 図1のII−II線断面図。 図2のIII部拡大図。 第1実施形態によるホイールの製造工程を説明する工程図。 重複切削工程を行う様子を示す図。 重複切削工程前の意匠部の拡大模式図。 重複切削工程後の意匠部の拡大模式図。 非重複切削工程後の意匠部の拡大模式図。 第2実施形態によるホイールの製造工程を説明する工程図。 非重複切削工程前の意匠部の拡大模式図。 非重複切削工程後の意匠部の拡大模式図。 重複切削工程後の意匠部の拡大模式図。 第3実施形態によるホイールの意匠部を説明する図。 第3実施形態によるホイールの製造工程を説明する工程図。 第1重複切削工程前の意匠部の拡大模式図。 第1重複切削工程後の意匠部の拡大模式図。 第2重複切削工程後の意匠部の拡大模式図。
以下、本発明の複数の実施形態を図面に基づき説明する。実施形態同士で実質的に同一の構成には同一の符号を付して説明を省略する。
[第1実施形態]
本発明の第1実施形態による車両用ホイール(以下、ホイール)を図1、図2に示す。図1、図2の符号AXは、ホイール10の回転軸心を示す。図2の紙面の右方向は、ホイール10を車両に装着した状態において車幅方向の内側から外側に向かう方向(車両外方向)である。以下の説明では、車両外方向側のことを「車両外側」と記載する。
ホイール10は、軽合金製のホイールである。本実施形態では、ホイール10は、アルミニウム合金製であり、例えば鋳造により製造される。ホイール10は、筒状のリム部11と、リム部11の内側に設けられたディスク部12とを備えている。
リム部11は、車両内側から車両外側に向かって順に形成されたフランジ部21、ビードシート部22、ウェル部23、ビードシート部24、およびリムフランジ部25を有している。図示しないタイヤのビード部は、ビードシート部22およびビードシート部24に載せられ、フランジ部21およびリムフランジ部25により保持される。ウェル部23は、タイヤをホイール10に装着する過程でビード部が一時的に入り込む凹部である。
ディスク部12は、中央に位置するハブ取付部26と、ハブ取付部26からリム部11まで延びる複数のスポーク部27とを有している。ハブ取付部26は、ハブ穴28と、それを取り囲む複数のボルト挿通孔29とを有している。ホイール10は、ハブ取付部26が車軸のハブに取り付けられることで車両に装着される。
(意匠面)
ホイール10の車両外側部分は意匠部であり、この意匠部の外表面が意匠面31である。意匠面31は、車両外側から見える部分であって、ホイール10の見栄えを決めるデザイン部分であり、リム部11およびディスク部12を含む。つまり、意匠面31は、リム部11の車両外側の面およびディスク部12の車両外側の面から構成されている。
意匠面31は、塗装面32、第1切削面33および第2切削面34を有している。ホイール10全体には無色または有色のクリア塗装が施されている。そのため、塗装面32、第1切削面33および第2切削面34は、クリア塗膜を通して視認可能である。なお、全ての図面においてクリア塗膜の図示を省略している。
塗装面32は、型成形したあと、鋳肌に有色の塗装が施された面である。図1では、塗装面32をドット柄で表している。第1実施形態では、第1切削面33および第2切削面34以外の部分が塗装面32である。
第1切削面33は、塗装後の意匠部の一部を塗膜ごと切削加工して得られる平坦な面である。この第1切削面33は、金属光輝面であり、塗装面32との対比により光輝感が強調されている。第1実施形態では、第1切削面33は、ハブ取付部26の車両外側に設けられている。
図1〜図3に示すように、第2切削面34は、塗装後の意匠部の一部を塗膜ごと切削加工して得られる凹凸面である。この第2切削面33は、金属光輝面であり、塗装面32との対比により光輝感が強調されている。第1実施形態では、第2切削面34は、スポーク部27の車両外側に設けられている。
第2切削面34は、略回転方向に延びる2種類の切削溝41、42を有している。第1実施形態では、比較的浅い切削溝41と、比較的深い切削溝42とが形成されている。切削溝41は、径方向において切削溝41同士がつながるように形成されている。切削溝42は、径方向において切削溝42同士が離間するように形成されている。切削溝42と切削溝42との間には複数の切削溝41が連続して設けられている。切削溝41と切削溝42は内壁面の曲率半径が同じである。切削溝41の幅は切削溝42の幅よりも小さい。なお、図1、図2では切削溝41の図示を省略している。
