JP2013209052A - 車両用温調システム - Google Patents
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Abstract
【解決手段】車両用温調システム100は、外界に存在するエネルギを用いて発電可能な発電部12と、走行に必要な電力を蓄電する第1バッテリ(メインバッテリ)20aとは別体の第2バッテリ20bと、車室内の温度を調整する温度調整部21とを備える。そのため、エンジン1bを停止した状態であっても、外気温が低いときには、乗員が乗車する前に予め車室内の温度を少しでも上昇させることができる。また、エンジン1bを停止した状態であっても、外気温が高いときには、乗員が乗車する前に予め車室内の温度を少しでも低下させることができる。
【選択図】図2
Description
この発明によると、メインバッテリと別体に設けられている蓄電部に蓄電された発電電力を用いているため、エンジン停止時であって乗車時点より前までに、車内温度を調整することができる。また、温度調整部は、加温または冷却するための面を乗員に向けて配置するため、温度調整された空気を効率よく乗員に向けて流すことができる。
この発明によると、温度調整部の面は、ドアライニング内および/またはセンターコンソール内の乗員胴体側部近傍に配置され、効率よく温度調整することができる。また、温度調整部は、ドアライニング内および/またはセンターコンソール内に配置されるため、車室内の空間を狭めることはない。
この発明によると、温度調整部は、布状の部材(不織布や防炎布等)によって、乗員が加温または冷却するための面に直接接触しないような構造となっているため、やけど等を防ぐことができる。
この発明によると、車両の走行のためのエネルギを特に消費することなく、外界に存在する太陽光のエネルギを利用して発電できる。
この発明によると、車両の走行のためのエネルギを特に消費することなく、外界を伝搬する電波のエネルギを利用して発電できる。
まず、太陽光や電波のエネルギ(外界に存在するエネルギ)を用いて発電することが可能な車両の一例について、図1を用いて説明する。
アンテナ11aは、外界を伝搬するテレビ電波、ラジオ電波、携帯電話用電波等の商用電波を受信するアンテナであることが好ましい。例えば、事前の実験等によって、電波発電回路11b(図2(b)参照)で最も効率よく発電できる周波数帯の電波を受信する構成とすればよい。
アンテナ11aは、車両1の車体外側に薄膜状に貼り付けられるように取り付けられていてもよいし、車体の外装を構成する鋼板の内側に取り付けられていてもよい。または、例えばルーフ3aに、上方に飛び出すように取り付けられていてもよい。
車両用温調システム100は、発電部12、第2バッテリ(蓄電部)20b、制御部22および温度調整部21を備えている。車両用温調システム100は、発電部12によって生成された発電電力を第2バッテリ20bに蓄電し、その蓄電された電力を制御部22を介して温度調整部21に供給する。なお、第2バッテリ20bは、メインバッテリである第1バッテリ20aとは別体に構成される。また、図2(b)では、温度調整部21は2つ記載されているが、2つに限られることはなく、1または3以上であっても構わない。
光発電デバイス10は、電力の逆流を防ぐための整流部を備え、太陽電池パネルによって発電された発電電力を第2バッテリ20bに供給する。
電波発電部11は、アンテナ11aおよび電波発電回路11bで構成される。電波発電回路11bの詳細は図示しないが、例えば、コイルおよび整流用ダイオードを含んで構成される整流回路であり、アンテナ11aが受信した電波を整流して発電電力とし、この発電電力を第2バッテリ20bに供給する。
面21aを加温する場合は、発熱用の熱電素子に電力が供給され、面21aを冷却する場合には、冷却用の熱電素子に電力が供給される。なお、面21aは、加温用だけであっても、冷却用だけであっても、双方を有していても構わない。例えば、熱電素子として、ペルチェ素子が挙げられる。
図3(a)は、温度調整部21の完成図であり、図3(b)〜(g)の分解斜視図に示す部品を組立てたものである。
図3(b)は、ケース210aを表している。ケース210aは、図3(e)のヒートパイプ210dの温度を外気に伝えるために、スリットを形成する構造となっている。
図3(c)は、布状の部材として、一例として不織布210bを表している。不織布210bは、ヒートパイプ210dが直接乗員に接触することを防止し、乗員がやけどを負わないようにするためのものである。なお、布状の部財として、不織布210bの代わりに、防炎布であっても構わない。
図3(e)は、ヒートパイプ210dを表している。ヒートパイプ210dは、図3(f)に示す温調電気回路210eの熱電素子211に接触している。そして、熱電素子211のサイズが小さいので、ヒートパイプ210dによって、車室内を加温するためまたは冷却するための面積が拡大されることになる。なお、ヒートパイプ210dは、図2(b)に示した面21aに相当する。
