JP2012039707A - 非接触充電装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】送電装置と受電装置の位置関係や負荷状態によらず定格電力を維持するこのが可能な非接触充電装置を提供すること。
【解決手段】 受電装置の共振コンデンサの接続を切替える開閉手段を備え、電力状態に応じて開閉手段をオン・オフすることにより、共振コンデンサの静電容量を変化させることが可能となり、給電装置のインバータ回路の出力両端からみた負荷インピーダンスを変化させて、給電装置と受電装置の位置関係によらず定格電力を維持することができる。
【選択図】図1
【解決手段】 受電装置の共振コンデンサの接続を切替える開閉手段を備え、電力状態に応じて開閉手段をオン・オフすることにより、共振コンデンサの静電容量を変化させることが可能となり、給電装置のインバータ回路の出力両端からみた負荷インピーダンスを変化させて、給電装置と受電装置の位置関係によらず定格電力を維持することができる。
【選択図】図1
Description
本発明は、例えば電気推進車両(電気自動車やハイブリッド車)などに搭載される二次電池に非接触で充電する非接触充電装置に関する。
この種の充電装置において非接触で電力伝送するための技術として、磁界、電界、電波などを用いる技術が開発されてきた。このような非接触電力伝送技術によって、給電装置と受電装置とを接続する電線が不要となるため、ユーザにとっては、接続の手間が省けたり、雨天時などの漏電や感電の心配がなくなったりする。
ところで、非接触電力伝送では、例えば高効率化のため、給電装置と受電装置との位置関係が重要となる。この問題に対処するため、従来、給電装置及び受電装置のそれぞれに交流信号を共振させる共振部を備えることで、給電装置と受電装置との位置関係の制約を低減する技術が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
しかしながら、上記従来の技術を、定格電力と負荷変動が大きくかつ給電装置と受電装置の位置関係が大きく変動するようなシステム(例えば電気推進車両への数kWの電力伝送など)に適応した場合、送電装置と受電装置の距離が短いと定格電力が得られないといった事態が発生してしまうため、満充電に必要な時間が大きく変動してしまうという課題があった。
それゆえに、本発明は、送電装置と受電装置の位置関係や負荷状態によらず定格電力を維持することが可能な非接触充電装置を提供することを目的とする。
前記従来の課題を解決するために、本発明の非接触充電装置は、交流信号を発生するインバータ回路と、インバータ回路の出力端に接続される第1の共振コンデンサと、第1のインダクタンスと、給電電力検知部と、給電装置制御回路とを備えた給電装置と、第2のインダクタンスと、第2の共振コンデンサと、負荷と、受電装置制御回路とを備えた充電装置を有する非接触充電装置において、第2の共振コンデンサの接続を切替える開閉手段を備え、電力状態に応じて開閉手段をオン・オフするものである。
これにより、第2の共振コンデンサの静電容量を変化させることが可能となり、給電装置のインバータ回路の出力両端からみた負荷インピーダンスを変化させて、給電装置と受電装置の位置関係や負荷状態によらず定格電力を維持することができる。
本発明の本発明の非接触充電装置は、交流信号を発生するインバータ回路と、インバータ回路の出力端に接続される第1の共振コンデンサと、第1のインダクタンスと給電電力検知部と、給電装置制御回路とを備えた給電装置と、第2のインダクタンスと、第2の共振コンデンサと、負荷と、受電装置制御回路とを備えた充電装置を有する非接触充電装置
において、第2の共振コンデンサの接続を切替える開閉手段を備え、電力状態に応じて開閉手段をオン・オフするため、第2の共振コンデンサの静電容量を変化させることが可能となり、給電装置のインバータ回路の出力両端からみた負荷インピーダンスを変化させて、給電装置と受電装置の位置関係や負荷状態によらず定格電力を維持することができる。
において、第2の共振コンデンサの接続を切替える開閉手段を備え、電力状態に応じて開閉手段をオン・オフするため、第2の共振コンデンサの静電容量を変化させることが可能となり、給電装置のインバータ回路の出力両端からみた負荷インピーダンスを変化させて、給電装置と受電装置の位置関係や負荷状態によらず定格電力を維持することができる。
第1の発明は、交流信号を発生するインバータ回路と、インバータ回路の出力端に接続される第1の共振コンデンサと、第1のインダクタンスと給電電力検知部と、給電装置制御回路とを備えた給電装置と、第2のインダクタンスと、第2の共振コンデンサと、負荷と、受電装置制御回路とを備えた充電装置を有する非接触充電装置において、第2の共振コンデンサの接続を切替える開閉手段を備え、電力状態に応じて開閉手段をオン・オフする非接触充電装置である。
これによって、第2の共振コンデンサの静電容量を変化させることが可能となり、給電装置のインバータ回路の出力両端からみた負荷インピーダンスを変化させて、給電装置と受電装置の位置関係によらず定格電力を維持することができる。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。なお、この実施の形態によって本発明が限定されるものではない。
(実施の形態1)
図1は、本発明の実施の形態における非接触充電装置の回路図である。図1に示すように、非接触充電装置は、例えば駐車スペースに設置される送電装置と、例えば電気推進車両に搭載される受電装置とを備えている。非接触充電装置は、送電装置側の構成として、商用電源1、第1の整流回路2、力率改善回路3、インバータ回路4、給電電力検知部5、第1の共振コンデンサ6、第1のインダクタンス7及び送電装置側の制御回路13(以下、単に「制御回路13」という)と、受電装置側の構成として、第2のインダクタンス8、第2の共振コンデンサ9、開閉手段10、第2の整流回路11、負荷(バッテリー)12、受電装置側の制御回路14(以下、単に「制御回路14」という)、及び受電電力検知部24とを備えている。以下これらの回路ブロックの構成について説明する。
図1は、本発明の実施の形態における非接触充電装置の回路図である。図1に示すように、非接触充電装置は、例えば駐車スペースに設置される送電装置と、例えば電気推進車両に搭載される受電装置とを備えている。非接触充電装置は、送電装置側の構成として、商用電源1、第1の整流回路2、力率改善回路3、インバータ回路4、給電電力検知部5、第1の共振コンデンサ6、第1のインダクタンス7及び送電装置側の制御回路13(以下、単に「制御回路13」という)と、受電装置側の構成として、第2のインダクタンス8、第2の共振コンデンサ9、開閉手段10、第2の整流回路11、負荷(バッテリー)12、受電装置側の制御回路14(以下、単に「制御回路14」という)、及び受電電力検知部24とを備えている。以下これらの回路ブロックの構成について説明する。
まず、力率改善回路3の構成について説明する。力率改善回路3は、商用電源1の力率を改善する回路であって、第1のチョークコイルであるチョークコイル15、第1のスイッチング素子16(本実施の形態においてはMOSFET)、第1のダイオードであるダイオード17、及び、第1のコンデンサである平滑コンデンサ18を含んでいる。
まず、商用電源1は、低周波交流電源である200V商用電源であり、ブリッジダイオードと入力フィルターを含む第1の整流回路2の入力端に接続される。第1の整流回路2の高電位側(正極側)出力端子にチョークコイル15の入力側端子が接続される。さらに
チョークコイル15の出力側端子とダイオード17のアノード側端子との接続ラインにスイッチング素子16の高電位側端子(ドレイン)が接続される。第1の整流回路2の低電位側(負極側)出力端子にスイッチング素子16の低電位側端子(ソース)と平滑コンデンサ18の低電位側端子が接続される。また、平滑コンデンサ18の高電位側端子は、ダイオード17のカソード側端子に接続される。平滑コンデンサ18の両端には、力率改善回路3が入力する直流電源である第1の整流回路2の出力電圧をチョークコイル15とスイッチング素子16のオン・オフ動作によりそのピーク値より大きいピーク値を有する直流電圧であって任意の電圧に昇圧した電圧が供給され平滑される。ただし、本実施の形態においては、力率改善回路3を高周波動作させ力率改善効果を高めるためにスイッチング速度の速いMOSFETをスイッチング素子16として使用している。通常、MOSFETに逆向きに保護用ダイオードが付帯するが、この保護用ダイオードが無くても本実施の形態の基本動作の説明に何ら影響を与えないため、図には記載していない。平滑コンデンサ18の出力電圧はインバータ回路4の入力端子間に供給される。
