JP2019103386A - ワイヤレス受電装置及びこれを用いたワイヤレス電力伝送システム - Google Patents

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Abstract

【課題】過電圧が生じた場合に装置を構成する回路素子の保護を図りつつ、保護回路を構成する回路素子自体の保護を可能にする。【解決手段】ワイヤレス受電装置20は、受電コイルL2を含む受電ユニット21と、受電ユニット21の一方の出力端P1にアノード及びカソードがそれぞれ接続されるダイオードD1,D2と、受電ユニット21の他方の出力端P2にアノード及びカソードがそれぞれ接続されるダイオードD3,D4と、ダイオードD3,D4にそれぞれ並列接続されるコンデンサCd1,Cd2とを有し、受電コイルL2が受電した交流電力を直流電力に変換する整流回路23と、他方の出力端P2と整流回路23の出力端P4との間に接続されるスイッチング素子SW21を含む保護回路25と、整流回路23の出力電圧及びコンデンサCd1又はCd2の端子間電圧に基づいてスイッチング素子SW21のオンオフ動作を制御する制御回路28を備える。【選択図】図1

Description

本発明は、送電側からワイヤレス伝送された電力を受電するワイヤレス受電装置及びこれを用いたワイヤレス電力伝送システムに関する。
近年、電気自動車の充電池を充電するための技術としてワイヤレス電力伝送技術が注目されている。このワイヤレス電力伝送技術では、負荷の状態に応じて生じるインピーダンスの変化に伴い、電力伝送効率が低下してしまうことが問題視されている。この問題を解決するため、例えば、特許文献1では、充電部のインピーダンスを検出し、検出されたインピーダンスが比較的低い場合はブリッジ整流回路を選択し、検出されたインピーダンスが比較的高い値に達した場合には倍電圧整流回路を選択することにより電力伝送効率の低下を抑制することが提案されている。
しかしながら、特許文献1に開示された技術では、ブリッジ整流回路と倍電圧整流回路を切り替えるスイッチ、充電部に係るインピーダンスを検出する検出部、スイッチのオン/オフを制御する制御回路などのハードウェアが必要となる。特に、取り扱う電力が大きい場合には大型のスイッチが必要となるため、高コスト化や設置スペースの確保の問題が生じる。また、ソフトウェア的には、負荷のインピーダンスを検出してスイッチのオン/オフのタイミングを制御する能動的な制御アルゴリズムが必要となり、システムが複雑化するという問題もある。
ところで、ワイヤレス電力伝送システムにおいては、送電中に受電側で過電圧等の異常が生じることがあり、このような異常から回路素子を保護するために保護回路を搭載することが知られている。例えば、特許文献2では整流回路を過電圧から保護するスイッチング素子を用いた保護回路が提案されている。特許文献2に開示されている保護回路は、受電側共振回路の出力部と整流回路の出力部との間に接続されるスイッチング素子と整流素子とを有し、受電側電圧検知部が検知した出力電圧の値が予め設定された基準電圧値を超えたとき、スイッチング素子を動作させて回路を短絡し、過電圧から回路素子を保護する。
国際公開第2013/136409号 国際公開第2016/159093号
上記特許文献1のワイヤレス電力伝送システムに特許文献2の保護回路を適用した場合、インピーダンスの変化に伴う電力伝送効率の低下を防止すると共に、整流回路等を構成する回路素子を過電圧から保護することが可能である。
しかしながら、ブリッジ整流回路と倍電圧整流回路とを組み合わせてなるワイヤレス受電装置において、単純に保護回路を組み込んだだけでは、保護回路の動作タイミングによっては、保護回路を構成するスイッチング素子などに過大な電流が流れるという問題が生じる場合がある。過大な電流に耐え得る素子を選択する方法も考えられるが、その場合には装置の大型化、高コスト化に繋がるおそれがある。そのため、装置の大型化、高コスト化を伴うことなく保護回路を構成する素子への過大な電流を抑制する技術が望まれている。
本発明は上記事情に鑑みてなされたものであり、過電圧が生じた場合に装置を構成する回路素子の保護を図りつつ、保護回路を構成する回路素子自体の保護が可能なワイヤレス受電装置及びワイヤレス電力伝送システムを提供することを目的とする。
上記課題を解決するため、本発明によるワイヤレス受電装置は、受電コイルを含む受電ユニットと、前記受電ユニットの一方の出力端にアノードが接続される第1のダイオードと、前記一方の出力端にカソードが接続される第2のダイオードと、前記受電ユニットの他方の出力端にアノードが接続される第3のダイオードと、前記他方の出力端にカソードが接続される第4のダイオードと、前記第3及び第4のダイオードにそれぞれ並列接続される第1及び第2のコンデンサとを有し、前記受電コイルが受電した交流電力を直流電力に変換する整流回路と、前記受電ユニットの前記他方の出力端と前記整流回路の出力端との間に接続される第1のスイッチング素子を含む保護回路と、前記整流回路の出力電圧及び前記第1又は第2のコンデンサの端子間電圧に基づいて前記第1のスイッチング素子のオンオフ動作を制御する制御回路とを備えることを特徴とする。
本発明によれば、過電圧が生じた場合に整流回路等を構成する回路素子の保護を図りつつ、保護回路を構成する第1のスイッチング素子等に過大な電流が流れることを抑制することができ、保護回路を構成する回路素子自体を保護することができる。
本発明において、前記保護回路は、前記受電ユニットの前記一方の出力端と前記整流回路の出力端との間に接続される第2のスイッチング素子をさらに含み、前記制御回路は、前記整流回路の出力電圧及び前記第1又は第2のコンデンサの端子間電圧に基づいて前記第1及び第2のスイッチング素子のオンオフ動作を制御することが好ましい。この構成によれば、保護回路を構成する回路素子を素早く保護することができる。
本発明において、前記保護回路は、前記受電ユニットの前記他方の出力端と前記第1のスイッチング素子との間、又は、前記第1のスイッチング素子と前記整流回路の出力端との間に接続される第1の整流素子をさらに含むことが好ましい。この構成によれば、保護回路が動作していない通常動作時において保護回路の第1のスイッチング素子の寄生容量の影響によりワイヤレス受電装置の動作が不安定になることを防止することができる。
本発明において、前記保護回路は、前記受電ユニットの前記他方の出力端と前記第1のスイッチング素子との間、又は、前記第1のスイッチング素子と前記整流回路の出力端との間に接続される第1の整流素子と、前記受電ユニットの前記一方の出力端と前記第2のスイッチング素子との間、又は、前記第2のスイッチング素子と前記整流回路の出力端との間に接続される第2の整流素子とをさらに含むことが好ましい。この構成によれば、保護回路が動作していない通常動作時において保護回路の第1及び第2のスイッチング素子の寄生容量の影響によりワイヤレス受電装置の動作が不安定になることを防止することができる。
本発明において、前記保護回路は、前記受電ユニットの前記他方の出力端と前記第1のスイッチング素子との間に接続される第1の整流素子と、前記受電ユニットの前記一方の出力端と前記第1のスイッチング素子との間に接続される第2の整流素子とをさらに含み、前記第1のスイッチング素子は、前記第1の整流素子を介して前記他方の出力端に接続されると共に、前記第2の整流素子を介して前記一方の出力端に接続されることが好ましい。この構成によれば、保護回路が動作していない通常動作時において保護回路の第1のスイッチング素子の寄生容量の影響によりワイヤレス受電装置の動作が不安定になることを防止することができる。また保護回路が単一のスイッチング素子を用いて構成されているので低コスト化と制御の安定化を図ることができる。
本発明において、前記第1のスイッチング素子は、第1の電界効果トランジスタであり、前記第2のスイッチング素子は、第2の電界効果トランジスタであり、前記第4のダイオードは、前記第1の電界効果トランジスタの寄生ダイオードであり、前記第2のダイオードは、前記第2の電界効果トランジスタの寄生ダイオードである、ことが好ましい。この構成によれば、整流回路の一部の素子を保護回路と共有化することができ、独立の保護回路を省略して小型化及び低コスト化を図ることができる。
本発明において、前記整流回路の出力電圧を検出する第1の電圧検出回路と、前記第1のコンデンサ又は前記第2のコンデンサの端子間電圧を検出する第2の電圧検出回路と、をさらに備え、前記制御回路は、前記第1の電圧検出回路及び前記第2の電圧検出回路の検出結果に基づいて前記第1のスイッチング素子のオンオフ動作を制御することが好ましい。この構成によれば、整流回路の出力電圧及び第1又は第2のコンデンサの端子間電圧に基づいて第1のスイッチング素子のオンオフ動作を制御することができる。