図3(g)は、ケース210fを表している。ケース210fは、温調電気回路210eをケースリブ等で外れないように固定し、ヒートパイプ210d、ケース210c、不織布210bを収納し、ケース210aをネジ止めすることができる。
温度調整部21は、できるだけ被水しない場所に設置されることが好ましい。また、加温または冷却するための面21aを乗員に向けることができ、かつ乗員に近い場所に設置されることが好ましい。
また、温度調整部21は、加温または冷却するための面21aが布状の部材(例えば、不織布210b)によって乗員に直接触れない構造としてあり、やけどを防止することができる。
1a エアコン
3 居住空間(車室内)
10 光発電デバイス(発電部)
11 電波発電部(発電部)
11a アンテナ
11b 電波発電回路
20a 第1バッテリ(メインバッテリ)
20b 第2バッテリ(蓄電部)
21 温度調整部
21a 加温または冷却するための面(面)
30 ドアライニング
100 車両用温調システム
210b 不織布
Claims (8)
- 車両に備わって、外界に存在するエネルギを用いて発電可能な発電部と、
前記車両の走行に必要な電力を蓄電するメインバッテリと別体に前記車両に備えられ、前記発電部が発電した発電電力を蓄電する蓄電部と、
前記蓄電部に蓄電された前記発電電力を用いて、車室内の温度を調整する温度調整部と、
を備える車両用温調システムであって、
前記温度調整部は、車室内を加温するための面を有し、当該面を乗員に向けて配置される
ことを特徴とする車両用温調システム。 - 車両に備わって、外界に存在するエネルギを用いて発電可能な発電部と、
前記車両の走行に必要な電力を蓄電するメインバッテリと別体に前記車両に備えられ、前記発電部が発電した発電電力を蓄電する蓄電部と、
前記蓄電部に蓄電された前記発電電力を用いて、車室内の温度を調整する温度調整部と、
を備える車両用温調システムであって、
前記温度調整部は、車室内を冷却するための面を有し、当該面を乗員に向けて配置される
ことを特徴とする車両用温調システム。 - 車両に備わって、外界に存在するエネルギを用いて発電可能な発電部と、
前記車両の走行に必要な電力を蓄電するメインバッテリと別体に前記車両に備えられ、前記発電部が発電した発電電力を蓄電する蓄電部と、
前記蓄電部に蓄電された前記発電電力を用いて、車室内の温度を調整する温度調整部と、
を備える車両用温調システムであって、
前記温度調整部は、車室内を加温するための面および冷却するための面を有し、当該面を乗員に向けて配置される
ことを特徴とする車両用温調システム。 - 前記温度調整部は、ドアライニング内および/またはセンターコンソール内に配置される
ことを特徴とする請求項1ないし請求項3のいずれか一項に記載の車両用温調システム。 - 前記温度調整部の前記面は、前記乗員の胴体側部を指向する向きに配置される
ことを特徴とする請求項4に記載の車両用温調システム。 - 前記温度調整部の前記面は、布状の部材で覆われている
ことを特徴とする請求項1ないし請求項5のいずれか一項に記載の車両用温調システム。 - 前記発電部は、前記車両に装着された光発電デバイスを含んで構成される
ことを特徴とする請求項1ないし請求項3のいずれか一項に記載の車両用温調システム。 - 前記発電部は、前記外界を伝搬する電波のエネルギで前記発電電力を発生させる電波発電部を含んで構成される
ことを特徴とする請求項1ないし請求項3のいずれか一項に記載の車両用温調システム。
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JP2012081794A JP5943378B2 (ja) | 2012-03-30 | 2012-03-30 | 車両用温調システム |
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Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN110641363A (zh) * | 2019-10-30 | 2020-01-03 | 徐州徐工汽车制造有限公司 | 一种车辆自燃预警系统及预警方法 |
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-
2012
- 2012-03-30 JP JP2012081794A patent/JP5943378B2/ja active Active
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JP5943378B2 (ja) | 2016-07-05 |
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