チョークコイル15の出力側端子とダイオード17のアノード側端子との接続ラインにスイッチング素子16の高電位側端子(ドレイン)が接続される。第1の整流回路2の低電位側(負極側)出力端子にスイッチング素子16の低電位側端子(ソース)と平滑コンデンサ18の低電位側端子が接続される。また、平滑コンデンサ18の高電位側端子は、ダイオード17のカソード側端子に接続される。平滑コンデンサ18の両端には、力率改善回路3が入力する直流電源である第1の整流回路2の出力電圧をチョークコイル15とスイッチング素子16のオン・オフ動作によりそのピーク値より大きいピーク値を有する直流電圧であって任意の電圧に昇圧した電圧が供給され平滑される。ただし、本実施の形態においては、力率改善回路3を高周波動作させ力率改善効果を高めるためにスイッチング速度の速いMOSFETをスイッチング素子16として使用している。通常、MOSFETに逆向きに保護用ダイオードが付帯するが、この保護用ダイオードが無くても本実施の形態の基本動作の説明に何ら影響を与えないため、図には記載していない。平滑コンデンサ18の出力電圧はインバータ回路4の入力端子間に供給される。
インバータ回路4の入力端子は力率改善回路3の出力端子、つまり平滑コンデンサ18の両端に接続される。平滑コンデンサ18の両端には、スイッチング素子19、20の直列接続体が接続される。スイッチング素子19、20にはそれぞれダイオード21、22が逆並列に(スイッチング素子の高電位側端子(コレクタ)とダイオードのカソード側端子が接続されるように)接続される。またスイッチング素子20(スイッチング素子19、であってもよい)に並列にスナバコンデンサ23が接続される。さらにスイッチング素子20に並列に第1の共振コンデンサ6と第1のインダクタ7と給電電力検知部5の直列接続体が接続される。
また、第2のインダクタ8は、例えば電気推進車両の移動に伴い、第1のインダクタ7と対向するように配置される。第2のインダクタ8の高電位側に第2の共振コンデンサ9と開閉手段10(リレー)の並列接続体が接続される。第2のインダクタ8の低電位側と第2の共振コンデンサは平滑フィルタを内包する第2の整流回路11に接続され、第2の整流回路の出力両端に負荷(バッテリー)が接続される。開閉手段10は、受電装置側の制御回路14によって駆動され制御される。本実施の形態では開閉手段10にリレーを用いているが、MOSFETやIGBTなどの半導体スイッチング素子を用いても良い。本実施の形態における給電電力検知部5は、図2に示すように、電流検知部25、電圧検知部26、電力演算部27からなる。ただし、電流または電圧のいずれか一方で給電電力を推定できる場合は、電流検知部25と電圧検知部26のいずれか一方だけでも良い。本実施の形態のように給電電力検知部5を第1のインダクタ7と第1の共振コンデンサ6の直列共振回路に直列接続する場合、電流と電圧には相関があるためいずれか一方だけの検知で給電電力を推定できる。
次に、制御回路13の構成について説明する。制御回路13は、無線通信により、制御回路14より電力指令値を受信する。制御回路13は、給電電力検知部5によって検知する給電電力と、受信した電力指令値とを比較し、電力指令値が得られるようにインバータ回路4のスイッチング素子19、20と力率改善回路3のスイッチング素子16を駆動する。なお、力率改善回路3のスイッチング素子16の制御には専用の制御ICを用いてもよい。さらに制御回路13は給電電力検知部5によって検知する給電電力に応じて、開閉手段10のオン・オフ指令値を制御回路14に無線通信により送信する。
制御回路14は、受電電力検知部24によって検知するバッテリーの残電圧に応じて電力指令値を決定し、無線通信により制御回路13に送信する。また、制御回路14は、制御回路13から無線通信により送信される開閉手段10のオン・オフ指令値に応じて、開閉手段10を駆動・制御する。さらに給電装置動作中に受電電力検知部24によって受電電力を検知し、負荷(バッテリー)に過電流や過電圧がかからないように、制御回路14
は制御回路13への電力指令値を変更する。
は制御回路13への電力指令値を変更する。
本実施の形態における受電電力検知部24は、図3に示すように、電流検知部28、電圧検知部29、電力演算部30からなる。ただし、電流または電圧のいずれか一方で受電電力を推定できる場合は、電流検知部28と電圧検知部29のいずれか一方だけでも良い。本実施の形態のように受電電力検知部24を第2のインダクタ8と第2の共振コンデンサ9の直列共振回路に直列接続する場合、電流と電圧には相関があるためいずれか一方だけの検知で受電電力を推定できる。
また本実施の形態1の負荷12には、電気推進車両用のバッテリーを用いている。バッテリー充電は、バッテリーの残電圧以上の電圧を供給して充電するが、バッテリーの内部抵抗は非常に小さいため、給電電圧がバッテリー残電圧を超えると、急激に充電電流が流れる。このことは送電装置からみた負荷インピーダンスがバッテリー残電圧や給電電圧によって大きく変動することを意味している。
以上のように構成された非接触充電装置において、以下動作を説明する。
図4に、本実施の形態における非接触充電装置の各部の電圧又は電流波形を示す。同図(a)に、商用電源1の交流電圧波形を示す模式図である。同図(b)に、直流電源の出力電圧波形、すなわち第1の整流回路2の出力電圧波形を示す模式図である。この電圧は、力率改善回路3に入力され、昇圧された後に平滑コンデンサ18に出力される。同図(c)は、平滑コンデンサ18に印加される波形、すなわち力率改善回路3の出力電圧波形でありかつインバータ回路4の入力電圧波形を示す模式図である。同図(d)は、第1のインダクタ7に発生する高周波電流波形を示す模式図である。同図(e)は、第2の整流回路11の出力電圧波形を示す模式図である。
まず、力率改善回路3の動作について説明する。図4(a)に示す商用電源1は第1の整流回路2により全波整流され、図4(b)にその電圧波形を示すように直流電源が形成される。この直流電源は、力率改善回路3の入力端子間に供給される。力率改善回路3は、この直流電源電圧の瞬時値の大きさが平滑コンデンサ18の電圧よりも小さい場合に力率改善回路3に含まれるダイオード17および第1の整流回路2のブリッジダイオードがターンオンできずに入力電流波形が歪み、力率が著しく低くなる。その際に、制御回路13は、スイッチング素子16をターンオン・オフさせることにより力率を改善する。第1のスイッチング素子16がターンオンしている状態では商用電源1からチョークコイル15にエネルギーが蓄えられており、その後、スイッチング素子16がターンオフし、チョークコイル15に蓄えられたエネルギーがダイオード17を介して、平滑コンデンサ18に供給される。これにより、商用電源1からチョークコイル15を介して入力電流が流れるようになり、商用電源1側に歪んだ入力電流を流さないようにする。また、本実施の形態では、力率改善回路3は、力率改善機能だけでなく、昇圧機能を同時に有する。このため、図4(c)に示すように、平滑コンデンサ18の電圧はそのピーク値が商用電源1のピーク値すなわち直流電源のピーク値である力率改善回路3の入力電圧のピーク値より高い電圧となり、平滑コンデンサ18を介してインバータ回路4に供給される。
次に、インバータ回路4の動作について説明する。図4(c)に示す力率改善回路3の出力端間に接続された平滑コンデンサ18の両端に出力され平滑された直流電圧はインバータ回路4に供給される。インバータ回路4は、スイッチング素子19、20のオン・オフによって第1の共振コンデンサ6と第1のインダクタ7に図4(d)に示すように所定の周波数の高周波電流を発生させる。スイッチング素子19がオンしている状態から、オフすると第1のインダクタ7と第1の共振コンデンサ6とスナバコンデンサ23の共振による緩やかな傾きでスナバコンデンサ23が放電するため、スイッチング素子19は零ボ
ルトスイッチング(ZVS)ターンオフ動作を実現する。また、このときスナバコンデンサ23が放電しきると、ダイオード22がオンし、ダイオード22がオンしている期間中にスイッチング素子20のゲートにオン信号を加え待機すると、第1のインダクタ7の共振電流の向きが反転しダイオード22がターンオフしてスイッチング素子20に電流が転流し、スイッチング素子20はZVS&零電流スイッチング(ZCS)ターンオン動作を実現する。スイッチング素子20がオンしている状態から、オフすると第1のインダクタンス7と第1の共振コンデンサ6とスナバコンデンサ23の共振による緩やかな傾きでスナバコンデンサ23が充電するため、スイッチング素子20はZVSターンオフ動作を実現する。前記スナバコンデンサ23が、平滑コンデンサ18と同じ電圧まで充電されるとダイオード21がオンし、ダイオード21がオンしている期間中にスイッチング素子19のゲートにオン信号を加え待機すると、第1のインダクタ7の共振電流の向きが反転しダイオード21がターンオフしてスイッチング素子19に電流が転流し、スイッチング素子19はZVS&ZCSターンオン動作を実現する。以上がインバータ回路4の動作である。
ルトスイッチング(ZVS)ターンオフ動作を実現する。また、このときスナバコンデンサ23が放電しきると、ダイオード22がオンし、ダイオード22がオンしている期間中にスイッチング素子20のゲートにオン信号を加え待機すると、第1のインダクタ7の共振電流の向きが反転しダイオード22がターンオフしてスイッチング素子20に電流が転流し、スイッチング素子20はZVS&零電流スイッチング(ZCS)ターンオン動作を実現する。スイッチング素子20がオンしている状態から、オフすると第1のインダクタンス7と第1の共振コンデンサ6とスナバコンデンサ23の共振による緩やかな傾きでスナバコンデンサ23が充電するため、スイッチング素子20はZVSターンオフ動作を実現する。前記スナバコンデンサ23が、平滑コンデンサ18と同じ電圧まで充電されるとダイオード21がオンし、ダイオード21がオンしている期間中にスイッチング素子19のゲートにオン信号を加え待機すると、第1のインダクタ7の共振電流の向きが反転しダイオード21がターンオフしてスイッチング素子19に電流が転流し、スイッチング素子19はZVS&ZCSターンオン動作を実現する。以上がインバータ回路4の動作である。