本発明において、前記第2の電圧検出回路は、前記第2のコンデンサの端子間電圧を検出するように構成され、前記制御回路は、前記第1の電圧検出回路が検出した電圧が第1の閾値電圧を超え、かつ、前記第2の電圧検出回路が検出した電圧が第2の閾値電圧を下回ったとき、前記第1のスイッチング素子をオンにすることが好ましい。この構成によれば、保護回路を構成する素子への過大な電流を一層抑制することができる。
本発明において、前記第2の閾値電圧は、前記第1のスイッチング素子の定格電流に基づいて設定されることが好ましい。この構成により、保護回路を構成する素子への過大な電流を一層抑制することができる。
本発明において、前記第2の電圧検出回路は、前記第1のコンデンサの端子間電圧を検出するように構成され、前記制御回路は、前記第1の電圧検出回路が検出した電圧が第1の閾値電圧を超え、かつ、前記第2の電圧検出回路が検出した電圧が第3の閾値電圧を超えたとき、前記第1のスイッチング素子をオンにすることが好ましい。この構成によれば、保護回路を構成する素子への過大な電流を一層抑制することができる。
本発明において、前記第3の閾値電圧は、前記第1のスイッチング素子の定格電流に基づいて設定されることが好ましい。この構成により、保護回路を構成する素子への過大な電流を一層抑制することができる。
本発明において、前記制御回路は、前記第1の電圧検出回路が検出した電圧が第1の閾値電圧を超えた場合、送電動作の停止を指示する送電停止信号を出力することが好ましい。この構成によれば、保護回路を構成する素子を素早く保護することができる。
本発明によるワイヤレス受電装置は、前記整流回路の出力電圧を検出する第1の電圧検出回路と、前記第2のコンデンサの端子間電圧を検出する第2の電圧検出回路と、をさらに備え、前記制御回路は、前記第1の電圧検出回路が検出した電圧が第1の閾値電圧を超えたとき、前記第2のスイッチング素子をオンにするとともに、前記第1の電圧検出回路が検出した電圧が前記第1の閾値電圧を超え、かつ、前記第2の電圧検出回路が検出した電圧が第2の閾値電圧を下回ったとき、前記第1のスイッチング素子をオンにすることが好ましい。出力電圧の過電圧を検知した後すぐに第2のスイッチング素子をオンにすることにより、第1及び第2のコンデンサが倍電圧回路として動作している状態であっても出力電圧の上昇を緩和することができるとともに、電流負荷開放時に第2のコンデンサの電荷を放電する経路を確保して放電しやすくすることができる。したがって、第2のコンデンサの端子間電圧を即時に低下させることができる。
本発明によるワイヤレス受電装置は、前記整流回路の出力電圧を検出する第1の電圧検出回路と、前記第1のコンデンサの端子間電圧を検出する第2の電圧検出回路と、をさらに備え、前記制御回路は、前記第1の電圧検出回路が検出した電圧が第1の閾値電圧を超えたとき、前記第2のスイッチング素子をオンにするとともに、前記第1の電圧検出回路が検出した電圧が前記第1の閾値電圧を超え、かつ、前記第2の電圧検出回路が検出した電圧が第3の閾値電圧を超えたとき、前記第1のスイッチング素子をオンにすることもまた好ましい。出力電圧の過電圧を検知した後すぐに第2のスイッチング素子をオンにすることにより、第1及び第2のコンデンサが倍電圧回路として動作している状態であっても出力電圧の上昇を緩和することができるとともに、電流負荷開放時に第2のコンデンサの電荷を放電する経路を確保して放電しやすくすることができる。したがって、第2のコンデンサの端子間電圧を即時に低下させることができる。
前記交流電力の周波数をf、前記負荷の最大抵抗値をRLmaxとするとき、前記第1のコンデンサの静電容量C及び前記第2のコンデンサの静電容量Cは、C、C<1/(2fRLmax)を満たすことが好ましい。これによれば、整流回路をブリッジ整流回路又は倍電圧整流回路として動作させることができ、整流回路の出力に接続される負荷のインピーダンスの変化に応じて、整流回路がフリッジ整流回路として動作するブリッジ整流モードと倍電圧整流回路として動作する倍電圧整流モードとの時比率を受動的に変化させることができる。すなわち、負荷のインピーダンスが低いときにはブリッジ整流モードの動作時間を長くし、負荷のインピーダンスが高いときには倍電圧整流モードの動作時間を長くすることができる。したがって、能動的な制御を要するインピーダンス変換器を別途設けることなく、整流器の入力側から見た負荷のインピーダンスの変動を抑制することができる。
前記第1のコンデンサの静電容量C及び前記第2のコンデンサの静電容量Cは、1/(80×2fRLmax)<C、Cを満たすことが好ましい。この構成によれば、整流回路に入力される交流電力の半周期に対する倍電圧整流モードの時比率の上限値を10%よりも大きくすることができる。したがって、負荷のインピーダンスの変動範囲内で2つのモードを適切な時比率で動作させることができ、負荷インピーダンスの変動を抑制する効果をより一層高めることができる。
本発明によるワイヤレス受電装置は、前記整流回路の出力端に並列接続された平滑コンデンサと、前記整流回路の出力端と前記平滑コンデンサとの間に設けられたチョークコイルと、をさらに備えることが好ましい。この構成によれば、保護回路を構成する回路素子への過大な電流を抑制することができる。
本発明によるワイヤレス受電装置は、前記第3のダイオードのアノードと前記第4のダイオードのカソードとの接続点と、前記第1のスイッチング素子と前記整流回路の出力端との接続点との間に設けられたインダクタ素子をさらに備えることが好ましい。この構成によれば、第1のスイッチング素子がオンしたときの過電流を緩和することができ、スイッチング素子の破損を防止することができる。
また、本発明によるワイヤレス電力伝送システムは、ワイヤレス送電装置と、上述した本発明によるワイヤレス受電装置とを備え、前記ワイヤレス送電装置は、直流電力を交流電力に変換するインバータと、前記交流電力を受けて交流磁界を発生させる送電コイルを含む送電ユニットと、前記インバータから出力される電流を検出する電流検出回路と、前記インバータの動作を制御する送電制御回路と、を備え、前記送電制御回路は、前記電流検出回路が検出した電流が閾値電流を超えたとき、前記インバータの動作を停止させることを特徴とする。
本発明によれば、過電圧が生じた場合に整流回路等を構成する回路素子の保護を図りつつ、保護回路を構成する第1のスイッチング素子等に過大な電流が流れることを抑制することができ、保護回路を構成する回路素子自体を保護することができる。また、ワイヤレス送電装置側で異常を検出して送電動作を停止するため、ワイヤレス受電装置側において保護回路を構成する素子をより素早く保護することができる。
本発明によれば、過電圧が生じた場合に装置を構成する回路素子の保護を図りつつ、保護回路を構成する回路素子自体の保護が可能なワイヤレス受電装置及びワイヤレス電力伝送システムを提供することができる。
図1は、本発明の第1の実施の形態によるワイヤレス電力伝送システムの全体回路図である。 図2(a)及び(b)は、保護回路25の動作を説明するための図である。 図3(a)及び(b)は、ダイオードD5,D6の作用を説明するための図である。 図4は、整流回路23の出力電圧Vo、第2のコンデンサCd2の端子間電圧vC2及び制御回路28から出力される制御信号SG1を示す信号波形図である。 図5(a)及び(b)は、整流回路23のブリッジ整流モードの説明図である。 図6(a)及び(b)は、整流回路23の倍電圧整流モードの説明図である。 図7は、ブリッジ整流回路及び倍電圧整流回路の電力伝送効率の時間変化の一例を示すグラフである。 図8は、整流回路23の等価回路図である。 図9は、整流回路23の入出力電流を示す波形図である。 図10(a)及び(b)は、等価回路図であって、(a)はブリッジ整流動作モードでの等価回路、(b)は倍電圧整流動作モードでの等価回路をそれぞれ示している。 図11は、整流回路23の入力電圧vrectを示す波形図である。 図12(a)及び(b)は、モードの切り替わり点の位置による入力電圧vrectを示す波形図であって、(a)は切り替わりタイミングが遅い(Dが大きい)場合、(b)は切り替わりタイミングが速い(Dが小さい)場合をそれぞれ示している。 図13は、整流回路23の入力側から見た負荷インピーダンス|Zac|と実際の負荷インピーダンスRとの関係を示すグラフである。 図14は、第2の実施の形態によるワイヤレス受電装置の構成を示す回路図である。 図15は、整流回路23の出力電圧Vo、第1のコンデンサCd1の端子間電圧vC1及び制御回路28から出力される制御信号SG1を示す信号波形図である。 図16は、第3の実施の形態によるワイヤレス受電装置の構成を示す回路図である。 図17は、第4の実施の形態によるワイヤレス受電装置の構成を示す回路図である。 図18は、第5の実施の形態によるワイヤレス受電装置の構成を示す回路図である。 図19は、本発明の第6の実施の形態によるワイヤレス受電装置の構成を示す回路図である。 図20は、整流回路23の出力電圧Vo、第2のコンデンサCd2の端子間電圧vC2及び制御回路28から出力される制御信号SG11、S12を示す信号波形図である。 図21は、本発明の第7の実施の形態によるワイヤレス受電装置の構成を示す回路図である。 図22は、整流回路23の出力電圧Vo、第1のコンデンサCd1の端子間電圧vC1及び制御回路28から出力される制御信号SG11、S12を示す信号波形図である。 図23は、本発明の第8の実施の形態によるワイヤレス受電装置の構成を示す回路図である。