(製造方法)
ホイール10は、図4に示す各工程を経て製造される。
鋳造工程S1では、鋳造によりホイール10の概形が形成される。
加工工程S2では、例えば切削加工等によりリム部11およびボルト挿通孔29等が形成される。
塗装工程S3では、全体に塗装が施される。
平滑切削工程S4では、塗装後の意匠部の中央部を塗膜ごと切削加工して第1切削面33が形成される。
重複切削工程S5では、塗装後の意匠部の外周部を塗膜ごと切削加工して第2切削面34の切削溝41が形成される。
非重複切削工程S6では、重複切削工程S5による加工後にさらに切削加工して第2切削面34の切削溝42が形成される。
最終塗装工程S7では、クリア塗膜が施される。
重複切削工程S5について詳述する。重複切削工程S5では、ホイール10の意匠部35に、所定の基準位置Xから比較的浅い切込み深さD1で、径方向にて切削痕(すなわち切削溝41)同士がつながる送り速度で旋盤加工が施される。図5に示すように、ホイール10を回転させながらバイト5を径方向Mに移動させて意匠部35を切削し、切削溝41がスパイラル状に形成される。これにより、図6に示す切削前の意匠部35の外表面が、図7に示すように径方向につながる複数の切削溝41を有する切削面となる。図6に示すように、基準位置Xは、切削前の意匠部35の外表面(加工工程S2にて形成された面)に略一致する。例えば、切込み深さD1を0.09mmとし、バイト5の刃先Rが2mmであるのに対して送り速度を0.4mm/回転とすることで、径方向にて切削痕同士がつながる送り速度となる。バイト5の刃先の形状が切削痕として残るため、切削溝41の内壁面の曲率半径は2mmとなる。
非重複切削工程S6について詳述する。非重複切削工程S6では、重複切削工程S5による加工後、意匠部35に、基準位置Xから比較的深い切込み深さD2で、径方向にて切削痕(すなわち切削溝42)同士が離間する送り速度で旋盤加工が施される。これにより、図7に示す複数の切削溝41を有する切削面が、図8に示すように径方向に離間した複数の切削溝42を有する切削面となる。例えば、切込み深さD2を0.2mmとし、バイト5の刃先Rが2mmであるのに対して送り速度を2.8mm/回転とすることで、径方向にて切削痕同士が離間する送り速度となる。バイト5の刃先の形状が切削痕として残るため、切削溝42の内壁面の曲率半径は2mmとなる。
(効果)
以上説明したように、第1実施形態のホイール10の製造方法は、重複切削工程と、非重複切削工程とを含む。重複切削工程では、ホイール10の意匠部35に、所定の基準位置Xから比較的浅い切込み深さD1で、径方向にて切削痕同士がつながる送り速度で旋盤加工が施される。非重複切削工程では、重複切削工程による加工後、意匠部35に、基準位置Xから比較的深い切込み深さD2で、径方向にて切削痕同士が離間する送り速度で旋盤加工が施される。
上記のホイール10の製造方法によれば、互いに異なる2種類の切削痕として切削溝41、42が第2切削面34に形成され、従来の単純な旋盤加工で得られる1種類の切削痕による細かく平坦な表面形状に比べて、粗く凸凹とした表面形状を形成できる。しかも、従来から車両用ホイールの製造に用いられている旋盤加工を流用できる。したがって、新しい意匠性を有するホイール10をより安価に得ることができる。
また、重複切削工程における切削溝41の加工と非重複切削工程における切削溝42の加工とを同じバイト5を用いて行うことができるため、加工プログラム(送り速度や切込み深さ)の変更程度で量産化が可能となる。
[第2実施形態]
第2実施形態のホイール10の製造方法を図9〜図12に基づき説明する。第2実施形態において、ホイール10の構成は第1実施形態と同じであるが、製造方法が異なる。
(製造方法)
ホイール10は、図9に示す各工程を経て製造される。
非重複切削工程S5では、塗装後の意匠部の外周部を塗膜ごと切削加工して第2切削面34の切削溝42が形成される。