本実施の形態では、スイッチング素子19、20は平滑コンデンサ18を短絡しないようにデッドタイム2μsの間隔を設けて、交互にオン・オフさせている。またスイッチング素子19および20の駆動周波数を制御することで高周波電力を制御しているが、導通比を制御することで高周波電力を制御しても良く、駆動周波数と導通比の制御を組み合わせることで電力制御精度を高めることができる。
次に充電動作の流れについて説明する。充電開始時に制御回路14が受電電力検知部24によって検知するバッテリーの残電圧に応じて電力指令値を決定し、無線通信により制御回路13に送信する。また開閉手段10はオフ(オープン)に設定する。このように受電装置でも第2のインダクタ8と第2の共振コンデンサ9を共振させることで、第1のインダクタ7と第2のインダクタ8の間の電力伝送効率を高めることができる。これは第2のインダクタンス8のうち、第1のインダクタンス7と磁気結合できない漏れインダクタンスによるインピーダンス成分を第2の共振コンデンサ9で打ち消すことにより、2次側のインピーダンスが下がり、電力を伝送しやすくなるとも説明できる。制御回路13は電力指令値を受信完了すると、前述した動作によって電力指令値と給電電力検知部5の検知結果が一致するように力率改善回路3とインバータ回路4を駆動・制御する。このときの給電電力すなわち給電電力検知部5の検知結果の制御特性は図5の曲線(a)、(b)に示すようになり、負荷(バッテリー)への伝送電力すなわち受電電力検知部24の検知結果は図6の曲線(a’)、(b‘)に示すようになる。一般に駆動周波数を低くすると給電電力が大きくなるように駆動周波数を設定する(給電電力最大となる周波数よりも高い周波数で動作させる)。図5に示す給電電力の制御特性は、第1のインダクタ7と第2のインダクタ8との距離に応じて変化する第1のインダクタ7と第2のインダクタ8の磁気結合の強さ(一般に結合係数kとして表され、第1のインダクタ7と第2のインダクタ8の距離が近いとkは大きく、遠いとkは小さくなる)で変化する。また、バッテリーの残電圧によっても変化する。図5の曲線(a)はインバータ回路4の出力端からみた負荷インピーダンスZoの実部Re|Zo|が小さい場合(すなわち、kが小さく、バッテリー残電圧が高い場合)の曲線を表している。図3の曲線(b)はRe|Zo|が大きい場合(すなわち、kが大きく、バッテリー残電圧が低い場合)の曲線を表している。
従って、結合係数kと、バッテリー残電圧が大きく変動するシステム、例えば電気推進車両の非接触充電システムに適応した場合、Re|Zo|が大きいと制御回路14から送信される電力指令値を満たすことができず、満充電するために必要な時間が長くなってしまうという課題がある。
そこで、図1に示す本実施の形態1では、図5の曲線(b)の電力最大値が電力指令値
以下であることを制御回路13が検知すると、力率改善回路3とインバータ回路4を一時停止してから、制御回路14へ開閉手段10をオン(クローズ)して、第2の共振コンデンサ9を短絡するように指令を無線通信で送信することで課題を解決している。制御回路14は開閉手段10をオン(クローズ)する指令を受信完了すると開閉手段10をオン(クローズ)するよう駆動・制御する。開閉手段10をオン(クローズ)することが完了した後、制御回路13に開閉手段をオン(クローズ)したことを無線通信で通知する。制御回路13はこの信号を受信完了した後、前述した動作によって電力指令値と給電電力検知部5の検知結果が一致するように力率改善回路3とインバータ回路4を駆動・制御する。このように第2の共振コンデンサ9を開閉手段10で短絡することにより、第2の共振コンデンサ9の静電容量を0F(ファラッド)に変化させて、受電装置を非共振とすることが可能となる。
以下であることを制御回路13が検知すると、力率改善回路3とインバータ回路4を一時停止してから、制御回路14へ開閉手段10をオン(クローズ)して、第2の共振コンデンサ9を短絡するように指令を無線通信で送信することで課題を解決している。制御回路14は開閉手段10をオン(クローズ)する指令を受信完了すると開閉手段10をオン(クローズ)するよう駆動・制御する。開閉手段10をオン(クローズ)することが完了した後、制御回路13に開閉手段をオン(クローズ)したことを無線通信で通知する。制御回路13はこの信号を受信完了した後、前述した動作によって電力指令値と給電電力検知部5の検知結果が一致するように力率改善回路3とインバータ回路4を駆動・制御する。このように第2の共振コンデンサ9を開閉手段10で短絡することにより、第2の共振コンデンサ9の静電容量を0F(ファラッド)に変化させて、受電装置を非共振とすることが可能となる。
このときの給電電力の制御特性は図5の曲線(c)に示すようになる。図5の曲線(c)はRe|Zo|が大きい場合(すなわち、kが大きく、バッテリー残電圧が低い場合)の曲線を表している。図5の曲線(b)と曲線(c)を比較すると、図5の曲線(c)すなわち第2の共振コンデンサ9を開閉手段10で短絡した方が、給電電力の最大値が大きいことが分かる。ただし、前述したように第2のインダクタンス8のうち、第1のインダクタンス7と磁気結合できない、いわゆる漏れインダクタンス成分によるインピーダンス成分を第2の共振コンデンサ9で打ち消すことが不可能となるが、このようにkが大きい、すなわち第1のインダクタ7と第2のインダクタ8の距離が短い条件においては、第2のインダクタンス8の漏れインダクタンスは小さく、第2の共振コンデンサ9で打ち消さなくとも、結果としてバッテリーへの伝送電力を大きくすることが可能となる。このことは図6に示す負荷(バッテリー)への伝送電力の制御特性に示されている。図6の曲線(b’)と(c’)はRe|Zo|が大きい場合(すなわち、kが大きく、バッテリー残電圧が低い場合)において、曲線(b’)は開閉手段10をオフ(オープン)している場合を示し、曲線(c’)は開閉手段10をオン(クローズ)している場合を示しており、曲線(c’)の方が負荷(バッテリー)に伝送できる最大電力を大きくすることが可能であることが分かる。
また本実施の形態1では給電電力を検知して開閉手段10のオン・オフを切替えたが、受電電力(第2のインダクタ8)、負荷(バッテリー)12への伝送電力すなわち受電電力検知部24の検知結果に応じて開閉手段10のオン・オフを切替えても同様の効果が得られることは言うまでもなく、給電電力検知部5および受電電力検知部24のいずれか一方の検知結果に応じて開閉手段10のオン・オフを切替えることで、Re|Zo|が大きい場合(すなわち、kが大きく、バッテリー残電圧が低い場合)において、負荷(バッテリー)に伝送できる最大電力を大きくすることが可能であることが分かる。
以上のように、本発明の非接触充電装置を結合係数kと、バッテリー残電圧が大きく変動するシステム、例えば電気推進車両の非接触充電システムなどに適応しても、高効率でかつ必要な電力を負荷(バッテリー)に伝送することが可能となり、満充電までに必要な充電時間を安定化させて、使い勝手と信頼性が高い高性能な非接触充電装置を提供することができる。
(実施の形態2)
図7は、本発明の実施の形態2における非接触充電装置の回路図である。図7に示すように、非接触充電装置は、送電装置側の構成として、商用電源1、第1の整流回路2、力率改善回路3、インバータ回路4、給電電力検知部5、第1の共振コンデンサ6、第1のインダクタンス7及び送電装置側の制御回路13(以下、単に「制御回路13」という)と、受電装置側の構成として、第2のインダクタンス8、第2の共振コンデンサ9’、開閉手段10’、第2の整流回路11、負荷(バッテリー)12、受電装置側の制御回路1
4(以下、単に「制御回路14」という)、及び受電電力検知部24とを備えている。図1に示した実施の形態1と比べて、第2の共振コンデンサ9’と開閉手段10’の構成が異なっており、その点について以下に説明する。
図7は、本発明の実施の形態2における非接触充電装置の回路図である。図7に示すように、非接触充電装置は、送電装置側の構成として、商用電源1、第1の整流回路2、力率改善回路3、インバータ回路4、給電電力検知部5、第1の共振コンデンサ6、第1のインダクタンス7及び送電装置側の制御回路13(以下、単に「制御回路13」という)と、受電装置側の構成として、第2のインダクタンス8、第2の共振コンデンサ9’、開閉手段10’、第2の整流回路11、負荷(バッテリー)12、受電装置側の制御回路1
4(以下、単に「制御回路14」という)、及び受電電力検知部24とを備えている。図1に示した実施の形態1と比べて、第2の共振コンデンサ9’と開閉手段10’の構成が異なっており、その点について以下に説明する。