以下、添付図面を参照しながら、本発明の好ましい実施の形態について詳細に説明する。
図1は、本発明の第1の実施の形態によるワイヤレス電力伝送システムの全体回路図である。
図1に示すように、ワイヤレス電力伝送システム1は、ワイヤレス送電装置10とワイヤレス受電装置20との組み合わせからなり、ワイヤレス送電装置10からワイヤレス受電装置20へ電力をワイヤレス伝送するものである。
ワイヤレス送電装置10は、直流電源11から供給される直流電力を交流電力に変換するインバータ12と、交流電圧を受けて磁束を発生させる送電ユニット13とを備えている。インバータ12は、4つのスイッチング素子SW11〜SW14がブリッジ接続されたフルブリッジ型のスイッチング回路である。スイッチング素子SW11〜SW14には例えばMOSFETを用いることができる。スイッチング素子SW11〜SW14のオンオフ動作は送電制御回路15から供給されるスイッチング制御信号により制御され、スイッチング素子SW11〜SW14をオンオフ制御することにより、直流電力が例えば100KHzの交流電力に変換される。
送電ユニット13は、送電コイルL1及びコンデンサC11,C12を有している。送電コイルL1は、例えば、複数の細い導線を撚り合わせたリッツ線や単線を用いて構成された平面コイルやソレノイドコイルである。送電コイルL1は、コンデンサC11,C12と共にLC共振回路を構成している。コンデンサC11,C12は例えばセラミックコンデンサであり、LC共振回路の共振周波数を調整する機能を有している。本実施形態において、コンデンサC11,C12は送電コイルL1の一端及び他端にそれぞれ直列接続されているが、コンデンサC11,C12の少なくとも一方を送電コイルL1と並列に接続してもよく、或いはコンデンサC11,C12の一方又は両方を省略してもよい。このように構成される送電ユニット13の送電コイルL1は、インバータ12から供給される交流電力を受けて交流磁界を発生させる。
また本実施形態によるワイヤレス送電装置10は、インバータ12から出力される電流を検出する電流検出回路14を備えている。電流検出回路14は閾値を超える過電流を検出したときに異常検出信号を出力し、異常検出信号は送電制御回路15に供給される。そして異常検出信号を入力した送電制御回路15はインバータを構成する4つのスイッチング素子SW11〜SW14のスイッチング動作を停止させるので、ワイヤレス送電装置10の異常動作を防止してシステムの安全性を高めることができる。また、ワイヤレス送電装置10側で異常を検出して送電動作を停止するため、後述するワイヤレス受電装置20において保護回路を構成する素子をより素早く保護することができる。
次にワイヤレス受電装置20について説明する。ワイヤレス受電装置20は、送電コイルL1が発生させる磁界を介して交流電力を取り込む受電ユニット21と、受電ユニット21が受電した交流電力を直流電力に変換する整流回路23と、整流回路23を過電圧から保護する保護回路25と、整流回路23の出力電圧を監視する第1の電圧検出回路26と、整流回路23に含まれる第2のコンデンサCd2の端子間電圧(つまり、受電ユニット21に接続された整流回路23の他方の入力端P2の電圧)を監視する第2の電圧検出回路27と、第1及び第2の電圧検出回路26,27の検出結果に基づいて保護回路25の動作を制御する制御回路28とを備えている。
受電ユニット21は、受電コイルL2及びコンデンサC21,C22を有している。受電ユニット21は、送電ユニット13と同様に構成することができ、送電ユニット13と同一の構成であってもよく、送電ユニット13と異なる構成であってもよい。受電コイルL2は、送電ユニット13の送電コイルL1と磁気結合することにより交流電力を発生させる。
整流回路23は、ブリッジ接続された4つのダイオードD1〜D4と、ダイオードD3、D4にそれぞれ並列接続されたコンデンサCd1、Cd2とを含み、ダイオードD1〜D4はフルブリッジ整流回路を構成している。また詳細は後述するが、コンデンサCd1、Cd2はダイオードD1、D2と共に倍電圧整流回路を構成するものである。
ダイオードD1のアノード及びダイオードD2のカソードは、整流回路23の一方の入力端P1を構成しており、受電ユニット21の一方の出力端に接続されている。ダイオードD3のアノード及びダイオードD4のカソードは、整流回路23の他方の入力端P2を構成しており、受電ユニット21の他方の出力端に接続されている。また、ダイオードD1及びD3の各カソードは整流回路23の一方の出力端P3を構成しており、ダイオードD2及びD4の各アノードは整流回路23の他方の出力端P4を構成している。整流回路23の他方の出力端P4が接地されている場合、一方の出力端P3はプラス側の出力端となり、他方の出力端P4はマイナス側の出力端となる。整流回路23の一対の出力端P3,P4間には、平滑コンデンサCsが並列接続される。また整流回路23の一対の出力端P3,P4間には負荷30として例えばバッテリーが接続され、ワイヤレス受電装置20が受電した電力によって充電される。
保護回路25は、2つのスイッチング素子SW21、SW22と、2つのダイオードD5,D6とを有している。スイッチング素子SW21(第1のスイッチング素子)は整流回路23の他方の入力端P2(受電ユニット21の他方の出力端)と整流回路23の他方の出力端P4との間に設けられており、スイッチング素子SW22(第2のスイッチング素子)は整流回路23の一方の入力端P1(受電ユニット21の一方の出力端)と整流回路23の他方の出力端P4との間に設けられている。スイッチング素子SW21,SW22のオンオフ動作は制御回路28からの制御信号SG1によって制御される。
ダイオードD5(第1の整流素子)は、スイッチング素子SW21に直列接続されており、ダイオードD5のアノードが整流回路23の他方の入力端P2(受電ユニット21の他方の出力端)側、カソードが整流回路23の他方の出力端P4側を向くように接続されている。すなわち、ダイオードD5は整流回路23の他方の出力端P4に向かって順方向接続されている。本実施形態において、ダイオードD5はスイッチング素子SW21よりも整流回路23の入力端側に設けられているが、整流回路23の出力端側に設けられていてもよい。
ダイオードD6(第2の整流素子)は、スイッチング素子SW22に直列接続されており、ダイオードD6のアノードが整流回路23の一方の入力端P1(受電ユニット21の一方の出力端)側、カソードが整流回路23の他方の出力端P4側を向くように接続されている。すなわち、ダイオードD6は整流回路23の他方の出力端P4に向かって順方向接続されている。本実施形態において、ダイオードD6はスイッチング素子SW22よりも整流回路23の入力端側に設けられているが、整流回路23の出力端側に設けられていてもよい。
第1の電圧検出回路26は、整流回路23の出力電圧を監視する回路であり、整流回路23の出力電圧が所定の閾値電圧(第1の閾値電圧)を超えた場合に第1検出信号SGaを出力する。第1の閾値電圧は、整流回路23を構成する回路素子の定格電圧に基づいて設定される。第2の電圧検出回路27は第2のコンデンサCd2の端子間電圧を監視する回路であり、コンデンサCd2の端子間電圧が所定の閾値電圧(第2の閾値電圧)を下回る場合に第2検出信号SGbを出力する。第2の閾値電圧は第1のスイッチング素子SW21の定格電流に基づいて設定される。