重複切削工程S6では、非重複切削工程S5による加工後にさらに切削加工して第2切削面34の切削溝41が形成される。
非重複切削工程S5について詳述する。非重複切削工程S5では、ホイール10の意匠部35に、所定の基準位置Xから比較的深い切込み深さD2で、径方向にて切削痕(すなわち切削溝42)同士が離間する送り速度で旋盤加工が施される。これにより、図10に示す切削前の意匠部35の外表面が、図11に示すように径方向に離間した複数の切削溝42を有する切削面となる。例えば、切込み深さD2を0.2mmとし、バイト5の刃先Rが2mmであるのに対して送り速度を2.8mm/回転とすることで、径方向にて切削痕同士が離間する送り速度となる。バイト5の刃先の形状が切削痕として残るため、切削溝42の内壁面の曲率半径は2mmとなる。
重複切削工程S6について詳述する。重複切削工程S6では、非重複切削工程S5による加工後、意匠部35に、基準位置Xから比較的浅い切込み深さD1で、径方向にて切削痕(すなわち切削溝41)同士がつながる送り速度で旋盤加工が施される。これにより、図11に示す複数の切削溝42を有する切削面が、図12に示すように径方向につながる複数の切削溝41を有する切削面となる。例えば、切込み深さD1を0.09mmとし、バイト5の刃先Rが2mmであるのに対して送り速度を0.4mm/回転とすることで、径方向にて切削痕同士がつながる送り速度となる。バイト5の刃先の形状が切削痕として残るため、切削溝41の内壁面の曲率半径は2mmとなる。
(効果)
以上説明したように、第2実施形態のホイール10の製造方法は、非重複切削工程と、重複切削工程とを含む。非重複切削工程では、ホイール10の意匠部35に、基準位置Xから比較的深い切込み深さD2で、径方向にて切削痕同士が離間する送り速度で旋盤加工が施される。重複切削工程では、非重複切削工程による加工後、意匠部35に、基準位置Xから比較的浅い切込み深さD1で、径方向にて切削痕同士がつながる送り速度で旋盤加工が施される。
上記のホイール10の製造方法によれば、互いに異なる2種類の切削痕として切削溝41、42が第2切削面34に形成されるため、第1実施形態と同様の効果が得られる。
[第3実施形態]
第3実施形態のホイール10は、図13に示すように、第2切削面54の各切削溝42の間隔が第1実施形態と比べて小さい。それ以外の構成は第1実施形態と同じである。以下、第3実施形態のホイール10の製造方法を図14〜図17に基づき説明する。
(製造方法)
ホイール10は、図14に示す各工程を経て製造される。
第1重複切削工程S5では、塗装後の意匠部の外周部を塗膜ごと切削加工して第2切削面54の切削溝42が形成される。
第2重複切削工程S6では、非重複切削工程S5による加工後にさらに切削加工して第2切削面54の切削溝41が形成される。
第1重複切削工程S5について詳述する。第1重複切削工程S5では、ホイール10の意匠部35に、所定の基準位置Xから比較的深い切込み深さD2で、径方向にて切削痕(すなわち切削溝42)同士がつながる送り速度で旋盤加工が施される。これにより、図15に示す切削前の意匠部35の外表面が、図16に示すように径方向につながる複数の切削溝42を有する切削面となる。例えば、切込み深さD2を0.2mmとし、バイト5の刃先Rが2mmであるのに対して送り速度を1.5mm/回転とすることで、径方向にて切削痕同士がつながる送り速度となる。バイト5の刃先の形状が切削痕として残るため、切削溝42の内壁面の曲率半径は2mmとなる。
第2重複切削工程S6について詳述する。第2重複切削工程S6では、第1重複切削工程S5による加工後、意匠部35に、基準位置Xから比較的浅い切込み深さD1で、径方向にて切削痕(すなわち切削溝41)同士がつながる送り速度で旋盤加工が施される。これにより、図16に示す複数の切削溝42を有する切削面が、図17に示すように径方向につながる複数の切削溝41を有する切削面となる。なお、本実施形態では、複数の切削溝42の間隔が狭いため、それらの間に形成される切削溝41は1つまたは2つになっている。例えば、切込み深さD1を0.09mmとし、バイト5の刃先Rが2mmであるのに対して送り速度を0.4mm/回転とすることで、径方向にて切削痕同士がつながる送り速度となる。バイト5の刃先の形状が切削痕として残るため、切削溝41の内壁面の曲率半径は2mmとなる。