第2のインダクタ8は、実施の形態1で説明したとおり、第1のインダクタ7と対向するように配置される。第2のインダクタ8の両端に第2の共振コンデンサ9’と開閉手段10’(リレー)の直列接続体が接続される。第2の共振コンデンサ9’と開閉手段10’(リレー)の直列接続体の両端は平滑フィルタを内包する第2の整流回路11に接続され、第2の整流回路の出力両端に負荷(バッテリー)が接続される。開閉手段10’は受電装置制御回路14によって駆動・制御される。本実施の形態では開閉手段10’にリレーを用いているが、MOSFETやIGBTなどの半導体スイッチング素子を用いても良い。
次に、制御回路13の構成について説明する。制御回路13は無線通信により、受電装置制御回路14より電力指令値を受信する。送電装置制御回路13は、給電電力検知部5によって検知する給電電力と、電力指令値を比較し、電力指令値が得られるようにインバータ回路4のスイッチング素子19、20と力率改善回路3のスイッチング素子16を駆動する。なお、力率改善回路3のスイッチング素子16の制御には専用の制御ICを用いてもよい。さらに制御回路13は給電電力検知部5によって検知する給電電力に応じて、開閉手段10’のオン・オフ指令値を制御回路14に無線通信により送信する。
制御回路14はバッテリーの残電圧に応じて電力指令値を決定し、無線通信により制御回路13に送信する。また制御回路13から無線通信により送信される開閉手段10’のオン・オフ指令値に応じて、開閉手段10’を駆動・制御する。さらに給電装置動作中に受電電力検知部24によって受電電力を検知し、負荷(バッテリー)に過電流や過電圧がかからないように、制御回路13への電力指令値を変更する。
以上のように構成された非接触充電装置について、以下動作を説明する。
力率改善回路3、インバータ回路4の動作は図1に示す実施の形態1と同様である。
次に充電動作の流れについて説明する。充電開始時に制御回路14がバッテリーの残電圧に応じて電力指令値を決定し、無線通信により制御回路13に送信する。また開閉手段10’はオン(クローズ)に設定する。このように受電装置でも第2のインダクタ8と第2の共振コンデンサ9’を共振させることで、第1のインダクタ7と第2のインダクタ8の間の電力伝送効率を高めることができる。これは第2のインダクタンス8のうち、第1のインダクタンス7と磁気結合できない漏れインダクタンスによるインピーダンス成分を第2の共振コンデンサ9’で打ち消すことにより、2次側のインピーダンスが下がり、電力を伝送しやすくなるとも説明できる。制御回路13は電力指令値を受信完了すると、前述した動作によって電力指令値と給電電力検知部5の検知結果が一致するように力率改善回路3とインバータ回路4を駆動・制御する。このときの給電電力すなわち給電電力検知部5の制御特性は図8の曲線(d)、(e)に示すようになり、負荷(バッテリー)への伝送電力すなわち受電電力検知部24の検知結果は図9の曲線(d’)、(e’)に示すようになる。一般に駆動周波数を低くすると給電電力が大きくなるように駆動周波数を設定する(給電電力最大となる周波数よりも高い周波数で動作させる)。図8に示す給電電力の制御特性は、第1のインダクタ7と第2のインダクタ8との距離に応じて変化する第1のインダクタ7と第2のインダクタ8の磁気結合の強さ(一般に結合係数kとして表され、第1のインダクタ7と第2のインダクタ8の距離が近いとkは大きく、遠いとkは小さくなる)で変化する。また、バッテリーの残電圧によっても変化する。図8の曲線(d)はインバータ回路4の出力端からみた負荷インピーダンスZoの実部Re|Zo|が小さい場合
(すなわち、kが小さく、バッテリー残電圧が低い場合)の曲線を表している。図8の曲線(e)はRe|Zo|が大きい場合(すなわち、kが大きく、バッテリー残電圧が高い場合)の曲線を表している。
(すなわち、kが小さく、バッテリー残電圧が低い場合)の曲線を表している。図8の曲線(e)はRe|Zo|が大きい場合(すなわち、kが大きく、バッテリー残電圧が高い場合)の曲線を表している。
従って、結合係数kと、バッテリー残電圧が大きく変動するシステム、例えば電動車両用の非接触充電システムに適応した場合、Re|Zo|が大きいと受電装置制御回路14から送信される電力指令値を満たすことができず、満充電するために必要な時間が長くなってしまうという課題がある。
そこで図7に示す本実施の形態2では、図8の曲線(e)の電力最大値が電力指令値以下であることを送電装置制御回路13が検知すると、力率改善回路3とインバータ回路4を一時停止してから、受電装置制御回路14へ開閉手段10’をオフ(オープン)して、第2の共振コンデンサ9’を開放するように指令を無線通信で送信することで課題を解決している。受電装置制御回路14は開閉手段10’をオフ(オープン)する指令を受信完了すると開閉手段10’をオフ(オープン)するよう駆動・制御する。開閉手段10’をオフ(オープン)することが完了した後、送電装置制御回路13に開閉手段をオフ(オープン)したことを無線通信で通知する。送電装置制御回路13はこの信号を受信完了した後、前述した動作によって電力指令値と給電電力検知部5の検知結果が一致するように力率改善回路3とインバータ回路4を駆動・制御する。このように第2の共振コンデンサ9’を開閉手段10’で短絡することにより、第2の共振コンデンサ9’の静電容量を0Fに変化させて、受電装置を非共振とすることが可能となる。
このときの電力制御特性は図8の曲線(f)に示すようになり、負荷(バッテリー)への伝送電力は図9の曲線(f’)に示すようになる。図8の曲線(f)はRe|Zo|が大きい場合(すなわち、kが大きく、バッテリー残電圧が高い場合)の曲線を表している。図8の曲線(e)と(f)を比較すると、曲線(f)すなわち第2の共振コンデンサ9’を開閉手段10’で開放した方が、給電電力の最大値が大きいことが分かる。ただし、前述したように第2のインダクタンス8のうち、第1のインダクタンス7と磁気結合できない、いわゆる漏れインダクタンス成分によるインピーダンス成分を第2の共振コンデンサ9’で打ち消すことが不可能となるが、このようにkが大きい、すなわち第1のインダクタ7と第2のインダクタ8の距離が短い条件においては、第2のインダクタンス8の漏れインダクタンスは小さく、第2の共振コンデンサ9’で打ち消さなくとも、結果としてバッテリーへの伝送電力を大きくすることが可能となる。このことは図9に示す負荷(バッテリー)への伝送電力の制御特性に示されている。図9の曲線(e’)と(f’)はRe|Zo|が大きい場合(すなわち、kが大きく、バッテリー残電圧が高い場合)において、曲線(b’)は開閉手段10’をオン(クローズ)している場合を示し、曲線(c’)は開閉手段10’をオフ(オープン)している場合を示しており、曲線(c’)の方が負荷(バッテリー)に伝送できる最大電力を大きくすることが可能であることが分かる。
また本実施の形態1では給電電力を検知して開閉手段10’のオン・オフを切替えたが、受電電力(第2のインダクタ8)、負荷(バッテリー)12への伝送電力すなわち受電電力検知部24の検知結果に応じて開閉手段10’のオン・オフを切替えても同様の効果が得られることは言うまでもなく、給電電力検知部5および受電電力検知部24のいずれか一方の検知結果に応じて開閉手段10’のオン・オフを切替えることで、Re|Zo|が大きい場合(すなわち、kが大きく、バッテリー残電圧が高い場合)において、負荷(バッテリー)に伝送できる最大電力を大きくすることが可能であることが分かる。。
従って、本発明の非接触充電装置を結合係数kと、バッテリー残電圧が大きく変動するシステム、例えば電動車両用の非接触充電システムなどに適応しても、高効率でかつ必要な電力を負荷(バッテリー)に伝送することが可能となり、満充電までに必要な充電時間
を安定化させて、使い勝手と信頼性が高い高性能な非接触充電装置を提供することができる。
を安定化させて、使い勝手と信頼性が高い高性能な非接触充電装置を提供することができる。
以上のように、本発明にかかる非接触充電装置は、結合係数kと、バッテリー残電圧が大きく変動するシステム、例えば電気推進車両用の非接触充電装置に適応しても、高効率でかつ必要な電力を負荷(バッテリー)に伝送することが可能となり、満充電までに必要な充電時間を安定化させて、使い勝手と信頼性が高い高性能な非接触充電装置を提供することができる。
1 商用電源
2 第1の整流回路
3 力率改善回路
4 インバータ回路
5 給電電力検知部
6 第1の共振コンデンサ
7 第1のインダクタ
8 第2のインダクタ
9 第2の共振コンデンサ
10 開閉手段
11 第2の整流回路
12 負荷(バッテリー)
13 送電装置側の制御回路
14 受電装置側の制御回路
2 第1の整流回路
3 力率改善回路
4 インバータ回路
5 給電電力検知部
6 第1の共振コンデンサ
7 第1のインダクタ
8 第2のインダクタ
9 第2の共振コンデンサ
10 開閉手段
11 第2の整流回路
12 負荷(バッテリー)
13 送電装置側の制御回路
14 受電装置側の制御回路
本発明は、例えば電気推進車両(電気自動車やハイブリッド車)などに搭載される二次電池に非接触で充電する非接触充電装置に関する。