制御回路28は、第1検出信号及び第2検出信号の両方がアクティブのときに制御信号SG1を出力する。これにより、スイッチング素子SW21,SW22の両方がオンになり、整流回路23の入力端P1,P2と出力端P4が短絡される。したがって、整流回路23を構成するダイオードD1〜D4等の回路素子を過電圧から保護することができる。また制御回路28は、少なくとも第1検出信号がアクティブのときに送電停止信号SG2を出力する。送電停止信号SG2は無線でワイヤレス送電装置10側に送信され、送電停止信号SG2を受信したワイヤレス送電装置10の送電制御回路15は、スイッチング素子SW11〜SW14の動作を停止させるので、ワイヤレス送電装置10の動作を防止してシステムの安全性を高めることができる。
図2(a)及び(b)は、保護回路25の動作を説明するための図である。また図3(a)及び(b)は、ダイオードD5,D6の作用を説明するための図である。
図2(a)に示すように、保護回路25のスイッチング素子SW21,SW22がオフのときには保護回路25を無視して考えることができる。したがって、整流回路23が後述するブリッジ整流モードで動作するとき、整流回路23の一方の入力端P1から他方の入力端P2に向かう一方の電流経路は、ダイオードD1、負荷30、ダイオードD4を順に経由する帰還経路となる。また、整流回路23の他方の入力端P2から一方の入力端P1に向かう他方の電流経路は、ダイオードD3、負荷30、ダイオードD2を順に経由する帰還経路となる。このときダイオードD5、D6の作用により、保護回路25のスイッチング素子SW21,SW22に電流は流れない。
図2(b)に示すように、保護回路25のスイッチング素子SW21,SW22がオンのときには保護回路25の電流経路が優先される。したがって、整流回路23の一方の入力端P1から他方の入力端P2に向かう一方の電流経路は、ダイオードD6、スイッチング素子SW22、ダイオードD4を順に経由する帰還経路となる。また整流回路23の他方の入力端P2から一方の入力端P1に向かう他方の電流経路は、ダイオードD5、スイッチング素子SW21、ダイオードD2を順に経由する帰還経路となる。すなわち、負荷30には電流が流れないので、整流回路23及びそれよりも後段の回路を構成する回路素子を過電圧から保護することができる。
ここで、図3(a)に示すように、保護回路25にダイオードD5、D6が設けられておらず、スイッチング素子SW21、SW22に寄生容量が存在する場合には、たとえスイッチング素子SW21,SW22がオフ状態であってもスイッチング素子SW21、SW22の寄生容量に電流が流れる。すなわち、受電ユニット21から供給される電流は、整流回路23のみならず、スイッチング素子SW21、SW22を経由して再び受電ユニット21に帰還する経路にも流れるため、無効電力が生じて力率が悪化する。
しかし、図3(b)に示すように、ダイオードD5,D6が設けられている場合には、スイッチング素子SW21、SW22に寄生容量が存在していたとしてもスイッチング素子SW21、SW22を経由する電流経路が完全に遮断され、回路的には開放と等価になり、寄生容量の放電も行われなくなる。したがって、スイッチング素子SW21,SW22の寄生容量による無効電力の発生を抑えることができる。
保護回路25は、整流回路23の出力電圧が非常に高いときに整流回路23の入力端とマイナス側の出力端とを短絡して整流回路23等を構成する回路素子の破損を防止する回路であり、整流回路23の出力電圧を監視し、過電圧が検出した場合にスイッチング素子SW21,SW22をオンにして過電圧を防止する。ここで、スイッチング素子SW21と並列に接続されたコンデンサCd2の端子間電圧は交流電圧であり、過電圧のときにはコンデンサCd2の端子間電圧のピークレベルが非常に高くなる。そのようなピークレベルが高いタイミングでスイッチング素子SW21をオンにすると、スイッチング素子SW21に過大な電流が流れて破損するおそれがある。そこで本実施形態では、整流回路23の出力電圧Vo及びコンデンサCd2の端子間電圧vC2の両方に基づいて保護回路25のスイッチング素子SW21、SW22のオンオフ制御を行う。
図4は、整流回路23の出力電圧Vo、第2のコンデンサCd2の端子間電圧vC2及び制御回路28から出力される制御信号SG1を示す信号波形図である。
図4に示すように、整流回路23の出力電圧Voは実質的に直流電圧であり、ここでは時間の経過と共に徐々に上昇して過電圧状態が進行しているものとする。一方、コンデンサCd2の端子間電圧vC2は正弦波に近い交流電圧であり、その振幅も整流回路23の出力電圧Voと同様に徐々に上昇している。
第1の電圧検出回路26は、整流回路23の出力電圧Voを監視しており、出力電圧Voが第1の閾値電圧Vth1を超えた時刻tのときに第1検出信号SGaを出力する。また第2の電圧検出回路27は、コンデンサCd2の端子間電圧vC2を監視しており、端子間電圧vC2が閾値電圧Vth2を下回ったときに第2検出信号SGbを出力する。
整流回路23の出力電圧Voが第1の閾値電圧Vth1を上回る時刻t以降では、保護回路25を動作させて過電圧の供給を停止する必要がある。しかし、図示のように時刻tの時点ではコンデンサCd2の端子間電圧vC2が第2の閾値電圧Vth2を上回っているため、制御信号SG1はローレベルのままであり、保護回路25の動作は開始されない。したがって、保護回路25のスイッチング素子SW22に過大な電流が流れることを抑制することができる。
その後、コンデンサCd2の端子間電圧vC2が変化して第2の閾値電圧Vth2を下回った時刻tで第2の電圧検出回路27の第2検出信号SGbがハイレベルとなり、制御信号SG1もハイレベルとなる。これにより、第1及び第2のスイッチング素子SW21,SW22の両方がオンになるので、整流回路23から過電圧が出力されることを防止することができる。
本実施形態において、スイッチング素子SW22はスイッチング素子SW21と同じタイミングでオンからオフに切り替えられるが、スイッチング素子SW21と異なるタイミングで切り替えることも可能である。整流回路23の出力電圧Voが第1の閾値電圧Vth1を上回った時刻tのタイミングでスイッチング素子SW22をオンにしてもスイッチング素子SW22やダイオードD6には過大な電流が流れないことから、スイッチング素子SW21よりも先にスイッチング素子SW22をオフにすることで整流回路23の早期保護を図ることができる。
次に整流回路23による通常の整流動作について説明する。出力電圧が過電圧でない通常動作時において、整流回路23は以下に詳述するブリッジ整流モード又は倍電圧整流モードで動作する。
図5及び図6は、整流回路23の動作モードの説明図であって、図5(a)及び(b)はブリッジ整流モード、図6(a)及び(b)は倍電圧整流モードをそれぞれ示している。
図5(a)に示すように、整流回路23の一方の入力端P1をプラス、他方の入力端P2をマイナスとする電圧が印加されているとき、ブリッジ整流回路を構成している4つのダイオードD1〜D4のうち、第4のダイオードD1、D4がオンとなり、第2及び第3のダイオードD2、D3がオフとなる電流が流れる。逆に、図5(b)に示すように、整流回路23の入力端P1をマイナス、入力端P2をプラスとする電圧が発生したとき、第2及び第3のダイオードD2、D3がオンとなり、第1及び第4のダイオードD1、D4がオフとなる電流が流れる。したがって、整流回路23の一方の出力端P3はプラス端子、他方の出力端P4はマイナス端子となり、一対の出力端P3、P4間の整流後の電圧は、整流回路23の入力交流電圧の最大値Vmaxの直流電圧となる。
第1及び第2のコンデンサCd1,Cd2は、ダイオードD1,D2と共に倍電圧整流回路を構成している。また、ダイオードD1,D2がダイオードD3,D4と共にブリッジ整流回路として動作しているとき、第1及び第2のコンデンサCd1,Cd2はブリッジ整流回路に対する高調波フィルタ素子として作用する。負荷30への入力電流のリプルを低減するため、第1及び第2のコンデンサCd1,Cd2の静電容量は同一であることが好ましいが、必ずしも同一でなくてもよい。
図6(a)に示すように、整流回路23の一方の入力端P1をプラス、他方の入力端P2をマイナスとする電圧が印加されているとき、第1のダイオードD1及び第1のコンデンサCd1を通過する電流が流れ、第1のコンデンサCd1の両端には整流回路23の入力交流電圧の最大値Vmax相当の直流電圧が発生する。逆に、図6(b)に示すように、整流回路23の入力端P1をマイナス、入力端P2をプラスとする電圧が印加されているとき、第2のダイオードD2及び第2のコンデンサCd2を通過する電流が流れ、第2のコンデンサCd2の両端には整流回路23の入力交流電圧の最大値Vmax相当の直流電圧が発生する。