(効果)
以上説明したように、第3実施形態のホイール10の製造方法は、第1重複切削工程と、第2重複切削工程とを含む。第1重複切削工程では、ホイール10の意匠部35に、基準位置Xから比較的深い切込み深さD2で、径方向にて切削痕同士がつながる送り速度で旋盤加工が施される。第2重複切削工程では、第1重複切削工程による加工後、意匠部35に、基準位置Xから比較的浅い切込み深さD1で、径方向にて切削痕同士がつながる送り速度で旋盤加工が施される。
上記のホイール10の製造方法によれば、互いに異なる2種類の切削痕として切削溝41、42が第2切削面54に形成されるため、第1実施形態と同様の効果が得られる。
また、第1重複切削工程による切削後、各切削溝42間には尖り部43が形成されるが、第2重複切削工程を行うことで尖り部43を切削して切削溝41としている。そのため、最終塗装工程S7で塗装するクリア塗膜が尖り部43の部分だけ薄くなることを解消でき、ホイール10の錆び付きを防止できる。
[他の実施形態]
第1〜第3実施形態では、第2切削面34、54は、塗装後の意匠部の一部を塗膜ごと切削加工して得られる凹凸面であるものとした。これに対して他の実施形態では、第2切削面は、塗装前に意匠部の一部を切削加工し、その後塗装を施した凹凸面であってもよい。
切削溝を形成する2つの切削工程(すなわち、第1実施形態における重複切削工程と非重複切削工程、第2実施形態における非重複切削工程と重複切削工程、第3実施形態における第1重複切削工程と第2重複切削工程)では、同じバイト5が用いられていた。これに対して他の実施形態では異なるバイトが用いられてもよい。
他の実施形態では、ホイールは、アルミニウム合金製に限らず、例えばマグネシウム合金製など他の軽合金製であってもよい。また、他の実施形態では、ホイールは、鋳造に限らず、鍛造により製造されてもよい。また、他の実施形態では、ディスク部は、スポークタイプに限らず、メッシュタイプ等の他のタイプであってもよい。
以上、本発明はこのような実施形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々の形態で実施可能である。
10:ホイール(車両用ホイール)
31:意匠面
33:第1切削面
34、54:第2切削面
41:切削溝(切削痕)
42:切削溝(切削痕)

Claims (3)

  1. 車両用ホイールの製造方法であって、
    前記車両用ホイールの意匠部に、所定の基準位置から所定の切込み深さで、径方向にて切削痕同士がつながる送り速度で旋盤加工が施される重複切削工程と、
    前記重複切削工程による加工後、前記意匠部に、前記基準位置から前記重複切削工程における切込み深さよりも深い切込み深さで、径方向にて切削痕同士が離間する送り速度で旋盤加工が施される非重複切削工程と、
    を含む車両用ホイールの製造方法。
  2. 車両用ホイールの製造方法であって、
    前記車両用ホイールの意匠部に、所定の基準位置から所定の切込み深さで、径方向にて切削痕同士が離間する送り速度で旋盤加工が施される非重複切削工程と、
    前記非重複切削工程による加工後、前記意匠部に、前記基準位置から前記非重複切削工程における切込み深さよりも浅い切込み深さで、径方向にて切削痕同士がつながる送り速度で旋盤加工が施される重複切削工程と、
    を含む車両用ホイールの製造方法。
  3. 車両用ホイールの製造方法であって、
    前記車両用ホイールの意匠部に、所定の基準位置から所定の切込み深さで、径方向にて切削痕同士がつながる送り速度で旋盤加工が施される第1重複切削工程と、
    前記第1重複切削工程による加工後、前記意匠部に、前記基準位置から前記第1重複切削工程における切込み深さよりも浅い切込み深さで、径方向にて切削痕同士がつながる送り速度で旋盤加工が施される第2重複切削工程と、
    を含む車両用ホイールの製造方法。
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