この種の充電装置において非接触で電力伝送するための技術として、磁界、電界、電波などを用いる技術が開発されてきた。このような非接触電力伝送技術によって、給電装置と受電装置とを接続する電線が不要となるため、ユーザにとっては、接続の手間が省けたり、雨天時などの漏電や感電の心配がなくなったりする。
ところで、非接触電力伝送では、例えば高効率化のため、給電装置と受電装置との位置関係が重要となる。この問題に対処するため、従来、給電装置及び受電装置のそれぞれに交流信号を共振させる共振部を備えることで、給電装置と受電装置との位置関係の制約を低減する技術が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
しかしながら、上記従来の技術を、定格電力と負荷変動が大きくかつ給電装置と受電装置の位置関係が大きく変動するようなシステム(例えば電気推進車両への数kWの電力伝送など)に適応した場合、送電装置と受電装置の距離が短いと定格電力が得られないといった事態が発生してしまうため、満充電に必要な時間が大きく変動してしまうという課題があった。
それゆえに、本発明は、送電装置と受電装置の位置関係や負荷状態によらず定格電力を維持することが可能な非接触充電装置を提供することを目的とする。
前記従来の課題を解決するために、本発明の非接触充電装置は、送電装置から非接触で送られてくる電力を受電する受電装置であって、充電先となる負荷と、前記負荷に充電される電力を、外部の送電装置から非接触で受電するインダクタと、前記インダクタと前記負荷とを含む回路に電気的に接続可能なコンデンサと、前記送電装置又は前記受電装置における電力に応じて、前記コンデンサを前記回路に電気的に接続するか否かを切り替える開閉手段とを備えている。
上記開閉手段により、共振のためのコンデンサの静電容量を変化させることが可能となる。これによって、送電装置側からみた負荷インピーダンスを変化させて、送電装置と受電装置の位置関係によらず定格電力を維持することができる。
本発明は、送電装置から非接触で送られてくる電力を受電する受電装置であって、充電先となる負荷と、前記負荷に充電される電力を、外部の送電装置から非接触で受電するインダクタと、前記インダクタと前記負荷とを含む回路に電気的に接続可能なコンデンサと、前記送電装置又は前記受電装置における電力に応じて、前記コンデンサを前記回路に電気的に接続するか否かを切り替える開閉手段とを備えている。
上記開閉手段により、共振のためのコンデンサの静電容量を変化させることが可能となる。これによって、送電装置側からみた負荷インピーダンスを変化させて、送電装置と受電装置の位置関係によらず定格電力を維持することができる。
また、より具体的には、前記開閉手段は、前記負荷への充電動作中に、前記送電装置又は前記受電装置における電力に応じて、前記コンデンサの前記回路への電気的な接続状態を切り替えて、前記充電動作を継続する。
また、より具体的には、受電装置は、前記充電開始時に前記負荷の残電圧に応じて決まる電力指令値を決定する制御回路をさらに備え、前記開閉手段は、前記充電開始時に、前記コンデンサを前記回路に電気的に接続し、前記送電装置又は前記受電装置における電力の最大値が前記制御回路で決定された電力指令値以下の場合、前記コンデンサの前記回路への電気的な接続状態を切り替えて、前記コンデンサを前記回路から電気的に切り離す。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。なお、この実施の形態によって本発明が限定されるものではない。
(実施の形態1)
図1は、本発明の実施の形態における非接触充電装置の回路図である。図1に示すように、非接触充電装置は、例えば駐車スペースに設置される送電装置と、例えば電気推進車両に搭載される受電装置とを備えている。非接触充電装置は、送電装置側の構成として、商用電源1、第1の整流回路2、力率改善回路3、インバータ回路4、給電電力検知部5、第1の共振コンデンサ6、第1のインダクタンス7及び送電装置側の制御回路13(以下、単に「制御回路13」という)と、受電装置側の構成として、第2のインダクタンス8、第2の共振コンデンサ9、開閉手段10、第2の整流回路11、負荷(バッテリー)12、受電装置側の制御回路14(以下、単に「制御回路14」という)、及び受電電力検知部24とを備えている。以下これらの回路ブロックの構成について説明する。
図1は、本発明の実施の形態における非接触充電装置の回路図である。図1に示すように、非接触充電装置は、例えば駐車スペースに設置される送電装置と、例えば電気推進車両に搭載される受電装置とを備えている。非接触充電装置は、送電装置側の構成として、商用電源1、第1の整流回路2、力率改善回路3、インバータ回路4、給電電力検知部5、第1の共振コンデンサ6、第1のインダクタンス7及び送電装置側の制御回路13(以下、単に「制御回路13」という)と、受電装置側の構成として、第2のインダクタンス8、第2の共振コンデンサ9、開閉手段10、第2の整流回路11、負荷(バッテリー)12、受電装置側の制御回路14(以下、単に「制御回路14」という)、及び受電電力検知部24とを備えている。以下これらの回路ブロックの構成について説明する。
まず、力率改善回路3の構成について説明する。力率改善回路3は、商用電源1の力率を改善する回路であって、第1のチョークコイルであるチョークコイル15、第1のスイッチング素子16(本実施の形態においてはMOSFET)、第1のダイオードであるダイオード17、及び、第1のコンデンサである平滑コンデンサ18を含んでいる。
まず、商用電源1は、低周波交流電源である200V商用電源であり、ブリッジダイオードと入力フィルターを含む第1の整流回路2の入力端に接続される。第1の整流回路2の高電位側(正極側)出力端子にチョークコイル15の入力側端子が接続される。さらにチョークコイル15の出力側端子とダイオード17のアノード側端子との接続ラインにスイッチング素子16の高電位側端子(ドレイン)が接続される。第1の整流回路2の低電位側(負極側)出力端子にスイッチング素子16の低電位側端子(ソース)と平滑コンデンサ18の低電位側端子が接続される。また、平滑コンデンサ18の高電位側端子は、ダイオード17のカソード側端子に接続される。平滑コンデンサ18の両端には、力率改善回路3が入力する直流電源である第1の整流回路2の出力電圧をチョークコイル15とスイッチング素子16のオン・オフ動作によりそのピーク値より大きいピーク値を有する直流電圧であって任意の電圧に昇圧した電圧が供給され平滑される。ただし、本実施の形態においては、力率改善回路3を高周波動作させ力率改善効果を高めるためにスイッチング速度の速いMOSFETをスイッチング素子16として使用している。通常、MOSFETに逆向きに保護用ダイオードが付帯するが、この保護用ダイオードが無くても本実施の形態の基本動作の説明に何ら影響を与えないため、図には記載していない。平滑コンデンサ18の出力電圧はインバータ回路4の入力端子間に供給される。
インバータ回路4の入力端子は力率改善回路3の出力端子、つまり平滑コンデンサ18の両端に接続される。平滑コンデンサ18の両端には、スイッチング素子19、20の直列接続体が接続される。スイッチング素子19、20にはそれぞれダイオード21、22が逆並列に(スイッチング素子の高電位側端子(コレクタ)とダイオードのカソード側端子が接続されるように)接続される。またスイッチング素子20(スイッチング素子19、であってもよい)に並列にスナバコンデンサ23が接続される。さらにスイッチング素子20に並列に第1の共振コンデンサ6と第1のインダクタ7と給電電力検知部5の直列接続体が接続される。
また、第2のインダクタ8は、例えば電気推進車両の移動に伴い、第1のインダクタ7と対向するように配置される。第2のインダクタ8の高電位側に第2の共振コンデンサ9と開閉手段10(リレー)の並列接続体が接続される。第2のインダクタ8の低電位側と第2の共振コンデンサは平滑フィルタを内包する第2の整流回路11に接続され、第2の整流回路の出力両端に負荷(バッテリー)が接続される。開閉手段10は、受電装置側の制御回路14によって駆動され制御される。本実施の形態では開閉手段10にリレーを用いているが、MOSFETやIGBTなどの半導体スイッチング素子を用いても良い。本実施の形態における給電電力検知部5は、図2に示すように、電流検知部25、電圧検知部26、電力演算部27からなる。ただし、電流または電圧のいずれか一方で給電電力を
推定できる場合は、電流検知部25と電圧検知部26のいずれか一方だけでも良い。本実施の形態のように給電電力検知部5を第1のインダクタ7と第1の共振コンデンサ6の直列共振回路に直列接続する場合、電流と電圧には相関があるためいずれか一方だけの検知で給電電力を推定できる。
推定できる場合は、電流検知部25と電圧検知部26のいずれか一方だけでも良い。本実施の形態のように給電電力検知部5を第1のインダクタ7と第1の共振コンデンサ6の直列共振回路に直列接続する場合、電流と電圧には相関があるためいずれか一方だけの検知で給電電力を推定できる。