したがって、整流回路23の一対の出力端P3、P4間の整流後の電圧は、整流回路23の入力交流電圧の最大値Vmaxの約2倍の直流電圧となる。このように、倍電圧整流回路は、入力交流電圧が同じでも、ブリッジ整流回路に比べて約2倍の直流出力電圧が得られる回路であり、入力インピーダンスも約半分となる。
ここで、ブリッジ整流回路のみが使用された場合と倍電圧整流回路のみが使用された場合との各々の、バッテリーが充電される際の電力伝送効率について図7を参照しながら説明する。
図7は、ブリッジ整流回路及び倍電圧整流回路の電力伝送効率の時間変化の一例を示すグラフである。
図7に示すように、充電開始当初のバッテリーのインピーダンスは低く、充電が進むにつれてインピーダンスは徐々に増加する。ブリッジ整流回路のみが使用された場合の電力伝送効率は、バッテリーの充電期間の後半で悪化する。一方、倍電圧整流回路のみが使用された場合の電力伝送効率は、バッテリーの充電開始当初はブリッジ整流回路が使用された場合よりも低いが、バッテリー充電期間の後半ではブリッジ整流回路が使用された場合よりも高くなる。
そこで、本実施形態では、インピーダンスが低いバッテリーの充電開始当初はブリッジ整流回路による整流作用のほうが強く、充電量の増加に合わせてブリッジ整流回路よりも倍電圧整流回路による整流作用が徐々に強くなるように両者を動作させる。
整流回路23は、入力交流電圧の半周期の開始時において倍電圧整流モードで動作するが、半周期の途中で倍電圧整流モードからブリッジ整流モードに切り替わる。そして次の半周期に移るタイミングでブリッジ整流モードから倍電圧整流モードに再び切り替わる。
図6(a)及び(b)に示したように、整流回路23が倍電圧整流モードで動作しているとき、ダイオードD3、D4はオフ状態である。倍電圧整流モードからブリッジ整流モードへ切り替わりは、ダイオードD3又はD4のオン動作によって行われる。例えば、入力交流電圧の正の半周期において、倍電圧整流モードで動作する整流回路23(図6(a)参照)の第2のコンデンサCd2の端子間電圧は、ダイオードD4に逆バイアスを与えているが、倍電圧整流動作に伴ってコンデンサCd2が徐々に放電されて端子間電圧が徐々に低下し、さらに完全に放電された後、コンデンサCd2の端子間電圧の極性が反転して充電が開始されて端子間電圧がダイオードD4に順バイアスを与えるようになると、ダイオードD4がオンとなり、これにより整流回路23は倍電圧整流モードからブリッジ整流モードに切り替わる。
ブリッジ整流モードから倍電圧整流モードへの切り替わりは、入力交流電圧の極性が反転したタイミングで行われる。このとき、コンデンサCd2(又はCd1)の端子間電圧は、ダイオードD4(又はD3)に逆バイアスを与えるようになるので、ダイオードD4(又はD3)はオフ状態となり、倍電圧整流モードに切り替わる。
倍電圧整流モードからブリッジ整流モードへの切り替わりは、コンデンサCd1、Cd2の静電容量の大きさの影響を受けている。容量が大きければ時定数が大きくなるので、入力交流電圧の半周期の期間内にコンデンサCd1、Cd2を完全に放電させることはできないが、容量を小さくすることにより、入力交流電圧の半周期の時間内にコンデンサCd1、Cd2を完全に放電させて、さらにダイオードD3、D4がオンとなる電圧にまで充電することができる。
このことは、第1及び第2のコンデンサCd1,Cd2の容量が大きいほど倍電圧整流モードからブリッジ整流モードへの切り替わりのタイミングが遅くなり、逆に容量が小さいほどタイミングが速くなることを意味する。すなわち、第1及び第2のコンデンサCd1,Cd2の容量が大きいときには倍電圧整流モードでの動作比率のほうが高くなり、容量が小さいときにはブリッジ整流モードでの動作比率のほうが高くなる。
入力交流電力の周波数をf、バッテリーの負荷インピーダンスの最大値をRLmaxとするとき、第1のコンデンサCd1の静電容量C及び第2のコンデンサCd2の静電容量Cの各々は、1/(2fRLmax)よりも小さい(すなわち、C、C<1/(2fRLmax)を満たす)ことが必要である。このような静電容量であれば、負荷インピーダンスが最大のときでもブリッジ整流モードに対する倍電圧整流モードの時比率を100%未満にすることができ、負荷インピーダンスの変動範囲内においてブリッジ整流回路による整流動作を常に行わせることができる。
また、第1のコンデンサCd1の静電容量C及び第2のコンデンサCd2の静電容量Cの各々は、1/(80×2fRLmax)よりも大きい(すなわち、C、C>1/(80×2fRLmax)を満たす)ことが好ましい。このような静電容量であれば、整流回路23のブリッジ整流モードに対する倍電圧整流モードの時比率の上限値を10%よりも大きくすることができる。したがって、負荷インピーダンスの変動範囲内で2つのモードを適切な時比率で動作させることができ、負荷インピーダンスの変動を抑制する効果をより一層高めることができる。
負荷30がバッテリーである場合、ブリッジ整流回路による整流動作の比率は充電開始時において最も高い。バッテリーの充電が進んで負荷インピーダンスが徐々に増加すると、ブリッジ整流回路による整流動作の比率は徐々に減少し、逆に倍電圧整流回路による整流動作の比率は徐々に増加する。そして負荷インピーダンスが最大となるバッテリーの充電完了時には、ブリッジ整流回路による整流動作の比率が最低となり、倍電圧整流回路による整流動作が支配的となる。したがって、能動的な制御を要するインピーダンス変換器を別途設けることなく、整流回路23の入力側から見た負荷のインピーダンスの変動を抑制することができる。
図8は、整流回路23の等価回路図である。また図9は、整流回路23の入出力電流を示す波形図である。
図8及び図9に示すように、整流回路23の入力電流irectが正弦波である場合、整流回路23の出力電流iは、通常のブリッジ整流波形ではなく、不連続に変化する波形となる。
整流回路23の出力電流iを入力電流irect及び第2のコンデンサCd2に流れる電流−iC2と重ねてみると、出力電流iはこの2つの電流のどちらか一方と常に等しく、途中でモードが切り替わっていることが分かる。すなわち、出力電流iは、モード切り替わり点以前で電流−iC2と等しく、モード切り替わり点以降で入力電流irectと等しい。さらに、第1のコンデンサCd1に流れる電流iC1と第2のコンデンサCd2に流れる電流iC2は大きさが同じで逆符号の関係(iC1=−iC2)を有する。したがって、整流回路23は、モード切り替わり点を境界とする半周期の前半において倍電圧整流モードで動作し、半周期の後半においてブリッジ整流モードで動作していることが分かる。図8の矢印の向きで各電流を定義すると、倍電圧整流モードにおける電流irect、iC1及びiC2の関係は、irect=iC1−iC2=2iC1となる。
また2つのモードの切り替わりは、第2のコンデンサCd2と並列に接続されたダイオードD4のオン動作が原因である。すなわち、第4のダイオードD4がオフのときには倍電圧整流モードとなり、倍電圧整流回路の等価回路は図10(a)のようになる。また、ダイオードD4がオンのときにはブリッジ整流モードとなり、ブリッジ整流回路の等価回路は図10(b)のようになる。
また、整流回路23の正弦波の入力電流irectに対する入力電圧vrectは、図11のような歪み波形となる。第1及び第2のコンデンサCd1、Cd2の端子間電圧をそれぞれvC1、vC2とするとき、入力電圧vrectは、正負それぞれの半波でvC1もしくはvC2であり、図10(a)の矢印の向きで各電圧を定義すると、出力電圧VとコンデンサCd1、Cd2それぞれの端子間電圧vC1、vC2との関係は、vC1+vC2=V(一定)となる。
また、2つのモードの切り替わり点は、整流回路23をなす一方のコンデンサの端子間電圧がゼロになる点であり、このとき、他方のコンデンサの端子間電圧は出力電圧Vo(直流電圧)と等しくなる。つまり、vC1(t=0)=0、vC1(t=t)=Voとなる(t:切り替わり時間)。
図12は、モードの切り替わり点Dの違いを説明するための図である。
図12(a)に示すように、モードの切り替わりタイミングが遅い(Dが大きい)場合には、倍電圧整流動作の影響が大きくなるため、入力電圧vrectは大きくなる。一方、図12(b)に示すように、モードの切り替わりタイミングが速い(Dが小さい)場合には、ブリッジ整流動作の影響が大きくなるため、入力電流irectの大きさは同じでも入力電圧vrectは小さくなる。このことは、モードの切り替えタイミングが遅くなるほど、倍電圧整流モードの影響によって入力インピーダンスが小さくなることを意味する。逆に、モードの切り替えタイミングが速くなるほど、ブリッジ整流モードの影響によって入力インピーダンスが小さくならないことを意味する。