次に、制御回路13の構成について説明する。制御回路13は、無線通信により、制御回路14より電力指令値を受信する。制御回路13は、給電電力検知部5によって検知する給電電力と、受信した電力指令値とを比較し、電力指令値が得られるようにインバータ回路4のスイッチング素子19、20と力率改善回路3のスイッチング素子16を駆動する。なお、力率改善回路3のスイッチング素子16の制御には専用の制御ICを用いてもよい。さらに制御回路13は給電電力検知部5によって検知する給電電力に応じて、開閉手段10のオン・オフ指令値を制御回路14に無線通信により送信する。
制御回路14は、受電電力検知部24によって検知するバッテリーの残電圧に応じて電力指令値を決定し、無線通信により制御回路13に送信する。また、制御回路14は、制御回路13から無線通信により送信される開閉手段10のオン・オフ指令値に応じて、開閉手段10を駆動・制御する。さらに給電装置動作中に受電電力検知部24によって受電電力を検知し、負荷(バッテリー)に過電流や過電圧がかからないように、制御回路14は制御回路13への電力指令値を変更する。
本実施の形態における受電電力検知部24は、図3に示すように、電流検知部28、電圧検知部29、電力演算部30からなる。ただし、電流または電圧のいずれか一方で受電電力を推定できる場合は、電流検知部28と電圧検知部29のいずれか一方だけでも良い。本実施の形態のように受電電力検知部24を第2のインダクタ8と第2の共振コンデンサ9の直列共振回路に直列接続する場合、電流と電圧には相関があるためいずれか一方だけの検知で受電電力を推定できる。
また本実施の形態1の負荷12には、電気推進車両用のバッテリーを用いている。バッテリー充電は、バッテリーの残電圧以上の電圧を供給して充電するが、バッテリーの内部抵抗は非常に小さいため、給電電圧がバッテリー残電圧を超えると、急激に充電電流が流れる。このことは送電装置からみた負荷インピーダンスがバッテリー残電圧や給電電圧によって大きく変動することを意味している。
以上のように構成された非接触充電装置において、以下動作を説明する。
図4に、本実施の形態における非接触充電装置の各部の電圧又は電流波形を示す。同図(a)に、商用電源1の交流電圧波形を示す模式図である。同図(b)に、直流電源の出力電圧波形、すなわち第1の整流回路2の出力電圧波形を示す模式図である。この電圧は、力率改善回路3に入力され、昇圧された後に平滑コンデンサ18に出力される。同図(c)は、平滑コンデンサ18に印加される波形、すなわち力率改善回路3の出力電圧波形でありかつインバータ回路4の入力電圧波形を示す模式図である。同図(d)は、第1のインダクタ7に発生する高周波電流波形を示す模式図である。同図(e)は、第2の整流回路11の出力電圧波形を示す模式図である。
まず、力率改善回路3の動作について説明する。図4(a)に示す商用電源1は第1の整流回路2により全波整流され、図4(b)にその電圧波形を示すように直流電源が形成される。この直流電源は、力率改善回路3の入力端子間に供給される。力率改善回路3は、この直流電源電圧の瞬時値の大きさが平滑コンデンサ18の電圧よりも小さい場合に力率改善回路3に含まれるダイオード17および第1の整流回路2のブリッジダイオードがターンオンできずに入力電流波形が歪み、力率が著しく低くなる。その際に、制御回路1
3は、スイッチング素子16をターンオン・オフさせることにより力率を改善する。第1のスイッチング素子16がターンオンしている状態では商用電源1からチョークコイル15にエネルギーが蓄えられており、その後、スイッチング素子16がターンオフし、チョークコイル15に蓄えられたエネルギーがダイオード17を介して、平滑コンデンサ18に供給される。これにより、商用電源1からチョークコイル15を介して入力電流が流れるようになり、商用電源1側に歪んだ入力電流を流さないようにする。また、本実施の形態では、力率改善回路3は、力率改善機能だけでなく、昇圧機能を同時に有する。このため、図4(c)に示すように、平滑コンデンサ18の電圧はそのピーク値が商用電源1のピーク値すなわち直流電源のピーク値である力率改善回路3の入力電圧のピーク値より高い電圧となり、平滑コンデンサ18を介してインバータ回路4に供給される。
3は、スイッチング素子16をターンオン・オフさせることにより力率を改善する。第1のスイッチング素子16がターンオンしている状態では商用電源1からチョークコイル15にエネルギーが蓄えられており、その後、スイッチング素子16がターンオフし、チョークコイル15に蓄えられたエネルギーがダイオード17を介して、平滑コンデンサ18に供給される。これにより、商用電源1からチョークコイル15を介して入力電流が流れるようになり、商用電源1側に歪んだ入力電流を流さないようにする。また、本実施の形態では、力率改善回路3は、力率改善機能だけでなく、昇圧機能を同時に有する。このため、図4(c)に示すように、平滑コンデンサ18の電圧はそのピーク値が商用電源1のピーク値すなわち直流電源のピーク値である力率改善回路3の入力電圧のピーク値より高い電圧となり、平滑コンデンサ18を介してインバータ回路4に供給される。
次に、インバータ回路4の動作について説明する。図4(c)に示す力率改善回路3の出力端間に接続された平滑コンデンサ18の両端に出力され平滑された直流電圧はインバータ回路4に供給される。インバータ回路4は、スイッチング素子19、20のオン・オフによって第1の共振コンデンサ6と第1のインダクタ7に図4(d)に示すように所定の周波数の高周波電流を発生させる。スイッチング素子19がオンしている状態から、オフすると第1のインダクタ7と第1の共振コンデンサ6とスナバコンデンサ23の共振による緩やかな傾きでスナバコンデンサ23が放電するため、スイッチング素子19は零ボルトスイッチング(ZVS)ターンオフ動作を実現する。また、このときスナバコンデンサ23が放電しきると、ダイオード22がオンし、ダイオード22がオンしている期間中にスイッチング素子20のゲートにオン信号を加え待機すると、第1のインダクタ7の共振電流の向きが反転しダイオード22がターンオフしてスイッチング素子20に電流が転流し、スイッチング素子20はZVS&零電流スイッチング(ZCS)ターンオン動作を実現する。スイッチング素子20がオンしている状態から、オフすると第1のインダクタンス7と第1の共振コンデンサ6とスナバコンデンサ23の共振による緩やかな傾きでスナバコンデンサ23が充電するため、スイッチング素子20はZVSターンオフ動作を実現する。前記スナバコンデンサ23が、平滑コンデンサ18と同じ電圧まで充電されるとダイオード21がオンし、ダイオード21がオンしている期間中にスイッチング素子19のゲートにオン信号を加え待機すると、第1のインダクタ7の共振電流の向きが反転しダイオード21がターンオフしてスイッチング素子19に電流が転流し、スイッチング素子19はZVS&ZCSターンオン動作を実現する。以上がインバータ回路4の動作である。
本実施の形態では、スイッチング素子19、20は平滑コンデンサ18を短絡しないようにデッドタイム2μsの間隔を設けて、交互にオン・オフさせている。またスイッチング素子19および20の駆動周波数を制御することで高周波電力を制御しているが、導通比を制御することで高周波電力を制御しても良く、駆動周波数と導通比の制御を組み合わせることで電力制御精度を高めることができる。
次に充電動作の流れについて説明する。充電開始時に制御回路14が受電電力検知部24によって検知するバッテリーの残電圧に応じて電力指令値を決定し、無線通信により制御回路13に送信する。また開閉手段10はオフ(オープン)に設定する。このように受電装置でも第2のインダクタ8と第2の共振コンデンサ9を共振させることで、第1のインダクタ7と第2のインダクタ8の間の電力伝送効率を高めることができる。これは第2のインダクタンス8のうち、第1のインダクタンス7と磁気結合できない漏れインダクタンスによるインピーダンス成分を第2の共振コンデンサ9で打ち消すことにより、2次側のインピーダンスが下がり、電力を伝送しやすくなるとも説明できる。制御回路13は電力指令値を受信完了すると、前述した動作によって電力指令値と給電電力検知部5の検知結果が一致するように力率改善回路3とインバータ回路4を駆動・制御する。このときの給電電力すなわち給電電力検知部5の検知結果の制御特性は図5の曲線(a)、(b)に
示すようになり、負荷(バッテリー)への伝送電力すなわち受電電力検知部24の検知結果は図6の曲線(a’)、(b‘)に示すようになる。一般に駆動周波数を低くすると給電電力が大きくなるように駆動周波数を設定する(給電電力最大となる周波数よりも高い周波数で動作させる)。図5に示す給電電力の制御特性は、第1のインダクタ7と第2のインダクタ8との距離に応じて変化する第1のインダクタ7と第2のインダクタ8の磁気結合の強さ(一般に結合係数kとして表され、第1のインダクタ7と第2のインダクタ8の距離が近いとkは大きく、遠いとkは小さくなる)で変化する。また、バッテリーの残電圧によっても変化する。図5の曲線(a)はインバータ回路4の出力端からみた負荷インピーダンスZoの実部Re|Zo|が小さい場合(すなわち、kが小さく、バッテリー残電圧が高い場合)の曲線を表している。図3の曲線(b)はRe|Zo|が大きい場合(すなわち、kが大きく、バッテリー残電圧が低い場合)の曲線を表している。
示すようになり、負荷(バッテリー)への伝送電力すなわち受電電力検知部24の検知結果は図6の曲線(a’)、(b‘)に示すようになる。一般に駆動周波数を低くすると給電電力が大きくなるように駆動周波数を設定する(給電電力最大となる周波数よりも高い周波数で動作させる)。図5に示す給電電力の制御特性は、第1のインダクタ7と第2のインダクタ8との距離に応じて変化する第1のインダクタ7と第2のインダクタ8の磁気結合の強さ(一般に結合係数kとして表され、第1のインダクタ7と第2のインダクタ8の距離が近いとkは大きく、遠いとkは小さくなる)で変化する。また、バッテリーの残電圧によっても変化する。図5の曲線(a)はインバータ回路4の出力端からみた負荷インピーダンスZoの実部Re|Zo|が小さい場合(すなわち、kが小さく、バッテリー残電圧が高い場合)の曲線を表している。図3の曲線(b)はRe|Zo|が大きい場合(すなわち、kが大きく、バッテリー残電圧が低い場合)の曲線を表している。
従って、結合係数kと、バッテリー残電圧が大きく変動するシステム、例えば電気推進車両の非接触充電システムに適応した場合、Re|Zo|が大きいと制御回路14から送信される電力指令値を満たすことができず、満充電するために必要な時間が長くなってしまうという課題がある。
そこで、図1に示す本実施の形態1では、図5の曲線(b)の電力最大値が電力指令値以下であることを制御回路13が検知すると、力率改善回路3とインバータ回路4を一時停止してから、制御回路14へ開閉手段10をオン(クローズ)して、第2の共振コンデンサ9を短絡するように指令を無線通信で送信することで課題を解決している。制御回路14は開閉手段10をオン(クローズ)する指令を受信完了すると開閉手段10をオン(クローズ)するよう駆動・制御する。開閉手段10をオン(クローズ)することが完了した後、制御回路13に開閉手段をオン(クローズ)したことを無線通信で通知する。制御回路13はこの信号を受信完了した後、前述した動作によって電力指令値と給電電力検知部5の検知結果が一致するように力率改善回路3とインバータ回路4を駆動・制御する。このように第2の共振コンデンサ9を開閉手段10で短絡することにより、第2の共振コンデンサ9の静電容量を0F(ファラッド)に変化させて、受電装置を非共振とすることが可能となる。
このときの給電電力の制御特性は図5の曲線(c)に示すようになる。図5の曲線(c)はRe|Zo|が大きい場合(すなわち、kが大きく、バッテリー残電圧が低い場合)の曲線を表している。図5の曲線(b)と曲線(c)を比較すると、図5の曲線(c)すなわち第2の共振コンデンサ9を開閉手段10で短絡した方が、給電電力の最大値が大きいことが分かる。ただし、前述したように第2のインダクタンス8のうち、第1のインダクタンス7と磁気結合できない、いわゆる漏れインダクタンス成分によるインピーダンス成分を第2の共振コンデンサ9で打ち消すことが不可能となるが、このようにkが大きい、すなわち第1のインダクタ7と第2のインダクタ8の距離が短い条件においては、第2のインダクタンス8の漏れインダクタンスは小さく、第2の共振コンデンサ9で打ち消さなくとも、結果としてバッテリーへの伝送電力を大きくすることが可能となる。このことは図6に示す負荷(バッテリー)への伝送電力の制御特性に示されている。図6の曲線(b’)と(c’)はRe|Zo|が大きい場合(すなわち、kが大きく、バッテリー残電圧が低い場合)において、曲線(b’)は開閉手段10をオフ(オープン)している場合を示し、曲線(c’)は開閉手段10をオン(クローズ)している場合を示しており、曲線(c’)の方が負荷(バッテリー)に伝送できる最大電力を大きくすることが可能であることが分かる。
また本実施の形態1では給電電力を検知して開閉手段10のオン・オフを切替えたが、受電電力(第2のインダクタ8)、負荷(バッテリー)12への伝送電力すなわち受電電力検知部24の検知結果に応じて開閉手段10のオン・オフを切替えても同様の効果が得
られることは言うまでもなく、給電電力検知部5および受電電力検知部24のいずれか一方の検知結果に応じて開閉手段10のオン・オフを切替えることで、Re|Zo|が大きい場合(すなわち、kが大きく、バッテリー残電圧が低い場合)において、負荷(バッテリー)に伝送できる最大電力を大きくすることが可能であることが分かる。
られることは言うまでもなく、給電電力検知部5および受電電力検知部24のいずれか一方の検知結果に応じて開閉手段10のオン・オフを切替えることで、Re|Zo|が大きい場合(すなわち、kが大きく、バッテリー残電圧が低い場合)において、負荷(バッテリー)に伝送できる最大電力を大きくすることが可能であることが分かる。
以上のように、本発明の非接触充電装置を結合係数kと、バッテリー残電圧が大きく変動するシステム、例えば電気推進車両の非接触充電システムなどに適応しても、高効率でかつ必要な電力を負荷(バッテリー)に伝送することが可能となり、満充電までに必要な充電時間を安定化させて、使い勝手と信頼性が高い高性能な非接触充電装置を提供することができる。
(実施の形態2)
図7は、本発明の実施の形態2における非接触充電装置の回路図である。図7に示すように、非接触充電装置は、送電装置側の構成として、商用電源1、第1の整流回路2、力率改善回路3、インバータ回路4、給電電力検知部5、第1の共振コンデンサ6、第1のインダクタンス7及び送電装置側の制御回路13(以下、単に「制御回路13」という)と、受電装置側の構成として、第2のインダクタンス8、第2の共振コンデンサ9’、開閉手段10’、第2の整流回路11、負荷(バッテリー)12、受電装置側の制御回路14(以下、単に「制御回路14」という)、及び受電電力検知部24とを備えている。図1に示した実施の形態1と比べて、第2の共振コンデンサ9’と開閉手段10’の構成が異なっており、その点について以下に説明する。
図7は、本発明の実施の形態2における非接触充電装置の回路図である。図7に示すように、非接触充電装置は、送電装置側の構成として、商用電源1、第1の整流回路2、力率改善回路3、インバータ回路4、給電電力検知部5、第1の共振コンデンサ6、第1のインダクタンス7及び送電装置側の制御回路13(以下、単に「制御回路13」という)と、受電装置側の構成として、第2のインダクタンス8、第2の共振コンデンサ9’、開閉手段10’、第2の整流回路11、負荷(バッテリー)12、受電装置側の制御回路14(以下、単に「制御回路14」という)、及び受電電力検知部24とを備えている。図1に示した実施の形態1と比べて、第2の共振コンデンサ9’と開閉手段10’の構成が異なっており、その点について以下に説明する。
第2のインダクタ8は、実施の形態1で説明したとおり、第1のインダクタ7と対向するように配置される。第2のインダクタ8の両端に第2の共振コンデンサ9’と開閉手段10’(リレー)の直列接続体が接続される。第2の共振コンデンサ9’と開閉手段10’(リレー)の直列接続体の両端は平滑フィルタを内包する第2の整流回路11に接続され、第2の整流回路の出力両端に負荷(バッテリー)が接続される。開閉手段10’は受電装置制御回路14によって駆動・制御される。本実施の形態では開閉手段10’にリレーを用いているが、MOSFETやIGBTなどの半導体スイッチング素子を用いても良い。
次に、制御回路13の構成について説明する。制御回路13は無線通信により、受電装置制御回路14より電力指令値を受信する。送電装置制御回路13は、給電電力検知部5によって検知する給電電力と、電力指令値を比較し、電力指令値が得られるようにインバータ回路4のスイッチング素子19、20と力率改善回路3のスイッチング素子16を駆動する。なお、力率改善回路3のスイッチング素子16の制御には専用の制御ICを用いてもよい。さらに制御回路13は給電電力検知部5によって検知する給電電力に応じて、開閉手段10’のオン・オフ指令値を制御回路14に無線通信により送信する。
制御回路14はバッテリーの残電圧に応じて電力指令値を決定し、無線通信により制御回路13に送信する。また制御回路13から無線通信により送信される開閉手段10’のオン・オフ指令値に応じて、開閉手段10’を駆動・制御する。さらに給電装置動作中に受電電力検知部24によって受電電力を検知し、負荷(バッテリー)に過電流や過電圧がかからないように、制御回路13への電力指令値を変更する。
以上のように構成された非接触充電装置について、以下動作を説明する。
力率改善回路3、インバータ回路4の動作は図1に示す実施の形態1と同様である。
次に充電動作の流れについて説明する。充電開始時に制御回路14がバッテリーの残電