次に、モードの切り替わり点Dの導出について説明する。
t=0からt=T/2までの半周期を考え、モードの切り替わり点をD:[0,1]と表すとき、切り替わり点の時間[μs]で書くとTD/2[μs]となる。
以下の条件式から、モードの切り替わり点Dを求める。
C2=−iC1
rect=iC1−iC2=2iC1
C1+vC2=Vo(一定)
C1(t=0)=0, vC1(t=TD/2)=Vo
次に、vC1を計算すると、次のようになる。
Figure 2019103386
次に、I(iの平均値(DC値))を計算すると、次のようになる。
Figure 2019103386
次に、vC1とIとを連立させると次のようになる。
Figure 2019103386
ここで、(数3)式のカッコ内の定義域が[−1,1]であることから、π/(ωC)>1、及び、R<π/(ωC)を満たす必要があることが分かる。これは、本計算を適用可能な負荷インピーダンスRの範囲を規定するものである。
そして上記のように負荷インピーダンスRが最大(R=RLmax)のときにD<1を満たすためには、RLmax<π/(ωC)であることが必要である。換言すると、RLmax<1/(2fC)を満たすことが必要であり、第1及び第2のコンデンサCd1,Cd2それぞれの静電容量C、Cは、1/(2fRLmax)よりも小さいことが必要である。以上の計算より、負荷インピーダンスRが最大(R=RLmax)のときにD<1を満たすためには、C、C<1/(2fRLmax)を満たせばよいことが分かる。
図13は、整流回路23の入力側から見た負荷インピーダンス|Zac|と実際の負荷インピーダンスRとの関係を示すグラフである。
図13に示すように、従来のブリッジ整流回路の場合、整流回路23の入力側から見た負荷インピーダンスは、実際の負荷インピーダンスRに比例して変化する。すなわち、実際の負荷インピーダンスRが例えば約0Ωから約60Ωまで増加する場合、整流回路23の入力側から見た負荷インピーダンス|Zac|は約0Ωから約50Ωまで増加する。
一方、本発明による整流回路23の場合、整流回路23の入力側から見た負荷インピーダンス|Zac|は、実際の負荷インピーダンスRよりも小さな変化となっている。すなわち、実際の負荷インピーダンスRが約0Ωから約60Ωまで増加する場合でも、整流回路23の入力側から見た負荷インピーダンス|Zac|は約0Ωから約15Ωまでしか増加しない。このことは、ワイヤレス電力伝送システムにおいて、ワイヤレス送電装置10側から見たワイヤレス受電装置20側の負荷インピーダンスの変動が整流回路23によって抑制されていることを意味する。したがって、ワイヤレス送電装置10側とワイヤレス受電装置20側とのインピーダンス不整合による電力伝送効率の低下を抑制することができる。
以上説明したように、本実施形態によるワイヤレス電力伝送システム1は、電力をワイヤレスで供給するワイヤレス送電装置10と、ワイヤレス送電装置10からワイヤレスで供給される電力を受電するワイヤレス受電装置20とを備え、ワイヤレス受電装置20は、ダイオードD1〜D4及びコンデンサCd1,Cd2を含む整流回路23と、第1のスイッチング素子SW21を含む保護回路25とを有し、整流回路23の出力電圧のみならず整流回路23のコンデンサCd2の端子間電圧に基づいて第1のスイッチング素子SW21のオンオフ動作を制御するので、保護回路25を構成する第1のスイッチング素子SW21等に過大な電流が流れることを抑制することができる。また、受電ユニットの出力端に過電圧が生じた場合に受電ユニットの両端を短絡させるので、受電ユニットよりも後段の回路を過電圧から保護することができる。したがって、過電圧が生じた場合に装置を構成する回路素子の保護を図りつつ、保護回路を構成する回路素子自体を保護することができる。
また、本実施形態によるワイヤレス受電装置20は、受電コイルL2が受電した交流電力を直流電力に変換して負荷30に出力する整流回路23を備え、整流回路23は、ブリッジ接続されたダイオードD1〜D4と、ダイオードD1〜D4のうち整流回路23の他方の入力端P2にアノードが接続されたダイオードD3に並列接続される第1のコンデンサCd1と、整流回路23の他方の入力端P2にカソードが接続されたダイオードD4に並列接続される第2のコンデンサCd2とを有するので、整流回路23をブリッジ整流回路又は倍電圧整流回路として動作させることができ、また整流回路23の出力に接続される負荷30のインピーダンスの変化に応じて、整流回路23のブリッジ整流モードと倍電圧整流モードとの時比率を受動的に変化させることができる。したがって、能動的な制御を要するインピーダンス変換器を別途設けることなく、整流回路23の入力側から見た負荷30のインピーダンスの変動を抑制することができ、負荷インピーダンスの変動に伴う電力伝送効率の低下を抑制することができる。
さらにワイヤレス受電装置20は、第1のコンデンサCd1の静電容量をC、第2のコンデンサCd2の静電容量をC、交流電力の周波数をf、負荷30の最大抵抗値をRLmaxとするとき、第1のコンデンサCd1の静電容量C及び第2のコンデンサCd2の静電容量Cが1/(2fRLmax)よりも小さいので、整流回路23に入力される交流電力の半周期の中で、整流回路23のブリッジ整流モードに対する倍電圧整流モードの時比率の上限値を100%未満に設定することができる。したがって、負荷30のインピーダンスの変動範囲内で2つのモードを適切な時比率で動作させることができ、これにより負荷インピーダンスの変動を抑制することができる。
図14は、第2の実施の形態によるワイヤレス受電装置の構成を示す回路図である。
図14に示すように、本実施形態によるワイヤレス受電装置20の特徴は、第2の電圧検出回路27が第1のコンデンサCd1の端子間電圧を検出する点にある。すなわち、制御回路28は、整流回路23の出力電圧が第1の閾値電圧を超え、かつ、コンデンサCd1の端子間電圧が第3の閾値電圧を超えた場合に制御信号SG1を出力して保護回路25を動作させるように構成されている。第1のコンデンサCd1の端子間電圧vC1は、第2のコンデンサCd2の端子間電圧vC2と逆相の交流電圧であるため、第1のコンデンサCd1の端子間電圧vC1から第2のコンデンサCd2の端子間電圧vC1を間接的に検出することができる。なお、第3の閾値電圧は第1のスイッチング素子SW21の定格電流に基づいて設定される。
図15は、整流回路23の出力電圧Vo、第1のコンデンサCd1の端子間電圧vC1及び制御回路28から出力される制御信号SG1を示す信号波形図である。
図15に示すように、整流回路23の出力電圧Voは実質的に直流電圧であり、ここでは時間の経過と共に徐々に上昇して過電圧状態が進行しているものとする。一方、コンデンサCd1の端子間電圧vC1は正弦波に近い交流電圧であり、その振幅も整流回路の出力電圧Voと同様に徐々に上昇する。
第1の電圧検出回路26は、整流回路23の出力電圧Voを監視しており、出力電圧Voが第1の閾値電圧Vth1を超えた時刻tのときに第1検出信号SGaを出力する。また第2の電圧検出回路27は、コンデンサCd1の端子間電圧vC1を監視しており、端子間電圧vC1が閾値電圧Vth3を上回ったときに第2検出信号SGbを出力する。
整流回路23の出力電圧Voが第1の閾値電圧Vth1を上回る時刻t以降では、保護回路25を動作させて過電圧の供給を停止する必要がある。しかし、図示のように時刻tの時点ではコンデンサCd1の端子間電圧vC1が第3の閾値電圧Vth3を下回っているため、制御信号SG1はローレベルのままであり、保護回路25の動作は開始されない。コンデンサCd1の端子間電圧vC1第3の閾値電圧Vth3を下回っている状態は、コンデンサCd2の端子間電圧vC1が高い状態であることを意味する。そのため、このタイミングでは保護回路25の動作は開始されない。
その後、コンデンサCd1の端子間電圧vC1が変化して第3の閾値電圧Vth3を上回った時刻tの時点で第2の電圧検出回路27の検出信号SGbがハイレベルとなり、制御信号SG1もハイレベルとなる。これにより、第1及び第2のスイッチング素子SW21,SW22の両方がオンになるので、整流回路23から過電圧が出力されることを防止することができる。
なお本実施形態では第2の電圧検出回路27が第1のコンデンサCd1の端子間電圧のみを検出し、制御回路は整流回路23の出力電圧及び第1のコンデンサCd1の端子間電圧に基づいてスイッチング素子SW21,SW22のオンオフ動作を制御しているが、第2の電圧検出回路27が第1のコンデンサCd1の端子間電圧と第2のコンデンサCd2の端子間電圧の両方を検出し、整流回路23の出力電圧と共に第1及び第2のコンデンサCd1,Cd2の端子間電圧の両方を用いてスイッチング素子SW21,SW22のオンオフ動作を制御することも可能である。
図16は、第3の実施の形態によるワイヤレス受電装置の構成を示す回路図である。
図16に示すように、本実施形態によるワイヤレス受電装置20の特徴は、保護回路25が単一のスイッチング素子SW21を用いて構成されている点にある。保護回路25は、スイッチング素子SW21と、2つのダイオードD5,D6とを有している。スイッチング素子SW21の一端は、ダイオードD5を介して整流回路23の他方の入力端P2に接続されると共に、ダイオードD6を介して整流回路23の一方の入力端P1に接続されている。スイッチング素子SW21の他端は、整流回路23の他方の出力端P4に接続されている。その他の構成は第1の実施の形態と同様である。
本実施形態によるワイヤレス受電装置20は、第1の実施の形態と同様の効果を奏することができる。また、保護回路25が単一のスイッチング素子SW21を用いて構成されているので、低コスト化と制御の安定化を図ることができる。
図17は、第4の実施の形態によるワイヤレス受電装置の構成を示す回路図である。
図17に示すように、本実施形態によるワイヤレス受電装置20の特徴は、第1の実施の形態における整流回路23のダイオードD2、D4を電界効果トランジスタからなるスイッチング素子SW22、SW21に置き換えて構成した点にある。これにより、整流回路23が保護回路25としての機能を兼ね備えており、スイッチング素子SW22,SW21を構成する電界効果トランジスタのボディダイオードが第1の実施の形態における整流回路23のダイオードD2、D4として機能する。スイッチング素子SW21,SW22にはMOSFETやIGBTを用いることができる。制御回路28からの制御信号SG1は、整流回路23を構成するスイッチング素子SW21,SW22の入力端に入力される。本実施形態によれば、第1の実施形態と同様の効果を奏することができるだけでなく、また独立の保護回路を省略して小型化及び低コスト化を図ることができる。
図18は、第5の実施の形態によるワイヤレス受電装置の構成を示す回路図である。
図18に示すように、本実施形態によるワイヤレス受電装置20の特徴は、整流回路23の一方の出力端P3にチョークコイルL3が直列挿入されている点にある。その他の構成は第1の実施の形態と同様である、このように、本実施形態においては整流回路23の後段に平滑コンデンサCs及びチョークコイルL3が設けられているので、保護回路25の動作時に、平滑コンデンサCsから保護回路25を構成する第1のスイッチング素子SW21等に過大な電流が流れることを抑制することができる。
図19は、本発明の第6の実施の形態によるワイヤレス受電装置の構成を示す回路図である。また、図20は、整流回路23の出力電圧Vo、第2のコンデンサCd2の端子間電圧vC2及び制御回路28から出力される制御信号SG11、S12を示す信号波形図である。
図19及び図20に示すように、本実施形態によるワイヤレス受電装置20の特徴は、制御回路28から出力される制御信号SG11,SG12によって第1及び第2のスイッチング素子SW21,SW22がそれぞれ別々に制御される点にある。制御回路28は、第1検知信号SGaのみがアクティブのときでも制御信号SG12を出力し、これによりスイッチング素子SW22はオンになる。一方、制御信号SG11は、第1検知信号SGaと第2検知信号SGbの両方がアクティブのときに出力され、これによりスイッチング素子SW21はオンになる。
図20に示すように、制御回路28は、第1の電圧検出回路26が検出した整流回路23の出力電圧Voが第1の閾値電圧Vth1を超えたとき、第2のスイッチング素子SW22をオンにする。また制御回路28は、第1の電圧検出回路26が検出した出力電圧Voが第1の閾値電圧Vth1を超え、かつ、第2の電圧検出回路27が検出した第2のコンデンサCd2の端子間電圧vC2が第2の閾値電圧Vth2を下回ったとき、第1のスイッチング素子SW21をオンにする。
このように、出力電圧Voの過電圧を検知した後すぐに第2のスイッチング素子SW22をオンにすることにより、第1及び第2のコンデンサCd1,Cd2が倍電圧回路として動作している状態であっても出力電圧Voの上昇を緩和することができるとともに、電流負荷開放時に第2のコンデンサCd2の電荷を放電する経路を確保して放電しやすくすることができる。したがって、第2のコンデンサCd2の端子間電圧を即時に低下させることができる。
図21は、本発明の第7の実施の形態によるワイヤレス受電装置の構成を示す回路図である。また、図22は、整流回路23の出力電圧Vo、第1のコンデンサCd1の端子間電圧vC1及び制御回路28から出力される制御信号SG11、S12を示す信号波形図である。
図21及び図22に示すように、本実施形態によるワイヤレス受電装置20は第6の実施の形態(図19及び図20)の変形例であって、その特徴は、第2電圧検出回路27が第2のコンデンサCd2の端子間電圧vC2ではなく第1のコンデンサCd1の端子間電圧vC1を監視する点にある。制御回路28から出力される制御信号SG11,SG12によって第1及び第2のスイッチング素子SW21,SW22がそれぞれ別々に制御される点は第6の実施の形態と同様である。制御回路28は、第1検知信号SGaのみがアクティブのときでも制御信号SG12を出力し、これによりスイッチング素子SW22はオンになる。一方、制御信号SG11は、第1検知信号SGaと第2検知信号SGbの両方がアクティブのときに出力され、これによりスイッチング素子SW21はオンになる。
図22に示すように、制御回路28は、第1の電圧検出回路26が検出した整流回路23の出力電圧Voが第1の閾値電圧Vth1を超えたとき、第2のスイッチング素子SW22をオンにする。また制御回路28は、第1の電圧検出回路26が検出した出力電圧Voが第1の閾値電圧Vth1を超え、かつ、第2の電圧検出回路27が検出した第1のコンデンサCd1の端子間電圧vC1が第3の閾値電圧Vth3を超えたとき、第1のスイッチング素子SW21をオンにする。
このように、出力電圧Voの過電圧を検知した後すぐに第2のスイッチング素子SW22をオンにすることにより、第1及び第2のコンデンサCd1,Cd2が倍電圧回路として動作している状態であっても出力電圧Voの上昇を緩和することができるとともに、電流負荷開放時に第2のコンデンサCd2の電荷を放電する経路を確保して放電しやすくすることができる。したがって、第2のコンデンサCd2の端子間電圧を即時に低下させることができる。
図23は、本発明の第8の実施の形態によるワイヤレス受電装置の構成を示す回路図である。
図23に示すように、本実施形態によるワイヤレス受電装置20の特徴は、第3のダイオードD3のアノードと第4のダイオードD4のカソードとの接続点P5と、第1のスイッチング素子SW21と整流回路23の出力端との接続点P6との間に設けられたインダクタ素子L4を有する点にある。図示のインダクタ素子L4は接続点P5とダイオードD5との間に挿入されているが、ダイオードD5と第1のスイッチング素子SW21との間に挿入されてもよく、第1のスイッチング素子SW21と接続点P6との間に挿入されてもよい。この構成によれば、第1のスイッチング素子SW21がオンしたときの過電流を緩和することができ、スイッチング素子の破損を防止することができる。
以上、本発明の好ましい実施形態について説明したが、本発明は、上記の実施形態に限定されることなく、本発明の主旨を逸脱しない範囲で種々の変更が可能であり、それらも本発明の範囲内に包含されるものであることはいうまでもない。
例えば、上記実施形態においては、負荷30としてバッテリーを挙げたが、本発明はこのような場合に限定されず、インピーダンスが変動し得る様々な負荷を対象とすることができる。また、本発明はワイヤレス電力伝送装置の受電装置側で採用される整流回路を例に挙げたが、整流回路の用途はワイヤレス電力伝送技術に限定されるものではなく、種々の用途に使用することができる。
1 ワイヤレス電力伝送システム
10 ワイヤレス送電装置
11 直流電源
12 インバータ
13 送電ユニット
14 電流検出回路
15 送電制御回路
20 ワイヤレス受電装置
21 受電ユニット