圧に応じて電力指令値を決定し、無線通信により制御回路13に送信する。また開閉手段10’はオン(クローズ)に設定する。このように受電装置でも第2のインダクタ8と第2の共振コンデンサ9’を共振させることで、第1のインダクタ7と第2のインダクタ8の間の電力伝送効率を高めることができる。これは第2のインダクタンス8のうち、第1のインダクタンス7と磁気結合できない漏れインダクタンスによるインピーダンス成分を第2の共振コンデンサ9’で打ち消すことにより、2次側のインピーダンスが下がり、電力を伝送しやすくなるとも説明できる。制御回路13は電力指令値を受信完了すると、前述した動作によって電力指令値と給電電力検知部5の検知結果が一致するように力率改善回路3とインバータ回路4を駆動・制御する。このときの給電電力すなわち給電電力検知部5の制御特性は図8の曲線(d)、(e)に示すようになり、負荷(バッテリー)への伝送電力すなわち受電電力検知部24の検知結果は図9の曲線(d’)、(e’)に示すようになる。一般に駆動周波数を低くすると給電電力が大きくなるように駆動周波数を設定する(給電電力最大となる周波数よりも高い周波数で動作させる)。図8に示す給電電力の制御特性は、第1のインダクタ7と第2のインダクタ8との距離に応じて変化する第1のインダクタ7と第2のインダクタ8の磁気結合の強さ(一般に結合係数kとして表され、第1のインダクタ7と第2のインダクタ8の距離が近いとkは大きく、遠いとkは小さくなる)で変化する。また、バッテリーの残電圧によっても変化する。図8の曲線(d)はインバータ回路4の出力端からみた負荷インピーダンスZoの実部Re|Zo|が小さい場合(すなわち、kが小さく、バッテリー残電圧が低い場合)の曲線を表している。図8の曲線(e)はRe|Zo|が大きい場合(すなわち、kが大きく、バッテリー残電圧が高い場合)の曲線を表している。
圧に応じて電力指令値を決定し、無線通信により制御回路13に送信する。また開閉手段10’はオン(クローズ)に設定する。このように受電装置でも第2のインダクタ8と第2の共振コンデンサ9’を共振させることで、第1のインダクタ7と第2のインダクタ8の間の電力伝送効率を高めることができる。これは第2のインダクタンス8のうち、第1のインダクタンス7と磁気結合できない漏れインダクタンスによるインピーダンス成分を第2の共振コンデンサ9’で打ち消すことにより、2次側のインピーダンスが下がり、電力を伝送しやすくなるとも説明できる。制御回路13は電力指令値を受信完了すると、前述した動作によって電力指令値と給電電力検知部5の検知結果が一致するように力率改善回路3とインバータ回路4を駆動・制御する。このときの給電電力すなわち給電電力検知部5の制御特性は図8の曲線(d)、(e)に示すようになり、負荷(バッテリー)への伝送電力すなわち受電電力検知部24の検知結果は図9の曲線(d’)、(e’)に示すようになる。一般に駆動周波数を低くすると給電電力が大きくなるように駆動周波数を設定する(給電電力最大となる周波数よりも高い周波数で動作させる)。図8に示す給電電力の制御特性は、第1のインダクタ7と第2のインダクタ8との距離に応じて変化する第1のインダクタ7と第2のインダクタ8の磁気結合の強さ(一般に結合係数kとして表され、第1のインダクタ7と第2のインダクタ8の距離が近いとkは大きく、遠いとkは小さくなる)で変化する。また、バッテリーの残電圧によっても変化する。図8の曲線(d)はインバータ回路4の出力端からみた負荷インピーダンスZoの実部Re|Zo|が小さい場合(すなわち、kが小さく、バッテリー残電圧が低い場合)の曲線を表している。図8の曲線(e)はRe|Zo|が大きい場合(すなわち、kが大きく、バッテリー残電圧が高い場合)の曲線を表している。
従って、結合係数kと、バッテリー残電圧が大きく変動するシステム、例えば電動車両用の非接触充電システムに適応した場合、Re|Zo|が大きいと受電装置制御回路14から送信される電力指令値を満たすことができず、満充電するために必要な時間が長くなってしまうという課題がある。
そこで図7に示す本実施の形態2では、図8の曲線(e)の電力最大値が電力指令値以下であることを送電装置制御回路13が検知すると、力率改善回路3とインバータ回路4を一時停止してから、受電装置制御回路14へ開閉手段10’をオフ(オープン)して、第2の共振コンデンサ9’を開放するように指令を無線通信で送信することで課題を解決している。受電装置制御回路14は開閉手段10’をオフ(オープン)する指令を受信完了すると開閉手段10’をオフ(オープン)するよう駆動・制御する。開閉手段10’をオフ(オープン)することが完了した後、送電装置制御回路13に開閉手段をオフ(オープン)したことを無線通信で通知する。送電装置制御回路13はこの信号を受信完了した後、前述した動作によって電力指令値と給電電力検知部5の検知結果が一致するように力率改善回路3とインバータ回路4を駆動・制御する。このように第2の共振コンデンサ9’を開閉手段10’で短絡することにより、第2の共振コンデンサ9’の静電容量を0Fに変化させて、受電装置を非共振とすることが可能となる。
このときの電力制御特性は図8の曲線(f)に示すようになり、負荷(バッテリー)への伝送電力は図9の曲線(f’)に示すようになる。図8の曲線(f)はRe|Zo|が大きい場合(すなわち、kが大きく、バッテリー残電圧が高い場合)の曲線を表している。図8の曲線(e)と(f)を比較すると、曲線(f)すなわち第2の共振コンデンサ9’を開閉手段10’で開放した方が、給電電力の最大値が大きいことが分かる。ただし、前述したように第2のインダクタンス8のうち、第1のインダクタンス7と磁気結合できない、いわゆる漏れインダクタンス成分によるインピーダンス成分を第2の共振コンデンサ9’で打ち消すことが不可能となるが、このようにkが大きい、すなわち第1のインダクタ7と第2のインダクタ8の距離が短い条件においては、第2のインダクタンス8の漏れインダクタンスは小さく、第2の共振コンデンサ9’で打ち消さなくとも、結果として
バッテリーへの伝送電力を大きくすることが可能となる。このことは図9に示す負荷(バッテリー)への伝送電力の制御特性に示されている。図9の曲線(e’)と(f’)はRe|Zo|が大きい場合(すなわち、kが大きく、バッテリー残電圧が高い場合)において、曲線(b’)は開閉手段10’をオン(クローズ)している場合を示し、曲線(c’)は開閉手段10’をオフ(オープン)している場合を示しており、曲線(c’)の方が負荷(バッテリー)に伝送できる最大電力を大きくすることが可能であることが分かる。
バッテリーへの伝送電力を大きくすることが可能となる。このことは図9に示す負荷(バッテリー)への伝送電力の制御特性に示されている。図9の曲線(e’)と(f’)はRe|Zo|が大きい場合(すなわち、kが大きく、バッテリー残電圧が高い場合)において、曲線(b’)は開閉手段10’をオン(クローズ)している場合を示し、曲線(c’)は開閉手段10’をオフ(オープン)している場合を示しており、曲線(c’)の方が負荷(バッテリー)に伝送できる最大電力を大きくすることが可能であることが分かる。
また本実施の形態1では給電電力を検知して開閉手段10’のオン・オフを切替えたが、受電電力(第2のインダクタ8)、負荷(バッテリー)12への伝送電力すなわち受電電力検知部24の検知結果に応じて開閉手段10’のオン・オフを切替えても同様の効果が得られることは言うまでもなく、給電電力検知部5および受電電力検知部24のいずれか一方の検知結果に応じて開閉手段10’のオン・オフを切替えることで、Re|Zo|が大きい場合(すなわち、kが大きく、バッテリー残電圧が高い場合)において、負荷(バッテリー)に伝送できる最大電力を大きくすることが可能であることが分かる。
従って、本発明の非接触充電装置を結合係数kと、バッテリー残電圧が大きく変動するシステム、例えば電動車両用の非接触充電システムなどに適応しても、高効率でかつ必要な電力を負荷(バッテリー)に伝送することが可能となり、満充電までに必要な充電時間を安定化させて、使い勝手と信頼性が高い高性能な非接触充電装置を提供することができる。
以上のように、本発明にかかる非接触充電装置は、結合係数kと、バッテリー残電圧が大きく変動するシステム、例えば電気推進車両用の非接触充電装置に適応しても、高効率でかつ必要な電力を負荷(バッテリー)に伝送することが可能となり、満充電までに必要な充電時間を安定化させて、使い勝手と信頼性が高い高性能な非接触充電装置を提供することができる。
1 商用電源
2 第1の整流回路
3 力率改善回路
4 インバータ回路
5 給電電力検知部
6 第1の共振コンデンサ
7 第1のインダクタ
8 第2のインダクタ
9 第2の共振コンデンサ
10 開閉手段
11 第2の整流回路
12 負荷(バッテリー)
13 送電装置側の制御回路
14 受電装置側の制御回路
2 第1の整流回路
3 力率改善回路
4 インバータ回路
5 給電電力検知部
6 第1の共振コンデンサ
7 第1のインダクタ
8 第2のインダクタ
9 第2の共振コンデンサ
10 開閉手段
11 第2の整流回路
12 負荷(バッテリー)
13 送電装置側の制御回路
14 受電装置側の制御回路
Claims (1)
- 交流信号を発生するインバータ回路と、前記インバータ回路の出力端に接続される第1の共振コンデンサと、第1のインダクタンスと給電電力検知部と、給電装置制御回路とを備えた給電装置と、第2のインダクタンスと、第2の共振コンデンサと、負荷と、受電装置制御回路とを備えた充電装置を有する非接触充電装置において、第2の共振コンデンサの接続を切替える開閉手段を備え、電力状態に応じて開閉手段をオン・オフする非接触充電装置。
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