23 整流回路
25 保護回路
26 第1の電圧検出回路
27 第2の電圧検出回路
28 制御回路
30 負荷
C11,C12 コンデンサ
C21,C22 コンデンサ
Cd1,Cd2 コンデンサ
Cs 平滑コンデンサ
D1 ダイオード
D2 ダイオード
D3 ダイオード
D4 ダイオード
D5 ダイオード(第1の整流素子)
D6 ダイオード(第2の整流素子)
L1 送電コイル
L2 受電コイル
L3 チョークコイル
L4 インダクタ素子
P1 整流回路23の一方の入力端
P2 整流回路23の他方の入力端
P3 整流回路23の一方の出力端
P4 整流回路23の他方の出力端
P5 第3のダイオードのアノードと第4のダイオードのカソードとの接続点
P6 第1のスイッチング素子と整流回路の出力端との接続点
SW11〜SW14 スイッチング素子
SW21,SW22 スイッチング素子

Claims (19)

  1. 受電コイルを含む受電ユニットと、
    前記受電ユニットの一方の出力端にアノードが接続される第1のダイオードと、前記一方の出力端にカソードが接続される第2のダイオードと、前記受電ユニットの他方の出力端にアノードが接続される第3のダイオードと、前記他方の出力端にカソードが接続される第4のダイオードと、前記第3及び第4のダイオードにそれぞれ並列接続される第1及び第2のコンデンサとを有し、前記受電コイルが受電した交流電力を直流電力に変換する整流回路と、
    前記受電ユニットの前記他方の出力端と前記整流回路の出力端との間に接続される第1のスイッチング素子を含む保護回路と、
    前記整流回路の出力電圧及び前記第1又は第2のコンデンサの端子間電圧に基づいて前記第1のスイッチング素子のオンオフ動作を制御する制御回路と、を備えることを特徴とするワイヤレス受電装置。
  2. 前記保護回路は、前記受電ユニットの前記一方の出力端と前記整流回路の出力端との間に接続される第2のスイッチング素子をさらに含み、
    前記制御回路は、前記整流回路の出力電圧及び前記第1又は第2のコンデンサの端子間電圧に基づいて前記第1及び第2のスイッチング素子のオンオフ動作を制御する、請求項1に記載のワイヤレス受電装置。
  3. 前記保護回路は、前記受電ユニットの前記他方の出力端と前記第1のスイッチング素子との間、又は、前記第1のスイッチング素子と前記整流回路の出力端との間に接続される第1の整流素子をさらに含む、請求項1に記載のワイヤレス受電装置。
  4. 前記保護回路は、前記受電ユニットの前記他方の出力端と前記第1のスイッチング素子との間、又は、前記第1のスイッチング素子と前記整流回路の出力端との間に接続される第1の整流素子と、
    前記受電ユニットの前記一方の出力端と前記第2のスイッチング素子との間、又は、前記第2のスイッチング素子と前記整流回路の出力端との間に接続される第2の整流素子とをさらに含む、請求項2に記載のワイヤレス受電装置。
  5. 前記保護回路は、前記受電ユニットの前記他方の出力端と前記第1のスイッチング素子との間に接続される第1の整流素子と、
    前記受電ユニットの前記一方の出力端と前記第1のスイッチング素子との間に接続される第2の整流素子とをさらに含み、
    前記第1のスイッチング素子は、前記第1の整流素子を介して前記他方の出力端に接続されると共に、前記第2の整流素子を介して前記一方の出力端に接続される、請求項1に記載のワイヤレス受電装置。
  6. 前記第1のスイッチング素子は、第1の電界効果トランジスタであり、
    前記第2のスイッチング素子は、第2の電界効果トランジスタであり、
    前記第4のダイオードは、前記第1の電界効果トランジスタの寄生ダイオードであり、
    前記第2のダイオードは、前記第2の電界効果トランジスタの寄生ダイオードである、請求項2に記載のワイヤレス受電装置。
  7. 前記整流回路の出力電圧を検出する第1の電圧検出回路と、
    前記第1のコンデンサ又は前記第2のコンデンサの端子間電圧を検出する第2の電圧検出回路と、をさらに備え、
    前記制御回路は、前記第1の電圧検出回路及び前記第2の電圧検出回路の検出結果に基づいて前記第1のスイッチング素子のオンオフ動作を制御する、請求項1乃至6のいずれか一項に記載のワイヤレス受電装置。
  8. 前記第2の電圧検出回路は、前記第2のコンデンサの端子間電圧を検出するように構成され、
    前記制御回路は、前記第1の電圧検出回路が検出した電圧が第1の閾値電圧を超え、かつ、前記第2の電圧検出回路が検出した電圧が第2の閾値電圧を下回ったとき、前記第1のスイッチング素子をオンにする、請求項7に記載のワイヤレス受電装置。
  9. 前記第2の閾値電圧は、前記第1のスイッチング素子の定格電流に基づいて設定される、請求項8に記載のワイヤレス受電装置。
  10. 前記第2の電圧検出回路は、前記第1のコンデンサの端子間電圧を検出するように構成され、
    前記制御回路は、前記第1の電圧検出回路が検出した電圧が第1の閾値電圧を超え、かつ、前記第2の電圧検出回路が検出した電圧が第3の閾値電圧を超えたとき、前記第1のスイッチング素子をオンにする、請求項7又は8に記載のワイヤレス受電装置。
  11. 前記第3の閾値電圧は、前記第1のスイッチング素子の定格電流に基づいて設定される、請求項10に記載のワイヤレス受電装置。
  12. 前記制御回路は、前記第1の電圧検出回路が検出した電圧が第1の閾値電圧を超えた場合、送電動作の停止を指示する送電停止信号を出力する請求項7乃至11のいずれか一項に記載のワイヤレス受電装置。
  13. 前記整流回路の出力電圧を検出する第1の電圧検出回路と、
    前記第2のコンデンサの端子間電圧を検出する第2の電圧検出回路と、をさらに備え、
    前記制御回路は、
    前記第1の電圧検出回路が検出した電圧が第1の閾値電圧を超えたとき、前記第2のスイッチング素子をオンにするとともに、前記第1の電圧検出回路が検出した電圧が前記第1の閾値電圧を超え、かつ、前記第2の電圧検出回路が検出した電圧が第2の閾値電圧を下回ったとき、前記第1のスイッチング素子をオンにする、請求項2、4又は6に記載のワイヤレス受電装置。
  14. 前記整流回路の出力電圧を検出する第1の電圧検出回路と、
    前記第1のコンデンサの端子間電圧を検出する第2の電圧検出回路と、をさらに備え、
    前記制御回路は、
    前記第1の電圧検出回路が検出した電圧が第1の閾値電圧を超えたとき、前記第2のスイッチング素子をオンにするとともに、前記第1の電圧検出回路が検出した電圧が前記第1の閾値電圧を超え、かつ、前記第2の電圧検出回路が検出した電圧が第3の閾値電圧を超えたとき、前記第1のスイッチング素子をオンにする、請求項2、4又は6に記載のワイヤレス受電装置。
  15. 前記交流電力の周波数をf、前記負荷の最大抵抗値をRLmaxとするとき、前記第1のコンデンサの静電容量C及び前記第2のコンデンサの静電容量Cは、
    、C<1/(2fRLmax
    を満たす請求項1乃至14のいずれか一項に記載のワイヤレス受電装置。
  16. 前記第1のコンデンサの静電容量C及び前記第2のコンデンサの静電容量Cは、
    1/(80×2fRLmax)<C、C
    を満たす請求項15に記載のワイヤレス受電装置。
  17. 前記整流回路の出力端に並列接続された平滑コンデンサと、前記整流回路の出力端と前記平滑コンデンサとの間に設けられたチョークコイルと、をさらに備える請求項1乃至16のいずれか一項に記載のワイヤレス受電装置。
  18. 前記第3のダイオードのアノードと前記第4のダイオードのカソードとの接続点と、前記第1のスイッチング素子と前記整流回路の出力端との接続点との間に設けられたインダクタ素子をさらに備える、請求項1乃至17のいずれか一項に記載のワイヤレス受電装置。
  19. ワイヤレス送電装置と、
    請求項1乃至18のいずれか一項に記載のワイヤレス受電装置と、を備え、
    前記ワイヤレス送電装置は、
    直流電力を交流電力に変換するインバータと、
    前記交流電力を受けて交流磁界を発生させる送電コイルを含む送電ユニットと、
    前記インバータから出力される電流を検出する電流検出回路と、
    前記インバータの動作を制御する送電制御回路と、を備え、
    前記送電制御回路は、前記電流検出回路が検出した電流が閾値電流を超えたとき、前記インバータの動作を停止させることを特徴とするワイヤレス電力伝送システム。
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